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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137141
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】コミュニケーション促進システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048541
(22)【出願日】2023-03-24
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】山本 容子
(72)【発明者】
【氏名】島崎 雄大
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数のメンバーが情報端末および位置発信端末を使用することにより頻繁にコミュニケーションを取ることができるコミュニケーション促進システムを提供する。
【解決手段】複数のメンバー間のコミュニケーションを促進するコミュニケーション促進システム1であって、メンバーに関する情報を保持するクラウドサーバー2と、表示画面を有し、サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末Tと、それ自身の位置情報および識別情報をサーバーへ送信可能な位置発信端末Aとを備える。情報端末及び位置発信端末は、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバーに対して接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメンバー間のコミュニケーションを促進するコミュニケーション促進システムであって、
メンバーに関する情報を保持するサーバーと、
表示画面を有し、前記サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末と、
それ自身の位置情報および識別情報を前記サーバーへ送信可能な位置発信端末とを備え、
前記情報端末及び前記位置発信端末は、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていることを特徴とするコミュニケーション促進システム。
【請求項2】
前記サーバーは、各位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を保持しており、前記位置発信端末からの識別情報に基づいて特定した前記位置発信端末に関する情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を前記情報端末に対して送信し、
前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報およびその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項3】
前記サーバーは、各位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を保持しており、前記位置発信端末からの識別情報に基づいて特定した前記位置発信端末に関する情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を前記情報端末に送信し、
前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報およびその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記位置発信端末に対して紐づけられたメンバーの位置情報が、あらかじめ設定された登録スポットと一致するか否かを判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、
前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項5】
前記サーバーは、位置発信端末の位置情報とその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、
前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項6】
前記情報端末は、それ自身の位置情報および前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項7】
前記情報端末は、それ自身の位置情報および前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示された地図上に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項8】
前記複数のメンバーに対してグループ属性を登録可能であり、
前記情報端末は、同じグループとして登録されたメンバー全員の位置情報が視認可能な縮尺で、それ自身の位置情報および前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示された地図上に表示することを特徴とする請求項2に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項9】
前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報に基づいて前記位置発信端末の移動経路の全体または一部を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項10】
前記情報端末は、前記位置発信端末の移動経路に含まれる所定場所に滞在した時間を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項11】
前記情報端末は、前記位置発信端末から受信した位置情報の移動速度に基づいて推測される移動手段を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項12】
各位置発信端末から受信した位置情報に基づいて、各位置発信端末の移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、
前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項13】
前記情報端末は、各位置発信端末の所有者のスケジュール情報を保持しており、
各所有者の位置発信端末の位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がない回数を集計して、その回数に応じた評価を行う評価部を有しており、
前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項14】
信号を発信する信号発信端末をさらに備え、
前記位置発信端末は、前記信号発信端末が前記位置発信端末によって検知可能な範囲内にある場合、それ自身の位置情報をサーバーへ送信する際に、前記信号発信端末を検知したことを示す情報を併せて送信することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項15】
前記情報端末は、前記サーバーから前記位置発信端末の位置情報および前記信号発信端末に関する情報を受信した場合に、それらを前記表示画面に表示することを特徴とする請求項14に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項16】
前記サーバーは、前記位置発信端末の位置情報及び前記信号発信端末の位置情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、
前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項14に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項17】
位置発信端末の位置情報とその位置発信端末の所有者の信号発信端末とが一緒に移動する移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、
前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することを特徴とする請求項14に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項18】
前記情報端末は、各メンバーを表すメンバー表示画像をメンバーごとに作成する作成編集機能を有し、
前記作成編集機能は、写真、似顔絵、自作キャラクター、メンバーに関する文字の少なくとも何れかを使用するとともに互いに異なる色を基調としたメンバー表示画像を作成する。
【請求項19】
前記サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末が複数存在しており、
前記複数の情報端末の一部の情報端末が、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されるとともに、
前記複数の情報端末の残りの情報端末が、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていない場合に、
前記一部の情報端末は、前記残りの情報端末が通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていないことを表示することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項20】
複数のメンバーにより構成される複数のグループが存在しており、
前記サーバーは、各グループのメンバーに関する情報を、異なるグループのメンバーに紐づけられた前記情報端末に送信可能であることを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項21】
特定のメンバーから見て複数のグループは、レベル付けが可能であり、情報の公開・非公開をレベル別に一括で行うことが可能であることを特徴とする請求項10に記載のコミュニケーション促進システム。
【請求項22】
前記情報端末は、各メンバーに関する情報を重要度または緊急度に応じて異なる色または異なる音で報知することを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーション促進システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば家族のメンバー間のコミュニケーションを促進させるコミュニケーション促進システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機などの携帯端末装置が広く普及しており、その携帯端末装置には、スケジュール管理機能を有するものがある。その携帯端末装置では、上述したスケジュール管理機能を用いて、例えば情報処理装置やメールサーバなどから携帯端末装置に電子メールを送信することによって、予め登録した日時になったことを利用者に知らせることができる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―133485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した方法では、ある家族において携帯端末装置を所有する親は、その携帯端末装置により親自身のスケジュールは管理できるが、子供のスケジュールを管理する術がない。また、小さい子供は携帯端末装置を所有していない場合があり、子供のスケジュールは、子供自身で管理していないばかりか、誰も管理していない状況が起こり得る。
【0005】
本発明は、これらの課題に着目してなされたものであって、情報端末を所有する者と情報端末を所有しない者との間において頻繁にコミュニケーションを取ることにより、家族でスケジュールを共有することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明のコミュニケーション促進システムは、複数のメンバー間のコミュニケーションを促進するコミュニケーション促進システムであって、メンバーに関する情報を保持するサーバーと、表示画面を有し、前記サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末と、それ自身の位置情報および識別情報を前記サーバーへ送信可能な位置発信端末とを備え、前記情報端末及び前記位置発信端末は、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていることを特徴とする。
【0008】
このようにすると、複数のメンバーが情報端末および位置発信端末を使用することにより頻繁にコミュニケーションを取ることができる。
【0009】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーは、各位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を保持しており、前記位置発信端末からの識別情報に基づいて特定した前記位置発信端末に関する情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を前記情報端末に対して送信し、前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報およびその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーに関する情報を前記表示画面に表示することが好適である。
【0010】
このようにすると、位置発信端末の位置情報が、その位置発信端末に紐づけられたメンバーに関する情報として情報端末に送信することができる。
【0011】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーは、各位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を保持しており、前記位置発信端末からの識別情報に基づいて特定した前記位置発信端末に関する情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報およびその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報を前記表示画面に表示することが好適である。
【0012】
このようにすると、位置発信端末を所持するメンバーの位置情報をメンバーのスケジュールとともに表示することができる。
【0013】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーは、前記位置発信端末に対して紐づけられたメンバーの位置情報が、あらかじめ設定された登録スポットと一致するか否かを判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することが好適である。
【0014】
このようにすると、メンバーがあらかじめ設定された登録スポットに到着したことを把握することができる。
【0015】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーは、位置発信端末の位置情報とその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することが好適である。
【0016】
このようにすると、情報端末において、位置発信端末を所持するメンバーの位置情報とメンバーのスケジュールとを比較して問題の有無を把握することができる。
【0017】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、それ自身の位置情報および前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示することが好適である。
【0018】
このようにすると、情報端末において、位置発信端末を所持するメンバーの位置を確認することができる。
【0019】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、それ自身の位置情報および前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示された地図上に表示することが好適である。
【0020】
このようにすると、位置発信端末を所持するメンバーの位置を地図上で確認することができる。
【0021】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記複数のメンバーに対してグループ属性を登録可能であり、前記情報端末は、同じグループとして登録されたメンバー全員の位置情報が視認可能な縮尺で、それ自身の位置情報および前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示された地図上に表示することが好適である。
