(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024136965
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】リード部品供給装置
(51)【国際特許分類】
H05K 13/02 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
H05K13/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048285
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】100162237
【弁理士】
【氏名又は名称】深津 泰隆
(74)【代理人】
【識別番号】100191433
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 友希
(72)【発明者】
【氏名】仙崎 真昭
(72)【発明者】
【氏名】清水 利律
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353BB05
5E353GG02
5E353HH06
5E353HH22
5E353HH30
5E353HH34
5E353JJ21
5E353JJ48
5E353NN02
5E353NN03
5E353PP02
5E353QQ30
(57)【要約】
【課題】層間紙と重ねられたテープ化部品から適切にリード部品を供給することを課題とする。
【解決手段】リード部品が貼着されたテープ化部品から部品供給位置においてリード部品を供給するリード部品供給装置であって、部品供給位置に向かって送り出されるテープ化部品と、テープ化部品が送り出される方向と同じ方向に送り出される層間紙との間に壁を備えたリード部品供給装置。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リード部品が貼着されたテープ化部品から部品供給位置においてリード部品を供給するリード部品供給装置であって、
前記部品供給位置に向かって送り出される前記テープ化部品と、前記テープ化部品が送り出される方向と同じ方向に送り出される層間紙との間に壁を備えたリード部品供給装置。
【請求項2】
前記リード部品供給装置は、
前記テープ化部品を前記部品供給位置に向かって送り出して、前記部品供給位置においてリード部品を供給するテープフィーダを備え、
前記壁が前記テープフィーダとは別体である請求項1に記載のリード部品供給装置。
【請求項3】
前記リード部品供給装置は、
前記テープ化部品を前記部品供給位置に向かって送り出して、前記部品供給位置においてリード部品を供給するテープフィーダであって、
前記壁が前記テープフィーダと一体である請求項1に記載のリード部品供給装置。
【請求項4】
前記テープ化部品が送り出される方向と異なる方向への前記層間紙の送り出しを規制するガイドを備える請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリード部品供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リード部品を供給するリード部品供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献には、層間紙と重ねられた状態でリールに巻回されたテープ化部品からリード部品を供給する供給装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
層間紙と重ねられたテープ化部品から適切にリード部品を供給することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本明細書は、リード部品が貼着されたテープ化部品から部品供給位置においてリード部品を供給するリード部品供給装置であって、前記部品供給位置に向かって送り出される前記テープ化部品と、前記テープ化部品が送り出される方向と同じ方向に送り出される層間紙との間に壁を備えたリード部品供給装置を開示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、部品供給位置に向かって送り出されるテープ化部品と、テープ化部品が送り出される方向と同じ方向に送り出される層間紙との間に壁が配設されることで、テープ化部品から部品を適切に供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図10】リールから引き出されたテープ化部品及び層間紙を示す概略図である。
【
図13】送出ユニット及びテープフィーダが装着された装着台を示す斜視図である。
【
図14】テープ化部品が折り畳まれた状態で収納された収納箱を示す斜視図である。
【
図15】送出管が一体的に配設されたテープフィーダを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0009】
図1に、電子部品装着装置10を示す。電子部品装着装置10は、2台の電子部品装着機(以下、「装着機」と略す場合がある)14によって構成されている。各装着機14は、主に、装着機本体20、搬送装置22、移動装置24、装着ヘッド26、供給装置28を備えている。
【0010】
装着機本体20は、フレーム32と、そのフレーム32に上架されたビーム34とによって構成されている。搬送装置22は、2つのコンベア装置40,42を備えている。それら2つのコンベア装置40,42の各々は、各コンベア装置40,42に支持される回路基板を搬送する。なお、以下の説明において、回路基板の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。
