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特開2024-136070プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136070
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/80 20140101AFI20240927BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/55 20140101ALI20240927BHJP
【FI】
A63F13/80 A
A63F13/53
A63F13/55
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047036
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】523107455
【氏名又は名称】動く棋書株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 一志
(57)【要約】
【課題】ユーザが、対戦ゲームに関する熟練度にかかわらず、対戦ゲームのトレーニングを実行可能である技術を提供すること。
【解決手段】プログラムは、コンピュータに、オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1ステップと、対戦ゲームの複数の指し手を進行状況と関連付けて表示する第2ステップと、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手から所定の指し手を選択する第3ステップと、選択された指し手に基づいて、進行状況を更新する第4ステップと、を実行させるためのプログラム。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1ステップと、
前記対戦ゲームの複数の指し手を前記進行状況と関連付けて表示する第2ステップと、
ユーザの入力に基づいて、表示された前記複数の指し手から所定の指し手を選択する第3ステップと、
選択された前記指し手に基づいて、前記進行状況を更新する第4ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項2】
前記第2ステップは、
前記複数の指し手のうち、選択された指し手を他の指し手とは異なる形態で表示するステップを含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1ステップは、
選択された前記指し手に基づいて、当該指し手に対応する、前記進行状況における前記オブジェクトを他のオブジェクトとは異なる形態で表示するステップを含む、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1ステップは、
ユーザの入力に基づいて、表示されている前記進行状況と他の前記進行状況とを切り替えるステップを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第4ステップは、
選択された前記指し手に基づいて、前記進行状況における前記オブジェクトの位置を更新するステップを含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記指し手は、前記ユーザを有利な状況にするための指し手を含む請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1表示部と、
前記対戦ゲームの複数の指し手を前記進行状況と関連付けて表示する第2表示部と、
ユーザの入力に基づいて、表示された前記複数の指し手から所定の指し手を選択する選択部と、
選択された前記指し手に基づいて、前記進行状況を更新する更新部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1ステップと、
前記対戦ゲームの複数の指し手を前記進行状況と関連付けて表示する第2ステップと、
ユーザの入力に基づいて、表示された前記複数の指し手から所定の指し手を選択する第3ステップと、
選択された前記指し手に基づいて、前記進行状況を更新する第4ステップと、
を実行させる情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理装置、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、将棋の練習者は将棋に関する電子書籍や紙の書籍を読んでトレーニングを行う。そのような書籍には、対局における特定の局面と指し手が記載されており、練習者である読者は盤面上の駒の動きをイメージしながら、将棋のトレーニングを行う。例えば、非特許文献1には、将棋の特定の局面を表す盤面図と駒の移動を表す符号とが記載された書籍が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】将棋世界編集部、「将棋世界2023年4月号」マイナビ出版、2023年3月3日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1のような将棋に関する書籍においては、駒の移動を「▲7六歩」のような特殊な符号で表し、また、解説上重要な局面のみが盤面図で図示されているに過ぎず、当該局面の前後の盤面図が記載されていない。したがって、将棋に関する熟練度の低い読者にとって、そのような書籍を用いた将棋のトレーニングは困難をともなうものである。
【0005】