【0022】
このようにすると、複数のメンバーの位置を同時に確認することができる。
【0023】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、前記サーバーから受信した前記位置発信端末の位置情報に基づいて前記位置発信端末の移動経路の全体または一部を前記表示画面に表示することが好適である。
【0024】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路を確認することができる。
【0025】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、前記位置発信端末の移動経路に含まれる所定場所に滞在した時間を前記表示画面に表示することが好適である。
【0026】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路に含まれる所定場所に滞在した時間を確認することができる。
【0027】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、前記位置発信端末から受信した位置情報の移動速度に基づいて推測される移動手段を前記表示画面に表示することが好適である。
【0028】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路を移動する移動手段を確認することができる。
【0029】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、各位置発信端末から受信した位置情報に基づいて、各位置発信端末の移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することが好適である。
【0030】
このようにすると、メンバーの移動距離に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0031】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、各位置発信端末の所有者のスケジュール情報を保持しており、各所有者の位置発信端末の位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がない回数を集計して、その回数に応じた評価を行う評価部を有しており、前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することが好適である。
【0032】
このようにすると、メンバーの位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がない回数に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0033】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、信号を発信する信号発信端末をさらに備え、前記位置発信端末は、前記信号発信端末が前記位置発信端末によって検知可能な範囲内にある場合、それ自身の位置情報をサーバーへ送信する際に、前記信号発信端末を検知したことを示す情報を併せて送信することが好適である。
【0034】
このようにすると、位置発信端末が位置情報をサーバーへ送信する際に信号発信端末を検知したことを示す情報を併せて送信するため、信号発信端末が位置情報を外部へ送信できない場合でも、信号発信端末の位置を把握することができる。
【0035】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、前記サーバーから前記位置発信端末の位置情報および前記信号発信端末に関する情報を受信した場合に、それらを前記表示画面に表示することが好適である。
【0036】
このようにすると、メンバーが所持する位置発信端末の位置および信号発信端末aの位置を容易に把握することができる。
【0037】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーは、前記位置発信端末の位置情報及び前記信号発信端末の位置情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を前記情報端末に対して送信し、前記情報端末は、前記サーバーから受信した判定結果を前記表示画面に表示することが好適である。
【0038】
このようにすると、メンバーの位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がないか否かを、情報端末において把握することができる。
【0039】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、位置発信端末の位置情報とその位置発信端末の所有者の信号発信端末とが一緒に移動する移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、前記情報端末は、前記評価部での評価結果を前記メンバーごとに報知することが好適である。
【0040】
このようにすると、メンバーとその持ち物とが一緒に移動する移動距離に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末および信号発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0041】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、各メンバーを表すメンバー表示画像をメンバーごとに作成する作成編集機能を有し、前記作成編集機能は、写真、似顔絵、自作キャラクター、メンバーに関する文字の少なくとも何れかを使用するとともに互いに異なる色を基調としたメンバー表示画像を作成することが好適である。
【0042】
このようにすると、各メンバーを表すメンバー表示画像を個別に作成することで、各メンバーを容易に判別することができる。
【0043】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末が複数存在しており、前記複数の情報端末の一部の情報端末が、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されるとともに、前記複数の情報端末の残りの情報端末が、通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていない場合に、前記一部の情報端末は、前記残りの情報端末が通信ネットワークを介して前記サーバーに対して接続されていないことを表示することが好適である。
【0044】
このようにすると、複数の情報端末が存在する場合に、複数の情報端末のなかで、通信ネットワークを介してサーバーに対して接続されていない情報端末を把握することができる。
【0045】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、複数のメンバーにより構成される複数のグループが存在しており、前記サーバーは、各グループのメンバーに関する情報を、異なるグループのメンバーに紐づけられた前記情報端末に送信可能であることが好適である。
【0046】
このようにすると、複数のグループに属するメンバー間においても情報の送受信が可能である。
【0047】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、特定のメンバーから見て複数のグループは、レベル付けが可能であり、情報の公開・非公開をレベル別に一括で行うことが可能であることが好適である。
【0048】
このようにすると、複数のグループがある場合に、グループごとに情報の公開・非公開を一括で設定することができる。
【0049】
本発明のコミュニケーション促進システムにおいて、前記情報端末は、各メンバーに関する情報を重要度または緊急度に応じて異なる色または異なる音で報知することが好適である。
【0050】
このようにすると、メンバーに関する情報の重要度または緊急度を容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0051】
本発明によれば、複数のメンバーが情報端末および位置発信端末を使用することにより頻繁にコミュニケーションを取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】本発明の実施形態のコミュニケーション促進システム1の構成を示す図である。
図2】複数のメンバーP1~P5がそれぞれ所有するデバイスを説明する図である。
図3】複数のデバイスにそれぞれ紐づけられたメンバーP1~P5およびメッセージを示す図である。
図4】モニタ付操作端末Bの構成を説明する図である。
図5】モニタ付操作端末Bのディスプレイ10に表示される画像である。
図6】スイッチ端末Cの構成を説明する図である。
図7】位置発信端末A1~A3から携帯端末T1~T2に対して情報が送信される場合の手順を示す図である。
図8】携帯端末T1~T2からモニタ付操作端末B1~B2にメッセージが送信される場合の手順を示す図である。
図9】モニタ付操作端末B1~B2から情報端末T1~T2に情報が送信される場合の手順を示す図である。
図10】スイッチ端末C1~C12から情報端末T1~T2に対して情報が送信される場合の手順を示す図である。
図11】1つの家族として5人が登録されている場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図12】メンバーキャラクターおよびメンバーキャラクターの背景色を選択する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図13】自作キャラクターの作成編集を行う場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図14】登録スポットを設定する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図15】登録スポットの範囲を説明する図である。
図16】家族に含まれる1人のメンバーに関する情報が示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図17】家族のメンバーの位置情報が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図18】家族のメンバーの位置情報が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図19】家族のメンバーの位置情報が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図20】メンバーの移動経路が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図21】メンバーの移動経路が地図上に表示されない場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図22】メンバーの位置情報の公開範囲を設定する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図23】メンバーの移動経路および登録スポットの滞在時間が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図24】メンバーの移動経路および移動手段が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図25】メンバーの信号発信端末がメンバーのキャラクターマークから離れて表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図26】自宅が表示画面Tpの中央に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図27】登録スポットに存在しているデバイスの個数が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図28】表示画面Tpの画面外にあるデバイスのおおまかな方向が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図29】登録スポットごとに履歴が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図30】1日分の情報が時系列で表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図31】1日分のコミュニケーションのなかから「アクション」の内容が抽出されて表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図32】1日分の情報が時系列で表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図33】情報端末Tにより音声を録音する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図34】コミュニケーション促進システム1において設定された評価項目を示している。
図35】各項目についてのバッジの種類を示している。
図36】項目1~12について与えられたバッジの数が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図37】項目1~12についての評価結果が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
図38】本発明の変形例のコミュニケーション促進システム101の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0054】
図1に示すコミュニケーション促進システム1は、クラウドサーバー2と、2つの情報端末T(T1~T2)と、3つの位置発信端末A(A1~A3)と、6つの信号発信端末a(a1~a6)と、2つのモニタ付操作端末B(B1~B2)と、12個のスイッチ端末C(C1~C12)とを有している。情報端末T、位置発信端末A、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末Cは、それぞれ、例えばLANまたはインターネットなどの通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されている。なお、位置発信端末Aと信号発信端末aとが位置情報取得機構Pを構成する。
【0055】
コミュニケーション促進システム1は、複数のメンバー間のコミュニケーションを促進するために使用されるが、本実施形態では、例えば2人の親と3人の子供とで構成される1つの家族のコミュニケーションを促進するために使用される場合について説明する。
【0056】
図2に示すように、1つの家族において、2人の親P1、P2は、1台の情報端末Tをそれぞれ所有している。これに対して、3人の子供P3、P4、P5は、情報端末Tを所有していない。その代わりに、子供P3、P4、P5は、1台の位置発信端末Aと2台の端末装置Bと4台のスイッチ端末Cをそれぞれ所有している。モニタ付操作端末Bは、1つの家族において2台を所有している。
【0057】
なお、例えば「子供P3が位置発信端末Aを所有している」とは、親P1、P2の情報端末Tにおいて、その位置発信端末A1が子供P3のものとして登録されている(紐づけられている)ことを意味する。すなわち、位置発信端末A1が子供P3のものとして登録されている場合、位置発信端末A1は、子供P3に関する情報を送信するものとして使用される。
【0058】
クラウドサーバー2は、CPU、メモリ、ネットワークインターフェース等を含んで構成される一般的なパーソナルコンピュータ、あるいは、一般的なパーソナルコンピュータよりも高性能なコンピュータであるワークステーションにより構成される。クラウドサーバー2は、記憶部2aと、評価部2bとを有している。なお、評価部2bについては後で説明する。
【0059】
クラウドサーバー2の記憶部2aは、家族の複数のメンバーに関する情報3を保持している。メンバーに関する情報3には、例えば、複数のデバイスに関する登録情報3a、居所に関する情報3b、スケジュールに関する情報3cなどが含まれる。メンバーのスケジュールに関する情報3cとは、例えば「ようすけ」に対して登録される「〇時に塾に行く」という情報などである。また、クラウドサーバー2の記憶部2aは、日々の互いに異なる複数種類の情報を記憶している。本実施形態では、互いに異なる複数種類の情報とは、「予定」の情報と、「メッセージ」の情報と、「やること」の情報と、「アクション」の情報とを含んでいる。
【0060】
