(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136799
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】運転評価システム、運転評価プログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048049
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】笹原 俊寛
(72)【発明者】
【氏名】倉田 駿
(72)【発明者】
【氏名】栗原 將行
(72)【発明者】
【氏名】阿部 順貴
(72)【発明者】
【氏名】浜中 俊延
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB02
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB12
5H181BB13
5H181CC04
5H181CC27
5H181DD07
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF12
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF27
5H181FF33
5H181FF35
5H181MC19
5H181MC27
(57)【要約】
【課題】走行開始から走行終了時まで運転者の安全運転意識に対するモチベーションを維持させ続ける。
【解決手段】位置情報取得部211は、車両の位置情報を取得する。車両状態情報取得部212は、車両の運転者の運転にもとづく車両の状態を示す検知情報を取得する。運転評価部215は、車両の位置情報が評価区間内にある間、車両の状態を示す検知情報にもとづく車両の状態が交通法規を遵守しているかを評価する。通知部217は、車両の走行中に評価区間の情報と評価結果を運転者に通知せずに、車両の走行終了後に、予め登録された機器に評価結果を通知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記車両の運転者の運転にもとづく車両の状態を示す検知情報を取得する車両状態情報取得部と、
前記車両の位置情報が評価区間内にある間、前記車両の状態を示す前記検知情報にもとづく前記車両の状態が交通法規を遵守しているかを評価する運転評価部と、
前記車両の走行中に評価区間の情報と評価結果を前記運転者に通知せずに、前記車両の走行終了後に、予め登録された機器に前記評価結果を通知する通知部と、
を備える運転評価システム。
【請求項2】
前記評価区間を選定する評価区間選定部をさらに備え、
前記評価区間の候補には、交通渋滞が解消された地点から所定の距離の範囲内にある区間、天候により交通規制が実施されている区間、線形が標準値を外れる区間、または事故多発区間の少なくとも一つが含まれ、
前記評価区間選定部は、前記車両が前記評価区間のいずれかの候補に接近すると、前記評価区間の候補を前記評価区間に選定するか否か無作為に判定する、
請求項1に記載の運転評価システム。
【請求項3】
前記評価結果に応じて、ポイントを加算または減算するポイント付与部をさらに備え、
前記ポイント付与部は、前日までの評価結果、または前記評価区間までの前記運転者の挙動の少なくとも一つに応じて、加算または減算するポイントの量を変更する、
請求項1に記載の運転評価システム。
【請求項4】
所定の時期に前記運転者に予めポイントを付与し、前記評価結果に応じて、ポイントを減算するポイント付与部をさらに備える、
請求項1に記載の運転評価システム。
【請求項5】
車両の位置情報を取得する処理と、
前記車両の運転者の運転にもとづく車両の状態を示す検知情報を取得する処理と、
前記車両の位置情報が評価区間内にある間、前記車両の状態を示す前記検知情報にもとづく前記車両の状態が交通法規を遵守しているかを評価する処理と、
前記車両の走行中に評価区間の情報と評価結果を前記運転者に通知せずに、前記車両の走行終了後に、予め登録された機器に前記評価結果を通知する処理と、
をコンピュータに実行させる運転評価プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通法規を遵守した運転をしているかを評価する運転評価システム、運転評価プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は特許文献1において、特定地点にて交通法規を遵守する走行した場合に運転者にポイントを付与することで、運転者の安全運転意識の向上を図る手法を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の手法では基本的に、運転者にポイント獲得可能な地点であることを明示してから、交通法規を遵守しているか否かの判定を行っている。このため、ポイント獲得につながることが明示されない区間では、運転者の安全運転意識に対するモチベーションが相対的に低下しやすい。本出願人は、走行開始から走行終了時まで運転者の安全運転意識に対するモチベーションを維持させ続けることができる、新たな手法を開発するに至った。
