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特開2024-135859プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135859
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240927BHJP
   A63F 13/211 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/2145 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/215 20140101ALI20240927BHJP
【FI】
G06F3/01 510
A63F13/211
A63F13/213
A63F13/2145
A63F13/215
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046747
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA12
5E555AA64
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA20
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB20
5E555BC04
5E555BC16
5E555CA12
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA47
5E555CB64
5E555CB65
5E555CB67
5E555CB76
5E555DA21
5E555EA02
5E555EA05
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】プログラムは、ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理を、プロセッサに実行させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する処理を、
プロセッサに実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記端末に備えられた慣性センサとカメラによって検出されたパラメータとの少なくとも一方に基づいて、前記端末が前記第1姿勢か前記第2姿勢かを判定する処理を、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1入力部は、前記端末に備えられたタッチパネルであり、
前記第2入力部は、前記端末に備えられたカメラ、又は前記端末に備えられたマイクの少なくとも一方である、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末が前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り替わった場合に、前記第1入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する第1入力モードから、前記第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する第2入力モードに切り替え、
前記第2入力モードにおいて前記第1入力部による操作を受け付けた場合に、前記第2入力モードから前記第1入力モードに切り替える処理を、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記端末が前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り替わった場合に、前記第1入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する第1入力モードから、前記第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する第2入力モードに切り替え、
前記端末が前記第2姿勢から前記第1姿勢に切り替わった場合に、前記第2入力モードから前記第1入力モードに切り替える処理を、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
複数の入力方法のうち、ユーザごとに前記第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶する処理と、
前記端末に備えられたカメラによって撮影したユーザの顔画像に基づいてユーザを特定し、特定したユーザに関連付けられた入力方法を用いて前記第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける処理とを、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
複数の入力方法のうち、アプリケーションごとに前記第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶する処理と、
前記端末でユーザがプレイしている前記アプリケーションに関連付けられた入力方法を用いて前記第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける処理とを、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記端末が前記第2姿勢である場合であって、前記第2入力部を介して入力される操作情報を所定時間検知しない場合に、前記ゲームを中断させる処理を、
プロセッサに実行させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御するゲーム制御部を有する、
情報処理装置。
【請求項10】
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する処理を、
プロセッサが実行する情報処理方法。
【請求項11】
端末を操作するユーザの姿勢を検知し、
前記ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する処理を、
プロセッサに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
端末を操作するユーザの姿勢を検知する検知部と、
前記ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御するゲーム制御部と、を有する、
情報処理装置。
【請求項13】
端末を操作するユーザの姿勢を検知する処理と、
前記ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、
前記ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいて前記ゲームを制御する処理とを、
プロセッサが実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スマートフォン等の携帯デバイスを操作してプレイすることが可能な通信型オンラインゲーム等のコンピュータゲームが知られている。例えば、特許文献1には、ユーザがスマートフォン等の情報処理端末を使用し、提示された選択肢を選択することによってシナリオが分岐して進行する所謂ノベルゲームをプレイすることができるゲームプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-059495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、ゲームをプレイする際、ユーザは手(指)を使用して携帯デバイスを操作する。しかしながら、ユーザは、携帯デバイスを操作してゲームをプレイする場合、座ったり寝転がったりする等、様々な姿勢を取ることがあり、ユーザの姿勢によっては手を使用するのが煩わしくなったり、手を使用すると操作性が悪くなったりする場合もある。そのため、携帯デバイスを操作するユーザの姿勢に応じた適切な入力方法を可能とする技術が望まれている。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理を、プロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概念図である。
