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特開2024-136490防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ
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  • 特開-防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136490
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ
(51)【国際特許分類】
   E02B 3/06 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
E02B3/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047623
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】520204995
【氏名又は名称】上海海事大学
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】程 子林
(72)【発明者】
【氏名】張 意佳
【テーマコード(参考)】
2D118
【Fターム(参考)】
2D118AA11
2D118CA03
2D118FA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】波の衝撃によるプラットフォームの過大圧力及び品質の問題を減少させるハイ・パイル・ワーフを提供する。
【解決手段】防波機能を有するハイ・パイル・ワーフであって、ハイ・パイル・ワーフ本体と、電動油圧ポンプと、油圧シリンダ3と、電源モジュールA1と、電源スイッチとを含み、複数の基礎杭1の上端に支持フレーム10が取り付けられ、さらに波検知機構と、波検知回路5と、制御回路6と、トリガー回路7と、遅延回路8とを有し、複数の油圧シリンダ3の下端は、支持フレーム10にそれぞれ取り付けられ、複数の油圧シリンダ3の上端とプラットフォーム2の下端は、一体にそれぞれ取り付けられ、波検知機構は、固定板と金属片とを含み、2つの金属片は、そのうちの1本の基礎杭1の側部に取り付けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイ・パイル・ワーフ本体と、電動油圧ポンプと、油圧シリンダと、電源モジュールと、電源スイッチとを含み、複数の基礎杭の上端に支持フレームが取り付けられ、さらに波検知機構と、波検知回路と、制御回路と、トリガー回路と、遅延回路とを有し、複数の油圧シリンダの下端は、支持フレームにそれぞれ取り付けられ、複数の油圧シリンダの上端とプラットフォームの下端は、一体にそれぞれ取り付けられ、前記波検知機構は、固定板と金属片とを含み、2つの金属片は、そのうちの1本の基礎杭の側部に取り付けられることを特徴とする防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ。
【請求項2】
波検知回路は、回路基板の配線を介して接続された抵抗と、NPNトランジスタと、PNPトランジスタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ。
【請求項3】
制御回路は、電気的に接続されたサイリスタと、抵抗と、時間制御スイッチと、リレーと、リードスイッチと、磁石とを含むことを特徴とする請求項2に記載の防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ。
【請求項4】
トリガー回路は、電気的に接続された抵抗と、NPNトランジスタと、PNPトランジスタとを含むことを特徴とする請求項3に記載の防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ。
【請求項5】
遅延回路は、電気的に接続された可変抵抗と、抵抗と、コンデンサと、NPNトランジスタと、リレーとを含むことを特徴とする請求項1に記載の防波機能を有するハイ・パイル・ワーフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイ・パイル・ワーフ設備の技術分野に関し、特に防波機能を有するハイ・パイル・ワーフである。
【背景技術】
【0002】
