(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135876
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】放送配信システム、配信制御装置、及び、方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/266 20110101AFI20240927BHJP
H04H 20/10 20080101ALI20240927BHJP
H04H 60/82 20080101ALI20240927BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N21/266
H04H20/10
H04H60/82
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046772
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】397036309
【氏名又は名称】株式会社インターネットイニシアティブ
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】本間 康文
(72)【発明者】
【氏名】磯谷 将徳
(72)【発明者】
【氏名】福田 一則
(72)【発明者】
【氏名】岡 淳一
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 文崇
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SA51S
5C164SB29S
5C164SB31S
5C164SC01P
5C164SC11P
5C164YA28
5C164YA30
(57)【要約】
【課題】エリア限定配信を可能とする、放送配信システム、配信制御装置、及び、方法を提供する。
【解決手段】放送配信システム10にて受付部12は、端末20が存在する「ユーザ地域に関する情報」を含む「視聴要求」を受け付ける。特定部13は、受付部12にて受け付けられた視聴要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」に基づいて、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を特定する。送信部14は、特定部13にて特定されたアクセス情報を含む「応答」を、端末20に向けて送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段と、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する放送配信システム。
【請求項2】
前記特定手段は、前記複数のエリアと各エリアに対応する1つ又は複数のユーザ地域候補とを対応づける第1対応関係と、前記複数のエリアと各エリアに対応する配信手段についてのアクセス情報とを対応づける第2対応関係と、前記ユーザ地域とに基づいて、前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する、
請求項1記載の放送配信システム。
【請求項3】
前記視聴要求は、第2ユーザ端末から送信され、
前記放送配信システムは、前記視聴要求が受け付けられたときに、認証情報を前記第2ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させ、前記第1ユーザ端末から送信された認証情報が前記受付手段によって受け付けられたときに、前記応答を前記第1ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させる、認証制御手段をさらに具備する、
請求項1記載の放送配信システム。
【請求項4】
前記視聴要求に含まれる前記ユーザ地域に関する情報は、前記第2ユーザ端末の位置特定機能によって特定された位置情報に基づく情報である、
請求項3記載の放送配信システム。
【請求項5】
前記ユーザ地域に対応する配信手段は、前記アクセス情報に基づいて前記第1ユーザ端末がアクセスしてきたときに、前記動画を前記第1ユーザ端末に配信する、
請求項1記載の放送配信システム。
【請求項6】
前記複数のエリアは、日本全国に対応するエリア、複数の県を含むブロックに対応するエリア、県に対応するエリア、及び、市町村に対応するエリアのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1記載の放送配信システム。
【請求項7】
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する配信制御装置。
【請求項8】
前記特定手段は、前記複数のエリアと各エリアに対応する1つ又は複数のユーザ地域候補とを対応づける第1対応関係と、前記複数のエリアと各エリアに対応する配信手段についてのアクセス情報とを対応づける第2対応関係と、前記ユーザ地域とに基づいて、前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する、
請求項7記載の配信制御装置。
【請求項9】
放送配信システムによって実行される方法であって、
前記放送配信システムは、互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段を具備し、
前記方法は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む、方法。
【請求項10】
