(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136963
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】AMR角度センサの設計方法、AMR角度センサの生産方法、及び、AMR角度センサ
(51)【国際特許分類】
G01D 5/245 20060101AFI20240927BHJP
G01B 7/30 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G01D5/245 M
G01B7/30 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048282
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】結城 興仁
(72)【発明者】
【氏名】川▲辺▼ 諒
(72)【発明者】
【氏名】松儀 泰明
【テーマコード(参考)】
2F063
2F077
【Fターム(参考)】
2F063AA35
2F063CA09
2F063DA05
2F063DC08
2F063EA01
2F063EB26
2F063EB27
2F063GA52
2F077AA25
2F077JJ09
2F077NN26
2F077PP14
2F077VV11
(57)【要約】
【課題】角度検出誤差を抑えつつ、AMR素子を厚くし及び又はAMR素子の線幅を細くする。
【解決手段】AMR角度センサの設計方法は、ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出するAMR角度センサの設計方法であって、前記AMR角度センサの角度検出最大誤差が所望の値となる前記AMR角度センサの異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で、前記AMR素子の膜厚及び線幅を決定する決定ステップを有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出するAMR角度センサの設計方法であって、
前記AMR角度センサの角度検出最大誤差が所望の値となる前記AMR角度センサの異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で、前記AMR素子の膜厚及び線幅を決定する決定ステップを有する、
AMR角度センサの設計方法。
【請求項2】
前記角度検出最大誤差は、前記AMR角度センサの機械的な角度検出誤差と前記AMR角度センサの出力のヒステリシスの値とに基づく値である、
請求項1に記載のAMR角度センサの設計方法。
【請求項3】
前記所望の値は、0.1°であり、前記上限値は、30Oeである、
請求項1に記載のAMR角度センサの設計方法。
【請求項4】
前記AMR素子は、互いに平行で円弧形状の複数の線状部を備える、
請求項1に記載のAMR角度センサの設計方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の設計方法が有する前記決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された前記膜厚及び前記線幅で前記AMR角度センサを生産する生産ステップと、
を備えるAMR角度センサの生産方法。
【請求項6】
ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出するAMR角度センサであって、
前記AMR素子は、前記AMR角度センサの角度検出最大誤差が所望の値となる前記AMR角度センサの異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で設定された膜厚及び線幅を備える、
AMR角度センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出する、AMR角度センサの設計方法、AMR角度センサの生産方法、及び、AMR角度センサに関する。
【背景技術】
【0002】
ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出する角度センサ(以下、AMR角度センサともいう)が知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記角度センサの出力の波形歪みを低減する方法として、異方性磁界強度を小さくすることが考えられる。異方性磁界強度は、AMR素子の膜厚に比例し、AMR素子の線幅に反比例する。従って、異方性磁界強度を小さくする場合、膜厚を薄くし、及び又は、線幅を太くすることが望ましいが、膜厚を薄くしすぎるとAMR素子に欠陥が生じやすく、線幅を太くするとセンサのサイズが大きくなる。
【0005】
