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特開2024-135613投写システム、投写方法、及び投写プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135613
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】投写システム、投写方法、及び投写プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20240927BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20240927BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240927BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20240927BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20240927BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N5/74 D
H04N5/74 Z
G10L15/00 200G
G03B21/00 E
G03B21/14 Z
G06F3/16 630
G06F3/16 650
G06F3/01 510
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046393
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】村澤 友造
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
5E555
【Fターム(参考)】
2K203FA02
2K203FA22
2K203FA34
2K203FA43
2K203FA62
2K203GC25
2K203GC30
2K203HB14
2K203KA42
2K203KA50
2K203KA68
2K203MA23
5C058AA18
5C058BA35
5C058BB25
5C058EA02
5C058EA03
5C058EA54
5E555AA46
5E555AA79
5E555BA29
5E555BB29
5E555BC13
5E555CA47
5E555CB64
5E555CC01
5E555DA03
5E555DB53
5E555DB56
5E555DC13
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】投写システムは、利用者の音声に基づいて映像の歪みを補正する機能を有していない。
【解決手段】投写システムは、投写画像を投写対象に投写する投写装置と、使用者の音声を検出する検出装置と、前記検出装置によって検出された前記音声に含まれる指令に基づいて前記投写装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記指令に基づいて前記投写画像の形状を調整する音声入力モードを実行可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投写画像を投写対象に投写する投写装置と、
使用者の音声を検出する検出装置と、
前記検出装置によって検出された前記音声に含まれる指令に基づいて前記投写装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記指令に基づいて前記投写画像の形状を調整する音声入力モードを実行可能である、
投写システム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記投写画像の形状を調整するための調整画像であって複数の調整点を有する前記調整画像を、前記投写画像として前記投写装置に投写させ、
前記調整画像が前記投写対象に投写される期間、前記音声入力モードを実行可能である、
請求項1に記載の投写システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記音声入力モードを実行するとき、前記調整画像に複数の前記調整点の位置を示す複数の位置情報画像を表示させ、
前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを前記複数の前記位置情報画像の内の少なくとも1つに基づいて選択する選択指令を含む、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項4】
前記選択指令によって、前記複数の前記調整点の内の少なくとも1つが選択対象として選択されたとき、
前記制御装置は、前記選択対象を示す選択表示画像を前記投写装置に投写させる、
請求項3に記載の投写システム。
【請求項5】
前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを移動させる移動指令を含む、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項6】
前記移動指令は、前記調整点の移動指示方向、及び移動量を指示値として含み、
前記制御装置は、前記移動指令が前記移動指示方向、もしくは前記移動量を含んでいないと判定したとき、前記指示値が不足している旨を示す情報を前記投写装置に投写させる、
請求項5に記載の投写システム。
【請求項7】
前記検出装置によって検出された前記音声に、前記投写画像を補正するための補正指示が含まれる場合、
前記制御装置は、調整された前記調整画像を含む前記投写画像を前記投写装置に投写させる、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項8】
コンテンツ画像に対応するコンテンツデータを前記投写装置に供給する供給装置を備え、
前記制御装置は、前記投写装置によって前記コンテンツ画像を含む前記投写画像が投写される期間、前記投写対象に前記調整画像を投写させない、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項9】
投写対象に投写画像を投写させる投写システムの投写方法であって、
使用者の音声を取得する音声入力モードを実行し、
前記音声に含まれる指令に基づいて、前記投写画像の形状を調整する、
投写方法。
【請求項10】
制御装置に、
使用者の音声を取得する音声入力モードを実行させ、
前記音声に含まれる指令を抽出させ、
抽出した前記指令に基づいて、投写画像の形状を調整させる、
投写プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、投写システム、投写方法、及び投写プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音声認識手段を備える映像投射システムが知られている。特許文献1に記載される映像投射システムは、映像投影機と、音声認識手段と、映像補正手段と、を備える。映像投影機は、投射面に映像を投影する液晶プロジェクターで構成される。音声認識手段は、利用者の音声を認識して、映像投影機に対する処理要求を抽出する。抽出される処理要求は、映像投射機による映像の投影方向を変更させる変更要求である。映像補正手段は、映像投影機の投影方向に対応して映像の歪みを補正する。映像投射システムは、投写システムの一例である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-94980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される映像補正手段は、音声認識手段によって抽出される処理要求に対応していない。映像投射システムは、利用者の音声に基づいて映像の歪みを補正する機能を有していない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の投写システムは、投写画像を投写対象に投写する投写装置と、使用者の音声を検出する検出装置と、前記検出装置によって検出された前記音声に含まれる指令に基づいて前記投写装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記指令に基づいて前記投写画像の形状を調整する音声入力モードを実行可能である。
【0006】
本開示の投写方法は、投写対象に投写画像を投写させる投写システムの投写方法であって、使用者の音声を取得する音声入力モードを実行し、前記音声に含まれる指令に基づいて、前記投写画像の形状を調整する。
【0007】
本開示の投写プログラムは、制御装置に、使用者の音声を取得する音声入力モードを実行させ、前記音声に含まれる指令を抽出させ、抽出した前記指令に基づいて、投写画像の形状を調整させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】表示システムの概略構成を示す図。
図2】表示システムのブロック構成を示す図。
図3】投写部の概略構成を示す図。
図4】管理画面の構成を示す図。
図5】パターン画像の一例を示す図。
図6】パターン画像の一例を示す図。
図7】パターン画像の一例を示す図。
図8】パターン画像の一例を示す図。
図9】パターン画像の一例を示す図。
図10】パターン画像の一例を示す図。
図11】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図12】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図13】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図14】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図15】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図16】パターン画像の一部を拡大して示す図。
図17】表示システムの制御フローを示す図。
図18】表示システムの制御フローを示す図。
図19】表示システムの概略構成を示す図。
図20】表示システムのブロック構成を示す図。
図21】投写面に投写される投写画像の一例を示す図。
図22】投写面に投写される投写画像の一例を示す図。
図23】投写面に投写される投写画像の一例を示す図。
図24】表示システムの概略構成を示す図。
図25】表示システムのブロック構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1実施形態
図1は、表示システム10の概略構成を示している。図1は、第1実施形態の第1表示システム10Aの概略構成を示している。第1表示システム10Aは、表示システム10の一例である。第1表示システム10Aは、プロジェクター20と、表示制御装置40と、を備える。表示システム10は、投写システムの一例に対応する。
【0010】
プロジェクター20は、投写面SCに各種の投写画像200を投写する。プロジェクター20は、表示制御装置40と通信可能に接続する。図1に示すプロジェクター20は、ネットワークNWを介して表示制御装置40と通信可能に接続する。プロジェクター20は、図示しない外部装置と通信可能に接続されてもよい。プロジェクター20は、表示制御装置40から入力された画像データ、もしくは外部装置から入力された画像データに基づいて、投写面SCに投写画像200を投写する。画像データは、投写画像200の少なくとも一部にコンテンツ画像CGを表示させる。コンテンツ画像CGは、静止画、もしくは動画である。プロジェクター20は、投写装置の一例に対応する。
【0011】
図1に示すプロジェクター20は、投写面SCにコンテンツ画像CGを含む投写画像200を投写する。プロジェクター20は、表示制御装置40もしくは外部装置から画像データを取得する。プロジェクター20は、画像データに基づいて投写画像200内にコンテンツ画像CGを投写する。プロジェクター20は、投写画像200内の少なくとも一部にコンテンツ画像CGを投写面SCに投写する。
【0012】
表示制御装置40は、プロジェクター20で投写される投写画像200を補正する補正データを生成する。表示制御装置40は、プロジェクター20と通信可能に接続する。表示制御装置40は、画像データ、補正データ等をプロジェクター20に送信する。プロジェクター20は、画像データに基づいて、投写面SCに投写画像200を投写する。プロジェクター20は、補正データに基づいて、投写面SCに投写する投写画像200を補正する。表示制御装置40は、制御装置の一例に対応する。表示制御装置40は、パーソナルコンピューター、ノートパソコン、タブレット端末、もしくはスマートフォン等で構成される。図1に示す表示制御装置40は、ノートパソコンである。
【0013】
投写面SCは、プロジェクター20から投写される投写画像200を表示する。投写面SCは、各種の投写画像200を表示する。各種の投写画像200は、コンテンツ画像CGもしくは後述するパターン画像210を含む。投写面SCは、投写画像200が投写される物体の面である。投写面SCは、凹凸を有する面、曲面等の3次元形状を有してもよい。投写面SCは、スクリーン等で構成されてもよい。図1は、X軸及びY軸を示している。X軸及びY軸は、互いに直交する投写面SC上の軸である。投写面SCは、投写対象の一例に対応する。
【0014】
図2は、表示システム10のブロック構成を示している。図2は、第1表示システム10Aのブロック構成を示している。図2は、プロジェクター20と、表示制御装置40と、を示している。図2は、プロジェクター20で投写される投写面SCを示している。
【0015】
プロジェクター20は、メモリー21と、プロジェクター制御ユニット23と、通信インターフェイス27と、投写部30と、を備える。図2は、インターフェイスをI/Fと表している。
【0016】
メモリー21は、各種データを記憶する。メモリー21は、OSDデータを記憶する。OSDは、オンスクリーンディスプレイの略である。OSDデータは、投写画像200内にプロジェクター20に関する各種設定を行わせる画像を表示させる。OSDデータは、予めメモリー21に記憶される。メモリー21は、表示制御装置40から送信される画像データ、補正データ等を記憶する。メモリー21は、外部装置から送信された画像データ等を記憶してもよい。メモリー21は、プロジェクター制御ユニット23で動作するプロジェクター制御プログラムを含む各種プログラムを記憶する。メモリー21は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0017】
プロジェクター制御ユニット23は、プロジェクター20を制御するプロジェクターコントローラーである。プロジェクター制御ユニット23は、一例として、CPU(Central Processing Unit)を有するプロセッサーである。プロジェクター制御ユニット23は、1又は複数のプロセッサーで構成される。プロジェクター制御ユニット23は、RAM、ROM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、プロジェクター制御ユニット23のワークエリアとして機能する。プロジェクター制御ユニット23は、メモリー21で記憶されるプロジェクター制御プログラムを実行することによって、データ補正部25として機能する。
【0018】
データ補正部25は、OSDデータの調整、画像データ等の補正を行う。データ補正部25は、表示制御装置40から送信される調整データに基づいてパターン画像データを調整する。パターン画像データは、OSDデータに含まれる。データ補正部25は、パターン画像データを用いて、投写部30にパターン画像210を含む投写画像200を投写させる。データ補正部25は、画像データ等に対して、エッジブレンディング、幾何学歪み補正、画質調整等の各種補正を行う。データ補正部25は、メモリー21に記憶される補正データを用いて、画像データ等の補正を行う。データ補正部25は、画像データ等を単位領域ごとに分割し、単位領域ごとに補正を行ってもよい。
【0019】
通信インターフェイス27は、画像データ、補正データ等の各種データを受信する。通信インターフェイス27は、表示制御装置40、外部装置等と通信接続する。通信インターフェイス27は、表示制御装置40等と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。通信インターフェイス27は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。図2に示す通信インターフェイス27は、ネットワークNWを介して表示制御装置40等と通信接続する。通信インターフェイス27は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル等を介して、表示制御装置40と通信接続されてもよい。HDMIは、登録商標である。通信インターフェイス27は、表示制御装置40から画像データ、補正データ等を受信する。通信インターフェイス27は、外部装置から画像データ等を受信する。通信インターフェイス27は、表示制御装置40等に各種データを送信してもよい。
【0020】
投写部30は、投写面SCに投写画像200を投写する。投写部30は、プロジェクター制御ユニット23の制御に基づいて、投写画像200を投写面SCに投写する。投写部30の概略構成は、後述される。
【0021】
表示制御装置40は、記憶ユニット41と、音声入力ユニット43と、制御ユニット45と、通信ユニット51と、入力ユニット53と、ディスプレイ55と、を備える。表示制御装置40は、ネットワークNWを介して、プロジェクター20と通信接続する。
【0022】
記憶ユニット41は、各種データ、各種制御プログラム等を記憶する。記憶ユニット41は、制御ユニット45で生成された画像データ、補正データ等を記憶する。記憶ユニット41は、制御ユニット45で動作する制御プログラムを記憶する。記憶ユニット41が記憶する制御プログラムは、画像調整プログラムAPを含む。記憶ユニット41は、ROM、RAM等で構成される。記憶ユニット41は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置、半導体メモリー等を、さらに備えてもよい。記憶ユニット41は、記憶媒体の一例に対応する。
【0023】
