(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135411
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】耳カバー
(51)【国際特許分類】
A45D 19/00 20060101AFI20240927BHJP
A45D 44/12 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
A45D19/00 B
A45D44/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046071
(22)【出願日】2023-03-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】517095364
【氏名又は名称】青木 幸治
(74)【代理人】
【識別番号】100158023
【弁理士】
【氏名又は名称】牛田 竜太
(72)【発明者】
【氏名】青木 幸治
【テーマコード(参考)】
3B040
【Fターム(参考)】
3B040AA02
(57)【要約】
【課題】
耳の形状に適合するように調整可能であって装着時の不快感を抑えることができる耳カバーの提供。
【解決手段】
染毛剤や染毛料で髪を染める際に耳に装着する耳カバー1であって、貫通孔2aが形成された本体部2と、本体部2に設けられた係合部3と、本体部2に設けられ係合部2と係合可能な被係合部4と、を有する。係合部3は、貫通孔2aの輪郭の前下部分を形成している。係合部3と被係合部4との係合で貫通孔2aの形状が変化することにより、本体部2の形状が変化し耳の形状に適合させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳を覆い、貫通孔が形成された本体部と、
前記本体部に設けられた係合部と、
前記本体部に設けられ、前記係合部と係合可能な被係合部と、を有し
前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方が前記貫通孔の輪郭の一部を形成し、前記係合部と前記被係合部との係合で前記貫通孔の形状が変化することにより前記本体部の形状が変化することを特徴とする耳カバー。
【請求項2】
前記貫通孔において、前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方により前記貫通孔の輪郭の一部が形成された部分以外に、外方に向けて窪んだ切込部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の耳カバー。
【請求項3】
前記本体部は、前記耳に装着したとき、耳の手前側に位置する耳前部と、耳に装着したときに耳の奥側に位置する耳奥部と、周辺の肌と当接する当接部と、を有し、
前記耳前部から耳奥部に向けて高くなるように傾斜し、
前記当接部は、外側に折り返すように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の耳カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は耳カバーに関し、特にパーマ液や染毛剤及び染毛料からの耳汚れ、並びにアイロンパーマやドライヤーからの熱を防ぐ耳カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、毛染め、パーマ作業時における汚れ防止用耳カバーが知られている(特許文献1)。汚れ防止用耳カバーは、ポリエチレン等の防水シートからなり、掛かり留め用フラップが連設され、カバー本体の中央部分に複数の通気孔が形成されている。カバー本体には、保護紙で被覆された離接着自在の医療用粘着テープが設けられ、当該粘着テープによって汚れ防止用耳カバーが耳に固定する。
【0003】
特許文献2に記載の耳覆い具は、耳の付け根部の周長と略同程度の伸縮自在な弾性輪部と、弾性輪部が袋口となるように弾性輪部に連接された伸縮可能な袋部と、を備えている。毛染め等を行う際は、弾性輪部を広げて耳に被せることで袋部によって耳が覆われてパーマ液や染毛剤、染毛料等による耳の汚れを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6-58803号公報
