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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136662
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】画像読取装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240927BHJP
   H04N 1/04 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N1/00 519
H04N1/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047848
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】小山 寛貴
(72)【発明者】
【氏名】石原 昌和
(72)【発明者】
【氏名】小原 敏光
【テーマコード(参考)】
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB32
5C062AB33
5C062BA00
5C072AA01
5C072BA20
5C072DA25
5C072EA07
5C072NA01
5C072WA02
(57)【要約】
【課題】ガラス板における帯電を適切に抑制することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される原稿から画像を読取可能である画像読取ユニットと、画像読取ユニットと導電可能である第1導電部と、を備える。画像読取ユニットは、搬送部によって搬送された原稿から画像を読取可能である読取部と、読取部と搬送経路との間において原稿と接触可能であるガラス板と、ガラス板と導電する第2導電部と、を有する。画像読取ユニットは、搬送経路と交差する変位方向に沿って変位可能である。第1導電部は、画像読取ユニットの変位に追従可能であり、画像読取ユニットの変位に追従して第2導電部と接触した状態を維持することにより、ガラス板との導電を維持する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される原稿から画像を読取可能である画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットと導電可能である第1導電部と、
を備え、
前記画像読取ユニットは、
前記搬送部によって搬送された原稿から画像を読取可能である読取部と、
前記読取部と前記搬送経路との間において原稿と接触可能であるガラス板と、
前記ガラス板と導電する第2導電部と、を有し、
前記画像読取ユニットは、前記搬送経路と交差する変位方向に沿って変位可能であり、
前記第1導電部は、前記画像読取ユニットの変位に追従可能であり、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記第2導電部と接触した状態を維持することにより、前記ガラス板との導電を維持する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、
前記画像読取ユニットは、前記ガラス板と導電しないユニット筐体を有し、
前記ユニット筐体は、少なくとも前記第2導電部を収容し、
前記第2導電部は、前記変位方向と交差する交差方向のうち第1交差方向側において前記ユニット筐体から露出する被接触部を有し、
前記第1導電部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持することにより、前記ガラス板との導電を維持する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像読取装置において、
前記第1導電部は、弾性変形が可能である弾性部を有し、
前記弾性部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持するように弾性変形することにより、前記ガラス板との導電を維持する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像読取装置において、
前記弾性部を保持する保持部を備える、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像読取装置において、
前記弾性部は、コイルバネであり、
前記弾性部は、前記変位方向に摺動可能である摺動部と、前記摺動部を前記被接触部に向けて押圧する押圧部と、を有し、
前記摺動部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持し、
前記保持部は、前記押圧部を保持する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項4に記載の画像読取装置において、
前記保持部は、前記画像読取ユニットを変位可能に保持する、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
請求項2~請求項6のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