例えば、クラウドサーバー2の記憶部2aは、図3に示すように、各デバイス(情報端末T、位置発信端末A、信号発信端末a、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末C)が誰のものとして登録されているかの登録情報3aを保持している。なお、情報端末Tは、クラウドサーバー2に保持される各デバイスが登録されるメンバーを変更することができる。
【0061】
本実施形態では、情報端末T1は親P1(しょうたパパ)のものとして登録され、情報端末T2は親P2(さきえママ)のものとして登録される。位置発信端末A1は子供P3(ちあき)のものとして登録され、位置発信端末A2は子供P4(ふみか)のものとして登録され、位置発信端末A3は子供P5(ようすけ)のものとして登録される。
【0062】
信号発信端末a1~a2は、子供P3(ちあき)のものとして登録され、信号発信端末a3~a4は、子供P4(ふみか)のものとして登録され、信号発信端末a5~a6は、子供P5(ようすけ)のものとして登録される。モニタ付操作端末B1~b2は、家族全員のものとして登録される。スイッチ端末C1~C4は、子供P3(ちあき)のものとして登録され、スイッチ端末C5~C8は、子供P4(ふみか)のものとして登録され、スイッチ端末C9~C12は、子供P5(ようすけ)のものとして登録される。
【0063】
また、スイッチ端末C1、C5、C9には、「行ってきます/ただいま」のメッセージが登録され、スイッチ端末C2、C6、C10には、「手を洗いました」のメッセージが登録され、スイッチ端末C3、C7、C11には、「ペットに餌をあげました」のメッセージが登録され、スイッチ端末C4、C8、C12には、「宿題が終わりました」のメッセージが登録される。なお、情報端末Tは、クラウドサーバー2に保持される各デバイスが登録されるメッセージを変更することができる。
【0064】
メンバー各々の居所に関する情報3bは、例えば、現在居る位置(現在位置)、登録されたスポットに居るか否か、登録されたスポットに直近に居た時刻などの情報を含んでいてもよい。居所に関する情報3bは、情報端末T1、T2および位置発信端末A1~A3からクラウドサーバー2に送信される位置情報に基づいている場合が多い。
【0065】
メンバー各々のスケジュールに関する情報3cは、例えば、出発時刻、帰宅時刻、外出先、出発時刻、到着時刻(学校、塾、会社、スーパーなど)、外出先での対応内容(体育の授業がある、テスト、大事な会議、懇親会など)、帰宅後の対応内容(おやつ、宿題、夕飯の準備、明日の準備など)、・外出先で必要となる持ち物に関する情報(弁当、水筒、リュックサックなど)の情報を含んでいてもよい。これらは機密性の高い情報なので、限られたグループのみで公開するように設定がされることが好適である。スケジュールに関する情報3cは、情報端末T1、T2により設定されて、クラウドサーバー2に送信される情報に基づいている場合が多い。
【0066】
情報端末Tは、家族において2人の親が所有する情報通信端末であり、CPU、メモリ、ネットワークインターフェース、入力部等を含んで構成されて一般的な情報処理機能を実現できるものである。情報端末Tは、記憶部Taと、制御部Tbと、位置情報取得部Tcと、表示画面Tpとを有している。情報端末Tとしては、具体的には例えば、スマートフォン、タブレット型の通信端末、携帯電話、ノートパソコン等の持ち運び可能なモバイル端末が想定される。なお、以下の説明では、情報端末Tは、スマートフォンであり、表示画面Tpと入力部がタッチパネルにより構成されるものとする。
【0067】
情報端末Tは、Wifi経由でクラウドサーバー2との間で情報を送受信可能である。情報端末Tは、GPS(Global Positioning System)機能を含む位置情報取得部Tcを有しており、GPS衛星からの信号を受信でき、情報端末Tの現在の位置情報(緯度、経度)を取得して、現在の位置情報をクラウドサーバー2に対して送信する。
【0068】
また、情報端末Tは、所定のアプリケーションソフトウェアがインストールされることによって、コミュニケーション促進システム1の一部として動作する。所定のアプリケーションソフトウェアとしては、例えばメンバーに関する情報を管理するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。
【0069】
位置発信端末Aは、記憶部Aaと、制御部Abと、位置情報取得部Acとを有している。位置発信端末Aは、GPS(Global Positioning System)機能を含む位置情報取得部Acを有しており、GPS衛星からの信号を受信でき、位置発信端末Aの現在の位置情報(緯度、経度)を取得して、現在の位置情報をWifi経由でクラウドサーバー2に対して送信することができる。位置発信端末Aは、各機器に固有の識別情報AZ(マックアドレス等)を有している。位置発信端末Aは、持ち運び可能なモバイル端末である。
【0070】
信号発信端末aは、子供たちのカバンなどの持ち物に取り付けまたは収容可能な小型の信号発信機である。信号発信端末aは、記憶部aaと、制御部abと、信号発信部acとを有している。信号発信端末aは、例えば数秒に1回、無線で半径数メートルから数十メートルの範囲に信号を発信する。信号発信端末aから発信される信号は、Bluetooth経由で情報端末Tおよび位置発信端末Aに送信される。信号発信端末aは、持ち運び可能なモバイル端末である。
【0071】
情報端末Tおよび位置発信端末Aは、信号発信端末aが検知可能な範囲内にある場合、信号発信端末aから発信される信号を受信可能である。情報端末Tは、信号発信端末aから発信される信号を受信することで、信号発信端末aが情報端末Tの周辺にあることを検知する。同様に、位置発信端末Aは、信号発信端末aから発信される信号を受信することで、信号発信端末aが位置発信端末Aの周辺にあることを検知する。
【0072】
本実施形態において情報端末Tおよび位置発信端末Aは、信号発信端末aから出力される信号を、信号発信端末aから所定範囲(例えば半径数十メートル)内において受信することができる。信号発信端末aとして、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)のビーコン信号を発信するBLEタグを使用することができる。
【0073】
情報端末Tおよび位置発信端末Aは、コミュニケーション促進システム1に含まれる信号発信端末a(家族のものとして登録される信号発信端末a)に限らず、信号発信端末aと同様の周波数帯の信号を発信する信号発信機が所定範囲(例えば半径数十メートル)内にある場合、その信号発信機から発信される信号を受信する。
【0074】
そのため、情報端末Tおよび位置発信端末Aは、信号を受信した全ての信号発信機のなかから、その情報端末Tおよび位置発信端末Aと同一の家族(グループ)に登録された信号発信機a、すなわち、コミュニケーション促進システム1に含まれる信号発信端末aだけを識別して、その信号発信端末aに関する情報だけをクラウドサーバー2に対して送信する。
【0075】
このように、位置発信端末Aは、信号を受信した信号発信端末の信号がその検知情報を送信可能なものであるか否かを識別し、それ自身の位置情報をクラウドサーバー2へ送信する際に、送信可能なものと識別された信号発信端末aを検知したことを示す情報を併せて送信する。本実施形態において、位置発信端末Aと同一の家族(グループ)に登録された信号発信機aだけが送信可能なものと識別される。
【0076】
信号発信端末aの検知は、各機器に固有の識別情報aZ(マックアドレス等)を通じて行い、位置発信端末Aには、検知を要する信号発信端末a(例えば家族の所有する信号発信端末a)の識別情報aZがあらかじめ登録されている。
【0077】
位置発信端末Aは、所定のタイミング(例えば数秒ごとに1回)で取得した現在の位置情報をクラウドサーバー2に送信する。その際、位置発信端末Aは、それ自身を特定可能な識別情報AZ(マックアドレスなど)をクラウドサーバー2に対して送信する。また、位置発信端末Aは、家族のものとして登録されている信号発信端末aから発信された信号を受信した場合、信号を受信した信号発信端末aの識別情報aZをクラウドサーバー2に対して送信する。
【0078】
なお、位置発信端末Aは、操作部(図示省略)を有しており、その操作部が操作されたときに、取得した現在の位置情報をクラウドサーバー2に送信してもよい。
【0079】
そのため、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aから受信する識別情報AZに基づいて、位置発信端末Aの位置を特定することができる。そのため、子供T3、T4、T5が外出する際に位置発信端末Aをそれぞれ所持している場合、クラウドサーバー2は、子供T3、T4、T5が現在どこにいるかを特定することができる。
【0080】
クラウドサーバー2は、位置発信端末Aの識別情報AZに基づいて、その位置発信端末Aが何れの子供のものとして登録されているかを特定して、その特定した子供の位置情報として情報端末Tに送信する。なお、情報端末Tによりクラウドサーバー2に対して設定することで、特定した子供の情報としてクラウドサーバー2からモニタ付操作端末Bに送信することもできる。
【0081】
また、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aから受信する信号発信端末aの識別情報aZに基づいて、信号発信端末aの位置を特定することができる。すなわち、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aから受信する位置発信端末Aの識別情報AZおよび信号発信端末aの識別情報aZに基づいて、位置発信端末Aの周辺に信号発信端末aがあるかを把握することができる。そのため、3人の子供T3、T4、T5が外出する際に、信号発信端末aを入れたカバンなどを所持しているか否かを把握することができる。
【0082】
モニタ付操作端末Bは、1つの家族において共有する通信端末装置であり、CPU、メモリ、ネットワークインターフェース、入力部等を含んで構成される。モニタ付操作端末Bは、記憶部Baと、制御部Bbと、ディスプレイ10とを有している。なお、以下の説明では、モニタ付操作端末Bは、ディスプレイ10と入力部がタッチパネルにより構成されるものとする。モニタ付操作端末Bは、各機器に固有の識別情報BZ(マックアドレス等)を有している。
【0083】
2つのモニタ付操作端末Bは、例えば屋内の壁面に設置されたり、机の上に設置されたりして使用される。モニタ付操作端末Bは、USBケーブルによりUSB充電器に接続され、設置箇所に据え置かれた状態で使用される。
【0084】
モニタ付操作端末Bは、図4に示すように、ディスプレイ10を有する通信端末装置である。モニタ付操作端末Bの正面には、図4(a)に示すように、ディスプレイ10と、ディスプレイ10の上方に配置されたカメラ11と、ディスプレイ10の下方に配置されたマイク12とが設けられている。カメラ11は、例えば子供たちがメッセージや音声データを送信する際に誰が送信しているかを示すために、送信者の顔を撮影して画像データを作成する。マイク12は、例えば子供たちが音声データを送信する際に音声を受信する。
【0085】
モニタ付操作端末Bの上面には、図4(b)に示すように、家族のメンバーの一覧表示を表示する際に操作されるホームボタン13と、音声を録音する際に操作される録音ボタン14と、その日のアクションの一覧を表示する際に操作されるメッセージボタン15とが設けられている。モニタ付操作端末Bの裏面には、図4(c)に示すように、スピーカー16と、USBポート18とが設けられている。
【0086】
モニタ付操作端末Bは、所定のアプリケーションソフトウェアがインストールされることによって、コミュニケーション促進システム1の一部として動作する。モニタ付操作端末Bは、離れた場所にある情報端末Tからの遠隔操作により、音声を録音した音声データおよびカメラ11で撮影した画像データをクラウドサーバー2に対して送信することができる。
【0087】
図5(a)~図5(c)は、モニタ付操作端末Bのディスプレイ10に表示される画像を示している。
【0088】
図5(a)は、ホームボタン13が操作された場合にモニタ付操作端末Bのディスプレイ10に表示される画像である。モニタ付操作端末Bのディスプレイ10には、後で説明する情報端末Tの表示画面Tpに表示される家族のメンバーP1~P5の一覧表示の画像(図11)と同様に、1つの家族のグループメンバーである親P1~P2および子供P3~P5は、それぞれ縦長の長方形状の表示領域10a~10eに分割されて表示されており、登録した家族のメンバーP1~P5が一覧表示される。図5(a)では、家族のメンバーP1~P5の表示領域10a~10eの最下部には、メンバーP1~P5の現在の居所が表示されるとともに、表示領域10a~10eの最上部には、受信したメッセージの数が表示されている。
【0089】
図5(b)は、録音ボタン14が操作された場合にモニタ付操作端末Bのディスプレイ10に表示される画像である。モニタ付操作端末Bのディスプレイ10には、音声メッセージを録音するための画像が表示される。
【0090】
図5(c)は、メッセージボタン15が操作された場合にモニタ付操作端末Bのディスプレイ10に表示される画像である。モニタ付操作端末Bのディスプレイ10には、その日のアクションの一覧が表示される。図5(c)では、例えば、「ちあき」が「ただいま」のメッセージが登録されたスイッチ端末C1を押した時刻と、位置発信端末A3により検知された「ようすけ」が学校を出発した時刻などが表示されている。
【0091】
スイッチ端末(ボタン装置)Cは、記憶部Caと、制御部Cbと、操作ボタン30とを有している。スイッチ端末Cは、各機器に固有の識別情報CZ(マックアドレスなど)を有している。スイッチ端末Cは、その識別情報CZをクラウドサーバー2に対して送信可能であるが、クラウドサーバー2からの情報は受信しないように構成される。スイッチ端末Cは、情報を表示する表示部を有していない。スイッチ端末Cからの信号は、操作ボタン30が操作された場合のオン信号および操作ボタン30が操作されない場合のオフ信号の何れかである。スイッチ端末Cからの信号は、自宅のルータ端末を介してWifi経由でクラウドサーバー2に送信される。
【0092】
スイッチ端末Cは、図6(a1)に示すように、操作部である操作ボタン30と、操作ボタン30の裏面側に取り付けられる装飾部であるプレート35とを有している。本実施形態のスイッチ端末Cは、操作ボタン30を押すのみの操作であり、操作方法が簡単であり安価に形成可能であり、子供でも間違わないように構成される。スイッチ端末Cは、例えば屋内の壁面や机の上に据え付けられた状態で使用される。
【0093】
操作ボタン30は、裏面側に配置される固定部31と、表面側に配置される可動部32とを含んでいる。固定部31は、例えば屋内の壁面に設置されて固定される部分である。可動部32は、固定部31に対して進退可能に構成される。なお、固定部31と可動部32との間には、ばね(図示省略)が配置されている。そのため、操作ボタン30に対して操作が行われる場合に、可動部32に対して固定部31に向かう方向の力が作用すると、可動部32が固定部31に向かって移動するが、その力が作用しなくなると可動部32が固定部31から離れる方向に移動して元の状態に戻る。
【0094】
固定部31の先端部分には、径方向外側に向かって突出する環状突出部33が形成される。固定部31において環状突出部33よりも裏面側には、4つの係止部34が設けられる。係止部34は、狭い幅を有し、環状突出部33に対して垂直方向に直線状に延びている。4つの係止部34は、固定部31の周方向に90度間隔で配置される。
【0095】
プレート35は、平面視において操作ボタン30の大きさよりも大きい板状部材である。プレート35は、操作ボタン30の裏面側に取り付けるための開口36を有している。開口36は略円形であり、その大きさは、操作ボタン30の環状突出部33の外径よりも小さい。そのため、操作ボタン30の裏面部分をプレート35の開口36内に挿入すると、環状突出部33が全周にわたってプレート35の開口36の周縁部に接触するようになる。
【0096】
また、プレート35の開口36の大きさは、操作ボタン30に形成される4つの係止部34の外周部先端を通過する円の大きさよりも小さい。そのため、環状突出部33がプレート35の開口36の周縁部に接触している状態で、4つの係止部34の先端がプレート35の開口36の周縁部をそれぞれ径方向外側に向かって押圧する。これにより、プレート35は、操作ボタン30に対して外れないように固定される。
【0097】
プレート35が操作ボタン30に取り付けられると、図6(a2)に示すように、操作ボタン30の裏面側にプレート35が配置される状態になる。そのとき、上述したように、プレート35が操作ボタン30の大きさよりも大きいため、プレート35の外周部は、操作ボタン30の外側に配置される。このように、プレート35が操作ボタン30の外周部よりも外側に向かって延びるように配置されるため、スイッチ端末Cの視認性が向上する。
【0098】
