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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137452
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20240927BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/47 20140101ALI20240927BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240927BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/69 510
A63F13/47
A63F13/79
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023048979
(22)【出願日】2023-03-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100156605
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 彰彦
(72)【発明者】
【氏名】近嵐 力斗
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 秀徳
(57)【要約】
【課題】ゲーム運営者が用意した特定の抽選ゲームにユーザを誘導する。
【解決手段】本発明は、コンピュータを、ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限手段、として機能させるプログラムである。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限手段、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させる請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させるプログラム。
【請求項5】
コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させるプログラム。
【請求項6】
前記誘導先となる抽選ゲームは、前記ユーザにとって有利となる抽選ゲームである、
請求項1、4、5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項9】
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のアイテムコンテンツ(例えば、キャラクタ)の中から抽選されたアイテムコンテンツをユーザに付与する抽選ゲームを実行する情報処理装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-56209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレイ可能な複数種類の抽選ゲームの中に、ゲーム運営者(管理者)がユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の抽選ゲームを用意しても、抽選ゲームの選択肢が多数あることで、ユーザがそれに気づかず、その他の抽選ゲームを選択してプレイしてしまうことがあった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゲーム運営者が用意した特定の抽選ゲームにユーザを誘導することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限手段、
として機能させるプログラムである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。
図2】本実施形態に係るコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。
図3】本実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。
図4】本実施形態に係るキャラクタ情報の一例を示す構成図である。
図5】本実施形態に係る抽選ゲーム情報の一例を示す構成図である。
図6】本実施形態に係る誘導設定情報の一例を示す構成図である。
図7】本実施形態に係る対戦ゲーム情報の一例を示す構成図である。
図8】本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す構成図である。
図9】本実施形態に係るクライアント端末10の一例を示す機能ブロック図である。
図10】本実施形態における抽選ゲームに関する動作例を示すフローチャートである。
図11】本実施形態における抽選ゲーム選択画面500の構成例を示す図である。
図12】本実施形態における制限付きの抽選ゲーム画面550の構成例を示す図である。
図13】本実施形態におけるメッセージ付きの抽選ゲーム画面570の構成例を示す図である。
図14】本実施形態における誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面600の構成例を示す図である。
図15】本実施形態における抽選ゲーム画面650の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限手段、
として機能させるプログラムである。
このようなプログラムによれば、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲームを誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その誘導先となる抽選ゲームをプレイし終えるまでそれ以外の抽選ゲームをプレイできないように制限することで、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導することができる。
【0009】
また、かかるプログラムであって、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させることとしてもよい。
このようなプログラムによれば、誘導先となる抽選ゲームを未だプレイしていないユーザを、その誘導先となる抽選ゲームにさらに誘導しやすくなる。
【0010】
また、かかるプログラムであって、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させることとしてもよい。
このようなプログラムによれば、誘導先となる抽選ゲームを未だプレイしていないユーザを、その誘導先となる抽選ゲームにさらに誘導しやすくなる。
【0011】
また、コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させるプログラムである。
このようなプログラムによれば、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲームを誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その誘導先となる抽選ゲームをプレイし終えるまでその誘導先となる抽選ゲームをプレイするように通知することで、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導することができる。
【0012】
また、コンピュータを、
ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定手段、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御手段、
として機能させるプログラムである。
このようなプログラムによれば、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲームを誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その誘導先となる抽選ゲームをプレイし終えるまでその誘導先となる抽選ゲームをプレイさせるためのゲーム画面へ強制的に遷移することで、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導することができる。
【0013】
また、かかるプログラムであって、
前記誘導先となる抽選ゲームは、前記ユーザにとって有利となる抽選ゲームであることとしてもよい。