装着部を備え、
前記画像読取ユニットは、前記第1交差方向側における一端部と、前記第1交差方向の反対方向である第2交差方向側における他端部と、を有し、
前記画像読取ユニットは、前記被接触部が前記第1導電部と接触した状態で前記一端部が前記装着部に支持されており、前記装着部に対して前記他端部を着脱することにより、前記装着部に対して着脱可能である、
ことを特徴とする画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、搬送される原稿から画像を読取可能である画像読取ユニットを備えた画像読取装置が開示されている。画像読取ユニットは、原稿と接触可能であるガラス板と、ガラス板を介して原稿から画像を読取可能である読取部と、を備える。このような画像読取装置において、搬送される原稿と接触するガラス板の帯電を抑制するために、ガラス板への導電部の接触により、ガラス板の接地が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-189383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような画像読取装置では、画像読取ユニットの位置を調整のために画像読取ユニット自体を変位可能とする場合に、ガラス板における帯電を適切に抑制することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する画像読取装置は、搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される原稿から画像を読取可能である画像読取ユニットと、前記画像読取ユニットと導電可能である第1導電部と、を備え、前記画像読取ユニットは、前記搬送部によって搬送された原稿から画像を読取可能である読取部と、前記読取部と前記搬送経路との間において原稿と接触可能であるガラス板と、前記ガラス板と導電する第2導電部と、を有し、前記画像読取ユニットは、前記搬送経路と交差する変位方向に沿って変位可能であり、前記第1導電部は、前記画像読取ユニットの変位に追従可能であり、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記第2導電部と接触した状態を維持することにより、前記ガラス板との導電を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】複合機を示す斜視図である。
図2】画像読取装置を示す模式図である。
図3】第2画像読取ユニットを示す断面図である。
図4】第2画像読取ユニットを示す斜視図である。
図5】第2画像読取ユニットを示す斜視図である。
図6】第2画像読取ユニット及び第1導電部を示す斜視図である。
図7】第1導電部を示す斜視図である。
図8】第2画像読取ユニット及び保持部を示す模式図である。
図9】第2画像読取ユニット及び保持部を示す模式図である。
図10】第2画像読取ユニット及び保持部を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
以下、画像読取装置を含む複合機の一実施形態について説明する。以下の説明では、鉛直方向Zと交差する方向を左右方向Xとし、鉛直方向Z及び左右方向Xと交差する方向を幅方向Yとする。幅方向Yは、搬送される原稿の幅に対応する方向となる。左右方向Xに沿う一方の方向を左方向X1とし、左右方向Xに沿う他方の方向を右方向X2とする。幅方向Yに沿う一方の方向を第1幅方向Y1とし、幅方向Yに沿う他方の方向を第2幅方向Y2とする。鉛直方向Zのうち上方を上方Z1とし、鉛直方向Zのうち下方を下方Z2とする。
【0008】
<複合機10>
図1に示すように、複合機10は、媒体に記録を行う記録機能と、原稿から画像を読み取る読取機能と、を備える。複合機10は、本体筐体11を備える。本体筐体11は、各種の部材を収容可能である。複合機10は、画像読取装置12を備える。画像読取装置12は、原稿から画像を読み取るように構成される。
【0009】
画像読取装置12は、自動給送部13を備えてもよい。自動給送部13は、本体筐体11の上方Z1に設けられる。自動給送部13は、本体筐体11に対して開閉可能に構成されてもよい。自動給送部13は、原稿を給送するように構成される。自動給送部13は、複数枚の原稿を1枚ずつ給送するように構成される。
【0010】
自動給送部13は、給送トレイ14を備える。給送トレイ14は、読取前の原稿を載置可能である。詳しくは、給送トレイ14は、複数枚の読取前の原稿を載置可能である。自動給送部13は、排出トレイ15を備える。排出トレイ15は、読取後の原稿を載置可能である。
【0011】
複合機10は、記録装置16を備えてもよい。記録装置16は、媒体に記録を行うように構成される。記録装置16は、媒体収容部17を備える。媒体収容部17は、記録前の媒体を収容可能である。記録装置16は、スタッカー18を備える。スタッカー18は、記録後の媒体を載置可能である。
【0012】
複合機10は、タッチパネル19を備えてもよい。タッチパネル19は、ユーザーによって操作可能な操作部である。タッチパネル19は、複合機10に関する情報を表示する表示部である。操作部及び表示部は、それぞれ別々で設けられてもよい。
