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特開2024-136664通信機器、通信システム、通信方法、及び通信プログラムが記録された記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136664
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】通信機器、通信システム、通信方法、及び通信プログラムが記録された記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q10/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047850
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】笹原 英生
(72)【発明者】
【氏名】小沢 優也
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】ナビゲーション装置200がサーバー装置と通信できない場合でも、連結するシャーシの位置をナビゲーション装置200に通知する。
【解決手段】第1通信機器100Aの第1制御部110は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する第1取得部111と、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する第2取得部112と、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する通知部113と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の対象物の各々に取付けられる通信機器であって、
前記通信機器は、
前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、
前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、
前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、
前記第1制御部は、
前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部と、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部と、
を備える、通信機器。
【請求項2】
前記第2取得部は、前記第1識別情報が前記特定識別情報と一致しない場合に、前記第1通信部を介して、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する、
請求項1に記載の通信機器。
【請求項3】
前記第2対象物は、前記情報処理装置が配置される車両と連結する第2連結機構を備え、
前記第1制御部は、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記第2連結機構のロックを解除する解除部を更に備える、
請求項1に記載の通信機器。
【請求項4】
前記通知部は、前記第1識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第1位置情報を通知する、
請求項1に記載の通信機器。
【請求項5】
前記第1対象物は、前記情報処理装置が配置される車両と連結する第1連結機構を備え、
前記第1制御部は、
前記第1識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記第1連結機構のロックを解除する解除部を更に備える、
請求項4に記載の通信機器。
【請求項6】
前記通信機器は、前記複数の対象物のうちの前記第1対象物及び前記第2対象物と異なる第3対象物に取り付けられ、前記第2通信機器から所定範囲内に配置され、前記第3対象物の識別情報である第3識別情報、及び前記第3対象物の位置を示す第3位置情報を記憶する第3通信機器、を含み、
前記第2取得部は、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致しない場合に、
前記第2通信機器に前記第3通信機器と通信させ、前記第2通信機器に前記第3通信機器から、前記第3識別情報、及び前記第3位置情報を取得させ、
前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第3識別情報、及び前記第3位置情報を取得し、
前記通知部は、前記第3識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第3位置情報を通知する、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信機器。
【請求項7】
前記第2通信機器は、前記第1通信機器と通信可能な通信機器のうち、前記第1通信機器に対して最も離間した通信機器である、
を含む、請求項1に記載の通信機器。
【請求項8】
前記複数の対象物の各々は、平面視略矩形状のシャーシであり、
前記情報処理装置は、牽引車両に配置され、
前記第2通信機器は、前記第1通信機器と通信可能な通信機器のうち、前記第1通信機器に対して、前記シャーシの長手方向、又は短手方向に、最も離間した通信機器である、
請求項1に記載の通信機器。
【請求項9】
複数の対象物の各々に取付けられる通信機器と、情報処理装置とを備える通信システムであって、
前記通信機器は、
前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、
前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、
前記第1通信機器は、前記情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、
前記第1制御部は、
前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部と、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部と、
を備える、通信システム。
【請求項10】
複数の対象物の各々に取付けられる通信機器の通信方法であって、
前記通信機器は、
前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、
前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、
前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、
前記第1制御部は、
前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知ステップと、
を実行する、通信方法。
【請求項11】
複数の対象物の各々に取付けられる通信機器の通信プログラムが記録された記録媒体であって、
前記通信機器は、
前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、
前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、
前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、
前記第1制御部のプロセッサーは、前記通信プログラムを実行することによって、
前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部、
前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部、及び、
前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部、
として機能する、通信プログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信機器、通信システム、通信方法、及び通信プログラムが記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トラックのヘッドからシャーシが切り離されたタイミングで、シャーシの位置に関する情報を管理サーバーに送信し、管理サーバー側でシャーシの位置情報を管理することで、シャーシの現在位置を把握することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-71851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、トラックのヘッドに配置された端末装置が管理サーバーにアクセスできない場合には、連結するシャーシの位置をトラックのヘッドを運転する運転手に通知することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、複数の対象物の各々に取付けられる通信機器であって、前記通信機器は、前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部と、前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部と、前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部と、を備える、通信機器である。
【0006】
本開示の他の一態様は、複数の対象物の各々に取付けられる通信機器と、情報処理装置とを備える通信システムであって、前記通信機器は、前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、前記第1通信機器は、前記情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部と、前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部と、前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部と、を備える、通信システムである。
【0007】