【特許文献2】実開平4-108006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の汚れ防止用耳カバーは、医療用粘着テープによって耳に固定するため接着部分に肌荒れ等が起きる可能性があった。また、耳カバーを取り外す際、接着部分が肌から離間するため痛みを感じることがあった。さらに、汚れ防止用耳カバーは、形状が決まっているため、身体の大きい男性も身体の小さい女性も同一の耳カバーを使用していた。これにより、耳カバーのサイズが耳に合わずに耳に部分的に染毛剤が付着する、又は汚れ防止用耳カバーが外れる等の問題があった。
【0006】
特許文献2に記載の耳覆い具では、弾性輪部が耳の付け根部を絞るように耳に固定されるため、弾性輪部の締め付けによって耳の付け根部に違和感を覚えることがあった。また、耳が袋部で完全に覆われているため袋部に触れた際の音を大きく感じてしまい、この音によって染毛やパーマの施術時に不快感を覚えることがあった。さらに、耳覆い具は使い捨てであるため、繰り返し使用するタイプの耳カバーと比較して高コストとなっていた。
【0007】
そこで本発明は、耳の形状に適合するように調整可能であって装着時の不快感を抑えることができる耳カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、耳を覆い、貫通孔が形成された本体部と、前記本体部に設けられた係合部と、前記本体部に設けられ、前記係合部と係合可能な被係合部と、を有し前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方が前記貫通孔の輪郭の一部を形成し、前記係合部と前記被係合部との係合で前記貫通孔の形状が変化することにより前記本体部の形状が変化することを特徴とする耳カバーを提供する。
【0009】
また、前記貫通孔において、前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方により前記貫通孔の輪郭の一部が形成された部分以外に、外方に向けて窪んだ切込部が形成されていることが好ましい。
【0010】
また、前記本体部は、前記耳に装着したとき、耳の手前側に位置する耳前部と、耳に装着したときに耳の奥側に位置する耳奥部と、周辺の肌と当接する当接部と、を有し、前記耳前部から耳奥部に向けて高くなるように傾斜し、前記当接部は、外側に折り返すように構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
このような構成によると、係合部と被係合部との係合によって貫通孔の形状が変化することにより本体部の形状が変化するため、耳カバーのサイズ調整が可能となる。これにより、1つの耳カバーで様々な形状の耳に対応することができるとともに、耳カバーの落下やサイズ不適合による耳汚れ等を抑制することができる。また、係合部又は被係合部が貫通孔の輪郭の一部を形成しているため、簡易な構造によって貫通孔の形状を変更することができる、これにより、耳カバーのサイズ調整を行い、耳の形状に適合させることで耳カバーの落下等を抑制することができる。さらに、貫通孔を形成して形状変更することで耳カバーのサイズ調整を行っているため、ゴム等で耳周辺を締め付けることがない。これにより、装着時の不快感を与えることなく耳のサイズに適合した耳カバーを実現することができる。
【0012】
このような構成によると、貫通孔の係合部又は被係合部が設けられている部分以外に切込部が形成されているため、本体部に無理な負荷をかけることなく柔軟に貫通孔の形状変更を行うことができる。換言すると、本体部において貫通孔の周辺部分のみが変形してそれ以外の部分は変形しないため、耳カバーのサイズ調整を行うことで本体部の形状が変化して装着感が悪化するといった事態を回避することができる。
【0013】
このような構成によると、耳前部から耳奥部に向けて高くなるように傾斜しているため、耳の形状に合わせた耳カバーとなり装着時の不快感が抑制される。また、当接部は外側に折り返すように構成されているため、折り返した平滑な部分が耳の周辺の肌に当接することとなり装着時の不快感を軽減することができる。
【0014】
これにより本発明は、耳の形状に適合するように調整可能であって装着時の不快感を抑えることができる耳カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1の実施の形態による耳カバーの斜視図。
【
図2】本発明の第1の実施の形態による耳カバーの係合部と被係合部とを係合させた状態を示す図。
【
図3】本発明の第1の実施の形態による耳カバーの背面図。
【
図4】本発明の第1の実施の形態による耳カバーの側面図。
【
