(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135420
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】プログラム、端末、物品供給装置、及び管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240927BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q30/0207 328
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046091
(22)【出願日】2023-03-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】100201341
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 順一
(72)【発明者】
【氏名】近藤 創
(72)【発明者】
【氏名】小林 祐樹
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L030BB33
5L049BB07
5L049BB33
(57)【要約】
【課題】需要者の要望に応えることが可能な物品供給の技術を提供する。
【解決手段】物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とするプログラムでる。プログラムは、コンピュータを、物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段、物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段、物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段、物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段、として機能させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とするプログラムであって、
コンピュータを、
物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段、
物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記特典は、物品の購入単価を下げる特典、又は、物品を無償で取得可能とする特典、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記物品購入権による物品の購入の決済は、電子決済であり、現金決済を含まない、
請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記物品購入権取得手段は、複数の第1種別の物品購入権を取得可能である、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1種別の物品購入権は、複数の第2種別の物品購入権を含み、
前記第1種別の物品購入権の種別は、含まれている第2種別の物品購入権の数に応じて異なる、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1の物品購入権は、含まれている第2種別の物品購入権の数が多いほど、取得する価格が高くなる、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記決済手段は、前記第2種別の物品購入権による物品の購入の決済により、使用した前記第2種別の物品購入権を使用できなくなるようにする、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記複数種類の第1種別の物品供給権は、同一の特典を含む、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項9】
前記決済手段は、前記第2種別の物品購入権の全ての決済の完了を条件として、前記特典を使用可能に制御する、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項10】
前記第2種別の物品購入権には、第1価格が設定され、
前記物品を無償で取得可能とする特典は、前記第1価格以下の物品を1つ取得可能とする特典である、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項11】
前記決済手段は、前記第1種別の物品購入権を、取得日から一定期間内においてのみ決済可能に制御する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項12】
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とする端末であって、
物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段と、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段と、
物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段と、
を備える端末。
【請求項13】
物品を供給可能な物品供給装置であって、
物品供給装置を識別する識別情報を表示する表示部と、
物品を収容する収容部と、
前記収容部に収容されている前記物品を供給する供給部と、
前記供給部から前記物品を供給不可能にロックするロック部と、
前記ロック部のロック状態を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記識別情報が取得されたこと、及び、予め取得された物品購入権により、物品の決済が完了したこと、を条件として、前記ロック部のロックを解除する、
物品供給装置。
【請求項14】
物品を供給可能な物品供給装置を管理する管理装置であって、
特典を含む物品購入権を端末に提供可能な物品購入権提供手段と、
前記端末から得られた物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置が提供可能な物品の購入に使用可能な物品購入権を、前記端末に提示可能な物品購入権提示手段と、
提示された物品購入権による物品の購入の決済を行う決済手段と、
決済の完了を条件に、前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置から、物品の提供を可能に制御する提供制御手段と、
を備える管理装置。
【請求項15】
前記物品購入権は、複数の物品購入権と、物品を無償で取得可能とする特典と、含み、
前記決済手段は、物品購入権及び得点による物品の取得の決済を、電子決済により行う、
請求項14に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、端末、物品供給装置、及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装置本体内に収納されたカプセルトイの物品を、代価の支払いを条件として、ハンドルなどを操作して取得する物品供給装置がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような物品供給装置において、代価の支払いを条件として物品を供給するという形態のみならず、その他の形態での物品の供給を望む需要者が増えてきている。
【0005】
