(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137379
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】表示装置、サーバ装置及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/441 20110101AFI20240927BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240927BHJP
G10K 15/04 20060101ALI20240927BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240927BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N21/441
H04N21/431
G10K15/04 302F
G09G5/00 530T
G09G5/37 600
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048881
(22)【出願日】2023-03-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-22
(71)【出願人】
【識別番号】500198966
【氏名又は名称】ラディウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】香田 進
【テーマコード(参考)】
5C164
5C182
5D208
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SC11S
5C164UA42S
5C164UA43S
5C164UB61P
5C164UB81P
5C164UD32S
5C164YA11
5C164YA19
5C182AB01
5C182AB02
5C182AB14
5C182BA01
5C182BC11
5C182CC21
5C182DA65
5D208DC01
(57)【要約】
【課題】コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を向上させる。
【解決手段】表示装置(20)は、表示部(25)を備える表示装置(20)であって、コンテンツに関連付けられた識別コードを、前記識別コードの入力画面に入力するための入力部(24)と、入力された前記識別コードを用いた認証が行われて、当該表示装置(20)において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかにおいて、前記コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる制御部(21)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える表示装置であって、
コンテンツに関連付けられた識別コードを、前記識別コードの入力画面に入力するための入力部と、
入力された前記識別コードを用いた認証が行われて、当該表示装置において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかにおいて、前記コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる制御部と、
を備える、表示装置。
【請求項2】
前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声は、
前記コンテンツの歌手若しくは演奏者、又は前記コンテンツに登場する出演者若しくはキャラクターの画像又は音声である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記識別コードを用いた認証が解除されて、当該表示装置において前記コンテンツの利用が不可能となった場合に、前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声の出力を停止させる、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、
当該表示装置において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記アプリケーションの操作画面のスキンを、前記コンテンツに関連付けられたスキンに変更する、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、
1又は複数の前記識別コードを用いた認証が行われて、出力され得る画像又は音声が複数存在する場合に、前記入力部に対するユーザ操作によって指定された1又は複数の画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記コンテンツは、複数種類の前記識別コードに関連付けられており、
前記制御部は、
前記識別コードの種類に応じた画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記識別コードには、有効期限が設定されており、
前記制御部は、
前記有効期限に関する情報を含む画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる、請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項8】
コンテンツに関連付けられた識別コードと、当該識別コードの送信元である表示装置及び前記表示装置の画面サイズを特定する情報とを取得する取得部と、
