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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137449
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/169 20200101AFI20240927BHJP
   G06F 40/151 20200101ALI20240927BHJP
   G06F 3/0483 20130101ALI20240927BHJP
【FI】
G06F40/169
G06F40/151
G06F3/0483
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048974
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】森田 透
【テーマコード(参考)】
5B109
5E555
【Fターム(参考)】
5B109RB31
5B109SA14
5B109TA11
5E555AA25
5E555BA01
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA20
5E555BA71
5E555BB01
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB20
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA02
5E555CA18
5E555CB02
5E555CB39
5E555CC05
5E555DB43
5E555DB51
5E555DC09
5E555DC17
5E555DC18
5E555DC54
5E555DC59
5E555DD05
5E555DD07
5E555EA08
5E555EA12
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データの変換に伴う情報の欠落を抑制する。
【解決手段】情報処理システムは、1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、1または複数のプロセッサは、1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、原文書を取得し、原文書の1または複数のページを原文書とは異なるデータ形式の文書である新文書400に変換する変換処理を行い、新文書400が表示部25に表示された場合に、付加画像に関する情報である付加情報を、付加画像が付加されている原文書のページに対応する新文書400の対応ページ410と関連付けて表示部25に表示させる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、
前記1または複数のプロセッサは、
1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得し、
前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する変換処理を行い、
前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる、
情報処理システム。
【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、
前記付加情報として、前記付加画像に対応する対応画像を含むページであって前記変換処理とは異なる別の処理により取得される別ページを、前記第2文書のページと関連付けて前記表示部に表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2文書のページの用紙サイズからはみ出さない前記対応画像を含む前記別ページを、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページの本レイヤとは別の別レイヤとして表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記1または複数のプロセッサは、
ユーザによる指示があった場合に、前記別レイヤとして表示された前記別ページを非表示にさせること、
を特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、複数の当該付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの複数の前記別レイヤとして表示し、
複数の前記別レイヤとして表示された前記別ページのうち、ユーザによる指示があった当該別ページを非表示にさせること、
を特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書のページからはみ出さないように加工された前記対応画像を含む前記別ページを、当該第1文書のページに対応する前記第2文書のページに添付された添付文書として表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、当該複数の前記付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの一の前記添付文書として表示させること、
を特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、
前記対応画像を含む前記別ページに、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページへのリンクを示すリンク情報を表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、
前記リンク情報を、前記対応画像ごとに表示させること、
を特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の複数のページに前記付加画像が付加されている場合、当該第1文書の異なるページに付加されている当該付加画像の各々に対応する前記対応画像を含む前記別ページを、前記第2文書と関連付けられた当該対応画像のリストとして表示させること、
を特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記1または複数のプロセッサは、
前記リストとして表示された前記別ページに含まれる前記対応画像のうちの一の対応画像が予め定められた条件を満たす場合、当該一の対応画像と他の対応画像との間で、表示態様を異ならせること、
を特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記1または複数のプロセッサは、
前記別ページ内の領域であって前記第1文書における前記付加画像の表示位置に基づく領域に、前記対応画像を表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書に複数の前記付加画像が付加されていた場合、前記別ページ内の領域であって複数の前記付加画像のうちの一の付加画像が当該第1文書のページからはみ出して表示される方向寄りの領域に、当該一の付加画像に対応する前記対応画像を表示させること、
を特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記変換処理は、前記第1文書の前記1または複数のページを、当該第1文書における前記付加画像の表示位置に対応する前記第2文書のページの位置を通知する通知画像を含む当該第2文書に変換する処理であること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記通知画像は、前記付加画像のうちの前記第1文書のページ内の領域に表示されていた部分の画像であること、
を特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
コンピュータに、
1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得する機能と、
前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する機能と、
前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文書中のページにおいて印刷媒体に印刷される印刷領域を特定する領域特定手段と、ページに付加された電子的な付箋中の印刷領域からはみ出す部分に対応して当該付箋に係る処理を制御し、当該付箋が保持する記述を印刷領域内に収める処理制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-334470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばページからはみ出すように表示される注釈や電子付箋などの付加画像を含む電子文書のデータ形式が変換されることがある。
ここで、変換後の電子文書のデータ形式において、付加画像をページからはみ出すように表示できない場合がある。この場合、ページ内の領域のみが変換されると、付加画像のうちのページからはみ出た部分についての情報が欠落してしまう。また、全体を縮小して付加画像をページの用紙サイズ内に納めた状態で変換されると、変換前の文書に比べ、視認性が低下してユーザが把握する情報に欠落が生じてしまうおそれがある。
本発明の目的は、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データの変換に伴う情報の欠落を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、前記1または複数のプロセッサは、1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得し、前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する変換処理を行い、前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記付加情報として、前記付加画像に対応する対応画像を含むページであって前記変換処理とは異なる別の処理により取得される別ページを、前記第2文書のページと関連付けて前記表示部に表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2文書のページの用紙サイズからはみ出さない前記対応画像を含む前記別ページを、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページの本レイヤとは別の別レイヤとして表示させること、を特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、ユーザによる指示があった場合に、前記別レイヤとして表示された前記別ページを非表示にさせること、を特徴とする請求項3に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、複数の当該付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの複数の前記別レイヤとして表示し、複数の前記別レイヤとして表示された前記別ページのうち、ユーザによる指示があった当該別ページを非表示にさせること、を特徴とする請求項3に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1文書のページからはみ出さないように加工された前記対応画像を含む前記別ページを、当該第1文書のページに対応する前記第2文書のページに添付された添付文書として表示させること、を特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、当該複数の前記付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの一の前記添付文書として表示させること、を特徴とする請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記対応画像を含む前記別ページに、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページへのリンクを示すリンク情報を表示させること、を特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記リンク情報を、前記対応画像ごとに表示させること、を特徴とする請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1文書の複数のページに前記付加画像が付加されている場合、当該第1文書の異なるページに付加されている当該付加画像の各々に対応する前記対応画像を含む前記別ページを、前記第2文書と関連付けられた当該対応画像のリストとして表示させること、を特徴とする請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記リストとして表示された前記別ページに含まれる前記対応画像のうちの一の対応画像が予め定められた条件を満たす場合、当該一の対応画像と他の対応画像との間で、表示態様を異ならせること、を特徴とする請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記別ページ内の領域であって前記第1文書における前記付加画像の表示位置に基づく領域に、前記対応画像を表示させること、を特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1文書に複数の前記付加画像が付加されていた場合、前記別ページ内の領域であって複数の前記付加画像のうちの一の付加画像が当該第1文書のページからはみ出して表示される方向寄りの領域に、当該一の付加画像に対応する前記対応画像を表示させること、を特徴とする請求項12に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記変換処理は、前記第1文書の前記1または複数のページを、当該第1文書における前記付加画像の表示位置に対応する前記第2文書のページの位置を通知する通知画像を含む当該第2文書に変換する処理であること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、前記通知画像は、前記付加画像のうちの前記第1文書のページ内の領域に表示されていた部分の画像であること、を特徴とする請求項14に記載の情報処理システムである。