そこで、本発明は、種々の形態での物品の供給を望む需要者に応えることが可能な物品供給装置、物品供給システム及び管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とするプログラムであって、コンピュータを、物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段、物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段、物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段、物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段、として機能させるプログラムである。
【0007】
本発明の一態様は、物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とする端末であって、物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段と、物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段と、物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段と、を備える端末である。
【0008】
本発明の一態様は、物品を供給可能な物品供給装置であって、物品供給装置を識別する識別情報を表示する表示部と、物品を収容する収容部と、収容部に収容されている物品を供給する供給部と、供給部から物品を供給不可能にロックするロック部と、ロック部のロック状態を制御する制御部と、を備え、制御部は、識別情報が取得されたこと、及び、予め取得された物品購入権により、物品の決済が完了したこと、を条件として、前記ロック部のロックを解除する、物品供給装置である。
【0009】
本発明の一態様は、物品を供給可能な物品供給装置を管理する管理装置であって、特典を含む物品購入権を端末に提供可能な物品購入権提供手段と、端末から得られた物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置が提供可能な物品の購入に使用可能な物品購入権を、端末に提示可能な物品購入権提示手段と、提示された物品購入権による物品の購入の決済を行う決済手段と、決済の完了を条件に、物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置から、物品の提供を可能に制御する提供制御手段と、を備える管理装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、需要者の要望に応え、ユーザの利便性を向上させたプログラム、端末、物品供給装置、及び管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は本実施の形態における物品供給システムの概略図である。
【
図2】
図2は実施の形態における物品供給システムの概略図である。
【
図3】
図3は端末3の一例であるスマートフォンの装置構成例を示す図である。
【
図5】
図5は物品供給装置1の一例の斜視図である。
【
図6】
図6は物品供給装置1の機能ブロック図である。
【
図7】
図7は端末3の機能構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は管理サーバ4の機能構成例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は物品供給装置データD1の一例を示す図である。
【
図10】
図10はユーザ情報データベースD2の一例を示す図である。
【
図11】
図11はクーポンデータベースD3の一例を示す図である。
【
図12】
図12はユーザ保有クーポンデータベースD4の一例を示す図である。
【
図13】
図13は本実施の形態の物品供給システムのシーケンス図である。
【
図14】
図14は一連のクーポン購入画面を説明するための図である。
【
図15】
図15はユーザが物品の提供を受ける際に端末3に表示される一連の画像を説明するための図である。
【
図16】
図16はクーポン認証部623及びロック解除部624で行われる、供給判定処理のフローチャートである。
【
図17】
図17は物品供給装置1の供給処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<本発明の実施の形態の概略>
本発明の実施の形態の概略を説明する。
【0013】
物品供給装置から物品を供給するためには、物品を購入する決済手続きを経なければならない。決済手続きの代表的な例は代価(現金)の支払いである。一方、ある一定の金銭を予納し、その予納金額から物品の代価を決済し、物品の供給を受ける方法もある。このような決済方法は、ある一定金銭を予納することにより、物品を購入することができる物品購入権を取得することである。
【0014】
本実施の形態は、予め物品購入権を取得し、その物品購入権により、物品供給装置から物品を供給する例を説明する。
【0015】
図1は本実施の形態における物品供給システムの概略図である。
図1中、1は物品供給装置、2は物品供給装置1が供給する物品であり、3はユーザの端末であり、4は管理サーバである。
【0016】
物品供給装置1は物品2をユーザに供給する装置である。物品供給装置1は、屋内又は屋外に設置され、通常、異なる物品を供給する複数の物品供給装置1が設置される。物品2を供給する物品供給装置1には、物品供給装置を識別する物品供給装置識別情報11が表示されている。この物品供給装置識別情報11は、各物品供給装置1を識別可能なユニークな識別情報を含んでいる。例えば、物品供給装置識別情報11は、物品供給装置1の製造番号等である。物品供給装置識別情報11は、ユーザの利便性を考慮し、端末3により読み取り可能な情報表示体であることが望ましい。例えば、情報表示体は、一次元又は二次元バーコード(QRコード:登録商標)等である。
【0017】
端末3は、情報表示体のリーダ機能や他の装置との通信機能を持つ。端末3は、例えば、パソコン、タブレット型コンピュータ、スマートフォンや、携帯電話機等である。
【0018】
管理サーバ4は、物品供給装置1及びユーザの物品購入権を管理するサーバである。
【0019】
ユーザは、端末3を用いて、サーバ4から物品2の物品購入権を取得しておく。ユーザが物品2を取得するためには、ユーザが物品供給装置1の設置場所に赴き、物品供給装置1から物品2の供給を受ける必要がある。
【0020】
上記のことを鑑みると、複数の物品供給装置1が設置されている場所において、物品2を供給可能な物品供給装置1の特定と、ユーザの物品2の物品取得権の認証が必要であり、このような条件のもとで、物品2をユーザに供給可能な状態に物品供給装置1をしなければならない。
【0021】
そこで、本実施の形態は、以下の特徴を有する。
【0022】
(1)ユーザが購入したい物品を供給可能な物品供給装置1を特定するための物品供給装置識別情報11を物品供給装置1に表示する。
【0023】
(2)物品供給装置1が設置されている場所において、ユーザの端末3により、物品供給装置1の物品供給装置識別情報11を取得させ、その物品供給装置識別情報11から特定される供給可能な物品2を特定する。
【0024】
(3)管理サーバ4は、供給可能な物品2と、使用可能な物品購入権の内容と、を端末3に通知する。
【0025】
(4)ユーザは、端末3に表示される供給可能な物品2を確認し、使用できる物品購入権により、物品2の購入の決済を行う、
【0026】