開示技術は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが、対戦ゲームに関する熟練度にかかわらず、対戦ゲームのトレーニングを実行可能である技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示技術の一態様であるプログラムは、コンピュータに、オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1ステップと、対戦ゲームの複数の指し手を進行状況と関連付けて表示する第2ステップと、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手から所定の指し手を選択する第3ステップと、選択された指し手に基づいて、進行状況を更新する第4ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0007】
この態様によれば、コンピュータは、対戦ゲームの複数の指し手を対戦ゲームの進行状況と関連付けて表示し、ユーザの入力に基づいて選択された所定の指し手に基づいて、対戦ゲームの進行状況を更新する。よって、ユーザは、選択された指し手、及び、当該指し手に基づいて更新された進行状況を確認しながら、対戦ゲームを行うことが可能となる。したがって、ユーザは、対戦ゲームに関する熟練度にかかわらず、対戦ゲームのトレーニングを実行可能である。
【0008】
上記プログラムにおいて、第2ステップは、複数の指し手のうち、選択された指し手を他の指し手とは異なる形態で表示するステップを含んでもよい。
【0009】
この態様によれば、コンピュータは、複数の指し手のうち、選択された指し手を他の指し手とは異なる形態で表示する。よって、ユーザは、複数の指し手の中で、どの指し手が選択された指し手であるかを容易に認識することが可能となる。したがって、選択された指し手と当該選択された指し手に関連付けられた進行状況の関係を容易に確認することができる。
【0010】
上記プログラムにおいて、第1ステップは、選択された指し手に基づいて、当該指し手に対応する、進行状況におけるオブジェクトを他のオブジェクトとは異なる形態で表示するステップを含んでもよい。
【0011】
この態様によれば、コンピュータは、選択された指し手に基づいて、当該指し手に対応する、進行状況におけるオブジェクトを他のオブジェクトとは異なる形態で表示する。よって、ユーザは、選択された指し手に対応するオブジェクトを容易に認識することが可能となる。したがって、ユーザは、選択された指し手による進行状況の変化を容易に把握することができる。
【0012】
上記プログラムにおいて、第1ステップは、ユーザの入力に基づいて、表示されている進行状況と他の進行状況とを切り替えるステップを含んでもよい。
【0013】
この態様によれば、コンピュータは、ユーザの入力に基づいて、表示されている進行状況と他の進行状況とを切り替える。よって、ユーザは、表示されている進行状況と他の進行状況とを切り替えることが可能となる。したがって、ユーザは、対戦ゲームにおける様々な進行状況を確認することができる。
【0014】
上記プログラムにおいて、第4ステップは、選択された指し手に基づいて、進行状況におけるオブジェクトの位置を更新するステップを含んでもよい。
【0015】
この態様によれば、コンピュータは、選択された指し手に基づいて、進行状況におけるオブジェクトの位置を更新する。よって、ユーザは、選択された指し手及び当該指し手に関連付けられた進行状況におけるオブジェクトの位置を確認しながら、対戦ゲームを行うことが可能となる。したがって、対戦ゲームに関するユーザの熟練度にかかわらず、指し手によるオブジェクトの位置の変化を容易に把握することができる。
【0016】
上記プログラムにおいて、指し手は、ユーザを有利な状況にするための指し手を含んでもよい。
【0017】
この態様によれば、ユーザは、有利な状況にするための指し手と当該指し手に関連付けられた進行状況を確認しながら、対戦ゲームを行うことが可能となり、当該指し手及び当該進行状況に基づいて、当該対戦ゲームの攻略の仕方を学ぶことができる。したがって、対戦ゲームに関するユーザの熟練度にかかわらず、対戦ゲームの攻略の仕方を容易に理解することができる。
【0018】
本開示の他の態様に係る情報処理装置は、オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1表示部と、対戦ゲームの複数の指し手を進行状況と関連付けて表示する第2表示部と、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手から所定の指し手を選択する選択部と、選択された指し手に基づいて、進行状況を更新する更新部と、を備える。
【0019】
本開示の他の態様に係る情報処理方法は、コンピュータに、オブジェクトが交互に操作される対戦ゲームの進行状況を表示する第1ステップと、対戦ゲームの複数の指し手を進行状況と関連付けて表示する第2ステップと、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手から所定の指し手を選択する第3ステップと、選択された指し手に基づいて、進行状況を更新する第4ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザが、対戦ゲームに関する熟練度にかかわらず、対戦ゲームのトレーニングを実行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の情報処理システムの概要を説明するための図である。
図2】本開示のプレイヤ端末に表示される対戦ゲームの概要を説明するための図である。
図3】本開示の実施形態に係るプレイヤ端末の構成の一例を示すブロック図である。
図4】プレイヤ端末に表示される詰将棋の問題図の一例を示す図である。