図5】本発明の第1の実施の形態による耳カバーの底面図。
【
図6】本発明の第1の実施の形態による耳カバーを装着した状態で染毛する図。
【
図7】本発明の第2の実施の形態による耳カバーの斜視図。
【
図8】本発明の第3の実施の形態による耳カバーの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の第1の実施の形態による耳カバー1を
図1から
図6に基づき説明する。図中に示すように、前後上下左右方向を定義する。耳カバー1は、
図6に示すようにパーマや染毛の際に耳10に装着することにより、パーマ液及び染毛剤並びにドライヤーやアイロンパーマ等の熱から耳を保護する。耳カバー1は、柔軟性のある耐熱温度200℃のシリコン樹脂で形成されるが、これに限定されず柔軟性及び耐熱性を有する素材であればこれに限定されない。
【0017】
耳カバー1は、耳10全体を覆う本体部2と、本体部2に設けられた係合部3と、本体部2に設けられ係合部3と係合可能な被係合部4と、耳カバー1装着時に耳10の周辺の肌と当接する当接部5と、を有している。本体部2は、耳上部21と、耳下部22と、耳前部23と、耳奥部24と、を有しており、下前部分に貫通孔2aが形成され、
図3に示すように内部に耳収容空間2bが規定される。詳細には、本体部2は上下方向に直交する断面形状が略U字形状となり、当該U字の両端が当接部5であって内部の空間が耳収容空間2bとなる。
【0018】
耳上部21は、本体部2の上部であって前後方向に一定の幅を有しており、
図4に示すように当接部5の上端部よりも上方に伸びている。耳下部22は、本体部2の下部であって貫通孔2aが形成される。本体部2は、耳上部21から耳下部22に向かうにつれて湾曲するように前後方向の幅が狭くなっている。貫通孔2aは、輪郭の前下部分が係合部3によって構成され、上後部に3つの切込部2cを有している。貫通孔2aは、
図1に示すように、係合部3と被係合部4とが離間しているときは開口2dが形成されることで開放された孔となる。
図2に示すように、貫通孔2aは係合部3と被係合部4とが係合すると閉じた孔となる。貫通孔2aは、耳カバー1を耳10に装着したときに耳の孔に対応する位置に形成されているため、イヤホンや補聴器を装着した状態のまま耳カバー1を装着することができる。また、耳カバー1を装着したとき耳10の孔が開いているため、周囲の音も聞くことができる。
【0019】
切込部2cは、貫通孔2aの略中心部から径方向外方に向けて窪むように形成される。具体的には、3つの切込部2cは、貫通孔2aの斜め上後方向に延びるように形成されており、後方に位置する切込部2cほど径方向外方への切込量が大きくなっている。これにより、最も変形する貫通孔2aの後部を柔軟に変形させることができるため、
図2に示すような耳下部22の自然な湾曲を実現することができる。
【0020】
耳前部23は、本体部2の前部であって被係合部4が位置している。耳奥部24は、本体部2の後部であって、
図3に示すように後方に膨出する形状をなしている。具体的には、耳前部23は当接部5と左右方向の位置が略一致しているのに対し、耳奥部24は当接部5に対して後方に膨出していることにより本体部2内部に空間が形成され、当該空間に耳10の耳介結節及び耳輪が収容される。
【0021】
図5に示すように、平面視又は底面視において耳前部23から耳奥部24に向かうにつれて右側に傾斜している。具体的には、当接部5が地面Gに当接するように載置したとき、耳前部23から耳奥部24に向かうにつれて高くなるように傾斜している。このとき、耳前部23の当接部5が地面Gに当接するとともに耳奥部24の当接部5が地面Gから浮いている。換言すると、本体部2において、耳前部23の当接部5が耳奥部24の当接部5よりも左側に突出している。これにより、耳カバー1を耳10に装着したときに周辺の肌と当接部5とを略全周に亘って当接させることができる。
【0022】
係合部3は、貫通孔2aの輪郭の前下部分を形成し、後方に湾曲する略U字状のフック部31を有している。係合部3は、当接部5の一部であって耳10装着時に周辺の肌と当接する。
図1に斜線で示すように、フック部31には、下方に位置する引掛け空間31aが形成される。
【0023】
被係合部4は、右方向に突出する略円柱形状の3つの突起41を有している。フック部31は、
図2に示すように、いずれかの突起41と係合可能である。引掛け空間31aは、突起41が2つ挿入することができる形状となっている。具体的には、フック部31と中央の突起41とを係合させたとき、引掛け空間31aには中央の突起41と下部の突起41が挿入される。これにより、突起41によって係合部3が右側に押し出されることを抑制し係合部3と被係合部4とを十分に係合させることができる。また、
