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特開2024-137247購買支援装置、購買支援方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137247
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】購買支援装置、購買支援方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0211 20230101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q30/0211
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048693
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】梅田 一秀
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】 本発明は、利用客毎に割引に関する最適な情報を提示できる購買支援装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の購買支援装置10Aは、情報取得部11、購買者特定部12、割引情報記憶部13、価格情報生成部14、及び、情報出力部15を含み、前記情報取得部11は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、前記購買者特定部12は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、前記割引情報記憶部13は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、前記価格情報生成部14は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、前記情報出力部15は、前記推奨購買情報を出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部、購買者特定部、割引情報記憶部、価格情報生成部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定部は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶部は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成部は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力部は、前記推奨購買情報を出力する、
購買支援装置。
【請求項2】
前記情報取得部は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶部は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成部は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成する、
請求項1記載の購買支援装置。
【請求項3】
前記価格情報生成部は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成する、
請求項2記載の購買支援装置。
【請求項4】
前記価格情報生成部において、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定されている、
請求項3記載の購買支援装置。
【請求項5】
さらに、販売促進部を含み、
前記販売促進部は、割引対象商品情報を生成し、
前記情報出力部は、前記割引対象商品情報を出力する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の購買支援装置。
【請求項6】
前記販売促進部は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成し、
前記情報出力部は、前記割引率ランキング情報を出力する、
請求項5記載の購買支援装置。
【請求項7】
前記購買者特定部は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定し、
前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けであり、
前記価格情報生成部は、前記割引購買者グレード毎に、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、前記推奨購買情報を生成する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の購買支援装置。
【請求項8】
情報取得工程、購買者特定工程、割引情報記憶工程、価格情報生成工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定工程は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶工程は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成工程は、前記割引情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
購買支援方法。
【請求項9】
前記情報取得工程は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶工程は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成工程は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項8記載の購買支援方法。
【請求項10】