【0011】
移動装置24は、XYロボット型の移動装置であり、スライダ50を任意の位置に移動させる。そして、スライダ50に、装着ヘッド26が取り付けられることで、装着ヘッド26は、フレーム32上の任意の位置に移動させられる。装着ヘッド26は、下端面に設けられた吸着ノズル60を有している。吸着ノズル60は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。
【0012】
装着ヘッド26は、回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド26の下端面には、吸着ノズル60が設けられている。吸着ノズル60は、負圧エア,正圧エア通路を介して、正負圧供給装置(図示省略)に通じている。これにより、吸着ノズル60は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。また、装着ヘッド26は、吸着ノズル60を昇降させるノズル昇降装置(図示省略)を有しており、保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。
【0013】
供給装置28は、テープフィーダ70によって部品を供給する装置である。テープフィーダ70は、
図2に示すように、フィーダ本体72を含み、そのフィーダ本体72の下端面に配設されているレール74が、フレーム32の端部に設けられた装着台(
図1参照)76に着脱可能に装着される。テープフィーダ70は、テープ化部品からラジアルリード部品(以下、「ラジアル部品」と略す)を取り外し、取り外したラジアル部品を供給する装置である。
【0014】
テープフィーダ70は、
図3に示すように、送出装置80とガイド機構82と切断装置84と排出機構86とを有し、それら送出装置80とガイド機構82と切断装置84と排出機構86とは、テープフィーダ70のフィーダ本体72の内部に配設されている。なお、テープフィーダ70の説明において、切断装置84が配設されている側を前方側と記載し、その前方側と反対側を後方側と記載する場合がある。
【0015】
テープ化部品100は、
図4及び
図5に示すように、複数のラジアル部品102とキャリアテープ104とから構成されている。ラジアル部品102は、概して円柱状の本体部106と、その本体部106の底面から同じ方向に延び出す2本のリード108とを含む。そして、ラジアル部品102の2本のリード108が、下端部において、キャリアテープ104にテーピングされている。また、キャリアテープ104には、複数の送り穴110が等ピッチで形成されている。そして、複数のラジアル部品102は、送り穴110の形成ピッチと同ピッチで、キャリアテープ104にテーピングされている。
【0016】
また、送出装置80は、テープフィーダ70の前方側に配設されており、
図4乃至
図7に示すように、ベースブラケット120とスライド機構122とエアシリンダ124と1対の第1送出用爪部材126と第2送出用爪部材128と戻り防止用爪部材130とを含む。なお、
図4及び
図5には、送出装置80だけでなく、切断装置84も図示されており、
図7には、送出装置80だけでなく、ガイド機構82も図示されている。
【0017】
スライド機構122は、固定部132と第1スライド部134と第2スライド部136と揺動部138とを含む。固定部132は、概して矩形の板形状をなし、前後方向に延びるように、ベースブラケット120の上面に立設されている。第1スライド部134も、概して矩形の板形状をなし、前後方向に延びるように、固定部132の一方の面に対向する状態で配設されており、固定部132によって前後方向にスライド可能に保持されている。また、第2スライド部136も、概して矩形の板形状をなし、前後方向に延びるように、固定部132の他方の面に対向する状態で配設されており、固定部132によって前後方向にスライド可能に保持されている。
【0018】
揺動部138も、概して矩形の板形状をなし、中央部において、固定部132により前後方向に揺動可能に保持されている。さらに、揺動部138は、上端部において、第1スライド部134に揺動可能に連結され、下端部において、第2スライド部136に揺動可能に連結されている。
【0019】
また、エアシリンダ124は、ベースブラケット120の後端部に固定されており、第1スライド部134の後端部に連結されている。これにより、第1スライド部134と第2スライド部136とは、エアシリンダ124の作動に伴って、相対的に前後方向にスライドする。つまり、第1スライド部134が前方に向かってスライドすると、第2スライド部136は後方に向かってスライドし、第1スライド部134が後方に向かってスライドすると、第2スライド部136は前方に向かってスライドする。
【0020】
また、1対の第1送出用爪部材126は、
図7に示すように、概してL字型をなし、本体部140と、本体部140に対して約90度に屈曲された屈曲部142とにより構成されている。第1送出用爪部材126は、本体部140を前後方向に延ばして、屈曲部142を前方に向けた姿勢で、第1スライド部134に配設されている。なお、第1送出用爪部材126は、屈曲部142の先端を第1スライド部134から離間する方向に向けた姿勢とされている。また、1対の第1送出用爪部材126は、前後方向に並んで配設されており、1対の第1送出用爪部材126の配設ピッチは、テープ化部品100の送り穴110の形成ピッチの2倍のピッチとされている。