【0013】
<画像読取装置12>
図2に示すように、画像読取装置12は、搬送部20を備える。詳しくは、自動給送部13は、搬送部20を備える。搬送部20は、給送トレイ14に載置された原稿を1枚ずつ搬送経路21に給送する。搬送部20は、搬送経路21に沿って原稿を搬送する。搬送部20は、搬送経路21に沿って搬送した原稿を排出トレイ15に排出する。搬送部20は、原稿を搬送するための複数のローラー22を備える。
【0014】
画像読取装置12は、第1画像読取ユニット23を備える。第1画像読取ユニット23は、本体筐体11に収容される。第1画像読取ユニット23は、搬送経路21に沿い、かつ、本体筐体11の上面に向かう位置に設けられる。第1画像読取ユニット23は、搬送部20によって搬送される原稿から画像を読取可能である。特に、第1画像読取ユニット23は、原稿の表面から画像を読み取るように構成される。第1画像読取ユニット23は、幅方向Yに沿って延びる。
【0015】
画像読取装置12は、第1原稿ガラス24を備える。第1原稿ガラス24は、本体筐体11の上面に設けられる。第1画像読取ユニット23は、第1原稿ガラス24を介して原稿から画像を読み取るように構成される。
【0016】
画像読取装置12は、キャリッジ25と、ガイド部材26と、を備えてもよい。キャリッジ25は、第1画像読取ユニット23を保持する。キャリッジ25は、ガイド部材26に沿って移動可能である。ガイド部材26は、左右方向Xに沿って延びる。このように、キャリッジ25がガイド部材26に沿って移動することにより、第1画像読取ユニット23は、左右方向Xに移動する。
【0017】
画像読取装置12は、第2画像読取ユニット30を備える。詳しくは、自動給送部13は、第2画像読取ユニット30を備える。第2画像読取ユニット30は、搬送経路21に沿う位置に設けられる。第2画像読取ユニット30は、搬送方向D1に向かって上方Z1に傾斜するように設けられる。このため、自動給送部13は、第2画像読取ユニット30よりも搬送方向D1側のほうが、第2画像読取ユニット30よりも搬送方向D1の反対方向D2側よりも、部材を配置するスペースを確保することができる。搬送方向D1は、第2画像読取ユニット30に対面する領域において原稿が搬送される方向である。反対方向D2は、搬送方向D1の反対の方向である。
【0018】
第2画像読取ユニット30は、搬送部20によって搬送される原稿から画像を読取可能である。特に、第2画像読取ユニット30は、原稿の裏面から画像を読み取るように構成される。第2画像読取ユニット30は、幅方向Yに沿って延びる。第2画像読取ユニット30が画像読取ユニットの一例に相当する。
【0019】
<第2画像読取ユニット30>
図3に示すように、第2画像読取ユニット30は、ユニット筐体31と、第2原稿ガラス32と、読取部33と、を備える。ユニット筐体31は、第2原稿ガラス32と、読取部33と、を保持するように構成される。ユニット筐体31は、樹脂製であってもよい。つまり、ユニット筐体31は、第2原稿ガラス32と導電しないように構成される。
【0020】
第2原稿ガラス32は、搬送経路21に沿う位置に設けられる。第2原稿ガラス32は、読取部33と搬送経路21との間において原稿と接触可能である。第2原稿ガラス32は、ガラス板の一例である。
【0021】
第2原稿ガラス32は、接触面32Aを備える。接触面32Aは、搬送経路21に向かう面である。接触面32Aは、原稿と接触可能な面である。第2原稿ガラス32は、裏面32Bを備える。裏面32Bは、接触面32Aの裏側の面である。裏面32Bは、原稿と接触しない面である。
【0022】
読取部33は、搬送部20によって搬送された原稿から画像を読取可能である。読取部33は、投光部33Aと、受光部33Bとを備える。投光部33Aは、搬送経路21において搬送される原稿に光を照射可能な光源である。投光部33Aは、例えばLEDや蛍光ランプ等により構成されてもよい。
【0023】
受光部33Bは、投光部33Aからの光が原稿で反射した反射光を受光する。受光部33Bは、イメージセンサーであってもよい。受光部33Bは、各光電変換素子が受光した光を電気信号に変換して受光量に応じた値の画素信号を出力する。このように、第2画像読取ユニット30は、第2原稿ガラス32を介して原稿から画像を読み取るように構成される。
【0024】
第2画像読取ユニット30は、変位方向Mに沿って変位可能である。第2画像読取ユニット30は、搬送経路21に対して進退可能であってもよい。変位方向Mは、幅方向Y及び搬送方向D1に対して交差する方向である。変位方向Mのうち搬送経路21に向かう方向を第1変位方向M1とし、第1変位方向M1の反対の方向を第2変位方向M2とする。
【0025】
画像読取装置12は、背景板34を備える。背景板34は、搬送経路21を挟んで、読取部33と対向する位置に設けられる。背景板34は、投光部33Aから照射された光を反射し、受光部33Bに入射させる。背景板34は、白色であっても灰色であってもよい。
【0026】
画像読取装置12は、保持部40を備える。詳しくは、自動給送部13は、保持部40を備える。保持部40は、第2画像読取ユニット30を保持可能である。保持部40は、接触面32Aを露出するように第2画像読取ユニット30を保持可能である。保持部40は、樹脂部材であってもよい。つまり、保持部40は、第2原稿ガラス32と導電しないように構成される。
