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特開2024-137406管理装置、管理装置を有する体外循環管理装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラム
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  • 特開-管理装置、管理装置を有する体外循環管理装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137406
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】管理装置、管理装置を有する体外循環管理装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20240927BHJP
   A61M 1/16 20060101ALI20240927BHJP
   A61M 60/113 20210101ALI20240927BHJP
   A61M 60/232 20210101ALI20240927BHJP
【FI】
A61M1/14 110
A61M1/16 107
A61M60/113
A61M60/232
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048917
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(74)【代理人】
【識別番号】100121647
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 和孝
(74)【代理人】
【識別番号】100187377
【弁理士】
【氏名又は名称】芳野 理之
(72)【発明者】
【氏名】清水 伸孝
(72)【発明者】
【氏名】富田 修平
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA02
4C077AA03
4C077BB06
4C077CC03
4C077DD08
4C077EE01
4C077HH03
4C077HH09
4C077HH13
4C077HH14
4C077HH15
4C077HH19
4C077HH20
4C077HH21
4C077JJ03
4C077JJ08
4C077JJ16
4C077JJ19
4C077JJ24
4C077KK25
(57)【要約】
【課題】利用者が視認しやすいディスプレイ等の表示部を有する管理装置等を提供すること。
【解決手段】計測された複数の体外循環情報を記憶する体外循環情報記憶部117と、複数の体外循環情報のトレンドグラフ情報RGを生成するトレンドグラフ生成部116と、小型の表示部113と、を有し、表示部は、トレンドグラフ情報表示領域113bとアイコン情報Rを表示し、複数のアイコン情報は、対応する複数のトレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示され、複数のトレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯で表示され、複数のトレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されても、それぞれに対応するアイコンは、重なり合うことなく表示される管理装置10。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置であって、
前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて記憶する体外循環情報記憶部と、
複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成するトレンドグラフ生成部と、
前記体外循環装置に関する各種情報を表示する表示部と、を有し、
前記表示部は、複数の前記トレンドグラフ情報を表示するトレンドグラフ情報表示領域と共に、複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示するアイコン情報表示領域を有し、
複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、
複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、
複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記表示部には、複数の前記体外循環情報の数値情報が、前記体外循環情報に対応する前記アイコンと共に表示され、
前記体外循環情報の前記数値情報と共に表示される前記アイコンと前記体外循環情報の前記トレンドグラフ情報と共に表示される前記アイコンが、前記体外循環情報毎に同一となっていることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
各前記トレンドグラフ情報の直近の時刻側に対応する前記アイコンが表示されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、管理装置と、を有する体外循環装置であって、前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて記憶する体外循環情報記憶部と、
複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成するトレンドグラフ生成部と、
前記体外循環装置に関する各種情報を表示する表示部と、を有し、
