(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136817
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】映像監視システム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/92 20060101AFI20240927BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20240927BHJP
H04N 5/76 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N5/92 010
H04N23/60 500
H04N23/60 300
H04N5/76
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048079
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】苅谷 希実
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA11
5C122EA42
5C122EA55
5C122FH12
5C122FH14
5C122FK37
5C122FK38
5C122FK40
5C122GA34
5C122GC52
5C122HA01
5C122HB01
5C122HB09
(57)【要約】
【課題】利用者の映像データ検索の負荷が軽減された映像監視システムを提供することができる。
【解決手段】代表的な本発明の映像監視システムの一つは、映像データを生成するとともに、前記映像データにおける動体を検知し、前記動体が検知されたことを示す動体検知フラグデータを生成する撮像部と、前記映像データと、前記動体検知フラグデータとを記録する記録部と、前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体が検知された時間を含む動体検知時間情報データベースを作成する制御部と、表示部と操作部を有し、前記制御部に制御信号を送信する端末部と、を備え、前記制御部は、前記動体検知時間情報データベースに基づき前記動体が検知された時間を含むイベントを選択可能な形式で前記表示部に表示し、前記操作部で選択された前記イベントに対応する前記映像データを前記記録部から読み出して前記表示部に表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データを生成するとともに、前記映像データにおける動体を検知し、前記動体が検知されたことを示す動体検知フラグデータを生成する撮像部と、
前記映像データと、前記動体検知フラグデータとを記録する記録部と、
前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体が検知された時間を含む動体検知時間情報データベースを作成する制御部と、
表示部と操作部を有し、前記制御部に制御信号を送信する端末部と、を備え、
前記制御部は、前記動体検知時間情報データベースに基づき前記動体が検知された時間を含むイベントを選択可能な形式で前記表示部に表示し、前記操作部で選択された前記イベントに対応する前記映像データを前記記録部から読み出して前記表示部に表示する
映像監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体の動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、前記動体検知時間情報データベースを作成し、前記記録部に記録する
映像監視システム。
【請求項3】
請求項1に記載の映像監視システムであって、
前記撮像部が検知する前記動体は、特定の人物、または、特定の輸送機器である
映像監視システム。
【請求項4】
請求項2に記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記操作部により選択された期間に含まれる前記イベントの前記動体検知開始時間と前記動体検知終了時間に基づいて、削除時間情報データベースを作成して、前記記録部に記録し、
前記削除時間情報データベースに記録された削除開始時間と削除終了時間に対応する、前記映像データを前記記録部から削除する
映像監視システム。
【請求項5】
請求項4に記載の映像監視システムであって、
前記削除時間情報データベースにおいて、前記削除開始時間は、前記動体検知終了時間より遅い時間に設置され、前記削除終了時間は、前記動体検知開始時間よりも早い時間に設定される
映像監視システム。
【請求項6】
請求項2に記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記動体検知時間情報データベースに基づいて、自動的に削除時間情報データベースを作成して、前記記録部に記録し、
前記削除時間情報データベースに記録された削除開始時間と削除終了時間に対応する前記映像データを前記記録部から削除する
映像監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、侵入者等の監視システムにおいて、映像記録装置に記録された映像データから監視結果を確認するためには、オペレータが映像データを検索するなどの所要の操作を行うことが必要であった。
オペレータの所要の操作とは、例えば、再生したい日時を特定し、日時データから映像を特定し、その後に映像データを再生するなどである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-250929号公報
【特許文献2】特開2017-092808号公報
【特許文献3】特開2000-253390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、「監視画像を記録し再生する監視記録装置における画像データ検索方法及び装置において、記録した画像データを再生中に、所要の画像データに対して「しおり」をつける機能を有し、「しおり」をつけた画像データのみを選択し表示する」技術が開示されている。
【0005】
