(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137480
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/134 20200101AFI20240927BHJP
【FI】
G06F40/134
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049015
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】詰光 将也
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NH02
(57)【要約】
【課題】自己の入力情報のみが利用される構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】
情報処理システムは、1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、1または複数のプロセッサは、ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理し、表示部に表示されたリンク情報に関する画像が第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、リンク情報と対応付けられた第1ユーザの入力情報を表示部に表示させる。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、
前記1または複数のプロセッサは、
ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理し、
表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる、
情報処理システム。
【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1ユーザの前記入力情報のうち、前記第2ユーザがアクセスしている前記ウェブサイトに対する当該第1ユーザの当該入力情報を表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザにアクセスされている前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報を、当該ウェブサイトに含まれるウェブページの遷移に応じて表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1ユーザの前記入力情報を、前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトにアクセスしない状態で表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに含まれるウェブページの構成要素のうちの前記第1ユーザが選択した当該構成要素を、識別可能となるように表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報であっても予め定められた条件を満たす情報の内容は前記表示部に表示させないこと、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記予め定められた条件は、前記第1ユーザのシークレット情報であること、
を特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該入力情報の各々を、識別可能となるように表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記入力情報の各々を、当該入力情報を入力した前記第1ユーザごとに表示させること、
を特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記入力情報の内容を一覧表示させること、
を特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該第1ユーザの各々を示すユーザ情報を、当該入力情報とともに表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記1または複数のプロセッサは、
前記ユーザ情報を、前記一のリンク情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトに含まれる一のウェブページに対して前記第1ユーザと、当該一のウェブページに対して入力していない当該第1ユーザとを識別可能となるように表示させること、
を特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記1または複数のプロセッサは、
前記画像が前記第2ユーザに選択され、かつ、当該画像に関する前記リンク情報に対応付けられた前記入力情報を入力した前記第1ユーザの中から一の第1ユーザが当該第2ユーザに選択された場合、当該一の第1ユーザの当該入力情報が対応付けられた当該リンク情報に関する新たな画像を表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記1または複数のプロセッサは、
前記ウェブサイトに対する前記入力情報と当該ウェブサイトの前記リンク情報との対応付けに係る指示を前記第1ユーザから受け付けるボタン画像を、前記画像に関連付けて表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
コンピュータに、
ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理する機能と、
表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画面情報を提供するWebサーバ及び認証Webサーバと、特定の画面情報に含まれるフォームの種類毎に入力すべき値を含むフォームデータを定義したテーブルを有する管理サーバと、通信可能な情報処理装置について記載されている。特許文献1では、Webサーバに画面情報を取得要求し、取得した画面情報をロードし、取得要求の応答に含まれる情報を用いて認証Webサーバへリダイレクトを行うWebブラウザと、Webブラウザが表示している画面のURLと取得要求の応答に含まれるURLが一致するかを判定し、Webブラウザが表示している画面のURLと取得要求の応答に含まれるURLが一致すると判定され、かつ、情報処理装置を現在使用しているユーザがオートコンプリート機能を許可されているユーザである場合に、Webブラウザに対して、第1のスクリプトをロードして実行するように指示する監視手段とを有し、第1のスクリプトを実行することによって、情報処理装置を現在使用しているユーザ及び画面情報に従ったフォームデータを管理サーバから取得し、画面情報及びフォームデータの入力すべき値を反映した画面を表示部に表示することが開示されている。
特許文献2には、Webサーバと接続でき、Webブラウザを有する情報処理装置について記載されている。特許文献2では、Webサーバにより要求される認証のために第1のユーザ情報を入力するためのユーザインタフェースを示すユーザインタフェース情報の所在を示す所在情報を取得する取得手段と、Webブラウザが所在情報に基づいてユーザインタフェース情報を受信した場合に、ユーザインタフェース情報に基づくユーザインタフェースで以前に入力された、情報処理装置にログインしているユーザのユーザ情報である第2のユーザ情報に関連付けられた補完情報が保存されていれば、補完情報を、ユーザインタフェースで入力された第1のユーザ情報の値として設定する設定手段とを有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-49966号公報
【特許文献2】特開2018-152046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばウェブサイトに対するユーザの入力が、このユーザが過去に入力した入力情報を利用して支援されることがある。
ここで、ユーザの入力情報がない場合には、ウェブサイトに対するこのユーザの入力の支援をすることができない。また、ユーザが、自己の入力情報ではなく、他のユーザの入力情報を利用した入力の支援を希望する場合も生じ得る。