【0005】
本実施形態はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行開始から走行終了時まで運転者の安全運転意識に対するモチベーションを維持させ続けることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本実施形態のある態様の運転評価システムは、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記車両の運転者の運転にもとづく車両の検知状態を示す情報を取得する車両状態情報取得部と、前記車両の位置情報が評価区間内にある間、前記車両の状態を示す前記検知情報にもとづく前記車両の状態が交通法規を遵守しているかを評価する運転評価部と、前記車両の走行中に評価区間の情報と評価結果を前記運転者に通知せずに、前記車両の走行終了後に、予め登録された機器に前記評価結果を通知する通知部と、を備える。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本実施形態の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本実施形態の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態によれば、走行開始から走行終了まで運転者の安全運転意識に対するモチベーションを維持させ続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る運転評価システムが実装されるサーバと、車載システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】加点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その1)である。
【
図3】加点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その2)である。
【
図4】加点方式を採用した運転の評価結果とポイント情報の表示画面の一例を示す図である。
【
図5】減点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その1)である。
【
図6】減点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その2)である。
【
図7】減点方式を採用した運転の評価結果とポイント情報の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施形態に係る運転評価システムが実装されるサーバ20と、車載システム10の全体構成例を示す図である。車載システム10は、運転評価の対象となる運転者が運転する車両に構築されるシステムである。車載システム10は、制御部11、撮像部12、GPS(Global Positioning System)センサ13、車速センサ14、操舵角センサ15、表示部16、操作部17、記憶部18、無線通信部19およびアンテナ19aを備える。
【0011】
撮像部12は、車両の周辺(例えば、車両の前方)を撮像する。撮像部12は、車室内を撮像してもよい。撮像部12はレンズ、固体撮像素子を含む。固体撮像素子には例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを使用することができる。固体撮像素子は、レンズを介して入射される光を電気的な映像信号に変換して制御部11に出力する。撮像部12は例えば、ドライブレコーダに搭載されたカメラを転用することができる。
【0012】
GPSセンサ13は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機の一例であり、車両の現在の位置情報を緯度・経度・高度で検出し、検出した位置情報を制御部11に出力する。GPSセンサ13は具体的には、複数のGPS衛星から、それぞれの発信時刻を含む電波をそれぞれ受信し、受信した複数の電波にそれぞれ含まれる複数の発信時刻にもとづく受信地点の緯度・経度・高度を算出する。GPSセンサ13は例えば、カーナビゲーション装置に搭載されたGPSセンサを転用することができる。
【0013】
車速センサ14は、車両の速度を検出して制御部11に出力する。車速センサ14は例えば、トランスミッションに取り付けられ、タイヤの回転数に応じたパルス信号を発生させる。操舵角センサ15は、ステアリングホイールの操舵角を検出して制御部11に出力する。操舵角センサ15は例えば、ステアリングホイールが回転することにより所定の位置を通過する際の光または磁界の変化に応じてパルス信号を発生させる。
【0014】