図2】ゲームプレイ画面の一例を示す図である。
図3】ユーザ端末の姿勢を説明する図である。
図4】情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。
図5】ユーザ端末の機能についての説明図である。
図6】サーバの機能についての説明図である。
図7】ユーザ情報の一例を示す図である。
図8】ユーザ端末情報の一例を示す図である。
図9】ゲーム情報の一例を示す図である。
図10A】本発明の一実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その1)。
図10B】本発明の一実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その2)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本発明の一実施形態に係るゲームについて>
以下、本発明のプログラム、情報処理装置、及び情報処理方法について、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
図1に示される通信システム(以下、情報処理システムSという)は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含む通信システムであり、ゲームのプレイヤであるユーザに対して、ゲームをプレイする環境等を提供する。すなわち、ユーザとは、ユーザ端末20を操作してサーバ10の機能を利用する者であり、詳しくは、ユーザ端末20を操作することで、サーバ10の機能が齎す恩恵(サービス)を享受してゲームをプレイすることができる。
【0011】
ゲームとは、ユーザがゲームプレイ用のユーザ端末20にてゲームプレイ画面を見ながらユーザ端末20を操作してプレイするコンテンツであり、本実施形態では、情報処理システムSを利用して提供されるオンラインゲーム(電子ゲーム)である。オンラインゲームには、ウェブブラウザを利用したブラウザゲーム、SNS(Social Networking Service)上で提供されるソーシャルゲーム等、モバイルゲーム等のように専用ソフトをダウンロードしてプレイ可能なゲーム、及びプレイバイウェブ(PBW)等の定期更新型オンラインゲーム等が含まれる。なお、ゲームのジャンル(分類)は、特に限定されるものではない。
【0012】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末20にてゲームプレイ用の操作を行うと、ユーザ端末20は、ゲーム提供事業者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるゲーム進行用のデータを受信する。ユーザ端末20では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、出力される映像及び音声を確認しながら、ゲームを進行させる。また、ユーザ端末20は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたゲーム進行用のデータをユーザ端末20に送信する。このようなサーバ10とユーザ端末20との間のデータ送受信は、ユーザがゲームのプレイを終えるまで、繰り返し実施される。
【0013】
以下、本発明が適用可能なゲームの一例について説明する。
例えば、本実施形態のゲームは、ゲームの途中で選択肢が随所に表示され、それらの複数の選択肢の中からユーザが選択した内容によってゲームの展開やゲームの結末が異なるノベルゲームである。具体的には、図2に示されるように、ユーザ端末20のタッチパネルディスプレイ(以下、タッチパネル24)に表示されるゲームプレイ画面には、1番から5番までの5つの選択肢が表示されており、ユーザは、この中から任意の番号の選択肢を選択してゲームを進めていく。そして、ユーザが選択した選択肢によっては、トラブルや事件等のイベントが発生したり、友人Aの機嫌が変化したりと、その後のゲーム展開が異なる。
【0014】
本実施形態では、ゲームをプレイしているユーザの姿勢、すなわち、ユーザが操作するユーザ端末20の姿勢によって、ユーザは異なる入力方法(入力デバイス)によってゲームをプレイすることができる。例えば、図1に示されるように、ユーザ端末20を操作している状態が、起立状態又は着席状態等の通常姿勢の第1姿勢のユーザと、仰向けに寝転んだ状態の第2姿勢のユーザとでは、異なる入力方法によってゲームをプレイすることができる。
【0015】
具体的には、ユーザ又はユーザ端末20の姿勢に応じて、第1入力部41を介して入力される操作に基づいてゲームをプレイすることができる第1入力モードと、第2入力部42を介して入力される操作に基づいてゲームをプレイすることができる第2入力モードとが自動的に切り替わる。すなわち、ユーザ又はユーザ端末20が第1姿勢の場合、ユーザは第1入力モードでゲームをプレイすることができ、ユーザ又はユーザ端末20が第2姿勢の場合は、ユーザは第2入力モードでゲームをプレイすることができる。
【0016】
第1入力部41の一例としては、ユーザが指先等で触れた位置(座標)を感知して当該位置情報に基づく操作を受け付けるタッチパネル24等のデバイスが含まれる。すなわち、ユーザ端末20に対する一般的な入力方法が第1入力部41に相当する。一方、第2入力部42の一例としては、撮影(記憶をせずに一時的に映すだけの場合も含む)したユーザの視線又は表情等を読み取って、当該視線又は表情による操作を受け付けるカメラ25、及び、ユーザの発した音声を認識して音声操作を受け付けるマイク26等のデバイスが含まれる。例えば、視線操作では、カメラ25で撮影したユーザの視線移動により、指定する位置を移動させ、ユーザのまばたきによって、指定位置を確定する。図2の例であれば、1番の「焼肉」に視線を合わせてまばたきをすれば、1番の選択肢を選択したことになる。また、同じく図2の例において、音声操作では、マイク26に向けて「1番」又は「焼肉」と発音すれば、1番の選択肢を選択したことになる。
なお、視線によるユーザ端末20の操作、表情によるユーザ端末20の操作、及び音声によるユーザ端末20の操作については、公知の技術を適用可能であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0017】
また、ユーザの姿勢は、ユーザが操作するユーザ端末20の姿勢によって判定し、具体的には、ユーザ端末20に備えられたインカメラ(以下、カメラ25)、又は、加速度センサ若しくはジャイロセンサ等の慣性センサ27によって取得された各種パラメータ(加速度、角速度、画像、又はこれらの組み合わせ)に基づいて判定する。例えば、ユーザ端末20が鉛直な状態でユーザが映っていれば、ユーザは第1姿勢でユーザ端末20を操作してゲームをプレイしていると判定する。一方、ユーザ端末20のタッチパネル24が下向きの状態でユーザが映っていれば、ユーザは第2姿勢でユーザ端末20を操作してゲームをプレイしていると判定する。
なお、ユーザ端末20に備えられた加速度センサ及びジャイロセンサ等の慣性センサ27は、ユーザ端末20の向きや傾きを検出することができるデバイスであればよく、慣性センサ27の種類、構造、及び検出の仕組み等については、公知の技術を適用可能であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0018】
なお、ユーザ端末20が如何なる姿勢のときに第1姿勢又は第2姿勢に該当するかは、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、図3に示されるように、ユーザ端末20が、地面に対して垂直な状態からタッチパネル24が上向きになる方向を向いている場合を第1姿勢とする。すなわち、ユーザ端末20を操作してタッチパネル24と対面するユーザが、正面又は下方向を向いている場合を第1姿勢とする。一方、ユーザ端末20のタッチパネル24が下向きになる方向を向いている場合を第2姿勢とする。すなわち、ユーザ端末20を操作してタッチパネル24と対面するユーザが、上方向を向いている場合を第2姿勢とする。