本発明の目的は、自己の入力情報のみが利用される構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、前記1または複数のプロセッサは、ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理し、表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1ユーザの前記入力情報のうち、前記第2ユーザがアクセスしている前記ウェブサイトに対する当該第1ユーザの当該入力情報を表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザにアクセスされている前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報を、当該ウェブサイトに含まれるウェブページの遷移に応じて表示させること、を特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1ユーザの前記入力情報を、前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトにアクセスしない状態で表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに含まれるウェブページの構成要素のうちの前記第1ユーザが選択した当該構成要素を、識別可能となるように表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報であっても予め定められた条件を満たす情報の内容は前記表示部に表示させないこと、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記予め定められた条件は、前記第1ユーザのシークレット情報であること、を特徴とする請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該入力情報の各々を、識別可能となるように表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、複数の前記入力情報の各々を、当該入力情報を入力した前記第1ユーザごとに表示させること、を特徴とする請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、複数の前記入力情報の内容を一覧表示させること、を特徴とする請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該第1ユーザの各々を示すユーザ情報を、当該入力情報とともに表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ユーザ情報を、前記一のリンク情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトに含まれる一のウェブページに対して前記第1ユーザと、当該一のウェブページに対して入力していない当該第1ユーザとを識別可能となるように表示させること、を特徴とする請求項11に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記画像が前記第2ユーザに選択され、かつ、当該画像に関する前記リンク情報に対応付けられた前記入力情報を入力した前記第1ユーザの中から一の第1ユーザが当該第2ユーザに選択された場合、当該一の第1ユーザの当該入力情報が対応付けられた当該リンク情報に関する新たな画像を表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ウェブサイトに対する前記入力情報と当該ウェブサイトの前記リンク情報との対応付けに係る指示を前記第1ユーザから受け付けるボタン画像を、前記画像に関連付けて表示させること、を特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載の発明は、コンピュータに、ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理する機能と、表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1,15の発明によれば、自己の入力情報のみが利用される構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、アクセスしているウェブサイトに対する自己の入力情報のみを表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、表示されているウェブページを考慮しないで入力情報を表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、ウェブサイトにアクセスしている際に入力情報を表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用しようとするユーザの利便性を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、ウェブサイトに含まれるウェブページの構成要素を一律に表示させる構成と比較して、構成要素を選択するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、他のユーザの全ての入力情報の内容を表示させる構成と比較して、他のユーザの入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、他のユーザの全ての入力情報の内容を表示させる構成と比較して、他のユーザのプライバシーを保護することができる。
請求項8の発明によれば、異なるユーザの入力情報を一律に表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項9の発明によれば、異なるユーザの入力情報を一律に表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、入力情報をユーザごとに表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項11の発明によれば、入力情報のみを表示させる構成と比較して、複数のユーザの入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項12の発明によれば、入力情報の有無に関わらずユーザ情報を一律に表示させる構成と比較して、ユーザ情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
請求項13の発明によれば、ユーザが希望する入力情報が対応付けられたリンク情報に関する新たな画像を表示させることができる。
請求項14の発明によれば、入力情報とリンク情報との対応付けに係る指示を受け付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示した図である。
【
図2】本実施形態に係る管理サーバ、ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る管理サーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】入力情報を記録する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】過去の入力情報を表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態が適用される表示部における表示例の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面にウェブサイトのログインページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面にウェブサイトのホームページが表示されている状態が示されている。
【
図9】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面にウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面を閉じる指示がなされている状態が示されている。
【
図10】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面に参照情報が反映されたウェブサイトのログインページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面に参照情報が反映されたウェブサイトのホームページが表示されている状態が示されている。
【
図11】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面に参照情報が反映されたウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面に参照情報が提示されたウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態が示されている。
【
図12】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図である。
【
図13】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図である。
【
図14】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)は参照ユーザ選択画面が表示されている状態、(B)はブラウザ画面に選択された参照ユーザの参照情報が提示されたウェブサイトが表示されている状態が示されている。
【
