(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135824
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20240927BHJP
H04N 21/262 20110101ALI20240927BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/262
G06T19/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046703
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】316005926
【氏名又は名称】ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100154036
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】安部 健太
(72)【発明者】
【氏名】小林 俊広
【テーマコード(参考)】
5B050
5C164
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050BA12
5B050CA08
5B050DA01
5B050EA04
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5C164MA03S
5C164SA26S
5C164SC11P
5C164SC21P
5C164TA08S
5C164YA12
(57)【要約】
【課題】ユーザの反応に応じたコンテンツを提供するためにデータを取得することを可能とする。
【解決手段】第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、前記データの有効性を確認する確認部と、前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、
前記データの有効性を確認する確認部と、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記提示制御部は、前記データが有効であると確認された場合、前記ユーザ端末で前記第二の所定期間において前記第二のコンテンツが提示されるよう制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提示制御部は、前記データが有効ではないと確認された場合、前記ユーザ端末で前記第二の所定期間において前記第二のコンテンツの提示を阻止するよう制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報を前記ユーザ端末に送信しないことで、前記第二のコンテンツの提示を阻止する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可しない旨の情報を、前記ユーザ端末に送信することで、前記第二のコンテンツの提示を阻止する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記ユーザの挙動を示すデータに基づいて変化したコンテンツである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提示制御部は、前記データの有効性の確認結果に基づく前記第二のコンテンツの提示を許可する制御において、前記第一のコンテンツが変化した前記第二のコンテンツのデータと、当該第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報とを、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提示制御部は、前記データが有効であると確認された場合、前記第二のコンテンツの提示を許可する制御として、前記第二のコンテンツの提示が許可される前記第二の所定期間を示す情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記ユーザの挙動を示すデータは、挙動定義リストにより予め定義されるデータにより決定される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、
前記第一のコンテンツに対する各ユーザの挙動を示すデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された各ユーザの挙動を示すデータを分析する分析部と、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第一のコンテンツは、複数の仮想空間に提供され、
前記分析部は、前記複数の仮想空間における前記第一のコンテンツに対する各ユーザの挙動を示すデータを、前記複数の仮想空間ごとに分析する、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記情報処理装置は、前記分析部により分析された結果を、前記第一のコンテンツを生成したクリエイターが用いるクリエイター端末に送信する制御を行う、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記分析部による分析結果に基づいて前記クリエイター端末を用いて前記クリエイターにより編集されたコンテンツである、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記分析部による前記ユーザの挙動を示すデータの分析結果に基づいて自動で変更されたコンテンツである、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記コンテンツは、3Dモデル、動画、2D画像、または音声データである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
プロセッサが、
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得することと、
前記データの有効性を確認することと、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御することと、
を含む、情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータを、
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、
前記データの有効性を確認する確認部と、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、
として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、3Dモデルまたは2D画像等の様々なコンテンツ(仮想物体とも称される)が配置される仮想空間を仮想空間サーバにより提供する技術が知られている。ユーザは、スマートフォン、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、またはPC等の様々な形態のユーザ端末により当該仮想空間を体験し得る。仮想空間には、ユーザに対応付けられ、ユーザが操作可能なアバターが配置されてもよい。
【0003】
例えば、特許文献1では、仮想空間内に配置される仮想物体を視野に含むアバターの反応を検出して分析する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ユーザの反応に応じたコンテンツを提供するために、仮想空間に配置されるコンテンツに対するユーザの挙動を示すデータを取得することが望まれる。
【0006】
そこで、本開示では、コンテンツに対するユーザの挙動を示すデータの取得に応じて当該コンテンツの提示を制御することで、ユーザの反応に応じたコンテンツを提供するためにデータを取得することが可能な情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、前記データの有効性を確認する確認部と、前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、プロセッサが、第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得することと、前記データの有効性を確認することと、前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御することと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0009】
また、本開示によれば、コンピュータを、第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、前記データの有効性を確認する確認部と、前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、として機能させる、プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態による情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】本実施形態によるコンテンツサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態による分析結果510の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態による初期接続時の動作処理の第一の例を示すシーケンス図である。
