(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135838
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】管理装置
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20240927BHJP
G06Q 10/087 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
B65G1/137 A
G06Q10/087
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046721
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
3F522
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
3F522BB06
3F522CC01
3F522GG44
3F522LL37
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】商品の出荷遅れを抑制すること。
【解決手段】実施形態に係る管理装置は、管理部を備える。管理部は、出荷情報に基づいた第1クライアントの商品が欠品し、かつ、欠品している第1クライアントの商品と同一の商品が、第1クライアントとは異なる第2クライアントの商品として保管されている場合、第2クライアントの商品を代替商品として出荷させる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
倉庫に保管される複数のクライアントの商品を、前記クライアント毎に管理する管理部を備え、
前記管理部は、
出荷情報に基づいた第1クライアントの商品が欠品し、かつ、欠品している前記第1クライアントの商品と同一の商品が、前記第1クライアントとは異なる第2クライアントの商品として保管されている場合、前記第2クライアントの商品を代替商品として出荷させる、管理装置。
【請求項2】
前記代替商品が出荷された場合、前記代替商品と同一の商品が前記第2クライアントの商品として補充される、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記倉庫では、出荷頻度に応じて複数の管理レベルに分けて商品が保管され、
前記倉庫に保管される前記複数のクライアントの商品は、前記出荷頻度が所定レベル以下の商品であり、
前記管理部は、前記出荷頻度が前記所定レベル以下の商品について、前記代替商品を出荷させる、請求項1に記載の管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を倉庫に保管し、出庫情報に基づいて、倉庫から出荷する商品の管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
倉庫の使用効率を向上させるために、複数のクライアントの各商品を共通の倉庫で管理することが考えられる。
【0005】
しかしながら、或るクライアントの商品に対する出荷が集中すると、倉庫に保管された商品が欠品し、出荷が遅れるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、商品の出荷遅れを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る管理装置は、管理部を備える。管理部は、出荷情報に基づいた第1クライアントの商品が欠品し、かつ、欠品している第1クライアントの商品と同一の商品が、第1クライアントとは異なる第2クライアントの商品として保管されている場合、第2クライアントの商品を代替商品として出荷させる。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、商品の出荷遅れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、倉庫における商品の保管状況の概略を示す側面図である。
【
図2】
図2は、倉庫における商品の保管状況の概略を示す平面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る管理システムの概略を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る倉庫管理装置を説明する概略ブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る管理装置を説明する概略ブロック図である。
【
図6】
図6は、商品に設定されるアドレスの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る商品の取出処理を説明するフローチャートである。
【
図8】
図8は、管理装置、または、倉庫管理装置として機能するコンピュータハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
