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特開2024-13639注文システム、注文方法、及び、注文プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013639
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】注文システム、注文方法、及び、注文プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240125BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115888
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】507161891
【氏名又は名称】Hamee株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】522291072
【氏名又は名称】NE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 淳也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】注文システムに係る新規な注文システム、注文方法及び注文プログラムを提供する。
【解決手段】注文システムは、ユーザが保有するNFT(Non-Fungible Token)に基づいて、商品注文を受け付ける注文システムであって、注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納手段と、ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得手段と、前記保有NFT画像及びベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付手段と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文システムであって、
注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納手段と、
前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得手段と、
前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付手段と、を有する、
注文システム。
【請求項2】
前記格納手段は、前記ユーザのウォレットアドレス及び、保有NFT画像についての識別情報を格納し、
前記取得手段は、ブロックチェーンネットワークシステムを介して、前記ウォレットアドレス及び前記識別情報に基づいて、前記保有NFT画像を取得処理する、
請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
ブロックチェーンネットワークシステムを介して、前記ウォレットアドレス及び前記識別情報に基づいて、前記保有NFT画像についてのNFTの所有権を確認処理する確認手段を有する、
請求項2に記載の注文システム。
【請求項4】
前記確認手段は、予め定められた期間毎に前記NFTの所有権を確認し、前記ユーザの前記保有NFT画像に係る情報を更新する、
請求項3に記載の注文システム。
【請求項5】
前記ユーザに、NFT画像についてのNFTの提供を行うための提供手段を有し、
前記提供手段は、前記ユーザに提供された前記NFTに応じて、前記ユーザのユーザ情報と前記保有NFT画像を対応付けて前記格納手段に格納し、
前記ユーザに対して注文可能な商品を提示する為に、前記取得手段は、前記格納手段に格納された前記保有NFT画像を取得する、
請求項1に記載の注文システム。
【請求項6】
前記ベース商品情報は、前記ベース商品の外観を表すベースイメージを有し、
前記保有NFT画像及び前記ベースイメージに基づき、NFT画像を利用した商品の商品イメージを生成する生成手段と、
注文画面を表示処理する表示処理手段と、を有し、
前記生成手段は、前記保有NFT画像及び前記ベースイメージの組み合わせ毎に複数の前記商品イメージを生成し、
前記注文画面は、複数の前記商品イメージを並べて表示する、
請求項1~5の何れかに記載の注文システム。
【請求項7】
ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文方法であって、
注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納ステップと、
前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得ステップと、
前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付ステップと、を有する、
注文方法。
【請求項8】
ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文プログラムであって、
注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納手段と、
前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得手段と、
前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付手段と、を有する、