前記識別コードを用いた認証が行われた後に、前記コンテンツに関連付けられた画像であって、前記表示装置の画面サイズに応じた画像を、前記表示装置にインストールされたアプリケーションであって、前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーション上において表示可能となるように前記表示装置に送信する通信部と、
を備える、サーバ装置。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の表示装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記入力部及び前記制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【請求項10】
請求項8に記載のサーバ装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記取得部及び前記通信部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、サーバ装置及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定のコンテンツに関連付けられた識別コードを、ユーザが保有する表示装置に入力し、識別コードを用いた認証が行われた場合に、当該表示装置にコンテンツをダウンロードして再生可能とするサービスが従来技術として知られている。特許文献1には、シリアル番号を入力して補完音楽ファイルをユーザ用端末装置にダウンロードする情報提供システム、及びこの情報提供システムが映像情報の提供にも適用可能なことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述のような従来技術においては、コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を向上させることのできる余地がある。
【0005】
本発明の一態様は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、表示部を備える表示装置であって、コンテンツに関連付けられた識別コードを、前記識別コードの入力画面に入力するための入力部と、入力された前記識別コードを用いた認証が行われて、当該表示装置において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかにおいて、前記コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる制御部と、を備える。
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るサーバ装置は、コンテンツに関連付けられた識別コードと、当該識別コードの送信元である表示装置及び前記表示装置の画面サイズを特定する情報とを取得する取得部と、前記識別コードを用いた認証が行われた後に、前記コンテンツに関連付けられた画像であって、前記表示装置の画面サイズに応じた画像を、前記表示装置にインストールされたアプリケーションであって、前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーション上において表示可能となるように前記表示装置に送信する通信部と、を備える。
【0008】
本発明の各態様に係る表示装置及びサーバ装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記表示装置又はサーバ装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記表示装置又はサーバ装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】システムの機能的構成を示すブロック図の一例である。
【
図2】サーバ装置の記憶部が格納するテーブルの一例である。
【
図3】システムの処理例に係る処理の流れを示すシーケンス図の一例である。
【
図4】アプリケーションにおける識別コードの入力画面及びコンテンツの一覧画面の一例である。
【
図6】入力画面において出力される画像をユーザが選択及び設定する手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0012】
〔1.システム1の構成例〕
図1は、本開示に係るシステム1の機能的構成を示すブロック図の一例である。システム1は、任意のコンテンツに含まれる映像を、サーバ装置10から表示装置(外部装置)20に送信し、映像を再生するためのシステムである。多くの場合、コンテンツに含まれる1チャンネル以上の音声(音楽)が映像に関連付けられており、表示装置20においては、映像と並行して音声が再生される。
【0013】
システム1は、サーバ装置10及び1又は複数の表示装置20を備えている。サーバ装置10は、コンテンツを供給するサーバとして機能する装置であって、制御部11、記憶部12及び通信部13を備えている。
【0014】
制御部11は、サーバ装置10全体を統括する制御装置であって、取得部111を備えている。取得部111は、コンテンツに関連付けられた識別コードと、当該識別コードの送信元である表示装置20を特定する情報とを取得する。本開示においては、前述の映像を含むコンテンツのことを、単に「映像コンテンツ」とも呼称する。但し、コンテンツに映像が含まれていることは必須ではなく、音声のみが含まれる構成であってもよい。また、コンテンツには、メインのコンテンツである映像又は音声に付随して、後述するアプリケーションの起動画面等において出力される、別の画像及び音声の一方又は双方が関連付けられている。
【0015】