従来のハイ・パイル・ワーフは、構造が限られるため、さらに以下の欠点が存在する。基礎杭の上端プラットフォーム及び基礎杭は、固定構造であり、プラットフォームの高さが高すぎると、水平面が低すぎる場合、作業設備による荷役作業に不便をもたらす。プラットフォームの高さが低く建てられると、プラットフォームの下端に波による衝撃が加わりやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の船舶荷役用のハイ・パイル・ワーフの構造が限られるため、背景に記載の弊害が存在することを解消するために、プラットフォームの上昇又は下降の高さを自動的に制御可能な防波機能を有するハイ・パイル・ワーフを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決手段を提供する。
【0005】
防波機能を有するハイ・パイル・ワーフであって、ハイ・パイル・ワーフ本体と、電動油圧ポンプと、油圧シリンダと、電源モジュールと、電源スイッチとを含み、複数の基礎杭は、ワーフの水面の下にそれぞれ取り付けられ、複数の基礎杭の上端に支持フレームが取り付けられ、さらに波検知機構と、波検知回路と、制御回路と、トリガー回路と、遅延回路とを有し、前記油圧シリンダは、複数であり、複数の油圧シリンダの下端は、支持フレームに取り付けられ、複数の油圧シリンダの上端とプラットフォームの下端は、一体に取り付けられ、前記波検知機構は、固定板と金属片とを含み、2つの金属片は、基礎杭の上端側に取り付けられることを特徴とする。
【0006】
さらに、前記波検知回路は、電気的に接続された抵抗と、NPNトランジスタと、PNPトランジスタとを含む。
【0007】
さらに、前記制御回路は、電気的に接続されたサイリスタと、抵抗と、時間制御スイッチと、リレーと、リードスイッチと、磁石とを含む。
【0008】
さらに、前記トリガー回路は、電気的に接続された抵抗と、NPNトランジスタと、PNPトランジスタとを含む。
【0009】
さらに、前記遅延回路は、電気的に接続された可変抵抗と、抵抗と、コンデンサと、NPNトランジスタと、リレーとを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の有益な効果は、本発明の水位が高い場合、プラットフォームの上昇の高さを自動的に制御することができ、水位が所定に低下する場合、プラットフォームの高さを低下させ、波の衝撃によるプラットフォームの過大圧力及び品質の問題を減少させることである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の構造の概略図である。
図2】本発明の回路図である。
図3】本発明の構造の概略図である。
図4】本発明の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1、2、3、4に示すように、防波機能を有するハイ・パイル・ワーフであって、複数の基礎杭1とプラットフォーム2とを含むハイ・パイル・ワーフ本体と、油圧ポンプM1と、油圧シリンダ3と、電源モジュールA1とを含み、複数の基礎杭1の上端に支持フレーム10が取り付けられ、さらに波検知機構と、波検知回路5と、制御回路6と、トリガー回路7と、遅延回路8とを有し、油圧シリンダ3の下端は、支持フレーム10にそれぞれ取り付けられ、複数の油圧シリンダ3の上端とプラットフォーム2の下端は、一体に取り付けられ、波検知機構は、固定板4と金属片Tとを含み、2つの金属片Tは、1つのプラスチック板9の外側端に取り付けられ、プラスチック板9は、固定板4の前に取り付けられ、固定板4は、そのうちの1本の基礎杭1の上端右側外部に取り付けられる。
【0013】
図1、2、3、4に示すように、波検知回路5は、電気的に接続された抵抗R1と、NPNトランジスタQ1と、PNPトランジスタQ3と、を含む。制御回路6は、電気的に接続されたサイリスタVSと、抵抗R4と、時間制御スイッチA2と、リレーK2と、リードスイッチGH及びGH1と、磁石CTとを含む。トリガー回路7は、電気的に接続された抵抗R5及びR6と、NPNトランジスタQ4及びQ7と、PNPトランジスタQ9とを含む。遅延回路8は、電気的に接続された可変抵抗RP1と、抵抗Rと、コンデンサC1と、NPNトランジスタQと、リレーK1とを含む。
【0014】
図1、2、3、4に示すように、PNPトランジスタQ3のコレクタは、抵抗R4の他端及び抵抗R5の他端に接続される。リレーK1の制御電源入力端及び常閉接点端は、リレーK2の制御電源入力端とサイリスタVSのアノードとの間に直列接続される。サイリスタVSのカソード及びリレーK2の負極電源入力端は、抵抗R6の一端及びNPNトランジスタQ4のエミッタにそれぞれ接続される。PNPトランジスタQ9コレクタ及びNPNトランジスタQ4エミッタは、可変抵抗RP1の他端及びコンデンサC1の負極にそれぞれ電気的に接続される。金属片Tは、PNPトランジスタQ2エミッタと抵抗R1の他端との間に電気的に直列接続される。