車速センサ14および操舵角センサ15は、運転者の運転にもとづく車両の状態を検知するためのセンサの一例である。車両内には、車速センサ14および操舵角センサ15以外にも、アクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ、ブレーキペダルの開度を検出するブレーキペダルセンサ、ウインカスイッチのオン/オフを検出するウインカセンサ、シートベルトの着用の有無を検出するシートベルトセンサ、3軸方向の角速度を検出するジャイロセンサ、3軸方向の加速度を検出する加速度センサなどが設置されている。各センサと制御部11間は、車載ネットワーク(例えば、CAN:Controller Area Network)または専用の信号線で接続される。
【0015】
表示部16は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ミニLEDディスプレイなどのディスプレイを備え、制御部11から入力される画像を表示させる。操作部17は、タッチパネル、物理ボタンなどのユーザインタフェースを備え、運転者の操作を受け付け、運転者の操作内容に応じた操作信号を制御部11に出力する。表示部16および操作部17は例えば、カーナビゲーション装置のタッチパネルディスプレイを転用することができる。
【0016】
記憶部18は大容量の不揮発性の記録媒体を含み、撮像部12で撮像された車両の周辺の映像を記録することができる。記録媒体として例えば、内蔵のフラッシュメモリまたは外付けの半導体メモリカード、光ディスクが使用される。
【0017】
無線通信部19はモデムを有し、アンテナ19aを介してネットワーク5に無線接続するための信号処理を実行する。無線通信部19は、携帯電話網(4G/5G)、Wi-Fi(登録商標)、路車間通信、車車間通信などを使用してネットワーク5に接続する。
【0018】
ネットワーク5は、インターネット、専用線、VPN(Virtual Private Network)などの通信路の総称であり、その通信媒体やプロトコルは問わない。通信媒体として例えば、携帯電話網(セルラー網)、無線LAN、有線LAN、光ファイバ網、ADSL網、CATV網などを使用することができる。
【0019】
制御部11は、車載システム10全体を統括的に制御する。制御部11は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現される。ハードウェア資源として、CPU、ROM、RAM、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェアなどのプログラムを利用できる。
【0020】
制御部11、記憶部18および無線通信部19の少なくとも一つは、カーナビゲーション装置またはドライブレコーダに実装されている制御部、記憶部および無線通信部の少なくとも一つが転用されてもよい。制御部11、記憶部18および無線通信部19の少なくとも一つは、カーナビゲーション装置またはドライブレコーダと別の筐体内の基板に、独立して実装されてもよい。
【0021】
制御部11は車両の走行中、ネットワーク5を介してサーバ20と常時接続する。制御部11は車両の走行中、GPSセンサ13から取得した車両の位置情報を常時、サーバ20に送信する。制御部11は車両の走行中、サーバ20から評価区間の開始位置と終了位置を含む評価区間情報を受信する。
【0022】
制御部11は車両が評価区間を走行中、各種センサ(車速センサ14、操舵角センサ15など)から取得した検知情報をサーバ20に送信する。検知情報は、運転者の運転にもとづく車両の状態を示す情報である。制御部11は検知情報として例えば、車速、操舵角、アクセルペダル開度、ブレーキペダル開度、ウインカスイッチのオン/オフ、シートベルト着用の有無、3軸方向の角速度および3軸方向の加速度の少なくとも一つの情報を、サーバ20に送信する。なお通信帯域に余裕があれば、制御部11は車両の位置情報とともに検知情報も、評価区間以外の区間も含め常時、サーバ20に送信してもよい。
【0023】
制御部11は車両が評価区間を走行中、撮像部12で撮像された車両周辺の映像をサーバ20に送信する。なお別の撮像部で車室内の映像を撮像している場合、制御部11は車両が評価区間を走行中、車室内の映像をサーバ20に送信してもよい。なお通信帯域に余裕があれば、制御部11は車両周辺または車室内の少なくとも一方の映像を、評価区間以外の区間も含め常時、サーバ20に送信してもよい。
【0024】
制御部11はサーバ20から運転の評価結果を受信すると、評価結果を表示部16に表示させる。運転評価で不合格になった区間の前方映像が添付されている場合、制御部11は、添付されている映像を表示部16に表示させる。
【0025】
サーバ20は、実施形態に係る運転評価サービスの提供主体により管理されるサーバである。運転評価サービスの提供主体は、道路管理者(具体的には、国土交通省、地方自治体、高速道路会社)または警察から委託を受けた事業者であってもよいし、純粋な民間ビジネスとして運転評価サービスを提供する民間事業者であってもよい。また運転評価サービスの提供主体は、保険会社、運送業者の管理者、車両などのメーカや提携企業、ディーラー等であってもよい。サーバ20には、運転者が交通法規を遵守した運転をしているかを評価する運転評価システムが実装されている。
【0026】