実施形態に係る管理システム1(
図3参照)は、複数の倉庫WHにおける荷物を管理するシステムである。倉庫WHは、異なる地域に設けられる。倉庫WHは、多数の商品を商品毎に保管する。倉庫WHにおいて、商品は、たとえば、SKU(Stock Keeping Unit)を単位として管理される。同じデザインで、サイズが異なる商品は、サイズ毎に異なるSKUとして管理される。たとえば、同じデザインで、サイズが3種類(たとえば、S/M/L)ある場合、3SKUとして管理される。倉庫WHには、多くの商品が、SKU毎に管理される。
【0012】
倉庫WHは、たとえば、
図1、および、
図2に示すように、商品を、前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)、および、上下方向(Z軸方向)に並べて保管可能な棚100に収容し保管する。
図1は、倉庫WHにおける商品の保管状況の概略を示す側面図である。
図2は、倉庫WHにおける商品の保管状況の概略を示す平面図である。商品は、バスケット101に収容された状態で棚100に保管される。
【0013】
倉庫WHでは、ピッキングロボット102が、棚100の上部を、左右方向、および、前後方向に走行し、棚100から商品が収容されたバスケット101を取り出す。ピッキングロボット102は、出荷情報に基づいて、出荷情報の商品が収容されたバスケット101を、棚100の上部から釣り上げて、棚100から取り出す。ピッキングロボット102によって釣り上げられたバスケット101は、配送部に運ばれる。配送部では、バスケット101から商品が取り出されて、商品が発送される。
【0014】
倉庫WHでは、商品が、出荷頻度に応じて複数の管理レベルに分けて保管される。たとえば、商品は、出荷頻度に応じて「L1」、「L2」、および、「L3」に分けて保管される。
【0015】
「L1」の商品は、ロングテール(long tail)の商品であり、販売頻度が低い商品である。「L2」の商品は、「L1」の商品よりも販売頻度が高い商品である。「L3」の商品は、「L2」の商品よりも販売頻度が高い商品である。販売頻度が高い商品は、頻繁に売れる商品である。
【0016】
「L1」の商品は、種類が非常に多く、「L2」、および、「L3」の商品よりも種類が多い。「L2」の商品は、「L3」の商品よりも種類が多い。「L3」の商品は、種類が少ない商品である。なお、商品が分類される管理レベルは、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
【0017】
たとえば、販売頻度が高い商品は、ピッキングロボット102によって取り出される頻度が高いため、上方の棚100に保管される。たとえば、倉庫WHでは、「L3」、「L2」、および、「L1」の順に、上方から分けて保管される。
【0018】
なお、倉庫WHにおける商品の保管方法は、上記方法に限られることはない。たとえば、倉庫WHでは、複数の商品を保管する棚が、通路を挟んで複数配置されてもよい。この場合、ピッキングロボットは、通路を走行しつつ、棚から商品を取り出す。
【0019】
「L1」、または、「L2」の商品は、販売頻度が低く、かつ、種類が多いため、「L1」、および、「L2」の商品を全て倉庫WHに揃える場合、倉庫WHが大型になる。しかしながら、実際には、倉庫WHでは、商品が保管されない空きスペースが存在している。
【0020】
また、商品を販売する各社が、「L1」、および、「L2」の商品をそれぞれ揃えて、各社の倉庫WHで保管する場合、大きな倉庫WH、または、多くの倉庫WHを持つ必要がある。
【0021】
そのため、「L1」、および、「L2」の商品を保管するための負荷が大きくなる。
【0022】
実施形態に係る管理システム1は、商品の一部を、自社、および、他社にかかわらず、管理する。すなわち、実施形態に係る管理システム1は、複数の会社の商品を、一括して管理する。以下では、商品の販売を行う会社を、クライアントとして説明することがある。クライアントには、自社、および、他社が含まれる。クライアントは、たとえば、インターネットを介して商品を販売する会社を含む。すなわち、クライアントは、eコマースによって商品を販売する会社を含む。クライアントは、複数の異なるクライアントを含む。管理システム1は、複数のクライアントの商品を管理する。
【0023】
自社は、管理システム1を有する会社である。他社は、管理システム1を有さない会社である。すなわち、1つの会社(自社)が有する管理システム1によって、他社の商品が管理される。なお、自社は、倉庫管理装置2、および、商品管理装置3(倉庫WH)のみを有する会社であってもよい。この場合、管理システム1を有する自社は、複数の他社の商品を倉庫WHに保管し、各他社の商品の発送を行う。
【0024】
倉庫WHには、自社の商品の保管に加えて、他社の商品が保管される。たとえば、倉庫WHには、自社の「L1」、「L2」、および、「L3」の商品が保管される。さらに、倉庫WHには、他社の「L1」、および、「L2」の商品が保管される。
【0025】