このようなプログラムによれば、ユーザにとって有利となる抽選ゲームを、誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その有利な抽選ゲームにユーザを誘導することで、ユーザが、自分にとって有利となる抽選ゲームの存在に気づかず、それ以外の抽選ゲームを選択してプレイしないように抑制することができる。
【0014】
また、ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、選択された前記抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを制限する制限部と、
を備える情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、複数種類の抽選ゲームのうち、ゲーム運営者が積極的にプレイしてもらいたい誘導先となる抽選ゲームに、ユーザを誘導することが可能となる。
【0015】
また、ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを前記ユーザに通知するゲーム画面を表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、複数種類の抽選ゲームのうち、ゲーム運営者が積極的にプレイしてもらいたい誘導先となる抽選ゲームに、ユーザを誘導することが可能となる。
【0016】
また、ユーザが複数種類の抽選ゲームの中から予め設定された誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択したことにより、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザが既にプレイしたか否かを判定する判定部と、
未だプレイしていないと判定された場合、前記誘導先となる抽選ゲームを前記ユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置である。
このような情報処理装置によれば、複数種類の抽選ゲームのうち、ゲーム運営者が積極的にプレイしてもらいたい誘導先となる抽選ゲームに、ユーザを誘導することが可能となる。
【0017】
===実施形態===
以下では、本発明の実施形態に係る情報処理装置、プログラム、情報処理方法、及び情報処理システムについて詳細に説明する。なお、本発明は複数の中から抽選されたコンテンツ(例えば、キャラクタ)をユーザに付与する仕組みを採用するプログラム、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理システム等に広く適用できる。
【0018】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、1台以上のクライアント端末10とサーバー装置20とがネットワークNを介して接続されている。
【0019】
クライアント端末10は、ユーザが操作するスマートフォン、タブレット、PCなどの端末装置や、家庭用や業務用のゲーム専用機器などの端末装置である。サーバー装置20は、クライアント端末10でユーザにより行われるゲームの管理や制御、ゲーム内での課金処理等を行う。ネットワークNは、インターネット等であって、移動無線基地局などを含む。
【0020】
なお、本発明は図1に示すクライアント・サーバー型の情報処理システム1の他、ゲーム内での課金処理を行う仕組みを別途設けることで単体のゲーム装置においても適用可能である。図1の情報処理システム1は一例であって用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、図1のサーバー装置20は複数のコンピュータに分散して構成してもよい。
【0021】
<ハードウェア構成>
《クライアント端末及びサーバー装置》
図2は、本実施形態に係るコンピュータ50の一例を示すハードウェア構成図である。本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータ50により実現される。なお、コンピュータ50は情報処理装置の一例である。
【0022】
コンピュータ50は、図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、通信インタフェース54、入力装置55、表示装置56、外部インタフェース57、及びHDD58などを備えており、それぞれがバスラインBで相互に接続されている。なお、サーバー装置20においては、入力装置55及び表示装置56を必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0023】
CPU51は、ROM53やHDD58などの記憶装置からプログラムやデータをRAM52上に読み出し、読み出したプログラムやデータに基づく各種処理を実行することによって、コンピュータ全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0024】
RAM52は、プログラムやデータを一時保持するための揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例であり、CPU51が各種処理を実行する際のワークエリアとしても利用される。
【0025】
ROM53は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM53には、コンピュータ50の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
【0026】
通信インタフェース54は、コンピュータ50をネットワークNに接続するためのインタフェースである。これにより、コンピュータ50は通信インタフェース54を介してデータ通信を行うことができる。
【0027】
入力装置55は、ユーザ又はゲーム運営者(管理者)が各種データ等を入力するのに用いる装置である。本実施形態における入力装置55は、例えば、タッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどの操作装置である。
【0028】
表示装置56は、ユーザ又はゲーム運営者(管理者)に対して各種情報を画面表示するための装置である。本実施形態における表示装置56は、例えば、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
【0029】
外部インタフェース57は、外部装置とデータ通信可能に接続するためのインタフェースである。これにより、コンピュータ50は外部インタフェース57を介して記録媒体の読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部装置は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどの記録媒体である。
【0030】
HDD58は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。
【0031】
なお、HDD58に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用してもよい。
【0032】
本実施形態に係るクライアント端末10及びサーバー装置20は、上述したハードウェア構成のコンピュータ50においてプログラムを実行することにより、後述するような各種処理を実現できる。
【0033】
<ソフトウェア構成>
《サーバー装置》
図3は、本実施形態に係るサーバー装置20の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るサーバー装置20は、例えば図3に示す機能ブロックにより実現される。
【0034】
本実施形態に係るサーバー装置20は、プログラムを実行することにより、サーバー制御部200、サーバー記憶部220、及びサーバー通信部240を実現する。
【0035】
サーバー制御部200は、サーバー装置20における各種処理を実行する機能を有する。本実施形態に係るサーバー制御部200は、少なくとも抽選ゲームに関する各種処理を実行する抽選ゲーム制御部201と、対戦ゲーム制御部202を含む。
【0036】
抽選ゲーム制御部201は、抽選ゲームに関する各種処理を実行する。本実施形態に係る抽選ゲーム制御部201は、図3に示すように、少なくとも抽選部201Aと、判定部201Bと、制限部201Cと、許可部201Dと、特典付与部201Eを含む。
【0037】
抽選部201Aは、抽選処理を実行する。例えば、クライアント端末10がユーザから受け付けたゲーム操作に基づいて、抽選候補となる複数種類のコンテンツの中から、そのユーザに獲得させるコンテンツを抽選によって決定する処理を実行する。