図2に示すように、耳下部22の湾曲が歪むことなく自然なカーブとなる。さらに、フック部31は外側から突起41に引掛ける構成であるため、係合部3と被係合部4とが離脱することを抑制できる。
【0024】
当接部5は、本体部2の左部に位置し、
図3及び
図4に示すように、外側に折り返す形状であり、耳カバー1を耳10に装着したとき当接部5の折り返された平滑な面が周辺の肌と当接する。当接部5は、
図4に示すように、前後方向から見て左右に湾曲する形状となっている。具体的には、
図5に示すように、当接部5は連続的に湾曲した形状となっている。これにより、耳10の周囲の肌としっかり当接するため、耳カバー1の落下を抑制することができる。
【0025】
次に、耳カバー1のサイズ調整方法を
図1及び
図2を参照して説明する。係合部3と被係合部4とが離間している状態では、耳カバー1は最も大きなサイズとなり、係合部3と被係合部4との間に開口2dが形成される。
図2に示すように、係合部3のフック部31と下部の突起41とが係合すると、点線で示す形状の貫通孔2a及び切込部2cが変形して耳下部22が上方に移動する。このとき、耳下部22及び当接部5は略円弧形状を保った状態で上部に移動するため、耳10への装着時に違和感を覚えることがない。
【0026】
さらに耳カバー1が小さくなるよう調整する場合は、フック部31と中央の突起41とを係合させる。このとき、引掛け空間31aには中央と下部の2つの突起41が収容される。耳カバー1が最も小さくなるよう調整する場合は、フック部31と上部の突起41とを係合させる。これにより、3つの切込部2cが変形して縮むとともに貫通孔2aが大きく変形する。このような状態であっても、貫通孔2aに3つの切込部2cが形成されていることにより、耳下部22は滑らかに湾曲した状態を保っている。
【0027】
図6を参照して、染毛時における耳カバー1の使用方法を説明する。染毛剤を髪に塗布する前に、耳カバー1のサイズ調整を行う。係合部3と被係合部4とを係合させた状態で耳カバー1の耳収容空間2bに耳10を収容する。このとき、当接部5が耳10の周辺の肌と略全周に亘って当接し、貫通孔2aと耳10の孔が対応する位置にある。この状態で髪に染毛剤を塗布し、所定時間放置する。その後、髪をシャンプーする前に、耳カバー1を耳10から外す。
【0028】
このような構成によると、係合部3と被係合部4との係合によって貫通孔2aの形状が変化することにより本体部2の形状が変化するため、耳カバー1のサイズ調整が可能となる。これにより、1つの耳カバー1で様々な形状の耳に対応することができるとともに、耳カバー1の落下やサイズ不適合による耳汚れ等を抑制することができる。また、係合部3又は被係合部4が貫通孔2aの輪郭の一部を形成しているため、簡易な構造によって貫通孔2aの形状を変更することができる、これにより、耳カバー1のサイズ調整を行い、耳10の形状に適合させることで耳カバー1の落下等を抑制することができる。さらに、貫通孔2aを形成して形状変更することで耳カバー1のサイズ調整を行っているため、ゴム等で耳周辺を締め付けることがない。これにより、装着時の不快感を与えることなく耳10のサイズに適合した耳カバー1を実現することができる。
【0029】
このような構成によると、貫通孔2aの係合部3又は被係合部4が設けられている部分以外に切込部2cが形成されているため、本体部2に無理な負荷をかけることなく柔軟に貫通孔2aの形状変更を行うことができる。換言すると、本体部2において貫通孔2aの周辺部分のみが変形してそれ以外の部分は変形しないため、耳カバー1のサイズ調整を行うことで本体部2の形状が変化して装着感が悪化するといった事態を回避することができる。
【0030】
このような構成によると、耳前部23から耳奥部24に向けて高くなるように傾斜しているため、耳10の形状に合わせた耳カバー1となり装着時の不快感が抑制される。また、当接部5は外側に折り返すように構成されているため、折り返した平滑な部分が耳10の周辺の肌に当接することとなり装着時の不快感を軽減することができる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態について、
図7に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
【0032】