【
図5】本実施形態による初期接続時の動作処理の第二の例を示すシーケンス図である。
【
図6】本実施形態によるメタバース体験時の動作処理を示すシーケンス図である。
【
図7】本実施形態による分析時の動作処理の第一の例を示すシーケンス図である。
【
図8】本実施形態による分析時の動作処理の第二の例を示すシーケンス図である。
【
図9】本実施形態の変形例による情報処理システム2の全体構成を示す図である。
【
図10】情報処理装置900のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
また、説明は以下の順序で行うものとする。
1.構成
1-1.システム構成
1-2.コンテンツサーバ30の構成
2.動作処理
2-1.初期接続時の動作処理の第一の例
2-2.初期接続時の動作処理の第二の例
2-3.メタバース体験時の動作処理
2-4.分析時の動作処理の第一の例
2-5.分析時の動作処理の第二の例
3.変形例
3-1.第1の変形例
3-2.第2の変形例
3-3.第3の変形例
3-4.第4の変形例
4.ハードウェア構成
5.補足
【0013】
<1.構成>
本開示の一実施形態による情報処理システムについて、図面を用いて具体的に説明する。
【0014】
<<1-1.システム構成>>
図1は、本開示の一実施形態による情報処理システム1の全体構成を示す図である。本実施形態による情報処理システム1は、1以上のメタバースサーバ20と、コンテンツサーバ30(情報処理装置の一例)と、各ユーザに使用される1以上のユーザ端末10(情報処理端末の一例)と、各コンテンツを生成する各クリエイターに使用される1以上のクリエイター端末50と、を含む。
【0015】
メタバースサーバ20は、メタバース(仮想空間)を構築し、ネットワーク40を介して、メタバースを描画するために必要なメタバース情報(仮想空間情報)をユーザ端末10に適宜提供する。メタバースサーバ20は、異なるメタバース毎に用意され得る。複数のメタバースサーバ20は、それぞれ別個の物理サーバであってもよいし、1の物理サーバで稼働する別個の仮想サーバであってもよい。また、異なるメタバースは異なる事業主体により提供されてもよい。
【0016】
メタバース情報とは、例えば、メタバースのマップデータ、およびメタバースに配置されるコンテンツ(仮想物体)の位置情報または状態情報(例えば、表情、姿勢、向き、色、形状の状態)である。本実施形態では、ユーザ端末10において、メタバース情報に基づいてユーザ視点のメタバース映像が描画される。本明細書では、コンテンツとして、例えば、3Dモデル、動画、2D画像、または音声データ等が挙げられる。具体的には、例えば、コンテンツの一例として、各ユーザ(参加者)のアバター(以下、ユーザアバターとも称する)、アバターが身に着けるアイテム、仮想空間中に配置する建物等の物体、またはアーティスト(主催者)のアバターの3Dモデルが挙げられる。また、コンテンツの一例として、アーティストのアバターによる音楽ライブイベント、楽曲、および楽曲に付随する3Dオブジェクトまたは2Dオブジェクト等が配置された空間そのものも挙げられる。
【0017】
ユーザアバターの位置、姿勢、動作、および表情等は、ユーザ端末10を用いてユーザにより操作され得る。メタバースサーバ20は、メタバースに参加(入室)するユーザに対応付けられるユーザ端末10から受信するユーザの操作情報を、同メタバースに参加(入室)する他のユーザに対応付けられるユーザ端末10に送信する。これにより、各ユーザアバターの位置、姿勢、動作、および表情等が、同メタバースに参加(入室)する各ユーザのユーザ端末10において同期され得る。また、ユーザ視点とは、ユーザに対応付けられるユーザアバターの視点であってもよいし、当該ユーザアバターを画角の中心とする視点であってもよい。
【0018】
コンテンツサーバ30は、メタバースに配置され得るコンテンツのデータを格納し、管理する情報処理装置である。各コンテンツは、例えばクリエイターにより生成され、コンテンツサーバ30に格納される。コンテンツのデータには、コンテンツの本体データ(3Dモデル、動画、2D画像、または音声のデータ等)と、コンテンツに付随する各種付加情報(例えば、Bounding Boxなど3Dモデルが配置される位置姿勢や物体サイズを表現する情報、物体色および材質などの見た目に関するパラメータ、コンテンツの状態、または動画およびアニメーションのシーケンス長さ、速度等。以下、メタデータとも称する。)が含まれる。コンテンツのデータは、コンテンツサーバ30からユーザ端末10に送信されてもよいし、メタバースサーバ20を介してユーザ端末10に送信されてもよい。
【0019】
コンテンツサーバ30は、コンテンツのメタデータをメタバースサーバ20に送信する。また、コンテンツサーバ30は、コンテンツのデータ(少なくともコンテンツの本体データを含む)をユーザ端末10に送信してもよい。ユーザ端末10では、メタバースサーバ20から受信するメタバース情報に基づいてユーザ視点のメタバース映像を描画する際、メタバース情報で示される位置に、コンテンツサーバ30から受信した対応するコンテンツの本体データに基づいて当該コンテンツ(例えばユーザアバター)を描画し得る。
【0020】
なお、コンテンツとは、映像データ、音声データ、各種メタデータがそれぞれ格納されたファイルデータであってもよい。この場合、ユーザ端末10では、メタバース情報に含まれる再生指示に応じて、コンテンツサーバ30から受信したコンテンツデータの再生(音声出力、映像出力、またはモーションの再生)を行ってもよい。
【0021】
また、仮想空間に配置されるコンテンツが全てコンテンツサーバ30に格納されていなくともよい。本実施形態によるコンテンツサーバ30の管理対象としない一部のコンテンツのデータはメタバースサーバ20に格納され、メタバースサーバ20からユーザ端末10に送信されてもよい。
【0022】
ユーザ端末10は、ユーザに利用される情報処理端末である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)、視界全体を覆うHMD(Head mounted Display)、メガネ型表示装置、またはプロジェクタ等により実現される。
【0023】
ユーザ端末10は、メタバースサーバ20から受信したメタバース情報と、メタバースサーバ20またはコンテンツサーバ30から受信したコンテンツのデータと、を用いて、各コンテンツが配置されるメタバース映像をユーザ視点で描画(表示)、またはメタバース内の音声として出力する。また、ユーザ端末10は、ユーザアバターに対するユーザの操作情報をメタバースサーバ20に送信する制御を行う。なお、このようなユーザ端末10の各種制御は、ユーザ端末10に予めインストールされたクライアントモジュール(アプリケーション)により実行されてもよい。クライアントモジュールは、メタバースを運営する運営者側から提供されてもよい。
【0024】
クリエイター端末50は、コンテンツを生成したクリエイターに利用される端末である。クリエイター端末50は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)、または視界全体を覆うHMD(Head mounted Display)等により実現される。
【0025】
(課題の整理)
ここで、コンテンツ制作者側(例えばクリエイター)が、コンテンツの編集、または新たなコンテンツの制作を行うためには、コンテンツに対するユーザの挙動(反応)を示すデータを、コンテンツ制作者側が適切に取得することが望ましい。
【0026】
そこで、本実施形態では、コンテンツに対するユーザの挙動を示すデータの取得に応じて当該コンテンツの提示(表示または再生)を制御することで、ユーザの反応に応じたコンテンツを提供するためのデータを適切に取得することを可能とする。これにより、コンテンツ制作者側(例えばクリエイター)は、ユーザの反応(挙動)に基づいてコンテンツを編集し、ユーザの反応が反映されたコンテンツを提供したり、新たなコンテンツを制作する際にユーザの反応を反映させたりすることができる。
【0027】
以上、本開示の一実施形態による情報処理システム1の概要について説明した。なお、
図1に示すシステム構成は一例であって、本開示はこれに限定されない。
【0028】
続いて、本実施形態による情報処理システム1に含まれるコンテンツサーバ30の具体的な構成について図面を参照して説明する。
【0029】
<<1-2.コンテンツサーバ30の構成>>
図2は、本実施形態によるコンテンツサーバ30の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、コンテンツサーバ30は、通信部310、制御部320、および記憶部330を含む。
【0030】
(通信部310)
通信部310は、外部装置にデータを送信する送信部と、外部装置からデータを受信する受信部を有する。本実施形態による通信部310は、例えば有線または無線LAN(Local Area Network)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、携帯通信網(LTE(Long Term Evolution)、4G(第4世代の移動体通信方式)、5G(第5世代の移動体通信方式))等を用いて、外部装置またはインターネットと通信接続してもよい。
【0031】
例えば、通信部310は、ネットワーク40を介してメタバースサーバ20にコンテンツのメタデータを送信する。また、通信部310は、ネットワーク40を介してユーザ端末10にコンテンツのデータ(少なくとも本体データを含む)を送信する。
【0032】
