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特開2024-135871シンク、止水弁付きトラップ装置、およびシンクキャビネット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135871
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】シンク、止水弁付きトラップ装置、およびシンクキャビネット
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/182 20060101AFI20240927BHJP
   E03C 1/18 20060101ALI20240927BHJP
   E03C 1/28 20060101ALI20240927BHJP
   E03C 1/24 20060101ALI20240927BHJP
   E03C 1/22 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
E03C1/182
E03C1/18
E03C1/28 A
E03C1/24 C
E03C1/22 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046766
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】穴沢 信寛
【テーマコード(参考)】
2D061
【Fターム(参考)】
2D061BA04
2D061BB00
2D061BC13
2D061BG01
2D061BG04
2D061DA03
2D061DB03
2D061DC03
2D061DD01
2D061DD08
2D061DE11
2D061DE17
(57)【要約】
【課題】排水箇所における汚染を除去する清掃を、ユーザーの手を煩わせることなく容易に行うことができるシンク、そのための止水弁付きトラップ装置、およびシンクキャビネットを提供すること。
【解決手段】本開示技術に係るシンク1は、水受け部2と、水受け部2の下部に設けられた水排出部8とを有しており、さらに、水排出部8より下流側に位置する止水弁18を有し、止水弁18が閉じられた状態で水受け部2から水排出部8に排水することにより水排出部8の内部に水を溜めることができるものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水受け部と、前記水受け部の下部に設けられた水排出部とを有するシンクであって、
前記水排出部より下流側に位置する止水弁を有し、
前記止水弁が閉じられた状態で前記水受け部から前記水排出部に排水することにより前記水排出部の内部に水を溜めることができるシンク。
【請求項2】
請求項1に記載のシンクであって、
前記水排出部の下側に設けられ底部より高い位置に排出口を有し封水を貯留するトラップを有し、
前記止水弁は、前記排出口より下流側に設けられており、
前記止水弁が閉じられた状態で前記水受け部から前記水排出部に排水することにより前記水排出部の内部および前記トラップの内部に水を溜めることができるシンク。
【請求項3】
請求項2に記載のシンクであって、
前記排出口から受けた水を下向きに排出する排水管を有し、
前記止水弁は、前記排出口と前記排水管との間に配置されているシンク。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載のシンクであって、
前記止水弁を閉じた状態で前記止水弁の上に貯まる水の満水位を規定するオーバーフロー壁と、
前記オーバーフロー壁を乗り越えた水を前記止水弁の下流側へ流すオーバーフロー路を有するシンク。
【請求項5】
請求項4に記載のシンクであって、
前記オーバーフロー壁の高さが施工時に可変であるシンク。
【請求項6】
請求項1に記載のシンクであって、前記止水弁は、
栓体のスライド移動により閉状態と開状態とを切り替えるとともに、
開状態では前記栓体が水の流路から退避するスライド弁であるシンク。
【請求項7】
請求項6に記載のシンクであって、
前記栓体のスライド移動の方向が、水の流れの方向と交差する方向であるシンク。
【請求項8】
請求項6と請求項7とのいずれか1つに記載のシンクであって、
閉状態で前記栓体に接触するとともに、前記栓体のスライド移動とともに移動しないパッキンを有し、
前記栓体には、開状態で水の流路に配置される位置に窓が形成されており、
前記栓体における閉状態で前記パッキンと接触する面と前記窓の壁面との肩部が、面取り面もしくは丸み面とされているシンク。
【請求項9】
請求項1に記載のシンクであって、
前記水受け部の外の平坦面である平坦部を有し、
前記平坦部に設けられるとともに前記止水弁の開閉動作をさせる操作部材とを有するシンク。
【請求項10】
