IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝デバイス&ストレージ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-半導体装置 図1
  • 特開-半導体装置 図2
  • 特開-半導体装置 図3
  • 特開-半導体装置 図4
  • 特開-半導体装置 図5
  • 特開-半導体装置 図6
  • 特開-半導体装置 図7
  • 特開-半導体装置 図8
  • 特開-半導体装置 図9
  • 特開-半導体装置 図10
  • 特開-半導体装置 図11
  • 特開-半導体装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135963
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/78 20060101AFI20240927BHJP
   H01L 29/739 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 29/861 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01L29/78 652J
H01L29/78 657D
H01L29/78 655A
H01L29/78 653A
H01L29/78 655G
H01L29/78 652Q
H01L29/91 C
H01L27/06 102A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046893
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】岩鍜治 陽子
(72)【発明者】
【氏名】末代 知子
(72)【発明者】
【氏名】下條 亮平
【テーマコード(参考)】
5F048
【Fターム(参考)】
5F048AC10
5F048BB19
5F048BC03
5F048BC12
5F048BD07
(57)【要約】
【課題】電力損失を低減可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、第1電極と、前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層に接し、第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層に接続された第2電極と、第3電極と、前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に対して直交する第2方向において前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜及び前記第1半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層に接し、第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層に接続された第2電極と、
第3電極と、
前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、
前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に対して直交する第2方向において前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜及び前記第1半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、
を備えた半導体装置。
【請求項2】
前記第1方向において、前記第3半導体層は前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置された請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1方向において、前記第1絶縁膜は前記第1半導体層に接している請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1方向において、前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、第2導電型である第4半導体層をさらに備えた請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第3電極は、前記第1方向及び前記第2方向に対して直交する第3方向に延びており、
前記第4半導体層は、前記第3電極の前記第3方向の端部と前記第1半導体層との間に配置され、前記第3電極の前記第3方向の中央部と前記第1半導体層との間の少なくとも一部の領域には配置されていない請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2方向において、前記第4半導体層同士は離隔している請求項4に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第3半導体層は、前記第1絶縁膜と前記第2半導体層との間にも配置された請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
