(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136212
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】バルブ用シャフト取付部材およびこれを備えるバルブ用アクチュエータ
(51)【国際特許分類】
F16K 51/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
F16K51/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047248
(22)【出願日】2023-03-23
(71)【出願人】
【識別番号】390002381
【氏名又は名称】株式会社キッツ
(74)【代理人】
【識別番号】100081293
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 哲男
(72)【発明者】
【氏名】徳武 澄斗
【テーマコード(参考)】
3H066
【Fターム(参考)】
3H066AA05
3H066BA38
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シャフト周りの防水性能を高めることができるバルブ用シャフト取付部材およびこれを備えるバルブ用アクチュエータを提供すること。
【解決手段】バルブ用シャフト取付部材1は、バルブ本体又はバルブ用アクチュエータ本体110の上部から突出したシャフト120の少なくとも一つの平面状側面122bと、平面状側面122bと交差する側面とで形成された角部122aとを周側面に有した柱状部分122に取り付けられ、上面10aがシャフト120の径外方向に延び、柱状部分122の平面状側面122bに近接した上面10aの領域に、平面を小さく抑えた上端面20a、又は、傾斜面の上端が配置され、かつ、上端面20a、又は、上端から径外方向に向けて外周縁10b側で繋がる上面10aの領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面20bが形成された水滞留防止部20を設けた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ本体又はバルブ用アクチュエータ本体の上部から突出したシャフトの少なくとも一つの平面状側面と、前記平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられ、上面が前記シャフトの径外方向に延びたバルブ用シャフト取付部材であって、
前記柱状部分の前記平面状側面に近接した前記上面の領域に、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、かつ、前記上端面、又は、前記上端から前記径外方向に向けて外周縁側で繋がる前記上面の領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面が形成された水滞留防止部を設けたことを特徴とするバルブ用シャフト取付部材。
【請求項2】
前記シャフトの柱状部分の角部に近接した前記上面の領域に、前記水滞留防止部の上端面に比べて前記径外方向に幅を拡大した平面からなる上端面が形成された拡大平面部を設けた請求項1に記載のバルブ用シャフト取付部材。
【請求項3】
当該バルブ用シャフト取付部材が環状の固定部材を前記拡大平面部に当接して前記シャフトに固定される場合、
前記水滞留防止部の上端面の前記径外方向における幅が、前記環状の固定部材の内周面と前記シャフトの柱状部分の平面状側面との隙間の前記径外方向の最大幅より小さく設けられた請求項2に記載のバルブ用シャフト取付部材。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一つに記載のバルブ用シャフト取付部材が、バルブのステムに連結されてアクチュエータ本体の上部から突出されるシャフトの軸の該軸に直交する断面の外形の一部に直線部分を形成する少なくとも一つの平面状側面と、前記平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられたことを特徴とするバルブ用アクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ用シャフト取付部材およびこれを備えるバルブ用アクチュエータに関し、特に、シャフトの上端部に取り付けられるバルブ用シャフト取付部材およびバルブ用アクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バルブまたはバルブ用アクチュエータは、ステムであるシャフト又はステムに連結した駆動軸であるシャフトの上端部にインジケータ等のバルブ用シャフト取付部材が取り付けられる場合、或いは、バルブの操作ハンドルが連結される場合、バルブ本体又はアクチュエータ本体からその上端部を突出して設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、バルブ本体から突出したステムの上端部にインジケータが取り付けられたバルブシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のバルブシステムは、バルブ本体に形成された貫通孔を通してステムをバルブ本体の内側から外側に貫通させているため、屋外に設置された場合、雨水等の水がステムを伝って貫通孔からバルブ本体内に浸入し易く、浸入した水によって内部あるいはステム自体が腐食するおそれがあった。
