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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013725
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】トルクセンサ
(51)【国際特許分類】
   G01L 3/14 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
G01L3/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116042
(22)【出願日】2022-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗原 賢二
(57)【要約】
【課題】、従来に対し、他軸剛性に対してトルク剛性を低くする。
【解決手段】外周側に設けられて第1の外部機器101が接続される外周側締結部11、内周側に設けられて第2の外部機器102が接続される内周側締結部12、及び、当該外周側締結部11と当該内周側締結部12との間に設けられたセンシング部14を有するフランジ1と、フランジ1におけるセンシング部14に接合されたセンサ素子2と、フランジ1に設けられたフィン状部材3とを備え、フィン状部材3は、主面が当該フランジ1における径方向に沿って配置され、一端側がフランジ1に接続され、当該フランジ1の軸方向に延びたフィン部31を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周側に設けられて第1の外部機器が接続される外周側締結部、内周側に設けられて第2の外部機器が接続される内周側締結部、及び、当該外周側締結部と当該内周側締結部との間に設けられたセンシング部を有するフランジと、
前記フランジにおけるセンシング部に接合されたセンサ素子と、
前記フランジに設けられたフィン状部材とを備え、
前記フィン状部材は、
主面が当該フランジにおける径方向に沿って配置され、一端側が前記フランジに接続され、当該フランジの軸方向に延びたフィン部を有する
ことを特徴とするトルクセンサ。
【請求項2】
前記フィン状部材は、前記フランジに対して周方向に沿って複数設けられた
ことを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ。
【請求項3】
前記センサ素子は、対称的に配置され、
前記フィン状部材は、前記センサ素子の配置を基準として対称的に配置された
ことを特徴とする請求項2記載のトルクセンサ。
【請求項4】
前記フィン状部材は、前記フィン部を前記フランジに対して周方向に沿って複数組有する
ことを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ。
【請求項5】
前記センサ素子は、対称的に配置され、
前記フィン部は、前記センサ素子の配置を基準として対称的に配置された
ことを特徴とする請求項4記載のトルクセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トルクを検出するトルクセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
トルクセンサは、フランジに搭載されたセンサチップであるセンサ素子によって、トルク(トルク軸周りにおける加重)を検出する。このトルクセンサにおけるトルクの検知方法としては、トルク負荷以外の影響をキャンセル又は補正することでトルクのみ検知する方法が挙げられる。
【0003】
従来のトルクセンサでは、例えば図4及び図5に示すように、ディスク状のフランジ1に、外周側締結部11、内周側締結部12、スリット部13、及び、センシング部14が設けられている。
【0004】
外周側締結部11は、第1の外部機器(不図示)が締結される部位である。この外周側締結部11は、フランジ1における外周側に設けられ、フランジ1における一方の面に上記第1の外部機器が締結される。
【0005】
この外周側締結部11には、孔111が周方向に複数設けられている。孔111は、ボルト等の締結部材(不図示)の軸部を挿入可能に構成されている。そして、この孔111により、上記第1の外部機器が上記締結部材を介して外周側締結部11に締結される。
図4及び図5では、孔111は、合計8つ設けられている。
【0006】
内周側締結部12は、第2の外部機器(不図示)が締結される部位である。この内周側締結部12は、フランジ1における内周側に設けられ、フランジ1における他方の面に上記第2の外部機器が締結される。
【0007】
この内周側締結部12には、孔121が周方向に複数設けられている。孔121は、ボルト等の締結部材(不図示)の軸部を挿入可能に構成されている。そして、この孔121により、上記第2の外部機器が上記締結部材を介して内周側締結部12に締結される。
図4及び図5では、孔121は、合計8つ設けられている。
【0008】
なお、例えば、ロボットにおけるモータ等の駆動系及びロボットハンド等の負荷系のうちの一方が、第1の外部機器に相当し、当該駆動系及び当該負荷系のうちの他方が、第2の外部機器に相当する。
【0009】
スリット部13は、フランジ1における外周側締結部11と内周側締結部12と間に複数設けられた円弧状のスリットである。この複数のスリット部13は、回転対称に配置されている。図4及び図5では、スリット部13は、8つ設けられている。