請求項9に記載のシンクであって、前記操作部材は、
前記止水弁を閉状態にしたときの前記平坦部からの突出量が、
前記止水弁を開状態にしたときの前記平坦部からの突出量より大きいものであるシンク。
【請求項11】
請求項1に記載のシンクであって、前記止水弁は、
閉状態でも水流を許容するとともに、
閉状態で許容される流量が開状態での許容される流量より少量であるシンク。
【請求項12】
シンクからの排水を受ける受水口と、
前記受水口で受けた水を貯める貯水部と、
前記貯水部の下部に位置する止水弁と、
前記止水弁が閉じている状態で前記貯水部に溜まる水の満水位を規定するオーバーフロー壁と、
前記オーバーフロー壁を乗り越えた水を前記止水弁の下流側に導くオーバーフロー路とを有する止水弁付きトラップ装置。
【請求項13】
箱状のキャビネットの上部にシンクを有しており前記シンクからの排水を下方に流すシンクキャビネットであって、
前記シンクは、
水受け部と、
前記水受け部の下部に設けられた水排出部と、
前記水排出部より下流側に位置する止水弁とを有し、
前記止水弁が閉じられた状態で前記水受け部から前記水排出部に排水することにより前記水排出部の内部に水を溜めることができるものであるシンクキャビネット。
【請求項14】
請求項13に記載のシンクキャビネットであって、
前記キャビネットの上部における前記シンクの外のカウンター部と、
前記カウンター部に設けられるとともに前記止水弁の開閉動作をさせる操作部材とを有するシンクキャビネット。
【請求項15】
請求項14に記載のシンクキャビネットであって、前記操作部材は、
前記止水弁を閉状態にしたときの前記カウンター部からの突出量が、
前記止水弁を開状態にしたときの前記カウンター部からの突出量より大きいものであるシンクキャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示技術は、シンク、止水弁付きトラップ装置、およびシンクキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
水を使用する設備における排水箇所の構成に関わる従来技術の一例として、特許文献1に記載されているものを挙げることができる。同文献では、排水口に排水装置を配置している。同文献の排水装置では、排水流路に、排水口から下方に向けて延びる接続部と、接続部の下端から上昇する上昇部とが設けられている。これにより封水水位が規定され排水トラップとして機能するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-032001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排水箇所には、使用済みの水とともに種々の異物も流入してくる。特にキッチンのシンクの排水口の場合には、水とともに流入してくる異物の多くは食材由来のものである。キッチンの排水口部分には、異物を捕集する排水かごを設けることがある。排水に接する排水口部分および排水かごには、ぬめり等の汚れが発生する。排水口部分や排水かごの清掃は、ユーザーから見て負担が大きいものである。
【0005】
本開示技術の課題とするところは、排水口部分の清掃を、ユーザーの手を煩わせることなく容易に行うことができるシンク、そのための止水弁付きトラップ装置、およびシンクキャビネットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示技術の一態様におけるシンクは、水受け部と、水受け部の下部に設けられた水排出部とを有しており、水排出部より下流側に位置する止水弁を有し、止水弁が閉じられた状態で水受け部から水排出部に排水することにより水排出部の内部に水を溜めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態に係るシンクを示す全体斜視図である。
図2図1のうち排水部の部分を拡大して示す部分斜視図である。
図3図1のシンクの排水部付近を切断して示す斜視図である。
図4図1のシンクの排水部付近の断面図である。
図5】副トラップの単体を示す斜視図である。
図6】止水弁の開状態を説明する透視斜視図である。
図7】止水弁の閉状態を説明する透視斜視図である。
図8】止水弁の栓体を示す斜視図である。
図9】操作レバーの斜視図である。
図10】小穴を設けた栓体を示す斜視図である。
図11】実施の形態に係るシンクを備えるシンクキャビネットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本形態は、図1に示すシンク1において本開示技術を具体化したものである。シンク1は、キッチンに用いることを主たる用途とするものである。シンク1は、水受け部2と、排水部3とを有している。水受け部2は、水道水を受ける鉢状の部分である。このためシンク1には、施工時に水栓が取り付けられるための取付孔4が開けられている。取付孔4は、水受け部2の外の平坦面である平坦部5に設けられている。平坦部5は通常では浸水しない部位である。排水部3は、水受け部2の下部に位置し、排水管と接続されるための部位である。シンク1において排水部3が配置されている位置は、シンク1の施工後にはユーザーの目につかない位置である。