図15】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図である。
【
図16】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)は専用UIに新たなリンクオブジェクトが表示されている状態、(B)はブラウザ画面に新たなリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトが表示されている状態が示されている。
【
図17】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図である。
【
図18】本実施形態が適用される表示部における表示例の他の例を示す図であり、(A)は閲覧ボタンが選択されている状態、(B)は参照ユーザアイコンが選択されている状態が示されている。
【
図19】情報処理システムが管理する情報の例を示した図であり、(A)はリンクオブジェクトに対する複数の参照ユーザの操作履歴を示す情報、(B)はリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する一の参照ユーザの入力履歴を示す情報が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(情報処理システム1の全体構成)
図1は、本実施形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示した図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、複数のユーザに共有されるウェブサイトのリンク情報を管理する管理サーバ10と、ユーザが操作する端末であるユーザ端末20とが、通信回線80を介して接続されることにより構成されている。この通信回線80は、例えば、インターネット等の回線であり、管理サーバ10とユーザ端末20との間の情報通信に用いられる。
【0009】
(管理サーバ10)
本実施形態における管理サーバ10は、情報処理システム1の全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ10は、ユーザ端末20の各々から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、管理サーバ10は、ユーザ端末20の各々に向けて各種の情報を送信する。
例えば、管理サーバ10は、ウェブサイトのリンク情報に関する画像であるオブジェクト(以下「リンクオブジェクト」という。)に各種の情報を対応付けて管理する。具体的には、管理サーバ10は、リンクオブジェクトを一意に特定可能な識別情報に、各種の情報を対応付けて管理する。
【0010】
リンクオブジェクトに対応付けられる情報としては、例えばリンク先のウェブサイトのリンク情報や、リンク先のウェブサイトに対してユーザが入力した入力情報などが挙げられる。リンク情報としては、例えばリンク先のウェブサイトへアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)や、ウェブサイトのウェブページ情報などが挙げられる。ウェブページ情報は、一枚の面として表示されるデータのまとまりであってウェブサイトを構成するデータであるウェブページについての情報である。ウェブページ情報には、例えばウェブサイトの代表URLや、ウェブページのHTML情報などが含まれる。ウェブサイトの代表URLは、ウェブサイトを構成するウェブページの各々のURLで共通する記述であり、例えばURLのうちのスキーム名およびドメイン名の記述である。また、リンク先のウェブサイトに対するユーザの入力情報としては、例えばウェブサイトに対して入力されたテキスト情報や、ウェブサイトの構成要素へのクリック操作などの選択情報などのウェブサイトのHTMLタグに対する値が挙げられる。
なお、リンク先のウェブサイトに対するユーザの入力情報は、入力したユーザを識別することが可能な状態でリンクオブジェクトに対応付けられる。換言すると、リンク先のウェブサイトに対するユーザの入力情報は、入力したユーザを識別することが可能な状態でこのウェブサイトのリンク情報に対応付けられる。
【0011】
管理サーバ10は、リンクオブジェクトおよびリンクオブジェクトに対応付けられる各種の情報を複数のユーザの間で共有する。具体的には、管理サーバ10は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する一のユーザの入力情報を記録し、リンクオブジェクトを利用する他のユーザに記録した入力情報を共有する。以下、本実施形態では、入力情報が他のユーザに参照されるユーザを参照ユーザと称し、参照ユーザの入力情報を参照して利用するユーザを利用ユーザと称する。また、参照ユーザと利用ユーザとを区別しない場合はユーザと称する。
参照ユーザは第1ユーザの一例であり、利用ユーザは第2ユーザの一例である。
【0012】
管理サーバ10は、リンクオブジェクトを生成する。具体的には、管理サーバ10は、リンクオブジェクトの作成に係るユーザの指示に基づいて、リンクオブジェクトを生成し、そのリンクオブジェクトに各種の情報を対応付けてデータベースに記憶して管理する。
また、管理サーバ10は、データベースに記憶された1以上のリンクオブジェクトをユーザ端末20に表示させるための制御を行う。具体的には、管理サーバ10は、複数のユーザは共有することが可能なリンクオブジェクトの作成および表示を可能にする専用のアプリケーションソフトウェアのユーザインタフェース(以下「専用UI」という。)をユーザ端末20に表示させるための制御を行う。また、管理サーバ10は、ユーザ端末20に表示された専用UIに、1以上のリンクオブジェクトを、ユーザの入力操作により個別に指定できる態様で表示する制御を行う。
【0013】
管理サーバ10は、専用UIに表示された1以上のリンクオブジェクトのうち、一のリンクオブジェクトを指定するための入力操作が行われると、指定されたリンクオブジェクトに対応付けられたリンク先のURLにアクセスする。そして、管理サーバ10は、リンク先のウェブサイトを表示するための制御と、そのウェブサイトに対する入力情報を記録するための制御とを行う。また、管理サーバ10は、入力情報が記録されている一のリンクオブジェクトを指定するための入力操作が行われると、指定されたリンクオブジェクトに対応付けられている参照ユーザの入力情報の内容を表示するための制御を行う。
なお、
図1に示す情報処理システム1には、管理サーバ10が1台のサーバで構成されているが、複数台のサーバで構成されてもよい。また、管理サーバ10は、いわゆるクラウドサーバとして構成されてもよいし、オンプレミス型のサーバとして構成されてもよい。
【0014】
(ユーザ端末20)
本実施形態におけるユーザ端末20は、情報処理システム1を利用するユーザが操作する装置である。ユーザ端末20の各々は、管理サーバ10から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、ユーザ端末20の各々は、管理サーバ10に向けて各種の情報を送信する。
例えば、ユーザ端末20は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対してユーザにより入力された入力情報を受け付けて、その入力情報を管理サーバ10に向けて送信する。管理サーバ10に向けて送信される入力情報には、例えば、ウェブサイトに対して入力されたテキスト情報や、ウェブサイトの構成要素へのクリック操作などの選択情報などが挙げられる。
ユーザ端末20の各々には、ユーザに対して画像やテキスト情報などを表示する液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルなどからなる表示部25が設けられている。ユーザ端末20は、例えば、コンピュータ装置、タブレット型情報端末、スマートフォン、ゲーム機器、その他の情報処理装置により実現される。
【0015】
上述の情報処理システム1の構成は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。換言すると、管理サーバ10の機能の一部または全部をユーザ端末20の機能としてもよいし、ユーザ端末20の機能の一部または全部を管理サーバ10の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末20の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0016】
以下では、本実施形態の情報処理システム1が適用される管理サーバ10が有する機能の概要を説明する。ここで、複数のユーザに共有されるリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトを使用している参照ユーザが、このウェブサイトに対して入力した入力情報を記録させる場合を想定している。