【0021】
また、第1送出用爪部材126は、本体部140の後方側の端部において、第1スライド部134により左右方向に揺動可能に保持されている。そして、第1送出用爪部材126は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によって第1スライド部134から離間する方向に付勢されている。なお、屈曲部142の前方側の面は、本体部140に直行する面とされているが、屈曲部142の後方側の面は、本体部140に近づくほど後方に向かうテーパ面とされている。このため、屈曲部142の前方側の面を直行面146と記載し、屈曲部142の後方側の面をテーパ面148と記載する。
【0022】
また、第2送出用爪部材128は、第1送出用爪部材126と略同形状とされており、第1送出用爪部材126と同様に、本体部150と屈曲部152とにより構成されている。第2送出用爪部材128は、本体部150を前後方向に延ばし、屈曲部152を後方に向けた姿勢で、第2スライド部136に配設されている。なお、第2送出用爪部材128は、屈曲部152の先端を第2スライド部136から離間する方向に向けた姿勢とされている。また、第2送出用爪部材128は、本体部150の前方側の端部において、第2スライド部136により左右方向に揺動可能に保持されている。そして、第2送出用爪部材128は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によって第2スライド部136から離間する方向に付勢されている。なお、第2送出用爪部材128においても、第1送出用爪部材126と同様に、屈曲部152の後方側の面を直行面156と記載し、屈曲部152の前方側の面をテーパ面158と記載する。
【0023】
また、戻り防止用爪部材130は、第1送出用爪部材126と同形状とされており、第1送出用爪部材126と同様に、本体部160と屈曲部162とにより構成されている。戻り防止用爪部材130は、本体部160を前後方向に延ばし、屈曲部162を前方に向けた姿勢で、ベースブラケット120に配設されている。なお、戻り防止用爪部材130は、1対の第1送出用爪部材126の前方側に配設された第1送出用爪部材126とX方向において対向するように配設されており、戻り防止用爪部材130は、屈曲部162の先端を第1送出用爪部材126に向けた姿勢とされている。ただし、戻り防止用爪部材130は、その第1送出用爪部材126より僅かに前方側に配設されており、戻り防止用爪部材130の屈曲部162は、第1送出用爪部材126の屈曲部142より前方側に位置している。また、防止用爪部材130は、本体部160の後方側の端部において、ベースブラケット120により左右方向に揺動可能に保持されている。そして、防止用爪部材130は、圧縮コイルスプリング(図示省略)によって第1送出用爪部材126に接近する方向に付勢されている。
【0024】
また、戻り防止用爪部材130の屈曲部162の先端部と、第1送出用爪部材126の屈曲部142の先端部とは、Y方向において重なった状態とされている。なお、戻り防止用爪部材130の屈曲部162の先端と、第1送出用爪部材126の屈曲部142の先端との間の距離は、テープ化部品100の送り穴110の形成ピッチに相当する距離とされている。また、戻り防止用爪部材130においても、第1送出用爪部材126と同様に、屈曲部162の後方側の面を直行面166と記載し、屈曲部162の前方側の面をテーパ面168と記載する。
【0025】
また、ガイド機構82は、
図7及び
図8に示すように、内壁部170と外壁部172とにより構成されている。内壁部170は、帯状の板部材が概してU字型に屈曲された形状とされ、外壁部172も、帯状の板部材が概してU字型に屈曲された形状とされている。それら内壁部170と外壁部172とは、所定の寸法(2mm程度)を隔てて対向した状態でボルト締結されている。詳しくは、内壁部170及び外壁部172は、Y方向において、前方に向かって直線的に延び出した後に、前方と反対方向、つまり、後方に反転し、後方に向かって直線的に延び出すU字形状とされている。そして、内壁部170が外壁部172の内側に位置するように、内壁部170と外壁部172とは、所定の寸法を隔てて対向している。また、内壁部170及び外壁部172は、内壁部170及び外壁部172のU字型に屈曲された部分が前方側を向くように、フィーダ本体72の内部に配設されている。
【0026】
これにより、フィーダ本体72の内部において、内壁部170と外壁部172とによって、所定幅の経路178が区画される。なお、経路178は、前方に向かって直線的に伸びる第1直線部180と、前方から後方に向かって反転する反転部182と、後方に向かって直線的に伸びる第2直線部184とにより構成される。
【0027】
また、経路178の第1直線部180を区画する内壁部170に、Y方向に延びるように、スリット185が形成され、第1直線部180を区画する外壁部172に、スリット185と対向するように、スリット186が形成されている。なお、スリット185,186は、第1直線部180の前方側に形成されている。また、経路178の第2直線部184を区画する内壁部170に、Y方向に延びるように、スリット187が形成され、第2直線部184を区画する外壁部172に、スリット187と対向するように、スリット188が形成されている。なお、スリット187,188は、第2直線部184の全域に亘って形成されている。
【0028】