【0038】
判定部201Bは、判定処理を実行する。例えば、クライアント端末10がユーザから受け付けたゲーム操作に基づいて、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲーム(誘導先となる抽選ゲーム)を、ユーザが既にプレイしたか否かを判定する処理を実行する。
【0039】
制限部201Cは、制限処理を実行する。例えば、判定部201Bによって誘導先となる抽選ゲームをユーザが未だプレイしていないと判定された場合に、前記ユーザがプレイできる抽選ゲームを制限する処理を実行する。
【0040】
許可部201Dは、許可処理を実行する。例えば、判定部201Bによって誘導先となる抽選ゲームをユーザが既にプレイしたと判定された場合に、前記ユーザが誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームをプレイすることを許可する処理を実行する。
【0041】
特典付与部201Eは、特典付与処理を実行する。例えば、プレイ可能な複数種類の抽選ゲームのうち、特典付きの抽選ゲームをユーザがプレイした場合に、「おまけ」としての特典を前記ユーザに付与する処理を実行する。
【0042】
対戦ゲーム制御部202は、対戦ゲームに関する各種処理を実行する。本実施形態に係る対戦ゲーム制御部202は、対戦処理を実行する対戦部のほかに、抽選ゲーム制御部201と同様、少なくとも不図示の決定部と、判定部と、制限部と、許可部、特典付与部を含む。
【0043】
サーバー記憶部220は、サーバー装置20における各種情報を記憶する機能を有する。本実施形態におけるサーバー記憶部220は、図3に示すように、キャラクタ情報記憶部221と、抽選ゲーム情報記憶部222と、誘導設定情報記憶部223と、対戦ゲーム情報記憶部224、ユーザ情報記憶部225を含む。
【0044】
キャラクタ情報記憶部221は、コンテンツ情報記憶部の一例であって、コンテンツの一例としてのキャラクタに関するキャラクタ情報(コンテンツ情報)を記憶している。キャラクタ情報記憶部221が記憶するキャラクタ情報には、抽選ゲームで利用される各種キャラクタが設定されている。キャラクタ情報記憶部221が記憶するキャラクタ情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0045】
図4は、本実施形態に係るキャラクタ情報の一例を示す構成図である。図4に示すキャラクタ情報は、項目としてキャラクタID、名称、レアリティ、能力パラメータ等を有する。
【0046】
キャラクタIDは、キャラクタを一意に識別するための情報である。名称は、キャラクタ名を示す情報である。レアリティは、キャラクタの希少価値を示す情報である。抽選確率は、多数の抽選候補の中から当該キャラクタが当選する確率を示す情報である。ここでは、レアリティの高いキャラクタであるほど低い抽選確率が設定されている。能力パラメータは、キャラクタの能力値を示す情報である。ここでは、キャラクタの攻撃力、防御力、HP等のパラメータが設定されている。
【0047】
抽選ゲーム情報記憶部222は、抽選ゲームに関する抽選ゲーム情報を記憶している。抽選ゲーム情報記憶部222が記憶する抽選ゲーム情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0048】
図5は、本実施形態に係る抽選ゲーム情報の一例を示す構成図である。図5に示す抽選ゲーム情報は、項目として抽選ゲームID、名称、消費アイテム数、抽選ゲームで獲得可能なキャラクタ、特典となるキャラクタ、プレイ可能期間等を有する。
【0049】
抽選ゲームIDは、抽選ゲームを一意に識別するための情報である。名称は、抽選ゲーム名を示す情報である。消費アイテム数は、1回のプレイで消費されるアイテムの個数を示す情報である。抽選ゲームで獲得可能なキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが抽選結果として獲得し得るキャラクタを示す情報である。特典となるキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが特典として必ず獲得するキャラクタを示す情報である。ここでは、「抽選ゲームで獲得可能なキャラクタ」と「特典となるキャラクタ」が重複しないように設定されているが、重複するように設定することも可能である。プレイ可能期間は、抽選ゲームをユーザがプレイできる期間を示す情報である。
【0050】
誘導設定情報記憶部223は、誘導先となる抽選ゲームに関する誘導設定情報を記憶している。誘導設定情報記憶部223が記憶する誘導設定情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0051】
図6は、本実施形態に係る誘導設定情報の一例を示す構成図である。図6に示す誘導設定情報は、項目として誘導ID、誘導元となる抽選ゲーム、誘導先となる抽選ゲーム等を有する。
【0052】
誘導IDは、誘導元の抽選ゲームと誘導先の抽選ゲームとを関連付けた誘導ルールを一意に識別するための情報である。誘導元となる抽選ゲームは、抽選ゲーム情報に設定された抽選ゲームのうち、抽選ゲームの選択画面でユーザに選択され得る抽選ゲームが「誘導元となる抽選ゲーム」として設定された情報である。誘導先となる抽選ゲームは、抽選ゲーム情報に設定された抽選ゲームのうち、ゲーム運営者によって予め指定された特定の抽選ゲームが「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定された情報である。ここでは、ゲーム運営者によって、ユーザにとって有利となる特定の抽選ゲーム(特典付きの抽選ゲーム)が「誘導先となる抽選ゲーム」として予め指定されている。
【0053】
対戦ゲーム情報記憶部224は、対戦ゲームに関する対戦ゲーム情報を記憶している。対戦ゲーム情報記憶部224が記憶する対戦ゲーム情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0054】
図7は、本実施形態に係る対戦ゲーム情報の一例を示す構成図である。図7に示す対戦ゲーム情報は、項目として対戦ゲームID、名称、消費ポイント数、エネミーキャラクタ、クリア条件、対戦ゲームで獲得可能なキャラクタ、特典となるキャラクタ、プレイ可能期間等を有する。
【0055】
対戦ゲームIDは、対戦ゲーム(例えば、「クエスト」)を一意に識別するための情報である。名称は、対戦ゲーム名(例えば、「クエスト」の名前)を示す情報である。消費ポイント数は、1回のプレイで消費される対戦ポイントの個数を示す情報である。エネミーキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、対戦ゲームに出現し得るキャラクタを示す情報である。
【0056】
クリア条件、ユーザが対戦ゲームをクリアするための条件を示す情報である。例えば、出現したエネミーキャラクタをすべて倒すこと、最も高いレアリティの所持キャラクタを使ってエネミーキャラクタをすべて倒すこと等が、クリア条件として設定されている。
【0057】
対戦ゲームで獲得可能なキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが獲得し得るキャラクタを示す情報である。なお、獲得可能な各キャラクタにはドロップ率が設定されている。そのため、キャラクタが倒されたときに、ドロップ率に従ってユーザがそのキャラクタを獲得できるか否かが決定される。
【0058】
特典となるキャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが対戦クリア時に特典として必ず獲得するキャラクタを示す情報である。ここでは、「対戦ゲームで獲得可能なキャラクタ」と「特典となるキャラクタ」が重複しないように設定されているが、重複するように設定することも可能である。プレイ可能期間は、対戦ゲームをユーザがプレイできる期間を示す情報である。
【0059】
ユーザ情報記憶部225は、抽選ゲームをプレイするユーザに関するユーザ情報を記憶している。ユーザ情報記憶部225が記憶するユーザ情報は、以下に示す各種データによって構成されている。
【0060】
図8は、本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す構成図である。図8に示すユーザ情報は、項目としてユーザID、名称、所持キャラクタ、有償アイテムの所持数、無償アイテムの所持数、所持ポイント数、プレイ履歴情報等を有する。