このスリット部13は、トルクセンサに加えられるトルクに対する感度を向上するための部位である。
【0010】
センシング部14は、スリット部13間に設けられ、センサ素子2が設けられた部位である。図4及び図5では、センシング部14は、トルク軸(トルクセンサの軸心)に垂直な面(フランジ面)において90°毎に設けられた軸(センサ軸)を中心にして1つずつ、合計4か所設けられている。
【0011】
そして、センサ素子2は、フランジ1におけるセンシング部14に接合されている。
【0012】
一方、このトルクセンサにおける剛性に関する設計は、トルク検出精度に関わる重要な要素である(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、第1構造体と第2構造体を備えるトルクセンサにおいて、剛性に関する重要性が示されている。
【0013】
より具体的には、トルクセンサにおいて、他軸剛性(トルク軸に垂直な軸であるX軸周りのモーメント、又は、トルク軸に垂直な軸であるY軸周りのモーメントの剛性)とトルク剛性(トルク軸であるZ軸周りのモーメントの剛性)の比を大きくすることについて、常に改善が求められている。
すなわち、トルクセンサにおいて、他軸剛性に対してトルク剛性が低い場合、トルク感度の高い構造となる。また、この場合、トルクセンサは、キャンセルし切れない他軸負荷の影響による誤差も小さくできる。
【0014】
しかしながら、従来のトルクセンサでは、円板部材であるフランジの設計に限界があり、他軸剛性に対してトルク剛性を十分に低くすることができない。そのため、従来のトルクセンサでは、キャンセルし切れない他軸負荷の影響によるトルクの検出誤差が生じていた。ここで、例えば、力制御に利用されるトルクに検出誤差が生じている場合、その力制御の誤差に直結してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2020-12660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
このように、従来のトルクセンサでは、他軸剛性に対してトルク剛性を十分に低くすることができない。そして、その結果、従来のトルクセンサでは、キャンセルし切れない他軸負荷の影響によるトルクの検出誤差が生じていた。
【0017】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来に対し、他軸剛性に対してトルク剛性を低くすることが可能となるトルクセンサを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本開示に係るトルクセンサは、外周側に設けられて第1の外部機器が接続される外周側締結部、内周側に設けられて第2の外部機器が接続される内周側締結部、及び、当該外周側締結部と当該内周側締結部との間に設けられたセンシング部を有するフランジと、フランジにおけるセンシング部に接合されたセンサ素子と、フランジに設けられたフィン状部材とを備え、フィン状部材は、主面が当該フランジにおける径方向に沿って配置され、一端側がフランジに接続され、当該フランジの軸方向に延びたフィン部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、上記のように構成したので、従来に対し、他軸剛性に対してトルク剛性を低くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施の形態1に係るトルクセンサの構成例を示す斜視図である。
図2】実施の形態1に係るトルクセンサの構成例を示す模式的な側断面図である。
図3】実施の形態1に係るトルクセンサの別の構成例を示す模式的な上面図である。
図4】従来のトルクセンサの構成例を示す斜視図である。
図5】従来のトルクセンサの構成例を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1及び図2は実施の形態1に係るトルクセンサの構成例を示す図である。
トルクセンサは、トルクを検出する。このトルクセンサは、図1及び図2に示すように、フランジ1、センサ素子2、フィン状部材3、及び、演算部4(不図示)を備えている。
【0022】
フランジ1は、例えばステンレスにより構成される。
図1及び図2に示すフランジ1は、軸心に孔を有するディスク状部材である。このフランジ1は、図1及び図2に示すように、外周側締結部11、内周側締結部12、スリット部13、及び、センシング部14を有している。
【0023】
外周側締結部11は、第1の外部機器101が締結される部位である。この外周側締結部11は、フランジ1における外周側に設けられ、フランジ1における一方の面に上記第1の外部機器101が締結される。
なお、図1では、第1の外部機器101の図示を省略している。
【0024】
この外周側締結部11には、孔111が周方向に複数設けられている。孔111は、ボルト等の締結部材5の軸部を挿入可能に構成されている。そして、この孔111により、上記第1の外部機器101が上記締結部材5を介して外周側締結部11に締結される。図1及び図2では、孔111は、合計8つ設けられている。
なお、図1では、孔111に挿入される締結部材5の図示を省略している。
【0025】
内周側締結部12は、第2の外部機器102が締結される部位である。この内周側締結部12は、フランジ1における内周側に設けられ、フランジ1における一方の面に上記第2の外部機器102が締結される。