これはバルブのステムにシャフトが連結されたバルブ用アクチュエータも同様に抱える問題である。
すなわち、バルブ用アクチュエータでは、シャフトをアクチュエータ本体の内側から外側に貫通させるため、雨水等の水がシャフトを伝って貫通孔からアクチュエータ本体内に浸入し易く、浸入した水によって内部あるいはシャフト自体が腐食するおそれがあった。
【0006】
特に、インジケータ等のバルブ用シャフト取付部材が取り付けられるシャフトの上端部が、例えば、回転操作用の手動ハンドルを着脱自在な角柱状に設けられた場合、その角柱部分の垂直な平面状側面と、角柱部分に取り付けられたバルブ用シャフト取付部材の上面とが略直角に交差してなる内向きの角部が形成される。
このような略直角に交差してなる内向きの角部では、水が角柱部分の側面およびバルブ用シャフト取付部材の上面の両面に接触し易いため、シャフト周りに水が滞留し易くなり、その滞留した水がシャフトを通してバルブ本体又はアクチュエータ本体内に浸入することによって、バルブ本体又はアクチュエータ本体の内部あるいはシャフト自体を腐食させるおそれがあった。
【0007】
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、シャフト周りの防水性能を高めることができるバルブ用シャフト取付部材およびこれを備えるバルブ用アクチュエータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、バルブ本体又はバルブ用アクチュエータ本体の上部から突出したシャフトの少なくとも一つの平面状側面と、平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられ、上面がシャフトの径外方向に延びたバルブ用シャフト取付部材であって、柱状部分の平面状側面に近接した上面の領域に、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、かつ、上端面、又は、上端から径外方向に向けて外周縁側で繋がる前記上面の領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面が形成された水滞留防止部を設けたバルブ用シャフト取付部材である。
【0009】
請求項2に係る発明は、シャフトの柱状部分の角部に近接した上面の領域に、水滞留防止部の上端面に比べて径外方向に幅を拡大した平面からなる上端面が形成された拡大平面部を設けたバルブ用シャフト取付部材である。
【0010】
請求項3に係る発明は、当該バルブ用シャフト取付部材が環状の固定部材を拡大平面部に当接してシャフトに固定される場合、水滞留防止部の上端面の径外方向における幅が、環状の固定部材の内周面とシャフトの柱状部分の平面状側面との隙間の径外方向の最大幅より小さく設けられたバルブ用シャフト取付部材である。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1~3のいずれか一つに記載のバルブ用シャフト取付部材が、バルブのステムに連結されてアクチュエータ本体の上部から突出されるシャフトの少なくとも一つの平面状側面と、平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられたバルブ用アクチュエータである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によると、シャフトの柱状部分の平面状側面に近接した上面の領域に、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、かつ、上端面、又は、上端から径外方向に向けて外周縁側で繋がる前記上面の領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面が形成された水滞留防止部を設けている。
これにより、シャフトの平面状側面に近接した上面の領域には、平面を小さく抑えた水滞留防止部の上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端によってシャフトの柱状部分周りの平面状側面とバルブ用シャフト取付部材の上面とが交差してなる内向きの角部における水の接触面積が小さく抑えられる。
そして、シャフトの柱状部分周りに滞留し難くなった水が、水滞留防止部の下り傾斜した傾斜面を伝って外周縁に向けて流される。
このため、シャフト周りに水が滞留することを防ぎ、結果的に、シャフト周りの防水性能を高めることができる。
