(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135674
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】コネクタユニット
(51)【国際特許分類】
H01R 13/642 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
H01R13/642
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046475
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 哲也
(72)【発明者】
【氏名】向島 伸幸
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA04
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB09
5E021FB20
5E021FC38
5E021JA04
5E021JA12
5E021KA06
(57)【要約】
【課題】本発明は、誤結防止力の向上を図ったコネクタユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタユニット1は、互いに嵌合可能な雄ハウジング20Aおよび雌ハウジング8を備え、雄ハウジングと雌ハウジングとのうち一方20Aは、筒状に形成された一方ハウジング本体20と、該一方ハウジング本体の内面に設けられたリブ41と、を有し、雄ハウジングと雌ハウジングとのうち他方8は、該他方の外面に設けられてリブを進入させる凹溝42と、規制部43と、を有し、一方と他方が正規組み合わせである場合には、リブが凹溝に進入して、他方の一方への挿入が許容され、一方と他方が非正規組み合わせである場合には、リブが規制部に当接して、他方の一方への挿入が規制され、規制部には、リブの先端面41Sが当接可能な被当接面43Sが設けられ、リブの先端面および規制部の被当接面は、一方および他方の嵌合が進むに伴って、一方ハウジング本体の内面20sに他方の外面8aが近付くような傾斜を有して構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合可能な雄ハウジングおよび雌ハウジングを備えたコネクタユニットであって、
前記雄ハウジングと前記雌ハウジングとのうち一方は、筒状に形成された一方ハウジング本体と、該一方ハウジング本体の内面に設けられたリブと、を有し、
前記雄ハウジングと前記雌ハウジングとのうち他方は、該他方の外面に設けられて前記リブを進入させる凹溝と、規制部と、を有し、
前記一方と前記他方が正規組み合わせである場合には、前記リブが前記凹溝に進入して、前記他方の前記一方への挿入が許容され、
前記一方と前記他方が非正規組み合わせである場合には、前記リブが前記規制部に当接して、前記他方の前記一方への挿入が規制され、
前記規制部には、前記リブの先端面が当接可能な被当接面が設けられ、
前記リブの先端面および前記規制部の被当接面は、前記一方および前記他方の嵌合が進むに伴って、前記一方ハウジング本体の内面に前記他方の外面が近付くような傾斜を有して構成されていることを特徴とするコネクタユニット。
【請求項2】
前記他方に装着されて前記一方に挿入される複数のスペーサを有し、
前記凹溝および前記規制部は、前記複数のスペーサそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングを有して構成されたコネクタユニットを備える。このコネクタユニットは、複数の製品毎に異なる番号(品番)が割り振られて管理されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された従来のコネクタユニットは、互いに異なる品番が割り振られた複数の雄型コネクタハウジングと、該雄型コネクタハウジングに対応する品番が割り振られた複数の雌型コネクタハウジングと、誤結阻止手段と、を備える。
【0004】
誤結阻止手段は、雄型コネクタハウジングの外面から突出し、かつ雄型コネクタハウジングと雌型コネクタハウジングとの嵌合方向に延在して設けられたリブと、雌型コネクタハウジングのフード部から突出して設けられてリブを挿入可能な逃げ部と、を備える。逃げ部は、フード部の周壁から半円弧状に突出して設けられている。
【0005】