また、通信部310は、ネットワーク40を介して、ユーザ端末10から、エンゲージメントデータ(ユーザの挙動を示すデータの一例)を取得(受信)する取得部としても機能する。また、通信部310は、ネットワーク40を介して、クリエイター端末50にエンゲージメントデータの分析結果を送信する。
【0033】
(制御部320)
制御部320は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってコンテンツサーバ30内の動作全般を制御する。制御部320は、例えばCPU(Central Processing Unit)、またはマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。また、制御部320は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
【0034】
また、制御部320は、コンテンツ利用登録処理部321、ENGデータ確認部322、コンテンツ提示制御部323、およびENG分析部324としても機能する。
【0035】
コンテンツ利用登録処理部321は、メタバースサーバ20からの要求に応じて、コンテンツの利用登録処理を行う。具体的には、コンテンツ利用登録処理部321は、メタバースサーバ20が、記憶部330のコンテンツデータDB(データベース)331に格納しているコンテンツを利用する権利(以下、利用権と称する)を有するか否かを確認し、コンテンツの利用権をメタバースサーバ20が有すると確認した場合には、当該コンテンツの利用IDと当該コンテンツのメタデータをメタバースサーバ20に送信する処理を行う。例えば、メタバースサーバ20の運営者がクリエイターにコンテンツの生成を依頼した場合、運営者がクリエイターからコンテンツを購入した場合、メタバースサーバ20の運営事業社にクリエイターが所属している場合、メタバースサーバ20の運営者がクリエイター自身である場合、またはクリエイターがメタバースサーバ20の運営者にコンテンツの利用を依頼した場合等には、コンテンツの利用権をメタバースサーバ20が有していることが想定される。なお、利用権の確認方法については特に限定しない。また、利用権とは、コンテンツを利用する権利であり、より具体的には、コンテンツ(著作物)の利用許諾契約がクリエイターとの間で行われていることが想定されるが、ここでは特に限定しない。
【0036】
ENGデータ確認部322は、通信部310(取得部)により取得された、コンテンツに対するユーザの挙動を示すデータの一例であるエンゲージメントデータ(以下、ENGデータと称する。)の有効性を確認する。ENGデータは、ユーザアバターがコンテンツに向けた視線情報や、ユーザアバターの視線がコンテンツデータと交差する部位(すなわち、ユーザアバターがコンテンツを注視している領域)、またはユーザアバターがコンテンツに接触した際のコンテンツあるいはユーザアバターの部位(ユーザアバターの右手左手の区別)等、コンテンツに対するユーザの(ユーザアバターを介した)挙動(例えばユーザアバターがコンテンツに接近する、遠ざかる、手を振る、など)、それらが発生したタイミングを示す時刻情報(タイムスタンプ)または経過時間、動作速度および加速度、コンテンツとユーザとの間に生じた音声会話情報、等が挙げられる。どのような挙動をENGデータとするかは、コンテンツ毎にENG定義リスト(挙動定義リストの一例)で定められる。ENG定義リストは、クリエイターにより生成されてもよい。また、各コンテンツのENG定義リストは、利用されるメタバース、若しくはユーザ端末の機能または性能に応じて異なってもよい。
【0037】
有効性の確認方法については特に限定しないが、例えば、ENGデータ確認部322は、ENGデータが空、偽造、または破損等の不正なデータではないことを確認する。また、ENGデータ確認部322は、通信部310によって取得されたENGデータが、ENG定義リストで定められたENGデータであることを確認してもよい。
【0038】
また、ENGデータ確認部322は、有効性を確認したENGデータを、記憶部330のENGデータDB333に、コンテンツに対応付けて(例えばENGデータと共にユーザ端末10から送信されるコンテンツの利用IDと共に)格納する。なお、本実施形態によるコンテンツは、複数のメタバースに提供され得る。例えば、一のコンテンツが、第一のメタバースと、第一のメタバースと異なる第二のメタバースの両方で利用される場合がある。ENGデータ確認部322は、ENGデータの対象のコンテンツがどのメタバースで利用されたかを認識し、メタバース別にENGデータを格納する。具体的には、ENGデータ確認部322は、各メタバースに対応するENGデータDB333(ENGデータDB333a、333b、333c・・・)に、対応するENGデータを格納する。
【0039】
対象のコンテンツがどのメタバースで利用されているかは、例えばENGデータと共にユーザ端末10から受信するコンテンツの利用IDから判断してもよい。若しくは、ユーザ端末10でメタバース映像の描画、ENGデータの取得、およびENGデータの送信等を実施するクライアントモジュール(アプリケーション)が動作している場合、当該クライアントモジュールはメタバースに対応付けられることが想定される。例えば、メタバースを運営する運営者により、専用のクライアントモジュールが提供されることが想定される。この場合、ENGデータ確認部322は、ユーザ端末10からクライアントモジュールのID(モジュールID)を受信し、モジュールIDから、対応するメタバースを判断することも可能である。
【0040】
コンテンツ提示制御部323は、ユーザ端末10でのコンテンツの提示を制御する。具体的には、コンテンツ提示制御部323は、ユーザ端末10でのコンテンツの提示(表示または再生)を許可または阻止する制御を行い得る。例えば、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツの提示許可、コンテンツの提示不許可、またはコンテンツのモザイク化等の処理を行い得る。ユーザ端末10でのコンテンツの提示としては、より具体的には、アバター3Dモデルを用いたアバターの描画、動画の再生、2D画像の表示、音声データの出力(再生)等が挙げられる。
【0041】
コンテンツの提示を許可する制御とは、所定期間におけるコンテンツの提示を許可する制御である。例えば、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツの提示を許可する制御として、コンテンツ提示を許可する所定期間を示す情報(有効期限情報とも称する)をユーザ端末10に送信してもよい。より具体的には、コンテンツ提示制御部323は、ENGデータ確認部322によりENGデータ(コンテンツ(第一のコンテンツの一例)に対するユーザの挙動を示すデータ)の有効性が確認された場合、当該ENGデータが取得された第一の所定期間より後の第二の所定期間における当該コンテンツ(第二のコンテンツの一例)の提示を許可する制御として、第二の所定期間を示す情報(有効期限情報の一例)をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10では、メタバース映像を描画する際、コンテンツサーバ30により許可されている期間の間、当該コンテンツを描画し得る。また、ユーザ端末10では、当該コンテンツを描画する期間の間に、当該コンテンツに対応するENGデータを取得し、コンテンツサーバ30に送信し、次の期間における当該コンテンツの提示許可を得る。コンテンツ提示制御部323は、コンテンツが提示され得る第一の所定期間におけるENGデータをユーザ端末10から取得することと引き換えに、第一の所定期間より後の第二の所定期間における上記コンテンツのユーザ端末10での提示を許可する制御を行うことで、より確実に、コンテンツのENGデータを取得することができる。
【0042】
所定期間は、例えば数十秒、または1分等であってもよい。一例として、有効期限情報は、数十秒、または1分等の時間的長さを示す情報が挙げられる。これにより、コンテンツ提示制御部323は、数十秒または1分毎等に、ENGデータの取得、ENGデータの有効性確認、およびコンテンツの提示許可または不許可制御の処理を行い得る。コンテンツ提示制御部323は、コンテンツのENGデータをリアルタイムに取得することができる。なお、所定期間の長さは、上記例に限られず、通信量またはENGデータにかかるオーバーヘッドに基づいて決定されてもよい。なお、有効期限情報は、単に時間的長さを示す情報に限られず、例えば、有効性を確認してから数十秒、1分、5分、または10分等の所定期間(特に限定せず)経過後の日時を示す情報であってもよい。
【0043】
なお、ユーザ端末10に送信されるコンテンツは予め暗号化されていてもよい。この場合、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツ提示を許可する制御として、復号に必要な情報(認証情報)を含む有効期限情報をユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10では、当該有効期限情報に含まれる復号に必要な情報に基づいて、所定期間の間だけ当該コンテンツを復号し、提示できる。ENGデータ確認部322によるENGデータの有効性の確認は、認証とも言える。
【0044】
また、予めユーザ端末10に所定期間を示す情報が送られ、または所定期間を示す情報がユーザ端末10で設定されている場合、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツ提示を許可する制御として、コンテンツ提示を許可する旨を示すコンテンツ提示許可情報をユーザ端末10に送信してもよい。ユーザ端末10は、コンテンツ提示許可情報を受信した場合、次の所定期間においてコンテンツを提示する制御を行う。
