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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137100
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/78 20060101AFI20240927BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 29/41 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 29/423 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01L29/78 652J
H01L29/78 652P
H01L29/78 653C
H01L29/78 653A
H01L29/78 658E
H01L29/44 Y
H01L29/58 G
H01L29/06 301F
H01L29/06 301V
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048480
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】大西 晋平
【テーマコード(参考)】
4M104
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104BB01
4M104CC05
4M104DD07
4M104DD43
4M104FF02
4M104FF03
4M104FF10
4M104GG09
4M104GG18
4M104HH18
(57)【要約】
【課題】半導体装置のオン抵抗の上昇を抑制しつつ、アバランシェ耐量を向上させる。
【解決手段】半導体装置10は、縦型トランジスタ42と、縦型トランジスタ42の一部を構成する半導体層12とを備えている。半導体層12は、第1ドープ層34と、第1ドープ層34上に形成された第2ドープ層36と、第2ドープ層36上に形成された第3ドープ層38とを含む。第1ドープ層34の第1導電型の不純物濃度は、第3ドープ層38の第1導電型の不純物濃度よりも高く、かつ第2ドープ層36の第1導電型の不純物濃度は、第3ドープ層38の第1導電型の不純物濃度よりも低い。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦型トランジスタと、
前記縦型トランジスタの一部を構成する半導体層と
を備え、
前記半導体層は、
第1ドープ層と、
前記第1ドープ層上に形成された第2ドープ層と、
前記第2ドープ層上に形成された第3ドープ層と
を含み、
前記第1ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層の第1導電型の不純物濃度よりも高く、
前記第2ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層の第1導電型の不純物濃度よりも低い、
半導体装置。
【請求項2】
前記半導体層に形成されたゲートトレンチと、
前記ゲートトレンチ内に配置されたゲート電極と
をさらに備え、前記ゲートトレンチは、前記第3ドープ層を貫通して前記第2ドープ層まで達している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ゲートトレンチは、底壁を有し、前記底壁の少なくとも一部は、前記第2ドープ層に形成されている、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体層上に形成された絶縁層と、
前記絶縁層上に形成されたゲート配線と
をさらに備え、前記ゲート電極は、前記ゲート配線に電気的に接続されている、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ゲートトレンチ内に配置されたフィールドプレート電極
をさらに備える、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記半導体層上に形成された絶縁層と、
前記絶縁層上に形成されたソース配線をさらに備え、前記フィールドプレート電極は、前記ソース配線に電気的に接続されている、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ゲートトレンチは、2μm以上10μm以下の深さを有している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ゲートトレンチは、平面視でストライプ状に配列された複数のゲートトレンチのうちの1つである、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記ゲートトレンチは、平面視でメッシュ状に形成されている、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1ドープ層は、前記第3ドープ層よりも薄く、
前記第2ドープ層は、前記第3ドープ層よりも厚い、
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1ドープ層の抵抗率は、前記第3ドープ層の抵抗率よりも小さく、
前記第2ドープ層の抵抗率は、前記第3ドープ層の抵抗率よりも大きい、
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1019cm-3以下であり、
前記第2ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、1×1013cm-3以上1×1016cm-3以下であり、
前記第3ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、2×1015cm-3以上1×1018cm-3以下である、
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第1ドープ層の厚さは、0.5μm以上10μm以下であり、
前記第2ドープ層の厚さは、1μm以上30μm以下であり、
前記第3ドープ層の厚さは、1μm以上15μm以下である、
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記第1ドープ層の抵抗率は、0.01Ω・cm以上0.5Ω・cm以下であり、
前記第2ドープ層の抵抗率は、0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下であり、
前記第3ドープ層の抵抗率は、0.05Ω・cm以上1Ω・cm以下である、
請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第3ドープ層に、第2導電型のイオン注入領域が形成されている、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第3ドープ層に、前記縦型トランジスタの第2導電型のボディ領域および第1導電型のソース領域が形成されている、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項17】
前記半導体層は、半導体基板をさらに含み、前記第1ドープ層は、前記半導体基板上に形成されている、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記半導体層は、第1面および前記第1面と反対側の第2面を有しており、
前記ゲートトレンチは、前記半導体層の前記第1面に形成されており、
前記半導体装置は、前記半導体層の前記第2面に形成されたドレイン電極をさらに備える、請求項2~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項19】