このような従来のコネクタユニットは、雄型コネクタハウジングおよび雌型コネクタハウジングを嵌合させようとした際に、同じ品番同士の雄型コネクタハウジングおよび雌型コネクタハウジング(即ち雌雄のコネクタハウジングが正規の組み合わせ)であった場合には、リブが逃げ部に進入することを許容し、異なる品番同士の雄型コネクタハウジングおよび雌型コネクタハウジング(即ち雌雄のコネクタハウジングが非正規の組み合わせ)であった場合には、リブが逃げ部に進入することを規制するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のコネクタユニットは、逃げ部が雌型コネクタハウジングのフード部に設けられている。このため雌雄のコネクタハウジングが非正規の組み合わせであっても、雌型コネクタハウジングのフード部が撓んで、該フード部の内部にリブを進入させてしまう虞があった。即ち、作業者がリブと周壁との干渉を看過して、誤嵌合の検知が行われない場合があった。
【0008】
本発明は、誤結防止力の向上を図ったコネクタユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、互いに嵌合可能な雄ハウジングおよび雌ハウジングを備えたコネクタユニットであって、前記雄ハウジングと前記雌ハウジングとのうち一方は、筒状に形成された一方ハウジング本体と、該一方ハウジング本体の内面に設けられたリブと、を有し、前記雄ハウジングと前記雌ハウジングとのうち他方は、該他方の外面に設けられて前記リブを進入させる凹溝と、規制部と、を有し、前記一方と前記他方が正規組み合わせである場合には、前記リブが前記凹溝に進入して、前記他方の前記一方への挿入が許容され、前記一方と前記他方が非正規組み合わせである場合には、前記リブが前記規制部に当接して、前記他方の前記一方への挿入が規制され、前記規制部には、前記リブの先端面が当接可能な被当接面が設けられ、前記リブの先端面および前記規制部の被当接面は、前記一方および前記他方の嵌合が進むに伴って、前記一方ハウジング本体の内面に前記他方の外面が近付くような傾斜を有して構成されていることを特徴とするコネクタユニットである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、誤った品番のハウジング同士が嵌合することを防止することができる。即ち、誤結防止力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るコネクタユニットを示す分解斜視図である。
【
図2】前記コネクタユニットを構成する第1雄コネクタを示す正面図である。
【
図4】前記コネクタユニットを構成する第2雄コネクタを示す正面図である。
【
図5】前記コネクタユニットを構成する第1雌コネクタを示す側面図である。
【
図6】(A)は
図5中のII-II線に沿う断面図であり、(B)は(A)の要部を拡大して示す図である。
【
図7】
図1に示された第1スペーサを拡大して示す斜視図である。
【
図8】前記コネクタユニットの正規組み合わせを示す図であり、(A)は前記第1雌コネクタを示す正面図であり、(B)前記第1雄コネクタを示す正面図である。
【
図9】前記コネクタユニットの正規組み合わせを示す図であり、(A)は前記第2雌コネクタを示す正面図であり、(B)前記第2雄コネクタを示す正面図である。
【
図10】前記コネクタユニットの組み立て手順を説明するための図であって、前記コネクタユニットが嵌合した嵌合状態を示すとともに、ロック保証機構がスライド可能である状態を示す断面図である。
【
図11】
図10の後工程を示す図であって、前記ロック保証機構が完了位置にある嵌合保証状態を示す断面図である。
【
図12】前記コネクタユニットの非正規組み合わせを示す図であり、前記第1雄コネクタの第1リブと前記第2雌コネクタの第2引込み部とが当接した状態を示す断面図である。
【
図14】
図12の後工程を示す図であって、前記第1雄コネクタの第1リブによって、前記第2雌コネクタが上に寄せられた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を
図1~15に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコネクタユニット1を示す分解斜視図である。
【0013】
本実施形態のコネクタユニット1は、
図1、8に示すように、雄コネクタ2と、雌コネクタ3と、誤嵌合検知手段4(
図8に示す)と、ロック保証機構5(CPA)と、を備える。
【0014】
本実施形態では、
図8、9に示すように、雄コネクタ2として、第1雄コネクタ2Aと第2雄コネクタ2Bとの2種類があり、雌コネクタ3として、第1雌コネクタ3Aと第2雌コネクタ3Bとの2種類がある。また、第1雌コネクタ3Aに対しては第1雄コネクタ2Aが正規組み付け可能であり、第2雌コネクタ3Bに対しては第2雄コネクタ2Bが正規組み付け可能である。本実施形態のコネクタユニット1は、第1雌コネクタ3Aに対して第2雄コネクタ2Bが組み付けられた場合、または、第2雌コネクタ3Bに対して第1雄コネクタ2Aが組み付けられた場合には、誤嵌合検知手段4によって非正規組み合わせ嵌合であることが検知されるように構成されている。