第1電極と、
前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、
第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層に接続された第2電極と、
第3電極と、
前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間、及び、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜、前記第1半導体層及び前記第2半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、
を備えた半導体装置。
【請求項9】
前記第2半導体層及び前記第2電極に接し、前記第1半導体層から離隔し、第1導電型である第4半導体層をさらに備えた請求項1または8に記載の半導体装置。
【請求項10】
第4電極と、
前記第1電極及び前記第1半導体層に接し、第2導電型である第4半導体層と、
前記第2電極及び前記第2半導体層に接し、第1導電型である第5半導体層と、
前記第4電極と前記第1半導体層との間、前記第4電極と前記第2半導体層との間、及び、前記第4電極と前記第5半導体層との間に配置され、前記第4電極に接した第2絶縁膜と、
をさらに備えた請求項1または8に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第3電極に接続された第1パッドと、
前記第4電極に接続され、前記第1パッドから絶縁された第2パッドと、
をさらに備えた請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1導電型はn型であり、
前記第2導電型はp型であり、
前記第4電極に負電圧を印加し、前記第3電極に負電圧を印加する第1期間と、
前記第1期間に続き、前記第4電極に負電圧を印加し、前記第3電極に正電圧を印加する第2期間と、
前記第2期間に続き、前記第4電極に正電圧を印加する第3期間と、
を実現する請求項10に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第2期間の長さは、1μs以上10μs以下である請求項12に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電力制御用の半導体装置について、還流電流を流すためにゲート制御ダイオードを内蔵した半導体装置が提案されている。このような半導体装置において、電力損失をより低減することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-021240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態の目的は、電力損失を低減可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体装置は、第1電極と、前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層に接し、第2導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層に接続された第2電極と、第3電極と、前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に対して直交する第2方向において前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜及び前記第1半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1の実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図2図2は、図1に示すA-A’線による断面図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る半導体装置を示す回路図である。
図4図4は、横軸に時間をとり、縦軸に各値をとって、第1の実施形態に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
図5図5(a)~(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の動作を示す断面図である。
図6図6は、横軸に時間をとり、縦軸に電圧又は電流をとって、第2の実施形態に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
図7図7は、第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図8図8は、第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図9図9は、第4の実施形態の変形例に係る半導体装置を示す平面図である。