特許文献2には、「監視カメラ10-1~10-Nの映像を画像処理して侵入者を検知し、侵入者の位置座標を求める画像処理装置20と、監視画面上に前記所定の監視エリアの地図を表示し、画像処理装置で求めた前記侵入者の位置座標を基に、地図上に前記侵入者の移動軌跡線を表示すると共に、移動軌跡線上の任意の位置座標を選択することで、当該選択した任意の位置座標に応じた監視カメラの記録映像の再生を行う画像表示装置30と、を有する」技術が開示されている。
【0006】
特許文献3では、「テレビジョンカメラから入力される画像信号を所要のフォーマットの画像データに変換するビデオインターフェースと、画像データを記録する記録装置および記録されたデータの情報を保持するデータベース機能と、データベースにもとづいて、任意の画像データを表示することのできる監視記録装置において、画像処理機能を用いて侵入者等を検出することで、侵入者等が検出された時点から、侵入者等が画面から消えるまでの間のみの記録が行なえる機能を有する」技術が開示されている。
【0007】
しかしながら、従来の映像監視システムでは、目的の画像データ、例えば、監視領域に人物が入ってくるところを探すためには、記録されている画像データを見ながら、かつ、映像再生開始時刻の日時指定機能を使いながら当該データを確認する必要があり、利用者の映像データ検索の負荷が大きいことが課題であった。
【0008】
そこで、本発明では、利用者の映像データ検索の負荷が軽減された映像監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の映像監視システムの一つは、映像データを生成するとともに、前記映像データにおける動体を検知し、前記動体が検知されたことを示す動体検知フラグデータを生成する撮像部と、前記映像データと、前記動体検知フラグデータとを記録する記録部と、前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体が検知された時間を含む動体検知時間情報データベースを作成する制御部と、表示部と操作部を有し、前記制御部に制御信号を送信する端末部と、を備え、前記制御部は、前記動体検知時間情報データベースに基づき前記動体が検知された時間を含むイベントを選択可能な形式で前記表示部に表示し、前記操作部で選択された前記イベントに対応する前記映像データを前記記録部から読み出して前記表示部に表示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利用者の映像データ検索の負荷が軽減された映像監視システムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施をするための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、映像監視システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、監視カメラ10の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、端末部に表示される映像監視システムの表示部、操作部の画面の一例である。
【
図4】
図4は、映像記録装置の構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、動体検知時間情報データベースの構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、削除時間情報データベースの構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、映像監視システムの映像再生時の処理を記載したフローチャートである。
【
図8】
図8は、映像監視システムの映像再生時の処理を記載したシークエンス図である。
【
図9】
図9は、映像監視システムの映像ダウンロード時の処理を記載したフローチャートである。
【
図10】
図10は、映像監視システムの映像ダウンロード時の処理を記載したシークエンス図である。
【
図11】
図11は、映像監視システムの映像の手動削除時の処理を記載したフローチャートである。
【
図12】
図12は、映像監視システムの映像の手動削除時の処理を記載したシークエンス図である。
【
図13】
図13は、映像監視システムの映像の自動削除時の処理を記載したフローチャートである。
【
図14】
図14は、映像監視システムの映像の自動削除時の処理を記載したシークエンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0013】
[実施形態]
まず、
図1を参照して、実施形態の映像監視システム100について説明する。
図1は、映像監視システム100の構成の一例を示す図である。
映像監視システム100は、主に、監視カメラ10と、ネットワーク80と、端末部であるPC30と、映像記録装置40から構成されている。
そして、映像監視システム100は、監視カメラ10によって生成された映像データを映像記録装置40に記録すると共に、監視カメラ10からリアルタイムで送信される映像データをPC30で確認して監視することができる。
【0014】
<ネットワーク>
図1において、ネットワーク80は、映像監視システム100の各要素を接続し、信号を送受信するためのネットワークである。
ネットワーク80は、別々の場所に設置された監視カメラ10と、PC30と、映像記録装置40を接続しており、当該機器間で送受信される信号を中継する。
【0015】
<監視カメラ>
次に
図2を参照して監視カメラ10について説明する。
図2は、監視カメラ10の構成の一例を示す図である。
撮像部である監視カメラ10は、監視エリアを撮像し、映像データを生成し、映像データにおける動体を検知し、動体が検知されたことを示す動体検知フラグデータを作成することができる。
監視カメラ10は、一般的に複数のカメラで構成されているが、基本的には監視カメラ10いずれも同様の構造である。
監視カメラ10は、それぞれ、本体部11と、信号処理部12と、エンコード部13と、ネットワークインタフェース部14と、を主に含む。
【0016】
本体部11は、監視カメラ10のレンズによって光学的に結像された画像を電気信号に変換する。また、信号処理部12は、変換された電気信号を映像データとして処理する。