前記表示部は、複数の前記トレンドグラフ情報を表示するトレンドグラフ情報表示領域と共に、複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示するアイコン情報表示領域を有し、
複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、
複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、
複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする体外循環装置。
【請求項5】
人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置の作動方法であって、
前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて体外循環情報記憶部に記憶し、
前記管理装置のトレンドグラフ生成部は、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成し、
前記管理装置の表示部は、前記体外循環装置に関する各種情報を表示し、
前記表示部は、トレンドグラフ情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報を表示し、アイコン情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示し、
複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、
複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、
複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする管理装置の作動方法。
【請求項6】
人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置に、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて体外循環情報記憶部に記憶させる機能、
トレンドグラフ生成部が、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成する機能、
表示部に前記体外循環装置に関する各種情報を表示する機能、
前記表示部が、トレンドグラフ情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報を表示し、アイコン情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示する機能、
複数の前記アイコン情報が、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される機能、
複数の前記トレンドグラフ情報が、すべて同一の時間帯の情報として表示される機能、
複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される機能、を実現させるための管理装置の作動プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、患者の血液を体外で酸素化して体内へ戻す肺循環等を管理する管理装置、管理装置を有する体外循環管理装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から例えば、患者の血液を体外へ引き出し、人工肺等によって酸素化し、再び体内に戻す肺循環等を行う体外循環装置が使用されている。
かかる体外循環装置は、同装置を管理する管理装置を有し、管理装置は、体外循環装置に関する各種のデータを表示するディスプレイ(グラフィカルユーザーインターフェース等)を有している(例えば、特許文献1)。
一方、近年は、体外循環装置の小型化等の要請に伴い、その管理装置のディスプレイも小型化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2018-529503号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ディスプレイを小型化しても、同時に表示しなければならない必須のデータ等の数は減らないため、小さなディスプレイに、これら必須の数のデータを同時に表示することになり、その場合、これらのデータが重なり合って表示等されるため、体外循環装置等を利用する医師やME(メディカルエンジニア)等にとって、ディスプレイに表示されるデータを視認し難いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、利用者が視認しやすいディスプレイ等の表示部を有する管理装置、管理装置を有する体外循環装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、本発明(1)にあっては、人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置であって、前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて記憶する体外循環情報記憶部と、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成するトレンドグラフ生成部と、前記体外循環装置に関する各種情報を表示する表示部と、を有し、前記表示部は、複数の前記トレンドグラフ情報を表示するトレンドグラフ情報表示領域と共に、複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示するアイコン情報表示領域を有し、複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、複数の体外循環情報(流量等)の複数のトレンドグラフ情報と、各トレンドグラフ情報に対応するアイコンを小型の表示部に表示する際、複数のトレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なった場合でも、対応して表示されるアイコンは、それぞれ重なり合うことなく表示されるので、利用者は小型の表示部でも各トレンドグラフを容易に把握することができる。
