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特開2024-135733荷物管理装置、車両及び荷物管理方法
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  • 特開-荷物管理装置、車両及び荷物管理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135733
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】荷物管理装置、車両及び荷物管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q10/083
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046571
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水師 由佳
(72)【発明者】
【氏名】下沢 智啓
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】積載する荷物と積載する場所について、積付情報を確認しながら荷物の積載を行うと荷物の積載に時間がかかる。加えて、熟練したドライバーは、プログラムにより作成された積付順序により荷物の積み込みを行うことに抵抗があることも多い。
【解決手段】本開示の一態様における荷物管理装置は、荷物の識別子を取得する第1の取得部と、荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の識別子を取得する第1の取得部と、
前記荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、
前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、
を有する荷物管理装置。
【請求項2】
前記識別子に対応する荷物情報を取得する第3の取得部をさらに有する、
請求項1に記載の荷物管理装置。
【請求項3】
前記荷物情報は、荷物の配送先を含む、
請求項2に記載の荷物管理装置。
【請求項4】
前記荷室の位置を取得する第4の取得部と、
前記配送先に応じて、荷下ろしする荷物を特定する特定部をさらに有する、
請求項3に記載の荷物管理装置。
【請求項5】
前記特定部からの情報を取得し、荷下ろしする荷物を表示する表示部をさらに有する、
請求項4に記載の荷物管理装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の荷物管理装置が搭載された車両。
【請求項7】
荷物の識別子を取得するステップと、
前記荷物の荷室内の位置を取得するステップと、
前記識別子に対応した前記位置を記憶するステップと、
を有する荷物管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、荷物管理装置、車両及び荷物管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両、例えばトラックによる荷物の配送では、ドライバーが荷物を荷室に積み込み、荷物の配送順序及び荷物が荷室のどこに積載されているかをドライバーが記憶し、ドライバーの記憶に基づいて各配送場所で荷室から荷物を見つけて配送をしていた。各配送場所で順に荷物を下ろす場合に備えて、荷室へ荷物を積載する順序の工夫はドライバー自身が行っていた。
【0003】
これに対し、自動で荷物の積付情報を作成する装置及びプログラムが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【0004】
また、荷物のIDと荷物の位置を把握して、荷室内の画像を生成することで荷室内の状況を判りやすく表示する技術が提案されている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-076965号公報
【特許文献2】特開2022-149695号公報
【特許文献3】特開2021-080064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2では、プログラムが作成した積付情報に従って荷物の積み込みを行うことで、荷物の配送先などの荷物情報、及び荷物の荷室における搭載位置を把握することができる。しかし、積載する荷物と積載する場所について、積付情報を確認しながら荷物の積載を行うと、荷物の積載に時間がかかる。加えて、熟練したドライバーは、各個人の経験に基づく配送効率のよい積載方法を有していることも多く、プログラムにより作成された積付順序により荷物の積み込みを行うことに抵抗があることも多い。また、このようなプログラムに基づく荷物の積載が必ずしも効率の良い荷積みや配送につながらないこともある。
【0007】
特許文献3は、荷物のIDと荷物の位置を把握するが、荷室内の表示を行うものであって、積み込みした荷物の状況を記憶し管理するものではない。
【0008】
本開示の目的は、効率よく荷物の配送を行うことが可能となる荷物管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様における荷物管理装置は、荷物の識別子を取得する第1の取得部と、前記荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、を有する。
【0010】