請求項16に記載の発明は、コンピュータに、1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得する機能と、前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する機能と、前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1,16の発明によれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う情報の欠落を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、付加画像自体の情報を画像でユーザに提供することができる。
請求項3の発明によれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う付加画像の情報の欠落を抑制することができる。
請求項4の発明によれば、第2文書のページのうちの対応画像と重なる領域の情報の欠落を防止することができる。
請求項5の発明によれば、第2文書のページのうちのユーザが指示した対応画像と重なる領域の情報の欠落を防止することができる。
請求項6の発明によれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う付加画像の情報の欠落を抑制することができる。
請求項7の発明によれば、複数の別ページの各々を添付文書とする構成と比較して、第2文書の添付文書の数を削減することができる。
請求項8の発明によれば、付加画像自体の情報とともにリンク情報が表示されない構成と比較して、付加画像に関する情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、付加画像に対応する対応画像ごとにリンク情報が表示されない構成と比較して、一の付加画像に関する情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、付加画像に対応する対応画像を第2文書のページごとに関連付けて表示させる構成と比較して、複数の対応画像を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
請求項11の発明によれば、複数の対応画像を一律の表示態様とする構成と比較して、複数の対応画像を確認する作業を効率化させることができる。
請求項12の発明によれば、第1文書における付加画像の表示位置に基づく領域に対応画像を表示しない構成と比較して、付加画像自体の情報とともに付加画像が付加されていた箇所の情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
請求項13の発明によれば、対応画像の元となった付加画像が第1文書のページからはみ出して表示されていた方向に基づく領域に対応画像を表示しない構成と比較して、付加画像自体の情報とともに付加画像が表示されていた位置の情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
請求項14の発明によれば、第2文書にて、データ形式を変換する前の第1文書に付加画像が付加されている旨をユーザに通知することができる。
請求項15の発明によれば、通知画像が付加画像とは異なる画像である構成と比較して、何れの付加画像に対応する通知画像であるかを確認するユーザの作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示した図である。
図2】本実施の形態に係る管理サーバ、ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態が適用される表示部における原文書の表示例の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る管理サーバの機能構成の一例を示す図である。
図6】原文書の一例を示す図である。
図7】付加情報を別レイヤに変換する処理を説明するための図であり、(A)は原文書のページの一例、(B)は新文書の対応ページの一例、(C)は新文書の別レイヤの一例を示した図である。
図8】本実施形態が適用される表示部における新文書の表示例の一例を示す図である。
図9】文書変換処理を説明するための図であり、(A)は原文書のページの他の例、(B)は新文書の対応ページの他の例を示した図である。
図10】付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は対応画像ごとの別レイヤの一例、(B)は対応画像の表示領域ごとの別レイヤの一例、(C)は新文書の別レイヤの他の例を示した図である。
図11】新文書の一例を示す図である。
図12】本実施形態が適用される一括設定画面の一例を示す図である。
図13】新文書の他の例を示す図である。
図14】複数の別レイヤの個別の設定を説明するための図であり、(A)は個別設定画面の一例、(B)は個別設定画面の他の例、(C)は詳細設定画面の一例を示した図である。
図15】新文書の他の例を示す図である。
図16】付加情報を対応ページとは別に印刷する処理を説明するための図であり、(A)は原文書のページの一例、(B)は新文書の対応ページの一例、(C)は新文書の印刷専用ページの一例を示した図である。
図17】新文書を両面印刷する場合の原稿データの一例を示した図である。
図18】付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は対応画像ごとの添付文書の一例、(B)は対応画像ごとの添付文書の他の例、(C)は新文書の添付文書の一例を示した図である。
図19】新文書の対応ページと添付文書との関係の一例を示した図である。
図20】新文書のリストの一例を示した図である。
図21】新文書のリストの他の例を示した図であり、(A)は付加画像を付加したユーザごとのリストの一例、(B)付加画像が付加された日ごとのリストの一例、(C)は付加画像の分類ごとのリストの一例を示している。
図22】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図である。
図23】本実施形態に係る文書変換処理の流れを示したフロー図である。
図24】本実施形態に係る付加情報変換処理の流れを示したフロー図である。
図25】文書変換処理および付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は表示部25における原文書の表示例の他の例、(B)は表示部における新文書の表示例の他の例を示した図である。
図26】新文書の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(情報処理システム1の構成)
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示した図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、文書を管理する管理サーバ10と、ユーザが文書を閲覧するために使用するユーザ端末20とが、通信回線80を介して接続されることにより構成されている。
通信回線80は、例えば、インターネット等の回線であり、管理サーバ10とユーザ端末20との間の情報通信に用いられる。本実施の形態の情報処理システム1は、管理サーバ10にアップロードした文書を、ユーザ端末20にて閲覧や編集するものとする。
【0009】
なお、本実施の形態において、「文書」とは、管理サーバ10等に記憶される電子文書のことである。この文書は、文字のほかに画像を含んでいてもよく、文字を含まず画像のみからなっていてもよい。また、文書には、文書データ、画像データだけでなく、文書データを画像に変換する際に用いられる情報や、文書の更新日時、用紙サイズ、ページ数、文書内のキーワード等の属性情報が含まれてもよい。
【0010】
本実施形態における管理サーバ10は、文書を管理するサービス(以下「文書管理サービス」という。)を提供する情報処理装置である。
例えば、管理サーバ10は、文書管理サービスとして、文書を格納するための格納場所を提供する。格納された文書は、複数のユーザにより共有され、一又は複数のユーザにより編集され得る。また、格納された文書には、1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示される画像(以下「付加画像」という。)が含まれていてもよい。
なお、図1に示す情報処理システム1には、管理サーバ10が1台のサーバで構成されているが、複数台のサーバで構成されてもよい。また、管理サーバ10は、いわゆるクラウドサーバとして構成されてもよいし、オンプレミス型のサーバとして構成されてもよい。
【0011】
本実施形態におけるユーザ端末20は、管理サーバ10にて管理されている文書を閲覧したり、編集したりするための装置である。ユーザ端末20の各々には、ユーザに対して画像やテキスト情報などを表示する液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルなどからなる表示部25が設けられている。ユーザ端末20は、例えば、コンピュータ装置、タブレット型情報端末、スマートフォン、ゲーム機器、その他の情報処理装置により実現される。
【0012】
上述の情報処理システム1の構成は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。換言すると、管理サーバ10の機能の一部または全部をユーザ端末20の機能としてもよいし、ユーザ端末20の機能の一部または全部を管理サーバ10の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末20の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0013】
以下では、ユーザ端末20を使用するユーザが、管理サーバ10に格納された文書であって1または複数のページに付加画像を含む文書を、この文書のデータ形式とは異なる他のデータ形式の文書に変換させるように指示する場合を想定する。換言すると、文書管理サービスを利用するユーザが、管理サーバ10に格納された文書であって付加画像を含む文書に対し、他のデータ形式の文書に変換する処理(以下「文書変換処理」という。)を実行するように指示する場合を想定する。
【0014】
ここで、本実施形態の情報処理システム1が適用される管理サーバ10が有する機能の概要を説明する。
管理サーバ10が、ユーザ端末20に対するユーザの操作に応じて、保持する文書について文書変換処理の実行の指示を受け付ける。そして、管理サーバ10が、文書変換処理の元となる文書(以下「原文書」という。)の1または複数のページを、他のデータ形式の新たな文書(以下「新文書」という。)に変換する。また、管理サーバ10が、付加画像に関する情報である付加情報を、新文書がユーザ端末20の表示部25に表示された場合に付加画像が付加されている原文書のページに対応する新文書のページ(以下「対応ページ」という。)と関連付けて表示させるように処理する。
原文書は第1文書の一例である。また、新文書は第2文書の一例である。
【0015】
本実施形態の管理サーバ10が上述した機能を有することにより、付加画像を含む原文書のデータ形式の変換に伴って、付加画像の背後に位置するページの部分に含まれる情報や、付加画像のうちのページからはみ出した部分に含まれる情報が欠落することを防ぐ。
本実施形態は、付加画像を含む原文書のデータ形式の変換の際に原文書のページと付加画像とを別個に処理し、データ形式の変換に伴う情報の欠落の抑制に寄与することを図る。
以下、本実施形態の情報処理システム1について詳細に説明する。
【0016】
(ハードウェア構成)
図2は、本実施の形態に係る管理サーバ10、ユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
管理サーバ10およびユーザ端末20の各装置は、装置全体の動作を制御する制御部11と、種々の情報が記録される2次記憶部12と、通信回線80(図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部13とを有している。なお、制御部11と、2次記憶部12と、通信部13とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0017】
制御部11は、プロセッサの一例として装置全体を制御するCPU11a、CPU11aの作業用メモリなどとして用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラムなどが格納されるROM11cを備えている。また、制御部11は、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、制御部11に接続される通信部13などの各部を制御するインターフェース部11eを備えている。
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリなどによって構成される。また、制御部11が2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、本実施形態の各装置にて各処理が実行される。
【0018】
2次記憶部12は、例えばハードディスク装置(HDD)や半導体メモリなどによって構成される。2次記憶部12は、各装置の商品形態によって異なる。2次記憶部12には、制御部11により実行されるプログラムや、種々の情報が記憶されている。
【0019】