【0015】
本実施形態では、雄コネクタ2と雌コネクタ3との嵌合方向を前後方向Xとし、X方向に直交する2方向をそれぞれ幅方向Y及び高さ方向Zとする。前後方向Xのうち、雌コネクタ3が雄コネクタ2に近付く方向を「前方X1」と記し、これとは反対方向を「後方X2」と記し、高さ方向Zのうち一方を「上方Z1」と記し、他方を「下方Z2」と記す場合がある。
【0016】
また本実施形態では、
図10は雄コネクタ2および雌コネクタ3の嵌合状態を示し、
図11は雄コネクタ2及び雌コネクタ3の嵌合保障状態を示している。本実施形態では、嵌合保証状態とは、ロック保証機構5が待機位置からスライドされて、完了位置へ到達した状態のことである。
【0017】
雄コネクタ2は、
図2~4に示すように、第1雄ハウジング20A(雄ハウジング、一方、
図2、3に示す)と、第2雄ハウジング20B(雄ハウジング、一方、
図4に示す)と、雄型の端子金具6(以下では雄端子6と記す)と、を備える。
図2、3に示すように、雄端子6および第1雄ハウジング20Aは「第1雄コネクタ2A」を構成し、
図4に示すように、雄端子6および第2雄ハウジング20Bは「第2雄コネクタ2B」を構成する。第1雄コネクタ2Aおよび第2雄コネクタ2Bは、
図2、4に示すように、後述する誤嵌合検知手段4のリブ41の形成位置が異なっている。第1雄コネクタ2Aおよび第2雄コネクタ2Bにおいて、同一構成を有する部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0018】
第1雄ハウジング20Aは、
図1、3に示すように、例えば樹脂部材によって前後方向Xを延在方向(筒の軸方向)とする四角筒状に形成されている。第1雄ハウジング20Aは、
図1、2に示すように、雄ハウジング本体20(一方ハウジング本体)と、該雄ハウジング本体20に設けられて後述する雌コネクタ3に形成されたロックアーム部10に係止される被ロック21と、を備える。
【0019】
また、第1雄ハウジング20Aには、
図2、3に示すように、雄ハウジング本体20の内面20a(一方ハウジング本体の内面)に、後述する誤嵌合検知手段4の第1リブ41A、41が設けられている。
【0020】
雄ハウジング本体20は、
図1に示すように、ZY平面に沿った雄壁部22と、該雄壁部22に連続する4つの雄周壁23、24、25、26と、を有している。4つの雄周壁23、24、25、26は、雌コネクタ3を嵌合させるフード部27を構成する。このフード部27は、雌コネクタ3において後述するスペーサ9A、9Bを含む部分が挿入されるように構成されている。
【0021】
被ロック21は、
図1、2に示すように、4つの雄周壁23、24、25、26のうち、XY平面に沿った雄上壁23の上方Z1に突出して設けられている。この被ロック21は、
図1に示すように、雄上壁23の幅方向Yの中央部において、第1雄ハウジング20Aの後方X2の端部から前方X1に離間した位置に設けられている。
【0022】
第2雄ハウジング20Bは、
図4に示すように、雄ハウジング本体20(一方ハウジング本体)と、該雄ハウジング本体20に設けられて後述する雌コネクタ3に形成されたロックアーム部10に係止される被ロック21と、を備える。
【0023】
また、第2雄ハウジング20Bには、
図4に示すように、雄ハウジング本体20の内面20a(一方ハウジング本体の内面)に、後述する誤嵌合検知手段4の第2リブ41B、41が設けられている。
【0024】
雄端子6は、
図2~4に示すように、雄ハウジング本体20の後述する雄壁部22から後方X2に棒状に突出して設けられて、後述する雌端子7に電気接続されるようになっている。
【0025】
雌コネクタ3は、
図1、9(A)に示すように、雌型の端子金具7(以下では雌端子7と記す、
図1参照)と、該雌端子7が挿入される端子収容室8Aを有する雌ハウジング8(他方)と、第1スペーサ9A(スペーサ)と、第2スペーサ9B(スペーサ、
図9(A)に示す)と、を備える。
【0026】
また、
図1、8(A)に示すように、雌端子7、雌ハウジング8、及び第1スペーサ9Aは「第1雌コネクタ3A」を構成し、
図9(A)に示すように、雌端子7、雌ハウジング8、及び第2スペーサ9Bは「第2雌コネクタ3B」を構成する。第1雌コネクタ3Aおよび第2雌コネクタ3Bは、雌ハウジング8が共通で用いられ、雌ハウジング8に装着されるスペーサ9A、9Bの構成が異なっている。第1雌コネクタ3Aおよび第2雌コネクタ3Bにおいて、同一構成を有する部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