これにより、管理システム1は、倉庫WHにおける空きスペースを少なくすることができ、倉庫WHの使用効率を向上させることができる。さらに、管理システム1は、無駄な倉庫WHを少なくすることができ、倉庫WHを管理するための負荷を低減することができる。
【0026】
実施形態に係る管理システム1について、
図3を参照し説明する。
図3は、実施形態に係る管理システム1の概略を示す図である。管理システム1は、倉庫管理装置2と、商品管理装置3とを備える。
【0027】
商品管理装置3は、情報提供装置4とネットワークN1を介して無線、または有線で互いに通信可能に接続される。ネットワークN1は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であり、1以上のネットワークで構成される。
【0028】
商品管理装置3と、倉庫管理装置2とは、ネットワークN2を介して無線、または有線で互いに通信可能に接続される。
【0029】
情報提供装置4は、クライアントが有する情報提供装置である。情報提供装置4は、たとえば、クライアントが有するサーバ装置である。すなわち、情報提供装置4は、各クライアントがそれぞれ有する情報提供装置である。
【0030】
情報提供装置4は、クライアントにおける商品を管理する。情報提供装置4は、クライアントの商品情報を、商品管理装置3に送信する。商品管理装置3に送信されるクライアントの商品情報(以下、「クライアントの商品情報」と称する。)は、クライアントが保有する商品に関する情報を含む。たとえば、クライアントの商品情報は、クライアントが必要とする商品の在庫総数に関する情報を含む。
【0031】
クライアントが自社である場合、クライアントの商品情報は、自社の全ての管理レベルの商品に関する情報である。クライアントが他社である場合、クライアントの商品情報は、管理レベルが所定レベル以下の商品に関する情報である。所定レベルは、出荷頻度が低い商品に関するレベルである。所定レベルの商品は、たとえば、「L2」以下の商品である。
【0032】
情報提供装置4は、クライアントの商品の出荷情報(以下、「クライアントの出荷情報」と称する。)を、商品管理装置3に送信する。クライアントの出荷情報は、管理レベルが所定レベル以下の商品に関する出荷情報である。
【0033】
クライアントが自社である場合、クライアントの出荷情報は、自社の全ての管理レベルの商品に関する出荷情報である。クライアントが他社である場合、クライアントの出荷情報は、管理レベルが所定レベル以下の商品に関する情報である。
【0034】
倉庫管理装置2は、倉庫WHにおいて商品を管理する。倉庫管理装置2は、倉庫WHにおける商品の出荷を管理する。倉庫管理装置2は、商品管理装置3から送信される出荷情報に基づいて、倉庫WHから商品を出荷させる。倉庫管理装置2は、たとえば、倉庫WH毎に設けられる。
【0035】
倉庫管理装置2について、
図4を参照し説明する。
図4は、実施形態に係る倉庫管理装置2を説明する概略ブロック図である。倉庫管理装置2は、通信部10と、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0036】
通信部10は、たとえば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部10は、ネットワークN2(
図1参照)と有線又は無線で接続される。通信部10は、商品管理装置3と通信可能に接続される。また、通信部10は、各ピッキングロボット102(
図1、および、
図2参照)と無線で接続される。
【0037】
記憶部11は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部11は、制御部12によって実行される各種プログラムなどを記憶する。記憶部11は、倉庫WH内の商品の在庫状況を記憶する。
【0038】
制御部12は、取得部13と、管理部14とを備える。取得部13、および、管理部14は、これに限られず、統合されて構成されてもよく、また、分割して構成されてもよい。
【0039】
取得部13は、通信部10を介して、商品管理装置3から、商品管理情報、および、出荷情報を取得する。商品管理情報は、倉庫WHに保管する商品の情報である。商品管理情報は、たとえば、商品、および、個数に関する情報を含む。商品管理情報は、商品を保有(販売)するクライアントに関する情報を含む。
【0040】
出荷情報は、商品、および、出荷先(購入者)に関する情報を含む。出荷情報は、商品を出荷するクライアントに関する情報を含む。なお、倉庫WHには、商品管理情報に応じた商品が搬入されて保管される。
【0041】
管理部14は、取得された商品管理情報、および、出荷情報に基づいて、倉庫WHに保管される商品を管理する。管理部14は、取得された商品管理情報、および、出荷情報に基づいて、倉庫WH内の商品の在庫状況、および、商品が収容されたバスケット101の保管位置などを管理する。
【0042】
