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特開2024-136717情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136717
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/30 20230101AFI20240927BHJP
   G06Q 10/20 20230101ALI20240927BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G06Q10/30
G06Q10/20
H02J7/00 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023047927
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】数野 修一
【テーマコード(参考)】
5G503
5L049
【Fターム(参考)】
5G503EA08
5G503GD03
5G503GD06
5L049CC11
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】リサイクル品を適切に供給することができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得する取得部と、前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する判定部と、を備える、情報処理装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得する取得部と、
前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する判定部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記給電装置の出力が低下し、または内部抵抗が増大するほど、前記給電装置の劣化が進行していると判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
複数の前記管理装置のそれぞれにおける前記給電装置がリサイクルされたリサイクル品の需要を特定する特定部と、
判定された前記リサイクルポテンシャル及び特定された前記リサイクル品の需要に基づいて、前記給電装置の供給元となる供給元管理環境及び前記リサイクル品の供給先となる供給先管理環境を決定する決定部と、をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、緊急環境である管理環境を前記供給先管理環境として優先的に決定する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記給電装置をリサイクル処理するリサイクル拠点までの距離に応じて前記リサイクルポテンシャルを調整し、
前記リサイクル拠点までの距離が長いほど、前記リサイクルポテンシャルを低く調整する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判定部は、取得された前記劣化情報のうち、除外条件を満たす劣化情報を除外した劣化情報に基づいて、前記リサイクルポテンシャルを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が、
管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得し、
前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置のプロセッサに、
管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得し、
前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する、ことを行わせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電動車両に搭載されるバッテリや燃料電池などの給電装置は給電量が多いことから、劣化が進むと、給電量を少なくした給電装置としてリサイクルされることがある。給電装置をリサイクルするための情報は、例えば、役所、各種事業所、リサイクル工場、リバーパス工場などの多様なコミュニティにおいて管理されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-220976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、リサイクルに関する情報は、複数のコミュニティでそれぞれ管理されており、コミュニティ間で情報交換されることは少なかった。