本開示の一態様における荷物管理方法は、荷物の識別子を取得するステップと、荷物の荷室内の位置を取得するステップと、前記識別子に対応した前記位置を記憶するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、どのような積載方法で荷積みを行っても、各荷物がどの位置に積載されているか把握することができ、効率よく荷物の配送を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】荷室に荷物を積み込んでいる例を示す図
図2】荷物情報管理装置の構成を示す図
図3】荷積み処理を記載した図
図4】荷下ろし処理を記載した図
図5】IDテーブルの例を示す図
図6】荷積み位置テーブルの例を示す図
図7】表示の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。
【0014】
本実施の形態において、車両の荷室100に荷物140を積み込んでいる例を図1に示す。荷物142~151は、既に荷積みされた荷物である。荷物146は、荷物145の下に荷積みされている。荷物140は、荷物142の上に荷積みされる。荷室100は、センサ110、RFID(Radio Frequency IDentification)リーダ120、及び表示部130を有する。荷物140にはRFIDタグ141が付与されている。荷物142~151にも、RFIDタグが付与されている。センサ110はカメラ及び/又は深度センサであってよい。本実施の形態によれば、荷積みされた荷物140、142~147等の荷室内における3次元位置を把握することができる。
【0015】
<装置の構成>
図2に、荷物管理装置の構成を示す。
【0016】
荷物管理装置200は、車両及び/又は運送会社の事務所に設置される。荷物管理装置200は、処理部201、メモリ202、通信部203、及び入出力部204を有し、互いに接続されている。荷室100に設置されているセンサ110(「第2の取得部」の一例に該当する)、RFIDリーダ120(「第1の取得部」の一例に該当する)、表示部130は入出力部204に含まれてよい。センサ110、RFIDリーダ120、及び/又は表示部130は、通信部203を介して接続されていてもよい。
【0017】
処理部201は、荷積み時の処理、荷下ろし時の処理等の各種処理を実行する。処理装置は、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processer)であってもよい。
【0018】
メモリ202は、荷物に付与されたIDのテーブル、荷積み位置のテーブルの他、処理部201が実行するプログラム及びパラメータが記憶されている。
【0019】
通信部203(「第3の取得部」の一例に該当する)は、外部装置と通信する。荷室100に設置されているセンサ110、RFIDリーダ120、及び表示部130が、通信部203を介して接続されている場合、荷物のID及び荷物が配置された位置は通信部203を介して取得され、表示部130に対する制御が送信される。荷物情報は、通信部203を介して図示しない外部のサーバから取得されてもよい。
【0020】
入出力部204は、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力デバイスによって処理部に対する入力がされるほか、レーザーポインター、ディスプレイ等の出力デバイスを用いて表示(荷物に対する表示)が行われる。タッチパネルとディスプレイは一体化されていてもよい。入出力部204は、荷室100に設置されているセンサ110、RFIDリーダ120、及び表示部130を含んでもよい。入出力部の構成は限定されない。
【0021】
<荷積み処理>
図3を用いて、処理部201が行う、一例としての荷積み時の処理について説明する。
【0022】
荷室100の入り口付近等に設置されたRFIDリーダ120により、荷積みする荷物140に付与されたRFIDタグ141が読み取られ、荷物のID(識別子)を認識する(S301)。
【0023】
荷物の識別はRFIDリーダ120以外の識別手段でもよい。例えば、RFIDリーダ120がRFIDタグ141を読み取る代わりに、荷物の表面に表示されているバーコード、2次元バーコード、文字、又は独自の目印を、バーコード、2次元バーコード、文字、又は独自の目印の認識装置により読み取ってもよい。バーコード、2次元バーコード、文字、又は独自の目印から、RFIDタグ141に記憶されている情報と同様の情報を読み取ることができる。また、荷物をセンサ110で撮影し、荷物の色及び形並びに/若しくは深度の画像による荷姿から出し入れする荷物が個別に認識されてもよい。配送先が記載された文字を読み込んでもよい。
【0024】
RFIDリーダ120は、荷室又はハンディー端末、ドローン等の移動可能な機器に設置されている装置である。RFIDリーダ120を荷室の入り口に設置すれば、荷室に荷物を出し入れする際に、出し入れする荷物が個別に認識される。認識されたIDは、処理部201に送信される。
【0025】
処理部201は、荷物のIDに対応する、荷物の配送先、重量、サイズ、体積、色、内容物、注意事項(われもの注意、天地無用、上積禁止など)などの荷物情報を、通信部203を介してサーバから取得する(S302)。RFIDタグ141に荷物の配送先、重量、サイズ、体積、色、内容物、注意事項(われもの注意、天地無用、上積禁止など)などの荷物情報が記憶されていてもよい。
【0026】
処理部201は、IDに対応する荷物の配送先、重量、サイズ、体積、色、内容物、注意事項などの情報を、IDテーブルとして、メモリ202に記憶する。(S303)。
【0027】
図5にIDテーブルの例を示す。図5は、東京を出発して、荷物140、142~143、148~149を名古屋で荷下ろしし、残りの荷物144~147、150~151を大阪で荷下ろしする場合の、名古屋で荷下ろしした後のIDテーブルの例を示している。
【0028】