管理部14は、管理レベルが所定レベル以下である「L1」、および、「L2」の商品については、クライアント毎に商品を管理する。たとえば、同じ商品であっても、保有するクライアントが異なる場合、商品は、クライアント毎に、別のバスケット101に収容されて保管される。なお、保有するクライアントが異なる同じ商品が、1つのバスケット101に収容され、各クライアントが保有する商品の個数が管理されてもよい。
【0043】
管理部14は、クライアント毎の商品の在庫数を管理する。管理部14は、出荷情報に基づいて、取出情報を生成する。取出情報は、ピッキングロボット102に商品を棚100から取り出させるための情報である。
【0044】
具体的には、管理部14は、出荷情報に基づいて、出荷する商品、および、出荷する商品を保有するクライアントを特定する。以下では、出荷情報に基づいた商品を保有するクライアントを「特定クライアント」と称し、出荷情報に基づいた特定クライアントが保有する商品を「特定商品」と称する。特定クライアントは、購入者が購入した商品を保有する会社であり、特定商品は、購入者が購入した商品である。
【0045】
管理部14は、特定商品について、在庫数を検出する。管理部14は、記憶部11に記憶された倉庫WH内の商品の在庫状況から、特定商品について、在庫数を検出する。
【0046】
管理部14は、特定商品の在庫があるか否かを判定する。管理部14は、特定商品の在庫がある場合、特定商品について取出情報を生成する。
【0047】
管理部14は、特定商品の在庫がない場合、すなわち、特定クライアント(第1クライアント)が保有する特定商品が欠品している場合、欠品している特定商品と同一の商品の在庫が、特定クライアントとは異なる他のクライアント(第2クライアント)の商品の在庫としてあるか否かを判定する。
【0048】
具体的には、管理部14は、記憶部11に記憶された倉庫WH内の商品の在庫状況から、欠品している特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫数を検出する。そして、管理部14は、欠品している特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫があるか否かを判定する。
【0049】
管理部14は、欠品している特定商品と同一の商品について、他のクライアントの在庫がある場合、他のクライアントが保有する商品を、特定商品の代替商品とする取出情報を生成する。
【0050】
生成された取出情報は、ピッキングロボット102に出力される。これにより、ピッキングロボット102は、取出情報に基づいて、商品が収容されたバスケット101を棚100から取り出す。
【0051】
管理部14は、特定商品の在庫がある場合には、特定商品を出荷させる。また、管理部14は、特定商品が欠品しており、かつ、特定商品と同一の商品が、他のクライアントの商品として在庫がある場合には、他のクライアントの商品を代替商品として出荷させる。
【0052】
なお、代替商品として出荷された商品は、他のクライアントの商品として補充される。たとえば、管理部14は、他のクライアントの商品が代替商品として出荷された場合、他のクライアントの商品の在庫情報を更新する。管理部14は、更新された在庫情報に基づいて、他のクライアントの商品を補充するための処理を行う。これにより、他のクライアントの商品が倉庫に搬送されて、他のクライアントの商品が補充される。
【0053】
管理部14は、欠品している特定商品について、他のクライアントの在庫がない場合には、倉庫WHにおける在庫切れとして管理する。たとえば、管理部14は、特定商品について、倉庫内に在庫がないことを報知する。
【0054】
次に、商品管理装置3について、
図5を参照し説明する。
図5は、実施形態に係る商品管理装置3を説明する概略ブロック図である。商品管理装置3は、通信部20と、記憶部21と、制御部22とを備える。
【0055】
通信部20は、たとえば、NIC等によって実現される。また、通信部20は、ネットワークN1、および、N2(
図1参照)と有線又は無線で接続される。通信部20は、情報提供装置4と通信可能に接続される。また、通信部20は、倉庫管理装置2と通信可能に接続される。
【0056】
記憶部21は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部21は、制御部22によって実行される各種プログラムなどを記憶する。
【0057】
制御部22は、取得部23と、設定部24と、管理部25とを備える。取得部23、設定部24、および、管理部25は、これに限られず、統合されて構成されてもよく、また、分割して構成されてもよい。
【0058】
取得部23は、通信部20を介して、情報提供装置4から、商品情報を取得する。取得部23は、各クライアントの情報提供装置4から、各クライアントの商品情報を取得する。
【0059】
取得部23は、通信部20を介して、情報提供装置4から、出荷情報を取得する。取得部23は、各クライアントの情報提供装置4から、各クライアントの出荷情報を取得する。
【0060】
設定部24は、商品管理情報を設定する。具体的には、設定部24は、商品情報に対して、商品が保管される倉庫WH、および、倉庫WHにおける商品の管理数を設定する。設定部24は、商品の需要予測に基づいて、商品が保管される倉庫WHを設定する。設定部24は、地域における商品の需要予測に基づいて、商品が保管される倉庫WHを設定する。