【0027】
保持部40は、弾性保持部41を備える。弾性保持部41は、第1変位方向M1に向かって延びる。弾性保持部41は、第2画像読取ユニット30の幅方向Yにおける両端部に設けられてもよい。
【0028】
画像読取装置12は、弾性部材42を備える。弾性部材42は、弾性保持部41により保持される。つまり、弾性保持部41は、弾性部材42を保持可能である。弾性部材42は、コイルばねであってもよい。弾性部材42は、第2画像読取ユニット30を第1変位方向M1に向かって付勢する。
【0029】
これにより、第2画像読取ユニット30は、弾性部材42による弾性力により、第1変位方向M1に向かって変位可能である。言い換えると、保持部40は、第2画像読取ユニット30を変位可能に保持するように構成される。
【0030】
第2画像読取ユニット30は、ユニット筐体31が不図示の当接面に当接することにより、変位方向Mに対して位置決めされる。当接面は、搬送経路21外に設けられる。このように、第2画像読取ユニット30は、搬送経路21を確保するとともに、搬送経路21と適切な位置関係となるように位置決めされる。
【0031】
図4に示すように、第2画像読取ユニット30は、幅方向Yにおける両端部として、一端部30Aと、他端部30Bとを備える。一端部30Aは、第2幅方向Y2側に位置する。他端部30Bは、第1幅方向Y1側に位置する。第2幅方向Y2は、変位方向Mと交差する交差方向のうち第1交差方向の一例に相当する。第1幅方向Y1は、変位方向Mと交差する交差方向のうち第2交差方向の一例に相当する。第2交差方向は、第1交差方向の反対方向である。
【0032】
ユニット筐体31は、第1係合部31Aを備える。第1係合部31Aは、第2幅方向Y2側に設けられる。第1係合部31Aは、第2幅方向Y2側に突出するように設けられてもよい。第1係合部31Aは、一端部30Aにおいて保持部40に装着するための部位である。
【0033】
ユニット筐体31は、第2係合部31Bを備える。第2係合部31Bは、第1幅方向Y1側に設けられる。第2係合部31Bは、第1幅方向Y1側に突出するように設けられてもよい。第2係合部31Bは、他端部30Bにおいて保持部40に装着するための部位である。
【0034】
ユニット筐体31は、切欠き31Cを備える。切欠き31Cは、第2幅方向Y2側に設けられる。切欠き31Cは、第2幅方向Y2に向かって開口する。切欠き31Cは、変位方向Mに延びる。つまり、切欠き31Cは、変位方向Mが搬送方向D1よりも長手となるように設けられる。切欠き31Cは、第1変位方向M1側から見てユニット筐体31の搬送方向D1側に設けられる。切欠き31Cは、被接触部37をユニット筐体31から露出するための部位である。
【0035】
図5に示すように、第2画像読取ユニット30は、第2導電部35を備える。つまり、画像読取装置12は、第2導電部35を備える。第2導電部35は、ユニット筐体31に収容される。このように、ユニット筐体31は、少なくとも第2導電部35を収容するように構成される。
【0036】
第2導電部35は、第1変位方向M1側から見てユニット筐体31の搬送方向D1側に設けられる。第2導電部35は、搬送方向D1側から見てL字形状である。第2導電部35は、金属製である。第2導電部35は、板金部材であってもよい。第2導電部35は、第2原稿ガラス32と導電する。
【0037】
第2導電部35は、接地部36を備える。接地部36は、幅方向Yに沿って延びる。詳しくは、接地部36の幅方向Yにおける長さは、第2原稿ガラス32の幅方向Yにおける長さと同じであってもよい。第2導電部35は、第2原稿ガラス32の裏面32Bに対して導電性両面テープ38により貼り付けられる。接地部36は、第2原稿ガラス32の幅方向Yにおける全幅で第2原稿ガラス32と導電する。
【0038】
第2導電部35は、被接触部37を備える。被接触部37は、接地部36の第2幅方向Y2側の端部から、第2変位方向M2に向かって延びる。つまり、被接触部37は、変位方向Mが搬送方向D1よりも長手となるように設けられる。第2導電部35をユニット筐体31に収容した場合、被接触部37は、切欠き31Cを介してユニット筐体31から露出する。詳しくは、被接触部37は、第2幅方向Y2側においてユニット筐体31から露出する。特に、被接触部37は、第2幅方向Y2側であり、かつ、搬送方向D1側においてユニット筐体31から露出する。
【0039】
第2原稿ガラス32は、両面テープ39によりユニット筐体31に貼り付けられる。両面テープ39は、導電性を有さないテープであるが、導電性を有するテープであってもよい。特に、第2原稿ガラス32は、搬送方向D1側においては不図示の両面テープにより、第2導電部35を挟むようにユニット筐体31に貼り付けられる。
【0040】
図6図8図10に示すように、保持部40は、装着部43を備える。つまり、自動給送部13は、装着部43を備える。また、画像読取装置12は、装着部43を備える。装着部43は、第2画像読取ユニット30を装着可能である。装着部43は、一端部30A側と他端部30B側とに設けられる。
【0041】