また、識別コードとは、コンテンツを特定するための英数字及び記号等を含むシリアルコード(シリアル番号)である。識別コードは、有償で販売される構成であってもよいし、無償で提供される構成であってもよい。詳細は後述するが、複数のコンテンツに単一の識別コードが関連付けられていてもよい。これは、ユーザが単一の識別コードを表示装置20に入力することによって、複数のコンテンツをダウンロードすることが可能となることを意味している。また、単一のコンテンツが複数種類の識別コードに関連付けられていてもよい。
【0016】
記憶部12は、各種情報を記憶する記憶装置であって、例えばコンテンツと識別コードとの対応関係を示すテーブルを格納する。制御部11は、前記テーブルを参照して、取得部111が取得した識別コードを用いた認証を行う。別の側面から言えば、認証とは、取得部111が取得した識別コードが正当なものであることを判定する処理である。
【0017】
通信部13は、制御部11による制御に基づいて、表示装置20等との通信処理を行うインターフェースである。例えば通信部13は、映像コンテンツを表示装置20に送信する。通信部13は、映像をストリーミング送信によって表示装置20に送信してもよいし、表示装置20でチャンクデータとして記憶されるように一括して送信してもよい。表示装置20におけるストリーミング受信は、ダウンロードの一種である。なお、表示装置20が記憶部22に記憶した映像を再生し、ストリーミング受信が生じない場合においても、映像の再生前には、識別コードを用いた認証が行われる。
【0018】
また、サーバ装置10と表示装置20との間において送信される前記映像等のデータは、暗号化された上で送信されて、受信した装置側で復号される構成が望ましい。
【0019】
表示装置20は、映像出力及び音声出力が可能な装置であって、例えばスマートフォン、タブレット、パソコン、テレビ又はゲーム機等として実現され得る。表示装置20は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24及び表示部25を備えている。
【0020】
制御部21は、表示装置20全体を統括する制御装置であって、表示制御部211を備えている。表示制御部211は、表示部25における画面表示に関する制御を行う。表示制御部211は、例えばサーバ装置10から表示装置20に入力された映像を表示部25に表示させる。また、表示装置20には、映像及び音声を再生するためのアプリケーションがインストールされており、識別コードの入力は、前記アプリケーション上において表示制御部211が表示する入力画面において行われる。また、表示制御部211は、前記アプリケーションが起動するときに起動画面を表示する処理を行う。
【0021】
記憶部22は、各種の情報を記憶する記憶装置であって、例えば既に認証された識別コード、及び当該識別コードに関連付けられているコンテンツを特定する情報を格納する。ここで、コンテンツを特定する情報とは、例えばコンテンツのIDであってもよいし、コンテンツに関連付けられている識別コードであってもよい。また、記憶部22は、映像及び音声を再生するためのアプリケーションのデータを格納する。
【0022】
通信部23は、制御部21による制御に基づいて、サーバ装置10等との通信処理を行うインターフェースである。例えば通信部23は、入力部24を介してユーザに選択されたコンテンツを特定する情報をサーバ装置10に送信する。
【0023】
入力部24は、表示装置20に対してユーザが情報の入力を行うための部材であって、例えばキーボード若しくはその他のボタン、又はマウスとして実現され得る。また、入力部24は、表示装置20本体とは別機器のリモコン又はコントローラ等であってもよい。ユーザは、入力部24を介して、識別コード等の入力操作、及び各種の選択操作を行う。なお、入力部24と表示部25とが一体のタッチパネルとして実現される構成であってもよい。
【0024】
また、
図1に示すように、入力部24は、画像を撮影するカメラ241を備えていてもよい。また、識別コードを示す二次元コードをカメラ241によって読み取り可能な構成であってもよい。これにより、ユーザが識別コードを入力する手間を低減することができる。
【0025】
表示部25は、表示制御部211による制御に基づいて、映像、文字列又はオブジェクト等を表示する表示パネルである。
【0026】
なお、システム1が備える単一の部材の機能が、別の複数の部材によって実現されてもよく、システム1が備える複数の部材の機能が、別の単一の部材によって実現されてもよい。例えば、システム1が複数のサーバ装置10を備えていてもよいし、前述した識別コードの認証が、サーバ装置10とは別の認証装置において行われる構成であってもよい。また、システム1が備える一部の部材が、サーバ装置10又は表示装置20から着脱可能な構成であってもよい。
【0027】
〔2.認証用テーブル例〕
続いて、サーバ装置10の記憶部12が格納する前述のテーブルについて、具体例を挙げて説明する。
図2の表31は、は、コンテンツと識別コードとの対応関係を示すテーブルの一例を示す表である。
【0028】
例えば表31は、映像コンテンツAが、チャンネルA1~A3の映像を含んでいること、及び映像コンテンツBが、チャンネルB1~B3の映像を含んでいること等を示している。また、「識別コード」欄の値は、対応するチャンネルの映像を表示装置20にダウンロードするために、何れの識別コードを用いた認証が必要であるのかを示している。例えばチャンネルA3の映像を表示装置20にダウンロードするためには、識別コード「AAABBB222」又は「AAABBB333」等を用いた認証を要し、識別コード「AAABBB111」を用いた認証を行ったとしても、チャンネルA3の映像はダウンロードすることができない。
【0029】
また、コンテンツは、複数種類の識別コードに関連付けられており、且つ、識別コードの種類毎に規定された1又は複数チャンネルの映像を含んでいる場合がある。表示装置20においては、任意のチャンネルの映像をユーザが選択して再生させることができる。例えば映像コンテンツAは、チャンネルA1及びA2の映像のみをダウンロード可能とするための第1の種類の識別コードと、チャンネルA1~A3の映像をダウンロード可能とするための第2の種類の識別コードとに関連付けられている。