【0013】
しかも、傾斜角度の大きい水誘導傾斜面が、バルブ用シャフト取付部材の上面の径外方向の全域でなく一部に設けられているため、シャフト周りの水滞留防止効果を発揮しつつ、高さ寸法の増加を小さく抑えることができる。
【0014】
請求項2に係る発明によると、シャフトの柱状部分の角部に近接した上面の領域に、水滞留防止部の上端面に比べて径外方向に幅を拡大した平面からなる上端面が形成された拡大平面部を設けたことにより、シャフトの柱状部分の水が滞留し難い外向きの各角部に近接した領域において、各種部材が当接される面が確保されるため、シャフト周りの水の滞留を防ぎつつ、バルブ用シャフト取付部材の上面に各種部材を安定的に当接配置することができる。
【0015】
請求項3に係る発明によると、バルブ用シャフト取付部材が環状の固定部材を拡大平面部に当接してシャフトに固定される場合、水滞留防止部の上端面の径外方向における幅が、環状の固定部材の内周面とシャフトの柱状部分の平面状側面との隙間の径外方向の最大幅より小さく設けられたことにより、
シャフトの柱状部分の平面状側面と環状の固定部材の内周面の間に水が浸入しても、その水が水滞留防止部の上端面と環状の固定部材との間に設けた上端面より低い上面の領域を通して水滞留防止部の上端面から外周縁に向けて流れる。
このため、シャフトの柱状部分に対して環状の固定部材によってバルブ用シャフト取付部材を安定的に固定しつつ、柱状部分の平面状側面と環状の固定部材の内周面との間に浸入した水を外周縁に向けて流すことができる。
【0016】
請求項4に係る発明によると、請求項1~3のいずれか一つに記載のバルブ用シャフト取付部材が、バルブのステムに連結されてアクチュエータ本体の上部から突出されるシャフトの少なくとも一つの平面状側面と、平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられている。
これにより、シャフトの平面状側面に近接した上面の領域には、平面を小さく抑えた水滞留防止部の上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端によってシャフトの柱状部分周りの平面状側面とバルブ用シャフト取付部材の上面とが交差してなる内向きの角部における水の接触面積が小さく抑えられる。
そして、シャフトの柱状部分周りに滞留し難くなった水が、水滞留防止部の下り傾斜した傾斜面を伝って外周縁に向けて流される。
このため、シャフト周りに水が滞留することを防ぎ、結果的に、シャフト周りの防水性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施形態に係るバルブ用アクチュエータのインジケータについてのみ分解して示す分解斜視図である。
【
図2】バルブ用アクチュエータのシャフト周りの斜視図である。
【
図3】バルブ用アクチュエータのシャフトの周りの上面図である。
【
図4】(a)が
図3に示したバルブ用アクチュエータのIV-IV線断面図であり、(b)がシャフトの上端部周辺の拡大図である。
【
図5】(a)が
図3に示したバルブ用アクチュエータのシャフトの上端部周辺のV(a)-V(a)線断面図であり、(b)が
図3に示したバルブ用アクチュエータのシャフトの上端部周辺のV(b)-V(b)線断面図である。
【
図6】ピストンの往復動をシャフトの回転動に変換する回転変換機構を説明するための図である。
【
図8】水滞留防止部の上端面の幅の寸法について説明するための図である。
【
図12】インジケータをバルブのステムに取り付けた例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係るバルブ用シャフト取付部材およびバルブ用アクチュエータ100の実施形態を
図1~
図8に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に示す実施形態により本開示が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係るバルブ用アクチュエータ100のインジケータ1についてのみ分解して示す分解斜視図である。
図2は、バルブ用アクチュエータ100のシャフト120の周りの上面図である。
図3は、バルブ用アクチュエータ100のシャフト120の周りの上面図である。
図4は、(a)が
図3に示したバルブ用アクチュエータ100のIV-IV線断面図であり、(b)がシャフト120の上端部周辺の拡大図である。
図5は、(a)が
図3に示したバルブ用アクチュエータ100のシャフト120の上端部周辺のV(a)-V(a)線断面図であり、(b)が
図3に示したバルブ用アクチュエータ100のシャフト120の上端部周辺のV(b)-V(b)線断面図である。
図6は、ピストン130の往復動をシャフト120の回転動に変換する回転変換機構140を説明するための図である。
図7は、インジケータ1の斜視図である。
図8は、水滞留防止部20の上端面20aの幅Wの寸法について説明するための図である。
