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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135575
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/32 20060101AFI20240927BHJP
   H04N 1/21 20060101ALI20240927BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240927BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240927BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N1/32 005
H04N1/21
H04N1/00 127A
H04N1/00 350
H04N1/32 358
G06F3/12 303
G06F3/12 360
G06Q10/0631
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046340
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100107216
【弁理士】
【氏名又は名称】伊與田 幸穂
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 栄里
【テーマコード(参考)】
5C062
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA25
5C062AA32
5C062AA35
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AB44
5C062AB46
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC35
5C062AC42
5C062AC43
5C062AC51
5C062AF01
5C062AF02
5C062AF06
5C062AF13
5C062AF15
5C062BC03
5C062BC06
5C062BD09
5L010AA12
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制する。
【解決手段】プロセッサを備え、プロセッサは、受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行い、画像データを格納する格納先200に画像データを転送する場合の格納先200における格納場所2、3を示す情報として、割り振りが行われた担当者について割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に担当者に対応する格納場所2を示す情報を格納先に送信し、範囲を超える場合に担当者とは別の担当者に対応する格納場所3を示す情報を格納先200に送信する、情報処理装置100である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行い、
前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者による画像データ1つ当たりの処理時間として過去のデータで、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記過去のデータは、格納されている画像データの各々を前記格納場所から取り出した時刻である取り出し時の差分である、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記過去のデータは、前記画像データの処理に要した時間のうち直近のものである、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者により画像データ1つ当たりの処理時間として入力された値で、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記当日中に処理可能な範囲は、前記画像データの受信の際に算出される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記当日中に処理可能な範囲は、予め定められている時間間隔で算出される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記別の担当者は、複数の担当者の中から選択される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記選択は、前記予め定められている条件により特定された前記複数の担当者のうち、前記画像データを追加した場合でも当日中に処理可能な範囲を超えない者の中から行われる、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記別の担当者に対応する格納場所を示す情報を前記格納先に送信する場合、前記画像データは、前記割り振りによる画像データの表示態様とは異なる態様で表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置に、
受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行う機能と、