例えば、タッチパネル24と、水平方向に延びる直線とのなす角度をθとした場合に、θが第1範囲にある場合に第1姿勢、第2範囲にある場合に第2姿勢と判断してよい。一例としては、第1範囲を45度以上225度以下、第2範囲をそれ以外の範囲として設定してもよい。もちろん、上記の範囲は一例であり、これに限定されるものではない。
【0019】
<本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームデータ配信用のコンピュータ、厳密にはサーバコンピュータ(以下、サーバ10という)と、ユーザ端末20とによって構成されている。サーバ10及びユーザ端末20は、コンピュータの一例であり、図1に示されるように、サーバ10と複数のユーザ端末20とが通信ネットワークNを介して通信可能に接続されており、情報処理システムSを構築している。本実施形態の情報処理システムSでは、上記構成により、サーバ10とユーザ端末20とが協働することにより、ゲームが進行する。
なお、通信ネットワークNは、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びイントラネット等を含むものであってもよい。
【0020】
(サーバ)
サーバ10は、本発明の「情報処理装置」の一例であり、ゲーム進行に必要なデータの生成、記憶及び送受信等、ゲーム進行に関する各種の情報処理を実行するコンピュータ、具体的には、SNSサーバ若しくはクラウドサービス用のサーバコンピュータによって構成される。クラウドサービス用のサーバコンピュータには、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータ等が含まれる。また、サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。本実施形態では、ゲーム進行に関する一連の情報処理の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く)がサーバ10によって実行されるので、ユーザ端末20側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及びサーバ10から配信される情報の表示等を行えばよい。
【0021】
サーバ10は、ハードウェア機器として、図4に示されるように、プロセッサ11、メモリ12、通信用インターフェース13、及びストレージ14を有し、これらの機器がバスを介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、ゲームに関する情報処理用の専用プログラム(以下、ゲーム用アプリケーション)とがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。プロセッサ11が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームの進行に関する一連の処理を実行する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0022】
プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0023】
メモリ12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0024】
通信用インターフェース13は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インターフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インターフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0025】
ストレージ14は、各種の情報を記憶及び蓄積できればよく、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ14は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ14は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバやオンラインストレージ)等によって構成されてもよい。なお、各種情報を記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0026】
(ユーザ端末)
ユーザ端末20は、本発明の「情報処理装置」の一例であり、ユーザがゲームをプレイするために操作するクライアント端末である。ユーザ端末20は、ユーザが手に持つことができる程度の大きさ及び重さのコンピュータであって、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等が含まれる。なお、図1には、2台のユーザ端末20を図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末20が存在する。
【0027】
ユーザ端末20は、ハードウェア機器として、図4に示されるように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インターフェース23、タッチパネル24、カメラ25、マイク26、及び慣性センサ27を有し、これらの機器がバスを介して電気的に接続されている。また、ユーザ端末20には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)と、上記のゲーム用アプリケーションとがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0028】
ユーザ端末20は、プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、本発明の情報処理装置として機能し、サーバ10と同期しつつ、サーバ10で実行されているプログラムと同様のルール、ロジック及びアルゴリズムにより、ゲームの進行に関する一連の処理を実行する。具体的には、ユーザ端末20は、ユーザがゲームをプレイしている間、ゲームの表示画面であるゲームプレイ画面をタッチパネル24に表示すると共に、サーバ10から随時送られてくるデータを展開し、当該データが示す画像(映像)及び文字等をゲームプレイ画面中に表示させ、当該データが示す音をスピーカ等から出力する。また、ユーザ端末20は、タッチパネル24、カメラ25又はマイク26等のデバイスからゲームプレイ中に行われるユーザの操作を受け付け、当該操作内容に応じたデータ(操作情報)をサーバ10に向けて送信する。
【0029】
プロセッサ21、メモリ22、及び通信用インターフェース23の構成は、上記のサーバ10が備える機器(具体的には、プロセッサ11、メモリ12、及び通信用インターフェース13)に準ずる。
【0030】
タッチパネル24は、表示と入力の2つの機能を備えており、画像情報をディスプレイ等に表示すると共に、ユーザが指先等で触れた位置(座標)を感知して当該位置情報を受け付けることができればよく、静電容量方式、抵抗膜方式、光学(赤外線)方式、又は超音波方式等のタッチセンサを備えるLCD(Liquid Crystal Display)等によって構成されるとよい。
【0031】
カメラ25は、デジタル画像(動画を含む)を撮影するデジタルカメラ等によって構成されるとよい。また、カメラ25は、ユーザ端末20の手前側(タッチパネル24側)に設置されたインカメラであり、ユーザ端末20を操作するユーザを映し、映したユーザの視線や表情を識別して特定する機能、及び、映したユーザの顔を認識して認証する機能(顔認証機能)を有する。
【0032】
マイク26は、ユーザが発する音声を収音できればよく、音を電気信号に変更する電子部品等によって構成されるとよい。