図10図10は、第5の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図11図11は、第6の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図12図12は、第7の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図2は、図1に示すA-A’線による断面図である。
なお、各図は模式的なものであり、適宜簡略化又は強調されている。例えば、各構成要素は実際よりも少なく且つ大きく描かれている。また、各構成要素の縦横比も実際とは異なる。後述する他の図についても同様である。
【0008】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る半導体装置1は、例えば、逆導通IGBT(insulated gate bipolar transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。半導体装置1においては、IGBTが形成されたIGBT領域RIGBTと、FWD(Free Wheeling Diode:フリーホイールダイオード)が形成されたFWD領域RFWDが設定されている。
【0009】
半導体装置1においては、下面電極11(第1電極)、半導体部分20、上面電極12(第2電極)、IGBTゲートパッド13、FWDゲートパッド14、IGBTゲート電極15(第4電極)、FWDゲート電極16(第3電極)、IGBTゲート絶縁膜17(第2絶縁膜)、FWDゲート絶縁膜18(第1絶縁膜)、及び、絶縁部材19が設けられている。下面電極11、半導体部分20、上面電極12、IGBTゲートパッド13、及び、FWDゲートパッド14は、それぞれ1つ設けられている。IGBTゲート電極15、FWDゲート電極16、IGBTゲート絶縁膜17、FWDゲート絶縁膜18、及び、絶縁部材19は、それぞれ複数設けられている。
【0010】
半導体部分20においては、p型コレクタ層21(第4半導体層)、n型カソード層22、n型ドリフト層23(第1半導体層)、p型ベース・アノード層24(第2半導体層)、n型エミッタ層25、p型コンタクト層26、及び、側壁n型層27(第3半導体層)が設けられている。p型コレクタ層21、n型カソード層22、n型ドリフト層23、p型ベース・アノード層24は、例えば、それぞれ1つ設けられている。n型エミッタ層25(第5半導体層)、p型コンタクト層26、及び、側壁n型層27は、それぞれ複数設けられている。
【0011】
以下、本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系を採用する。下面電極11から上面電極12に向かう方向を「Z方向」とし、IGBT領域RIGBTからFWD領域RFWDに向かう方向を「X方向」とし、Z方向及びX方向に対して直交する方向を「Y方向」とする。また、Z方向のうち、下面電極11から上面電極12に向かう方向を「上」ともいい、その反対方向を「下」ともいうが、この表現も便宜的なものであり、重力の方向とは無関係である。
【0012】
半導体部分20の形状はチップ状であり、例えば、矩形の板状である。半導体部分20は半導体材料からなり、例えば、単結晶のシリコン(Si)からなり、各部に不純物が適宜導入されて導電型及びキャリア濃度がそれぞれ設定されている。なお、「キャリア濃度」とは、半導体材料の導電性に寄与する実効的な不純物濃度をいい、同じ部分にアクセプタとなる不純物とドナーとなる不純物の双方が含有されている場合は、相殺分を除いた濃度をいう。
【0013】
下面電極11は、半導体部分20の下面20a上の全面に配置されている。下面電極11は下面20aに接している。上面電極12、IGBTゲートパッド13及びFWDゲートパッド14は、半導体部分20の上面20b上に相互に離隔して配置されている。例えば、上面電極12は上面20bの+Y方向側の端部を除く領域の略全体に配置されており、IGBTゲートパッド13は上面20bのIGBT領域RIGBTの+Y方向側の端部に配置されており、FWDゲートパッド14は上面20bのFWD領域RFWDの+Y方向側の端部に配置されている。
【0014】
半導体部分20においては、上面20b側から複数本のトレンチ29が形成されている。複数本のトレンチ29はX方向に沿って配列されている。各トレンチ29の形状はY方向に延びるストライプ状である。IGBT領域RIGBTにおいては、トレンチ29の内面上にIGBTゲート絶縁膜17が配置されており、IGBTゲート絶縁膜17の内面上にIGBTゲート電極15が配置されている。IGBTゲート電極15は、その長手方向端部において、IGBTゲートパッド13に接続されている。FWD領域RFWDにおいては、トレンチ29の内面上にFWDゲート絶縁膜18が配置されており、FWDゲート絶縁膜18の内面上にFWDゲート電極16が配置されている。FWDゲート電極16は、その長手方向端部において、FWDゲートパッド14に接続されている。IGBTゲートパッド13とFWDゲートパッド14は相互に絶縁されている。このため、IGBTゲート電極15とFWDゲート電極16には、相互に独立した電圧を印加できる。
【0015】
