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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135662
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】プレス加工装置及び補強材取付方法
(51)【国際特許分類】
   B30B 15/02 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B30B15/02 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046457
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(74)【代理人】
【識別番号】100196623
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 計介
(72)【発明者】
【氏名】本田 武
(72)【発明者】
【氏名】永野 義人
【テーマコード(参考)】
4E088
【Fターム(参考)】
4E088EA05
4E088GA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ボルスタのたわみ量を低減できるプレス加工装置を提供する。
【解決手段】プレス加工装置は、下金型と、下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、を有し、上金型及び下金型によってプレス加工を行う。プレス加工装置は、下金型を支持するベッドと、ベッドの上面に取り付けられる第1ボルスタプレート20と、第1ボルスタプレートの上面に脱着可能に取り付けられ、上面に下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレート30と、第2ボルスタプレートを補強する補強材40と、を有する。第1ボルスタプレートは、上下方向に貫通する第1貫通穴を有する。第2ボルスタプレートは、第1貫通穴に繋がり、且つ、上下方向に貫通する第2貫通穴を有する。補強材は、第2貫通穴内に位置し、第2貫通穴の内面を構成する側壁部のうち水平方向の一方向に互いに対向する第1側壁部及び第2側壁部に接触している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下金型と、
前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、
を有し、
前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行うプレス加工装置であって、
前記下金型を支持するベッドと、
前記ベッドの上面に取り付けられる第1ボルスタプレートと、
前記第1ボルスタプレートの上面に脱着可能に取り付けられ、上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートと、
前記第2ボルスタプレートを補強する補強材と、
を有し、
前記第1ボルスタプレートは、前記上下方向に貫通する第1貫通穴を有し、
前記第2ボルスタプレートは、前記第1貫通穴に繋がり、且つ、前記上下方向に貫通する第2貫通穴を有し、
前記補強材は、前記第2貫通穴内に位置し、前記第2貫通穴の内面を構成する側壁部のうち水平方向の一方向に互いに対向する第1側壁部及び第2側壁部に接触している、
プレス加工装置。
【請求項2】
請求項1に記載のプレス加工装置において、
前記第2貫通穴では、
前記第1側壁部は、前記側壁部から、前記第2貫通穴の内方に突出する第1突出部を有し、
前記第2側壁部は、前記側壁部から、前記第2貫通穴の内方に突出する第2突出部を有し、
前記補強材は、前記第1突出部及び前記第2突出部によって支持されている、
プレス加工装置。
【請求項3】
請求項2に記載のプレス加工装置において、
前記補強材は、前記第1突出部及び前記第2突出部に対して締結部材によって締結されている、
プレス加工装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、
前記補強材の上面は、前記第2ボルスタプレートの上面よりも上方に位置する、
プレス加工装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、
前記補強材は、前記上下方向に貫通する第3貫通穴を有するプレート状の部材である、
プレス加工装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、
前記第1ボルスタプレートの上面と、前記第2ボルスタプレートの下面とは、研磨面である、
プレス加工装置。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、
少なくとも1つの前記補強材を有し、
前記第2ボルスタプレートは、複数の前記第2貫通穴を有し、
前記少なくとも1つの前記補強材は、前記複数の前記第2貫通穴の少なくとも1つに取り付けられる、