なお、図6(a2)に示すスイッチ端末Cは、上述したように「手を洗いました」のメッセージが、クラウドサーバー2の記憶部2aに登録されたものである。そのため、プレート35の外形が「手」の形状に構成される。これにより、このスイッチ端末Cが、「手を洗いました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cであることを容易に把握することができる。また、操作ボタン30の表面に、種々の形状のシールを貼り付けることで、例えば顔のデザインなどを施すことができる。
【0099】
図6(b1)は、クラウドサーバー2の記憶部2aに、「ペットに餌をあげました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cに使用されるプレート35である。プレート35が操作ボタン30に取り付けられると、図6(b2)に示すように、操作ボタン30の裏面側にプレート35が配置される状態になる。プレート35の外形が「うさぎ」の形状に構成されることにより、このスイッチ端末Cが、「ペットに餌をあげました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cであることを容易に把握することができる。
【0100】
また、図6(c1)は、クラウドサーバー2の記憶部2aに、「宿題が終わりました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cに使用されるプレート35である。プレート35が操作ボタン30に取り付けられると、図6(c2)に示すように、操作ボタン30の裏面側にプレート35が配置される状態になる。プレート35の外形が「鉛筆」の形状に構成されることにより、このスイッチ端末Cが、「宿題が終わりました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cであることを容易に把握することができる。
【0101】
このように、プレート35の外形をスイッチ端末Cに登録されたメッセージと関連する形状とすることで、子供たちがスイッチ端末Cを見たときに、そのスイッチ端末Cに登録されたメッセージを容易に把握することができる。
【0102】
また、スイッチ端末Cは、それに対して紐づけられたメッセージに関連した場所に設置され、操作ボタン30は、メッセージに関連した行動が行われた場合に操作される。例えば、「手を洗いました」のメッセージが登録されたスイッチ端末Cは、洗面台に設置される。
【0103】
スイッチ端末Cは、操作ボタン30が操作されたときに、それ自身を特定するための識別情報CZをクラウドサーバー2に送信する。その場合、クラウドサーバー2は、スイッチ端末Cから受信した識別情報CZに基づいて、そのスイッチ端末Cが何れの子供のものとして登録されているかを特定して、その特定した子供の情報として情報端末Tに送信する。なお、情報端末Tによりクラウドサーバー2に対して設定することで、特定した子供の情報としてクラウドサーバー2からモニタ付操作端末Bに送信することもできる。
【0104】
位置発信端末A1~A3から携帯端末T1、T2に対して情報が送信される場合の手順について、図7に基づいて説明する。
【0105】
まず、位置発信端末Aは、その位置情報ANを定期的にクラウドサーバー2に対して送信するため、ステップS1において、位置発信端末Aは、所定時間が経過したか否かを繰り返し判定する。位置発信端末Aにより所定時間が経過していないと判定された場合、ステップS1の処理を繰り返す。位置発信端末Aにより所定時間が経過したと判定された場合、ステップS2に進む。ステップS2において、位置発信端末Aは、その位置情報ANを取得する。引き続き、ステップS3において、位置発信端末Aは、その周辺にある信号発信装置から発信された信号を受信した否かを判定する。位置発信端末Aにより信号発信装置から発信された信号を受信したと判定された場合は、ステップS4に進む。
【0106】
ステップS4において、位置発信端末Aは、信号を受信した信号発信装置aが家族のものとして登録されているものであるかを判定する。なお、位置発信端末Aは、信号を受信した信号発信装置が発信する識別情報が、家族のものとして登録されている信号発信装置aの識別情報aZと一致する場合に、家族のものとして登録されている信号発信装置aであると判定する。
【0107】
位置発信端末Aにより信号を受信した信号発信装置が家族のものとして登録されているものと判定された場合、ステップS5において、位置発信端末Aは、それ自身を特定する識別情報AZおよび位置情報ANをクラウドサーバー2に対して送信する際に、家族のものとして登録されている信号発信端末aの識別情報aZを併せてクラウドサーバー2に対して送信する。その後、ステップS7に進む。
【0108】
これに対して、ステップS3において位置発信端末Aにより信号発信装置から発信された信号を受信していないと判定された場合、および、ステップS4において位置発信端末Aにより信号を受信した信号発信装置が家族のものとして登録されているものでないと判定された場合、ステップS6において、位置発信端末Aは、それ自身を特定する識別情報AZおよび位置情報ANをクラウドサーバー2に対して送信する。その後、ステップS7に進む。
【0109】
ステップS7において、クラウドサーバー2は、受信した位置発信端末Aの識別情報AZと、クラウドサーバー2に記憶されたメンバーに関する情報3(図3に示した情報)に基づいて、位置発信端末Aを特定する。引き続き、ステップS8において、クラウドサーバー2は、特定した位置発信端末Aが何れの子供のものとして登録されているかを、クラウドサーバー2に記憶されたメンバーに関する情報3(図3に示した情報)に基づいて特定する。
【0110】
その後、ステップS9において、クラウドサーバー2は、家族の信号発信装置aの検知情報を受信したか否かを判定する。クラウドサーバー2により家族の信号発信装置aの検知情報を受信したと判定された場合、ステップS10において、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aの位置情報ANと家族の信号発信装置aの検知情報とを、位置発信端末Aの所有者の情報として、家族のものとして登録されている携帯端末Tに対して送信する。
【0111】
これに対して、クラウドサーバー2により家族の信号発信装置aの検知情報を受信していないと判定された場合、ステップS11において、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aの位置情報ANを、位置発信端末Aの所有者の情報として、家族のものとして登録されている携帯端末Tに対して送信する。
【0112】
ステップS12において、情報端末Tは、位置発信端末Aの位置情報ANを表示画面Tpに表示する。そのとき、情報端末Tは、家族の信号発信装置aの検知情報を受信している場合、その信号発信装置aの検知情報も表示画面Tpに表示する。
【0113】
情報端末T1、T2からモニタ付操作端末B1、B2にメッセージMが送信される場合の手順について、図8に基づいて説明する。
【0114】
まず、ステップS101において、情報端末T、T2は、モニタ付操作端末B1、B2に送信されるメッセージが入力されたか否かを判定する。情報端末T、T2によりモニタ付操作端末B1、B2に送信されるメッセージが入力されていないと判定された場合、ステップS101の処理を繰り返す。情報端末T、T2によりモニタ付操作端末B1、B2に送信されるメッセージが入力されたと判定された場合、ステップS102に進む。
【0115】
ステップS102において、情報端末T、T2は、送信先としてモニタ付操作端末B1、B2が設定されたか否かを判定する。なお、送信先として、モニタ付操作端末B1、B2の両方を設定することも、モニタ付操作端末B1、B2の何れか一方を設定することも可能である。
【0116】
情報端末T、T2により送信先としてモニタ付操作端末B1、B2が設定されていないと判定された場合、ステップS102の処理を繰り返す。情報端末T、T2により送信先としてモニタ付操作端末B1、B2が設定されたと判定された場合、ステップS103に進む。
【0117】
ステップS103において、情報端末T1、T2は、入力されたメッセージMを、送信先として設定されたモニタ付操作端末Bの識別情報BZとともにクラウドサーバー2に対して送信する。
【0118】
ステップS104において、クラウドサーバー2は、受信したモニタ付操作端末Bの識別情報BZに基づいてモニタ付操作端末Bを特定する。引き続き、ステップS105において、クラウドサーバー2は、特定したモニタ付操作端末Bに対して、情報端末T1、T2から受信したメッセージMを送信する。
【0119】
ステップS106において、モニタ付操作端末B1、B2は、受信したメッセージMをディスプレイ10に表示する。なお、モニタ付操作端末B1、B2は、受信したメッセージMをディスプレイ10に表示しないで、メッセージMを受信したことを示す内容を表示する場合もある。
【0120】
なお、情報端末T1、T2からモニタ付操作端末B1、B2にメッセージが送信される場合の具体例としては、子供たちに対して「やること」(タスク、課せられた仕事)が送信される場合が含まれる。子供たちに対しての「やること」としては、「宿題が終わりましたか」、「ペットに餌をあげましたか」などが含まれる。また、情報端末Tは、モニタ付操作端末Bから送信された情報(例えば音声データや画像データなど)に対して、「いいね」の返答情報を送信可能である。
【0121】
モニタ付操作端末B1から情報端末T1、T2にメッセージが送信される場合の手順について、図9に基づいて説明する。ここでは、モニタ付操作端末B1から情報端末T1、T2にメッセージが送信される場合について説明する。
【0122】
まず、ステップS201において、モニタ付操作端末B1は、情報端末T1、T2から受信した「やること」に対して完了したことを示すタスク完了情報TNが作成されたか否かを判定する。なお、「やること」に対して完了したことを示すタスク完了情報TNは、「やること」を確認したことを示すタスク確認情報TNでもよい。モニタ付操作端末B1は、子供たちがモニタ付操作端末B1を操作して、「やること」に対して完了したことを示すタスク完了情報TNを入力した場合に、タスク完了情報TNが作成されたと判定する。モニタ付操作端末B1によりタスク完了情報TNが作成されたと判定されると、ステップS202において、モニタ付操作端末B1は、作成されたタスク完了情報TNを保存して、ステップS203に進む。モニタ付操作端末B1によりタスク完了情報TNが作成されていないと判定されると、ステップS203に進む。
【0123】
ステップS203において、モニタ付操作端末B1は、音声データD1が作成されたか否かを判定する。モニタ付操作端末B1は、子供たちが録音ボタン14を操作して音声を録音した場合に、音声データD1が作成されたと判定する。モニタ付操作端末B1により音声データD1が作成されたと判定されると、ステップS204において、モニタ付操作端末B1は、作成された音声データD1を保存して、ステップS205に進む。モニタ付操作端末B1により音声データD1が作成されていないと判定されると、ステップS205に進む。
【0124】
ステップS205において、モニタ付操作端末B1は、画像データD2が作成されたか否かを判定する。モニタ付操作端末B1は、子供たちがカメラ11により送信者の顔を撮影した場合に、画像データD2が作成されたと判定する。モニタ付操作端末B1により、画像データD2が作成されたと判定されると、ステップS206において、モニタ付操作端末B1は、作成された画像データD2を保存して、ステップS207に進む。モニタ付操作端末B1により画像データD2が作成されていないと判定されると、ステップS207に進む。
【0125】
ステップS207において、モニタ付操作端末B1は、クラウドサーバー2に対して送信するタスク完了情報TN(タスク確認情報TN)、音声データD1及び画像データD2の少なくとも1つの情報があるか否かを判定する。モニタ付操作端末B1によりクラウドサーバー2に対して送信する情報がないと判定されると、ステップS201に戻る。モニタ付操作端末B1によりクラウドサーバー2に対して送信する情報があると判定されると、ステップS208に進む。
【0126】
ステップS208において、モニタ付操作端末B1は、宛先として情報端末T1、T2の何れかを設定する。ここでは、宛先として情報端末T1が設定された場合について説明する。その後、ステップS209において、タスク完了情報TN(タスク確認情報TN)、音声データD1及び画像データD2の少なくとも1つの情報を、クラウドサーバー2に対して送信する。
【0127】
ステップS210において、クラウドサーバー2は、宛先として設定された情報端末T1に対して、その情報を送信するとともに情報が送信されたことを示すプッシュ通知を送信する。また、クラウドサーバー2は、宛先として設定されていない情報端末T2に対して、その情報を送信する。そのとき、クラウドサーバー2は、情報端末T2に対して、情報が送信されたことを示すプッシュ通知を送信しない。
【0128】
ステップS211において、宛先として設定された情報端末T1は、受信した情報を表示するとともにプッシュ通知を表示画面Tpに表示する。また、宛先として設定されていない情報端末T2は、受信した情報を表示画面Tpに表示するが、プッシュ通知を表示画面Tpに表示しない。
【0129】
なお、モニタ付操作端末Bから情報端末Tにメッセージが送信される場合の具体例としては、親から送信された「やること」を確認した場合に「既読」の情報が送信される場合、親から送信された「やること」を完了した場合に「完了」の情報が送信される場合が含まれる。そのとき、例えばモニタ付操作端末Bのカメラ11により送信者の顔を撮影して、撮影した画像データを併せて送信することで、誰がメッセージを送信したのかを容易に把握することができる。
【0130】
スイッチ端末Cから情報端末Tに対して情報が送信される場合の手順について、図10に基づいて説明する。
【0131】
まず、ステップS301において、スイッチ端末Cは、操作ボタン30に対してボタン操作があったか否かを繰り返し判定する。スイッチ端末Cにより操作ボタン30に対してボタン操作がなかったと判定された場合、ステップS301の処理を繰り返す。スイッチ端末Cにより操作ボタン30に対してボタン操作があったと判定されると、ステップS302において、ボタン操作があったスイッチ端末Cは、それを特定する識別情報CZをクラウドサーバー2に対して送信する。
【0132】
ステップS303において、クラウドサーバー2は、スイッチ端末Cの識別情報CZとクラウドサーバー2に記憶されたメンバーに関する情報3(図3に示した情報)に基づいて、スイッチ端末C(C1~C12)を特定する。引き続き、ステップS304において、クラウドサーバー2は、特定したスイッチ端末Cが何れの子供のものとして登録されているかを、クラウドサーバー2に記憶されたメンバーに関する情報3(図3に示した情報)に基づいて特定する。
【0133】
さらに、ステップS305において、クラウドサーバー2は、特定したスイッチ端末C(C1~C12)に登録されたメッセージを、クラウドサーバー2に記憶されたメンバーに関する情報3(図3に示した情報)に基づいて特定する。その後、ステップS306において、クラウドサーバー2は、特定された子供の情報と、スイッチ端末C(C1~C12)に登録されたメッセージとを携帯端末Tに対して送信する。
【0134】
ステップS307において、携帯端末Tは、特定された子供の情報として、特定したスイッチ端末C(C1~C12)に登録されたメッセージを表示画面Tpに表示する。
【0135】
図11は、1つの家族として5人が登録されている場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。なお、図11の一覧表示は、「しょうたパパ」の情報端末T1に表示される画像を示している。
【0136】
具体的には、親P1~P2として「しょうたパパ」および「さきえママ」が登録され、子供P3~P5として「ちあき」、「ふみか」および「ようすけ」が登録されている。
【0137】
1つの家族のグループメンバーである親P1~P2および子供P3~P5は、それぞれ縦長の長方形状の表示領域51a~51eに分割されて表示されており、登録した家族のメンバーP1~P5が一覧表示される。各グループメンバーP1~P5の表示には、写真、似顔絵、自作キャラクターのいずれかが使用可能である。そのため、情報端末Tは、写真、似顔絵、自作キャラクターの作成編集機能も有しており、図11では、各グループメンバーP1~P5のメンバー表示画像として自作キャラクターが使用されている。
【0138】
図12は、メンバーキャラクターおよびメンバーキャラクターの背景色を選択する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0139】
メンバーキャラクター(メンバー表示画像)の色およびメンバーキャラクターの背景色としては、各メンバーに異なる色を登録することができる。それらの色としては、12色から選択可能であり、異なるメンバーは、同一の色は選択できないようになっている。そのため、各メンバーに対して異なる色を選択することにより、複数のメンバーキャラクターを容易に識別することができる。そのため、上述した図11の各メンバーP1~P5の表示領域51a~51eにおいて、メンバーキャラクターおよびメンバーキャラクターの背景色は、互いに異なる色で表示されている。