前記価格情報生成工程は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項9記載の購買支援方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購買支援装置、購買支援方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等の利用客の購買意欲を高めるために、様々な割引の実施やクーポンの発行等が行われている。そして、利用客の利便性を図るとともに、商品等の購入を促すために、ウェブサイト上にクーポン券を提供するシステム等が公開されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-149539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムにおいては、ウェブサイトからのクーポン券取得等、利用客の利便性が図られている。しかし、割引方法には様々な形態があり、同一の利用客が複数の割引情報を持っていることも多く、同じ商品等に複数の形態の割引が適用されることもある。そこで、利用客にとって、複数の割引情報をどのように利用することが最適なのかを把握することが困難な状況がある。前記システム等は、利用客の利便性等を考慮するものではあるが、複数の割引情報をどのように組み合わせるか等の最適な利用方法を提示するものではない。
【0005】
そこで、本発明は、利用客毎に割引に関する最適な情報を提示できる購買支援装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の購買支援装置は、
情報取得部、購買者特定部、割引情報記憶部、価格情報生成部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定部は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶部は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成部は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力部は、前記推奨購買情報を出力する。
【0007】
本発明の購買支援方法は、
情報取得工程、購買者特定工程、割引情報記憶工程、価格情報生成工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定工程は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶工程は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成工程は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0008】
本発明のプログラムは、
情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶手順は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶手順は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利用客は、利用可能な割引情報を最適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の購買支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の購買支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の購買支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の購買支援装置を用いた推奨購買情報の生成手順の一例を説明する参考図である。
図5図5は、実施形態1の購買支援装置を用いた推奨購買情報の生成手順の別の一例を説明する参考図である。
図6図6は、実施形態2の購買支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態2の購買装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の購買支援装置10A(以下「本装置10A」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10Aは情報取得部11、購買者特定部12、割引情報記憶部13、価格情報生成部14及び情報出力部15を含む。また、本装置10Aは、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10Aは、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10Aは、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10Aは、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10Aは、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10Aは、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
図2に、本装置10Aのハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10Aは、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10Aの各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0016】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10Aの全体の制御を担う。本装置10Aにおいて、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報取得部11、購買者特定部12、割引情報記憶部13、価格情報生成部14及び情報出力部15として機能する。本装置10Aが、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10Aは、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0017】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本装置10Aは、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0019】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10Aが前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する購買者の識別情報、過去の購買履歴情報、割引情報、推奨購買情報。特定商品割引情報、割引対象商品情報及び割引率ランキング情報等を記憶できる。
【0020】