また、フィーダ本体72の内部には、内壁部170の内側に、送出装置80のスライド機構122と1対の第1送出用爪部材126と第2送出用爪部材128とが配設されている。一方、外壁部172の外側に、送出装置80の戻り防止用爪部材130が配設されている。そして、内壁部170のスリット185及び外壁部172のスリット186に、1対の第1送出用爪部材126の屈曲部142の先端部および、戻り防止用爪部材130の屈曲部162の先端部が挿入されている。また、内壁部170のスリット187及び外壁部172のスリット188に、第2送出用爪部材128の屈曲部152の先端部が挿入されている。
【0029】
このような構造において、ガイド機構82では、内壁部170と外壁部172との間に、テープ化部品100のキャリアテープ104が、キャリアテープ104の幅方向が上下方向に延びた状態、つまり、立設した状態で挿入されている。なお、キャリアテープ104が立設した状態とは、キャリアテープ104とテープフィーダ70の上面とが概して直角に交差する状態であり、キャリアテープ104にテーピングされたリード108が上下方向に延びる状態である。
【0030】
そして、キャリアテープ104に保持されたラジアル部品102は、内壁部170と外壁部172との間から上方に延び出している。また、内壁部170と外壁部172との間に挿入されたキャリアテープ104では、ガイド機構82の内壁部170のスリット185を介して、1対の第1送出用爪部材126の屈曲部142の先端部が、その送り穴110に係合している。また、ガイド機構82の外壁部172のスリット186を介して、戻り防止用爪部材130の屈曲部162の先端部が、その送り穴110に係合している。さらに、ガイド機構82の内壁部170のスリット187を介して、第2送出用爪部材128の屈曲部152の先端部が、その送り穴110に係合している。
【0031】
また、切断装置84は、
図4及び
図5に示すように、送出装置80の下方に配設されている。切断装置84は、
図4、
図5、及び
図9に示すように、固定部材190と揺動部材192とローラ194とエアシリンダ196と変換機構198とを含む。固定部材190と揺動部材192とは、
図7に示すように、送出装置80の第1送出用爪部材126及び戻り防止用爪部材130の前方側において、ガイド機構82の内壁部170及び外壁部172を挟んで、X方向に並んで配設されている。
【0032】
固定部材190は、経路178の第1直線部180の前方側の端部を区画するガイド機構82の外壁部172と対向した状態で、上下方向に延びる姿勢で固定的に配設されている。なお、固定部材190の上端部は、外壁部172の上端より上方に延び出しており、固定部材190の上端部には、挟持プレート200が固定されている。また、揺動部材192は、内壁部170と外壁部172とを挟み、固定部材190と対向した状態で、上下方向に延びる姿勢で配設されており、上下方向の中央部において、Y方向に延びる軸(
図9参照)201により揺動可能とされている。なお、揺動部材192の上端部は、内壁部170の上端より上方に延び出しており、揺動部材192の上端部には、挟持プレート202が固定されている。
【0033】
そして、揺動部材192が、上端部を固定部材190に接近させる方向に揺動することで、内壁部170と外壁部172との間に挿入されているテープ化部品100のラジアル部品102のリード108が、固定部材190の挟持プレート200と揺動部材192の挟持プレート202とによって挟持される。また、揺動部材192の挟持プレート202の下方には、揺動側カッタ(図示省略)が配設されており、固定部材190には、その搖動側カッタと対向するように、固定側カッタ(図示省略)が配設されている。
【0034】
また、エアシリンダ196は、
図4に示すように、送出装置80の下方において、ロッド206を前方に向けた状態で前後方向に延びるように配設されている。そのエアシリンダ196の前方側には変換機構198が配設されており、エアシリンダ196のロッド206が変換機構198に連結されている。変換機構198は、
図9に示すように、概してL字型の押部材208を有しており、押部材208は中央部において、上下方向に延びる軸210により搖動に支持されている。そして、変換機構198は、エアシリンダ196のロッド206が前後方向に移動することで、押部材208を搖動させる。
【0035】
また、ローラ194は、揺動部材192の下端面において、上下方向に延びる軸212により回転可能に保持されている。そのローラ194は、変換機構198の押部材208と対向している。そして、揺動部材192は、ローラ194を押部材208に接近させる方向に、圧縮コイルスプリング216によって付勢されている。これにより、ローラ194が押部材208に密着しており、エアシリンダ196の作動に伴って押部材208が搖動することで、揺動部材192が搖動する。詳しくは、エアシリンダ196のロッド206が後方に向かって移動することで、押部材208がローラ194に接近する方向に揺動する。これにより、揺動部材192が、圧縮コイルスプリング216の弾性力に抗して、上端部が固定部材190に接近する方向に揺動する。一方、エアシリンダ196のロッド206が前方に向かって移動することで、押部材208がローラ194から離れる方向に揺動する。これにより、揺動部材192が、圧縮コイルスプリング216の弾性力によって、上端部が固定部材190から離れる方向に揺動する。
【0036】
また、排出機構86は、
図8に示すガイドカバー220を有している。ガイドカバー220は、経路178の第2直線部184を区画する内壁部170及び外壁部172の後方に配設されており、ガイドカバー220の上面は後方に向かうほど下降している斜面になっている。
【0037】