本開示の更に別の一態様は、複数の対象物の各々に取付けられる通信機器の通信方法であって、前記通信機器は、前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得ステップと、前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得ステップと、前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知ステップと、を実行する、通信方法である。
【0008】
本開示の更に別の一態様は、複数の対象物の各々に取付けられる通信機器の通信プログラムが記録された記録媒体であって、前記通信機器は、前記複数の対象物のうちの第1対象物に取り付けられ、前記第1対象物の識別情報である第1識別情報、及び前記第1対象物の位置を示す第1位置情報を記憶する第1通信機器と、前記複数の対象物のうちの前記第1対象物と異なる第2対象物に取り付けられ、前記第1通信機器から所定範囲内に配置され、前記第2対象物の識別情報である第2識別情報、及び前記第2対象物の位置を示す第2位置情報を記憶する第2通信機器と、を含み、前記第1通信機器は、情報処理装置、及び前記第2通信機器と通信する第1通信部と、第1制御部と、を備え、前記第1制御部のプロセッサーは、前記通信プログラムを実行することによって、前記情報処理装置から特定識別情報を取得する第1取得部、前記第1通信部に前記第2通信機器と通信させ、前記第2通信機器から、前記第2識別情報、及び前記第2位置情報を取得する第2取得部、及び前記第2識別情報が前記特定識別情報と一致する場合に、前記情報処理装置へ前記第2位置情報を通知する通知部、として機能する、通信プログラムが記録された記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図。
図2】本実施形態に係るナビゲーション装置の構成の一例を示す図。
図3】本実施形態に係る第1通信機器の構成の一例を示す図。
図4】本実施形態に係る第2通信機器の構成の一例を示す図。
図5】本実施形態に係る第3通信機器の構成の一例を示す図。
図6】通信機器、及び連結機構のシャーシにおける配置の一例を示す斜視図。
図7】第1通信機器のシャーシ群における配置の一例を示す平面図。
図8】第2通信機器のシャーシ群における配置の一例を示す平面図。
図9】第3通信機器のシャーシ群における配置の一例を示す平面図。
図10】第1通信機器の第1制御部の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1の構成の一例を示す図である。通信システム1は、ナビゲーション装置200と、通信機器100と、を備える。
通信機器100は、第1通信機器100A、第2通信機器100B、及び第3通信機器100Cを含む。第1通信機器100Aと、第2通信機器100Bと、第3通信機器100Cとは、同一の構成を有する。そこで、第1通信機器100Aと、第2通信機器100Bと、第3通信機器100Cとを互いに区別しない場合には、第1通信機器100A、第2通信機器100B、第3通信機器100Cの各々を通信機器100と記載する場合がある。
【0011】
通信機器100は、シャーシ300に配置される。シャーシ300は、第1シャーシ300A、第2シャーシ300B、及び第3シャーシ300Cを含む。また、シャーシ300は、牽引車両VTに連結される。
第1通信機器100Aは、第1シャーシ300Aに配置される。第2通信機器100Bは、第2シャーシ300Bに配置される。第3通信機器100Cは、第3シャーシ300Cに配置される。第1シャーシ300Aと、第2シャーシ300Bと、第3シャーシ300Cとは、略同一の構成を有する。そこで、第1シャーシ300Aと、第2シャーシ300Bと、第3シャーシ300Cとを互いに区別しない場合には、第1シャーシ300A、第2シャーシ300B、及び第3シャーシ300Cの各々をシャーシ300と記載する場合がある。
シャーシ群30は、第1シャーシ300A、第2シャーシ300B、及び第3シャーシ300Cを含む。シャーシ群30は、図7を参照して説明するように、多数のシャーシ300を含む。多数のシャーシ300の各々は通信機器100を備える。
シャーシ300は、「対象物」の一例に対応する。
第1シャーシ300Aは、「第1対象物」の一例に対応する。
第2シャーシ300Bは、「第2対象物」の一例に対応する。
第3シャーシ300Cは、「第3対象物」の一例に対応する。
【0012】
ナビゲーション装置200は、牽引車両VTに搭載される。ナビゲーション装置200は、第1通信機器100Aと無線通信する。また、第1通信機器100Aは、第2通信機器100Bと無線通信する。また、第2通信機器100Bは、第3通信機器100Cと無線通信する。
ナビゲーション装置200は、「情報処理装置」の一例に対応する。
【0013】
ナビゲーション装置200は、第1通信機器100Aに対して、特定識別情報DSPを送信する。特定識別情報DSPは、牽引車両VTに連結するシャーシ300の識別情報である。
第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する。また、第1通信機器100Aは、第1識別情報DS1、及び第1位置情報LC1を記憶する。第1識別情報DS1は、第1シャーシ300Aの識別情報である。第1位置情報LC1は、第1シャーシ300Aの位置を示す。第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合には、第1位置情報LC1を、ナビゲーション装置200に対して送信する。
【0014】
第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しない場合には、第1通信機器100Aは、第2通信機器100Bから第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。第2識別情報DS2は、第2シャーシ300Bの識別情報である。第2位置情報LC2は、第2シャーシ300Bの位置を示す。
第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合には、第1通信機器100Aは、第2位置情報LC2を、ナビゲーション装置200に対して送信する。
【0015】
第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致しない場合には、第1通信機器100Aは、第2通信機器100Bに対して、第3通信機器100Cから第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得させる。第3識別情報DS3は、第3シャーシ300Cの識別情報である。第3位置情報LC3は、第3シャーシ300Cの位置を示す。
また、第1通信機器100Aは、第2通信機器100Bから第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得する。
第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合には、第1通信機器100Aは、第3位置情報LC3を、ナビゲーション装置200に対して送信する。
【0016】
次に、図2を参照して、ナビゲーション装置200の構成について説明する。図2は、本実施形態に係るナビゲーション装置200の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、ナビゲーション装置200は、第2制御部210と、第2位置検出ユニット220と、第2操作機構230と、第2表示機構240と、第2通信インターフェースと、を備える。
第2制御部210は、ナビゲーション装置200の各部を制御する。第2制御部210は、第2位置検出ユニット220、第2操作機構230、第2表示機構240、及び第2通信インターフェース250と通信可能に接続される。
【0017】
第2位置検出ユニット220は、牽引車両VTの位置を検出する。第2位置検出ユニット220は、GNSS(Global Navigation Satellite System)信号を受信するGNSS受信器と、GNSS受信器が受信したGNSS信号に基づいて牽引車両VTの位置を算出するプロセッサーと、を備える。GNSS受信器、及びプロセッサーの図示は省略する。第2位置検出ユニット220は、牽引車両VTの位置を示す位置情報を第2制御部210に出力する。
【0018】
第2操作機構230は、ナビゲーション装置200に設けられた操作スイッチや、タッチパネル等の入力手段を備え、ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、操作に対応する検出信号を第2制御部210へ出力する。第2制御部210は、第2操作機構230からの入力に基づいて、ユーザーの操作に対応する処理を実行する。
【0019】
第2表示機構240は、LCD(Lquid Crystal Display)等を備え、第2制御部210の制御に従って、LCDへの情報の表示等を実行する。
【0020】
第2通信インターフェース250は、コネクター及びインターフェース回路を備え、第2制御部210に接続される。第2通信インターフェース250は、通信機器100の各々と通信するためのインターフェースである。第2通信インターフェース250は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に則って、通信機器100と通信するためのインターフェースである。
【0021】
第2制御部210は、第2プロセッサー210A及び第2メモリー210Bを備える。
第2メモリー210Bは、第2プロセッサー210Aが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第2メモリー210Bは、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置によって構成される。また、第2メモリー210Bは、第2プロセッサー210Aのワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。第2メモリー210Bは、第2制御部210によって処理されるデータ、及び第2プロセッサー210Aが実行する第2制御プログラムPG2等を記憶する。
【0022】
第2プロセッサー210Aは、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第2プロセッサー210Aとして機能する構成であってもよい。第2プロセッサー210Aは、第2制御プログラムPG2を実行してナビゲーション装置200の各部を制御する。
【0023】
