IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特開2024-13566情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013566
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240125BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115744
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】窪田 悠
(72)【発明者】
【氏名】金子 裕果
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】利用者端末に表示された広告に対して、利用者が広告内容のコンテンツを別の閲覧用端末で閲覧しようとした際に、利用者にその端末で容易にコンテンツの閲覧をさせること。
【解決手段】情報処理装置10は、取得部12aと選択部12bと送信部12cと表示部12dとを備える。取得部12aは、利用者端末20から利用者情報を取得する。選択部12bは、取得した利用者情報に基づき、利用者に適したコンテンツを選択する。送信部12cは、選択されたコンテンツの提案コメントを利用者端末20に送信する。表示部12dは、提案コメントとその閲覧をするための端末操作方法を利用者端末20に表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に関する情報を取得する取得部と、
前記利用者に関する情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する選択部と、
前記コンテンツの閲覧提案コメントを利用者端末に送信する送信部と、
前記閲覧提案コメントと、前記コンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末に表示する表示部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記コンテンツを閲覧するために使用されるリモコン画像を利用者端末に表示し、
前記リモコン画像への入力に応じて、対応するコンテンツ表示用端末に前記コンテンツを表示させることを利用者端末に指示する指示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
利用者に関する情報を取得する取得工程と、
前記利用者に関する情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する選択工程と、
前記コンテンツの閲覧提案コメントを利用者端末に送信する送信工程と、
前記閲覧提案コメントと、前記コンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末に表示する表示工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
利用者に関する情報を取得する取得手順と、
前記利用者に関する情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する選択手順と、
前記コンテンツの閲覧提案コメントを利用者端末に送信する送信手順と、
前記閲覧提案コメントと、前記コンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末に表示する表示手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、利用者の属性やWebサイトの閲覧履歴などの情報に基づき、利用者端末に利用者に適した内容の広告を表示する技術が知られている。この技術により、利用者は、自身の興味のある分野の広告を効率的に入手することができる。
【0003】
また、近年、家庭にある家電や照明などを操作するリモコン機能を、スマートフォンやAIスピーカーに集約することができる機器が知られている。この機器により、利用者は、各家電について専用のリモコンを操作することなく、スマートフォンやAIスピーカーにより各家電を一括して操作することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“ターゲティング広告とは?ターゲティングの種類や必要性を紹介|Yahoo!広告”、[online]、[令和4年7月6日検索]、インターネット〈https://ads-promo.yahoo.co.jp/service/start-articles/basic/targeted-digital-marketing/〉