(5)管理サーバ4は、物品2の決済が完了すると、物品供給装置1のロックを解除し、物品供給装置1から物品2を供給可能にする。物品供給装置1における物品供給のロックの解除であるが、物品供給装置識別情報11により特定された物品供給装置1に、供給部のロックを解除するロック解除信号を送信する。そして、ロック解除信号を受信した物品供給装置1の供給部がロックを解除し、ユーザへの物品2の供給を可能な状態にする。管理装置は物品供給装置1と通信可能なネットワーク上にあっても良いし、物品供給装置1自体が備えていても良い。また、物品供給装置1と端末3とがWifi又はBluetooth等で通信可能な場合は、端末3が管理装置から判定及び認証の完了情報を受け取り、端末3が物品供給装置1にロック解除信号を送信するようにしても良い。
【0027】
このように、本実施の形態は、ユーザの様々な行為に起因する形態に対してユーザに物品の供給を行うことができ、物品を供給されるユーザや、物品供給装置を利用しようとする企業等、種々の需要者のニーズに応えることが可能である。
【0028】
以下、具体的な実施の形態を説明する。
【0029】
<本発明の実施の形態>
図2は本実施の形態における物品供給システムの概略図である。尚、
図2中、
図1と同様な構成のものには同じ番号を付している。
【0030】
図2に示すように、物品供給装置1と、ユーザの端末2と、管理サーバ4とは、通信網5に接続されており、相互に通信可能である。通信網5は、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信網Nは、接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含み、通信方法については有線/無線を問わない。
【0031】
物品供給装置1は、ユーザに物品2を供給する装置である。
【0032】
端末3は、例えば、パソコン、タブレット型コンピュータ、スマートフォンや、携帯電話機等である。
図3は端末3の一例であるスマートフォンの装置構成例を示す図である。
図3に示すように、端末3は、ディスプレイ31と、ディスプレイ31と一体構成されるタッチ操作パネル32と、内蔵されたスピーカ33とカメラ34とを備える。また、端末3には、図示されていない制御基板、内蔵バッテリー、電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。制御基板には、CPUやGPU、DSP等の各種マイクロプロセッサ、ASIC、VRAMやRAM、ROM等の各種ICメモリ、携帯電話基地局と無線通信するための無線通信モジュール等が搭載されている。また、制御基板には、タッチ操作パネル32のドライバ回路といった、いわゆるI/F回路(インターフェース回路)等が搭載されている。これら制御基板に搭載されている各要素は、それぞれがバス回路等を介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。
【0033】
管理サーバ4は、単数又は複数のサーバ装置や記憶装置等を含んで構成されたサーバシステムである。管理サーバ4は、物品購入権の販売、物品購入権による決済、物品を供給する物品供給装置1の特定、物品供給装置1のロック解除等の処理を行う。
【0034】
次に、各装置の構成について説明する。
【0035】
図4は物品供給装置1の一例の正面図、
図5は物品供給装置1の一例の斜視図、
図6は物品供給装置1の機能ブロック図である。
【0036】
物品供給装置1は物品2を供給する装置である。
【0037】
物品2は、例えば分割可能な球状カプセル内に玩具等が納められたものや、玩具とカプセルとが一体となったものを含む。物品2はひとつの種類の物品だけとは限らず、複数の種類の物品が存在しても良い。この場合、複数の種類の物品は、ひとつのシリーズ(種別)に属する物品として、後述する物品供給装置1の物品収容部20に混在して収容される。
【0038】
物品供給装置1の前面には、物品2の内容を表示したディスプレイ13と、物品2の代価として支払われる硬貨の投入口14と、操作部としてのハンドル15と、物品2が供給される取出口16と、硬貨の返却口17とが設けられている。ユーザは、ディスプレイ13を視認することにより、その物品供給装置1が供給可能な物品を知ることができる。
【0039】
物品供給装置1には、物品供給装置1を識別する物品供給装置識別情報11(情報表示体:QRコード)が表示されている。物品供給装置識別情報11は、物品供給装置1を識別するユニークな物品供給装置識別情報(装置ID)と、物品供給装置1が供給可能な物品を特定するための管理サーバ4へのリンク情報であるURL(Uniform Resource Locator)と、を少なくとも含んでいる。尚、物品供給装置識別情報11は、上述した以外にも、他の情報、例えば、物品供給装置1が設置されている場所を識別する位置情報や店名、物品の価格等の情報、物品供給装置1を管理するために必要な管理情報も含んでも良い。また、物品供給装置識別情報11の表示方法であるが、本例では、情報表示体としてのQRコードを物品供給装置1に装着して表示する方法を採用したが、これに限られない。例えば、物品供給装置1が液晶などの表示部を備える場合、その表示部に物品供給装置識別情報11の情報表示体を表示するようにしても良い。更に、物品供給装置識別情報11を表示する位置であるが、例えば、
図5に示すように、返却口17の近傍に返却口17の底面を良く視認できるような位置に表示しても良い。本実施の形態におけるユーザは、物品購入権を取得しているので、硬貨などの金銭を支払うことなく物品2を取得できる。そのような位置に物品供給装置識別情報11を表示しておくことにより、ユーザが誤って投入した硬貨が返却口17に返却された場合、ユーザは返却された硬貨に気づきやすくなるという効果を有する。
【0040】
物品供給装置1は、物品収容20と、物品供給部21と、ロック部22と、操作部23と、制御部24と、通信部25とを備える。
【0041】
物品収容部20は、多数の物品2を収容する。物品の収容は、物品収容部20を手前に引き、物品供給装置1の手前から物品2を投入することで、容易に物品を収容することができるように構成されている。物品収容部20内の下部には、1つの物品2が通り抜けられる大きさの孔を有する回転盤を備える物品供給部21が設置されている。
【0042】
操作部23はハンドル15の操作を物品供給部21の回転盤に伝える。操作部23はロック部22によりロックされており、ロックが解除されることにより、ハンドル15がユーザの操作により回転可能となる。ロックを解除する機構としては、例えばソレノイドロックを用いたロック解除機構を用いる。この場合、ソレノイドロックを用いてハンドル15を回転不能状態(ロック状態)にし、ソレノイドに通電することによってロックを解除してハンドル15を回転可能状態とする。なお、ソレノイドロックを用いたロック解除機構に限定されず、他のロック解除機構を用いてもよい。そして、ロック部22がロック解除状態において、ハンドル15を所定角度回転させることによって回転盤が連動して回転し、回転盤の孔と、物品収容部20の底に設けられた落下口とが対向すると、その落下口から、1つの物品2が、取出口16に連通する通路を通って取出口16に供給される。
【0043】
制御部24は、ロック部22のロックとそのロックの解除とを制御するものである。制御部24によるロック部22のロックの解除は、投入口14に投入された現金による決済や、外部から制御されるロック解除信号により、行われる。また、制御部24は、物品2の取出口16への排出の検知後に、又は、ロックの解除後所定時間経過後に、ロック部22をロックさせる。更に、制御部24は、外部から制御されるロック信号により、ロック部22をロックさせても良い。
【0044】
通信部25は、通信網6を介して、管理装置5と通信可能である。
【0045】
次に、端末3の構成について説明する。
【0046】