【0061】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための情報である。名称は、ユーザ名を示す情報である。所持キャラクタは、キャラクタ情報に設定されたキャラクタのうち、ユーザが所持するキャラクタを示す情報である。有償アイテムの所持数は、ユーザが購入によって獲得した有償アイテム(課金アイテム)の個数を示す情報である。ユーザが購入以外で獲得した無償アイテム(非課金アイテム)の個数を示す情報である。所持ポイント数は、ユーザが所持する対戦ポイントの数量を示す情報である。プレイ履歴情報は、ユーザがこれまでにプレイした抽選ゲームのプレイ履歴に関する情報である。例えば、いつどのゲームをプレイしたか、いつどのキャラクタを使ってプレイしたか、どのようなゲーム結果を得たか、どのくらいの数量のアイテム・対戦ポイントを消費したか、キャラクタの使用頻度、有償アイテムの購入金額等の情報が、プレイ履歴として設定されている。
【0062】
サーバー通信部240は、ネットワークNを介してクライアント端末10との通信を行う機能を有する。
【0063】
なお、前述したように、本実施形態に係る情報処理システム1では、サーバー装置20が抽選ゲームに関する制御等を行うが、クライアント端末10が各種制御・処理を行ってもよい。具体的には、抽選ゲーム制御部、抽選部、判定部、制限部、許可部、及び特典付与部、及び対戦ゲーム制御部、対戦部、決定部、判定部、制限部、許可部、特典付与部の少なくとも一部を、サーバー装置20のサーバー制御部200に設けない構成にする一方で、クライアント端末10のクライアント制御部100に設ける構成にしてもよい。
【0064】
《クライアント端末》
図9は、本実施形態に係るクライアント端末10の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態に係るクライアント端末10は、例えば図9に示す機能ブロックにより実現される。
【0065】
本実施形態に係るクライアント端末10は、プログラムを実行することにより、クライアント制御部100、クライアント記憶部120、クライアント通信部140、操作入力受付部150、画面表示部160を実現する。
【0066】
クライアント制御部100は、クライアント端末10における各種処理を実行する機能を有する。本実施形態におけるクライアント制御部100は、少なくとも画像生成部101と、及び表示制御部102を含む。
【0067】
画像生成部101は、サーバー装置20の抽選ゲーム制御部201や対戦ゲーム制御部202による処理結果に基づき、クライアント端末10において抽選ゲームや対戦ゲームに関する各種画面を表示させるための画像データを生成する。
【0068】
表示制御部102は、画像生成部101によって生成された画像データに基づき、抽選ゲームや対戦ゲームに関する各種画面を画面表示部160に出力することによって、クライアント端末10における画面表示を制御する。
【0069】
操作入力受付部150は、ユーザの操作入力を受け付ける。本実施形態に係る操作入力受付部150は、ユーザによって画面に対するタッチ操作が行われると、タッチパネルを介して当該ユーザの操作入力を受け付ける。
【0070】
クライアント記憶部120は、クライアント端末10において必要となる各種プログラムや各種情報を記憶する。各種プログラムには、ユーザが抽選ゲームや対戦ゲームをプレイするためのプログラムが含まれる。各種情報には、サーバー記憶部220と同様、キャラクタ情報、抽選ゲーム情報、誘導設定情報、対戦ゲーム情報、ユーザ情報の全部又は一部が含まれる。すなわち、クライアント記憶部120は、キャラクタ情報記憶部、抽選ゲーム情報記憶部、誘導設定情報記憶部、対戦ゲーム情報記憶部、ユーザ情報記憶部としても機能する。
【0071】
クライアント通信部140は、ネットワークNを介してサーバー装置20との通信を行う。
【0072】
画面表示部160は、表示制御部102からの制御信号を受信することによって、クライアント端末10の画面表示を行う。
【0073】
なお、前述したように、本実施形態に係る情報処理システム1では、クライアント端末10が画像生成、表示制御等を行うが、サーバー装置20が各種制御・処理を行ってもよい。具体的には、画像生成部及び表示制御部の少なくとも一部を、クライアント端末10のクライアント制御部100に設けない構成にする一方で、サーバー装置20のサーバー制御部200に設ける構成にしてもよい。
【0074】
<システム概要>
本実施形態における情報処理システム1の概要について説明する。本実施形態における情報処理システム1では、ユーザは、自分の所持する有償アイテム及び無償アイテムの少なくとも一方を消費することによって、抽選ゲームをプレイできるようになっている。
【0075】
本実施形態における情報処理システム1では、プレイ可能な複数種類の抽選ゲームが用意されている。その複数種類の抽選ゲームの中には、ゲーム運営者(管理者)がユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の抽選ゲームも用意されている。ユーザは複数種類の抽選ゲームの中からいずれかの抽選ゲームを選択してプレイすることができる。
【0076】
ところが、複数種類の抽選ゲームの中に、ゲーム運営者がユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の抽選ゲームを用意したにもかかわらず、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あることから、その特定の抽選ゲームにユーザが気づかない場合がある。そのようなユーザは、その特定の抽選ゲーム以外の抽選ゲームを選択してプレイすることになってしまう。
【0077】
そこで、本実施形態では、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲームを誘導先となる抽選ゲームとして誘導設定情報に予め設定しておき、その誘導先となる抽選ゲームをプレイし終えるまでは、それ以外の抽選ゲームをプレイできないように制限したり、その誘導先となる抽選ゲームをプレイするように通知したり、その誘導先となる抽選ゲームをユーザにプレイさせるためのゲーム画面へ強制的に遷移するようにした。これにより、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0078】
また、本実施形態では、ユーザにとって有利となる抽選ゲーム(例えば、特典付きの抽選ゲーム等、ユーザにとってお得な抽選ゲーム)を、誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その有利な抽選ゲームにユーザを誘導できるようにしている。このようにすることで、ユーザが、自分にとって有利となる抽選ゲームの存在に気づかず、それ以外の抽選ゲームを選択してプレイしないように抑制することができる。
【0079】
また、本実施形態における情報処理システム1では、ユーザは、自分の所持する対戦ポイントを消費することによって、対戦ゲームをプレイできるようになっている。消費された対戦ポイントは時間の経過に連れて自動的に回復するため、ユーザは繰り返し対戦ゲームをプレイできるようになっている。そして、プレイ可能な複数種類の対戦ゲームが用意されているため、ユーザは複数種類の対戦ゲームの中からいずれかの対戦ゲームを選択してプレイすることができる。その選択された対戦ゲームでは、ユーザは、他の対戦ゲームや抽選ゲームで獲得したキャラクタ(又は他人の助っ人キャラクタ)等を使って、ゲーム中に出現するエネミーキャラクタと対戦させることができるようになっている。
【0080】
<システム動作>
本実施形態における抽選ゲームに関する動作について、図10乃至図15を用いて説明する。図10は、本実施形態における抽選ゲームに関する動作例を示すフローチャートである。図11は、本実施形態における抽選ゲーム選択画面500の構成例を示す図である。図12は、本実施形態における制限付きの抽選ゲーム画面550の構成例を示す図である。図13は、本実施形態におけるメッセージ付きの抽選ゲーム画面570の構成例を示す図である。図14は、本実施形態における誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面600の構成例を示す図である。図15は、本実施形態における抽選ゲーム画面650の構成例を示す図である。なお以下では、ユーザにとって有利となる「特典付きの抽選ゲーム」を「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定した場合について、具体的に説明する。
【0081】
《実施例》