【0019】
本発明の実施形態に係るバルブ用シャフト取付部材としてのインジケータ1は、バルブ用アクチュエータ100のシャフト120に取り付けられるものである。
以下に、バルブ用アクチュエータ100の全体構成の説明と合わせてインジケータ1について説明する。
バルブ用アクチュエータ100は、エア駆動式のアクチュエータであり、アクチュエータ本体110と、アクチュエータ本体110の上部から上端部が突出したシャフト120と、バルブ用シャフト取付部材としてシャフト120に取り付けられるインジケータ1とを備えている。
【0020】
<アクチュエータ本体110について>
アクチュエータ本体110は、2つのエアポートAP1、AP2を通してエアを吸排気してピストン130が往復動する空間が内部に形成され、ピストン130の往復動を回転動に変換して出力軸となるシャフト120に伝える回転変換機構140を内部に設けている。
【0021】
アクチュエータ本体110は、上面開口をフランジ状に一部を突出させた状態で閉じる上面カバー111を備え、この上面カバー111のフランジ部分を含んで拡大した上面に各種の外部取付品Mが載置可能になっている。
【0022】
アクチュエータ本体110内に設けた回転変換機構140は、いわゆるスコッチヨーク式機構を採用している。この回転変換機構140は、
図6に示すように、一端にピストン130を設けたピストンロッド131の径外方向に突設したピンPに係合するスコッチヨーク132と、このスコッチヨーク132に不図示のキーによって連結して出力軸として回転駆動するシャフト120を有する。
つまり、回転変換機構140は、スコッチヨーク132を介してピストン130の往復動をシャフト120の回転動に変換している。
【0023】
<シャフト120について>
シャフト120は、下方の一端がバルブの不図示のステムに連結され、他端の上端部がアクチュエータ本体110の上面を構成する上面カバー111に形成された貫通孔111aを通してアクチュエータ本体110の内側から外側に突出している。
そして、シャフト120の上端部121が、
図6に示すように、角柱部分と、角柱部分の対向する側面間距離よりも断面の直径を大きくして角柱部分122の下方に設けた円柱部分123とを有している。
この角柱部分122と円柱部分123の境界段差部分124が、インジケータ1の一部を着座して取り付ける部分になっている。
【0024】
シャフト120の円柱部分123には、アクチュエータ本体110に対してシャフト120を所定の位置で回転自在に保持するための複数のシャフト補助部品が設けられている。
この実施形態では、シャフト補助部品として、スラストベアリング127、ワッシャ128およびC型止め輪129が設けられている。
スラストベアリング127は、アクチュエータ本体110の上面に重ねて取り付けられ、このスラストベアリング127の上に重ねてワッシャ128が取り付けられ、さらにワッシャ128の上に重ねて取り付けたC型止め輪129によってシャフト120がアクチュエータ本体110内に落ち込まないようにアクチュエータ本体110に対して回転自在に保持されている。
なお、シャフト補助部品は、スラストベアリング127、ワッシャ128およびC型止め輪129に限らず、アクチュエータ本体110に対してシャフト120を所定の位置で回転自在に保持するために補助する部品であればその他の部品であってもよい。
【0025】
シャフト120の角柱部分122は、四角柱であり、その上面、すなわち、シャフト120の上端面には、各種外部取付品の取り付け用の直線溝125が設けられている。
この直線溝125は、例えば、NAMUR規格に準拠した所定の形状や寸法に設定され、インジケータ1とは別の各種外部取付品との取付けの互換性が確保されている。
この直線溝125の中央位置には外部取付品の取り付け用の雌ネジ穴が設けられ、この雌ネジを用いるなどにより所定の外部取付品を取り付け可能となる。
また、シャフト120の角柱部分122には、
図6に示すように、インジケータ1をシャフト120の角柱部分122に固定するための環状の固定部材であるC型止め輪60が固定される固定溝122cが設けられている。
【0026】
ここで、固定部材としてC型止め輪60を用いるのは、アクチュエータ本体110の上部に突出するシャフト120の高さが規格等で定められていることによる。
すなわち、高さ寸法を抑えてシャフト120を取り囲むように安定してシャフト120に固定されるC型止め輪60のような環状の固定部材がアクチュエータ本体110の上部に突出するシャフト120に用いる固定部材として好適である。
【0027】
<インジケータ1について>
インジケータ1は、アクチュエータ本体110の上部から突出したシャフト120の角柱部分122に取り付けられ、上面がシャフト120の径外方向に延びたバルブ用シャフト取付部材である。
このインジケータ1は、シャフト120の角柱部分122(柱状部分)の横断面、すなわち、シャフト120の軸に直交する断面に対応した形状をなしてシャフト120の上端部121が挿通されるシャフト挿通孔10cを有する。