前記縦型トランジスタは、トレンチゲート型のMOSFETである、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項20】
前記縦型トランジスタをオンさせると、前記第1ドープ層、前記第2ドープ層、および前記第3ドープ層を通って電流が流れる、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トレンチゲート型の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor,MOSFET)が広く実用化されている。トレンチゲート型のMOSFETでは、半導体層に形成されたトレンチ内にゲート電極が配置される。特許文献1には、このようなトレンチゲート型のMOSFETが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-129378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トランジスタのターンオフの際、誘導性負荷により生じた比較的高いサージ電圧がドレイン・ソース間にかかることがある。トランジスタのアバランシェ耐量とは、そのようなサージ電圧によりトランジスタがアバランシェ動作した場合に許容される電流またはエネルギーを指す。トレンチゲート型MOSFETのような縦型トランジスタでは、半導体層を厚くすることにより、アバランシェ耐量を向上させることができる。しかしながら、半導体層を厚くすることは、トランジスタのオン抵抗の上昇につながる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による半導体装置は、縦型トランジスタと、前記縦型トランジスタの一部を構成する半導体層とを備えている。前記半導体層は、第1ドープ層と、前記第1ドープ層上に形成された第2ドープ層と、前記第2ドープ層上に形成された第3ドープ層とを含む。前記第1ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層の第1導電型の不純物濃度よりも高く、かつ前記第2ドープ層の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層の第1導電型の不純物濃度よりも低い。
【発明の効果】
【0006】
本開示の半導体装置によれば、オン抵抗の上昇を抑制しつつ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係る例示的な半導体装置の概略平面図である。
図2図2は、図1のF2線により囲まれた領域の概略拡大図である。
図3図3は、図2のF3-F3線に沿った半導体装置の概略断面図である。
図4図4は、半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図5図5は、図4に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図6図6は、図5に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図7図7は、図6に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図8図8は、図7に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図9図9は、図8に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図10図10は、図9に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図11図11は、図10に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図12図12は、図11に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図13図13は、図12に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。
図14図14(a)~図14(c)は、それぞれ実験例1~3による半導体装置における半導体層の模式図である。
図15図15は、実験例1~3による半導体装置の許容アバランシェ電流を示すグラフである。
図16図16は、実験例1~3による半導体装置のオン抵抗を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本開示の半導体装置のいくつかの実施形態を説明する。なお、図示および説明を簡潔かつ明瞭にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、図示を簡潔かつ明瞭にするために、断面図では、ハッチングが省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
[半導体装置の平面レイアウト]
図1は、一実施形態に係る例示的な半導体装置10の概略平面図である。半導体装置10は、縦型トランジスタ42(図3を参照して後述する)が形成された半導体チップであってよい。半導体装置10は、半導体層12を含む。半導体層12は、シリコン(Si)から形成されていてよい。図1に示される互いに直交するXYZ軸のZ軸方向は、半導体層12の第1面12A(図3参照)と実質的に直交する方向である。なお、本明細書において使用される「平面視」という用語は、明示的に別段の記載がない限り、Z軸方向に沿って上方から半導体装置10を視ることをいう。
【0011】
半導体装置10は、半導体層12上に形成された絶縁層14をさらに含んでいてよい。絶縁層14は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)のうちの少なくとも1つから形成されていてよい。
【0012】
半導体装置10は、絶縁層14上に形成されたゲート配線16と、絶縁層14上に形成されるとともにゲート配線16から離隔されたソース配線18とをさらに含んでいてよい。ゲート配線16およびソース配線18は、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銅合金、およびアルミニウム合金のうちの少なくとも1つから形成されていてよい。
【0013】
ゲート配線16は、ゲートパッド20と、1つまたは複数のゲート延在部22とを含んでいてよい。ゲートパッド20および1つまたは複数のゲート延在部22は、互いに電気的に接続されている。ゲートパッド20および1つまたは複数のゲート延在部22は、一体的に形成されていてよい。図1の例では、ゲートパッド20は、平面視で半導体層12の一角に配置されるとともに、2つのゲート延在部22に接続されている。2つのゲート延在部22のうちの一方は、ゲートパッド20からY軸方向に延びている。2つのゲート延在部22のうちの他方は、平面視でL字状に形成されている。上述のレイアウトは一例であり、ゲートパッド20およびゲート延在部22を含むゲート配線16のレイアウトは、半導体装置10の所望の特性に応じて適宜定めることができる。
【0014】
ソース配線18は、平面視でゲート配線16によって少なくとも部分的に囲まれた内側セグメント24と、ゲート配線16を少なくとも部分的に取り囲む外周セグメント26(ソースフィンガーとも呼ばれ得る)とを含んでいてよい。内側セグメント24および外周セグメント26は、互いに電気的に接続されている。
【0015】
[ゲートトレンチの配置]
図2は、図1のF2線により囲まれた領域の概略拡大図である。なお、説明の便宜上、図2においては、絶縁層14(および絶縁層14に形成され得る任意の構成要素)が省略されるとともに、ゲート配線16およびソース配線18は二点鎖線で示されている。
【0016】