注文プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文システム、注文方法、及び、注文プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像データ等のデジタルデータについての所有権を示すNFT(Non-Fungible Token)に関する取引が行われている。しかしながら、NFTの活用方法としては、投機的な利用が主であり、コンテンツ自体の活用が十分に行われていないのが実情である。
【0003】
特許文献1では、デジタル著作物を用いたコンテンツを使用するユーザや、デジタル著作物の著作者、コンテンツ提供事業者、といったデジタル著作物の創作と使用に係る者それぞれにメリットが得られる仕組みを提供するための発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-189475号公報
【0005】
特許文献1記載の発明には、ブロックチェーンを利用したデジタル著作物の取引の支援を行うことが記載されているが、その活用方法について開示されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記事情を鑑みて、本発明は、NFTを活用した注文システムに係る新規な技術を提供することを、解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文システムであって、注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納手段と、前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得手段と、前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付手段と、を有することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、NFT画像の購入者のみが商品化のアクションをとることが可能であり、NFT画像を購入した後の楽しみを増やし、ユーザがNFT画像を購入する動機を増やすことができる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記格納手段は、前記ユーザのウォレットアドレス及び、保有NFT画像についてのNFTのトークンIDを格納し、前記取得手段は、ブロックチェーンネットワークシステムを介して、前記ウォレットアドレス及び前記トークンIDに基づいて、前記保有NFT画像を取得処理することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、ユーザが外部のプラットフォームで購入したNFT画像を取得することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、ブロックチェーンネットワークシステムを介して、前記ウォレットアドレス及び前記トークンIDに基づいて、前記保有NFT画像についてのNFTの所有権を確認処理する確認手段を有することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、NFT画像をユーザが保有しているかを確認することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記確認手段は、予め定められた期間毎に前記NFTの所有権を確認し、前記ユーザの前記保有NFT画像に係る情報を更新することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、ユーザがNFT画像の所有権を放棄又は新規に取得した場合等に、ユーザ自身が都度変更を行わなくとも、保有NFT画像に係る情報を更新することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記ユーザに、NFT画像についてのNFTの提供を行うための提供手段を有し、前記提供手段は、前記ユーザに提供された前記NFTに応じて、前記ユーザのユーザ情報と前記保有NFT画像を対応付けて前記格納手段に格納し、前記ユーザに対して注文可能な商品を提示する為に、前記取得手段は、前記格納手段に格納された前記保有NFT画像を取得することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、注文システムがNFT画像の販売のためのプラットフォームを有し、注文システムが有する格納手段からNFT画像を取得することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記ベース商品情報は、前記ベース商品の外観を表すベースイメージを有し、前記保有NFT画像及び前記ベースイメージに基づき、NFT画像を利用した商品の商品イメージを生成する生成手段と、注文画面を表示処理する表示処理手段と、を有し、前記生成手段は、前記保有NFT画像及び前記ベースイメージの組み合わせ毎に複数の前記商品イメージを生成し、前記注文画面は、複数の前記商品イメージを並べて表示することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、ユーザが複数の商品の完成予想図を見ながら注文を行うことが可能である。
【0013】