サーバ20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24および操作部25を備える。通信部23は、ネットワーク5を介して車載システム10などと通信するための通信処理を実行する。通信部23は、有線LANなどを使用してネットワーク5に接続する。
【0027】
記憶部22は、HDD、SSDなどの不揮発性の記録媒体を有し、各種プログラムおよび各種データを記憶する。記憶部22は、地図データ保持部221、ユーザ情報保持部222および走行映像保持部223を含む。表示部24は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ミニLEDディスプレイなどのディスプレイを備え、制御部21から入力される画像を表示する。操作部25は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのユーザインタフェースを含み、運転評価サービス事業者の担当者の操作を受け付け、受け付けた操作内容を制御部21に出力する。
【0028】
制御部21は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源として、CPU、ROM、RAM、GPU、ASIC、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、ミドルウェア、アプリケーションなどのプログラムを利用できる。制御部21は、位置情報取得部211、車両状態情報取得部212、道路情報取得部213、評価区間選定部214、運転評価部215、ポイント付与部216および通知部217を含む。
【0029】
制御部21は、評価対象の車両の走行中、ネットワーク5を介して車載システム10と常時接続する。位置情報取得部211は車両の走行中、車載システム10から車両の位置情報をリアルタイムに取得する。車両状態情報取得部212は車両が評価区間を走行中、車載システム10から車両の状態を示す各種の検知情報をリアルタイムに受信する。映像取得部(不図示)は車両が評価区間を走行中、車載システム10から送信されてくる車両周辺または車室内の少なくとも一方の映像を受信し、走行映像保持部223に保存する。
【0030】
道路情報取得部213は、車両の位置情報を含む地域の地図データを地図データ保持部221から読み込む。地図データ保持部221に保存されている地図データには、警察が公表している事故多発区間の情報が予め組み込まれている。また地図データには、道路の線形が標準値を外れる区間の情報が予め組み込まれている。線形が標準値を外れる区間には例えば、曲線半径が標準値を外れる区間、勾配が標準値を外れる区間が含まれる。また地図データには、スクールゾーンの情報および商業地域の情報も予め組み込まれている。
【0031】
道路情報取得部213は、交通情報センタのサーバ(不図示)にネットワーク5を介してアクセスして、車両の現在位置周辺の交通情報(例えば、渋滞情報、交通規制情報など)を取得する。
【0032】
評価区間選定部214は、取得された道路情報をもとに車両の現在位置周辺において、評価区間の複数の候補を選定する。評価区間選定部214は、車両の進行方向側に多くの評価区間の候補を選定する。評価区間の候補は、交通違反が発生しやすい区間に設定される。評価区間の候補には例えば、交通渋滞が解消された地点から所定の距離内にある区間、天候により交通規制が実施されている区間、線形が標準値を外れる区間、事故多発区間、スクールゾーンに設定されている区間、または商業地域の区間の少なくとも一つが含まれる。
【0033】
交通渋滞が解消された地点から所定の距離内にある区間は、渋滞の遅れを取り戻すために最高速度超過違反(以下、スピード違反という)が発生しやすい。天候による交通規制は、強風、降雪、降雨、濃霧などにより、最高速度が通常より制限される規制である。通行止めに規制される場合もある。運転者が交通規制の表示板を見落とすとスピード違反が発生しやすい。線形が標準値を外れる区間は、運転者の技量不足による意図しないスピード違反が発生しやすい。事故多発区間は、スピード違反や一時不停止違反に起因して事故が発生しているケースが多い。交通渋滞が解消された地点の情報は、例えばネットワーク5を介して交通情報センタのサーバから取得されてもよい。
【0034】
スクールゾーンは時間帯により、通行禁止になったり、一方通行になったり、制限速度が変わったりする。運転者が時間帯により変わる交通法規を正確に把握していない場合や現在時刻を誤認している場合、交通違反が発生しやすい。商業地域では、駐停車違反や一時不停止違反が発生しやすい。
【0035】
なお評価区間の候補に、晴天の日の、信号機がなく線形がよい直線区間が含まれていてもよい。最も走行しやすい区間では、運転者の気の緩みからスピード違反が発生しやすい。
【0036】
評価区間選定部214は、評価区間の候補から評価区間を選定する。評価区間選定部214は、車両がいずれかの評価区間の候補に接近すると、当該評価区間の候補を評価区間に選定するか否か無作為に判定する。評価区間選定部214は例えば、1/nの確率で評価区間の候補を評価区間に選定する。nは自然数であり、運転評価サービスの提供主体により設定される運転評価の頻度を決めるパラメータである。したがって、一日に複数の評価区間が選定される日もあれば、評価区間が選定されない日も発生し得る。