プレス加工装置。
【請求項8】
下金型と、
前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、
を有し、
前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行うプレス加工装置に補強材を取り付ける補強材取付方法であって、
上下方向に貫通する第1貫通穴を有する第1ボルスタプレートの上面に取り付け可能であり且つ上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートを厚み方向に貫通する第2貫通穴内に、補強材をはめ込むことによって、前記第2貫通穴内に前記補強材を取り付ける補強材取付工程と、
前記補強材を取り付けた前記第2ボルスタプレートを、前記第1ボルスタプレートの上面に取り付ける第2ボルスタプレート取付工程と、
を有する、
補強材取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス加工装置及び補強材取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
板状金属材料を打ち抜くプレス加工装置が知られている。例えば、特許文献1には、下型を載せるボルスタと、上型を上下移動可能に保持するスライドとを有する順送り型のプレス加工装置が開示されている。前記プレス加工装置は、スライドに保持される前記上型を前記下型に対して下降させることによって、前記上型及び前記下型の間に供給される板状金属材料を打ち抜く。前記下型は、打ち抜き方向に貫通する穴を有する。また、ボルスタは、一方が前記下型の穴に接続するとともに、他方が前記プレス加工装置の外部と繋がる搬出路を有する。上述の打ち抜き加工によって得られる板状ワークは、前記下型の穴を通じて下方に落下し、さらに前記搬出路を通じて、前記プレス加工装置の外部に搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-139726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に記載のプレス加工装置のように、下型が載せられるボルスタは、前記下型の穴に接続される開口部を有する場合がある。前記開口部を有するボルスタに下型を載せて打ち抜き加工を行うと、打ち抜き加工時の押圧力によって前記ボルスタにたわみが生じる可能性がある。加工精度の向上の観点から、上述のようなプレス加工時のボルスタのたわみを抑制することが求められる。
【0005】
本発明の目的は、プレス加工時におけるプレス加工装置のボルスタのたわみ量を低減できるプレス加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な一実施形態に係るプレス加工装置は、下金型と、前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、を有し、前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行う装置である。前記プレス加工装置は、前記下金型を支持するベッドと、前記ベッドの上面に取り付けられる第1ボルスタプレートと、前記第1ボルスタプレートの上面に脱着可能に取り付けられ、上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートと、前記第2ボルスタプレートを補強する補強材と、を有する。前記第1ボルスタプレートは、前記上下方向に貫通する第1貫通穴を有する。前記第2ボルスタプレートは、前記第1貫通穴に繋がり、且つ、前記上下方向に貫通する第2貫通穴を有する。前記補強材は、前記第2貫通穴内に位置し、前記第2貫通穴の内面を構成する側壁部のうち水平方向の一方向に互いに対向する第1側壁部及び第2側壁部に接触している。
【0007】
本発明の例示的な一実施形態に係る補強材取付方法は、下金型と、前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、を有し、前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行うプレス加工装置に補強材を取り付ける方法である。前記補強材取付方法は、上下方向に貫通する第1貫通穴を有する第1ボルスタプレートの上面に取り付け可能であり且つ上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートを厚み方向に貫通する第2貫通穴内に、補強材をはめ込むことによって、前記第2貫通穴内に前記補強材を取り付ける補強材取付工程と、前記補強材を取り付けた前記第2ボルスタプレートを、前記第1ボルスタプレートの上面に取り付ける第2ボルスタプレート取付工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プレス加工時におけるプレス加工装置のボルスタのたわみ量を低減できるプレス加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1に係るプレス加工装置の概略構成を模式的に示す正面図である。