【0033】
慣性センサ27は、ユーザ端末20の動きや傾きを検知できればよく、加速度を検知する加速度センサ、又は、角速度を検知するジャイロセンサ等によって構成されるとよい。
【0034】
<本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10及びユーザ端末20の各々の構成について、機能面から改めて説明する。
【0035】
(サーバ)
サーバ10は、図5に示されるように、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、判定部33、切替部34、及び、ゲーム制御部35を有する。これらのうち、記憶部30は、メモリ12又はストレージ14によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0036】
記憶部30は、ゲームのプレイに必要な各種の情報を記憶する。具体的には、記憶部30は、ユーザ情報、ユーザ端末情報、ゲーム情報、及び、その他ゲームに関する種々の情報を記憶する。
【0037】
ユーザ情報は、図6に示されるように、各ユーザを特定する識別情報(ユーザID)に各種情報が紐付けられ、ユーザごとに記憶されている。例えば、ユーザ情報の項目には、ゲーム用のアカウント名(ユーザ名)、撮影されたユーザの顔の輪郭及び目鼻口等の位置関係を示すデータ(顔画像)、カメラ25又はマイク26等のユーザが設定した第2入力モードで使用する入力方法、並びに、過去にゲームをプレイしたことがある場合は、プレイしたゲームと当該ゲームのプレイ日時及び成績(途中経過を含む)を示すプレイ履歴等が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、連絡先等のユーザの個人情報、交友関係にあるユーザの情報、並びに、ゲームに課金した回数及び金額等を示す課金履歴等がユーザ情報に含まれていてもよい。
【0038】
ユーザ端末情報は、図7に示されるように、各ユーザ端末20を特定する識別情報(端末ID)に各種情報が紐付けられ、ユーザ端末20ごとに記憶されている。例えば、ユーザ端末情報の項目には、当該ユーザ端末20を所有するユーザ(対応するユーザ)、現時点でゲームプレイ中か否かを示すプレイ中フラグ、現時点でプレイ中のゲーム、現時点でのユーザ端末20の姿勢、現時点でのユーザ端末20の姿勢によって有効になっている入力方法(入力モード)、並びに、タッチパネル24、カメラ25又はマイク26等のユーザ端末20に設定された第1入力モード及び第2入力モードで使用するそれぞれの入力方法等が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、機種、内臓カメラの種類、及び、入力モードの切替履歴等がユーザ端末情報に含まれていてもよい。
【0039】
ゲーム情報は、図8に示されるように、各ゲームを特定する識別情報(ゲームID)に各種情報が紐付けられ、ゲーム、すなわち、アプリケーションごとに記憶されている。例えば、ゲーム情報の項目には、ゲームのジャンル、ゲームタイトル、ゲームの内容、及び、カメラ25又はマイク26等のゲームごとに設定されている第2入力モードでユーザに使用させる入力方法等が含まれる。また、上記以外の情報、例えば、ゲームをプレイしたユーザの人数(プレイ回数やクリア回数を含む)等のプレイ履歴等がゲーム情報に含まれていてもよい。
【0040】
情報取得部31は、ユーザ端末20から送信される各種データを、通信ネットワークNを通じてユーザ端末20と通信することによって取得する。
情報取得部31によって取得されるデータには、ユーザ端末20の姿勢に関するパラメータ、及び、ユーザがゲームプレイ中にユーザ端末20において行った操作に基づく操作情報、すなわち、ユーザが第1入力部41又は第2入力部42を介して行った操作に基づく操作情報が含まれる。操作情報には、例えば、ゲーム中の各場面でユーザが行う各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録及びその他の入力操作等に基づく情報が含まれる。
【0041】
表示制御部32は、ユーザ端末20を制御し、ゲーム進行用の情報をゲームプレイ画面としてユーザ端末20のタッチパネル24に表示させる。
具体的には、表示制御部32は、ゲーム制御部35等による情報処理の結果等を表示するためのデータを生成し、生成された当該データを、通信ネットワークNによりユーザ端末20に向けて送信する。例えば、表示制御部32は、ゲーム制御部35等による情報処理の結果として、図2に示されるようなゲームプレイ画面の他、その他の入力操作等を行う入力操作画面、及び、各種情報を通知する通知画面等をユーザ端末20に表示させる。
【0042】
判定部33は、ゲームプレイ中に情報取得部31が取得した情報(ユーザ端末20の姿勢に関するパラメータ)に基づいて、ユーザ端末20の姿勢を判定する。
具体的には、判定部33は、ユーザ端末20に備えられた慣性センサ27によって検出されたパラメータ、ユーザ端末20に備えられたカメラ25によって検出されたパラメータ、又は、これらのパラメータの組合せに基づいて、ユーザ端末20の姿勢が第1姿勢であるか、又は第2姿勢であるかを判定する。
【0043】
切替部34は、ゲームプレイ中に判定部33によって判定されたユーザ端末20の姿勢に基づいて、入力モードを切り替える。
具体的には、切替部34は、第1モードでゲームを制御中、情報取得部31がユーザ端末20から取得したパラメータに基づいて、判定部33によってユーザ端末20が第1姿勢から第2姿勢に切り替わったと判定された場合、第1入力部41を介して入力される操作情報に基づいてゲームを制御する第1入力モードから、第2入力部42を介して入力される操作情報に基づいてゲームを制御する第2入力モードに自動的に切り替える。一方、切替部34は、第2入力モードでゲームを制御中、情報取得部31がユーザ端末20から取得したパラメータに基づいて、判定部33によってユーザ端末20が第1姿勢から第2姿勢に切り替わったと判定した場合、第2入力モードから第1入力モードに切り替える。また、切替部34は、第2入力モードでゲームを制御中、情報取得部31が第1入力部41による操作を受け付けた場合、すなわち、タッチパネル24を介したユーザからの何らかの操作を受け付けた場合、第2入力モードから第1入力モードに切り替える。
なお、切替部34は、第1入力モードから第2入力モードに切り替えたときは第1入力モードを無効にしないが、第2入力モードから第1入力モードに切り替えたときは第2入力モードを無効にし、第2入力部42を介して入力される操作情報は受け付けない。
【0044】
ゲーム制御部35は、ゲームの進行に必要な情報処理を実行するものであり、情報取得部31がユーザから取得した各種情報等に基づいてゲームを進行させる。例えば、ゲーム制御部35は、ユーザが選択した選択肢に基づいてゲームを展開させる。
具体的には、ゲーム制御部35は、ユーザ端末20の姿勢が第1姿勢である場合、第1入力モード、すなわち、ユーザ端末20に備えられたタッチパネル24等の第1入力部41を介して入力された操作情報(画面上で指定された座標)に基づいてゲームを制御する。一方、ゲーム制御部35は、ユーザ端末20の姿勢が第2姿勢である場合、第2入力モード、すなわち、ユーザ端末20に備えられたカメラ25又はマイク26等の第2入力部42を介して入力された操作情報(ユーザの視線、表情、又は音声)に基づいてゲームを制御する。
【0045】
また、ゲーム制御部35は、ユーザ端末20に備えられたカメラ25によって撮影したユーザの顔画像に基づいてユーザ端末20を操作しているユーザを特定(顔認証)し、当該特定されたユーザのユーザ情報を参照して、当該ユーザに関連付けられたカメラ25又はマイク26等の第2入力部42として設定されている入力方法を特定する。そして、ゲーム制御部35は、第2入力モード、すなわち、ユーザ端末20の姿勢が第2姿勢の場合、その特定した第2入力部42から受け付けた操作情報に基づいて、ゲームを制御する。