このため、リサイクル品となる給電装置の需要と供給がマッチングされないことがあり、リサイクル品となる給電装置を適切に供給することが難しかった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、リサイクル品を適切に供給することができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る情報処理装置は、管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得する取得部と、前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する判定部と、を備える、情報処理装置である。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記判定部は、前記給電装置の出力が低下し、または内部抵抗が増大するほど、前記給電装置の劣化が進行していると判定する、ものである。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、複数の前記管理装置のそれぞれにおける前記給電装置がリサイクルされたリサイクル品の需要を特定する特定部と、
判定された前記リサイクルポテンシャル及び特定された前記リサイクル品の需要に基づいて、前記給電装置の供給元となる供給元管理環境及び前記リサイクル品の供給先となる供給先管理環境を決定する決定部と、をさらに備える、ものである。
【0009】
(4):上記(3)の態様において、前記決定部は、緊急環境である管理環境を前記供給先管理環境として優先的に決定する、ものである。
【0010】
(5):上記(1)の態様において、前記判定部は、前記給電装置をリサイクル処理するリサイクル拠点までの距離に応じて前記リサイクルポテンシャルを調整し、
前記リサイクル拠点までの距離が長いほど、前記リサイクルポテンシャルを低く調整する、ものである。
【0011】
(6):上記(1)の態様において、前記判定部は、取得された前記劣化情報のうち、除外条件を満たす劣化情報を除外した劣化情報に基づいて、前記リサイクルポテンシャルを判定する、ものである。
【0012】
(7):この発明の一態様に係る情報処理方法は、情報処理装置が、管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得し、前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する、情報処理方法である。
【0013】
(8):この発明の一態様に係るプログラムは、情報処理装置のプロセッサに、管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得し、前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する、ことを行わせる、プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
(1)~(8)の態様によれば、リサイクル品を適切に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態に係る情報処理装置100の使用環境と構成の一例を示す図である。
図2】劣化情報DB152の内容の一例を示す図である。
図3】調整情報154の内容の一例を示す図である。
図4】情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図5】情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
【0017】
図1は、実施形態に係る情報処理装置100の使用環境と構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、例えば、複数の管理装置10(第1管理装置10-1、第2管理装置10-2、・・・、第n管理装置10-n)、及びリサイクル拠点200と、ネットワークNWを通じて通信する。情報処理装置100は、第1管理装置10-1、第2管理装置10-2、・・・、第n管理装置10-nにより送信される情報等に基づいて、リサイクル品に関する情報を生成する。以下の説明において、枝番を付した構成について区別しない場合には、枝番を省略して説明する。
【0018】
第1管理装置10-1は、第1コミュニティCT1に属する電力機器の電力を管理する。電力機器には、車両20に搭載された車載給電装置21、定置型ESS(Energy Storage System)30内の蓄電池31、及びMPP(Mobile Power Pack)保管庫40に格納された複数のMPP41が含まれる。第2管理装置10-2、・・・、第n管理装置10-nは、それぞれ第2コミュニティCT2、・・・、第nコミュニティCTnに属する車載給電装置21、蓄電池31、及びMPP41の電力の情報を管理する。