この他、ユーザ端末20は、キーボードやマウスなどの入力デバイス(不図示)や、液晶ディスプレイなどにより構成される表示部25(図1参照)を備える。ユーザ端末20にて、入力デバイスがタッチパネルの場合、表示部25と一体となって設けられてもよい。
【0020】
(ユーザ端末20の機能構成)
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20の機能構成の一例を示す図である。図3に示すユーザ端末20の各機能は、主に制御部11のCPU11a(図2参照)によって実現される。
図3に示すように、ユーザ端末20は、操作判定部201と、表示制御部202と、情報管理部203と、通信制御部204とを備えている。
【0021】
操作判定部201は、ユーザ端末20に対し、入力デバイス等を介したユーザ操作が行われたか否かを判定する。このユーザ操作とは、例えば、文書の閲覧に関して指示する操作、文書の処理の設定または実行を指示する操作などである。
表示制御部202は、表示部25(図1参照)における表示の態様などを制御する。表示制御部202は、例えば、文書を閲覧する際の画面などの表示態様を制御する。
【0022】
ここで、ユーザ端末20に設けられた表示部25における表示について、図4を用いて説明する。
図4は、本実施形態が適用される表示部25における原文書300の表示例の一例を示す図である。
【0023】
図4に示す表示例では、本実施形態に係るユーザ端末20の表示部25には、文書管理サービスに格納された文書を閲覧する際の画面が表示されている。具体的には、表示部25には、表示部25上におけるユーザの操作箇所を示すカーソル200と、ユーザの操作を受け付ける操作画面250とが表示される。
カーソル200は、ポインタ画像の一例であり、ユーザによるマウスなどの操作に応じて移動する。ユーザは、表示部25のうちの、自身が希望する位置までカーソル200を移動させて、表示部25に表示されている要素の選択を行う。
【0024】
操作画面250は、文書管理サービスに関するユーザの操作を受け付ける画面である。また、操作画面250は、文書管理サービスに格納された文書の内容を表示する領域としても機能する。
操作画面250には、文書管理サービスに格納された文書である原文書300に含まれるページ310と、ページ310に付加された画像である付加画像311,312が表示されている。
【0025】
付加画像311,312は、ページ310の用紙サイズ内の箇所に紐づけて付加され、ページ310の用紙サイズからはみ出して付加される画像である。換言すると、付加画像311,312は、ページ310内の箇所に紐づけて付加され、ページ310の本文を表示する本文領域からはみ出して付加される画像である。
付加画像311,312は、ページ310内の箇所であってユーザからの指示に基づく箇所に対し、紐づけて付加されている。ここで、「箇所」としては、例えば、ページ310の本文領域に含まれる文字や単語、文章、段落の他、挿入されている図や表、写真が挙げられる。その他、「箇所」としては、例えば、ページ310の本文領域のうちのユーザが任意に指定した領域や、ページ310自体が挙げられる。
【0026】
付加画像311,312がページ310からはみ出す方向は、付加画像311,312が紐付けられている箇所に基づく方向である。図4に示す例では、付加画像311,312の紐付けられている箇所がページ310内の右寄りの領域であるため、付加画像311,312は、ページ310に対して右側からはみ出して表示されている。
なお、付加画像は、紐付けられている箇所がページ310内の左寄りの領域である場合、ページ310に対して左側からはみ出して表示される。また、付加画像は、紐付けられている箇所がページ310内の上寄りの領域である場合にはページ310に対して上側からはみ出して表示され、紐付けられている箇所がページ310内の下寄りの領域である場合にはページ310に対して下側からはみ出して表示されてもよい。
【0027】
付加画像311,312の色は、付加画像ごとに異なっていてもよい。色は、ユーザによって指定されてもよい。また、付加画像311,312の色によって、付加画像311,312の各々の分類が示されるようにしてもよい。例えば、紐付けられている箇所に対する修正を要求するために付加された付加画像である場合には赤色で表示され、紐付けられている箇所に対して質問するために付加された付加画像である場合には青色で表示されるようにしてもよい。
その他、付加画像311,312の形状は、付加画像ごとに異なっていてもよい。付加画像311,312の形状によって、付加画像311,312の各々が付加された意味が示されるようにしてもよい。
【0028】
また、その他、付加画像311,312の表示面積は、付加画像ごとに異なっていてもよい。例えば、ユーザの指示に基づいて付加画像の表示面積が決定されてもよい。また、例えば、ユーザにより入力された文字が表示されている付加画像312は、文字のフォントサイズや文字数に応じて表示面積が決定されてもよい。
なお、付加画像311,312は、縁や枠はなくてもよく、文字のみからなる追記であってもよい。
【0029】
第1文書の一例としての原文書300は、1または複数のページ310の本文と、ページ310に付加された付加画像311,312とから構成されている。
原文書300のデータ形式は、本文領域からはみ出すように表示される画像を付加することが可能なデータ形式である。具体的には、原文書300のデータ形式は、付加画像として注釈やコメント、電子付箋などを付加することが可能なデータ形式である。原文書300のデータ形式は、例えば、Word(登録商標)や、Docuworks(登録商標)などのデータ形式である。
【0030】
図3の説明に戻る。
情報管理部203は、文書に関する情報を管理する。具体的には、情報管理部203は、文書を閲覧や編集する際に使用される情報や、文書のデータ形式を変換する際に使用される情報を管理する。
情報管理部203が管理する情報としては、例えば、文書の本文の情報や、文書に付加されている付加画像についての情報、文書の属性情報などが挙げられる。
【0031】
通信制御部204は、通信部13(図2参照)が送信する情報を処理したり、受信した情報を処理したりする。
通信制御部204は、通信部13を介し、管理サーバ10に対して文書管理サービスの提供を要求する。また、通信制御部204は、通信部13を介し、管理サーバ10から送信された情報から、必要な情報を抽出する。換言すると、通信制御部204は、取得した情報を処理して判断する。
【0032】
(管理サーバ10の機能構成)
図5は、本実施形態に係る管理サーバ10の機能構成の一例を示す図である。図5に示す管理サーバ10の各機能は、主に制御部11のCPU11a(図2参照)によって実現される。
図5に示すように、管理サーバ10は、文書取得部101と、要求情報取得部102と、文書変換部103と、付加情報抽出部104と、付加情報変換部105と、変換文書出力部106と、文書記憶部107と、変換設定記憶部108と、ユーザ情報記憶部109とを備えている。
【0033】
文書取得部101は、1または複数のページに付加画像を付加することが可能なデータ形式の原文書を取得する。換言すると、文書取得部101は、1または複数のページに付加画像を付加することが可能なフォーマットの原文書を取得する。
文書取得部101は、取得した原文書を、文書記憶部107に格納する。
また、文書取得部101は、取得した原文書のページに付加されている付加画像の編集または削除、取得した文書のページへの新たな付加画像の付加などの処理を実行する。
【0034】
要求情報取得部102は、ユーザ端末20を介してユーザの要求を示す要求情報を取得する。具体的には、要求情報取得部102は、ユーザにユーザ端末20(図1参照)を介して入力させた要求情報を、通信回線80(図1参照)を介して取得する。
なお、要求情報取得部102が要求情報を取得する方法は、上記方法に限定されるものではない。
【0035】
文書変換部103は、1または複数のページと付加画像とを含む原文書に対し、この原文書のデータ形式とは異なる他のデータ形式の新文書に変換する文書変換処理を実行する。具体的には、文書変換部103は、文書変換処理の元となる原文書の1または複数のページを、他のデータ形式の新文書に変換する。ここで、他のデータ形式とは、ページの用紙サイズ内の箇所に紐づけて付加されている画像を用紙サイズからはみ出すように表示することが不可能なデータ形式である。具体的には、他のデータ形式とは、本文領域のみを表示するデータ形式である。新文書のデータ形式は、例えば、PDF(Portable Document Format)(登録商標)などのデータ形式である。
また、文書変換部103は、原文書からデータ形式を変換した新文書を、文書記憶部107に格納する。
【0036】
付加情報抽出部104は、文書変換処理が行われている原文書から、この原文書に含まれる付加画像についての付加情報を抽出する。ここで、「付加情報」としては、例えば、付加画像自体の画像データや、付加画像に含まれる文字を示すテキストデータ、付加画像が付加された位置を示す情報、付加画像が紐付けられていた原文書のページの箇所を示す情報が挙げられる。その他、「付加情報」としては、例えば、付加画像の付加を指示したユーザを示す情報や、付加画像が付加された日時を示す情報、付加画像の分類を示す情報などが挙げられる。
【0037】
具体的には、付加情報抽出部104は、文書変換処理が行われている原文書のページに、付加画像が付加されているか否かを特定する。原文書のページに付加画像が付加されている場合、付加情報抽出部104は、この原文書のページから、付加画像に関する付加情報を抽出する。一方で、原文書のページに付加画像が付加されていない場合、付加情報抽出部104は、この原文書のページに対し、付加情報を抽出する処理を実行しない。
また、付加情報抽出部104は、抽出した付加情報を、新文書に対応付けて文書記憶部107に格納する。付加情報抽出部104は、抽出した付加情報を、付加情報の元となった付加画像が付加されている原文書のページに対応する対応ページに対応付けて文書記憶部107に格納する。その他、付加情報抽出部104は、原文書のページに付加画像が付加されていないことを示す情報を、新文書に対応付けて文書記憶部107に格納してもよい。
【0038】
付加情報変換部105は、新文書に対応付けられた付加情報に対し、付加情報の元となった付加画像が付加されている原文書に対応する新文書と関連付けて表示させることが可能な情報に変換する処理(以下「付加情報変換処理」という。)を実行する。具体的には、付加情報変換部105は、新文書に付加情報が対応付けられているか否かを特定する。新文書に付加情報が対応付けられていない場合、付加情報変換部105は、この新文書に対する処理を終了する。一方で、新文書に付加情報が対応付けられている場合、付加情報変換部105は、付加情報を新文書のページごとに抽出する。付加情報変換部105は、抽出したこの付加情報を、付加情報の元となった付加画像が付加されている原文書のページに対応する新文書の対応ページと関連付けて表示させることが可能な情報に変換する。
【0039】
例えば、付加情報変換部105は、付加情報の出力種別を特定する。そして、付加情報変換部105は、付加情報の出力種別に応じて、新文書に対応付けられた付加情報を、付加情報の元となった付加画像に対応する画像(以下「対応画像」という。)を含むページであって対応ページとは異なる別ページに変換する。換言すると、付加情報変換部105は、付加情報の出力種別に基づいて、新文書に対応付けられた付加情報から対応画像を生成する処理を実行する。
ここで、「別ページ」は、対応ページに対応付けられていた付加情報が、この対応ページの次項として挿入されるページに変換されたものではない。詳しくは後述するが、「別ページ」は、対応ページの本レイヤとは異なる別レイヤ、対応ページに添付された添付文書、および新文書に含まれる対応画像のリストの少なくとも1つに変換されたものである。
【0040】
付加情報の出力種別は、付加情報に基づく別ページを、対応ページの本レイヤとは異なる別レイヤ、対応ページに添付された添付文書、および新文書に含まれる対応画像のリストの少なくとも1つの表示態様で表示させる出力データの種別である。なお、付加情報の出力種別は、新文書のデータ形式に基づく設定から特定されてもよいし、原文書と新文書との関係に基づく設定から特定されてもよい。また、付加情報の出力種別は、ユーザによる変換処理の設定から特定されてもよい。
【0041】
その他、付加情報変換部105は、対応画像を含む別ページに、この対応画像の元となった付加画像が付加されている原文書のページに対応する新文書の対応ページへのリンクを示すリンク情報を埋め込んでもよい。また、付加情報変換部105は、リンク情報が埋め込まれた対応ページに、対応画像を含む別ページへのリンクを示すリンク情報を埋め込んでもよい。また、付加情報変換部105は、対応画像から対応ページへのリンクとこの対応ページから対応画像へのリンクとを示す相互のリンク情報を新文書に埋め込んでもよい。
また、付加情報変換部105は、付加情報変換処理の結果を、新文書に対応付けられていた付加情報を更新するように文書記憶部107に格納する。なお、付加情報変換部105は、付加情報が対応付けられた対応ページであって付加情報変換処理が実行されていない対応ページがなくなるまで、新文書に対して付加情報変換処理を実行する。
【0042】
変換文書出力部106は、文書変換処理だけでなく付加情報変換処理も完了した新文書を、ユーザ端末20(図2参照)へ出力する。具体的には、変換文書出力部106は、文書変換処理と付加情報変換処理とが完了した新文書を、通信部13を介してユーザ端末20へ出力するとともに、文書記憶部107に格納する。
【0043】
文書記憶部107は、文書取得部101が取得または処理した原文書についての情報を記憶し蓄積する。また、文書記憶部107は、新文書についての情報を記憶し蓄積する。
変換設定記憶部108は、付加情報変換処理に係る設定を記憶する。付加情報変換処理に係る設定は、付加情報変換処理の条件であって、付加情報の表示態様に応じた出力データの種別ごとに設定される。
ユーザ情報記憶部109は、文書管理サービスを利用するユーザについてのユーザ情報を記憶している。このユーザ情報には、例えば、ユーザ名などのユーザを識別することが可能な情報が含まれる。