また、ゲームアプリケーションごとに第2入力部42として使用するカメラ25又はマイク26等の入力方法が設定されている場合、ゲーム制御部35は、第2入力モード、すなわち、ユーザ端末20の姿勢が第2姿勢の場合、そのゲームアプリケーションごとに設定されている第2入力部42から受け付けた操作情報に基づいて、ゲームを制御する。なお、ゲーム制御部35は、ユーザが設定している第2入力部42とゲームアプリケーションごとに設定されている第2入力部42とが異なる場合、どちらの設定を優先してもよい。
【0046】
また、ゲーム制御部35は、第2入力モードでゲームを制御中、すなわち、ユーザ端末20が第2姿勢である場合、第2入力部42を介して入力される操作情報を第1所定時間(例えば、30分)検知しない場合、ユーザがゲームプレイの途中でそのまま寝てしまった等、何らかの事情でゲームをプレイできない状態になったと判定し、現時点でのゲームの進捗状況を記憶部30のユーザ情報に記憶したうえで、ゲームを一旦中断させる。一方、ゲーム制御部35は、ゲームを中断させた後、第2所定時間内(例えばゲームを中断してから10分以内)にユーザから操作を受け付けた場合、例えば、第1入力部41を介して入力された操作情報を検知した場合、ユーザがゲームをプレイできる状態に復帰したと判定して、ゲームを中断した時点の状態から再開させる。なお、第1所定時間が本発明の「所定時間」に相当する。
【0047】
(ユーザ端末)
一方、ユーザ端末20は、図9に示すように、記憶部40、第1入力部41、第2入力部42、検知部43、送信部44、及び、出力部45を有する。これらの機能部は、ユーザ端末20が有するハードウェア機器と、そのユーザ端末20にインストールされたソフトウェア(具体的には、ゲーム用アプリケーションに含まれるプログラム)との協働によって実現される。
【0048】
記憶部40は、ゲームのプレイに必要な各種の情報を記憶する。具体的には、記憶部40は、ゲーム用アプリケーションに含まれるプログラムを記憶する他、ゲームプレイ中のデータ(ゲームの途中経過等)を一時的に記憶する。
【0049】
第1入力部41は、主として第1入力モードの場合に有効となる入力部であり、ユーザ端末20のタッチパネル24を通じて行われた操作の入力を受け付け、その入力操作に基づく操作情報を取得する。
具体的には、第1入力部41は、ユーザが指等で指定したタッチパネル24上の座標に基づく情報を取得する。操作情報には、ゲームプレイ画面上に表示された選択肢を選択するための情報等、ゲームプレイに関する操作情報、並びに、その他、対象ユーザがユーザ端末20を通じて行う選択又は指定に関する各種情報等が含まれる。なお、本実施形態では、優先される入力モード(基本モード)を第1入力モードとし、第2入力モードの場合であっても、第1入力部41からの操作の入力を優先的に受け付けることがある。
【0050】
第2入力部42は、第2入力モードの場合に有効となる入力部であり、ユーザ端末20のカメラ25又はマイク26を通じて行われた操作の入力を受け付け、その入力操作に基づく操作情報を取得する。
具体的には、第2入力部42は、カメラ25によって撮影されたユーザの視線が指定した位置(方向)や表情を識別して特定し、当該視線や表情に基づく情報を取得する。また、第2入力部42は、マイク26によって収音したユーザの音声から話し言葉を文字列に変換し(音声認識)、当該音声に基づく情報を取得する。第2入力部42からの操作情報は、カメラ25及びマイク26の両方から同時に取得できることとしてもよいし、これらのうちのいずれかのデバイスから取得できることとしてもよい。いずれかのデバイスから取得できることとした場合は、ユーザごと又はゲームごとに予め有効となる入力方法を設定しておくとよい。なお、第2入力部42により取得できる操作情報は、第1入力部41によって取得できる情報と同様であり、換言すると、第1入力部41により入力できる操作情報は、第2入力部42からも入力することができる。
【0051】
検知部43は、ユーザがゲームプレイ中、ユーザ端末20に備えられた加速度センサ若しくはジャイロセンサ等の慣性センサ27によって検出されたユーザ端末20の姿勢に関するパラメータ、及び、ユーザ端末20に備えられたカメラ25によって検出されたユーザ端末20の姿勢に関するパラメータの少なくとも一方を検知する。
【0052】
送信部44は、第1入力部41又は第2入力部42が取得したユーザからの操作情報をデータ化し、得られたその操作内容を示すデータを、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。また、送信部44は、検知部43によって検知した姿勢に関するパラメータを示すデータを、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。なお、パラメータは、ゲームプレイ中、常時、又は定期若しくは不定期のタイミングで送信してもよいし、パラメータが所定値(例えば、姿勢が変化したと判断できる程度)以上変化した場合に限定して送信することとしてもよい。さらに、送信部44は、カメラ25によって撮影されたユーザの顔画像に基づいて作成した顔画像データを、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。
【0053】
出力部45は、通信ネットワークNを通じ、サーバ10から送信されたゲームプレイ画面等を表示するためのデータを受信し、受信した当該データ等に基づくゲームプレイ画面等を出力する。これにより、図2に示されるようなゲームプレイ画面がユーザ端末20に備えられたタッチパネル24に表示され、当該ゲームプレイ画面中に含まれる音声や音楽が、ユーザ端末20に備えられたスピーカから発せられる。また、その他にも、受信したデータに基づいて入力操作等を行う入力操作画面、及び、各種情報を通知する通知画面等がユーザ端末20に備えられたタッチパネル24に表示され、音を伴う通知や連絡の場合は、スピーカからその音が発せられる。
【0054】
以上、サーバ10及びユーザ端末20のそれぞれの構成及び機能について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末20は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0055】
<本発明の一実施形態に係る情報処理方法>
次に、図10A及び図10Bを参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フローという)について説明する。情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0056】
(情報処理フロー)
この情報処理フローは、ユーザ端末20の姿勢(すなわち、ユーザ端末20を操作するユーザの姿勢)によって、第1入力部41を介して入力操作が可能な第1入力モードと、第2入力部42を介して入力操作が可能な第2入力モードとを切り替え、各入力モードで入力された操作情報に基づいてゲームを制御するための情報処理であり、サーバ10及びユーザ端末20を含む情報処理システムSにおいて実行される情報処理である。
なお、以下では、優先される入力モードを第1入力モード(タッチパネル24)とし、また、第2入力モードで使用する入力方法として、ユーザがカメラ25を予め登録している場合を例に挙げて説明する。
【0057】
図10A及び図10Bに示すように、情報処理フローでは、サーバ10、及びユーザ端末20のそれぞれのプロセッサ11,21が、対応する処理を実行し、また、それらの機器間でデータ通信が行われる。
先ず、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ユーザが行ったゲーム選択操作に基づいてゲームを選択すると(S101)、カメラ25を制御してユーザの顔画像を撮影し(S102)、それらの情報(ゲーム選択操作情報及び顔画像情報)を、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じてそれらの情報を取得すると、顔画像情報からユーザ端末20を操作するユーザを特定し、当該ユーザに関連付けて第2入力モードの入力方法として登録されているカメラ25を、第2入力モードの入力方法に設定し(S103)、ゲーム選択操作情報に基づいて選択されたゲームの配信を開始する(S104)。