【0045】
コンテンツの提示を阻止する制御とは、所定期間におけるコンテンツの提示を阻止する制御である。例えば、コンテンツ提示制御部323は、ENGデータが有効ではないと確認された場合、次の有効期限情報(第二の所定期間を示す情報)、若しくはコンテンツ提示許可情報をユーザ端末10に送信しないことで、コンテンツの提示を阻止してもよい。ユーザ端末10では、コンテンツサーバ30により許可されている期間の間、当該コンテンツの描画が可能となるため、コンテンツサーバ30から次の有効期限情報またはコンテンツ提示許可情報を受信できなかった場合には、コンテンツの描画が出来ない状態(例えば復号できない状態)となる。この場合、ユーザ端末10は、コンテンツを非表示にしてもよいし、コンテンツの表示品質を下げてもよいし、コンテンツにモザイクを掛けてもよいし、コンテンツを所定の他の表示(例えば「認証不可」等の文字)に置換してもよい。有効期限情報またはコンテンツ提示許可情報を受信できない場合(認証されなかった場合)のユーザ端末10での提示制御については、コンテンツサーバ30から予め受信したENG定義リストに定義されていてもよい。
【0046】
また、コンテンツ提示制御部323は、阻止する制御の他の例として、ENGデータが有効ではないと確認された場合に、コンテンツの提示を許可しない旨の情報(コンテンツ提示不許可情報、またはブロック信号とも称される)をユーザ端末10に送信することで、ユーザ端末10でのコンテンツの提示を阻止してもよい。ユーザ端末10では、コンテンツサーバ30から受信するブロック信号に応じて、コンテンツの描画が出来ない状態(例えば復号できない状態)となる。
【0047】
また、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツ提示制御として、ENGデータの有効性が確認できたか否かを示す有効性の確認結果をユーザ端末10に送信する制御を行ってもよい。ユーザ端末10では、所定期間を示す情報が改め受信、または設定されていることを想定する。ユーザ端末10は、有効性が確認された場合には次の所定期間においてコンテンツを提示する制御を行い、有効性が確認されなかった場合には、コンテンツを提示しないようにする(または表示制限する)。なお、コンテンツ提示制御部323は、有効性が確認できたことを示す有効性の確認結果と、次の有効期限情報とを、ユーザ端末10に送信する制御を行ってもよい。
【0048】
ENG分析部324は、ENGデータDB333に格納された各コンテンツのENGデータを分析する。上述したように、コンテンツは複数のメタバースに提供され得るため、ENG分析部324は、メタバース毎に各コンテンツのENGデータを分析してもよい。ENG分析部324は、ENG定義リストで定義される各ENGの回数等を算出してもよい。例えば、ENG分析部324は、コンテンツの視聴回数、視聴時間、ユーザ(ユーザアバター)による接触回数、ユーザ(ユーザアバター)により視線が向けられた回数、視線を向けた人数等を算出してもよい。視線が向けられた回数とは、例えば、一定時間以上注視された回数であってもよい。
【0049】
分析結果は、例えばクリエイター端末50に送信される。クリエイターは、クリエイター端末50を用いて、自身が生成したコンテンツのENGデータの分析結果を閲覧し、当該コンテンツを編集したり、次作を考えたりすることができる。また、分析結果の閲覧からコンテンツ編集に至る一連の動作を即座に実施することで、メタバースにおける自身が作成したコンテンツに対する編集結果をリアルタイムに反映させることができる。また、クリエイターは、分析結果から、自身が生成したコンテンツがメタバースにどの程度貢献したかを把握し、正当な収益を請求することができる。
【0050】
また、分析結果は、メタバースの運営者に閲覧され、運営者がクリエイターに収益を還元する際等に利用されてもよい。また、分析結果は、その他様々な用途に用いられる。なお、ENG分析部324は、リアルタイムでENGデータを分析し、分析結果を出力することも可能である。
【0051】
図3は、本実施形態による分析結果510の一例を示す図である。
図3に示す分析結果510は、あるコンテンツがメタバースA~Eに提供された場合における、各メタバースにおけるENGデータの分析結果である。
図3に示すように、分析結果510は、例えば接触回数および視線が向けられた回数等がメタバース毎にグラフ表示される。これにより、クリエイター等は、対象のコンテンツのメタバース毎の注目度合いの違いを直感的に把握することができる。なお、本実施形態による分析結果は、
図3に示す分析結果510には限定されない。本実施形態による分析は、様々な観点から行われ、分析結果の表現方法も様々考え得る。
【0052】
(記憶部330)
記憶部330は、制御部320の処理に用いられるプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAMにより実現される。
【0053】
記憶部330は、コンテンツの本体データおよびメタデータを格納するコンテンツデータDB331、コンテンツのENG定義リストを格納するENG定義リストDB332、コンテンツのENGデータをメタバース別に格納するENGデータDB333a~333c・・・を有する。
【0054】
以上、コンテンツサーバ30の構成について具体的に説明したが、本開示によるコンテンツサーバ30の構成は
図2に示す例に限定されない。例えば、コンテンツサーバ30は、
図2に示す全ての構成を必ずしも有していなくともよい。また、コンテンツサーバ30は、複数の装置により実現されてもよい。
【0055】
<<2.動作処理>>
次に、本実施形態による動作処理について説明する。
【0056】
<2-1.初期接続時の動作処理の第一の例>
図4は、本実施形態による初期接続時の動作処理の第一の例を示すシーケンス図である。第一の例では、メタバースサーバ20(すなわちメタバースの運営者)がコンテンツの利用権を有している場合について説明する。コンテンツとしては、例えば、アーティストによる収録済みのライブ映像等が想定される。
【0057】
図4に示すように、まず、メタバースサーバ20は、メタバースで利用したいコンテンツについて、当該コンテンツの利用登録要求をコンテンツサーバ30に送信する(ステップS103)。本実施形態では、メタバースサーバ20が予め利用権を有しているコンテンツについて利用登録要求を行う場合を想定する。
【0058】
次に、コンテンツサーバ30のコンテンツ利用登録処理部321は、コンテンツの利用登録処理を行う(ステップS106)。具体的には、コンテンツ利用登録処理部321は、メタバースサーバ20が対象コンテンツの利用権を有しているか否かを確認する。
【0059】
次いで、コンテンツ利用登録処理部321は、メタバースサーバ20が対象コンテンツの利用権を有していることが確認できると、ACK(確認応答、Acknowledgment)、コンテンツの利用ID、およびコンテンツのメタデータをメタバースサーバ20に送信する(ステップS109)。コンテンツの利用IDには、コンテンツの場所(コンテンツにアクセスするためのコンテンツサーバ30の場所)を示す情報が含まれる。また、コンテンツの利用IDには、当該コンテンツを利用するメタバースを示す情報(メタバースID)がさらに含まれていてもよい。
【0060】
一方、ユーザ端末10は、参加したいメタバースを提供しているメタバースサーバ20に対して、当該メタバースへの参加登録要求を送信する(ステップS112)。
【0061】
次に、メタバースサーバ20は、ACK、およびメタバースで利用されるコンテンツの利用IDをユーザ端末10に送信する(ステップS115)。メタバースで利用されるコンテンツとしては、上述したように、3Dモデル、動画、2D画像、または音声データ等が想定される。より具体的には、メタバースで利用されるコンテンツとして、アバター、演奏音源(ライブ音声データ)、ライブ映像、スポーツの試合映像、映画、キャラクター3Dモデル、アイテム、アクセサリー、メタバース空間そのもの等が挙げられる。なお、メタバースで利用される全てのコンテンツがコンテンツサーバ30による管理対象となっていなくともよい。メタバースサーバ20は、メタバースで利用される一部のコンテンツの本体データ(例えば、メタバースに配置される建物または環境等の各種仮想オブジェクト、画像データ、およびアバターの3Dモデル等)をユーザ端末10に送信することも想定される。
【0062】
続いて、ユーザ端末10は、メタバースサーバ20から受信したコンテンツの利用IDと、ユーザ端末10の端末情報を、コンテンツサーバ30に送信する(ステップS118)。
【0063】
次に、コンテンツサーバ30は、コンテンツ利用登録処理部321により、ユーザ端末10におけるコンテンツの利用登録処理を行う(ステップS121)。具体的には、コンテンツ利用登録処理部321は、利用IDが正当であるか否かを確認(認証)する。例えば、コンテンツ利用登録処理部321は、ユーザ端末10から受信した利用IDが上記S106で発行した利用IDと一致するか否かを確認する。また、コンテンツ利用登録処理部321は、対象コンテンツの利用者として、ユーザ端末10を示す情報(例えば端末ID)と、対応するメタバース(例えばメタバースID)を、対象コンテンツを示す情報(例えばコンテンツID)に対応付けて、利用登録情報として記憶部330に記憶してもよい。
【0064】