図5】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第1局面の一例を示す図である。
図6】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第2局面の一例を示す図である。
図7】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第3局面の一例を示す図である。
図8】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第4局面の一例を示す図である。
図9】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第5局面の一例を示す図である。
図10】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第6局面の一例を示す図である。
図11】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第7局面の一例を示す図である。
図12】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第8局面の一例を示す図である。
図13】プレイヤ端末に表示される詰将棋の第9局面の一例を示す図である。
図14】選択された指し手情報を他の指し手情報とは異なる形態で表示する他の例を示す図である。
図15】進行状況表示部が、ユーザの入力に基づいて、表示されている進行状況情報と他の進行状況情報とを切り替えることを説明するための図である。
図16】進行状況表示部が、後手から見た進行状況情報を画面領域に表示する一例を示す図である。
図17】進行状況表示部が先手の駒の移動可能な升に関する有効度を含む進行状況情報を表示する一例を示す図である。
図18】進行状況表示部が駒の移動可能な升を他の升と異なる形態で表示する一例を示す図である。
図19】本開示の実施形態に係るプレイヤ端末の処理の一例を示すフローチャートである。
図20】本開示の実施形態に係る情報処理システムに係る各装置のハードウェア構成である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0023】
<実施形態>
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0024】
<システム概要>
図1は、本開示の情報処理システム100の概要を説明するための図である。図1に示すように、情報処理システム100は、例示的に、情報処理サーバ10と、n台(nは、1以上の任意の整数値)の情報処理装置20(プレイヤ端末20)と、ネットワークNとを含んで構成される。
【0025】
情報処理システム100は、いわゆるクライアント・サーバシステムである。情報処理システム100は、クライアントであるn台のプレイヤ端末20と、情報処理サーバ10とがネットワークNを介して相互に通信を行うことにより実現される。
【0026】
情報処理サーバ10は、例えば、サーバ装置により実現される。また、プレイヤ端末20は、例えば、スマートフォンや、ゲーム機や、パーソナルコンピュータにより実現される。更に、ネットワークNは、例えば、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、LAN(Local Area Network)、あるいはこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0027】
図2は、本開示のプレイヤ端末20に表示される対戦ゲームの概要を説明するための図である。図2に示す例では、プレイヤ端末20の画面における画面領域A1には、例えば、将棋の所定の局面が表示される。将棋は、2人のプレイヤが駒Oを交互に操作して行う対戦ゲームの一種である。画面領域A1には、先手及び後手の駒Oが配置された将棋盤Bが表示される。また、プレイヤ端末20の画面における画面領域A2には、将棋の複数の指し手が、画面領域A1に表示される局面と関連付けられて表示される。図2に示す例では、画面領域A2には、「2七金」、「1五玉」、「1七金」、「同玉」、「2七角成」、「3七玉」、「2七龍」、「1五玉」、及び、「2七桂打」等の複数の指し手を含む将棋の解説が表示されている。プレイヤ端末20は、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手から所定の指し手を選択する。プレイヤ端末20は、選択された指し手に基づいて、画面領域A1に表示される局面を更新する。これにより、プレイヤ端末20は、将棋の複数の指し手を将棋の局面と関連付けて表示し、ユーザの入力に基づいて選択された所定の指し手に基づいて、将棋の局面を更新する。すなわち、ユーザは、単に、他のユーザやコンピュータと将棋の対局をするのではなく、棋書に関する電子書籍を読むようにプレイヤ端末20の画面に表示される局面及び指し手を確認して将棋のトレーニングを行う。よって、ユーザは、選択された指し手、及び、当該指し手に基づいて更新された局面を確認しながら、将棋を行うことが可能となる。したがって、ユーザは、将棋に関する熟練度にかかわらず、将棋のトレーニングを実行可能である。
【0028】
なお、好適な例として、上記対戦ゲームはブラウザで実行可能なWebアプリケーションである。したがって、プレイヤ端末20は、ネットワークNを介して情報処理サーバ10と相互に通信をして、ブラウザ上で対戦ゲームを実行する。また、上記対戦ゲームは、インターネット上からダウンロードされるモバイルアプリケーションであってもよい。さらにまた、プレイヤ端末20に上記対戦ゲームが記録されたメモリを挿入することで、当該対戦ゲームは実行されてもよい。