半導体装置10は、半導体層12に形成された1つまたは複数のゲートトレンチ28を含んでいてよい。図2の例では、半導体装置10は、平面視でストライプ状に配置された複数のゲートトレンチ28を含んでいる。複数のゲートトレンチ28は、Y軸方向に延びるとともに、X軸方向に並んでいる。複数のゲートトレンチ28は、一定のピッチで整列されていてよい。追加的に、半導体装置10は、X軸方向に延びるとともに、Y軸方向に並ぶ他の複数のゲートトレンチ(図示略)を含んでいてもよい。
【0017】
ゲートトレンチ28は、ゲート配線16およびソース配線18と、平面視で少なくとも部分的に重なるように配置されていてよい。図2の例では、ゲートトレンチ28は、平面視でゲート延在部22およびソース配線18の内側セグメント24と重なるように延びている。また、ゲートトレンチ28の一端は、ソース配線18の外周セグメント26と重なっている。
【0018】
半導体装置10は、半導体層12に形成された1つまたは複数の外周トレンチ30をさらに含んでいてよい。1つまたは複数の(図2の例では6つの)外周トレンチ30は、平面視で1つまたは複数のゲートトレンチ28を取り囲むように、平面視でループ状に形成されていてよい。図2の例では、外周トレンチ30は、平面視で矩形状のループを形成している(図2においては、外周トレンチ30の丸みを帯びたコーナー部分とその周辺が示されている)。
【0019】
[半導体装置の断面構造]
図3は、図2のF3-F3線に沿った半導体装置10の概略断面図である。図3に示すように、半導体層12は、第1面12Aおよび第1面12Aと反対側の第2面12Bを有している。絶縁層14は、半導体層12の第1面12A上に形成されている。
【0020】
半導体層12は、半導体基板32を含んでいてよい。半導体基板32は、半導体層12の第2面12Bを含む。半導体基板32は、n型のシリコン(Si)基板であってよい。一例では、半導体基板32の厚さは、10μm以上450μm以下であってよい。また、半導体基板32のn型不純物濃度は、1×1018cm-3以上1×1021cm-3以下であってよい。なお、本明細書において、n型を第1導電型、およびp型を第2導電型ともいう。n型不純物は、例えば、リン(P)、ヒ素(As)などであってよい。また、p型不純物は、例えば、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)などであってよい。半導体基板32の抵抗率は、0.5mΩ・cm以上5mΩ・cm以下であってよい。
【0021】
半導体層12は、第1ドープ層34と、第1ドープ層34上に形成された第2ドープ層36と、第2ドープ層36上に形成された第3ドープ層38とを含む。第1ドープ層34は、半導体基板32上に形成されていてよい。また、第3ドープ層38は、半導体層12の第1面12Aを含んでいてよい。すなわち、絶縁層14は、第3ドープ層38上に形成されていてよい。
【0022】
第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38は、Siから形成されていてよい。また、第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38は、Siエピタキシャル層であってよい。
【0023】
第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38には、n型の不純物がドーピングされていてよい。第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも高い。また、第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも低い。一例では、第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1019cm-3以下であってよい。第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、1×1013cm-3以上1×1016cm-3以下であってよい。第3ドープ層38のn型の不純物濃度は、2×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってよい。
【0024】
第1ドープ層34の抵抗率は、第3ドープ層38の抵抗率よりも小さい。また、第2ドープ層36の抵抗率は、第3ドープ層38の抵抗率よりも大きい。一例では、第1ドープ層34の抵抗率は、0.01Ω・cm以上0.5Ω・cm以下であってよい。第2ドープ層36の抵抗率は、0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下であってよい。第3ドープ層38の抵抗率は、0.05Ω・cm以上1Ω・cm以下であってよい。
【0025】
半導体層12中の不純物濃度および抵抗率のプロファイルは、例えば、拡がり抵抗分析(Spreading Resistance Analysis)、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry,SIMS)などにより測定することが可能である。
【0026】
なお、上述の不純物濃度は、各層における不純物濃度の平均値、最大値、または最小値であってもよく、あるいは、各層の厚さ方向における中間位置での不純物濃度の値であってもよい。同様に、上述の抵抗率は、各層における抵抗率の平均値、最大値、または最小値であってもよく、あるいは、各層の厚さ方向における中間位置での抵抗率の値であってもよい。
【0027】
第1ドープ層34は、第3ドープ層38よりも薄くてよい。また、第2ドープ層36は、第3ドープ層38よりも厚くてよい。すなわち、第1ドープ層34の厚さT1、第2ドープ層36の厚さT2、および第3ドープ層38の厚さT3の間の関係は、T2>T3>T1であってよい。なお、第1ドープ層34の厚さT1、第2ドープ層36の厚さT2、および第3ドープ層38の厚さT3は、それぞれ第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38のZ軸方向の寸法に相当する。一例では、第1ドープ層34の厚さT1は、0.5μm以上10μm以下であってよい。第2ドープ層36の厚さT2は、1μm以上30μm以下であってよい。第3ドープ層38の厚さT3は、1μm以上15μm以下であってよい。
【0028】
なお、第1ドープ層34、第2ドープ層36、および/または第3ドープ層38中に、様々なイオン注入領域が形成され得る。例えば、第3ドープ層38に、p型のイオン注入領域40が形成されていてよい。図3に示すように、イオン注入領域40は、第3ドープ層38の表層部分に形成されていてよい。一例では、イオン注入領域40のp型不純物濃度は、1×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってよい。ここで、第3ドープ層38の厚さT3は、イオン注入領域40の厚さを含むものである点に留意すべきである。
【0029】
半導体装置10は、縦型トランジスタ42を含む。本実施形態では、縦型トランジスタ42は、トレンチゲート型のMOSFETであってよい。半導体層12は、縦型トランジスタ42の一部を構成している。縦型トランジスタ42は、ゲートトレンチ28が配置される領域に形成されていてよい。半導体装置10は、半導体層12の第2面12Bに形成されたドレイン電極44をさらに含んでいてよい。ドレイン電極44は、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銅合金、およびアルミニウム合金のうちの少なくとも1つから形成されていてよい。縦型トランジスタ42は、半導体層12中に形成されるチャネルを介した、ソース配線18とドレイン電極44との間の縦方向(Z軸方向)の電子の流れの制御を可能とするように構成されている。縦型トランジスタ42をオンさせると、電流が、第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38を通って流れることができる。