本発明は、角度検出誤差を抑えつつ、AMR素子を厚くし及び又はAMR素子の線幅を細くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るAMR角度センサの設計方法は、ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出するAMR角度センサの設計方法であって、前記AMR角度センサの角度検出最大誤差が所望の値となる前記AMR角度センサの異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で、前記AMR素子の膜厚及び線幅を決定する決定ステップを有する。
【0007】
一例として、前記角度検出最大誤差は、前記AMR角度センサの機械的な角度検出誤差と前記AMR角度センサの出力のヒステリシスの値とに基づく値であってもよい。
【0008】
一例として、前記所望の値は、0.1°であり、前記上限値は、30Oeであってもよい。
【0009】
一例として、前記AMR素子は、互いに平行で円弧形状の複数の線状部を備えてもよい。
【0010】
本発明に係るAMR角度センサの生産方法は、前記設計方法が有する前記決定ステップと、前記決定ステップにより決定された前記膜厚及び前記線幅で前記AMR角度センサを生産する生産ステップと、を有する。
【0011】
本発明に係るAMR角度センサは、ミアンダ形状のAMR(異方性磁気抵抗)素子により角度を検出するAMR角度センサであって、前記AMR素子は、前記AMR角度センサの角度検出最大誤差が所望の値となる前記AMR角度センサの異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で設定された膜厚及び線幅を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、角度検出誤差を抑えつつ、AMR素子を厚くし及び又はAMR素子の線幅を細くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る設計方法により設計されるAMR角度センサのAMR素子及び端子の形成パターン、及び、回路構成を示す図である。
【
図4】
図4は、総合的な角度検出最大誤差と異方性磁界強度との関係を示すグラフの図である。
【
図5】
図5は、AMR角度センサの生産方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態及びその変形例について、図面を参照して説明する。
【0015】
本実施形態に係る異方性磁気抵抗角度センサ(以下、AMR角度センサともいう)の生産方法は、AMR角度センサを設計するステップつまりAMR角度センサの設計方法と、当該設計方法で設計したAMR角度センサを生産するステップと、を含む。
【0016】
図1に、本実施形態で設計及び製造されるAMR角度センサ10を示す。AMR角度センサ10は、このセンサ10に対向配置される磁石Mのこのセンサ10に対する相対的な回転角度を検出するように構成されている。磁石MとAMR角度センサ10とは、相対回転する2つの部材、例えば、一方の部材がベースで、他方の部材が、ベースに対して相対回転する回転角度の検出対象にそれぞれ取り付けられる。磁石Mの回転角度の検出により、検出対象の回転角度が検出される。
【0017】
AMR角度センサ10は、基板20と、第1異方性磁気抵抗(AMR)素子31~34と、第2異方性磁気抵抗(AMR)素子41~44と、第1接続端子51~58と、第2接続端子61~64と、を備える。
【0018】
基板20は、例えば、シリコン基板からなる。AMR素子31~34及び41~44と、端子51~58及び61~64と、は、同一材料により一体的かつ膜状に形成される。材料の例としては、NiFe合金が挙げられる。NiFe合金の例としては、低ヒステリシスと低磁歪特性を併せ持つNi:83%、Fe:17%のパーマロイがある。他の例として、他の比率のパーマロイが採用されてもよい。
【0019】
素子31~34及び41~44のそれぞれは、同形状で向きが異なる。当該形状を、素子31を例にして
図2を参照して説明する。素子31は、ミアンダ形状に形成されている。ミアンダ形状の素子31は、互いに平行な複数の線状部31Aと、複数の線状部31Aを直列に接続する複数の折り返し部31Bと、を備える。各線状部31Aは、中心角60°の円弧形状に形成されている。
【0020】
図3に示すように、素子31などが形成される基板20は、基板本体21と、基板本体21上に形成された絶縁膜22(例えば、シリコン酸化膜)と、を備える。素子31などは、絶縁膜22の表面に形成される。
【0021】
図1に示すように、素子32の向きは、素子31を90°回転させた向きであり、素子33の向きは、素子31を180°回転させた向きであり、素子34の向きは、素子31を270°回転させた向きである。同様に、素子42~44も、素子41を順次90°回転させた向きに形成されている。素子31~34は、磁石Mの回転中心Cを中心とした第1円周上に配置され、素子41~44は、回転中心Cを中心とした第1円周よりも内側の第2円周上に配置されている。素子41~44全体の向きは、素子31~34全体の向きを、回転中心Cを中心に45°回転させた向きとなっている。