【0037】
評価区間選定部214は例えば、車両が評価区間の候補に向かって走行しており、車両が評価区間の候補に侵入する数100m前の位置に到達したタイミングで評価区間の候補を評価区間に選定するか否か判定する。評価区間選定部214は、評価区間を選定した場合、当該評価区間の開始位置と終了位置を含む評価区間情報を、ネットワーク5を介して車載システム10に送信する。開始位置と終了位置は、緯度・経度で特定される。
【0038】
なお、評価区間の対象には、何の変哲もない通常区間が含まれてもよい。そして車両の接近に基づいて評価区間を選定するのではなく、評価区間選定部214は、交通情報センターやNEXCO(Nippon Expressway Company)(登録商標)などの道路管理者が任意(無作為)に設定した区間を受信して、その区間を評価区間に選定してもよい。
【0039】
運転評価部215は、車両の位置情報が評価区間内にある間、車載システム10から受信する検知情報または映像の少なくとも一方にもとづく車両の状態が交通法規を遵守しているか否かを評価する。運転評価部215は交通法規として例えば、スピード違反、一時不停止違反、通行禁止(進入禁止、通行止め)違反、駐停車禁止違反、信号無視違反、歩行者妨害違反、追越禁止違反、通行区分違反、踏切不停止等違反、ながら運転違反、シートベルト装着義務違反の有無の、少なくとも一つを評価する。
【0040】
歩行者妨害違反は、前方の横断歩道を横断中または横断しようとする歩行者がいるときに、横断歩道の手前で一時停止しなかった場合の違反である。通行区分違反は、右折/左折専用レーンがある道路において、右折/左折専用レーンを利用せずに右折/左折した場合の違反である。ながら運転違反は、主に運転中の携帯電話の使用やカーナビゲーション装置の注視が違反対象となる。シートベルト装着義務違反には、同乗者のシートベルト未着用も含まれる。
【0041】
スピード違反、一時不停止違反、通行禁止違反、駐停車禁止違反、踏切不停止等違反は、評価区間の道路情報と、車両の位置情報の推移、車速情報、ブレーキペダル開度情報などをもとに判定することができる。なお、車両の位置情報の補完データとして、角速度情報および加速度情報を使用してもよい。
【0042】
信号無視違反、歩行者妨害違反、追越禁止違反、通行区分違反は、評価区間の道路情報と、車両の位置情報の推移、車速情報、ブレーキペダル開度情報、ウインカスイッチのオン/オフ情報などに加えて、車両の前方映像をもとに判定することができる。運転評価部215は画像認識エンジンを搭載し、画像認識エンジンは車載システム10の撮像部12が撮影した前方映像内から、信号機の色、標識、横断歩道、歩行者、道路上の区画線(白線、オレンジ線)、路面標示などを識別する。
【0043】
運転評価部215は例えば、画像認識エンジンにより前方に横断歩道と歩行者が検出されたにも関わらず、一時停止しなかった場合、歩行者妨害違反が発生したと評価する。なお、運転評価サービスの提供主体の社内にいる検査員が車両の前方映像を目視で交通法規違反がないかをチェックし、チェック結果を、サーバ20に接続されているPC等の端末装置(不図示)から入力してもよい。なお、信号無視違反、歩行者妨害違反、追越禁止違反、通行区分違反を評価対象に加えない場合、車載システム10からサーバ20に車両の前方映像を送信する必要はなく、画像認識エンジンや検査員も不要である。
【0044】
ながら運転違反は、車室内の映像をもとに判定することができる。画像認識エンジンは車載システム10の撮像部12が撮影した車室内の映像から、運転者の挙動を識別する。なお、運転評価サービスの提供主体の社内にいる検査員が車室内の映像を目視で交通法規違反がないかをチェックし、チェック結果を、サーバ20に接続されているPC等の端末装置(不図示)から入力してもよい。なお、ながら運転違反を評価対象に加えない場合、車載システム10からサーバ20に車室内の映像を送信する必要はなく、ながら運転違反を評価するための画像認識エンジンや検査員は不要である。
【0045】
シートベルト装着義務違反は、シートベルト着用有無情報をもとに判定することができる。なお、シートベルト装着義務違反を評価対象に加えない場合、車載システム10からサーバ20にシートベルト着用有無情報を送信する必要はない。
【0046】
ポイント付与部216は、運転評価部215による評価結果に応じて運転者のポイントを加算または減算する。加点方式の場合、ポイント付与部216は、運転評価部215による評価が合格の場合は運転者のポイントに所定のポイントを加算し、不合格の場合はポイントを加算しない。評価区間において、交通法規違反がなかった場合は合格になり、一つでも交通法規違反があった場合は不合格になる。減点方式の場合、ポイント付与部216は、運転評価部215による評価が合格の場合はポイントを加算せず、不合格の場合は運転者のポイントから所定のポイントを減算する。
【0047】