図7は端末3の機能構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、端末3は、操作入力部301と、撮影部302と、処理部303と、画像表示部304と、音出力部305と、通信部306と、記憶部307とを備える。
【0047】
操作入力部301は、ユーザの各種操作を入力するためのものであり、操作入力に応じた操作入力信号を処理部303に出力する。操作入力部301の機能は、例えば、タッチ操作パッド、ホームボタン、ボタンスイッチや、ジョイスティック、トラックボールといった直接ユーザが指で操作する素子はもちろん、加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサといった、運動や姿勢を検知する素子等によっても実現できる。
図3では、タッチ操作パネル32がこれに該当する。
【0048】
撮影部302は、物品供給装置識別情報11の情報表示体(QRコード)の撮影処理行い、撮影した画像を処理部303に出力する。撮影部302は、レンズと撮像素子とこれらを制御するコントローラとを備える。
図3では、カメラ34がこれに該当する。
【0049】
処理部303は、記憶部307に格納されるプログラムやデータ、操作入力部301からの操作入力信号等に基づいて端末3の動作を統括的に制御する。処理部303の機能は、例えば、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現できる。この処理部303は、主な機能部として、演算部51と、画像生成部52と、音生成部53と、通信制御部54とを備える。
【0050】
演算部51は、画像生成部52と、音生成部53と、通信制御部54とに出力する。演算部51は、情報表示体取得部510と、クーポン取得部511と、供給情報案内部512とを含む。
【0051】
情報表示体取得部510は、撮影部302が撮影した物品供給装置1の情報表示体を読み取り、物品供給装置識別情報11を取得する。
【0052】
クーポン取得部511は、物品2の物品購入権たるクーポンを取得する部である。クーポンには、以下の態様がある。
【0053】
(1)価格によって複数の第1種別のクーポン(第1種別の物品購入権)がある。例えば、価格が1,000円、2,000円、5,000円という、3種類の第1種別のクーポンがある。すなわち、複数種別の物品購入権がある。
【0054】
(2)各第1種別のクーポン(第1種別の物品購入権)は、複数の第2種別のクーポン(第2種別の物品購入権)を含んでいる。例えば、価格が1,000円のクーポン(第1種別の物品購入権)は、1件あたり500円の第2種別クーポンを三以上含んでいる。これは、第1種別のクーポンを購入するメリットをユーザに与えるため、第1種別のクーポンの価格よりも、第2種別のクーポンの価格の合計が高いものとするためである。1件あたりの価格は、利便性を考慮して物品の価格に合わせたものが好ましい。但し、第2種別のクーポンの価格が全て同一である必要はなく、例えば、500円の第2種別クーポンと400円の第2種別のクーポンとが混在していても良い。更に、第2種別のクーポンは金銭的なものだけではなく、特定の物品と交換できるクーポンであっても良い。例えば、1,000円の第1種別のクーポンが、2件の500円の第2種別のクーポンと、1件の特定の物品と交換できる第2種別のクーポンと、を含んでも良い。このような構成であっても、第1種別のクーポンの価格よりも高い特典を得ることができる。
【0055】
(3)第1種別のクーポンの価格が高いほど、その第1種別のクーポンの価格に対する第2種別のクーポンの合計額の割合が高くなるように設定される。例えば、例えば、価格が1,000円の第1種別のクーポンは、第2種別のクーポンの合計額が1,000円(500円×2)となるように設定し、特典として、一つの商品が無料で購入できるクーポンを含める。価格が2,000円の第1種別のクーポンは、第2種別のクーポンの合計額が2,500円(500円×5)となるように設定する。価格が5,000円の第1種別のクーポンは、第2種別のクーポンの合計額が7,500円(500円×15)となるように設定し、特典として、一つの商品が無料で購入できるクーポンを含める。
【0056】
クーポン取得部511は、上記のようなクーポンの情報を管理サーバ4から取得し、また、購入手続きを実行する。購入手続きは、後述するようにクレジットカードや電子マネーなどの電子決済である。
【0057】
供給情報案内部512は、管理サーバ4からの供給可能な物品の案内、利用可能なクーポンの提示を、画像生成部52を介して、画像表示部304に表示する。
【0058】
尚、情報表示体取得部510と、クーポン取得部511と、供給情報案内部512と、の機能は、端末3に搭載されているWebブラウザで実現することが可能であり、また、専用のアプリケーションでも実現することができる。
【0059】
画像生成部52は、演算部51の処理結果に基づいて1フレーム時間(例えば1/60秒)で1枚の画像を生成し、生成した画像信号を画像表示部304に出力する。画像生成部52の機能は、例えば、GPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)等のプロセッサ、ビデオ信号IC、ビデオコーデック等のプログラム、フレームバッファ等の描画フレーム用ICメモリ、テクスチャデータの展開用に使用されるICメモリ等によって実現できる。
【0060】
音生成部53は、演算部51の処理結果に基づいて効果音、各種操作音等の音信号を生成し、音出力部305に出力する。音生成部53の機能は、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や音声合成IC等のプロセッサ、音声ファイルを再生可能なオーディオコーデック等によって実現できる。
【0061】
通信制御部54は、管理装置5等とのデータ通信のための通信接続及びデータ処理を行う。
【0062】
画像表示部304は、画像生成部52から入力される画像信号に基づいて画面を表示する。画像表示部304の機能は、例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった表示装置によって実現できる。
図2では、画像表示部304は、ディスプレイ31に該当する。
【0063】
音出力部305は、音生成部53から入力される音信号に基づいて効果音等を音出力するためのものである。
図2では、音出力部203は、スピーカ33に該当する。
【0064】
通信部306は、通信回線Nと接続して通信を実現する。通信部306の機能は、例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現できる。
【0065】
記憶部307には、端末3を動作させ、端末3が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。記憶部307は、例えばRAMやROM、フラッシュメモリ等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現できる。具体的には、記憶部307には、システムプログラムと、制御プログラムとが格納される。システムプログラムは、端末3のコンピュータとしての基本機能を実現するためのプログラムである。制御プログラムは、処理部31の演算部51(情報表示体取得部510、クーポン取得部511、供給情報案内部512)として機能させるためのプログラムである。
【0066】
次に、管理サーバ4について説明する。
【0067】
図8は管理サーバ4の機能構成例を示すブロック図である。管理サーバ4は、記憶部61と、処理部62と、通信部63とを備える。
【0068】