【0044】
(付加情報の出力種別が別レイヤである場合)
原文書の付加画像の付加情報を、対応ページの本レイヤとは異なる別レイヤとして新文書の対応ページに表示させる場合の処理例を説明する。
図6は、原文書300の一例を示す図である。
図6に示す例では、原文書300は、1項からn頁までのページ310と、1項目のページ310内の箇所に紐付けられた付加画像311,312と、2項目のページ310内の箇所に紐付けられた付加画像313,314,315と、n項目のページ310内の箇所に紐付けられた付加画像316,317とを含む。
【0045】
付加画像311,312は、1項目のページ310内の箇所に紐付けられ、ページ310の右側からはみ出して表示されている。付加画像311は、文字を含まず、他の付加画像312,313,314,315,316,317とは異なる色で表示されている。付加画像312には、1項目のページ310に対するコメントであって原文書300に対する1個目のコメントとして、「コメント1:… 」の文字が表示されている。
【0046】
付加画像313,314,315は、2項目のページ310内の箇所に紐付けられ、文字を含んでいる。また、付加画像313,315は2項目のページ310の左側からはみ出して表示され、付加画像314は2項目のページ310の右側からはみ出して表示されている。付加画像313には、2項目のページ310に対する質問であって原文書300に対する1個目の質問として、「質問1です。… 」の文字が表示されている。付加画像314には、2項目のページ310に対するコメントであって原文書300に対する2個目の質問として、「コメント2:… 」の文字が表示されている。付加画像315には、2項目のページ310に対する指摘として、「表データが古い」の文字が表示されている。
【0047】
付加画像316,317は、n項目のページ310内の箇所に紐付けられ、ページ310の右側からはみ出して表示されている。付加画像316には、n項目のページ310に対する指摘として、「資料の差替えが必要」の文字が表示されている。付加画像317には、n項目のページ310に対する質問であって原文書300に対するn個目の質問として、「質問nです。… 」の文字が表示されている。
【0048】
図7は、付加情報を別レイヤに変換する処理を説明するための図であり、(A)は原文書300のページ310の一例、(B)は新文書400の対応ページ410の一例、(C)は新文書400の別レイヤ420の一例を示した図である。
図7は、原文書300の1項目のページ310に付加された付加画像311,312に関する付加情報を別レイヤに変換する場合を例としている。
【0049】
本実施形態の場合、原文書300は、図7(A)に示すように、ページ310の本文のための領域である本文領域301と、本文領域301からはみ出す画像のための領域であって本文領域301の周辺の領域である周辺領域302とを有する。
本文領域301は、文書変換処理の対象となる領域である。本文領域301の領域のサイズは、例えば原文書300のページ310の用紙サイズである。
周辺領域302は、文書変換処理の対象外の領域であり、本文領域301からはみ出した画像が含まれる領域である。周辺領域302の領域のサイズは、例えば本文領域301内の箇所に紐づけられている付加画像311,312の表示面積に基づき変更される。
【0050】
図7(A)に示す例では、付加画像311,312がページ310に対して右側からはみ出しているため、本文領域301に対して右側に周辺領域302が設けられている。また、周辺領域302の領域のサイズは、本文領域301内の箇所に紐づけられている付加画像311,312のうちの本文領域301からはみ出している部分の全てが含まれるサイズである。
【0051】
また、本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の1項目のページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、図7(B)に示すように、対応ページ410が生成される。
図7(B)に示す例では、新文書400の対応ページ410は、対応ページ410の元となったページ310に付加画像311,312(図7(A)参照)が付加されていたことを通知する通知画像411,412を含む。
【0052】
通知画像411,412は、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310に付加されていた付加画像311,312の存在を通知する画像である。
通知画像411,412が付加される位置は、通知画像411,412が対応ページ410からはみ出さない位置であって、通知対象の付加画像311,312が付加されている位置に応じた位置である。図7(B)に示す例では、通知画像411,412は、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310の右側からはみ出す付加画像311,312の位置に応じた位置に付加されている。
具体的には、通知画像411,412は、対応ページ410内の右側の位置であって、通知対象の付加画像311,312の上下方向の位置に対応する位置に付加されている。換言すると、通知画像411,412は、対応ページ410内の右側の位置であって、通知対象の付加画像311,312の高さ位置に対応する位置に付加されている。
【0053】
通知画像411,412の各々の表示面積は、後述する対応画像421,422の表示面積よりも小さいことが好ましい。また、通知画像411,412の表示面積は、対応ページ410の視認性を維持するため、例えば対応ページ410のレイアウトにて設定されている余白に収まる表示面積が好ましい。なお、通知画像411,412の表示面積は、ユーザの指示に基いて変更されてもよい。
通知画像411,412の形状は、図7(B)に示す矩形に限られず、円、楕円などの予め登録された形状でもよいし、ユーザが作成した形状であってもよい。
【0054】
通知画像411,412の色や模様などは、何れの付加画像が通知対象であるかを明確にするため、通知対象の付加画像311,312に付されている色や模様など同一であることが好ましい。例えば、通知画像411,412は、付加画像311,312のうちの原文書300の1項目のページ310内の領域に表示されていた部分の画像である。また、通知対象の付加画像311,312に付されている色や模様などは、ユーザの指示に基いて設定や変更がなされてもよい。
【0055】
対応ページ410は、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310に対応するページである。
なお、対応ページ410を含む新文書400は、対応ページ410の本文のための領域の他に、原文書300の周辺領域302のような、対応ページ410の用紙サイズからはみ出している画像を表示するための周辺の領域を有さない。
【0056】
また、本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の1項目のページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、図7(C)に示すように、対応ページ410(図7(B)参照)の本レイヤとは異なる別レイヤ420が生成される。
図7(C)に示す例では、新文書400の別レイヤ420は、対応ページ410に対応付けられた付加情報の元となった付加画像311,312(図7(A)参照)に対応する画像である対応画像421,422を含む。
【0057】
対応画像421,422は、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310に付加されていた付加画像311,312の各々に対応する画像である。
本実施形態では、対応画像421,422の形状と、それぞれの表示の元となった付加画像311,312の形状とが相似となる関係となっている。なお、このような表示形態に限らず、対応画像421,422の形状と、それぞれの表示の元となった付加画像311,312の形状とが相似とはならない関係であってもよい。
【0058】
対応画像421,422が付加される位置は、新文書400の対応ページ410の用紙サイズからはみ出さない位置であって、対応する付加画像311,312が付加されている位置に応じた位置である。換言すると、対応画像421,422が付加される位置は、別レイヤ420内の領域であって原文書300における付加画像311,312の表示位置に基づく領域に、対応画像421,422が表示される位置である。
【0059】
図7(C)に示す例では、対応画像421,422は、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310の右側からはみ出す付加画像311,312が付加されている位置に応じた位置に付加されている。
具体的には、対応画像421,422は、対応ページ410内の右側に相当する別レイヤ420の位置であって、対応する付加画像311,312の上下方向の位置に対応する位置に付加されている。換言すると、対応画像421,422は、対応ページ410内の右側に相当する別レイヤ420の位置であって、対応する付加画像311,312の高さ位置に対応する位置に付加されている。
【0060】
別レイヤ420は、付加情報変換処理により、新文書400の対応ページ410に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページである。具体的には、別レイヤ420は、対応ページ410の本レイヤとは表示階層が異なるレイヤとして表示される別ページである。また、別レイヤ420は、対応ページ410の用紙サイズの別ページである。
【0061】
図8は、本実施形態が適用される表示部25における新文書400の表示例の一例を示す図である。
図8では、表示部25にて、文書変換処理だけでなく付加情報変換処理も完了した新文書400の対応ページ410が閲覧される際の操作画面250を表示する場合を例としている。
【0062】
図8に示す表示例では、操作画面250には、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310(図7(A)参照)に対応する対応ページ410と、対応ページ410の本レイヤとは異なる別レイヤ420とを含む新文書400が表示されている。
本実施形態の場合、付加情報変換処理により生成された別レイヤ420は、文書変換処理により生成された対応ページ410の本レイヤの表示階層よりも上位の階層(ユーザ側)に表示される。
【0063】
別レイヤ420に含まれる対応画像421,422は、新文書400の対応ページ410の用紙サイズからはみ出さずに表示されている。換言すると、別レイヤ420に含まれる対応画像421,422は、新文書400の対応ページ410の用紙サイズ内に収まるように表示されている。
図8に示す表示例では、対応ページ410が表示された場合に、原文書300のページ310における付加画像311(図7(A)参照)の高さ位置に相当する高さ位置に、付加画像311に対応する対応画像421が表示されている。また、原文書300のページ310における付加画像312の(図7(A)参照)の高さ位置に相当する高さ位置に、付加画像312に対応する対応画像422が表示されている。
【0064】
また、本実施形態の場合、別レイヤ420に含まれる対応画像421,422の背後に、対応ページ410の通知画像411,412の各々(図7(B)参照)が位置する。ここで、「対応画像421,422の背後に、通知画像411,412の各々が位置する」とは、通知画像411,412が表示されていた領域の各々が、それぞれ対応画像421,422が表示される領域と少なくとも一部で重複することをいう。
具体的には、対応ページ410の通知画像411,412の各々(図7(B)参照)は、別レイヤ420に含まれる対応画像421,422によって隠れる。
【0065】
次に、一の対応ページ410に対し、複数の別レイヤ420を生成する処理を、図9図10を用いて説明する。
図9は、文書変換処理を説明するための図であり、(A)は原文書300のページ310の他の例、(B)は新文書400の対応ページ410の他の例を示した図である。
図9は、原文書300の2項目のページ310に対して文書変換処理が実行される場合を例としている。
【0066】
本実施形態の場合、原文書300は、図9(A)に示すように、ページ310の本文のための領域である本文領域301と、本文領域301からはみ出す画像のための領域であって本文領域301の周辺の領域である周辺領域302,303とを有する。
周辺領域302は、文書変換処理の対象外の領域であり、本文領域301から右側にはみ出した画像が含まれる領域である。周辺領域303は、文書変換処理の対象外の領域であり、本文領域301から左側にはみ出した画像が含まれる領域である。
【0067】
図9(A)に示す例では、付加画像314がページ310に対して右側からはみ出しているため、本文領域301に対して右側に周辺領域302が設けられている。また、付加画像313,315がページ310に対して左側からはみ出しているため、本文領域301に対して左側に周辺領域303が設けられている。
【0068】
また、本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、図9(B)に示すように、対応ページ410が生成される。
図9(B)に示す例では、新文書400の対応ページ410は、対応ページ410の元となったページ310に付加画像313,314,315の各々が付加されていたことを通知する通知画像413,414,415を含む。
【0069】
通知画像413,414,415は、文書変換処理の元となった原文書300の2項目のページ310からはみ出す付加画像313,314,315(図9(A)参照)の位置に応じた位置に付加される。