【0019】
第1コミュニティCT1~第nコミュニティCTnのそれぞれに属する車両20には、車載給電装置21及び給電制御システム22が搭載される。車両20に搭載される車載給電装置21は、例えば、バッテリや燃料電池を含む。バッテリは、例えば、リチウムイオン電池(Lithium-Ion Battery:LIB)や、ニッケル水素電池、全固体電池など、充電と放電とを繰り返すことができる二次電池である。バッテリは、鉛蓄電池、ナトリウムイオン電池などの他、電気二重層キャパシタなどのキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池などでもよい。コミュニティは、例えば、役所、各種事業所、リサイクル工場、リバーパス工場などにより運営される。コミュニティは、管理環境の一例である。
【0020】
給電制御システム22は、車載給電装置21に対する電気の放充電を制御する。給電制御システム22は、車載給電装置21の電流値、電圧値、温度等の電力に関する電力情報(以下、車載給電装置電力情報)を検出する。給電制御システム22は、例えば、TCU(Telematics Control Unit)を備える。TCUは、車両に搭載され、車両を周囲の装置等と無線で接続することにより他のシステムとの間で情報を交換するシステムである。給電制御システム22は、検出した車載給電装置電力情報を、TCUを利用して、ネットワークNWを通じて管理装置10に送信する。
【0021】
車両20は、車両20の位置を特定するGNSS(Global Navigation Satellite System)装置を備えていてもよい。この場合、給電制御システム22は、車載給電装置電力情報を管理装置10に送信する際に、GNSS装置により特定された車両20の位置(車載給電装置21の位置)を特定する位置情報(以下、GNSS情報)を車載給電装置電力情報に付加してもよい。
【0022】
定置型ESS30は、例えば、蓄電池31と、電力制御システム32とを備える。例えば、蓄電池31と電力制御システム32を組み合わせて電力系統に連系し、状況に応じて電力の貯蔵及び放出を行うシステムである。電力制御システム32は、蓄電池31の電流値、電圧値、温度等の電力に関する電力情報(以下、ESS電力情報)を検出する。電力制御システム32は、検出したESS電力情報を、ネットワークNWを通じて管理装置10に送信する。
【0023】
定置型ESS30は、蓄電池31を設置した際に、蓄電池31の設置位置を示す位置情報(以下、ESS位置情報)を計測して記憶部に記憶しておいてよい。この場合、電力制御システム32は、定置型ESS30を設置した後、最初に管理装置10に送信するESS電力情報に、定置型ESS30の記憶部に記憶されたESS位置情報を付加してよい。
【0024】
MPP保管庫40は、バッテリ交換ステーションに設置される。MPP保管庫40は、例えば、MPP41を格納して保管するスロットを複数備える。MPP保管庫40は、MPP41をスロット内に格納して保管する際に、充電量が少なくなったMPP41に対して充電可能とされている。
【0025】
MPP41は、例えば、電動二輪車に搭載される可搬式のバッテリである。MPP41は、電動二輪車以外の電動車両、例えば4輪の電動車両に搭載されるものでもよいし、ロボットなどに搭載されるものでもよい。MPP保管庫40が設置されるバッテリ交換ステーションは、例えば複数の拠点(位置)において建設されている。電動二輪車は、充電量が少なくなったMPP41を複数のバッテリ交換ステーションのいずれにおいても、充電量が多いMPPと交換可能とされている。
【0026】
MPP保管庫40は、充電制御システム42を備える。充電制御システム42は、MPP保管庫40に格納されたMPPの電流値、電圧値、温度等の電力に関する電力情報(以下、MPP電力情報)を検出する。充電制御システム42は、検出したMPP電力情報を、ネットワークNWを通じて管理装置10に送信する。
【0027】
MPP保管庫40は、MPP41の保管を開始した際に、MPP保管庫40の設置位置を示す位置情報(以下、MPP位置情報)を計測して記憶部に記憶しておいてよい。この場合、充電制御システム42は、MPP40の保管を開始した後、最初に管理装置10に送信するESS電力情報に、MPP保管庫40の記憶部に記憶されたMPP位置情報を付加してよい。MPP位置情報は、MPP41を搭載した電動二輪車等により送信されてもよい。
【0028】