【0022】
素子31~34の各両端は、端子51~58にそれぞれ接続されている。素子31~34は、端子51~58を介してフルブリッジ接続される。端子51及び58は、電源ライン+Vに接続され、端子54、55は、グランドに接続される。端子52及び53は、出力端子OUT1に接続され、端子56及び57は出力端子OUT2に接続される。出力端子OUT1の電位とOUT2の電位との差を示す電気信号が、第1ブリッジ出力として制御回路90に入力される。
【0023】
素子41~44の各両端は、端子61~64のいずれかに接続され、素子41~44は、端子61~64を介してフルブリッジ接続される。端子61は、電源ライン+Vに接続され、端子63は、グランドに接続される。端子62は、出力端子OUT3に接続され、端子64は出力端子OUT4に接続される。出力端子OUT3の電位とOUT4の電位との差を示す電気信号が、第2ブリッジ出力として制御回路90に入力される。
【0024】
第1ブリッジ出力及び第2ブリッジ出力が示す各電位差つまり電圧値は、磁石MのAMR角度センサ10に対する相対回転角度に応じて変化する。磁石Mを一回転させた場合、第1ブリッジ出力は正弦波の電気信号となり、第2ブリッジ出力は余弦波の電気信号となる。制御回路90は、入力された第1及び第2ブリッジ出力がそれぞれ示す電圧値Vsin、Vcosに基づいて、下記の式(1)により、磁石MのAMR角度センサ10に対する相対回転角度α、つまり、検出対象の相対回転角度αを算出する。
【数1】
【0025】
このようなAMR角度センサ10では、第1及び第2ブリッジ出力の各波形つまり正弦波及び余弦波が歪んで理想的な波計からずれることがある。この場合、電圧値Vsin及びVcosが、理想的な正弦波又は余弦波上の値からズレ、算出される回転角度α、つまり、センサ10での検出角度αが真の回転角度からズレる。つまり、検出誤差が生じる。これは、形状磁気異方性による素子31~34及び41~44の磁化方向が磁石Mによる磁場の方向に対して完全には追従せずにズレが生じる事に起因する。このズレによって、第1及び第2ブリッジ出力の波形に高調波成分が含まれ、回転角度αに誤差が乗る。
【0026】
誤差低減の方法としては、AMR角度センサ10の異方性磁界強度Hkを低下させることが考えられる。異方性磁界強度Hkは、困難軸方向の磁化が飽和に達する磁界強度である。異方性磁界強度Hkが小さくなるということは、外部磁場に対する不飽和領域が狭くなり、素子31~34及び41~44の磁気モーメントが磁石Mによる磁化方向に追従しやすくなることを意味する。このため、異方性磁界強度Hkを小さくすれば、第1及び第2ブリッジ出力の波形歪みを抑制する事ができる。
【0027】
異方性磁界強度Hkは、tを、素子31~34、41~44の膜厚(
図3参照)、wを、同線幅(
図2参照。特に、線状部31Aなどの各線状部の線幅)、Msを、同飽和磁化(A/m)、Hk0を同材料異方性、とすると、下記の式(2)で表される。
Hk=(t/w)・Ms+Hk0・・・(2)
【0028】
上記(2)式より、異方性磁界強度Hkを低下させるためには素子31等の膜厚tを薄くし、線幅wを広げる必要があるが、膜厚tが薄くなるにつれて素子31等に欠陥が生じやすくなり素子間の抵抗値のバラつきが生じやすくなる。また、線幅wを太くしていくとセンササイズが大きくなる。AMR角度センサ10は、異方性磁界強度Hkを上記(2)式以外の式で算出する構造であってもよい。ただし、異方性磁界強度Hkは、AMR素子の膜厚に比例し、AMR素子の線幅に反比例する。
【0029】
本願発明者は、同じ材料で、素子31等の膜厚t及び線幅wのみを異ならせ、素子31等の他の形状は互いに同じとした複数のAMR角度センサ10をサンプルとして作成した。そして、本願発明者は、各サンプルの機械的な角度検出誤差と、各サンプルの出力のヒステリシスと、これらに基づく総合的な角度検出最大誤差と、を評価した。各サンプルの素子31等は、同材料であるので、飽和磁化Ms、材料異方性Hk0は、各サンプルで同じである。従って、上記式(2)により、膜厚t及び線幅wを変化させることで、異方性磁界強度Hkを変化させることができる。
【0030】
機械的な角度検出誤差は、磁石Mの機械的な角度を光学式エンコーダなどの検出器で検出したときの検出値と、制御回路90で算出された角度αと、の差の絶対値である。ここでは、磁石Mの複数の回転位置のそれぞれでの差の絶対値を求めている。
【0031】
ヒステリシスは、磁石Mを第1回転方向に回転させて所定の回転位置にしたときの制御回路90で算出された角度αと、磁石Mを第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転させて前記所定の回転位置にしたときの制御回路90で算出された角度αと、の差である。ここでは、磁石Mの複数の回転位置のそれぞれでの差を求めている。
【0032】
総合的な角度検出最大誤差は、上記で求めた機械的な角度検出誤差の最大値とヒステリシスの最大値との二乗和の平方根である。