前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、FAX受信部が受信した画像データを予め設定されている条件に従って転送する際、画像データの情報を参照することで転送先のフォルダを決定し、そのフォルダ名を例えば日付の階層を含む3つの階層とする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-135561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りが行われ、画像データを格納する格納先に転送し、割り振られた担当者に対応する格納場所に画像データが格納されるとその担当者は当日中に終わらせるように処理を行う場合を考える。受信した画像データが割り振られた担当者がその割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合には、処理の遅れによる影響が生じてしまう。
本発明の目的は、受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも当該割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行い、前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する、情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者による画像データ1つ当たりの処理時間として過去のデータで、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記過去のデータは、格納されている画像データの各々を前記格納場所から取り出した時刻である取り出し時の差分である、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記過去のデータは、前記画像データの処理に要した時間のうち直近のものである、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者により画像データ1つ当たりの処理時間として入力された値で、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記当日中に処理可能な範囲は、前記画像データの受信の際に算出される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記当日中に処理可能な範囲は、予め定められている時間間隔で算出される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記別の担当者は、複数の担当者の中から選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記選択は、前記予め定められている条件により特定された前記複数の担当者のうち、前記画像データを追加した場合でも当日中に処理可能な範囲を超えない者の中から行われる、ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記別の担当者に対応する格納場所を示す情報を前記格納先に送信する場合、前記画像データは、前記割り振りによる画像データの表示態様とは異なる態様で表示される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、情報処理装置に、受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行う機能と、前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する機能と、を実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも当該割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、担当者による画像データ1つ当たりの処理時間として過去のデータで、担当者の業務終了までの時間を除した数であるという構成を採用しない場合に比べて、当日中に処理可能な範囲の精度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、当日中に処理可能な範囲を手動によらずに取得することができる。
請求項4の発明によれば、過去のデータは、画像データの処理に要した時間のうち直近のものであるという構成を採用しない場合に比べて、当日中に処理可能な範囲の精度を高めることができる。
請求項5の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、担当者により画像データ1つ当たりの処理時間として入力された値で、担当者の業務終了までの時間を除した数であるという構成を採用しない場合に比べて、処理の簡略化を図ることができる。
請求項6の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、画像データの受信の際に算出される構成を採用しない場合に比べて、最新の情報を用いて当日中に処理可能な範囲を算出することができる。
請求項7の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、予め定められている時間間隔で算出されるという構成を採用しない場合に比べて、画像データの受信頻度が低い場合に当日中に処理可能な範囲の精度の低下を抑制することができる。