図2図2は、実施形態1に係るプレス加工装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図3図3は、図2のIII-III線断面図である。プレス加工装置は、後述する上金型及び下金型によってプレス加工を行う。
図4図4は、実施形態2に係るプレス加工装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。
図5図5は、図4のV-V線断面図である。
図6図6は、図4のVI-VI線断面図である。
図7図7は、プレス加工装置に補強材を取り付ける補強材取付方法の一工程である第1ボルスタプレート取付工程を示す図である。
図8図8は、補強材取付方法の一工程である補強材取付工程を示す図である。
図9図9は、補強材取付方法の一工程である第2ボルスタプレート取付工程を示す図である。
図10図10は、補強材の断面構造を示す断面図であり、図5の対応図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表しているわけではない。
【0011】
以下の説明において、プレス加工装置1、1A、1Bの上下方向を、単に、上下方向という。また、プレス加工装置1、1A、1Bにおいて、鋼材W1が搬送路に沿って搬送される方向を搬送方向という。また、プレス加工装置1、1A、1Bにおいて、前記上下方向に直交する方向を水平方向という。また、プレス加工装置1、1A、1Bにおいて、前記上下方向及び前記搬送方向の両方に直交する方向を幅方向という。
【0012】
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
【0013】
[実施形態1]
図1から図3を参照して、本発明の例示的な実施形態1に係るプレス加工装置1について説明する。図1は、実施形態1に係るプレス加工装置1の概略構成を模式的に示す正面図である。図2は、実施形態1に係るプレス加工装置1の概略構成を模式的に示す斜視図である。図3は、図2のIII-III線断面図である。プレス加工装置1は、後述する上金型14及び下金型13によってプレス加工を行う。
【0014】
図1に示すように、プレス加工装置1は、具体的には、ベッド11と、スライド12と、第1ボルスタプレート20と、第2ボルスタプレート30と、補強材40と、下金型13と、上金型14と、を有する。
【0015】
図3に示すように、ベッド11は、ベッド11の上面11aの上方に位置する下金型13と、第1ボルスタプレート20と、第2ボルスタプレート30と、補強材40とを支持する。ベッド11は、上方に開口する空間111を有する。空間111は、ベッド11の側面に位置する排出口113に繋がっている。
【0016】
スライド12は、上金型14を下金型13に対して上下方向に移動可能に保持する。
【0017】
第1ボルスタプレート20は、ベッド11の上面11aに取り付けられている。第1ボルスタプレート20は、上下方向に貫通する第1貫通穴21を有する。
【0018】
第2ボルスタプレート30は、第1ボルスタプレート20の上面201に脱着可能に取り付けられている。第2ボルスタプレート30の上面301には、後述の下金型13を取り付け可能である。第2ボルスタプレート30は、第1貫通穴21に繋がり、且つ、上下方向に貫通する第2貫通穴31を有する。第2貫通穴31は、平面視において矩形状の形状を有する。
【0019】
第1ボルスタプレート20及び第2ボルスタプレート30は、金属部材である。
【0020】
補強材40は、第2ボルスタプレート30を補強するプレート状の金属部材である。具体的には、補強材40は、平面視において矩形状の形状を有する。補強材40は、第2貫通穴31内に位置する。補強材40は、第2貫通穴31の内面を構成する側壁部のうち幅方向に互いに対向する第1側壁部311及び第2側壁部312に接触している。すなわち、補強材40の幅方向の長さと、第2貫通穴31の幅方向の長さとは、設計上、同一の寸法に設定することができる。補強材40は、上下方向に貫通する第3貫通穴41を有する。
【0021】
下金型13は、第2ボルスタプレート30の上面301に固定される。下金型13は、上下方向に貫通する貫通穴131を有する。
【0022】
上金型14は、スライド12によって下金型13に対して上下方向に移動可能である。
【0023】
プレス加工時において、上金型14及び下金型13によって、鋼材W1から打ち抜かれることによって作製されたワークW2は、下方に落下する。すなわち、図3において2点鎖線矢印で示すように、下金型13の貫通穴131と、第2ボルスタプレート30の第2貫通穴31内に位置する補強材40の第3貫通穴41と、第1ボルスタプレート20の第1貫通穴21とを通過して、ベッド11の空間111に移動する。
【0024】
上述の構成では、第2ボルスタプレート30は、第1ボルスタプレート20に対して脱着可能である。
【0025】