シャフト挿通孔10cは、シャフト120の角柱部分122に対応した矩形状の孔をなして角柱部分122が嵌入される寸法に調整されている。
インジケータ1は、このシャフト挿通孔10cにシャフト120の上端部121を通して境界段差部分124に内面を着座させつつ、上面にC型止め輪60を当接させることによってシャフト120の角柱部分122に取り付けられている。
【0028】
より具体的には、インジケータ1は、アルミニウム、ステンレス、或いは、樹脂等の材料からなり、シャフト挿通孔10cが形成された天井壁10と、天井壁10の外周縁10bに沿って垂下して設けた周側壁40とを有している。
なお、インジケータ1は、側周壁40がアクチュエータ本体110の上面付近まで設けられることで、シャフト120付近に雨水等が降りかかることを効果的に防止できる。
また、アクチュエータ本体110の上面においてシャフト120の周囲が高くされていることと相まって、シャフト120部分からの水の侵入が極めて生じ難くなっている。ただし、インジケータ1は、必ずしも側周壁40を有しなくても、後述する水滞留防止部20を有することで、シャフト120からの水の侵入を防止する効果を発揮し得る。
【0029】
天井壁10の上面には、
図1-
図3に示すように、アクチュエータ本体110の上面に設けた弁開度表示板M1に対応してバルブの弁開度を表すインジケータマーク51が設けられている。
なお、この実施形態では、インジケータマーク51がシャフト120の角柱部分122の角部122aに対応した周方向の位置にインジケータ1の上面を構成する天井壁10から側面を構成する周側壁40にかけて設けられている。
つまり、インジケータマーク51は、水が滞留し難いシャフト120の角部122aに対応した位置に配置されるようになっている。
本実施形態では、インジケータ1には、3方弁に対応してインジケータマーク51を嵌め込んで取付ける嵌めこみ凹部50が3箇所に設けられているが、嵌めこみ凹部50の数は、バルブの種類に応じて適宜設定するとよい。
【0030】
このようなインジケータ1は、水滞留防止部20と拡大平面部30とを設けられている。
【0031】
<インジケータ1の水滞留防止部20について>
水滞留防止部20は、シャフト120の角柱部分122の各平面状側面122bに近接した上面10aの領域に、平面を小さく抑えた上端面20aが配置され、かつ、上端面20aからシャフト120の径外方向に向けて外周縁10b側で繋がる上面10aの領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面20bが形成されている。
水滞留防止部20は、横断面が4角形状の角柱部分122の4つの平面状側面122bに近接した領域に上端面20aが配置されるように設けられている。
なお、本実施形態では、
図4(b)に示すように、水誘導傾斜面20bが外周縁10b側で繋がる上面10aの領域が、外周縁10bまで水誘導傾斜面20bよりも傾斜角度の小さいなだらかな下り傾斜面になっている。
つまり、インジケータ1は、シャフト120の径外方向に下り傾斜した傾斜面が、シャフト120周りの急勾配の水誘導傾斜面20bと、シャフト120の径外方向で水誘導傾斜面20bに連続した緩やかな傾斜面とで、シャフト120周りから外周縁まで連続して設けられている。
なお、水誘導傾斜面20bが外周縁10b側で繋がる上面10aの領域は、傾斜のない平面であっても構わない。
【0032】
各水滞留防止部20は、
図7に示すように、シャフト挿通孔10cの孔内面の一つの面を形成し、シャフト120の角柱部分122の一つの平面状側面122bに接する、又は、僅かな隙間を有するように平面状側面122bに平行に設けたシャフト近接面20cと、上述した平面状の上端面20aと、上端面20aからインジケータ1の外周縁10b側に向けて下り傾斜した水誘導傾斜面20bとを有する。
【0033】
そして、水滞留防止部20の上端面20aは、シャフト120の径外方向の幅を小さく抑えた寸法に調整されている。
つまり、水滞留防止部20の上端面20aは、シャフト120の角柱部分122の略垂直方向に延びる平面状側面122bに対して近接配置されて角柱部分122の平面状側面122bと略直角に交差した角部A1を形成する面であり、幅を小さく抑えて形成されている。
このため、バルブ用アクチュエータ100には、シャフト120の平面状側面122bと水滞留防止部20の上端面20aによって内向きの角部A1が形成されるものの、その角部A1については水の接触面積が小さく抑えられるようになっている。
【0034】
そして、水誘導傾斜面20bは、その下端が水誘導傾斜面20bに比べて小さい傾斜角度でインジケータ1の外周縁10bまで下り傾斜して延びる上面10aの領域に接続している。
この水誘導傾斜面20bとそれに接続した上面10aの領域によって形成された内向きの角部A2(
図5(a)、
図7参照)については鈍角をなしているため、水の接触面積が小さく抑えられるようになっている。