【0030】
また、単一の識別コードが複数のコンテンツに関連付けられていてもよく、前記複数のコンテンツのうち、少なくとも何れかは複数チャンネルの映像を含んでいてもよい。例えば識別コード「AAABBB333」を用いた認証が行われた場合、当該識別コードの送信元である表示装置20においては、映像コンテンツAと映像コンテンツBとがダウンロード可能となる。なお、実際の識別コードは、
図2に例示するものよりも複雑な文字列であることが望ましい。
【0031】
また、或るコンテンツに含まれる各チャンネルの映像は、同一であってもよいし、同一内容で映像フォーマット又はビットレートのみが異なる構成であってもよいし、内容が互いに異なっていてもよい。少なくとも各チャンネルの映像が互いに同一である場合、通常は、各映像に関連付けられている音声の内容、又は当該音声の音声フォーマット若しくはビットレートが互いに異なる。一態様において、或るコンテンツに含まれる各チャンネルの映像のうち、少なくとも何れか2つの映像が互いに異なり、且つ当該2つの映像に関連付けられている音声が互いに異なっていてもよい。
【0032】
また、一態様において、或るコンテンツに含まれる各チャンネルの映像のうち、少なくとも何れか2つのチャンネルの映像が、特定の被写体の一部又は全部を互いに異なる位置から撮影した映像であり、各撮影位置に対応する音声にそれぞれ関連付けられている構成であってもよい。ここで、撮影位置に対応する音声とは、例えば当該撮影位置において集音された音声、又は前記集音された音声を再現した音声である。また、撮影位置に対応する音声は、Dolby Atmos(登録商標)、Auro-3D(登録商標)、360 Reality Audio(登録商標)又は空間オーディオ等のイマーシブオーディオであってもよい。
【0033】
これにより、例えばコンテンツが歌手のライブ映像である場合、チャンネル毎に、互いに異なる座席の位置から見た映像と、当該位置において聞こえる音声とを再現することが可能となる。また、例えば或るチャンネルの映像が、被写体の全部としての歌手グループ全員を撮影した映像であり、他のチャンネルの映像が、前記被写体の一部として歌手グループの一員を撮影した映像であってもよい。
【0034】
また、一態様において、被写体である歌手に近い座席の位置から見たときのチャンネルの映像を再生可能とするための識別コードの販売価格は、遠い座席の位置から見たときのチャンネルの映像だけを再生可能とするための識別コードの販売価格よりも高い構成であってもよい。
【0035】
また、表32は、識別コードと、当該識別コードを用いた認証によって登録された表示装置20との対応関係を示すテーブルの一例である。
【0036】
表32において「登録台数」欄の値の分母は、対応する識別コードを用いた認証によって、最大何台の表示装置20を登録することが可能であるのかを示している。また、表示装置20の「登録」とは、識別コードの送信元である表示装置20を、当該識別コードに関連付けられたコンテンツをダウンロードすることができる表示装置20として記憶することを意味している。また、前記分母が2以上の場合もあることに示されるように、単一の識別コードを複数の表示装置20の各々に入力し、その各表示装置20においてコンテンツのダウンロードが可能となる構成であってもよい。
【0037】
また、「登録台数」欄の値の分子は、対象となる識別コードを用いた認証によって、現時点において何台の表示装置20が登録されているのかを示している。例えば識別コード「AAABBB111」の場合、最大の台数である3台の表示装置20が既に登録されているため、他の新たな表示装置20に識別コード「AAABBB111」を入力したとしても、当該表示装置20は登録されない。また、表示装置20の入力部24を介した操作等によって、当該表示装置20の登録を解除することが可能な構成であることが望ましい。これにより、或る識別コードを用いて登録可能な台数に達した場合であっても、コンテンツをダウンロード可能とする表示装置20を切り替えることができる。
【0038】
また、「登録済み表示装置」欄の値は、個別の表示装置20を一意に特定するためのMACアドレス等の値であって、対応する識別コードを用いた認証によって登録されている表示装置20を示している。
【0039】
このように、サーバ装置10の記憶部12は、認証された1又は複数の識別コードと、1又は複数の表示装置20を特定する情報とを関連付けて記憶する。また、表示装置20を特定する情報を取得部111が取得した場合には、記憶部12に記憶された識別コードであって、表示装置20を特定する情報に関連付けられた識別コードを用いて、認証に関する処理を実行する。ここで、前記認証に関する処理には、例えばサーバ装置10単体による認証、或いは前述した別の認証装置を用いた認証が含まれ得る。
【0040】
なお、識別コードには有効期限が設定されている構成であってもよい。前記の構成において、記憶部12は、識別コードに関連付けて、当該識別コードの有効期限を記憶する。また、例えば前記有効期限は、識別コードが最初に認証に用いられたときからの期間によって定められていてもよいし、識別コードが有効ではなくなる日時が予め定められていてもよい。また、単一の識別コードに対して、互いに異なる有効期限がコンテンツ毎に設定されていてもよいし、チャンネル毎に設定されていてもよい。また、コンテンツがリアルタイムのライブ映像又は収録されたライブ映像である場合、識別コードは、ライブ配信中に限り有効である構成であってもよい。
【0041】
〔3.システム1の処理例〕
続いて、システム1が実行する処理の流れについて一例を挙げて説明する。本例においては、前述の識別コードの入力、並びに後述する映像及び音声の再生は、表示装置20にインストールされたアプリケーションを用いて行われるものとして説明する。