【0029】
<機能構成>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るプレイヤ端末20の構成について説明する。図3は、本開示の実施形態に係るプレイヤ端末20の構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
プレイヤ端末20は、例として、情報処理部11、及び、記憶部21を含んで構成される。
【0031】
情報処理部11は、例として、進行状況表示部12(第1表示部)、指し手表示部13(第2表示部)、指し手選択部14(選択部)、及び、進行状況更新部15(更新部)を含む。
【0032】
情報処理部11が備える上記各部は、例えば図17(ハードウェア構成)に示す通信インターフェース4及び入出力インターフェース5の少なくとも一方により実現されてもよいし、通信インターフェース4及び入出力インターフェース5の少なくとも一方に加えてCPU2がメモリ3に記憶されたプログラムを実行することにより実現されてもよい。CPU2がプログラムを実行する場合、当該プログラムは、記憶媒体に格納されていてもよい。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は、特に限定されないが、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、又はCD-ROM(Compact Disc ROM)等の記憶媒体であってもよい。
【0033】
進行状況表示部12は、進行状況情報22を表示する。進行状況情報22は、対戦ゲームの所定の進行状況に関する情報である。進行状況情報22は、例えば、画面領域A1に表示するための将棋盤Bに関する情報、盤面上の駒に関する情報、及び、持ち駒に関する情報を含む。進行状況表示部12は、例えば、ユーザが対戦ゲームのアプリケーションを起動すると、記憶部21から所定の進行状況情報22を取得し、プレイヤ端末20の画面に表示する。進行状況表示部12は、図17に示す入出力インターフェース5により実現される。なお、進行状況情報22は、プレイヤ端末20が所定のタイミングで情報処理サーバ10から取得することで記憶部21に記憶される。
【0034】
より具体的には、進行状況表示部12は、図4に示すように、進行状況情報22として詰将棋の所定の局面をプレイヤ端末20の画面における画面領域A1に表示する。図4は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の問題図の一例を示す図である。詰将棋は、駒が配置された将棋の局面から王手の連続で相手の玉将を詰めるゲームであり、ユーザが将棋のトレーニングするために用いられる。図4に示す例では、将棋盤Bの1四の升に後手の「桂馬」、1七の升に後手の「歩」、1九の升に後手の「龍」、2三の升に先手の「金将」、2五の升に後手の「と金」、2六の升に後手の「玉将」、2八の升に先手の「金将」、2九の升に先手の「龍」、3四の升に後手の「と金」、4七の升に先手の「香車」、5七の升に先手の「角」、及び、6三の升に先手の「角」が配置された詰将棋の問題図が画面領域A1に表示されている。また、先手の持ち駒である「桂馬」及び「歩」が将棋盤Bの隣接した位置に表示されている。
【0035】
指し手表示部13は、対戦ゲームの複数の指し手情報23を進行状況情報22と関連付けて表示する。指し手情報23は、対戦ゲームにおけるオブジェクトの操作に関する情報である。指し手表示部13は、例えば、ユーザが対戦ゲームのアプリケーションを起動すると、記憶部21から画面領域A1に表示される進行状況情報22と関連付けられた指し手情報23を取得し、図4に示す画面領域A2に表示する。指し手表示部13は、図17に示す入出力インターフェース5により実現される。なお、指し手情報23は、プレイヤ端末20が所定のタイミングで情報処理サーバ10から取得することで記憶部21に記憶される。
【0036】
より具体的には、指し手表示部13は、図4に示すように、指し手情報23として詰将棋における駒の指し手を画面領域A2に表示する。図4に示す例では、指し手情報23として指し手情報M1(2七金)、指し手情報M2(1五玉)、指し手情報M3(1七金)、指し手情報M4(同玉)、指し手情報M5(2七角成)、指し手情報M6(3七玉)、指し手情報M7(2七龍)、指し手情報M8(1五玉)、及び、指し手情報M9(2七桂打)が、画面領域A2に表示される。また、図4に示すように、指し手表示部13は、指し手情報M1~M9を含む詰将棋の解説を表示してもよい。
【0037】
指し手選択部14は、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手情報23から所定の指し手情報23を選択する。指し手選択部14は、例えば、図4に示すプレイヤ端末20の画面に表示されるボタンS3(進むボタン)をユーザがタップすることで、詰将棋の第1局面に関連付けられた指し手情報M1(2七金)を選択する。ボタンをタップすることは、例えばプレイヤ端末20の画面がタッチパネルディスプレイである場合、ユーザが自らの指で当該画面に表示される当該ボタンに触れた後すぐに指を離す動作を含む。なお、図4に示すボタンS1(最初)、ボタンS2(戻る)及びボタンS4(最後)についての説明は後述する。
【0038】
図5は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第1局面の一例を示す図である。図5に示す例では、選択された指し手情報M1(2七金)は、枠で囲まれて表示される。
【0039】