次いで、コンテンツサーバ30のコンテンツ利用登録処理部321は、ユーザ端末10の端末情報に基づいて、ユーザ端末10の機能および性能を確認する(ステップS124)。かかる確認は、ユーザ端末10が対象コンテンツに対応付けられるENG定義リストで定義されるENGデータを取得可能な端末であるか否かの確認である。コンテンツ利用登録処理部321は、ユーザ端末10の機能および性能に応じて、ENG定義リストを適宜変更してもよい。変更の許容範囲は、対象コンテンツを生成したクリエイターにより予め設定されてもよい。
【0065】
そして、コンテンツサーバ30は、ACK、ENG定義リスト、有効期限情報、およびコンテンツのデータ(少なくともコンテンツの本体データを含む)を、ユーザ端末10に送信する(ステップS127)。有効期限情報は、第一の所定期間における対象コンテンツの提示を許可する情報である。なお、ユーザ端末10側で所定期間の情報を予め有していてもよい。この場合、コンテンツサーバ30は、ACK、ENG定義リスト、コンテンツ提示許可情報(コンテンツ提示を許可する旨の情報)、およびコンテンツのデータをユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、コンテンツサーバ30から受信したコンテンツ提示許可情報に応じて、所定期間の間、コンテンツを提示(表示、再生)する。また、コンテンツのデータ(本体データ)は、コンテンツサーバ30から送信されることに限定されず、メタバースサーバ20から送信されてもよい。
【0066】
<2-2.初期接続時の動作処理の第二の例>
図5は、本実施形態による初期接続時の動作処理の第二の例を示すシーケンス図である。第二の例では、ユーザ端末10(すなわちユーザ)がコンテンツの利用権を有している場合について説明する。コンテンツとしては、例えば、ユーザが購入したアバター等が想定される。
【0067】
図5に示すように、まず、ユーザ端末10aは、参加したいメタバースを提供しているメタバースサーバ20に対して、当該メタバースへの参加登録要求およびコンテンツの利用登録要求を送信する(ステップS203)。本実施形態では、ユーザ端末10aが予め利用権を有しているコンテンツ(例えば、ユーザアバター)について利用登録要求を行う場合を想定する。
【0068】
次に、メタバースサーバ20は、ユーザ端末10aから受信したコンテンツの利用登録要求をコンテンツサーバ30に送信する(ステップS206)。本実施形態では、ユーザ端末10aからのコンテンツの利用登録要求をメタバースサーバ20が代行する。
【0069】
次いで、コンテンツサーバ30のコンテンツ利用登録処理部321は、コンテンツの利用登録処理を行う(ステップS209)。具体的には、コンテンツ利用登録処理部321は、ユーザ端末10が対象コンテンツの利用権を有しているか否かを確認する。
【0070】
次に、コンテンツ利用登録処理部321は、対象コンテンツの利用権を有していることが確認できると、ACK、コンテンツの利用ID、およびコンテンツのメタデータをメタバースサーバ20に送信する(ステップS212)。
【0071】
次いで、メタバースサーバ20は、メタバースに参加する(登録参加要求を送信した)各ユーザ端末10(ユーザ端末10a、10b・・・)に、ACK、およびメタバースで利用される各コンテンツの利用IDを送信する(ステップS215)。
【0072】
続いて、各ユーザ端末10(ユーザ端末10a、10b・・・)は、メタバースサーバ20から受信したコンテンツの利用IDと、ユーザ端末10の端末情報を、コンテンツサーバ30に送信する(ステップS218)。
【0073】
次に、コンテンツサーバ30は、コンテンツ利用登録処理部321により、各ユーザ端末10におけるコンテンツの利用登録処理を行う(ステップS221)。
【0074】
次いで、コンテンツサーバ30のコンテンツ利用登録処理部321は、各ユーザ端末10の端末情報に基づいて、ユーザ端末10の機能および性能を確認する(ステップS224)。
【0075】
そして、コンテンツサーバ30は、ACK、ENG定義リスト、有効期限情報、およびコンテンツのデータ(少なくともコンテンツの本体データを含む)を、各ユーザ端末10に送信する(ステップS227)。有効期限情報は、
図4を参照して説明した場合と同様に、対象コンテンツの提示が許可される第一の所定期間を示す情報である。これにより、予め利用権を有するユーザ端末10aの他、他のユーザ端末10b・・・においても、ユーザ端末10aが利用権を有しメタバースで利用するコンテンツ(例えばユーザアバター)を提示することが可能となる。なお、ユーザ端末10(10a~10n)側で所定期間の情報を予め有していてもよい。この場合、コンテンツサーバ30は、ACK、ENG定義リスト、コンテンツ提示許可情報、およびコンテンツのデータをユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、コンテンツサーバ30から受信したコンテンツ提示許可情報に応じて、所定期間の間、コンテンツを提示(表示、再生)する。また、コンテンツのデータ(本体データ)は、コンテンツサーバ30から送信されることに限定されず、メタバースサーバ20から送信されてもよい。
【0076】
<2-3.メタバース体験時の動作処理>
図6は、本実施形態によるメタバース体験時の動作処理を示すシーケンス図である。
図6に示す動作処理は、
図4または
図5に示す初期接続処理の後に実行される。
【0077】
図6に示すように、まず、ユーザ端末10は、ユーザによる操作およびユーザ(またはユーザアバター)のインタラクションを、メタバースサーバ20に送信する(ステップS303)。ユーザによる操作(操作情報)とは、例えば、ユーザアバターの移動、ジェスチャー、アクション、ポーズの操作等であり、ユーザ端末10の操作入力部から入力される。また、ユーザ(またはユーザアバター)のインタラクションとは、ユーザ(またはユーザアバター)の動き、顔の表情、または音声等である。ユーザのインタラクションは、例えばユーザ端末10に設けられるカメラ、モーションセンサ、またはマイクロフォン等の各種センサにより検出され得る。また、各種センサにより検出されたユーザのインタラクションがユーザアバターの表情またはジェスチャー等に反映され、ユーザアバターのインタラクションとしてメタバースサーバ20に送信されてもよい。また、ユーザ操作(操作情報)に基づくユーザアバターの表情、ジェスチャー、アクション等が、ユーザアバターのインタラクションとしてメタバースサーバ20に送信されてもよい。なお、ユーザのインタラクションは必ずしもメタバースサーバ20に送信されなくともよい。ユーザ端末10からどのような入力情報(操作情報、インタラクションの情報)がメタバースサーバ20に送信されるかは、ユーザ端末10の機能によって異なる。
【0078】
次に、メタバースサーバ20は、ユーザによる操作またはユーザ(ユーザアバター)のインタラクションに応じて、コンテンツのメタデータを更新する(ステップS306)。具体的には、ユーザによる操作またはインタラクションによって、コンテンツの位置または状態(例えば、表情、姿勢、向き、形状の状態)等が変化した場合、メタバースサーバ20は、当該コンテンツのメタデータ(ここでは、メタバース内での位置または状態)を更新する。例えば、ユーザアバター(コンテンツの一例)により何らかのアイテム(コンテンツの一例)を把持して別の場所に移動させる操作が行われた場合、ユーザアバターとアイテムの位置が変化し、各メタデータが更新される。また、ユーザによる操作が、メタバースに配置される動画(コンテンツの一例)の再生指示であった場合、当該動画の状態が停止状態から再生状態に変化し、メタデータが更新される。
【0079】
次いで、メタバースサーバ20は、更新されたメタデータをユーザ端末10に送信する(ステップS309)。
【0080】
次に、ユーザ端末10は、メタバースサーバ20から受信したメタデータに基づいて、コンテンツを表示(または再生)する(ステップS312)。具体的には、ユーザ端末10は、メタデータに基づいて、コンテンツの位置または状態を更新する。
【0081】
上記ステップS303~S309に示す処理は、メタバースに参加する各ユーザ端末10との間で継続的に行われ得る。また、ステップS309に示すメタデータの送信処理は、必要に応じて(同期すべきメタデータの場合)、メタバースに参加する各ユーザ端末10に対して行われてもよい。これにより、メタバースで利用される各コンテンツのメタデータが、当該メタバースに参加する各ユーザ端末10の間で同期される。例えばユーザ端末10aのユーザが、メタバースに配置される自身のユーザアバターにより何らかのアイテムを把持して別の場所に移動させる操作を行った場合、当該操作に応じて、ユーザアバターとアイテムのメタバース内での位置が変化する。そして、ユーザアバターとアイテムの更新された各メタデータが、当該メタバースに参加する各ユーザ端末10に送信される。これにより、当該メタバースに参加する各ユーザ端末10で描画されるメタバース映像において、上記ユーザアバターがアイテムを把持して別の場所に移動させる様子が視認される。
【0082】
続いて、ユーザ端末10は、所定のコンテンツを表示(または再生)している間における、当該所定のコンテンツに対するユーザの挙動を示すデータであるENGデータを取得する(ステップS315)。所定のコンテンツとは、
図4または
図5においてコンテンツサーバ30により提示が許可されたコンテンツ(有効期限情報に基づいて提示可能となっているコンテンツ)である。所定のコンテンツは、メタバース内に配置される各ユーザアバターであってもよいし、上記アイテムであってもよいし、その他の各種仮想オブジェクトであってもよい。
【0083】
図4または