上記課題を解決するために、ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文方法であって、注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納ステップと、前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得ステップと、前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付ステップと、を有することを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明は、ユーザが保有するNFTに基づいて、商品注文を受け付ける注文プログラムであって、注文可能なベース商品に関するベース商品情報を格納する格納手段と、前記ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する取得手段と、前記保有NFT画像及び、前記ベース商品の組み合わせを受け付け、注文情報を格納する注文受付手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、注文システムに係る新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るシステム構成図を示す。
図2】本発明の一実施形態に係るハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の一実施形態に係る注文情報の受け付けの流れを示すフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態に係る商品情報の生成の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態に係る注文情報の入力の流れを示すフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る組み合わせ入力画面0w1を示す。
図7】本発明の一実施形態に係る商品一覧画面0w2を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書は、本発明の一実施形態にかかる構成や作用効果等について、図面を交えて、以下に説明する。
【0018】
本発明は、以下の実施形態に限定されず、様々な構成を採用し得る。また、本発明の実施形態は、各実施形態のそれぞれにおける構成の一部を、本発明が目的とする作用効果の実現を阻害しない範囲で互いに採用してよい。
【0019】
例えば、本実施形態では注文システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。
【0020】
また、本実施形態において「手段」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。本実施形態において「情報」とは、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
【0021】
広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)及びメモリ(Memory)等を適宜組み合わせることによって実現される回路である。即ち、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含むものである。
【0022】
<システム構成>
図1は、本実施形態における注文システムの概要図である。注文システムは、管理サーバ1と、複数のユーザ端末2(2A、2B、2C・・・)と、を備える。管理サーバ1と複数のユーザ端末2は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成される。また、管理サーバ1及びユーザ端末2は、通信ネットワークNWを介して1又は複数のブロックチェーンネットワークシステム3(本実施形態では、ブロックチェーンネットワークシステム3A、3B、3C・・・)と通信可能に構成される。
【0023】
通信ネットワークNWは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網などから構成される。なお、以下の説明では、不明確にならない限り通信ネットワークNWの介在を省略する。
【0024】
<管理サーバ1>
管理サーバ1として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、本実施形態において、複数のコンピュータを用いて管理サーバ1を構成することも可能である。
【0025】
<ユーザ端末2>
各ユーザ端末2は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末等であってよい。ユーザ端末2は、管理サーバ1に対してリクエストを行い、レスポンスを受け取るためのアプリケーション(典型的には、ウェブブラウザ)を有する。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、注文システムのハードウェア構成図である。図2(a)は、管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ1は、ハードウェア構成として、通信部11と、処理部12と、記憶部13と、を備える。
【0027】
通信部11は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、管理サーバ1を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0028】
処理部12は、CPU(Central Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含み、本発明にかかる注文プログラム、OS(Operating System)及びその他のアプリケーションを実行することで、管理サーバ1の動作処理全体を制御する。
【0029】
記憶部13は、HDD(hard disk drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、本発明に係る注文プログラム及び、処理部12がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