信号処理部12は、変換された電気信号を映像データとして処理する際に、電気信号から監視エリアの動体を検知することで、動体検知フラグデータを作成することができる。
【0017】
ここで、動体検知フラグデータとは、本体部11が撮像した監視エリアの映像データに監視対象である動体または物体(以下、「動体等」という。)が検知されたことを示すフラグである。
そして、動体検知フラグデータは、映像データに同期して作成されている。
なお、信号処理部12は、本体部11が撮像している監視エリアにおいて、動体を検知している間は連続して動体検知フラグデータを生成することができるが、必ずしも連続して動体検知フラグデータを生成する必要はない。例えば、信号処理部12は、動体を検出し始めると動体検知開始フラグを生成し、動体が検知できなくなると動体検知終了フラグを生成することとしてもよい。
【0018】
また、信号処理部12は、動体検知フラグデータを特定の動体のみに対して生成することとしてもよい。
例えば、信号処理部12は、特定の人物または、特定の輸送機器に対してのみ動体検知フラグデータを作成することとしてもよい。
ここで、特定の人物とは、人物の服装や顔などを画像処理によって検知することによって特定できる人物を意味する。また、特定の輸送機器とは、特定の形状の輸送機器であったり、特定の車種であったり、特定の車番の車であり、画像処理によって検知して特定することができる輸送機器を意味する。
【0019】
また、信号処理部12は、動体検知フラグデータ以外のデータを処理することとしてもよい。例えば、後述する動体検知時間情報データベースに記録される情報を処理することとしてもよい。
【0020】
エンコード部13は、信号処理部12で処理された映像データ及び動体検知フラグデータなどの情報を送受信用にエンコードする。
このとき、エンコード部は、エンコードしたデータにIPアドレスを紐づけ、ネットワークインタフェース等からデータ送受信を行うことを可能としてもよい。
【0021】
ネットワークインタフェース部14は、ネットワーク80への物理的な接続を提供するための装置である。
つまり、監視カメラ10は、ネットワーク80をネットワークインタフェース部14に接続することで、PC30等と接続することができる。
【0022】
本実施形態では、監視カメラ10は、2台以上の撮像装置から構成することが可能であり、その場合、監視カメラ10は、それぞれが撮像装置である監視カメラ10-1~10-NのN台の監視カメラの集合体である。
監視カメラ10-1~10-Nは、それぞれ独立して稼働するが、連携して稼働してもよい。
【0023】
<PC>
次に
図3を参照して端末部であるPC30について説明する。
図3は、PC30に表示される映像監視システム100の操作・表示画面の図である。
PC30は、表示部であるモニタと操作部であるキーボード・マウスを有しているが、それ以外のインターフェースを有していてもよい。
また、PC30は、ネットワーク80を介して監視カメラ10、映像記録装置40と接続されており、利用者の操作によって生成された制御信号を監視カメラ10、映像記録装置40に送信する。
さらに、PC30は、例えば、映像記録装置40から受信した映像データをモニタの画面に表示することができる。
【0024】
なお、PC30の表示部の画面50には、イベントに基づく映像データを表示する映像表示部51と、複数の監視カメラ10のいずれかを選択するカメラ選択部52と、選択した監視カメラ10のイベントのうち、月日を選択する月日選択部53と、選択した月日のイベントの一覧から対象となる映像データを選択する動体検知選択部54と、選択したイベントに基づく処理を決定する決定部55を設けることができる。
決定部55によって選択できる処理は、例えば、選択したイベントの映像データをダウンロートであってもよいし、選択した期間の映像データを削除する処理であってもよい。
ここで、イベントとは、監視カメラ10が、動体を検知して、検知しなくなるまでの間の一連の事象を示す。
【0025】
<映像記録装置>
次に
図4を参照して映像記録装置について説明する。
図4は、映像記録装置40の構成の一例を示す図である。
映像記録装置40は、主に、制御部41と、記録部42と、ネットワークインタフェース部43から構成されており、監視カメラ10が生成した映像データおよび、動体検知フラグデータを記録し、端末部で生成された制御信号に基づいて、記録した映像データを再生することができる。
また、映像記録装置40は、端末部で入力された制御信号に基づいて、記録した映像データの処理、例えば、当該映像データの削除などの処理を行うこともできる。
【0026】
<<制御部>>
制御部41は、映像データの編集および編集した映像データを記録部42に記録することができ、編集した映像データを端末部であるPC30に送信することもできる。
【0027】
なお、制御部41は、映像データの編集にするにあたり、動体検知フラグデータに基づき、動体が検知された時間を含む動体検知時間情報データベース422を作成することができる。
また、制御部41は、動体検知時間情報データベース422を作成するにあたり、動体検知フラグデータから動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出することができる。
ここで、動体検知開始時間とは、動体検知フラグデータから動体を検知した開始時間であり、動体検知終了時間とは、動体の検知を終了した時間である。
【0028】
<<記録部>>
記録部42は、主に、映像データ記録部421と、動体検知時間情報データベース422と、削除時間情報データベース424から構成され、監視カメラ10で取得した映像データおよび、動体検知フラグデータ等を記録することできる。
記録部42は、フラッシュメモリであるが、それ以外であってもよい。例えば、外部ハードディスクであってもよい。
【0029】
記録部42における映像データ記録部421は、監視カメラ10が生成した映像データと、動体検知フラグデータを記録する。
【0030】
動体検知時間情報データベース422は、監視カメラ10が検知した動体に関する情報をイベントごとに記録するデータベースである。その形式は、表形式の関係データベースであってよいし、オブジェクトデータベース等であってもよい。なお、動体検知時間情報データベース422の構造については、後述する。