【0009】
排水部3は図2に示すように、トラップ6と副トラップ7とを有している。トラップ6は、内部に封水を貯留することによって下水臭を遮断する一般的なものである。副トラップ7は、トラップ6の下流側に取り付けられているものである。副トラップ7は、トラップ6の封水機能とは別に独自の貯水機能を有している。副トラップ7はこの独自の貯水機能によって、シンク1の排水部3のつけ置き洗いを可能とするものである。ユーザーは、つけ置き洗いを行うことによって、排水部3を、自らの手を煩わせることなく清掃することができる。
【0010】
排水部3およびその付近の内部構造を図3および図4に示す。図3では、シンク1における排水部3の位置を前後方向の縦断面で切断して示している。図4は切断して現れた面を示す断面図である。図3および図4に見るように、シンク1における水受け部2の下部には、水排出部8が設けられている。水排出部8は、水受け部2の鉢状形状より小さい鉢状形状の部位である。水排出部8は水受け部2の底面からさらに一段下がった凹部である。水排出部8の底部には排水口9が設けられている。排水口9は、トラップ6に繋がっている。シンク1は、水受け部2に投入された水が自然に水排出部8に流入していき、そしてトラップ6に流入していくように構成されている。
【0011】
図3および図4では、水排出部8にゴミ籠10が設置されている状態が示されている。ゴミ籠10は、メッシュで出来ており透水性がある。ゴミ籠10は、水受け部2から水排出部8に水とともに流入した食品屑等の固形物を捕捉するものである。ゴミ籠10の存在によって、固形物のトラップ6への流入が防止されている。ゴミ籠10は水排出部8に対して脱着可能である。
【0012】
水受け部2と水排出部8との境目には段差部11が形成されている。図4に示すように段差部11には、ゴミ籠10を隠すカバー板23を置くことができる。カバー板23を段差部11に置いている状態では、ユーザーが上方から水排出部8の辺りを見ても、ゴミ籠10は見えない。図3では、段差部11にカバー板23を置いていない状態を示している。一般的にはカバー板23としては、段差部11に置いている状態でも水および小粒の固形物の水受け部2から水排出部8への流入を妨げない形状のものが用いられる。
【0013】
トラップ6は、水排出部8の下側に設けられている。トラップ6は、外筒12とその内部の内筒13とを有している。外筒12は有底のものであるのに対して内筒13の下端は開口している。内筒13の内部空間と、内筒13と外筒12との間の空間とは、内筒13の下端と外筒12の底部との間で繋がっている。外筒12には、外部への排出口14が横向き斜め下向きに開口して設けられている。排出口14は、副トラップ7の底部と、内筒13の下端とのいずれよりも高い位置に設けられている。トラップ6における排出口14は、副トラップ7を装着しない場合には直接に下水への排水管に接続される箇所である。ただし本形態では必ず副トラップ7が装着される。
【0014】
副トラップ7について説明する。副トラップ7は、トラップ6の排出口14と下水への排水管21(図4参照)との間に配置される排水部材である。副トラップ7は、受水口15と、排水口16と、貯水部17と、止水弁18と、オーバーフロー壁19と、オーバーフロー路20とを有している。受水口15は、トラップ6の排出口14に接続される部位である。受水口15は、トラップ6の排出口14から排水を受ける部位である。排水口16は、下水への排水管21が接続される部位である。
【0015】
貯水部17は、副トラップ7の内部の部位であり、受水口15で受けた排水を貯める部位である。止水弁18は、貯水部17のすぐ下に位置している。止水弁18が設けられている位置は、排水の流れにおいて水排出部8より下流側の位置である。止水弁18が設けられている位置は、排出口14と排水管21との間の位置でもある。止水弁18が閉じているときは、貯水部17に水を溜めることができる。止水弁18が開いているときは、受水口15から貯水部17に流入した水がそのまま止水弁18の下側に流れ落ちる。止水弁18のさらに下には排水口16が位置している。開状態の止水弁18を通過した水はそのまま排水管21へ流出していく。
【0016】