【0033】
表1に、各サンプルについての、膜厚t、線幅w、異方性磁界強度Hk、機械的な角度検出誤差の最大値、ヒステリシスの最大値、総合的な角度検出最大誤差の関係を示す。
【表1】
【0034】
表1から分かるように、異方性磁界強度Hkと、機械的な角度検出誤差、ヒステリシス、及び、これらに基づく総合的な角度検出最大誤差と、には相関が見られる。表1をグラフ化したものを
図4に示す。
図4から、角度の検出精度が良いといわれる総合的な角度検出誤差0.1°以下を得るためにはHkを30Oe以下にするとよいことが分かる(
図4の点線直線参照)。これをふまえ、AMR角度センサ10の生産方法について
図5を参照して説明する。
【0035】
図5に示すように、本実施形態に係るAMR角度センサ10の生産方法では、まず、AMR角度センサ10を設計する設計方法が行われる。
【0036】
AMR角度センサ10の設計方法では、まず、基板20の材料を決定するとともに、素子31~34及び41~44、端子51~58及び61~64の材料を決定する(ステップS11)。素子31等および端子51等の材料の決定により、上記式(2)の飽和磁化Ms、材料異方性Hk0が決定される。従って、膜厚t及び線幅wにより、異方性磁界強度Hkを調整できる。
【0037】
その後、素子31~34及び41~44、端子51~58及び61~64のパターンを決定する(ステップS12)。ここでは、
図1のパターンが採用されるものとする。これにより、素子31~34及び41~44、端子51~58及び61~64の基本的形状が決定される。その後、素子31~34及び41~44の膜厚t及び線幅wを調整することで、異方性磁界強度Hkを調整する。具体的に、異方性磁界強度Hkが30Oeを上限値とした範囲内で、膜厚t及び線幅wを決定する(ステップS13)。特に、膜厚tに起因する欠陥、及び、線幅wに起因するセンササイズを考慮して、膜厚t及び線幅wを決定する。
【0038】
上記ステップS11~S13により、AMR角度センサ10が設計されたことになる。その後、設計したAMR角度センサ10を、公知の生産方法により、生産、例えば量産する(ステップS14)。例えば、シリコン製の基板20の表面に絶縁膜を形成し、素子31等及び端子51等をスパッタなどで形成する。その後、保護膜により、素子31等を覆ってもよい。
【0039】
本実施形態によれば、上記のように、総合的な角度検出最大誤差が0.1°となる異方性磁界強度Hk=30Oeを上限値とした範囲内で、膜厚t及び線幅wを決定すればよいので、角度検出誤差を0.1°以下に抑えつつ、AMR素子31等を厚くし及び又はAMR素子31等の線幅を細くすることができる。
【0040】
(変形例)
上記実施形態については種々の変形が施されてもよい。以下、変形例を列挙する。
【0041】
(変形例1)
素子31等の形状は任意である。例えば、線状部31Aは、円弧形状ではなく、直線状であってもよい。ただし、円弧形状の方が、総合的な角度検出誤差をより小さくできる。また、素子31~34と、素子41~44とのうちのいずれかを省略してもよい。素子の数は複数であれば任意である。
【0042】
(変形例2)
総合的な角度検出最大誤差、及び、異方性磁界強度Hkの上限値は、任意に設定可能である。例えば、総合的な角度検出最大誤差が上記のように0.1°以下であると、そのAMR角度センサの検出精度が高いといわれるため、当該最大誤差は、0.1°以下であるとよいが、当該最大誤差は、他の値であってもよい。また、総合的な角度検出誤差に応じて、異方性磁界強度Hkの上限値も決定されるとよい。従来、異方性磁界強度Hkとヒステリシスないし総合的な角度検出誤差との相関は知られていなかった。本願発明者は、この相関を見出し、AMR角度センサの設計では、機械的な角度検出誤差とヒステリシスの値とに基づくAMR角度センサの総合的な角度検出最大誤差が所望の値となる異方性磁界強度の値を上限値とした範囲内で、AMR素子の膜厚及び線幅を決定するとよいこと見出した。これにより、総合的な角度検出誤差を抑えつつ、AMR素子31等を厚くし及び又はAMR素子31等の線幅を細くすることができる。なお、総合的な角度検出最大誤差を上記機械的な角度検出誤差などに置き換えてもよい。
【0043】
(本発明の範囲)
以上、実施形態及び変形例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、本発明には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る、上記実施形態及び変形例に対する様々な変更が含まれる。上記実施形態及び変形例に挙げた各構成は、矛盾の無い範囲で適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0044】
10…AMR角度センサ、20…基板、31~34…第1異方性磁気抵抗素子、41~44…第2異方性磁気抵抗素子、31A…線状部、31B…折り返し部、51~58…第1接続端子、61~64…第2接続端子、90…制御回路、C…回転中心、M…磁石。