第2プロセッサー210Aは、第2メモリー210Bの一部または全部、及び、その他の回路と統合されたSoC(System on Chip)で構成されてもよい。また、第2プロセッサー210Aは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。第2プロセッサー210Aの機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0024】
次に、第2制御部210の機能構成について説明する。第2制御部210は、送信部211と、受付部212と、表示制御部213と、第2通信制御部214と、第2識別情報記憶部216と、第2位置記憶部217と、を備える。
具体的には、第2プロセッサー210Aが、第2制御プログラムPG2を実行することによって、送信部211、受付部212、表示制御部213、及び第2通信制御部214、として機能する。また、第2プロセッサー210Aが、第2制御プログラムPG2を実行することによって、第2メモリー210Bを、第2識別情報記憶部216、及び第2位置記憶部217、として機能させる。
【0025】
第2識別情報記憶部216は、特定識別情報DSPを記憶する。特定識別情報DSPは、牽引車両VTに連結するシャーシ300の識別情報である。特定識別情報DSPは、例えば、第2制御部210が図略のサーバー装置から取得する。第2制御部210は、図略のサーバー装置と、例えば、Wi-Fi(登録商標)規格に則って、通信する。
例えば、牽引車両VTが、Wi-Fi(登録商標)規格に則った通信が可能な道路等を走行中に、第2制御部210は、特定識別情報DSPをサーバー装置から取得する。そして、第2制御部210は、特定識別情報DSPを第2識別情報記憶部216に記憶させる。
【0026】
第2位置記憶部217は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す特定位置情報LCPを記憶する。特定位置情報LCPは、例えば、第1位置情報LC1、第2位置情報LC2、又は第3位置情報LC3である。
特定識別情報DSPは、受付部212によって受け付けられ、受付部212によって第2位置記憶部217に記憶される。
【0027】
送信部211は、特定識別情報DSPを第1通信機器100Aへ送信する。例えば、ナビゲーション装置200が、Bluetooth(登録商標)規格に則って、第1通信機器100Aと通信可能になったときに、送信部211は、第1通信機器100Aからの要求に応じて、特定識別情報DSPを第1通信機器100Aへ送信する。
【0028】
受付部212は、特定位置情報LCPを通信機器100から受け付ける。例えば、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合には、受付部212は、第1位置情報LC1を、特定位置情報LCPとして、第1通信機器100Aから受け付ける。また、例えば、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合には、受付部212は、第2位置情報LC2を、特定位置情報LCPとして、第1通信機器100Aから受け付ける。また、例えば、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合には、受付部212は、第3位置情報LC3を、特定位置情報LCPとして、第1通信機器100Aから受け付ける。
【0029】
表示制御部213は、特定位置情報LCPを通信機器100から受付部212が受け付けたときに、特定位置情報LCPをLCDに表示する。例えば、ナビゲーション装置200は、図略の地図情報を記憶しており、表示制御部213は、特定位置情報LCPに対応する位置を示すマークを地図上に表示する。
【0030】
第2通信制御部214は、第2通信インターフェース250を介して、特定識別情報DSPを第1通信機器100Aへ送信する。また、第2通信制御部214は、第2通信インターフェース250を介して、第1位置情報LC1、第2位置情報LC2、又は第3位置情報LC3を、特定位置情報LCPとして、通信機器100から受信する。
【0031】
次に、図3を参照して、第1通信機器100Aの構成について説明する。図3は、本実施形態に係る第1通信機器100Aの構成の一例を示す図である。
第1通信機器100Aは、第1制御部110と、第1位置検出ユニット120と、測距センサー130と、第1通信インターフェース140と、を備える。また、第1通信機器100Aは、図略のバッテリーを備え、バッテリーから供給される電力によって駆動される。
第1制御部110は、第1通信機器100Aの各部を制御する。第1制御部110は、第1位置検出ユニット120、測距センサー130、及び第1通信インターフェース140と通信可能に接続される。また、第1制御部110は、第1シャーシ300Aに配置された第1連結機構320Aと通信可能に接続される。
第1連結機構320Aは、第1シャーシ300Aと、牽引車両VTとを連結する。
【0032】
第1位置検出ユニット120は、第1シャーシ300Aの位置を検出する。第1位置検出ユニット120は、GNSS信号を受信するGNSS受信器と、GNSS受信器が受信したGNSS信号に基づいて第1シャーシ300Aの位置を算出するプロセッサーと、を備える。GNSS受信器、及びプロセッサーの図示は省略する。第1位置検出ユニット120は、第1シャーシ300Aの位置を示す位置情報を第2制御部210に出力する。
【0033】
第1位置検出ユニット120は、例えば、第1シャーシ300Aの位置を、所定周期で検出する。所定周期は、例えば、1時間である。所定周期は、例えば、30分でもよいし、2時間でもよい。第1位置検出ユニット120は、第1シャーシ300Aの位置の検出結果を、第1制御部110へ出力する。
なお、第1シャーシ300Aの位置が、図6に示す固定治具330等によって固定されている場合には、第1位置検出ユニット120は、第1シャーシ300Aの位置の検出を停止する。
【0034】
測距センサー130は、他の通信機器100との間の距離を検出する。測距センサー130は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)方式に則って、他の通信機器100との間の距離を検出する。
【0035】
第1通信インターフェース140は、コネクター及びインターフェース回路を備え、第1制御部110に接続される。第1通信インターフェース140は、ナビゲーション装置200、及び、他の通信機器100の各々と通信するためのインターフェースである。第1通信インターフェース140は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に則って、ナビゲーション装置200、及び、他の通信機器100の各々と通信するためのインターフェースである。
第1通信インターフェース140は、「第1通信部」の一例に対応する。
【0036】
第1制御部110は、第1プロセッサー110A及び第1メモリー110Bを備える。
第1メモリー110Bは、第1プロセッサー110Aが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第1メモリー110Bは、磁気的記憶装置、フラッシュROM等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置によって構成される。また、第1メモリー110Bは、第1プロセッサー110Aのワークエリアを構成するRAMを含んでもよい。第1メモリー110Bは、第1制御部110によって処理されるデータ、及び第1プロセッサー110Aが実行する第1制御プログラムPG1等を記憶する。
【0037】
第1プロセッサー110Aは、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第1プロセッサー110Aとして機能する構成であってもよい。第1プロセッサー110Aは、第1制御プログラムPG1を実行して第1通信機器100Aの各部を制御する。
【0038】
第1プロセッサー110Aは、第1メモリー110Bの一部または全部、及び、その他の回路と統合されたSoCで構成されてもよい。また、第1プロセッサー110Aは、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSPとの組合せにより構成してもよい。第1プロセッサー110Aの機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0039】
次に、第1制御部110の機能構成について説明する。第1制御部110は、第1取得部111と、第2取得部112と、通知部113と、解除部114と、第1通信制御部115と、第1識別情報記憶部116と、第1位置記憶部117と、を備える。
具体的には、第1プロセッサー110Aが、第1制御プログラムPG1を実行することによって、第1取得部111、第2取得部112、通知部113、解除部114、及び第1通信制御部115、として機能する。また、第1プロセッサー110Aが、第1制御プログラムPG1を実行することによって、第1メモリー110Bを、第1識別情報記憶部116、及び第1位置記憶部117、として機能させる。
第1制御プログラムPG1は、「通信プログラム」の一例に対応する。
第1プロセッサー110Aは、「プロセッサー」の一例に対応する。
【0040】
第1識別情報記憶部116は、第1識別情報DS1を記憶する。第1識別情報DS1は、第1シャーシ300Aの識別情報である。第1識別情報DS1は、例えば、第1通信機器100Aが第1シャーシ300Aに取り付けられたときに、第1識別情報記憶部116に記憶される。
【0041】
第1位置記憶部117は、第1位置情報LC1を記憶する。第1位置情報LC1は、第1シャーシ300Aが配置された位置を示す。第1制御部110は、第1位置検出ユニット120の検出した第1シャーシ300Aの位置を示す情報を取得し、第1位置記憶部117に記憶された第1位置情報LC1を更新する。
【0042】
第1取得部111は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する。そして、第1取得部111は、取得した特定識別情報DSPを第1識別情報記憶部116に記憶させる。特定識別情報DSPは、牽引車両VTに連結するシャーシ300の識別情報である。
第1取得部111は、例えば、ナビゲーション装置200が、Bluetooth(登録商標)規格に則って、第1通信機器100Aと通信可能になったときに、ナビゲーション装置200から通信可能になったことを示す情報を受信する。ナビゲーション装置200から通信可能になったことを示す情報を受信した場合に、第1取得部111は、ナビゲーション装置200に対して、特定識別情報DSPの送信を要求することを示す情報を送信する。そして、第1取得部111は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する。