なお、図1では、第2の外部機器102の図示を省略している。
【0026】
この内周側締結部12には、孔121が周方向に複数設けられている。孔121は、ボルト等の締結部材5の軸部を挿入可能に構成されている。そして、この孔121により、上記第2の外部機器102が上記締結部材5を介して内周側締結部12に締結される。図1及び図2では、孔121は、合計8つ設けられている。
なお、図1では、孔121に挿入される締結部材5の図示を省略している。
【0027】
なお、例えば、ロボットにおけるモータ等の駆動系及びロボットハンド等の負荷系のうちの一方が、第1の外部機器101に相当し、当該駆動系及び当該負荷系のうちの他方が、第2の外部機器102に相当する。
【0028】
スリット部13は、フランジ1における外周側締結部11と内周側締結部12と間に複数設けられた円弧状のスリットである。この複数のスリット部13は、回転対称に配置されている。図1及び図2では、スリット部13は、8つ設けられている。
このスリット部13は、トルクセンサに加えられるトルクに対する感度を向上するための部位である。
【0029】
センシング部14は、スリット部13との間に設けられ、センサ素子2が設けられた部位である。図1及び図2では、センシング部14は、トルク軸(トルクセンサの軸心)に垂直な面(フランジ面)において90°毎に設けられた軸(センサ軸)を中心にして1つずつ、合計4か所設けられている。
【0030】
なお、図1及び図2に示すフランジ1の構成は一例であり、フランジ1の構成はこれに限らない。すなわち、フランジ1は、外周側締結部11、内周側締結部12、及び、センシング部14を有するフランジであればよい。
【0031】
センサ素子2は、フランジ1におけるセンシング部14に接合されている。このセンサ素子2は、外部からのせん断応力に応じた信号を出力する。センサ素子2としては、例えば半導体歪ゲージ又は金属歪ゲージを用いることができる。
なお、図1及び図2では、センサ素子2は、対称的に配置されている。
【0032】
フィン状部材3は、フランジ1に設けられた部材である。図1及び図2では、フィン状部材3がフランジ1とは別体に構成された場合を示している。また、図1では、フィン状部材3がフランジ1に対して周方向に沿って8つ設けられている。
このフィン状部材3は、図1に示すように、フィン部31、及び、締結板部32を有している。
【0033】
フィン部31は、主面がフランジ1における径方向に沿って配置され、一端側が当該フランジ1に接続され、当該フランジ1の軸方向に延びた板状の部位である。
また、図1及び図2では、フィン部31は、幅が、フランジ1における外周側端部から内周側端部までの幅に相当する幅に構成されている。また、図1及び図2では、フィン部31の一端側は、締結板部32を介してフランジ1に接続されている。
また、図1及び図2では、1つのフィン状部材3に対してフィン部31が1つ設けられている。
【0034】
締結板部32は、フィン部31をフランジ1に接続するための板状の部位である。この締結板部32は、一端がフィン部31の一端に連結され、また、外周側締結部11の孔111及び内周側締結部12の孔121に対向する箇所には、孔321が設けられている。図1及び図2では、締結板部32の主面が、フィン部31の主面に対して垂直(略垂直の意味を含む)であり、且つ、フランジ1の面に対して水平(略垂直の意味を含む)に配置されている。また、孔321は、ボルト等の締結部材5の軸部を挿入可能に構成されている。また、図1及び図2では、孔321は、外周側締結部11側と内周側締結部12側に1つずつ設けられている。
そして、この孔321により、第1の外部機器101の外周側締結部11への締結及び第2の外部機器102の内周側締結部12への締結に伴って、締結板部32がフランジ1に締結される。
【0035】
また、図1及び図2では、締結板部32は、フランジ1における外周側締結部11及び内周側締結部12に対向し、スリット部13には対向しないように構成されている。
また、図1及び図2では、締結板部32は、フィン部31に対し、センサ素子2とは反対側に配置されている。
【0036】
なお、図1及び図2では、フィン状部材3が、センサ素子2の配置を基準として対称的に配置されている。すなわち、図1及び図2では、フィン状部材3が、センサ素子2間に配置されている。図1及び図2の例では、フィン状部材3が、センサ素子2間に2つずつ配置された場合を示している。
【0037】
演算部4は、センサ素子2により出力された信号に基づいて、トルクを演算する。この演算部4による演算方法については、既存の演算方法を用いることが可能であり、その説明を省略する。
なお、演算部4は、システムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路、又はメモリ等に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により実現される。
【0038】
次に、図1及び図2に示す実施の形態1に係るトルクセンサによる効果について説明する。
ここで、円板部材であるフランジ1のみでは、他軸剛性に対してトルク剛性を十分に低くすることができない。
【0039】
これに対し、仮に、フランジ1に対し、フランジ1における径方向に垂直な方向(フランジ面内)での厚みが小さいフィン状の部材を配置した場合には、フランジ1のみの場合に対し、トルク剛性は比較的落ちる。