削除時間情報データベース424は、動体検知されていない映像データの削除に使用するデータベースである。その形式は、動体検知時間情報データベース422と同様に、表形式の関係データベースであってよいし、オブジェクトデータベース等であってもよい。なお、削除時間情報データベース424は、動体検知時間情報データベース422の構造と同様に後述する。
【0031】
<<ネットワークインタフェース部>>
ネットワークインタフェース部43は、ネットワーク80への物理的な接続を提供するための装置である。
このため、映像記録装置40は、ネットワーク80をネットワークインタフェース部43に接続することで、監視カメラ10、PC30と接続できる。
【0032】
<動体検知時間情報データベース>
次に、
図5を参照して動体検知時間情報データベース422について説明する。
図5は、動体検知時間情報データベース422の構成の一例を示す図である。
動体検知時間情報データベース422は、監視カメラ10が検知した動体に関する情報をイベントごとに記録したデータベースであり、少なくともカメラ列4221と、年月日列4222と、開始列4223と、終了列4224と、を含む。
【0033】
カメラ列4221は、映像データを生成した監視カメラ10を特定するための情報である。
本実施形態の映像監視システム100では、監視カメラ10が複数のカメラで構成されているため、映像データがどのカメラ10撮影したものかを特定する必要がある。このため、カメラ列4221には、監視カメラ10を特定するため、映像データを生成したカメラ名を記録している。
【0034】
本実施形態では、映像監視システム100では、監視カメラ10が、異なる複数の撮像部を有するため、カメラ列4221を設けたが、撮像部が1台しかない場合、もしくは撮像部を他の方法で特定できる場合は、カメラ列4221を設けなくてもよい。
【0035】
年月日列4222は、生成した映像データの映像が撮像された時期を特定するための情報である。
映像監視システム100が撮影した映像は、比較的長期間にわたって撮影されたものであるため、生成した映像データの映像がいつ撮像されたものかを特定する必要がある。
【0036】
年月日列4222は、生成した映像データの映像がいつ撮像されたものかを特定できるものであれば、必ずしも年月日を全て記録しなくてもよいし、日付として記録しなくてもよい。
例えば、左から4桁を年、次の2桁を月、最後の2桁を日とした8桁の数字として記録することとしてもよい。
【0037】
開始列4223は、動体検知開始時間を特定するための情報であり、終了列4224は、動体検知終了時間を特定するための情報である。
【0038】
<削除時間情報データベース>
次に、
図6を参照して削除時間情報データベース424(
図6(b))および削除時間情報データベース424を作成するために用いる一時作業データベース423(
図6(a))について説明する。
まず、
図6(a)は、一時作業データベース423の構成の一例を示す図である。
一時作業データベース423は、動体検知時間情報データベース422から、カメラごとの動体検知時間情報を抽出したものである。
このため、一時作業データベース423には、少なくとも、カメラ列4231と、年月日列4232と、開始列4233と、終了列4234が含まれている。
【0039】
次に、
図6(b)は、削除時間情報データベース424の構成の一例を示す図である。
削除時間情報データベース424は、一時作業データベース423に抽出されていない時間帯を、動体が検知されない時間帯とみなし、当該が検知されていない時間を削除開始時間とし、次に、動体が検知された時間を削除終了時間として記録する。
具体的には、一時作業データベース423の行において、行4235で示される動体検知終了時間と、行4236で示される動体検知開始時間の間の時間帯は、動体検知がされていない時間とみなして、当該行の動体検知終了時間を削除開始時間とし、次の行の動体検知開始時間を削除終了時間とする。
例えば、2022/08/04の05:35:54から2022/09/03の11:08:21までの時間に動体検知がされていないので、削除開始時間を2022/08/04の05:35:54とし、削除終了時間を2022/09/03の11:08:21とすることができる。
これにより、その間の映像データ、動体検知フラグデータを削除することができる。
【0040】
このため、削除時間情報データベース424には、少なくともカメラ列4241と、開始列4242と、終了列4243が含まれている。
【0041】
また、削除開始時間と削除終了時間は、多少のマージンをとってもよい。つまり、
図6(c)のように、削除時間情報データベース424に記録される削除開始時間が動体検知終了時間より30秒遅く、削除終了時間が前記動体検知開始時間よりも30秒早くされるようにマージンを設けて設定してもよい。
なお、マージンの量は、適宜定めることができ、削除開始時間または削除終了時間のいずれか一方のみについて、マージンを設けることとしてもよい。
これにより、動体検知の開始または終了に誤検知があり、実際の場合よりも動体検知が遅くまたは、早くされた場合であっても、該当する映像データが削除される可能性を減少させることができる。
【0042】
本実施形態では、一時作業データベース423は、削除時間情報データベース424を作成するために使用する一時的に作成するものであり、記録部42に記録する必要はないが、記録部42に記録することとしてもよい。
【0043】
<削除処理>
制御部41は、削除時間情報データベース424に基づいて、映像データ記録部421の映像データおよび動体検知フラグデータを削除する。
なお、動体検知フラグデータは、必ずしも削除しなくてもよい。
【0044】
<再生処理>
次に、
図7を参照して、映像監視システム100の映像再生時の処理をフローチャートで説明する。
図7は、映像監視システム100の映像再生時の処理を記載したフローチャートである。
(ステップS101)
S101は、監視カメラ10は、映像データと、動体検知フラグデータを映像記録装置40に送信するステップである。
【0045】
(ステップS102)
S102は、映像記録装置40が、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