【0008】
(2)上記(1)の管理装置は、好ましくは、前記表示部には、複数の前記体外循環情報の数値情報が、前記体外循環情報に対応する前記アイコンと共に表示され、前記体外循環情報の前記数値情報と共に表示される前記アイコンと前記体外循環情報の前記トレンドグラフ情報と共に表示される前記アイコンが、前記体外循環情報毎に同一となっていることを特徴とする。
【0009】
前記構成によれば、利用者が、同じ種類の体外循環情報の数値情報とトレンドグラフ情報を同じアイコンに基づいて、迅速に容易に把握することができる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)の管理装置は、好ましくは、各前記トレンドグラフ情報の直近の時刻側に対応する前記アイコンが表示されていることを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、各トレンドグラフ情報の直近の時刻側に対応するアイコンが表示されているので、利用者は、直近の時刻に関連するトレンドグラフ情報を視認する際に、アイコンを確認できるので、当該グラフ情報の種類を迅速に確認することができる。
【0012】
上記目的は、本発明(4)にあっては、人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、管理装置と、を有する体外循環装置であって、前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて記憶する体外循環情報記憶部と、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成するトレンドグラフ生成部と、前記体外循環装置に関する各種情報を表示する表示部と、を有し、前記表示部は、複数の前記トレンドグラフ情報を表示するトレンドグラフ情報表示領域と共に、複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示するアイコン情報表示領域を有し、複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする体外循環装置により達成される。
【0013】
上記目的は、本発明(5)にあっては、人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置の作動方法であって、前記管理装置は、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて体外循環情報記憶部に記憶し、前記管理装置のトレンドグラフ生成部は、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成し、前記管理装置の表示部は、前記体外循環装置に関する各種情報を表示し、前記表示部は、トレンドグラフ情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報を表示し、アイコン情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示し、複数の前記アイコン情報は、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される構成となっており、複数の前記トレンドグラフ情報は、すべて同一の時間帯の情報として表示され、複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される構成となっていることを特徴とする管理装置の作動方法により達成される。
【0014】
上記目的は、本発明(6)にあっては、人工肺装置と、ポンプ部と、体外循環回路と、を有する体外循環装置を管理する管理装置に、計測された複数の体外循環情報を時間情報と関連付けて体外循環情報記憶部に記憶させる機能、トレンドグラフ生成部が、複数の前記体外循環情報に基づいて、複数の前記体外循環情報のトレンドグラフ情報を生成する機能、表示部に前記体外循環装置に関する各種情報を表示する機能、前記表示部が、トレンドグラフ情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報を表示し、アイコン情報表示領域に複数の前記トレンドグラフ情報に対応する複数のアイコン情報を表示する機能、複数の前記アイコン情報が、対応する複数の前記トレンドグラフ情報と近接し、且つ並列して表示される機能、複数の前記トレンドグラフ情報が、すべて同一の時間帯の情報として表示される機能、複数の前記トレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なって表示されたときでも、それぞれに対応する前記アイコン情報は、それぞれ重なり合うことなく表示される機能、を実現させるための管理装置の作動プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が視認しやすいディスプレイ等の表示部を有する管理装置、管理装置を有する体外循環装置、管理装置の作動方法及び管理装置の作動プログラムを提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の体外循環装置1の主な構成を示す概略図である。