記憶部61は、例えばRAMやROM、フラッシュメモリ等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現され、システムプログラムと、機能プログラムとが格納される。システムプログラムは、コンピュータとしての基本機能を実現するためのプログラムである。機能プログラムは、処理部62を、後述する物品供給装置判定部621と、取得権認証部622と、クーポン販売部622と、クーポン認証部623と、ロック制御部624と、して機能させるためのプログラムである。また、後述する各データベースが記憶されている。記憶されている各データベースを説明する。
【0069】
物品供給装置データD1は、物品2を供給可能な物品供給装置1の物品供給装置識別情報(ID)と、その物品供給装置1が提供する物品2の種別(商品名)と、その在庫数と、が関連付けられて記憶されている。
図9は物品供給装置データD1の一例を示す図である。
図9に示すように、物品供給装置データD1は、物品2を供給可能な物品供給装置1の物品供給装置IDと、物品2の種別(商品名)と、その在庫数と、が関連付けられて記憶されている。
【0070】
ユーザ情報データベースD2は、ユーザ識別情報(ユーザID)と、氏名と、が関連付けられて記憶されている。
図10はユーザ情報データベースD2の一例を示す図である。
図10に示すように、ユーザ識別情報(ユーザID)と、氏名と、が関連付けられて記憶されている。
【0071】
クーポンデータベースD3は、ユーザに販売可能なクーポンに関するデータベースである。
図11はクーポンデータベースD3の一例を示す図である。クーポンデータベースD3は、第1種別のクーポンデータベースと、複数の第2種別のクーポンデータベースと、を含む。第1種別のクーポンデータベースは、第1種別のクーポンのクーポン価格と、その第1種別のクーポン識別情報と、が関連付けられて記憶されている。第2種別のクーポンデータベースは、第1種別のクーポンの種類毎に用意されている。本例では、第1種別のクーポンは、1,000円、2,000円、5,000円であるので、3つの第2種別のクーポンデータベース1~3が記憶されている。第2種別のクーポンデータベース1~3は、第1種別のクーポン識別情報と、その第1種別のクーポンに含まれる第2種別のクーポンのクーポン識別情報と、その内容(価格、特典など)である。例えば、第2種別のクーポンデータベース1は、二つの500円の第2種別のクーポンと商品Xを無料で購入することができる特典とが、それぞれ、第1種別のクーポン識別情報と第2種別のクーポン識別情報とに、関連付けられて記憶されている。
【0072】
ユーザ保有クーポンデータベースD4は、ユーザが保有しているクーポンが記憶されたデータベースである。
図12はユーザ保有クーポンデータベースD4の一例を示す図である。
図12の例では、ユーザIDと、保有している第1種別のクーポン識別情報と、その第1種別のクーポンに含まれる第2種別のクーポン識別情報と、各第2種別のクーポンの使用の有無のフラグと、が関連付けられて記憶されている。
【0073】
処理部62は、記憶部61に格納されるプログラムやデータに基づいて、管理装置5の動作を統括的に制御する。処理部62の機能は、例えば、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現できる。この処理部62は、主な機能部として、取得権認証部622と、クーポン販売部622と、クーポン認証部623と、ロック制御部624と、を備える。
【0074】
物品供給装置判定部621は、端末3からの物品提供のリクエストを受信し、そのリクエストに含まれている物品供給装置IDを取得し、取得した物品供給装置IDが物品供給装置データD1に含まれているかを判断する。物品供給装置判定部621は、物品供給装置データD1に含まれている場合、その装置IDの物品供給装置1の供給物品と、その在庫数を確認し、在庫数がある場合、ユーザの端末3に物品購入画面を送信する。一方、物品供給装置判定部621は、物品供給装置データD1に含まれていない、又は、物品供給装置データD1に含まれていても在庫がない場合は、物品2の供給が不可能であることを案内するエラー画面を端末3に送信する。
【0075】
クーポン販売部622は、端末3からのクーポン購入のリクエストを受信し、現在提供可能なクーポンの種別を、端末3に送信する。また、ユーザがクーポンを購入した場合、そのユーザのユーザIDに対応するユーザ保有クーポンデータベースD4に、購入したクーポンの第1種別のクーポンIDと第2種別のクーポンIDとを追記する。このとき、端末3にもユーザ保有クーポンデータベースD4と同様なユーザ保有クーポンデータベースD4を記録させ、端末3と管理サーバ4との間でデータを同期させるようにしても良い。
【0076】
クーポン認証部623は、端末3からの物品提供のリクエストを受信し、そのユーザのユーザIDのユーザ保有クーポンデータベースD4から利用可能なクーポン(利用フラグが“0”)を読み出し、物品購入画面に含める。また、物品の提供によりクーポンが認証されて利用された場合は、そのユーザ保有クーポンデータベースD4における利用された第2種別のクーポンIDに対応する利用フラグを“0”から“1”に変更する。このとき、端末3に記録されているユーザ保有クーポンデータベースD4を更新させ、
させ、端末3と管理サーバ4との間でデータを同期させるようにしても良い。
【0077】
ロック制御部624は、クーポン認証部623によりクーポンが認証された場合は、取得した物品供給装置IDに、ロック解除信号を送信する。
【0078】
本実施の形態のシステムの動作を説明する。
【0079】
図13は本実施の形態の物品供給システムのシーケンス図である。尚、動作の説明にあたって、
図9から
図11の各データベースの内容を用いて説明する。
【0080】
ユーザは、端末3を用いて利用可能なクーポン購入する。購入は、クーポン取得部511を起動させて行う。
図14は一連のクーポン購入画面を説明するための図である。クーポン取得部511は、クーポン購入画面を表示する(Step 1,
図14(a))。
図14(a)の例では、ユーザ“XXXX”は利用可能なクーポンがない状態を示している。ここで、ユーザは、クーポンを購入するため、クーポン購入ボタンを選択する。クーポン購入ボタンが選択されると、クーポン取得部511は、ユーザ“XXXX”のユーザIDを含んだクーポン購入リクエストを送信する(Step 2)。
【0081】
クーポン購入リクエストを受信した管理サーバ4のクーポン販売部622は、現在提供可能なクーポンの種別をクーポンデータベースD3から読み出し、クーポン購入画面を端末3に送信する(Step 3)。ここで、提供可能な第1種別のクーポンは、1,000円、2,000円、5,000円のクーポンであり、各第1種別のクーポンが含む第2種別のクーポンの内容も読み出して、クーポン購入画面を端末3に送信する。
【0082】
クーポン購入画面を受信した端末3のクーポン取得部511は、クーポン購入画面を表示する(Step 4)。クーポン購入画面の一例が
図14(b)である。
図14(b)の例では、3種類の第1種別のクーポン1,000円、2,000円、5,000円と、その第2種別のクーポンの内容と、を表示している。ユーザは、購入を希望するクーポンを選択し、購入ボタンを選択する。すると、決済方式の選択に遷移し、決済方式を選択して決済ボタンを選択する
図14(c)。端末3のクーポン取得部511は、ユーザIDと、選択したクーポンの第1種別のクーポンIDと、決済方式と、を含んだ決済情報を、管理サーバ4に送信する(Step 5)。
【0083】
決済情報を受信した管理サーバ4のクーポン販売部622は、第1種別のクーポンIDに対応する価格を、指定された決済方式により決済処理を行う(Step 6)。そして、決済が完了すると、ユーザIDに対応するユーザ保有クーポンデータベースD4に、購入した第1種別のクーポンIDとその第1種別のクーポンに含まれる第2種別のクーポンの第2種別のクーポンIDとを、追記する。本例では、ユーザ“XXXX”は、1,000円のクーポンを購入したので、ユーザ“XXXX”のユーザID“10001”のユーザ保有クーポンデータベースD4には、