【0027】
雌端子7は、
図1に示すように、導電性の金属から構成され、雄コネクタ2の雄端子6に電気接触される電気接触部71と、電線1Cに接続される電線接続部72と、を有して構成されている。電気接触部71は、前後方向Xを軸とする四角筒状に形成されている。このような雌端子7は、
図10に示すように、後述する端子収容室8Aの所定位置まで到達した際に、端子収容室8Aの後述するランス8Dに係止されるように構成されている。また、雌端子7は、
図10に示すように、後述する端子留め部81によって係止されるように構成されている。
【0028】
雌ハウジング8は、例えば絶縁性の樹脂から構成されている。この雌ハウジング8は、
図1、10に示すように、3個(複数)の端子収容室8Aを有する雌ハウジング本体80と、各端子収容室8Aに挿入されて雌端子7を係止する端子留め部81(
図10に示す)と、該雌ハウジング本体80を囲む雌周壁82と、該雌周壁82に連続して設けられて雄ハウジング20A(20B)との嵌合状態を維持するためのロックアーム部10と、を一体に備える。
【0029】
雌ハウジング本体80は、
図1に示すように、基部83と、該基部83の前方X1に連続して設けられて後述するスペーサ9A、9Bが装着されるスペーサ装着部84と、を備える。
【0030】
基部83は、
図1、10に示すように、前後方向Xを延在方向(筒の軸方向)とする四角筒状の筒状部831と、該筒状部831の内部空間を幅方向Yに区画する複数の区画壁832(
図10に示す)、を備え、これらの区画壁832によって区画形成された3個(複数)の電線収容室8B(
図10に示す、図では1個のみ示す)を有している。また基部83のスペーサ装着部84側の端部(前端部)には、パッキンCが装着されるパッキン装着部83fが設けられている。
【0031】
スペーサ装着部84は、
図1に示すように、3個の筒部811を有する装着部本体840と、該装着部本体840に設けられてスペーサ9A、9Bを挿入案内するスペーサ案内部841と、を備える。
【0032】
装着部本体840は、
図1に示すように、3個の筒部811を有し、これら3個の筒部811が、幅方向Yに並んで設けられているとともに互いに連結して構成されている。各筒部811の内部には、
図10に示すように、雌端子7が収容される端子収容室8Aと、端子留め部81が挿入される留め部挿入空間8Cと、が設けられている。
【0033】
各端子収容室8Aは、
図10に示すように、前後方向Xを延在方向(筒の軸方向)とする四角筒状に形成されて、各雌端子7を収容する。各端子収容室8Aは、各電線収容室8Bの前方X1に位置している。また、各端子収容室8Aには、
図10に示すように、各端子収容室8Aに収容された雌端子7を係止するランス8Dが設けられている。
【0034】
留め部挿入空間8Cは、
図10に示すように、複数の端子収容室8Aの一部であって、3個の筒部811を切り欠いて形成されて幅方向Yに連続する一つの空間から構成されている。
【0035】
スペーサ案内部841は、
図1に示すように、装着部本体840の幅方向Yの一端部に設けられている。スペーサ案内部841は、上方Z1に凸に形成されているとともに前後方向Xに延在して設けられている。
【0036】
雌周壁82は、
図1に示すように、雌ハウジング本体80の周囲を囲うように設けられているとともに、雌周壁82と雌ハウジング本体80との間に、雄ハウジング20A(20B)を挿入させる雄ハウジング挿入空間820を形成するように構成されている。
【0037】
ロックアーム部10は、
図1に示すように、雌ハウジング本体80から上方Z1に突出するとともに前方X1に向けて延びる一対のアーム11、11と、一対のアーム11、11を連結するとともに雄コネクタ2に設けられた被ロック21に係合するロック部12と、一対のアーム11、11の後端部に設けられてロック部12と被ロック21との係合を解除する係合解除部13と、雌周壁82の上方Z1に連続して一対のアーム11、11を囲うコ字型の囲い部14と、を備える。また、囲い部14と一対のアーム11、11との間には、後述するロック保証機構5が収容されるロック保証機構保持空間100が設けられている。このようなロックアーム部10は、雄ハウジング20A(20B)と雌ハウジング8とが嵌合した際に、ロック部12が雄コネクタ2に設けられた被ロック21に係合するように構成されている。
【0038】
第1スペーサ9Aは、
図5、6(A)(B)、7に示すように、スペーサ本体90と、該スペーサ本体90に設けられて、雌ハウジング8のスペーサ案内部841に係合する案内受け部91(
図6(A)(B)に示す)と、を備える。