図2図1のコントローラ10等の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3図1のディスプレイ113の表示例を示す概略説明図である
図4】下側下段ディスプレイ113bbの第2の画面例を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0018】
(体外循環装置1の主な構成について)
図1は、本発明の体外循環装置1の主な構成を示す概略図である。
図1に示すように、体外循環装置1は、対象者である例えば患者Pの血液の体外循環を行う装置である。
体外循環装置1を使用するときの患者Pは、心臓が正常に動作しない場合又は心臓は正常に動作するものの肺が正常に動作しない場合等が考えられる。
ところで、本実施の形態にかかる図1に示す体外循環装置1は、例えば、患者Pの心臓外科手術を行う場合やその後のICU(集中治療室)における治療等で用いられる。
【0019】
具体的には、体外循環装置1の「ドライブモータ4」を介して「遠心ポンプ3」を動作させ、患者Pの静脈(大静脈)から脱血して、人工肺装置である例えば、人工肺2により血液中のガス交換を行って血液の酸素化を行った後に、この血液を再び患者Pの動脈(大動脈)に戻す「人工肺体外血液循環」を行う。すなわち、体外循環装置1は、心臓と肺の代行を行う装置となる。
【0020】
また、体外循環装置1は、以下のような構成となっている。
すなわち、図1に示すように、体外循環装置1は、血液を循環させる体外循環回路である例えば、「循環回路1R」を有し、循環回路1Rは、「人工肺2」、ポンプ部である例えば、「遠心ポンプ3」、「ドライブモータ4」、「静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)5」と、「動脈側カテーテル(送血側カテーテル)6」と、管理装置である例えば、コントローラ10を有している。
なお、遠心ポンプ3は、血液ポンプとも称し、遠心式以外のポンプも利用できる。
【0021】
そして、図1の静脈側カテーテル5は、コネクタ8を介して、大腿静脈より挿入され、静脈側カテーテル5の先端が右心房に留置される。
動脈側カテーテル6は、図1のコネクタ9を介して、大腿動脈より挿入される。
【0022】
静脈側カテーテル5は、コネクタ8を介して、脱血チューブ11を用いて遠心ポンプ3に接続されている。
脱血チューブ11は、血液を送る管路である。
ドライブモータ4がコントローラ10の指令により遠心ポンプ3を操作させると、遠心ポンプ3は、脱血チューブ11から脱血して人工肺2に通した血液を、送血チューブ12を介して患者Pに戻す構成となっている。
【0023】
人工肺2は、遠心ポンプ3と送血チューブ12の間に配置されている。人工肺2は、図1に示すように酸素ガスを導入し、この血液に対するガス交換動作(酸素付加及び/又は二酸化炭素除去)を行う。
人工肺2は、例えば、膜型人工肺であるが、特に好ましくは中空糸膜型人工肺を用いる。送血チューブ12は、人工肺2と動脈側カテーテル6を接続している管路である。
脱血チューブ11と送血チューブ12は、例えば、塩化ビニル樹脂やシリコーンゴム等の透明性が高く、可撓性を有する合成樹脂製の管路である。
脱血チューブ11内では、血液はV方向に流れ、送血チューブ12内では、血液はW方向に流れる。
【0024】
また、体外循環装置1は、その送血チューブ12に、図1に示すように、患者Pの体外循環情報である例えば、送血チューブ12内の血液の流量値を測定する流量センサ7が配置されている。
また、脱血チューブ11には、体外循環情報である圧力値を計測するための第1の圧力センサP1、遠心ポンプ3と人工肺2との間には、第2の圧力センサP2、送血チューブ12には、第3の圧力センサP3が、それぞれ配置されている。
【0025】
さらに、コントローラ10は、患者Pの体外循環情報である酸素飽和度、ヘマトクリット値、温度、ヘモグロビン値を計測する「酸素飽和度センサ21」、「ヘマトクリットセンサ22」、「温度センサ23」、「ヘモグロビン量測定器24」と接続されている。(図2参照)
【0026】
また、コントローラ10には、図1に示すように、小型の表示部である例えば、ディスプレイ113を有し、その大きさは、例えば、7インチWideで、幅(w)が91mmで、高さ(t)が152mmとなっており、従来の幅(w)114mm、高さ(t)152mmと比べ、小型化されている。
【0027】
また、ディスプレイ113は、2つの画面、「上段ディスプレイ113a」と「下段ディスプレイ113b」を有している。
【0028】
ところで、図1に示す体外循環装置1のコントローラ10等は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バスを介して接続されている。
【0029】
図2は、図1のコントローラ10等の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、コントローラ10は、「制御部111」を有し、制御部111は、コントローラ10が、通信するための「通信装置112」、上述のディスプレイ113、各種情報入力装置114、時刻情報を生成する「時計115」等を制御する。
【0030】
また、制御部111は、図2に示すように「トレンドグラフ生成部(プログラム)」、「体外循環情報記憶部117」、「各種情報記憶部118」及び「FI情報生成部(プログラム)」119」も制御する。
これらの具体的な内容は後述する。
【0031】
(体外循環情報記憶部117に記憶される情報について)
まず、図1及び図2に示す「第1の圧力センサP1」、「第2の圧力センサP2」及び「第3の圧力センサP3」の圧力値の情報を、それぞれ時計115の時刻情報と関連付けて図2の「体外循環情報記憶部117」に記憶される。