図12に示すように、第1種別のクーポンID“100”と、第2種別のクーポンID“100501”、“100502”及び “100001”が追記される。クーポン販売部622は、決済処理が完了すると、クーポン購入完了画面を送信する。
【0084】
クーポン購入完了画面を受信した端末3のクーポン取得部511は、クーポン購入完了画面を表示する(Step 7)。クーポン購入完了画面の一例が
図14(d)である。
図14(d)の例では、1,000円のクーポンを保有していることが表示されている。
【0085】
以上により、ユーザはクーポンを取得する。
【0086】
次に、ユーザが物品の提供を受ける動作を説明する。
図15はユーザが物品の提供を受ける際に端末3に表示される一連の画像を説明するための図である。
【0087】
ユーザは、物品2を供給可能な物品供給装置1が設置されている場所に赴き、その物品供給装置1に表示されている物品供給装置識別情報11の情報表示体を取得する。情報表示体の取得は、ユーザの操作に応じて、端末3の撮影部302の撮影機能を用いて行われる(Step 8)。
図15(a)は端末3の撮影部302による物品供給装置1の物品供給装置識別情報11の情報表示体の撮影例を示した図である。ユーザは、物品供給装置1の前に立ち、端末3のディスプレイ31に物品供給装置識別情報11の情報表示体が表示されるように端末3を操作し、情報表示体を撮影する。
【0088】
端末3の情報取得部510は、撮影された物品供給装置識別情報11の情報表示体から物品供給装置識別情報11を取得する。本例では、取得された物品供給装置識別情報11は、物品供給装置1の装置IDを含み、物品購入画面へのリンク先情報(例えば、URL)である(Step 9)。本例では、取得した装置IDが“EQ1001”とし、リンク先は管理サーバ4が設定されているものとする。そして、リクエストには、ユーザID“10001”が含まれているものとする。
【0089】
端末3の情報取得部510により取得された物品供給装置1の装置IDとリンク先とに基づいて、供給情報案内部512は、物品購入画面のリクエスト(ユーザIDを含む)を管理サーバ4に送信する(Step 10)。
【0090】
管理サーバ4は、端末3からのリクエストを受信し、供給判定処理を行う(Step 11)。
図16はクーポン認証部623及びロック解除部624で行われる、供給判定処理のフローチャートである。
【0091】
クーポン認証部623は、端末3からリクエストを受信すると(Step 100)、リクエストに含まれている装置IDを取得する(Step 101)。本例では、取得した物品供給装置IDは“EQ1001”である。
【0092】
クーポン認証部623は、物品供給装置データD1を用いて、物品供給装置IDの判定を行う(Step 102)。物品供給装置IDの判定は、取得した物品供給装置IDが物品供給装置データD1に含まれているかの判定である。取得した物品供給装置IDが物品供給装置データD1に含まれている場合は(Step 103)、ユーザが取得した物品供給装置IDの物品供給装置1が物品2を供給可能な物品供給装置1であると判断し、ロック解除信号を送信する物品供給装置1を特定する。一方、取得した装置IDが物品供給装置データD1に含まれていない場合は(Step 103)、物品2を供給可能な物品供給装置1ではないと判断し、エラーの案内情報を端末3に送信する(Step 110)。本例では、取得した物品供給装置IDは“EQ1001”であり、物品供給装置データD1に含まれているので、ユーザが物品の供給を受けようとしている物品供給装置1は、物品供給装置ID“EQ1001”の物品供給装置1であると判定する。
【0093】
続いて、クーポン認証部623は、取得した物品供給装置IDの物品供給装置1の物品2の在庫の確認を行う(Step 104)。クーポン認証部623は、物品供給装置データD1における取得した物品供給装置IDの在庫数が“0”でない場合、取得した物品供給装置IDの物品供給装置1が物品2を供給可能と判断して、ロック解除信号の送信先の物品供給装置1を特定する。一方、クーポン認証部623は、物品供給装置データD1における取得した物品供給装置IDの在庫数が“0”である場合、エラーの案内情報を端末3に送信する(Step 110)。
【0094】
クーポン認証部623は、取得した物品供給装置IDの物品供給装置1の物品2の在庫がある場合、物品購入画面を生成する(Step 105)。クーポン認証部623は、取得した物品供給装置IDが供給する種別と価格とを読み出し、その物品を購入するために適用可能なクーポンをユーザ保有クーポンデータベースD4から読み出し、物品購入画面を生成する。そして、クーポン認証部623は、物品購入画面を、端末3に送信する(Step106)。本例では、物品供給装置ID“EQ1001”の物品供給装置1が供給可能な物品は「商品X」であり、価格は「500円」である。一方、ユーザID“10001”のユーザ保有クーポンデータベースD4には、利用可能な第2種別のクーポンID“100501”と“100001”とがあり、第2種別のクーポンID“100501”は500円であり、第2種別のクーポンID“100001”は商品X購入権であるので、双方利用可能である。クーポン認証部623は、物品供給装置ID“EQ1001”の物品供給装置1が供給可能な物品「商品X」と、その価格「500円」と、第2種別のクーポンID“100501”、“100001”と、から物品購入画面を生成し、送信する。
【0095】
物品購入画面を受信した端末3の供給情報案内部512は、物品購入画面を表示する(Step 12)。端末3に表示される物品購入画面の一例が
図15(b)である。
図15(b)の例では、供給な物品「商品X」と、その価格と、物品購入に適用できるクーポンボタン(500円クーポン、商品X無料購入クーポン)と、が表示されている。
【0096】
ユーザは、クーポンを適用するためにいずれかのクーポン適用ボタンを選択すると、供給情報案内部512は、決済画面に遷移させる。
図15(c)の決済画面は、ユーザが商品X無料購入クーポンを選択した場合の決済画面である。ユーザが決済画面の決済ボタンを選択すると、供給情報案内部512は決済情報を送信する(Step 13)。決済情報は、ユーザIDと、使用したクーポンのクーポンIDと、を含む。本例では、ユーザID“10001”と、第2種別のクーポンID“100001”と、を含む。
【0097】
決済情報を受信すると(Step 107)、クーポン認証部623は、決済処理を行う(Step 108)。決済処理は、受信した決済情報に含まれるユーザIDと第2種別のクーポンIDとを用いて、ユーザ保有クーポンデータベースD4を更新することにより行われる。本例では、決済情報に、ユーザID“10001”と第2種別のクーポンID“100001”とが含まれているので、ユーザID“10001”のユーザ保有クーポンデータベースD4における第2種別のクーポンID“100001”の使用フラグを“1”に更新することにより行われる。これにより、第2種別のクーポンID“100001”のクーポンは使用済みとなる。
【0098】
クーポン認証部623は、決済処理が完了すると、物品供給の案内画面を送信する(Step 109)。また、クーポン認証部623は、決済の完了と物品供給装置IDとを、ロック解除部624に通知する。
【0099】
ロック解除部624は、物品供給装置IDにより特定される物品供給装置1に、ロック解除信号を送信する(Step 111)。本例では、ロック制御部624は、物品供給装置ID“EQ1001”の物品供給装置1に、ロック解除信号を送信する。
【0100】