配信制御装置によって実行される方法であって、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、放送配信システム、配信制御装置、及び、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば関東広域をサービスエリアとするキー局が全国放送を行う場合、キー局は、放送コンテンツを、放送ネットワークを介して系列ローカル局に送出し、該系列ローカル局は、受け取った放送コンテンツを該系列ローカル局のサービスエリアを対象として放送する。また、各テレビ局は、各テレビ局のサービスエリアを対象として、各テレビ局によって作成された放送コンテンツを放送できる。すなわち、各テレビ局は、「エリア限定放送」が可能である。
【0003】
また、テレビで放送されるコンテンツを、通信ネットワークを介して配信する技術(以下、単に「放送配信技術」と呼ぶことがある)が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、配信エリアを限定できる放送配信技術に対するニーズがあることを見出した。
【0006】
本開示の目的の1つは、エリア限定配信を可能とする、放送配信システム、配信制御装置、及び、方法を提供することにある。なお、この目的は、本明細書に開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの態様では、放送配信システムは、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段と、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する。
【0008】
他の態様では、配信制御装置は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する。
【0009】
他の態様では、放送配信システムによって実行される方法は、
前記放送配信システムは、互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段を具備し、
前記方法は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む。
【0010】
他の態様では、配信制御装置によって実行される方法は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、エリア限定配信を可能とする、放送配信システム、配信制御装置、及び、方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
【
図3】第2実施形態における配信テーブル(エリア限定配信データベース)の一例を示す図である。
【
図4】第2実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
【
図5】第2実施形態における配信テーブル(エリア限定配信データベース)の他の一例を示す図である。
【
図6】第2実施形態における放送配信システムの処理動作の他の一例を示す図である。
【
図7】第3実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
【
図8】第3実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
【
図9】第4実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
【
図10】第4実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
【
図11】装置のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。なお、実施形態において、同一又は同等の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0014】
<第1実施形態>
<放送配信システムの構成例>
図1は、第1実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
図1には、通信システム1の一例が示され、通信システム1は、放送配信システム(放送配信プラットフォーム)10と端末20と有している。放送配信システム10と端末20とは、通信ネットワークを介して接続されている。端末20は、例えばユーザの自宅に配設されているテレビ受像器(つまり、ネットに繋がるコネクテッド(connected)テレビ)である。
【0015】
図1において放送配信システム10は、配信部11-1~11-N(Nは2以上の整数)と、受付部12と、特定部13と、送信部14とを有している。なお、以下では、配信部11-1~11-Nを区別しない場合、配信部11-1~11-Nをまとめて単に配信部11と呼ぶことがある。
【0016】
配信部11-1~11-Nは、互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶している。複数のエリアは、例えば、日本全国に対応するエリア、複数の県を含むブロック(例えば、関東等)に対応するエリア、県に対応するエリア、及び、市町村に対応するエリアのうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
配信部11は、端末20からのアクセスがあった場合、配信部11が記憶している動画(放送ストリーム)を端末20に向けて配信する。
【0018】