【0039】
また第1スペーサ9Aには、
図7に示すように、後述する誤嵌合検知手段4の第1凹溝42A(凹溝)と、誤嵌合検知手段4の第1引込み部43A(規制部)と、が設けられている。
【0040】
スペーサ本体90は、
図6(A)、7に示すように、ZY平面に沿ったスペーサ壁部93と、該スペーサ壁部93に連続する上スペーサ壁94、下スペーサ壁95、及び側スペーサ壁96と、を有し、幅方向Yの一方が開口するように構成されている。
【0041】
スペーサ壁部93には、
図6(A)、7に示すように、雄コネクタ2の各雄端子6を挿入させる3個の挿入孔92、92、92が設けられている。3個の挿入孔92、92、92は、幅方向Yに並んで設けられているとともに、雌ハウジング8に形成された各端子収容室8Aの前方X1に連続する位置に設けられている。
【0042】
案内受け部91は、
図6(A)(B)に示すように、上スペーサ壁94の幅方向Y一方側の端縁から下方Z2に突出して設けられて、雌ハウジング8のスペーサ案内部841に係合されるように構成されている。この案内受け部91と雌ハウジング8のスペーサ案内部841とが係合されることにより、スペーサ本体90は雌ハウジング8に対して後方X2にスライド案内されて装着されるようになっている。
【0043】
第2スペーサ9Bは、
図9(A)に示すように、スペーサ本体90と、該スペーサ本体90に設けられて、雌ハウジング8のスペーサ案内部841に係合する案内受け部91(
図6(A)(B)参照)と、を備える。
【0044】
また第2スペーサ9Bには、
図9(A)に示すように、後述する誤嵌合検知手段4の第2凹溝42B(凹溝)と、誤嵌合検知手段4の第2引込み部43B(規制部)と、が設けられている。
【0045】
誤嵌合検知手段4は、
図8、9に示すように、各雄ハウジング20A、20Bの内部に凸に設けられたリブ41と、各スペーサ9A、9Bに設けられてリブ41を進入させる凹溝42と、各スペーサ9A、9Bに設けられた引込み部43(規制部)と、を備える。なお、
図8(A)、9(A)は、各雌コネクタ3A、3Bを前後方向Xの前(各雄コネクタ2A、2B側)から見た図であり、
図8(B)、9(B)は、各雄コネクタ2A、2Bを前後方向Xの後ろ(各雌コネクタ3A、3B側)から見た図である。
【0046】
リブ41は、
図8(B)、9(B)に示すように、第1雄ハウジング20Aに設けられた第1リブ41A(リブ、
図8(B)に示す)と、第2雄ハウジング20Bに設けられた第2リブ41B(リブ、
図9(B)に示す)と、を備える。第1リブ41Aは、幅方向Yにおいて、被ロック21より他方側に設けられている。第2リブ41Bは、幅方向Yにおいて、被ロック21より一方側に設けられている。
【0047】
各リブ41A、41Bは、
図3に示すように、雄ハウジング本体20の4つの雄周壁23、24、25、26のうち、XY平面に沿った雄上壁23の下方Z2に突出して設けられている。各リブ41A、41Bは、雄ハウジング本体20の前方X1の端部から後方X2に連続して設けられているとともに、その先端面41Sは、雄ハウジング20Aの前後方向Xの中間部に位置するように構成されている。また、
図3に示すように、各リブ41A、41Bの先端面41Sは、下方Z2に向かうにしたがって後方X2(雌コネクタ3側)に突出する傾斜面から構成されている。
【0048】
凹溝42は、
図8(A)、9(A)に示すように、第1スペーサ9Aに設けられて第1リブ41Aが進入可能な位置にある第1凹溝42A(凹溝、
図8(A))と、第2スペーサ9Bに設けられて第2リブ41Bが進入可能な位置にある第2凹溝42B(凹溝、
図9(A))と、備える。第1スペーサ9Aの第1凹溝42Aおよび第1雄ハウジング20Aの第1リブ41Aは、幅方向Yの同じ側(他方側)に設けられ、第2スペーサ9Bの第2凹溝42Bおよび第2雄ハウジング20Bの第2リブ41Bは、幅方向Yの同じ側(一方側)に設けられている。
【0049】
各凹溝42A、42Bは、スペーサ本体90のスペーサ壁部93および上スペーサ壁94の前端縁を切り欠いて、後方X2に延びて形成されている。各凹溝42A、42Bにいついて、上スペーサ壁94の後端縁は切り欠いて構成されていない。
【0050】
引込み部43は、
図8(A)、9(A)に示すように、第1スペーサ9Aに設けられて、第2雄ハウジング20Bの第2リブ41Bに当接可能な第1引込み部43A(規制部、
図8(A)に示す)と、第2スペーサ9Bに設けられて第1雄ハウジング20Aの第1リブ41Aに当接可能な第2引込み部43B(規制部、
図9(A)に示す)と、を備える。第1引込み部43Aは、第1凹溝42Aの幅方向Yの一方側に隣接する位置に設けられ、第2引込み部43Bは、第2凹溝42Bの幅方向Yの他方側に隣接する位置に設けられている。