【0061】
また、設定部24は、商品の需要予測に基づいて、倉庫WHにおける商品の管理数を設定する。設定部24は、地域における商品の需要予測に基づいて、倉庫WHにおける商品の管理数を設定する。
【0062】
需要予測は、たとえば、商品の購入実績、および、購入者の住所情報などに基づいて作成される。需要予測は、たとえば、自社の情報提供装置4から取得される。また、需要予測は、他社の情報提供装置4から取得されてもよい。需要予測は、自社、および、他社の情報提供装置4から取得された情報に基づいて、商品管理装置3によって、作成されてもよい。需要予測は、たとえば、需要予測モデルを用いて作成される。
【0063】
需要予測は、たとえば、ヒートマップとして生成される。ヒートマップは、地図上の地域を需要の度合いに応じて色分けしたマップである。たとえば、需要が多いと予測される地域は、「赤色」で示され、需要が少ないと予測される地域は、「青色」で示される。
【0064】
たとえば、商品の需要が、寒冷地において高い場合、設定部24は、寒冷地、または、寒冷地に近い箇所に設けられた倉庫WHにおける当該商品の管理数を、他の地域に設けられた倉庫WHにおける当該商品の管理数よりも多くする。
【0065】
これにより、たとえば、寒冷地において購入されることが多い商品は、購入者に近い倉庫WHから多く出荷される。そのため、商品が購入者に届くまでの時間が短縮される。また、商品を配送するためのコスト、たとえば、輸送費が削減される。
【0066】
なお、商品が保管される倉庫WH、および、倉庫WHにおける商品の管理数は、各クライアントの情報提供装置4から送信される情報に基づいて、設定されてもよい。
【0067】
設定部24は、クライアントの商品毎に、商品が保管される倉庫WH、および、倉庫WHにおける商品の管理数を設定する。たとえば、設定部24は、他社の「L1」、および、「L2」の商品、および、自社の全ての商品に対して、商品が保管される倉庫WH、および、倉庫WHにおける商品の管理数を設定する。
【0068】
設定部24は、商品にアドレスを設定する。設定部24は、各クライアントの商品にアドレスを設定する。具体的には、設定部24は、管理レベルが所定レベル以下の商品に対してアドレスを設定する。設定部24は、各クライアントの「L1」、および、「L2」の商品に対してアドレスを設定する。設定部24は、自社の「L3」の商品に対してアドレスを設定してもよい。
【0069】
アドレスは、商品が保管される倉庫WHを、複数の倉庫WHから特定可能な情報を含む。また、アドレスは、倉庫WHにおいて商品を特定可能な情報を含む。アドレスは、商品が保管される倉庫WHにかかわらず設定されるアドレスである。すなわち、アドレスは、複数の倉庫WHにおいて統一されたアドレスである。
【0070】
たとえば、アドレスは、
図6に示すように設定される。
図6は、商品に設定されるアドレスの一例を示す図である。
図6では、一例として、倉庫「WH1」、「WH2」、および、「WH3」に保管される商品のアドレスが示される。なお、倉庫「WH1」、「WH2」、および、「WH3」では、「L1」の商品、および、「L2」の商品がそれぞれ100SKU管理される。また、自社が「A社」として示され、他社が「B社」、「C社」、および、「D社」として示される。
【0071】
また、
図6では、倉庫「WH1」の「L1」における管理番号(たとえば、バスケット101の番号)は、「WH1-L1-1」~「WH1-L1-100」として示される。倉庫「WH1」の「L2」における管理番号(たとえば、バスケット101の番号)は、「WH1-L2-1」~「WH1-L2-100」として示される。倉庫「WH2」、および、「WH3」についても同様である。なお、倉庫WHにおける管理番号は、説明ために用いるものであり、商品は、各倉庫WHにおいて必ずしも管理番号によって管理されるものではない。
【0072】
アドレスは、各倉庫WHにおける管理番号に対して、統一されて設定される。たとえば、アドレスは、「0001」から順に数字が大きくなり、「0002」、「0003」などと設定される。なお、アドレスは、説明を容易にするために、数字によって示されたが、これに限られることはない。アドレスは、文字などであってもよく、数字、および、文字などの組み合わせであってもよい。
【0073】
たとえば、アドレスは、倉庫「WH1-L1-1」から、順番に統一されたアドレスとして設定される。たとえば、倉庫「WH1-L1-1」に対応するアドレスとして「0001」が設定される。倉庫「WHL1-2」に対応するアドレスとして「0002」が設定される。
【0074】
また、倉庫「WH1-L1-100」に対応するアドレスとして「0100」が設定される。倉庫「WH1-L2-1」に対応するアドレスとして「0101」が設定される。
【0075】
また、倉庫「WH1-L2-100」に対応するアドレスとして「0200」が設定される。倉庫「WH2-L1-1」に対応するアドレスとして「0201」が設定される。