<インジケータ1の拡大平面部30について>
拡大平面部30は、シャフト120の角柱部分122の各角部122aに近接した上面10aの領域に、水滞留防止部20の上端面20aに比べてシャフト120の径外方向に幅を拡大した平面からなる上端面30aが形成された部分である。
この拡大平面部30の上端面30aは、インジケータ1をシャフト120に固定するための環状の固定部材であるC型止め輪60が当接する面であり、水滞留防止部20の上端面20aと高さが一致するように設けられている。
この拡大平面部30は、シャフト120の径外方向の幅が少なくとも水滞留防止部20の上端面20aに比べて大きく、かつ、C型止め輪60が安定して当接できるように設定されている。
また、拡大平面部30の上端面30aは、インジケータ1の外周縁10bから距離を隔てた内方位置に収まる幅に設定されており、この拡大平面30の径外方向であり、外周縁10bの部分にインジケータマーク51の嵌めこみ凹部50が設けられている。
なお、拡大平面部30の上端面30aは、水滞留防止部20の上端面20aよりも高く設定してC型止め輪60を水滞留防止部20の上端面20aには当接させずに拡大平面部30の上端面30aのみに当接させるようにしてもよい。
【0035】
なお、インジケータ1がC型止め輪60を拡大平面部30に当接してシャフト120に固定される場合、水滞留防止部20の上端面20aのシャフト120の径外方向における幅が、C型止め輪60の内周面とシャフト120の角柱部分122の平面状側面122bとの隙間の径外方向の最大幅E(
図3、
図5(a)参照)より小さく設けられている。
これにより、シャフト120とC型止め輪60との間には下方に抜ける隙間が形成されるため、水が滞留することなく水滞留傾斜面20bを流れ落ちて上面10aに抜ける構成になっている。
【0036】
ここで、
図8を用いて、略環状の固定部材であるC型止め輪60およびシャフト120の角柱部分122の寸法を基準として求められる水滞留防止部20の上端面20aの幅の寸法について説明する。
なお、
図8では、C型止め輪60および角柱部分122について簡略化して示しており、C型止め輪60については、円環状の部材として示している。
各部の寸法の記号を以下のように定義する。
C:C型止め輪60の内径
D:角柱部分122の平面状側面122bの幅
L:角柱部分の対角線の幅
なお、C型止め輪60は、角柱部分122の固定溝122cに固定されるため、C型止め輪60の内径Cと角柱部分122の対角線の幅Lとには以下の式(a)の大小関係が成り立つ。
C<L・・・(a)
そして、C型止め輪60の内径Cと角柱部分122の平面状側面122bとの隙間の最大幅Eは以下の式(b)となる。
E=(C-D)/2・・・(b)
従って、水滞留防止部20の上端面20aの幅Wは、以下の式(c)によって上限が定めされる。
W<(C-D)/2・・・(c)
但し、C<Lとする。
このような上端面20aの幅Wの上限を設けることによって、C型止め輪60の内周面60aと角柱部分122の平面状側面122bとの間に水滞留防止部20の上端面20aよりも低い上面の領域が存在し、その領域からC型止め輪60の外側の上面10aの領域に水が流れ易いようになっている。
【0037】
<インジケータ1の取付け手順について>
このようなインジケータ1をシャフト120に取り付ける場合、シャフト120の上端部121を上方から望む位置にインジケータ1を配置し、シャフト挿通孔10cをシャフト120の角柱部分122の角部122aに対応した向きにして、シャフト挿通孔10cに角柱部分122を挿通させながらインジケータ1を下降させる。
【0038】
そして、角柱部分122に沿ってインジケータ1の天井壁10の下面がシャフト120の境界段差部分124に突き当たる位置までインジケータ1を下降させた後、C型止め輪60をインジケータ1の上面側からシャフト120の角柱部分122を通しながらインジケータ1の拡大平面部30に当接させることによって、シャフト120の角柱部分122にインジケータ1を固定する。
拡大平面部30に当接したC型止め輪60は、角柱部分122に設けた固定溝122cに嵌め込まれてシャフト120に固定されることによって、境界段差部分124との間でインジケータ1を上面側から挟持固定している。
また、C型止め輪60をシャフト120の角柱部分122を通しながら移動させる際、C型止め輪60のラグ61の孔61aにプライヤー等の工具を差し込みながら移動させることになる。
ここで、ラグ61の向きを水滞留防止部20の方向に向けた状態でC型止め輪60をシャフト120に取り付けるようにすれば、C型止め輪60は拡大平面部30に当接した取付け完了位置で、ラグ61とインジケータ1の上面10aとの間に隙間が確保された状態になるため、プライヤー等の工具がインジケータ1の上面10aに干渉し難くなりC型止め輪60の取付作業が容易になる。
また、C型止め輪60をシャフト120から取り外す場合についても、工具がラグ61の下方でインジケータ1の上面10aに干渉し難いため、作業が容易になる。
【0039】