記憶ユニット41は、コンテンツ画像CGを投写面SCに投写させるコンテンツ画像データを記憶する。コンテンツ画像データは、画像データの1種である。コンテンツ画像データは、コンテンツデータの一例に対応する。記憶ユニット41は、補正データによって補正されたコンテンツ画像データを記憶してもよい。記憶ユニット41は、制御ユニット45、もしくは外部装置で生成されたコンテンツ画像データを記憶する。
【0024】
音声入力ユニット43は、各種の音を入力し、使用者の音声を検出する。音声入力ユニット43は、内蔵マイクと、音声処理回路と、を有する。内蔵マイクと音声処理回路は、図示されない。内蔵マイクには、各種の音が入力される。音声入力ユニット43は、内蔵マイクを有さない代わりに、外部マイクが接続されてもよい。音声処理回路は、音に含まれる使用者の音声を検出する。音声処理回路は、検出された使用者の音声を制御ユニット45に送信する。音声入力ユニット43は、内蔵マイクに入力された音を制御ユニット45に送信してもよい。この時、制御ユニット45は、音声処理回路として機能する。音声入力ユニット43は、検出装置の一例に対応する。
【0025】
制御ユニット45は、各種処理を行うコントローラーである。制御ユニット45は、一例として、CPUを有するプロセッサーである。制御ユニット45は、1又は複数のプロセッサーで構成される。制御ユニット45は、RAM、ROM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、制御ユニット45のワークエリアとして機能する。制御ユニット45は、記憶ユニット41で記憶される制御プログラムを実行することによって、機能部として機能する。制御ユニット45は、制御装置の一例に対応する。
【0026】
制御ユニット45は、記憶ユニット41に記憶される画像調整プログラムAPを動作させる。制御ユニット45は、画像調整プログラムAPを実行することによって、音声処理部46、モード設定部47、実行部48、及び表示制御部49として機能する。画像調整プログラムAPは、ディスプレイ55に管理画面100を表示させる。画像調整プログラムAPは、投写面SCにパターン画像210を含む投写画像200を投写させる。画像調整プログラムAPは、プロジェクター20にパターン画像210を投写させる。使用者は、管理画面100に対して入力操作を行うことによって、パターン画像210の形状を調整する。使用者は、パターン画像210の形状を調整することによって、投写画像200の形状を調整する。パターン画像210の形状を調整することは、投写画像200の形状を調整することに対応する。画像調整プログラムAPは、使用者による入力操作に基づいて、調整データを制御ユニット45に生成させる。調整データは、パターン画像210を調整するデータである。画像調整プログラムAPは、投写プログラムの一例に対応する。
【0027】
制御ユニット45は、画像調整プログラムAPを実行することによって、音声処理部46、モード設定部47、実行部48、及び表示制御部49以外の機能部として機能してもよい。制御ユニット45は、音声入力ユニット43に入力される使用者の音声に基づいて、画像調整プログラムAPを実行させてもよい。制御ユニット45は、使用者の音声に含まれる起動指示をトリガーにして、画像調整プログラムAPを実行させる。
【0028】
音声処理部46は、使用者の音声に含まれる指示を抽出する。抽出される指示は、選択指示、移動指示、移動取消指示、終了指示等である。指示は、指令の一例に対応する。音声処理部46は、抽出した指示を指示コマンドに変換する。指示コマンドは、抽出した指示をプロジェクター20に実行させるコマンドである。指示コマンドの一部は、調整データを含む。調整データは、パターン画像210の形状を調整するデータである。音声処理部46は、指示コマンドを実行部48、表示制御部49に送信する。音声処理部46は、音声入力ユニット43に入力された音を受信してもよい。音声処理部46は、音を受信したとき、音に含まれる使用者の音声を検出する。音声処理部46は、音声処理回路として機能する。
【0029】
モード設定部47は、入力モードを設定する。入力モードは、パターン画像210の形状を調整するときに、使用者が実行可能なモードである。入力モードは、音声指示モードもしくは操作指示モードである。モード設定部47が音声指示モードを入力モードとして設定することによって、音声処理部46及び実行部48は、音声指示モードを実行可能になる。モード設定部47が操作指示モードを入力モードとして設定することによって、実行部48は、操作指示モードを実行可能になる。
【0030】
音声指示モードは、音声処理部46で抽出された指示を受け付けるモードである。実行部48は、音声処理部46から送信される指示コマンドに基づいてパターン画像210を制御する。実行部48は、パターン画像210を制御することによって、投写画像200の形状を調整する。音声指示モードが実行可能になることによって、使用者は、表示制御装置40から離れた位置で投写画像200の形状を調整することができる。使用者は、表示制御装置40のディスプレイ55を確認することなく、投写画像200の形状を調整することができる。音声指示モードは、音声入力モードの一例に対応する。
【0031】
操作指示モードは、入力ユニット53に入力される入力操作に基づく指示を受け付けるモードである。実行部48は、入力ユニット53から送信される指示コマンドに基づいてパターン画像210を制御する。実行部48は、パターン画像210を制御することによって、投写画像200の形状を調整する。
【0032】
モード設定部47が音声指示モードを入力モードとして設定したとき、実行部48は、入力ユニット53から送信される指示コマンドを受け付けてもよいし、受け付けなくてもよい。実行部48は、入力ユニット53から送信される指示コマンドを受け付けることが好ましい。使用者は、音声での指示と、入力ユニット53を用いた指示とでパターン画像210を制御することができる。
【0033】
モード設定部47が操作指示モードを入力モードとして設定したとき、実行部48は、音声処理部46から送信される指示コマンドを受け付けない。実行部48が、音声に含まれる指示に基づく指示コマンドを受け付けないことによって、使用者は、意図しない指示を送信することを抑えることができる。
【0034】
モード設定部47は、所定の設定条件で入力モードを設定する。設定条件は、使用者の音声による指示、入力ユニット53に入力される所定の指示コマンド等である。画像調整プログラムAPが実行されるとき、モード設定部47は、入力モードの初期条件として、音声指示モードを設定してもよい。制御ユニット45が音声による起動指示をトリガーとして画像調整プログラムAPを起動させたとき、モード設定部47は、音声指示モードを入力モードとして設定してもよい。モード設定部47は、各種のタイミングで入力モードを設定する。
【0035】
プロジェクター20が投写面SCにパターン画像210を投写したとき、モード設定部47は、音声入力モードを入力モードとして設定することが好ましい。画像調整プログラムAPが実行されると、制御ユニット45はプロジェクター20にパターン画像210を含む投写画像200を投写させる。モード設定部47は、プロジェクター20がパターン画像210を含む投写画像200を投写したとき、入力モードを音声指示モードに設定する。表示制御装置40は、音声指示モードを実行可能となる。使用者は、パターン画像210を含む投写画像200が投写面SCに投写されると、直ちに音声による指示を行うことができる。
【0036】
実行部48は、プロジェクター20にパターン画像210を含む投写画像200を投写させる。画像調整プログラムAPが実行されたとき、実行部48は、プロジェクター20にパターン画像210を含む投写画像200を投写させる。パターン画像210が投写面SCに投写されると、使用者は、プロジェクター20によって投写されるパターン画像210の形状を調整することが可能となる。使用者は、管理画面100に対して入力操作を行うことによって、パターン画像210の形状を調整することが可能となる。
【0037】
実行部48は、プロジェクター20にコンテンツ画像CGを含む投写画像200を投写面SCに投写させる。実行部48は、コンテンツ画像データを記憶ユニット41から読み出す。実行部48は、コンテンツ画像データを通信ユニット51に送信する。通信ユニット51は、プロジェクター20にコンテンツ画像データを送信する。プロジェクター20は、コンテンツ画像データを用いて、コンテンツ画像CGを含む投写画像200を投写面SCに投写する。実行部48は、コンテンツ画像データをプロジェクター20に送信することによって、コンテンツ画像CGをプロジェクター20に投写させる。
【0038】
実行部48は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200をプロジェクター20に投写させるとき、プロジェクター20にパターン画像210を投写させてもよいし、投写させなくてもよい。実行部48は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200が投写されるとき、プロジェクター20にパターン画像210を投写させないことが好ましい。プロジェクター20は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200を投写するとき、パターン画像210を投写しないことが好ましい。すなわち、表示制御装置40は、プロジェクター20によってコンテンツ画像CGがされる期間、プロジェクター20にパターン画像210を投写させないことが好ましい。この場合、表示制御装置40は、音声入力ユニット43に投写画像200の形状を調整するための指示が入力された場合であっても、投写面SCにパターン画像210を投写させないことがより好ましい。言い換えれば、表示制御装置40は、プロジェクター20によってコンテンツ画像CGがされる期間、音声指示モードを実行しないことが好ましい。プロジェクター20がパターン画像210とコンテンツ画像CGとを同時に投写しないことによって、使用者は、パターン画像210を視認し易くなる。
【0039】
実行部48は、指示コマンドに基づいて各種制御を行う。実行部48は、音声処理部46もしくは入力ユニット53から送信される指示コマンドを取得する。モード設定部47が音声指示モードを入力モードとして設定するとき、実行部48は、音声処理部46から送信される指示コマンドを受け付ける。モード設定部47が操作指示モードを入力モードとして設定するとき、実行部48は、入力ユニット53から送信される指示コマンドを受け付ける。実行部48は、受け付けた指示コマンドを通信ユニット51を介してプロジェクター20に送信する。
【0040】
実行部48は、指示コマンド等をプロジェクター20に送信することによって、投写面SCに投写されるパターン画像210を制御する。実行部48は、一例として、パターン画像210を制御することによって、パターン画像210の形状を調整する。実行部48は、指示コマンドを表示制御部49に送信する。実行部48は、指示コマンドを表示制御部49に送信することによって、ディスプレイ55に表示されるプレビュー画像143を制御する。プレビュー画像143は、後述される。
【0041】
実行部48は、コンテンツ画像CGを補正する補正データを生成する。実行部48は、補正データを通信ユニット51を介してプロジェクター20に送信してもよい。実行部48は、補正データを記憶ユニット41に送信してもよい。記憶ユニット41は、受信した補正データを記憶する。
【0042】
補正データは、幾何学歪み補正、エッジブレンディング等の各種補正を行わせるデータである。幾何学歪み補正は、投写画像200の歪みを補正する処理である。投写画像200の歪みは、投写面SCが曲面である場合、または投写面SCに凹凸がある場合に生じる。投写画像200の歪みは、投写面SCの正面以外の位置からプロジェクター20が投写画像200を投写するときに生じる。補正データは、使用者の指示に基づいて生成される。補正データは、投写面SCに投写される投写画像200の歪みを補正する。
【0043】
表示制御部49は、ディスプレイ55に表示される画面データを生成する。表示制御部49は、画面データをディスプレイ55に送信する。表示制御部49は、画面データをディスプレイ55に送信することによって、管理画面100をディスプレイ55に表示させる。管理画面100は、プレビュー画像143を含む。画面データは、実行部48から送信される指示コマンドを含む。表示制御部49は、指示コマンドを受信すると、指示コマンドを含む画面データをディスプレイ55に送信する。表示制御部49は、指示コマンドに基づいて、プレビュー画像143を制御する。
【0044】
通信ユニット51は、プロジェクター20、外部装置等と通信接続する。通信ユニット51は、プロジェクター20等と所定の通信プロトコルに従って、有線もしくは無線で接続する。図2に示す通信ユニット51は、ネットワークNWを介して、プロジェクター20の通信インターフェイス27と通信可能に接続される。通信ユニット51は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。通信ユニット51は、実行部48から指示コマンド等を受信する。通信ユニット51は、受信した指示コマンド等をプロジェクター20に送信する。通信ユニット51は、実行部48から補正データを受信する。通信ユニット51は、受信した補正データをプロジェクター20に送信する。通信ユニット51は、プロジェクター20から送信される各種データを受信してもよい。
【0045】
通信ユニット51は、記憶ユニット41に記憶されたコンテンツ画像データをプロジェクター20に送信する。記憶ユニット41は、コンテンツ画像データを送信することによって、プロジェクター20にコンテンツ画像データを供給する。通信ユニット51は、制御ユニット45で生成されたコンテンツ画像データをプロジェクター20に送信してもよい。通信ユニット51は、供給装置の一例に対応する。
【0046】
入力ユニット53は、使用者による入力操作を受け付ける。入力ユニット53は、使用者による入力操作によって入力される使用者の指示を受け付ける。入力ユニット53は、使用者の指示に基づいて指示コマンドを生成する。入力ユニット53は、指示コマンドを制御ユニット45に送信する。入力ユニット53は、複数の指示を受け付ける。入力ユニット53は、複数の指示のそれぞれに対応する指示コマンドを生成する。入力ユニット53で入力される指示のうちの少なくとも一部は、音声処理部46で抽出される指示と同じである。入力ユニット53は、キーボード、タッチパッド等で構成される。入力ユニット53は、外付けのマウス、外付けのキーボードを含んで構成されてもよい。入力ユニット53は、音声以外の使用者の入力操作を受け付ける。
【0047】
ディスプレイ55は、表示制御部49から送信される画面データに基づいて管理画面100等の画面を表示する。ディスプレイ55は、液晶パネルや有機EL(electro-luminescence)パネル等の表示パネルで構成される。ディスプレイ55は、表示制御装置40に接続される外付けの表示パネルで構成されてもよい。ディスプレイ55は、タッチパネル機能を有してもよい。ディスプレイ55がタッチパネル機能を有している場合、ディスプレイ55は、入力ユニット53として機能する。
【0048】
第1表示システム10Aは、投写画像200を投写面SCに投写するプロジェクター20と、使用者の音声を検出する音声入力ユニット43と、音声入力ユニット43によって検出された音声に含まれる指示に基づいてプロジェクター20を制御する表示制御装置40と、を備え、表示制御装置40は、指示に基づいて投写画像200の形状を調整する音声指示モードを実行可能である。
使用者は、音声指示入力で、投写画像200の形状を調整することが可能となる。
【0049】
表示制御装置40は、コンテンツ画像CGに対応するコンテンツ画像データをプロジェクター20に供給する通信ユニット51を備える。表示制御装置40は、プロジェクター20によってコンテンツ画像CGを含む投写画像200が投写される期間、投写面SCにパターン画像210を投写させないことが好ましい。
表示制御装置40は、投写面SCにコンテンツ画像CGとパターン画像210とを含む投写画像200が投写されること防ぐことができる。使用者は、コンテンツ画像CGもしくはパターン画像210を視認し易くなる。
【0050】
図3は、投写部30の概略構成を示している。図3は、投写部30の一例を示している。投写部30は、光源31と、3つの液晶ライトバルブ33と、ライトバルブ駆動部35と、投写レンズ37と、を備える。
【0051】
光源31は、液晶ライトバルブ33に光を射出する。光源31は、光源部31aと、リフレクター31bと、不図示のインテグレーター光学系と、不図示の色分離光学系と、を備える。光源部31aは、光を射出する。光源部31aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、またはレーザー光源等で構成される。光源部31aは、プロジェクター制御ユニット23の制御に基づいて、光を射出する。リフレクター31bは、光源部31aが射出する光の射出方向のばらつきを低減させる。インテグレーター光学系は、光源部31aから射出される光の輝度分布ばらつきを低減させる。リフレクター31bを通過した光は、色分離光学系に入射する。色分離光学系は、入射した光を、赤色、緑色、及び青色の色光成分に分離する。
【0052】
液晶ライトバルブ33は、光源31から射出された光を変調する。液晶ライトバルブ33は、光を変調することによって、投写画像200を生成する。液晶ライトバルブ33は、一対の透明基板間に液晶が封入される液晶パネル等で構成される。液晶ライトバルブ33は、マトリクス状に配列された複数の画素33pを含む矩形の画素領域33aを有する。液晶ライトバルブ33では、液晶に対して画素33pごとに駆動電圧が印加される。図3に示す投写部30は、3つの液晶ライトバルブ33を有する。投写部30は、液晶ライトバルブ33を備える構成としたが、これに限定されない。投写部30は、1以上のDMD(Digital Mirror Device)を備える構成としてもよい。
【0053】
3つの液晶ライトバルブ33は、赤色光用液晶ライトバルブ33R、緑色光用液晶ライトバルブ33G、及び青色光用液晶ライトバルブ33Bである。色分離光学系で分離された赤色の色光成分は、赤色光用液晶ライトバルブ33Rに入射する。色分離光学系で分離された緑色の色光成分は、緑色光用液晶ライトバルブ33Gに入射する。色分離光学系で分離された青色の色光成分は、青色光用液晶ライトバルブ33Bに入射する。
【0054】