このような構造により、テープフィーダ70では、送出装置80のエアシリンダ124の作動により、テープ化部品100が送り出され、切断装置84のエアシリンダ196の作動によりリード108が切断されることで、キャリアテープ104からラジアル部品102が分離される。これにより、分離されたラジアル部品102が供給位置において供給される。そして、リード108の切断によりテープ化部品100からラジアル部品102が取り外された状態、つまり、分離された状態の廃テープ(
図3参照)230がガイドカバー220からテープフィーダ70の外部に排出される。
【0038】
また、テープフィーダ70には、
図2に示すように、フィーダ本体72の後端部にリール保持具240が配設されており、リール保持具240は、リール250を回転可能に保持している。リール250には、
図10に示すように、テープ化部品100と層間紙260とが重ねられた状態で巻回されている。なお、層間紙260は、テープ化部品100の間に挟まれている紙状の部材であり、テープ化部品100と層間紙260とが、層間紙260の上にテープ化部品100が位置するように重ねられている。そして、リール250から引き出されたテープ化部品100が、テープフィーダ70にセットされる。この際、テープ化部品100が、ガイド機構82の内壁部170と外壁部172との後端から経路178の第1直線部180の内部に挿入され、テープ化部品100の送り穴110に、第1送出用爪部材126などが係合されることで、テープフィーダ70にセットされる。一方、リール250から引き出された層間紙260は、送出ユニット270の送出管272に挿入される。
【0039】
送出ユニット270は、
図11に示すように、送出管272とユニット本体274とを有しており、送出管272がユニット本体274の上端面に固定されている。送出管272は、棒状の円管であり、
図12に示すように、送出管272の内径は層間紙260の幅寸法より大きい。なお、例えば、送出管272の内径を層間紙260の幅寸法の1.06倍程度とすることで、送出管272の内部の高さLのおよそ1/3の位置(L/3)において層間紙260が送出される。これにより、層間紙260は送出管272の内部で捩じれることなく送出される。このため、送出管272の内径は層間紙260の幅寸法の1.06倍より大きいことが好ましい。
【0040】
また、
図11に示すように、送出ユニット270のユニット本体274の下端面には、電子部品装着装置10の装着台76に位置決めされるレール276が形成されている。このため、
図13に示すように、送出ユニット270は作業者が工具を用いることなくワンタッチで位置決めした状態で装着台76に装着される。なお、装着台76の後方側にはダクト280が配設されており、ダクト280の開口282が、装着台76に装着された送出ユニット270の送出管272の前端と対向している。また、ダクト280は、装着台76の下方に行くに連れて前方側に向かって湾曲しており、装着台76の下方に配設されたダストボックス290に向かって開口している。
【0041】
また、テープフィーダ70は、送出ユニット270と隣り合った状態で作業者が工具を用いることなくワンタッチで位置決めした状態で装着台76に装着される。これにより、テープフィーダ70と送出ユニット270とが隣り合った状態で装着台76に装着される。このため、テープフィーダ70と送出ユニット270とは同じ方向に延びるように装着台76に装着され、送出ユニット270の送出管272の延びる方向とテープフィーダ70の延びる方向とが同じになる。そして、テープフィーダ70のリール250から引き出された層間紙260は、送出ユニット270の送出管272に挿入される。一方、リール250から引き出されたテープ化部品100は、テープフィーダ70にセットされる。
【0042】
テープフィーダ70にセットされたテープ化部品100は、上述したように、ガイド機構82の内壁部170と外壁部172との後端から経路178の第1直線部180の内部に挿入され、テープ化部品100の送り穴110には、第1送出用爪部材126などが係合する。そして、送出装置80において、エアシリンダ124の作動により、スライド機構122の第1スライド部134が前方にスライドすることで、1対の第1送出用爪部材126も前方にスライドする。この際、1対の第1送出用爪部材126の屈曲部142の先端部が、ガイド機構82に挿入されているテープ化部品100の送り穴110に係合しており、テープ化部品100は、屈曲部142の直行面146によって前方に向かって押される。直行面146は、テープ化部品100に対して直行しているため、直行面146によって前方に向かって押される力がテープ化部品100に伝達し、テープ化部品100が前方に向かって送り出される。つまり、テープ化部品100は、経路178の第1直線部180に沿って直線的に前方に向かって送り出される。この際、テープ化部品100の送り出しに伴って、リール250が回転し、リール250からテープ化部品100が引き出される。また、リール250の回転に伴って、層間紙260もリール250から引き出されて、層間紙260が送出管272の内部に向かって送り出される。つまり、スライド機構122の作動に伴って、テープ化部品100と層間紙260とがリール250から引き出されて、テープ化部品100がテープフィーダ70の経路178の内部に向かって送り出され、層間紙260が送出管272の内部に向かって送り出される。つまり、スライド機構122の作動に伴って、テープ化部品100と層間紙260とがリール250から引き出されて、同じ方向に送り出される。
【0043】