【0030】
図2(b)は、ユーザ端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末2も同様に、ハードウェア構成として、通信部21と、処理部22と、記憶部23と、出力部24と、入力部25と、を備える。
【0031】
ユーザ端末2の通信部21は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。処理部22は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、ユーザ端末2の動作処理全体を制御する。記憶部23は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る賃金シミュレーションプログラム及び、処理部22がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
【0032】
出力部24は、例としてモニタやディスプレイ等の、ユーザに対して後述の画面を表示するためのインタフェースである。
【0033】
入力部25は、マウスやキーボード、タッチパネル等の、操作入力が可能なインタフェースである。
【0034】
<機能構成要素>
図2(a)に例示されるように、管理サーバ1は、格納手段101と、確認手段102と、取得手段103と、生成手段104と、注文受付手段105と、表示処理手段107と、を有する。
【0035】
本実施形態において、注文システムは、格納手段101として記憶部13を備える。格納手段101は、注文プログラムを介してユーザが注文可能な商品のベースとなるベース商品に関するベース商品情報を記憶部13に格納する。ベース商品とは、衣類、食器、文房具等の、NFT画像をプリント(印刷)可能な物品のことであり、ベース商品情報は、ベース商品のベース商品ID、ベース商品の名前、ベース商品の種類及び、ベース商品の外観を表すベースイメージを含む。なお、本実施形態では、上記ベースイメージはベース商品を複数の角度から表した画像であるが、ベース商品の3Dオブジェクトであってよい。
【0036】
また、ユーザは、表示処理手段107によって表示処理された登録画面(不図示)を介して、ユーザの個人情報であるユーザ情報を記憶部13に格納可能に構成されている。更にユーザは、表示処理手段107によって表示処理された登録画面を介して、自身が所有するNFTウォレットのウォレットアドレスを、ユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納可能に構成されている。ここで、ユーザ情報とは、ユーザIDや、ユーザの氏名や住所等の、商品の送付に際して必要となる情報である。
【0037】
確認手段102は、ブロックチェーンネットワークシステム3を介して、記憶部13に格納されるウォレットアドレスに基づいて、ユーザが保有するNFTの確認処理を行う。本実施形態では、確認手段102は、ウォレットアドレスを用いて、ブロックチェーンネットワークシステム3を介してユーザが所有するNFTの識別情報(本実施形態では、コントラクトアドレス及びトークンIDである)を取得し、ユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納する。また、確認手段102は、ブロックチェーンネットワークシステム3を介して、予め定められたタイミングや期間毎にNFTの所有権を確認し、ユーザの保有するNFTに係る情報(保有NFT画像に係る情報)を更新する。例として、予め定められた期間の間に、ユーザが保有していたNFTの所有権を譲渡した場合、確認手段102は当該NFTに係る移転をブロックチェーンネットワークシステム3を介して取得し、ユーザ情報と対応付けられた当該NFTに係る情報を削除する。
【0038】
取得手段103は、ブロックチェーンネットワークシステム3を介して、ウォレットアドレス、コントラクトアドレス及びトークンIDに基づいて、ユーザが保有するNFTに対応付けられた保有NFT画像を取得する。例えば、取得手段103は、ブロックチェーンネットワークシステム3から、コントラクトアドレス及びトークンIDに対応付けられたメタ情報であるベースURI(Uniform Resource Identifier)を参照して、NFT画像を取得可能に構成される。取得手段103が取得した保有NFT画像は、ユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納される。なお、NFTが3Dモデルデータの所有権に関する場合、取得手段103は、3Dモデルデータから保有NFT画像を生成してもよい。
【0039】
生成手段104は、ユーザが保有するNFT及びベース商品情報に基づき、商品情報を生成して記憶部13に格納する。商品情報は、商品ID、コントラクトアドレス、トークンID、ベース商品ID及び、注文可否フラグを含む。また、生成手段104は、コントラクトアドレス及びトークンIDに対応付けられた保有NFT画像及び、ベース商品情報に含まれるベースイメージに基づき、NFT画像を利用した商品イメージ図を生成し、商品情報と対応付けて記憶部13に格納する。なお、生成手段104が生成する商品イメージ図は、後述の商品一覧画面0w2において表示される図であり、正面図、側面図及び平面図等の1又は複数の角度から商品を表した図面であってよく、また、回転可能に表示される3Dオブジェクトであってよい。
【0040】