管理装置10は、給電制御システム22により送信される車載給電装置電力情報に基づいて、複数の車載給電装置21の個々の劣化を判定する。管理装置10は、例えば、車載給電装置21がバッテリである場合に、車載給電装置電力情報に基づいて、車載給電装置21の最大SOC(State Of Charge)を算出する。車載給電装置21のエネルギー容量は一定であるが、車載給電装置21の最大SOCは、車載給電装置21の劣化に伴って減少する。管理装置10は、算出した最大SOCに基づいて、車載給電装置21の劣化を判定する。
【0029】
管理装置10は、例えば、車載給電装置21が燃料電池である場合に、車載給電装置電力情報に基づいて車載給電装置21の出力電圧を取得する。管理装置10は、取得した出力電圧に基づいて、車載給電装置21の劣化を判定する。管理装置10は、他の手段により車載給電装置21の劣化を判定してもよい。車載給電装置21は、上記の管理装置10と同様の処理により車載給電装置21の劣化を判定し、管理装置10に送信することにより、管理装置10が車載給電装置21の劣化を取得してもよい。
【0030】
管理装置10は、電力制御システム32により送信されるESS電力情報に基づいて、複数の蓄電池31の個々の劣化を判定する。管理装置10は、例えば、ESS電力情報に基づいて、蓄電池31の最大SOCを算出し、算出した最大SOCに基づいて、蓄電池31の劣化を判定する。管理装置10は、充電制御システム42により送信されるMPP電力情報に基づいて、複数のMPP41の個々の劣化を判定する。
【0031】
管理装置10は、例えば、MPP電力情報に基づいて、MPP41の最大SOCを算出し、算出した最大SOCに基づいて、MPP41の劣化を判定する。管理装置10は、他の手段により蓄電池31及びMPP41の劣化を判定してもよい。電力制御システム32及び充電制御システム42は、上記の管理装置10と同様の処理により蓄電池31の劣化及びMPP41の劣化を判定し、管理装置10に送信することにより、管理装置10が蓄電池31の劣化及びMPP41の劣化を取得してもよい。
【0032】
管理装置10は、判定しまたは取得した車載給電装置21、蓄電池31、及びMPPの劣化を含む劣化情報を生成し、ネットワークNWを介して、情報処理装置100に送信する。管理装置10は、電力情報に位置情報が付加されていた場合には、電力情報に付加されていた位置情報を劣化情報に付加する。管理装置10は、車載給電装置電力情報、ESS電力情報、及びMPP電力情報を情報処理装置100に送信し、情報処理装置100が給電装置の劣化を判定するようにしてもよい。
【0033】
情報処理装置100は、複数の管理装置10によりそれぞれ送信される劣化情報を受信する。情報処理装置100は、受信した劣化情報に基づいて、車載給電装置21、蓄電池31、及びMPP41の第1コミュニティCT1~第nコミュニティCTnごとに劣化情報を分類して記憶する。劣化情報に位置情報が付加されている場合には、位置情報も合わせて記憶する。情報処理装置100は、記憶した劣化情報等に基づいて、各コミュニティのリサイクルポテンシャルを判定する。
【0034】
管理装置10は、さらに、コミュニティ内における電力需要を算出する。管理装置10は、算出した電力需要に応じた電力需要情報を生成する。管理装置10が管理するコミュニティが被災し、コミュニティが緊急環境にある場合には、管理装置10は、電力需要情報に緊急情報を付加する。管理装置10は、生成した電力需要情報を情報処理装置100に送信する。
【0035】
情報処理装置100は、管理装置10により送信された電力需要情報が示す電力需要に基づいて、いずれかのコミュニティにおけるリサイクル品の需要の有無を特定する。リサイクル品は、給電装置をリサイクルすることにより製造される。情報処理装置100は、リサイクル品の需要がある場合、リサイクル品の需要があるコミュニティをリサイクル品の供給先とし、リサイクル品の供給元となるコミュニティを、各コミュニティのリサイクルポテンシャルに基づいて特定する。
【0036】
情報処理装置100は、例えば、通信部112と、取得部114と、判定部116と、特定部118と、決定部120と、提供部122と、記憶部150とを備える。取得部114、判定部116、特定部118、決定部120及び提供部122は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。記憶部150は、劣化情報データベース(以下、DB)152、調整情報154及び、リサイクル拠点位置情報156を記憶する。リサイクル拠点位置情報156は、例えば、リサイクル拠点200の位置の緯度経度を示す情報である。リサイクル拠点位置情報156は、その他の態様でリサイクル拠点200の位置を特定する情報でもよい。リサイクル拠点200は、給電装置をリサイクル処理してリサイクル品を製造する。
【0037】