請求項8の発明によれば、別の担当者は、複数の担当者の中から選択されるものでない場合に比べて、状況に応じて別の担当者を選択することができる。
請求項9の発明によれば、選択は、予め定められている条件により特定された複数の担当者のうち、画像データを追加した場合でも当日中に処理可能な範囲を超えない者の中から行われるという構成を採用しない場合に比べて、別の担当者の負担増大を抑制することができる。
請求項10の発明によれば、画像データは、割り振りによる画像データの表示態様とは異なる態様で表示される構成を採用しない場合に比べて、別の担当者に対する注意喚起を促すことができる。
請求項11の発明によれば、受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも当該割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】画像管理システムの一例を示した図である。
図2】画像形成装置に設けられた情報処理部及びサーバ装置に設けられた情報処理部のハードウェアの構成例を示した図である。
図3】画像形成装置及びサーバ装置の機能構成を説明するブロック図である。
図4】第1の実施の形態に係る画像形成装置における情報処理部のCPUでの処理例を説明するフローチャートである。
図5】本実施の形態に係る具体例を説明する図であり、(a)は、業務時間内にファクス受信した受信画像データが担当者T01に割り振られる場合、(b)は、業務時間内にファクス受信した受信画像データが担当者T02に割り振られる場合を示す。
図6】本実施の形態に係る具体例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、画像管理システム1の一例を示した図である。
本実施形態の画像管理システム1では、コピー、プリンタ、ファクス、スキャナ等の各種機能を備える画像形成装置100と、画像形成装置100に対して通信回線190を介して接続されるサーバ装置200とが設けられている。本実施形態では、情報処理装置の一例としての画像形成装置100が、ファクス受信した画像の管理を行う。かかる画像は、画像形成装置100が備える親展ボックスに保存され、または、サーバ装置200に転送されて対応する格納場所に格納されて管理される。画像データについて、転送元は画像形成装置100であり、転送先がサーバ装置200である。
画像形成装置100は、ユーザが操作可能な操作受付部132を有する。
【0009】
さらに、本実施形態の画像管理システム1には、サーバ装置200と接続可能であり、ユーザから操作を受け付けるユーザ端末300が設けられている。
なお、図1では、ユーザ端末300として1台を表示しているが、ユーザ端末300が複数台であってもよい。
【0010】
画像形成装置100には、情報処理部100Aが設けられている。情報処理部100Aは、画像形成装置100について行われる各種の処理を実行する。画像形成装置100は、例えば、ファクス装置400からの画像データを受信すると、予め定められている処理を行う。
画像形成装置100には、さらに、データを格納する格納装置100Bが設けられている。格納装置100Bは、ファクス受信した受信画像データや印刷する印刷データ等のデータを格納するものであり、ソフトウェアで作成され親展ボックス等のボックスとして用いることができる。格納装置100Bは、例えばHDD(Hard Disk Drive)により実現される。受信画像データは、画像データの一例である。
画像形成装置100には、例えば、インクジェット方式や電子写真方式を用いて記録媒体の一例である用紙への画像の形成を行う画像形成部が設けられている。
【0011】
サーバ装置200には、各種の処理を実行する情報処理部200Aが設けられている。情報処理部200Aは、サーバ装置200について行われる各種の処理を実行する。
サーバ装置200には、データを格納する格納装置200Bが設けられている。格納装置200Bは、画像形成装置100から転送されたデータを格納するための複数フォルダを備えることができる。かかるフォルダは、ユーザ端末300からの指示に基づき作成されたり情報処理部200Aからの作成依頼に基づき作成されたりして、管理される。
格納装置200Bは、例えばHDDにより実現される。
【0012】
ユーザ端末300には、表示装置310が設けられている。表示装置310には、サーバ装置200の格納装置200Bに格納されたデータが表示可能である。
ユーザ端末300は、コンピュータにより実現される。ユーザ端末300の形態としては、例えば、PC(Personal Computer)や、スマートフォンや、タブレット端末が挙げられる。
【0013】
図2は、画像形成装置100に設けられた情報処理部100A及びサーバ装置200に設けられた情報処理部200Aのハードウェアの構成例を示した図である。情報処理部100A、200Aは、コンピュータにより実現される。
画像形成装置100とサーバ装置200の各々は、プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部11と、情報を記憶する2次記憶部12とを有する。
2次記憶部12は、例えばHDD、半導体メモリ、磁気テープ等、既存の情報記憶装置により実現される。
【0014】
演算処理部11には、プロセッサの一例としてのCPU11aが設けられている。