ページ310の左側からはみ出す付加画像313の存在を通知する通知画像413は、対応ページ410内の左側の位置であって、ページ310における付加画像313の高さ位置に相当する高さ位置に付加されている。また、ページ310の右側からはみ出す付加画像314の存在を通知する通知画像414は、対応ページ410内の右側の位置であって、ページ310における付加画像314の高さ位置に相当する高さ位置に付加されている。また、ページ310の左側からはみ出す付加画像315の存在を通知する通知画像415は、対応ページ410内の左側の位置であって、ページ310における付加画像315の高さ位置に相当する高さ位置に付加されている。
【0070】
図10は、付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は対応画像ごとの別レイヤ420の一例、(B)は対応画像の表示領域ごとの別レイヤ420の一例、(C)は新文書400の別レイヤ420の他の例を示した図である。
図10では、原文書300の2項目のページ310に付加された付加画像313,314,315(図9(A)参照)に関する付加情報を別レイヤに変換する場合を例としている。
【0071】
本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310(図9(A)参照)を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、対応ページ410(図9(B)参照)の本レイヤとは異なる複数の別レイヤ420が生成される。具体的には、図10(A)に示すように、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310に付加されている付加画像313,314,315ごとに別レイヤ420が生成される。
例えば、図10(A)に示す別レイヤ420は、対応ページ410に対応付けられた付加情報のうちの一の付加情報の元となった付加画像314に対応する対応画像424を含む。なお、図10(A)に示す別レイヤ420とともに、付加画像313に対応する対応画像423を含む別レイヤ(不図示)と、付加画像315に対応する対応画像425を含む別レイヤ(不図示)とが生成される。
【0072】
また、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、図10(B)に示すように、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310に付加されている付加画像313,314,315がはみ出している方向ごとに別レイヤ420が生成されてもよい。
例えば、図10(B)に示す別レイヤ420は、対応ページ410の元となった本文領域301に対して左側の周辺領域303にはみ出している付加画像313,315(図9(A)参照)に対応する対応画像423,425を含む。具体的には、図10(B)に示す別レイヤ420は、対応ページ410内の左側の領域に表示される対応画像423,425を含む。なお、図10(B)に示す別レイヤ420とともに、図10(A)に示すように、対応ページ410内の右側の領域に表示される対応画像424を含む別レイヤ420が生成される。
【0073】
また、文書変換処理の元となる原文書300の2項目のページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、図10(C)に示すように、生成された複数の別レイヤ420が結合されてもよい。具体的には、図10(C)に示すように、2項目のページ310に付加されている複数の付加画像313,314,315の各々に対応する別レイヤ420が、対応ページ410の一の別レイヤ420となるように結合されてもよい。
その他、2項目のページ310に付加されている付加画像313,314,315がはみ出している方向ごとに生成された別レイヤ420が、対応ページ410の一の別レイヤ420となるように結合されてもよい。
【0074】
図11は、新文書400の一例を示す図である。
図11では、原文書300の1項からn頁までのページ310(図6参照)を、原文書300とはデータ形式の異なる新文書400に変換した場合を例としている。
【0075】
本実施形態では、新文書400は、原文書300の1項からn頁までのページ310の各々に対応する対応ページ410と、対応ページ410ごとに関連付けて表示される別レイヤ420とを含む。
図11に示す例では、対応ページ410ごとに1つの別レイヤ420が関連付けられているが、対応ページ410ごとに複数の別レイヤ420が関連付けられてもよい。例えば、2項目の対応ページ410において、対応画像423,424,425ごとの別レイヤ420が関連付けられてもよく、対応画像423,424,425が付加される領域ごとの別レイヤ420が関連付けられてもよい。
【0076】
図12は、本実施形態が適用される一括設定画面500の一例を示す図である。
本実施形態の場合、ユーザの操作に応じて、複数の別レイヤ420の設定を一括して受け付ける一括設定画面500が操作画面250に表示される。
【0077】
一括設定画面500は、複数の別レイヤ420を表示するか否かの設定をユーザから受け付ける。
ユーザが図12に示すように「レイヤを非表示」を選択している場合、複数の別レイヤ420は対応ページ410に関連付けて表示されず、対応ページ410のみが表示される。換言すると、ユーザが図12に示すように「レイヤを非表示」を選択している場合、対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420は非表示となる。
また、ユーザが「レイヤを表示」を選択している場合、対応ページ410とともに、複数の別レイヤ420が対応ページ410に関連付けて表示される。
【0078】
その他、一括設定画面500は、複数の別レイヤ420を印刷対象とするか否かの設定をユーザから受け付ける。
ユーザが図12に示すように「印刷対象とする」を選択している場合、対応ページ410とともに、複数の別レイヤ420が印刷の対象に含まれる。換言すると、ユーザが図12に示すように「印刷対象とする」を選択している場合、複数の別レイヤ420が対応ページ410に関連付けられて表示されている状態が印刷の対象となる。
また、ユーザが「印刷非対象とする」を選択している場合、複数の別レイヤ420が印刷の対象に含まれず、対応ページ410のみが印刷の対象に含まれる。換言すると、ユーザが「印刷非対象とする」を選択している場合、対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420は印刷非対象となる。
【0079】
図13は、新文書400の他の例を示す図である。
図13では、一括設定画面500(図12参照)にて、複数の別レイヤ420(図11参照)の非表示が設定された場合を例としている。
【0080】
本実施形態では、複数の別レイヤ420が非表示となった場合、対応ページ410の本レイヤの表示階層が上位の階層(ユーザ側)となる。具体的には、複数の別レイヤ420が非表示となった場合、対応ページ410の本文が、対応画像421,422,423,424,425,426,427(図11参照)によって隠れない。また、対応ページ410に付加されている通知画像411,412,413,414,415,416,417が、対応画像421,422,423,424,425,426,427によって隠れない。
【0081】
図14は、複数の別レイヤ420(図11参照)の個別の設定を説明するための図であり、(A)は個別設定画面510の一例、(B)は個別設定画面510の他の例、(C)は詳細設定画面520の一例を示した図である。
本実施形態の場合、ユーザの操作に応じて、複数の別レイヤ420の設定を個別に受け付ける個別設定画面510が操作画面250に表示される。
【0082】
図14(A)に示す表示例では、個別設定画面510は、対応ページ410(図11参照)ごとに複数の別レイヤ420を表示するか否かの設定をユーザから受け付ける。具体的には、複数の別レイヤ420のうちの、個別設定画面510にてユーザが選択した対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420を表示する設定を受け付ける。例えば、ユーザが図14(A)に示すように「レイヤ2」を選択している場合、複数の別レイヤ420のうちの、2項目の対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420を表示する設定を受け付ける。
なお、個別設定画面510にてユーザが選択していない対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420を非表示とする設定を受け付ける。
【0083】
また、図14(B)に示すように、個別設定画面510は、別レイヤ420ごとに表示するか否かの設定をユーザから受け付けてもよい。具体的には、複数の別レイヤ420のうちの、個別設定画面510にてユーザが選択した別レイヤ420を表示する設定を受け付けてもよい。例えば、ユーザが図14(B)に示すように「レイヤ2-1」を選択している場合、2項目の対応ページ410に関連付けられている別レイヤ420のうちの、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420を表示する設定を受け付けてもよい。
なお、個別設定画面510にてユーザが選択していない別レイヤ420を非表示とする設定を受け付ける。
【0084】
また、個別設定画面510での選択の有無に基づいて別レイヤ420の表示および非表示の設定を受け付けるだけでなく、複数の別レイヤ420の詳細な設定を個別に受け付けてもよい。
本実施形態の場合、ユーザの操作に応じて、図14(C)に示すように、別レイヤ420の詳細な設定を個別に受け付ける詳細設定画面520が操作画面250に表示されてもよい。
【0085】
詳細設定画面520は、別レイヤ420を表示するか否かの設定や、別レイヤ420を印刷対象とするか否かの設定を、別レイヤ420ごとにユーザから受け付ける。
図14(C)に示すように、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420について、ユーザが「可視化」を選択している場合、対応ページ410とともに、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420が表示されるようにする。また、図14(C)に示すように、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420について、ユーザが「印刷対象」を選択していない場合、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420は印刷の対象には含まれない。
【0086】
図15は、新文書400の他の例を示す図である。
図15では、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420の表示が設定された場合を例としている。換言すると、図15では、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420以外の別レイヤの非表示が設定された場合を例としている。
【0087】
本実施形態では、図13に示す状態の新文書400に対して、複数の別レイヤ420のうちの、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420の表示が設定された場合、図15に示すように、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420が表示されるようにする。
図15に示す例では、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420には、対応画像424が含まれている。具体的には、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420に含まれる対応画像424の表示階層が上位の階層(ユーザ側)となり、対応ページ410の本文の一部や通知画像414が対応画像424によって隠れる。
【0088】
また、図13に示す状態の新文書400に対して、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420のみに表示が設定された場合、図15に示すように、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420以外の別レイヤの非表示が維持される。
図15に示す例では、「レイヤ2-1」に対応する別レイヤ420以外の別レイヤによって、対応ページ410の本文や、通知画像411,412,413,414,415,416,417が隠れない。
【0089】
上述した例では、一括設定画面500や個別設定画面510などによって別レイヤの表示と非表示とを切り替えたが、この構成に限られない。
例えば、対応画像を含む別レイヤに、この対応画像の元となった付加画像が付加されている原文書のページに対応する新文書の対応ページへのリンクを示すリンク情報を表示させてもよい。また、例えば、通知画像を含む対応ページに、この通知画像の元となった付加画像に対応する対応画像を含む別レイヤへのリンクを示すリンク情報を表示させてもよい。
【0090】
具体的には、通知画像414(図13参照)がユーザによって選択された場合、対応画像424を含む別レイヤ420(図15参照)が表示されるようにしてもよい。また、別レイヤ420に含まれる対応画像424がユーザによって選択された場合、この別レイヤ420が非表示となるようにしてもよい。なお、通知画像414は付加画像314(図9(A)参照)を通知対象とする画像であり、対応画像424は付加画像314に対応する画像である。
【0091】
その他、例えば、対応ページ410の「Page-2」(図13参照)がユーザによって選択された場合、対応画像423,424,425を含む別レイヤ420(図11参照)が表示されるようにしてもよい。また、別レイヤ420に含まれる対応画像423,424,425がユーザによって選択された場合、この別レイヤ420が非表示となるようにしてもよい。
【0092】
(別レイヤ420を印刷対象に含める場合)
