(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137114
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】作業車
(51)【国際特許分類】
B60K 17/34 20060101AFI20240927BHJP
A01B 69/00 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
B60K17/34 A
A01B69/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048502
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】西川 翔太
(72)【発明者】
【氏名】眞野 駿哉
(72)【発明者】
【氏名】小林 句美子
(72)【発明者】
【氏名】加藤 剣
(72)【発明者】
【氏名】新谷 晃市
【テーマコード(参考)】
2B043
3D043
【Fターム(参考)】
2B043AA04
2B043AB19
2B043BA03
2B043BB01
2B043BB06
2B043BB14
2B043DA04
2B043DA05
2B043EB02
2B043EB12
2B043EE01
2B043EE02
2B043EE05
2B043EE08
3D043AA10
3D043AB12
3D043AB17
3D043EA02
3D043EA32
3D043EB12
3D043EB14
3D043EE03
3D043EE06
3D043EE18
3D043EF09
3D043EF30
(57)【要約】
【課題】高速移動のとき、走行装置の摩耗を軽減することが可能となる作業車を提供する。
【解決手段】走行機体と、駆動源と、走行機体における前部に設けられた走行装置と、走行機体における後部に設けられた後部走行装置と、複数段の副変速装置を有し、駆動源からの動力を変速して前部走行装置及び後部走行装置のいずれか一方または両方に伝達する変速装置と、駆動源からの動力を後部走行装置に伝達する後駆動状態と、駆動源からの動力を前部走行装置と後部走行装置とに伝達する全駆動状態と、に変速装置の状態を切り替える駆動切替装置と、副変速装置が最高速用の変速状態であり、かつ、全駆動状態であることを報知条件として、報知条件を満たしたときに警報を報知する報知部Nと、が備えられている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体と、
駆動源と、
前記走行機体における前部に設けられた前部走行装置と、
前記走行機体における後部に設けられた後部走行装置と、
複数段の副変速装置を有し、前記駆動源からの動力を変速して前記前部走行装置及び前記後部走行装置のいずれか一方または両方に伝達する変速装置と、
前記駆動源からの動力を前記後部走行装置に伝達する後駆動状態と、前記駆動源からの動力を前記前部走行装置と前記後部走行装置とに伝達する全駆動状態と、に前記変速装置の状態を切り替える駆動切替装置と、
前記副変速装置が最高速用の変速状態であり、かつ、前記全駆動状態であることを報知条件として、前記報知条件を満たしたときに警報を報知する報知部と、が備えられている作業車。
【請求項2】
前記報知部は、前記報知条件を満たしたとき、視覚による報知と音による報知との両方を行う請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
操縦者が着座可能な運転座席が備えられ、
前記報知部は、前記運転座席の前方に配置されている請求項1に記載の作業車。
【請求項4】
前記運転座席の前方に、フロントパネルが備えられ、
前記報知部は、前記フロントパネルに配置されている請求項3に記載の作業車。
【請求項5】
前記報知部は、前記報知条件を満たしたとき、前記全駆動状態であることを示す記号を点滅表示させる請求項1に記載の作業車。
【請求項6】
前記報知部は、前記報知条件を満たさなくなるまで継続して報知する請求項1に記載の作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後駆動状態と全駆動状態とに切替可能な作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の作業車として、例えば、特許文献1に記載されているように、後駆動状態(特許文献1では、二輪駆動状態)と全駆動状態(特許文献1では、四輪駆動状態)とに切替可能なものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の作業車では、圃場への移動のときに高速で走行すると、作業車の走行状態が全駆動状態のとき、前部走行装置(特許文献1では、前輪)及び後部走行装置(特許文献1では、後輪)のすべての走行装置が、高速で駆動回転するため、走行装置の摩耗が生じやすいという不都合があった。
【0005】