装着部43は、第1装着部43Aを備える。第1装着部43Aは、一端部30A側に設けられる。第1装着部43Aは、第1係合部31Aが係合可能である。第1装着部43Aは、第1係合部31Aとの係合により第2画像読取ユニット30の一端部30Aが装着される。第1装着部43Aは、係合溝であってもよい。
【0042】
図8図10に示すように、装着部43は、第2装着部43Bを備える。第2装着部43Bは、他端部30B側に設けられる。第2装着部43Bは、第2係合部31Bが係合可能である。第2装着部43Bは、第2係合部31Bとの係合により第2画像読取ユニット30の他端部30Bが装着される。第2装着部43Bは、係合溝であってもよい。
【0043】
図6に示すように、保持部40は、保持溝44を備える。保持溝44は、一端部30A側に設けられる。保持溝44は、第1導電部50を保持可能である。第2画像読取ユニット30が保持部40に装着された場合、保持溝44は、被接触部37よりも、第2幅方向Y2側に設けられる。
【0044】
画像読取装置12は、金属フレーム45を備える。詳しくは、自動給送部13は、金属フレーム45を備える。金属フレーム45は、導電性を有する。金属フレーム45は、複数のローラー22を保持可能であってもよい。金属フレーム45は、貫通孔46を備える。貫通孔46は、幅方向Yに沿って延びる。金属フレーム45には、締結部材47が締結される。
【0045】
<第1導電部50>
図6及び図7に示すように、画像読取装置12は、第1導電部50を備える。第1導電部50は、金属製である。第2画像読取ユニット30が保持部40に装着された場合、第1導電部50は、被接触部37と接触する。このように、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30と導電可能である。
【0046】
第1導電部50は、弾性部51を備える。弾性部51は、第1導電部50の先端部に位置する。弾性部51は、弾性変形が可能である。弾性部51は、コイルバネであってもよい。
【0047】
弾性部51は、摺動部52と、押圧部53と、を備えてもよい。摺動部52は、弾性部51の先端部に設けられる。摺動部52は、幅方向Yと交差する方向に摺動可能である。特に、摺動部52は、第2画像読取ユニット30の変位方向Mに摺動可能である。
【0048】
押圧部53は、摺動部52よりも基端部側に位置する。押圧部53は、摺動部52を被接触部37に向けて押圧する。このように、摺動部52は、押圧部53による押圧により、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持する。つまり、弾性部51は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持するように弾性変形することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。
【0049】
第1導電部50は、位置決め部54と、延設部55と、締結部56と、を備える。位置決め部54は、押圧部53よりも基端部側に位置する。位置決め部54は、保持部40の保持溝44に位置決めされる。このように、保持部40は、弾性部51を保持するように構成される。言い換えると、保持部40は、押圧部53を保持するように構成される。
【0050】
延設部55は、位置決め部54よりも基端部側に位置する。延設部55は、締結部56よりも先端部側に位置する。延設部55は、位置決め部54と締結部56とを繋ぐように設けられる。延設部55は、貫通孔46に挿通される。延設部55は、金属フレーム45に沿って延びる。締結部56は、締結部材47により金属フレーム45に締結される。
【0051】
このように、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従可能である。第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。つまり、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して第2導電部35と接触した状態を維持することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。
【0052】
<第2画像読取ユニット30の着脱方法>
ここで、図8図10を参照して第2画像読取ユニット30の着脱方法について説明する。
【0053】
図8に示すように、第1導電部50は、保持部40に保持されている。第2画像読取ユニット30が保持部40に装着されていない状態では、第1導電部50は、自然長である。
【0054】
次に、図9に示すように、第2画像読取ユニット30が傾斜した状態で、一端部30Aを第1装着部43Aに差し込む。詳しくは、一端部30Aにおいて第1係合部31Aが第1装着部43Aに係合される。これにより、一端部30A側において、第2画像読取ユニット30が保持部40に装着される。
【0055】
この場合、被接触部37が第1導電部50を第2幅方向Y2に押圧する。これにより、第1導電部50は、被接触部37と接触した状態で被接触部37を第1幅方向Y1に付勢する。その後、第2画像読取ユニット30に接続ケーブルが接続されてもよい。
【0056】