【0043】
第2取得部112は、第1識別情報記憶部116から第1識別情報DS1を読み出すことによって、第1識別情報DS1を取得する。そして、第2取得部112は、第1識別情報DS1が、特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しないと判定した場合には、第2取得部112は、第1通信インターフェース140に、第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。第2通信機器100Bは、第2シャーシ300Bに取り付けられ、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置される。所定範囲ARAは、例えば、第1通信機器100Aから10mの範囲である。第2識別情報DS2は、第2シャーシ300Bの識別情報である。第2位置情報LC2は、第2シャーシ300Bの位置を示す。
なお、第2取得部112は、第1通信インターフェース140に、他の通信機器100と通信させ、他の通信機器と通信可能である場合に、第2取得部112は、測距センサー130に、他の通信機器100との間の距離を取得させる。そして、他の通信機器100との間の距離が、所定範囲ARA内ではない場合には、第2取得部112は、他の通信機器100を、第2通信機器100Bとはしない。
第2通信機器100B、及び所定範囲ARAについては、図8を参照して更に説明する。
【0044】
第2取得部112は、第2識別情報DS2が、特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致しないと判定した場合には、第2取得部112は、第1通信インターフェース140に、第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bに第3通信機器100Cと通信させる。そして、第2取得部112は、第3通信機器100Cから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得する。第3通信機器100Cは、第3シャーシ300Cに取り付けられ、第2通信機器100Bから所定範囲ARB内に配置される。所定範囲ARBは、例えば、第2通信機器100Bから10mの範囲である。第3識別情報DS3は、第3シャーシ300Cの識別情報である。第3位置情報LC3は、第3シャーシ300Cの位置を示す。
なお、第2取得部112は、第1通信インターフェース140に、第2通信機器100と通信させ、第2通信機器100Bに他の通信機器100と通信させる。他の通信機器と通信可能である場合に、第2取得部112は、第2通信機器100Bの測距センサー130に、他の通信機器100との間の距離を取得させる。そして、他の通信機器100との間の距離が、所定範囲ARB内ではない場合には、第2取得部112は、他の通信機器100を、第3通信機器100Cとはしない。
第3通信機器100C、及び所定範囲ARBについては、図9を参照して更に説明する。
【0045】
通知部113は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、第1位置情報LC1を第1位置記憶部117から読み出す。そして、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第1位置情報LC1を、ナビゲーション装置200へ通知する。
また、通知部113は、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第2位置情報LC2を、ナビゲーション装置200へ通知する。
また、通知部113は、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第3位置情報LC3を、ナビゲーション装置200へ通知する。
【0046】
解除部114は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、第1シャーシ300Aに配置された第1連結機構320Aのロックを解除する。
第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、解除部114は、第2通信機器100Bに対して、第2シャーシ300Bに配置された第2連結機構320Bのロックを解除させる。具体的には、解除部114は、第1通信インターフェース140に、第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bに対して、第2シャーシ300Bに配置された第2連結機構320Bのロックを解除させる。
第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合に、解除部114は、第3通信機器100Cに対して、第3シャーシ300Cに配置された第3連結機構320Cのロックを解除させる。具体的には、解除部114は、第1通信インターフェース140に、第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bに第3通信機器100Cと通信させ、第3通信機器100Cに対して、第3シャーシ300Cに配置された第3連結機構320Cのロックを解除させる。
【0047】
第1通信制御部115は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを受信する。また、第1通信制御部115は、第1位置情報LC1、第2位置情報LC2、又は、第3位置情報LC3を、ナビゲーション装置200へ送信する。
また、第1通信制御部115は、第2通信機器100Bから第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を受信する。また、第1通信制御部115は、第3通信機器100Cから、第2通信機器100Bを経由して、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を受信する。
【0048】
次に、図4を参照して、第2通信機器100Bの構成について説明する。図4は、本実施形態に係る第2通信機器100Bの構成の一例を示す図である。
第2通信機器100Bは、図3を参照して説明した第1通信機器100Aと略同一の構成を有する。以下では、第1通信機器100Aと相違する点について主に説明し、第1通信機器100Aと同一の構成については、その説明を省略する。
第2通信機器100Bは、第1制御部110と、第1位置検出ユニット120と、測距センサー130と、第1通信インターフェース140と、を備える。
第1制御部110は、第2シャーシ300Bに配置された第2連結機構320Bと通信可能に接続される。第2連結機構320Bは、第2シャーシ300Bと、牽引車両VTとを連結する。
【0049】
第1位置検出ユニット120は、第2シャーシ300Bの位置を、所定周期で検出する。所定周期は、例えば、1時間である。第1位置検出ユニット120は、第2シャーシ300Bの位置を示す位置情報を第2制御部210に出力する。
なお、第2シャーシ300Bの位置が、図6に示す固定治具330等によって固定されている場合には、第1位置検出ユニット120は、第2シャーシ300Bの位置の検出を停止する。
【0050】
第1通信インターフェース140は、コネクター及びインターフェース回路を備え、第1制御部110に接続される。第1通信インターフェース140は、他の通信機器100の各々と通信するためのインターフェースである。
【0051】
次に、第1制御部110の機能構成について説明する。第1制御部110は、第2取得部112と、解除部114と、第1通信制御部115と、第1識別情報記憶部116と、第1位置記憶部117と、を備える。第2通信機器100Bの第1制御部110は、第1通信機器100Aの第1制御部110と比較して、第1取得部111、及び通知部113を備えない点で相違する。換言すれば、第2通信機器100Bの第1制御部110では、第1取得部111、及び通知部113の各々は、処理を実行しない。
【0052】
第1識別情報記憶部116は、第2識別情報DS2を記憶する。第2識別情報DS2は、第2シャーシ300Bの識別情報である。第2識別情報DS2は、例えば、第2通信機器100Bが第2シャーシ300Bに取り付けられたときに、第1識別情報記憶部116に記憶される。
【0053】
第1位置記憶部117は、第2位置情報LC2を記憶する。第2位置情報LC2は、第2シャーシ300Bが配置された位置を示す。第1制御部110は、第1位置検出ユニット120の検出した第2シャーシ300Bの位置を示す情報を取得し、第1位置記憶部117に記憶された第2位置情報LC2を更新する。
【0054】
第2取得部112は、第1通信機器100Aからの指示に従って、第1識別情報記憶部116から第2識別情報DS2を読み出し、第1位置記憶部117から第2位置情報LC2を読み出すことによって、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。
また、第2取得部112は、第1通信機器100Aからの指示に従って、第1通信インターフェース140に、第3通信機器100Cと通信させる。そして、第2取得部112は、第3通信機器100Cから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得する。
【0055】
解除部114は、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、第1通信機器100Aからの指示に従って、第2シャーシ300Bに配置された第2連結機構320Bのロックを解除させる。
【0056】
また、第1通信制御部115は、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を第1通信機器100Aへ送信する。
また、第1通信制御部115は、第3通信機器100Cから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を受信し、受信した第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を第1通信機器100Aへ送信する。
【0057】
次に、図5を参照して、第3通信機器100Cの構成について説明する。図5は、本実施形態に係る第3通信機器100Cの構成の一例を示す図である。