<実施形態の効果>
以上のように、本発明の実施形態に係るインジケータ1によると、シャフト120の角柱部分122の平面状側面122bに近接した上面10aの領域に、平面を小さく抑えた上端面20aが配置され、かつ、上端面20aからシャフト120の径外方向に向けて外周縁10b側で繋がる上面10aの領域よりも大きい傾斜角度で下り傾斜した水誘導傾斜面20bが形成された水滞留防止部20を設けている。
これにより、シャフト120の平面状側面122bに近接したインジケータ1の上面10aの領域には、平面を小さく抑えた水滞留防止部20の上端面20aが配置され、平面を小さく抑えた上端面20aによってシャフト120の角柱部分122周りの平面状側面122bとインジケータ1の上面10aとが交差してなる内向きの角部における水の接触面積が小さく抑えられる。
そして、シャフト120の角柱部分122周りに滞留し難くなった水が、水滞留防止部20の下り傾斜した傾斜面を伝って外周縁10bに向けて流される。
このため、シャフト120周りに水が滞留することを防ぎ、結果的に、シャフト120周りの防水性能を高めることができる。
【0040】
しかも、傾斜角度の大きい水誘導傾斜面20bが、インジケータ1の上面10aのシャフト120の径外方向の全域でなく一部に設けられているため、シャフト120周りの水滞留防止効果を発揮しつつ、高さ寸法の増加を小さく抑えることができる。
【0041】
また、本発明の実施形態に係るインジケータ1によると、シャフト120角柱部分122の各角部122aに近接した上面10aの領域に、水滞留防止部20の上端面20aに比べてシャフト120の径外方向に幅を拡大した平面からなる上端面30aが形成された拡大平面部30を設けたことにより、シャフト120の角柱部分122の水が滞留し難い外向きの各角部122aに近接した領域において、各種部材が当接される面が確保されるため、シャフト120周りの水の滞留を防ぎつつ、インジケータ1の上面に各種部材を安定的に当接配置することができる。
【0042】
また、本発明の実施形態に係るインジケータ1によると、インジケータ1が環状の固定部材であるC型止め輪60を拡大平面部30に当接してシャフト120に固定される場合、水滞留防止部20の上端面20aのシャフト120の径外方向における幅が、C型止め輪60の内周面50aとシャフト120の角柱部分122の平面状側面122bとの隙間の径外方向の最大幅より小さく設けられたことにより、シャフト120の角柱部分122の平面状側面122bとC型止め輪60の内周面50aの間に水が浸入しても、その水が水滞留防止部20とC型止め輪60との間に設けた隙間を通して水滞留防止部20の上端面20aから外周縁10bに向けて流れる。
このため、シャフト120の角柱部分122に対してC型止め輪60によってインジケータ1を安定的に固定しつつ、角柱部分122の平面状側面122bとC型止め輪60の内周面50aとの間に浸入した水をインジケータ1の外周縁10bに向けて流すことができる。
【0043】
また、本発明の実施形態に係るバルブ用アクチュエータ100によると、インジケータ1が、バルブのステムに連結されてアクチュエータ本体110の上部から突出されるシャフト120の少なくとも一つの平面状側面と、平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分に取り付けられている。
これにより、シャフトの平面状側面に近接した上面の領域には、平面を小さく抑えた水滞留防止部の上端面、又は、傾斜面の上端が配置され、平面を小さく抑えた上端面、又は、傾斜面の上端によってシャフトの柱状部分周りの平面状側面とバルブ用シャフト取付部材の上面とが交差してなる内向きの角部における水の接触面積が小さく抑えられる。
そして、シャフトの柱状部分周りに滞留し難くなった水が、水滞留防止部の下り傾斜した傾斜面を伝って外周縁に向けて流される。
このため、シャフト周りに水が滞留することを防ぎ、結果的に、シャフト周りの防水性能を高めることができる。
【0044】
<変形例1>
ここで、実施形態に係るインジケータ1の変形例1について、
図9を参照しながら説明する。
図9は、インジケータの変形例1を示す図である。
なお、変形例1では、実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
この変形例1のインジケータ2は、C型止め輪60が当接配置される拡大平面部230がシャフト120の角柱部分122の各角部122aに近接した上面10aの領域から外周縁10bまで高さ一定の上端面230aが形成されている点で実施形態1のインジケータ1と異なる。
【0045】
この変形例1のインジケータ2によると、C型止め輪60が当接される面をシャフト120の径外方向により拡大して設けることができるため、C型止め輪60をより安定的に当接配置することができる。
【0046】
<変形例2>
次に、実施形態に係るインジケータ1の変形例2について、
図10を参照しながら説明する。
図10は、インジケータ1の変形例2を示す図である。