【0030】
ゲートトレンチ28は、半導体層12の第1面12Aに開口を有するとともに、Z軸方向に深さを有している。より詳細には、ゲートトレンチ28は、第3ドープ層38を貫通して第2ドープ層36まで達していてよい。一例では、ゲートトレンチ28は、2μm以上10μm以下の深さを有していてよい。好ましくは、ゲートトレンチ28は、第3ドープ層38の厚さT3よりも大きな深さを有していてよい。
【0031】
ゲートトレンチ28の側壁28Aは、Z軸方向に延びていてもよいし、Z軸方向に対して傾斜していてもよい。例えば、側壁28Aは、ゲートトレンチ28の幅(図示の例ではX軸方向の寸法)が、ゲートトレンチ28の底壁28Bに向かって小さくなるようにZ軸方向に対して傾斜していてもよい。ゲートトレンチ28は、その少なくとも一部が第2ドープ層36に形成された底壁28Bを有していてよい。ゲートトレンチ28の底壁28Bは、必ずしも平坦でなくてもよく、例えば、その一部または全体が湾曲していてもよい。
【0032】
半導体装置10は、ゲートトレンチ28内に配置されたゲート電極46をさらに含んでいてよい。ゲート電極46は、ゲートトレンチ28に絶縁層14を介して埋め込まれていてよい。ゲート電極46は、ゲート配線16に電気的に接続されていてよい。ゲート電極46は、平面視でゲートトレンチ28とゲート配線16(ゲート延在部22)とが交差する領域(図2参照)に配置された1つまたは複数のコンタクトプラグ(図示略)を介してゲート配線16に接続することができる。これにより、ゲート電極46にゲート電圧を印加することができる。
【0033】
また、半導体装置10は、ゲートトレンチ28内に配置されたフィールドプレート電極48をさらに含んでいてよい。フィールドプレート電極48は、ゲートトレンチ28に絶縁層14を介して埋め込まれていてよい。フィールドプレート電極48は、ゲート電極46とゲートトレンチ28の底壁28Bとの間に配置することができる。ゲート電極46とフィールドプレート電極48とは、絶縁層14によって離隔されている。図3に示すように、フィールドプレート電極48は、X軸方向において、ゲート電極46よりも小さい寸法を有していてよい。これにより、フィールドプレート電極48と側壁28Aとの間の絶縁層14は、比較的大きな厚さを有することができる。フィールドプレート電極48は、ソース配線18に電気的に接続されていてよい。フィールドプレート電極48は、平面視でゲートトレンチ28とソース配線18(内側セグメント24および/または外周セグメント26)とが交差する領域(図2参照)に配置された1つまたは複数のコンタクトプラグ(図示略)を介してソース配線18に接続することができる。これにより、フィールドプレート電極48にソース電圧(または基準電圧)を印加することができる。
【0034】
ゲート電極46およびフィールドプレート電極48は、導電性のポリシリコンから形成されていてよい。別の例では、ゲート電極46および/またはフィールドプレート電極48は、他の任意の金属材料から形成されていてもよい。
【0035】
ゲートトレンチ28に隣接するイオン注入領域40の表層部には、n型のソース領域50が形成されていてよい。なお、ゲートトレンチ28に隣接するイオン注入領域40のうち、ソース領域50以外の部分が、縦型トランジスタ42のボディ領域52に相当する。一例では、ソース領域50のn型不純物濃度は、1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下であってよい。ここで、第3ドープ層38の厚さT3は、ソース領域50の厚さを含むものである点に留意すべきである。
【0036】
このように、第3ドープ層38には、縦型トランジスタ42のp型のボディ領域52およびn型のソース領域50が形成されていてよい。ゲート電極46に所定のゲート電圧を印加することにより、ボディ領域52のゲート電極46に近い部分にチャネルを形成することができる。また、第3ドープ層38のうちイオン注入領域40以外の部分と、第2ドープ層36と、第1ドープ層34とは、縦型トランジスタ42のドリフト領域に相当し得る。半導体基板32は、縦型トランジスタ42のドレイン領域に相当し得る。
【0037】
さらに、ゲートトレンチ28に隣接するイオン注入領域40には、コンタクト領域54が形成されていてよい。コンタクト領域54は、p型不純物を含むp型領域であってよい。コンタクト領域54のp型不純物濃度は、ボディ領域52(イオン注入領域40)よりも高く、一例では、1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下であってよい。
【0038】
半導体装置10は、ソース配線18に接続されたソースコンタクトプラグ56をさらに含んでいてよい。ソースコンタクトプラグ56は、絶縁層14およびソース領域50を貫通して、コンタクト領域54に接するように延びている。コンタクト領域54は、ソースコンタクトプラグ56を介してソース配線18に電気的に接続されている。
【0039】
外周トレンチ30は、半導体層12の第1面12Aに開口を有するとともに、Z軸方向に深さを有している。より詳細には、外周トレンチ30は、第3ドープ層38を貫通して第2ドープ層36まで達していてよい。一例では、外周トレンチ30は、ゲートトレンチ28と同じ幅および同じ深さを有するように形成されていてもよい。別の例では、外周トレンチ30は、ゲートトレンチ28と異なる幅および/または異なる深さを有していてもよい。例えば、外周トレンチ30は、ゲートトレンチ28よりも大きな幅および深さを有していてもよい。外周トレンチ30は、平面視で縦型トランジスタ42を取り囲むように形成されていてよい。
【0040】
半導体装置10は、外周トレンチ30内に配置された外周電極58をさらに含んでいてよい。外周電極58は、外周トレンチ30に絶縁層14を介して埋め込まれていてよい。外周電極58は、ソース配線18に電気的に接続されていてよい。外周電極58は、平面視で外周トレンチ30とソース配線18(外周セグメント26)とが交差する領域(図2参照)に配置された1つまたは複数のコンタクトプラグ(図示略)を介してソース配線18に接続することができる。これにより、外周電極58にソース電圧(または基準電圧)を印加することができる。
【0041】
図3の例のように、複数の外周トレンチ30が用いられる場合、複数の外周トレンチ30の各々は、必ずしも同じ幅および深さを有していなくてもよい。また、複数の外周トレンチ30は、ゲートトレンチ28が配列されるピッチよりも小さいピッチで配列されていてもよい。
【0042】
[半導体装置の製造方法]
次に、半導体装置10の製造方法の一例を説明する。
図4図13は、半導体装置10の例示的な製造工程を示す概略断面図である。図4図13では、半導体装置10の、特に縦型トランジスタ42が形成される部分の断面が示されている。なお、理解を容易にするために、図4図13では、図3に示す構成要素と同様な構成要素には同一の符号を付している。
【0043】
図4に示すように、半導体装置10の製造方法は、第1面12Aおよび第1面12Aと反対側の第2面12Bを有する半導体層12を形成することを含む。半導体層12を形成することは、半導体基板32上に第1ドープ層34を形成すること、第1ドープ層34上に第2ドープ層36を形成すること、第2ドープ層36上に第3ドープ層38を形成することを含んでいてよい。半導体基板32は、n型不純物を含むSi基板であってよい。第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38は、半導体基板32上にエピタキシャル成長されたSi層であってよい。第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38は、n型不純物をドーピングしながら連続的に成長させることができる。エピタキシャル成長中にn型不純物のドーピング量を変化させることにより、互いに異なる濃度でn型不純物がドーピングされた第1ドープ層34、第2ドープ層36、および第3ドープ層38を得ることができる。