図5を参照して説明したように、所定のコンテンツを表示(または再生)できる期間(時間的長さ)は、コンテンツサーバ30から受信した有効期限情報で示される所定期間(第一の所定期間)の間である。なお、ユーザ端末10側で所定期間の情報を予め有していてもよい。この場合、ユーザ端末10は、コンテンツサーバ30から受信したコンテンツ提示許可情報に応じて、所定期間の間、コンテンツを提示(表示、再生)する。所定期間としては、例えば数十秒、または1分等が想定されるが、これに限定されない。ユーザ端末10は、第一の所定期間の間、所定のコンテンツを表示(または再生)する一方で、当該所定のコンテンツのENGデータを取得する。どのようなENGデータを取得するかは、コンテンツサーバ30から受信したENG定義リストで定義される。
【0084】
例えば、所定のコンテンツがアイテムの場合、ENGデータとして、当該アイテムへのユーザアバターによる接触、または当該アイテムへのユーザアバターによる視線(ユーザアバターが視線を向けたか)等が挙げられる。また、所定のコンテンツが他のユーザアバターの場合、ENGデータとして、ユーザアバターによる当該他のユーザアバターへの接触、または当該他のユーザアバターへのユーザアバターの視線(ユーザアバターが当該他のユーザアバターに視線を向けたか)等が挙げられる。また、所定のコンテンツがライブ映像の場合、ENGデータとして、当該ライブ映像を再生した時間の長さ、日時、またはライブ映像再生中のユーザアバターの動き(例えば感情を表現する動き)等が挙げられる。なお、ユーザアバターはユーザにより操作され(操作情報がメタバースサーバ20に送信される)、また、ユーザ操作の結果から、所定のコンテンツに対するユーザの挙動を示すデータ(ENGデータ)が取得される。
【0085】
また、ENG定義リストで定義されるENGデータは、上述したユーザ(ユーザアバター)のインタラクションであってもよい。
【0086】
次に、ユーザ端末10は、所定のコンテンツの利用ID、および取得したENGデータをコンテンツサーバ30に送信する(ステップS318)。
【0087】
次いで、コンテンツサーバ30のENGデータ確認部322は、ENGデータの有効性を確認する(ステップS321)。
【0088】
次に、ENGデータ確認部322は、ENGデータの有効性が確認できると、当該ENGデータを、ENGデータDB333に格納する(ステップS324)。ENGデータ確認部322は、当該ENGデータに対応付けられる所定のコンテンツが利用されているメタバース別に、当該ENGデータを格納する。ユーザ端末10で動作するクライアントモジュールがメタバースに対応付けられている場合、ENGデータ確認部322は、送信元のクライアントモジュールの識別情報(モジュールID)を取得してメタバースを特定することも可能である。
【0089】
そして、コンテンツ提示制御部323は、提示制御情報をユーザ端末10に送信する(ステップS327)。提示制御情報とは、ユーザ端末10での第一の所定期間より後の第二の所定期間における所定のコンテンツの提示制御に関する情報である。例えば、コンテンツ提示制御部323は、ENGデータが有効である場合、提示制御情報として、コンテンツ提示許可情報、または、第二の所定期間を示す有効期限情報を送信する。ユーザ端末10は、コンテンツ提示許可情報または有効期限情報を受信した場合、引き続き所定のコンテンツ(上記S127またはS227で取得したコンテンツ)の提示(表示または再生)を行うことができる。
【0090】
メタバース体験時には、上記ステップS315~S327に示す処理が繰り返され、所定のコンテンツのENGデータをコンテンツサーバ30に送信することと引き換えに、ユーザ端末10では、所定のコンテンツを提示することが可能となる。ユーザ端末10は、上記ステップS318に示すENGデータの送信を、有効期限が切れる前(第一の所定期間の終了時間の到達前)に行い、コンテンツサーバ30による再認証を受けるようにしてもよい。
【0091】
なお、上記ステップS321において、ENGデータの有効性が確認できなかった場合(例えば不正データと判断された場合)、コンテンツ提示制御部323は、ユーザ端末10でのコンテンツの提示を阻止する制御を行う。コンテンツの提示を阻止する制御としては、例えば、コンテンツ提示制御部323は、次の有効期限情報の送信を行わないようにしてもよいし、コンテンツの提示を許可しない旨の情報(ブロック信号)をユーザ端末10に送信するようにしてもよい。また、コンテンツ提示制御部323は、コンテンツの提示阻止制御の他の例として、コンテンツ(3Dモデル)の一部のみを表示する、モザイクをかけるなど一部の表現を変更する、Bounding Boxまたは簡易モデルを表示する等の表示制限をユーザ端末10に指示してもよい。ENGデータの有効性が確認できなかった場合に表示制限を行うか否か、また、その表示制限の内容は、当該コンテンツのクリエイターにより改め設定されてもよい。
【0092】
このように、コンテンツのENGデータの取得に応じて当該コンテンツの提示を制御することで、より確実にデータを取得することが可能となる。
【0093】
<2-4.分析時の動作処理の第一の例>
図7は、本実施形態による分析時の動作処理の第一の例を示すシーケンス図である。
【0094】
図7に示すように、まず、コンテンツサーバ30のENG分析部324は、ENGデータを分析する(ステップS403)。分析は、ユーザ端末10でコンテンツが提示されている際にリアルタイムで定期的に行われてもよいし、ユーザ端末10でコンテンツの提示が終了した後に行われてもよい。
【0095】
次に、コンテンツサーバ30は、分析結果をクリエイター端末50に送信する(ステップS406)。
【0096】
次いで、クリエイター端末50は、分析結果を表示する(ステップS409)。クリエイターは、クリエイター端末50で表示される分析結果(例えば
図3に示す分析結果510)から、コンテンツの注目度合い等を直感的に認識できる。ここで、クリエイターは、分析結果に応じて、コンテンツを編集することも可能である。例えば、注目度合いが低かった場合、クリエイターは、注目度合いを高めるよう、コンテンツの形状を変更させること等が考え得る。クリエイターは、クリエイター端末50に表示される編集画面(不図示)から、コンテンツの編集を行い得る。
【0097】
次に、クリエイター端末50は、コンテンツの編集情報をコンテンツサーバ30に送信する(ステップS412)。
【0098】
次いで、コンテンツサーバ30は、編集情報に基づいて、コンテンツデータDB331に格納される対象コンテンツのデータを更新する(ステップS415)。なお、クリエイター端末50から編集後のコンテンツのデータが送信され、コンテンツデータDB331に上書き保存されてもよい。上述したように、分析はリアルタイムで行われてもよく、クリエイターは、リアルタイムの分析結果に基づいて、適宜、コンテンツを編集することも可能である。
【0099】
リアルタイムで上記分析および編集が行われた場合、ユーザ端末10では、
図6に示すステップS303~ステップS318に示す処理が引き続き行われている。
図7では、
図6に示すステップS315に対応するステップS418から記載する。
【0100】
ユーザ端末10では、コンテンツ(第一のコンテンツ)を提示している所定期間(第一の所定期間)におけるENGデータを取得し(ステップS418)、当該コンテンツの利用IDおよび取得したENGデータを、コンテンツサーバ30に送信する(ステップS421)。
【0101】
次いで、コンテンツサーバ30のENGデータ確認部322は、ENGデータの有効性を確認する(ステップS424)。
【0102】
次に、ENGデータ確認部322は、ENGデータの有効性が確認できると、当該ENGデータを、ENGデータDB333に格納する(ステップS427)。
【0103】
そして、コンテンツ提示制御部323は、提示制御情報(例えば、有効期限情報またはコンテンツ提示許可情報)および更新されたコンテンツのデータをユーザ端末10に送信する(ステップS430)。これにより、ユーザ端末10では、クリエイターによりリアルタイムで編集されたコンテンツを提(表示または再生)することができる。
【0104】
以上、分析結果に応じてクリエイターによりコンテンツが更新される場合について説明した。
【0105】
<2-5.分析時の動作処理の第二の例>
図8は、本実施形態による分析時の動作処理の第二の例を示すシーケンス図である。第一の例では、クリエイターによりコンテンツが編集される場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されず、コンテンツはコンテンツサーバ30により自動で変更されてもよい。以下、
図8を参照して具体的に説明する。
【0106】
図8に示すように、まず、クリエイター端末50は、コンテンツを自動変更する際に用いられる変更シナリオをコンテンツサーバ30に送信する(ステップS453)。
【0107】
次いで、コンテンツサーバ30のENG分析部324は、ENGデータを分析する(ステップS456)。
【0108】
次に、コンテンツサーバ30の制御部320は、分析結果に基づいて、変更シナリオに従ってコンテンツ(コンテンツ本体データ)を更新(変更)する(ステップS459)。変更シナリオは、クリエイターにより生成され、クリエイター端末50から受信してもよいし、他の方法で予め用意されてもよい。変更シナリオには、例えば、ENGデータの分析結果がどのような分析結果であった場合にコンテンツ本体データをどのように変更するかが定められている。
【0109】
続くステップS462~S474に示す処理は、
図7に示すステップS418~S430に示す処理と同様である。
【0110】
以上説明したように、本実施形態では、コンテンツの変更を、クリエイターによらず、ENGデータの分析結果に基づいて自動で行うことも可能である。なお、コンテンツの変更を自動で行う場合も、クリエイター端末50には分析結果が送信されてもよい。
【0111】