次に、図10に示すように、一端部30Aが第1装着部43Aに差し込まれた状態のまま、他端部30Bを第2装着部43Bに差し込む。詳しくは、一端部30Aにおいて第1係合部31Aが第1装着部43Aに係合された状態のまま、他端部30Bにおいて第2係合部31Bが第2装着部43Bに係合される。これにより、他端部30B側において、第2画像読取ユニット30が保持部40に装着される。また、この場合、第1導電部50が被接触部37と接触した状態を維持している。
【0057】
このように、第2画像読取ユニット30は、被接触部37が第1導電部50と接触した状態で一端部30Aが保持部40に支持されており、保持部40に対して他端部30Bを着脱することにより、保持部40に対して着脱可能である。
【0058】
また、第2画像読取ユニット30は、保持部40に装着された状態において、弾性部材42による弾性力により、第1変位方向M1に向かって変位する。そして、第2画像読取ユニット30は、不図示の当接面に当接することにより、変位方向Mに対して位置決めされる。この場合、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持することができる。
【0059】
一方、第2画像読取ユニット30を保持部40から取り外す場合には、第2画像読取ユニット30を保持部40に装着する場合とは逆の手順が行われる。そして、第2画像読取ユニット30が保持部40から取り外れると、第1導電部50は、自然長となり、保持部40に保持された状態が維持される。このように、第2画像読取ユニット30の着脱に伴って、第1導電部50を保持部40から取り外す必要はない。
【0060】
<第1実施形態の作用及び効果>
第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)第2画像読取ユニット30は、変位方向Mに沿って変位可能である。これにより、画像の読取対象である原稿の種別に多様性を持たせることができるとともに、第2画像読取ユニット30の公差を調整することができる。したがって、画像の読取品質を向上させることができる。
【0061】
そして、このような構成を前提として、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従可能である。第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して第2導電部35と接触した状態を維持することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。この構成によれば、第2画像読取ユニット30が変位方向Mに沿って変位した場合であっても、第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して第2導電部35と接触した状態を維持することができる。これにより、第1導電部50は、第2原稿ガラス32との導電を適切に維持することができる。したがって、第2原稿ガラス32における帯電を適切に抑制することができる。
【0062】
(2)第2画像読取ユニット30は、第2原稿ガラス32と導電しないユニット筐体31を備える。ユニット筐体31は、少なくとも第2導電部35を収容する。第2導電部35は、第1幅方向Y1側においてユニット筐体31から露出する被接触部37を備える。第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。この構成によれば、第2画像読取ユニット30の変位に対する負荷を抑制することができる。これにより、第2画像読取ユニット30を適切に変位させることができる。したがって、画像の読取品質を向上させることができる。また、第2画像読取ユニット30の変位方向Mに対する小型化を図ることができる。
【0063】
(3)第1導電部50は、弾性変形が可能である弾性部51を備える。弾性部51は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持するように弾性変形することにより、第2原稿ガラス32との導電を維持する。この構成によれば、第2画像読取ユニット30が変位方向Mに沿って変位した場合であっても、弾性部51を用いる簡素な構成によって、第2原稿ガラス32との導電を適切に維持することができる。したがって、第2原稿ガラス32における帯電を適切に抑制することができる。
【0064】
(4)画像読取装置12は、弾性部51を保持する保持部40を備える。この構成によれば、第2画像読取ユニット30が変位方向Mに沿って変位した場合であっても、弾性部51を保持することで、弾性部51と被接触部37とを適切に接触させることによって、第2原稿ガラス32との導電を適切に維持することができる。したがって、第2原稿ガラス32における帯電を適切に抑制することができる。
【0065】
特に、第1導電部50が保持部40に保持された状態のまま、第2画像読取ユニット30の着脱が可能である。これにより、第2画像読取ユニット30の着脱に関する作業性を向上させることができる。
【0066】