図3は、本例に係る処理の流れを示すシーケンス図の一例である。
【0042】
S101(ステップS101)において、表示装置20の表示制御部211は、識別コードの入力画面を表示部25に表示させる。
【0043】
図4の画面51は、前記アプリケーションの画面であって、識別コードの入力画面の一例を示している。なお、この画面51の例では、コンテンツに関連付けられた画像は表示されていない。画面51において、入力フォーム52及び53は、識別コードを入力する入力フォームである。
【0044】
画面51の例において、コンテンツは、ライブ等のイベントの映像であり、入力フォーム52は、前記イベントを特定する文字列を入力するフォームである。入力フォーム52に入力される「イベントコード」は、イベント毎に共通の値であってもよい。また、入力フォーム53は、個々に互いに異なる「シリアルコード」を入力するフォームである。
【0045】
入力フォーム52及び53に例示するように、単一の識別コードは、2以上の文字列を含む構成であってもよいし、例えば前述の「イベントコード」と「シリアルコード」とのうち、「シリアルコード」のみを識別コードとして取り扱う構成であってもよい。
【0046】
また、このような本開示の構成によれば、画面51に例示するように、ユーザがコンテンツをダウンロードするときに、個人情報を入力すること及び会員登録を行うことを必ずしも要しない。
【0047】
S102において、制御部21は、入力部24を介してユーザに入力された識別コードを取得する。
【0048】
S103において、制御部21は、入力された識別コードと、自装置を特定する情報とを、通信部23を介してサーバ装置10に送信する。前記自装置を特定する情報には、表示装置20における表示部25の画面サイズを特定する情報が含まれる。画面サイズを特定する情報として、表示装置20の機種を特定する情報が用いられてもよい。画面51の例においては、ボタン54が押下された場合に、本ステップS103の処理が実行される。
【0049】
S104において、サーバ装置10の取得部111は、通信部13を介して受信した各情報を取得し、制御部11は、識別コードを用いた認証を行う。認証が成功した場合、続いてS105の処理が実行される。また、制御部11は、識別コードの送信元である表示装置20を、当該識別コードに関連付けて、
図2の表32に例示するように「登録済み表示装置」として記憶部12に登録する。
【0050】
S105において、制御部11は、認証に用いられた識別コードに関連付けられたコンテンツの映像及び音声を表示装置20に送信する。また、認証に用いられた識別コードに関連付けられたコンテンツ、或いは当該コンテンツに含まれるチャンネルの映像が複数存在する場合、最初にデフォルトとして送信されるチャンネルの映像が規定されていてもよい。また、制御部11は、コンテンツに関連付けられている画像及び音声を表示装置20に送信する。前記画像及び音声は、表示装置20の記憶部22に記憶される。また、前記コンテンツに関連付けられている画像は、表示装置20の画面サイズに応じた画像であってもよい。例えば制御部11は、表示装置20がパソコンである場合には、横長の画像を表示装置20に送信し、表示装置20がスマートフォンである場合には、縦長の画像を表示装置20に送信してもよい。また、画像は、画像の一部又は全部が動くGIF画像等であってもよい。
【0051】
なお、識別コードを用いた認証が成功しなかった場合、制御部11は、映像及び音声を送信することなく、認証が成功しなかったことを示す旨の情報を表示装置20に送信する。ここで、識別コードを用いた認証が成功しない場合とは、識別コードに誤りがある場合、又は登録台数が上限に達している場合が挙げられる。
【0052】
S106において、表示装置20の表示制御部211が、通信部23が受信したコンテンツの映像を表示部25に表示させる処理を行う。即ち、表示制御部211は、識別コードを用いた認証が行われた場合に、サーバ装置10から送信された、コンテンツに含まれる映像を表示部25に表示させる。併せて制御部21は、当該コンテンツに含まれる音声の再生を行う。また、制御部21は、認証が成功した識別コードに関連付けられた当該コンテンツを特定する情報を記憶部22に記憶する。
【0053】
S107において、表示制御部211は、コンテンツの映像が最後まで再生された場合に、又はユーザ操作に応答して、コンテンツの映像を表示部25に表示させる処理を終了させる。そして、制御部21は、ユーザ操作に応じて、映像及び音声を再生するためのアプリケーションを終了させる。
【0054】
S108において、制御部21は、ユーザ操作に応答して、前記アプリケーションを起動させる。また、表示制御部211は、前記アプリケーションの起動中に起動画面を表示させる。また、制御部21は、起動画面において、コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる。
【0055】
図5の画面60は、本ステップS108において表示部25に表示される起動画面の一例を示している。画面60においては、起動画面として、コンテンツに関連付けられている画像が画面全体に表示されている。ここで、画面60に含まれる人物61は、映像コンテンツに登場する出演者である。また、吹き出し62に記載の「こんにちは!」というセリフは、図示しない表示装置20のスピーカーから、制御部21によって人物61の声で音声出力されるセリフを示している。広義には、起動画面、或いは後述のように識別コードの入力画面において出力される、コンテンツに関連付けられた画像又は音声は、前記コンテンツの歌手若しくは演奏者、又は前記コンテンツに登場する出演者若しくはキャラクターの画像又は音声であってもよい。これにより、例えばユーザが好む歌手の画像を表示してアプリケーションを使用することの興趣性を更に向上させると共に、前記コンテンツの再生を促すことができる。