【0044】
第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも高い。また、第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも低い。一例では、第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1019cm-3以下であってよい。第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、1×1013cm-3以上1×1016cm-3以下であってよい。第3ドープ層38のn型の不純物濃度は、2×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってよい。
【0045】
第1ドープ層34の抵抗率は、第3ドープ層38の抵抗率よりも小さい。また、第2ドープ層36の抵抗率は、第3ドープ層38の抵抗率よりも大きい。一例では、第1ドープ層34の抵抗率は、0.01Ω・cm以上0.5Ω・cm以下であってよい。第2ドープ層36の抵抗率は、0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下であってよい。第3ドープ層38の抵抗率は、0.05Ω・cm以上1Ω・cm以下であってよい。
【0046】
第1ドープ層34は、第3ドープ層38よりも薄くてよい。また、第2ドープ層36は、第3ドープ層38よりも厚くてよい。すなわち、第1ドープ層34の厚さT1、第2ドープ層36の厚さT2、および第3ドープ層38の厚さT3の間の関係は、T2>T3>T1であってよい。一例では、第1ドープ層34の厚さT1は、0.5μm以上10μm以下であってよい。第2ドープ層36の厚さT2は、1μm以上30μm以下であってよい。第3ドープ層38の厚さT3は、1μm以上15μm以下であってよい。
【0047】
図5は、図4に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図5に示すように、半導体装置10の製造方法は、半導体層12にゲートトレンチ28を形成することを含んでいてよい。より詳細には、半導体層12の第1面12Aに所定のパターンのマスクが形成され(図示せず)、次いで、当該マスクを介したエッチングによって、半導体層12の一部が選択的に除去される。
【0048】
ゲートトレンチ28は、半導体層12の第1面12Aに開口を有するとともに、Z軸方向に深さを有している。より詳細には、ゲートトレンチ28は、第3ドープ層38を貫通して第2ドープ層36まで達していてよい。一例では、ゲートトレンチ28は、2μm以上10μm以下の深さを有していてよい。好ましくは、ゲートトレンチ28は、第3ドープ層38の厚さT3よりも大きな深さを有していてよい。この結果、ゲートトレンチ28の底壁28Bの少なくとも一部は、第2ドープ層36に形成される。図示の例では、ゲートトレンチ28の底壁28Bは湾曲しているが、平坦な部分を含んでいてもよい。
【0049】
図6は、図5に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図6に示すように、半導体装置10の製造方法は、半導体層12の第1面12Aおよびゲートトレンチ28上に第1絶縁層60を形成すること、第1絶縁層60上に第1導電体層62を形成することを含んでいてよい。より詳細には、第1絶縁層60が、半導体層12の第1面12Aと、ゲートトレンチ28の側壁28Aおよび底壁28Bとに沿って形成される。第1絶縁層60は、一例では、熱酸化法により形成されたSiOである。別の例においては、第1絶縁層60は、化学気相成長(chemical vapor deposition,CVD)法により形成されていてもよい。第1導電体層62は、例えば導電性のポリシリコンであってよい。ゲートトレンチ28は、第1絶縁層60および第1絶縁層60上に形成された第1導電体層62によって埋め込まれる。
【0050】
図7は、図6に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図7に示すように、半導体装置10の製造方法は、フィールドプレート電極48を形成することを含んでいてよい。フィールドプレート電極48は、第1導電体層62(図6参照)の一部をエッチングで除去することにより形成される。次いで、フィールドプレート電極48を覆うとともにゲートトレンチ28を埋め込む第2絶縁層64が形成される。第2絶縁層64は、第1絶縁層60と同様、SiOから形成されている。第2絶縁層64は、CVD法により形成されたSiOであってもよいし、熱酸化法により形成されたSiOであってもよい。なお、第2絶縁層64の形成に先立って、第1絶縁層60(図6参照)の一部がエッチングにより除去されていてもよい。図7において、第2絶縁層64は、第1絶縁層60の少なくとも一部と一体的に示されている。
【0051】
図8は、図7に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図8に示すように、半導体装置10の製造方法は、第1絶縁層60および第2絶縁層64(図7参照)を部分的に除去して、下側絶縁部66を形成することを含んでいてよい。下側絶縁部66は、エッチング後の第1絶縁層60および第2絶縁層64の残りの部分に相当する。この結果、半導体層12の第1面12Aおよび側壁28Aの一部が露出される。
【0052】
図9は、図8に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図9に示すように、半導体装置10の製造方法は、半導体層12および下側絶縁部66上に第3絶縁層68を形成することを含んでいてよい。第3絶縁層68は、比較的薄い厚さを有するとともに、ゲートトレンチ28の側壁28Aの上部を覆うことができる。第3絶縁層68は、一例では、熱酸化法により形成されたSiOであってよい。別の例においては、第3絶縁層68は、CVD法により形成されていてもよい。
【0053】
図10は、図9に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図10に示すように、半導体装置10の製造方法は、ゲート電極46を形成することを含んでいてよい。ゲート電極46は、第3絶縁層68上に導電体層(図示略)を形成した後、余剰部分をエッチングすることによって形成することができる。ゲート電極46は、例えば導電性のポリシリコンから形成されていてよい。この結果、ゲート電極46は、第3絶縁層68を挟んでゲートトレンチ28の側壁28Aに対向する。
【0054】
図11は、図10に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図11に示すように、半導体装置10の製造方法は、第3ドープ層38中にソース領域50およびボディ領域52を形成することを含んでいてよい。より詳細には、第3ドープ層38中にp型のイオン注入領域40(図3参照)を形成した後、イオン注入領域40の表層部に、n型のソース領域50が形成されることによって、ボディ領域52が形成される。ボディ領域52は、イオン注入領域40のうち、ソース領域50以外の部分に相当する。
【0055】
ボディ領域52は、第3絶縁層68を挟んでゲート電極46の少なくとも一部に対向することができるように形成される。これにより、ゲート電極46にゲート電圧が印加された場合に、ボディ領域52にチャネルを形成することが可能となる。
【0056】
ソース領域50のn型不純物濃度は、1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下であってよい。また、ボディ領域52のp型不純物濃度は、1×1015cm-3以上1×1018cm-3以下であってよい。