注文受付手段105は、保有NFT画像及びベース商品の組み合わせを含む注文情報を受け付け、格納手段101は当該注文情報を記憶部13に格納する。ここで、本実施形態における注文情報は、生成手段104が生成した商品情報の商品ID、ユーザが生成を希望する各商品の数量と、を含む。注文情報は更に、保有NFT画像及びベース商品の組み合わせにおいて、ベース商品に対する当該保有NFT画像の位置や角度等を指定可能であってよい。
【0041】
表示処理手段107は、ユーザ端末2を介したユーザからのリクエストに応じて、所定の画面を表示処理し、表示処理結果を返送する。ユーザ端末2では、管理サーバ1から受け取った当該表示処理結果に基づいて、後述する種々の画面が表示されてよい。
【0042】
〔実施形態1:販売プラットフォームを有さない場合〕
図3(a)を用いて、注文システムを用いた商品情報の受け付けの全体手順の例を説明する。本実施形態では、ユーザが外部のプラットフォームを介してNFT画像の購入を行った場合を想定している。
ここでは、NFT画像は既に購入されているものとして、商品の注文の受け付けを行う例を説明する。なお、図3に示される各ステップの順序は一例であり、指定がない限り適宜、当該順序は変更され得る。
【0043】
格納手段101は、ユーザのウォレットアドレス及び、当該ユーザの保有NFT画像についてのNFTのコントラクトアドレス及びトークンIDを、ユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納する(ステップS101)。なお、コントラクトアドレス及びトークンIDは、ユーザによって入力されたウォレットアドレスに基づき確認手段102が当該ウォレットアドレスに対応付けられるコントラクトアドレス及びトークンIDを取得してよく、入力部25を介してユーザによって入力されてもよい。
【0044】
取得手段103は、ブロックチェーンネットワークシステム3を介して、記憶部13に格納されるウォレットアドレス及びトークンIDに基づき、保有NFT画像を外部のプラットフォームから取得する(ステップS102)。取得手段103は、取得した保有NFT画像を、ユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納する。
【0045】
生成手段104は、ユーザが保有するNFT及びベース商品情報に基づき、商品情報を生成して記憶部13に格納する(ステップS103)。商品情報は、商品ID、コントラクトアドレス、トークンID、ベース商品ID及び、注文可否フラグを含む。
【0046】
注文受付手段105は、ユーザ端末2から送信された注文情報を受け付け、当該受け付けた注文情報をユーザ情報と対応付けて記憶部13に格納する(ステップS104)。
【0047】
<商品情報の生成手順>
以下、図4を用いて、商品情報の生成の手順について説明する。
【0048】
生成手段104は、ユーザが指定した保有NFT画像及びベース商品情報に基づき、商品情報を生成する(ステップS201)。この際、ベース商品に対する保有NFT画像の位置及び角度等は、予め決められた位置に設定されてよい。
【0049】
生成手段104は、ステップS202で生成された商品情報に基づき、商品イメージ図を生成する(ステップS202)。
【0050】
確認手段102は、ユーザがNFTを有しているかを確認する。
【0051】
生成手段104は、ユーザがNFTの所有権を有している場合、注文情報に「可」のフラグを付与する(ステップS203)。生成手段104は、ユーザがNFTの所有権を有していない場合、商品情報に否のフラグを付与する(ステップS204)。
【0052】
〔実施形態2:注文情報をユーザが入力する場合〕
以下、図5図7を用いて、注文システムを用いた注文情報の受け付けの手順の例を説明する。本実施形態では、ユーザが後述の組み合わせ入力画面0w1及び商品一覧画面0w2を用いて注文情報の入力する場合を想定している。
【0053】
表示処理手段107は、組み合わせ入力画面0w1を表示処理し、処理結果をユーザ端末2に送信する(ステップS301)。
【0054】
ユーザは、入力部25を介して、組み合わせ情報を入力する(ステップS302)。
【0055】
<組み合わせ入力画面0w1>
図6に例示されるように、表示処理手段107は、デザイン作成部0w1aと、ベース商品選択部0w1bと、デザイン表示部0w1cと、組み合わせ情報決定部0w1dと、を含む組み合わせ入力画面0w1を表示処理し、処理結果をユーザ端末2に送信する。デザイン作成部0w1aは、ベース商品に対してプリントされるNFT画像の編集を行うことができる。本実施形態では、商品のデザインを決定するためにユーザが実行可能な操作を選択することができ、例として、NFT画像の選択、拡大、縮小、回転、上下左右反転、及び、削除等である。ベース商品選択部0w1bでは、Tシャツやコップ、文房具等のベース商品の種類、白や赤等のベース商品の色、Tシャツの裏表やコップの側面・内側等のNFT画像のプリント箇所等を選択可能である。この際、1のベース商品に対して、複数種類のNFT画像を貼り付け可能であってよい。デザイン表示部0w1cは、Tシャツの裏表や袖、コップの側面や内側等の、NFT画像のプリント箇所に対する正面図を表示する。ユーザは、デザイン表示部0w1cにおいて、入力部25を介してベース商品にプリントされるNFT画像の位置や角度等を決定可能である。なお、図6においては、NFT画像を貼り付け可能な箇所を破線で囲んでいるが、NFT画像の貼り付け可能な箇所は破線で囲まれていなくてもよく、ベース商品内であれば何れの箇所に貼り付け可能であってもよい。また、デザイン表示部0w1cにおいて表示されるベース商品は、回転可能に表示される3Dオブジェクトであってもよい。組み合わせ情報決定部0w1dでは、組み合わせ情報の確定又は一時保存が可能であり、組み合わせ情報の確定又は一時保存後に、異なる組み合わせ情報を入力可能であってよい。