本装置10Aにおいて、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10Aによって生成した情報、本装置10Aが処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記購買者の識別情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0021】
本装置10Aは、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0022】
つぎに、本実施形態の購買支援方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の購買支援方法は、例えば、図1又は図2の本装置10Aを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の購買支援方法は、図1又は図2の本装置10Aの使用には限定されない。
【0023】
まず、情報取得部11は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得する(S1、情報取得工程)。前記識別情報は、例えば、顔認証の情報等であるが、これに限定されず、例えば、氏名や会員番号等、購買者の識別が可能なものであれば、どのようなものでもよい。前記識別情報の取得は、例えば、カメラ等で撮像された画像による顔認証等により行われる。なお、前記識別情報の取得は、顔認証に限定されず、QRコード(登録商標)による認証、購買者の端末に登録されたデータの取得、会員カード等からの取得等、購買者を識別する情報が取得できる方法であれば、どのような形態であってもよい。また、前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報である。これに限定されず、前記購買者情報は、例えば、購買履歴、前記購買者の商品に向けた視線、商品を手に取る動作等、購買に関する行動、興味、嗜好、関心等の状況を示す情報であればよい。さらに、情報取得部11は、例えば、特定の商品を見たことを検知するための視線情報、特定の商品を手に取ったことを検知するための商品棚の陳列情報と棚前での購買者の骨格検知等による動作情報とに係る情報等、購買に向けた購買者の行動に関する情報を、カメラやセンサーから取得してもよい。これらの情報の取得によって、例えば、購買者が購入しようとする商品の特定等、商品の購買状況を確認することができる。また、情報取得部11は、例えば、後述の購買者特定部12によって特定された割引購買者の購買履歴情報を、専用のデータベース等から取得してもよい。なお、前記購買者情報の内容及び取得方法は、前述の例示に限定されない。また、後述のとおり、価格情報生成部14は、割引購買者が割引対象商品の販売エリアにいる場合等に推奨購買情報を生成してもよいが、この場合の割引購買者の位置情報を確認するために、情報取得部11は、前記割引購買者の位置情報を取得してもよい。なお、前記位置情報は、前記割引購買者が来店しているという情報を含むものであってもよい。また、前記位置情報の取得は、例えば、購買者の端末からの信号を検知する方法、画像の顔認証による方法によるが、これに限定されない。さらに、前記位置情報の取得の際に、情報取得部11は、前記視線情報、前記動作情報等の前記購買者情報を併せて取得してもよい。
【0024】
つぎに、購買者特定部12は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定する(S2、購買者特定工程)。前記割引購買者の特定は、例えば、会員情報が記憶されたデータベース等との照合によって行われる。なお、前記特定は、これに限定されず、購買履歴情報等が記憶されたデータベース等によるものでもよく、後述の過去の購買履歴情報及び利用可能な割引情報での照合等が可能な方法であれば、どのような態様のものであってもよい。
【0025】
また、前記購買者特定部12は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定してもよい。前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けである。前記基準は、例えば、顔認証会員の登録、過去の利用回数、過去の利用金額等によるものであるが、これに限定されず、例えば、初回の利用の場合に優遇する等、実情に合わせて任意に定めてよい。また、前記割引購買者グレードは、複数のグレードであり、例えば、Aグレードは、割引済み全体購買価格のさらに3パーセントの割引、Bグレードは、割引済み全体購買価格のさらに2パーセントの割引、Cグレードは、割引済み全体購買価格のさらに1パーセントの割引の3段階とする等、任意に定めてよい。このグレード分けによって、後述の推奨購買情報は、より個人専用の割引情報としての印象を与えることができる。
【0026】
つぎに、割引情報記憶部13は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶する(S3、割引情報記憶工程)。なお、前記割引情報は、前記割引購買者について、例えば、期間限定割引、タイムセール、来店ポイント等、複数存在することがある。また、前記割引情報は、割引の対象商品が限定されるもの、併用できないもの等もある。そこで、前記割引情報は、割引の内容、割引の対象、割引の条件等を含む情報である。なお、前記割引情報の記憶方法は、例えば、割引情報を管理するデータベースから特定された前記割引購買者に係る割引情報が抽出されて記憶されるが、これに限定されず、割引の内容、割引の対象、割引の条件等を把握できる情報が得られる方法であれば、どのような態様であってもよい。
【0027】
また、前記割引情報記憶部13は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶してもよい。割引の形態として、例えば、特売品や日替わり特価のように、商品毎に割引が設定されるものがある。そこで、割引対象の商品に係る特定商品割引情報を販売エリアに紐づけて管理し、前記割引購買者が前記販売エリア内にいる場合に、本装置10Aは、前記特定商品割引情報を提示するものとしてもよい。これによって、特売品に係る情報を前記割引購買者に対して印象付けることができる。なお、前記割引情報に係る割引は、前述のとおりであるが、予め前記割引購買者に付与された割引に限定されない。割引の形態として、特定の販売エリアに、予め規定した所定数の前記割引購買者が集まった場合に、一定の割引をしてもよい。前記予め規定した所定数は、複数の人数であればよく、例えば、2人でも、3人でもよい。つまり、特定の販売エリアに、一定の人数が集まった場合に、前記販売エリアにある特定商品について割引を行うというものである。