【0046】
(ステップS103)
S103は、映像記録装置40が、イベントの一覧形式のリストを作成するステップである。
【0047】
(ステップS104)
S104は、PC30が、イベントの一覧形式のリストから利用者による操作により選択した映像データを再生するステップである。
【0048】
次に、
図8を参照して、映像監視システム100の映像再生時の処理をシークエンス図で説明する。
図8は、映像監視システム100の映像再生時の処理を記載したシークエンス図であり、
図7で説明した各ステップの内容をさらにシークエンス図として詳細に説明するものである。
【0049】
以下で説明するS201及びS202は、
図7のステップS101に相当する工程である。
(ステップS201)
S201は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを制御部41に送信するステップである。
【0050】
(ステップS202)
S202は、制御部41が、監視カメラ10から受信した映像データ、動体検知フラグデータを記録部42に送信し、映像データ記録部421に記録させるステップである。
【0051】
以下で説明するS203及びS204は、
図7のステップS102に相当する工程である。
(ステップS203)
S203は、制御部41が、監視カメラ10から受信した動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
具体的には、制御部41は、イベントごとに映像データと動体検知フラグデータから動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、これに、映像データを生成したカメラ名、映像を撮影した年月日を付加して、動体検知時間情報データベース422を作成する。
なお、上記の動体検知時間情報データベース422のデータは、基本的にはイベントごとに作成されるが、ごく短い時間に同じ監視カメラ10でイベントが発生することを繰り返す場合には、それらをひとつのイベントとしてまとめて処理してもよい。
【0052】
(ステップS204)
S204は、制御部41が、作成した動体検知時間情報データベース422を記録部42に記憶させるステップである。
【0053】
以下で説明するS205ないしS209は、
図7のステップS103に相当する工程である。
(ステップS205)
S205は、イベントの一覧形式のリストを作成する際に必要な情報を選択するステップである。
具体的には、PC30で利用者がカメラ選択部52で監視カメラ10を選択し、月日選択部53で月日を選択するステップである。
【0054】
(ステップS206)
S206は、PC30が、制御部41にS205で選択した情報を送信し、該当するイベントの一覧形式のリストを要求するステップである。
【0055】
(ステップS207)
S207は、制御部41が、記録部42に動体検知時間情報を要求するステップである。
具体的には、制御部41が、記録部42の動体検知時間情報データベース422に、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を要求するステップである。
【0056】
(ステップS208)
S208は、記録部42が、制御部41に動体検知開始時間と動体検知終了時間を送信するステップである。
具体的には、記録部42が、動体検知時間情報データベース422から、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を制御部41に送信するステップである。
【0057】
(ステップS209)
S209は、制御部41が、イベントの一覧形式のリストを作成し、PC30に送信するステップである。
具体的には、制御部41が、受信した全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間から選択した情報に該当するイベントの一覧形式のリストを作成し、PC30に送信するステップである。
ここで、映像記録装置40が作成するリストは、再生するイベントを選択可能な形式に表示するものであれば、イベントの一覧形式リスト以外のものであってもよい。
【0058】
以下で説明するS210ないしS215は、
図7のステップS104に相当する工程である。
(ステップS210)
S210は、PC30が、制御部41から受信したイベントの一覧形式のリストを表示し、利用者がイベントを一覧形式のリストから選択できるように表示するステップである。
【0059】
(ステップS211)
S211は、PC30が、利用者が選択したイベントを制御部41に送信するステップである。
【0060】
(ステップS212)
S212は、制御部41が、選択したイベントに該当する映像データを記録部42に要求するステップである。
【0061】
(ステップS213)
S213は、記録部42が、制御部41から要求された映像データを制御部41に送信するステップである。
【0062】
(ステップS214)
S214は、制御部41が、記録部42から受信した映像データをPC30に送信するステップである。
【0063】
(ステップS215)
S215は、PC30が、制御部41から受信した映像データを再生するステップである。
【0064】
<ダウンロード処理>
次に、
図9を参照して、映像監視システム100の映像ダウンロード時の処理をフローチャートで説明する。
図9は、映像監視システム100の映像ダウンロード時の処理を記載したフローチャートである。
(ステップS301)
S301は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを映像記録装置40に送信するステップである。
【0065】
(ステップS302)
S302は、映像記録装置40が、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
【0066】
(ステップS303)
S303は、PC30が、イベントの一覧形式のリストを作成するステップである。
【0067】
(ステップS304)
S304は、PC30が、イベントの一覧形式のリストから利用者による操作により選択した映像データをダウンロードするステップである。