耳カバー101の係合部103は、前方に湾曲する略U字状のフック部131を有している。フック部131には、2つの突起41が収容可能な引掛け空間131aが形成されている。係合部103と被係合部4とを係合する際は、フック部131をいずれか1つの突起41に引掛ける。このとき、下方に位置する他の突起41が引掛け空間131aに収容される。
【0033】
このような構成によると、フック部131が前方に略U字状に湾曲しているため、係合部3と被係合部4とが離間することを抑制することができるととともに、簡易的に係合部3と被係合部4との着脱を行うことができる。
【0034】
次に、本発明の第3の実施の形態について、
図8に基づいて説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
【0035】
耳カバー201の係合部103は、係合孔231aが形成されたフック部231を有している。係合孔231aは上下方向に並んで2つ形成され、突起41よりも僅かに大きい。係合部103と被係合部4とを係合する際は、2つの係合孔231の少なくとも1つをいずれか1つ以上の突起41に引掛ける。
【0036】
このような構成によると、フック部131に複数の係合孔231aが形成されているため、係合部3と被係合部4とが離間することを抑制することができるととともに、簡易的に係合部3と被係合部4との着脱を行うことができる。
【0037】
本発明による耳カバーは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
【0038】
上述の実施の形態では、係合部3及び被係合部4は本体部2と同一素材で構成されたが、これに限定されない。例えば、係合部の中心にワイヤーを通して形状を安定させてもよい。これにより、係合部と被係合部との離間を抑制することができる。
【0039】
上述の実施の形態では、貫通孔2aの周囲に複数の切込部2cが形成されていたが、これに限定されない。例えば、少なくとも1つの切込部を形成しても、貫通孔の形状を工夫することにより切込部を形成しなくてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 耳カバー
2 本体部
2a 貫通孔
2b 切込部
3 係合部
4 被係合部
5 当接部
21 耳上部
22 耳下部
23 耳前部
24 耳奥部
【手続補正書】
【提出日】2023-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耳を覆い、貫通孔が形成された本体部と、
前記本体部に設けられた係合部と、
前記本体部に設けられ、前記係合部と係合可能な被係合部と、を有し
前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方が前記貫通孔の輪郭の一部を形成し、前記係合部と前記被係合部との係合で前記貫通孔の形状が変化することにより前記本体部の形状が変化し、
前記本体部は、前記耳に装着したとき、耳の手前側に位置する耳前部と、耳に装着したときに耳の奥側に位置する耳奥部と、周辺の肌と当接する当接部と、を有し、
前記耳前部から耳奥部に向けて高くなるように傾斜し、
前記当接部は、外側に折り返すように構成されていることを特徴とする耳カバー。
【請求項2】
前記貫通孔において、前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方により前記貫通孔の輪郭の一部が形成された部分以外に、外方に向けて窪んだ切込部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の耳カバー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、耳を覆い、貫通孔が形成された本体部と、前記本体部に設けられた係合部と、前記本体部に設けられ、前記係合部と係合可能な被係合部と、を有し前記係合部又は前記被係合部のいずれか一方が前記貫通孔の輪郭の一部を形成し、前記係合部と前記被係合部との係合で前記貫通孔の形状が変化することにより前記本体部の形状が変化し、前記本体部は、前記耳に装着したとき、耳の手前側に位置する耳前部と、耳に装着したときに耳の奥側に位置する耳奥部と、周辺の肌と当接する当接部と、を有し、前記耳前部から耳奥部に向けて高くなるように傾斜し、前記当接部は、外側に折り返すように構成されていることを特徴とする耳カバーを提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】