また、演算処理部11には、CPU11aの作業用メモリ等として用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラム等が格納されるROM11cが設けられている。
また、演算処理部11には、書き換え可能に構成され電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、演算処理部11に接続される通信部等の各部を制御するインターフェース部11eが設けられている。
【0015】
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成される。2次記憶部12には、ファイル等が記憶される他、演算処理部11により実行されるプログラムが記憶される。
本実施形態では、演算処理部11が、ROM11cや2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、各処理が実行される。
【0016】
CPU11aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、情報処理部100A、200Aへ提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、情報処理部100A、200Aへ提供してもよい。
【0017】
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0018】
以下で説明する処理のうち、画像形成装置100が行う処理は、画像形成装置100に設けられたプロセッサの一例としてのCPU11aが行う。
また、以下で説明する処理のうち、サーバ装置200が行う処理は、サーバ装置200に設けられたプロセッサの一例としてのCPU11aが行う。
画像形成装置100により行う情報処理システムは、1台の画像形成装置100などの一台の装置により実現してもよいし、複数台の装置により実現してもよい。
【0019】
図3は、画像形成装置100及びサーバ装置200の機能構成を説明するブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置100の情報処理部100Aは、情報取得部101、送信制御部102及び表示制御部103を有する。
【0020】
情報取得部101は、受信画像データや受信日時の情報等の各種の情報を取得する。また、情報取得部101は、取得した情報を用いて受信画像データに関する各種の処理を行う。
なお、情報取得部101は、サーバ装置200及びユーザ端末300からの情報を取得する。
【0021】
送信制御部102は、情報取得部101により取得された各種の情報や上述した処理の結果をサーバ装置200に送信する制御を行う。
【0022】
表示制御部103は、サーバ装置200に対し、ユーザ端末300の表示装置310における表示制御を行う。表示制御の内容は、送信制御部102によりサーバ装置200に送信される。
【0023】
また、図3に示すように、画像形成装置100の格納装置100Bは、上述した親展ボックス等を含むボックス100Cを備えている。ボックス100Cには、例えば、受信画像データが格納される。
【0024】
サーバ装置200の格納装置200Bは、複数のフォルダを有する。かかる複数のフォルダは、画像形成装置100からの要求に応じ、情報処理部200Aにより作成される。例えば、複数のフォルダを、例えば日付ごとのフォルダとしたり、ユーザ端末300のユーザである担当者ごとのフォルダとしたりすることができる。
【0025】
格納装置200Bには、情報処理部200Aにより作成される複数のフォルダを有する。かかる複数のフォルダは、担当者ごとに作成される担当者別のフォルダである担当者フォルダや、日付ごとに作成される日付別のフォルダである日付フォルダが含まれてもよい。
例えば、受信画像データ(図1参照)を、予め定められている条件に従って割り振られた担当者の担当者フォルダに格納する。かかる場合に、担当者フォルダ内に日付フォルダを作成し、ファクス受信した日付である受信日付ごとの日付フォルダとして用いるようにしてもよい。日付フォルダのフォルダ名として、受信日付を含ませることが考えられる。
【0026】
本実施の形態では、格納装置200Bは、図3に示すように、担当者フォルダとして第1フォルダ2及び第2フォルダ3を有し、また、日付フォルダとして当日フォルダ4及び翌日フォルダ5を有する。
【0027】
ここにいう第1フォルダ2は、複数の担当者のうち担当者T01が使用するフォルダであり、担当者T01に割り振られた受信画像データが格納される。また、ここにいう第2フォルダ3は、担当者T01とは異なる担当者T02が使用するフォルダであり、担当者T02に割り振られた受信画像データが格納される。
【0028】
また、当日フォルダ4は、上述した日付フォルダのうち、ある日を基準とする場合の当日の受信日付をフォルダ名に含むフォルダである当日の日付フォルダである。
翌日フォルダ5は、翌日の受信日付をフォルダ名に含むフォルダである翌日の日付フォルダである。
なお、本実施の形態では、第1フォルダ2と第2フォルダ3の各々が当日フォルダ4及び翌日フォルダ5を備える構成であるが、これに限られず、第1フォルダ2と第2フォルダ3の各々が当日フォルダ4のみを備える場合や、翌日フォルダ5を備えない場合、翌日フォルダ5の代わりに他の用途を示すためのフォルダを備える場合でもよい。
【0029】
本実施の形態では、図3に示すように、第1フォルダ2内に当日フォルダ4及び翌日フォルダ5が設けられ、第2フォルダ3内に当日フォルダ4及び翌日フォルダ5が設けられている。