【0057】
図12は、図11に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図12に示すように、半導体装置10の製造方法は、第3絶縁層68およびゲート電極46上に第4絶縁層70を形成することを含んでいてよい。第4絶縁層70は、一例では、CVD法によって形成されてもよい。なお、第4絶縁層70、第3絶縁層68、および下側絶縁部66が、図3に示した絶縁層14を構成することができる。
【0058】
図13は、図12に示す工程に続く製造工程を示す概略断面図である。図13に示すように、半導体装置10の製造方法は、コンタクト領域54およびソースコンタクトプラグ56を形成すること、絶縁層14上にソース配線18を形成すること、半導体層12の第2面12B上にドレイン電極44を形成することを含んでいてよい。より詳細には、絶縁層14を貫通するとともに半導体層12まで達するソースコンタクト孔72が形成される。次いで、p型の不純物がイオン注入によりソースコンタクト孔72の底部から注入されてコンタクト領域54が形成される。ソースコンタクトプラグ56がソースコンタクト孔72内に形成され、次いでソース配線18が絶縁層14上に形成される。ドレイン電極44が、半導体層12の第2面12Bに形成される。以上の工程により、半導体装置10の縦型トランジスタ42を形成することができる。
【0059】
[半導体装置の作用]
以下、本実施形態の半導体装置10の作用について説明する。半導体装置10は、縦型トランジスタ42と、縦型トランジスタ42の一部を構成する半導体層12とを含んでいる。半導体層12は、第1ドープ層34と、第1ドープ層34上に形成された第2ドープ層36と、第2ドープ層36上に形成された第3ドープ層38とを含んでいる。第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも高く、第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも低い。
【0060】
半導体層12は、n型の不純物濃度が比較的高い(抵抗率の小さい)第1ドープ層34を含んでいるため、半導体層12の厚さを増加させつつ、オン抵抗の上昇を抑制することができる。また、半導体層12の厚さが大きいほど、半導体装置10のアバランシェ耐量を向上させることができるため、本実施形態の半導体装置10によれば、オン抵抗の上昇を抑制しつつ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
【0061】
以下、図14図16を参照して、本実施形態の半導体装置10によるアバランシェ耐量の向上およびオン抵抗の上昇抑制についてさらに説明する。
図14(a)~図14(c)は、それぞれ実験例1~3による半導体装置における半導体層の模式図である。図14(a)および図14(b)に示される実験例1および実験例2による半導体装置は、概して、半導体層が第1ドープ層を含んでいないという点で本実施形態の半導体装置10と相違している。すなわち、実験例1および実験例2では、半導体層は、半導体基板と、半導体基板上に形成された第2ドープ層と、第2ドープ層上に形成された第3ドープ層を含んでいる。一方、図14(c)に示される実験例3は、本実施形態の半導体装置10に対応するものである。すなわち、実験例3では、半導体層は、半導体基板と、半導体基板上に形成された第1ドープ層と、第1ドープ層上に形成された第2ドープ層と、第2ドープ層上に形成された第3ドープ層を含んでいる。実験例1~3における第1ドープ層、第2ドープ層、および第3ドープ層のn型の不純物濃度の関係は、本実施形態と同様である。すなわち、第1ドープ層のn型の不純物濃度は、第3ドープ層のn型の不純物濃度よりも高く、かつ第2ドープ層のn型の不純物濃度は、第3ドープ層のn型の不純物濃度よりも低い。したがって、第1ドープ層の抵抗率は、第3ドープ層の抵抗率よりも小さく、かつ第2ドープ層の抵抗率は、前記第3ドープ層の抵抗率よりも大きい。
【0062】
実験例1の第2ドープ層の厚さは、実験例3の第2ドープ層の厚さに等しく、かつ実験例1の第3ドープ層の厚さは、実験例3の第3ドープ層の厚さに等しい。したがって、実験例1において半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さTEpi1(第2ドープ層および第3ドープ層の厚さの合計)は、実験例3において半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さTEpi3(第1ドープ層、第2ドープ層、および第3ドープ層の厚さの合計)よりも小さい。
【0063】
実験例2の第2ドープ層は、実験例1および実験例3の第2ドープ層よりも大きな厚さを有している。具体的には、実験例2の第2ドープ層の厚さは、実験例3の第1ドープ層および第2ドープ層の厚さの合計に等しい。これにより、実験例2において半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さTEpi2(第2ドープ層および第3ドープ層の厚さの合計)は、実験例3において半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さTEpi3(第1ドープ層、第2ドープ層、および第3ドープ層の厚さの合計)に等しい。
【0064】
半導体層以外の点においては、実験例1、実験例2、および実験例3による半導体装置は実質的に同等である。
図15は、実験例1~3による半導体装置の許容アバランシェ電流(allowable avalanche current)を示すグラフである。許容アバランシェ電流は、半導体装置においてアバランシェ降伏が生じた際に許容されるアバランシェ電流の最大値である。図15に示すグラフにおいて、IASと記載された縦軸が、半導体装置の許容アバランシェ電流を表している。
【0065】
図15に示すように、実験例1の許容アバランシェ電流は、実験例2および3の許容アバランシェ電流よりも40%以上小さい。一方、実験例2の許容アバランシェ電流は、実験例3の許容アバランシェ電流と略同等(5%以内の差)である。
【0066】
これは、半導体装置の許容アバランシェ電流が、半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さに依存することを意味する。実験例1のドープ層の総厚さTEpi1は、実験例2および3のドープ層の総厚さTEpi2およびTEpi3よりも小さく、かつ実験例2のドープ層の総厚さTEpi2は、実験例3のドープ層の総厚さTEpi3と同じである。
【0067】
したがって、半導体基板上に形成されるドープ層の総厚さを増加させることにより、半導体装置のアバランシェ耐量を向上させることができる。
一方、図16は、実験例1~3による半導体装置のオン抵抗を示すグラフである。図16に示すグラフにおいて、RONと記載された縦軸が、半導体装置のオン抵抗を表している。
【0068】
図16に示すように、実験例2のオン抵抗は、実験例1のオン抵抗よりも大きい。これは、実験例2のドープ層の総厚さTEpi2が、実験例1のドープ層の総厚さTEpi1よりも大きいことに起因している。より詳細には、実験例2の第2ドープ層の厚さが実験例1の第2ドープ層の厚さよりも大きいため、実験例2のオン抵抗は、実験例1のオン抵抗よりも大きい。
【0069】
一方、実験例3のドープ層の総厚さTEpi3は、実験例2のドープ層の総厚さTEpi2と同等であるが、実験例3のオン抵抗は、実験例2のオン抵抗よりも小さい。これは、実験例3の半導体層が、比較的小さい抵抗率を有する第1ドープ層を含んでいるためである。半導体層が第1ドープ層を含んでいる分、実験例3においては、比較的大きい抵抗率を有する第2ドープ層の厚さを小さくすることができる。