【0076】
このように、各倉庫WHにおいて「L1」、および、「L2」の商品を保管する箇所は、1つの仮想的な倉庫として用いられる。
【0077】
アドレスは、各クライアントの商品に対して、保管される倉庫WHに応じて設定される。すなわち、アドレスは、商品が保管される倉庫WHの管理番号、および、商品に紐付けられて設定される。
【0078】
たとえば、倉庫「WH1」において、「L1-1」として保管される「A社」の商品「aaa」には、「0001」のアドレスが設定される。倉庫「WH1」において「L1-2」として保管されるA社の商品「bbb」には、「0002」のアドレスが設定される。また、倉庫「WH1」において「L1-100」として保管されるB社の商品「bbb」には、「0100」のアドレスが設定される。
【0079】
また、倉庫「WH1」において「L2-2」として保管されるB社の商品「mmm」には、「0102」のアドレスが設定される。
【0080】
また、倉庫「WH2」において「L1-1」として保管されるA社の商品「bbb」には、「0201」のアドレスが設定される。同じA社の商品「bbb」であっても、保管される倉庫WHが異なる場合、異なるアドレスが設定される。
【0081】
管理部25は、複数の倉庫WHにおける商品をアドレスによって管理する。管理部25は、複数の倉庫WHに対し、管理レベルが所定レベル以下である「L1」、および、「L2」の商品をアドレスによって管理する。
【0082】
管理部25は、情報提供装置4から送信された出荷情報に基づいて、商品を出荷する倉庫WHを決定し、商品を出荷する倉庫WHの倉庫管理装置2に出荷情報を送信する。
【0083】
たとえば、クライアントの情報提供装置4から、出荷情報が送信された場合、管理部25は、出荷される商品が保管された倉庫WHをアドレスによって検出する。そして、管理部25は、出荷情報における購入者の住所に基づいて、商品を保管する倉庫WHのうち、出荷に適した倉庫WH、たとえば、購入者の住所から最も近い倉庫WHを、商品を出荷する倉庫WHとして選択する。そして、管理部25は、選択した倉庫WHの倉庫管理装置2に、商品の出荷情報を送信する。
【0084】
管理部25は、設定部24によって設定された商品管理情報を、倉庫管理装置2に送信する。商品管理情報が、各倉庫管理装置2に送信されることで、各倉庫WHにおいて商品が管理される。
【0085】
次に、実施形態に係る商品の取出処理について、
図7のフローチャートを参照し説明する。
図7は、実施形態に係る商品の取出処理を説明するフローチャートである。
【0086】
倉庫管理装置2の制御部12は、商品管理装置3から、出荷情報を取得する(S100)。制御部12は、出荷情報に基づいて、特定クライアント、および、特定商品を特定する(S101)。
【0087】
制御部12は、特定商品の在庫数を検出する(S102)。制御部12は、記憶部11に記憶された倉庫WH内の商品の在庫状況を読み出し、読み出した在庫状況から、特定商品の在庫数を検出する。制御部12は、特定商品の在庫があるか否かを判定する(S103)。制御部12は、特定商品の在庫がある場合(S103:Yes)、特定商品について取出情報を生成する(S104)。
【0088】
制御部12は、特定したクライアントの商品の在庫がない場合(S103:No)、特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫数を検出する(S105)。制御部12は、記憶部11に記憶された倉庫WH内の商品の在庫状況を読み出し、読み出した在庫状況から、特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫数を検出する。制御部12は、特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫があるか否かを判定する(S106)。
【0089】
制御部12は、特定商品と同一の商品について、他のクライアントの商品の在庫がある場合(S106:Yes)、他のクライアントの商品を、特定商品の代替商品とする取出情報を生成する(S107)。
【0090】
制御部12は、取出情報を生成した場合(S104、S107)、取出情報をピッキングロボット102に出力する(S108)。これにより、ピッキングロボット102によって、商品が収容されたバスケット101が棚100から取り出され、特定商品、または、代替商品が出荷される。
【0091】
制御部12は、特定商品と同一商品について、他のクライアントの商品の在庫がない場合(S106:No)、今回の処理を終了する。なお、制御部12は、たとえば、特定商品について、倉庫WH内に在庫がないことを報知する。
【0092】
倉庫管理装置2は、管理部14を備える。管理部14は、倉庫WHに保管される複数のクライアントの商品を、クライアント毎に管理する。管理部14は、出荷情報に基づいた特定商品が欠品し、かつ、欠品している特定商品と同一の商品が、他のクライアントの商品として保管されている場合、他のクライアントの商品を代替商品として出荷させる。
【0093】