p型コレクタ層21は、IGBT領域RIGBTにおける半導体部分20の下部に配置されている。p型コレクタ層21は下面電極11に接し、したがって、下面電極11に接続されている。本明細書において「接続」とは電気的な接続をいう。p型コレクタ層21の導電型はp型である。
【0016】
n型カソード層22は、FWD領域RFWDにおける半導体部分20の下部に配置されている。n型カソード層22は下面電極11に接し、したがって下面電極11に接続されている。n型カソード層22の導電型はn型である。
【0017】
型ドリフト層23は、p型コレクタ層21上及びn型カソード層22上に配置されており、p型コレクタ層21及びn型カソード層22に接している。n型ドリフト層23はXY平面に沿って半導体部分20の全体に拡がっている。n型ドリフト層23の導電型はn型であり、そのキャリア濃度はn型カソード層22のキャリア濃度よりも低い。n型ドリフト層23はn型カソード層22を介して下面電極11に接続されている。
【0018】
p型ベース・アノード層24は、n型ドリフト層23上に配置されており、n型ドリフト層23に接している。p型ベース・アノード層24はXY平面に沿って半導体部分20の終端部分を除く部分に拡がっている。なお、p型ベース・アノード層24は、IGBT領域RIGBTに配置されたp型ベース層とFWD領域RFWDに配置されたp型アノード層に分かれていてもよい。p型ベース・アノード層24の導電型はp型であり、そのキャリア濃度はp型コレクタ層21のキャリア濃度よりも低い。
【0019】
型エミッタ層25は、IGBT領域RIGBTにおいてp型ベース・アノード層24上の一部に配置されている。n型エミッタ層25は複数設けられており、X方向に沿って配列されている。n型エミッタ層25の導電型はn型であり、そのキャリア濃度はn型ドリフト層23のキャリア濃度よりも高い。IGBT領域RIGBTにおいてn型エミッタ層25及びp型ベース・アノード層24は上面電極12に接し、したがって、上面電極12に接続されている。
【0020】
型コンタクト層26は、FWD領域RFWDにおいてp型ベース・アノード層24上の一部に配置されている。p型コンタクト層26は複数設けられており、X方向に沿って配列されている。p型コンタクト層26の導電型はp型であり、そのキャリア濃度はp型ベース・アノード層24のキャリア濃度よりも高い。FWD領域RFWDにおいてp型ベース・アノード層24及びp型コンタクト層26は上面電極12に接し、したがって、上面電極12に接続されている。
【0021】
トレンチ29はY方向に延びており、IGBTゲート電極15、FWDゲート電極16、n型エミッタ層25、p型コンタクト層26、側壁n型層27、及び、絶縁部材19もY方向に延びている。トレンチ29は、n型エミッタ層25、p型コンタクト層26及びp型ベース・アノード層24をZ方向に貫通し、n型ドリフト層23の途中まで進入している。したがって、トレンチ29の下端はn型ドリフト層23内に位置する。
【0022】
このため、IGBTゲート絶縁膜17はIGBTゲート電極15とn型ドリフト層23との間、IGBTゲート電極15とp型ベース・アノード層24との間、及び、IGBTゲート電極15とn型エミッタ層25との間に配置され、これらに接している。また、IGBTゲート絶縁膜17はp型コレクタ層21から離隔している。
【0023】
同様に、FWDゲート絶縁膜18はFWDゲート電極16とn型ドリフト層23との間、FWDゲート電極16とp型ベース・アノード層24との間、及び、FWDゲート電極16とp型コンタクト層26との間に配置され、これらに接している。また、FWDゲート絶縁膜18はn型カソード層22から離隔している。
【0024】
側壁n型層27は、FWDゲート絶縁膜18とn型ドリフト層23との間の例えば全体に配置されており、FWDゲート絶縁膜18及びn型ドリフト層23に接している。すなわち、側壁n型層27は、X方向においてFWDゲート絶縁膜18とn型ドリフト層23との間に配置されていると共に、Z方向においてFWDゲート絶縁膜18とn型ドリフト層23との間に配置されている。側壁n型層27のZ方向における長さは、p型ベース・アノード層24のZ方向における長さよりも長い。側壁n型層27の導電型はn型であり、そのキャリア濃度はn型ドリフト層23のキャリア濃度よりも高い。側壁n型層27は、例えば、半導体部分20にトレンチ29を形成した後、トレンチ29を介してドナーとなる不純物を半導体部分20にイオン注入することにより、形成できる。
【0025】
なお、本実施形態において、FWDゲート絶縁膜18とp型ベース・アノード層24との間、及び、FWDゲート絶縁膜18とp型コンタクト層26との間には、側壁n型層27が配置されていない。このため、p型ベース・アノード層24及びp型コンタクト層26はFWDゲート絶縁膜18に接している。また、側壁n型層27は、IGBTゲート絶縁膜17とn型ドリフト層23との間にも配置されていない。このため、IGBTゲート絶縁膜17はn型ドリフト層23に接している。
【0026】
絶縁部材19は、半導体部分20上であって、IGBTゲート電極15と上面電極12との間、及び、FWDゲート電極16と上面電極12との間に配置されている。これにより、IGBTゲート電極15及びFWDゲート電極16は絶縁部材19によって上面電極12から絶縁されている。