以上で、管理サーバ4の供給判定処理の説明を終わる。
【0101】
端末3の供給情報案内部512は、管理サーバ4から案内情報を受信し、案内情報を表示する(Step 14)。
図15(d)は端末3に表示される案内情報の一例である。
図15(d)の案内情報では、決済が完了したこと、物品供給装置1のハンドル15を操作して物品を受け取ること、1分間でハンドル15がロックされること、が案内されている。ユーザは、案内情報に従って、物品供給装置1を操作する。
【0102】
物品供給装置1は、ロック解除信号を受信し、供給処理を行う(Step 15)。そして、物品供給装置1は、供給報告を管理サーバ4に送信する。尚、管理サーバ4は、供給報告を受けて在庫数を更新する。
【0103】
続いて、
図17のフローチャートを用いて、物品供給装置1の供給処理(Step 15)について説明する。
【0104】
物品供給装置1の制御部24は、ロック解除信号を受信すると(Step 200)、ロック部22のロックを解除する(Step 201)。
【0105】
物品供給装置1の制御部24は、物品2の供給の判定を行う(Step 202)。まず、制御部24は、操作部23のハンドル15の操作(例えば、1回転)がされたかを判断する(Step 203)。ハンドル15の操作(例えば、1回転)がされると、物品供給部21から、ひとつの物品2が取出口16に供給される(Step 204)。そして、制御部24は、ロック部22をロックする(Step 205)。
【0106】
一方、制御部24は、ハンドル15の操作がない場合(Step 203)、ロック解除から所定時間(例えば、1分間)経過しているかを判断する(Step 207)。制御部24は、ハンドル15の操作がなく(Step203)、ロック解除から所定時間(例えば、1分間)経過している場合(Step 207)、ロック部22をロックする(Step 205)。
【0107】
最後に、制御部24は、正常に物品2が供給された場合には正常に物品2が供給された旨の供給報告を行い、物品2が供給されなかった場合には物品2が供給されなかった旨の供給報告を行う(Step 206)。
【0108】
尚、ロック部22のロック解除からロックまでの制御であるが、上述した例では、制御部24がロック解除から所定時間経過しているかを判断し、所定時間経過した場合に、ロック部22をロック状態にする例を説明した。これは一例であり、例えば、管理サーバ4のロック制御部623がロック解除信号の送信から時間の計測を行い、所定時間が経過するまでに、正常に物品2が供給された旨の供給報告を受信しない場合、制御部24が物品供給装置1の制御部24にロック信号を送信するように構成しても良い。この場合、制御部24は、ロック信号を受信すると、ロック部22をロック状態にする。
【0109】
以上で、物品供給装置1の供給処理(Step 15)の説明を終わる。
【0110】
本実施の形態は、物品を購入するユーザに対して、多くの特典、例えば、一物品当たりの購入単価を低くしたり、特別な物品を無償で取得できる等の特典を与えたりすることにより、ユーザの利便性を高めている。特に、多くの物品を購入しようとするユーザにとってはメリットが大きい。
【0111】
また、全ての決済処理が電子的に行われるので、物理的な金銭の決済や、その回収などの負担がなく、ユーザのみならず、物品供給装置を提供する企業等にとっても有効である。
【0112】
<本発明の実施の形態の変形例1>
上述した実施の形態では、第1種別のクーポンは、定額のクーポンや特典を含ませ、第1種別のクーポン全体としてユーザの利益が得られる場合を説明した。しかし、複数種別の第1種別のクーポンに、同一の特典を含めても良い。例えば、1,000円、2,000円、5,000円の第1種別のクーポンの中に、同一の商品を無償で取得できるクーポンを含めるように構成しても良い。
【0113】
このように構成する利点は、あるキャンペーンのために同一の商品の物品を広く、ユーザに知ってもらえる利点がある。
【0114】
<本発明の実施の形態の変形例2>
上述した実施の形態では、ある物品の購入の決済を行う際、それに適用できるクーポンをユーザに選択可能に構成した例を説明した。しかし、ある第2種別の特典クーポンについては、他のクーポンを全て使用した後に使用できるようにしても良い。例えば、無償で物品(商品)を取得できるクーポンは、定額のクーポンを全て使用した後に、使用できるように構成しても良い。
【0115】
このようにすることにより、どの商品でも使用できるクーポンを先に使用させることができる。
【0116】
<本発明の実施の形態の変形例3>
上述した実施の形態では、第2種別のクーポンに定額(500円)とする場合を説明した。このような場合、500円の商品のみを購入できるとすると、ユーザに不便な場合も多いと思われる。そこで、ユーザが供給を望む物品が第2種別のクーポンの価格以下であれば、決済を可能にするように構成しても良い。
【0117】
<本発明の実施の形態の変形例4>
第1種別のクーポン及び第2種別のクーポンともに決済に使用できる有効期限を設けても良い。このようにすれば、ユーザは有効期限までにクーポンを使用することになるので、ユーザ及び物品提供者側ともにメリットがある。
【0118】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下には限られない。
【0119】
[付記1]
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とするプログラムであって、
コンピュータを、
物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段、
物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段、
として機能させるプログラム。
【0120】
[付記2]
前記特典は、物品の購入単価を下げる特典、又は、物品を無償で取得可能とする特典、の少なくともいずれかを含む、
付記1に記載のプログラム。
【0121】
[付記3]
前記物品購入権による物品の購入の決済は、電子決済であり、現金決済を含まない、
付記1又は付記2に記載のプログラム。
【0122】
[付記4]
前記物品購入権取得手段は、複数の第1種別の物品購入権を取得可能である、
付記1から付記3のいずれかに記載のプログラム。
【0123】
[付記5]
前記第1種別の物品購入権は、複数の第2種別の物品購入権を含み、
前記第1種別の物品購入権の種別は、含まれている第2種別の物品購入権の数に応じて異なる、
付記1から付記4のいずれかに記載のプログラム。
【0124】
[付記6]
前記第1の物品購入権は、含まれている第2種別の物品購入権の数が多いほど、取得する価格が高くなる、
付記1から付記5のいずれかに記載のプログラム。
【0125】
[付記7]
前記決済手段は、前記第2種別の物品購入権による物品の購入の決済により、使用した前記第2種別の物品購入権を使用できなくなるようにする、
付記1から付記6のいずれかに記載のプログラム。
【0126】
[付記8]
前記複数種類の第1種別の物品供給権は、同一の特典を含む、
付記1から付記7のいずれかに記載のプログラム。
【0127】
[付記9]
前記決済手段は、前記第2種別の物品購入権の全ての決済の完了を条件として、前記特典を使用可能に制御する、
付記1から付記8のいずれかに記載のプログラム。
【0128】
[付記10]
前記第2種別の物品購入権には、第1価格が設定され、
前記物品を無償で取得可能とする特典は、前記第1価格以下の物品を1つ取得可能とする特典である、
付記1から付記9のいずれかに記載のプログラム。
【0129】
[付記11]
前記決済手段は、前記第1種別の物品購入権を、取得日から一定期間内においてのみ決済可能に制御する、
付記1から付記10のいずれかに記載のプログラム。