管理サーバ10が、ユーザ端末20に対する参照ユーザの操作に応じて、ウェブサイトに対する入力情報を取得する。そして、管理サーバ10が、ウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を、このウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理する。換言すると、管理サーバ10が、ウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を、このウェブサイトのリンクオブジェクトと対応付けて管理する。
このリンクオブジェクトが利用ユーザによって選択された場合、管理サーバ10は、選択されたリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理されている入力情報を表示部25に表示する。具体的には、管理サーバ10は、選択されたリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報に基づき生成される情報であって利用ユーザが参照することが可能な形式の情報である参照情報を表示部25に表示する。
【0017】
本実施形態の管理サーバ10が上述した機能を有することにより、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する入力情報であって利用ユーザとは異なる参照ユーザの入力情報に基づく参照情報が表示部25に表示される。本実施形態により、利用ユーザは、自己の過去の入力情報だけでなく、参照ユーザの過去の入力情報参照を行える。
本実施形態は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの使用方法や入力すべき事項の備忘録や他のユーザへの共有のために、ユーザが資料を作成する必要がなくなる。また、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの使用方法や入力すべき事項の確認のために、ユーザがこのウェブサイトについての資料を探して確認する必要がなくなる。これにより、ウェブサイトを使用するユーザの利便性の向上に寄与することを図る。
以下、本実施形態の情報処理システム1について詳細に説明する。
【0018】
(ハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバ10、ユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
管理サーバ10およびユーザ端末20の各装置は、装置全体の動作を制御する制御部11と、種々の情報が記録される2次記憶部12と、通信回線80(
図1参照)を介して情報の送受信を行う通信部13とを有している。なお、制御部11と、2次記憶部12と、通信部13とは、バスや信号線を通じて接続される。
【0019】
制御部11は、プロセッサの一例として装置全体を制御するCPU11a、CPU11aの作業用メモリなどとして用いられるRAM11b、CPU11aにより実行されるプログラムなどが格納されるROM11cを備えている。また、制御部11は、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ11d、制御部11に接続される通信部13などの各部を制御するインターフェース部11eを備えている。
不揮発性メモリ11dは、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリなどによって構成される。また、制御部11が2次記憶部12に記憶されたプログラムを読み込むことによって、本実施形態の各装置にて各処理が実行される。
2次記憶部12は、例えばハードディスク装置(HDD)や半導体メモリなどによって構成される。2次記憶部12は、各装置の商品形態によって異なる。2次記憶部12には、制御部11により実行されるプログラムや、種々の情報が記憶されている。
【0020】
この他、ユーザ端末20は、キーボードやマウスなどの入力デバイス(不図示)や、液晶ディスプレイなどにより構成される表示部25(
図1参照)を備える。ユーザ端末20の入力デバイスがタッチパネルの場合、表示部25と一体となって設けられてもよい。
【0021】
(管理サーバ10の機能構成)
図3は、本実施形態に係る管理サーバ10の機能構成の一例を示す図である。
図3に示す管理サーバ10の各機能は、主に制御部11のCPU11a(
図2参照)によって実現される。
図3に示すように、管理サーバ10は、各種の情報を管理する情報管理部101と、各種の情報を取得する情報取得部102と、各種の情報を解析する解析部103と、各種の情報を生成する情報生成部104と、各種の情報の送信を制御する送信制御部105とを備えている。
【0022】
情報管理部101は、2次記憶部12(
図2参照)のデータベースに各種の情報を記憶して管理する。例えば、情報管理部101は、後述する情報生成部104により生成されたリンクオブジェクトに、リンク情報や、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報などの各種の情報を対応付けて記憶して管理する。
【0023】
情報管理部101は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が予め定められた条件を満たす場合、入力情報が存在する旨をリンクオブジェクトに対応付けて記憶して管理する。換言すると、情報管理部101は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が予め定められた条件を満たす場合、入力情報の内容を隠した状態でリンクオブジェクトに対応付けて記憶して管理する。例えば、情報管理部101は、参照ユーザが入力したテキスト情報を伏字に置き換えた状態でリンクオブジェクトに対応付けて記憶して管理する。
ここで、「予め定められた条件」としては、例えばシークレット情報であることが挙げられる。シークレット情報には、参照ユーザの個人情報、参照ユーザが利用ユーザに共有しないと指定した情報、利用ユーザが使用することができない情報などが含まれる。参照ユーザの個人情報には、例えばユーザIDやパスワード、電子メールのアドレスなどが含まれる。
【0024】
情報管理部101は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を記録するモード(以下「記録モード」という)によって情報の管理を変更してもよい。情報管理部101は、記録モードがオフである場合にはリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を記録せず、記録モードがオンである場合には参照ユーザの入力情報を記録してリンクオブジェクトと対応付けて管理する。
また、情報管理部101は、リンクオブジェクトに対応付けられている各種の情報に変更が生じると、変更後の内容に基づいて、2次記憶部12に記憶されている情報を更新する。例えば、情報管理部101は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに新たにアクセスした参照ユーザが入力すると、リンクオブジェクトに対応付けて管理されている入力情報を更新する。また、例えば、情報管理部101は、同じリンクオブジェクトに対応付けられている複数の入力情報のうちの一の入力情報を対応付けた新たなリンクオブジェクトが作成されると、リンクオブジェクトについての情報を更新する。
【0025】
情報取得部102は、各種の情報を取得する。例えば、情報取得部102は、ユーザ端末20および外部の各々から送信されてきた情報を取得する。情報取得部102により取得される情報のうち、ユーザ端末20から送信されてくる情報としては、例えば、リンクオブジェクトを作成するために入力された入力情報、リンクオブジェクトを指定するために入力された入力情報、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対して入力された入力情報などが挙げられる。また、情報取得部102により取得される情報のうち、外部から送信されてくる情報としては、例えば、リンク先のウェブサイトのURLにアクセスした際、アクセス先の外部サーバ等から送信されてくる、リンク先のウェブサイトのHTML情報などが挙げられる。
【0026】
解析部103は、各種の情報を解析する。例えば、解析部103は、リンク先のウェブサイトの解析を行う。具体的には、解析部103は、リンク先のウェブサイトの代表URLやウェブサイトに対するユーザのレスポンスの近似性に従って、ウェブサイトを構成するウェブページを解析する。
なお、解析部103によるリンク先のウェブサイトの解析に用いられる手法は特に限定されない。例えば、ウェブページのHTML情報を解析する手法や、ウェブページの構造を解析する手法等を用いてもよい。このうち、ウェブページのHTML情報を解析する手法を用いる場合には、HTMLドキュメントを構成する要素等を定義したAPI(Application Programming Interface)であるDOM(Document Object Model)を解析する手法などを用いてもよい。
【0027】