【0068】
次に、
図10を参照して、映像監視システム100の映像ダウンロード時の処理をシークエンス図で説明する。
図10は、映像監視システム100の映像ダウンロード時の処理を記載したシークエンス図であり、
図9で説明した各ステップの内容をさらにシークエンス図として詳細に説明するものである。
【0069】
以下で説明するS401及びS402は、
図9のステップS301に相当する工程である。
(ステップS401)
S401は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを制御部41に送信するステップである。
(ステップS402)
S402は、制御部41が、受信した映像データ、動体検知フラグデータを記録部42に送信し、映像データ記録部421に記録させるステップである。
【0070】
以下で説明するS403及びS404は、
図9のステップS102に相当する工程である。
(ステップS403)
S403は、制御部41が、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
具体的には、制御部41が、イベントごとに映像データと動体検知フラグデータから動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、これに、映像データを生成したカメラ名、映像を撮影した年月日を付加して、動体検知時間情報データベース422を作成する。
なお、上記の動体検知時間情報データベース422のデータは、基本的にはイベントごとに作成されるが、ごく短い時間に同じ監視カメラ10でイベントが発生することを繰り返す場合には、それらをひとつのイベントとしてまとめて処理してもよい。
【0071】
(ステップS404)
S404は、制御部41が、作成した動体検知時間情報データベース422を記録部42に記憶させるステップである。
【0072】
以下で説明するS405ないしS409は、
図9のステップS303に相当する工程である。
(ステップS405)
S405は、イベントの一覧形式のリストを作成する際に必要な情報を選択するステップである。
具体的には、PC30で利用者がカメラ選択部52で監視カメラ10を選択し、月日選択部53で月日を選択するステップである。
【0073】
(ステップS406)
S406が、PC30が、制御部41にS405で選択した情報を送信し、該当するイベントの一覧形式のリストを要求するステップである。
【0074】
(ステップS407)
S407は、制御部41が、記録部42に動体検知時間情報を要求するステップである。
具体的には、制御部41が、記録部42の動体検知時間情報データベース422に、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を要求するステップである。
【0075】
(ステップS408)
S408は、記録部42が、制御部41に動体検知開始時間と動体検知終了時間を送信するステップである。
具体的には、記録部42が、制御部41から要求された動体検知時間情報データベース422に、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を制御部41に送信するステップである。
【0076】
(ステップS409)
S409は、制御部41が、イベントの一覧形式のリストを作成し、PC30に送信するステップである。
具体的には、制御部41が、受信した全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間から選択した情報に該当するイベントの一覧形式のリストを作成し、PC30に送信するステップである。
ここで、映像記録装置40が作成するリストは、ダウンロードするイベントを選択可能な形式に表示するものであれば、イベントの一覧形式リスト以外のものであってもよい。
【0077】
以下で説明するS410ないしS415は、
図9のステップS304に相当する工程である。
(ステップS410)
S410は、PC30が、制御部41から受信したイベントの一覧形式のリストを表示し、利用者がイベントを一覧から選択できるように表示するステップである。
【0078】
(ステップS411)
S411は、PC30が、利用者が選択したイベントを制御部41に送信するステップである。
【0079】
(ステップS412)
S412は、制御部41が、利用者が選択したイベントと動体検知時間情報データベース422から、ダウンロード処理をする対象時間を算出するステップである。
【0080】
(ステップS413)
S413は、制御部41が、選択した対象時間に該当する映像データを記録部42に要求するステップである。
【0081】
(ステップS414)
S414は、記録部42が、要求された映像データを制御部41に送信するステップである。
【0082】
(ステップS415)
S415は、制御部41が、記録部42から受信した映像データをPC30に送信し、ダウンロード処理をするステップである。
【0083】
<手動削除処理>
次に、
図11を参照して、映像監視システム100の映像の手動削除時の処理をフローチャートで説明する。
図11は、映像監視システム100の映像の手動削除時の処理を記載したフローチャートである。
(ステップS501)
S501は、監視カメラ10は、映像データと、動体検知フラグデータを映像記録装置40に送信するステップである。
【0084】
(ステップS502)
S502は、映像記録装置40が、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
【0085】
(ステップS503)
S503は、PC30が、削除する期間を選択するステップである。
【0086】
(ステップS504)
S504は、映像記録装置40が、PC30で選択された期間の映像データを記録部42の映像データ記録部421から削除するステップである。
【0087】
次に、
図12を参照して、映像監視システム100の映像の手動削除時の処理をシークエンス図で説明する。
図12は、映像監視システム100の映像の手動削除時の処理を記載したシークエンス図であり、
図11で説明した各ステップの内容をさらにシークエンス図として詳細に説明するものである。