【0058】
ゲームの配信中、ユーザ端末20のプロセッサ21では、ユーザ端末20に備えられた慣性センサ27又はカメラ25によって、ユーザ端末20の姿勢に関するパラメータを検出し(S105)、通信ネットワークNを通じ、その検出したパラメータをサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じてユーザ端末20の姿勢に関するパラメータを取得すると、それらのパラメータからユーザ端末20の姿勢、すなわち、第1姿勢であるか第2姿勢であるかを判定し(S106)、ユーザ端末20の姿勢が第1姿勢と判定した場合(S106:第1姿勢)、入力モードを、ユーザ端末20に備えられたタッチパネル24等の第1入力部41を介して入力される操作情報を受け付ける第1入力モードに設定する(S107)。
【0059】
第1入力モードに設定された後、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ゲームをプレイするユーザから第1入力部41を介した操作、すなわち、タッチパネル24上の座標を指定する操作を受け付けると(S108)、当該操作に基づく操作情報を、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じ、第1入力部41を介して入力された操作情報を取得すると、当該操作情報に基づいてゲームを制御し(S109)、ゲームを進行させる。そして、サーバ10のプロセッサ11は、ゲームを進行させた結果、ゲームが終了したと判断すると(S110:YES)、処理を終了する。
一方、サーバ10のプロセッサ11は、ゲームがまだ継続している場合、すなわち、ゲームが終了していないと判断した場合は(S110:NO)、継続してゲームを配信する(S104)。
【0060】
また、サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じて取得したユーザ端末20の姿勢を示すパラメータに基づいて、ユーザ端末20の姿勢が第2姿勢と判定した場合は(S106:第2姿勢)、入力モードを、ユーザ端末20に備えられたカメラ25等の第2入力部42を介して入力される操作情報を受け付ける第2入力モードに設定する(S111)。
【0061】
第2入力モードに設定された後、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ゲームをプレイするユーザから第2入力部42を介した操作、すなわち、カメラ25によって撮影されたユーザが視線により所定位置を指定する操作を受け付けると(S112)、当該操作に基づく操作情報を、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じ、第2入力部42を介して入力された操作情報を取得すると、当該情報に基づいてゲームを制御し(S113)、ゲームを進行させる。
【0062】
第2入力モードでゲームを制御中、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ゲームをプレイするユーザから引き続き第2入力部42を介した操作を受け付けている場合、すなわち、第2入力部42よりも優先される第1入力部41からの操作を受け付けておらず(S114:NO)、且つ、操作を何も受け付けずに第1所定時間が経過していない場合(S115:NO)、サーバ10のプロセッサ11は、ゲームが終了した否かを判断し(S110)、ゲームがまだ終了していないと判断した場合は(S110:NO)、継続してゲームを配信し(S104)、ゲームが終了したと判断した場合は(S110:YES)、処理を終了する。
【0063】
一方、第2入力モードでゲームを制御中、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ゲームをプレイするユーザから第1入力部41を介した操作、すなわち、第2入力部42よりも優先される第1入力部41からの操作を受け付けると(S114:YES)、当該操作に基づく操作情報を、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末20との通信を通じ、第1入力部41を介して入力された操作情報を取得すると、入力モードを第2入力モードから第1入力モードに切り替え(S116)、第1入力部41を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し(S109)、ゲームがまだ終了していないと判断した場合は(S110:NO)、継続してゲームを配信し(S104)、ゲームが終了したと判断した場合は(S110:YES)、処理を終了する。
【0064】
また、第2入力モードでゲームを制御中、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ユーザから何も操作を受け付けずに第1所定時間が経過した場合(S116:YES)、つまり、サーバ10のプロセッサ11は、第1所定時間内にユーザ端末20から操作情報を受信しない場合、ユーザが何らかの事情でゲームをプレイできない状態になったと判定し、ゲームを一旦中断して当該中断時点でのゲームの状態を記憶部30のユーザ情報に記憶する(S117)。そして、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ゲーム中断後、第2所定時間内にユーザから第1入力部41を介して操作を受け付けた場合(S118:YES)、当該操作に基づく操作情報を、通信ネットワークNを通じてサーバ10に向けて送信する。サーバ10のプロセッサ11は、第1入力部41を介して入力された操作情報を取得すると、ユーザがゲームをプレイできる状態に復帰したと判定して、入力モードを第2入力モードから第1入力モードに切り替えたうえで、ゲームを中断時点の状態から再開し(S119)、第1入力部41を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する(S109)。そして、サーバ10のプロセッサ11は、ゲームがまだ終了していないと判断した場合は(S110:NO)、継続してゲームを配信し(S104)、ゲームが終了したと判断した場合は(S110:YES)、処理を終了する。
【0065】
一方、ユーザ端末20のプロセッサ21は、ユーザから何も操作を受け付けずに第2所定時間が経過した場合(S118:NO)、つまり、サーバ10のプロセッサ11は、第2所定時間内にユーザ端末20から操作情報を受信しない場合、ユーザがゲームをプレイできない状態から復帰しなかったと判定して、そのままゲームを終了して処理を終了する。
以上が、本発明の他の情報処理フローの一例である。
【0066】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0067】
例えば、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例は一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0068】
また、上記の実施形態では、サーバ10とユーザ端末20との協働によって本発明の情報処理装置が構成され、サーバ10とユーザ端末20のいずれもが、本発明のプログラムを実行するプロセッサとして機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの全部又は一部がユーザ端末20に備わっていてもよい。例えば、判定部33、切替部34又はゲーム制御部35の全部又は一部の機能が、ユーザ端末20に備わっていてもよい。
【0069】
上記の実施形態では、ユーザ情報、ユーザ端末情報、及びゲーム情報等は、サーバ10に記憶することとしたが、不図示のデータベースサーバ等を別途設けて、当該データベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末20側に記憶することとしてもよい。
【0070】