【0070】
このように、実験例3のドープ層の総厚さTEpi3が実験例2のドープ層の総厚さTEpi2と同等であっても、実験例3のオン抵抗は、実験例1のオン抵抗に対して実験例2ほど上昇していない。また、実験例3のドープ層の総厚さTEpi3は、実験例1のドープ層の総厚さTEpi1よりも大きいため、実験例3の半導体装置のアバランシェ耐量は向上している。
【0071】
なお、オン抵抗を低減するために、単に抵抗率の小さいドープ層のみを用いることは、半導体装置の(オン抵抗以外の)所望の特性を達成することを困難にし得ることに留意されたい。比較的大きな抵抗率を有するドープ層を適宜用いることにより、半導体装置の様々な所望の特性を得ることができる。例えば、本実施形態における第2ドープ層36および第3ドープ層38(第1ドープ層34よりも大きな抵抗率を有する)は、半導体層12中の所望の空乏層広がりおよび電界分布を得るために用いられていてよい。
【0072】
以上説明したように、本実施形態の半導体装置10に対応する実験例3では、オン抵抗の上昇を抑制しつつ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
本実施形態の半導体装置10は、以下の利点を有する。
【0073】
(1)半導体装置10は、縦型トランジスタ42と、縦型トランジスタ42の一部を構成する半導体層12とを含んでいる。半導体層12は、第1ドープ層34と、第1ドープ層34上に形成された第2ドープ層36と、第2ドープ層36上に形成された第3ドープ層38とを含んでいる。第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも高く、第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、第3ドープ層38のn型の不純物濃度よりも低い。
【0074】
この構成によれば、半導体装置10のオン抵抗の上昇を抑制しつつ、アバランシェ耐量を向上させることができる。
(2)半導体装置10は、半導体層12に形成されたゲートトレンチ28と、ゲートトレンチ28内に配置されたゲート電極46とをさらに備えている。ゲートトレンチ28は、第3ドープ層38を貫通して第2ドープ層36まで達している。
【0075】
この構成によれば、ゲートトレンチ28の少なくとも一部は、比較的大きな抵抗率を有する第2ドープ層36に配置されているので、半導体装置10の耐圧を向上させることができる。
【0076】
(3)ゲートトレンチ28は、底壁28Bを有している。底壁28Bの少なくとも一部は、第2ドープ層36に形成されている。
この構成によれば、電界強度が比較的高くなりやすいゲートトレンチ28の底壁28Bおよびその周辺が、比較的大きな抵抗率を有する第2ドープ層36に配置されているので、半導体装置10の耐圧を効果的に向上させることができる。
【0077】
(4)半導体装置10は、ゲートトレンチ28内に配置されたフィールドプレート電極48をさらに備えている。
この構成によれば、ゲート・ドレイン間容量を低減するとともに、半導体装置10の耐圧を向上させることができる。
【0078】
(5)第1ドープ層34は、第3ドープ層38よりも薄く、かつ第2ドープ層36は、第3ドープ層38よりも厚い。
この構成によれば、比較的大きな抵抗率を有する第2ドープ層36が、第1ドープ層34および第3ドープ層38よりも厚く形成されているため、半導体装置10の耐圧を維持しつつ、オン抵抗を低減することができる。
【0079】
(6)第1ドープ層34のn型の不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1019cm-3以下であり、第2ドープ層36のn型の不純物濃度は、1×1013cm-3以上1×1016cm-3以下であり、かつ第3ドープ層38のn型の不純物濃度は、2×1015cm-3以上1×1018cm-3以下である。
【0080】
この構成によれば、半導体層12中に空乏層を十分広げることができるとともに、半導体層12において所望の電界分布を得ることができる。
[他の変更例]
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
【0081】
・ゲート配線16およびソース配線18の平面レイアウトは、図1の例に限定されない。例えば、ゲート配線16は、ゲート延在部22に加えて、平面視でチップの中央を横切るゲートフィンガー(図示略)を含んでいてもよい。また、例えば、ソース配線18は、外周セグメント26(ソースフィンガー)を含んでいなくてもよい。
【0082】
・ゲートトレンチ28の配置は、図2の例に限定されない。ゲートトレンチ28の配置は、半導体装置10の所望の特性に応じて適宜定めることができる。例えば、ゲートトレンチ28は、平面視でメッシュ状に形成されていてもよい。
【0083】
・縦型トランジスタ42の断面構造は、図3の例に限定されない。例えば、ゲート電極46がゲートトレンチ28に埋め込まれるとともに、フィールドプレート電極48がゲートトレンチ28に埋め込まれていなくてもよい。
【0084】
・外周トレンチ30の底部の近傍に、第2ドープ層36よりも高い濃度のn型不純物を含む高濃度領域(図示略)が形成されていてもよい。
・半導体層12内の各領域の導電型が反転された構造が採用されてもよい。すなわち、p型の領域がn型の領域とされ、n型の領域がp型の領域とされてもよい。
【0085】
本明細書に記載の様々な例のうちの1つまたは複数を、技術的に矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
本明細書において、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」との記載は、「Aのみ、または、Bのみ、または、AおよびBの両方」を意味するものとして理解されるべきである。
【0086】
本明細書で使用される「~上に」という用語は、文脈によって明らかにそうでないことが示されない限り、「~上に」と「~の上方に」の意味を含む。したがって、「第1層が第2層上に形成される」という表現は、或る実施形態では第1層が第2層に接触して第2層上に直接配置され得るが、他の実施形態では第1層が第2層に接触することなく第2層の上方に配置され得ることが意図される。すなわち、「~上に」という用語は、第1層と第2層との間に他の層が形成される構造を排除しない。
【0087】
本明細書で使用される「垂直」、「水平」、「上方」、「下方」、「上」、「下」、「前方」、「後方」、「縦」、「横」、「左」、「右」、「前」、「後」などの方向を示す用語は、説明および図示された装置の特定の向きに依存する。本開示においては、様々な代替的な向きを想定することができ、したがって、これらの方向を示す用語は、狭義に解釈されるべきではない。
【0088】
例えば、本明細書で使用されるZ軸方向は必ずしも鉛直方向である必要はなく、鉛直方向に完全に一致している必要もない。例えば、X軸方向が鉛直方向であってもよく、またはY軸方向が鉛直方向であってもよい。
【0089】
[付記]
上記実施形態および変更例の各々から把握できる技術的思想を以下に記載する。なお、付記に記載された構成要素に対応する実施形態中の構成要素の符号が括弧内に示されている。符号は、理解の補助のために例として示すものであり、各付記に記載された構成要素は、符号で示される構成要素に限定されるべきではない。
【0090】
(付記1)
縦型トランジスタ(42)と、
前記縦型トランジスタ(42)の一部を構成する半導体層(12)と
を備え、
前記半導体層(12)は、
第1ドープ層(34)と、
前記第1ドープ層(34)上に形成された第2ドープ層(36)と、
前記第2ドープ層(36)上に形成された第3ドープ層(38)と
を含み、
前記第1ドープ層(34)の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層(38)の第1導電型の不純物濃度よりも高く、