【0130】
[付記12]
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とする端末であって、
物品を購入可能とし、特典を含む物品購入権を取得する物品購入権取得手段と、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入を、取得した物品購入権により、決済する決済手段と、
物品の購入の決済を条件として、物品供給装置から物品を供給可能に制御する物品供給制御手段と、
を備える端末。
【0131】
[付記13]
物品を供給可能な物品供給装置であって、
物品供給装置を識別する識別情報を表示する表示部と、
物品を収容する収容部と、
前記収容部に収容されている前記物品を供給する供給部と、
前記供給部から前記物品を供給不可能にロックするロック部と、
前記ロック部のロック状態を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記識別情報が取得されたこと、及び、予め取得された物品購入権により、物品の決済が完了したこと、を条件として、前記ロック部のロックを解除する、
物品供給装置。
【0132】
[付記14]
物品を供給可能な物品供給装置を管理する管理装置であって、
特典を含む物品購入権を端末に提供可能な物品購入権提供手段と、
前記端末から得られた物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置が提供可能な物品の購入に使用可能な物品購入権を、前記端末に提示可能な物品購入権提示手段と、
提示された物品購入権による物品の購入の決済を行う決済手段と、
決済の完了を条件に、前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置から、物品の提供を可能に制御する提供制御手段と、
を備える管理装置。
【0133】
[付記15]
前記物品購入権は、複数の物品購入権と、物品を無償で取得可能とする特典と、含み、
前記決済手段は、物品購入権及び得点による物品の取得の決済を、電子決済により行う、
付記14に記載の管理装置。
【0134】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【符号の説明】
【0135】
1 物品供給装置
2 物品
3 端末
4 管理サーバ
5 通信網
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とするプログラムであって、
コンピュータを、
物品を購入可能とし、特典を含む第1種別の物品購入権の決済の完了を条件としてユーザに割り当てられる第2種別の物品購入権の識別情報の取得を管理装置にリクエストする物品購入権取得手段、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入の決済を、前記ユーザによって選択された第2種別の物品購入権の識別情報を用いて実行する決済手段、
として機能させ、
前記特典は、前記割り当てられた第2種別の物品購入権の識別情報が全て用いられたことを条件として使用可能になる、
プログラム。
【請求項2】
前記特典は、物品の購入単価を下げる特典、又は、物品を無償で取得可能とする特典、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1種別の物品購入権の決済は、電子決済であり、現金決済を含まない、
請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1種別の物品購入権は、複数種別の物品購入権である、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1種別の物品購入権は、複数の第2種別の物品購入権を含み、
前記第1種別の物品購入権の種別は、含まれている第2種別の物品購入権の数に応じて異なる、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1種別の物品購入権は、含まれている第2種別の物品購入権の数が多いほど、取得する価格が高くなる、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記複数の種類の第1種別の物品購入権は、同一の特典を含む、
請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第2種別の物品購入権には、第1価格が設定され、
前記物品を無償で取得可能とする特典は、前記第1価格以下の物品を1つ取得可能とする特典である、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項9】
前記第2種別の物品購入権の識別情報の使用は、前記第1種別の物品購入権の決済日から一定期間内においてのみ可能である、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
物品を供給可能な物品供給装置から物品の供給を可能とする端末であって、
物品を購入可能とし、特典を含む第1種別の物品購入権の決済の完了を条件としてユーザに割り当てられる第2種別の物品購入権の識別情報の取得を管理装置にリクエストする物品購入権取得手段と、
物品供給装置に表示されている物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報により特定される物品供給装置から供給される物品の購入の決済を、前記ユーザによって選択された第2種別の物品購入権の識別情報を用いて実行する決済手段と、
を備え、
前記特典は、前記割り当てられた第2種別の物品購入権の識別情報が全て用いられたことを条件として使用可能になる、
端末。
【請求項11】
物品を供給可能な物品供給装置であって、
物品供給装置を識別する識別情報を表示する表示部と、
物品を収容する収容部と、
前記収容部に収容されている前記物品を供給する供給部と、
前記供給部から前記物品を供給不可能にロックするロック部と、
前記識別情報から物品供給装置を特定したこと、及び、第1種別の物品購入権の決済の完了によってユーザに割り当てられた第2種別の物品購入権の識別情報を用いて決済が完了したこと、を示す通知を管理装置から受信したことを条件として、前記ロック部のロックを解除する制御部と、
を備え、
前記第1種別の物品購入権は、特典を含み、
前記特典は、前記割り当てられた第2種別の物品購入権の識別情報が全て用いられたことを条件として使用可能になる、
物品供給装置。
【請求項12】
物品を供給可能な物品供給装置を管理する管理装置であって、
特典を含む第1種別の物品購入権の決済の完了を条件として、第2種別の物品購入権の識別情報をユーザに対応付ける物品購入権提供手段と、
前記ユーザの端末から送信された購入リクエストから物品供給装置識別情報を取得する取得手段と、
前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置が提供可能な物品の購入に使用可能な第2種別の物品購入権に関する情報を、前記ユーザの端末にて表示可能な形式で送信する物品購入権情報送信手段と、
表示された第2種別の物品購入権から前記ユーザが選択した第2種別の物品購入権の識別情報を用いて物品の購入の決済を行う決済手段と、
前記物品の購入の決済の完了を条件に、前記物品供給装置識別情報から特定される物品供給装置に対して、物品の提供のロックを解除する解除要求を送信する解除要求送信手段と、
を備え、
前記決済手段は、前記第2種別の物品購入権の識別情報が全て用いられたことを条件として、前記特典を用いた物品購入の決済を可能とする、
管理装置。
【請求項13】
前記決済手段は、物品購入権及び特典による物品の取得の決済を、電子決済により行う、
請求項12に記載の管理装置。