なお、図示を省略するが、当日フォルダ4内に第1フォルダ2及び第2フォルダ3を設け、翌日フォルダ5内に第1フォルダ2及び第2フォルダ3を設ける態様を採用してもよい。
【0030】
ここで、ユーザ端末300を使う複数の担当者は、自身の担当者フォルダに格納されている受信画像データ(図1参照)について、予め定められている処理を行う業務をそれぞれ担うものとする。また、自身に割り振られた受信画像データは、自身の担当者フォルダ内の日付フォルダに格納されるものとする。さらに、担当者は、当日の日付フォルダに格納されている受信画像データの処理を当日の業務時間内に行うというものとする。
また、新たに受信した画像データを割り振る担当者の担当者フォルダである仕分け先は、例えば、その画像データの発信元や画像データから抽出される情報等を基に定められるものであってもよく、また、順番に割り振る場合であってもよい。これらは、予め定められている条件の一例である。
【0031】
ある担当者が当日に自身に割り振られた受信画像データの処理を業務時間内に終えられるように業務を行っている場合において、その担当者一人に割り振られる画像データを画像形成装置100(図3参照)が受信した場合、受信画像データが大量であったとしても、その担当者の担当者フォルダに追加格納される。
追加格納された担当者は、追加格納された受信画像データを業務時間内で行うようにするものの、予め定められている業務終了時刻までには間に合わない場合には、当日の処理に間に合わず、翌日以降の処理になってしまう。また、もし残業が可能であれば残業して処理を行うというという対応があるが、その担当者の業務負担が過大になってしまう。また、残業しても処理できないときは、当日の処理に間に合わず、翌日以降の処理になってしまい、処理遅れが発生してしまう。
【0032】
そこで、本実施の形態では、画像形成装置100(図3参照)が画像データを受信した場合、受信画像データの割り振りを行う仕分けの段階で、仕分け先の担当者について当日処理可能な件数を把握する。これにより、その担当者に対しては、当日処理可能な件数を超えない範囲の受信画像データの仕分けを行い、当日処理可能な件数を超える受信画像データについては、仕分け先の候補とされる他の担当者に対し、当日処理可能な件数を超えない範囲で仕分けを行うようにしている。これにより、受信画像データの処理遅れの発生を抑制している。
なお、サーバ装置200は格納先の一例であり、また、サーバ装置200の格納装置200Bにおける第1フォルダ2、第2フォルダ3、当日フォルダ4及び翌日フォルダ5は、格納場所の一例であり、そのファイル名は、格納場所を示す情報の一例である。
付言すると、本実施の形態では、サーバ装置200に転送する例を示すが、これに限られず、画像形成装置100の格納装置200Bを格納先としてもよい。
【0033】
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置100における情報処理部100AのCPU11a(図2参照)での処理例を説明するフローチャートである。
図4に示す処理例では、画像形成装置100がファクス装置400(図1参照)からファクス受信した場合(ステップ101)、CPU11aの情報取得部101(図3参照)は、取得した受信画像データを格納装置100Bに格納する。
また、情報取得部101(図3参照)は、現時点の時刻と業務終了時刻から、当日の業務終了までの時間である残業務時間を計算する(ステップ102)。
【0034】
情報取得部101は、新規に受信した画像データ(新規の受信画像データ)の処理を担当する担当者の割り振りを予め定められている条件により行い、複数の担当者フォルダの中から格納先フォルダを特定する(ステップ103)。ここでは、割り振られた担当者は、担当者T01であり、その担当者フォルダは、第1フォルダ2であるとして、説明を続ける。
【0035】
ここにいう予め定められている条件とは、新規の受信画像データの処理を担当する担当者を定めるための条件をいう。その一例を示すと、複数の担当者に対して予め付した順番に従って割り振る場合が考えられ、また、ファクスの送信元と担当者とを予め対応付けしておき送信元に応じて割り振る場合等が考えられる。
なお、1回のファクス受信で受信した受信画像データが複数ある場合には、複数の受信画像データを単位として割り振りが行われる。また、1回のファクス受信で受信した受信画像データが単数であっても、送信元が異なるファクス受信が複数あるとともに送信元に対応する担当者が同じ場合には、複数の受信画像データが一人の担当者に割り振られることがある。
【0036】
情報取得部101(図3参照)は、予め定められている条件により割り振られた担当者T01の担当者フォルダである第1フォルダ2にある未処理の受信画像データの件数を確認する。また、一つの受信画像データを処理するのに要する時間である処理時間を示す情報を取得し、計算した残業務時間で処理時間を除した数を算出し、当日処理可能な件数を取得する。そして、新規の受信画像データの件数と当日処理可能な件数を比較し、割り振られた担当者T01が業務時間内に処理可能な件数を超えているかどうかを判別する(ステップ104)。
【0037】
ここにいう当日処理可能な件数は、ファクス受信の際に算出されるものであってもよく、また、予め定められている時間間隔で算出されるものであってもよい。例えば1時間間隔としたり、4時間間隔としたりすることが考えられる。
当日処理可能な件数は、当日中に処理可能な範囲の一例である。