先ず、図10に示すように、クライアント端末10の表示制御部102は、ユーザが不図示のメニュー画面で抽選ゲームを開始するための操作を行うことにより前記ユーザの操作入力を操作入力受付部150が受け付けると、画像生成部101によって生成された画像データに基づき図11に示す抽選ゲーム選択画面500を画面表示部160に表示する(ステップS11)。
【0082】
図11に示すように、抽選ゲーム選択画面500には、スクロールボタン501と、選択候補となる抽選ゲームのリスト502が表示されている。抽選ゲーム選択画面500において、ユーザがスクロールボタン501を操作することで、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが上下方向に移動して順次表示されるようになっている。
【0083】
次に、サーバー装置20の判定部201Bは、クライアント端末10からユーザの操作情報を受信することにより、図11に示す抽選ゲーム選択画面500でユーザがリスト502内にある複数種類の抽選ゲームのうちのいずれかの抽選ゲームを選択する操作を行ったか否かを判定する(ステップS12)。
【0084】
次に、サーバー装置20の判定部201Bは、ユーザがいずれかの抽選ゲームを選択する操作を行った場合に(ステップS12:YES)、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択したか否かを判定する(ステップS13)。
【0085】
すなわち、サーバー装置20の判定部201Bは、図6に示す誘導設定情報を参照して、ユーザによって選択された抽選ゲームが誘導元となる抽選ゲームであるときに、それに関連付けられた誘導先となる抽選ゲームが存在すれば、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかったものと判定し、それに関連付けられた誘導先となる抽選ゲームが存在しなければ、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択したものと判定する。
【0086】
この判定の結果、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択したものと判定された場合に(ステップS13:YES)、後述するステップS17へ処理を進める。これに対して、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかったものと判定された場合には(ステップS13:NO)、次に続くステップS14へ処理を進める。
【0087】
次に、サーバー装置20の判定部201Bは、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合に(ステップS13:NO)、ユーザが誘導先の抽選ゲームを既にプレイしたか否かを判定する(ステップS14)。
【0088】
すなわち、サーバー装置20の判定部201Bは、図6に示す誘導設定情報を参照して、ユーザによって選択された抽選ゲームが誘導元となる抽選ゲームであるときに、それに関連付けられた誘導先となる抽選ゲームを特定する。そして、図8に示すユーザ情報に設定されたプレイ履歴情報を参照して、そのプレイ履歴情報に含まれるプレイ済みの抽選ゲームの中にその特定された誘導先となる抽選ゲームが存在すれば、ユーザが誘導先の抽選ゲームを既にプレイしたものと判定する。これに対して、そのプレイ履歴情報に含まれるプレイ済みの抽選ゲームの中にその特定された誘導先となる抽選ゲームが存在しなければ、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていないものと判定する。
【0089】
この判定の結果、ユーザが誘導先の抽選ゲームを既にプレイしたものと判定された場合に(ステップS14:YES)、後述するステップS21へ処理を進める。これに対して、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていないものと判定された場合には(ステップS14:NO)、次に続くステップS15へ処理を進める。
【0090】
次に、サーバー装置20の制限部201Cは、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合に(ステップS14:NO)、ユーザによって選択された抽選ゲームを前記ユーザがプレイできないように制限する(ステップS15)。
【0091】
すなわち、サーバー装置20の制限部201Cは、ユーザによって選択された抽選ゲームを前記ユーザがプレイできないように構成された抽選ゲーム画面の表示をクライアント端末10の表示制御部102に要求する。その後、クライアント端末10の表示制御部102は、制限部201Cからの要求に従って、画像生成部101によって生成された画像データに基づき図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550を画面表示部160に表示する。
【0092】
図12に示すように、制限付きの抽選ゲーム画面550には、スクロールボタン501と、選択候補となる抽選ゲームのリスト502と、抽選開始を確定させるための抽選ボタン503と、抽選ゲームの選択をキャンセルするためのキャンセルボタン504が表示されている。ユーザが抽選ボタン503を押すと、抽選が開始され、ユーザがキャンセルボタン504を押すと、図11に示す抽選ゲーム選択画面500が表示される。
【0093】
本実施形態における制限付きの抽選ゲーム画面550では、図12に示すように、リスト502内の「抽選ゲームB」がユーザによって選択された場合が示されている。ユーザによって選択された「抽選ゲームB」は誘導先となる抽選ゲームではなく、前記ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていないため、抽選ボタン503がグレーアウトになり、前記ユーザが抽選ボタン503を押せないようになっている。すなわち、ユーザによって選択された「抽選ゲームB」を前記ユーザがプレイできないように制限されていることになる。
【0094】
このことにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームをプレイできないように制限することで、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0095】
次に、クライアント端末10の表示制御部102は、ユーザによって選択された抽選ゲームのプレイが制限されたことにより、前記ユーザに対して誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを通知するため図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570を画面表示部160に表示させる(ステップS16)。
【0096】
図13に示すように、メッセージ付きの抽選ゲーム画面570には、ユーザに対して誘導先となる抽選ゲームをプレイするよう促すメッセージ505が通知されている。ここでは、ユーザによって選択された「抽選ゲームB」を前記ユーザがプレイできないように制限されていることにより、誘導元となる「抽選ゲームB」に関連付けられた誘導先となる「抽選ゲームE」(特典付きの抽選ゲーム)をプレイすべきことが画面上で通知されている。
【0097】
このようにして、その誘導先となる抽選ゲーム以外の抽選ゲームをユーザが選択したとしても、その誘導先となる抽選ゲームをプレイするように促す通知を行うことで、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0098】
次に、クライアント端末10の表示制御部102は、画像生成部101によって生成された画像データに基づいて図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600を画面表示部160に表示させる(ステップS17)。
【0099】
なお、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570が表示された後に、図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600が強制的に(自動的に)表示されることになる。そのため、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0100】
図14に示すように、誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面600には、スクロールボタン601と、選択候補となる抽選ゲームのリスト602と、抽選開始を確定させるための抽選ボタン603と、抽選ゲームの選択をキャンセルするためのキャンセルボタン604が表示されている。ユーザが抽選ボタン603を押すと、抽選が開始され、ユーザがキャンセルボタン604を押すと、図11に示す抽選ゲーム選択画面500が表示される。