実施形態に係るポイントは、特定の範囲の商品やサービスと交換できる経済的な価値を有する価値媒体とする。例えば、メーカが運転評価サービスを提供する場合、実施形態に係るポイントは当該メーカの自社製品の割引に利用できるポイントであってもよい。例えば、ECプラットフォーム企業が運転評価サービスを提供する場合、実施形態に係るポイントは、ECプラットフォーム企業のエコシステム内で利用可能なポイントであってもよい。なお、実施形態に係るポイントは現金または暗号資産に交換可能であってもよい。
【0048】
ポイント付与部216により付与されたポイントは、所定の期間(例えば、1ヶ月)の単位で、実際に利用可能なポイントに変換される。加点方式の場合、例えば月初に0ポイントから開始し、月末時の合計獲得ポイントが、実際に利用可能なポイントとなる。減点方式の場合、例えば月初に所定のポイント(例えば、500点)が自動的に付与され、月末時の残高ポイントが、実際に利用可能なポイントとなる。
【0049】
各運転者の現在のポイントは、ユーザ情報保持部222内で管理される。加点方式の場合、ポイント付与部216は、特定の運転者が運転評価で合格するとユーザ情報保持部222に保持される当該運転者のポイントに所定のポイントを加算する。減点方式の場合、ポイント付与部216は、特定の運転者が運転評価で不合格になるとユーザ情報保持部222に保持される当該運転者のポイントから所定のポイントを減算する。
【0050】
ポイント付与部216は前日までの評価結果に応じて、加算または減算するポイントの量を変更してもよい。ポイント付与部216は例えば、今月のここまでの評価結果が合格率X%以上の場合、加算するポイントの量を増加させる、または減算するポイントの量を減少させてもよい。この処置は、優良運転者を優遇する処置である。
【0051】
ポイント付与部216は評価区間に到達するまでの運転者の挙動に応じて、加算または減算するポイントの量を変更してもよい。国土交通省の通達により、自動車運送事業者は、高速道路を運転する場合、2時間おきに10分以上の休憩を取るように指導されている。また国土交通省の省令により、自動車運送事業者は、一般道を運転する場合、4時間おきに30分以上の休憩を取るように定められている。
【0052】
ポイント付与部216は例えば、評価区間に到達するまでの連続運転時間が、高速道路で1時間以上2時間未満、一般道で2時間以上4時間未満の場合、加算するポイントの量を増加させる、または減算するポイントの量を減少させてもよい。運転評価部215は、車載システム10から受信する車両の位置情報が所定時間以上、同じ場所に滞在している場合、運転者が休憩していると判断する。ポイント付与部216は休憩終了時から評価区間に到達するまでの連続運転時間をもとに、ポイントの量を変更するか否か判断する。
【0053】
ポイント付与部216は例えば、評価区間に到達するまでの区間で、運転者がシートベルト未着用で走行した区間がある場合、加算するポイントの量を減少させる、または減算するポイントの量を増加させてもよい。
【0054】
ポイント付与部216は天候に応じて、加算または減算するポイントの量を変更してもよい。ポイント付与部216は例えば、悪天候の状態で運転評価に合格した場合、加算するポイントの量を増加させる、または減算するポイントの量を減少させてもよい。
【0055】
通知部217は、車両の走行中に評価区間の情報と評価結果を運転者に通知せずに、車両の走行終了後に、運転者または監督者の少なくとも一方に評価結果を通知する。評価区間の情報は、評価を行っている区間が何処なのかを示す情報である。通知部217は、一回の走行終了の度に今回の運転の評価結果を、ネットワーク5を介して車載システム10に通知してもよいし、一日の走行終了時に本日の運転の評価結果を車載システム10に通知してもよい。
【0056】
通知部217は一回の走行終了タイミングを例えば、イグニッションオフのタイミングで判定する。通知部217は一日の走行終了タイミングを例えば、時間帯をもとに判定してもよい。通知部217は例えば、対象とする運転者の過去の一日の走行終了時刻の平均と標準偏差を算出し、本日のイグニッションオフの時刻が±2σの範囲に収まっているとき、一日の走行終了タイミングと判定する。
【0057】
また通知部217は一日の走行終了タイミングを例えば、予め登録された場所でイグニッションオフされたか否かにより判定してもよい。登録場所は、個人車の場合は自宅の駐車場に設定され、商用車の場合は営業所の駐車場に設定される。通知部217は一日の走行終了タイミングを、時間帯と場所のAND条件で判定してもよい。運転者の自宅または営業所の駐車場の位置が設定された場合、登録場所としてユーザ情報保持部222内に保存される。
【0058】
通知部217は車載システム10に運転の評価結果を通知する際、今回または本日の運転の評価結果に応じて加算または減算されたポイントと、現在所持するポイントも合わせて通知する。また通知部217は、運転評価で不合格になった区間がある場合、当該区間における車両の前方映像を走行映像保持部223から読み出し、運転の評価結果に添付してもよい。車両の前方映像には、不合格の理由を示すマークまたは文字が重畳されていてもよい。