情報生成部104は、各種の情報を生成する。例えば、情報生成部104は、情報取得部102により取得された、リンクオブジェクトを作成するために入力された入力情報に基づいて、リンクオブジェクトを生成する。また、情報生成部104は、情報取得部102により取得された、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対して入力された入力情報に基づいて、利用ユーザが参照することが可能な情報である参照情報を生成する。情報生成部104により生成されたリンクオブジェクトおよび参照情報は、2次記憶部12に記憶されて管理される。
【0028】
送信制御部105は、各種の情報を送信する制御を行う。具体的には、送信制御部105は、ユーザ端末20および外部の各々に向けて各種の情報を送信する制御を行う。送信制御部105の制御により送信される情報のうち、ユーザ端末20に向けて送信される情報としては、例えば、情報生成部104により生成された、リンクオブジェクトや参照情報などが挙げられる。
【0029】
(ユーザ端末20の機能構成)
図4は、本実施形態に係るユーザ端末20の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すユーザ端末20の各機能は、主に制御部11のCPU11a(
図2参照)によって実現される。
図4に示すように、ユーザ端末20は、各種の情報を取得する情報取得部201と、各種の情報の送信を制御する送信制御部202と、表示部25(
図1参照)の表示を制御する表示制御部203とを備えている。
【0030】
情報取得部201は、各種の情報を取得する。具体的には、情報取得部201は、管理サーバ10および外部から送信されてきた情報を取得する。情報取得部201により取得される情報のうち、管理サーバ10から送信されてくる情報としては、例えば、生成されたリンクオブジェクトや参照情報などが挙げられる。
また、情報取得部201は、入力デバイス等を介して入力された情報を取得する。入力デバイス等を介して入力される情報としては、例えば、リンクオブジェクトを作成するために入力された入力情報、リンクオブジェクトを指定するために入力された入力情報、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する入力情報などが挙げられる。
【0031】
送信制御部202は、各種の情報を送信する制御を行う。具体的には、送信制御部202は、管理サーバ10および外部に向けて各種の情報を送信する制御を行う。送信制御部202の制御により送信される情報のうち、管理サーバ10に向けて送信される情報としては、例えば、リンクオブジェクトを作成するために入力された入力情報、リンクオブジェクトを指定するために入力された入力情報、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する入力情報などが挙げられる。
【0032】
表示制御部203は、表示部25に各種の情報を表示する制御を行う。具体的には、表示制御部203は、表示部25に専用UIを表示する制御を行う。また、表示制御部203は、専用UIに各種の情報を表示する制御を行う。表示制御部203の制御により専用UIに表示される情報としては、例えば、リンクオブジェクト、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイト、ウェブサイトの参照情報などが挙げられる。
【0033】
(入力情報を記録する処理の流れ)
図5は、入力情報を記録する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5では、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を記録する場合を例としている。
【0034】
管理サーバ10は、記録モードがオンであるか否かを特定する(S101)。記録モードがオフである場合(S101でNO)、管理サーバ10は、記録モードがオンになるまでS101を繰り返す。
S101にて、記録モードがオンである場合(S101でYES)、管理サーバ10は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの代表URLを取得する(S102)。そして、管理サーバ10は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報を取得する(S103)。
【0035】
次いで、管理サーバ10は、取得した参照ユーザの入力情報がシークレット情報であるか否かを特定する(S104)。
取得した参照ユーザの入力情報がシークレット情報である場合(S104でYES)、管理サーバ10は、参照ユーザの入力情報の内容を隠す(S105)。そして、管理サーバ10は、内容を隠した状態の参照ユーザの入力情報を、リンクオブジェクトのリンク情報と対応付けて管理し(S106)、処理を終了する。
S104にて、取得した参照ユーザの入力情報がシークレット情報ではない場合(S104でNO)、管理サーバ10は、参照ユーザの入力情報を、リンクオブジェクトのリンク情報と対応付けて管理し(S106)、処理を終了する。
【0036】
(過去の入力情報を表示する処理の流れ)
図6は、過去の入力情報を表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6では、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報に基づく参照情報を、利用ユーザが参照する場合を例としている。
【0037】
管理サーバ10は、ユーザ端末20を介して利用ユーザから、参照情報を表示させる参照ユーザの選択を受け付ける(S201)。また、管理サーバ10は、ユーザ端末20を介して利用ユーザから、ウェブサイトに含まれるウェブページの遷移を受け付ける(S202)。
【0038】
次いで、管理サーバ10は、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのウェブページ情報を取得する(S203)。具体的には、管理サーバ10は、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの代表URLと、遷移後のウェブページのHTML情報とを取得する。
そして、管理サーバ10は、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのウェブページ情報と、入力情報に対応付けられているウェブページ情報とが類似しているか否かを特定する(S204)。具体的には、管理サーバ10は、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの代表URLおよび遷移後のウェブページのHTML情報と、入力情報に対応付けられているウェブサイトの代表URLおよびウェブページのHTML情報とが類似しているか否かを特定する。
【0039】
利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのウェブページ情報と、入力情報に対応付けられているウェブページ情報とが類似している場合(S204でYES)、管理サーバ10は、参照情報を表示させる参照ユーザが複数であるか否かを特定する(S205)。
参照情報を表示させる参照ユーザが複数である場合(S205でYES)、管理サーバ10は、対応する箇所に入力情報を関連付けて表示させるための制御を行い(S206)、処理を終了する。具体的には、参照ユーザの入力情報に基づく参照情報が、対応するHTMLタグに関連付けて表示部25(
図1参照)に表示される。
一方で、参照情報を表示させる参照ユーザが複数ではなく単一である場合(S205でNO)、管理サーバ10は、対応する箇所に入力情報を反映させるための制御を行い(S207)、処理を終了する。具体的には、参照ユーザの入力情報に基づく参照情報が、対応するHTMLタグの中にインプットさせた状態で表示部25に表示される。
【0040】
S204にて、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのウェブページ情報と、入力情報に対応付けられているウェブページ情報とが類似していない場合(S204でNO)、管理サーバ10は、参照ユーザの入力情報を非表示にさせるための制御を行い(S208)、処理を終了する。具体的には、利用ユーザが選択したリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのウェブページ上に、他のウェブページに対して参照ユーザが入力した入力情報に基づく参照情報は表示されない。
【0041】
(表示部25の表示例)
図7は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の一例を示す図である。
図7に示す例では、本実施形態が適用される表示部25には、リンクオブジェクト260を含む専用UI250が表示されている。また、専用UI250上にユーザによるマウスなどの操作に応じて移動するポインタ画像の一例としてカーソル200が表示されている。
【0042】