【0038】
また、上述した処理時間は、担当者ごとのばらつきが少ない業務である場合には、一律に定められた時間を用いることができ、また、担当者ごとのばらつきが大きい場合には、担当者ごとに定められた時間を用いてもよい。
さらに説明すると、担当者ごとの定められた時間は、受信画像データを取り出した時刻と次の受信画像データを取り出した時刻との差分としてもよく、また、受信画像データに対する処理の開始時と終了時との差分としてもよい。また、担当者ごとの定められた時間は、上述した実績値のほかに、担当者により入力された値としてもよい。
また、かかる差分を実績値とする場合は、直近の値とすべく、受信画像データの取り出しが行われるごとに算出し、更新するようにしてもよい。
付言すると、当日の実績値のない初回の場合には、担当者により入力された値を用いてもよく、また、後述する過去の平均値を用いてもよい。
【0039】
また、担当者ごとの定められた時間は、上述した直近の値とする場合のほか、当日の平均値として算出した値や、過去の平均値例えば過去に遡ったときの予め定められている期間内の平均値として算出した値としてもよい。かかる定められた時間は、担当者による画像データ一つ当たりの処理時間としての過去のデータの一例である。
【0040】
割り振られた担当者T01が、新規の受信画像データの全件数を含めた場合でも業務時間内に処理可能な件数を超えていない場合(ステップ104でNo)、情報取得部101(図3参照)は、割り振られた担当者T01に新規の受信画像データを第1フォルダ2に格納するために、格納領域として第1フォルダ2に定める。これにより、新規の受信画像データのすべてが担当者T01の第1フォルダ2に仕分けられる(ステップ105)。
なお、上述したステップ105や後述するステップ107で送信される情報には、表示制御部103(図3参照)による表示制御の内容を含ませることができる。
【0041】
割り振られた担当者T01が、新規の受信画像データの全件数を含めた場合に業務時間内に処理可能な件数を超えている場合(ステップ104でYes)、新規の受信画像データのすべてを担当者T01に割り振ることができない。
このため、割り振る担当者として、担当者T01を定めるだけでは対応できないとして、他の担当者も定める必要がある。すなわち、新規の受信画像データのうち、担当者T01が当日処理できない受信画像データの件数である残余の件数を、担当者T01の代わりに処理する担当者を定めることになる。具体的には、仕分け先の候補として事前に定められている複数の担当者の中から、残余の件数を代わって処理する担当者すなわち、代わりの担当者を探す。仕分け先の候補としての担当者は、上述した複数の場合のほか、単数の場合であってもよい。
なお、ステップ104でNoの場合は、担当者T01が新規の受信画像データをまったく受け入れることができないときも含まれる。
【0042】
図4に戻って説明を続ける。
情報取得部101(図3参照)は、代わりの担当者について、残余の件数を割り振った場合に処理可能な件数を超えているかどうかを判別する(ステップ106)。ここでは、代わりの担当者として、担当者T02であるとして説明を続ける。
【0043】
代わりの担当者T02が、残余の件数を含めても業務時間内に処理可能な件数を超えていない場合(ステップ106でNo)、情報取得部101(図3参照)は、代わりの担当者T02に残余の件数の受信画像データを第2フォルダ3に格納するために、格納領域として第2フォルダ3に定める。これにより、新規の受信画像データのうち残余の件数が担当者T02の第2フォルダ3に仕分けられる(ステップ107)。このようにして、新規の受信画像データを、担当者T01の第1フォルダ2のほかに、担当者T02の第2フォルダ3に仕分けることができる。新規の受信画像データの仕分け先を、担当者同士の事前調整を必要とすることなく、定めることが可能になる。
代わりの担当者T02は、画像データを追加した場合でも当時中に処理可能な範囲を超えない者の一例である。
【0044】
代わりの担当者T02が、残余の件数を含めた場合に業務時間内に処理可能な件数を超えている場合(ステップ106でYes)、情報取得部101(図3参照)は、担当者T02以外の担当者が見つからない場合や、担当者T02以外の担当者でも当日処理対応ができない場合には、仕分けできない受信画像データが存在することになる。そのため、新規の受信画像データの全件数を仕分けできなかった時の処理として、予め定められている処理を実施する(ステップ108)。
【0045】
ここにいう予め定められている処理としては、担当者T01の翌日フォルダ5(図3参照)に格納する対応や、担当者T01等を総括する責任者たとえば上長に、当日処理が難しい案件が発生した旨のメール通知を行う対応、上長のユーザ端末300の表示装置310に報告表示する対応等が考えられる。
【0046】
図5及び図6は、本実施の形態に係る具体例を説明する図であり、図5(a)は、業務時間内にファクス受信した受信画像データが担当者T01に割り振られる場合、図5(b)は、業務時間内にファクス受信した受信画像データが担当者T02に割り振られる場合を示す。図6は、担当者T01に割り振られる新規の受信画像データの一部を、担当者T02が担当する場合を示す。
図5及び図6に示すように、業務時間は、24時間表示で8時30分から17時10分までである。
【0047】
なお、図5及び図6では、画像形成装置100及びサーバ装置200を説明する図であるが、別の見方をすると、サーバ装置200の格納装置200B内のファイル構成を示す部分は、ユーザ端末300の表示装置310(図1参照)に表示する画面表示の態様を示す図であるとも言える。