【0140】
図13は、自作キャラクターの作成編集を行う場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0141】
まず、図13(a)に示すように自作キャラクターの「ボディ」を選択する。本実施形態では、メンバーの氏名の最初の文字(ひらがな)を選択し、キャラクターを作る場合を説明する。引き続き、図13(b)~図13(e)に示すように「顔」、「ヘッドアクセサリー」、「ボディアクセサリー」、「シューズ」の順に、あらかじめ用意された複数のパーツのなかから、パーツを選択してキャラクターを作る。
【0142】
そのため、上述した図11の家族の一覧表示において、例えば「しょうたパパ」の表示領域51aについて説明すると、「しょうたパパ」を示すメンバーキャラクター(メンバー表示画像)52aとして、胴体は、イニシャルやアルファベットで表示される。図11では、「しょうたパパ」の最初の文字である「し」が使用されている。顔のパーツとして用意された顔、目、鼻、口などを胴体と組み合わせることでメンバーキャラクターが作られている。メンバーキャラクター52aとしては、文字以外の記号と組み合わせて使用することもできる。
【0143】
このように、「しょうたパパ」のメンバーキャラクター52aは、「し」の文字である胴体に対して、「顔」、「ボディアクセサリー」、「ヘッドアクセサリー」、「シューズ」の順にパーツを選択して作られる。図13に示すように、「顔」、「ヘッドアクセサリー」、「ボディアクセサリー」、「シューズ」のパーツは、多くの種類が用意されているため、仮に、「しょうたパパ」と同様に、最初の文字が「し」で始まる他のメンバーがいる場合でも、「し」の文字である胴体に対して、「顔」、「ボディアクセサリー」、「ヘッドアクセサリー」、「シューズ」の異なる組み合わせのパーツが選択されることで、容易に識別可能なメンバーキャラクターを作成することができる。
【0144】
「しょうたパパ」のメンバーキャラクター52aの下方には、登録者のニックネームである「しょうたパパ」の文字53aが記載され、メンバーキャラクター52aの上方には、メールを受信していることを示す通知54aが表示されている。
【0145】
「しょうたパパ」のメンバーキャラクター52aの背面には、スポットアイコン55aが表示可能である。情報端末Tでは、図14に示すように、登録スポットを示すスポットアイコンとして複数の場所を示すアイコンがあらかじめ用意されており、そのなかから1または複数の登録スポットを設定可能である。図14では、例えば「かいしゃ」を示すスポットアイコン61、「がっこう」を示すスポットアイコン62、「じたく」を示すスポットアイコン63などが図示されている。
【0146】
本実施形態では、5人の家族に対して、多くの登録スポットがあらかじめ設定されており、設定された登録スポットには、「パパのかいしゃ」、「ママのかいしゃ」、「がっこう」、「じたく」が含まれている。そのため、メンバーP1~P5が、多くの登録スポットの何れかにいる場合に、その登録スポットを示すアイコンが、スポットアイコンとしてメンバーキャラクターの背面に表示される。
【0147】
情報端末Tにおいて、「パパのかいしゃ」を登録スポットとして設定する場合、「パパのかいしゃ」を中心とする所定半径の円形の範囲が設定される。本実施形態では、図14に示すように、「スポットの公開範囲」の表示領域64には、所定半径として「30m」が設定されている。すなわち、「パパのかいしゃ」を登録スポットとして設定した場合、「パパのかいしゃ」を中心とする半径30mの範囲が、登録スポットとして設定される。なお、情報端末Tでは、「スポットの公開範囲」の表示領域64に表示される数値を、10m、30m、50m、100mの何れかに設定可能であり。その数値を変えることにより、登録スポットの範囲の大きさを変えることができる。
【0148】
図11の一覧表示では、「しょうたパパ」が、現在、登録スポットの1つである「パパのかいしゃ」にいるため、「パパのかいしゃ」を示す建物のスポットアイコン55aが「しょうたパパ」を示すメンバーキャラクター52aの背面に表示されている。「しょうたパパ」が、現在、登録スポットの1つである「パパのかいしゃ」にいる場合とは、図15に示すように、「パパのかいしゃ」を中心とする半径30mの円形の範囲にいる場合を意味する。
【0149】
また、「しょうたパパ」の表示領域51aの最下段56aには、「パパのかいしゃ 1h前」と表示されている。この表示は、「しょうたパパ」が、表示画面Tpの上端部に表示された現在時刻から1h前の時点で、登録スポットである「パパのかいしゃ」に居たことを意味している。
【0150】
なお、「しょうたパパ」が、「パパのかいしゃ」を中心とする半径30mの円形の範囲の外側まで移動した場合、「パパのかいしゃ」のスポットアイコン55aは、「しょうたパパ」のメンバーキャラクター52aの背面52aに表示されなくなる。
【0151】
また、本実施形態では、図14に示すように、「プッシュ通知のタイミング」の表示領域65には、「IN/OUT」が設定されている。そのため、メンバーP1~P5が、複数の登録スポットの何れかの範囲に入ったとき、及び、複数の登録スポットの何れかの範囲から出たときに、「誰がどの登録スポットに入ったか」や、「誰がどの登録スポットから出たか」を示す通知が、情報端末T(T1およびT2)に送信されて、表示画面Tpに表示される。
【0152】
このスポットアイコンの表示および登録スポットに直近にいた時刻の表示については、「しょうたパパ」以外の「さきえママ」、「ちあき」、「ふみか」および「ようすけ」についても同様である。
【0153】
図11の一覧表示では、「さきえママ」が、登録スポットの1つである「ママのかいしゃ」にいるため、「ママのかいしゃ」を示す建物のスポットアイコン55bが「さきえママ」を示すメンバーキャラクター52bの背面に表示されている。また、「さきえママ」の表示領域の最下段56bには、「ママのかいしゃ 3h前」と表示されている。この表示は、「さきえママ」が、直近に居た登録スポットである「ママのかいしゃ」を出発した時刻を示している。すなわち、「さきえママ」が、現在時刻から3h前の時点で、登録スポットである「ママのかいしゃ」に居たことを意味している。
【0154】
なお、「さきえママ」の表示領域51bの最下段56bの左端に表示されるマーク56b1には、「斜線」が付けられている。この「斜線」の表示は、現在、「さきえママ」の情報端末T2が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に接続されていないことを意味する。そのため、現在、「さきえママ」の情報端末T2からクラウドサーバー2に対して、「さきえママ」の情報端末T2の位置情報が送信されていない。よって、図11の一覧表示において「さきえママ」の現在位置は表示されていないが、「さきえママ」が、現在から3h前に「ママのかいしゃ」に居たことを把握することができる。
【0155】
図11の一覧表示では、「ちあき」が、現在、多くの登録スポットの何れにもいないため、メンバーキャラクター52cの背面に登録スポットの何れかを示すスポットアイコンが表示されていない。また、「ちあき」の表示領域51cの最下段56cには、「がっこう 1h前」と表示されている。この表示は、「ちあき」が、直近に居た登録スポットである「がっこう」を出発した時刻を示している。すなわち、「ちあき」が、現在から1h前に登録スポットの1つである「がっこう」に居たことを意味している。
【0156】
図11の一覧表示では、「ふみか」が、4つの登録スポットの何れにもいないため、メンバーキャラクター52dの背面に登録スポットの何れかを示すスポットアイコンが表示されていない。また、「ふみか」の表示領域51dの最下段56dには、「じたく 1h前」と表示されている。この表示は、「ふみか」が、直近に居た登録スポットである「じたく」を出発した時刻を示している。すなわち、「ふみか」が、現在から1h前に登録スポットの1つである「じたく」に居たことを意味している。
【0157】
図11の一覧表示では、「ようすけ」が、4つの登録スポットの何れにもいないため、メンバーキャラクター52eの背面に登録スポットの何れかを示すスポットアイコンが表示されていない。また、「ようすけ」の表示領域51eの最下段56eには、「がっこう 1h前」と表示されている。この表示は、「ようすけ」が、直近に居た登録スポットである「がっこう」を出発した時刻を示している。すなわち、「ようすけ」が、現在から1h前に登録スポットの1つである「がっこう」に居たことを意味している。
【0158】
本実施形態の情報端末Tは、メンバーP1~P5に関する情報を管理するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされた情報端末であって、1つの家族(グループ)に含まれる複数のメンバーP1~P5に関する情報を記憶する記憶部Taと、表示画面Tpに表示される内容を制御する制御部Tbとを備え、制御部Tbは、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーP1~P5の居所に関する情報として、図11の家族メンバーP1~P5の一覧表示を表示画面Tpに表示する。図11の家族の一覧表示を見ると、家族のメンバーP1~P5がそれぞれ登録スポットにいるかどうかを容易に把握することができる。よって、各メンバーP1~P5の現在の居場所をすぐに把握することができる。
【0159】
なお、図11の一覧表示において、表示画面Tpの各メンバーの表示領域51a~51eの最下段56a~56eの何れかをタップすると、後述するように、メンバーP1~P5の位置情報が地図上に表示される画面に切り替わる。
【0160】
図16は、家族に含まれる1人のメンバーに関する情報が示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0161】
図11の家族の一覧表示において、1人のメンバーの表示領域をタップすると、そのメンバーに関する情報が示される画面に移行する。図16では、図11の家族の一覧表示において「さきえママ」の表示領域51bがタップされた場合に、「さきえママ」に関する情報が示される場合を説明する。
【0162】
図16において、「さきえママ」のメンバーキャラクター52bが表示された領域80の下方には、「さきえママ」が直近に居た登録スポットが表示される領域81と、現在の状態が表示される領域82がある。図16の領域81には、直近に居た登録スポットである「ままのかいしゃ」が表示され、領域82には、現在の状態が「忙しい」状態であることが表示されている。領域82の表示は、「忙しい」状態と「フリー」(忙しくない)状態との何れかに切り替え可能である。領域82に表示される現在の状態は、「さきえママ」が所有する情報端末T2を操作することにより切り替えられる。例えばメンバーが忙しい状態である場合、図11の家族の一覧表示において、忙しい状態であることが分かるようにメンバーキャラクターが汗をかいた状態の表示に切り替わる。
【0163】
領域81及び領域82の下方には、「ハロー」数と「メッセージ」数とが表示される領域83がある。「ハロー」数とは、コミュニケーション促進システム1を使用した回数を示す。すなわち、「さきえママ」の場合、例えば位置発信端末Aから情報を受信したり、情報端末T2からモニタ付操作端末Bに対してメッセージを送信したり、スイッチ端末Cから情報を受信するたびに、ポイントとして与えられる。そのため、他のデバイスを使用してコミュニケーションを取った活動量に応じたポイントを与える仕組みが形成されている。「メッセージ」数とは、「しょうたパパ」が所有する情報端末T1との間でメッセージを送受信した回数と、モニタ付操作端末Bとの間でメッセージを送受信した回数との合計を示す。
【0164】
領域83の下方には、「さきえママ」が管理する他のデバイスの情報が表示される領域84がある。領域84において、位置発信端末Aに対応した領域84a、スイッチ端末Cに対応した領域84b、モニタ付操作端末Bに対応した領域84c、信号発信端末aに対応した領域84dをタップすると、各デバイスのアクションの履歴が表示される画面に切り替わる。
【0165】
なお、図16(a)に示す表示画面Tpに表示される画像と、図16(b)に示す表示画面Tpに表示される画像とは、上下方向に連続した画像であり、図16(a)の表示画面Tpにおいて画像を上方にスクロールすることで、図16(b)の画像を表示することができる。
【0166】
図17図19は、家族のメンバーの位置情報が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0167】
情報端末Tでは、SMLの3段階のズームレベルで家族のメンバーの位置情報を表示可能である。図17は、ズームレベルが「L」であり、図18は、ズームレベルが「M」であり、図19は、ズームレベルが「S」である。これにより、情報端末Tを所有する親は、子供たちの位置情報を共有できる。なお、地図上には、あらかじめ設定された登録スポットのアイコンおよびデバイスのアイコンが表示されるが、それらのデザインをSMLのズームレベルに応じて変化するようにしてもよい。
【0168】
図17は、縮尺が小さい地図上に家族の位置情報が表示されている。図18は、図17と比べて縮尺が大きい地図上に家族の位置情報が表示され、図19は、図18と比べて縮尺が大きい地図上に家族の位置情報が表示されている。
【0169】
図17は、1つの家族として11人が登録されている場合の画像である。図17では、「さきえママ」の現在位置P2Aが表示されるとともに、他の複数のメンバーの現在位置PAが表示されている。図17では、1つの家族に含まれる複数のメンバーにおいて、近くの距離にいる複数のメンバーの現在位置がまとめて表示されている。
【0170】
このように、図17では、1つの家族として登録されている11人の現在位置が表示画面Tpに同時に表示されるように適切な縮尺で地図が表示されている。そのため、11人のメンバーが遠く離れた場所にいる場合でも、1つの画面で現在位置を確認することができる。複数のメンバーの位置情報を地図上に表示する場合、「全員表示」、「ユーザー別表示」を切り替え可能である。
【0171】
コミュニケーション促進システム1においては、複数のメンバーに対してグループ属性を登録可能であり、情報端末Tは、同じグループとして登録されたメンバー全員の位置情報が視認可能な縮尺で、それ自身の位置情報および位置発信端末Aの位置情報を表示画面Tpに表示された地図上に表示することができる。
【0172】
なお、上述したように、図11の一覧表示において、表示画面Tpの各メンバーP1~P5の表示領域51a~51eの最下段56a~56eをタップすると、各メンバーP1~P5の位置情報が地図上に表示される画面に切り替わるが、そのときに表示される地図の縮尺を、家族全員が収まるように適切な縮尺で表示されるように設定することができる。
【0173】
図18では、「さきえママ」の現在位置P2A、「ちあき」の現在位置P3A、「ようすけ」の現在位置P5Aの現在位置が表示されるとともに、他の複数のメンバーの現在位置PAが表示されている。図17では、1つの家族に含まれる複数のメンバーにおいて、近くの距離にいる複数のメンバーの現在位置がまとめて表示されている。
【0174】
図19では、「さきえママ」の現在位置P2A、「ようすけ」の現在位置P5Aが表示されている。図19に示すように、家族の位置情報を縮尺が大きい地図上に表示する場合、家族のメンバーのなかで近くにいる一部のメンバーの位置情報だけが表示され、同時に表示される人数が比較的少なくなることが多い。
【0175】
図20は、メンバーの移動経路が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0176】
具体的には、図20に示すように、「ようすけ」が所持している位置発信端末A3から受信した位置情報に基づいて、「ようすけ」の移動経路が地図上に表示されている。「ようすけ」が登録スポットN1を出発(OUT)して、登録スポットN2に到着するまでの移動経路が地図上に表示されている。「ようすけ」が登録スポットN1を出発(OUT)した時刻t1が表示されている。また、「ようすけ」が登録スポットN2を出発(OUT)して、登録スポットN3に向かって移動する移動経路が地図上に表示されている。「ようすけ」が登録スポットN2を出発(OUT)した時刻t2が表示されている。また、「ようすけ」は、現在、登録スポットN2から登録スポットN3に向かう経路にいることが表示されている。なお、「ようすけ」は、信号発信端末aを所持しているため、「ようすけ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されている。
【0177】