第3通信機器100Cは、図3を参照して説明した第1通信機器100Aと略同一の構成を有する。以下では、第1通信機器100Aと相違する点について主に説明し、第1通信機器100Aと同一の構成については、その説明を省略する。
第3通信機器100Cは、第1制御部110と、第1位置検出ユニット120と、測距センサー130と、第1通信インターフェース140と、を備える。
第1制御部110は、第3シャーシ300Cに配置された第3連結機構320Cと通信可能に接続される。第3連結機構320Cは、第3シャーシ300Cと、牽引車両VTとを連結する。
【0058】
第1位置検出ユニット120は、第3シャーシ300Cの位置を、所定周期で検出する。所定周期は、例えば、1時間である。第1位置検出ユニット120は、第3シャーシ300Cの位置を示す位置情報を第2制御部210に出力する。
なお、第3シャーシ300Cの位置が、図6に示す固定治具330等によって固定されている場合には、第1位置検出ユニット120は、第3シャーシ300Cの位置の検出を停止する。
【0059】
第1通信インターフェース140は、コネクター及びインターフェース回路を備え、第1制御部110に接続される。第1通信インターフェース140は、他の通信機器100の各々と通信するためのインターフェースである。
【0060】
次に、第1制御部110の機能構成について説明する。第1制御部110は、第2取得部112と、解除部114と、第1通信制御部115と、第1識別情報記憶部116と、第1位置記憶部117と、を備える。第3通信機器100Cの第1制御部110は、第1通信機器100Aの第1制御部110と比較して、第1取得部111、及び通知部113を備えない点で相違する。換言すれば、第3通信機器100Cの第1制御部110では、第1取得部111、及び通知部113の各々は、処理を実行しない。
【0061】
第1識別情報記憶部116は、第3識別情報DS3を記憶する。第3識別情報DS3は、第3シャーシ300Cの識別情報である。第3識別情報DS3は、例えば、第3通信機器100Cが第3シャーシ300Cに取り付けられたときに、第1識別情報記憶部116に記憶される。
【0062】
第1位置記憶部117は、第3位置情報LC3を記憶する。第3位置情報LC3は、第3シャーシ300Cが配置された位置を示す。第1制御部110は、第1位置検出ユニット120の検出した第3シャーシ300Cの位置を示す情報を取得し、第1位置記憶部117に記憶された第3位置情報LC3を更新する。
【0063】
第2取得部112は、第1通信機器100Aからの指示に従って、第1識別情報記憶部116から第3識別情報DS3を読み出し、第1位置記憶部117から第3位置情報LC3を読み出すことによって、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得する。
【0064】
解除部114は、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合に、第1通信機器100Aからの指示に従って、第3シャーシ300Cに配置された第3連結機構320Cのロックを解除させる。
【0065】
また、第1通信制御部115は、第1通信機器100Aからの指示に従って、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を第2通信機器100Bへ送信する。
【0066】
次に、図6を参照して、通信機器100、及び連結機構320のシャーシ300における配置について説明する。図6は、通信機器100、及び連結機構320のシャーシ300における配置の一例を示す斜視図である。
図6に示すように、シャーシ300は、シャーシ本体310、連結機構320、固定治具330、及びタイヤ340を備える。
図6には、第1方向D1、及び第2方向D2を示している。第1方向D1は、シャーシ300の前後方向に平行であり、第1方向D1はシャーシ300の後ろ方向を示す。第2方向D2は、シャーシ300の左右方向に平行であり、第2方向D2は、シャーシ300の右方向を示す。
【0067】
シャーシ本体310は、平面視略矩形状に形成される。第1方向D1は、シャーシ本体310の長手方向と平行であり、第2方向D2は、シャーシ本体310の短手方向と平行である。以下の説明において、第1方向D1を長手方向D1と記載する場合がある。また、第2方向D2を短手方向D2と記載する場合がある。シャーシ本体310は、固定治具330と、タイヤ340によって支持される。シャーシ本体310には、例えば、コンテナ等の荷物が載置される。
【0068】
連結機構320は、シャーシ本体310の前方端部に配置される。連結機構320は、シャーシ本体310と、牽引車両VTとを連結する。連結機構320は、図略のロック機構を有し、ロック機構がロック状態である場合には、連結機構320に牽引車両VTを連結できない。連結機構320に牽引車両VTを連結するためには、連結機構320のロック機構のロックを解除する必要がある。
通信機器100は、シャーシ本体310の前方端部の側面に配置される。
【0069】
固定治具330は、シャーシ本体310の前部に配置され、シャーシ本体310を支持する。固定治具330は、シャーシ300が牽引車両VTに連結されていない場合に、シャーシ本体310の前部を支持する。シャーシ300が牽引車両VTに連結されたときには、固定治具330は、折りたたまれ、シャーシ本体310に収納される。
【0070】
タイヤ340は、シャーシ本体310の後部に配置され、シャーシ本体310を支持する。シャーシ300が牽引車両VTに連結された場合には、タイヤ340は、後輪として機能する。
通信機器100は、例えば、シャーシ本体310の前端の左側の側面に配置される。
【0071】
図7図9には、牽引車両VT、及びシャーシ群30の配置を示している。また、図7図9には、東西南北の方向を示している。図7図9において、右方向が東方向であり、上方向が北方向である。
図7図9では、第1道路RD1が、東西方向に沿って延び、第2道路RD2が、南北方向に沿って延びる。牽引車両VTは、第1道路RD1を東向きに走行し、第1道路RD1と第2道路RD2との交差点の手前で停止している。牽引車両VTには、ナビゲーション装置200が搭載される。
【0072】
図7図9では、シャーシ群30は、第1道路RD1に対して北側で、且つ、第2道路RD2に対して東側に配置されている。また、シャーシ群30に含まれるシャーシ300の各々は、第1方向D1が東方向に向くように配置され、第2方向D2が北方向を向くように配置される。すなわち、平面視において、シャーシ300の長手方向D1は、東西方向と平行に配置され、シャーシ300の短手方向D2は、南北方向と平行に配置される。また、シャーシ300の各々は、略等間隔に碁盤目状に配置される。
図7図9の説明において、便宜上、東西方向に並ぶシャーシ300を第2道路RD2に近接する側から順に1列目、2列目、3列目、及び4列目と記載する。また、南北方向に並ぶシャーシ300を第1道路RD1に近接する側から順に、1行目、2行目、3行目、・・・、11行目と記載する。
【0073】
次に、図7を参照して、第1通信機器100Aについて更に説明する。図7は、第1通信機器100Aのシャーシ群30における配置の一例を示す平面図である。
図7には、ナビゲーション装置200から所定範囲ARVの領域を示す。所定範囲ARVは、ナビゲーション装置200と安定して通信可能な範囲を示す。所定範囲ARVは、例えば、ナビゲーション装置200から10mの範囲である。図7に示すように、シャーシ群30に含まれるシャーシ300のうち、1行目1列目の通信機器100が所定範囲ARVに含まれる。すなわち、1行目1列目の通信機器100がナビゲーション装置200と通信可能である。
そこで、シャーシ群30に含まれるシャーシ300のうち、1行目1列目の第1シャーシ300Aに配置される通信機器100が第1通信機器100Aに決定される。図7では、第1通信機器100Aが配置された第1シャーシ300Aにハッチングを付し、第1シャーシ300Aを太枠で示している。
第1通信機器100Aの第2取得部112は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合には、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第1位置情報LC1を、ナビゲーション装置200へ通知する。第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しない場合には、図8に示すように、第1通信機器100Aは第2通信機器100Bと通信する。
【0074】
次に、図8を参照して、第2通信機器100Bについて更に説明する。図8は、第2通信機器100Bのシャーシ群30における配置の一例を示す平面図である。
図8には、第1通信機器100Aから所定範囲ARAの領域を示す。所定範囲ARAは、第1通信機器100Aが通信可能な範囲のうち、安定して通信可能な範囲を示す。第1通信機器100Aは、所定範囲ARAを超えた範囲においても他の通信機器100と通信が可能であるが、第1通信機器100Aと他の通信機器100との距離に比例して、第1通信機器100Aで受信される他の通信機器100からの信号の強度が低下する。そこで、所定範囲ARAを超えた範囲の通信機器100から信号を精度よく受信することが困難である。そのため、本実施形態では、第1通信機器100Aは、安定して可能な範囲のである所定範囲ARA内の他の通信機器100と通信を行う。ここで、所定範囲ARAは、例えば、第1通信機器100Aから10mの範囲である。
所定範囲ARAに通信機器100が含まれるシャーシ300にハッチングを付している。例えば、第2通信機器100B1、第2通信機器100B2、・・・第2通信機器100B9が、所定範囲ARAに含まれる。この場合には、第1通信機器100Aの第2取得部112は、第2通信機器100B1~第2通信機器100B9の各々から第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。第2通信機器100B1~第2通信機器100B9を、以下の説明において、第2通信機器群100BGと記載する場合がある。そして、第1通信機器100Aの第2取得部112は、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
【0075】
第2通信機器100B1~第2通信機器100B9のいずれかの第2識別情報DS2が、特定識別情報DSPと一致する場合には、通知部113は、以下の処理を実行する。すなわち、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第2識別情報DS2に対応する第2位置情報LC2をナビゲーション装置200へ通知する。