なお、本実施形態において、第二の所定期間において許可されるコンテンツは、ENGデータで取得される第一の所定期間において許可される第一のコンテンツと同じコンテンツ(第二のコンテンツの一例)であってもよいし(
図6参照)、第一のコンテンツがENGデータまたはENGデータの分析結果に基づいて更新された(変化した)コンテンツ(第二のコンテンツの一例)であってもよい(
図7、
図8参照)。
【0112】
<3.変形例>
続いて、本実施形態の変形例について説明する。
【0113】
<<3-1.第1の変形例>>
本実施形態による情報処理システム1の構成は、
図1に示す例に限定されない。本実施形態による情報処理システム1の構成は、様々考える。以下、いくつかの例について説明する。
【0114】
例えば、コンテンツサーバ30が複数あってもよい。この場合、例えばコンテンツサーバ30毎に異なる所属のクリエイターのコンテンツが格納されていてもよい。または、コンテンツが大量にある場合、処理負荷を分散させるために、複数のコンテンツサーバ30が用意されてもよい。
【0115】
また、コンテンツサーバ30が有する制御部320の機能が、別サーバに設けられてもよい。
図9は、本実施形態の変形例による情報処理システム2の全体構成を示す図である。
図9に示すように、情報処理システム2は、1以上のメタバースサーバ20と、コンテンツ管理サーバ35(情報処理装置の一例)と、データベースサーバ37と、各ユーザに使用される1以上のユーザ端末10(情報処理端末の一例)と、各コンテンツを生成した各クリエイターに使用される1以上のクリエイター端末50と、を含む。
【0116】
コンテンツ管理サーバ35は、
図1に示すコンテンツサーバ30が有する制御部320の各機能に対応する、コンテンツ利用登録処理部351、ENGデータ確認部352、コンテンツ提示制御部353、およびENG分析部354の機能構成を有する。なお、
図9では省略しているが、コンテンツ管理サーバ35は、ユーザ端末10からENGデータを取得(受信)する通信部(取得部)および記憶部を有する。また、コンテンツ管理サーバ35の各機能は、コンテンツ管理サーバ35が有する制御部により実現される。
【0117】
データベースサーバ37は、
図1に示すコンテンツサーバ30が有する記憶部330に格納される各DBに対応する、コンテンツデータDB371、ENG定義リストDB372、およびENGデータDB373(373a・・・)を有する。
【0118】
このように、本実施形態による情報処理システムは、
図1に示すコンテンツサーバ30が有する制御部320と記憶部330がそれぞれ別サーバで構成された
図9に示す情報処理システム2の構成であってもよい。なお、コンテンツ管理サーバ35と、データベースサーバ37は、それぞれ複数であってもよい。また、一のコンテンツ管理サーバ35が、複数のデータベースサーバ37を管理してもよい。
【0119】
<<3-2.第2の変形例>>
図7または
図8を参照して説明した分析時の動作処理では、分析結果に基づいてコンテンツが更新される旨を説明した。ここで、コンテンツの更新は、メタバース別に行われてもよい。
【0120】
上述したように、一のコンテンツが複数のメタバースに提供されることが想定され、ENG分析部324は、
図3に示すようにメタバース毎の分析を行い得る。この際、クリエイターは、特定のメタバース向けにさらに注目度合いを高めるようコンテンツを個別に編集したい場合が考え得る。
【0121】
そこで、コンテンツサーバ30の制御部320は、特定のメタバース向けに個別に編集されたコンテンツのデータを、コンテンツデータDB331において、オリジナル(編集前のコンテンツ)と共に、適用されるメタバースIDに対応付けて格納する。そして、コンテンツ提示制御部323は、特定のメタバースに参加しているユーザ端末10からのENGデータの取得に応じて、特定のメタバース向けに個別に編集されたコンテンツのデータを送信する。これにより、メタバース毎の分析結果に応じて個別に編集されたコンテンツを提供することが可能となる。
【0122】
なお、かかるコンテンツの個別編集は、クリエイターによる手動の編集に限られず、
図8のように制御部320が変更シナリオに従って自動で行ってもよい。また、制御部320は、個別編集したときに生じたオリジナルコンテンツとの差分情報を、他のメタバース向けのコンテンツに任意に反映させることもできる。例えば、制御部320は、編集結果(オリジナルコンテンツとの差分情報であってもよい)を特定のメタバースに送信する他、ENGデータのある指標の変化を観測できた場合、上記編集結果を、他のメタバースに対しても反映させる制御が考えられる。
【0123】
<<3-3.第3の変形例>>
コンテンツサーバ30の機能が、メタバースサーバ20に拡張機能として組み込まれてもよい。
【0124】
メタバースサーバ20において、ユーザ端末10からENGデータを取得し、ENGデータの有効性を確認し(認証を行い)、ユーザ端末10でのコンテンツの提示制御(コンテンツの提示許可または阻止の制御)を行ってもよい。また、メタバースサーバ20において、ENGデータを分析し、分析結果をクリエイター端末50に送信してもよい。
【0125】
このように、本実施形態による情報処理システムは、コンテンツサーバ30がメタバースサーバ20と一体化した構成であってもよい。
【0126】
<4.ハードウェア構成>
続いて、
図10を参照して、本開示の実施形態に係るコンテンツサーバ30の例としての情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。
図10は、情報処理装置900のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、コンテンツサーバ30は、必ずしも
図10に示したハードウェア構成の全てを有している必要はなく、コンテンツサーバ30の中に、
図10に示したハードウェア構成の一部は存在しなくてもよい。また、
図10に示すハードウェア構成例は、メタバースサーバ20、ユーザ端末10、クリエイター端末50、コンテンツ管理サーバ35、またはデータベースサーバ37にも適用され得る。
【0127】
図10に示すように、情報処理装置900は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)902、およびRAM(Random Access Memory)903を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インタフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、通信装置925を含んでもよい。情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
【0128】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM902、RAM903、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一時的に記憶する。CPU901、ROM902、およびRAM903は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0129】
入力装置915は、例えば、ボタンなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチおよびレバーなどを含んでもよい。また、入力装置915は、ユーザの音声を検出するマイクロフォンを含んでもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。また、入力装置915は、撮像装置を含んでもよい。撮像装置は、例えばユーザの手の動き、ユーザの指などを撮像する。このとき、手の動きや指の向きに応じてポインティング位置が決定されてよい。
【0130】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音出力装置などであり得る。また、出力装置917は、PDP(Plasma Display Panel)、プロジェクタ、ホログラム、プリンタ装置などを含んでもよい。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音として出力したりする。また、出力装置917は、周囲を明るくするためライトなどを含んでもよい。
【0131】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0132】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
【0133】
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどであり得る。また、接続ポート923は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換され得る。
【0134】
通信装置925は、例えば、ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インタフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどであり得る。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続されるネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
【0135】
<5.補足>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0136】