また、図1及び図2の「流量センサ7」の流量値を時計の時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶する。
さらに、図1で示す「遠心ポンプ3」の回転数の値を時計115の時間情報である例えば、時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶する。
また、図2に示す「酸素飽和度センサ21」の酸素飽和度(%)の値も時計115の時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶される。
【0032】
図2で示す「温度センサ23」の温度の値(°)も時計115の時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶される。
図2の「ヘマトクリットセンサ22」の値(全血液中の赤血球の容積率(%))も時計115の時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶される。
【0033】
また、「ヘモグロビン量測定器24」の値(全血液中のヘモグロビンの量(g/dL))も時計115の時刻情報と関連付けて「体外循環情報記憶部117」に記憶される。
なお、FI値については、図2の「FI情報生成部119」が動作し、「FI値(L/min/m)」を生成し、時計115の時刻情報と関連つけて「体外循環情報記憶部117」に記憶する。
【0034】
(ディスプレイ113に表示される体外循環情報について)
ディスプレイ113は、図1及び図2に示すように、「上段ディスプレイ113a」と「下段ディスプレイ113b」を有している。
図3は、図1のディスプレイ113の表示例を示す概略説明図である。
【0035】
(上段ディスプレイ113a)
図3を用いて、上段ディスプレイ113aの表示内容等について説明する。
図3に示すように、上段ディスプレイ113aには、例えば3つの情報表示用の枠が配置され、具体的には図3に示すように、「大きな枠113aa」、「中程度の枠113ab」そして「小さな枠113ac」の3つの枠が配置されている。
【0036】
この「大きな枠113aa」には、例えば流量(血流量(L/min)/体表面積(m))の数値情報が表示される「流量枠113aa」となっている。
流量値は、図2の体外循環情報記憶部116の流量センサ7の値を参照して、その現在の値、例えば「3.79(数値情報の一例)」が「流量枠113aa」に表示される。
流量は、血液の循環量を把握するために重要な指標であるため、このように「大きな枠113aa」に表示される。
【0037】
具体的には、流量は、血液の循環の指標として一定の値になっていることを医療従事者等の利用者は確認し、流量が低い数値の場合は、血液の循環不足を意味することになる。
また、流量枠113aaには、図3に示すように、流量を示す「LPM」の文字と「流量アイコンL(アイコン情報の一例)」が、数値情報と併せて、同時に表示される。
【0038】
また、「中程度の枠113ab」は、例えば、遠心ポンプの回転数(遠心ポンプの毎分回転数)の数値情報が表示される「遠心ポンプ枠113ab」となっている。
遠心ポンプの回転数は、体外循環情報記憶部117の遠心ポンプ3の値を参照し、現在の値「3465」を表示する。
【0039】
遠心ポンプ3の回転数は流量に関連し、トラブル発生時は流量と併せ見る重要な指標となるため、表示される。
この遠心ポンプ3の回転数は、図2の体外循環情報記憶部117の遠心ポンプ3の値となる。
【0040】
また、「遠心ポンプ枠113ab」には、図3に示すように、遠心ポンプの回転数を示す「RPM」の文字と、「遠心ポンプアイコンR」が数値情報と併せて同時に表示される。
【0041】
また、「小さな枠113ac」は、例えば、FI(フローインデックス:L/min/m)の数値情報が表示される「FI枠113ac」となっている。
「FI値(L/min/m))」の「FI枠113ac」には、体外循環情報記憶部117のFI値である、例えば、現在値「2.3」が表示される。
【0042】
FIは、カーディアックインデックス(Cardiac index(CI))と近似するが、CIは、患者の体内の循環状態を示すのに対し、FIは、体外循環装置1の中の血液量を求める点で相違する。
具体的には、FIは、血行動態を把握する指標であり、血液の循環量を患者体格差(体表面積当たり)で補正換算した指標である。
すなわち、FIは、血液の循環量を患者体格差(体表面積当たり)で補正換算した指標で、血液の循環量の適切な状態を確認する指標の一つとなる。
【0043】
また、この「FI枠113ac」には、図3に示すように、「FIアイコンF」がFIの数値情報と併せて同時に表示される。
【0044】
(下段ディスプレイ113b)
下段ディスプレイ113b(トレンドグラフ情報表示部の一例)は、さらに「上側下段ディスプレイ113ba」と「下側下段ディスプレイ113bb」を有し、それぞれに体外循環情報のトレンドグラフ情報が表示される構成となっている。
【0045】
体外循環情報のトレンドグラフ情報とは、所定の時間内の体外循環情報、例えば、流量センサの流量値、遠心ポンプの回転数、FI値等の所定の時間内における推移を示すグラフである。
具体的には、図2の「トレンドグラフ生成部(プログラム)116」が動作し、体外循環情報記憶部117の流量値等の情報に基づいて、流量値等のトレンドグラフを生成し、図3に示すように、例えば、「上側下段ディスプレイ113ba」(トレンドグラフ情報表示領域の一例)に表示する。
【0046】
トレンドグラフとして生成される体外循環情報としては、流量値等の他に、第1の圧力センサ(P1)、第2の圧力センサ(P2)、第3の圧力センサ(P3)の圧力値、酸素飽和度センサ21の酸素飽和度の値、温度センサ23の温度の値、ヘマトクリットセンサ22の値、ヘモグロビン量測定器24の値等が含まれる。