本発明の目的は、高速移動のとき、走行装置の摩耗を軽減することが可能となる作業車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業車は、走行機体と、駆動源と、前記走行機体における前部に設けられた前部走行装置と、前記走行機体における後部に設けられた後部走行装置と、複数段の副変速装置を有し、前記駆動源からの動力を変速して前記前部走行装置及び前記後部走行装置のいずれか一方または両方に伝達する変速装置と、前記駆動源からの動力を前記後部走行装置に伝達する後駆動状態と、前記駆動源からの動力を前記前部走行装置と前記後部走行装置とに伝達する全駆動状態と、に前記変速装置の状態を切り替える駆動切替装置と、前記副変速装置が最高速用の変速状態であり、かつ、前記全駆動状態であることを報知条件として、前記報知条件を満たしたときに警報を報知する報知部と、が備えられている。
【0007】
この発明によれば、報知部の警報により、操縦者は、副変速装置が最高速用の変速状態であり、かつ、全駆動状態であること、つまり、走行装置の摩耗が生じやすい状態であることを認知することができる。報知を確認した操縦者は、後駆動状態への切替操作を行うことができる。その結果、走行装置の摩耗が生じやすい状態での走行を回避できることから、走行装置の摩耗を軽減することが可能となる。
【0008】
本発明においては、前記報知部は、前記報知条件を満たしたとき、視覚による報知と音による報知との両方を行うと好適である。
【0009】
この構成によれば、操縦者は、視覚及び音の両方により報知されることにより、いずれか一方での報知である場合と比べて、より報知に気が付き易くなる。
【0010】
本発明においては、操縦者が着座可能な運転座席が備えられ、前記報知部は、前記運転座席の前方に配置されていると好適である。
【0011】
この構成によれば、操縦者が運転座席に着座している状態で、操縦者の前方に報知部が備えられている構成となっているため、操縦者は、報知部が報知されていることを気が付き易くなる。
【0012】
本発明においては、前記運転座席の前方に、フロントパネルが備えられ、前記報知部は、前記フロントパネルに配置されていると好適である。
【0013】
この構成によれば、一般にフロントパネルには、操縦者が、走行中に頻繁に確認する走行機体の走行速度を示す走行速度表示計が配置されていることが多く、このようなフロントパネルに報知部が備えられていることにより、操縦者は、報知部が報知されていることを気が付き易くなる。
【0014】
本発明においては、前記報知部は、前記報知条件を満たしたとき、前記全駆動状態であることを示す記号を点滅表示させると好適である。
【0015】
この構成によれば、全駆動状態であることを示す記号を点滅表示させることで、報知するため、報知条件を満たしたときに報知するための装置等を、別途備える必要がない。その結果、別途装置等を備えることによるレイアウト変更の必要がなくなる。また、コストの軽減を図ることが可能となる。
【0016】
本発明においては、前記報知部は、前記報知条件を満たさなくなるまで継続して報知すると好適である。
【0017】
この構成によれば、報知条件が解消されるまで、継続して報知される構成となるため、操縦者の対応のし忘れや、報知の聞き逃しを軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図5】報知制御部の制御の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図中の矢印FWの方向を「前」、矢印BKの方向を「後」として、矢印LHの方向を「左」、矢印RHの方向を「右」とする。また、図中の矢印UPの方向を「上」、矢印DWの方向を「下」とする。
【0020】
〔トラクタの全体構成〕
図1及び
図2に示すように、左右の前輪1(前部走行装置の一例)、左右の後輪2(後部走行装置の一例)によって、走行機体3が支持されている。本実施形態に示されるトラクタは、走行機体3の地上高を大きくしてある、いわゆる『ハイクリアランス』と呼ばれる構成のトラクタである。前輪1は、走行機体3における前部に設けられ、後輪2は、走行機体3における後部に設けられている。走行機体3に運転部4が設けられている。
【0021】
図1及び
図2に示すように、走行機体3に、変速装置である前部ミッションケース5及び後部ミッションケース6と、静油圧式の無段変速装置7と、機体フレーム8と、機体フレーム9と、エンジン10(駆動源の一例)と、が備えられている。後部ミッションケース6の前部に無段変速装置7が連結され、チャンネル状の機体フレーム8が前部ミッションケース5と無段変速装置7とに亘って連結されている。左右の機体フレーム9が、前部ミッションケース5に連結されて前後方向に沿って配置されている。機体フレーム9に左右の前輪1が支持されている。左右の後輪2が、後部ミッションケース6に支持されている。後部ミッションケース6は、エンジン10からの動力を変速し、左右の後輪2に伝達する。
【0022】