オーバーフロー壁19は、止水弁18の位置から上方に延びて形成されている。オーバーフロー壁19は、貯水部17を挟んで受水口15の反対側に位置している。止水弁18より上方であって受水口15とオーバーフロー壁19との間に位置している領域が貯水部17である。オーバーフロー壁19は、止水弁18が閉じている状態での貯水部17に溜まる水の満水位を規定するためのものである。オーバーフロー壁19の上端22の高さがその満水位である。上端22の高さは、段差部11とほぼ同じ高さである。止水弁18が閉じている状態での副トラップ7では、この満水位まで、貯水部17に水を溜めることができる。オーバーフロー路20は、満水位を上回って貯水部17から溢れた水の流路である。上端22を乗り越えた水は、オーバーフロー路20を通って止水弁18の下流側に導かれる。導かれた水はそのまま排水管21へ流出する。
【0017】
満水位は、シンク1における段差部11の辺りと一致するように設定されている。したがって、止水弁18が閉じているときは、水排出部8の内部およびトラップ6の内部にも水を溜めることができる。好ましくは、満水時にゴミ籠10が完全に水没することが望ましい。さらに好ましくは、満水位が、図4中に描かれているカバー板23の裏面よりも高く表面よりも低いことが望ましい。以下の説明では、満水位がこの最も好ましいレベルに設定されているものとする。
【0018】
上記のように構成されているシンク1は、通常の使用時には、ユーザーによって止水弁18が開かれた状態とされる。この状態では、水受け部2で発生した排水は、水排出部8を経由してトラップ6へ流入する。排水は、トラップ6の中に一旦貯留される。トラップ6内に貯留されている水を封水という。封水の水位が排出口14の最下部に達すると、封水の一部が排出口14から副トラップ7へ流入する。副トラップ7に流入した水は、止水弁18が開いているため、貯水部17に溜まることなく、そのまま排水口16から排水管21へ流出していく。水受け部2からトラップ6への水の流入が続けば、排出口14から副トラップ7を経由しての排水管21への排水も続く。
【0019】
水受け部2からトラップ6への水の流入が停止すると、排出口14からの水の流出も停止する。このときトラップ6の内部には封水が残留している。残留している封水の水位は排出口14の最下部である。内筒13の下端は封水に浸っている。このため、ユーザー側の空間と下水側の空間とが、内筒13および封水によって遮断されている。
【0020】
上記の通常の使用時の動作において、水受け部2で発生する排水には、食品屑等の固形物が含まれている場合がある。当該固形物は、水とともに水排出部8に流入すると、そこでゴミ籠10に捕捉され、そこに留まる。このため水分のみがトラップ6に流入する。ユーザーは、カバー板23を一旦撤去してゴミ籠10を水排出部8から取り出すことによって、捕捉された固形物を廃棄する動作を行うことができる。
【0021】
ユーザーがシンク1の使用を停止すると、シンク1のうちカバー板23より下の部分は、直ちには乾かずしばらくの間排水により表面が濡れている状態で放置される。このため、水排出部8およびそれよれ下流の各部の表面に、ぬめりが発生する。つまり汚染された状態となる。特にゴミ籠10は食品屑等を捕集しているため余計に汚れやすい。ゴミ籠10より下流の部分はユーザーによる手入れがしにくい部位である。シンク1では、この手の届きにくいあるいは手の届かない部分の汚染の清掃を、ユーザーの手を煩わせることなく、副トラップ7を利用したつけ置き洗いによって行うことができる。以下、つけ置き洗いについて説明する。
【0022】
つけ置き洗いは、副トラップ7の止水弁18の機能を利用して行われる。つけ置き洗いを実施するときには、ユーザーは、シンク1の水栓からの水を止める。ユーザーは、水受け部2内の水がすべて水排出部8に排出されたら、カバー板23を一旦撤去してゴミ籠10の捕捉固形物を廃棄する。それでもゴミ籠10には、前述のぬめりが発生している可能性が高い。そのためユーザーは、固形物廃棄後のゴミ籠10を元通り水排出部8に設置する。
【0023】
その後にユーザーは、止水弁18を閉じる。これによって副トラップ7は、貯水部17に水を溜めることができる状態とされる。次にユーザーは、水と、洗剤または薬剤とを、排水部3に供給する。水の供給は、シンク1の水栓を開くことによって行われる。水栓から供給された水は水排出部8に流れ込む。ユーザーは、水排出部8が水で満たされたら、水の供給を止める。洗剤または薬剤の供給は、洗剤または薬剤をゴミ籠10の上に投入することによって行われる。水排出部8では、水に洗剤または薬剤が溶け込んで洗浄液となる。そしてユーザーは、カバー板23を元通りに設置する。
【0024】
このとき、シンク1の排水部3における止水弁18より高くオーバーフロー壁19の上端22より低い範囲が洗浄液によって満たされている。止水弁18より上でかつ普段排水に接している範囲はすべて、洗浄液に浸っている。水排出部8の内部およびトラップ6の内部も洗浄液で満たされている。図4では、このときに洗浄液が存在している範囲にドットハッチングを付して示している。具体的には、水排出部8の内面、トラップ6の内面、および副トラップ7のうち貯水部17を囲んでいる面が、洗浄液に浸っている。段差部11も洗浄液に浸っている。ゴミ籠10も洗浄液に浸っている。カバー板23の裏面も洗浄液に浸っている。これら洗浄液に浸っている部分は、シンク1の通常使用の際に排水に接触する範囲である。