受付部12は、端末20が存在する「ユーザ地域に関する情報」を含む「視聴要求」を受け付ける。視聴要求は、例えば、端末20のユーザが配信放送を視聴したいときに端末20を操作することによって端末20から受付部12に向けて送信される要求信号である。「ユーザ地域に関する情報」は、「ユーザ地域」を特定可能な情報であり、例えば、郵便番号であってもよいし、地域コードであってもよい。すなわち、ユーザ地域は、上記のエリアよりも狭いか又は上記のエリアと同程度の広さであることを前提としている。
【0019】
特定部13は、受付部12にて受け付けられた視聴要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」に基づいて、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を特定する。アクセス情報は、例えばURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。また、アクセス情報は、接続先のサーバ名や接続先のサーバのIPアドレスであってもよい。
【0020】
送信部14は、特定部13にて特定されたアクセス情報を含む「応答」を、端末20に向けて送信する。端末20は、「応答」を受け取り、この応答に含まれるアクセス情報を用いて、端末20が存在するユーザ地域に対応する配信部11にアクセスすることができる。そして、端末20からのアクセスを受けた配信部11は、記憶している動画(放送ストリーム)を端末20に向けて配信する。ここで、上記のとおり、配信部11は、配信部11に対応するエリアに関連する動画を記憶している。このため、端末20からのアクセスを受けた配信部11は、端末20が存在するユーザ地域を含むエリアにマッチした動画を配信することができる。これにより、エリア限定配信を実現することができる。
【0021】
<放送配信システムの動作例>
以上の構成を有する放送配信システムの処理動作の一例を説明する。
図2は、第1実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
【0022】
端末20は、視聴要求を放送配信システム10に送信する(ステップS11)。視聴要求は、上記の通り、端末20が存在するユーザ地域に関する情報を含んでいる。
【0023】
放送配信システム10は、端末20から送信された視聴要求を受け付ける(ステップS12)。
【0024】
放送配信システム10は、視聴要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」に基づいて、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を特定する(ステップS13)。
【0025】
放送配信システム10は、特定されたアクセス情報を含む応答を形成し(ステップS14)、形成した応答を端末20に向けて送信する(ステップS15)。
【0026】
以上のように第1実施形態によれば、放送配信システム10において特定部13は、受付部12にて受け付けられた視聴要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」に基づいて、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を特定する。送信部14は、特定部13にて特定されたアクセス情報を含む「応答」を、端末20に向けて送信する。
【0027】
この放送配信システム10の構成により、端末20は端末20が存在するエリアに対応する動画配信を受けることができる。すなわち、エリア限定配信を実現することができる。
【0028】
なお、放送配信システム10は、1つ又は複数の装置によって構成されていてもよい。すなわち、放送配信システム10の配信部11-1~11-N(Nは2以上の整数)、受付部12、特定部13、及び、送信部14の任意の組み合わせは、1つ又は複数の装置に分散配置されていてもよい。例えば、受付部12、特定部13、及び、送信部14は、受付サーバ(不図示)に含まれ、配信部11-1~11-Nは、それぞれ異なるN個の配信サーバ(不図示)に含まれていてもよい。配信サーバ(不図示)は、これに限定されるものではないが、例えばCDN(Content Delivery Network)サーバ(不図示)であってもよい。以下では、配信サーバの一例としてCDNサーバを挙げて説明することがある。
【0029】
<第2実施形態>
第2実施形態は、より具体的な実施形態に関する。なお、第2実施形態における通信システム及び放送配信システムの基本構成は、第1実施形態における通信システム1及び放送配信システム10の基本構成と同じなので、
図1を参照する。
【0030】
第2実施形態の放送配信システム10において特定部13は、「第1対応関係」と、「第2対応関係」と、受付部12にて受け付けられた視聴要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」とに基づいて、「アクセス情報」を特定する。「第1対応関係」は、複数のエリアと各エリアに対応する1つ又は複数のユーザ地域候補とを対応づけている。また、「第2対応関係」は、複数のエリアと各エリアに対応する配信部11についてのアクセス情報とを対応づけている。
【0031】
図3は、第2実施形態における配信テーブル(エリア限定配信データベース)の一例を示す図である。
【0032】
図3に示す配信テーブルは、上記の「第1対応関係」及び「第2対応関係」に対応する。すなわち、
図3に示す配信テーブルにおいて、項目「エリア」と項目「地域コード」との対応関係は、上記の第1対応関係に対応する。また、
図3に示す配信テーブルにおいて、項目「エリア」と項目「接続サーバ」とは、上記の第2対応関係に対応する。また、
図3に示す配信テーブルには、項目「配信の可否」が含まれている。項目「配信の可否」の値「〇」は、配信可であることを示し、値「×」は、配信不可であることを示す。