ライトバルブ駆動部35は、プロジェクター制御ユニット23から受信した画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加させる。ライトバルブ駆動部35は、例えば、制御回路である。駆動電圧は、図示しない駆動源によって供給される。ライトバルブ駆動部35は、データ補正部25で補正された画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加してもよい。ライトバルブ駆動部35が、駆動電圧を各画素33pに印加させると、各画素33pは、画像データに基づく光透過率に設定される。光源31から射出される光は、画素領域33aを透過することによって変調される。3つの液晶ライトバルブ33は、色光ごとの色成分画像を形成する。
【0055】
投写レンズ37は、液晶ライトバルブ33で形成された各色成分画像を合成し、拡大投写する。投写レンズ37は、投写画像200を投写面SCに投写する。投写画像200は、各色成分画像を合成した複数色画像である。
【0056】
図4は、管理画面100の構成を示している。管理画面100は、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、ディスプレイ55に表示される。管理画面100は、幾何学歪み補正、エッジブレンディング等の各種補正を行うときに表示される画面である。使用者は、管理画面100を用いて、投写面SCに投写されるパターン画像210の形状を調整することができる。図4に示す管理画面100は、使用者が幾何学歪み補正を行うときに用いられる画面である。使用者が、エッジブレンディング、コーナー投写補正を行うとき、図4に示す管理画面100と同様な画面が表示される。
【0057】
管理画面100は、基本設定領域110と、タブ領域120と、幾何学歪み補正領域130と、サブウィンドウ表示領域150と、エッジブレンディング領域160と、プロジェクター設定領域170と、を含む。サブウィンドウ表示領域150、エッジブレンディング領域160、及びプロジェクター設定領域170は、幾何学歪み補正領域130上に重ねて表示される。
【0058】
基本設定領域110は、レイアウト/監視タブと、設定タブと、を表示する。レイアウト/監視タブが使用者の入力操作によって選択されると、レイアウト/監視領域が管理画面100内に表示される。設定タブが使用者の入力操作によって選択されると、設定領域が管理画面100内に表示される。
【0059】
レイアウト/監視領域は、表示制御装置40に接続されるプロジェクター20の状態を表示する。レイアウト/監視領域は、図示されない。表示制御装置40は、複数のプロジェクター20と接続可能である。表示制御装置40がプロジェクター20と接続されたとき、レイアウト/監視領域は、プロジェクター20の状態を表示する。プロジェクター20の状態は、電源ON/OFF状態、ネットワークアドレスを含む接続状態、エラー発生状態等である。複数のプロジェクター20が表示制御装置40に接続される場合、レイアウト/監視領域は、複数のプロジェクター20のレイアウトを表示する。
【0060】
設定領域は、各種設定を行う領域である。使用者が、タブ領域120に表示された複数のタブのうちの1つのタブを入力操作によって選択したとき、選択されたタブに対応する領域が管理画面100内に表示される。図4に示す管理画面100は、幾何学歪み補正を設定する幾何学歪み補正領域130を、設定領域として示している。
【0061】
タブ領域120は、レンズコントロールタブと、初期設定タブと、エッジブレンディングタブと、幾何学歪み補正タブと、画質タブと、黒レベル調整タブと、表示倍率タブと、ブランキングタブと、カメラアシストタブと、を表示する。
【0062】
レンズコントロールタブが、使用者の入力操作によって選択されると、レンズコントロール設定領域が管理画面100内に表示される。レンズコントロール設定領域は、図示されない。レンズコントロール設定領域は、プロジェクター20のレンズを制御する各種アイコン等を表示する。使用者は、レンズコントロール設定領域内に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、レンズのフォーカス等を調整する。
【0063】
初期設定タブが、使用者の入力操作によって選択されると、初期設定領域が管理画面100内に表示される。初期設定領域は、図示されない。初期設定領域は、プロジェクター20の設定に関わる各種アイコン等を表示する。使用者は、初期設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、各種の初期設定を行う。初期設定は、光源31のキャリブレーション、明るさレベル、メモリー21の初期化等である。
【0064】
エッジブレンディングタブが、使用者の入力操作によって選択されると、エッジブレンディング設定領域が管理画面100内に表示される。エッジブレンディング設定領域は、図示されない。エッジブレンディング設定領域は、表示制御装置40の制御に基づいて、複数のプロジェクター20でひとつなぎの投写画像200を作成するときに用いられる。エッジブレンディング設定領域は、投写画像200の形状を調整する各種アイコン等を表示する。エッジブレンディング設定領域は、後述するプレビュー画像143を表示する。使用者は、エッジブレンディング設定領域に表示される各種アイコン、プレビュー画像143等に対して入力操作を行うことによって、ひとつなぎの投写画像200を構成する複数の投写画像200が重なる重複領域TA等を調整する。
【0065】
画質タブが、使用者の入力操作によって選択されると、画質設定領域が管理画面100内に表示される。画質設定領域は、図示されない。画質設定領域は、投写画像200の画質設定に関わる各種アイコンを表示する。使用者は、画質設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、画質設定を行う。設定される画質設定は、カラーマッチング、明るさ、コントラスト、フレーム補間等である。
【0066】
黒レベル調整タブが、使用者の入力操作によって選択されると、黒レベル調整領域が管理画面100内に表示される。黒レベル調整領域は、図示されない。黒レベル調整領域は、複数のプロジェクター20によって投写面SCに投写される投写画像200の黒レベル調整に関わる各種アイコンを表示する。使用者は、黒レベル調整領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、黒レベル調整を行う。黒レベル調整は、映像が重なっていない部分の明るさ、色合い等の調整である。
【0067】
表示倍率タブが、使用者の入力操作によって選択されると、表示倍率設定領域が管理画面100内に表示される。表示倍率設定領域は、図示されない。表示倍率設定領域は、投写画像200の表示倍率に関わる各種アイコンを表示する。使用者は、表示倍率設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、表示倍率設定を行う。表示倍率設定は、投写画像200の一部を拡大するときの倍率設定である。
【0068】
ブランキングタブが、使用者の入力操作によって選択されると、ブランキング設定領域が管理画面100内に表示される。ブランキング設定領域は、図示されない。ブランキング設定領域は、投写画像200の設定に関わる各種アイコンを表示する。使用者は、ブランキング設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、ブランキング設定を行う。ブランキング設定は、投写画像200の特定の領域を非表示にする設定である。
【0069】
カメラアシストタブが、使用者の入力操作によって選択されると、カメラアシスト調整領域が管理画面100内に表示される。カメラアシスト調整領域は、図示されない。カメラアシスト調整領域は、プロジェクター20に内蔵されたカメラ等を用いて投写画像200の自動調整を実行させる各種アイコンを表示する。使用者は、カメラアシスト調整領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことにより、投写画像200に対する各種の自動調整を実行させる。投写画像200に対する自動調整は、スクリーンマッチング、カラーキャリブレーション、タイリング等である。
【0070】
幾何学歪み補正タブが、使用者の入力操作によって選択されると、図4に示す幾何学歪み補正領域130が管理画面100内に表示される。幾何学歪み補正領域130は、幾何学歪み補正に関わる各種アイコン等を表示する。幾何学歪み補正領域130は、補正設定部131と、ファイル設定部133と、動作指示部135と、色設定部137と、方式設定部139と、表示ウィンドウ141と、を表示する。表示ウィンドウ141は、複数のグリッド線145、及び複数の格子点147を含むプレビュー画像143を表示する。
【0071】
補正設定部131は、補正タイプの設定に関わる各種アイコン、選択された補正タイプを表示する補正タイプ表示欄、及びプレビュー画像設定欄131a等を表示する。選択される補正タイプは、曲面投写補正、コーナー投写補正、ポイント補正、湾曲補正等である。曲面投写補正では、球面などの曲面に投写画像200を投写する際に生じる歪みが補正される。コーナー投写補正では、角を有する物体に投写画像200を投写する際に生じる歪みが補正される。ポイント補正では、後述するように、複数の格子点147の少なくとも1つや複数の制御点215の少なくとも1つを選択或いは移動することによって、投写画像200の幾何学歪みが補正される。湾曲補正では、黒板など湾曲面を有する物体に投写画像200を投写する際に生じる歪みが補正される。図4に示すプレビュー画像設定欄131aは、タテの格子点147の数、及びヨコの格子点147の数を受け付ける。以降は、主にポイント補正が実行される場合について説明される。
【0072】
ファイル設定部133は、設定ファイルに関わる指示を受け付ける各種アイコン等を表示する。設定ファイルは、幾何学歪み補正領域130で設定される歪み補正設定を含む。使用者は、ファイル設定部133に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、設定ファイルの記憶ユニット41への記憶を指示する。
【0073】
動作指示部135は、使用者が幾何学歪み補正領域130で行う入力操作に対する制御を実行させる各種アイコンを表示する。使用者は、動作指示部135に表示される各種アイコンに対して入力操作を行うことによって、直前に入力された入力操作の取り消し等を行う。
【0074】
色設定部137は、表示ウィンドウ141に表示されるグリッド線145もしくは格子点147の色の指定に関する複数のアイコンを表示する。使用者は、色設定部137に表示される複数のアイコンの内、1つのアイコンに対して入力操作を行うと、表示ウィンドウ141に表示されるグリッド線145もしくは格子点147の色が変更される。
【0075】
方式設定部139は、格子点147間の補間方式を選択する選択ボタンを表示する。図4に示す方式設定部139は、直線補間、もしくは曲線補間を選択可能である。補間方式は、隣り合う格子点147間の位置補正方法である。
【0076】
表示ウィンドウ141は、プレビュー画像143を表示する。プレビュー画像143は、プロジェクター20によって投写面SCに投写されるパターン画像210と対応する。プレビュー画像143は、グリッド線145と格子点147とで構成される。プレビュー画像143は、画面データに基づいて表示される。画面データは、記憶ユニット41に記憶されるデフォルト画面データを用いて、表示制御部49で生成される。デフォルト画面データは、予め定められたグリッド線145の数及びグリッド線145の間隔、もしくは予め定められた格子点147の数及び格子点147の間隔を含む。デフォルト画面データに含まれる格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aに入力された値で修正される。画面データは、プレビュー画像設定欄131aに入力された値に基づいて修正された格子点147の数を含む。表示ウィンドウ141は、プレビュー画像143の全体を表示する。
【0077】
表示制御部49で生成された画面データは、ディスプレイ55に送信される。ディスプレイ55は、画面データを受信する。ディスプレイ55は、受信した画面データに基づいて、表示ウィンドウ141にプレビュー画像143を表示する。表示制御装置40は、画面データに基づいて、ディスプレイ55にプレビュー画像143を表示させる。
【0078】
プレビュー画像143は、複数のグリッド線145と、複数の格子点147と、で構成される。複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って延びるグリッド線145と、表示ウィンドウ141の横軸に沿って延びるグリッド線145と、を含む。縦軸に沿って延びる複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の横軸に沿って所定の間隔で配置される。横軸に沿って延びる複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の縦軸に沿って延びるグリッド線145と表示ウィンドウ141の横軸に沿って延びるグリッド線145との交点が格子点147である。格子点147は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の縦軸に沿って配置される格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aで設定されたタテの値と同じである。格子点147は、表示ウィンドウ141の横軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の横軸に沿って配置される格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aで設定されたヨコの値と同じである。
【0079】
サブウィンドウ表示領域150は、幾何学歪み補正領域130と異なる領域等を表示する。サブウィンドウ表示領域150は、一例として、レイアウト/監視領域、もしくはレイアウト/監視領域の一部を表示してもよい。使用者がサブウィンドウ表示領域150に対して入力操作を行ったとき、サブウィンドウ表示領域150に表示される領域が、幾何学歪み補正領域130と切り替えて、管理画面100上に表示される。
【0080】
エッジブレンディング領域160は、エッジブレンディングに関わる入力操作を受け付ける選択ボタン等を表示する。エッジブレンディング領域160は、複数のプロジェクター20を用いて投写面SCに投写される投写画像200に対して幾何学歪み補正を行うときに用いられる。
【0081】
プロジェクター設定領域170は、プロジェクター20の設定に関わる入力操作を受け付ける選択ボタン等を表示する。表示制御装置40が、1つ以上のプロジェクター20と接続されているときに用いられる。使用者は、一例として、複数のプロジェクター20のうちの1つのプロジェクター20で投写されるパターン画像210を選択するとき、使用者は、プロジェクター設定領域170で複数のプロジェクター20のいずれかを選択する操作を行う。
【0082】
管理画面100は、カーソル180を表示する。カーソル180は、使用者のカーソル移動操作によって移動する。カーソル移動操作は、入力操作の一例である。使用者が、入力ユニット53を用いてカーソル移動操作を行ったとき、カーソル180は、管理画面100上を移動する。カーソル180は、任意のグリッド線145もしくは格子点147上に移動可能である。使用者は、任意のグリッド線145もしくは格子点147の移動操作や格子点147等に対する選択操作を行うとき、カーソル180を用いる。カーソル180は、入力ユニット53を用いて使用者がカーソル移動操作を行ったときに移動する。
【0083】
図4に示すカーソル180は、矢印形状である。カーソル180の形状は、矢印形状に限定されない。カーソル180の形状は、十字形状、円形状等を適宜選択可能である。矢印形状のカーソル180のカーソル先端180aは、使用者による指示位置を示す。指示位置は、カーソル180の形状によって適宜変更される。カーソル180の形状が、一例として十字形状である場合、カーソル180の中心位置が使用者による指示位置となる。
【0084】
図5は、パターン画像210の一例を示している。図5は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aを示している。第1パターン画像210aは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第1パターン画像210aを含む投写画像200を投写面SCに投写する。第1パターン画像210aは、図4に示す管理画面100に表示されるプレビュー画像143と対応する。第1パターン画像210aは、制御ユニット45が画像調整プログラムAPを実行したとき、投写面SCに投写される。使用者による入力操作によって管理画面100が幾何学歪み補正領域130を表示したとき、第1パターン画像210aは、投写面SCに投写されてもよい。
【0085】
第1パターン画像210aは、複数の制御線211と、複数の制御点215と、を有する。複数の制御線211は、X軸に沿って延びる制御線211と、Y軸に沿って延びる制御線211とを含む。X軸に沿って延びる複数の制御線211は、Y軸に沿って所定の間隔で配置される。Y軸に沿って延びる複数の制御線211は、X軸に沿って所定の間隔で配置される。制御点215は、X軸に沿って延びる制御線211と、Y軸に沿って延びる制御線211との交点である。複数の制御点215は、X軸、及びY軸に沿って配列される。使用者は、パターン画像210内の制御線211もしくは制御点215を制御し、投写画像200の形状を調整する。第1パターン画像210aを含むパターン画像210は、調整画像の一例に対応する。また、パターン画像210は、投写画像200の一例に対応する。制御点215は、調整点の一例に対応する。
【0086】
第1パターン画像210aは、図4に示す管理画面100のプレビュー画像設定で、タテ17個、ヨコ17個の格子点147が設定されたときのプレビュー画像143と対応する。第1パターン画像210a内の制御点215の数は、プレビュー画像143内の格子点147の数と一致する。プレビュー画像設定のヨコと投写面SCのX軸とが対応する。プレビュー画像設定のタテと投写面SCのY軸とが対応する。第1パターン画像210a内の制御線211のそれぞれは、プレビュー画像143内のグリッド線145のそれぞれと対応する。第1パターン画像210a内の制御点215のそれぞれは、プレビュー画像143内の格子点147のそれぞれと対応する。