【0048】
図5(a)に示す場合は、画像形成装置100におけるファクス受信の日時が、XXXX年7月19日12時00分であり、情報処理部100Aは、この受信画像データを担当者T01の第1フォルダ2が仕分け先であるとした。そのため、情報取得部101(図3参照)は、受信画像データを転送する際に、仕分け先が担当者T01であることを示す情報とともに当日の日時情報を含む情報をサーバ装置200に送信する。
仕分け先が担当者T01であることを示す情報及び当日の日時情報を含む情報は、格納場所を示す情報の一例である。
【0049】
サーバ装置200が上述の情報を受信すると、情報処理部200Aは、格納装置200Bにおける第1フォルダ2内の当日フォルダ4としての「XXXX_07_19」フォルダに、転送された受信画像データをファイル名「XXXX_07_19_12_00.pdf」として格納する。
【0050】
図5(b)に示す場合は、ファクス受信の日時が、XXXX年7月19日12時10分であり、情報処理部100Aは、この受信画像データを担当者T02の第1フォルダ3が仕分け先であるとした。そのため、情報取得部101(図3参照)は、受信画像データを転送する際に、仕分け先が担当者T02であることを示す情報とともに当日の日時情報を含む情報をサーバ装置200に送信する。
仕分け先が担当者T02であることを示す情報及び当日の日時情報を含む情報は、格納場所を示す情報の一例である。
【0051】
サーバ装置200が上述の情報を受信すると、情報処理部200Aは、格納装置200Bにおける第2フォルダ3内の当日フォルダ4としての「XXXX_07_19」フォルダに、転送された受信画像データをファイル名「XXXX_07_19_12_10.pdf」として格納する。
【0052】
なお、当日フォルダ4において、処理済みの受信画像データを未処理の受信画像データと区別するために、別のフォルダに移動したりファイル名を変更したりファイルのプロパティを変更したりする等の業務フローが考えられる。
【0053】
次に、図6に示す場合は、XXXX年7月19日16時00分にファクス受信した場面であり、業務時間終了まで残すところ1時間10分の時点である。新規にファクス受信した受信画像データは、図6に示すように、20ファイルであり、20個である。
【0054】
かかる場合において、ファクス受信したときに担当者T01の当日処理可能な件数は10ファイルとすると、20ファイルの内10ファイルは、当日中に処理を行うことができなくなる。
そこで、情報取得部101(図3参照)の情報処理により、残りの10ファイルを担当者T01の代わりに行うことができる他の担当者を探すことになる。他の担当者T02の当日処理可能な件数は例えば15ファイルであり、残りの10ファイルを担当者T02が行うことで、当日中の処理が可能になる。
【0055】
情報取得部101(図3参照)は、残りの10ファイルを転送する際に、担当者T02のフォルダである第2フォルダ3が格納場所であることを示す情報を、サーバ装置200に送信する。
【0056】
より詳細には、第2フォルダ3に当日フォルダ4としての「XXXX_07_19」フォルダを有する場合において、残りの10ファイルの格納場所を示す情報として、「XXXX_07_19」フォルダ内の「要サポート(from担当者T01)」フォルダを指定する。
また、残りの10ファイルのファイル名は、太字フォントで示されている。かかる太字フォントを用いる画面表示の態様は、そのファイルが、代わりに処理を行うものであることを示す。
【0057】
このように、残りの10ファイルの格納場所は、通常とは異なるフォルダ名が付されており、また、ファイル名を太字フォントで示している。すなわち、残りの10ファイルについては、当初から担当者T02に割り振られた受信画像データの表示態様とは異なる態様で表示される。
ここにいう異なる態様は、上述の通常とは異なるフォルダ名と太字フォントで示すファイル名の両方のほかに、いずれか一方とすることができ、また、これらの代わりに又はこれらと共に、赤色等の目立つ色でフォルダ名ないしファイル名を表示するようにしてもよい。これにより、担当者T02に対する注意喚起を促すことができる。
【0058】
<付記>
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行い、
前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する、
情報処理装置。
(((2)))
前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者による画像データ1つ当たりの処理時間として過去のデータで、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記過去のデータは、格納されている画像データの各々を前記格納場所から取り出した時刻である取り出し時の差分である、
ことを特徴とする(((2)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
前記過去のデータは、前記画像データの処理に要した時間のうち直近のものである、