【非特許文献2】“スマートリモコンとは?できること・便利な機能を紹介!-チエネッタ|NTT西日本”、[online]、[令和4年7月6日検索]、インターネット〈https://flets-w.com/chienetta/lifestyle/atr_ser-cat36_smart-remote-control.html〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の従来の技術では、利用者端末に表示された広告に対して、利用者が広告内容のコンテンツを別の閲覧用端末で閲覧しようとした際に、容易に閲覧することができなかった。例えば、利用者端末にTV番組についての広告が表示された場合、利用者がそのTV番組を別の閲覧用端末(TV)で閲覧しようとした際に、TV専用のリモコンを操作する必要があり、容易に閲覧することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、利用者に関する情報を取得する取得部と、利用者に関する情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する選択部と、コンテンツの閲覧提案コメントを利用者端末に送信する送信部と、閲覧提案コメントと、コンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末に表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者に、利用者に適した内容のコンテンツを提案し、そのコンテンツを利用者の所有する任意の端末で容易に閲覧させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、利用者端末から利用者情報を取得し、利用者端末に選択したコンテンツの提案及びその閲覧をするための端末操作方法を表示する場合の情報処理の一例について説明する。
【0011】
図1に示す例において、情報処理装置10は、利用者に提案するためのコンテンツの情報を保持するサーバ装置である。本実施形態では、情報処理装置10は利用者端末20と連携し、利用者端末20に選択したコンテンツとその閲覧方法を表示するサーバ装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0012】
情報処理装置10は、利用者端末20から利用者情報を取得し、取得した利用者情報から、利用者に提案するコンテンツを選択する。その後、情報処理装置10は、選択したコンテンツの提案コメントを利用者端末20に送信し、そのコメントへの入力に応じて、利用者端末20に、提案コメントとその閲覧をするための端末操作方法とを表示する。
【0013】
まず、情報処理装置10は、利用者端末20から利用者情報を取得する。例えば、情報処理装置10は、利用者情報として、利用者端末20が保持するWebサイトの閲覧履歴や、利用者端末20が使用されている時刻などの情報を取得する。
【0014】
続いて、情報処理装置10は、取得した利用者情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する。例えば、情報処理装置10は、取得した利用者情報と予め記憶しているコンテンツの情報とから、利用者に適したコンテンツを選択する。
【0015】
その後、情報処理装置10は、選択したコンテンツの提案コメントを利用者端末20に送信する。例えば、情報処理装置10は、選択したコンテンツについて、コンテンツの情報として記憶されているコンテンツの提案コメントを、利用者端末20に送信する。
【0016】
そして、情報処理装置10は、送信した提案コメントに対する利用者端末20からの入力に応じて、利用者端末20に、送信した提案コメントとその閲覧をするための端末操作方法を表示する。例えば、情報処理装置10は、送信した提案コメントに対する利用者端末20からの入力に応じて、利用者端末20に、選択したコンテンツの閲覧を提案するコメントと、その閲覧をするために使用される端末の操作方法とを表示する。
【0017】
このようにして、情報処理装置10は、利用者端末20から取得した利用者情報によって選択されたコンテンツの提案コメントと、その閲覧をするための端末操作方法とを利用者端末20に表示する。その結果、情報処理装置10は、利用者に対して、利用者に適したコンテンツの情報を提案することができ、同時に、その閲覧方法を容易に知らせることができる。
【0018】
〔2.情報処理装置10の構成〕
次に、図2を参照し、図1に示した情報処理装置10の構成を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13とを有する。また、情報処理装置10と利用者端末20はネットワークNを介して有線又は無線により互いに通信可能に接続される。
【0019】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、利用者端末20との間で情報の送受信を行う。
【0020】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部13は、制御部12による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、利用者情報記憶部13aとコンテンツ情報記憶部13bと表示情報記憶部13cとコンテンツ表示用端末情報記憶部13dとを有し、必要に応じて、リモコン情報記憶部13eを有してもよい。
【0021】
利用者情報記憶部13aは、取得部12aにより取得された利用者に関する情報について記憶する。例えば、利用者情報記憶部13aは、利用者に関する情報として、利用者端末20に保持されているWebサイトの閲覧履歴や利用者端末20が使用されている時刻等を記憶する。
【0022】