【0025】
ユーザーが投入した水の量が過剰であった場合には、副トラップ7に流入した洗浄液の一部がオーバーフロー壁19の上端22を乗り越えてしまう場合がある。上端22を乗り越えた洗浄液は、オーバーフロー路20を通って排水口16から排水管21へ流出していく。このため、つけ置き洗い時における洗浄液の液面レベルは、施工時に調整した上端22の高さに一致する。したがって、ユーザーが止水弁18を閉じるのが少し遅れた場合であっても、つけ置き洗い時に洗浄液がカバー板23より上側の水受け部2の範囲内にあふれ出ているということがない。また、ユーザーが止水弁18を閉じるのが早すぎた場合を除き、水排出部8およびゴミ籠10の一部が洗浄液に浸っていないということもない。
【0026】
水とともに投入する洗剤または薬剤としては、次のようなものが挙げられる。まず洗剤としては、液状、固形状、粉末状のいずれでもよく、一般的に市販されている食器用洗剤、厨房用洗剤等を使用することができる。薬剤としては、炭酸ナトリウム過酸化水素化物の粉末を使用することができる。シンク1のメーカーは、推奨される洗剤または薬剤の銘柄、1回のつけ置き洗い当たりの必要な規定量を、シンク1の取扱説明書または副トラップ7の取扱説明書に記載しておくことが好ましい。
【0027】
このようにして排水部3に洗浄液を湛えた状態でユーザーがシンク1をそのまましばらく放置することが、本形態のシンク1におけるつけ置き洗いである。この状態でシンク1を放置しておくと、経時とともに、洗浄液の分解作用によって各部のぬめりが除去される。こうして、洗浄液に浸っている各部が清掃される。つけ置き洗いのつけ置き時間は、正しく用意された洗浄液を使用している場合であれば、1時間程度で十分である。シンク1のメーカーは、推奨されるつけ置き時間もシンク1の取扱説明書または副トラップ7の取扱説明書に記載しておくことが好ましい。
【0028】
つけ置き洗いの実行中には、ユーザーは、シンク1の水栓を開いたり、外部から水を水受け部2に投入したりしないようにする。仮に止水弁18が閉じられている状態でユーザーが水栓を開きっぱなしにしたとしても、余計な水は副トラップ7のオーバーフロー路20を通って流出していく。このため前述の満水位以上に水が溜まることはなく、シンク1から水が溢れることはない。ただしつけ置き洗いの途中で水栓を開くと、洗浄液が希釈されてつけ置き洗いの効果が薄れる可能性がある。
【0029】
ユーザーが洗浄液を投入してから上記のつけ置き時間が経過したら、つけ置き洗いは終了である。ユーザーはその後、止水弁18を開く。これによって、排水部3に湛えられていた洗浄液は、トラップ6の封水として残る一部分を除いて排水口16から排水管21へ流出していく。ユーザーはその後、水栓から水を供給してトラップ6の内部をすすぐ。ユーザーはさらに、止水弁18を再び閉じて水を供給して、副トラップ7の内部もすすぐ。ユーザーは、すすぎが終わったら止水弁18を開いておく。以上の手順を踏んだ後のシンク1では、ぬめりのない清浄な状態が回復している。以後、ユーザーは、シンク1の通常の使用を行うことができる。ユーザーは、シンク1を日常的に使用しつつ、適宜の頻度でつけ置き洗いを実施することが望ましい。
【0030】
シンク1の構成要素である副トラップ7についてさらに細部を説明する。図5は、シンク1に組み付けられる前の単体の状態での副トラップ7を示している。図5は、単体の副トラップ7を受水口15の側から見て描いた図である。図5に見るように副トラップ7は外観的には、円筒状の筒部24の下端に排水口16を設け、そのすぐ上に止水弁18を設け、その上に受水口15を形成したものといえる。筒部24の長さには、前述の満水位の調整のために複数の種類がある。
【0031】
図5には、排水口16に締結ナット25を、受水口15に結束帯26を、筒部24の上端に蓋27およびその結束帯28を、それぞれ取り付けた状態の副トラップ7を示している。締結ナット25は、排水口16と排水管21とを締結する部材である。結束帯26は、受水口15とトラップ6の排出口14とを結束する部材である。結束帯28は、筒部24の上端に蓋27を固定して結束する部材である。
【0032】
筒部24の内部は、図3図4で説明したように、オーバーフロー壁19により2つの空間に区画されている。一方が貯水部17でありもう一方がオーバーフロー路20である。図5では、受水口15を通してオーバーフロー壁19の一部分が見えている。図5中に見えるオーバーフロー壁19の手前側の空間が貯水部17である。筒部24の上端の蓋27および結束帯28を取り外した状態では、図3図4に示したオーバーフロー壁19の上端22を目視で見ることができる。施工時における満水位の調整のための筒部24の長さの施工作業者による選択は、蓋27および結束帯28を取り外した状態で行われる。