(5)弾性部51は、コイルバネである。弾性部51は、変位方向Mに摺動可能である摺動部52と、摺動部52を被接触部37に向けて押圧する押圧部53と、を備える。摺動部52は、第2画像読取ユニット30の変位に追従して被接触部37と接触した状態を維持し、保持部40は、押圧部53を保持する。この構成によれば、第2画像読取ユニット30が変位方向Mに沿って変位した場合であっても、押圧部53が摺動部52を被接触部37に押圧することで、弾性部51と被接触部37とを適切に接触させることができる。これによって、第2原稿ガラス32との導電を適切に維持することができる。したがって、第2原稿ガラス32における帯電を適切に抑制することができる。
【0067】
また、これに加えて、押圧部53の付勢に対する第2画像読取ユニット30からの反力を保持部40により受けることができる。これにより、押圧部53の押圧力を大きくした場合であっても、安定して押圧部53を保持することができる。
【0068】
(6)保持部40は、第2画像読取ユニット30を変位可能に保持する。この構成によれば、保持部40は、弾性部51以外に、第2画像読取ユニット30を変位可能に保持することができる。これにより、弾性部51と保持する部材と、第2画像読取ユニット30を保持する部材とを別々に備える構成と比較して、部品点数を減少させることができるとともに、第2画像読取ユニット30を安定して保持することができる。
【0069】
(7)従来において、画像読取ユニットの着脱に関する作業性を向上させることが望まれている。そこで、第2画像読取ユニット30は、被接触部37が第1導電部50と接触した状態で一端部30Aが第1装着部43Aに支持されており、第2装着部43Bに対して他端部30Bを着脱することにより、装着部43に対して着脱可能とした。この構成によれば、第2画像読取ユニット30の装着部43への着脱が容易となる。これにより、第2画像読取ユニット30の着脱に関する作業性を向上させることができる。
【0070】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0071】
・被接触部37は、反対方向D2側においてユニット筐体31から露出してもよい。被接触部37は、第1幅方向Y1に向かってユニット筐体31から露出してもよい。被接触部37は、搬送方向D1に向かってユニット筐体31から露出してもよい。被接触部37は、反対方向D2に向かってユニット筐体31から露出してもよい。被接触部37は、第2変位方向M2に向かってユニット筐体31から露出してもよい。被接触部37は、読取部33により原稿から画像が読み取れる領域であれば、第1変位方向M1に向かってユニット筐体31から露出してもよい。
【0072】
・ユニット筐体31は、被接触部37を外部に露出するように構成されれば、切欠き31Cではなく、開口を備えてもよい。つまり、ユニット筐体31は、被接触部37を外部に露出する露出領域が設けられていればよい。
【0073】
・弾性部51は、導電性を有していれば、コイルばねに限らず、例えば、板バネなどであってもよい。第1導電部50は、第2画像読取ユニット30の移動に追従する導電部材であればよく、導電ハーネスであってもよい。第1導電部50は、保持部40に保持されていなくてもよい。第1導電部50は、第2画像読取ユニット30自体に保持されてもよい。
【0074】
・第2画像読取ユニット30に本発明を採用したが、第1画像読取ユニット23に本発明を採用してもよい。画像読取装置12は、第1画像読取ユニット23と、第2画像読取ユニット30とを備えたが、第1画像読取ユニット23と、第2画像読取ユニット30とのうち何れか一方を備えてもよい。
【0075】
・原稿の種別としては、任意の種別であればよい。原稿の種別としては、印刷物以外に、冊子であってもよく、冊子を挟んで搬送するためのキャリアシートであってもよい。
・画像読取装置12は、複合機10以外の他の装置に搭載されてもよい。詳しくは、画像読取装置12は、記録後の媒体に関する後処理を行う後処理装置に搭載されてもよい。画像読取装置12は、記録装置と後処理装置との間に設けられる中間装置に搭載されてもよい。画像読取装置12は、記録機能を備えず、読取機能を備えてもよい。つまり、画像読取装置12は、他の装置と独立した装置であってもよい。
【0076】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0077】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。本技術的思想及びその作用効果は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせることができる。
【0078】
(A)画像読取装置は、搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される原稿から画像を読取可能である画像読取ユニットと、前記画像読取ユニットと導電可能である第1導電部と、を備え、前記画像読取ユニットは、前記搬送部によって搬送された原稿から画像を読取可能である読取部と、前記読取部と前記搬送経路との間において原稿と接触可能であるガラス板と、前記ガラス板と導電する第2導電部と、を有し、前記画像読取ユニットは、前記搬送経路と交差する変位方向に沿って変位可能であり、前記第1導電部は、前記画像読取ユニットの変位に追従可能であり、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記第2導電部と接触した状態を維持することにより、前記ガラス板との導電を維持する。