なお、前記特定商品の割引は、同時に一定の人数が集まった場合に限定されず、例えば、一定の時間内に累計して一定の人数が特定の販売エリアにとどまった場合に、割引を行ってもよい。この場合も、人数に限定がない特定商品の割引の場合と同様に、前記割引情報記憶部14は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶する。また、前記予め規定した所定数を複数規定してもよい。例えば、3人が集まっていれば3パーセント引き、6人であれば6パーセント引き、10人以上で10パーセント引き等のように、一定人数が集まったことによる割引を段階的に規定してもよい。この場合、例えば、段階的な割引を一定の時間内に設定し、設定した時間中に前記割引購買者が前記特定商品を購入した場合、購入時に所定の割引を実施する。また、特定の販売エリアに一定人数が集まった場合に割引を開始してもよく、また、実際に購入した購入数や購入人数に応じて割引を開始してもよい。その場合、設定した時間中に購入した数や人数に応じた割引額を、ポイントとして前記割引購入者に後日還元してもよい。さらに、前述のとおり、前記割引購買者の位置情報のみではなく、棚前での前記割引購入者の視線や動作から、購入を検討している商品を特定することができる。そこで、特定の商品について一定数の人数が検討している場合に、特定の商品に対し、割引を行ってもよい。このように、前記割引情報に係る割引は、任意に設定することができ、例えば、買い物中や購入後に一定の条件を満たしたときに付与するものであってもよい。
【0028】
つぎに、価格情報生成部14は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成する(S4、価格情報生成工程)。前記割引情報は、同一の商品について、前述のとおり、複数存在することがあり、併用の可否等、利用条件が限定されている場合もある。そこで、前記推奨購買情報は、例えば、商品毎に利用可能な割引情報をすべて利用した場合の割引額等を提示するが、これに限定されず、例えば、利用に条件がある割引情報の注意事項、条件のある割引を除外した割引額等、割引額の参考となる情報を併せて提示する情報であってもよい。また、前記推奨購買情報は、前記購買者情報に応じて、前記割引購買者に推奨商品等を抽出した情報としてもよい。抽出する前記推奨商品等は、例えば、前記割引購買者の購買履歴から商品等購入の傾向を分析した商品である。前記抽出の基準は、例えば、購入回数が多い商品であるが、これに限定されず、購入金額を基準としてもよい。さらに、前記抽出する商品は、前記購買履歴によるものに限定されず、例えば、前記割引購買者が視線を送った商品、手に取った商品、購買者が集中している販売エリアの商品、店舗側のお勧め商品等、実情に合わせて任意に設定してよい。なお、前記推奨購買情報は、例えば、前記割引購買者の購入回数の多い商品から順に表示する、店舗側のお勧めの順に表示する等、表示方法を任意に設定してもよい。したがって、価格情報生成部14は、例えば、前記推奨購買情報の対象となる商品等を抽出して、前記割引購買者が利用可能な割引の組合せや条件を検討して、前記推奨購買情報を生成する。
【0029】
また、前記価格情報生成部14は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成してもよい。例えば、特定の販売エリア内に特売品がある場合には、前記割引情報記憶部13は、特売品の割引情報である特定商品割引情報を記憶することは前述のとおりである。この場合には、前記価格情報生成部14が生成する推奨購買情報は、特売品に係る前記特定商品割引情報を含む。さらに、前記価格情報生成部14は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成してもよい。特定の販売エリアに複数の前記割引購買者が集まった場合に割引をする態様もあり得ることは、前述のとおりである。また、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定する等、例えば、販売エリア内の人数による割引を段階的に定める等の態様もあり得ることも、前述のとおりである。さらに、前記購買者特定部12が前記割引購買者の割引購買者グレードを特定した場合には、前記価格情報生成部14は、前記割引購買者グレード毎に、前記購買履歴情報及び前記割引情報に基づき、前記推奨購買情報を生成してもよい。なお、前記特定商品割引情報の提示は、例えば、前記割引購買者の位置情報が割引対象の商品に係る販売エリアにある場合に行われるが、前記提示のタイミングは、これに限定されず、例えば、前記割引購買者が前記割引対象の商品に視線を移したとき、前記割引購買者が前記割引対象商品を手に取ったときに前記特定商品割引情報を提示する等、任意に設定してもよい。前記提示のタイミングは、前述の例示に限定されず、例えば、前記割引購買者が前記割引対象の商品の前に立ち止まったとき等、別の条件を設定してもよく、特段の限定はなく前記割引購入者が前記販売エリアにいるときとしてもよい。また、前記所定数の位置情報が販売エリアにある場合において、前記特定商品割引情報の提示のタイミングは、特段の限定なしに前記販売エリア内にある位置情報の数を基準としてもよく、前記割引購入者が手に取った商品の数等を基準としてもよく、同じ行動等が一定数以上になったときを基準としてもよく、行動等の種類に関係なく合計して一定数以上になったときを基準としてもよく、任意に設定してよいことは、数を基準としない場合と同様である。
【0030】
つぎに、情報出力部15は、前記推奨購買情報を出力する(S5、情報出力工程)。前記推奨購買情報は、例えば、割引購買者の携帯端末に出力して表示される。なお、前記出力の方法は、割引購買者の携帯端末への出力に限定されず、例えば、店内のディスプレー等への出力でもよく、前記特定商品割引情報を販売エリア内のディスプレーに出力して、目立つように表示する方法でもよく、実情に合わせて任意の設定をしてよい。
【0031】
以下、本装置10Aを用いた購買支援方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本実施形態の本装置10A及び購買支援方法は、以下の説明に限定されず、本実施形態の購買支援方法は、本装置10Aの使用に限定されない。
【0032】
まず、以下の例に基づき、本発明の処理について説明する。割引購買者Xの購買履歴情報及び割引情報がそれぞれ専用のデータベースに記録されている。割引購買者Xは、過去の購買履歴として、商品A、B、Cの購入が多い。また、割引購買者Xは、電子クーポンとして、商品Aについて5パーセントの割引クーポン、商品Bについて10パーセントの割引クーポンを持っており、来店ポイントとして、2パーセントの割引を受けられ、来店ポイントは、クーポン等を含めた他の割引との併用も可能である。商品B、Cについて、タイムセールとして20パーセントの割引があるが、この割引はクーポンとは併用できない。また、商品Dについて、30パーセントの特価割引がある。