【0033】
図4は、第2実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
図4に示す受付サーバ30は、受付部12と、特定部13と、送信部14とを含む。また、
図4に示すCDN_AA,CDN_BB,CDN_CC,CDN_DD,CDN_EE,CDN_FFは、配信部11-1~11-6に対応する。
【0034】
図4に示すように、端末20は、視聴要求を放送配信システム10に送信する。この配信要求は、端末20が存在するユーザ地域に関する情報として、地域コード「aaa-aaaa」を含んでいる。
【0035】
放送配信システム10において特定部13は、視聴要求に含まれる地域コード「aaa-aaaa」と、
図3に示す配信テーブルとに基づいて、「アクセス情報」を特定する。具体的には、特定部13は、
図3に示す配信テーブルにて地域コード「aaa-aaaa」と対応付けられている項目「接続サーバ」の値(つまり、「CDN_AA」)を特定する。
【0036】
そして、放送配信システム10において送信部14は、特定部13にて特定されたアクセス情報(つまり、「CDN_AA」)を含む「応答」を、端末20に向けて送信する。なお、特定部13は、
図3に示す配信テーブルにて視聴要求に含まれる地域コードに項目「配信の可否」の値「〇」が対応付けられている場合に、送信部14に、アクセス情報(つまり、「CDN_AA」)を含む「応答」を送信させてもよい。一方で、特定部13は、
図3に示す配信テーブルにて視聴要求に含まれる地域コードに項目「配信の可否」の値「×」が対応付けられている場合には、送信部14に、「配信不可」を示す情報を含む「応答」を送信させてもよい。
【0037】
端末20は、「応答」を受け取り、この応答に含まれるアクセス情報(つまり、「CDN_AA」)を用いて、CDN_AA(つまり、配信部11-1)にアクセスする。
【0038】
CDN_AA(つまり、配信部11-1)は、端末20からのアクセスを受けると、記憶している動画(放送ストリーム)を端末20に向けて配信する。
【0039】
図5は、第2実施形態における配信テーブル(エリア限定配信データベース)の他の一例を示す図である。
【0040】
図5に示す配信テーブルは、上記の「第1対応関係」及び「第2対応関係」に対応する。
図5に示す配信テーブルは、1つの県(つまり、1つのエリア)についてのテーブルを示している。すなわち、
図5に示す配信テーブルにおける項目「同一県域」(又は項目「地域コード」)は、上記の第1対応関係に対応する。また、
図5に示す配信テーブルにおける項目「同一県域」(又は項目「地域コード」)と項目「接続サーバ」とは、上記の第2対応関係に対応する。また、
図5に示す配信テーブルには、項目「配信の可否」が含まれている。項目「配信の可否」の値「〇」は、配信可であることを示し、値「×」は、配信不可であることを示す。また、項目「接続サーバ」の値「未設定」は、その地域に対応する接続サーバが未だ設定されていないことを示す。
【0041】
図6は、第2実施形態における放送配信システムの処理動作の他の一例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、端末20-2は、視聴要求を放送配信システム10に送信する。この配信要求は、端末20-2が存在するユーザ地域に関する情報として、地域コード「yyy-yyyy」を含んでいる。
【0043】
放送配信システム10において特定部13は、視聴要求に含まれる地域コード「yyy-yyyy」と、
図5に示す配信テーブルとに基づいて、「アクセス情報」を特定する。具体的には、特定部13は、
図5に示す配信テーブルにて地域コード「yyy-yyyy」と対応付けられている項目「接続サーバ」の値(つまり、「CDN_AA」)を特定する。
【0044】
そして、放送配信システム10において送信部14は、特定部13にて特定されたアクセス情報(つまり、「CDN_AA」)を含む「応答」を、端末20-2に向けて送信する。なお、放送配信システム10は、端末20-3から送信された地域コード「zzz-zzzz」を含む視聴要求を受け取ったときにも同様の処理を行う。一方で、放送配信システム10は、端末20-1から送信された地域コード「xxx-xxxx」を含む視聴要求を受け取ったときには、
図5に示す配信テーブルにて地域コード「xxx-xxxx」に項目「配信の可否」の値「×」が対応付けられているので、「配信不可」を示す情報を含む「応答」を端末20-1に送信してもよい。
【0045】
<第3実施形態>
第3実施形態は、2要素認証を行う実施形態に関する。
【0046】
<放送配信システムの構成例>
図7は、第3実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
図7には、通信システム2の一例が示され、通信システム2は、放送配信システム(放送配信プラットフォーム)40と端末20とアクセスポイント60と端末50とを有している。放送配信システム40と端末20とは、通信ネットワークを介して接続されている。また、放送配信システム40と端末50とは、通信ネットワークおよびアクセスポイント60を介して接続されている。端末20は、例えばユーザの自宅に配設されているテレビ受像器(つまり、ネットに繋がるコネクテッド(connected)テレビ)である。端末50は、例えばユーザのスマートフォンである。
【0047】
図7において放送配信システム40は、配信部11-1~11-N(Nは2以上の整数)と、受付部41と、認証制御部42と、特定部13と、送信部43とを有している。
【0048】