【0047】
(上側下段ディスプレイ113ba)
「上側下段ディスプレイ113ba」には、図3に示すように、トレンドグラフのうち、「上段ディスプレイ113a」に表示される流量センサ7の流量値、遠心ポンプ3の回転数、FI値等が表示される。
【0048】
このように、本実施の形態では「上側下段ディスプレイ113ba」に「上段ディスプレイ113a」で表示される流量値、遠心ポンプ3の回転数の値及びFI値についてのトレンドグラフが表示される。
具体的には、図3に示すように「流量トレンドグラフRG」、「遠心ポンプ3の回転数トレンドグラフLG」及び「FI値トレンドグラフFG」である。
【0049】
特に、「上段ディスプレイ113a」では、流量値等の現在における数値を表示し、「下段ディスプレイ113b」の「上側下段ディスプレイ113ba」では、「上段ディスプレイ113a」に対応する値についての所定の時間帯のトレンドグラフを表示する構成となっている。
このため、利用者は、流量値等の情報をより精度良く把握することができる。
【0050】
また、「上側下段ディスプレイ113ba」に表示されている流量値、遠心ポンプ3の回転数の値及びFI値のトレンドグラフRG等の現在値側(図における右端)には、対応する「流量アイコンL」「遠心ポンプアイコンR」「FIアイコンF」が並列に近接して配置されている(アイコン情報表示領域の一例)。
【0051】
また、これら「流量アイコンL」等は、「上段ディスプレイ113a」で表示される「流量アイコンL」等と同様である。
このため、トレンドグラフを視認する利用者(医師やME(メディカルエンジニア))等は、近接して表示されているアイコンR等を視認することで、当該トレンドグラフの種類を瞬時に把握することができる。
【0052】
図3において、例えば複数のトレンドグラフ(RG、LG、FG)を同時に表示させた際、同じ時刻における数値が近似した際に、その表示(黒丸BG1乃至BG6)が重なり、トレンドグラフの同時刻における位置関係が分かりづらくなることがある。
このとき、本実施の形態では、制御部11は、同時刻における各数値を検知し、上側下段ディスプレイ113ba等(トレンドグラフ情報表示領域)における序列を判断し、対応する流量アイコンL等のアイコンを判断した序列どおりに、上側下段ディスプレイ113ba等に並列表示する構成となっている。
【0053】
また、この「流量アイコンL」等は、図3で示すように、相互に重なり合うことなく配置されると共に、表示されるトレンドグラフが途中で交差等した場合でも「流量アイコンL」等は、トレンドグラフの現在値(図3の右端側)に対応した位置にしたがって配置されるので、利用者にとって視認しやすい構成となっている。
すなわち、利用者は、トレンドグラフの現在の値(右端)を見ることで、各トレンドグラフが、どのトレンドグラフであるかを瞬時に判断することができる。
【0054】
また、トレンドグラフの現在値側には、トレンドグラフの「グラフ目盛りM」も並列し近接して表示される。
このため、利用者は、トレンドグラフが示している数値、特に現在値を瞬時に把握することができる。
【0055】
また、本実施の形態では、体外循環装置1にとって、最重要な情報である「流量値」「遠心ポンプ3の回転数の値」そして「FI値」の現在値の数値情報を「上段ディスプレイ113a」に表示し、「下段ディスプレイ113b」の「上側下段ディスプレイ113ba」には、「上段ディスプレイ113a」と同じ「流量値」等のトレンドグラフを表示することで、利用者は最重要な情報を確実に確認することができる構成となっている。
【0056】
(下側下段ディスプレイ113bb)
「下側下段ディスプレイ113bb」は、画面を変えることで、2種類の画面が表示される構成となっている。
【0057】
(下側下段ディスプレイ113bbの第1の画面)
「下側下段ディスプレイ113bb」の「第1の画面」には、図3に示すように、「第1の圧力センサ(P1)」「第2の圧力センサ(P2)」「第3の圧力センサ(P3)」の値に基づくトレンドグラフが表示される。
具体的には、図3に示すように「第1の圧力センサトレンドグラフP1G」、「第2の圧力センサP2G」及び「第3の圧力センサトレンドグラフP3G」である。
そして、それぞれのトレンドグラフP1G等の現在値側には「第1の圧力センサアイコンP1I」、「第2の圧力センサアイコンP2I」及び「第3の圧力センサアイコンP3I」が並列し、近接して配置される。
【0058】
また、トレンドグラフの現在値側には、トレンドグラフの「グラフ目盛りM」も並列し近接して表示される。
このように「第1の圧力センサアイコンP1I}等や「グラフ目盛りM」が配置されることで、利用者がトレンドグラフの種類及び値を視認し易い構成となっている。
【0059】
(下側下段ディスプレイ113bbの第2の画面)
図4は、下側下段ディスプレイ113bbの第2の画面例を示す概略説明図である。
図4に示すように、「下側下段ディスプレイ213bb」には、「酸素飽和度センサ21の酸素飽和度の値」、「温度センサ23の温度の値」、「ヘマトクリットセンサ22の値」に基づくトレンドグラフが表示される。
具体的には、図4に示すように「酸素飽和度センサトレンドグラフSO-1G、SO-2G」、「温度トレンドグラフTG」及び「ヘマトクリットトレンドグラフHCTG」である。
そして、それぞれのトレンドグラフSO-1G等の現在値側には「酸素飽和度センサアイコン(SO―1I)(SO―2I)」、「温度センサ計アイコン(TI)」、「ヘマトクリットアイコン(HCTI)」が並列されると共に近接して表示される。
【0060】
また、トレンドグラフの現在値側には、トレンドグラフの「グラフ目盛りM」も並列し近接して表示される。