【0033】
止水弁18について説明する。止水弁18は、栓体が水平方向にスライド移動して開閉動作を行うスライド弁である。このことを、図6(開状態)および図7(閉状態)によって説明する。これらの図では、理解の容易のため、副トラップ7における一部の部材を省略して、透視状態で止水弁18の内部機構を示している。また、位置関係の把握のため、シンク1におけるトラップ6を示している。
【0034】
止水弁18はその内部に、図6図7中に示される栓体29を有している。栓体29は、長方形状の板状部材であり、その一部に円形の窓30(図7参照)が形成されているものである。図6図7中にはこの他、副トラップ7の構成部材の一部である第1エンド部材31、第2エンド部材32、パッキン33が描かれている。これらはいずれも、副トラップ7において固定されているものである。つまりこれらは、栓体29のスライド移動とともに移動しないものである。
【0035】
図8に示されるように栓体29における窓30は、スライド方向Sに対して、栓体29の中央から外れた位置に形成されている。栓体29のうち窓30以外の部分を閉鎖部34という。図6図7のパッキン33は、副トラップ7において貯水部17の下端の位置に取り付けられている。パッキン33は、図7の閉状態では栓体29の閉鎖部34に直接に接触し、止水部を構成する部材である。パッキン33の内側は、開状態では水が通過する流路である。
【0036】
パッキン33の直径よりも窓30の直径の方が大きい。このため図6の開状態では、流路には栓体29が全く存在しない。したがって開状態、すなわち通常の使用状態では、貯水部17から排水口16への水の流路から栓体29が退避している。このことは、副トラップ7のメンテナンス作業が容易であることを意味する。図3から分かるように、カバー板23、ゴミ籠10、および内筒13を外せば、メンテナンスのための部材(高圧洗浄ホース等)をシンク1の上方側から容易に止水弁18より下まで差し込むことができるからである。受水口15に差し込んだメンテナンス部材が、栓体29に邪魔されることなく排水口16に、さらには排水管21の中に進入できるからである。
【0037】
このことは、止水弁18としてスライド弁を用いていることによって得られる利点である。止水弁としてバタフライ弁、ポペット弁等、他の弁形式のものを用いることも可能である。しかしそれらの場合には、開状態でも栓体が水の流路に存在する。このためメンテナンス作業者は、上述のメンテナンス部材を副トラップの奥まで差し込むことが困難なのである。
【0038】
パッキン33は、図6図7に見られるようにトラップ6の下方に位置している。したがって、弁路の上から下への流れの方向はほぼ鉛直方向である。栓体29のスライド方向は水平であるから、流れの方向とスライド方向に対して交差する方向、それも垂直な方向である。このことは、栓体29を開状態から閉状態にしたときに、栓体29とパッキン33とが、全周にわたり確実に接触して良好に止水部を形成することを意味する。ただし厳密に垂直であることが必要な訳ではない。10°以内の傾斜であれば垂直とみなしてよい。もし他の弁形式の止水弁を用いていると、閉弁時に栓体とパッキンとの間に異物を挟み込んでしまう可能性がある。弁の移動方向が流れの方向と平行またはそれに近い方向であるためである。しかしスライド弁である栓体29の場合には、閉弁時に栓体29のスライド移動によって異物はパッキン33からそぎ落とされるからである。
【0039】
図8に示されるように、栓体29の一端には、ケーブル掛け部35が形成されている。ケーブル掛け部35は、ユーザーが止水弁18を操作するための形状である。シンク1の平坦部5には、取付孔4の他にも穴36が設けられている。穴36は、例えば図9に示すような操作レバー37を取り付けるための穴である。操作レバー37は、平坦部5に設けられるとともに止水弁18の開閉動作をさせる操作部材である。
【0040】
施工時に施工作業者が、穴36に操作レバー37を取り付ける。施工作業者はさらに、水受け部2の裏側で操作レバー37とケーブル掛け部35とをワイヤーケーブルで連結する。ユーザーは、水受け部2の上方から、操作レバー37を手動操作することによって止水弁18の開閉切り替えをすることができる。第1エンド部材31に形成されているチューブ部38は、当該ワイヤーケーブルを通すための部位である。
【0041】
ユーザーは、通常時には操作レバー37を押し込んで、平坦部5からの突出量Tが小さい状態としておく。この状態は、栓体29が第2エンド部材32側に押し付けられている状態、つまり図6の開状態である。ユーザーはこの状態でシンク1の通常の使用を行うことができる。この状態では、操作レバー37の突出量Tが小さいので、ユーザーから見て操作レバー37はあまり邪魔にならない。