通信部112は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部112は、例えばネットワークカードである。通信部112は、ネットワークNWを介して、管理装置10、リサイクル拠点200、その他の外部機器と通信する。通信部112は、例えば、管理装置10により送信される劣化情報及び電力需要情報を受信する。
【0038】
取得部114は、管理装置10により送信されることにより提供され、通信部112により受信された劣化情報を取得する。劣化情報は、第1コミュニティCT1~第nコミュニティCTnのそれぞれに属する車載給電装置21、蓄電池31、及びMPP41のそれぞれの劣化情報を含む。
【0039】
取得部114は、取得した劣化情報に除外条件を満たす劣化情報が含まれるか否かを判定する。除外条件は、例えば、給電装置が低温時または高温時であって出力が出せない状況にあるときに出力された情報であることである。除外条件は、給電装置を含む送電系統において、給電装置の上位の送電関係で出力を絞る状況などとしてもよい。取得部114は除外条件を満たす劣化情報を除外した劣化情報に基づいて、劣化情報DB152を更新する。
【0040】
図2は、劣化情報DB152の内容の一例を示す図である。劣化情報DB152は、劣化情報をコミュニティごと、及び給電装置ごとに分類して記憶するDBである。劣化情報DB152は、例えば、第1コミュニティCT1~第nコミュニティCTnのそれぞれに属する車載給電装置21(バッテリ及び燃料電池)、蓄電池31、及びMPP41に付された管理番号を記憶する。劣化情報DB152に含まれる劣化情報は、給電装置ごとに付された管理番号により管理されている。劣化情報DB152は、管理番号により管理される給電装置ごとの劣化進行レベル及び位置情報を含む。
【0041】
劣化進行レベルは、例えば、劣化度合いに応じて数段階の第1劣化進行レベルLv1~第3劣化進行レベルLv3に分類される。劣化進行レベルは、数値が大きくなるほど劣化が進行していることを示す。例えば、第1劣化進行レベルLv1は、ほとんど劣化が生じておらず、リサイクル品には想到し得ないレベルである。第2劣化進行レベルLv2は、リサイクル間近であることを示すレベルである。第3劣化進行レベルLv3は、リサイクルが推奨されるレベルである。例えば、第3劣化進行レベルLv3にある給電装置は、リサイクルの対象となる。
【0042】
位置情報は、例えば、緯度経度情報により記憶される。位置情報は、給電装置の位置または給電装置からリサイクル拠点200までの距離(以下、給電装置搬送距離)を特定するためのその他の情報でもよい。位置情報は、例えば、地図上に設定された基準位置に基づく情報でもよい。劣化情報DB152は、位置情報に代えてまたは加えて、給電装置搬送距離を記憶していてもよい。
【0043】
判定部116は、取得部114により取得された劣化情報を含む劣化情報DB152を参照し劣化情報に基づいて各コミュニティのリサイクルポテンシャルを判定する。判定部116は、劣化情報に基づき、給電装置の出力が低下し、または内部抵抗が増大するほど、給電装置の劣化が進行していると判定する。取得部114は、除外条件を満たす劣化情報に基づく劣化情報DB152の更新を除外している。判定部116は、取得された劣化情報のうち、除外条件を満たす劣化情報を除外した劣化情報に基づいて、リサイクルポテンシャルを判定する。
【0044】
リサイクルポテンシャルは、コミュニティがリサイクル資源(リサイクルに供する給電装置)を提供する潜在能力である。リサイクルポテンシャルは、例えば、リサイクルに回すことができる資材の量の多さ、リサイクルに回せる物、リサイクルへの回し易さ等により総合的に決定されるパラメータである。
【0045】
リサイクルポテンシャルは、例えば、コミュニティに含まれる給電装置のエネルギー容量、劣化度合い、個数、及び位置等に基づいて算出される。給電装置の劣化度合いは、例えば、劣化進行レベルに応じて設定された劣化係数を用いてリサイクルポテンシャルを算出する。例えば、第1劣化進行レベルLv1に応じた劣化係数は「0.5」、第2劣化進行レベルLv2に応じた劣化係数は「0.7」、第3劣化進行レベルLv3に応じた劣化係数は「1」である。
【0046】
判定部116は、例えば、コミュニティに属する給電装置のうち、劣化が進んだ給電装置が多いほどリサイクルポテンシャルを高く判定する。判定部116は、例えば、コミュニティに属する給電装置のうち、劣化が進み、リサイクルに回し易くなっている給電装置のエネルギー容量が大きいほど、リサイクルポテンシャルを高く判定する。
【0047】
判定部116は、各給電装置の位置及びリサイクル拠点200の位置に基づいて、各給電装置についての給電装置搬送距離を算出する。給電装置の位置は、例えば、給電装置が車載給電装置であり、GNSS装置等により給電装置の現在位置を把握できる場合には、現在位置からリサイクル拠点200までの距離とする。また。MPP40が二輪車に搭載されるなどしてその正確な位置を把握できない場合には、MPP保管庫40の位置や管理装置10が設けられる位置からリサイクル拠点200の位置までの距離を給電装置搬送距離としてよい。