このため、例えば、第2ボルスタプレート30を第1ボルスタプレート20から取り外した状態で、第2ボルスタプレート30の第2貫通穴31に補強材40を取り付けることができる。
【0026】
また、補強材40は、水平方向の一方向としての幅方向の一側端部421及び他側端部422において、それぞれ、第2ボルスタプレート30の第2貫通穴31を構成する第1側壁部311及び第2側壁部312と接触している。これにより、幅方向において、第2貫通穴31を構成する第1側壁部311及び第2側壁部312のそれぞれに対して、図3において白抜き矢印で示すように補強材40の外方に向かう力が加わる状態となる。
【0027】
このため、補強材40を取り付けた第2ボルスタプレート30を第1ボルスタプレート20に取り付けることにより、補強材40によって、少なくとも幅方向における第2ボルスタプレート30の剛性を向上できる。これにより、例えば、プレス加工時に、第2ボルスタプレート30において第2貫通穴31の内方に向かう変形が生じようとした場合、前記変形を抑制できる。
【0028】
よって、プレス加工時におけるプレス加工装置1のボルスタのたわみ量を低減できる。
【0029】
また、補強材40が第3貫通穴41を有するので、鋼材W1から作製したワークW2又は鋼材W1から切り出された切りくず等を、第3貫通穴41を通じて排出することができる。よって、プレス加工装置1の加工の汎用性を向上できる。
【0030】
[実施形態2]
(全体構成)
図4から図6を参照して、本発明の例示的な実施形態2に係るプレス加工装置1Aについて説明する。図4は、実施形態2に係るプレス加工装置1Aの概略構成を模式的に示す斜視図である。図5は、図4のV-V線断面図である。図6は、図4のVI-VI線断面図である。実施形態2に係るプレス加工装置1Aは、第1ボルスタプレート20A及び第2ボルスタプレート30Aの構成が、実施形態1のプレス加工装置1の第1ボルスタプレート20及び第2ボルスタプレート30の構成とは異なる。以下では、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態1の構成とは異なる構成について説明する。
【0031】
これらの図に示すように、プレス加工装置1Aは、第1ボルスタプレート20Aと、第2ボルスタプレート30Aと、補強材40Aとを有する。
【0032】
第1ボルスタプレート20Aは、複数の第1貫通穴21A,21B及び21Cを有する。第1貫通穴21A,21B及び21Cは、それぞれ、搬送方向に並んで位置する。第1貫通穴21A,21B及び21Cは、それぞれ、実施形態1の第1貫通穴21と同様の構成である。
【0033】
第2ボルスタプレート30Aは、複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cを有する。複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cは、それぞれ、搬送方向に並んで位置する。第2貫通穴31A,31B及び31Cの詳細については後述する。
【0034】
第1ボルスタプレート20Aの上面201と、第2ボルスタプレート30Aの下面302とは、それぞれ、研磨面である。
【0035】
上述の構成により、第1ボルスタプレート20Aの上面201と、第2ボルスタプレート30Aの下面302との密着性が高まるので、第1ボルスタプレート20Aの上面201と、第2ボルスタプレート30Aの下面302との取り付け精度が向上する。
【0036】
なお、ベッド11の上面11aと、第1ボルスタプレート20Aの下面202とは、研磨面ではない。
【0037】
補強材40Aは、第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453を有する。第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453は、それぞれ、貫通穴を有さないのに対して、実施形態1の補強材40は、第3貫通穴41を有する点で、第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453のそれぞれと、実施形態1の補強材40とは、異なる。
【0038】
補強材40Aとしての第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453は、例示的に、複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cのうち、第2貫通穴31B内において搬送方向に並べて取り付けられている。上述の構成では、複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cを有するため、ボルスタの上方に載せられる金型の構成の自由度が向上する。なお、以下において、第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453のそれぞれを特に区別する必要がない場合は、単に補強材40Aと称する。
【0039】
(第2ボルスタプレートの貫通穴及び補強材)