【0051】
各引込み部43A、43Bは、
図8(A)、9(A)に示すように、スペーサ本体90のスペーサ壁部93の上端部に設けられているとともに、スペーサ壁部93に凹状に形成されている。各引込み部43A、43Bは、雄コネクタ2に設けられたリブ41の先端面41Sに当接可能な被当接面43Sを備えて構成されている。被当接面43Sは、
図12、13に示すように、スペーサ壁部93に形成された凹の底面である。この被当接面43Sは、上方Z1に向かうにしたがって前方X1(雄コネクタ2側)に突出する傾斜面から構成されている。
【0052】
このような誤嵌合検知手段4は、
図8に示すように、第1雄コネクタ2Aの内部に第1雌コネクタ3Aが挿入される際に、第1リブ41Aの第1凹溝42Aへの進入が許容されるように構成されている。また、第1雄コネクタ2Aの内部に第2雌コネクタ3Bが挿入された場合には、第1リブ41Aと第2引込み部43Bとが接触し、第1リブ41Aの先端面41Sに第2引込み部43Bの被当接面43Sが当接し、第1リブ41Aの先端面41Sに第2引込み部43Bの被当接面43Sが摺動されて第2雌コネクタ3Bが第1雄コネクタ2Aの内部で第1雄コネクタ2Aの内面20aに近付けられる。即ち、第2雌コネクタ3Bが上方Z1に寄せられる。このように第1リブ41Aの先端面41Sと第2引込み部43Bの被当接面43Sとの干渉量(接触面積)が増加することにより、それ以上の挿入が確実に規制されるように構成されている。
【0053】
即ち、誤嵌合検知手段4は、第1リブ41Aの第1凹溝42Aへの進入が許容されることにより、第1雄コネクタ2Aと第1雌コネクタ3Aとが正規組み合わせ嵌合であることを作業者に検知させ、第1リブ41Aと第2引込み部43Bとを当接させることにより、第1雄コネクタ2Aの内部への第2雌コネクタ3Bのそれ以上の挿入を規制して、第1雄コネクタ2Aと第2雌コネクタ3Bとが非正規組み合わせ嵌合であることを作業者に検知させる。
【0054】
同様に、誤嵌合検知手段4は、
図9に示すように、第2雄コネクタ2Bの内部に第2雌コネクタ3Bが挿入され、第2リブ41Bの第2凹溝42Bへの進入が許容されることにより、第2雄コネクタ2Bと第2雌コネクタ3Bとが正規組み合わせ嵌合であることを作業者に検知させ、第2雄コネクタ2Bの内部に第1雌コネクタ3Aが挿入された際に、第2リブ41Bと第1引込み部43Aとを当接させることにより、第2雄コネクタ2Bの内部への第1雌コネクタ3Aのそれ以上の挿入を規制して、第2雄コネクタ2Bと第1雌コネクタ3Aとが非正規組み合わせ嵌合であることを作業者に検知させる。
【0055】
ロック保証機構5は、
図1に示すように、幅方向Yに互いに対向して設けられた一対の壁部51、51と、該一対の壁部51、51間に架け渡される壁板部52と、該壁板部52の幅方向Yの中心から前方X1に延びて形成されたスライドアーム53と、スライド突起部54と、押圧部55と、を備える。スライド突起部54は、スライドアーム53の前端(自由端)から下方Z2に突出して設けられている。押圧部55は、壁板部52の上面における後端部から突出して設けられて、ロック保証機構5を前方X1に押圧可能に構成されている。
【0056】
またロック保証機構5は、
図11、12に示すように、雌ハウジング8のロック保証機構保持空間100において、待機位置(
図12に示す)から完了位置(
図11に示す)までスライド可能に構成されている。このロック保証機構5は、スライド突起部54がロックアーム部10のロック部12に当接することにより、待機位置に位置付けられ、雄コネクタ2および雌コネクタ3が嵌合した嵌合状態で、待機位置から完了位置までスライドされように構成されている。またロック保証機構5は完了位置に位置付けられた状態(嵌合保障状態)で、スライド突起部54が被ロック21の前方X1に位置付けられている。
【0057】
次に、コネクタユニット1を組み立てる手順について、
図1を参照して説明する。
【0058】
まず雌端子7の電線接続部72に電線1Cの端末部を接続して、端子付き電線10Cを形成する。この後、端子付き電線10Cの雌端子7を端子収容室8Aに挿入する。各雌端子7はランス8Dに係止され、端子留め部81が留め部挿入空間8Cに挿入されることにより、各雌端子7は端子留め部81に係止されて、各雌端子7は各端子収容室8Aに収容される。また、ロック保証機構5を雌ハウジング8のロック保証機構保持空間100に収容して、ロック保証機構5を待機位置に位置付ける。さらに、パッキンCを雌ハウジング8のスペーサ装着部84に外嵌して、該パッキンCをパッキン装着部83fに装着させておく。
【0059】