リンクオブジェクト260は、リンクオブジェクト本体261と、リンク先のウェブサイトへのアクセスの指示をユーザから受け付けるアクセスボタン262と、記録モードの設定を受け付ける記録モードボタン263とを含む。アクセスボタン262および記録モードボタン263は、リンクオブジェクト本体261に関連付けて表示される。また、リンクオブジェクトを識別することが可能な名称や、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトの名称などを示すテキスト情報が関連付けて表示されてもよい。リンクオブジェクト本体261は、例えばリンクである旨を通知する絵や記号、またはリンク先のウェブサイトのサムネイル画像でもよい。
【0043】
アクセスボタン262は、リンク先のウェブサイトを開く指示をユーザから受け付けるボタン画像である。アクセスボタン262が参照ユーザによって選択された場合、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトのURLへアクセスされ、表示部25にウェブサイトのウェブページが表示される。
【0044】
記録モードボタン263は、ウェブサイトに対する入力情報とウェブサイトのリンク情報との対応付けに係る指示をユーザから受け付けるボタン画像である。具体的には、記録モードボタン263は、記録モードのオンとオフとを切り替える指示をユーザから受け付けるボタン画像である。記録モードがオンである場合の記録モードボタン263と記録モードがオフである場合の記録モードボタン263との間で表示態様が異なる。例えば、「リンク1」のリンクオブジェクト260に含まれる記録モードボタン263は記録モードがオンの状態であり、記録モードをオフに変更する指示を参照ユーザから受け付ける。また、「リンク2」のリンクオブジェクト260に含まれる記録モードボタン263は記録モードがオフの状態であり、記録モードをオンに変更する指示を参照ユーザから受け付ける。
なお、リンクオブジェクト260ごとに記録モードボタン263が設けられるだけでなく、専用UI250上に1つの記録モードボタンが設けられてもよい。具体的には、専用UI250上に、複数のリンクオブジェクト260の記録モードのオンとオフとを一括して切り替える記録モードボタンが表示されてもよい。
【0045】
図8は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面300にウェブサイトのログインページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面300にウェブサイトのホームページが表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図7に示す「リンク1」のリンクオブジェクト260のアクセスボタン262が参照ユーザによって選択されると、
図8(A)に示すように、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトが開かれたブラウザ画面300が表示される。なお、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトは、専用UI250(
図7参照)を提供するアプリケーションソフトウェアで開かれてもよいし、このアプリケーションソフトウェアとは異なるソフトウェアで開かれてもよい。
また、本実施形態の場合、記録モードがオンの状態にてリンクオブジェクト260のアクセスボタン262が選択されており、ブラウザ画面300に表示されたウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報は記録される。なお、ブラウザ画面300が表示された後に記録モードボタン263(
図7参照)が参照ユーザによって選択されることにより、記録モードのオンとオフとを切り替えを行える。
【0046】
図8(A)に示す表示例では、ブラウザ画面300に、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトのログインページが表示されている。換言すると、ブラウザ画面300に、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトへのログインを受け付けるウェブページが表示されている。
図8(A)に示す例では、ウェブサイトへのログインのために、ユーザIDとパスワードとを要求している。
【0047】
図8(A)に示すログインページにて、ユーザIDとパスワードとが入力された状態にてログインボタンが参照ユーザによって選択された場合、
図8(B)に示すように、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトのホームページがブラウザ画面300に表示される。換言すると、
図8(A)に示すログインボタンが選択された場合、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトのウェブページが、ログインページから
図8(B)に示すホームページに遷移する。
図8(A)に示すログインページにて、参照ユーザが入力したユーザIDとパスワードとを含むテキスト情報は内容を隠して記録される。
【0048】
図9は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面300にウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面300を閉じる指示がなされている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図8(B)に示すホームページ内の例えばカタログ外品目の購入に係る指示を受け付けるコンポーネントが参照ユーザによって選択されると、
図9(A)に示すように、カタログ外品目の購入を申請する購入申請ページがブラウザ画面300に表示される。
なお、
図8(B)に示すホームページにて、参照ユーザがカタログ外品目の購入に係る指示を受け付けるコンポーネントを選択したことは、ウェブサイトの構成要素の選択情報として記録される。
【0049】
図9(A)に示す表示例では、ブラウザ画面300に、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトの購入申請ページが表示されている。換言すると、ブラウザ画面300に、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトでの購入申請を受け付けるウェブページが表示されている。
図9(A)に示す例では、購入申請に必要な情報として、参照ユーザが所属する組織または商品の購買の費用を負担する購買組織、商品の詳しい説明、商品の分類コード、商品の利用用途、商品の購入数、商品の購入数量の単位、商品の単価などの各種の項目の情報を要求している。なお、購入申請に必要な情報が入力された状態にて更新ボタンが選択された場合、入力されている情報に基づいて合計金額が更新されて表示される。
【0050】
図9(A)に示す購入申請ページにて、購入申請に必要な情報が入力された状態にて「カートに入れる」ボタンが選択された場合、購入申請ページにて入力された情報に基づいて商品の購入の申請が行われる。商品の購入の申請が行われた後に、
図9(B)に示すように終了ボタンが選択された場合、ブラウザ画面300を閉じる指示を受け付ける。換言すると、商品の購入の申請が行われた後に、
図9(B)に示すように終了ボタンが選択された場合、ブラウザ画面300に表示されていたウェブサイトを閉じる指示を受け付ける。
なお、
図9(A)に示す購入申請ページにて、参照ユーザが入力した各種の項目の情報を含むテキスト情報と、購入申請ページの構成要素である「カートに入れる」ボタンを選択した選択情報とが記録される。また、
図9(B)に示す購入申請ページにて、参照ユーザがブラウザ画面300の構成要素である終了ボタンを選択した選択情報も記録されてもよい。これにより、参照ユーザが、商品の購入の申請を行った後にウェブサイトの利用を終了したことが記録される。
【0051】
図10は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面300に参照情報が反映されたウェブサイトのログインページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面300に参照情報が反映されたウェブサイトのホームページが表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図7に示す「リンク1」のリンクオブジェクト260のアクセスボタン262が利用ユーザによって選択されると、
図10(A)に示すように、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに参照情報が反映された状態のブラウザ画面300が表示される。換言すると、本実施形態の場合において、