受付部41は、第1実施形態の受付部12と同様に、端末20が存在する「ユーザ地域に関する情報」を含む「視聴要求」を受け付ける。視聴要求は、例えば、端末20のユーザが配信放送を視聴したいときに端末50を操作することによって端末50から受付部41に向けて送信される要求信号である。すなわち、ユーザが端末20の近傍で端末50を操作することが前提である。「ユーザ地域に関する情報」は、「ユーザ地域」を特定可能な情報であり、例えば、端末50の位置情報取得機能(GPS機能)によって特定された位置情報であってもよい。
【0049】
また、受付部41は、端末20から送信された「認証情報」を受け付ける。この認証情報は、例えば、後述するTV視聴コードであってもよい。
【0050】
認証制御部42は、受付部41にて視聴要求が受け付けられた場合、送信部43に、「認証情報(例えば、TV視聴コード)」を端末50に向けて送信させる。また、認証制御部42は、受付部41にて「認証情報(例えば、TV視聴コード)」が受け付けられた場合、送信部43に、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を含む「応答」を端末20に向けて送信させる。
【0051】
<放送配信システムの動作例>
以上の構成を有する放送配信システムの処理動作の一例を説明する。
図8は、第3実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
図8に示す受付サーバ30は、受付部41と、認証制御部42と、特定部13と、送信部43とを含む。
図8に示すCDN_BBは、例えば秋田県に対応する配信部11-2に対応する。
【0052】
図8に示すように、端末50は、視聴要求を放送配信システム40に送信する。この配信要求は、端末20が存在するユーザ地域に関する情報として、端末50の位置情報取得機能(GPS機能)によって特定された位置情報(例えば、秋田県内の或る位置の位置情報)を含んでいる。
【0053】
放送配信システム40において認証制御部42は、受付部41にて視聴要求が受け付けられた場合、送信部43に、TV視聴コードを端末50に向けて送信させる。このTV視聴コードは、例えば30分間だけ有効なコードである。
【0054】
また、特定部13は、視聴要求に含まれる位置情報と配信テーブルとに基づいて、秋田県に対応するCDN_BBのアクセス情報を特定する。なお、認証制御部42は、端末50に向けて送信されたTV視聴コードと特定部13にて特定されたアクセス情報とを対応付けて保持していてもよい。
【0055】
端末50に対して送信されたTV視聴コードは、端末20に入力される。例えば、TV視聴コードを受け取った端末50は、近距離通信を利用して、TV視聴コードを端末20に入力してもよい。又は、TV視聴コードを受け取った端末50は、端末50の表示部(不図示)にTV視聴コードを表示させる。そして、ユーザが端末50の表示部(不図示)に表示されたTV視聴コードを見ながら、端末20の入力部を操作してTV視聴コードを端末20に入力してもよい。
【0056】
端末20は、入力されたTV視聴コードを放送配信システム40に送信する。
【0057】
放送配信システム40において認証制御部42は、受付部41にて端末20から送信されたTV視聴コードが受け付けられた場合、送信部43に、TV視聴コードに対応するアクセス情報を含む応答を端末20に向けて送信させる。
【0058】
端末20は、「応答」を受け取り、この応答に含まれるアクセス情報(つまり、「CDN_BB」)を用いて、CDN_BB(つまり、配信部11-2)にアクセスする。
【0059】
CDN_BB(つまり、配信部11-2)は、端末20からのアクセスを受けると、記憶している動画(放送ストリーム)を端末20に向けて配信する。
【0060】
以上のように放送配信システム40は2要素認証を行う。これにより、一のエリア向けの放送ストリームが他のエリアに配信されることを回避できるので、確実なエリア限定配信を実現することができる。
【0061】
<第4実施形態>
第4実施形態は、他の2要素認証を行う実施形態に関する。
【0062】
<放送配信システムの構成例>
図9は、第4実施形態における放送配信システムの一例を示す図である。
図9には、通信システム3の一例が示され、通信システム3は、放送配信システム(放送配信プラットフォーム)70と端末20とアクセスポイント60と端末80とを有している。放送配信システム70と端末20とは、通信ネットワークを介して接続されている。また、放送配信システム70と端末80とは、通信ネットワークおよびアクセスポイント60を介して接続されている。端末20は、例えばユーザの自宅に配設されているテレビ受像器(つまり、ネットに繋がるコネクテッド(connected)テレビ)である。端末80は、例えばユーザのスマートフォンである。
【0063】
図9において放送配信システム70は、配信部11-1~11-N(Nは2以上の整数)と、受付部71と、認証制御部72と、特定部13と、送信部43とを有している。
【0064】
受付部71は、「視聴要求」を受け付ける。視聴要求は、例えば、端末20のユーザが配信放送を視聴したいときに端末20を操作することによって端末20から受付部71に向けて送信される要求信号である。
【0065】
また、受付部71は、端末80から送信される「認証要求」を受け付ける。この認証要求は、「認証情報」及び端末20が存在する「ユーザ地域に関する情報」を含む。「認証情報」は、例えばTV視聴コード(例えば、N桁の数字)であってもよい。「ユーザ地域に関する情報」は、「ユーザ地域」を特定可能な情報であり、例えば、端末80の位置情報取得機能(GPS機能)によって特定された位置情報であってもよい。
【0066】