上記の実施形態では、ゲームの一例として、ノベルゲームを挙げて説明した。ただし、ユーザ又はユーザ端末20に姿勢に基づいて、第1入力部41及び第2入力部42を介して操作の入力ができるゲームであれば、その他のゲームにも適応可能である。例えば、言葉遊びゲーム、格闘ゲーム、スポーツゲーム、シューティングゲーム、レースゲーム、パズルゲーム、カードゲーム、ボードゲーム、ロールプレイングゲーム又はシミュレーションゲーム等の要素を含むゲームであってもよい。また、ゲームは、個人戦であってもよいし団体戦であってもよい。また、人間同士がユーザとして対戦するものであってもよいし、人間とコンピュータ(例えば、AI又はロボット等)とが対戦するものであってもよい。
さらに、ゲームに限らず、第1入力部41及び第2入力部42を介して操作の入力ができるアプリケーションであれば、種々のアプリケーションにおいても適用可能である。例えば、電子書籍、動画視聴、音楽視聴、動画配信、動画編集、画像編集、写真加工、ショッピング、旅行や飲食店等の予約、SNS等のコミュニケーション、学習、文書作成、会計処理、健康管理、占い、診断、地図、及び、インターネット検索(ブラウザ)等の各種アプリケーションにおいても適用することができる。
【0071】
上記の実施形態では、ユーザは、原則として無料で全ての機能を享受することができるが、一部の機能を限定し、ユーザがゲーム提供事業者等に対してゲームの利用料金を支払うこと(以下、課金)によって、その限定された機能を利用できることとしてもよい。すなわち、課金要求に応じて現金、電子マネー、クレジットカード又はプリペイドカード等を使用してゲームの利用料金を支払った課金ユーザに対しては、ゲームをプレイするうえで有利になるような特別な条件等を設定してもよい。例えば、課金ユーザに対しては、課金額に応じて入手困難なカードキャラクタを入手可能としてもよいし、通常ではプレイできない特別なゲーム領域をプレイ可能としてもよい。なお、この利用料金については、従量課金制としてもよいし、サブスクリプションのように、一度支払えば一定期間(例えば、1か月間又は1年間等)、そのユーザに対して効果を有することとしてもよい。
【0072】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の一つは、ユーザの姿勢に応じた適切な入力を可能とすることである。
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じた適切な入力を可能とすることである。
【0073】
[付記1]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記1]
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理を、プロセッサに実行させるためのプログラム。
上記のプログラムによれば、ユーザが操作する端末の画面が起立状態等の第1姿勢である場合に、ユーザが手を使用して操作可能な第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末の画面が下向き状態等の第2姿勢である場合に、ユーザの手以外の手段、例えば視線又は音声等によって操作可能な第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する。これにより、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0074】
[付記2]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢を適切に判定することである。
[付記2]
端末に備えられた慣性センサとカメラによって検出されたパラメータとの少なくとも一方に基づいて、端末が第1姿勢か第2姿勢かを判定する処理を、プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記のプログラムによれば、端末に備えられた加速度センサ又はジャイロセンサ等の慣性センサとカメラとによって検出された加速度、角速度、画像、又はこれらの組合せ等を含むパラメータの少なくとも一方に基づいて、端末が第1姿勢か第2姿勢かを判定する。これにより、ユーザが操作する端末の姿勢を適切に判定することができる。
【0075】
[付記3]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じた適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記3]
第1入力部は、端末に備えられたタッチパネルであり、第2入力部は、端末に備えられたカメラ、又は端末に備えられたマイクの少なくとも一方である、付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、ユーザが操作する端末の画面が起立状態等の第1姿勢である場合には、端末に備えられたタッチパネルを介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末の画面が下向き状態等の第2姿勢である場合には、端末に備えられたカメラ又はマイクの少なくとも一方を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する。これにより、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じた適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0076】
[付記4]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢、及び入力モードの優先順位に応じて、入力モードを適切に切り替えることである。
[付記4]
端末が第1姿勢から第2姿勢に切り替わった場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第1入力モードから、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第2入力モードに切り替え、第2入力モードにおいて第1入力部による操作を受け付けた場合に、第2入力モードから第1入力モードに切り替える処理を、プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、端末が第1姿勢から第2姿勢に切り替わった場合、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第1入力モードから、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第2入力モードに切り替える一方、第2入力モードにおいても第1入力部による操作を受け付けた場合は、第2姿勢が維持されていたとしても第2入力モードよりも優先する第1入力モードに切り替える。これにより、ユーザが操作する端末の姿勢、及び入力モードの優先順位に応じて、入力モードを適切に切り替えることができる。
【0077】
[付記5]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、入力モードを適切に切り替えることである。
[付記5]
端末が第1姿勢から第2姿勢に切り替わった場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第1入力モードから、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第2入力モードに切り替え、端末が第2姿勢から第1姿勢に切り替わった場合に、第2入力モードから第1入力モードに切り替える処理を、プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、端末が第1姿勢から第2姿勢に切り替わった場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第1入力モードから、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する第2入力モードに切り替え、端末が第2姿勢から第1姿勢に切り替わった場合に、第2入力モードから第1入力モードに切り替える。これにより、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、入力モードを適切に切り替えることができる。