【0048】
判定部116は、判定したリサイクルポテンシャルを、給電装置搬送距離に基づいて調整する。判定部116は、リサイクルポテンシャルを調整するにあたり、記憶部150に格納された調整情報154を参照する。調整情報154は、給電装置搬送距離とリサイクルポテンシャルを調整するための調整係数の関係を示す。
【0049】
図3は、調整情報154の内容の一例を示す図である。調整情報154は、給電装置搬送距離と、リサイクルポテンシャルを調整するために各給電装置の劣化係数に乗じる調整係数との関係を示す。例えば、給電装置搬送距離が近く100km以下である場合には、調整係数は大きな値(「5」)とされ、給電装置搬送距離が遠く、500kmを超える(501km以上となる)場合には、調整係数は小さな値(「1」)とされている。
【0050】
判定部116は、調整情報154を用いてリサイクルポテンシャルを調整することにより、コミュニティにおける全体的な給電装置搬送距離が長いほど、リサイクルポテンシャルを低く調整する。判定部116は、調整情報154を用いることなく、他の手法でリサイクルポテンシャルを調整してもよく、例えば、給電装置搬送距離に比例などさせてリサイクルポテンシャルを調整してもよい。
【0051】
劣化情報DB152には、判定されたリサイクルポテンシャルがコミュニティごとに含まれている。判定部116は、調整情報154を用いてリサイクルポテンシャルが調整された場合に、劣化情報DB152に記憶されたリサイクルポテンシャルを、調整されたリサイクルポテンシャルに更新する。
【0052】
特定部118は、複数の管理装置10によりそれぞれ送信される電力需要情報が示す電力需要に基づいて、複数の管理装置10のそれぞれにおけるリサイクル品の需要を特定する。特定部118は、例えば、給電装置による電力供給量(最大電力供給量)がコミュニティ内の電力需要を下回ったコミュニティ(以下、供給先コミュニティ)をリサイクル品の供給先として特定する。特定部118は、供給先コミュニティが複数ある場合には、緊急環境にあるコミュニティがあるかを判定し、緊急環境にあるコミュニティを優先して供給先コミュニティとして特定する。供給先コミュニティは、供給先管理環境の一例である。
【0053】
決定部120は、特定部118が特定した供給先コミュニティに対して、リサイクル品を製造するための給電装置の供給元となるコミュニティ(以下、供給元コミュニティ)を決定する。決定部120は、例えば、各コミュニティのリサイクルポテンシャルに基づいて、供給元コミュニティを決定する。供給元コミュニティは、供給元管理環境の一例である。
【0054】
提供部122は、特定部118により特定された供給先コミュニティを示す供給先情報を生成する。提供部122は、決定部120により決定された供給元コミュニティを示す供給元情報を生成する。提供部122は、供給先コミュニティを管理する管理装置10に、生成した供給先情報を、通信部112を用いて送信する。提供部122は、供給元コミュニティを管理する管理装置10に、生成した供給元情報を、通信部112を用いて送信する。提供部122は、生成した供給先情報及び供給元情報を、供給先コミュニティ及び供給元コミュニティをそれぞれ管理する管理装置10に、それぞれ通信部112を用いて送信してもよい。
【0055】
提供部122は、判定部116により判定され調整されたリサイクルポテンシャルに基づくリサイクルポテンシャル情報を生成して提供してもよい。この場合、提供部122は、例えば、通信部112によりリサイクルポテンシャル情報を送信することにより、管理装置10等の外部装置にリサイクルポテンシャル情報を提供する。提供部122は、例えば、情報処理装置100が備える図示しないディスプレイに表示することによりリサイクルポテンシャル情報を情報処理装置100のオペレータ等に提供する。
【0056】
次に、情報処理装置100における処理について説明する。図4及び図5は、情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。図4を参照して、情報処理装置100が、主に、リサイクルポテンシャルを判定する処理について説明する。情報処理装置100は、まず、取得部114において、管理装置10により送信され通信部112により受信された劣化情報を取得する(ステップS101)。
【0057】
続いて、取得部114は、取得した劣化情報が除外条件を満たすか否かを判定する(ステップS103)。取得した劣化情報が除外条件を満たすと取得部114が判定した場合、情報処理装置100は、図4に示す処理を終了する。取得した劣化情報が除外条件を満たさないと判定した場合、取得部114は、取得した劣化情報に基づいて、記憶部150に格納された劣化情報DB152を更新する(ステップS105)。