また、スライド機構122では、上述したように、第1スライド部134が前方にスライドする際に、第2スライド部136は後方にスライドする。このため、第2送出用爪部材128が、第2スライド部136とともに後方にスライドする。この際、第2送出用爪部材128の屈曲部152の先端部が、ガイド機構82に挿入されているテープ化部品100の送り穴110に係合しており、テープ化部品100は、屈曲部152の直行面156によって後方に向かって押される。直行面156は、テープ化部品100に対して直行しているため、直行面156によって後方に向かって押される力がテープ化部品100に伝達し、テープ化部品100が後方に向かって送り出される。つまり、テープ化部品100は、経路178の第2直線部184に沿って直線的に後方に向かって送り出される。
【0044】
このように、ガイド機構82では、テープ化部品100が内壁部170と外壁部172との間に挿入されており、U字型に屈曲された状態で立設されている。そして、テープ化部品100が、U字型に屈曲される箇所の上流側において、1対の第1送出用爪部材126によって前方に向かって送り出される。それと同時に、テープ化部品100は、U字型に屈曲される箇所の下流側において、第2送出用爪部材128によって後方に向かって送り出される。このように、U字型に屈曲される箇所の上流側と下流側との両方において、テープ化部品100が送り出されることで、テープ化部品100をガイド機構82の内部で停滞させることなく、適切に送り出すことが可能となる。
【0045】
なお、ガイド機構82に挿入されているテープ化部品100の送り穴110には、戻り防止用爪部材130も係合しているが、テープ化部品100が送り出される際に、戻り防止用爪部材130の係合は解除される。詳しくは、テープ化部品100が送り出される際に、送り穴110に係合している戻り防止用爪部材130の屈曲部162は、テーパ面168において、送り穴110を区画する縁部により前方に向かって押される。テーパ面168は、テープ化部品100と直行しておらず、屈曲部162の基端部、つまり、本体部160に近づくほど後方に向かって傾斜している。このため、テーパ面168を前方に向かって押す力が、屈曲部162をテープ化部品100から離間させる方向の力に分散され、戻り防止用爪部材130がテープ化部品100から離間する方向に揺動する。これにより、テープ化部品100が送り出される際に、戻り防止用爪部材130のテープ化部品100への係合が解除される。
【0046】
また、テープ化部品100の送出が完了した後に、エアシリンダ124の作動により、スライド機構122の第1スライド部134が後方にスライドするとともに、第2スライド部136が前方にスライドする。このため、1対の第1送出用爪部材126が後方にスライドするとともに、第2送出用爪部材128が前方にスライドする。この際、テープ化部品100は、戻り防止用爪部材130によって、送出方向と反対方向への戻りが防止されるとともに、第1送出用爪部材126及び第2送出用爪部材128の送り穴110への係合が解除される。
【0047】
詳しくは、第1送出用爪部材126が後方にスライドする際に、送り穴110に係合している第1送出用爪部材126の屈曲部142は、テーパ面148において、送り穴110を区画する縁部を後方に向かって押す。また、送り穴110に係合している第2送出用爪部材128の屈曲部152は、テーパ面158において、送り穴110を区画する縁部を前方に向かって押す。このため、テープ化部品100に、送出方向と反対方向に戻す力が伝達される。
【0048】
この際、戻り防止用爪部材130の屈曲部162は送り穴110に係合しており、その屈曲部162の直行面166が、送り穴110を区画する縁部によって後方に向かって押される。しかしながら、直行面166はテープ化部品100と直行しているため、直行面166を押す力は左右方向に分散されず、戻り防止用爪部材130は揺動しない。このため、戻り防止用爪部材130の送り穴110への係合が維持され、テープ化部品100の送出方向と反対方向への戻りが防止される。
【0049】
また、第1送出用爪部材126の屈曲部142のテーパ面148は、本体部140に近づくほど後方に向かって傾斜している。このため、第1送出用爪部材126が後方にスライドする際にテーパ面148が送り穴110を区画する縁部を押す力の反力が、屈曲部142をテープ化部品100から離間させる方向に生じる。これにより、第1送出用爪部材126がテープ化部品100から離間する方向に揺動し、第1送出用爪部材126のテープ化部品100への係合が解除される。そして、第1送出用爪部材126が後方にスライドし、テープ化部品100の送出前の位置に戻ることで、送出後のテープ化部品100の送り穴110に係合する。
【0050】
また、第2送出用爪部材128の屈曲部152のテーパ面158は、本体部150に近づくほど前方に向かって傾斜している。このため、第2送出用爪部材128が前方にスライドする際にテーパ面158が送り穴110を区画する縁部を押す力の反力が、屈曲部152をテープ化部品100から離間させる方向に生じる。これにより、第2送出用爪部材128がテープ化部品100から離間する方向に揺動し、第2送出用爪部材128のテープ化部品100への係合が解除される。そして、第2送出用爪部材128が前方にスライドし、テープ化部品100の送出前の位置に戻ることで、送出後のテープ化部品100の送り穴110に係合する。
【0051】
これにより、テープ化部品100の送出方向と反対方向への戻りが防止されるとともに、第1送出用爪部材126及び第2送出用爪部材128が、テープ化部品100の送出前の位置に戻される。そして、再度、エアシリンダ124が作動され、スライド機構122の第1スライド部134が前方にスライドすることで、テープ化部品100が送出される。このように、エアシリンダ124の作動により、第1スライド部134が前後方向に、順次、スライドする毎に、テープ化部品100が、ラジアル部品102の配設ピッチに相当する量、送り出される。