原文書300の付加画像の付加情報を、対応ページ410に関連付けて印刷させる場合の処理例を説明する。
図16は、付加情報を対応ページとは別に印刷する処理を説明するための図であり、(A)は原文書300のページ310の一例、(B)は新文書400の対応ページ410の一例、(C)は新文書400の印刷専用ページ430の一例を示した図である。
図16は、原文書300の2項目のページ310に付加された付加画像313,314,315に関する付加情報を印刷専用ページ430に変換する場合を例としている。
【0093】
本実施形態の場合、図16(A)に示す原文書300の2項目のページ310は、図16(B)に示すように、対応ページ410を含む新文書400に変換される。対応ページ410には、付加画像313,314,315の各々を通知対象とする通知画像413,414,415が含まれている。なお、原文書300の2項目のページ310に対応する対応ページ410とともに、この対応ページ410の別レイヤ420(図11参照)も生成される。
【0094】
本実施形態の場合において、図16(B)に示す新文書400の印刷の対象に、別レイヤ420(図11参照)が含まれている場合、図16(C)に示すように、別レイヤ420の内容を印刷する専用のページである印刷専用ページ430が生成される。
図16(C)に示す例では、新文書400の印刷専用ページ430は、別レイヤ420に含まれている対応画像423,424,425を含む。
【0095】
印刷専用ページ430において、対応画像423,424,425の各々は、それぞれに対応する付加画像313,314,315を通知対象とする通知画像413,414,415と繋がる位置に付加される。
図16(B)に示すように、通知画像413,415は対応ページ410内の左寄りに付加され、通知画像414は対応ページ410内の右寄りに付加されている。対応画像423は、印刷専用ページ430内の右寄りであって、付加画像313を通知対象とする通知画像413の高さ位置と一致する位置に付加される。また、対応画像424は、印刷専用ページ430内の左寄りであって、付加画像314を通知対象とする通知画像414の高さ位置と一致する位置に付加される。また、対応画像425は、印刷専用ページ430内の右寄りであって、付加画像315を通知対象とする通知画像415の高さ位置と一致する位置に付加される。
【0096】
図17は、新文書400を両面印刷する場合の原稿データの一例を示した図である。
図17では、新文書400の1項からn頁までの対応ページ410を表面に印刷し、1項からn頁までの対応ページ410に対応付けられた付加情報を裏面に印刷する場合を例としている。新文書400の原稿データは、表面に印刷される対応ページ410に含まれる通知画像と、裏面に印刷される印刷専用ページ430に含まれる対応画像とが繋がるようになっている。
なお、新文書400を両面印刷する場合に限られず、対応ページ410の次項に印刷専用ページ430が印刷されるようにしてもよい。これにより、対応ページ410の印刷物と印刷専用ページ430の印刷物とを並べて参照することが可能となる。
【0097】
(付加情報の出力種別が添付文書である場合)
原文書の付加画像の付加情報を、対応ページの添付文書として新文書の対応ページに関連付けて表示させる場合の処理例を説明する。
図18は、付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は対応画像ごとの添付文書440の一例、(B)は対応画像ごとの添付文書440の他の例、(C)は新文書400の添付文書440の一例を示した図である。
図18では、原文書300の1項目のページ310に付加された付加画像311,312(図7(A)参照)に関する付加情報を添付文書440に変換する場合を例としている。
【0098】
本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の1項目のページ310(図7(A)参照)を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、対応ページ410(図7(B)参照)の添付文書が生成される。
具体的には、図18(A)に示すように、文書変換処理の元となる原文書300の1項目のページ310に付加されている付加画像311に対応する対応画像421を含む添付文書440が生成される。
【0099】
添付文書440は、付加情報変換処理により、新文書400の対応ページ410に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページである。具体的には、添付文書440は、原文書300のページ310に対応する新文書400の対応ページ410に添付された別ページである。また、添付文書440は、原文書300のページ310からはみ出さないように加工された対応画像421を含む別ページである。ここで、「加工」としては、例えば、対応画像421の表示面積や形状、レイアウトの変更が挙げられる。
【0100】
また、図18(B)に示すように、文書変換処理の元となる原文書300の1項目のページ310に付加されている付加画像312に対応する対応画像422を含む添付文書440が生成される。
1項目のページ310に付加されている付加画像311,312ごとに添付文書440が生成されることで、各添付文書440に含まれる対応画像421,422ごとに表示および非表示を切り替えることが可能となる。
【0101】
また、原文書300の1項目のページ310に複数の付加画像311,312が付加されている場合、図18(C)に示すように、付加画像311,312の各々に対応する対応画像421,422を含む添付文書440が生成されてもよい。また、1項目のページ310に付加されている付加画像311,312ごとに生成された複数の添付文書440が、一の添付文書440となるように結合されてもよい。
【0102】
図19は、新文書400の対応ページ410と添付文書440との関係の一例を示した図である。
新文書400の1項からn頁までの対応ページ410の各々に添付文書440が生成されている。添付文書440の各々は、図6に示すような、対応ページ410の元となった原文書300のページ310と、このページ310に付加されている付加画像311とを示す情報が含まれる。
例えば、添付文書440には、添付文書440の元となった原文書300のページ310に対応する新文書400の対応ページ410へのリンクを示すリンク情報が埋め込まれている。また、例えば、対応ページ410には、対応ページ410の元となった原文書300のページ310に対応する新文書400の添付文書440へのリンクを示すリンク情報が埋め込まれている。
【0103】
(付加情報の出力種別がリストである場合)
原文書の付加画像の付加情報を、新文書に含まれる対応画像のリストとして新文書の対応ページに関連付けて表示させる場合の処理例を説明する。
図20は、新文書400のリスト450の一例を示した図である。
図20では、原文書300の1項からn頁までのページ310に付加された付加画像311,312,313,314,315,316,317(図6参照)に関する付加情報をリスト450に変換する場合を例としている。
【0104】
本実施形態の場合において、文書変換処理の元となる原文書300の1項からn頁までのページ310を他のデータ形式の新文書400に変換した場合、新文書400に紐づけられている付加情報のリスト450が生成される。
具体的には、図20に示すように、新文書400に含まれる対応画像421,422,423,424,425,426,427のリスト450が生成される。
【0105】
リスト450は、付加情報変換処理により、新文書400に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページである。具体的には、リスト450は、原文書300の複数のページ310に付加画像が付加されている場合、新文書400と関連付けられた対応画像のリストとして生成され、原文書300の異なるページ310に付加されている付加画像の各々に対応する対応画像を含む別ページである。
リスト450は、例えば最終のページとして新文書400に含まれてもよく、最初のページや中盤のページとして新文書400に含まれてもよい。
【0106】
複数の対応画像の位置関係は、各々の元となった付加画像の位置関係に基づいている。
具体的には、対応画像421,422,423,424,425,426,427は、各々の元となった付加画像311,312,313,314,315,316,317の前後関係に基づいた順序で並べて付加されている。また、対応画像421,422,423,424,425,426,427は、リスト450からはみ出さない位置であって、各々の元となった付加画像311,312,313,314,315,316,317がページ310からはみ出している方向に寄せた位置に付加されている。
【0107】
リスト450には、複数の対応画像の各々の元となった付加画像が付加されているページ310に相当する対応ページを示す情報が含まれる。
具体的には、リスト450には、対応画像421,422,423,424,425,426,427の元となった付加画像311,312,313,314,315,316,317が付加されているページ310に相当する対応ページ410(図13参照)の項数が示されている。対応ページ410の項数は、対応する対応画像421,422,423,424,425,426,427の各々に関連付けて示される。
【0108】
また、リスト450に、複数の対応画像の各々の元となった付加画像が付加されているページ310に相当する対応ページへのリンクを示すリンク情報が含まれていてもよい。例えば、リスト450に示された対応ページの項数に、項数が示された対応ページへのリンクを示すリンク情報が含まれていてもよい。
具体的には、表示部25(図1参照)にリスト450が表示されている状態にて、対応画像421と関連けられている「Page-1」がユーザによって選択された場合、新文書400の1項目の対応ページ410が表示されるようにしてもよい。
【0109】
また、対応ページに、この対応ページの元となったページ310に付加されている付加画像に対応する対応画像を含むリスト450へのリンクを示すリンク情報が埋め込まれる。例えば、対応ページ内の通知画像に、この通知画像の元となった付加画像に対応する対応画像を含むリスト450へのリンクを示すリンク情報が埋め込まれる。
具体的には、表示部25に新文書400の1項目の対応ページ410が表示されている状態にて、通知画像411(図13参照)がユーザによって選択された場合、対応画像421を含むリスト450が表示されるようにしてもよい。なお、通知画像411は付加画像311を通知対象とする画像であり、対応画像421は付加画像311に対応する画像である。
【0110】
また、リスト450に含まれる対応画像のうちの一の対応画像が予め定められた条件を満たす場合、一の対応画像と他の対応画像との間で、表示態様を異ならせてもよい。この「予め定められた条件」としては、例えば、対応画像の内容に対する特定の操作が行われたことや、ユーザが指定した対応画像の分類であることなどが挙げられる。
【0111】
図21は、新文書400のリスト450の他の例を示した図であり、(A)は付加画像を付加したユーザごとのリスト450の一例、(B)付加画像が付加された日ごとのリスト450の一例、(C)は付加画像の分類ごとのリスト450の一例を示している。
図21では、リスト450として、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの予め定められた条件を満たす対応画像のリストを、ユーザ端末20の表示部25(図1参照)に表示させる場合を想定している。
【0112】
図21(A)に示す例では、リスト450は、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、一のユーザが付加した付加画像に対応する対応画像を含む。具体的には、リスト450は、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、ユーザ端末20を操作するユーザ(以下「操作者」という。)が指定した一のユーザが付加した付加画像に対応する対応画像を含む。なお、リスト450には、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、操作者が指定した一のユーザとは異なる他のユーザが付加した付加画像に対応する対応画像は含まれない。
【0113】
例えば、操作者が、新文書400と関連付けられた複数の対応画像のうちの、ユーザ「Bさん」が付加した付加画像に対応する対応画像のリストをリスト450として表示部25に表示させることを指示する。
この場合、リスト450には、付加画像の作成者としてユーザ「Bさん」のユーザ情報が紐付けられている付加画像に対応する対応画像として、図21(A)に示すように、対応画像421,423,426が含まれている。また、付加画像の作成者としてユーザ「Bさん」のユーザ情報が紐付けられていない付加画像に対応する対応画像は、リスト450に含まれない。
換言すると、この場合、リスト450には、ユーザ「Bさん」が付加した付加画像に対応する対応画像421,423,426が表示され、ユーザ「Bさん」は付加していない付加画像に対応する対応画像は非表示となる。
【0114】
本実施形態の場合、付加画像を付加したユーザごとのリスト450を表示させる場合、リスト450に含まれる対応画像の元となった付加画像を付加したユーザを特定する情報を、対応画像とともに表示させる。
例えば、ユーザ「Bさん」が付加した付加画像に対応する対応画像のリスト450が表示される場合、図21(A)に示すように、対応画像421,423,426内に、この対応画像421,423,426の元となった付加画像を付加したユーザ「Bさん」のユーザ名が表示される。
【0115】
その他、リスト450は、予め定められた日に付加された付加画像に対応する対応画像のリストであってもよい。