【0059】
端末装置30は、運転者または運転者の監督者が使用する端末装置である。端末装置30はスマートフォン、タブレット、PCなどが該当する。個人車の場合で運転者が20歳未満の場合、監督者は例えば、その親が該当する。個人車の場合で運転者が高齢者の場合、監督者は例えば、その家族が該当する。個人車の場合で運転者が妻の場合、監督者は例えば、その夫が該当する。商用車の場合、監督者はその会社の運行管理者や上司が該当する。
【0060】
運転の評価結果を通知したい端末装置30のアドレス(例えば、メールアドレス、SNSアドレス)が、予めユーザ情報保持部222に登録される。通知部217は、一回の走行終了または一日の走行終了のタイミングで、登録されているアドレスに運転の評価結果を通知する。なお通知部217は、一日の所定時刻(例えば、午後9時)に運転の評価結果を通知してもよい。
【0061】
なお、一回の走行終了または一日の走行終了のタイミングに、車載システム10に運転の評価結果が通知されない仕様でもよい。その場合、運転者の端末装置30または監督者の端末装置30の少なくとも一方に、運転の評価結果が通知されることが必須となる。
【0062】
図2は、加点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その1)である。
図3は、加点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その2)である。ポイント付与部216は月初に各運転者のポイントを0にリセットする(ステップS20a)。車載システム10の制御部11は、車両が走行開始するとネットワーク5を介してサーバ20と接続し、走行開始情報をサーバ20に送信する(ステップS10)。サーバ20の制御部21は、車載システム10から走行開始情報を受信する(ステップS21)。
【0063】
車載システム10の制御部11は車両の走行中、GPSセンサ13から取得した車両の位置情報を常時、サーバ20に送信する(ステップS11)。サーバ20の位置情報取得部211は、車載システム10から車両の走行中、車両の位置情報を常時受信する(ステップS22)。
【0064】
道路情報取得部213は、車両の位置情報を含む地域の地図データを地図データ保持部221から読み込む。道路情報取得部213は、交通情報センタのサーバにアクセスして、車両の現在位置周辺の道路情報(例えば、渋滞情報、交通規制情報など)を取得する(ステップS23)。評価区間選定部214は、取得された道路情報をもとに車両の現在位置周辺において、評価区間の複数の候補を選定する(ステップS24)。
【0065】
評価区間選定部214は、車両がいずれかの評価区間の候補に接近すると(ステップS25:YES)、当該評価区間の候補を評価区間に選定するか否かランダムに判定する(ステップS26)。車両がいずれの評価区間の候補にも接近していない場合(ステップS25:NO)、ステップS22に遷移する。評価区間選定部214は評価区間を選定した場合(ステップS27:YES)、当該評価区間の開始位置と終了位置を含む評価区間情報を車載システム10に送信する(ステップS28)。評価区間を選定しなかった場合(ステップS27:NO)、ステップS22に遷移する。
【0066】
車載システム10の制御部11は、サーバ20から評価区間情報を受信する(ステップS12)。制御部11は、GPSセンサ13から取得する位置情報が、評価区間の開始位置に到達すると(ステップS13:YES)、各種センサから取得した車両の状態を示す検知情報と、撮像部12で撮像された車両の走行映像をサーバ20に送信する(ステップS14)。GPSセンサ13から取得する位置情報が、評価区間の開始位置に到達していない場合(ステップS13:NO)、検知情報と走行映像を送信しない。
【0067】
制御部11は、GPSセンサ13から取得する位置情報が、評価区間の終了位置に到達すると(ステップS15:YES)、検知情報と走行映像の送信を停止する。GPSセンサ13から取得する位置情報が、評価区間の終了位置に到達していない場合(ステップS15:NO)、検知情報と走行映像の送信を継続する(ステップS14)。
【0068】
運転評価部215は、車両が評価区間を走行中、車載システム10から検知情報と走行映像を受信する(ステップS29)。運転評価部215は、受信した検知情報と走行映像をもとに車両の状態が交通法規を遵守しているか評価する(ステップS210)。車両の位置情報が評価区間内にある間(ステップS211:No)、交通法規を遵守しているかの評価を継続する(ステップS29、ステップS210)。
【0069】
車両の位置情報が評価区間の終了位置に到達すると(ステップS211:YES)、運転評価部215は、運転評価が合格であるか否か判定する(ステップS212a)。ポイント付与部216は、合格の場合は(ステップS212a:YES)、運転者のポイントに所定のポイントを加算し(ステップS213a)、不合格の場合は(ステップS212a:NO)、ポイントを加算しない。
【0070】