なお、変形例2では、実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
この変形例2のインジケータ3は、水滞留防止部320に平面状の上端面を設けず、水誘導傾斜面320bの上端320aがシャフト120の角柱部分122の各平面状側面122bに近接配置されている点で実施形態1のインジケータと異なる。
【0047】
この変形例2のインジケータ3によると、水滞留防止部320の上端320aから下り傾斜の傾斜面になっていることにより、シャフト120の角柱部分122の略垂直方向に延びる平面状側面122bと水滞留防止部320の水誘導傾斜面320bとが交差して形成された内向きの角部A3が鈍角をなすため、その角部A3では水の接触面積が小さく抑えられ、シャフト120周りに水が滞留することを防ぎ、結果的に、シャフト120周りの防水性能を高めることができる。
【0048】
<変形例3>
次に、実施形態に係るインジケータの変形例3について、
図11を参照しながら説明する。
図11は、インジケータ1の変形例3を示す図である。
なお、変形例3では、実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
この変形例3のインジケータ4は、拡大平面部30を設けていない点で実施形態1のインジケータ1と異なる。
【0049】
この変形例3のインジケータ4によると、シャフト120の角柱部分122の周方向全域に渡って、水滞留防止部420の平面を小さく抑えた上端面420aを形成している。
なお、変形例3のインジケータ4は、C型止め輪60に代わって、例えば、内部に不図示の係止構造を設けることによってC型止め輪60を用いずにシャフト120に固定している。
【0050】
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0051】
例えば、上記の実施形態では、インジケータ1がバルブ用アクチュエータ100のシャフトの角柱部分122に取り付けられるものを例示したが、インジケータ1は、
図12に示すように、バルブ500のバルブ本体510の上部から突出したシャフトであるステム520の角柱部分522に取り付けても構わない。
【0052】
また、上記の実施形態では、シャフト120の角柱部分122にインジケータ1が取り付けられるものを例示したが、シャフト120に取り付けられるバルブ用シャフト取付部材はインジケータ1に限らない。すなわち、水滞留防止部20を設けたバルブ用シャフト取付部材であれば、インジケータ1以外のその他のバルブ用シャフト取付部材をシャフト120の角柱部分122に取り付けても構わない。
例えば、リミットスイッチを押すようにシャフトに取り付けられるカム、または、近接スイッチの検出体に水滞留防止部20を設けてバルブ用シャフト取付部材としてシャフト120の角柱部分122に取り付けてもよい。
【0053】
また、上記の実施形態では、インジケータ1が、シャフト120の角柱部分122に取り付けられるものを例示したが、これに限らず、インジケータ1が取り付けられる部分は、シャフト120の少なくとも一つの平面状側面と、平面状側面と交差する側面とで形成された角部とを周側面に有した柱状部分であればよい。例えば、シャフト120の柱状部分は、6角柱状であってもよいし、8角柱状であってもよいし、或いは、幅方向に平行に配置された二つの平面状側壁面を有するものであってもよい。さらには、一つのみの平面状側壁面を有するものであってもよい。
【0054】
今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形体で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1、2、3、4 インジケータ(バルブ用シャフト取付部材)
10 天井壁
10a 上面
10b 外周縁
10c シャフト挿通孔
10d 下面
20、320、420 水滞留防止部
20a、230a、420a 上端面
20b、320b 水誘導傾斜面
20c シャフト近接面
30、230 拡大平面部
30a、230a 上端面
320a 上端
40 周側壁
50 嵌め込み凹部
51 インジケータマーク
60 C型止め輪
60a 内周面
61 ラグ
61a 孔
100 バルブ用アクチュエータ
110 アクチュエータ本体(バルブ用アクチュエータ本体)
111 上面カバー
111a 貫通孔
120 シャフト
121 上端部
122 角柱部分(柱状部分)
122a 角部
122b 平面状側面
122c 固定溝
123 円柱部分
124 境界段差部分
125 直線溝
126 雌ネジ穴
127 スラストベアリング
128 ワッシャ
129 C型止め輪
130 ピストン
131 ピストンロッド
132 スコッチヨーク
140 回転変換機構
500 バルブ
510 バルブ本体
520 ステム(シャフト)
522 角柱部分
M 外部取付品
M1 弁開度表示板
AP1、AP2 エアポート
P ピン
A1、A2、A3 角部