第2ボルスタプレート30Aにおける複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cの詳細について説明する。
【0040】
第2貫通穴31A,31B及び31Cは、それぞれ互いに同様の構成であるので、例示的に第2貫通穴31Bについて説明する。
【0041】
図5に示すように、第2貫通穴31Bでは、第2貫通穴31Bの内面を構成する側壁部のうち第1側壁部311は、前記側壁部から、第2貫通穴31Bの内方に突出する第1突出部331を有する。第1突出部331は、第1側壁部311の下部311bに位置する。また、第2側壁部312は、前記側壁部から、第2貫通穴31Bの内方に突出する第2突出部332を有する。第2突出部332は、第2側壁部312の下部312bに位置する。
【0042】
補強材40Aは、調整板341を介して第1突出部331によって支持されているとともに、調整板342を介して第2突出部332によって支持されている。補強材40Aは、第1突出部331に対して、調整板341とともにボルト等の締結部材351によって締結されているとともに、第2突出部332に対して、調整板342とともに締結部材351によって締結されている。補強材40Aは、幅方向において第1突出部331及び第2突出部332の間に位置する下部44を有する。下部44は、幅方向に互いに対向する第1突出部331及び第2突出部332に接触している。また、下部44の上方に位置する上部43は、第1側壁部311の上部311a及び第2側壁部312の上部312aに接触している。上下方向において、補強材40Aの上面401は、第2ボルスタプレート30Aの上面301と面一に位置する。上下方向において、補強材40Aの下面402は、第2ボルスタプレート30Aの下面302と面一に位置する。
【0043】
上述の構成では、補強材40Aが第1突出部331及び第2突出部332によって支持されているため、補強材40Aが下方向に抜け落ちることを防ぐことができる。
【0044】
また、補強材40Aの下部44が、第1突出部331及び第2突出部332に接触しているため、よりボルスタのたわみをより抑制できる。
【0045】
補強材40Aは、第1突出部331及び第2突出部332に対して締結部材351によって締結されているので、補強材40Aの第2ボルスタプレート30Aへの取付がより安定する。また、調整板341及び342の厚み、または、枚数を変更することによって、第2ボルスタプレート30Aの第2貫通穴31B内における補強材40Aの上下方向の位置を調整することができる。
【0046】
(補強材の取付方法)
次に、図7図9を参照して、プレス加工装置1Aにおける補強材40Aの取付方法について説明する。図7は、プレス加工装置1Aに補強材40Aを取り付ける補強材取付方法の一工程である第1ボルスタプレート取付工程を示す図である。図8は、補強材取付方法の一工程である補強材取付工程を示す図である。図9は、補強材取付方法の一工程である第2ボルスタプレート取付工程を示す図である。補強材取付方法は、下金型13と、下金型13に対して上下方向に移動可能な上金型14とを有し、上金型14及び下金型13によってプレス加工を行うプレス加工装置1Aに、補強材40Aを取り付ける方法である。
【0047】
補強材取付方法では、まず、図7に示すように、第1ボルスタプレート20Aを、ベッド11の上面11aに取り付ける第1ボルスタプレート取付工程S1を行う。第1ボルスタプレート取付工程S1では、例えば、第1ボルスタプレート20Aを、プレス加工装置1Aの外方から鋼材W1の搬送路に沿って、ベッド11の上方まで移動させた後、第1ボルスタプレート20Aの複数の第1貫通穴21A,21B及び21Cを、ベッド11の空間111の開口部に対して位置合わせする。このように位置合わせを行った状態で、第1ボルスタプレート20Aを、ベッド11の上面に降下させて、ベッド11の上面11aに取り付ける。
【0048】
次に、図8に示すように、第2貫通穴31B内に補強材40Aを取り付ける補強材取付工程S2を行う。補強材取付工程S2では、複数の第1貫通穴21A,21B及び21Cを有する第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付け可能な第2ボルスタプレート30Aの複数の第2貫通穴31A、31B及び31Cのうち、第2貫通穴31B内に、補強材40Aをはめ込むことによって、第2貫通穴31B内に補強材40Aを取り付ける。例えば、第2貫通穴31Bに対して位置合わせした補強材40Aを治具又は押圧装置等によって上方から押圧することによって、補強材40Aを第2貫通穴31B内にはめ込む。
【0049】
次に、図9に示すように、補強材40Aを取り付けた第2ボルスタプレート30Aを、第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付ける第2ボルスタプレート取付工程S3を行う。第2ボルスタプレート取付工程S3では、例えば、補強材40Aを取り付けた第2ボルスタプレート30Aを、プレス加工装置1Aの外方から鋼材W1の搬送路に沿って、第1ボルスタプレート20Aの上方まで移動させた後、第2ボルスタプレート30Aの複数の第2貫通穴31A、31B及び31Cを、第1ボルスタプレート20Aの複数の第1貫通穴21A,21B及び21Cに対して位置合わせする。このように位置合わせを行った状態で、第2ボルスタプレート30Aを、第1ボルスタプレート20Aの上面201に降下させて、第2ボルスタプレート30Aを、第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付ける。以上により、補強材取付方法が完了する。