【0079】
この構成によれば、画像読取ユニットが変位方向に沿って変位した場合であっても、第1導電部は、画像読取ユニットの変位に追従して第2導電部と接触した状態を維持することができる。これにより、第1導電部は、ガラス板との導電を適切に維持することができる。したがって、ガラス板における帯電を適切に抑制することができる。
【0080】
(B)上記画像読取装置において、前記画像読取ユニットは、前記ガラス板と導電しないユニット筐体を有し、前記ユニット筐体は、少なくとも前記第2導電部を収容し、前記第2導電部は、前記変位方向と交差する交差方向のうち第1交差方向側において前記ユニット筐体から露出する被接触部を有し、前記第1導電部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持することにより、前記ガラス板との導電を維持してもよい。
【0081】
この構成によれば、画像読取ユニットの変位に対する負荷を抑制することができる。これにより、画像読取ユニットを適切に変位させることができる。したがって、画像の読取品質を向上させることができる。また、画像読取ユニットの変位方向に対する小型化を図ることができる。
【0082】
(C)上記画像読取装置において、前記第1導電部は、弾性変形が可能である弾性部を有し、前記弾性部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持するように弾性変形することにより、前記ガラス板との導電を維持してもよい。
【0083】
この構成によれば、画像読取ユニットが変位方向に沿って変位した場合であっても、弾性部を用いる簡素な構成によって、ガラス板との導電を適切に維持することができる。したがって、ガラス板における帯電を適切に抑制することができる。
【0084】
(D)上記画像読取装置において、前記弾性部を保持する保持部を備えてもよい。
この構成によれば、画像読取ユニットが変位方向に沿って変位した場合であっても、弾性部を保持することで、弾性部と被接触部とを適切に接触させることによって、ガラス板との導電を適切に維持することができる。したがって、ガラス板における帯電を適切に抑制することができる。
【0085】
(E)上記画像読取装置において、前記弾性部は、コイルバネであり、前記弾性部は、前記変位方向に摺動可能である摺動部と、前記摺動部を前記被接触部に向けて押圧する押圧部と、を有し、前記摺動部は、前記画像読取ユニットの変位に追従して前記被接触部と接触した状態を維持し、前記保持部は、前記押圧部を保持してもよい。
【0086】
この構成によれば、画像読取ユニットが変位方向に沿って変位した場合であっても、押圧部が摺動部を被接触部に押圧することで、弾性部と被接触部とを適切に接触させることによって、ガラス板との導電を適切に維持することができる。したがって、ガラス板における帯電を適切に抑制することができる。
【0087】
(F)上記画像読取装置において、前記保持部は、前記画像読取ユニットを変位可能に保持してもよい。
この構成によれば、保持部は、弾性部以外に、画像読取ユニットを変位可能に保持することができる。これにより、弾性部と保持する部材と、画像読取ユニットを保持する部材とを別々に備える構成と比較して、部品点数を減少させることができるとともに、画像読取ユニットを安定して保持することができる。
【0088】
(G)上記画像読取装置は、装着部を備え、前記画像読取ユニットは、前記第1交差方向側における一端部と、前記第1交差方向の反対方向である第2交差方向側における他端部と、を有し、前記画像読取ユニットは、前記被接触部が前記第1導電部と接触した状態で前記一端部が前記装着部に支持されており、前記装着部に対して前記他端部を着脱することにより、前記装着部に対して着脱可能であってもよい。
【0089】
この構成によれば、画像読取ユニットの装着部への着脱が容易となる。これにより、画像読取ユニットの着脱に関する作業性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0090】
10…複合機、11…本体筐体、12…画像読取装置、13…自動給送部、14…給送トレイ、15…排出トレイ、16…記録装置、17…媒体収容部、18…スタッカー、19…タッチパネル、20…搬送部、21…搬送経路、22…ローラー、23…第1画像読取ユニット、24…第1原稿ガラス、25…キャリッジ、26…ガイド部材、30…第2画像読取ユニット、30A…一端部、30B…他端部、31…ユニット筐体、31A…第1係合部、31B…第2係合部、31C…切欠き、32…第2原稿ガラス、32A…接触面、32B…裏面、33…読取部、33A…投光部、33B…受光部、34…背景板、35…第2導電部、36…接地部、37…被接触部、38…導電性両面テープ、39…両面テープ、40…保持部、41…弾性保持部、42…弾性部材、43…装着部、43A…第1装着部、43B…第2装着部、44…保持溝、45…金属フレーム、46…貫通孔、47…締結部材、50…第1導電部、51…弾性部、52…摺動部、53…押圧部、54…位置決め部、55…延設部、56…締結部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10