【0015】
図1、2、3、4に示すように、2つの銅片Tを水没した瞬間、12Vの電源は、水、抵抗R1を介してNPNトランジスタQ1ベースに入り、NPNトランジスタQ1がオンしてコレクタがローレベルを出力してPNPトランジスタQ3ベースに入り、PNPトランジスタQ3がオンしてコレクタがハイレベルを出力して抵抗R4を介してサイリスタVSの導通をトリガーし、時間制御スイッチA2、リレーK2、及びトリガー回路が通電して作動する。時間制御スイッチA2が通電した後に3及び4ピンの出力電源が電磁コイルDC1、DC2に入り、PNPトランジスタQ3コレクタがハイレベルを出力してリレーK3の電源入力端に入り、リレーK3が通電してプルインされ、電動ポンプM1が通電して作動し、そのうちの1つの油吸入戻し口から出力された作動油が油圧シリンダ下端の油吸入戻し電磁弁のもう1つの油吸入戻し口を介してシリンダチューブ内の下端に入り、複数セットの油圧シリンダチューブ上端内の作動油が上端の油吸入戻し電磁弁のうちの1つの油吸入戻し口を介して電動ポンプM1内に流入し、このように、油圧シリンダのピストンロッドが上がり、プラットフォーム本体の高さが高くなる。
【0016】
図1、2、3、4に示すように、水面が高くて2つの金属片Tが水没されると同時に、PNPトランジスタQ3コレクタから出力されたハイレベルは、抵抗R5を介してNPNトランジスタQ4ベースに入り、NPNトランジスタQ4コレクタから出力されたローレベルは、NPNトランジスタQ7ベースに入り、NPNトランジスタQ7及びPNPトランジスタQ8は、いずれも導通にならない。所在領域の水面が低下し、2つの金属片Tを水没することができない場合、PNPトランジスタQ3コレクタは、ハイレベルを抵抗R5の他端に出力しなく、NPNトランジスタQ4は、コレクタを導通しなくてローレベルをNPNトランジスタQ7ベースに出力することを停止し、NPNトランジスタQ7ベースは、抵抗R6を介して適切な順方向バイアス電流を得て導通し、NPNトランジスタQ7は、コレクタを導通してローレベルを出力してPNPトランジスタQ9ベースに入り、PNPトランジスタQ9は、コレクタを導通してハイレベルを出力して可変抵抗RP1を介してコンデンサC1を充電する。コンデンサC1が十分に充電されていない場合、12V電源は、可変抵抗RP1、抵抗Rを介してNPNトランジスタQベースに入って0.7Vよりも低く、NPNトランジスタQは、導通しなく、リレーK1も電気的にプルインされなく、12V電源の正極は、引き続きリレーK1を介して電源入力端及び常閉接点端を制御してサイリスタVS制御極に入る。充電が600秒間を超えた後、コンデンサC1が十分に充電される場合、12Vの電源は、可変抵抗RP1、抵抗R2を介してNPNトランジスタQベースに入って0.7Vよりも高く、NPNトランジスタQは、コレクタを導通してローレベルを出力してリレーK1の負極電源入力端に入り、リレーK1は、通電してプルインされて、電源入力端と常閉接点端の開放を制御し、このように、サイリスタVS陽極は、停電して導通しなくなり、時間制御スイッチA2及びリレーK2は、いずれも通電しなくなる。
【0017】
リレーK2が停電した後にその制御電源入力端と常閉接点端が閉じ、このように、12V電源は、複数の油圧シリンダチューブの上端の油吸入戻し電磁弁の他のセットの電磁コイルDC4、シリンダチューブ下端の油吸入戻し電磁弁のうちの1セットの電磁コイルDC3電源入力端、電磁コイルDC3、DC4を介して通電し、このとき、リレーK2から出力されたハイレベルは、ダイオードVD2を介してリレーK3電源入力端に入り、リレーK3が通電してプルインされてその制御電源入力端と常開接点端が閉じ、電動ポンプM1が通電して作動し、他方の油吸入戻し口から出力された作動油は、複数セットの油圧シリンダ上端の油吸入戻し電磁弁のもう1つの油吸入戻し口を介してシリンダチューブ内の上端に入り、複数セットの油圧シリンダチューブの下端内の作動油は、下端の油吸入戻し電磁弁のそのうちの1つの油吸入戻し口を介して電動ポンプM1内に流入し、このように、複数セットの油圧シリンダのピストンロッドは、所定の時間で下り、続いて運動を停止し、プラットフォーム本体の全体の高さが低くなる。作業者は、電源スイッチS1のハンドルを左又は右に回した後、電磁コイルDC3、DC4又はDC1、DC2が通電し、複数台の油圧シリンダは、プラットフォームの上昇高さを上げ又はプラットフォーム高さを低下させる。
図1
図2
図3
図4