【0050】
補強材取付工程S2において、補強材40Aを上方から押圧することによって、補強材40Aを第2貫通穴31B内にはめ込む場合、第2ボルスタプレート30Aの上方に押圧を行う治具等のクリアランスが必要となる可能性がある。一方、上金型14の下面とベッド11の上面11aとの間の距離にはプレス加工装置1Aの仕様上の制約がある。以上の観点から、補強材取付工程S2は、プレス加工装置1Aとは別の場所で行うことが好ましい。
【0051】
上述の構成では、補強材40Aを第2ボルスタプレート30Aに取り付けてから、補強材40Aを取り付けた第2ボルスタプレート30Aを、第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付ける。このため、第2ボルスタプレート30Aに対する補強材40Aの取付作業を、プレス加工装置1Aとは別の場所で行うことができる。よって、第2ボルスタプレート30Aに対する補強材40Aの取付作業における作業性が向上する。
【0052】
なお、補強材40Aが取り付けられていない第2ボルスタプレート30Aが既に第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付けられている場合において、第2ボルスタプレート30Aに補強材40Aを取り付けるには、以下に説明する通り取付作業を行えばよい。
【0053】
まず、第1ボルスタプレート20Aの上面201に取り付けられている第2ボルスタプレート30Aを、第1ボルスタプレート20Aから取り外して、プレス加工装置1Aとは別の場所に移動させる。続いて、上述した補強材取付工程S2及び第2ボルスタプレート取付工程S3を順に行う。これにより取付作業が完了する。
【0054】
上述のとおり、ベッド11の上面11aと、第1ボルスタプレート20Aの下面202とは、研磨面ではないため、第1ボルスタプレート20Aをベッド11から取り外すと、再度、第1ボルスタプレート20Aをベッド11に取り付ける際に精度よく位置決めを行うには手間がかかる。これに対して、上述のとおり、第1ボルスタプレート20Aの上面201と、第2ボルスタプレート30Aの下面302とは、それぞれ、研磨面である。このため、上述のような補強材の取付作業を行っても、第1ボルスタプレート20Aと第2ボルスタプレート30Aとを精度よく位置決めすることができる。
【0055】
[実施形態2の変形例1]
図10を参照して、本発明の例示的な実施形態2の変形例1に係るプレス加工装置1Bについて説明する。図10は、補強材の断面構造を示す断面図であり、図5の対応図である。実施形態2の変形例1に係るプレス加工装置1Bの補強材40Bの構成は、実施形態2のプレス加工装置1Aの補強材40Aの構成とは異なる。以下では、実施形態2と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態2の構成とは異なる構成について説明する。
【0056】
図10に示すように、プレス加工装置1Bの補強材40Bの上面401は、第2ボルスタプレート30Aの上面301よりも上方に位置する。言い換えれば、補強材40Bの上部43の一部は、第2ボルスタプレート30Aの上面301よりも上方に突出する。
【0057】
上述の構成では、第2ボルスタプレート30Aの上面301に下金型13を取り付けて、プレス加工を行った際、補強材40Bに荷重が加わる。このため、補強材40Bによって荷重を受けることができる。
【0058】
また、補強材40Bの下面402は、第2ボルスタプレート30Aの下面302よりも下方に位置する。すなわち、補強材40Bの下部44の一部は、第1ボルスタプレート20Aの第1貫通穴21B内に位置する。これにより、補強材40Bの強度が向上する。
【0059】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0060】
前記各実施形態では、補強材40,40A,40Bは、幅方向において、第2ボルスタプレート30,30Aの第2貫通穴31,31Bの内面を構成する側壁部と接触する。しかしながら、補強材は、水平方向のうち、幅方向とは別の方向において、第2貫通穴の内面を構成する側壁部と接触してもよい。例えば、補強材は、搬送方向において、第2貫通穴の内面を構成する側壁部と接触してもよい。
【0061】
前記各実施形態では、ベッド11が、空間111を有する。しかしながら、ベッドは、空間を有していなくてもよい。
【0062】
前記各実施形態では、第1貫通穴21、21A、21B及び21Cは、平面視において矩形状の形状を有する。しかしながら、第2貫通穴の形状には特に制限はない。第2貫通穴は、例えば、平面視において円形状の形状を有していてもよい。