このように「酸素飽和度センサアイコン(SO―1I)(SO―2I)」等や「グラフ目盛りM」が配置されることで、利用者が視認し易いトレンドグラフとなっている。
【0061】
以上のように、本実施の形態にかかるトレンドグラフは、図3に示すように、すべて同一の時間帯(TS)の情報であるため、トレンドグラフ相互の比較が容易な構成となっている。
また、このように配置された同一時間帯(TS)における複数のトレンドグラフを視認することで、利用者は、体外循環装置1が正常に動作しているか否かを把握する最重要指標である、流量、回転数、FI及び圧力等を容易に把握することができる。
【0062】
また、患者の様態や施術内容で異なるが、安定した状態では、患者を常時監視する必要がない。そこで、このような場合は、トレンドグラフで定期監視を行い、所定の時間帯の動作状態をトレンドグラフを視認することで把握できる。
【0063】
一方、アラームが発生した場合でも、アラームが発生するまで経緯はトレンドグラフを視認することで、確認できる。
【0064】
このように、本実施の形態では、「上段ディスプレイ113a」では、最重要なパラメータの「現在値」を表示し、「下段ディスプレイ113b」の「上側下段ディスプレイ113ba」では、「上段ディスプレイ113a」に表示されるパラメータのトレンドグラフを表示する。さらに、「下側下段ディスプレイ113bb」等では、必要に応じて確認するパラメータを2画面に変更表示する。
このように表示することで、利用者によって確認しやすい構成となる。
【0065】
また、「下段ディスプレイ113b」に表示されるトレンドグラフは、すべて同一時間帯(TS)のトレンドグラフであるため、体外循環装置1が正常に動作等しているか否かを容易に把握することができる。
【0066】
さらに、上述の実施の形態によれば、複数の体外循環情報(流量等)の複数のトレンドグラフ情報と、各トレンドグラフ情報に対応するアイコン情報を小型のディスプレイ113に表示する際、複数のトレンドグラフ情報が、相互に近接又は重なった場合でも、対応して表示されるアイコンR等は、それぞれ重なり合うことなく表示されるので、利用者は小型のディスプレイ113でも各トレンドグラフを容易に把握することができる。
【0067】
特に、体外循環装置1に適用が必要となるような緊急性の高い医療現場(慌ただしい)において、同時表示されたトレンドグラフをできるだけ短時間に、間違うことなく認識することが重要である。
一方、コンパクト化が要求される体外循環装置1においては、その小さい画面の中で、的確に必要な情報を医療従事者等の利用者に提示する必要がある。
その点で、トレンドグラフが複数交差する画面の中では、そのトレンドグラフの一を短時間に認識することが非常に重要となり、本実施の形態では、それが可能となる。
【0068】
以上説明した実施形態においては、装置として実現される場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されず、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納され頒布されてもよい。
【0069】
また、記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であればよい。記憶媒体の記憶形式は、特には限定されない。
【0070】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウエア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0071】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体には限定されず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0072】
また、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて本実施形態における各処理を実行すればよく、1つのパソコン等からなる装置であってもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等であってもよい。
【0073】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンには限定されず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等人工肺も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
【符号の説明】
【0075】
1・・・体外循環システム、2・・・人工肺、3・・・遠心ポンプ、4・・・ドライブモータ、5・・・静脈側カテーテル、6・・・動脈側カテーテル、7・・・流量センサ、8、9・・・コネクタ、10・・・コントローラ、11・・・脱血チューブ、12・・・送血チューブ、21・・・酸素飽和度センサ、22・・・ヘマトクリットセンサ、23・・・温度センサ、24・・・ヘモグロビン量測定器、111・・・制御部、112・・・通信装置、113・・・ディスプレイ、113a・・・上段ディスプレイ、113aa・・・流量枠、113ab・・・遠心ポンプ枠、113ac・・・FI枠、113b・・・下段ディスプレイ、113ba・・・上側下段ディスプレイ、113bb、213bb・・・下側下段ディスプレイ、114・・・各種情報入力装置、115・・・時計、116・・・トレンドグラフ生成部、117・・・体外循環情報記憶部、118・・・各種情報記憶部、119・・・FI情報生成部、IR・・・循環回路、P・・・患者、P1・・・第1の圧力センサ、P2・・・第2の圧力センサ、P3・・・第3の圧力センサ
図1
図2
図3
図4