処理部201は、荷室の天井等に設置されているセンサ110から受信した情報に基づいて、荷積みされた荷物の3次元の荷室内の位置を求める(S304)。処理部201は、荷室内に設置されたセンサ110により取得される画像等の情報の変化を検出することで、荷物の位置を特定することができる。処理部201は、センサ110から受信した情報に基づく荷物のサイズ、色等と、荷物情報に含まれている情報とを照合してもよい。
【0029】
処理部201は、特定された位置を位置情報としてIDに対応させて、荷積み位置テーブルとして、メモリ202に記憶する(S305)。
【0030】
図6に、荷積み位置テーブルの例を示す。図6の位置情報は、各荷物が占有する空間のうち、例えばX=0、Y=0、Z=0(図1の左奥)に一番近い空間の位置である。例えば、荷物146は、左奥隅に接しているので、X=0、Y=0、Z=0と示されている。位置情報は他の示し方であってもよい。大きさ情報が荷積み位置テーブルに登録されてもよい。
【0031】
処理部201は、所定時間RFIDリーダ120によるRFIDタグ141の読み取りがない場合、全ての荷物が荷積みされたと判断して、処理を終了してもよい。また、処理部201は、荷室の扉が閉められた時に、全ての荷物が荷積みされたと判断して、処理を終了してもよい。
【0032】
<荷下ろし処理>
図4を用いて、処理部201が行う、一例としての荷下ろしする時の処理について説明する。
【0033】
処理部201(「第4の取得部」の一例に該当する)は、現在の車両位置(荷室の位置)を示す情報を取得する(S401)。現在の車両位置を示す情報は、車両やドライバーが所持する端末に搭載されているGPSに基づいて取得されてもよいし、ドライバーが入力してもよい。
【0034】
処理部201(「特定部」の一例に該当する)は、現在の車両位置を示す情報とIDテーブルの目的地が一致する荷物のIDを取得する(S402)。IDテーブルの目的地と現在の車両位置が一致する荷物は荷下ろしする荷物であるから、荷下ろしする荷物を特定することができる。
【0035】
処理部201は、荷下ろしする荷物のIDに基づいて、荷積み位置テーブルから該当するIDが付与された荷物の位置情報を取得する(S403)。
【0036】
処理部201は、荷物の位置情報に基づいて、荷下ろしする荷物の表示を行う(S404)。
【0037】
この場合の表示とは、ドライバーに荷下ろしする荷物を分かりやすく(認識しやすく)するためのものである。表示部130が天井に設置された複数のランプである場合、表示は、荷下ろしする荷物が積込まれた位置に対応する位置に最も近い天井のランプが点灯してもよい。荷下ろしする荷物がなくなると、対応する天井のランプが消灯する。ランプはスポットライトなど、特定の荷物を照らすランプでもよい。ランプの点灯によって明るくなった位置の荷物を荷下ろしすることにより、荷下ろしする荷物が確認しやすい。荷下ろしする荷物の位置を照らすランプの色が変化してもよい。
【0038】
荷下ろしする荷物がレーザーポインターで示されてもよい。
【0039】
また、センサ110がカメラである場合には、このカメラにより撮影された荷下ろしする荷物の画像が、バックモニター、カーナビまたは荷室内に設置したモニター又はプロジェクターにより表示されてもよい。この場合の表示は、カメラにより取得された画像をモニター等の画面に表示することを意味する。
【0040】
荷下ろしする荷物が、ドライバー(荷下ろしする人)のスマートホン又はハンディー端末の画面に表示されてもよい。スマートホンには、現在積み込まれている荷物が表示され、荷下ろしする荷物が別の態様で表示されてもよい。例えば、現在積み込まれている荷物のうち、荷下ろししない荷物がグレーで表示され、荷下ろしする荷物が赤で表示されるようにしてもよい。荷物に対応して、伝票番号、配送先の住所、注意事項等が表示されてもよい。荷下ろしする荷物の残り数が表示されてもよい。
【0041】
図7は、車両が名古屋到着時(図5参照)にドライバーのスマートホンに表示されるイメージの例を示す。スマートホンの表示には、現在積み込まれている荷物140、142~151が示されている。名古屋では荷物140、142~143、148~149が荷下ろしする荷物であるから、荷物140、142~143、148~149は赤で表示され、荷物144~147、150~151はグレーで表示される。
【0042】
スマートホン又はヘッドマウントディスプレイ(HMR:Head Mounted Display)等を用いた拡張現実(AR:Augmented Reality)により、荷下ろしする荷物に対する表示が行われてもよい。荷下ろしする荷物の表示は、荷物毎に順番に表示されてもよいし、荷下ろしする全ての荷物が一度に表示されてもよい。
【0043】
荷下ろしされる荷物は、荷室入り口に設置されているRFIDリーダ120によって荷物に付与されたRFIDタグ141が読み取られ、IDが取得される(S405)。センサから取得された情報に基づく荷下ろしされた荷物と、RFIDリーダ120により取得されたIDに基づく荷物を照合してもよい。
【0044】
取得されたIDの荷物は、荷下ろしされた荷物であるから、IDテーブルに荷下ろしした場所を記録してもよい(S406)。荷下ろしした荷物をIDテーブルから削除してもよい。
【0045】
図5における荷下ろしの欄は、東京を出発して、荷物140、142~143、148~149を名古屋で荷下ろしし、残りの荷物144~147、150~151を大阪で荷下ろしする場合の、名古屋で荷下ろしした後のIDテーブルの例を示している。
【0046】
荷下ろしする荷物が残っていれば、S402に戻って新たに荷下ろしする荷物のIDを取得し、残っていなければ、全ての荷下ろしすべき荷物が荷下ろしされたため、処理は終了する(S407)。荷下ろしする荷物が残っているにも拘わらず、荷室の扉が閉められた時に、警告表示を行ってもよい。