【0063】
前記各実施形態では、補強材40、第1ボルスタプレート20及び第2ボルスタプレート30は、金属部材である。しかしながら、補強材、第1ボルスタプレート又は第2ボルスタプレートの少なくとも1つは、金属部材でなくてもよい。
【0064】
前記各実施形態では、補強材40は、プレート状の形状を有する。しかしながら、補強材は、例えば、幅方向に延びている棒状の形状を有していてもよい。
【0065】
前記各実施形態では、補強材40は、平面視において矩形状の形状を有する。しかしながら、補強材の形状としては、第2貫通穴の形状に合わせた任意の形状を採用することができる。補強材は、例えば、平面視において円形状の形状を有していてもよい。
【0066】
前記実施形態1では、下金型13は、上下方向に貫通する貫通穴131を有する。しかしながら、下金型は、貫通穴を有していなくてもよい。
【0067】
前記実施形態1では、補強材40の幅方向の長さと、第2貫通穴31の幅方向の長さとは、設計上、同一の寸法に設定することができることを説明した。しかしながら、補強材は、第2貫通穴の内面を構成する側壁部に接触する寸法に設定することができる。たとえば、補強材と第2貫通穴との嵌め合いは、締め代を有するしばり嵌めを含んでいてもよい。
【0068】
前記実施形態1では、補強材40は、第3貫通穴41を有する。しかしながら、補強材は、第3貫通穴を有していなくてもよい。
【0069】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、第2貫通穴31Bにおいて、第1突出部331は、第1側壁部311の下部311bに位置する。また、第2貫通穴31Bにおいて、第2突出部332は、第2側壁部312の下部312bに位置する。しかしながら、第1突出部及び第2突出部の位置は、第2貫通穴の内面を構成する側壁部における上下方向のいずれの位置であってもよい。
【0070】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、第2貫通穴31Bでは、第2貫通穴31Bの内面を構成する側壁部は、幅方向において互いに対向する第1突出部331及び第2突出部332を有する。しかしながら、第2貫通穴の内面を構成する側壁部は、水平方向のうち、幅方向とは別の方向において互いに対向する突出部を有していてもよい。例えば、前記突出部は、搬送方向において互いに対向していてもよい。
【0071】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、補強材40A,40Bは、調整板341を介して第1突出部331によって支持されているとともに、調整板342を介して第2突出部332によって支持されている。しかしながら、補強材は、調整板を介さず、直接、第1突出部及び第2突出部によって支持されていてもよい。また、調整板の素材に特に制限はない。前記調整板は、金属部材であってもゴム等の弾性部材であってもよい。
【0072】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、補強材40A,40Bは、第1突出部331及び第2突出部332に対して、締結部材351によって締結されている。特に説明しなかったが、ボルト等の締結部材は、第1突出部及び第2突出部と、補強材とを上下方向に貫通した状態で、第1突出部及び第2突出部と、補強材とを固定していてもよい。また、前記締結部材は、第2ボルスタプレートと、前記第2ボルスタプレートの第2貫通穴内に位置する補強材とを水平方向、例えば、幅方向に貫通した状態で、第1突出部及び第2突出部と、補強材とを固定していてもよい。また、補強材は、第1突出部及び第2突出部に対して、締結部材によって締結されていなくてもよい。
【0073】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、補強材40A,40Bは、第1インサータープレート451、第2インサータープレート452及び第3インサータープレート453を有する。しかしながら、補強材は、複数のインサータープレートを有していなくてもよく、単一の部材であってもよい。
【0074】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、補強材40A,40Bは、複数の第2貫通穴31A,31B及び31Cのうちの第2貫通穴31B内に取り付けられている。しかしながら、補強材は、複数の第2貫通穴のうち、いずれに取り付けられていてもよい。また、第2貫通穴には、1つ、2つ又は4つ以上のインサータープレートが取り付けられていてもよい。
【0075】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、補強材40A,40Bは、貫通穴を有していない。しかしながら、補強材は、上下方向に貫通する貫通穴を有していてもよい。また、第1インサータープレート、第2インサータープレート及び第3インサータープレートの少なくとも1つは、貫通穴を有していてもよい。
【0076】