【0101】
本実施形態おける誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面600では、図14に示すように、誘導先となる抽選ゲームとして「抽選ゲームE」の抽選ゲーム画面が示されている。誘導先となる「抽選ゲームE」は、ユーザにとって有利となる特典付きの抽選ゲームとなっている。
【0102】
次に、サーバー装置20の判定部201Bは、クライアント端末10からユーザの操作情報を受信することにより、図14に示す誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面600でユーザが抽選ボタン603を押したか否かを判定する(ステップS18)。
【0103】
次に、サーバー装置20の抽選部201Aは、ユーザが抽選ボタン603を押した場合に(ステップS18:YES)、誘導先となる抽選ゲームにおける抽選処理を実行する(ステップS19)。
【0104】
すなわち、サーバー装置20の抽選部201Aは、図5に示す抽選ゲーム情報及び図8に示すユーザ情報を参照し、ユーザの所持する有償アイテム及び無償アイテムの少なくとも一方の個数から、誘導先となる抽選ゲームを1回プレイするために必要なアイテムの個数を減らすことにより、誘導先となる抽選ゲームで獲得可能なキャラクタの中から、各キャラクタの抽選確率に基づきいずれかのキャラクタを抽選して、前記ユーザに付与する。そして、ユーザのユーザ情報を更新することにより、その付与されたキャラクタを前記ユーザの所持するキャラクタとして追加する。また、そのユーザ情報のプレイ履歴を更新することにより、誘導先となる抽選ゲームをプレイ済みであるものとして追加する。
【0105】
次に、サーバー装置20の特典付与部201Eは、その誘導先となる抽選ゲームをプレイしたユーザに対して、その誘導先となる抽選ゲームで付与されたキャラクタとは別に、特典としてのキャラクタを前記ユーザに付与する処理を実行する(ステップS20)。
【0106】
すなわち、サーバー装置20の特典付与部201Eは、図5に示す抽選ゲーム情報を参照して、その誘導先となる抽選ゲームに関連付けられた特典となるキャラクタを特定し、前記ユーザに付与する。そして、ユーザのユーザ情報を更新することにより、その付与されたキャラクタを前記ユーザの所持するキャラクタとして追加する。
【0107】
次に、サーバー装置20の許可部201Dは、ユーザが誘導先の抽選ゲームを既にプレイした場合に(ステップS14:YES)、ユーザによって選択された抽選ゲームを前記ユーザがプレイすることを許可する(ステップS21)。
【0108】
すなわち、サーバー装置20の許可部201Dは、ユーザによって選択された抽選ゲームを前記ユーザがプレイできるように構成された抽選ゲーム画面の表示をクライアント端末10の表示制御部102に要求する。
【0109】
次に、クライアント端末10の表示制御部102は、許可部201Dからの要求に従って、画像生成部101によって生成された画像データに基づき図15に示す抽選ゲーム画面650を画面表示部160に表示する(ステップS22)。
【0110】
図15に示すように、抽選ゲーム画面650には、スクロールボタン651と、選択候補となる抽選ゲームのリスト652と、抽選開始を確定させるための抽選ボタン653と、抽選ゲームの選択をキャンセルするためのキャンセルボタン654が表示されている。ユーザが抽選ボタン653を押すと、抽選が開始され、ユーザがキャンセルボタン654を押すと、図11に示す抽選ゲーム選択画面500が表示される。
【0111】
本実施形態における抽選ゲーム画面650では、図12に示す抽選ゲーム画面550と同様、図15に示すように、リスト502内の「抽選ゲームB」がユーザによって選択された場合が示されている。ところが、図12に示す抽選ゲーム画面550とは異なり、ユーザによって選択された「抽選ゲームB」は誘導先となる抽選ゲームではないものの、前記ユーザが誘導先の抽選ゲームを既にプレイ済みであるため、前記ユーザが抽選ボタン653を押せるようになっている。すなわち、ユーザによって選択された「抽選ゲームB」を前記ユーザがプレイすることが許可されるようになっている。
【0112】
次に、サーバー装置20の判定部201Bは、クライアント端末10からユーザの操作情報を受信することにより、図15に示す抽選ゲーム画面650でユーザが抽選ボタン653を押したか否かを判定する(ステップS23)。
【0113】
次に、サーバー装置20の抽選部201Aは、ユーザが抽選ボタン653を押した場合に(ステップS23:YES)、ユーザによって選択された抽選ゲームにおける抽選処理を実行する(ステップS24)。
【0114】
すなわち、サーバー装置20の抽選部201Aは、図5に示す抽選ゲーム情報及び図8に示すユーザ情報を参照し、ユーザの所持する有償アイテム及び無償アイテムの少なくとも一方の個数から、前記ユーザによって選択された抽選ゲームを1回プレイするために必要なアイテムの個数を減らすことにより、その選択された抽選ゲームで獲得可能なキャラクタの中から、各キャラクタの抽選確率に基づきいずれかのキャラクタを抽選して、前記ユーザに付与する。そして、ユーザのユーザ情報を更新することにより、その付与されたキャラクタを前記ユーザの所持するキャラクタとして追加する。また、そのユーザ情報のプレイ履歴を更新することにより、その選択された抽選ゲームをプレイ済みであるものとして追加する。
【0115】
《変形例1:制限+画面遷移》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ16の処理において、ユーザに対して誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを通知することとしたが、このステップ16の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550が表示された後に、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600が強制的に(自動的に)表示されるようにしてもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0116】
《変形例2:制限+通知》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570を表示した後に、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600を強制的に表示することとしたが、このステップ17の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550が表示された後に、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570が表示されるようにして、その後に図10に示すフローチャートの処理を終了してもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0117】
《変形例3:制限のみ》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550を表示した後に、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570を表示し、さらにその後、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600を強制的に表示することとしたが、このステップ16とステップ17の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550が表示された後に、図10に示すフローチャートの処理を終了してもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0118】
《変形例4:通知+画面遷移》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550を表示した後に、前述したステップ16の処理において、ユーザに対して誘導先となる抽選ゲームをプレイすべきことを通知することとしたが、このステップ15の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570が表示された後に、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600が強制的に表示されるようにしてもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0119】