進行状況更新部15は、選択された指し手情報23に基づいて、進行状況情報22を更新する。進行状況更新部15は、例えば、指し手選択部14が選択した指し手情報M1(2七金)に対応する駒の操作に基づいて、進行状況情報22を記憶部21から取得し、画面領域A1に表示する。より具体的には、進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図4に示す2八の升に配置された先手の「金将」を図5に示す2七の升に移動させた局面に更新する。なお、図4に示す局面は、初手である「2七金」が指される前の詰将棋の問題図である。すなわち、図4に示すプレイヤ端末20の画面では、指し手情報23が選択されていない。
【0040】
進行状況更新部15は、選択された指し手情報23に基づいて、進行状況情報22における駒の位置を更新する。これにより、プレイヤ端末20は、選択された指し手情報23に基づいて、進行状況情報22における駒の位置を更新する。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A2に表示される選択された指し手、及び、当該指し手に関連付けられたプレイヤ端末20の画面領域A1に表示される詰将棋の局面における駒の位置を確認しながら、当該詰将棋を行うことが可能となる。したがって、将棋に関するユーザの熟練度にかかわらず、指し手による駒の位置の変化を容易に把握することができる。
【0041】
続いて、指し手選択部14は、図5に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第2局面に関連付けられた指し手情報M2(1五玉)を選択する。
【0042】
図6は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第2局面の一例を示す図である。図6に示す例では、進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図5に示す局面における2六の升に配置された後手の「玉将」を図6に示す1五の升に移動させた局面に更新する。ここで、画面領域A2には、「単に・・・(中略)・・・続かない。」という解説が表示されており、ユーザは、初手で2八の升に配置された先手の「金将」を2七の升に移動させると、後手の「玉将」を詰ませられないことを把握できる。すなわち、ユーザは、詰将棋をクリアできない指し手情報23と当該指し手情報23に関連付けられた進行状況情報22を確認しながら、詰将棋を行うことが可能となる。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A1に表示される詰将棋の局面、及び、画面領域A2に表示される、詰将棋をクリアできない指し手に基づいて、詰将棋を攻略する上で有効でない指し手を学ぶことができる。したがって、ユーザは、将棋にする熟練度に関わらず、詰将棋を攻略する上で有効でない指し手を容易に理解することができる。
【0043】
続いて、指し手選択部14は、図6に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第3局面に関連付けられた指し手情報M3(1七金)を選択する。
【0044】
図7は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第3局面の一例を示す図である。図7に示す例では、進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図4に示す2八の升に配置された先手の「金将」を図7に示す1七の升に移動させた局面に更新する。
【0045】
続いて、指し手選択部14は、図7に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第4局面に関連付けられた指し手情報M4(同玉)を選択する。
【0046】
図8は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第4局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図7に示す2六の升に配置された後手の「玉将」を図8に示す1七の升に移動させた局面に更新する。
【0047】
続いて、指し手選択部14は、図8に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第5局面(例えば詰め上がり図)に関連付けられた指し手情報M5(2七角成)を選択する。
【0048】
図9は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第5局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図8に示す6三の升に配置された先手の「角」を図9に示す2七の升に移動させて「馬」へ成らせた局面に更新する。ここで、画面領域A2には、「同玉なら2七角成で詰む。」という解説が表示されており、ユーザは、先手1七金、後手同玉、先手2七角成の順で駒を指せば詰将棋をクリアできることを把握することができる。
【0049】
続いて、指し手選択部14は、図9に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第6局面に関連付けられた指し手情報M6(3七玉)を選択する。
【0050】
図10は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第6局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図7に示す局面における2六の升に配置された後手の「玉将」を図10に示す3七の升に移動させた局面に更新する。
【0051】
続いて、指し手選択部14は、図10に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第7局面に関連付けられた指し手情報M7(2七龍)を選択する。