前記実施形態2及び前記実施形態2の変形例1では、ベッド11の上面11aと、第1ボルスタプレート20Aの下面202とは、研磨面ではない。しかしながら、ベッドの上面と、第1ボルスタプレートの下面との少なくとも一方は、研磨面であってもよい。
【0077】
(構成例)
なお、本技術は以下のような構成をとることも可能である。
(1)プレス加工装置は、下金型と、前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、を有し、前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行う装置である。前記プレス加工装置は、前記下金型を支持するベッドと、前記ベッドの上面に取り付けられる第1ボルスタプレートと、前記第1ボルスタプレートの上面に脱着可能に取り付けられ、上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートと、前記第2ボルスタプレートを補強する補強材と、を有する。前記第1ボルスタプレートは、前記上下方向に貫通する第1貫通穴を有する。前記第2ボルスタプレートは、前記第1貫通穴に繋がり、且つ、前記上下方向に貫通する第2貫通穴を有する。前記補強材は、前記第2貫通穴内に位置し、前記第2貫通穴の内面を構成する側壁部のうち水平方向の一方向に互いに対向する第1側壁部及び第2側壁部に接触している。
【0078】
(2)(1)に記載のプレス加工装置において、前記第2貫通穴では、前記第1側壁部は、前記側壁部から、前記第2貫通穴の内方に突出する第1突出部を有する。前記第2側壁部は、前記側壁部から、前記第2貫通穴の内方に突出する第2突出部を有する。前記補強材は、前記第1突出部及び前記第2突出部によって支持されている。
【0079】
(3)(2)に記載のプレス加工装置において、前記補強材は、前記第1突出部及び前記第2突出部に対して締結部材によって締結されている。
【0080】
(4)(1)から(3)のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、前記補強材の上面は、前記第2ボルスタプレートの上面よりも上方に位置する。
【0081】
(5)(1)から(4)のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、前記補強材は、前記上下方向に貫通する第3貫通穴を有するプレート状の部材である。
【0082】
(6)(1)から(5)のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、前記第1ボルスタプレートの上面と、前記第2ボルスタプレートの下面とは、研磨面である。
【0083】
(7)(1)から(6)のいずれか1つに記載のプレス加工装置において、少なくとも1つの前記補強材を有する。前記第2ボルスタプレートは、複数の前記第2貫通穴を有する。前記少なくとも1つの前記補強材は、前記複数の前記第2貫通穴の少なくとも1つに取り付けられる。
【0084】
(8)補強材取付方法は、下金型と、前記下金型に対して上下方向に移動可能な上金型と、を有し、前記上金型及び前記下金型によってプレス加工を行うプレス加工装置に補強材を取り付ける方法である。前記補強材取付方法は、上下方向に貫通する第1貫通穴を有する第1ボルスタプレートの上面に取り付け可能であり且つ上面に前記下金型を取り付け可能な第2ボルスタプレートを厚み方向に貫通する第2貫通穴内に、補強材をはめ込むことによって、前記第2貫通穴内に前記補強材を取り付ける補強材取付工程と、前記補強材を取り付けた前記第2ボルスタプレートを、前記第1ボルスタプレートの上面に取り付ける第2ボルスタプレート取付工程と、を有する。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、上金型及び下金型によってプレス加工を行うプレス加工装置及びプレス加工装置への補強材取付方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0086】
1、1A、1B プレス加工装置
11 ベッド
11a 上面
111 空間
113 排出口
12 スライド
13 下金型
131 貫通穴
14 上金型
20、20A 第1ボルスタプレート
201 上面
202 下面
21、21A、21B、21C 第1貫通穴
30、30A 第2ボルスタプレート
301 上面
302 下面
31、31A、31B、31C 第2貫通穴
311 第1側壁部
311a 上部
311b 下部
312 第2側壁部
312a 上部
312b 下部
331 第1突出部
332 第2突出部
341、342 調整板
351 締結部材
40、40A、40B 補強材
401 上面
402 下面
41 第3貫通穴
421 一側端部
422 他側端部
43 上部
44 下部
451 第1インサータープレート
452 第2インサータープレート
453 第3インサータープレート
W1 鋼材
W2 ワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10