エンジン10は、前部ミッションケース5の前部及び機体フレーム9の上部に連結されている。エンジン10はボンネット11によって覆われている。エンジン10の動力が前部ミッションケース5の内部の伝動軸(図示せず)及び伝動ギヤ(図示せず)に伝達される。前部ミッションケース5と無段変速装置7とに亘って伝動軸(図示せず)が接続され、エンジン10の動力が前部ミッションケース5から当該伝動軸を介して無段変速装置7に伝達される。
【0023】
前部ミッションケース5は、PTO軸12を有し、エンジン10からの動力を変速する。PTO軸12は、前部ミッションケース5から走行機体3の後端部まで延ばされる。前部ミッションケース5によって変速された動力は、無段変速装置7とPTO軸12とに分配される。
【0024】
無段変速装置7は、前進側及び後進側に無段階に変速可能に構成されている。無段変速装置7の動力が、後部ミッションケース6の内部に設けられた複数段の副変速装置31及び後輪デフ装置(図示せず)を介して、左右の後輪2に伝達される。当該後輪デフ装置の直前から分岐された動力が、後部ミッションケース6と前部ミッションケース5とに亘って接続された伝動軸30を介して、前部ミッションケース5の前輪伝動用の伝動軸(図示せず)から前輪デフ装置(図示せず)に伝達されて、左右の前輪1に伝達される。
【0025】
走行機体3には、伝動軸30を介した前部ミッションケース5への動力の伝達を入り切りする駆動切替装置32が設けられている。走行機体3は、駆動切替装置32によって、エンジン10からの動力を後輪2に伝達する後駆動状態と、エンジン10からの動力を前輪1と後輪2とに伝達する全駆動状態と、に変速装置の状態を切り替える。駆動切替装置32は、操縦者が駆動切換レバー41を、
図4に示すように2WD側及び4WD側に操作することにより、走行機体3の走行状態を後駆動状態と全駆動状態とに切り替える。駆動切換レバー41の設定位置は、基端のポテンショメータ型の駆動切換レバーセンサ41S(
図4参照)によって検知される。
【0026】
〔運転部の構成〕
図1及び
図2に示すように、運転部4において、操縦者が着座可能な運転座席17が後部ミッションケース6に支持されている。ロプスフレーム18が、後部ミッションケース6の後部に連結されており、運転座席17の後方箇所から上方に延出されている。
【0027】
運転座席17に対して左側には、レバーガイドを有するサイドパネル13に、無段変速装置7を操作する主変速レバー42、副変速装置31を操作する副変速レバー43、PTO軸12用の変速装置(図示せず)を操作するPTOレバー44が、設けられている。主変速レバー42は、
図4に示すように、前進FD及び後進BDを切り替え操作可能に構成されている。また、副変速レバー43は、移動用の高速Fと作業用の低速Sとの変速操作を可能に構成されている。
【0028】
図4に示すように、主変速レバー42の設定位置は、基端のポテンショメータ型の主変速レバーセンサ42Sによって検知され、副変速レバー43の設定位置は、基端のポテンショメータ型の副変速レバーセンサ43Sによって検知される。
【0029】
図2に示すように、主変速レバー42が挿通している主変速レバーガイド42Gには、後進BD側における主変速レバー42の可動範囲を制限する牽制部材51が備えられている。牽制部材51により、主変速レバー42の後進BD側の可動範囲は、前進FD側の可動範囲と比べて小さく(例えば、後進BD側の可動範囲の60%)設定されている。なお、牽制部材51は、取外し可能に構成されていてもよい。
【0030】
フロントパネル19が運転座席17の前方に設けられており、操縦ハンドル20がフロントパネル19に設けられている。
図3に示すように、エンジン10のアクセル部(図示せず)を操作するアクセルレバー45が、操縦ハンドル20のステアリング軸20wに対して右側の下側に位置するように、フロントパネル19に設けられている。また、ステアリング軸20wの右方に、走行機体3の後方に取り付けられた作業装置(図示せず)を昇降させるポンパレバー46を備えられている。
【0031】
図3に示すように、フロントパネル19のうち操縦ハンドル20の前方の位置に、走行速度や各種情報が表示される表示パネル21が設けられている。また、フロントパネル19には、音により警報を報知する音発生装置22が備えられている。
【0032】
表示パネル21には、走行速度表示部21aと残燃料表示部21bとエンジン水温表示部21cとが備えられている。さらに、表示パネル21には、走行機体3の走行状態が全駆動状態であることを示す全駆動表示部21dが備えられている。なお、全駆動表示部21dは、走行機体3の走行状態が全駆動状態であるとき、視覚による報知を行う表示装置23を備えている。表示装置23は、照明装置(図示せず)を発光させることで、全駆動状態であることを示す記号「4WD」を表示させる。
【0033】
表示装置23と音発生装置22とは、制御装置Cの処理結果に基づいて警報を報知する報知部Nとして構成されている。つまり、表示装置23は、走行機体3の走行状態が全駆動状態であることを報知する機能と、制御装置Cの処理結果に基づいて警報を報知する機能とを有する。表示装置23は、走行機体3の走行状態が全駆動状態であるときは、記号「4WD」を継続的に点灯させ、警報を報知するときは、記号「4WD」を点滅表示させる。
【0034】
〔制御装置〕