【0052】
また、テープ化部品100の送出が完了したタイミングで、切断装置84において、エアシリンダ196が作動し、ラジアル部品102がキャリアテープ104から分離される。詳しくは、送出装置80において、エアシリンダ124の作動により、第1スライド部134が前方にスライドし、第2スライド部136が後方にスライドする際に、切断装置84では、エアシリンダ196のロッド206は前方に移動している。このため、テープ化部品100が送り出されている際に、揺動部材192は、圧縮コイルスプリング216の弾性力によって、上端部を固定部材190から離間させる方向に揺動している。この際、テープ化部品100の送出に伴って、固定部材190の上端部と揺動部材192の上端部との間に、キャリアテープ104に保持されたラジアル部品102のリード108が入り込む。
【0053】
そして、テープ化部品100の送出が完了したタイミングで、エアシリンダ196の作動によりロッド206が後方に移動する。これにより、揺動部材192が、圧縮コイルスプリング216の弾性力に抗して、上端部を固定部材190に接近させる方向に揺動する。この際、固定部材190の上端部と揺動部材192の上端部との間に入り込んでいるリード108が、固定部材190の挟持プレート200と揺動部材192の挟持プレート202とによって挟持される。
【0054】
そして、固定部材190の挟持プレート200と揺動部材192の挟持プレート202とによって挟持されたリード108が、揺動部材192の搖動側カッタと固定部材190の固定側カッタとによって、切断される。これにより、ラジアル部品102がキャリアテープ104から分離され、そのラジアル部品102が、リード108において挟持プレート200,202によって挟持された状態で供給される。このため、リード108が挟持プレート200,202によって挟持される位置がテープフィーダ70の供給位置となる。
【0055】
また、リード108の切断により、キャリアテープ104からラジアル部品102が分離されることで、テープ化部品100が廃テープ230になる。そして、廃テープ230の送出方向が、経路178の反転部182において、前方に向かう方向から後方に向かう方向に反転し、廃テープ230が経路178の第2直線部184において、後方に向かって送り出される。
【0056】
このように、廃テープ230が経路178の第2直線部184において、後方に向かって送り出されることで、第2直線部184の後端から後方に向かって延び出す。そして、その第2直線部184の後端から後方に向かって延びした廃テープ230は、ガイドカバー220からテープフィーダ70の下方に向かって排出される。このように、テープフィーダ70の下方に向かって排出された廃テープ230は、装着台76の下方に配設されているダストボックス290の内部に廃棄される。
【0057】
また、リール250から引き出されたテープ化部品100がテープフィーダ70の経路178において供給位置に向かって送り出される際に、層間紙260もテープ化部品100とともにリール250から引き出されて、送出ユニット270の送出管272の内部に向かって送り出される。そして、テープ化部品100の送り出しとともに、層間紙260もテープ化部品100の送り出し方向と同じ方向に送り出される。そして、送出管272の内部で送り出された層間紙260が、送出管272の前端から抜け出る。送出管272の前端は、上述したように、ダクト280の開口282と対向しているため、送出管272の前端から抜け出た層間紙260は、開口282からダクト280の内部に進入する。なお、ダクト280の内部には、切断装置(
図13参照)296が内蔵されており、ダクト280の内部に進入した層間紙260が切断装置296により所定の間隔に切断される。そして、所定の間隔に切断された層間紙260は、ダクト280の内部を滑り落ちて、ダストボックス290の内部に廃棄される。
【0058】
このように、電子部品装着装置10では、テープフィーダ70と送出ユニット270とにより供給装置28が構成されており、テープフィーダ70においてテープ化部品100が供給位置に向かって送り出されて、供給位置においてラジアル部品102が供給され、送出ユニット270において、層間紙260がテープ化部品100の送り出し方向と同じ方向に送り出されるように送出管272によりガイドされる。つまり、ラジアル部品102の供給時において、テープ化部品100と層間紙260とは同じ方向に送り出されるが、テープ化部品100が送り出されるテープフィーダ70の経路178と層間紙260が送り出される送出管272とは異なる経路であるため、テープ化部品100と層間紙260とは接触しない。つまり、テープフィーダ70の経路178において送り出されるテープ化部品100と、送出管272において送り出される層間紙260との間には、送出管272が存在し、送出管272が壁として機能するため、テープ化部品100と層間紙260とは接触しない。これにより、テープ化部品100と層間紙260とが接触することなく互いに独立して送り出すことが可能となり、テープ化部品100と層間紙260との各々の適切な送り出しを担保することができる。また、送出管272の内部で送り出される層間紙260は、層間紙260の上下左右方向の全周に渡って送出管272により囲まれているため、送出管272の延びる方向、つまり、テープ化部品100の送り出し方向と同じ方向にガイドされる。これにより、層間紙260をテープ化部品100と同じ方向に適切に送り出すことができる。