【0056】
また、画面60に含まれるテキスト63は、前記コンテンツの識別コードに設定された有効期限を含んでいる。広義には、制御部21は、前記有効期限に関する情報を含む画像又は音声を、起動画面、及び識別コードの入力画面のうち少なくとも何れかに出力させてもよい。これにより、コンテンツが再生可能な期限をユーザに認識させることに寄与する。
【0057】
また、希少性を高めるため、コンテンツに関連付けられている画像又は音声は、当該コンテンツの再生に用いられる専用のアプリケーション上においてのみ出力可能な構成が望ましい。例えば前記構成は、コンテンツに関連付けられている画像又は音声が、アプリケーションで用いられるデータとして記憶部22に格納されることによって実現される。別の側面から言えば、サーバ装置10の通信部13は、識別コードを用いた認証が行われた後に、コンテンツに関連付けられた画像又は音声を、表示装置20にインストールされたアプリケーションであって、コンテンツの再生を行うためのアプリケーション上においてのみ出力可能となるように表示装置20に送信する構成であってもよい。
【0058】
なお、S107において表示制御部211がコンテンツの映像を表示部25に表示させる処理を終了させたのちに、制御部21がアプリケーションを一旦終了させる処理を行うことは必須ではなく、前記映像を表示部25に表示させる処理の終了に続いてS109の処理が実行されてもよい。
【0059】
S109において、表示制御部211は、識別コードの入力画面を表示部25に表示させる。また、制御部21は、識別コードの入力画面において、コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる。
図5の画面64は、本ステップS109において表示部25に表示される入力画面の一例を示している。画面64には、映像コンテンツに登場する出演者である人物65a~65dが含まれている。画面64においては、人物65a~65dの画像が壁紙として表示されており、前述の入力フォーム52等も画面に含まれている。
【0060】
また、制御部21は、画面64においても、表示装置20のスピーカーから人物65a~65dの何れかの人物等の声でセリフを出力させてもよいし、有効期限に関する情報を画面64に含ませてもよい。画面64において、識別コードの入力が行われた場合、当該識別コードについて、S102からの処理が繰り返される。
【0061】
なお、起動画面及び入力画面に、コンテンツに関連付けられた画像が表示されることは必須ではなく、コンテンツに関連付けられた音声のみが出力される構成であってもよい。
【0062】
また、制御部21は、起動画面と入力画面とのうち何れか一方に限り、コンテンツに関連付けられた画像又は音声を出力させる構成であってもよい。
【0063】
以上、説明したように、本実施形態に係る制御部21は、入力された識別コードを用いた認証が行われて、表示装置20においてコンテンツの利用が可能となった場合に、起動画面と入力画面とのうち少なくとも何れかにおいて、前記コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる処理を行う。
【0064】
以上、
図3のシーケンス図に基づく処理の流れについて説明した。本例の構成によれば、コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を向上させることができる。
【0065】
〔4.付記事項〕
コンテンツに関連付けられた画像及び音声がS105において表示装置20の記憶部22に保存される構成に限定されず、表示装置20が前記画像及び音声を出力する直前にAPI等を用いてサーバ装置10から取得する構成であってもよいし、一定期間毎にサーバ装置10による認証が必要な構成であってもよい。
【0066】
また、S101及びS102の処理に代えて、表示制御部211が、認証された識別コードに関連付けられているコンテンツの一覧を表示部25に表示させて、制御部21が、前記一覧に含まれるコンテンツのうち入力部24を介して選択されたコンテンツを特定してもよい。この場合、S103において、通信部23は、自装置である表示装置20を特定する情報と、選択されたコンテンツを特定する情報とをサーバ装置10に送信する。また、S104において、サーバ装置10の制御部11は、特定された表示装置20が、選択されたコンテンツに関連付けられた識別コードを用いて登録されていることを認証する。前記の構成によれば、一度認証に成功した識別コードを入力部24に再度入力する必要が無く、ユーザの手間を低減することができる。
【0067】
図4の画面56は、前述のアプリケーションの画面であって、認証された識別コードに関連付けられているコンテンツの一覧画面の一例を示している。前記画面においては、ボタン57に例示するように、最初に再生するチャンネルを直接指定可能な構成であってもよい。
【0068】
また、各チャンネルの映像には、一定又は任意の時間間隔で複数のチャプターが設定されていて、リスト内からユーザに選択されたチャプターの先頭に再生位置をジャンプさせることが可能な構成であってもよい。表示装置20が映像をダウンロードして記憶する場合に限らず、ストリーミング受信する場合においても同様である。前記構成は、サーバ装置10の制御部11が、記憶部12が記憶するチャプターのリストを示す情報を表示装置20に送信し、表示装置20の制御部21が、ユーザに選択されたチャプターの映像を記憶部22から読み出すか、サーバ装置10からストリーミング受信することによって実現される。
【0069】
また、起動画面及び入力画面において出力される画像又は音声は、直近に認証された識別コードに対応するもの、即ち直近に認証された識別コードに関連付けられたコンテンツに関連付けられた画像又は音声であってもよい。或いは、既に認証された何れかの識別コードに対応する画像又は音声が、ランダム、曜日ごと、又は日替わり等で出力されてもよい。また、表示装置20において直近に再生されたコンテンツ、又は再生頻度が高いコンテンツに関連付けられた画像又は音声が起動画面及び入力画面において表示されてもよい。