例えば、上述したコンテンツサーバ30、メタバースサーバ20、ユーザ端末10、クリエイター端末50、コンテンツ管理サーバ35、またはデータベースサーバ37に内蔵されるCPU、ROM、およびRAM等のハードウェアに、コンテンツサーバ30、メタバースサーバ20、ユーザ端末10、クリエイター端末50、コンテンツ管理サーバ35、またはデータベースサーバ37の機能を発揮させるための1以上のコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該1以上のコンピュータプログラムを記憶させたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。
【0137】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0138】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、
前記データの有効性を確認する確認部と、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記提示制御部は、前記データが有効であると確認された場合、前記ユーザ端末で前記第二の所定期間において前記第二のコンテンツが提示されるよう制御する、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記提示制御部は、前記データが有効ではないと確認された場合、前記ユーザ端末で前記第二の所定期間において前記第二のコンテンツの提示を阻止するよう制御する、前記(1)~(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報を前記ユーザ端末に送信しないことで、前記第二のコンテンツの提示を阻止する、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記提示制御部は、前記第二のコンテンツの提示を許可しない旨の情報を、前記ユーザ端末に送信することで、前記第二のコンテンツの提示を阻止する、前記(4)に記載の情報処理装置。
(7)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツである、前記(1)~(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記ユーザの挙動を示すデータに基づいて変化したコンテンツである、前記(1)~(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記提示制御部は、前記データの有効性の確認結果に基づく前記第二のコンテンツの提示を許可する制御において、前記第一のコンテンツが変化した前記第二のコンテンツのデータと、当該第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報とを、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記提示制御部は、前記データが有効であると確認された場合、前記第二のコンテンツの提示を許可する制御として、前記第二のコンテンツの提示が許可される前記第二の所定期間を示す情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
(11)
前記ユーザの挙動を示すデータは、挙動定義リストにより予め定義されるデータにより決定される、前記(1)~(10)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(12)
前記情報処理装置は、
前記第一のコンテンツに対する各ユーザの挙動を示すデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された各ユーザの挙動を示すデータを分析する分析部と、
をさらに備える、前記(1)~(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)
前記第一のコンテンツは、複数の仮想空間に提供され、
前記分析部は、前記複数の仮想空間における前記第一のコンテンツに対する各ユーザの挙動を示すデータを、前記複数の仮想空間ごとに分析する、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記情報処理装置は、前記分析部により分析された結果を、前記第一のコンテンツを生成したクリエイターが用いるクリエイター端末に送信する制御を行う、前記(12)または(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記分析部による分析結果に基づいて前記クリエイター端末を用いて前記クリエイターにより編集されたコンテンツである、前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記分析部による前記ユーザの挙動を示すデータの分析結果に基づいて自動で変更されたコンテンツである、前記(13)に記載の情報処理装置。
(17)
前記コンテンツは、3Dモデル、動画、2D画像、または音声データである、前記(1)~(16)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(18)
プロセッサが、
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得することと、
前記データの有効性を確認することと、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御することと、
を含む、情報処理方法。
(19)
コンピュータを、
第一の所定期間における、仮想空間内に配置される第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータを取得する取得部と、
前記データの有効性を確認する確認部と、
前記有効性の確認結果に基づいて、前記ユーザが用いるユーザ端末での、前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示を制御する提示制御部と、
として機能させる、プログラム。
(20)
第一の所定期間における、仮想空間内に配置された第一のコンテンツに対する前記仮想空間に参加するユーザの挙動を示すデータをサーバに送信する送信部と、
前記サーバによる前記データの有効性の確認結果に基づく前記第一の所定期間より後の第二の所定期間における第二のコンテンツの提示制御に関する情報に応じて、前記第二のコンテンツの提示制御を行う制御部と、
を備える、情報処理端末。
(21)
前記制御部は、前記サーバにより前記第二のコンテンツの提示が許可された場合、前記第二の所定期間において前記第二のコンテンツを提示する制御を行う、前記(20)に記載の情報処理端末。
(22)
前記情報処理端末は、前記サーバから、前記第二のコンテンツの提示が許可される前記第二の所定期間を示す情報を受信する、前記(20)または(21)に記載の情報処理端末。
(23)
前記制御部は、前記サーバにより前記第二のコンテンツの提示が許可されなかった場合、前記第二の所定期間における前記第二のコンテンツの提示を阻止する制御を行う、前記(20)~(22)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(24)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツである、前記(20)~(23)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(25)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記ユーザの挙動を示すデータに基づいて変化したコンテンツである、前記(20)~(23)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(26)
前記情報処理端末は、前記サーバから、前記第二のコンテンツの提示を許可する旨を示す情報と、前記第一のコンテンツが変化したコンテンツである前記第二のコンテンツのデータを受信する、前記(25)に記載の情報処理端末。
(27)
前記ユーザの挙動を示すデータは、挙動定義リストにより予め定義されるデータにより決定される、前記(20)~(26)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(28)
前記第二のコンテンツは、前記第一のコンテンツが、前記サーバにより前記ユーザの挙動を示すデータを分析した結果に基づいて変更されたコンテンツである、前記(20)~(27)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(29)
前記コンテンツは、3Dモデル、動画、2D画像、または音声データである、前記(20)~(28)のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【符号の説明】
【0139】
1、2 情報処理システム
10 ユーザ端末
20 メタバースサーバ
30 コンテンツサーバ
310 通信部
320 制御部
321 コンテンツ利用登録処理部
322 ENGデータ確認部
323 コンテンツ提示制御部
324 ENG分析部
330 記憶部
331 コンテンツデータDB
332 ENG定義リストDB
333(333a、333b、333c・・・) ENGデータDB
40 ネットワーク
50 クリエイター端末
35 コンテンツ管理サーバ
37 データベースサーバ