【0087】
パターン画像210の一例である第1パターン画像210aは、複数の制御線211と複数の制御点215を有するが、この構成に限定されない。パターン画像210は、一例として複数の制御点215を有し、複数の制御線211を有していない画像でもよい。パターン画像210は、パターン画像210の形状を調整するときに任意の位置を指定できる構成であればよい。
【0088】
投写面SCが、平滑な面であるとき、複数の制御線211及び複数の制御点215は、図5に示すように、X軸及びY軸に沿って均等に配置される。投写面SCに凹凸部がある場合、凹凸部の位置に投写される制御線211及び制御点215は、一例として、均等配置された位置とは異なる非均等位置に投写される。使用者は、非均等位置に投写される制御線211もしくは制御点215を調整対象として確認する。
【0089】
制御ユニット45がプロジェクター20にパターン画像210を含む投写画像200を投写面SCに投写させるとき、モード設定部47は、音声指示モードを入力モードとして設定することが好ましい。表示制御装置40は、音声指示モードを実行可能となる。使用者は、第1パターン画像210aを含む投写画像200が投写面SCに投写されると、直ちに音声による指示を行うことができる。
【0090】
表示制御装置40は、投写画像200の形状を調整するための第1パターン画像210aであって複数の制御点215を有する第1パターン画像210aを含む投写画像200としてプロジェクター20に投写させ、第1パターン画像210aが投写面SCに投写される期間、音声指示モードを実行可能であることが好ましい。言い換えれば、表示制御装置40は、投写画像200の形状を調整するためのパターン画像210であって複数の制御点215を有するパターン画像210を投写画像200としてプロジェクター20に投写させ、パターン画像210が投写面SCに投写される期間、音声指示モードを実行可能であることが好ましい。
使用者は、複数の制御点215を有する第1パターン画像210aを確認しながら、音声による指示を行うことができる。
【0091】
図6は、パターン画像210の一例を示している。図6は、パターン画像210の一例である第2パターン画像210bを示している。第2パターン画像210bは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第2パターン画像210bを含む投写画像200を投写面SCに投写する。第2パターン画像210bは、図4に示す管理画面100に表示されるプレビュー画像143と対応する。第2パターン画像210bは、制御ユニット45が画像調整プログラムAPを実行するとき、投写面SCに投写される。使用者による入力操作によって管理画面100が幾何学歪み補正領域130を表示したとき、第2パターン画像210bは、投写面SCに投写されてもよい。
【0092】
第2パターン画像210bは、複数の制御線211と、複数の制御点215と、複数のガイド画像221と、を有する。第2パターン画像210bに含まれる制御線211及び制御点215は、第1パターン画像210aに含まれる制御線211及び制御点215と同じである。
【0093】
ガイド画像221は、制御線211及び制御点215の位置を示す。ガイド画像221は、第2パターン画像210b内に示される。図6に示す複数のガイド画像221は、複数の制御線211のそれぞれに対応して配置される。図6に示す複数のガイド画像221は、複数の第1ガイド画像221a、及び複数の第2ガイド画像221bを含む。ガイド画像221は、位置情報画像の一例に対応する。
【0094】
第1ガイド画像221aは、X軸に沿って延びる制御線211の位置を示す。複数の第1ガイド画像221aは、それぞれX軸に沿って延びる制御線211の位置に対応する。第1ガイド画像221aは、アルファベットで表示される。複数の第1ガイド画像221aの内、「E」は+Y方向の最上端の制御線211から-Y方向に4番目の制御線211を示す。第1ガイド画像221aは、アルファベットで示しているが、これに限定されない。第1ガイド画像221aは、X軸に沿って延びる複数の制御線211を区別可能なラベルであればよい。複数の第1ガイド画像221aは、第2パターン画像210bの-X方向の端部位置に表示されるが、これに限定されない。複数の第1ガイド画像221aは、適宜配置される。
【0095】
第2ガイド画像221bは、Y軸に沿って延びる制御線211の位置を示す。複数の第2ガイド画像221bは、それぞれY軸に沿って延びる制御線211の位置に対応する。第2ガイド画像221bは、数値で表示される。複数の第2ガイド画像221bの内、「5」は-X方向の最左端の制御線211から+X方向に4番目の制御線211を示す。第2ガイド画像221bは、数値で示しているが、これに限定されない。第2ガイド画像221bは、Y軸に沿って延びる複数の制御線211を区別可能なラベルであればよい。第2ガイド画像221bは、第1ガイド画像221aと音声で区別可能なラベルであることが好ましい。複数の第2ガイド画像221bは、第2パターン画像210bの+Y方向の端部位置に表示されるが、これに限定されない。複数の第2ガイド画像221bは、適宜配置される。
【0096】
制御点215は、第1ガイド画像221aと第2ガイド画像221bとを組み合わせることによって示される。「A1」は、複数の制御点215の位置の内、-X方向の最左端で、+Y方向の最上端の位置を示す。「E5」は、「A1」位置の制御点215を基準として、+X方向に4番目で、-Y方向に4番目の位置を示す。
【0097】
使用者は、第1ガイド画像221aを用いて、Y軸に沿って延びる制御線211を選択することができる。使用者は、第2ガイド画像221bを用いて、X軸に沿って延びる制御線211を選択することができる。使用者は、第1ガイド画像221aと第2ガイド画像221bとを用いて、制御点215を選択することができる。
【0098】
使用者は、音声指示モードを実行可能な時、ガイド画像221に対応するガイド音声と選択指示音声とを発話する。ガイド音声は、制御線211もしくは制御点215を実行部48に指定させる音声である。ガイド音声で選択される制御線211もしくは制御点215は、選択対象の一例に対応する。選択指示音声は、実行部48に選択指示を伝達する音声である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声を含む音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。選択指示は、選択指令の一例に対応する。音声処理部46は、制御線211もしくは制御点215を選択する選択指示を含む選択指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に選択指示コマンドを送信する。
【0099】
使用者は、複数の制御線211もしくは複数の制御点215を選択してもよい。使用者は、複数の制御線211もしくは複数の制御点215に対応するガイド音声を発話する。使用者は、一例として、「E5」位置から「G7」位置の制御点215を選択するとき、「E5からG7の点を選択」を含む音声を発話する。「E5からG7」は、ガイド音声の一例である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得し、音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、「E5」位置、「E6」位置、「E7」位置、「F5」位置、「F6」位置、「F7」位置、「G5」位置、「G6」位置、及び「G7」位置の制御点215を選択する選択指示コマンドを生成する。ガイド音声は、少なくとも1つ以上の制御線211もしくは1つ以上の制御点215を選択させる音声である。
【0100】
表示制御装置40は、音声指示モードを実行するとき、パターン画像210に複数の制御点215の位置を示す複数のガイド画像221を表示させる。指示は、複数の制御点215のうちの少なくとも1つを複数のガイド画像221のうちの少なくとも1つに基づいて選択する選択指示を含む。
使用者は、ガイド画像221を参照することによって、選択したい制御点215を判別することができる。
【0101】
図6に示すガイド画像221は、制御線211及び制御点215の位置を示しているが、これに限定されない。ガイド画像221は、複数の制御線211を示す識別記号でもよい。ガイド画像221は、複数の制御点215を示す識別記号でもよい。ガイド画像221は、一例として、複数の制御点215のそれぞれを識別する識別記号でもよい。この時、ガイド画像221は、n個の制御点215に対して、1からnの番号を識別記号として制御点215のそれぞれの近傍に表示される。
【0102】
図7は、パターン画像210の一例を示している。図7は、パターン画像210の一例である第2パターン画像210bを示している。第2パターン画像210bは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第2パターン画像210bを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図7は、使用者が所望の制御点215を選択制御点215sとして選択したときの第2パターン画像210bを示している。図7に示す第2パターン画像210bには、制御点画像223が選択制御点215s上に表示されている。
【0103】
選択制御点215sは、使用者によって選択された制御点215である。選択制御点215sは、使用者の音声指示入力によって選択される。使用者は、一例として、「F4の点を選択」を含む音声を発話する。「F4」はガイド音声の一例である。「点を選択」は、選択指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、「F4」位置の制御点215を選択する選択指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に選択指示コマンドを送信する。選択制御点215sは、選択対象の一例に対応する。
【0104】
制御点画像223は、選択制御点215sを示す画像である。使用者が所望の位置の制御点215を選択すると、制御点画像223は、選択制御点215s上に表示される。制御点画像223は、第2パターン画像210b内の選択制御点215sの位置を示す。実行部48は、「F4」位置の制御点215を選択する選択指示コマンドを受信すると、制御点画像223を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図7に示す制御点画像223は、円形状で構成されるが、これに限定されない。制御点画像223は、選択制御点215sの位置を識別可能な構成であれば、その形態は適宜設定される。制御点画像223は、選択表示画像の一例に対応する。
【0105】
図8は、パターン画像210の一例を示している。図8は、パターン画像210の一例である第2パターン画像210bを示している。第2パターン画像210bは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第2パターン画像210bを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図8は、使用者が複数の制御点215を選択制御点215sとして選択したときの第2パターン画像210bを示している。図8に示す第2パターン画像210bには、複数の制御点画像223が複数の選択制御点215sのそれぞれの位置に表示されている。図8に示す第2パターン画像210bには、領域表示画像225が表示される。
【0106】
複数の選択制御点215sは、使用者によって選択された制御点215である。複数の選択制御点215sは、使用者の音声指示入力によって選択される。使用者は、一例として、「E4からG6の点を選ぶ」を含む音声を発話する。「E4からG6」はガイド音声の一例である。「点を選ぶ」は、選択指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、「E4」位置、「E5」位置、「E6」位置、「F4」位置、「F5」位置、「F6」位置、「G4」位置、「G5」位置、及び「G6」位置の制御点215を選択する選択指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に選択指示コマンドを送信する。
【0107】
複数の制御点画像223は、複数の選択制御点215sのそれぞれを示す画像である。使用者が所望の位置に対応する複数の制御点215を選択すると、複数の制御点画像223は、選択制御点215sのそれぞれの位置に表示される。複数の制御点画像223は、第2パターン画像210b内の複数の選択制御点215sの位置を示す。実行部48は、複数の制御点215を選択する選択指示コマンドを受信すると、複数の制御点画像223を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図8に示す複数の制御点画像223のそれぞれは、円形状で構成されるが、これに限定されない。制御点画像223は、選択制御点215sの位置を識別可能な構成であれば、その形態は適宜設定される。
【0108】
領域表示画像225は、複数の選択制御点215sが位置する領域を示す画像である。使用者が所望の位置に対応する複数の制御点215を選択すると、領域表示画像225は、複数の選択制御点215sを囲う位置に表示される。領域表示画像225は、第2パターン画像210b内の複数の選択制御点215sの位置を示す。実行部48は、複数の選択制御点215sを選択する選択指示コマンドを受信すると、領域表示画像225を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図8に示す領域表示画像225は、矩形形状で構成されるが、これに限定されない。領域表示画像225は、選択制御点215sの位置を識別可能な構成であれば、その形態は適宜設定される。領域表示画像225は、選択表示画像の一例に対応する。
【0109】
図8は、制御点画像223と領域表示画像225とを表示しているが、これに限定されない。複数の選択制御点215sが選択されたとき、制御点画像223と領域表示画像225のいずれかが表示されてもよい。制御点画像223及び領域表示画像225は、少なくとも1つの制御点215が選択制御点215sとして選択されたときに表示される。
【0110】
選択指示によって、複数の制御点215のうちの少なくとも1つが選択制御点215sとして選択されたとき、表示制御装置40は、選択制御点215sを示す制御点画像223もしくは領域表示画像225をプロジェクター20に投写させる。
使用者は、選択制御点215sの位置を確認することができる。
【0111】
図9は、パターン画像210の一例を示している。図9は、パターン画像210の一例である第2パターン画像210bを示している。第2パターン画像210bは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第2パターン画像210bを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図9は、使用者が所望の制御線211を選択制御線211sとして選択したときの第2パターン画像210bを示している。図9に示す第2パターン画像210bには、制御点画像223、領域表示画像225、及び制御線画像227が表示されている。
【0112】
選択制御線211sは、使用者によって選択された制御線211である。選択制御線211sは、使用者の音声指示入力によって選択される。使用者は、一例として、「Fの線を選択」を含む音声を発話する。「F」はガイド音声の一例である。「線を選択」は、選択指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、「F」位置の制御線211を選択する選択指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に選択指示コマンドを送信する。選択制御線211sは、選択対象の一例に対応する。
【0113】
制御点画像223は、選択制御線211sを示す画像である。選択制御線211s上に位置する制御点215を示す制御点画像223が表示されることによって、選択制御線211sの位置が示される。使用者が所望の位置の制御線211を選択すると、制御点画像223は、選択制御線211s上に位置する制御点215に表示される。制御点画像223は、第2パターン画像210b内の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、「F」位置の制御線211を選択する選択指示コマンドを受信すると、制御点画像223を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図9に示す制御点画像223は、円形状で構成されるが、これに限定されない。
【0114】
領域表示画像225は、選択制御線211sが位置する領域を示す画像である。使用者が所望の位置に対応する制御線211を選択すると、領域表示画像225は、選択制御線211sを囲う位置に表示される。領域表示画像225は、第2パターン画像210b内の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、選択制御線211sを選択する選択指示コマンドを受信すると、領域表示画像225を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図9に示す領域表示画像225は、矩形形状で構成されるが、これに限定されない。領域表示画像225は、選択制御線211sの位置を識別可能な構成であれば、その形態は適宜設定される。
【0115】
制御線画像227は、選択制御線211sを示す画像である。制御線画像227は、選択制御線211s上に表示される。使用者が所望の位置の制御線211を選択すると、制御線画像227は、選択制御線211s上に表示される。制御線画像227は、第2パターン画像210b内の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、「F」位置の制御線211を選択する選択指示コマンドを受信すると、制御線画像227を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図9に示す制御線画像227は、太線で構成されるが、これに限定されない。制御線画像227は、選択制御線211sの位置を識別可能な構成であれば、その形態は適宜設定される。制御線画像227は、選択表示画像の一例に対応する。