【0076】
第2通信機器100B1~第2通信機器100B9の全ての第2識別情報DS2が、特定識別情報DSPと一致しない場合には、第2取得部112は、以下の処理を実行する。すなわち、第2取得部112は、例えば、第2通信機器100B1~第2通信機器100B9のうち、第1方向D1及び第2方向D2のうち、いずれかにおいて隣に位置する他の通信機器100がなく、且つ、所定範囲ARAにおいて最も第1通信機器から離間した通信機器100を第2通信機器200Bとして選定する。本実施形態では、第2取得部112は、他の通信機器100が第1方向D1の一方側で隣に位置せず、且つ、所定範囲ARAにおいて最も第1通信機器100Aから離間した第2通信機器100B1を、第3通信機器100Cと通信させる第2通信機器100Bとして選定する。図8では、第3通信機器100Cと通信させる第2通信機器100Bとして選定される第2通信機器100B1が配置された第2シャーシ300Bを太枠で示している。
また、第2取得部112は、これに限らず、第3通信機器100Cと通信をさせる第2通信機器100Bを、他の通信機器が第2方向D2の一方側で隣に位置せず、且つ、所定範囲ARAにおいて最も第1通信機器100Aから離間している第2通信機器B9として選定してもよい。
【0077】
次に、図9を参照して、第3通信機器100Cについて更に説明する。図9は、第3通信機器100Cのシャーシ群30における配置の一例を示す平面図である。
図9は、第2通信機器100Bから所定範囲ARBの領域を示す。所定範囲ARBは、第2通信機器100Bが通信可能な範囲のうち、安定して通信可能な範囲を示す。第2通信機器100Bは、所定範囲ARBを超えた範囲においても他の通信機器100と通信が可能であるが、第2通信機器100Bと他の通信機器100との距離に比例して、第2通信機器100Bで受信される他の通信機器100からの信号の強度が低下する。そこで、所定範囲ARBを超えた範囲の通信機器100から信号を精度よく受信することが困難である。そのため、本実施形態では、第2通信機器100Bは、安定して可能な範囲のである所定範囲ARB内の他の通信機器100と通信を行う。ここで、所定範囲ARBは、例えば、第2通信機器100Bから10mの範囲である。
所定範囲ARBに通信機器100が含まれ、且つ、第2通信機器100B1~第2通信機器100B9には含まれないシャーシ300にハッチングを付している。例えば、第3通信機器100C3、第3通信機器100C2、・・・第3通信機器100C8が、所定範囲ARBに含まれ、且つ、第2通信機器100B1~第2通信機器100B9には含まれない。この場合には、第1通信機器100Aの第2取得部112は、第2通信機器100Bに対して、第3通信機器100C1~第3通信機器100C8の各々から第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得させる。第3通信機器100C1~第3通信機器100C8を、以下の説明において、第3通信機器群100CGと記載する場合がある。そして、第1通信機器100Aの第2取得部112は、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
【0078】
第3通信機器100C1~第3通信機器100C8のいずれかの第3識別情報DS3が、特定識別情報DSPと一致する場合には、通知部113は、以下の処理を実行する。すなわち、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第3識別情報DS3に対応する第3位置情報LC3をナビゲーション装置200へ通知する。
第3通信機器100C1~第3通信機器100C8の全ての第3識別情報DS3が、特定識別情報DSPと一致しない場合には、第2取得部112は、処理を終了する。
【0079】
次に、図10を参照して、第1通信機器100Aの第1制御部110の処理について説明する。図10は、第1通信機器100Aの第1制御部110の処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、ステップS101において、第1取得部111は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する。
次に、ステップS103において、第2取得部112は、第1位置記憶部117から第1識別情報DS1を読み出すことによって、第1識別情報DS1を取得する。
次に、ステップS105において、第2取得部112は、第1識別情報DS1が、特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
【0080】
第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しないと第2取得部112が判定した場合(ステップS105;NO)には、処理がステップS111へ進む。第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107へ進む。
そして、ステップS107において、通知部113は、第1位置情報LC1を第1位置記憶部117から読み出す。
次に、ステップS109において、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第1位置情報LC1を、ナビゲーション装置200へ送信する。その後、処理が終了する。
【0081】
ステップS105でNOの場合には、ステップS111において、第2取得部112は、第2通信機器群100BGと通信する。図8に示すように、第2通信機器群100BGは、例えば、第2通信機器100B1~第2通信機器100B9で構成される。
次に、ステップS113において、第2通信機器群100BGを構成する通信機器100のうち1台の通信機器100から第2識別情報DS2を取得する。
次に、ステップS115において、第2取得部112は、第2識別情報DS2が、特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
【0082】
第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致しないと第2取得部112が判定した場合(ステップS115;NO)には、処理がステップS121へ進む。第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合(ステップS115;YES)には、処理がステップS117へ進む。
そして、ステップS117において、第2取得部112は、第2識別情報DS2に対応する通信機器100から第2位置情報LC2を取得する。
次に、ステップS119において、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第2位置情報LC2を、ナビゲーション装置200へ送信する。その後、処理が終了する。
【0083】
ステップS115でNOの場合には、ステップS121において、第2取得部112は、第2通信機器群100BGに含まれる全ての通信機器100から第2識別情報DS2を取得したか否かを判定する。
第2通信機器群100BGに含まれる全ての通信機器100から第2識別情報DS2を取得してはいないと第2取得部112が判定した場合(ステップS121;NO)には、処理がステップS111に戻る。そして、ステップS111において、第2取得部112は、第2通信機器群100BGに含まれる通信機器100のうち、第2識別情報DS2を取得していない通信機器100と通信する。
第2通信機器群100BGに含まれる全ての通信機器100から第2識別情報DS2を取得したと第2取得部112が判定した場合(ステップS121;YES)には、処理がステップS123へ進む。
【0084】
そして、ステップS123において、第2取得部112は、例えば、第2通信機器100B1を、第3通信機器100Cと通信させる通信機器100である第2通信機器100Bとして選定する。
次に、ステップS125において、第2取得部112は、第2通信機器100Bに対して、第3通信機器群100CGと通信させる。第3通信機器群100CGは、第3通信機器100C1~第3通信機器100C8で構成される。
次に、ステップS127において、第2取得部112は、第3通信機器群100CGを構成する通信機器100のうち1台の通信機器100から第3識別情報DS3を取得する。具体的には、第2取得部112は、第2通信機器100Bに対して、第3通信機器群100CGを構成する通信機器100のうち1台の通信機器100から第3識別情報DS3を取得させる。そして、第2取得部112は、第2通信機器100Bから第3識別情報DS3を取得する。
次に、ステップS129において、第2取得部112は、第3識別情報DS3が、特定識別情報DSPと一致するか否かを判定する。
【0085】
第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致しないと第2取得部112が判定した場合(ステップS129;NO)には、処理がステップS135へ進む。第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致すると第2取得部112が判定した場合(ステップS129;YES)には、処理がステップS131へ進む。
そして、ステップS131において、第2取得部112は、第3識別情報DS3に対応する通信機器100から第3位置情報LC3を取得する。具体的には、第2取得部112は、第2通信機器100Bに対して、第3識別情報DS3に対応する通信機器100から第3位置情報LC3を取得させる。そして、第2取得部112は、第2通信機器100Bから第3位置情報LC3を取得する。
次に、ステップS133において、通知部113は、特定識別情報DSPに対応するシャーシ300の位置を示す情報として、第3位置情報LC3を、ナビゲーション装置200へ送信する。その後、処理が終了する。
【0086】
ステップS129でNOの場合には、ステップS135において、第2取得部112は、第3通信機器群100CGに含まれる全ての通信機器100から第3識別情報DS3を取得したか否かを判定する。
第3通信機器群100CGに含まれる全ての通信機器100から第3識別情報DS3を取得してはいないと第2取得部112が判定した場合(ステップS135;NO)には、処理がステップS125に戻る。そして、ステップS125において、第2取得部112は、第3通信機器群100CGに含まれる通信機器100のうち、第3識別情報DS3を取得していない通信機器100と通信する。