【0058】
続いて、判定部116は、記憶部150に格納された劣化情報DB152に基づいて、各コミュニティのリサイクルポテンシャルを判定する(ステップS107)。ここで判定されるリサイクルポテンシャルは、調整係数を用いて調整される前のリサイクルポテンシャルである。判定部116は、リサイクルポテンシャルを判定するにあたり、まず、下記(1)式を利用して、調整前のリサイクルポテンシャルFRPを算出する。
FRP=(車載給電装置21のエネルギー容量×劣化係数×個数)
+(蓄電池31のエネルギー容量×劣化係数×個数)
+(MPP41のエネルギー容量×劣化係数×個数)・・・(1)
【0059】
上記(1)式における劣化係数×個数は、劣化係数ごとの個数、具体的には、劣化係数=1である給電装置の個数、劣化係数=0.7である給電装置の個数、劣化係数=0.5である給電装置の個数を意味する。続いて、判定部116は、劣化情報DB152に含まれる位置情報により特定される位置及びリサイクル拠点200の位置に基づいて、給電装置搬送距離を算出する(ステップS109)。
【0060】
続いて、判定部116は、算出した給電装置搬送距離を調整情報154に参照して調整係数を取得し、調整前のリサイクルポテンシャルFRPに調整係数を乗じて、リサイクルポテンシャルを調整する(ステップS111)。続いて、判定部116は、算出したリサイクルポテンシャルにより、劣化情報DB152に含まれるリサイクルポテンシャルを更新する(ステップS113)。こうして、情報処理装置100は、図4に示す処理を終了する。
【0061】
続いて、図5を参照して、情報処理装置100が、主に、リサイクル品の供給元及び供給先となるコミュニティを特定する処理について説明する。情報処理装置100は、特定部118において、取得部114により取得された電力需要情報に基づいて、供給先コミュニティがあるか否かを判定する(ステップS201)。供給先コミュニティがないと特定部118が判定した場合、情報処理装置100は、図5に示す処理を終了する。
【0062】
特定部118は、供給先コミュニティがあると判定した場合、供給先コミュニティは複数であるか否かを判定する(ステップS203)。供給先コミュニティが複数出ないと判定した場合、特定部118は、処理をそのままステップS209に進める。供給先コミュニティが複数であると判定した場合、特定部118は、電力需要情報に緊急情報を付加されているか否かを判定して、緊急環境にあるコミュニティがあるか否かを判定する(ステップS205)。
【0063】
緊急環境にあるコミュニティがないと判定した場合、特定部118は、処理をそのままステップS209に進める。緊急環境にあるコミュニティがあると判定した場合、特定部118は、緊急環境にあるコミュニティを供給先コミュニティとして、優先的に特定する(ステップS207)。
【0064】
続いて、特定部118は、リサイクル品の供給先を特定する(ステップS209)。特定部118は、例えば、供給先コミュニティが単数である場合には、その供給先コミュニティをリサイクル品の供給先として特定する。特定部118は、例えば、供給先コミュニティが複数である場合には、ステップS207で特定した緊急環境にある供給先コミュニティを優先して特定し、続いてその他の供給先コミュニティを特定する。
【0065】
続いて、決定部120は、各コミュニティのリサイクルポテンシャルに基づいて、リサイクル品となる給電装置の供給元を決定する(ステップS211)。決定部120は、例えば、リサイクルポテンシャルが高いコミュニティを供給元コミュニティとして決定する。続いて、提供部122は、特定部118により特定された供給先コミュニティに基づいて供給先情報を生成し、決定部120により決定された供給元コミュニティに基づいて、供給元情報を生成する。提供部122は、生成した供給先情報及び供給元情報を、それぞれ供給先コミュニティ及び供給元コミュニティを管理する管理装置10に送信して提供する(ステップS213)。こうして、情報処理装置100は、図5に示す処理を終了する。
【0066】
実施形態の情報処理装置100は、コミュニティ内で複数の給電装置の情報を管理する管理装置10により提供される給電装置の劣化情報に基づいて、コミュニティのリサイクルポテンシャルを判定する。ここで、情報処理装置100は、コミュニティ内の給電装置の劣化が進行するほど高くなるようにリサイクルポテンシャル判定する。このため、リサイクル品を適切に供給することができる。
【0067】