例えば、クラウドサーバー2の記憶部2aに「ようすけ」のスケジュールとして「〇〇時に塾にいく」というスケジュールが記憶されている場合において、「ようすけ」が所持している位置発信端末A3から受信した位置情報に基づいて、クラウドサーバー2が、「ようすけ」が〇〇時に塾に到着したことを把握したとき、「ようすけが塾に到着しました」というメッセージを、〇〇時に情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0178】
すなわち、クラウドサーバー2は、「ようすけ」が所持している位置発信端末A3の位置情報と、その位置発信端末A3に対して紐づけられた「ようすけ」のスケジュールとして記録されている位置情報に関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0179】
クラウドサーバー2の記憶部2aに「ようすけ」のスケジュールとして「〇〇時に塾にいく」というスケジュールが記憶されている場合に、「ようすけ」が〇〇時に塾に到着してないことを把握したとき、「ようすけが塾に到着していない」というメッセージを、〇〇時に情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0180】
また、クラウドサーバー2の記憶部2aに「ようすけ」のスケジュールとして「〇〇時に塾にいく」というスケジュールが記憶されている場合に、「あと30分で塾ですよ」というメッセージを、〇〇時の30分前に情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0181】
このように、位置発信端末A3の位置情報と、その位置発信端末A3に対して紐づけられたメンバーのスケジュールとして記録されている位置情報に関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0182】
また、図20では、「ようすけ」が、信号発信端末aを所持していることを示すため、「ようすけ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されている。そのため、「ようすけ」が、例えば信号発信端末aを塾用のカバンに収容している場合、信号発信端末aを収容した塾用のカバンを所持していることが分かる。
【0183】
上述したように、クラウドサーバー2の記憶部2aに「ようすけ」のスケジュールとして「〇〇時に塾にいく」というスケジュールが記憶されている場合において、「ようすけ」が所持している位置発信端末A3から受信した位置情報に基づいて、クラウドサーバー2が、「ようすけ」が〇〇時に塾に到着したことを把握したとき、「ようすけが塾に到着しました」というメッセージを、〇〇時に情報端末T1~T2に送信するようにしてもよいが、そのとき、「ようすけ」が、信号発信端末aを収容した塾用のカバンを所持している場合、「ようすけが塾用のカバンを忘れずに所持して塾に到着しました」というメッセージを、〇〇時に情報端末T1~T2に送信するようにしてもよい。
【0184】
コミュニケーション促進システム1では、メンバーの位置情報を位置発信端末Aにより検知して情報端末T1~T2に送信することで、情報端末T1~T2において、誰が何時にどの場所にいるかを把握することができる。さらに、メンバーの持ち物の位置情報を信号発信端末aにより検知して情報端末T1~T2に送信することで、情報端末T1~T2において、誰が何時に、何を所持して、どの場所にいるかを把握することができる。
【0185】
図21は、メンバーの移動経路が地図上に表示されない場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0186】
具体的には、図21に示すように、「さきえママ」が所持している情報端末T2が取得した位置情報に基づいて、「さきえママ」が、登録スポットN1を出発(OUT)して、登録スポットN2を経由して、登録スポットN3に到着したことが地図上に表示されている。「さきえママ」が、登録スポットN1を出発(OUT)した時刻t1が表示され、登録スポットN2を出発(OUT)した時刻t2が表示され、登録スポットN3に到着(IN)した時刻t3が表示されている。また、「さきえママ」は、現在、登録スポットN3にいることが表示されている。なお、「さきえママ」は、信号発信端末aを所持していないため、「さきえママ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されていない。
【0187】
図22は、メンバーの位置情報の公開範囲を設定する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0188】
「ようすけ」の位置情報の公開範囲は、図22(a)に示すように、「すべての経路情報」が設定されている。そのため、「ようすけ」が登録スポットN1を出発(OUT)して登録スポットN2に到着するまでの移動経路と、「ようすけ」が登録スポットN1を出発(OUT)した時刻t1と、「ようすけ」が登録スポットN2を出発(OUT)して登録スポットN3に向かって移動する移動経路と、「ようすけ」が登録スポットN2を出発(OUT)した時刻t2がすべて表示されている
【0189】
これに対して、「さきえママ」の位置情報の公開範囲は、図22(b)に示すように、「スポットIN/OUTのみ」が設定されている。そのため、「さきえママ」が登録スポットN1を出発(OUT)した時刻t1と、「さきえママ」が登録スポットN2を出発(OUT)した時刻t2と、「さきえママ」が登録スポットN3に到着(IN)した時刻t3が表示されているが、「さきえママ」が登録スポットN1を出発(OUT)して登録スポットN2に到着するまでの移動経路と、「さきえママ」が登録スポットN2を出発(OUT)して登録スポットN3に到着するまでの移動経路は表示されない。
【0190】
このように、メンバーに合わせたプライバシーレベルで経路表示を選択することができる。例えば、親は、登録したスポットにIN/OUTした時刻のみを表示し、子供は、全ての経路を表示するように設定できる。
【0191】
なお、図22(a)および図22(b)に示すように、メンバーの位置情報の公開範囲を「非公開」に設定すれば、登録スポット間の移動経路、登録スポットを出発(OUT)した時刻、登録スポットに到着(IN)した時刻は、表示されなくなる。
【0192】
図23は、メンバーの移動経路および登録スポットの滞在時間が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0193】
具体的には、図23に示すように、「ようすけ」が所持している位置発信端末Aから受信した位置情報に基づいて、「ようすけ」の移動経路および登録スポットの滞在時間が地図上に表示されている。図23では。図20と同様に「ようすけ」の移動経路が表示されるとともに、「ようすけ」が登録スポットN1に滞在した滞在時間Nt1が表示され、「ようすけ」が登録スポットN2に滞在した滞在時間Nt2が表示されている。
【0194】
図24は、メンバーの移動経路および移動手段が地図上に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0195】
具体的には、図24に示すように、「ようすけ」が所持している位置発信端末Aから受信した位置情報に基づいて、「ようすけ」の移動経路および移動手段が地図上に表示されている。「ようすけ」が登録スポットN1を出発(OUT)して登録スポットN2に到着するまでの移動経路と、登録スポットN1から登録スポットN2までの所要時間とから移動速度が算出されて、その移動速度に応じて移動手段(電車など)が推測されて表示される。図24では、移動手段が「自転車」と推測されて、登録スポットN1から登録スポットN2までの移動経路上に「自転車」のマークN12が表示されている。
【0196】
図25は、メンバーの信号発信端末がメンバーのキャラクターマークから離れて表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0197】
図25には、「さきえママ」の現在位置P2Aと、「ようすけ」の現在位置P5Aと、「ちあき」P3Aの現在位置とが表示されている。「さきえママ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されているため、「さきえママ」は、自身の信号発信端末aを所持していることが分かる。同様に、「ようすけ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されているため、「ようすけ」は、自身の信号発信端末を所持していることが分かる。
【0198】
「ちあき」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されていないため、「ちあき」は、自身の信号発信端末aを所持していないことが分かる。「ちあき」の信号発信端末a(「ちあき」のキャラクターマークと同一の色で表示された信号発信端末)が、「ちあき」のキャラクターマークから離れた位置に表示されている。
【0199】
「ふみか」の現在位置は、地図上に表示されておらず、「ふみか」の信号発信端末a(「ふみか」のキャラクターマークと同一の色の信号発信端末)は、自宅に表示されている。そのため、「ふみか」は、自身の信号発信端末を自宅に置いた状態で外出していることが分かる。
【0200】
このように、図25では、「ようすけ」は、信号発信端末aを所持していることを示すため、「ようすけ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されている。そのため、「ようすけ」が、例えば信号発信端末aをカバンに収容している場合、信号発信端末aを収容したカバンを所持していることが分かる。
【0201】
これに対して、「ちあき」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が表示されてなく、「ちあき」の「信号発信端末」が、「ちあき」のキャラクターマークから離れた位置に表示されている。そのため、「ちあき」が、例えば信号発信端末aをカバンに収容している場合、信号発信端末aを収容したカバンを所持していないで、カバンをどこかに忘れた状態であることが分かる。
【0202】
なお、上述したように、信号発信端末aは、信号を発信しており、「さきえママ」の情報端末T2、「ようすけ」の位置発信端末A、「ちあき」の位置発信端末Aの周辺にある場合に、信号発信端末aの位置情報が情報端末Tの表示画面Tpに表示される。その点、図25では、「ちあき」の信号発信端末および「ふみか」の信号発信端末は、「さきえママ」の情報端末T2、「ようすけ」の位置発信端末A、「ちあき」の位置発信端末Aの周辺にないにもかかわらず、情報端末Tの表示画面Tpに表示されている。
【0203】
このように、情報端末Tおよび位置発信端末Aの周辺にないにもかかわらず、信号発信端末aの位置情報が情報端末Tの表示画面Tpに表示されることがある。例えば「ちあき」が自身の信号発信端末aを収容したカバンをどこかに忘れた状態である場合でも、「ちあき」の信号発信端末aの現在位置が分かるように、図25では、信号発信端末aから発信された信号が、情報端末Tおよび位置発信端末Aにより直近に受信されたとき(信号発信端末aから発信された信号が受信されなくなったとき)の「ちあき」の信号発信端末aの位置が表示されている。そのため、「ちあき」が自身の信号発信端末を収容したカバンの現在位置が分かるため、忘れたカバンを容易に見つけることができる。
【0204】
なお、「ふみか」の信号発信端末aは、自宅に表示されているため、例えば「ふみか」が自身の信号発信端末aをカバンに収容している場合、そのカバンの現在位置が自宅であることが分かる。
【0205】
図26は、自宅が表示画面Tpの中央に表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0206】
図25では、家ボタン85が表示されており、その家ボタン85がタップされると、図26に示すように、自宅が表示画面Tpの中央に表示されるようになる。
【0207】
図27は、登録スポットに存在しているデバイスの個数が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0208】
登録スポットN4には、4つのデバイスがまとめて表示されており、4つのデバイスが存在することが分かる。同様に、登録スポットN5には、8つのデバイスがまとめて表示されており、8つのデバイスが存在することが分かる。そのとき、デバイスは、メンバーのキャラクターマークと同一の色で表示されるため、そのデバイスが誰のものであるか容易に把握することができる。また、「ようすけ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図が1つ表示されており、「ようすけ」が「信号発信端末」を1つ所持しているのに対して、「さきえママ」のキャラクターマークの上部に「信号発信端末」の図と数字の「3」が表示されており、「さきえママ」が、「信号発信端末」を3つ所持していることが分かる。このように、登録スポットに存在しているデバイスの個数や、メンバーが一緒に持ち歩いているデバイスの個数を表示することができる。
【0209】
図28は、表示画面Tpの画面外にあるデバイスのおおまかな方向が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0210】
図28の表示画面Tpの左端部にある表示領域86には、「ようすけ」の左向きの矢印と「ちあき」の左向きの矢印とが表示されている。これにより、表示画面Tpに表示される地図を左方向にスクロールすると、「ようすけ」および「ちあき」のデバイスがあることが分かる。
【0211】
図29は、登録スポットごとに履歴が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0212】
例えば自宅についてのアクションの履歴を、図29に示すように表示することにより、「ようすけ」が自身の信号発信端末aを収容した「ランドセル」を持って何時に帰ってきたか、「しょうたパパ」が自身の情報端末T1を収容した「かばん」と「くるまのかぎ」を持って何時に帰ってきたかなどを時系列で確認することができる。なお、自宅に限らず、あらかじめ設定した登録スポットの1つを選択すると、その登録スポットについてのアクションの履歴が表示される。
【0213】
図30は、1日分のコミュニケーションが時系列で表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0214】
上述したように、クラウドサーバー2の記憶部2aは、日々のコミュニケーションについて、互いに異なる複数種類の情報として、「予定」の情報と、「メッセージ」の情報と、「やること」の情報と、「アクション」の情報とを含んでいる。図30では、表示画面Tpの上端部の表示領域e0に表示されているように、1日分のコミュニケーションの「すべて」の情報(互いに異なる複数種類の全ての情報)が表示されている。図30に示す表示画面Tpには、上方から下方に向かって時系列に応じて、「予定」の内容E1と、「メッセージ」の内容E2と、「アクション」の内容E3と、「やること」の内容E4と、「アクション」の内容E5とが表示されている。
【0215】
「予定」の内容E1は、「しょうたパパ」のスケジュールとして「10:00」に、「ほいくえんおくっていく」という予定が登録されていることを示している。
【0216】
「メッセージ」の内容E2は、「ちあき」が「15:00」にモニタ付操作端末B1で「さきえママ」からのメッセージを確認したことを示している。
【0217】
「アクション」の内容E3は、「ちあき」が「17:00」に「しゅくだいをやったよ」のメッセージが紐づけられたスイッチ端末C1の操作ボタン30を押したことを示している。
【0218】
「やること」の内容E4は、「ふみか」に対して「やること」として「17:30」に「ピアノれんしゅう」が登録されていることを示している。図30では、「やること」の内容E4に記載された丸印E4aの内側に、チェック印が表示されていないため、「ふみか」が「ピアノれんしゅう」の「やること」をまだ完了していないことを示している。
【0219】
「アクション」の内容E5は、「しょうたパパ」の情報端末T1に基づいて、「しょうたパパ」の位置情報が「18:00」に「かいしゃをでました」に更新されたことを示している。
【0220】
なお、情報端末Tの表示画面Tpにおいて、「アクション」の内容E5の下方に、時刻「19:30」を示す横線E6が表示されており、現在の時刻が「19:30」であることを示している。この点は、図31及び図32についても同様である。
【0221】
図31は、1日分のコミュニケーションのなかから「アクション」の内容が抽出されて表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0222】
図30において、表示画面Tpの上端部の「すべて」の表示領域e0よりも右方向には、「メッセージ」、「やること」、「予定」および「アクション」の表示領域e1~e4が設けられている。
【0223】