この後、雌ハウジング8のスペーサ装着部84に第1スペーサ9Aを装着させる場合には、スペーサ装着部84に第1スペーサ9Aの開口を近付けて、スペーサ装着部84のスペーサ案内部841と第1スペーサ9Aの案内受け部91とを係合させ、係合状態のまま、第1スペーサ9Aを雌ハウジング8に対して後方X2にスライドさせる。スペーサ装着部84のスペーサ案内部841によって、第1スペーサ9Aの案内受け部91はスライド案内されて、第1スペーサ9Aは雌ハウジング8のスペーサ装着部84に装着される。このようにして第1雌コネクタ3Aの組み立てが完成する。第2雌コネクタ3Bについても、第1雌コネクタ3Aと同様の手順で組み立ててもよい。
【0060】
続いて、正規組み合わせ嵌合である、第1雄コネクタ2Aと第1雌コネクタ3Aとを嵌合させる手順について、
図10、11を参照して説明する。また、正規組み合わせ嵌合である、第2雄コネクタ2Bと第2雌コネクタ3Bとを嵌合させる手順については、第1雄コネクタ2Aと第1雌コネクタ3Aとを嵌合させる手順と同様の手順であるため、詳細な説明を省略する。
【0061】
まず第1雄コネクタ2Aのフード部27に、第1雌コネクタ3Aの雌ハウジング8の前端部を近付けて挿入する。この際、ロック保証機構5は、スライド突起部54とロックアーム部10のロック部12とが当接した状態、即ち第1雌コネクタ3Aの待機位置に位置付けられている。挿入が進んで、第1リブ41Aの第1凹溝42Aへの進入が許容される。さらに挿入が進んで、雌端子7の内部に雄端子6が挿入される。
【0062】
挿入が進んで、雌ハウジング8におけるロックアーム部10のロック部12が、第1雄ハウジング20Aの被ロック21に接触し、さらに挿入が進んで、ロックアーム部10のアーム11が撓んで、ロック部12が被ロック21を乗り上げ、乗り越えて、アーム11が自然状態に復元する。ロック部12が被ロック21の前方X1に位置して、ロック部12が被ロック21に係合する。雌ハウジング8が第1雄ハウジング20Aの所定位置に到達して、第1雄コネクタ2Aと第1雌コネクタ3Aとが嵌合状態となる。
【0063】
他方、
図10に示すように、ロック保証機構5のスライドアーム53が、ロックアーム部10のアーム11とともに撓んで、ロック保証機構5のスライド突起部54が被ロック21を乗り上げ、ロック部12が被ロック21に係合した際に、スライド突起部54とロックアーム部10のロック部12との当接状態が解除され、ロック保証機構5が待機位置からスライドされる。
図11に示すように、スライド突起部54が被ロック21の前方X1に位置付けられて、ロック保証機構5は完了位置に位置付けられた嵌合保障状態となる。このようにして、第1雄コネクタ2Aと第1雌コネクタ3Aとが嵌合されて、コネクタユニット1の組み立てが完了する。
【0064】
ここで、非正規組み合わせ嵌合である、第1雄コネクタ2Aと第2雌コネクタ3Bとが嵌合される場合には、
図12、13に示すように、第1雄コネクタ2Aのフード部27に、第2雌コネクタ3Bの雌ハウジング8の前端部を近付けて挿入した際に、第1雄コネクタ2Aの第1リブ41Aと第2雌コネクタ3Bの第2引込み部43Bとが接触する。
【0065】
挿入が進んで、
図14、15に示すように、第1リブ41Aの先端面41Sに第2引込み部43Bの被当接面43Sが当接し、さらに挿入が進んで、第1リブ41Aの先端面41Sに第2引込み部43Bの被当接面43Sが摺動されて第2雌コネクタ3Bの外面8a(第2スペーサ9Bの上スペーサ壁94の外面)が第1雄コネクタ2Aの内部で第1雄コネクタ2Aの内面20aに近付けられる。即ち、第2雌コネクタ3Bが上方Z1に寄せられる。このようにして第1リブ41Aの先端面41Sと第2引込み部43Bの被当接面43Sとの干渉量(接触面積)が増加することにより、第1雄コネクタ2Aおよび第2雌コネクタ3Bのそれ以上の挿入が確実に規制される。即ち、第1雄コネクタ2Aおよび第2雌コネクタ3Bが非正規組み合わせ嵌合(誤嵌合)であることが、誤嵌合検知手段4によって確実に検知される。
【0066】
同様に、非正規組み合わせ嵌合である、第2雄コネクタ2Bと第1雌コネクタ3Aとが嵌合される場合には、第2雄コネクタ2Bのフード部27に、第1雌コネクタ3Aの雌ハウジング8の前端部を近付けて挿入した際に、第2雄コネクタ2Bの第2リブ41Bと第1雌コネクタ3Aの第1引込み部43Aとが接触し、さらに挿入が進んで、第2リブ41Bの先端面41Sに第1引込み部43Aの被当接面43Sが当接し、第2リブ41Bの先端面41Sに第1引込み部43Aの被当接面43Sが摺動されて第1雌コネクタ3Aの外面8aが第2雄コネクタ2Bの内面20aに近付けられる。即ち、第1雌コネクタ3Aが上方Z1に寄せられる。このようにして第2リブ41Bの先端面41Sと第1引込み部43Aの被当接面43Sとの干渉量(接触面積)が増加することにより、第2雄コネクタ2Bおよび第1雌コネクタ3Aのそれ以上の挿入が確実に規制される。即ち、第2雄コネクタ2Bおよび第1雌コネクタ3Aが非正規組み合わせ嵌合(誤嵌合)であることが確実に検知される。