コンテンツ情報記憶部13bは、利用者に提案するためのコンテンツに関する情報を記憶する。例えば、コンテンツ情報記憶部13bは、通信部11を介してネットワークNから入手された、利用者に提案する候補となるコンテンツについての提案コメントや、そのコンテンツの閲覧可能時刻等の情報を記憶する。なお、前述のコンテンツに関する情報は、本実施形態に係る情報処理が行われる前に予め記憶されているものとする。
【0023】
表示情報記憶部13cは、利用者端末20に表示する、コンテンツの閲覧をするための端末操作方法についての情報を記憶する。例えば、表示情報記憶部13cは、提案したコンテンツの閲覧をするために使用される端末の操作方法について説明する画像等の情報を記憶する。
【0024】
コンテンツ表示用端末情報記憶部13dは、提案したコンテンツを表示することができる端末に関する情報について記憶する。例えば、コンテンツ表示用端末情報記憶部13dは、利用者が所有する、提案したコンテンツを表示することができるTV端末やPC端末等のコンテンツ表示用端末を特定することができるシリアル番号等と、その端末を起動することができる信号等の情報を記憶する。なお、前述のコンテンツ表示用端末情報は、本実施形態に係る情報処理が行われる前に予め記憶されているものとする。
【0025】
リモコン情報記憶部13eは、提案したコンテンツの閲覧をするために、利用者端末20の画面上に表示されるリモコン端末に関する情報について記憶する。例えば、リモコン情報記憶部13eは、コンテンツの閲覧をするために使用され、利用者端末20に表示するリモコン端末の画像等の情報を記憶する。
【0026】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。制御部12は、取得部12aと、選択部12b、送信部12cと表示部12dとを有する。また、制御部12は、必要に応じて、指示部12eを有してもよい。
【0027】
取得部12aは、利用者に関する情報を取得する。そして、取得部12aは、取得した情報を利用者情報記憶部13aに格納する。例えば、取得部12aは、利用者情報として、利用者端末20が保持するWebサイトの閲覧履歴や、利用者端末20が使用されている時刻などの、利用者に適したコンテンツを選択するための情報を取得し、利用者情報記憶部13aに格納する。
【0028】
選択部12bは、利用者に関する情報に基づき、利用者に提案するコンテンツを選択する。そして、選択部12bは、選択したコンテンツの閲覧提案コメントを送信部12c及び表示部12dに通知する。
【0029】
例えば、選択部12bは、利用者情報記憶部13aに記憶された利用者端末20に保持されたWebサイトの閲覧履歴から、閲覧回数の多いコンテンツのジャンルを特定し、また、利用者端末20が使用されている時刻から、利用者端末20が使用されている割合が高い時刻を特定する。
【0030】
そして、選択部12bは、例えば、前述の特定した情報に合致するコンテンツを、利用者が興味を示すと考えられるコンテンツとして、コンテンツ情報記憶部13bに記憶されたコンテンツの中から選択する。その後、選択部12bは、選択したコンテンツの閲覧提案コメントを送信部12c及び表示部12dに通知する。
【0031】
送信部12cは、コンテンツの閲覧提案コメントを利用者端末20に送信する。例えば、送信部12cは、選択部12bから通知された、コンテンツについての閲覧提案コメントを利用者端末20に送信する。なお、送信部12cは、例えば、閲覧提案コメントを、メール通知やプッシュ通知等の利用者が即座に閲覧提案コメントを確認できる手段を用いて、利用者端末20に送信する。
【0032】
表示部12dは、閲覧提案コメントと、コンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末20に表示する。例えば、表示部12dは、送信部12cにより送信された提案コメントに対する利用者端末20からの入力に応じて、選択部12bから通知された閲覧提案コメントと、表示情報記憶部13cに記憶されたコンテンツを閲覧するための端末操作方法とを利用者端末20に表示する。
【0033】
ここで、表示部12dは、例えば、コンテンツを閲覧するための端末操作方法として、コンテンツを閲覧するための端末が有する各ボタンと、コンテンツ表示用端末情報記憶部13dに記憶された各端末との対応状況について説明する画像等の、利用者が提案されたコンテンツについて希望する端末で視聴することが容易となるような、端末操作方法に関する画像を表示する。なお、コンテンツを閲覧するための端末は、利用者端末20に表示するソフトウェアであってもよいし、実体を伴うハードウェアであってもよい。
【0034】
また、表示部12dは、コンテンツを閲覧するために使用されるリモコン画像を利用者端末20に表示してもよい。例えば、表示部12dは、前述の閲覧提案コメントと、コンテンツを閲覧するための端末操作方法とに加え、リモコン情報記憶部13eに記憶された、コンテンツを閲覧するための端末であるリモコン画像を利用者端末20に表示する。
【0035】
指示部12eは、リモコン画像への入力に応じて、対応するコンテンツ表示用端末にコンテンツを表示させることを利用者端末20に指示する。例えば、指示部12eは、表示部12dにより利用者端末20に表示されたリモコン画像のボタンへの入力に応じて、入力があったボタンと対応するコンテンツ表示用端末に、コンテンツを表示させることを利用者端末20に指示する。