図7に示す「リンク1」のリンク先のウェブサイトに利用ユーザがアクセスした場合、参照ユーザの入力情報のうち、利用ユーザがアクセスしているウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が、ブラウザ画面300に表示される。具体的には、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザ「Aさん」の入力情報に基づく参照情報が、ブラウザ画面300に表示されている。
なお、参照情報が反映された状態のブラウザ画面300に対して利用ユーザが入力した入力情報を記録し、リンクオブジェクトと対応付けて管理してもよい。
【0052】
図10(A)に示す表示例では、ブラウザ画面300に、参照情報に関する設定を受け付ける参照ボタン310と、参照ユーザの存在を示す参照ユーザアイコン320と、参照ユーザが入力した参照テキスト330とが表示されている。
なお、参照テキスト330は、ユーザIDやパスワードの入力欄に反映されるだけでなく、ユーザIDやパスワードの入力欄外であって入力欄の近くの箇所に表示されてもよい。
【0053】
参照ボタン310は、参照情報の表示に係る指示をユーザから受け付けるためのボタン画像である。例えば、参照ボタン310は、参照情報の表示と非表示とを切り替える指示をユーザから受け付ける。
参照ユーザアイコン320は、参照ユーザのユーザ情報を示してもよい。参照ユーザアイコン320は、絵や記号で表示されるだけでなく、参照ユーザの写真などが表示されてもよい。また、参照ユーザのユーザ情報として、
図10(A)に示すように、参照ユーザのユーザ名「Aさん」がブラウザ画面300上に表示されてもよい。
【0054】
参照テキスト330は、参照ユーザが入力したテキスト情報に基づいて表示される。参照ユーザ「Aさん」のテキスト情報に基づく参照テキスト330は、対応するHTMLタグの値として反映される。
また、参照ユーザが入力した入力情報であってもシークレット情報など予め定められた条件を満たす情報の内容は表示されない。
図10(A)に示す例では、参照ユーザが入力したユーザIDとパスワードとを含むテキスト情報はシークレット情報であるため、参照テキスト330は伏字で表示されている。これにより、参照ユーザが入力したテキスト情報がシークレット情報であっても、参照ユーザによって何かしらが入力されたことが通知される。
【0055】
本実施形態の場合、
図10(A)に示すログインページにて、利用ユーザ自身のユーザIDとパスワードとが入力された状態でログインボタンが利用ユーザによって選択されると、ブラウザ画面300に表示されるウェブページが、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトの
図10(B)に示すホームページに遷移する。また、利用ユーザがアクセスしているウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が、「リンク1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに含まれるウェブページの遷移に応じてブラウザ画面300に表示される。具体的には、利用ユーザがアクセスしているウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が、ログインページからホームページへの遷移に応じてブラウザ画面300に表示される。
【0056】
図10(B)に示す表示例では、ブラウザ画面300に、参照ボタン310と、参照ユーザアイコン320と、参照ユーザが選択した構成要素を通知する通知画像340とが表示されている。通知画像340は、参照ユーザが選択したウェブページの構成要素を通知する画像である。通知画像340は、
図10(B)に示す例では、参照ユーザが選択した構成要素を囲む画像である。その他、ウェブページの構成要素のうちの参照ユーザが選択した構成要素を識別可能となるように、バッチ画像やメッセージを関連付けて表示してもよいし、点滅させてもよい。
【0057】
図11は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)はブラウザ画面300に参照情報が反映されたウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態、(B)はブラウザ画面300に参照情報が提示されたウェブサイトの購入申請ページが表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図10(B)に示すホームページ内の例えばカタログ外品目の購入の指示を受け付ける構成要素が利用ユーザによって選択されると、
図11(A)に示すように、カタログ外品目の購入を申請する購入申請ページに参照情報が反映された状態のブラウザ画面300に表示される。これにより、ウェブサイトが予め保持していない情報についても、参照ユーザの過去の入力情報の参照を行える。
【0058】
図11(A)に示す表示例では、ブラウザ画面300に、参照ボタン310と、参照ユーザアイコン320と、参照テキスト330と、通知画像340とが表示されている。具体的には、ブラウザ画面300に、購入申請の各種の項目に参照ユーザが入力したテキスト情報に対応する参照テキスト330が反映され、参照ユーザが選択した構成要素「カートに入れる」ボタンに通知画像340が関連付けて表示されている。
なお、購入申請ページは、参照情報が反映された状態であっても購入申請の各種の項目に対する利用ユーザの入力を受け付ける。
【0059】
その他、
図11(B)に示すように、参照ユーザが選択した構成要素「カートに入れる」ボタンに対して、通知画像340だけでなく、符号341に示すように「以前に使われた」などの通知画像340を補足するメッセージが関連付けて表示されてもよい。これにより、「カートに入れる」ボタンが、参照ユーザによって過去に選択されたことを明確に通知することを図る。
また、その他、
図11(B)に示すように、購入申請の各種の項目の入力欄外であって各種の項目の入力欄の近くの箇所に参照ユーザが入力したテキスト情報に対応する参照テキスト330が表示されてもよい。これにより、参照情報の表示が維持されている状態で、利用ユーザは購入申請の各種の項目に対して入力を行える。
【0060】
図12は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図である。
図12に示す表示例では、ブラウザ画面300に、ウェブサイトに対する利用ユーザの入力を受け付ける入力領域301と、ウェブサイトに対する参照ユーザの参照情報を表示するための参照領域302とが設けられている。入力領域301には、ウェブサイトのウェブページが表示されている。参照領域302には、入力領域301に表示されているウェブページに対応する参照情報として、このウェブページに対して参照ユーザが入力を行なった際のスナップショット350が表示されている。
【0061】
スナップショット350は、参照ユーザが入力を行なった際のウェブページの状態を画像として保存した画面キャプチャである。スナップショット350は、ウェブページ内の予め定められた構成要素が選択された場合や参照ユーザが指示した場合、ウェブページが遷移する直前などに取得されればよい。
参照領域302のスナップショット350は、入力領域301に表示されているウェブページの遷移に応じて表示される。換言すると、参照領域302に表示されているスナップショット350は、入力領域301に表示されているウェブページの遷移に応じて切り替わる。
【0062】
図13は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図である。
図13ではウェブサイトの購入申請ページに複数の参照情報が表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合において、複数の参照ユーザが入力した複数の入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の参照ユーザの各々を示すユーザ情報が、入力情報とともに表示される。
図13に示す表示例では、ブラウザ画面300に、参照ボタン310と、複数の参照ユーザアイコン321,322,323と、参照テキスト330と、通知画像340と、複数の参照情報を一覧表示させる指示を利用ユーザから受け付ける一覧表示ボタン360とが表示されている。一覧表示ボタン360は、複数の参照情報を一覧表示させる指示を利用ユーザから受け付けるボタン画像である。一覧表示ボタン360が選択された場合、後述する一覧表365(
図15参照)が表示される。
【0063】
参照ボタン310は、複数の参照ユーザの参照情報を表示することが可能である場合、参照ユーザの選択に係る指示を利用ユーザから受ける。例えば、参照ボタン310は、複数の参照ユーザの各々を示すユーザ情報を表示し、参照ユーザ「Aさん」,「Bさん」,「Cさん」の中から、参照情報を表示する参照ユーザの選択を受け付ける画面の表示に係る指示を受け付ける。
【0064】
複数の参照ユーザアイコン321,322,323は、参照ユーザごとに設けられ、それぞれ表示態様が異なる。