【0088】
以下で説明するS601及びS602は、
図11のステップS501に相当する工程である。
(ステップS601)
S601は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを制御部41に送信するステップである。
【0089】
(ステップS602)
S602は、制御部41が、監視カメラ10から受信した映像データ、動体検知フラグデータを記録部42に送信し、映像データ記録部421に記録させるステップである。
【0090】
以下で説明するS603及びS604は、
図11のステップS502に相当する工程である。
(ステップS603)
S603は、制御部41が、動体検知時間情報データベース422を作成する。
具体的には、制御部41が、イベントごとに映像データと動体検知フラグデータから動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、これに、映像データを生成したカメラ名、映像を撮影した年月日を付加して、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
なお、上記の動体検知時間情報データベース422のデータは、基本的にはイベントごとに作成されるが、ごく短い時間に同じ監視カメラ10でイベントが発生することを繰り返す場合には、それらをひとつのイベントとしてまとめて処理してもよい。
【0091】
(ステップS604)
S604は、制御部41が、作成した動体検知時間情報データベース422を記録部42に記憶させるステップである。
【0092】
以下で説明するS605は、
図11のステップS503に相当する工程である。
(ステップS605)
S605は、削除対象となる期間を選択するステップである。
具体的には、PC30で利用者が監視カメラ10を選択し、削除対象となる期間を選択するステップである。
【0093】
以下で説明するS606ないしS612は、
図11のステップS504に相当する工程である。
(ステップS606)
S606は、PC30が、S605で選択したが監視カメラ10と削除対象となる期間の情報を制御部41に送信するステップである。
【0094】
(ステップS607)
S607は、制御部41が、記録部42に動体検知時間情報を要求するステップである。
具体的には、制御部41が、記録部42の動体検知時間情報データベース422に、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を要求するステップである。
【0095】
(ステップS608)
S608は、記録部42が、制御部41に要求された動体検知開始時間と動体検知終了時間を送信するステップである。
具体的には、記録部42は、記録された全ての動体検知開始時間と動体検知終了時間を制御部41に送信する。
【0096】
(ステップS609)
S609は、制御部41が、削除時間情報データベース424を作成するステップである。
具体的には、制御部41が、動体検知時間情報データベース422から、特定の監視カメラ10に関する動体検知時間情報を抜き出したデータベースである一時作業データベース423を作成する。次に、一時作業データベース423から動体検知がされていない時間を算出し、削除時間情報データベース424を作成するステップである。
このとき、削除時間情報データベース424は、多少のマージンを含み、削除時間情報データベースに記録される削除開始時間が動体検知終了時間より遅く、削除終了時間が前記動体検知開始時間よりも早くされるように設定することができる。
【0097】
(ステップS610)
S610は、制御部41が、削除時間情報データベース424を記録部42に記録し、削除時間情報データベース424に基づき、記録部42から映像データおよび動体検知フラグデータを削除するステップである。
ただし、動体検知フラグデータは、必ずしも削除しなくてもよい。
【0098】
(ステップS611)
S611は、記録部42が、要求された映像データの削除が完了したことを制御部41に送信するステップである。
S612において、制御部41は、要求された映像データの削除が完了したことをPC30に送信する。
【0099】
<自動削除処理>
次に、
図13を参照して、映像監視システム100の映像の自動削除時の処理をフローチャートで説明する。
図13は、映像監視システム100の映像の自動削除時の処理を記載したフローチャートである。
(ステップS701)
S701は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを映像記録装置40に送信するステップである。
【0100】
(ステップS702)
S702は、映像記録装置40が、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
【0101】
(ステップS703)
S703は、制御部41が、削除期間の判定をするステップである。
【0102】
(ステップS704)
S704は、映像記録装置40が、自動的に対象となる映像データを記録部42から削除するステップである。
ここで、自動的とは、利用者による操作を経ることなしに、制御部41が映像データが生成期間から一定の期間が経過したことなどを判定基準として対象を決定する処理である。
【0103】
次に、
図14を参照して、映像監視システム100の映像の自動削除時の処理をシークエンス図で説明する。
図14は、映像監視システム100の映像の自動削除時の処理を記載したシークエンス図であり、
図13で説明した各ステップの内容をさらにシークエンス図として詳細に説明するものである。
【0104】
以下で説明するS801及びS802は、
図13のステップS701に相当する工程である。
(ステップS801)
S801は、監視カメラ10が、映像データと、動体検知フラグデータを制御部41に送信するステップである。
【0105】
(ステップS802)
S802は、制御部41が、受信した映像データ、動体検知フラグデータを記録部42に送信し、映像データ記録部421に記録させるステップである。
【0106】
以下で説明するS803及びS804は、
図13のステップS702に相当する工程である。
(ステップS803)
S803は、制御部41が、動体検知時間情報データベース422を作成する。