【0047】
<変形例>
荷積み位置テーブルには、3次元の位置情報が記録されたが、2次元の位置情報が記録されてもよい。荷室内の荷物の画像は、荷下ろし時だけでなく、ドライバーあるいは運送会社の担当者の要求に応じて運転席のモニター、事務所のモニター、あるいはドライバーや事務所の管理者が保持しているスマートホン等に画面に適宜表示されてもよいし、車両の運行中は常に表示されていてもよい。
【0048】
荷積み処理であるか荷下ろし処理であるかは、ドライバーが処理の選択をしてもよいし、積載率や車両の位置に基づいて決定されてもよい。
【0049】
本実施の形態によれば、事前に用意された積み付け図に従うことなく、ドライバー自身が荷室へ荷物を積載する順序を自由に決定しても、荷物が荷室内でどのように積載されているかを把握することができる。
【0050】
さらに、本実施の形態によれば、熟練ドライバーの経験に基づいた積込み手法を取得できるため、新人ドライバーの教育に役立てることができる。加えて、荷物がどのように積込みされて配達されたかを記録するため、例えば上積み厳禁の荷物が上積みされることなく正しく配送されたことを証明できる等、配達の品質保証につながる。
【0051】
本開示は、トラックに積載される荷物で説明したが、他の車両に積載される荷物又は倉庫に保管される荷物に適用されてもよい。
【0052】
(1)本開示の一態様における荷物管理装置は、荷物の識別子を取得する第1の取得部と、前記荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、を有する。
【0053】
(2)本開示の一態様における荷物管理装置は、(1)の荷物管理装置において、前記識別子に対応する荷物情報を取得する第3の取得部をさらに有する。
【0054】
(3)本開示の一態様における荷物管理装置は、(2)の荷物管理装置において、前記荷物情報は、荷物の配送先を含む。
【0055】
(4)本開示の一態様における荷物管理方法は、(3)の荷物管理装置において、前記荷室の位置を取得する第4の取得部と、前記配送先に応じて、荷下ろしする荷物を特定する特定部をさらに有する。
【0056】
(5)本開示の一態様における荷物管理装置は、(4)の荷物管理装置において、前記特定部からの情報を取得し、荷下ろしする荷物を表示する表示部をさらに有する。
【0057】
(6)本開示の一態様における車両は、(1)~(5)のいずれか1つに記載の荷物管理装置が搭載されている。
【0058】
(7)本開示の一態様における荷物管理方法は、荷物の識別子を取得するステップと、前記荷物の荷室内の位置を取得するステップと、前記識別子に対応した前記位置を記憶するステップと、を有する。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本開示の荷物管理装置は、車両の荷物管理に有用である。
【0060】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0061】
100 荷室
110 センサ
120 RFIDリーダ
130 表示部
140、142~151 荷物
141 RFIDタグ
200 荷物管理装置
201 処理部
202 メモリ
203 通信部
204 入出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の識別子を取得する第1の取得部と、
前記荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部が取得した前記識別子と前記第2の取得部が取得した前記位置に基づいて、前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、
を有する荷物管理装置。
【請求項2】
前記識別子に対応する荷物情報を取得する第3の取得部をさらに有する、
請求項1に記載の荷物管理装置。
【請求項3】
前記荷物情報は、荷物の配送先を含む、
請求項2に記載の荷物管理装置。
【請求項4】
前記荷室の位置を取得する第4の取得部と、
前記配送先に応じて、荷下ろしする荷物を特定する特定部をさらに有する、
請求項3に記載の荷物管理装置。
【請求項5】
前記特定部からの情報を取得し、荷下ろしする荷物を表示する表示部をさらに有する、
請求項4に記載の荷物管理装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1つに記載の荷物管理装置が搭載された車両。
【請求項7】
第1センサにより荷物の識別子を取得する第1ステップと、
第2センサにより前記荷物の荷室内の位置を取得する第2ステップと、
処理部により、前記第1ステップで取得した前記識別子と前記第2ステップで取得した前記位置に基づいて、前記識別子に対応した前記位置をメモリに記憶する第3ステップと、
を有する、荷物管理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示の一態様における荷物管理装置は、荷物の識別子を取得する第1の取得部と、前記荷物の荷室内の位置を取得する第2の取得部と、前記第1の取得部が取得した前記識別子と前記第2の取得部が取得した前記位置に基づいて、前記識別子に対応した前記位置を記憶する記憶部と、を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本開示の一態様における荷物管理方法は、第1センサにより荷物の識別子を取得する第1ステップと、第2センサにより前記荷物の荷室内の位置を取得する第2ステップと、処理部により、前記第1ステップで取得した前記識別子と前記第2ステップで取得した前記位置に基づいて、前記識別子に対応した前記位置をメモリに記憶する第3ステップと、を有する。