例えば「アクション」の表示領域e4がタップされると、図31に示すように、1日分のコミュニケーションのなかから「アクション」の内容だけが抽出されて表示される。図31に示す表示画面Tpには、「アクション」の内容E3と、「アクション」の内容E5とが時系列に表示されている。全ての「アクション」の表示の下方には、時間が決められていない「予定」、「やること」の内容が表示される。図31に示す表示画面Tpには、「アクション」の内容E3、E5の表示の下方に、「今日中の予定」として2つの「予定」の内容E10、E11と、「やること」の内容E12とが表示されている。
【0224】
図32は、1日分のコミュニケーションが時系列で表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0225】
図32では、表示画面Tpの上端部の表示領域e0に表示されているように、1日分のコミュニケーションの「すべて」が表示されている。図32に示す表示画面Tpには、上方から下方に向かって時系列に応じて、「メッセージ」の内容E101と、「メッセージ」の内容E102と、「やること」の内容E103とが表示されている。
【0226】
「メッセージ」の内容E101は、「さきえママ」の情報端末T2からモニタ付操作端末B1に対して音声データが送信された場合に、「ちあき」がモニタ付操作端末B1でメッセージを確認したことを示す情報を示している。その際、「ちあき」が、モニタ付操作端末B1で顔写真を撮影して、音声データとともに画像データを送信したため、「ちあき」の顔写真E101aが表示されている。「メッセージ」の内容E101の音声データは、表示領域E101bをタップすると再生される。
【0227】
「メッセージ」の内容E102は、「ちあき」がモニタ付操作端末B1から「さきえママ」の情報端末T2に対して音声データが送信したことを示す情報を示している。その際、「ちあき」が、モニタ付操作端末B1で顔写真を撮影して、音声データとともに画像データを送信したため、「ちあき」の顔写真E102aが表示されている。「メッセージ」の内容E102の音声データは、表示領域E102bをタップすると再生される。
【0228】
「やること」の内容E103は、「さきえママ」に対して「やること」として「19:00」に「おかいものにいく」が登録されていることを示している。図32では、「やること」の内容E103の近傍に記載された丸印E103aの内側に、チェック印E103bが表示されているため、「さきえママ」が「おかいものにいく」の「やること」を完了したことを示している。
【0229】
図33は、情報端末Tにより音声を録音する場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0230】
情報端末Tは、音声を録音して、その音声データをモニタ付操作端末Bに対して送信することができる。音声を録音する場合、図33(a)に示す録音ボタン85を押し続けている間、録音することができる。その際、録音中は、図33(b)に示すように、録音ボタン85の外縁部にプログレスバーが表示され、残り時間が表示される。また、音声データを投稿する時刻を、図33(c)に示すように設定することができる。なお、メッセージを投稿する時刻も設定することができる。
【0231】
図34は、コミュニケーション促進システム1において設定された評価項目を示している。
【0232】
子供たちがコミュニケーション促進システム1を頻繁に使用して親たちとコミュニケーションを取るために、子供たちがコミュニケーション促進システムを多く使用した場合に褒めるための評価手段を有しており、子供たちのモチベーションアップにつながる。
【0233】
クラウドサーバー2は、図1に示すように、評価部2bを有している。評価部2bは、情報端末Tと、位置発信端末A、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末Cとの間の情報の送受信に基づいて、図34に示す項目1~12について評価を行う。
【0234】
項目1~12は、種々の評価尺度で設定されており、様々なケースで子供たちを褒めることができる。項目1~12の評価は、複数段階の何れかの評価に区分して判定する
【0235】
(1)全てのデバイス(位置発信端末A、モニタ付操作端末B、スイッチ端末C)に関する内容としては、項目1がある。
【0236】
(項目1について)
情報端末Tは、各メンバーの「ハロー」数も基づいて、その「ハロー」数に応じた評価を、メンバーごとに報知する。「ハロー」数とは、全てのデバイスとの間で情報の送受信を行った回数である。項目1は、デバイスの種類にかかわらずミュニケーションの回数が多いことを評価する項目である。
【0237】
(2)位置発信端末Aに関する内容としては、項目6、7、9がある。
【0238】
(項目6について)
情報端末Tは、各位置発信端末Aから受信した位置情報に基づいて、各位置発信端末Aの移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を、位置発信端末Aの所有者として登録されたメンバーごとに報知する。項目6は、メンバーの移動距離が多いことを評価する項目である。
【0239】
(項目7について)
情報端末Tは、各位置発信端末Aから受信する位置情報と各位置発信端末Aの所有者の信号発信端末aとが一緒に移動する移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を、位置発信端末Aの所有者として登録されたメンバーごとに報知する。項目7は、メンバーが自身の持ち物を忘れずに所持して移動した移動距離が多いことを評価する項目である。
【0240】
(項目9について)
情報端末Tは、各位置発信端末Aから受信する位置情報と、所有者のスケジュール情報とを対比して、各位置発信端末の位置情報がスケジュール情報と合致している回数を集計して、その回数に応じた評価を、位置発信端末Aの所有者として登録されたメンバーごとに報知する。項目9は、メンバーの移動が自身のスケジュールと合致する回数が多いことを評価する項目である。例えば、「ようすけ」に対して「〇時に塾に行く」というスケジュールが登録されている場合に、「ようすけ」の位置が〇時に塾の場所に到達したときに、「ようすけ」の移動が自身のスケジュールと合致していると判定される。
【0241】
(3)モニタ付操作端末Bに関する内容としては、項目2~5、12がある。
【0242】
(項目2について)
情報端末Tは、モニタ付操作端末Bとの間でメッセージを送受信した回数を集計して、その回数に応じた評価を、メンバーごとに報知する。項目2は、モニタ付操作端末Bを使用したコミュニケーションの回数が多いことを評価する項目である。
【0243】
(項目3について)
情報端末Tは、モニタ付操作端末Bに登録した「やること」のチェック回数を集計して、その回数に応じた評価を、メンバーごとに報知する。項目2は、モニタ付操作端末Bを使用して「やること」をチェックした回数が多いことを評価する項目である。
【0244】
(項目4について)
情報端末Tは、モニタ付操作端末Bに登録した家族全体に割り当てられた「やること」のチェック回数を集計して、その回数に応じた評価を、メンバーごとに報知する。項目4は、モニタ付操作端末Bを使用して家族全体に割り当てられた「やること」が完了したこと送信した回数が多いことを評価する項目である。
【0245】
(項目12について)
情報端末Tは、モニタ付操作端末Bから送信された情報に対して返答情報を送信可能であり、各モニタ付操作端末Bに対して返答情報を送信した回数を集計して、その回数に応じた評価をモニタ付操作端末Bごとに報知する。項目12は、モニタ付操作端末Bから送信された情報に対して、情報端末Tから「いいね」を返答された回数が多いことを評価する項目である。
【0246】
図35は、各項目についてのバッジの種類を示している。上述した項目1~12について、規定条件に達するごとに、図35に示すようなバッジを与えるようにする。バッジは、各項目ごとに3色のものがあり、規定回数に応じて異なる色のバッジが与えられる。互いに異なる色のバッジは、複数段階の何れかの評価に対応しており、情報端末Tは、メンバーごとの評価を複数段階の何れかの評価に区分して判定する。すなわち、規定回数が多くなるほど、より評価の高いバッジが与えられる。そのため、バッジを多く取得するために、子供たちは、他の子供に負けないように、コミュニケーション促進システムを頻繁に使用して親たちとコミュニケーションを取ろうとする。
【0247】
図36は、項目1~12について与えられたバッジの数が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0248】
なお、図36(a)に示す表示画面Tpに表示される画像と、図36(b)に示す表示画面Tpに表示される画像とは、連続した画像であり、図36(a)の表示画面Tpにおいて画像を下方にスクロールすることで、図36(b)の画像を表示することができる。
【0249】
図37は、項目1~12についての評価結果が表示される場合に情報端末Tの表示画面Tpに表示される画像である。
【0250】
図36の表示画面Tpにおいて「詳細を見る」のボタンがタップされると、図37に示すように、各項目についての評価結果が表示される。評価結果としては、例えば、週に最も数値が多かった人に賞が与えられる場合に各バッジの項目ごとに家族の進捗について上位3人分が表示される。このように、情報端末Tは、メンバーごとの評価を1位、2位、3位に区分して判定する。情報端末Tにおいて、図37のような表示は演出であるため、毎週一度だけ表示される。
【0251】
以上説明したように、本実施形態のコミュニケーション促進システム1は、複数のメンバーP1~P5間のコミュニケーションを促進するコミュニケーション促進システムであって、メンバーP1~P5に関する情報を保持するクラウドサーバー2と、表示画面Tpを有し、クラウドサーバー2との間で情報を送受信可能な情報端末T1~T2と、それ自身の位置情報および識別情報をクラウドサーバー2へ送信可能な位置発信端末A1~A3とを備え、情報端末T1~T2及び位置発信端末A1~A3は、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されている。
【0252】
このようにすると、複数のメンバーP1~P5が情報端末T1~T2および位置発信端末A1~A3を使用することにより頻繁にコミュニケーションを取ることができる。
【0253】
本発明のコミュニケーション促進システム1において、クラウドサーバー2は、各位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5に関する情報を保持しており、位置発信端末A1~A3からの識別情報に基づいて特定した位置発信端末A1~A3に関する情報と、その位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5に関する情報を情報端末T1~T2に対して送信し、情報端末T1~T2は、クラウドサーバー2から受信した位置発信端末A1~A3の位置情報およびその位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5に関する情報を表示画面Tpに表示する。
【0254】
このようにすると、位置発信端末A1~A3の位置情報が、その位置発信端末A1~A3に紐づけられたメンバーP1~P5に関する情報として情報端末T1~T2に送信することができる。
【0255】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、クラウドサーバー2は、各位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5のスケジュールに関する情報3cを保持しており、位置発信端末A1~A3からの識別情報に基づいて特定した位置発信端末A1~A3に関する情報と、その位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5のスケジュールに関する情報を情報端末T1~T2に送信し、情報端末T1~T2は、クラウドサーバー2から受信した位置発信端末A1~A3の位置情報およびその位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーP1~P5のスケジュールに関する情報を表示画面Tpに表示する。
【0256】
このようにすると、位置発信端末A1~A3を所持するメンバーP1~P3の位置情報をメンバーのスケジュールとともに表示することができる。
【0257】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、クラウドサーバー2は、位置発信端末A1~A3に対して紐づけられたメンバーの位置情報が、あらかじめ設定された登録スポットと一致するか否かを判定して、その判定結果を情報端末T1~T2に対して送信し、情報端末T1~T2は、クラウドサーバー2から受信した判定結果を表示画面Tpに表示する。
【0258】
このようにすると、メンバーがあらかじめ設定された登録スポットに到着したことを把握することができる。
【0259】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aの位置情報がその位置発信端末Aに対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を情報端末Tに対して送信し、情報端末Tは、クラウドサーバー2から受信した判定結果を表示画面Tpに表示する
【0260】
このようにすると、情報端末Tにおいて、位置発信端末Aを所持するメンバーの位置情報とメンバーのスケジュールとを比較して問題の有無を把握することができる。
【0261】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末Tは、それ自身の位置情報およびクラウドサーバー2から受信した位置発信端末Aの位置情報を表示画面Tpに表示する。
【0262】
このようにすると、情報端末Tにおいて、位置発信端末Aを所持するメンバーの位置を確認することができる。
【0263】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末Tは、それ自身の位置情報およびクラウドサーバー2から受信した位置発信端末Aの位置情報を表示画面Tpに表示された地図上に表示する。
【0264】
このようにすると、情報端末Tにおいて、位置発信端末Aを所持するメンバーの位置を地図上で確認することができる。
【0265】
本発明のコミュニケーション促進システム1において、複数のメンバーに対してグループ属性を登録可能であり、情報端末は、同じグループとして登録されたメンバー全員の位置情報が視認可能な縮尺で、それ自身の位置情報および前記位置発信端末の位置情報を前記表示画面に表示された地図上に表示する。
【0266】
このようにすると、複数のメンバーの位置を同時に確認することができる。
【0267】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末Tは、クラウドサーバー2から受信した位置発信端末Aの位置情報に基づいて位置発信端末Aの移動経路の全体または一部を表示画面Tpに表示する。
【0268】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路を確認することができる。
【0269】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末Tは、位置発信端末Aの移動経路に含まれる所定場所に滞在した時間を表示画面Tpに表示する。
【0270】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路に含まれる所定場所に滞在した時間を確認することができる。
【0271】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末Tは、位置発信端末Aから受信した位置情報の移動速度に基づいて推測される移動手段を表示画面Tpに表示する。
【0272】
このようにすると、位置発信端末Aを所持するメンバーの移動経路を移動する移動手段を確認することができる。
【0273】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、各位置発信端末Aから受信した位置情報に基づいて、各位置発信端末Aの移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、情報端末は、評価部での評価結果をメンバーごとに報知する。
【0274】
このようにすると、メンバーの移動距離に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0275】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末は、各位置発信端末の所有者のスケジュール情報を保持しており、各所有者の位置発信端末の位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がない回数を集計して、その回数に応じた評価を行う評価部を有しており、情報端末は、評価部での評価結果をメンバーごとに報知する。