【0027】
このような構成により、IGBT領域RIGBTにおいては、下面電極11をコレクタとし、上面電極12をエミッタとし、n型ドリフト層23をn型ベースとし、p型ベース・アノード層24をp型ベースとし、IGBTゲート電極15をゲートとしたIGBTが形成される。また、FWD領域RFWDにおいては、下面電極11をカソードとし、上面電極12をアノードとし、FWDゲート電極16をゲートとしたゲート制御ダイオードが形成される。これにより、半導体装置1は逆導通IGBTとして機能する。
【0028】
次に、本実施形態に係る半導体装置の動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る半導体装置を示す回路図である。
図3に示すように、本実施形態に係る半導体装置1は、例えば、2つ直列に接続してハーフブリッジ回路を構成する。上述の如く、半導体装置1はRC-IGBTであり、図3に示すIGBTを表す記号はIGBT領域RIGBTに相当し、ダイオードを表す記号はFWD領域RFWDに相当する。IGBTのゲート電圧はゲート(IGBTゲート電極15)とエミッタ(上面電極12)との間に印加し、FWDのゲート電圧はゲート(FWDゲート電極16)とアノード(上面電極12)との間に印加する。図3に示す例では、下アームの半導体装置1のIGBTがターンオンするとき、上アームの半導体装置1のダイオードがリカバリ動作する。以下、詳細に説明する。
【0029】
先ず、半導体装置1のIGBT領域RIGBTの動作について説明する。
図1及び図2に示すように、下面電極11と上面電極12の間に、下面電極11が正極となり上面電極12が負極となるような電圧を印加する。これにより、n型ドリフト層23とp型ベース・アノード層24との界面を起点として空乏層が拡がる。この状態で、IGBTゲート電極15に正電圧、例えば+15Vを印加すると、p型ベース・アノード層24におけるIGBTゲート絶縁膜17に接した部分に反転層が形成されて、下面電極11と上面電極12の間が導通する。このとき、上面電極12からn型エミッタ層25を介して電子が導入されると共に、下面電極11からp型コレクタ層21を介して正孔が導入される。一方、IGBTゲート電極15に負電圧、例えば-15Vを印加すると、反転層が消失する。これにより、下面電極11と上面電極12の間が非導通となる。
【0030】
次に、FWD領域RFWDの動作について説明する。
図4は、横軸に時間をとり、縦軸に各値をとって、本実施形態に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
図5(a)~(c)は、本実施形態に係る半導体装置の動作を示す断面図である。
【0031】
なお、図4の縦軸に示す項目のうち、「IGBTゲート電圧」は図3に示す下アームの半導体装置1のIGBTゲート電極15の電圧を示し、それ以外の項目は図3に示す上アームの半導体装置1の各項目を示す。
また、図4に示す「リカバリ損失」は、ダイオード(FWD)に印加されるダイオード電圧とダイオードに流れるダイオード電流との積の絶対値(|電圧×電流|)の時間積分値である。
図4の一部のグラフにおいては、側壁n型層27を設けない場合を比較例として破線で示している。
図5(a)~(c)においては、電子を文字「e」を円で囲んだ記号で表し、正孔を文字「h」を円で囲んだ記号で表す。
【0032】
下アームの半導体装置1のIGBTゲート電極15に負電圧を印加し、IGBT領域RIGBTを非導通とした後、図4のFWD導通期間T1及び図5(a)に示すように、上アームの半導体装置1の外部にあるインダクタンスLに起因して、上アームの半導体装置1に還流電流が流れる場合がある。このとき、上面電極12は下面電極11に対して正電圧となり、FWD領域RFWDのダイオードが導通する。これにより、下面電極11からn型カソード層22及びn型ドリフト層23を介して電子が注入され、上面電極12からp型コンタクト層26及びp型ベース・アノード層24を介して正孔が注入される。
【0033】
FWDゲート電極16を負電圧とすることにより、p型ベース・アノード層24におけるFWDゲート絶縁膜18に接した部分にはp型蓄積層24aが形成され、側壁n型層27にはp型反転層27aが形成される。これにより、p型蓄積層24a及びp型反転層27aを介しても正孔が注入されるようになり、全体として正孔の注入量が増加し、導通損失が低減される。
【0034】
次に、図4のリカバリ動作直前期間T2において、上アームの半導体装置1のFWDゲート電極16に正電圧、例えば、+15Vを印加する。これにより、図5(b)に示すように、p型ベース・アノード層24におけるFWDゲート絶縁膜18に接した部分にはn型反転層24bが形成され、側壁n型層27にはn型蓄積層27bが形成される。この結果、半導体部分20におけるp型の部分の総ドーズ量が減少するため、正孔の注入が制限され、半導体部分20内の正孔の量が減少する。リカバリ動作直前期間T2の長さは、例えば、1μs以上10μs以下とし、例えば5μsとする。
【0035】