具体的には、制御部41は、イベントごとに映像データと動体検知フラグデータから動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、これに、映像データを生成したカメラ名、映像を撮影した年月日を付加して、動体検知時間情報データベース422を作成するステップである。
なお、上記の動体検知時間情報データベース422のデータは、基本的にはイベントごとに作成されるが、ごく短い時間に同じ監視カメラ10でイベントが発生することを繰り返す場合には、それらをひとつのイベントとしてまとめて処理してもよい。
【0107】
(ステップS804)
S804は、制御部41が、作成した動体検知時間情報データベース422を記録部42に記憶させるステップである。
【0108】
以下で説明するS805ないしS807は、
図13のステップS803に相当する工程である。
(ステップS805)
S805は、制御部41は、自動削除の対象であるか期間を算出するステップである。
具体的には、制御部41が、現在の年月日から一定時間以前の期間を算出し、自動削除の対象期間とするステップである。
【0109】
(ステップS806)
S806は、制御部41が、記録部42に自動削除の対象期間の動体検知時間情報データベース422を要求するステップである。
【0110】
(ステップS807)
S807は、記録部42が、制御部41に自動削除の対象期間の動体検知時間情報データベース422を送信するステップである。
【0111】
以下で説明するS808ないしS810は、
図13のステップS804に相当する工程である。
(ステップS808)
S808は、制御部41が、削除時間情報データベース424を作成するステップである。
具体的には、制御部41が、削除時間情報データベース424に削除対象となった映像データの情報を記憶するステップである。
【0112】
(ステップS809)
S809は、制御部41は、削除時間情報データベース424を記録部42に記録し、削除時間情報データベース424に基づき、記録部42から映像データおよび動体検知フラグデータを削除するステップである。
ただし、動体検知フラグデータは、必ずしも削除しなくてもよい。
【0113】
(ステップS810)
S810は、記録部42が、要求された映像データの削除が完了したことを制御部41に送信するステップである。
【0114】
以上、本実施形態によれば、映像監視システム100は、映像データから動体を検知した場合のイベントの一覧形式のリストを提示することができる。
つまり、映像監視システム100は、利用者による映像データの再生処理をせずに、動体検知をした部分を知ることができる。
これにより、利用者は、映像データ検索する場合の負荷を軽減することができる。
【0115】
また、本発明は以下のような態様をとることもできる。
(態様1)
映像データを生成するとともに、前記映像データにおける動体を検知し、前記動体が検知されたことを示す動体検知フラグデータを生成する撮像部と、
前記映像データと、前記動体検知フラグデータとを記録する記録部と、
前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体が検知された時間を含む動体検知時間情報データベースを作成する制御部と、
表示部と操作部を有し、前記制御部に制御信号を入力する端末部と、を備え、
前記制御部は、前記動体検知時間情報データベースに基づき前記動体が検知された時間を含むイベントを選択可能な形式で前記表示部に表示し、前記操作部で選択した前記イベントに対応する前記映像データを前記記録部から読み出して前記表示部に表示する
映像監視システム。
(態様2)
態様1に記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記動体検知フラグデータに基づき、前記動体の動体検知開始時間と動体検知終了時間を算出し、前記動体検知時間情報データベースを作成し、前記記録部に記録する
映像監視システム。
(態様3)
態様1又は2に記載の映像監視システムであって、
前記撮像部が検知する前記動体は、特定の人物、または、特定の輸送機器である
映像監視システム。
(態様4)
態様2又は3に記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記操作部により選択された期間に含まれる前記イベントの前記動体検知開始時間と前記動体検知終了時間に基づいて、削除開始時間と削除終了時間を記録するデータベースである削除時間情報データベースを作成して、前記記録部に記録し、
前記削除時間情報データベースに記録された前記削除開始時間と前記削除終了時間に対応する、前記映像データと、前記動体検知フラグデータを前記記録部から削除する
映像監視システム。
(態様5)
態様4に記載の映像監視システムであって、
前記削除時間情報データベースは、前記削除開始時間が前記動体検知終了時間より遅く、前記削除終了時間が前記動体検知開始時間よりも早い
映像監視システム。
(態様6)
態様2ないし5のいずれか一つに記載の映像監視システムであって、
前記制御部は、前記操作部によらず、選択された前記イベントの前記動体検知開始時間と前記動体検知終了時間に基づいて削除開始時間と削除終了時間を記録するデータベースである削除時間情報データベースを作成して、前記記録部に記録し、
前記削除時間情報データベースに記録された前記削除開始時間と前記削除終了時間に対応する、前記映像データと、前記動体検知フラグデータを前記記録部から削除する
映像監視システム。
【符号の説明】
【0116】
100 映像監視システム
10 監視カメラ
11 本体部
12 信号処理部
13 エンコード部
14、43 ネットワークインタフェース部
30 PC
40 映像記録装置
41 制御部
42 記録部
421 映像データ記録部
422 動体検知時間情報データベース
423 一時作業データベース
424 削除時間情報データベース
4221、4231、4241 カメラ列
4222、4232年月日列
4223、4233、4242 開始列
4224、4234、4243 終了列
50 画面
51 映像表示部
52 カメラ選択部
53 月日選択部
54 動体検知選択部
55 決定部
80 ネットワーク