【0059】
また、上述した説明において、テープフィーダ70は、リール250に巻回されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給しているが、収納箱に収納されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給することも可能である。具体的には、
図14に示すように、収納箱300には、テープ化部品100が九十九折の状態、言い換えれば、折り畳まれた状態で収納されている。リール250に巻回されたテープ化部品100は層間紙260と重ねられた状態で巻回されているが、収納箱300において収納されているテープ化部品100は層間紙260と重ねられてはおらずテープ化部品100のみが収納されている。このため、収納箱300からテープ化部品100の一端が引き出されて、引き出されたテープ化部品100の一端がテープフィーダ70にセットされることで、テープフィーダ70は、収納箱に収納されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給することができる。なお、テープフィーダ70が、収納箱300に収納されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給する場合には、層間紙260を送り出す必要はないため、送出ユニット270は装着台76に装着されない。このように、供給装置28では、テープフィーダ70のみを用いて収納箱300に収納されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給することも可能であり、テープフィーダ70と送出ユニット270とを用いてリール250に巻回されたテープ化部品100からラジアル部品102を供給することも可能である。
【0060】
なお、供給装置28は、リード部品供給装置の一例である。テープフィーダ70は、テープフィーダの一例である。テープ化部品100は、テープ化部品の一例である。ラジアル部品102は、リード部品の一例である。層間紙260は、層間紙の一例である。送出管272は、ガイド及び壁の一例である。
【0061】
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、送出管272が送出ユニット270に配設されており、テープフィーダ70と別体である。つまり、送出管272は、テープフィーダ70とは異なる装置である。別の言い方をすれば、テープフィーダ70と送出管272とは互いに独立した装置であり、テープフィーダ70と送出管272とは個別の装置である。さらに別の言い方をすれば、テープフィーダ70が装着台76から取り外された場合に、送出管272は装着台76に取り残される。一方で、送出管272はテープフィーダ70と一体であってもよい。つまり、
図15に示すように、テープフィーダ70のフィーダ本体72の送出管272が固定されてもよい。このように、送出管272がテープフィーダ70と一体の装置であっても、上述した効果を発揮することができる。なお、送出管272はテープフィーダ70に固着されていても着脱可能に配設されていてもよい。また、送出管272がテープフィーダ70に直接的に配設されても、間接的に配設されてもよい。なお、送出管272がテープフィーダ70と一体である場合には、テープフィーダ70が装着台76から取り外されれば、送出管272もテープフィーダ70とともに装着台76から取り外される。
【0062】
また、上記実施例では、送出管272が壁として機能しているが、供給位置に向かって送り出されるテープ化部品100と、テープ化部品100と同じ方向に送り出される層間紙260との間を仕切るものであれば種々の部材を壁として採用することができる。例えば、板形状,テープ化部品100と層間紙260との間に突出する3次元形状,テープ化部品100と層間紙260とが接触しないように分離させる形状等の種々の部材を壁として採用することができる。
【0063】
また、上記実施例では、送出管272がガイドとして機能しているが、テープ化部品100が送り出される方向と異なる方向への層間紙260の送出を規制する部材であれば種々の部材をガイドとして採用することができる。言い換えれば、テープ化部品100が送り出される方向と同じ方向に層間紙260を案内する部材であれば種々の部材をガイドとして採用することができる。例えば、筒形状,溝形状,1対の対向する板等の種々の部材をガイドとして採用することができる。
【0064】
また、上記実施例では、収納箱300においてテープ化部品100が層間紙260と重ねられていない状態で収納されているが、収納箱300においてテープ化部品100が層間紙260と重ねられた状態で収納されていてもよい。このように収納箱300においてテープ化部品100が層間紙260と重ねられた状態で収納されている場合には、送出ユニット270が装着台76に配設されたテープフィーダ70の隣に配設され、配設された送出ユニット270により層間紙260が送出され、テープフィーダ70によりラジアル部品102が供給される。
【0065】
また、上記実施例では、テープフィーダ70にはラジアル部品102が貼着されたテープ化部品100が採用されているが、アキシャル部品が貼着されたテープ化部品を送出するテープフィーダ70に発明を適用こともできる。
【符号の説明】
【0066】
28:供給装置(リード部品供給装置) 70:テープフィーダ 100:テープ化部品 102:ラジアル部品(リード部品) 260:層間紙 272:送出管(ガイド)