【0033】
まず、割引購買者Xが来店した際に、情報取得部11は、顔認証用のカメラの画像から顔認証による情報を取得する。購買者特定部12は、前記情報に基づき、Xであると特定する。情報取得部11は、前記購買者特定部12で特定されたXについて、商品A、B、Cの購入が多いとの購買履歴情報を購買者情報として取得する。割引情報記憶部13は、前述の各割引情報を抽出して記憶する。価格情報生成部14は、図4のとおり、割引情報及び購買者情報として取得した履歴情報に基づいて推奨購買情報を生成する。まず、価格情報生成部14は、購買履歴情報から推奨商品として商品A、B、Cを抽出する。さらに、特価割引をしている商品Dも推奨商品に加える。割引情報は、図4のとおり、様々なものがあるため、条件を分析して最適な利用となるように選択して、利用可能な割引情報の整理をする。割引が重なるのは、来店ポイント及びタイムセールとその他の割引との関係である。来店ポイントは、他の割引と併用できるため、他の割引と併用する。タイムセールは、割引クーポンと併用できないため、重複する商品Bの割引クーポンと比較する。その結果、商品Bの割引クーポンは使用せず、商品Bについては、タイムセールのみの利用とする。その結果、推奨する割引情報は、商品Aの割引クーポン、商品B、Cのタイムセール、商品Dの特価割引及び来店ポイントであり、割引率は、商品Aが7パーセント、商品Bが22パーセント、商品Cが22パーセント、商品Dが32パーセントである。前記各商品の表示、前記各割引情報の内容及び前記各割引率が、推奨購買情報の内容となる。そして、情報出力部15は、割引購買者Xの携帯端末に前記推奨購買情報を出力する。
【0034】
つぎに、販売エリアにおける特定商品割引情報について、図5を用いて説明する。図5のように、売り場A、B、Cの3つの販売エリアがあり、それぞれの販売エリアに特売の商品が3つずつある例に基づき、以下、説明する。割引情報記憶部13は、前記各商品とその割引情報とを販売エリア情報と紐づけて特定商品割引情報を記憶する。割引購買者Xが、売り場Bにいるとき、情報取得部11は、Xの携帯端末からの信号を検出した情報を受信し、Xの位置情報を取得する。つぎに、価格情報生成部14は、Xの位置情報が売り場Bであることに基づき、商品B1、B2、B3の特定商品割引情報を含めた推奨購買情報を生成する。情報出力部15は、前記推奨購買情報を割引購買者Xの携帯端末に出力するとともに、売り場Bに設置されたモニタに、前記推奨購買情報に含まれる商品B1、B2、B3の特定商品割引情報を出力し、売り場Bに設置されたモニタは、前記特定商品割引情報を大きく表示する。
【0035】
なお、本実施形態の購買支援方法は、前述の説明に限定されず、例えば、割引購買者グレードによる割引、販売エリアに複数の位置情報がある場合の割引等、前述の購買支援方法の説明のとおりである。
【0036】
本実施形態の購買支援装置は、以上のように、割引購買者に、割引情報の最適な利用方法等を提示できる。また、割引購買者が把握してなかった有用な割引情報についても、併せて提示することができる。このため、割引購買者の購買意欲を高めることができ、販売促進につなげることができる。
【0037】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の購買支援装置の他の例である。
【0038】
本実施形態の購買支援装置10B(以下、「本装置10B」ともいう。)について、図6を用いて説明する。図6は、本装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態の本装置10Bは、実施形態1の本装置10Aの構成(情報取得部11、購買者特定部12、割引情報記憶部13、価格情報生成部14及び情報出力部15)に加えて、例えば、販売促進部16を含む。本装置10Bにおいて、例えば、販売促進部16を含むこと以外の構成は、ハードウェア構成を含めて、実施形態1の本装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。
【0039】
つぎに、本実施形態の購買支援方法の一例を、図7のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の購買支援方法は、例えば、図6に示す本装置10Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の購買支援方法は、図6の本装置10Bの使用には限定されない。
【0040】
本実施形態の本装置10Bにおける購買者の識別情報及び購買者情報の取得(S1)から推奨購買情報の出力(S5)までの各工程は、実施形態1の本装置10Aの場合と同様であるから、それらの説明を援用できる。
【0041】
そして、販売促進部16は、割引対象商品情報を生成する(S6、販売促進工程)。前記割引対象商品情報は、購買者に対して商品の購買を促すための情報である。前記割引対象商品情報の内容は、購買履歴情報及び割引情報に基づく推奨購買情報に相当するものである。さらに、前記販売促進部16は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成してもよい。前記割引率ランキング情報は、例えば、最新の1か月間における他の購買者の割引率を匿名でランキング形式にした情報である。なお、前記ランキング形式の方法は、これに限定されず、例えば、期間を1週間としてもよく、1日当たりの最高割引率によるランキングでもよく、1か月間の平均割引率によるランキングでもよく、その基準は任意に定めてよい。また、前記販売促進部16は、前記割引率ランキング情報に加えて、例えば、割引額のランキング、平均割引額等、参考となる情報を併せて生成してもよい。前記割引率ランキング情報を顧客に発信することによって、購買者の来店を促し、購買意欲を高め、販売促進につなげることができる。
【0042】
つぎに、情報出力部15は、前記割引対象商品情報を出力する(S7、情報出力工程)。前記割引対象商品情報は、例えば、購買者の端末にメール送信、専用のウェブサイトにお知らせ情報として表示する方法等で出力される。また、前記情報出力部15は、前記割引率ランキング情報を出力してもよい。前記割引率ランキング情報は、例えば、会員用のウェブサイトへの表示、来店している購買者の端末への配信の方法等で出力される。
【0043】
本実施形態の購買支援装置は、さらに、購買者に来店を促し、購買意欲を高めることが可能である。