図21(B)に示す例では、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、操作者が指定した日付に付加された付加画像に対応する対応画像を含む。なお、リスト450には、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、操作者が指定した日付とは異なる日に付加された付加画像に対応する対応画像は含まれない。
【0116】
例えば、操作者が、新文書400と関連付けられた複数の対応画像のうちの、「2022年1月8日」に付加された付加画像に対応する対応画像のリストをリスト450として表示部25に表示させることを指示する。
この場合、リスト450には、図21(B)に示すように、付加画像が付加された日が「2022年1月8日」である付加画像に対応する対応画像421,422,423,425,426を表示させるようにする。また、付加画像が付加された日が「2022年1月8日」ではない対応画像は非表示となるようにする。
【0117】
また、付加画像が付加された日ごとのリスト450を表示させる場合には、リスト450に含まれる対応画像の元となった付加画像が付加された日を特定する情報を、対応画像とともに表示させる。
図21(B)に示す例では、対応画像421,422,423,425,426内に、この対応画像421,422,423,425,426の各々の元となった付加画像が付加された日付を表示させる。
【0118】
また、リスト450は、予め定められた分類の付加画像に対応する対応画像のリストであってもよい。
図21(C)に示す例では、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、操作者が指定した分類「質問」の付加画像に対応する対応画像を含む。ここで、分類「質問」には、「質問」、「?」、「教えてください」などの質問の際に用いられる文字を含む付加画像や、属性として「質問」が設定されている付加画像などが分類される。
なお、リスト450には、新文書400と関連付けられた対応画像のうちの、操作者が指定した分類「質問」とは異なる分類の付加画像に対応する対応画像は含まれない。
【0119】
例えば、操作者が、新文書400と関連付けられた複数の対応画像のうちの、分類が「質問」である付加画像に対応する対応画像のリストをリスト450として表示部25に表示させることを指示する。
この場合、リスト450には、図21(C)に示すように、「質問」に分類される付加画像に対応する対応画像423,427を表示させるようにする。また、付加画像の分類が「質問」ではない対応画像は非表示となるようにする。
【0120】
図22は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図である。
図22では、表示部25にて、文書変換処理だけでなく付加情報変換処理も完了した新文書400のリスト450が閲覧される際の操作画面250を表示する場合を例としている。
操作画面250には、新文書400に紐づけられている付加情報のリスト450が表示されている。リスト450は、操作画面250に表示させる対応ページ410(図13参照)を切り替える操作と同様の操作に基づいて、操作画面250に表示される。操作画面250の表示を切り替える操作として、例えば表示されている対応ページ410の次項または前項の表示を指示する操作、操作画面250に表示したいページの項数を入力する操作などが挙げられる。
【0121】
本実施形態の場合、リスト450に含まれる対応画像のうちの予め定められた条件を満たす対応画像の表示態様を、予め定められた条件を満たしていない対応画像の表示態様と異ならせる。
具体的には、予め定められた条件を満たす対応画像の色を、予め定められた条件を満たしていない対応画像の色と異ならせる。
例えば、予め定められた条件が「対応画像に文字を含まないこと」である場合、文字を含まない対応画像と、文字を含む対応画像との間で、背景の色を異ならせる。
【0122】
図22に示す表示例では、文字を含まない対応画像421は、文字を含む対応画像422,423,424,425,426,427とは異なる色の背景で表示されている。また、文字を含まない対応画像421を囲ってもよい。その他、文字を含まない対応画像421に紐付けられている対応ページを示すテキストが、文字を含む対応画像422,423,424,425,426,427に紐付けられている対応ページを示すテキストよりも太字で表示されてもよい。
また、対応画像421は、もとの対応画像421(図20参照)とは異なる色の背景で表示されてもよい。これにより、一の対応画像が予め定められた条件を満たしていることを強調することを図る。
【0123】
その他、具体的には、予め定められた条件を満たす対応画像を、グレーアウト表示、または非表示とする。
例えば、予め定められた条件が「対応画像の内容が解決したこと」である場合、対応画像の内容が解決した対応画像を、グレーアウト表示、または非表示とする。なお、ユーザによる一の対応画像に関する設定の変更や、一の対応画像にて指摘されていた箇所の編集などが行われた場合、一の対応画像の内容が解決されたものとする。
【0124】
図22に示す表示例では、対応画像の内容が解決された対応画像423は非表示となり、対応画像の内容が解決されていない対応画像421,422,424,425,426,427の表示は維持されている。
また、対応画像423の表示領域には、他の対応画像421,422,424,425,426,427が表示されないようにしてもよい。これにより、非表示となっている一の対応画像の存在を示唆することを図る。
【0125】
また、その他、具体的には、予め定められた条件を満たす対応画像のチェックボックスにチェックを反映する。
例えば、予め定められた条件が「対応画像の内容を確認したこと」である場合、対応画像の内容を確認した対応画像のチェックボックスにチェックを反映する。なお、ユーザによる一の対応画像に関する設定の変更や、一の対応画像または一の対応画像のチェックボックスの選択などが行われた場合、一の対応画像の内容は確認される。
【0126】
図22に示す表示例では、対応画像の内容が確認された対応画像425,426のチェックボックスはチェックが反映され、対応画像の内容が確認されていない対応画像421,422,424,427のチェックボックスは空欄が維持されている。これにより、対応画像の内容を確認する作業の効率化を図る。
【0127】
また、例えば、対応画像の内容が確認された一の対応画像について、ユーザによって対応画像の内容の確認が再度行われている場合、対応画像の内容が既に確認されている旨を知らせる画像が表示されてもよい。
図22に示す表示例では、対応画像の内容が確認された対応画像425上にカーソル200が存在する状態にて、対応画像425の内容が既に確認されている旨を説明するヒント画像451が、対応画像425に関連付けて表示されている。ヒント画像451は、「確認済みです」などの既に確認されている旨を説明する文字が表示される画像である。なお、ヒント画像451は、既に確認されている旨を知らせる画像であればよく、絵や記号などが表示されてもよい。
【0128】
図23は、本実施形態に係る文書変換処理の流れを示したフロー図である。
図23では、管理サーバ10に格納されている原文書に、付加画像が付加されている場合を例としている。
【0129】
まず、管理サーバ10が、原文書のページについて文書変換処理を実行する(S1)。具体的には、文書変換部103が、原文書について、要求情報取得部102によって取得された要求情報に基づき、文書変換処理の実行に係るユーザの指示を受け付ける。そして、文書変換部103が、原文書の一のページを、原文書のデータ形式とは異なる他のデータ形式の新文書に変換する。
【0130】
管理サーバ10が、文書変換処理が実行されている原文書のページに、付加画像が付加されているか否かを特定する(S2)。具体的には、付加情報抽出部104が、文書変換処理が実行された原文書の一のページに、付加画像が付加されているか否かを特定する。
付加画像が付加されている場合(S2でYES)、管理サーバ10が、付加画像が付加されている原文書のページから、付加情報を抽出する(S3)。そして、管理サーバ10が、新文書に付加情報を対応付けて記録する(S4)。具体的には、付加情報抽出部104が、原文書の一のページに付加されている付加画像に関する付加情報を抽出する。そして、付加情報抽出部104は、抽出した付加情報を、新文書に対応付けて文書記憶部107に格納する。
付加画像が付加されていない場合(S2でNO)、管理サーバ10が付加情報を抽出する処理を実行せず、S5へ移行する。
【0131】
管理サーバ10が、変換処理されてない原文書のページがあるか否かを特定する(S5)。具体的には、文書変換部103が、原文書に含まれるページの中に、文書変換処理が実行されていないページがあるか否かを特定する。
変換処理されてない原文書のページがある場合(S5でYES)、管理サーバ10が、変換処理されてない原文書のページについて文書変換処理を実行する。具体的には、管理サーバ10が、原文書に含まれるページの中に文書変換処理が実行されていないページがなくなるまでS1の処理を繰り返す。
【0132】
S5にて、変換処理されてない原文書のページがない場合(S5でNO)、管理サーバ10が、新文書に付加情報が対応付けられているか否かを特定する(S6)。具体的には、付加情報変換部105が、新文書に付加情報が対応付けられているか否かを特定する。
新文書に付加情報が対応付けられている場合(S6でYES)、管理サーバ10が、新文書に対して付加情報変換処理を実行し(S7)、処理を終了する。
新文書に付加情報が対応付けられていない場合(S6でNO)、管理サーバ10が、新文書に対して付加情報変換処理を実行せずに処理を終了する。
【0133】
図24は、本実施形態に係る付加情報変換処理の流れを示したフロー図である。
図24では、新文書に付加情報が対応付けられている場合を例としている。
【0134】
まず、管理サーバ10が、新文書のページから付加情報を抽出する(S11)。また、管理サーバ10が、付加情報の出力種別を特定する(S12)。具体的には、付加情報変換部105が、付加情報を新文書のページごとに抽出し、抽出したこの付加情報の出力種別を特定する。
【0135】
次いで、管理サーバ10が、特定された出力種別に応じた対応画像の生成処理を実行する(S13)。具体的には、付加情報変換部105が、付加情報を、この付加情報の元となった付加画像に対応する対応画像を含む別ページであって出力種別に応じた別ページに変換する処理を実行する。
そして、管理サーバ10が、新文書のページと対応画像との相互リンクを新文書に埋め込む(S14)。具体的には、付加情報変換部105が、対応画像から対応ページへのリンクとこの対応ページから対応画像へのリンクとを示す相互のリンク情報を新文書に埋め込む。
【0136】
管理サーバ10が、付加情報変換処理されてない新文書のページがあるか否かを特定する(S15)。具体的には、付加情報変換部105が、付加情報が対応付けられた対応ページであって付加情報変換処理が実行されていない対応ページがあるか否かを特定する。
付加情報変換処理されてない新文書のページがある場合(S15でYES)、管理サーバ10が、S11の処理を繰り返して、付加情報変換処理されてない新文書のページについて付加情報変換処理を実行する。具体的には、付加情報変換部105が、付加情報が対応付けられた対応ページであって付加情報変換処理が実行されていない対応ページがなくなるまで、新文書に対して付加情報変換処理を実行する。
付加情報変換処理されてない新文書のページがない場合(S15でNO)、管理サーバ10が、付加情報変換処理を終了する。
【0137】
(変形例1)
図25は、文書変換処理および付加情報変換処理を説明するための図であり、(A)は表示部25における原文書300の表示例の他の例、(B)は表示部25における新文書400の表示例の他の例を示した図である。
図25(A)に示す原文書300は、図4に示す原文書300に対して、付加画像311,312が、ページ310の本文のための領域の箇所と紐づけられているが、ページ310の本文のための領域とは異なる領域に表示されている点が異なる。また、図25(B)に示す新文書400は、図8に示す新文書400に対して、対応画像421,422が、元となった付加画像311,312と相似していない態様で表示されている点が異なる。以下、図4に示す原文書300と異なる点、および図8に示す新文書400と異なる点について説明する。
【0138】
図25(A)に示す表示例では、操作画面250には、付加画像311,312を表示するための領域が、原文書300のページ310を表示するための領域と別個に設けられている。
付加画像311,312は、ページ310内の箇所に紐づけて付加され、ページ310と重ならないように付加されている。換言すると、付加画像311,312は、ページ310内の箇所と結び付けて付加され、ページ310の本文を表示する本文領域とは異なる領域に付加されている。
【0139】
図25(B)に示す表示例では、操作画面250には、文書変換処理の元となった原文書300の1項目のページ310(図25(A)参照)に対応する対応ページ410と、対応ページ410の本レイヤとは異なる別レイヤ420とを含む新文書400が表示されている。
別レイヤ420に含まれる対応画像421,422は、新文書400の対応ページ410内に、元となった付加画像311,312に結び付けられているページ310内の箇所に相当する箇所を指し示すように表示されている。具体的には、対応画像421,422の形状は、元となった付加画像311,312の形状とが相似とはならない関係である。また、対応画像421,422が付加される位置は、元となった付加画像311,312に結び付けられているページ310内の箇所に相当する箇所を指し示すことが可能な位置である。
【0140】
本実施形態の場合において、ユーザが原文書300について文書変換処理の実行を指示した場合、原文書300に含まれるページ310を変換した新文書400には、例えば付加画像311,312に結び付けられているページ310内の箇所に相当する箇所に通知画像が付加される。また、原文書300のページ310を表示するための領域と別個に設けられた領域内に表示されている付加画像311,312についても、上述と同様に、付加情報が抽出され、付加情報変換処理が実行される。