【0116】
図9は、制御点画像223、領域表示画像225、及び制御線画像227を表示しているが、これに限定されない。制御点画像223、領域表示画像225、及び制御線画像227のうちの少なくとも1つがパターン画像210に表示されればよい。使用者は、制御点画像223、領域表示画像225、及び制御線画像227のいずれかを視認することによって、選択制御線211sの位置を確認することができる。
【0117】
図10は、パターン画像210の一例を示している。図10は、パターン画像210の一例である第2パターン画像210bを示している。第2パターン画像210bは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第2パターン画像210bを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図10は、使用者が複数の制御線211を選択制御線211sとして選択したときの第2パターン画像210bを示している。図10に示す第2パターン画像210bには、複数の制御点画像223、領域表示画像225、及び複数の制御線画像227が表示される。
【0118】
複数の制御点画像223は、複数の選択制御線211sを示す画像である。選択制御線211s上に位置する制御点215を示す制御点画像223が表示されることによって、選択制御線211sの位置が示される。使用者が所望の位置に対応する複数の制御線211を選択すると、複数の制御点画像223は、複数の選択制御線211s上に位置する制御点215に表示される。複数の制御点画像223は、第2パターン画像210b内の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、「3」位置及び「4」位置の制御線211を選択する選択指示コマンドを受信すると、制御点画像223を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。図10に示す制御点画像223は、円形状で構成されるが、これに限定されない。
【0119】
領域表示画像225は、複数の選択制御線211sが位置する領域を示す画像である。使用者が所望の位置に対応する複数の制御線211を選択すると、領域表示画像225は、複数の選択制御線211sを囲う位置に表示される。領域表示画像225は、第2パターン画像210b内の複数の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、選択制御線211sを選択する選択指示コマンドを受信すると、領域表示画像225を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。
【0120】
複数の制御線画像227は、複数の選択制御線211sを示す画像である。複数の制御線画像227は、複数の選択制御線211sのそれぞれを示す位置に表示される。使用者が所望の位置に対応する複数の制御線211を選択すると、複数の制御線画像227は、選択制御線211s上に表示される。制御線画像227は、第2パターン画像210b内の複数の選択制御線211sの位置を示す。実行部48は、「3」位置及び「4」位置の制御線211を選択する選択指示コマンドを受信すると、複数の制御線画像227を含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。
【0121】
図11は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図10は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。第1パターン画像210aは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第1パターン画像210aを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図11は、使用者が所望の制御点215を選択制御点215sとして選択したときの第1パターン画像210aを示している。図11に示す第1パターン画像210aには、制御点画像223、及び複数の第1方向指示画像229aが表示される。第1方向指示画像229aは、方向指示画像229の一例である。制御点画像223は、図7に示す制御点画像223と同じである。
【0122】
第1方向指示画像229aは、選択制御点215sが移動可能な方向を記号で示してる。複数の第1方向指示画像229aのそれぞれは、選択制御点215sに対する方向を示している。複数の第1方向指示画像229aは、記号A、記号B、記号C、記号D、記号E、記号F、記号G、及び記号Hで表されている。一例として、記号Aは、選択制御点215sに対して、-X方向で、かつ+Y方向を示す。記号Bは、選択制御点215sに対して、+Y方向を示す。
【0123】
使用者は、選択制御点215sを移動させる移動指示を発話するとき、複数の方向指示画像229の内、所望の方向に対応する記号を発話する。使用者は、一例として、「B方向に点を移動」と発話する。「B」は、移動方向を指示する方向指示音声の一例である。「点を移動」は、移動指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、方向指示音声と移動指示音声とを含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる移動指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、B方向に選択制御点215sを移動させる移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動指示コマンドを送信する。方向指示音声に含まれる移動方向は、移動指示方向の一例に対応する。移動方向は、調整データの一例である。移動指示は、移動指令に一例に対応する。
【0124】
図12は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図12は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。第1パターン画像210aは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第1パターン画像210aを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図12は、使用者が所望の制御点215を選択制御点215sとして選択したときの第1パターン画像210aを示している。図12に示す第1パターン画像210aには、制御点画像223、及び複数の第2方向指示画像229bが表示される。第2方向指示画像229bは、方向指示画像229の一例である。制御点画像223は、図7に示す制御点画像223と同じである。
【0125】
第2方向指示画像229bは、選択制御点215sが移動可能な方向を示してる。複数の第2方向指示画像229bのそれぞれは、選択制御点215sに対する方向を示している。複数の第2方向指示画像229bは、UP、DOWN、LEFT、RIGHTで表されている。一例として、UPは、選択制御点215sに対して、+Y方向を示す。
【0126】
使用者は、選択制御点215sを移動させる移動指示を発話するとき、複数の第2方向指示画像229bの内、所望の方向と移動指示量を発話する。使用者は、一例として、「UP方向に5ポイント、点を移動」と発話する。「UP」は、移動方向を指示する方向指示音声の一例である。「5ポイント」は、移動量を指示する移動量指示音声の一例である。音声に含まれる移動方向、及び移動量は、指示値の一例に対応する。移動量は、調整データの一例である。「点を移動」は、移動指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、方向指示音声、移動量指示音声、及び移動指示音声を含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる移動指示を抽出する。音声に基づいて、B方向に5画素分選択制御点215sを移動させる移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動指示コマンドを送信する。
【0127】
図13は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図13は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。図13は、図12に示す第1パターン画像210aに対して、使用者が音声指示入力を行ったときの第1パターン画像210aを示している。図13は、使用者が「UP方向にnポイント、点を移動」の音声を発話したときの処理結果を示している。nは、任意の整数である。
【0128】
音声入力ユニット43は音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる移動指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、UP方向にn画素分選択制御点215sを移動させる移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動指示コマンドを送信する。実行部48は、移動指示コマンドを受信する。実行部48は、移動指示コマンドに基づいて処理を行い、図13に示す第1パターン画像210aをプロジェクター20に投写させる。移動指示は、補正指示の一例に対応する。
【0129】
図13に示す選択制御点215sは、移動指示音声に対応して移動する。選択制御点215sは、方向指示音声に対応して、+Y方向の位置に移動する。選択制御点215sは、移動指示音声に対応して+Y方向にn画素分移動する。使用者は、第2方向指示画像229bを確認することによって、選択制御点215sが移動した方向、及び移動量を確認することができる。
【0130】
使用者は、図13に示す位置に選択制御点215sを移動させるときに、移動量指示音声を発話したが、これに限定されない。移動量指示音声が発話されない場合、実行部48は、予め定められた距離、選択制御点215sを移動させてもよい。使用者は、移動量指示音声を発話することが好ましい。実行部48は、移動量指示音声に基づいて、使用者が所望する距離、選択制御点215sを移動させることができる。
【0131】
指示は、複数の制御点215の内の少なくとも1つを移動させる移動指示を含む。
使用者は、音声指示入力で、選択制御点215sを移動させることが可能となる。
【0132】
プロジェクター20が図13に示す第1パターン画像210aを投写している状態で、表示制御装置40は、音声を取得することができる。使用者が、一例として、「移動を取り消し」を含む音声を発話すると、実行部48は、選択制御点215sを移動前の位置に戻すことができる。「移動を取り消し」は、移動取消指示音声である。音声入力ユニット43は、移動取消指示音声を含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声に含まれる音声取消指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、選択制御点215sの移動を取り消す移動取消指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動取消指示コマンドを送信する。実行部48は、移動取消指示コマンドを受信する。実行部48は、移動取消指示コマンドに基づいて処理を行い、図12に示す第1パターン画像210aをプロジェクター20に投写させる。移動取消指示は、補正指示の一例に対応する。
【0133】
音声入力ユニット43によって取得された音声に、投写画像200を補正するための補正指示が含まれる場合、表示制御装置40は、調整された第1パターン画像210aを含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。音声入力ユニット43によって取得された音声に、投写画像200を補正するための補正指示が含まれる場合、表示制御装置40は、第1パターン画像210aを含む投写画像200をプロジェクター20に投写させる。
使用者は、音声指示入力によって調整された第1パターン画像210aをプロジェクター20に投写させることができる。使用者は、調整された第1パターン画像210aを確認することによって、調整結果が妥当であるか否かを判断することができる。
【0134】
図14は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図14は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。図14は、図12に示す第1パターン画像210aに対して、使用者が音声指示入力を行ったときの第1パターン画像210aを示している。図14は、使用者が「nポイント、点を移動」の音声を発話したときの処理結果を示している。nは、任意の整数である。
【0135】
図14は、メッセージ画像231を表示する。メッセージ画像231は、使用者に通知するメッセージを含む画像である。図14に示すメッセージ画像231は、移動方向の指示がない旨を示している。実行部48は、音声に基づいて、移動指示コマンドを生成する。実行部48は、移動指示コマンドを生成するとき、音声に含まれる指示内容に不足、もしくは不備があるか否かを判定する。実行部48は、指示内容に不足、もしくは不備があると判定したとき、プロジェクター20にメッセージ画像231を投写させる。使用者は、メッセージ画像231を確認することにより、音声指示入力による指示内容の不備を確認することができる。
【0136】
図14は、移動方向の指示がない旨のメッセージを含むメッセージ画像231を示したが、これに限定されない。メッセージ画像231は、移動量の指示がない旨のメッセージを含んでもよい。メッセージ画像231は、移動量、移動方向、及び移動対象の制御点215の内の少なくとも1つに対する指示が不足している旨のメッセージを含んでもよい。メッセージ画像231は、指定された移動量が移動可能量を超えている旨を示すメッセージを含んでもよい。メッセージ画像231は、使用者が音声指示入力を行ったとき、音声指示に不足、もしくは不備がある旨を示すメッセージを含む。メッセージは情報の一例に対応する。
【0137】
移動指示は、選択制御点215sの移動方向、及び移動量を含み、表示制御装置40は、移動指示が移動方向、もしくは移動量を含んでいないと判定したとき、指示内容が不足している旨を示すメッセージをプロジェクター20に投写させる。すなわち、表示制御装置40は、移動指示が移動方向、もしくは移動量を含んでいないと判定したとき、指示内容が不足している旨を示すメッセージをプロジェクター20に投写させる。
使用者は、メッセージ画像231を確認することで、音声指示入力で入力した内容に不足があることを確認することができる。
【0138】
図15は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図15は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。第1パターン画像210aは、投写部30によって、投写面SCに投写される。投写部30は、第1パターン画像210aを含む投写画像200を投写面SCに投写する。図15は、使用者が所望の制御線211を選択制御線211sとして選択したときの第1パターン画像210aを示している。図15は、選択制御線211sの一部を示している。図15に示す第1パターン画像210aには、制御点画像223、制御線画像227、及び複数の第3方向指示画像229cが表示される。第3方向指示画像229cは、方向指示画像229の一例である。制御点画像223は、図7に示す制御点画像223と同じである。制御線画像227は、図9に示す制御線画像227と同じである。
【0139】
第3方向指示画像229cは、選択制御線211sが移動可能な方向を示してる。複数の第3方向指示画像229cのそれぞれは、選択制御線211sに対する方向を示している。複数の第3方向指示画像229cは、「+」、「-」で表されている。一例として、「+」は、選択制御線211sに対して、+Y方向を示す。
【0140】
使用者は、選択制御線211sを移動させる移動指示を発話するとき、複数の第3方向指示画像229cの内の所望の方向と移動指示量とを発話する。使用者は、一例として、「プラス方向に5ポイント、線を移動」と発話する。「プラス」は、移動方向を指示する方向指示音声の一例である。「5ポイント」は、移動量を指示する移動量指示音声の一例である。「線を移動」は、移動指示音声の一例である。音声入力ユニット43は、方向指示音声、移動量指示音声、及び移動指示音声を含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる移動指示を抽出する。音声に基づいて、+Y方向に5画素分選択制御線211sを移動させる移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動指示コマンドを送信する。
【0141】
図16は、パターン画像210の一部を拡大して示している。図16は、パターン画像210の一例である第1パターン画像210aの一部を拡大して示している。図16は、図15に示す第1パターン画像210aに対して、使用者が音声指示入力を行ったときの第1パターン画像210aを示している。図16は、使用者が「プラス方向にnポイント、線を移動」の音声を発話したときの処理結果を示している。nは、任意の整数である。
【0142】
音声入力ユニット43は音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる移動指示を抽出する。音声処理部46は、音声に基づいて、+Y方向にn画素分選択制御線211sを移動させる移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に移動指示コマンドを送信する。実行部48は、移動指示コマンドを受信する。実行部48は、移動指示コマンドに基づいて処理を行い、図16に示すパターン画像210をプロジェクター20に投写させる。
【0143】