【0078】
[付記6]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢が変化した場合、ユーザごとに関連付けられた適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記6]
複数の入力方法のうち、ユーザごとに第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶する処理と、端末に備えられたカメラによって撮影したユーザの顔画像に基づいてユーザを特定し、特定したユーザに関連付けられた入力方法を用いて第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける処理とを、プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、複数の入力方法のうち、ユーザごとに第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶し、端末に備えられたカメラによって撮影したユーザの顔画像に基づいて特定したユーザに関連付けられた入力方法を用いて第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける。これにより、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢が変化した場合、ユーザごとに関連付けられた適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0079】
[付記7]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢が変化した場合、アプリケーションごとに関連付けられた適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記7]
複数の入力方法のうち、アプリケーションごとに第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶する処理と、端末でユーザがプレイしているアプリケーションに関連付けられた入力方法を用いて第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける処理とを、プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、複数の入力方法のうち、アプリケーションごとに第2入力部に用いる入力方法を関連付けて記憶し、ユーザがプレイしているアプリケーションに関連付けられた入力方法を用いて第2姿勢の場合の操作情報を受け付ける。これにより、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢が変化した場合、アプリケーションごとに関連付けられた適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0080】
[付記8]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが何らかの事情でプレイできない状況になったことを適切に判定することである。
[付記8]
端末が第2姿勢である場合であって、第2入力部を介して入力される操作情報を所定時間検知しない場合に、ゲームを中断させる処理を、
プロセッサに実行させるための付記1に記載のプログラム。
上記プログラムによれば、ユーザがプレイ中にそのまま寝てしまった場合等、第2入力部を介して入力される操作情報を所定時間検知しない場合に、ゲームを中断させる。これにより、ユーザが何らかの事情でプレイできない状況になったことを適切に判定することができる。
【0081】
[付記9]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記9]
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御するゲーム制御部を有する、情報処理装置。
上記の情報処理装置によれば、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0082】
[付記10]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記10]
ユーザが操作する端末が第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、端末が第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理を、プロセッサが実行する情報処理方法。
上記の情報処理方法によれば、ユーザは、ユーザが操作する端末の姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0083】
[付記11]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記11]
端末を操作するユーザの姿勢を検知し、ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理を、プロセッサに実行させるためのプログラム。
上記のプログラムによれば、ユーザが座っている状態等の第1姿勢である場合に、ユーザが手を使用して操作可能な第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、ユーザが寝転んでいる状態等の第2姿勢である場合に、ユーザの手以外の手段、例えば視線又は音声等によって操作可能な第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する。これにより、ユーザは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0084】
[付記12]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記12]
端末を操作するユーザの姿勢を検知する検知部と、ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御するゲーム制御部と、を有する、情報処理装置。
上記の情報処理装置によれば、ユーザは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【0085】
[付記13]に対する課題
本発明の目的の一つは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイさせることである。
[付記13]
端末を操作するユーザの姿勢を検知する処理と、ユーザが第1姿勢である場合に、第1入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御し、ユーザが第2姿勢である場合に、第2入力部を介して入力された操作情報に基づいてゲームを制御する処理とを、プロセッサが実行する情報処理方法。
上記の情報処理方法によれば、ユーザは、ユーザの姿勢に応じて、適切な入力方法でゲームをプレイすることができる。
【符号の説明】
【0086】
10 サーバ(情報処理装置)
11 プロセッサ
12 メモリ
13 通信用インターフェース
14 ストレージ
20 ユーザ端末
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インターフェース
24 タッチパネル
25 カメラ
26 マイク
27 慣性センサ
30 記憶部
31 情報取得部
32 表示制御部
33 判定部
34 切替部
35 ゲーム制御部
40 記憶部
41 第1入力部
42 第2入力部
43 検知部
44 送信部
45 出力部
N 通信ネットワーク
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B