《変形例5:通知のみ》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550を表示した後に、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570を表示し、さらにその後、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600を強制的に表示することとしたが、このステップ15とステップ17の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570が表示された後に、図10に示すフローチャートの処理を終了してもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0120】
《変形例6:画面遷移のみ》
前述の実施例では、前述したステップ13の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを選択しなかった場合で、且つ、前述したステップ14の処理において、ユーザが誘導先の抽選ゲームを未だプレイしていない場合には、前述したステップ15の処理において図12に示す制限付きの抽選ゲーム画面550を表示した後に、前述したステップ16の処理において図13に示すメッセージ付きの抽選ゲーム画面570を表示し、さらにその後、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600を強制的に表示することとしたが、このステップ15とステップ16の処理を省略することも可能である。すなわち、前述したステップ17の処理において図14に示す誘導先となる抽選ゲームのゲーム画面600が強制的に表示され後に、抽選処理(ステップS19)及び特典付与処理(ステップS20)の実行後、図10に示すフローチャートの処理を終了してもよい。これにより、リスト502内に選択候補となる抽選ゲームが多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0121】
《まとめ》
このように本実施形態における情報処理システム1によれば、ゲーム運営者によって指定された特定の抽選ゲームを誘導先となる抽選ゲームとして予め設定しておき、その誘導先となる抽選ゲームをプレイし終えるまでは、それ以外の抽選ゲームをプレイできないように制限したり、その誘導先となる抽選ゲームをプレイするように通知したり、その誘導先となる抽選ゲームをユーザにプレイさせるためのゲーム画面へ強制的に遷移するようにすることで、プレイ可能な抽選ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる抽選ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0122】
===その他の実施形態===
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。すなわち、本発明は、前述の実施形態と以下に述べる実施形態を適宜組み合わせて構成することも可能である。
【0123】
また、前述の実施形態に開示されている複数の発明特定事項の適宜組み合わせて、種々の発明を構成することも可能である。例えば、前述の実施形態に開示される全発明特定事項からいくつかの発明特定事項を削除して発明を構成してもよいし、前述の実施形態に開示される全発明特定事項に対して以下に述べる実施形態に開示される発明特定事項を適宜組み合わせて発明を構成してもよい。
【0124】
<誘導先となる抽選ゲーム>
前述の実施形態では、「ユーザにとって有利となる抽選ゲーム」(例えば、特典付き抽選ゲーム)を「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0125】
例えば、リリース日(プレイ可能となった日)が最も新しい抽選ゲーム、プレイ可能期間(例えば、イベント期間)の最終日が最も近い抽選ゲーム、人気ランキングが1位又は上位である抽選ゲーム(全ユーザのプレイ回数が多い順のランキングで1位又は上位となった抽選ゲーム)、人気ランキングが最下位又は下位である抽選ゲーム(全ユーザのプレイ回数が多い順のランキングで最下位又は下位となった抽選ゲーム)等を、「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定することも可能である。
【0126】
また、前述の実施形態では、誘導設定情報において「誘導元となる抽選ゲーム」に関連付けられた「誘導先となる抽選ゲーム」が1つのみである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0127】
例えば、誘導先グループとして複数種類の抽選ゲームを「誘導元となる抽選ゲーム」に関連付けて誘導設定情報に設定することも可能である。この場合、前述したステップ13の処理では、誘導先グループ内のいずれかの抽選ゲームを選択したか否かが判定される。また、前述したステップ14の処理では、誘導先グループ内の抽選ゲームすべてを既にプレイ済みか否かが判定される。また、前述したステップ16の処理では、誘導先グループ内の抽選ゲームのうち未だプレイしていない抽選ゲームのプレイを促す通知がなされる。前述したステップ17の処理では、誘導先グループ内の抽選ゲームのうち未だプレイしていない抽選ゲームの抽選ゲーム画面が表示される。
【0128】
<ユーザにとって有利となる抽選ゲーム>
前述の実施形態では、特典付き抽選ゲームが「ユーザにとって有利となる抽選ゲーム」である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0129】
例えば、選択候補となる複数種類の抽選ゲームの中で、最も高いレアリティを持つ特定のキャラクタ(例えば、積極的に売り込み中の目玉キャラ)の抽選確率が高く設定されている抽選ゲーム、最も高いレアリティを持つキャラクタ集団の抽選確率が高く設定されている抽選ゲーム、アイテムの消費数あたりの獲得キャラクタ数が多い抽選ゲーム、有償アイテム(課金アイテム)で抽選ゲームをプレイしたときに獲得キャラクタ数が多い抽選ゲーム、有償アイテム(課金アイテム)で抽選ゲームをプレイしたときに最も高いレアリティを持つ特定のキャラクタの抽選確率が高く設定されている抽選ゲーム、有償アイテム(課金アイテム)で抽選ゲームをプレイしたときに最も高いレアリティを持つキャラクタ集団の抽選確率が高く設定されている抽選ゲーム、1回のプレイあたりのアイテムの消費数が少ない抽選ゲーム、段階が進むに連れて有利となる抽選ゲーム等を、「ユーザにとって有利となる抽選ゲーム」として予め設定することも可能である。
【0130】
<対戦ゲームの誘導>
前述の実施形態では、ゲーム運営者(管理者)がユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の抽選ゲームを「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0131】
例えば、ゲーム運営者(管理者)は、抽選ゲームと同様、ユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の対戦ゲームを用意することがある。このような場合においても、プレイ可能な複数種類の対戦ゲーム(例えば、「クエスト」)の中に、ゲーム運営者がそのような特定の対戦ゲームを用意しても、対戦ゲームの選択肢が多数あることで、ユーザがそれに気づかず、その他の対戦ゲームを選択してプレイしてしまうことがあった。
【0132】
そこで、ゲーム運営者によって指定された特定の対戦ゲームを誘導先となる対戦ゲームとして予め設定しておき、その誘導先となる対戦ゲームをプレイし終えるまでは、それ以外の対戦ゲームをプレイできないように制限したり、その誘導先となる対戦ゲームをプレイするように通知したり、その誘導先となる対戦ゲームをユーザにプレイさせるためのゲーム画面へ強制的に遷移するようにすることで、プレイ可能な対戦ゲームの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となる対戦ゲームにユーザを誘導できるようになる。
【0133】