認証制御部72は、受付部71にて視聴要求が受け付けられた場合、送信部43に、認証画面への誘導するための情報(例えば、2次元バーコード形式の情報)及びTV視聴コード(例えば、N桁の数字)を端末20に向けて送信させる。
【0067】
また、認証制御部72は、受付部71にて「認証情報(例えば、N桁の数字)」が受け付けられた場合、送信部43に、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」を含む「応答」を端末20に向けて送信させる。なお、ユーザ地域に対応する配信部11にアクセスするための「アクセス情報」は、特定部13によって、受付部71にて受け付けられた認証要求に含まれる「ユーザ地域に関する情報」に基づいて特定される。
【0068】
<放送配信システムの動作例>
以上の構成を有する放送配信システムの処理動作の一例を説明する。
図10は、第4実施形態における放送配信システムの処理動作の一例を示す図である。
図10に示す受付サーバ30は、受付部71と、認証制御部72と、特定部13と、送信部43とを含む。
図10に示すCDN_BBは、例えば秋田県に対応する配信部11-2に対応する。
【0069】
図10に示すように、端末20は、視聴要求を放送配信システム70に送信する。
【0070】
放送配信システム70において認証制御部72は、受付部71にて視聴要求が受け付けられた場合、送信部43に、認証画面への誘導するための情報(例えば、2次元バーコード形式の情報)及びTV視聴コード(例えば、N桁の数字)を端末20に向けて送信させる。
【0071】
端末20に対して送信された2次元バーコード形式の情報及びN桁の数字は、端末20の画面に表示される。2次元バーコード形式の情報は、端末80に入力される。例えば、端末80のカメラによって読み取られることによって、2次元バーコード形式の情報は、端末80に入力される。2次元バーコード形式の情報が入力された端末80は受付サーバ30にアクセスして認証画面に誘導される。これにより、端末80の表示画面に認証画面が表示される。そして、ユーザが端末20に表示されたN桁の数字を見ながら、端末80の入力部を操作して、認証画面の入力領域にN桁の数字を入力する。
【0072】
端末80は、認証要求を放送配信システム70に送信する。認証要求は、入力されたN桁の数字値(TV視聴コード)を含む。また、認証要求は、端末20が存在する「ユーザ地域に関する情報」を含む。端末20が存在するユーザ地域に関する情報は、例えば、端末80の位置情報取得機能(GPS機能)によって特定された位置情報(例えば、秋田県内の或る位置の位置情報)である。
【0073】
放送配信システム70において特定部13は、受付部71にて認証要求が受け付けられた場合、認証要求に含まれる位置情報と配信テーブルとに基づいて、秋田県に対応するCDN_BBのアクセス情報を特定する。
【0074】
そして、認証制御部72は、受付部71にて端末80から送信されたN桁の数字が受け付けられた場合、送信部43に、特定部13にて特定されたアクセス情報を含む応答を端末20に向けて送信させる。
【0075】
端末20は、「応答」を受け取り、この応答に含まれるアクセス情報(つまり、「CDN_BB」)を用いて、CDN_BB(つまり、配信部11-2)にアクセスする。
【0076】
CDN_BB(つまり、配信部11-2)は、端末20からのアクセスを受けると、記憶している動画(放送ストリーム)を端末20に向けて配信する。
【0077】
以上のように放送配信システム70は2要素認証を行う。これにより、一のエリア向けの放送ストリームが他のエリアに配信されることを回避できるので、確実なエリア限定配信を実現することができる。
【0078】
<他の実施形態>
図11は、装置のハードウェア構成例を示す図である。
図11において装置100は、プロセッサ101と、メモリ102とを有している。プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、プロセッサ101から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ101は、図示されていないI(Input)/O(Output)インタフェースを介してメモリ102にアクセスしてもよい。
【0079】
第1実施形態から第4実施形態の放送配信システム及び受付サーバは、それぞれ、
図11に示したハードウェア構成を有することができる。放送配信システム及び受付サーバの配信部11-1~11-Nと、受付部12,41,71と、特定部13と、送信部14,43と、認証制御部42,72とは、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、放送配信システム及び受付サーバに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/Wを含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、半導体メモリを含む。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によって放送配信システム及び受付サーバに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムを放送配信システム及び受付サーバに供給できる。
【0080】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0081】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段と、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する放送配信システム。