【0044】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の購買支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0045】
前記情報取得手順は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶手順は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記推奨購買情報を出力する。
【0046】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0047】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の購買支援装置及び購買支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0048】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0049】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報取得部、購買者特定部、割引情報記憶部、価格情報生成部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定部は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶部は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成部は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力部は、前記推奨購買情報を出力する、
購買支援装置。
(付記2)
前記情報取得部は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶部は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成部は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成する、
付記1記載の購買支援装置。
(付記3)
前記価格情報生成部は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成する、
付記2記載の購買支援装置。
(付記4)
前記価格情報生成部において、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定されている、
付記3記載の購買支援装置。
(付記5)
さらに、販売促進部を含み、
前記販売促進部は、割引対象商品情報を生成し、
前記情報出力部は、前記割引対象商品情報を出力する、
付記1から4のいずれか一項に記載の購買支援装置。
(付記6)
前記販売促進部は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成し、
前記情報出力部は、前記割引率ランキング情報を出力する、
付記5記載の購買支援装置。
(付記7)
前記購買者特定部は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定し、
前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けであり、
前記価格情報生成部は、前記割引購買者グレード毎に、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、前記推奨購買情報を生成する、
付記1から6のいずれか一項に記載の購買支援装置。
(付記8)
情報取得工程、購買者特定工程、割引情報記憶工程、価格情報生成工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定工程は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶工程は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成工程は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
購買支援方法。
(付記9)
前記情報取得工程は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶工程は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成工程は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8記載の購買支援方法。
(付記10)
前記価格情報生成工程は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記9記載の購買支援方法。
(付記11)
前記価格情報生成工程において、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定されており、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記10記載の購買支援方法。
(付記12)
さらに、販売促進工程を含み、
前記販売促進工程は、割引対象商品情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記割引対象商品情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から11のいずれか一項に記載の購買支援方法。
(付記13)
前記販売促進工程は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記割引率ランキング情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記12記載の購買支援方法。
(付記14)
前記購買者特定工程は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定し、
前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けであり、
前記価格情報生成工程は、前記割引購買者グレード毎に、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、前記推奨購買情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から13のいずれか一項に記載の購買支援方法。