【0042】
ユーザーは、つけ置き洗いを実行しようとするときには、操作レバー37を引き出して、平坦部5からの突出量Tが大きい状態とする。この状態は、栓体29が第1エンド部材31側に引き寄せられている状態、つまり図7の閉状態である。ユーザーはこの状態で、前述のつけ置き洗いを行うことができる。この状態では、操作レバー37の突出量Tが大きいので、操作レバー37がユーザーから見て目立つ。ユーザーは、操作レバー37の状態を見ることによって、現在、つけ置き洗いの実行中であることを認識できる。このため、つけ置き洗いの実行中における前述のシンク1の使用に対する制約が破られることが防止される。
【0043】
栓体29における窓30の上面側の肩部39は、面取り面もしくは丸み面とされている。栓体29の上面とは、閉状態でパッキン33と接触して止水部を構成する面のことである。この面と窓30の壁面との肩部39がエッジ状であると、栓体29の開閉動作、特に閉じる動作を行うときに、エッジ状の肩部39がパッキン33を切削してしまうことがある。これが繰り返されると、閉状態での栓体29とパッキン33との圧着が弱くなっていく。このことによって、閉状態でも洗浄液が早々に減ってしまい、つけ置き洗いに支障が生じる可能性がある。肩部39が面取り面もしくは丸み面とされていればこのような弊害はない。
【0044】
栓体29の閉鎖部34には、図10に示すように小穴40を設けておくことができる。図10の栓体29において小穴40が設けられている位置は、閉状態でパッキン33の内側となる位置である。小穴40は、閉状態でも水流を許容する形状である。図10の栓体29を使用している場合には、つけ置き洗いの実行中でも、洗浄液が小穴40を通って少しずつ排水管21側へ流出していく。これは、ユーザーがシンク1を長時間にわたりつけ置き洗い状態に放置した場合のための対策である。
【0045】
推奨されるつけ置き時間として先の説明では、1時間程度という例を挙げた。しかしながらユーザーが、つけ置き洗い終了後に止水弁18を開状態に戻すのを忘れてそのまま例えば翌朝まで放置するようなことも考えられる。この場合、水排出部8の内面、トラップ6の内面、貯水部17の壁面は、10時間以上も洗浄液に接触したままということになる。洗浄液として使用した洗剤の銘柄によっては、上記の各部に洗剤によるケミカルトラック等の悪影響が発生する可能性がある。
【0046】
小穴40が設けられていると、上記の場合であっても、シンク1の各部が洗浄液と接触し続ける時間を、ある程度以下に抑えることができる。止水弁18における閉状態で小穴40により許容される流量は、開状態での許容される流量より少量であることはもちろんである。具体的には、閉状態で洗浄液がトラップ6の封水レベルに減少するまでの時間が、推奨されるつけ置き時間の数倍程度となるくらいが望ましい。
【0047】
上記説明したシンク1のうち副トラップ7は、既存のシンクに副トラップ7を後付けするためのアタッチメントである止水弁付きトラップ装置として市場に提供することもできるものである。その場合のアタッチメントは、副トラップに相当する部分を有しない既存のシンクに対して、施工作業者が取り付けるものである。取り付けによって、既存のシンクが、上記説明した本形態のシンク1と同等の機能を有するシンクになる。シンク1として説明した各部の要素のうち副トラップ7に係るいずれのものも、止水弁付きトラップ装置として適用可能である。
【0048】
止水弁付きトラップ装置は、貯水部17の満水位が通常使用時用とつけ置き洗い時用との2水準ありユーザーにより切り替え可能に構成されているとよりよい。このように構成されていると、トラップ6の機能も止水弁付きトラップ装置によって果たすことができる。
【0049】
シンク1を備えるシンクキャビネット50を図11に示す。シンクキャビネット50は、箱状のキャビネット51の上部にシンク1を備えたものである。シンクキャビネット50では、シンク1からの排水が排水管21により下方に流れていくようになっている。シンク1の下部には前述のトラップ6および副トラップ7が備えられている。副トラップ7は前述の止水弁18を有するものである。図11の例では水受け部2から水排出部8へのオーバーフロー管52も描かれている。
【0050】
図11のシンクキャビネット50では、キャビネット51の上部のうちシンク1以外の部分にカウンター部53が設けられている。図11の例では、前述の操作レバー37がカウンター部53に取り付けられている。図11の例でも前述のものと同様に、ユーザーが操作レバー37を操作することによって、止水弁18の開閉状態を切り替えることができる。図11の例でも、操作レバー37のカウンター部53からの突出量は、開状態のときに小さく閉状態のときに大きいことが好ましい。
【0051】