一方、仮に、フランジ1に対し、フランジ1における軸方向での厚みが大きいフィン状の部材を配置した場合には、フランジ1のみの場合に対し、他軸剛性は比較的落ちない。
【0040】
以上から、フランジ1に対し、フランジ1における径方向に垂直な方向(フランジ面内)での厚みが小さく、且つ、フランジ1における軸方向での厚みが大きいフィン状の部材を配置することで、フランジ1のみの場合に対し、トルク剛性は比較的落ちるものの、他軸剛性は比較的落ちない構成を実現でき、すなわち、他軸剛性をトルク剛性に対して高くすることができる。
【0041】
そこで、図1及び図2に示す実施の形態1に係るトルクセンサでは、フランジ1に対し、主面がフランジ1における径方向に沿って配置され、当該フランジ1の軸方向に延びたフィン部31を有するフィン状部材3が追加されている。これにより、この実施の形態1に係るトルクセンサでは、従来に対し、他軸剛性に対してトルク剛性を低くすることが可能となる。その結果、実施の形態1に係るトルクセンサでは、従来に対し、トルクの検出誤差を抑制可能となる。
【0042】
また、フランジ1にフィン状部材3が追加されることで、センサ素子2のねじれを抑制することが可能となる。すなわち、フランジ1にフィン状部材3が追加されることで、他軸負荷による変形量が小さくなるため、フランジ1において外周側と内周側とで軸方向における高低差を抑制可能であり、これにより、センサ素子2のねじれが抑制される。
また、図1及び図2に示すように、センサ素子2が対称的に配置され、フィン状部材3がセンサ素子2の配置を基準として対称的に配置されることで、全てのセンサ素子2に対して均一にねじれを抑制することが可能となる。
【0043】
なお、図1及び図2では、フィン部31は、幅が、フランジ1における外周側端部から内周側端部までの幅に相当する幅に構成された場合を示した。しかしながら、フィン部31の幅はこれに限らない。なお、このフィン部31では、外周側締結部11の孔111に取り付けられた締結部材5と内周側締結部12の孔121に取り付けられた締結部材5との間に対向する部分が上記の効力を発揮するため、それ以外の部分については上記の効力を発揮しない。
【0044】
また、図1及び図2では、フィン状部材3がフランジ1に対して周方向に沿って複数設けられた場合を示した。しかしながら、これに限らず、例えば図3に示すように、フィン状部材3は、フィン部31をフランジ1に対して周方向に沿って複数組有するように構成されていてもよい。図3では、8個のフィン部31を有するフィン状部材3が示されている。なお、図3では、センサ素子2,スリット部13、孔111,121、及び、締結板部32の図示を省略している。
【0045】
また、図1及び図2では、フィン状部材3がフランジ1とは別体に構成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、フィン状部材3はフランジ1と一体に構成されていてもよい。
すなわち、この場合には、フィン状部材3に対し、締結板部32は不要である。
【0046】
以上のように、この実施の形態1によれば、トルクセンサは、外周側に設けられて第1の外部機器101が接続される外周側締結部11、内周側に設けられて第2の外部機器102が接続される内周側締結部12、及び、当該外周側締結部11と当該内周側締結部12との間に設けられたセンシング部14を有するフランジ1と、フランジ1におけるセンシング部14に接合されたセンサ素子2と、フランジ1に設けられたフィン状部材3とを備え、フィン状部材3は、主面が当該フランジ1における径方向に沿って配置され、一端側がフランジ1に接続され、当該フランジ1の軸方向に延びたフィン部31を有する。これにより、実施の形態1に係るトルクセンサは、従来に対し、他軸剛性に対してトルク剛性を低くすることが可能となる。
【0047】
また、この実施の形態1によれば、フィン状部材3は、フランジ1に対して周方向に沿って複数設けられていてもよい。これにより、実施の形態1に係るトルクセンサは、他軸剛性に対してトルク剛性をより低くすることが可能となる。
また、この実施の形態1によれば、上記構成において、センサ素子2は、対称的に配置され、フィン状部材3は、センサ素子2の配置を基準として対称的に配置されていてもよい。これにより、実施の形態1に係るトルクセンサは、全てのセンサ素子2に対して均一にねじれを抑制することが可能となる。
【0048】
また、この実施の形態1によれば、フィン状部材3は、フィン部31をフランジ1に対して周方向に沿って複数組有していてもよい。これにより、実施の形態1に係るトルクセンサは、他軸剛性に対してトルク剛性をより低くすることが可能となる。
また、この実施の形態1によれば、上記構成において、センサ素子2は、対称的に配置され、フィン部31は、センサ素子2の配置を基準として対称的に配置されていてもよい。これにより、実施の形態1に係るトルクセンサは、全てのセンサ素子2に対して均一にねじれを抑制することが可能となる。
【0049】
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 フランジ
2 センサ素子
3 フィン状部材
4 演算部
5 締結部材
11 外周側締結部
12 内周側締結部
13 スリット部
14 センシング部
31 フィン部
32 締結板部
101 第1の外部機器
102 第2の外部機器
111 孔
121 孔
321 孔
図1
図2
図3
図4
図5