具体的には、サーバー装置20の対戦ゲーム制御部202(判定部)は、ユーザが複数種類のクエストの中から予め設定された誘導先となるクエスト以外のクエストを選択したことにより、誘導先となるクエストをユーザが既にプレイしたか否かを判定する。そして、サーバー装置20の対戦ゲーム制御部202(制限部)は、未だプレイしていないと判定された場合、選択されたクエストをユーザがプレイすることを制限する。なお、表示制御部102は、未だプレイしていないと判定された場合、誘導先となるクエストをプレイすべきことをユーザに通知するゲーム画面を表示させたり、誘導先となるクエストをユーザにプレイさせるためのゲーム画面を表示させたりすることも可能である。
【0134】
なお、例えば、リリース日(プレイ可能となった日)が最も新しいクエスト、プレイ可能期間(例えば、イベント期間)の最終日が最も近いクエスト、人気ランキングが1位又は上位であるクエスト(全ユーザのプレイ回数が多い順のランキングで1位又は上位となったクエスト)、人気ランキングが最下位又は下位であるクエスト(全ユーザのプレイ回数が多い順のランキングで最下位又は下位となったクエスト)等を、「誘導先となるクエスト」として予め設定することも可能である。
【0135】
また、「ユーザにとって有利となる対戦ゲーム(クエスト)」(例えば、特典付き対戦ゲーム)を「誘導先となる対戦ゲーム(クエスト)」として予め設定してもよい。この場合、例えば、選択候補となる複数種類のクエストの中で、最も高いレアリティを持つ特定のキャラクタの獲得確率(ドロップ確率)が高く設定されているクエスト、最も高いレアリティを持つキャラクタ集団の獲得確率(ドロップ確率)が高く設定されているクエスト、スタミナ消費数あたりの獲得キャラクタ数が多いクエスト、獲得可能な(ドロップする)キャラクタ数が多いクエスト、1回のプレイあたりのスタミナ消費数が少ないクエスト、段階が進むに連れて有利となるクエスト等を、「ユーザにとって有利となる対戦ゲーム(クエスト)」として予め設定することも可能である。
【0136】
<コンテンツパックの誘導>
前述の実施形態では、ゲーム運営者(管理者)がユーザに積極的にプレイしてもらいたい特定の抽選ゲームを「誘導先となる抽選ゲーム」として予め設定する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0137】
例えば、ゲーム運営者(管理者)は、抽選ゲームと同様、ユーザに積極的に購入してもらいたい特定のコンテンツパック(1又は複数のキャラクタやアイテムをセット売りにしたもの)を用意することがある。このような場合においても、購入可能な複数種類のコンテンツパックの中に、ゲーム運営者がそのような特定のコンテンツパックを用意しても、コンテンツパックの選択肢が多数あることで、ユーザがそれに気づかず、その他のコンテンツパックを選択して購入してしまうことがあった。
【0138】
そこで、ゲーム運営者によって指定された特定のコンテンツパックを誘導先となるコンテンツパックとして予め設定しておき、その誘導先となるコンテンツパックを購入し終えるまでは、それ以外のコンテンツパックを購入できないように制限したり、その誘導先となるコンテンツパックを購入するように通知したり、その誘導先となるコンテンツパックをユーザに購入させるための購入画面へ強制的に遷移するようにすることで、購入可能なコンテンツパックの選択肢が多数あったとしても、その誘導先となるコンテンツパックにユーザを誘導できるようになる。
【0139】
具体的には、サーバー制御部200又はクライアント制御部100が、販売制御部(少なくとも販売部、判定部、制限部、許可部、及び特典付与部を含む)を備える構成にする。また、サーバー記憶部220又はクライアント記憶部120が、コンテンツパック情報(例えば、抽選ゲーム情報や対戦ゲーム情報と同様、特典付きのコンテンツパックを含む複数種類のコンテンツパックに対応付けて各種情報が設定されている)を記憶するコンテンツパック情報記憶部を備える構成にする。例えば、サーバー装置20の販売制御部(判定部)は、ユーザが複数種類のコンテンツパックの中から予め設定された誘導先となるコンテンツパック以外のコンテンツパックを選択したことにより、誘導先となるコンテンツパックをユーザが既に購入したか否かを判定する。そして、サーバー装置20の販売制御部(制限部)は、未だ購入していないと判定された場合、選択されたコンテンツパックをユーザが購入することを制限する。なお、表示制御部102は、未だ購入していないと判定された場合、誘導先となるコンテンツパックを購入すべきことをユーザに通知するゲーム画面を表示させたり、誘導先となるコンテンツパックをユーザに購入させるための販売画面を表示させたりすることも可能である。
【0140】
なお、例えば、リリース日(購入可能となった日)が最も新しいコンテンツパック、購入可能期間(例えば、イベント期間)の最終日が最も近いコンテンツパック、人気ランキングが1位又は上位であるコンテンツパック(全ユーザの購入回数が多い順のランキングで1位又は上位となったコンテンツパック)、人気ランキングが最下位又は下位であるコンテンツパック(全ユーザの購入回数が多い順のランキングで最下位又は下位となったコンテンツパック)等を、「誘導先となるコンテンツパック」として予め設定することも可能である。
【0141】
また、「ユーザにとって有利となるコンテンツパック」(例えば、特典付きコンテンツパック)を「誘導先となるコンテンツパック」として予め設定してもよい。この場合、例えば、選択候補となる複数種類のコンテンツパックの中で、最も高いレアリティを持つ特定のコンテンツが含まれるコンテンツパック、最も高いレアリティを持つコンテンツ集団が含まれているコンテンツパック、獲得可能なコンテンツ数が多いコンテンツパック、コンテンツ1個あたりの購入額が少ないコンテンツパック、段階が進むに連れて有利となるコンテンツパック等を、「ユーザにとって有利となるコンテンツパック」として予め設定することも可能である。
【0142】
<システム構成>
前述の実施形態では、サーバー装置を備えた集中型のネットワークシステムの代わりに、ブロックチェーン技術(分散型台帳技術)を用いた分散型のネットワークシステムを採用してもよい。分散型のネットワークシステムでは、集中型のネットワークシステムにおけるサーバー装置に記憶される各種情報が、ピア・ツー・ピア(P2P)で接続される各端末に分散して記憶される。ブロックチェーン技術を用いることによって相互監視型で各種情報が管理されるため、不正なデータ改竄等を回避することが可能となる。なお、ブロックチェーン技術を活用したコンテンツ(キャラクタやアイテム等)を非代替性トークン(ノンファンジブルトークン:NFT)として発行し流通させてもよく、コンテンツの資産価値を高めることが可能となる。
【0143】
<コンテンツ>
前述の実施形態では、コンテンツの一例としてキャラクタを用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、コンテンツは、アイテム、カード、フィギュア、アバター、画像、音楽、シナリオ、クエスト等の各種データや、アプリ等のプログラムでもよい。
【符号の説明】
【0144】
1 情報処理システム
10 クライアント端末
20 サーバー装置
50 コンピュータ
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 通信インタフェース
55 入力装置
56 表示装置
57 外部インタフェース
58 HDD
100 クライアント制御部
101 画像生成部
102 表示制御部
120 クライアント記憶部
140 クライアント通信部
150 操作入力受付部
160 画面表示部
200 サーバー制御部
201 抽選ゲーム制御部
201A 抽選部
201B 判定部
201C 制限部
201D 許可部
201E 特典付与部
202 対戦ゲーム制御部
220 サーバー記憶部
221 キャラクタ情報記憶部
222 抽選ゲーム情報記憶部
223 誘導設定情報記憶部
224 対戦ゲーム情報記憶部
225 ユーザ情報記憶部
240 サーバー通信部
500 抽選ゲーム選択画面
501 スクロールボタン
502 リスト
503 抽選ボタン
504 キャンセルボタン
505 メッセージ
550 制限付きの抽選ゲーム画面
570 メッセージ付きの抽選ゲーム画面
600 誘導先となる抽選ゲームの抽選ゲーム画面
601 スクロールボタン
602 リスト
603 抽選ボタン
604 キャンセルボタン
650 抽選ゲーム画面
651 スクロールボタン
652 リスト
653 抽選ボタン
654 キャンセルボタン
B バスライン
N ネットワーク
図1
図2
図3
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図10
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