【0070】
また、既に認証された何れかの識別コードに対応する画像又は音声のうち、起動画面又は入力画面において出力される画像又は音声をユーザが選択可能な構成であってもよい。前記の構成において、制御部21は、1又は複数の識別コードを用いた認証が行われて、出力され得る画像又は音声が複数存在する場合に、入力部に対するユーザ操作によって指定された1又は複数の画像又は音声を、起動画面と入力画面とのうち少なくとも何れかに出力させる処理を行う。これにより、ユーザが所望する画像又は音声を、起動画面及び入力画面に出力させることが可能となる。
【0071】
図6は、入力画面において出力される画像をユーザが選択及び設定する手順の一例を示している。画面64は、アプリケーションの設定画面の一例である。画面64において、「壁紙を変更する」が選択された場合、入力画面の壁紙を選択するための画面65に遷移する。画面65における画像69a~69dは、或る単一のコンテンツに関連付けられた画像である。ここで画像69aが選択された場合、画像69aの表示サイズ及び表示位置を設定するための画面66に遷移する。画面66に含まれる枠70は、画像の表示サイズ及び表示位置の変更に用いられるガイドである。表示装置20がスマートフォンである場合、表示サイズの変更は、画像に対するピンチ操作によって行われ、表示位置の変更は、画像に対するドラッグ操作によって行われる構成が好適である。画面67は、画面66において決定された画像の表示サイズ及び表示位置が反映された入力画面を示している。
【0072】
また、コンテンツに複数種類の識別コードが関連付けられている場合、起動画面又は入力画面において出力され得る画像及び音声並びにそれらの数が、識別コードの種類に応じたものであってもよい。当該構成において、制御部21は、識別コードの種類に応じた画像又は音声を、起動画面と入力画面とのうち少なくとも何れかに出力させる処理を行う。これにより、起動画面又は入力画面において出力される画像又は音声のバリエーションが豊富となり、コンテンツの特典としてユーザの満足度の向上に寄与する。例えば、サーバ装置10の制御部11は、第1の種類の識別コードが認証された場合には第1の画像を表示装置20に送信して第2の画像を送信せず、第2の種類の識別コードが認証された場合には、第2の画像を表示装置20に送信して第1の画像を送信しない処理を行ってもよい。また、制御部21は、識別コードの種類を示す情報、又は識別コードの種類に応じた情報を含む画像又は音声を、起動画面と入力画面とのうち少なくとも何れかに出力させてもよい。
【0073】
また、識別コードが認証されることによって表示装置20で出力され得る画像及び音声は、サーバ装置10の制御部11が、記憶部12が記憶する画像及び音声の群からランダムに一部を決定したものであってもよい。別の側面から言えば、ユーザは、識別コードを入力画面に入力することによって、コンテンツを利用可能とし、加えて、前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声を所謂「ガチャ」としてランダムに入手可能な構成であってもよい。また、「ガチャ」として入手可能な画像又は音声の各々の入手確率は、識別コードの種類に応じていてもよい。
【0074】
なお、認証された識別コードが存在しない場合には、例えばアプリケーションのロゴのみを含む起動画面や、
図4の画面51に示す入力画面が表示される。つまり、例えば
図3のS101の処理の前にアプリケーションが起動する際には、アプリケーションのロゴのみを含む起動画面が表示され得る。なお、認証された識別コードが存在する場合であっても、例えば
図6の画面64に示す設定画面から、コンテンツに関連付けられた画像又は音声を起動画面及び入力画面に出力させない設定が可能な構成が望ましい。
【0075】
また、識別コードの有効期限が過ぎた場合には、当該識別コードに対応する画像及び音声は、表示装置20において出力されない構成であってもよい。換言すると、制御部21は、識別コードを用いた認証が解除されて、表示装置20においてコンテンツの利用が不可能となった場合に、前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声の出力を停止させる構成であってもよい。これにより、識別コードの有効期限が過ぎたことをユーザに認識させることに寄与する。
【0076】
また、画面56に例示したコンテンツ一覧画面、及び画面64に例示した設定画面のスキンを、認証された識別コードに対応するスキンに変更可能な構成であってもよい。換言すると、制御部21は、表示装置20においてコンテンツの利用が可能となった場合に、アプリケーションの操作画面のスキンを、前記コンテンツに関連付けられたスキンに変更可能な構成であってもよい。これにより、コンテンツの再生等に用いられるアプリケーションを使用することの興趣性を更に向上させることができる。また、コンテンツに関連付けられたスキンとは、例えば前記設定画面を、コンテンツに登場するキャラクターと同じ配色にするスキンである。前記の構成は、S105において、サーバ装置10の制御部11が、スキンを示す情報を表示装置20に送信することによって実現される。また、スキンに関係するシステム1の態様は、コンテンツに関連付けられた画像又は音声に関して行った説明に準ずる。
【0077】
〔4.ソフトウェアによる実現例〕
サーバ装置10及び表示装置20(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部11及び制御部21に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0078】