ことを特徴とする(((2)))に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記当日中に処理可能な範囲は、前記担当者により画像データ1つ当たりの処理時間として入力された値で、当該担当者の業務終了までの時間を除した数である、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((6)))
前記当日中に処理可能な範囲は、前記画像データの受信の際に算出される、
ことを特徴とする(((1)))~(((5)))のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(((7)))
前記当日中に処理可能な範囲は、予め定められている時間間隔で算出される、
ことを特徴とする(((1)))~(((5)))のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(((8)))
前記別の担当者は、複数の担当者の中から選択される、
ことを特徴とする(((1)))~(((7)))のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(((9)))
前記選択は、前記予め定められている条件により特定された前記複数の担当者のうち、前記画像データを追加した場合でも当日中に処理可能な範囲を超えない者の中から行われる、
ことを特徴とする(((8)))に記載の情報処理装置。
(((10)))
前記別の担当者に対応する格納場所を示す情報を前記格納先に送信する場合、前記画像データは、前記割り振りによる画像データの表示態様とは異なる態様で表示される、
ことを特徴とする(((1)))~(((9)))のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(((11)))
情報処理装置に、
受信した画像データの処理を行う担当者の割り振りを予め定められている条件により行う機能と、
前記画像データを格納する格納先に当該画像データを転送する場合の当該格納先における格納場所を示す情報として、前記割り振りが行われた担当者について当該割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超えない場合に当該担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信し、当該範囲を超える場合に当該担当者とは別の担当者に対応する格納場所を示す情報を当該格納先に送信する機能と、
を実現させるプログラム。
【0059】
(((1)))の発明によれば、受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも当該割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制することができる。
(((2)))の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、担当者による画像データ1つ当たりの処理時間として過去のデータで、担当者の業務終了までの時間を除した数であるという構成を採用しない場合に比べて、当日中に処理可能な範囲の精度を高めることができる。
(((3)))の発明によれば、当日中に処理可能な範囲を手動によらずに取得することができる。
(((4)))の発明によれば、過去のデータは、画像データの処理に要した時間のうち直近のものであるという構成を採用しない場合に比べて、当日中に処理可能な範囲の精度を高めることができる。
(((5)))の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、担当者により画像データ1つ当たりの処理時間として入力された値で、担当者の業務終了までの時間を除した数であるという構成を採用しない場合に比べて、処理の簡略化を図ることができる。
(((6)))の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、画像データの受信の際に算出される構成を採用しない場合に比べて、最新の情報を用いて当日中に処理可能な範囲を算出することができる。
(((7)))の発明によれば、当日中に処理可能な範囲は、予め定められている時間間隔で算出されるという構成を採用しない場合に比べて、画像データの受信頻度が低い場合に当日中に処理可能な範囲の精度の低下を抑制することができる。
(((8)))の発明によれば、別の担当者は、複数の担当者の中から選択されるものでない場合に比べて、状況に応じて別の担当者を選択することができる。
(((9)))の発明によれば、選択は、予め定められている条件により特定された複数の担当者のうち、画像データを追加した場合でも当日中に処理可能な範囲を超えない者の中から行われるという構成を採用しない場合に比べて、別の担当者の負担増大を抑制することができる。
(((10)))の発明によれば、画像データは、割り振りによる画像データの表示態様とは異なる態様で表示される構成を採用しない場合に比べて、別の担当者に対する注意喚起を促すことができる。
(((11)))の発明によれば、受信した画像データの割り振りにより当日中に処理可能な範囲を超える場合にも当該割り振りを行う場合に比べて、画像データの処理遅れの発生を抑制することができる。
【符号の説明】
【0060】
2…第1フォルダ、3…第2フォルダ、4…当日フォルダ、11a…CPU、100…画像形成装置、100A…情報処理部、101…情報取得部、102…送信制御部、103…表示制御部、200…サーバ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6