【0052】
図11は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第7局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図10に示す局面における2九の升に配置された後手の「龍」を図11に示す2七の升に移動させた局面に更新する。ここで、画面領域A2には、「3七玉と・・・(中略)・・・詰むし、」という解説が表示されており、ユーザは、先手1七金、後手3七玉、先手2七龍の順で駒を指せば詰将棋をクリアできることを把握することができる。
【0053】
続いて、指し手選択部14は、図11に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第8局面に関連付けられた指し手情報M8(1五玉)を選択する。
【0054】
図12は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第8局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図7に示す局面における2六の升に配置された後手の「玉将」を図12に示す1五の升に移動させた局面に更新する。
【0055】
続いて、指し手選択部14は、図12に示すボタンS3をユーザがタップすることで、詰将棋の第8局面に関連付けられた指し手情報M9(2七桂打)を選択する。
【0056】
図13は、プレイヤ端末20に表示される詰将棋の第9局面の一例を示す図である。進行状況更新部15は、画面領域A1に表示される局面を、図12に示す局面における先手の持ち駒の「桂馬」を図13に示す2七の升に指した局面に更新する。ここで、画面領域A2には、「1五玉と・・・(中略)・・・逃げ場がない。」という解説が表示されており、ユーザは、先手1七金、後手1五玉、先手2七桂打の順で駒を指せば詰将棋をクリアできることを把握することができる。
【0057】
すなわち、指し手情報23は、ユーザを有利な状況にするための指し手を含んでもよい。例えば、指し手情報23は、上述したような詰将棋をクリアするための指し手、後手の所定の駒を取るための指し手、及び、先手の守りを強化するための指し手等を含んでもよい。これにより、ユーザは、有利な状況にするための指し手情報23と当該指し手情報23に関連付けられた進行状況情報22を確認しながら、詰将棋を行うことが可能となる。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A1に表示される詰将棋の局面、及び、画面領域A2に表示される、ユーザを有利な状況にするための指し手に基づいて、当該詰将棋の攻略の仕方を学ぶことができる。したがって、将棋に関するユーザの熟練度にかかわらず、将棋の攻略の仕方を容易に理解することができる。
【0058】
以上より、プレイヤ端末20は、詰将棋の複数の指し手情報23を詰将棋の進行状況情報22と関連付けて表示し、ユーザの入力に基づいて選択された所定の指し手情報23に基づいて、詰将棋の進行状況情報22を更新する。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A2に表示される選択された指し手、及び、当該指し手に基づいて更新されたプレイヤ端末20の画面領域A1に表示される詰将棋の局面を確認しながら、当該詰将棋を行うことが可能となる。したがって、ユーザは、将棋に関する熟練度にかかわらず、将棋のトレーニングを実行可能である。
【0059】
上記進行状況表示部12は、選択された指し手情報23に基づいて、当該指し手情報23に対応する、進行状況情報22における駒を他の駒とは異なる形態で表示してもよい。進行状況表示部12は、例えば、図5図13に示すように指し手選択部14が選択した指し手情報23に対応する画面領域A1に表示されている駒を他の駒をよりも太字で表示してもよい。図5を参照してより具体的にすると、進行状況表示部12は、画面領域A2に表示されている選択された指し手情報M1(2七金)に対応する画面領域A1に表示されている2七の金将を他の駒よりも太字で表示してもよい。また、進行状況表示部12は、指し手選択部14が選択した指し手情報23に対応する画面領域A1に表示されている駒のみを他の駒とは異なる色、大きさで表示してもよいし、点滅させて表示してもよい。
【0060】
以上より、プレイヤ端末20は、選択された指し手情報23に基づいて、当該指し手情報23に対応する、進行状況情報22における駒を他の駒とは異なる形態で表示する。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A2に表示される選択された指し手に対応する駒を容易に認識することが可能となる。したがって、ユーザは、選択された指し手によるプレイヤ端末20の画面領域A1に表示される詰将棋の局面の変化を容易に把握することができる。
【0061】
上記指し手表示部13は、複数の指し手情報23のうち、選択された指し手情報23を他の指し手情報23とは異なる形態で表示してもよい。指し手表示部13は、例えば、図5~13に示すように、画面領域A2における指し手選択部14が選択した指し手情報23を枠で囲んで表示してもよい。
【0062】
図14は、選択された指し手情報23を他の指し手情報23とは異なる形態で表示する他の例を示す図である。図14に示す例では、指し手表示部13は、指し手選択部14が選択した指し手情報M3(1七金)を他の指し手情報23よりも太い字体で表示する。また、指し手表示部13は、複数の指し手情報23のうち、選択された指し手情報23を他の指し手情報23とは異なる色、大きさで表示してもよい。さらにまた、指し手表示部13は、選択された指し手情報23を点滅させて表示してもよい。