車載システム10の制御部11は、車両が走行終了すると走行終了情報をサーバ20に送信する(ステップS16)。サーバ20の制御部21は、車載システム10から走行終了情報を受信する(ステップS214)。
【0071】
通知部217は、運転の評価結果とポイント情報を車載システム10に通知する(ステップS215)。車載システム10の制御部11は、運転の評価結果とポイント情報をサーバ20から受信し(ステップS17)、表示部16に表示させる(ステップS18)。
【0072】
通知部217は、運転の評価結果とポイント情報を、登録されている端末装置30に通知する(ステップS216)。ポイント付与部216は月末に各運転者のポイントを確定させる(ステップS217)。ポイントが確定すると各運転者は、自己のポイントを利用できるようになる。
【0073】
図4は、加点方式を採用した運転の評価結果とポイント情報の表示画面16aの一例を示す図である。
図4に示す例は、本日の走行で2回の運転評価が実施された例を示している。1つ目の評価区間は、交通渋滞が解消された地点から所定の距離内にある区間に設定されている。当該評価区間においてスピード違反が確認され、1つ目の運転評価ではポイントが付与されていない。2つ目の評価区間は、商業地域の区間に設定されている。当該評価区間では交通法規違反は確認されず、10ポイントが付与されている。ポイント情報として、本日の加算ポイントと、今月のここまでの獲得ポイントが表示されている。
【0074】
図5は、減点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その1)である。
図6は、減点方式を採用した運転評価方法の流れを示すフローチャート(その2)である。以下、
図2、
図3に示した加点方式のフローチャートとの相違点を説明する。ポイント付与部216は月初に各運転者に500ポイントを付与する(ステップS20b)。
【0075】
車両の位置情報が評価区間の終了位置に到達すると(ステップS211:YES)、運転評価部215は、運転評価が不合格であるか否か判定する(ステップS212b)。ポイント付与部216は、不合格の場合は(ステップS212b:YES)、運転者のポイントから所定のポイントを減算し(ステップS213b)、合格の場合は(ステップS212b:NO)、ポイントを減算しない。以上の処理以外の処理は、
図2、
図3に示した加点方式のフローチャートと同様である。
【0076】
図7は、減点方式を採用した運転の評価結果とポイント情報の表示画面16bの一例を示す図である。
図7に示す例は、本日の走行で2回の運転評価が実施された例を示している。1つ目の評価区間は、交通渋滞が解消された地点から所定の距離内にある区間に設定されている。当該評価区間では交通法規違反は確認されず、減点されていない。2つ目の評価区間は、商業地域の区間に設定されている。当該評価区間で駐車違反が確認され、10ポイントが減点されている。ポイント情報として、本日の減点ポイントと、今月のここまでの残高ポイントが表示されている。
【0077】
以上説明したように本実施形態によれば、走行中、運転の評価区間と評価結果を運転者に明示しないことで、走行開始から走行終了時まで運転者の安全運転意識に対するモチベーションを維持させ続けることができる。運転者は走行中、どの区間が評価区間であるかを認識できないため、評価区間だけを注意して運転するという対策がとれなくなり、全走行区間の運転に緊張感を与えることができる。
【0078】
また、経済的価値を持つポイントを運転者に事前に付与する減点方式の場合、一度得たものは失いたくないという行動経済学的な心理効果が働き、運転者はポイントを維持したいという欲求を強く抱く。したがって、法規を遵守した運転へのモチベーションをより高めることができる。
【0079】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0080】
上記実施形態では、運転者の運転評価をサーバ20側で実施する例を説明した。この点、運転者の運転評価を車載システム10側で実施してもよい。その場合、
図1に示した車両状態情報取得部212、運転評価部215、ポイント付与部216の機能は、車載システム10の制御部11に実装される。さらに評価区間の選定も車載システム10側で実施してもよい。その場合、
図1に示した道路情報取得部213、評価区間選定部214の機能も、車載システム10の制御部11に実装される。
【符号の説明】
【0081】
5 ネットワーク、 10 車載システム、 11 制御部、 12 撮像部、 13 GPSセンサ、 14 車速センサ、 15 操舵角センサ、 16 表示部、 17 操作部、 18 記憶部、 19 無線通信部、 19a アンテナ、 20 サーバ、 21 制御部、 211 位置情報取得部、 212 車両状態情報取得部、 213 道路情報取得部、 214 評価区間選定部、 215 運転評価部、 216 ポイント付与部、 217 通知部、 22 記憶部、 221 地図データ保持部、 222 ユーザ情報保持部、 223 走行映像保持部、 23 通信部、 24 表示部、 25 操作部、 30 端末装置。