第3通信機器群100CGに含まれる全ての通信機器100から第3識別情報DS3を取得したと第2取得部112が判定した場合(ステップS135;YES)には、その後、処理が終了する。
【0087】
ステップS101は、「第1取得ステップ」の一例に対応する。ステップS113、及びステップS117は、「第2取得ステップ」の一例に対応する。ステップS119は、「通知ステップ」の一例に対応する。
【0088】
[本実施形態及び作用効果]
以上、図1図10を参照して説明したように、本実施形態に係る通信機器100は、複数のシャーシ300の各々に取付けられる通信機器100であって、通信機器100は、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aに取り付けられ、第1シャーシ300Aの識別情報である第1識別情報DS1、及び第1シャーシ300Aの位置を示す第1位置情報LC1を記憶する第1通信機器100Aと、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aと異なる第2シャーシ300Bに取り付けられ、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置され、第2シャーシ300Bの識別情報である第2識別情報DS2、及び第2シャーシ300Bの位置を示す第2位置情報LC2を記憶する第2通信機器100Bと、を含み、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び第2通信機器100Bと通信する第1通信インターフェース140と、第1制御部110と、を備え、第1制御部110は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する第1取得部111と、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する第2取得部112と、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する通知部113と、を備える。
【0089】
すなわち、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得し、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得し、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する。
よって、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置された第2シャーシ300Bの識別情報である第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2シャーシ300Bの位置を示す第2位置情報LC2を通知できる。したがって、ナビゲーション装置200がサーバー装置と通信できない場合であっても、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知できる。換言すれば、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置された第2シャーシ300Bに対応する第2識別情報DS2のいずれか1つが、特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知できる。
【0090】
また、上記通信機器100において、第2取得部112は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しない場合に、第1通信インターフェース140を介して、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。
よって、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致しない場合に、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する。換言すれば、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合には、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得しない。したがって、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合には、第1通信機器100Aの処理を簡素化できる。
【0091】
また、上記通信機器100において、第2シャーシ300Bは、ナビゲーション装置200が配置される牽引車両VTと連結する第2連結機構320Bを備え、第1制御部110は、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、第2連結機構320Bのロックを解除する解除部114を更に備える。
よって、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、第2連結機構320Bのロックを解除する。したがって、第2シャーシ300Bの第2連結機構320Bを牽引車両VTと連結することが可能になる。
【0092】
また、上記通信機器100において、通知部113は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第1位置情報LC1を通知する。
よって、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200は、牽引車両VTと連結するシャーシ300の位置として、第1位置情報LC1を受信する。したがって、ナビゲーション装置200がサーバー装置と通信できない場合であっても、ナビゲーション装置200は、牽引車両VTと連結するシャーシ300の位置として、第1位置情報LC1を受信できる。
【0093】
また、上記通信機器100において、第1シャーシ300Aは、ナビゲーション装置200が配置される牽引車両VTと連結する第1連結機構320Aを備え、第1制御部110は、第1識別情報DS1が特定識別情報DSPと一致する場合に、第1連結機構320Aのロックを解除する解除部114を更に備える。
よって、できる。
【0094】
また、上記通信機器100において、通信機器100は、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300A及び第2シャーシ300Bと異なる第3シャーシ300Cに取り付けられ、第2通信機器100Bから所定範囲ARB内に配置され、第3シャーシ300Cの識別情報である第3識別情報DS3、及び第3シャーシ300Cの位置を示す第3位置情報LC3を記憶する第3通信機器100C、を含み、第2取得部112は、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致しない場合に、第2通信機器100Bに第3通信機器100Cと通信させ、第2通信機器100Bに第3通信機器100Cから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得させ、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得し、通知部113は、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第3位置情報LC3を通知する。
すなわち、第2通信機器100Bに第3通信機器100Cから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得させ、第2通信機器100Bから、第3識別情報DS3、及び第3位置情報LC3を取得し、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第3位置情報LC3を通知する。
よって、第2通信機器100Bから所定範囲ARB内に配置された第3シャーシ300Cの識別情報である第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第3シャーシ300Cの位置を示す第3位置情報LC3を通知できる。したがって、ナビゲーション装置200がサーバー装置と通信できない場合であっても、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第3位置情報LC3を通知できる。換言すれば、第2通信機器100Bから所定範囲ARB内に配置された第3シャーシ300Cに対応する第3識別情報DS3のいずれか1つが、特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第3位置情報LC3を通知できる。
【0095】
また、上記通信機器100において、第2通信機器100Bは、第1通信機器100Aと通信可能な通信機器100のうち、第1通信機器100Aに対して最も離間した通信機器100である。
よって、第2通信機器100Bは、第1通信機器100Aに対して最も離間した通信機器100であるため、第2通信機器100Bが第1通信機器100Aに対して近接する場合と比較して、第3通信機器100Cとして、多くの通信機器100と通信できる。したがって、第3識別情報DS3が特定識別情報DSPと一致する確率を増大できる。換言すれば、ナビゲーション装置200へ第3位置情報LC3を通知する確率を増大できる。
【0096】
また、上記通信機器100において、複数のシャーシ300の各々は、平面視略矩形状のシャーシであり、ナビゲーション装置200は、牽引車両VTに配置され、第2通信機器100Bは、第1通信機器100Aと通信可能な通信機器100のうち、第1通信機器100Aに対して、シャーシ300の長手方向D1、又は短手方向D2に、最も離間した通信機器100である。
よって、第2通信機器100Bを適正に選定できる。第2通信機器100Bが短手方向D2に、最も離間した通信機器100である場合には、例えば、図9を参照して説明したように、第2通信機器100Bは、第2道路RD2に近接する第2シャーシ300Bに配置される。また、第2通信機器100Bは、第2道路RD2に近接する第3シャーシ300Cに配置される第3通信機器100C1、第3通信機器100C2、及び第3通信機器100C3と通信できる。したがって、第2道路RD2に近接するシャーシ300の識別情報DSを効率的に取得できる。
【0097】