【0063】
以上より、プレイヤ端末20は、複数の指し手情報23のうち、選択された指し手情報23を他の指し手情報23とは異なる形態で表示する。よって、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A2に表示される複数の指し手の中で、どの指し手が選択された指し手であるかを容易に認識することが可能となる。したがって、選択された指し手と当該選択された指し手に関連付けられた詰将棋の局面の関係を容易に確認することができる。
【0064】
上記進行状況表示部12は、ユーザの入力に基づいて、表示されている進行状況情報22と他の進行状況情報22とを切り替えてもよい。
【0065】
図15は、進行状況表示部12が、ユーザの入力に基づいて、表示されている進行状況情報22と他の進行状況情報22とを切り替えることを説明するための図である。図15に示す例では、進行状況表示部12は、ユーザが画面に表示されているボタンS1~S4をタップすることで、表示されている進行状況情報22と他の進行状況情報22とを切り替える。
【0066】
進行状況表示部12は、例えば、ユーザがボタンS1をタップすることで、表示されている局面を最初の局面に切り替える。すなわち、進行状況表示部12は、図15に示す第3局面(指し手情報M3に関連付いた進行状況情報22)から図4に示す詰将棋の問題図に切り替える。進行状況表示部12は、例えば、ユーザがボタンS2をタップすることで、表示されている局面を1つ前の局面に切り替える。すなわち、進行状況表示部12は、図15に示す第3局面から図6に示す第2局面(指し手情報M2に関連付いた進行状況情報22)に切り替える。進行状況表示部12は、例えば、ユーザがボタンS3をタップすることで、表示されている局面を1つ後の局面に切り替える。すなわち、進行状況表示部12は、図15に示す第3局面から図8に示す第4局面(指し手情報M4に関連付いた進行状況情報22)に切り替える。進行状況表示部12は、例えば、ユーザがボタンS4をタップすることで、表示されている局面を最後の局面に切り替える。すなわち、進行状況表示部12は、図15に示す第3局面から最後の局面である図13に示す第9局面(指し手情報M6に関連付いた進行状況情報22)に切り替える。
【0067】
以上より、ユーザは、プレイヤ端末20の画面領域A1に表示されている詰将棋の局面と他の局面とを切り替えることが可能となる。したがって、ユーザは、詰将棋における様々な局面を確認することができる。
【0068】
上記進行状況表示部12は、後手から見た進行状況情報22を画面領域A1に表示してもよい。
【0069】
図16は、進行状況表示部12が、後手から見た進行状況情報22を画面領域A1に表示する一例を示す図である。図16に示す例では、ユーザがプレイヤ端末20の画面に表示されているボタンS5(上下反転)をタップすることで、画面領域A1に表示されている図7が示す第3局面を後手から見た局面に切り替える。また、プレイヤ端末20がマイクを備える場合、進行状況表示部12は、ユーザが音声入力をすることで、後手から見た進行状況情報22を画面領域A1に表示してもよい。進行状況表示部12は、例えば、ユーザが「後手から見た局面に切り替えて」と発声することで、後手から見た進行状況情報22を画面領域A1に表示してもよい。これにより、ユーザは、後手から見た局面を確認することが可能となり、後手から見た局面に基づいて詰将棋を容易に分析することができる。
【0070】
上記進行状況表示部12は、先手の駒の移動可能な升に関する有効度を含む進行状況情報22を画面領域A1に表示してもよい。例えば、有効度は、詰将棋を攻略する上でユーザにとって有効な指し手であるかどうかを表す指標を含む。
【0071】
図17は、進行状況表示部12が先手の駒の移動可能な升に関する有効度を含む進行状況情報22を表示する一例を示す図である。図17に示す例では、進行状況表示部12は、第9局面における先手の持ち駒の「桂馬」を打つ際の有効度を表示する。限定でなく例として、有効度は1~3の数値で示され、1が最も有効度が低く、3が最も有効度が高いことを表す。図17に示す例では、2七の升は、後手の「玉将」を詰ませることができるので有効度は3と表示される。2六の升は、先手の1七の「金将」及び2九の「龍」が利いているので有効度は2と表示される。1六の升は、先手の1七の「金将」しか利いていないので有効度は1と表示される。これにより、ユーザは、指し手が詰将棋を攻略する上で有効な指し手であるかを把握すること可能となり、有効度に基づいて詰将棋を容易に分析することができる。
【0072】
上記進行状況表示部12は、駒の移動可能な升を他の升と異なる形態で表示してもよい。
【0073】
図18は、進行状況表示部12が駒の移動可能な升を他の升と異なる形態で表示する一例を示す図である。図18に示す例では、進行状況表示部12は、2三の升にある先手の「金将」から当該「金将」の移動可能な升である3二の升、2二の升、1二の升、3三の升、1三の升、及び、2四の升に向かう矢印を表示する。これにより、ユーザは、駒の移動可能な升を視覚的に把握することが可能となり、視覚的な表示に基づいて詰将棋を容易に分析することができる。
【0074】
<動作処理>
次に、図19を参照して、実施形態に係る動作について説明する。図19は、実施形態に係るプレイヤ端末20の処理の一例を示すフローチャートである。
【0075】
ステップS11で、進行状況表示部12は、進行状況情報22をプレイヤ端末20の画面領域A1に表示する。
【0076】
ステップS12で、指し手表示部13は、対戦ゲームの複数の指し手情報23を進行状況情報22と関連付けて、プレイヤ端末20の画面領域A2に表示する。
【0077】
ステップS13で、指し手選択部14は、ユーザの入力に基づいて、表示された複数の指し手情報23から所定の指し手情報23を選択する。