図11では、水栓およびそのための給水管が取り付けられる前の状態を示している。キャビネット51の前面は一般的には化粧板で閉鎖される。図11ではキャビネット51の内部を見せるため、前面が閉鎖される前の状態を示している。キャビネット51の前面を閉鎖する化粧板は、開閉可能な扉状のものであってもよい。
【0052】
以上詳細に説明したように本実施の形態のシンク1では、水排出部8より下流側に止水弁18を設け、止水弁18が閉じられた状態では水排出部8の内部に洗浄液を溜めることができるようになっている。このことによって、ユーザーが自らの手で水排出部8等を洗浄することなく、洗浄液を投入して放置しておくだけで各部を浄化するつけ置き洗いが可能なシンク1が実現されている。
【0053】
本実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示技術を何ら限定するものではない。したがって本開示技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、シンク1における水受け部2、水排出部8、その他各部の具体的形状は任意である。止水弁18の栓体29について、前記形態では、スライド弁が他の弁形式のものより優れる旨を述べた。ただし、他の弁形式の止水弁が本開示技術のシンク1に対して全く使用できない訳ではない。閉状態でもある程度の液流を許容する場合、栓体29に小穴40を設ける代わりに副トラップ7の本体側にそのための流路として機能する形状を設けてもよい。
【0054】
操作レバー37と栓体29との連結は、ワイヤーケーブルの代わりにリンク機構を用いて行ってもよい。操作レバー37の手動操作により栓体29の位置を切り替える代わりに、電動作用により栓体29の位置を切り替えるようにしてもよい。その場合の操作スイッチは、操作レバー37のような形状のものである必要はない。
【0055】
副トラップ7における満水位を、施工時に可変なものとすることができる。その場合にこの設定は、シンク1の施工時に、または既存のシンクへの副トラップ7の追加施工時に、施工作業者がオーバーフロー壁19の上端22の高さを調節することによって行われる。この調節のための手段としては、オーバーフロー壁19自体を上下方向に伸縮可能なものとして構成しておく方法と、オーバーフロー壁19の高さが異なる複数種類のものを用意しておく方法との2通りがある。前者の場合には施工作業者が施工時に、オーバーフロー壁19を伸縮させて調節する。後者の場合には施工作業者が施工時に、複数種類のものから適切な上下方向寸法のものを選択することによって調節する。
【0056】
[予備請求項1]
請求項2から請求項5までのいずれか1つに記載のシンクであって、前記止水弁は、
栓体のスライド移動により閉状態と開状態とを切り替えるとともに、
開状態では前記栓体が水の流路から退避するスライド弁であるシンク。
【0057】
[予備請求項2]
予備請求項1に記載のシンクであって、前記止水弁は、
前記栓体のスライド移動の方向が、水の流れの方向と交差する方向であるシンク。
【0058】
[予備請求項3]
予備請求項2に記載のシンクであって、
閉状態で前記栓体に接触するとともに、前記栓体のスライド移動とともに移動しないパッキンを有し、
前記栓体には、開状態で水の流路に配置される位置に窓が形成されており、
前記栓体における閉状態で前記パッキンと接触する面と前記窓の壁面との肩部が、面取り面もしくは丸み面とされているシンク。
【0059】
[予備請求項4]
請求項2から請求項7までおよび予備請求項1、予備請求項2のいずれか1つに記載のシンクであって、
前記水受け部の外の平坦面である平坦部を有し、
前記平坦部に設けられるとともに前記止水弁の開閉動作をさせる操作部材とを有するシンク。
【0060】
[予備請求項5]
予備請求項4に記載のシンクであって、前記操作部材は、
前記止水弁を閉状態にしたときの前記平坦部からの突出量が、
前記止水弁を開状態にしたときの前記平坦部からの突出量より大きいものであるシンク。
【0061】
[予備請求項6]
請求項2から請求項10までおよび予備請求項1から予備請求項5までのいずれか1つに記載のシンクであって、前記止水弁は、
閉状態でも水流を許容するとともに、
閉状態で許容される流量が開状態での許容される流量より少量であるシンク。
【符号の説明】
【0062】
1……シンク、2……水受け部、3……排水部、5……平坦部、6……トラップ、
7……副トラップ、8……水排出部、14……排出口、15……受水口、17……貯水部、18……止水弁、19……オーバーフロー壁、20……オーバーフロー路、
21……排水管、22……上端、29……栓体、30……窓、33……パッキン、
34……閉鎖部、37……操作レバー、39……肩部、50……シンクキャビネット、
51……キャビネット、53……カウンター部
図1
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