本実施形態に係る通信システム1は、複数のシャーシ300の各々に取付けられる通信機器100と、ナビゲーション装置200とを備える通信システム1であって、通信機器100は、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aに取り付けられ、第1シャーシ300Aの識別情報である第1識別情報DS1、及び第1シャーシ300Aの位置を示す第1位置情報LC1を記憶する第1通信機器100Aと、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aと異なる第2シャーシ300Bに取り付けられ、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置され、第2シャーシ300Bの識別情報である第2識別情報DS2、及び第2シャーシ300Bの位置を示す第2位置情報LC2を記憶する第2通信機器100Bと、を含み、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び第2通信機器100Bと通信する第1通信インターフェース140と、第1制御部110と、を備え、第1制御部110は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する第1取得部111と、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する第2取得部112と、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する通知部113と、を備える。
したがって、本実施形態に係る通信システム1は、本実施形態に係る通信機器100と同様の効果を奏することができる。
【0098】
本実施形態に係る通信機器100の通信方法は、複数のシャーシ300の各々に取付けられる通信機器100の通信方法であって、通信機器100は、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aに取り付けられ、第1シャーシ300Aの識別情報である第1識別情報DS1、及び第1シャーシ300Aの位置を示す第1位置情報LC1を記憶する第1通信機器100Aと、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aと異なる第2シャーシ300Bに取り付けられ、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置され、第2シャーシ300Bの識別情報である第2識別情報DS2、及び第2シャーシ300Bの位置を示す第2位置情報LC2を記憶する第2通信機器100Bと、を含み、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び第2通信機器100Bと通信する第1通信インターフェース140と、第1制御部110と、を備え、第1制御部110は、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する第1取得ステップと、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する第2取得ステップと、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する通知ステップと、を実行する。
したがって、本実施形態に係る通信機器100の通信方法は、本実施形態に係る通信機器100と同様の効果を奏することができる。
【0099】
本実施形態に係る第1制御プログラムPG1が記録された記録媒体は、複数のシャーシ300の各々に取付けられる通信機器100の第1制御プログラムPG1が記録された記録媒体であって、通信機器100は、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aに取り付けられ、第1シャーシ300Aの識別情報である第1識別情報DS1、及び第1シャーシ300Aの位置を示す第1位置情報LC1を記憶する第1通信機器100Aと、複数のシャーシ300のうちの第1シャーシ300Aと異なる第2シャーシ300Bに取り付けられ、第1通信機器100Aから所定範囲ARA内に配置され、第2シャーシ300Bの識別情報である第2識別情報DS2、及び第2シャーシ300Bの位置を示す第2位置情報LC2を記憶する第2通信機器100Bと、を含み、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び第2通信機器100Bと通信する第1通信インターフェース140と、第1制御部110と、を備え、第1制御部110の第1プロセッサー110Aは、第1制御プログラムPG1を実行することによって、ナビゲーション装置200から特定識別情報DSPを取得する第1取得部111、第1通信インターフェース140に第2通信機器100Bと通信させ、第2通信機器100Bから、第2識別情報DS2、及び第2位置情報LC2を取得する第2取得部112、及び、第2識別情報DS2が特定識別情報DSPと一致する場合に、ナビゲーション装置200へ第2位置情報LC2を通知する通知部113、として機能する。
したがって、本実施形態に係る第1制御プログラムPG1が記録された記録媒体は、本実施形態に係る通信機器100と同様の効果を奏することができる。
【0100】
[他の実施形態]
上述した本実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の本実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0101】
本実施形態では、「対象物」がシャーシ300であり、車両が牽引車両VTである場合について説明するが、これに限定されない。例えば、「対象物」がパレットであり、車両がフォークリフトであってもよい。
【0102】
また、本実施形態では、「情報処理装置」がナビゲーション装置200である場合について説明するが、これに限定されない。「情報処理装置」が、例えば、スマートフォンでもよい。また、「情報処理装置」が、タブレット端末でもよい。また、「情報処理装置」が、ノートパソコンでもよい。
【0103】
本実施形態では、ナビゲーション装置200は、通信機器100の各々と、Bluetooth(登録商標)規格に則って、通信するが、これに限定されない。例えば、ナビゲーション装置200は、通信機器100の各々と、UWB(Ultra Wide Band)規格に則って、通信してもよい。
【0104】
本実施形態では、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び、他の通信機器100の各々と、Bluetooth(登録商標)規格に則って、通信するが、これに限定されない。例えば、第1通信機器100Aは、ナビゲーション装置200、及び、他の通信機器100の各々と、UWB(Ultra Wide Band)規格に則って、通信してもよい。
【0105】
本実施形態では、測距センサー130が、RSSI方式に則って、他の通信機器100との間の距離を検出する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、測距センサー130が、AOA(Angle of Arrival)方式に則って、他の通信機器100との間の距離を検出してもよい。また、例えば、測距センサー130が、TOA(Time of Arrival)方式に則って、他の通信機器100との間の距離を検出してもよい。
【0106】
また、図2図5に示す各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、ナビゲーション装置200、及び通信機器100の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0107】
また、図10に示すフローチャートの処理単位は、第1通信機器100Aの第1制御部110の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図10のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0108】
また、通信機器100の通信方法は、第1通信機器100Aの第1制御部110が備える第1プロセッサー110Aに、第1通信機器100Aの通信方法に対応した第1制御プログラムPG1を実行させることで実現できる。また、第1制御プログラムPG1は、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。
記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、第1通信機器100Aが備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
第1制御プログラムPG1をサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から通信機器100に、第1制御プログラムPG1をダウンロードすることで、通信機器100の通信方法を実現することもできる。
【符号の説明】
【0109】
1…通信システム、100…通信機器、100A…第1通信機器、100B、100B1-100B9…第2通信機器、100BG…第2通信機器群、100C、100C1-100C8…第3通信機器、100CG…第3通信機器群、110…第1制御部、110A…第1プロセッサー(プロセッサー)、110B…第1メモリー、111…第1取得部、112…第2取得部、113…通知部、114…解除部、115…第1通信制御部、116…第1識別情報記憶部、117…第1位置記憶部、120…第1位置検出ユニット、130…測距センサー、140…第1通信インターフェース(第1通信部)、200…ナビゲーション装置(情報処理装置)、250…第2通信インターフェース、300…シャーシ(対象物)、300A…第1シャーシ(第1対象物)、300B…第2シャーシ(第2対象物)、300C…第3シャーシ(第3対象物)、320…連結機構、320A…第1連結機構、320B…第2連結機構、320C…第3連結機構、330…固定治具、ARV、ARA、ARB…所定範囲、D1…第1方向、長手方向、D2…第2方向、短手方向、DS…識別情報、DS1…第1識別情報、DS2…第2識別情報、DS3…第3識別情報、DSP…特定識別情報、LC1…第1位置情報、LC2…第2位置情報、LC3…第3位置情報、LCP…特定位置情報、PG1…第1制御プログラム(通信プログラム)、VT…牽引車両(車両)。
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