次に、図4のリカバリ動作期間T3においては、IGBTゲート電極15を正電圧とする。上面電極12は下面電極11に対して負電圧又は同電圧となり、半導体部分20内に進入していた正孔が上面電極12から排出され、半導体部分20内に進入していた電子が下面電極11から排出される。この排出される電荷がリカバリ損失となる。本実施形態においては、リカバリ動作直前期間T2において正孔の注入を制限しているため、リカバリ動作期間T3の開始時点で半導体部分20内に存在する正孔が少なく、リカバリ損失を低減できる。なお、リカバリ動作期間T3において、FWDゲート電極16は正電圧のままであるため、n型反転層24b及びn型蓄積層27bが維持される。
【0036】
なお、図4に破線で示すように、側壁n型層27を設けない比較例においては、リカバリ動作直前期間T2において正孔の注入が制限されず、リカバリ動作期間T3において半導体部分20内から上面電極12に排出される正孔が多くなる。この結果、リカバリ損失が大きくなる。
【0037】
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、FWDゲート電極16を設け、リカバリ動作直前期間T2において、FWDゲート電極16に正電圧を印加することにより、p型ベース・アノード層24にn型反転層24bを形成し、側壁n型層27にn型蓄積層27bを形成できる。これにより、リカバリ動作直前期間T2における正孔の注入を制限し、リカバリ動作期間T3におけるリカバリ損失を低減できる。
【0038】
また、本実施形態においては、側壁n型層27を設けることにより、リカバリ動作直前期間T2においてn型蓄積層27bのドナー濃度を増加させ、正孔の注入をより効果的に抑制できる。これにより、リカバリ動作期間T3におけるリカバリ損失をより一層低減できる。
【0039】
<第2の実施形態>
本実施形態に係る半導体装置の構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、半導体装置の動作が第1の実施形態とは異なっている。
図6は、横軸に時間をとり、縦軸に電圧又は電流をとって、本実施形態に係る半導体装置の動作を示すタイミングチャートである。
【0040】
図6に示すように、本実施形態においては、リカバリ動作直前期間T2からリカバリ動作期間T3に移行する際に、FWDゲート電極16の電圧を正電圧から負電圧に切り替えている。これにより、リカバリ動作期間T3において、図5(b)に示すn型反転層24b及びn型蓄積層27bが消失し、図5(a)に示すp型蓄積層24a及びp型反転層27aが形成される。この結果、リカバリ動作期間T3における正孔の排出が促進される。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0041】
<第3の実施形態>
図7は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図7は、半導体装置のうち、FWD領域RFWDのみを示しており、IGBT領域RIGBTは省略している。後述する図8図10図12についても同様である。
【0042】
図7に示すように、本実施形態に係る半導体装置3においては、Z方向において、側壁n型層27はFWDゲート絶縁膜18とn型ドリフト層23の間に配置されていない。このため、FWDゲート絶縁膜18の下端はn型ドリフト層23に接している。側壁n型層27はFWDゲート絶縁膜18のX方向の両側に配置されている。
【0043】
本実施形態においては、例えば、半導体部分20にトレンチ29を形成した後、トレンチ29を介してドナーとなる不純物をイオン注入し、その後、トレンチ29を介してアクセプタとなる不純物をカウンタードープすることにより、側壁n型層27を形成できる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0044】
<第4の実施形態>
図8は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る半導体装置4においては、トレンチ29の底部に底部p型層31が設けられている。底部p型層31の導電型はp型である。底部p型層31は、Z方向において、FWDゲート絶縁膜18とn型ドリフト層23との間に配置されている。底部p型層31は、FWDゲート絶縁膜18、n型ドリフト層23及び側壁n型層27に接しており、n型カソード層22には接していない。また、X方向において、底部p型層31同士はn型ドリフト層23を介して離隔している。
【0045】
本実施形態によれば、トレンチ29の底部に底部p型層31を設けることにより、FWDゲート電極16に負電圧を印加した場合に、トレンチ29の底部における電界の集中を緩和できる。これにより、FWDゲート絶縁膜18におけるトレンチ29の底部に配置された部分に印加される電圧を低減でき、この部分の絶縁破壊を抑制できる。この結果、下面電極11と上面電極12との間の耐圧を向上させることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0046】
<第4の実施形態の変形例>
図9は、本変形例に係る半導体装置を示す平面図である。
図9に示すB-B’線による断面は図7に示すとおりであり、図9に示すC-C’線による断面は図7に示すとおりである。
【0047】