上記の実施形態では、判定部116は、リサイクルポテンシャルをコミュニティ内の全種類の給電装置である車両20に搭載された車載給電装置21(バッテリ及び燃料電池)、定置型ESS30の蓄電池31、MPP41の全ての劣化情報に基づいて判定する。これに対して、判定部116は、コミュニティ内の一部の給電装置の劣化情報に基づいて、リサイクルポテンシャルを判定してもよい。
【0068】
判定部116は、例えば、コミュニティ内の車載給電装置21の劣化情報に基づいて、下記(2)によりリサイクルポテンシャルRPを算出しても判定してよい。
RP=(車載給電装置21のエネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)・・・(2)
【0069】
判定部116は、例えば、コミュニティ内の車載給電装置21及び蓄電池31の劣化情報に基づいて、下記(3)によりリサイクルポテンシャルRPを算出しても判定してよい。
RP=(車載給電装置21のエネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)
+(蓄電池31のエネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)・・・(3)
【0070】
判定部116は、例えば、コミュニティ内の給電装置の劣化情報とともに、給電装置に含まれる材料の重量を用いて、下記(4)式によりリサイクルポテンシャルRPを算出しても判定してよい。ここでの材料には、例えば、Co、Mn、Ni、Cuが含まれる。(4)式における材料の重量は、これらの重量の総和でもよいし、材料に応じて重み付けがされてもよい。
RP=(車載給電装置21の材料の重量×エネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)
+(蓄電池31の材料の重量×エネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)
+(MPP41の材料の重量×エネルギー容量×劣化係数×個数×調整係数)・・・(4)
【0071】
上記の実施形態では、コミュニティに対してリサイクルポテンシャルを判定するが、給電装置の個々にリサイクルポテンシャルを判定してもよい。給電装置の個々にリサイクルポテンシャルを判定する場合、給電装置の出力が規定値以下となった場合、あるいは、給電装置の内部抵抗が規定値より大きくなった場合に、リサイクルポテンシャルが高くなると判定してよい。
【0072】
この場合、給電装置のリサイクルポテンシャルの総和をコミュニティのリサイクルポテンシャルとしてよい。TCUを備える給電制御システム22により送信される車載給電装置電力情報を利用する場合に、給電装置の個々にリサイクルポテンシャルを判定することができる。TCUを備えない電力制御システム32や充電制御システム42により提供されるESS電力情報やMPP電力情報は、コミュニティにおいて他の電力情報と利用して判定されたリサイクルポテンシャルを合算し、個々のリサイクルポテンシャルとコミュニティのリサイクルポテンシャルの合算値の両方を判定してよい。
【0073】
上記の実施形態において、例えば、被災したコミュニティが供給元コミュニティとなる場合には、劣化進行レベルが高くても、給電装置のリサイクルを拒絶するようにしてもよい。この場合、故障した給電装置のみについては、リサイクルの対象としてもよい。被災したコミュニティから給電装置がコミュニティの外に移動する場合には、劣化進行レベルが低い給電装置を選択してよい。これらの対応は、被災したコミュニティのみならず、他のコミュニティを含めた全体で実行してもよい。この場合、劣化進行レベルが高くてもリサイクルするかどうかの閾値を決定しておいてよい。
【0074】
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
コンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)
規定の管理環境内で複数の給電装置の情報をそれぞれ管理する複数の管理装置により提供される前記給電装置の劣化情報を取得し、
前記劣化情報に基づいて、前記給電装置または前記管理環境のうち少なくとも一方のリサイクルポテンシャルを、前記給電装置の劣化が進行するほど高くなるように判定する、
情報処理装置。
【0075】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0076】
10 管理装置
20 車両
21 車載給電装置
22 給電制御システム
30 定置型ESS
31 蓄電池
32 電力制御システム
40 MPP保管庫
41 MPP
42 充電制御システム
100 情報処理装置
112 通信部
114 取得部
116 判定部
118 特定部
120 決定部
122 提供部
150 記憶部
152 劣化情報DB
154 調整情報
156 リサイクル拠点位置情報
200 リサイクル拠点
図1
図2
図3
図4
図5