【0067】
上述した実施形態によれば、リブ41の先端面41Sおよび引込み部43(規制部)の被当接面43Sは、雄ハウジング20A、20B(一方)および雌ハウジング8(他方)の嵌合が進むに伴って、雌ハウジング8の外面8aが雄ハウジング本体20の内面20aに近付くような傾斜を有して構成されている。これによれば、雄ハウジング20A(20B)および雌ハウジング8の嵌合が進んで、リブ41の先端面41Sに引込み部43の被当接面43Sが摺動されて雌ハウジング8の外面8aが雄ハウジング20A(20B)の内面20aに近付けられる。このようにしてリブ41の先端面41Sと引込み部43の被当接面43Sとの干渉量(接触面積)が増加することにより、雄ハウジング20A(20B)および雌ハウジング8のそれ以上の挿入が確実に規制される。これによればリブと周壁との干渉が看過されることがなくなり、誤嵌合検知手段4により、雄ハウジング20A(20B)(一方)および雌ハウジング8(他方)が非正規組み合わせ嵌合(誤嵌合)であることが確実に検知されることにより、誤結防止力の向上を図ることができる。
【0068】
また、雌ハウジング8(他方)に装着されて前記一方に挿入される複数のスペーサを有し、雄ハウジング20A(20B)(一方)に挿入される複数のスペーサ9A、9Bを有し、凹溝42および引込み部43(規制部)は、複数のスペーサ9A、9Bそれぞれに設けられている。これによれば、複数のスペーサ9A、9Bに対して、雌ハウジング8を共通化することにより、例えば製品を増やす場合には、雌ハウジング8は新規に製造せずとも、スペーサ9のみを新規製造することで対応することができるから、コストの低減を図ることができる。
【0069】
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0070】
前記実施形態では、端子収容室8Aを有する雌ハウジング8(他方)と、スペーサ9A(9B)と、が別体に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。雌ハウジング8とスペーサ9A(9B)とが一体に構成されていてもよい。
【0071】
また前記実施形態では、各リブ41A、41Bの先端面41Sは、下方Z2に向かうにしたがって後方X2(雌コネクタ3側)に突出する傾斜面から構成され、各引込み部43A、43B(規制部)の被当接面43Sは、上方Z1に向かうにしたがって前方X1(雄コネクタ2側)に突出する傾斜面から構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。各リブ41A、41Bの先端面41Sおよび各引込み部43A、43B(規制部)の被当接面43Sは、前後方向Xに逆の傾斜であってもよい。即ち、各リブ41A、41Bの先端面41Sおよび各引込み部43A、43Bの被当接面43Sは、雄ハウジング20A(20B)(一方)および雌ハウジング8(他方)の嵌合が進むに伴って、雌ハウジング8の外面8aが雄ハウジング本体20(一方ハウジング本体)の内面20aに近付くような傾斜を有して構成されていればよい。
【0072】
また前記実施形態では、雄ハウジング20A、20B(雄ハウジング、一方)は、雄ハウジング本体20(一方ハウジング本体)と、リブ41A、41Bと、を有し、雌ハウジング8(他方)は、凹溝42A、42Bと、引込み部43A、43B(規制部)と、を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。雄ハウジング20A、20Bは、凹溝42A、42Bと、引込み部43A、43B(規制部)と、を有し、雌ハウジング8は、リブ41A、41Bと、を有する構成であってもよい。
【0073】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0074】
1 コネクタユニット
20A 第1雄ハウジング(雄ハウジング、一方)
20B 第2雄ハウジング(雄ハウジング、一方)
20 雄ハウジング本体(一方ハウジング本体)
20a 雄ハウジング本体の内面(一方ハウジング本体の内面)
41A、41 第1リブ(リブ)
41B、41 第2リブ(リブ)
41S 先端面
42A、42 第1凹溝(凹溝)
42B、42 第2凹溝(凹溝)
43A、43 第1引込み部(規制部)
43B、43 第2引込み部(規制部)
43S 被当接面
8 雌ハウジング(他方)
8a 雌ハウジングの外面(他方の外面)
9A 第1スペーサ(スペーサ)
9B 第2スペーサ(スペーサ)