【0036】
ここで、指示部12eは、例えば、コンテンツ表示用端末情報記憶部13dに記憶された、コンテンツ表示用端末を起動することができる信号等の情報に基づき、対応するコンテンツ表示用端末を起動させ、コンテンツを表示させることができる信号(赤外線等)を利用者端末20に放出させることを指示する。
【0037】
〔3.情報処理の具体例〕
続いて、図3を参照し、実施形態に係る情報処理の具体例について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理の具体例を示す図である。以下では、情報処理装置10の情報処理を説明した上で、利用者端末20に提案コメントとその閲覧をするための操作方法及びリモコン画像が表示された後、リモコン画像のボタンへの入力により、対応するコンテンツ表示用端末にコンテンツが表示されるまでの具体的な処理について説明する。
【0038】
まず、取得部12aは、利用者端末20から、利用者に関する情報として、利用者端末20に保持されたWebサイトの閲覧履歴や利用者端末20が使用されている時刻等の情報を取得し、利用者情報記憶部13aに格納する。
【0039】
次に、選択部12bは、格納されたWebサイトの閲覧履歴から、最も閲覧回数が多いジャンルである「ドラマジャンル」と、格納された利用者端末20が使用されている時刻から、利用者端末20が使用されている割合の高い時刻である「午後9時」とを特定する。
【0040】
その後、選択部12bは、前述の特定した情報である「ドラマジャンル」と「午後9時」と、コンテンツ情報記憶部13bに記憶されたコンテンツのジャンルや閲覧可能時刻とから、利用者が興味を示すと考えられるコンテンツである「月9ドラマ〇〇」を選択し、その提案コメントを送信部12c及び表示部12dに通知する。
【0041】
そして、送信部12cは、通知された提案コメントを利用者端末20に送信する。その後、送信された提案コメントに対して利用者端末20から入力があった場合、表示部12dは、利用者端末20に、「月9ドラマ〇〇」の提案コメントと、その閲覧をするために使用される端末であるリモコン画像と、そのリモコン画像の操作方法とを表示する。
【0042】
ここで、予め、表示されたリモコン画像の8ボタンとTV端末30とが対応し、リモコン画像の9ボタンとPC端末40とが対応するように設定されていることから、表示部12dは、リモコン画像の操作方法として、8ボタンを押すとTV画面に「月9ドラマ〇〇」を表示、9ボタンを押すとPC画面に「月9ドラマ〇〇」を表示する旨を説明する画像を表示する。
【0043】
最後に、指示部12eは、利用者端末20によるリモコン画像8ボタンへの入力に応じて、「月9ドラマ〇〇」をTV端末30に表示させる赤外線等の信号を放出することを、利用者端末20に指示し、また、利用者端末20によるリモコン画像9ボタンへの入力に応じて、「月9ドラマ〇〇」をPC端末40に表示させる信号等をネットワークを介して送信することを、利用者端末20に指示する。
【0044】
その結果、情報処理装置10は、利用者に対し、提案されたコンテンツ「月9ドラマ〇〇」について、操作方法に従ってリモコン画像のボタンを押させることで、利用者の希望する端末に表示させることができ、その視聴をさせることができる。
【0045】
〔4.処理手順〕
次に、図4を参照して、情報処理装置10の処理について説明する。図4は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。図4に示す例では、取得部12aは、利用者端末20から利用者情報を受付ける。(ステップS101)。取得部12aは、利用者情報を受付けていない場合(ステップS101;No)、利用者情報を受付けるまで待機する。
【0046】
一方、取得部12aが利用者情報を受付けた場合(ステップS101;Yes)、選択部12bは、利用者情報に基づきコンテンツを選択する(ステップS102)。そして、送信部12cは、利用者端末20に選択されたコンテンツの提案コメントを送信する(ステップS103)。
【0047】
その後、情報処理装置10は、利用者端末20に入力されたコンテンツ提案への応答を受付ける(ステップS104)。情報処理装置10は、応答を受付けていない場合(ステップS104;No)、応答を受付けるまで待機する。一方、情報処理装置10が、応答を受付けた場合(ステップS104;Yes)、表示部12dは、利用者端末20に、コンテンツ提案と、その視聴のための端末操作方法とを表示する(ステップS105)。
【0048】
〔5.効果〕
上述してきたように、本実施形態に係る情報処理装置10は、利用者端末20から利用者情報を取得する取得部12aと、利用者情報に基づき利用者に適したコンテンツを選択する選択部12bと、選択したコンテンツの提案コメントを利用者端末20に送信する送信部12cと、選択したコンテンツの提案コメントと、その閲覧をするための端末操作方法とを利用者端末20に表示する表示部12dとを備える。
【0049】
まず、取得部12aは、利用者端末20から利用者情報を取得する。そして、選択部12bは、予め記憶していたコンテンツの情報と取得した利用者情報とに基づき、利用者に適したコンテンツを選択する。次に、送信部12cは、選択されたコンテンツの提案コメントを利用者端末20に送信する。その後、表示部12dは、利用者端末20からの提案コメントに対する入力に応じて、コンテンツの提案コメントとその閲覧をするための端末操作方法とを利用者端末20に表示する。