前記第2ドープ層(36)の第1導電型の不純物濃度は、前記第3ドープ層(38)の第1導電型の不純物濃度よりも低い、
半導体装置(10)。
【0091】
(付記2)
前記半導体層(12)に形成されたゲートトレンチ(28)と、
前記ゲートトレンチ(28)内に配置されたゲート電極(46)と
をさらに備え、前記ゲートトレンチ(28)は、前記第3ドープ層(38)を貫通して前記第2ドープ層(36)まで達している、付記1に記載の半導体装置(10)。
【0092】
(付記3)
前記ゲートトレンチ(28)は、底壁(28B)を有し、前記底壁(28B)の少なくとも一部は、前記第2ドープ層(36)に形成されている、付記2に記載の半導体装置(10)。
【0093】
(付記4)
前記半導体層(12)上に形成された絶縁層(14)と、
前記絶縁層(14)上に形成されたゲート配線(16)と
をさらに備え、前記ゲート電極(46)は、前記ゲート配線(16)に電気的に接続されている、付記2または3に記載の半導体装置(10)。
【0094】
(付記5)
前記ゲートトレンチ(28)内に配置されたフィールドプレート電極(48)
をさらに備える、付記2~4のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0095】
(付記6)
前記半導体層(12)上に形成された絶縁層(14)と、
前記絶縁層(14)上に形成されたソース配線(18)をさらに備え、前記フィールドプレート電極(48)は、前記ソース配線(18)に電気的に接続されている、付記5に記載の半導体装置(10)。
【0096】
(付記7)
前記ゲートトレンチ(28)は、2μm以上10μm以下の深さを有している、付記2~6のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0097】
(付記8)
前記ゲートトレンチ(28)は、平面視でストライプ状に配列された複数のゲートトレンチ(28)のうちの1つである、付記2~7のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0098】
(付記9)
前記ゲートトレンチ(28)は、平面視でメッシュ状に形成されている、付記2~7のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0099】
(付記10)
前記第1ドープ層(34)は、前記第3ドープ層(38)よりも薄く、
前記第2ドープ層(36)は、前記第3ドープ層(38)よりも厚い、
付記1~9のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0100】
(付記11)
前記第1ドープ層(34)の抵抗率は、前記第3ドープ層(38)の抵抗率よりも小さく、
前記第2ドープ層(36)の抵抗率は、前記第3ドープ層(38)の抵抗率よりも大きい、
付記1~10のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0101】
(付記12)
前記第1ドープ層(34)の第1導電型の不純物濃度は、1×1016cm-3以上1×1019cm-3以下であり、
前記第2ドープ層(36)の第1導電型の不純物濃度は、1×1013cm-3以上1×1016cm-3以下であり、
前記第3ドープ層(38)の第1導電型の不純物濃度は、2×1015cm-3以上1×1018cm-3以下である、
付記1~11のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0102】
(付記13)
前記第1ドープ層(34)の厚さ(T1)は、0.5μm以上10μm以下であり、
前記第2ドープ層(36)の厚さ(T2)は、1μm以上30μm以下であり、
前記第3ドープ層(38)の厚さ(T3)は、1μm以上15μm以下である、
付記1~12のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0103】
(付記14)
前記第1ドープ層(34)の抵抗率は、0.01Ω・cm以上0.5Ω・cm以下であり、
前記第2ドープ層(36)の抵抗率は、0.1Ω・cm以上10Ω・cm以下であり、
前記第3ドープ層(38)の抵抗率は、0.05Ω・cm以上1Ω・cm以下である、
付記1~13のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0104】
(付記15)
前記第3ドープ層(38)に、第2導電型のイオン注入領域(40)が形成されている、付記1~14のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0105】
(付記16)
前記第3ドープ層(38)に、前記縦型トランジスタ(42)の第2導電型のボディ領域(52)および第1導電型のソース領域(50)が形成されている、付記1~15のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0106】
(付記17)
前記半導体層(12)は、半導体基板(32)をさらに含み、前記第1ドープ層(34)は、前記半導体基板(32)上に形成されている、付記1~16のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0107】
(付記18)
前記半導体層(12)は、第1面(12A)および前記第1面(12A)と反対側の第2面(12B)を有しており、
前記ゲートトレンチ(28)は、前記半導体層(12)の前記第1面(12A)に形成されており、
前記半導体装置(10)は、前記半導体層(12)の前記第2面(12B)に形成されたドレイン電極(44)をさらに備える、付記2~17のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0108】
(付記19)
前記縦型トランジスタ(42)は、トレンチゲート型のMOSFETである、付記1~18のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0109】
(付記20)
前記縦型トランジスタ(42)をオンさせると、前記第1ドープ層(34)、前記第2ドープ層(36)、および前記第3ドープ層(38)を通って電流が流れる、付記1~19のうちのいずれか1つに記載の半導体装置(10)。
【0110】
以上の説明は単に例示である。本開示の技術を説明する目的のために列挙された構成要素および方法(製造プロセス)以外に、より多くの考えられる組み合わせおよび置換が可能であることを当業者は認識し得る。本開示は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲内に含まれるすべての代替、変形、および変更を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0111】
10…半導体装置
12…半導体層
12A…第1面
12B…第2面
14…絶縁層
16…ゲート配線
18…ソース配線
20…ゲートパッド
22…ゲート延在部
24…内側セグメント
26…外周セグメント(ソースフィンガー)
28…ゲートトレンチ
28A…側壁
28B…底壁
30…外周トレンチ
30A…側壁
30B…底壁
32…半導体基板
34…第1ドープ層
36…第2ドープ層
38…第3ドープ層
40…イオン注入領域
42…縦型トランジスタ
44…ドレイン電極
46…ゲート電極
48…フィールドプレート電極
50…ソース領域
52…ボディ領域
54…コンタクト領域
56…ソースコンタクトプラグ
58…外周電極
60…第1絶縁層
62…第1導電体層
64…第2絶縁層
66…下側絶縁部
68…第3絶縁層
70…第4絶縁層
72…ソースコンタクト孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16