【0276】
このようにすると、メンバーの位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がない回数に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0277】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、信号を発信する信号発信端末aをさらに備え、位置発信端末Aは、信号発信端末aが位置発信端末Aによって検知可能な範囲内にある場合、それ自身の位置情報をクラウドサーバー2へ送信する際に、信号発信端末aを検知したことを示す情報を併せて送信する。
【0278】
このようにすると、位置発信端末Aが位置情報をクラウドサーバー2へ送信する際に信号発信端末aを検知したことを示す情報を併せて送信するため、信号発信端末aが位置情報を外部へ送信できない場合でも、信号発信端末aの位置を把握することができる。
【0279】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末は、サーバーから位置発信端末の位置情報および信号発信端末に関する情報を受信した場合に、それらを表示画面に表示する。
【0280】
このようにすると、メンバーが所持する位置発信端末Aの位置および信号発信端末aの位置を容易に把握することができる。
【0281】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、サーバーは、位置発信端末の位置情報及び信号発信端末の位置情報と、その位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報とを比較して問題の有無を判定して、その判定結果を情報端末に対して送信し、情報端末は、サーバーから受信した判定結果を表示画面に表示する。
【0282】
このようにすると、メンバーの位置情報とスケジュール情報とを比較して問題がないか否かを情報端末において把握することができる。
【0283】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、位置発信端末Aの位置情報とその位置発信端末の所有者の信号発信端末とが一緒に移動する移動距離を集計して、その移動距離に応じた評価を行う評価部を有しており、情報端末は、評価部での評価結果をメンバーごとに報知する。
【0284】
このようにすると、メンバーとその持ち物とが一緒に移動する移動距離に応じて評価されるため、子供たちが位置発信端末および信号発信端末を使用してコミュニケーションを取ろうとするモチベーションアップにつながる。
【0285】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、情報端末T1~T2は、各メンバーP1~P5を表すメンバー表示画像をメンバーP1~P5ごとに作成する作成編集機能を有し、作成編集機能は、自作キャラクター(メンバーに関する文字)を使用するとともに互いに異なる色を基調としたメンバー表示画像を作成する。
【0286】
このようにすると、各メンバーを表すメンバー表示画像を個別に作成することで、各メンバーを容易に判別することができる。
【0287】
本実施形態のコミュニケーション促進システム1において、クラウドサーバー2との間で情報を送受信可能な情報端末T1~T2が複数存在しており、複数の情報端末T1~T2の一部の情報端末T1が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されるとともに、複数の情報端末T1~T2の残りの情報端末T2が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されていない場合に、クラウドサーバー2に対して接続される情報端末T1は、残りの情報端末T2が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されていないことを表示する。
【0288】
このようにすると、複数の情報端末T1~T2が存在する場合に、複数の情報端末T1~T2のなかで、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に対して接続されていない情報端末を把握することができる。
【0289】
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の構成は上述した実施形態のみに限定されるものではない。
【0290】
例えば上記実施形態では、コミュニケーション促進システム1は、クラウドサーバー2に通信ネットワーク5を介して接続される情報端末T、位置発信端末A、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末Cを備えているが、図38に示すコミュニケーション促進システム101のように、クラウドサーバー2に通信ネットワーク5を介して接続される情報端末Tおよび位置発信端末Aを備えていれば、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末Cを備えてなくてもよい。本発明のコミュニケーション促進システムは、メンバーに関する情報を保持するサーバーと、表示画面を有し、サーバーとの間で情報を送受信可能な情報端末と、それ自身の位置情報をサーバーへ送信可能な位置発信端末とを備え、情報端末及び位置発信端末は、通信ネットワークを介してサーバーに対して接続されているものであればよい。
【0291】
上記実施形態では、1つの家族が5人で構成される場合を説明したが、それに限られない。1つの家族を構成する人数は、任意に変更してよい。親の人数および子供の人数も、任意に変更してよい。また、1つの家族に含まれるメンバーのものとして登録されるデバイス(位置発信端末A、モニタ付操作端末Bおよびスイッチ端末C)の数や1つの家族のものとして登録される信号発信端末aの数も任意に変更してよい。
【0292】
上記実施形態では、情報端末Tは、自作キャラクターを使用して各メンバーを表すメンバー表示画像を作成する作成編集機能を有しているが、それに限られない。情報端末Tは、写真、似顔絵、自作キャラクターの少なくとも何れかを使用して各メンバーを表すメンバー表示画像を作成する作成編集機能を有するものでもよい。
【0293】
上記実施形態では、位置発信端末Aが、それ自身の位置情報を外部へ送信する際に、信号を受信した信号発信端末の全てから、位置発信端末Aと同一の家族(グループ)に登録された信号発信機aを抽出して、同一の家族(グループ)に登録された信号発信機aを検知したことを示す情報を併せて送信しているが、それに限られない。位置発信端末Aは、例えば、同一の学校に登録された信号発信機aを抽出してもよいし、同一の地域に登録された信号発信機aを抽出してもよい。位置発信端末Aが検知した全ての信号発信端末のなかから抽出する信号発信端末の特性は、任意に変えることができる。
【0294】
上記実施形態では、位置発信端末Aが、それ自身の位置情報をクラウドサーバー2へ送信する際に、信号を受信した信号発信端末の全てから抽出された信号発信端末aを検知したことを示す情報を併せて送信するが、それに限られない。例えば、位置発信端末Aは、それ自身の位置情報をクラウドサーバー2へ送信する際に、信号を受信した全ての信号発信端末を検知したことを示す情報を併せて送信し、クラウドサーバー2が、信号を受信した信号発信端末の検知情報が送信可能なものであるか否かを識別し、位置発信端末Aの位置情報を情報端末Tに送信する際に、送信可能なものと識別された信号発信端末を検知したことを示す情報を併せて送信してもよい。このように、クラウドサーバー2は、位置発信端末Aが信号を受信した全ての信号発信端末のなかから一部の信号発信端末を抽出して、位置発信端末Aの位置情報を情報端末Tに対して送信する際に、その一部の信号発信端末に関する情報を併せて送信してもよい。
【0295】
上記実施形態では、信号発信端末aを子供たちのカバンに取り付けてカバンの位置情報を取得しているが、それに限られない。例えば、信号発信端末aをペットに取り付けてペットの位置情報を取得してもよい。また、家族のメンバーで共有する旅行カバンや自家用車に取り付けて、旅行カバンや自家用車の位置情報を取得してもよい。すなわち、例えばパパが自家用車に乗って出かけている間は、パパの近くに自家用車があることを検知し、パパが自家用車から離れると、パパの近くに自家用車がないことを検知してもよい。
【0296】
上記実施形態では、クラウドサーバー2において、位置発信端末Aの位置情報がその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報と合致するか否かを判定するが、情報端末Tにおいて、位置発信端末Aの位置情報がその位置発信端末に対して紐づけられたメンバーのスケジュールに関する情報と合致するか否かを判定してもよい。
【0297】
上記実施形態では、情報端末Tが、メンバーに関する情報を管理するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされた情報端末であって、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーの居所に関する情報として、図11の家族の一覧表示を表示画面Tpに表示するが、それに限られない。情報端末Tが、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーの居所に関する情報として、各メンバーの現在位置を表示画面Tpに表示してもよい。また、情報端末Tが、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーの居所に関する情報として、図17に示すように各メンバーの現在位置が表示された地図表示画面Tpに表示してもよい。
【0298】
上記実施形態では、情報端末Tが、メンバーに関する情報を管理するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされた情報端末であって、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーの居所に関する情報を表示画面Tpに同時に表示するが、それに限られない。情報端末Tの表示画面が接触して操作可能なタッチパネルにより構成されており、情報端末Tが、アプリケーションソフトウェアが起動された時に、複数のメンバーの居所に関する情報を表示画面Tpに対してスクロール操作することで確認可能なように表示画面Tpに表示されてもよい。
【0299】
上記実施形態では、図11の家族の一覧表示において、「さきえママ」の情報端末T2が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に接続されていないことを示すために、「さきえママ」の表示領域の最下段の左端に表示されるマークに「斜線」が表示されているが、クラウドサーバー2に接続されていないことを示す表示方法は、これに限られない。例えば、「さきえママ」の表示領域の色または「さきえママ」のメンバー表示画像の色を薄くするなどして、「さきえママ」の情報端末T2が、通信ネットワーク5を介してクラウドサーバー2に接続されていないことを示してもよい。
【0300】
上記実施形態では、情報端末Tにより複数のメンバーにより構成される1つの家族(グループ)を登録するが、それに限られない。情報端末Tにより複数のメンバーにより構成される複数の家族(グループ)を登録してもよい。その場合、サーバーは、各グループのメンバーに関する情報を、異なるグループのメンバーに紐づけられた情報端末Tに送信可能であってもよい。また、グループごとに情報の公開・非公開を一括で設定するようにしてもよい。
【0301】
なお、クラウドサーバー2には、各個人単位のスケジュール関連情報、および複数人の関連付けが可能なグループ識別情報を保存することが可能である。メンバー個人を特定する情報には、例えば、指紋情報、虹彩、音声、顔認証のいずれかを含んでいてもよい。グループを識別するためのグループ識別情報は1つ以上あってもよい。各グループ名は変更可能である。グループ識別情報は、追加削除が可能である。個人に属する情報は、グループ毎に公開/非公開の何れかを設定可能である。
【0302】
特定のメンバーから見て複数のグループは、レベル付けが可能であり、情報の公開・非公開をレベル別に一括で行うことが可能でもよい。
【0303】
例えば、1人のメンバーが第1グループおよび第2グループに含まれている場合(第1グループの範囲と第2グループの範囲が部分的に重なる場合)に、第1グループおよび第2グループのレベル付けが可能であり、そのメンバーの情報をグループごとに公開・非公開に設定してもよい(第1グループおよび第2グループの一方のグループにおいて公開し、他方のグループにおいて非公開にしてもよい)。
【0304】
また、1人のメンバーが第1グループ、第2グループおよび第3グループに含まれている場合(第1グループの範囲と第2グループの範囲と第3グループの範囲が部分的に重なる場合)に、第1グループ、第2グループおよび第3グループのレベル付けが可能であり、そのメンバーの情報をグループごとに公開・非公開に設定してもよい(第1グループ、第2グループおよび第3グループの一部のグループにおいて公開し、残りのグループにおいて非公開にしてもよい)。
【0305】
上記実施形態では、メンバーキャラクターの上端部に、メールを受信していることを示す通知が表示されているが、表示画面Tpにおいてメールを受信していることを示す通知の表示部分が、関連情報のリンクする操作部となっていてもよい。その場合、表示画面Tpにおいて通知の表示部分が操作されると、情報端末Tは、メールの受信画面を表示画面Tpに表示してもよい。そのため、情報端末Tにおいて、関連情報のリンクを開くと、受信しているメールを容易に確認することができる。このように、メンバーキャラクターの周囲にそのメンバーについての関連情報のリンクを表示してもよい。関連情報は、メールを受信していることを示す通知に限られず、文字、音声、地図情報、文字・背景色の何れかに関する情報であってもよい。
【0306】
上記実施形態では、情報端末Tが、各メンバーに関する情報を重要度または緊急度に応じて異なる色または異なる音で報知することはないが、それに限られない。情報端末Tは、各メンバーに関する情報を重要度または緊急度に応じて異なる色または異なる音で報知してもよい。例えば、メンバーに関する情報の重要度または緊急度が高い場合に、その情報を情報端末Tの表示画面Tpにおいて異なる色(画像)で表示してもよい。また、メンバーに関する情報の重要度または緊急度が高い場合に、その情報を受信したことを示す着信音を異なる音に変えて報知してもよい。
【0307】
上記実施形態では、情報端末Tおよび位置発信端末Aが、信号発信端末aから発信される信号を受信可能であるが、それに限られない、例えば、モニタ付操作端末Bが、信号発信端末aから発信される信号を受信可能に構成することもできる。その場合、信号発信端末aを収容したカバンが自宅にある場合において、モニタ付操作端末Bが、その信号発信端末aから発信される信号を受信して、信号発信端末aの位置情報(自宅にあること)が、モニタ付操作端末Bからクラウドサーバー2に送信されてもよい。
【0308】
上記実施形態では、図30に示した1日分のコミュニケーションのなかから、「メッセージ」、「やること」、「予定」および「アクション」の何れかの内容を抽出して表示されるが、それに限られない。1日分のコミュニケーションのなかから抽出する方法は、任意に変更してもよい。例えば、1人のメンバーを指定して、メンバー1人分の内容だけを抽出して表示させることもできる。また、登録スポットの1つを指定して、その登録スポットについての内容だけを抽出して表示させることもできる。クラウドサーバー2の記憶部2aが、1日分のコミュニケーションについて、日々の互いに異なる複数種類の情報として、「予定」の情報と、「メッセージ」の情報と、「やること」の情報と、「アクション」の情報とを記憶しているが、それに限られない。複数種類の情報は、「予定」、「メッセージ」、「やること」、「アクション」の情報に限らず、任意の情報でもよい。
【0309】
上記実施形態では、クラウドサーバー2が評価部2bを有しているが、それに限られない。評価部2bは、情報端末Tに設けられてもよい。また、評価部2bにおいて評価される項目の内容は、任意に変更してもよい。
【0310】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0311】
1 コミュニケーション促進システム
2 クラウドサーバー(サーバー)
5 通信ネットワーク
T 情報端末
A 位置発信端末
a 信号発信端末
B モニタ付操作端末
C スイッチ端末
30 操作ボタン
31 固定部
32 可動部
35 プレート

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38