【0078】
ステップS14で、進行状況更新部15は、選択された指し手情報23に基づいて、進行状況情報22を更新する。
【0079】
<ハードウェア構成>
次に、図20を参照して、情報処理システム100に係る各装置のハードウェア構成について説明する。
【0080】
ハードウェア1は、限定でなく例として、CPU(Central Processing Unit)2、メモリ3、通信インターフェース4、及び、入出力インターフェース5がバス6によって相互に接続されることで構成される。
【0081】
CPU2は、メモリ3に記録されているプログラムにしたがって、各ハードウェアの動作に関する各種演算処理を実行し、各情報の取得や生成等を実行する。
【0082】
メモリ3には、CPU2が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。メモリ3は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる。図3に示す記憶部21は、メモリ3に対応する。
【0083】
通信インターフェース4は、CPU2からの指示にしたがって、他のハードウェアと各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0084】
入出力インターフェース5は、各ハードウェアに対する各種操作を入力する入力装置、及び、各ハードウェアで処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力インターフェース5は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0085】
入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、マイクを含む。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)などを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0086】
<他の実施形態>
上記実施形態又は各実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。また、本発明は、上記実施形態又は各実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の開示を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよい。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0087】
上記の実施形態では、対戦ゲームの例として詰将棋を挙げて説明したが、これに限られない。対戦ゲームは、例えば、囲碁、五目並べ、チェス、及び、リバーシ等の駒を操作する対戦ゲームであれば任意である。また、対戦ゲームとして将棋を用いる場合、詰将棋に限定されるものではない。したがって、後手の玉将に王手をかける以外の局面及び指し手をプレイヤ端末20の画面に表示してもよい。
【0088】
上記の実施形態では、指し手選択部14は、プレイヤ端末20の画面に表示されるボタンS3(進むボタン)をユーザがタップすることで、指し手情報23を選択することを例に挙げて説明したが、これに限られない。指し手選択部14は、例えば、ユーザが画面領域A2に表示されている指し手情報23をタップすることで、指し手情報23を選択してもよい。また、指し手選択部14は、例えば、ユーザの音声入力に基づいて、指し手情報23を選択してもよい。
【0089】
上記の実施形態では、図2に示すように、1つのプレイヤ端末20の画面に画面領域A1及びA2を表示することを例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、プレイヤ端末20が複数の画面を備える場合、画面領域A1及びA2を別々の画面に表示してもよい。また、画面領域A1と画面領域A2とをそれぞれ異なる装置の画面に表示してもよい。
【0090】
上記進行状況表示部12は、上記対戦ゲームのソフトウェアにおけるソースコードを表示してもよい。進行状況表示部12は、例えば、進行状況情報22に関するソースコードであるSFEN(Shogi Forsyth-Edwards Notation)文字列をプレイヤ端末20の画面に表示してもよい。一般的に、将棋ゲームのソフトウェアでは、SFEN表記法で表された文字列を用いて、表示される駒の配置を局面ごとに表現する。
【符号の説明】
【0091】
1…ハードウェア、2…CPU、3…メモリ、4…通信インターフェース、5…入出力インターフェース、6…バス、10…情報処理サーバ、11…情報処理部、12…進行状況表示部、13…指し手表示部、14…指し手選択部、15…進行状況更新部、20…プレイヤ端末、21…記憶部、22…進行状況情報、23…指し手情報、100…情報処理システム、A1、A2…画面領域、B…将棋盤、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9…指し手情報、N…ネットワーク、O…駒、S1,S2,S3,S4,S5…ボタン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
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図15
図16
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図18
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