図16に示す選択制御線211sは、移動指示音声に対応して移動する。選択制御線211sは、方向指示音声に対応して、+Y方向の位置に移動する。選択制御線211sは、移動指示音声に対応して+Y方向にn画素分移動する。使用者は、第3方向指示画像229cを確認することによって、選択制御線211sを移動させる方向を指示することが可能となる。使用者は、移動量指示音声を発話することによって、選択制御線211sが移動する距離を指定することができる。
【0144】
図17は、表示システム10の制御フローを示している。図17は、第1表示システム10Aの表示制御装置40で実行される制御フローを示している。図17は、制御フローをフローチャートで示している。表示制御装置40は、画像調整プログラムAPを実行することによって、図17に示す制御フローを実行可能となる。図17に示す制御フローは、投写方法の一例に対応する。
【0145】
表示制御装置40は、ステップS101で音声指示モードを実行する。表示制御装置40は、使用者の操作によって、画像調整プログラムAPを実行する。使用者は、一例として、「プログラムを起動」を含む起動音声を発話する。表示制御装置40の音声入力ユニット43は、起動音声を取得する。音声入力ユニット43は、起動音声を制御ユニット45に送信する。制御ユニット45は、起動音声をトリガーとして、画像調整プログラムAPを実行する。画像調整プログラムAPが起動されると、制御ユニット45は、音声処理部46、モード設定部47、実行部48、及び表示制御部49として機能する。
【0146】
起動音声で画像調整プログラムAPが実行されたとき、モード設定部47は、入力モードを音声指示モードに設定する。モード設定部47が入力モードを音声指示モードに設定すると、制御ユニット45は、音声指示モードを実行可能となる。使用者は、パターン画像210に対して音声指示を行うことができる。使用者は、音声によって投写画像200の形状を調整することが可能となる。
【0147】
使用者は、入力ユニット53を用いて画像調整プログラムAPを実行してもよい。使用者は、入力ユニット53を用いて所定の操作を行うことによって、画像調整プログラムAPを実行する。画像調整プログラムAPが実行されたのち、使用者が入力ユニット53を用いて所定の操作を行うことによって、モード設定部47は、入力モードを音声指示モードに設定する。制御ユニット45は、音声指示モードを実行可能となる。
【0148】
表示制御装置40は、画像調整プログラムAPを実行したのち、ステップS103で、プロジェクター20に投写画像200を投写させる。表示制御装置40は、パターン画像210を含む投写画像200を投写面SCに投写させる。表示制御装置40は、図5に示す第1パターン画像210a、もしくは図6に示す第2パターン画像210bをパターン画像210として投写面SCに投写させる。表示制御装置40は、ディスプレイ55に管理画面100を表示させる。
【0149】
表示制御装置40は、投写画像200を投写面SCに投写させたのち、ステップS105で、音声を受け付ける。制御ユニット45の音声処理部46は、音声入力ユニット43で取得した音に含まれる使用者の音声を検出する。音声処理部46は、使用者の音声に指示が含まれているか否かを判別する。音声処理部46は、指示を含む音声を取得したと判別すると、ステップS107に進む(ステップS105:YES)。音声処理部46は、指示を含む音声を取得していないと判別すると、音声受付を継続する(ステップS105:NO)。
【0150】
表示制御装置40は、指示を含む音声を取得したのち、ステップS107で、音声に含まれる指示が選択指示であるか否かを判別する。音声処理部46は、音声に含まれる指示を抽出する。音声処理部46は、音声に含まれる指示が選択指示であると判別したとき、ステップS109に進む(ステップS107:YES)。音声処理部46は、音声に含まれる指示が選択指示でないと判別したとき、ステップS115に進む(ステップS107:NO)。
【0151】
表示制御装置40は、指示が選択指示であると判別したとき、ステップS109で、選択制御点215sを決定する。音声処理部46は、音声に基づいて、選択指示コマンドを生成する。音声処理部46は、選択指示コマンドを実行部48に送信する。実行部48は、選択指示コマンドを用いて選択制御点215sを決定する。実行部48は、選択指示コマンドが制御線211を選択する指示である場合、選択制御線211sを決定する。
【0152】
表示制御装置40は、選択制御点215sを決定したのち、ステップS111で、制御点画像223を表示させる。実行部48は、プロジェクター20に制御点画像223をパターン画像210上に投写させる。実行部48は、プロジェクター20に制御点画像223を投写させることによって、選択制御点215s上に制御点画像223を表示させる。実行部48は、選択制御線211sを決定した場合、領域表示画像225、もしくは制御線画像227をパターン画像210に表示させる。
【0153】
表示制御装置40は、指示が選択指示でないと判別したとき、ステップS115で、終了指示であるか否かを判別する。終了指示は、投写画像200の形状を調整する処理を終了させる指示である。音声処理部46は、指示が終了指示であると判別したとき、処理を終了する(ステップS115:YES)。音声処理部46は、指示が終了指示でないと判別したとき、ステップS105に処理を戻す(ステップS115:NO)。音声処理部46は、音声受付を継続する。
【0154】
図18は、表示システム10の制御フローを示している。図18は、第1表示システム10Aの表示制御装置40で実行される制御フローを示している。図18は、制御フローをフローチャートで示している。図18は、図17のステップS111で、制御点画像223を表示させたのちの制御フローを示している。
【0155】
表示制御装置40は、制御点画像223を表示したのち、ステップS201で、音声を受け付ける。音声処理部46は、音声入力ユニット43で取得した音に含まれる使用者の音声を検出する。音声処理部46は、使用者の音声に指示が含まれているか否かを判別する。音声処理部46は、指示を含む音声を取得したと判別すると、ステップS203に進む(ステップS201:YES)。音声処理部46は、指示を含む音声を取得していないと判別すると、音声受付を継続する(ステップS201:NO)。
【0156】
表示制御装置40は、指示を含む音声を取得したのち、ステップS203で、音声に含まれる指示が移動指示であるか否かを判別する。音声処理部46は、音声に含まれる指示を抽出する。音声処理部46は、音声に含まれる指示が移動指示であると判別したとき、ステップS205に進む(ステップS203:YES)。音声処理部46は、音声に含まれる指示が移動指示でないと判別したとき、ステップS211に進む(ステップS203:NO)。
【0157】
表示制御装置40は、移動指示であると判別したとき、ステップS205で、選択制御点215sを移動させる。音声処理部46は、音声に含まれる選択制御点215sの移動方向、及び移動量を抽出する。音声処理部46は、移動指示、移動方向、及び移動量を含む移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、移動指示コマンドを実行部48に送信する。実行部48は、移動指示コマンドを受信する。実行部48は、移動指示コマンドに基づいて、選択制御点215sを移動させる。実行部48は、選択制御点215sが移動した状態を示すパターン画像210をプロジェクター20に投写させる。音声処理部46が選択制御線211sを移動させる移動指示であると判別したとき、実行部48は選択制御線211sを移動させる。実行部48は、選択制御点215sを移動させたのち、処理をステップS201に戻す。
【0158】
表示制御装置40は、指示が移動指示でないと判別したとき、ステップS211で、終了指示であるか否かを判別する。音声処理部46は、指示が終了指示であると判別したとき、処理を終了する(ステップS211:YES)。音声処理部46は、指示が終了指示でないと判別したとき、ステップS201に処理を戻す(ステップS211:NO)。
【0159】
投写面SCに投写画像200を投写させる第1表示システム10Aの投写方法は、使用者の音声を取得する音声指示モードを実行し、音声に含まれる指示に基づいて、投写画像200の形状を調整する。
使用者は、音声で、投写画像200の形状を調整することが可能となる。
【0160】
画像調整プログラムAPは、表示制御装置40に、使用者の音声を取得する音声指示モードを実行させ、音声に含まれる指示を抽出させ、抽出した指示に基づいて、投写画像200の形状を調整させる。
使用者は、音声で、投写画像200の形状を調整することが可能となる。
【0161】
第2実施形態
図19は、表示システム10の概略構成を示している。図19は、第2実施形態の第2表示システム10Bの概略構成を示している。第2表示システム10Bは、表示システム10の一例である。第2表示システム10Bは、第1プロジェクター20Aと、第2プロジェクター20Bと、表示制御装置40と、を備える。第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bは、第1実施形態のプロジェクター20と同じ構成である。第2実施形態の表示制御装置40の構成は、第1実施形態の表示制御装置40の構成と同じである。
【0162】
第1プロジェクター20Aは、投写面SCに第1投写画像200aを投写する。第1投写画像200aは、投写画像200の一例である。第1プロジェクター20Aは、ネットワークNWを介して、表示制御装置40と通信可能に接続する。表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、第1プロジェクター20Aは、パターン画像210を含む第1投写画像200aを投写する。第1プロジェクター20Aは、投写装置の一例に対応する。
【0163】
第2プロジェクター20Bは、投写面SCに第2投写画像200bを投写する。第2投写画像200bは、投写画像200の一例である。第2プロジェクター20Bは、ネットワークNWを介して、表示制御装置40と通信可能に接続する。表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、第2プロジェクター20Bは、パターン画像210を含む第2投写画像200bを投写する。第2プロジェクター20Bは、投写装置の一例に対応する。
【0164】
第1プロジェクター20Aと第2プロジェクター20Bは、投写面SCに第1投写画像200aと第2投写画像200bとを並べて投写する。図19は、第1投写画像200aと第2投写画像200bとをX軸に沿って並べて投写した場合を示している。第1投写画像200aと第2投写画像200bは、Y軸に沿って並べて投写されてもよい。第1投写画像200a及び第2投写画像200bの一方は、他方の一部の領域と重複する重複領域TAを有する。表示制御装置40は、第1プロジェクター20Aと第2プロジェクター20Bとに画像データを送信する。表示制御装置40は、画像データに基づいて、第1プロジェクター20Aと第2プロジェクター20Bを制御して、画像を投写面SCに投写させる。表示制御装置40は、第1プロジェクター20Aと第2プロジェクター20Bとを用いて、1つの画像を投写面SCに投写する。当該1つの画像は、第1投写画像200aと第2投写画像200bとにより形成される。
【0165】
図20は、表示システム10のブロック構成を示している。図20は、第2表示システム10Bのブロック構成を示している。図20は、第1プロジェクター20Aと、第2プロジェクター20Bと、表示制御装置40と、を示している。図20は、第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bで投写される投写面SCを示している。
【0166】
第1プロジェクター20Aは、第1メモリー21Aと、第1プロジェクター制御ユニット23Aと、第1通信インターフェイス27Aと、第1投写部30Aと、を備える。図20は、インターフェイスをI/Fと表している。第1メモリー21Aは、図2に示すプロジェクター20のメモリー21と同じ構成である。第1プロジェクター制御ユニット23Aは、図2に示すプロジェクター制御ユニット23と同じ構成である。第1通信インターフェイス27Aは、図2に示す通信インターフェイス27と同じ構成である。第1投写部30Aは、図2に示す投写部30と同じ構成である。第1プロジェクター制御ユニット23Aは、第1データ補正部25Aとして機能する。第1データ補正部25Aは、図2に示すデータ補正部25と同じ機能である。
【0167】
第2プロジェクター20Bは、第2メモリー21Bと、第2プロジェクター制御ユニット23Bと、第2通信インターフェイス27Bと、第2投写部30Bと、を備える。第2メモリー21Bは、図2に示すプロジェクター20のメモリー21と同じ構成である。第2プロジェクター制御ユニット23Bは、図2に示すプロジェクター制御ユニット23と同じ構成である。第2通信インターフェイス27Bは、図2に示す通信インターフェイス27と同じ構成である。第2投写部30Bは、図2に示す投写部30と同じ構成である。第2プロジェクター制御ユニット23Bは、第2データ補正部25Bとして機能する。第2データ補正部25Bは、図2のデータ補正部25と同じ機能である。
【0168】
表示制御装置40は、記憶ユニット41と、音声入力ユニット43と、制御ユニット45と、通信ユニット51と、入力ユニット53と、ディスプレイ55と、を備える。各ユニットの構成は、図2に示す表示制御装置40の各ユニットの構成と同じである。
【0169】
図21は、投写面SCに投写される投写画像200の一例を示している。図21は、第1投写画像200aと第2投写画像200bとを示している。第1投写画像200aは、第1プロジェクター20Aによって、投写面SCに投写される。図21は、投写面SCに第1パターン画像210aを含む第1投写画像200aが投写された状態を示している。第2投写画像200bは、第2プロジェクター20Bによって、投写面SCに投写される。図21は、投写面SCに第1パターン画像210aを含む第2投写画像200bが投写された状態を示している。第1投写画像200a及び第2投写画像200bは、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行することによって投写される。
【0170】
第1投写画像200aと第2投写画像200bは、重複領域TAを有する状態で投写される。重複領域TAでは、第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aと第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aが重ねて表示される。使用者は、重複領域TAを確認することによって、第1投写画像200aと第2投写画像200bとの間のずれを確認することができる。使用者は、管理画面100を用いることによって、第1投写画像200a及び第2投写画像200bの内の少なくとも一方の形状を調整する。使用者は、エッジブレンディングを行うことができる。使用者は、エッジブレンディングを行うことによって、重複領域TAでの第1投写画像200aと第2投写画像200bとの間のずれを目立たなくすることができる。
【0171】
使用者は、管理画面100を用いて、第1投写画像200a及び第2投写画像200bの内の少なくとも一方の形状を調整する。使用者は、管理画面100内の所定のアイコンに対して操作を行うことによって、第1投写画像200aもしくは第2投写画像200bのいずれかを選択する。使用者は、一例として、第1投写画像200aを選択する。使用者は、第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aを確認する。使用者は、第1パターン画像210a内の所望の制御線211、もしくは制御点215を選択する。使用者は、選択された選択制御線211sもしくは選択制御点215sに対して移動指示を行うことによって、第1投写画像200aの形状を調整する。
【0172】
複数の投写画像200が、投写面SCに投写されるとき、使用者は、複数の投写画像200のうちの1つを選択する。使用者は、選択した投写画像200に含まれるパターン画像210を確認する。使用者は、パターン画像210の内の所望の制御線211、もしくは制御点215を選択する。使用者は、選択した選択制御線211s、もしくは選択制御点215sに対して移動指示を行い、パターン画像210の形状を補正する。使用者は、パターン画像210の形状を補正することによって、投写画像200の形状を調整する。
【0173】
表示制御装置40のモード設定部47が、入力モードとして音声指示モードを設定するとき、使用者は、音声を用いて複数の投写画像200のうちの1つを選択することができる。使用者は、音声指示モードを実行可能な時、画像指示音声を含む音声を発話する。画像指示音声は、投写面SCに投写される複数の投写画像200のうちの1つを選択する画像選択指示を伝達する音声である。図21のように、第1投写画像200a及び第2投写画像200bが投写面SCに投写される場合、画像指示音声は、第1投写画像200aもしくは第2投写画像200bの選択を伝達する音声である。
【0174】
音声入力ユニット43は、画像指示音声を含む音声を取得する。音声入力ユニット43は、画像指示音声を含む音声を音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声を受信する。音声処理部46は、音声に含まれる画像選択指示を抽出する。画像選択指示は、画像選択指令の一例に対応する。音声処理部46は、第1投写画像200aもしくは第2投写画像200bを選択する画像選択コマンドを生成する。音声処理部46は、実行部48及び表示制御部49に画像選択コマンドを送信する。
【0175】
表示制御部49は、画像選択コマンドを受信する。表示制御部49は、画像選択コマンドに基づいて管理画面100に表示されるプレビュー画像143を制御する。画像選択コマンドが、第1投写画像200aを選択する画像選択指示である場合、表示制御部49は、表示ウィンドウ141に第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aに対応するプレビュー画像143を表示させる。使用者は、管理画面100を用いて、第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210a内の制御線211または制御点215を制御することができる。モード設定部47が入力モードとして音声指示入力が設定されると、音声によって第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210a内の制御線211または制御点215を制御することができる。