【0056】
組み合わせ情報決定部0w1dの押下を条件として、確認画面(不図示)が表示されてよい。確認画面では、組み合わせ情報を全て入力したかの確認が行われ、ユーザが全ての組み合わせ情報を入力したと選択した場合、ステップS303に移行する。全ての組み合わせ情報を入力していないと選択した場合、表示処理手段107は再度組み合わせ入力画面0w1を表示処理し、ユーザから新規な組み合わせ情報の入力を受け付ける。
【0057】
生成手段104は、確認画面においてユーザが全ての注文情報を入力したと選択することを条件に、入力された注文情報に基づき商品イメージ図を生成する(ステップS303)。
【0058】
表示処理手段107は、ステップS303で生成された商品イメージ図を用いて商品一覧画面0w2を表示処理し、処理結果をユーザ端末2に送信する(ステップS304)。
【0059】
<商品一覧画面0w2>
図7に例示されるように、表示処理手段107は、商品イメージ表示部0w2aと、決定部0w2bと、を含む商品一覧画面0w2を表示処理し、処理結果をユーザ端末2に送信する。商品イメージ表示部0w2aでは、生成手段104が生成した商品イメージ図と、ユーザが注文を希望する商品の個数の変更するためのボタンと、組み合わせ入力画面0w1を表示し入力された組み合わせ情報を変更するためのボタンと、当該商品の組み合わせ情報を削除するためのボタンと、が表示される。本実施形態では、ユーザが複数種類の商品を注文する場合、商品一覧画面0w2では、複数の商品イメージ表示部0w2aが表示される。決定部0w2bでは、入力された注文情報の送信、新規な注文情報の追加、注文情報の破棄及び一時保存を行うことが可能である。
【0060】
通信部21は、商品一覧画面0w2における送信ボタンの押下を条件として、注文情報を管理サーバ1に送信する(ステップS305)。注文受付手段105は、通信部11を介して受信した注文情報を記憶部13に格納する。
【0061】
〔実施形態3:販売プラットフォームを有する場合〕
以下、本発明の実施形態2に係る注文システムについて説明する。実施形態2では、注文システムがNFTのオンライン販売プラットフォーム(不図示)を有している場面について説明する。なお、実施形態1及び2と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
実施形態3では、管理サーバ1は、提供手段106と、商品データベースDBを有する。
【0063】
実施形態3では、ユーザに対して注文可能な商品を提示する為に、取得手段103は商品データベースDBに格納された保有NFT画像を取得する。
【0064】
提供手段106は、ユーザに対し商品データベースDBに格納されたNFTの販売を行う。商品データベースDBには、販売プラットフォームを介してユーザに販売されるNFTを示すNFT商品情報が格納される。NFT商品情報は、NFT商品ID、NFT画像が対応付けて記憶される。また、NFT商品情報は、作品名、作者名、作品の属するカテゴリ及び価格等を含んでよい。提供手段106は、ユーザが販売プラットフォームを介して購入したNFTに応じて、当該ユーザのユーザ情報と、購入したNFTのNFT商品情報を対応付けて記憶部13に格納する。
【0065】
本実施形態では、ユーザによるNFTの購入に先駆けて、当該NFTに関するデジタルデータの作者が自分でガス代(手数料)を支払いブロックチェーンネットワークシステム3にNFTを登録している。この場合、NFT商品情報にNFTのコントラクトアドレス及びトークンIDが対応付けられていてもよい。一方、ユーザがあるデジタルデータについてのNFTを登録する権利を販売プラットフォームで購入し、登録する権利の購入者がガス代を支払い、販売プラットフォームを介してブロックチェーンネットワークシステム3にMintする場合、NFT商品情報には、NFTのコントラクトアドレス及びトークンIDが対応付けられなくてもよい。
【0066】
表示処理手段107は、NFT画像販売画面(不図示)を表示処理し、処理結果をユーザ端末2に送信する。
【0067】
実施形態3では、ユーザが注文システムが有する販売プラットフォームを介してNFT画像の購入を行った場合を想定しており、図3における保有NFT画像の取得(ステップS102)を行うことに代わって、販売プラットフォームを介したNFT画像の所有権の販売が行われる。
【0068】
表示処理手段107は、商品データベースDBに格納されたNFT商品情報に基づきNFT画像販売画面を表示処理する。提供手段106は、オンライン販売プラットフォームにおいて、ユーザからのNFTの購入を受け付ける。オンライン販売プラットフォームにおいて、ユーザは作品の名称や作者名、作品の属するカテゴリ等を用いてNFT(NFT画像)を検索可能であってよい。
【0069】
格納手段101は、ユーザがNFTを購入すると、購入IDを、ユーザ情報及びNFT商品情報に対応付けて記憶部13及び/又は商品データベースDBに格納する。
【0070】
取得手段103は、ユーザに対して注文可能な商品を提示するために、商品データベースDBに格納されたNFT画像を保有NFT画像として取得する。
【0071】
本発明によれば、注文システムに係る新規な技術を提供することができる。
【符号の説明】
【0072】
1 :管理サーバ
2 :ユーザ端末
3 :ブロックチェーンネットワークシステム
11、21 :通信部
12、22 :処理部
13、23 :記憶部
24 :出力部
25 :入力部
101 :格納手段
102 :確認手段
103 :取得手段
104 :生成手段
105 :注文受付手段
106 :提供手段
107 :表示処理手段

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7