(付記2)
前記特定手段は、前記複数のエリアと各エリアに対応する1つ又は複数のユーザ地域候補とを対応づける第1対応関係と、前記複数のエリアと各エリアに対応する配信手段についてのアクセス情報とを対応づける第2対応関係と、前記ユーザ地域とに基づいて、前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する、
付記1記載の放送配信システム。
(付記3)
前記視聴要求は、第2ユーザ端末から送信され、
前記放送配信システムは、前記視聴要求が受け付けられたときに、認証情報を前記第2ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させ、前記第1ユーザ端末から送信された認証情報が前記受付手段によって受け付けられたときに、前記応答を前記第1ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させる、認証制御手段をさらに具備する、
付記1記載の放送配信システム。
(付記4)
前記視聴要求に含まれる前記ユーザ地域に関する情報は、前記第2ユーザ端末の位置特定機能によって特定された位置情報に基づく情報である、
付記3記載の放送配信システム。
(付記5)
前記ユーザ地域に対応する配信手段は、前記アクセス情報に基づいて前記第1ユーザ端末がアクセスしてきたときに、前記動画を前記第1ユーザ端末に配信する、
付記1記載の放送配信システム。
(付記6)
前記複数のエリアは、日本全国に対応するエリア、複数の県を含むブロックに対応するエリア、県に対応するエリア、及び、市町村に対応するエリアのうちの少なくとも1つを含む、
付記1記載の放送配信システム。
(付記7)
前記ユーザ地域に関する情報は、前記ユーザ地域に対応する郵便番号である、
付記1記載の放送配信システム。
(付記8)
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付ける受付手段と、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する特定手段と、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信する送信手段と、
を具備する配信制御装置。
(付記9)
前記特定手段は、前記複数のエリアと各エリアに対応する1つ又は複数のユーザ地域候補とを対応づける第1対応関係と、前記複数のエリアと各エリアに対応する配信手段についてのアクセス情報とを対応づける第2対応関係と、前記ユーザ地域とに基づいて、前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定する、
付記8記載の配信制御装置。
(付記10)
前記視聴要求は、第2ユーザ端末から送信され、
前記配信制御装置は、前記視聴要求が受け付けられたときに、認証情報を前記第2ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させ、前記第1ユーザ端末から送信された認証情報が前記受付手段によって受け付けられたときに、前記応答を前記第1ユーザ端末に向けて前記送信手段に送信させる、送信制御手段をさらに具備する、
付記8記載の配信制御装置。
(付記11)
前記視聴要求に含まれる前記ユーザ地域に関する情報は、前記第2ユーザ端末の位置特定機能によって特定された位置情報に基づく情報である、
付記10記載の配信制御装置。
(付記12)
前記複数のエリアは、日本全国に対応するエリア、複数の県を含むブロックに対応するエリア、県に対応するエリア、及び、市町村に対応するエリアのうちの少なくとも1つを含む、
付記8記載の配信制御装置。
(付記13)
前記ユーザ地域に関する情報は、前記ユーザ地域に対応する郵便番号である、
付記8記載の配信制御装置。
(付記14)
放送配信システムによって実行される方法であって、
前記放送配信システムは、互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段を具備し、
前記方法は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む、方法。
(付記15)
配信制御装置によって実行される方法であって、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む方法。
(付記16)
放送配信システムに処理を実行させるプログラムであって、
前記放送配信システムは、互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段を具備し、
前記処理は、
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む、
プログラム。
(付記17)
第1ユーザ端末が存在するユーザ地域に関する情報を含む視聴要求を受け付けることと、
互いに異なる複数のエリアに対応する複数の動画を記憶する複数の配信手段のうちの前記ユーザ地域に対応する配信手段にアクセスするためのアクセス情報を特定することと、
前記特定されたアクセス情報を含む応答を前記第1ユーザ端末に向けて送信することと、
を含む処理を、配信制御装置に実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0082】
1 通信システム
2 通信システム
10 放送配信システム
11 配信部
12 受付部
13 特定部
14 送信部
20 端末
30 受付サーバ
40 放送配信システム
41 受付部
42 認証制御部
43 送信部
50 端末
60 アクセスポイント