(付記15)
情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶手順は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記16)
前記情報取得手順は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶手順は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための請求項15記載のプログラム。
(付記17)
前記価格情報生成手順は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記16記載のプログラム。
(付記18)
前記価格情報生成手順において、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定されており、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記17記載のプログラム。
(付記19)
さらに、販売促進手順を含み、
前記販売促進手順は、割引対象商品情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記割引対象商品情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から18のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記20)
前記販売促進手順は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記割引率ランキング情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記19記載のプログラム。
(付記21)
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定し、
前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けであり、
前記価格情報生成手順は、前記割引購買者グレード毎に、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から20のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記22)
情報取得手順、購買者特定手順、割引情報記憶手順、価格情報生成手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、購買者の識別情報及び購買者情報を取得し、
前記購買者情報は、前記購買者の購買に関する状況を示す情報であり、
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、購買価格の割引を利用できる割引購買者を特定し、
前記割引情報記憶手順は、前記割引購買者が利用可能な割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、推奨購買情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記推奨購買情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記23)
前記情報取得手順は、前記割引購買者の位置情報を取得し、
前記割引情報記憶手順は、割引対象の商品に、前記割引情報及び前記商品の販売エリア情報が紐づけられた特定商品割引情報を記憶し、
前記価格情報生成手順は、前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22記載の記録媒体。
(付記24)
前記価格情報生成手順は、予め規定した所定数の前記位置情報が前記商品の販売エリア内にある場合、前記位置情報が前記商品の前記販売エリア内にある前記割引購買者向けの前記特定商品割引情報を含む前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記23記載の記録媒体。
(付記25)
前記価格情報生成手順において、前記予め規定した所定数は、複数の前記所定数であり、前記複数の所定数毎に前記特定商品割引情報が規定されており、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記24記載の記録媒体。
(付記26)
さらに、販売促進手順を含み、
前記販売促進手順は、割引対象商品情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記割引対象商品情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から25のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記27)
前記販売促進手順は、前記割引購買者毎の割引率ランキング情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記割引率ランキング情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記26記載の記録媒体。
(付記28)
前記購買者特定手順は、前記識別情報に基づき、前記割引購買者の割引購買者グレードを特定し、
前記割引購買者グレードは、予め規定した基準に基づく前記割引購買者の割引に関する格付けであり、
前記価格情報生成手順は、前記割引購買者グレード毎に、前記割引情報及び前記購買者情報に基づき、前記推奨購買情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から27のいずれか一項に記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明によれば、利用客は、利用できる様々な割引情報を最適な状態で利用することができる。そして、最適な割引情報を可視化して提示することで、利用客の購買意欲を高めることができる。そこで、本発明の利用は、店舗等における販売の促進に有用である。
【符号の説明】
【0051】
10A、10B 購買支援装置
11 情報取得部
12 購買者特定部
13 割引情報記憶部
14 価格情報生成部
15 情報出力部
16 販売促進部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7