図4に示すように、制御装置Cには、主変速レバーセンサ42S、副変速レバーセンサ43S、駆動切換レバーセンサ41Sの夫々からの信号が入力する。制御装置Cには、報知制御部61が備えられている。
【0035】
報知制御部61は、副変速レバーセンサ43S及び駆動切換レバーセンサ41Sの検出結果に基づいて、所定の報知条件を満たしたとき、警報を報知するように、報知部Nの制御を行う。
【0036】
図5に示すフローチャートは、報知制御部61の制御の流れを示している。
【0037】
報知制御部61は、副変速レバーセンサ43Sの検出結果を取得する(#001ステップ)。
【0038】
副変速レバー43の位置が、高速F側の端部位置に位置することを検出したとき、つまり、副変速装置31が最高速用の変速状態であることを検出したとき(#002ステップのYes)、#003ステップを実行する。
【0039】
駆動切換レバーセンサ41Sの検出結果を取得する(#003ステップ)。なお、#003ステップは、#002ステップよりも前に実施されていてもよい。
【0040】
駆動切換レバーセンサ41Sの検出結果が、駆動切換レバー41の位置が、全駆動状態の設定位置であるとき(#004ステップのYes)、報知制御部61は報知部NをONにし、警報を報知するように制御する(#005ステップ)。
【0041】
このように、報知制御部61は、副変速装置31が最高速用の変速状態であり、かつ、全駆動状態であることを報知条件として、警報を報知するように、報知部Nの制御を行う。
【0042】
#005ステップの処理後、報知制御部61は、#001ステップの処理を行う。全駆動表示部21dは、報知条件を満たさなくなるまで継続して警報を報知する。報知条件を満たさなくなったとき、報知制御部61は報知部NをOFFにし、警報の報知を停止するように制御する(#006ステップ)。ここで、報知条件を満たさなくなるのは、副変速装置31が最高速用の変速状態ではないとき(#002ステップのNo)、または、全駆動状態ではないとき(#004ステップのNo)である。
【0043】
なお、報知部NがOFFのまま#006ステップの処理が開始されたとき、#006ステップでは、報知部NをOFFのまま維持する。
【0044】
報知部Nの報知により、操縦者は、後駆動状態へ切り替える、または、副変速装置31の変速状態を変更する必要があることを認識できる。これにより、地上高を大きくしてあるハイクリアランス仕様のトラクタにおいては、ブレーキ操作時における姿勢の乱れを抑制することができる。
【0045】
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態を例示する。
【0046】
(1)上記実施形態では、報知部Nは、視覚による報知を行う表示装置23と音による報知を行う音発生装置22とから構成されている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、さらに、報知部Nは、さらに振動による報知を行う装置を備える構成としてもよく、また、表示装置23のみ、または、音発生装置22のみで構成されていてもよい。
【0047】
(2)上記実施形態では、報知部Nを構成する表示装置23と音発生装置22とは、運転座席17の前方にあるフロントパネル19に備えられている構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、運転座席17の側方に備えられている構成としてもよい。
【0048】
(3)上記実施形態では、走行機体3の走行状態が全駆動状態であることを示す全駆動表示部21dを、報知部Nとして構成する例を基に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、報知部Nは、制御装置Cの処理結果に基づいて警報を報知する全駆動表示部21dとは別部材の装置を備える構成としてもよい。
【0049】
(4)上記実施形態では、報知部Nは、報知条件を満たさなくなるまで継続して報知する構成を例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、報知条件を満たした後、所定時間のみ報知を行う構成としてもよい。
【0050】
(5)表示装置23は、液晶表示装置で構成されていてもよい。
【0051】
(6)上記実施形態では、ハイクリアランス仕様のトラクタを例に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、ハイクリアランス仕様ではないトラクタであってもよい。
【0052】
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、トラクタだけではなく、コンバイン、田植機、建設作業機等の種々の作業車に利用可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 :前輪(前部走行装置)
2 :後輪(後部走行装置)
3 :走行機体
10:エンジン(駆動源)
17:運転座席
19:フロントパネル
31:副変速装置
32:駆動切替装置
N :報知部