【0176】
図22は、投写面SCに投写される投写画像200の一例を示している。図22は、第1投写画像200aと第2投写画像200bとを示している。第1投写画像200aは、第1プロジェクター20Aによって、投写面SCに投写される。第2投写画像200bは、第2プロジェクター20Bによって、投写面SCに投写される。図22は、第1パターン画像210aを含む第1投写画像200aと第1パターン画像210aを含む第2投写画像200bを示している。図22は、画像指示音声によって、第1投写画像200aが選択された状態を示している。
【0177】
第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aは、実線で示されている。第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aは、点線で示されている。第1投写画像200aは、第2投写画像200bよりも使用者にとって視認し易い。使用者は、図22に示す第1投写画像200a及び第2投写画像200bを確認することによって、第1投写画像200aが選択されていることを把握できる。
【0178】
実行部48は、画像選択コマンドを受信すると、パターン画像210の線種を変更する。実行部48は、線種を変えることによって、第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aと第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aとを使用者に区別させることができる。実行部48は、第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aを第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aよりも視認し易い線種で表示する。使用者は、線種を確認することによって、第1投写画像200aが選択されていることを確認できる。実行部48は、線種として、線の形状、線の色、線の太さ等を制御する。実行部48は、画像選択指示で選択された投写画像200に含まれるパターン画像210を他のパターン画像210よりも濃色で表示する。または、実行部48は、画像選択指示で選択された投写画像200に含まれるパターン画像210を他のパターン画像210よりも太線で表示する。実行部48は、画像選択指示で選択された投写画像200に含まれるパターン画像210を赤色で表示し、その他のパターン画像210を黄色で表示してもよい。
【0179】
図23は、投写面SCに投写される投写画像200の一例を示している。図23は、第1投写画像200aと第2投写画像200bとを示している。第1投写画像200aは、第1プロジェクター20Aによって、投写面SCに投写される。第2投写画像200bは、第2プロジェクター20Bによって、投写面SCに投写される。図23は、画像指示音声によって、第1投写画像200aが選択された状態を示している。図23は、第2パターン画像210bを含む第1投写画像200aと第1パターン画像210aを含む第2投写画像200bを示している。
【0180】
実行部48は、画像選択指示によって第1投写画像200aが選択されると、第2パターン画像210bを含む第1投写画像200aを投写面SCに投写させる。第2パターン画像210bは、ガイド画像221を含む。使用者は、ガイド画像221を用いて、制御線211もしくは制御点215を選択することができる。一方、第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aは、ガイド画像221を含まない。使用者は、ガイド画像221を確認することによって、第1投写画像200aが選択されていることを確認することができる。
【0181】
図23は、第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aを実線で示しているが、これに限定されない。実行部48は、第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aを図22と同様に点線等の視認し難い態様で表示させてもよい。使用者は、第1投写画像200aが選択されていることをより明確に確認することができる。
【0182】
第3実施形態
図24は、表示システム10の概略構成を示している。図24は、第3実施形態の第3表示システム10Cの概略構成を示している。第3表示システム10Cは、表示システム10の一例である。第3表示システム10Cは、第1プロジェクター20Aと、第2プロジェクター20Bと、表示制御装置40と、音声処理サーバー60と、を備える。第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bは、第1実施形態のプロジェクター20と同じ構成である。
【0183】
音声処理サーバー60は、ネットワークNWを介して表示制御装置40と通信可能に接続する。音声処理サーバー60は、ネットワークNWを介して第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bと通信可能に接続されてもよい。
【0184】
図25は、表示システム10のブロック構成を示している。図25は、第3表示システム10Cのブロック構成を示している。図25は、第1プロジェクター20Aと、第2プロジェクター20Bと、表示制御装置40と、音声処理サーバー60と、を示している。図25は、第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bで投写される投写面SCを示している。
【0185】
図25に示す第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bのブロック構成は、図20に示す第1プロジェクター20A及び第2プロジェクター20Bのブロック構成と同じである。図25に示す表示制御装置40の構成は、図20に示す制御ユニット45の音声処理部46の機能を有していないこと以外は、図20に示す表示制御装置40の構成と同じである。
【0186】
音声処理サーバー60は、表示制御装置40から送信される使用者の音声を受信する。音声処理サーバー60は、音声に基づいて指示コマンドを生成し、指示コマンドを表示制御装置40に送信する。音声処理サーバー60は、サーバー通信部61、及びコマンド生成部63として機能する。
【0187】
サーバー通信部61は、ネットワークNWを介して使用者の音声を受信する。サーバー通信部61は、一例として、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。表示制御装置40の音声入力ユニット43は、音に含まれる使用者の音声を取得する。音声入力ユニット43は、音声を通信ユニット51に送信する。通信ユニット51は、ネットワークNWを介してサーバー通信部61に送信する。サーバー通信部61は、通信ユニット51から送信された音声を受信する。サーバー通信部61は、コマンド生成部63に音声を送信する。
【0188】
コマンド生成部63は、音声に含まれる指示に基づいて指示コマンドを生成する。コマンド生成部63は、図20に示す音声処理部46と同様に機能する。コマンド生成部63は、音声に含まれる指示を抽出する。コマンド生成部63は、抽出した指示を指示コマンドに変換する。コマンド生成部63は、指示コマンドをサーバー通信部61に送信する。サーバー通信部61は、指示コマンドを受信する。サーバー通信部61は、ネットワークNWを介して通信ユニット51に指示コマンドを送信する。通信ユニット51は、指示コマンドを受信する。通信ユニット51は、実行部48及び表示制御部49に送信する。実行部48は、指示コマンドに基づいて、投写面SCに投写される投写画像200の形状を調整する。
【0189】
図25では、使用者の音声は表示制御装置40の音声入力ユニット43で取得しているが、これに限定されない。第1プロジェクター20Aもしくは第2プロジェクター20Bが音声を取得する機能を有している場合、使用者の音声は、第1プロジェクター20Aもしくは第2プロジェクター20Bで取得されてもよい。第1プロジェクター20Aもしくは第2プロジェクター20Bは、ネットワークNWを介して音声処理サーバー60に音声を送信する。
【0190】
他の実施形態
上述した第1実施形態乃至第3実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の第1実施形態乃至第3実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0191】
第1実施形態乃至第3実施形態では、ポイント補正が実行される場合について説明するが、これに限定されない。
例えば、投写画像200の形状を補正するためのクイックコーナー補正が、音声指示モードにおいて実行されてもよい。クイックコーナー補正では、補正対象である4つの角部の少なくとも1つを選択及び移動することにより、投写画像200の形状が補正される。このとき、表示制御装置40或いは音声処理サーバー60は、使用者の音声に含まれる指示として、補正対象の角部の選択指示、移動指示、移動取消指示、終了指示等を抽出してもよい。
【0192】
表示制御装置40或いは音声処理サーバー60は、使用者の音声に含まれる指示として、パターン画像210の投写の開始を指示するための開始指示を抽出してもよい。表示制御装置40は、開始指示に応じて、プロジェクター20にパターン画像210の投写を開始させてもよい。このとき、表示制御装置40は、プロジェクター20によってコンテンツ画像CGがされる期間、音声入力ユニット43に開始指示が入力された場合であっても、プロジェクター20にパターン画像210を投写させないことが好ましい。これにより、使用者がコンテンツ画像CGの視聴を阻害されることを抑制できる。
【0193】
表示制御装置40が有する少なくとも一部の機能、及び音声処理サーバー60が有する少なくとも一部の機能は、プロジェクター20が有してもよい。
【0194】
以下に、本開示のまとめが付記される。
付記1
本開示の投写システムは、投写画像を投写対象に投写する投写装置と、使用者の音声を検出する検出装置と、前記検出装置によって検出された前記音声に含まれる指令に基づいて前記投写装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記指令に基づいて前記投写画像の形状を調整する音声入力モードを実行可能である。
使用者は、音声入力モードで、投写画像の形状を調整することが可能となる。
【0195】
付記2
付記1に記載の投写システムであって、前記制御装置は、前記投写画像の形状を調整するための調整画像であって複数の調整点を有する前記調整画像を、前記投写画像として前記投写装置に投写させ、前記調整画像が前記投写対象に投写される期間、前記音声入力モードを実行可能である。
使用者は、複数の調整点を有する調整画像を確認しながら、音声による指示を行うことができる。
【0196】
付記3
付記2に記載の投写システムであって、前記制御装置は、前記音声入力モードを実行するとき、前記調整画像に複数の前記調整点の位置を示す複数の位置情報画像を表示させ、前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを前記複数の前記位置情報画像の内の少なくとも1つに基づいて選択する選択指令を含む。
使用者は、位置情報画像を参照することによって、選択したい調整点を判別することができる。
【0197】
付記4
付記3に記載の投写システムであって、前記選択指令によって、前記複数の前記調整点の内の少なくとも1つが選択対象として選択されたとき、前記制御装置は、前記選択対象を示す選択表示画像を前記投写装置に投写させる。
使用者は、選択対象の位置を確認することができる。
【0198】
付記5
付記2乃至4のいずれか1つに記載の投写システムであって、前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを移動させる移動指令を含む。
使用者は、音声で、調整点を移動させることが可能となる。
【0199】
付記6
付記5に記載の投写システムであって、前記移動指令は、前記調整点の移動指示方向、及び移動量を指示値として含み、前記制御装置は、前記移動指令が前記移動指示方向、もしくは前記移動量を含んでいないと判定したとき、前記指示値が不足している旨を示す情報を前記投写装置に投写させる。
使用者は、指示値が不足している旨を示す情報を確認することで、音声で入力した内容に不足があることを確認することができる。
【0200】
付記7
付記2乃至6のいずれか1つに記載の投写システムであって、前記検出装置によって検出された前記音声に、前記投写画像を補正するための補正指示が含まれる場合、前記制御装置は、調整された前記調整画像を含む前記投写画像を前記投写装置に投写させる。
使用者は、音声入力モードによって調整された調整画像を投写対象に投写させることができる。使用者は、調整された調整画像を確認することによって、調整結果が妥当であるか否かを判断することができる。
【0201】
付記8
付記2乃至7のいずれか1つに記載の投写システムであって、コンテンツ画像に対応するコンテンツデータを前記投写装置に供給する供給装置を備え、前記制御装置は、前記投写装置によって前記コンテンツ画像を含む前記投写画像が投写される期間、前記投写対象に前記調整画像を投写させない。
制御装置は、投写対象にコンテンツ画像と調整画像とを含む投写画像が投写されること防ぐことができる。使用者は、コンテンツ画像もしくは調整画像を視認し易くなる。
【0202】
付記9
本開示の投写方法は、投写対象に投写画像を投写させる投写システムの投写方法であって、使用者の音声を取得する音声入力モードを実行し、前記音声に含まれる指令に基づいて、前記投写画像の形状を調整する。
使用者は、音声入力モードで、投写画像の形状を調整することが可能となる。
【0203】
付記10
本開示の投写プログラムは、制御装置に、使用者の音声を取得する音声入力モードを実行させ、前記音声に含まれる指令を抽出させ、抽出した前記指令に基づいて、投写画像の形状を調整させる。
使用者は、音声入力モードで、投写画像の形状を調整することが可能となる。
【符号の説明】
【0204】
10…表示システム、10A…第1表示システム、10B…第2表示システム、10C…第3表示システム、20…プロジェクター、20A…第1プロジェクター、20B…第2プロジェクター、21…メモリー、21A…第1メモリー、21B…第2メモリー、23…プロジェクター制御ユニット、23A…第1プロジェクター制御ユニット、23B…第2プロジェクター制御ユニット、25…データ補正部、25A…第1データ補正部、25B…第2データ補正部、27…通信インターフェイス、27A…第1通信インターフェイス、27B…第2通信インターフェイス、30…投写部、30A…第1投写部、30B…第2投写部、31…光源、31a…光源部、31b…リフレクター、33…液晶ライトバルブ、33a…画素領域、33B…青色光用液晶ライトバルブ、33G…緑色光用液晶ライトバルブ、33R…赤色光用液晶ライトバルブ、33p…画素、35…ライトバルブ駆動部、37…投写レンズ、40…表示制御装置、41…記憶ユニット、43…音声入力ユニット、45…制御ユニット、46…音声処理部、47…モード設定部、48…実行部、49…表示制御部、51…通信ユニット、53…入力ユニット、55…ディスプレイ、60…音声処理サーバー、61…サーバー通信部、63…コマンド生成部、100…管理画面、110…基本設定領域、120…タブ領域、130…幾何学歪み補正領域、131…補正設定部、131a…プレビュー画像設定欄、133…ファイル設定部、135…動作指示部、137…色設定部、139…方式設定部、141…表示ウィンドウ、143…プレビュー画像、145…グリッド線、147…格子点、150…サブウィンドウ表示領域、160…エッジブレンディング領域、170…プロジェクター設定領域、180…カーソル、180a…カーソル先端、200…投写画像、200a…第1投写画像、200b…第2投写画像、210…パターン画像、210a…第1パターン画像、210b…第2パターン画像、211…制御線、211s…選択制御線、215…制御点、215s…選択制御点、221…ガイド画像、221a…第1ガイド画像、221b…第2ガイド画像、223…制御点画像、225…領域表示画像、227…制御線画像、229…方向指示画像、229a…第1方向指示画像、229b…第2方向指示画像、229c…第3方向指示画像、231…メッセージ画像、AP…画像調整プログラム、CG…コンテンツ画像、NW…ネットワーク、SC…投写面、TA…重複領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
プロジェクター20は、投写面SCに各種の投写画像200を投写する。プロジェクタ
ー20は、表示制御装置40と通信可能に接続する。図1に示すプロジェクター20は、
ネットワークNWを介して表示制御装置40と通信可能に接続する。プロジェクター20
は、図示しない外部装置と通信可能に接続されてもよい。プロジェクター20は、表示制
御装置40から入力された画像データ、もしくは外部装置から入力された画像データに基
づいて、投写面SCに投写画像200を投写する。画像データは、投写画像200の少な
くとも一部にコンテンツ画像CGをプロジェクター20に表示させるデータである。コン
テンツ画像CGは、静止画、もしくは動画である。プロジェクター20は、投写装置の一
例に対応する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
図1に示すプロジェクター20は、投写面SCにコンテンツ画像CGを含む投写画像2
00を投写する。プロジェクター20は、表示制御装置40もしくは外部装置から画像デ
ータを取得する。プロジェクター20は、画像データに基づいて投写画像200内にコン
テンツ画像CGを投写する。プロジェクター20は、投写面SCにおける投写画像200
内の少なくとも一部にコンテンツ画像CGを投写する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
メモリー21は、各種データを記憶する。メモリー21は、OSDデータを記憶する。
OSDは、オンスクリーンディスプレイの略である。OSDデータは、投写画像200内
にプロジェクター20に関する各種設定を行わせる画像をプロジェクター20に表示させ