【0050】
このようにして、情報処理装置10は、利用者情報に基づき、利用者に適したコンテンツの提案コメントとその閲覧をするための端末操作方法とを利用者端末20に表示することで、利用者に、利用者に適したコンテンツの情報を提案することができ、同時に、その閲覧方法を容易に知らせることができる。したがって、情報処理装置10によれば、利用者に適した内容のコンテンツを提案し、そのコンテンツを利用者の所有する任意の端末で容易に閲覧させることができるという効果を奏する。
【0051】
また、情報処理装置10の表示部12dは、利用者端末20にコンテンツの閲覧をするために使用されるリモコン画像を表示し、情報処理装置10の指示部12eは、リモコン画像への入力に応じて、対応するコンテンツ表示用端末にコンテンツを表示させることを利用者端末20に指示する。
【0052】
これにより、情報処理装置10は、利用者に、利用者端末20への入力のみにより、提案されたコンテンツを利用者の所有する任意の端末で閲覧させることができる。また、情報処理装置10は、リモコン画像を利用者端末20に表示することで、利用者端末20への操作履歴により、送信された提案コメントの集客効果について計測することができる。
【0053】
したがって、情報処理装置10によれば、利用者端末20にリモコン画像を表示し、そのリモコン画像への入力に応じて、対応するコンテンツ表示用端末にコンテンツを表示することにより、利用者に容易に任意の端末でコンテンツを閲覧させることができるという効果を奏する。また、情報処理装置10によれば、利用者端末20に保存されたリモコン画像への操作履歴により、送信された提案コメントの集客効果について計測することができるという効果を奏する。
【0054】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図5に示すようなコンピュータ1000によって実現される。図5は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080、がバス1090により接続された形態を有する。
【0055】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えば、CPU、MPU、ASIC、FPGA等により実現される。
【0056】
一次記憶装置1040は、RAM等の演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。
【0057】
さらに、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0058】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USBやDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。
【0059】
また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0060】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0061】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0062】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disc)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0063】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0064】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0065】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0066】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0067】
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0068】
さらに、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、情報処理装置10の各機能の全部又は一部を利用者端末20が行うようにしてもよい。
【0069】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0070】
さらに、上述してきた「部(Section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0071】
10 情報処理装置
11 通信部
12 制御部
12a 取得部
12b 選択部
12c 送信部
12d 表示部
12e 指示部
13 記憶部
13a 利用者情報記憶部
13b コンテンツ情報記憶部
13c 表示情報記憶部
13d コンテンツ表示用端末情報記憶部
13e リモコン情報記憶部
20 利用者端末
30 TV端末
40 PC端末
図1
図2
図3
図4
図5