図7図9に示すように、本変形例に係る半導体装置4aにおいては、トレンチ29が配置されている領域において、中央領域Rc及び終端領域Rtが設定されている。終端領域Rtは、半導体装置4aのY方向両側の端縁に近い領域であり、中央領域Rcは、半導体装置4aのY方向両側の端縁から遠い領域であり、例えば、半導体装置4aのY方向中央を含む領域である。半導体装置4aにおいて、終端領域Rtは2ヶ所設定されており、中央領域Rcは2ヶ所の終端領域Rt間に1ヶ所設定されている。そして、底部p型層31は終端領域Rtに設けられており、中央領域Rcの少なくとも一部の領域には設けられていない。すなわち、底部p型層31は、FWDゲート電極16のY方向の端部とn型ドリフト層23との間に配置され、FWDゲート電極16のY方向の中央部とn型ドリフト層23との間の少なくとも一部の領域には配置されていない。
【0048】
本変形例によれば、電界が集中しやすい終端領域Rtにおいて、下面電極11とFWDゲート電極16との間の耐圧を効果的に向上させることができる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、第4の実施形態と同様である。
【0049】
<第5の実施形態>
図10は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る半導体装置5においては、n型バリア層32が設けられている。n型バリア層32の導電型はn型であり、そのキャリア濃度はn型ドリフト層23のキャリア濃度よりも高い。n型バリア層32は、n型ドリフト層23とp型ベース・アノード層24との間に配置されており、n型ドリフト層23、p型ベース・アノード層24、及び、側壁n型層27に接している。
【0050】
n型バリア層32のキャリア濃度が側壁n型層27のキャリア濃度を略同じである場合は、n型バリア層32と側壁n型層27は一体化しており、n型バリア層32と側壁n型層27との間に明確な境界は観察されない。半導体装置5においては、n型ドリフト層23はp型ベース・アノード層24に接しておらず、n型バリア層32を介して離隔している。本実施形態においては、側壁n型層27及びn型バリア層32により、第3半導体層が形成される。
【0051】
本実施形態においては、n型バリア層32を設けることにより、リカバリ動作直前期間T2において正孔がより注入されにくくなり、リカバリ動作期間T3におけるリカバリ損失をより低減できる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0052】
<第6の実施形態>
図11は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図11に示すように、本実施形態に係る半導体装置6においては、側壁n型層27がFWDゲート絶縁膜18とp型ベース・アノード層24との間にも配置されている。例えば、側壁n型層27はp型コンタクト層26の下面に接している。これにより、リカバリ動作直前期間T2において正孔がより注入されにくくなり、リカバリ動作期間T3におけるリカバリ損失をより低減できる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0053】
<第7の実施形態>
図12は、本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図12に示すように、本実施形態に係る半導体装置7は、第6の実施形態に係る半導体装置6の構成に加えて、n型コレクタ層33が設けられている。n型コレクタ層33の導電型はn型であり、そのキャリア濃度はn型ドリフト層23のキャリア濃度よりも高い。n型コレクタ層33は、p型ベース・アノード層24と上面電極12との間に配置されており、p型ベース・アノード層24、p型コンタクト層26及び上面電極12に接しており、n型ドリフト層23及び側壁n型層27から離隔している。
【0054】
図12に示す例では、FWD領域RFWDにおいて、上面電極12はp型コンタクト層26及びn型コレクタ層33に接しており、p型ベース・アノード層24には接していない。但し、FWD領域RFWDにおいて、上面電極12はp型コンタクト層26及びn型コレクタ層33に加えて、p型ベース・アノード層24に接していてもよい。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、第6の実施形態と同様である。
【0055】
以上説明した実施形態によれば、電力損失を低減可能な半導体装置を実現することができる。
【0056】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の実施形態及びその変形例は、相互に組み合わせて実施することもできる。
【0057】
本発明は、以下の態様を含む。
【0058】
(付記1)
第1電極と、
前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層に接し、第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層に接続された第2電極と、
第3電極と、
前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、