データである。OSDデータは、予めメモリー21に記憶される。メモリー21は、表
示制御装置40から送信される画像データ、補正データ等を記憶する。メモリー21は、
外部装置から送信された画像データ等を記憶してもよい。メモリー21は、プロジェクタ
ー制御ユニット23で動作するプロジェクター制御プログラムを含む各種プログラムを記
憶する。メモリー21は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Ra
ndom Access Memory)等で構成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
記憶ユニット41は、プロジェクター20に、コンテンツ画像CGを投写面SCに投写
させるコンテンツ画像データを記憶する。コンテンツ画像データは、画像データの1種で
ある。コンテンツ画像データは、コンテンツデータの一例に対応する。記憶ユニット41
は、補正データによって補正されたコンテンツ画像データを記憶してもよい。記憶ユニッ
ト41は、制御ユニット45、もしくは外部装置で生成されたコンテンツ画像データを記
憶する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
制御ユニット45は、画像調整プログラムAPを実行することによって、音声処理部4
6、モード設定部47、実行部48、及び表示制御部49以外の機能部として機能しても
よい。制御ユニット45は、音声入力ユニット43に入力される使用者の音声に基づいて
、画像調整プログラムAPを実行してもよい。制御ユニット45は、使用者の音声に含ま
れる起動指示をトリガーにして、画像調整プログラムAPを実行する
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
実行部48は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200をプロジェクター20に投写
させるとき、プロジェクター20にパターン画像210を投写させてもよいし、投写させ
なくてもよい。実行部48は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200が投写されると
き、プロジェクター20にパターン画像210を投写させないことが好ましい。プロジェ
クター20は、コンテンツ画像CGを含む投写画像200を投写するとき、パターン画像
210を投写しないことが好ましい。すなわち、表示制御装置40は、プロジェクター2
0によってコンテンツ画像CGが投写される期間、プロジェクター20にパターン画像2
10を投写させないことが好ましい。この場合、表示制御装置40は、音声入力ユニット
43に投写画像200の形状を調整するための指示が入力された場合であっても、投写面
SCにパターン画像210を投写させないことがより好ましい。言い換えれば、表示制御
装置40は、プロジェクター20によってコンテンツ画像CGが投写される期間、音声指
示モードを実行しないことが好ましい。プロジェクター20がパターン画像210とコン
テンツ画像CGとを同時に投写しないことによって、使用者は、パターン画像210を視
認し易くなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
通信ユニット51は、記憶ユニット41に記憶されたコンテンツ画像データをプロジェ
クター20に送信する。通信ユニット51は、コンテンツ画像データを送信することによ
って、プロジェクター20にコンテンツ画像データを供給する。通信ユニット51は、制
御ユニット45で生成されたコンテンツ画像データをプロジェクター20に送信してもよ
い。通信ユニット51は、供給装置の一例に対応する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
ライトバルブ駆動部35は、プロジェクター制御ユニット23から受信した画像データ
に基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加る。ライトバルブ駆動部35は、例えば、
制御回路である。駆動電圧は、図示しない駆動源によって供給される。ライトバルブ駆動
部35は、データ補正部25で補正された画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33
pに印加してもよい。ライトバルブ駆動部35が、駆動電圧を各画素33pに印加させる
と、各画素33pは、画像データに基づく光透過率に設定される。光源31から射出され
る光は、画素領域33aを透過することによって変調される。3つの液晶ライトバルブ3
3は、色光ごとの色成分画像を形成する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
初期設定タブが、使用者の入力操作によって選択されると、初期設定領域が管理画面1
00内に表示される。初期設定領域は、図示されない。初期設定領域は、プロジェクター
20の設定に関わる各種アイコン等を表示する。使用者は、初期設定領域に表示される各
種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、各種の初期設定を行う。初期設定は
、光源31のキャリブレーション、明るさレベルの設定、メモリー21の初期化等である

【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
画質タブが、使用者の入力操作によって選択されると、画質設定領域が管理画面100
内に表示される。画質設定領域は、図示されない。画質設定領域は、投写画像200の画
質設定に関わる各種アイコンを表示する。使用者は、画質設定領域に表示される各種アイ
コン等に対して入力操作を行うことによって、画質設定を行う。設定される画質は、カラ
ーマッチング、明るさ、コントラスト、フレーム補間等である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
カメラアシストタブが、使用者の入力操作によって選択されると、カメラアシスト調整
領域が管理画面100内に表示される。カメラアシスト調整領域は、図示されない。カメ
ラアシスト調整領域は、プロジェクター20に内蔵されたカメラ等を用いて投写画像20
0の自動調整を実行させる各種アイコンを表示する。使用者は、カメラアシスト調整領域
に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことにより、投写画像200に対す
る各種の自動調整をプロジェクター20に実行させる。投写画像200に対する自動調整
は、スクリーンマッチング、カラーキャリブレーション、タイリング等である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
表示制御装置40は、投写画像200の形状を調整するための第1パターン画像210
aであって複数の制御点215を有する第1パターン画像210aを投写画像200とし
てプロジェクター20に投写させ、第1パターン画像210aが投写面SCに投写される
期間、音声指示モードを実行可能であることが好ましい。言い換えれば、表示制御装置4
0は、投写画像200の形状を調整するためのパターン画像210であって複数の制御点
215を有するパターン画像210を投写画像200としてプロジェクター20に投写さ
せ、パターン画像210が投写面SCに投写される期間、音声指示モードを実行可能であ
ることが好ましい。
使用者は、複数の制御点215を有する第1パターン画像210aを確認しながら、音
声による指示を行うことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
使用者は、複数の制御線211もしくは複数の制御点215を選択してもよい。使用者
は、複数の制御線211もしくは複数の制御点215に対応するガイド音声を発話する。
使用者は、一例として、「E5」位置から「G7」位置の制御点215を選択するとき、
「E5からG7の点を選択」を含む音声を発話する。「E5からG7」は、ガイド音声の
一例である。音声入力ユニット43は、ガイド音声と選択指示音声とを含む音声を取得し
、音声処理部46に送信する。音声処理部46は、音声に含まれる選択指示を抽出する。
音声処理部46は、音声に基づいて、「E5」位置、「E6」位置、「E7」位置、「F
5」位置、「F6」位置、「F7」位置、「G5」位置、「G6」位置、及び「G7」位
置の制御点215を選択する選択指示コマンドを生成する。ガイド音声は、少なくとも1
つ以上の制御線211もしくは1つ以上の制御点215を選択る音声である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
表示制御装置40は、音声指示モードを実行するとき、パターン画像210に複数の制
御点215の位置を示す複数のガイド画像221をディスプレイ55に表示させる。指示
は、複数の制御点215のうちの少なくとも1つを複数のガイド画像221のうちの少な
くとも1つに基づいて選択する選択指示を含む。
使用者は、ガイド画像221を参照することによって、選択したい制御点215を判別
することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
表示制御装置40は、選択制御点215sを決定したのち、ステップS111で、制御
点画像223をディスプレイ55に表示させる。実行部48は、プロジェクター20に制
御点画像223をパターン画像210上に投写させる。実行部48は、プロジェクター2
0に制御点画像223を投写させることによって、選択制御点215s上に制御点画像2
23をディスプレイ55に表示させる。実行部48は、選択制御線211sを決定した場
合、ディスプレイ55に、領域表示画像225、もしくは制御線画像227をパターン画
像210に表示させる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0157
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0157】
表示制御装置40は、移動指示であると判別したとき、ステップS205で、選択制御
点215sを移動させる。音声処理部46は、音声に含まれる選択制御点215sの移動
方向、及び移動量を抽出する。音声処理部46は、移動指示、移動方向、及び移動量を含
む移動指示コマンドを生成する。音声処理部46は、移動指示コマンドを実行部48に送
信する。実行部48は、移動指示コマンドを受信する。実行部48は、移動指示コマンド
に基づいて、選択制御点215sを移動させる。実行部48は、選択制御点215sが移
動した状態を示すパターン画像210をプロジェクター20に投写させる。表示制御装置
40が選択制御線211sを移動させる移動指示であると判別したとき、実行部48は選
択制御線211sを移動させる。実行部48は、選択制御点21sを移動させたのち、
処理をステップS201に戻す。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0175
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0175】
表示制御部49は、画像選択コマンドを受信する。表示制御部49は、画像選択コマン
ドに基づいて管理画面100に表示されるプレビュー画像143を制御する。画像選択コ
マンドが、第1投写画像200aを選択する画像選択指示である場合、表示制御部49は
、表示ウィンドウ141に第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210aに
対応するプレビュー画像143を表示させる。使用者は、管理画面100を用いて、第1
投写画像200aに含まれる第1パターン画像210a内の制御線211または制御点2
15を制御することができる。モード設定部47が入力モードとして音声指示入力設定
ると、音声によって第1投写画像200aに含まれる第1パターン画像210a内の制
御線211または制御点215を制御することができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0180
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0180】
実行部48は、画像選択指示によって第1投写画像200aが選択されると、第1プロ
ジェクター20Aに、第2パターン画像210bを含む第1投写画像200aを投写面S
Cに投写させる。第2パターン画像210bは、ガイド画像221を含む。使用者は、ガ
イド画像221を用いて、制御線211もしくは制御点215を選択することができる。
一方、第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aは、ガイド画像221
を含まない。使用者は、ガイド画像221を確認することによって、第1投写画像200
aが選択されていることを確認することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0181
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0181】
図23は、第2投写画像200bに含まれる第1パターン画像210aを実線で示して
いるが、これに限定されない。実行部48は、第2投写画像200bに含まれる第1パタ
ーン画像210aを図22と同様に点線等の視認し難い態様で表示てもよい。使用者は
、第1投写画像200aが選択されていることをより明確に確認することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0192
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0192】
表示制御装置40或いは音声処理サーバー60は、使用者の音声に含まれる指示として
、パターン画像210の投写の開始を指示するための開始指示を抽出してもよい。表示制
御装置40は、開始指示に応じて、プロジェクター20にパターン画像210の投写を開
始させてもよい。このとき、表示制御装置40は、プロジェクター20によってコンテン
ツ画像CGが投写される期間、音声入力ユニット43に開始指示が入力された場合であっ
ても、プロジェクター20にパターン画像210を投写させないことが好ましい。これに
より、使用者がコンテンツ画像CGの視聴を阻害されることを抑制できる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0196】
付記3
付記2に記載の投写システムであって、前記制御装置は、前記音声入力モードを実行す
るとき、前記調整画像に複数の前記調整点の位置を示す複数の位置情報画像を前記投写装
置に表示させ、前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを前記複数の前記位
置情報画像の内の少なくとも1つに基づいて選択する選択指令を含む。
使用者は、位置情報画像を参照することによって、選択したい調整点を判別することが
できる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投写画像を投写対象に投写する投写装置と、
使用者の音声を検出する検出装置と、
前記検出装置によって検出された前記音声に含まれる指令に基づいて前記投写装置を制
御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記指令に基づいて前記投写画像の形状を調整する音声入力モードを
実行可能である、
投写システム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記投写画像の形状を調整するための調整画像であって複数の調整点を有する前記調
整画像を、前記投写画像として前記投写装置に投写させ、
前記調整画像が前記投写対象に投写される期間、前記音声入力モードを実行可能であ
る、
請求項1に記載の投写システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記音声入力モードを実行するとき、前記調整画像に複数の前記調整点の位置を示す複
数の位置情報画像を前記投写装置に表示させ、
前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを前記複数の前記位置情報画像の
内の少なくとも1つに基づいて選択する選択指令を含む、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項4】
前記選択指令によって、前記複数の前記調整点の内の少なくとも1つが選択対象として
選択されたとき、
前記制御装置は、前記選択対象を示す選択表示画像を前記投写装置に投写させる、
請求項3に記載の投写システム。
【請求項5】
前記指令は、複数の前記調整点の内の少なくとも1つを移動させる移動指令を含む、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項6】
前記移動指令は、前記調整点の移動指示方向、及び移動量を指示値として含み、
前記制御装置は、前記移動指令が前記移動指示方向、もしくは前記移動量を含んでいな
いと判定したとき、前記指示値が不足している旨を示す情報を前記投写装置に投写させる

請求項5に記載の投写システム。
【請求項7】
前記検出装置によって検出された前記音声に、前記投写画像を補正するための補正指示
が含まれる場合、
前記制御装置は、調整された前記調整画像を含む前記投写画像を前記投写装置に投写さ
せる、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項8】
コンテンツ画像に対応するコンテンツデータを前記投写装置に供給する供給装置を備え

前記制御装置は、前記投写装置によって前記コンテンツ画像を含む前記投写画像が投写
される期間、前記投写対象に前記調整画像を投写させない、
請求項2に記載の投写システム。
【請求項9】
投写対象に投写画像を投写させる投写システムの投写方法であって、
使用者の音声を取得する音声入力モードを実行し、
前記音声に含まれる指令に基づいて、前記投写画像の形状を調整する、
投写方法。
【請求項10】
制御装置に、
使用者の音声を取得する音声入力モードを実行させ、
前記音声に含まれる指令を抽出させ、
抽出した前記指令に基づいて、投写画像の形状を調整させる、
投写プログラム。