これにより、管理サーバ10が、原文書300のページ310を表示するための領域には表示されず、かつ、この領域と別個に設けられた他の領域内に表示されている付加画像311,312についても、データの変換に伴う欠落を回避することを図る。
【0141】
(変形例2)
図26は、新文書400の他の例を示す図である。
図26に示す新文書400のリスト450は、図20に示すリスト450に対して、新文書400の複数個所に含まれる点が異なる。以下、図20に示すリスト450と異なる点について説明する。
【0142】
図26に示す例では、複数のリスト450は、中盤のページや最終のページとして新文書400に含まれている。中盤のページとしてのリスト450は、新文書400に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページであって、自ページよりも前項の対応ページ410に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページである。また、最終のページとしてのリスト450は、新文書400に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページであって、中盤のページとしてのリスト450よりも後項の対応ページ410に対応付けられた付加情報に基づいて生成される別ページである。
【0143】
本実施形態の場合において、新文書400の元となった原文書300(図6参照)が複数の文書により構成されている場合、原文書300を構成する文書ごとに、図26に示すように、複数のリスト450が生成される。換言すると、複数の文書が束ねられている原文書300を新文書400に変換した場合、複数の文書の各々に対応する対応ページ410の範囲ごとに、図26に示すように、複数のリスト450が生成される。
これにより、原文書300が複数の文書により構成されている場合、新文書400でももとの文書単位で、原文書300に付加されている付加画像の情報の確認が行える。
【0144】
その他、原文書300を新文書400に変換した場合、ユーザが指定した対応ページ410の範囲ごとに、図26に示すように、複数のリスト450が生成されてもよい。
また、その他、複数の新文書400が束ねられた場合、複数の新文書400の各々に含まれるリスト450が維持されて、図26に示すように、複数のリスト450が生成されてもよい。なお、リスト450を有する新文書400同士が束ねられた場合、複数のリスト450をまとめた新たなリスト450が生成されてもよい。
【0145】
各実施形態における情報処理システムが行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェアなどのプログラムとして用意される。各実施形態にてプロセッサの一例としてのCPU11a(図2参照)によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて提供してもよい。
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0146】
(付記)
(((1)))
1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、
前記1または複数のプロセッサは、
1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得し、
前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する変換処理を行い、
前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる、
情報処理システム。
(((2)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記付加情報として、前記付加画像に対応する対応画像を含むページであって前記変換処理とは異なる別の処理により取得される別ページを、前記第2文書のページと関連付けて前記表示部に表示させること、
を特徴とする(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2文書のページの用紙サイズからはみ出さない前記対応画像を含む前記別ページを、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページの本レイヤとは別の別レイヤとして表示させること、
を特徴とする(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記1または複数のプロセッサは、
ユーザによる指示があった場合に、前記別レイヤとして表示された前記別ページを非表示にさせること、
を特徴とする(((3)))に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、複数の当該付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの複数の前記別レイヤとして表示し、
複数の前記別レイヤとして表示された前記別ページのうち、ユーザによる指示があった当該別ページを非表示にさせること、
を特徴とする(((3)))に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書のページからはみ出さないように加工された前記対応画像を含む前記別ページを、当該第1文書のページに対応する前記第2文書のページに添付された添付文書として表示させること、
を特徴とする(((2)))に記載の情報処理システム。
(((7)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の一のページに複数の前記付加画像が付加されている場合、当該複数の前記付加画像の各々に対応する前記別ページを、当該第1文書の一のページに対応する前記第2文書のページの一の前記添付文書として表示させること、
を特徴とする(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記対応画像を含む前記別ページに、当該対応画像の元となった前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する前記第2文書のページへのリンクを示すリンク情報を表示させること、
を特徴とする(((2)))乃至(((7)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((9)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記リンク情報を、前記対応画像ごとに表示させること、
を特徴とする(((8)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書の複数のページに前記付加画像が付加されている場合、当該第1文書の異なるページに付加されている当該付加画像の各々に対応する前記対応画像を含む前記別ページを、前記第2文書と関連付けられた当該対応画像のリストとして表示させること、
を特徴とする(((8)))または(((9)))に記載の情報処理システム。
(((11)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記リストとして表示された前記別ページに含まれる前記対応画像のうちの一の対応画像が予め定められた条件を満たす場合、当該一の対応画像と他の対応画像との間で、表示態様を異ならせること、
を特徴とする(((10)))に記載の情報処理システム。
(((12)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記別ページ内の領域であって前記第1文書における前記付加画像の表示位置に基づく領域に、前記対応画像を表示させること、
を特徴とする(((2)))乃至(((11)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((13)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1文書に複数の前記付加画像が付加されていた場合、前記別ページ内の領域であって複数の前記付加画像のうちの一の付加画像が当該第1文書のページからはみ出して表示される方向寄りの領域に、当該一の付加画像に対応する前記対応画像を表示させること、
を特徴とする(((12)))に記載の情報処理システム。
(((14)))
前記変換処理は、前記第1文書の前記1または複数のページを、当該第1文書における前記付加画像の表示位置に対応する前記第2文書のページの位置を通知する通知画像を含む当該第2文書に変換する処理であること、
を特徴とする(((1)))乃至(((13)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((15)))
前記通知画像は、前記付加画像のうちの前記第1文書のページ内の領域に表示されていた部分の画像であること、
を特徴とする(((14)))に記載の情報処理システム。
(((16)))
コンピュータに、
1または複数のページに、ページ内の箇所に紐づけて付加された画像であってページからはみ出して表示部に表示される付加画像を含む、第1文書を取得する機能と、
前記第1文書の前記1または複数のページを当該第1文書とは異なるデータ形式の文書である第2文書に変換する機能と、
前記第2文書が前記表示部に表示された場合に、前記付加画像に関する情報である付加情報を、前記付加画像が付加されている前記第1文書のページに対応する当該第2文書のページと関連付けて当該表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0147】
(((1)))に係る情報処理システムによれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う情報の欠落を抑制することができる。
(((2)))に係る情報処理システムによれば、付加画像自体の情報を画像でユーザに提供することができる。
(((3)))に係る情報処理システムによれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う付加画像の情報の欠落を抑制することができる。
(((4)))に係る情報処理システムによれば、第2文書のページのうちの対応画像と重なる領域の情報の欠落を防止することができる。
(((5)))に係る情報処理システムによれば、第2文書のページのうちのユーザが指示した対応画像と重なる領域の情報の欠落を防止することができる。
(((6)))に係る情報処理システムによれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う付加画像の情報の欠落を抑制することができる。
(((7)))に係る情報処理システムによれば、複数の別ページの各々を添付文書とする構成と比較して、第2文書の添付文書の数を削減することができる。
(((8)))に係る情報処理システムによれば、付加画像自体の情報とともにリンク情報が表示されない構成と比較して、付加画像に関する情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((9)))に係る情報処理システムによれば、付加画像に対応する対応画像ごとにリンク情報が表示されない構成と比較して、一の付加画像に関する情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((10)))に係る情報処理システムによれば、付加画像に対応する対応画像を第2文書のページごとに関連付けて表示させる構成と比較して、複数の対応画像を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((11)))に係る情報処理システムによれば、複数の対応画像を一律の表示態様とする構成と比較して、複数の対応画像を確認する作業を効率化させることができる。
(((12)))に係る情報処理システムによれば、第1文書における付加画像の表示位置に基づく領域に対応画像を表示しない構成と比較して、付加画像自体の情報とともに付加画像が付加されていた箇所の情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((13)))に係る情報処理システムによれば、対応画像の元となった付加画像が第1文書のページからはみ出して表示されていた方向に基づく領域に対応画像を表示しない構成と比較して、付加画像自体の情報とともに付加画像が表示されていた位置の情報を確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((14)))に係る情報処理システムによれば、第2文書にて、データ形式を変換する前の第1文書に付加画像が付加されている旨をユーザに通知することができる。
(((15)))に係る情報処理システムによれば、通知画像が付加画像とは異なる画像である構成と比較して、何れの付加画像に対応する通知画像であるかを確認するユーザの作業性を向上させることができる。
(((16)))に係るプログラムによれば、文書のページと付加画像とを一括して文書のデータ形式を変換する構成と比較して、データ形式の変換に伴う情報の欠落を抑制することができる。
【符号の説明】
【0148】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11a…CPU、20…ユーザ端末、25…表示部、101…文書取得部、102…要求情報取得部、103…文書変換部、104…付加情報抽出部、105…付加情報変換部、106…変換文書出力部、107…文書記憶部、108…変換設定記憶部、109…ユーザ情報記憶部、250…操作画面、300…原文書、310…ページ、311…付加画像、400…新文書、410…対応ページ、411…通知画像、420…別レイヤ、421…対応画像、440…添付文書、450…リスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26