この場合、前記装置は、前記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により前記プログラムを実行することにより、前記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0079】
前記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、前記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、前記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して前記装置に供給されてもよい。
【0080】
また、前記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、前記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより前記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0081】
また、前記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは前記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0082】
〔5.まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置(20)は、表示部(25)を備える表示装置であって、コンテンツに関連付けられた識別コードを、前記識別コードの入力画面に入力するための入力部(24)と、入力された前記識別コードを用いた認証が行われて、当該表示装置において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかにおいて、前記コンテンツに関連付けられた画像と音声とのうち少なくとも何れかを出力させる制御部(21)と、を備える構成である。
【0083】
本発明の態様2に係る表示装置は、上記の態様1において、前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声は、前記コンテンツの歌手若しくは演奏者、又は前記コンテンツに登場する出演者若しくはキャラクターの画像又は音声である構成としてもよい。
【0084】
本発明の態様3に係る表示装置は、上記の態様1又は2において、前記制御部は、前記識別コードを用いた認証が解除されて、当該表示装置において前記コンテンツの利用が不可能となった場合に、前記コンテンツに関連付けられた画像又は音声の出力を停止させる構成としてもよい。
【0085】
本発明の態様4に係る表示装置は、上記の態様1から3までの何れかにおいて、前記制御部は、当該表示装置において前記コンテンツの利用が可能となった場合に、前記アプリケーションの操作画面のスキンを、前記コンテンツに関連付けられたスキンに変更する構成としてもよい。
【0086】
本発明の態様5に係る表示装置は、上記の態様1から4までの何れかにおいて、前記制御部は、1又は複数の前記識別コードを用いた認証が行われて、出力され得る画像又は音声が複数存在する場合に、前記入力部に対するユーザ操作によって指定された1又は複数の画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる構成としてもよい。
【0087】
本発明の態様6に係る表示装置は、上記の態様1から5までの何れかにおいて、前記コンテンツは、複数種類の前記識別コードに関連付けられており、前記制御部は、前記識別コードの種類に応じた画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる構成としてもよい。
【0088】
本発明の態様7に係る表示装置は、上記の態様1から6までの何れかにおいて、前記識別コードには、有効期限が設定されており、前記制御部は、前記有効期限に関する情報を含む画像又は音声を、前記入力画面と前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーションの起動画面とのうち少なくとも何れかに出力させる構成としてもよい。
【0089】
本発明の態様8に係るサーバ装置(10)は、コンテンツに関連付けられた識別コードと、当該識別コードの送信元である表示装置(20)及び前記表示装置の画面サイズを特定する情報とを取得する取得部(111)と、前記識別コードを用いた認証が行われた後に、前記コンテンツに関連付けられた画像であって、前記表示装置の画面サイズに応じた画像を、前記表示装置にインストールされたアプリケーションであって、前記コンテンツの再生を行うためのアプリケーション上において表示可能となるように前記表示装置に送信する通信部(13)と、を備える構成である。
【0090】
本発明の態様9に係る制御プログラムは、前記の態様1から7までの何れかに記載の表示装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記入力部及び前記制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラムである。
【0091】
本発明の態様10に係る制御プログラムは、前記の態様8に記載のサーバ装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記取得部及び前記通信部としてコンピュータを機能させるための制御プログラムである。
【符号の説明】
【0092】
1 システム
10 サーバ装置
11、21 制御部
12、22 記憶部
13、23 通信部
20 表示装置(外部装置)
24 入力部
25 表示部
111 取得部
211 表示制御部
241 カメラ