これにより、倉庫管理装置2は、特定商品が欠品している場合であっても、特定商品と同一の商品を代替商品として出荷することができる。そのため、倉庫管理装置2は、商品の出荷遅れを抑制することできる。すなわち、倉庫管理装置2は、商品を購入した購入者へ商品を早期に届けることができる。
【0094】
代替商品が出荷された場合、代替商品と同一の商品が他のクライアントの商品として補充される。
【0095】
これにより、倉庫管理装置2は、他のクライアントの商品が欠品することを抑制することができる。
【0096】
倉庫WHでは、出荷頻度に応じて複数の管理レベルに分けて商品が保管される。倉庫WHに保管される複数のクライアントの商品は、出荷頻度が所定レベル以下の商品である。管理部14は、出荷頻度が所定レベル以下の商品について、代替商品を出荷させる。
【0097】
これにより、各クライアントのうち、たとえば、他社は、出荷頻度が低い商品を保管するための倉庫WHを必要とせずに、出荷頻度が低い商品を扱うことができる。また、倉庫管理装置2は、出荷頻度が低い商品の保管数を少なくしつつ、出荷頻度が低い商品の出荷が遅れることを抑制することができる。
【0098】
なお、倉庫管理装置2は、倉庫WHにおいて、特定商品の在庫がなく、かつ、特定商品と同一の商品について他のクライアントの商品の在庫がある場合、他のクライアントの商品を代替商品として出荷したが、代替商品を出荷すると、他のクライアントの商品の在庫がなくなる場合には、他のクライアントの商品を出荷しなくてもよい。
【0099】
また、代替商品を出荷させるか否かの判定を、倉庫管理装置2によって行われる一例について説明したが、商品管理装置3によって判定されてもよい。商品管理装置3は、各倉庫WHにおける在庫情報を管理する。商品管理装置3は、各倉庫管理装置2から各倉庫WHにおける在庫情報を取得してもよい。商品管理装置3は、情報提供装置4から送信される出荷情報に基づいて、商品を出荷する倉庫WHを設定する。また、商品管理装置3は、商品を出荷する倉庫WHにおける、特定クライアントの特定商品の在庫の有無を判定する。
【0100】
商品管理装置3は、特定商品の在庫がある場合、特定商品を出荷させる情報を生成する。商品管理装置3は、特定商品の在庫がなく、かつ、特定商品と同一の商品について、商品を出荷する倉庫WHにおいて、他のクライアントの商品の在庫がある場合、他のクライアントの商品を代替商品として出荷させる情報を生成する。商品管理装置3は、生成した特定商品、または、生成した代替商品を出荷させる情報を、商品を出荷する倉庫WHの倉庫管理装置2に送信する。これにより、商品管理装置3は、特定商品、または、代替商品を倉庫WHから出荷させる。上記処理は、たとえば、商品管理装置3の制御部22(管理部25)によって実行される。
【0101】
図8は、商品管理装置3、または、倉庫管理装置2として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0102】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0103】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0104】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0105】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0106】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0107】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0108】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0109】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0110】
上記したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0111】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0112】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0113】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでもよい。
【0114】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0115】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0116】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0117】
1 管理システム
2 倉庫管理装置
3 商品管理装置
4 情報提供装置
12 制御部
14 管理部
WH 倉庫