前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に対して直交する第2方向において前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜及び前記第1半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、
を備えた半導体装置。
【0059】
(付記2)
前記第1方向において、前記第3半導体層は前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置された付記1に記載の半導体装置。
【0060】
(付記3)
前記第1方向において、前記第1絶縁膜は前記第1半導体層に接している付記1に記載の半導体装置。
【0061】
(付記4)
前記第1方向において、前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間に配置され、第2導電型である第4半導体層をさらに備えた付記1または3に記載の半導体装置。
【0062】
(付記5)
前記第3電極は、前記第1方向及び前記第2方向に対して直交する第3方向に延びており、
前記第4半導体層は、前記第3電極の前記第3方向の端部と前記第1半導体層との間に配置され、前記第3電極の前記第3方向の中央部と前記第1半導体層との間の少なくとも一部の領域には配置されていない付記4に記載の半導体装置。
【0063】
(付記6)
前記第2方向において、前記第4半導体層同士は離隔している付記4または5に記載の半導体装置。
【0064】
(付記7)
前記第3半導体層は、前記第1絶縁膜と前記第2半導体層との間にも配置された付記1~6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0065】
(付記8)
第1電極と、
前記第1電極に接続され、第1導電型の第1半導体層と、
第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層に接続された第2電極と、
第3電極と、
前記第3電極と前記第1半導体層との間、及び、前記第3電極と前記第2半導体層との間に配置され、前記第3電極に接した第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜と前記第1半導体層との間、及び、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に配置され、前記第1絶縁膜、前記第1半導体層及び前記第2半導体層に接し、第1導電型であり、キャリア濃度が前記第1半導体層のキャリア濃度よりも高い第3半導体層と、
を備えた半導体装置。
【0066】
(付記9)
前記第2半導体層及び前記第2電極に接し、前記第1半導体層から離隔し、第1導電型である第4半導体層をさらに備えた付記1~3及び8のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0067】
(付記10)
第4電極と、
前記第1電極及び前記第1半導体層に接し、第2導電型である第4半導体層と、
前記第2電極及び前記第2半導体層に接し、第1導電型である第5半導体層と、
前記第4電極と前記第1半導体層との間、前記第4電極と前記第2半導体層との間、及び、前記第4電極と前記第5半導体層との間に配置され、前記第4電極に接した第2絶縁膜と、
をさらに備えた付記1~3及び8のいずれか1つに記載の半導体装置。
【0068】
(付記11)
前記第3電極に接続された第1パッドと、
前記第4電極に接続され、前記第1パッドから絶縁された第2パッドと、
をさらに備えた付記10に記載の半導体装置。
【0069】
(付記12)
前記第1導電型はn型であり、
前記第2導電型はp型であり、
前記第4電極に負電圧を印加し、前記第3電極に負電圧を印加する第1期間と、
前記第1期間に続き、前記第4電極に負電圧を印加し、前記第3電極に正電圧を印加する第2期間と、
前記第2期間に続き、前記第4電極に正電圧を印加する第3期間と、
を実現する付記10または11に記載の半導体装置。
【0070】
(付記13)
前記第2期間の長さは、1μs以上10μs以下である付記12に記載の半導体装置。
【符号の説明】
【0071】
1、3、4、4a、5、6、7 半導体装置
11 下面電極
12 上面電極
13 IGBTゲートパッド
14 FWDゲートパッド
15 IGBTゲート電極
16 FWDゲート電極
17 IGBTゲート絶縁膜
18 FWDゲート絶縁膜
19 絶縁部材
20 半導体部分
20a 下面
20b 上面
21 p型コレクタ層
22 n型カソード層
23 n型ドリフト層
24 p型ベース・アノード層
24a p型蓄積層
24b n型反転層
25 n型エミッタ層
26 p型コンタクト層
27 側壁n型層
27a p型反転層
27b n型蓄積層
29 トレンチ
31 底部p型層
32 n型バリア層
33 n型コレクタ層
L インダクタンス
FWD FWD領域
IGBT IGBT領域
Rc 中央領域
Rt 終端領域
T1 FWD導通期間
T2 リカバリ動作直前期間
T3 リカバリ動作期間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12