参照ユーザアイコン321は参照ユーザ「Aさん」、参照ユーザアイコン322は参照ユーザ「Bさん」、参照ユーザアイコン323は参照ユーザ「Cさん」に対応する。参照ユーザ「Cさん」が、ウェブサイトに対する入力情報を記録したが、ウェブサイトの購入申請ページを使用していなかった場合には、参照ユーザ「Cさん」に対応する参照ユーザアイコン323は、例えばグレーアウト表示される。換言すると、ブラウザ画面300に表示されているウェブページに対する入力情報が記録されていない参照ユーザ「Cさん」が、入力情報が記録されている参照ユーザ「Aさん」,「Bさん」に対応する参照ユーザアイコン321,322と識別可能な表示が行われる。
【0065】
複数の参照テキスト330の各々は、表示の元となったテキスト情報を入力した参照ユーザごとに識別可能な表示が行われる。例えば、複数の参照テキスト330の各々は、表示の元となったテキスト情報を入力した参照ユーザの参照ユーザアイコン321,322に付された色と同じ色でハイライト表示される。また、例えば、複数の参照テキスト330の各々は、表示の元となったテキスト情報を入力した参照ユーザの参照ユーザアイコン321,322に付された色と同じ色の文字で表示されてもよい。その他、複数の参照テキスト330の各々に、表示の元となったテキスト情報を入力した参照ユーザのユーザ名が表示されてもよい。
【0066】
図14は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)は参照ユーザ選択画面3100が表示されている状態、(B)はブラウザ画面300に選択された参照ユーザの参照情報が提示されたウェブサイトが表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図13に示す参照ボタン310が利用ユーザによって選択されると、
図14(A)に示すように、参照情報として入力情報を表示させる参照ユーザの指定を受け付ける参照ユーザ選択画面3100が表示される。
【0067】
図14(A)に示す表示例では、参照ユーザ選択画面3100は、参照ユーザ「Aさん」,「Bさん」,「Cさん」の中から、参照情報を表示する参照ユーザの指定を受け付ける。参照ユーザ選択画面3100は、複数の参照ユーザの指定を受け付けてもよい。また、
図13に示すウェブサイトの購入申請ページに対する入力情報が記録されていない参照ユーザ「Cさん」の選択を受け付ける領域は、例えばグレーアウト表示される。
【0068】
図14(A)に示す参照ユーザ選択画面3100にて、参照ユーザ「Aさん」が利用ユーザによって選択された場合、
図14(B)に示すように、ウェブサイトの購入申請ページに参照ユーザ「Aさん」の参照情報が表示される。また、
図13で表示されていた参照ユーザ「Bさん」の参照情報は非表示となる。換言すると、複数の参照情報が参照ユーザごとに表示される。
図14(B)に示す表示例では、参照ユーザ選択画面3100(
図14(A)参照)にて利用ユーザによって選択された参照ユーザ「Aさん」に対応する参照ユーザアイコン321に、その他の参照ユーザアイコン322,323と識別可能な表示が行われる。換言すると、利用ユーザによって選択された参照ユーザ「Aさん」に対応する参照ユーザアイコン321が、その他の参照ユーザアイコン322,323よりも強調された状態で表示される。
【0069】
その他、
図13に示すウェブサイトの購入申請ページにて、参照ユーザ「Aさん」に対応する参照ユーザアイコン321が利用ユーザによって選択された場合に、
図14(B)に示すように、ウェブサイトの購入申請ページに参照ユーザ「Aさん」の参照情報のみが表示されてもよい。
また、その他、
図13に示すウェブサイトの購入申請ページにて、参照ユーザ「Bさん」に対応する参照ユーザアイコン322が利用ユーザによって選択された場合に、
図14(B)に示すように、ウェブサイトの購入申請ページに参照ユーザ「Bさん」の参照情報が非表示となってもよい。
【0070】
図15は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図である。
図15では一覧表365が表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図13に示すウェブサイトの購入申請ページが表示された状態にて一覧表示ボタン360が利用ユーザによって選択されると、
図15に示すように、一覧表365がブラウザ画面300に表示される。
【0071】
図15に示す表示例では、ブラウザ画面300に、参照ボタン310と、複数の参照ユーザアイコン321,322,323と、通知画像340と、一覧表示ボタン360と、複数の参照情報の内容が一覧表示された一覧表365とが表示されている。
一覧表365は、複数の参照情報の一覧表である。一覧表365には、一覧表示ボタン360が選択された際に表示されていたウェブページに対する参照ユーザの入力情報に基づく参照情報が表示される。
図15に示す例では、一覧表365には、参照ユーザごとに、参照ユーザが入力したHTMLタグの値が表示されている。また、項目「金額を更新」は、参照ユーザが「更新」ボタン(
図9(A)参照)を選択したか否かが示されている。「更新」ボタンを選択していた場合には「OK」が表示され、「更新」ボタンを選択していない場合には「<No input>」が表示される。これにより、複数の参照ユーザの情報の参照が一括して行える。
なお、ウェブサイトの購入申請ページに対する入力情報が記録されていない参照ユーザ「Cさん」の欄は、省略され、非表示となるようにしてもよい。
【0072】
図16は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)は専用UI250に新たなリンクオブジェクト260が表示されている状態、(B)はブラウザ画面300に新たなリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトが表示されている状態が示されている。
本実施形態の場合、
図14(A)に示す参照ユーザ選択画面3100にて参照ユーザ「Aさん」の参照情報が対応付けられた新たなリンクオブジェクト260の作成が指示されると、
図16(A)に示すように、新たなリンクオブジェクト260が専用UI250に表示される。
【0073】
図16(A)に示す表示例では、専用UI250に、「リンク1」,「リンク2」のリンクオブジェクト260と、新たなリンクオブジェクト260とが表示されている。
新たなリンクオブジェクト260は、「リンク1」のリンクオブジェクト260に対応付けられている複数の参照情報のうちの、参照ユーザ「Aさん」の参照情報が対応付けられた「リンク1_1」のリンクオブジェクト260である。これにより、利用ユーザがリンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトを使用する際に、利用ユーザが必要としていない参照情報の表示を防ぐことを図る。
【0074】
また、アクセスボタン262と記録モードボタン263とは、リンクオブジェクト260上にカーソル200が位置する状態にて表示されるようにしてもよい。換言すると、アクセスボタン262と記録モードボタン263とは、リンクオブジェクト260が指定されている状態にて表示されるようにしてもよい。
【0075】
また、
図16(A)に示す「リンク1_1」のリンクオブジェクト260のリンク先のウェブページが表示された場合、
図16(B)に示すように、このウェブページに利用ユーザが選択した参照ユーザ「Aさん」の参照情報が表示される。
なお、「リンク1_1」のリンクオブジェクト260のアクセスボタン262(
図16(A)参照)が選択された場合、ブラウザ画面300には、まず、ログインページが表示され、利用ユーザの操作に従ってホームページ、購入申請ページが表示される。
【0076】
図17は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図である。
図17では、リンクオブジェクト260に、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに対して参照ユーザが入力を行なった際のスナップショット350が対応付けられている場合を例としている。
図17に示す表示例では、専用UI250に、リンクオブジェクト260と、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトにアクセスしない状態で参照ユーザの参照情報が示される閲覧画面400とが表示されている。
図17に示すリンクオブジェクト260には、閲覧画面400の表示に係る指示を利用ユーザから受け付ける閲覧ボタン264が含まれる。
【0077】
閲覧ボタン264は、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が記録されている場合に表示される。例えば、閲覧ボタン264として、クリップ画像と、クリップ画像の左右のボタン画像とが表示される。左右のボタン画像の何れかが利用ユーザによって選択された場合、閲覧画面400が表示される。また、閲覧画面400が表示されている状態にて左右のボタン画像の何れかが利用ユーザによって選択された場合、閲覧画面400にて参照ユーザの参照情報の表示が切り替わる。
なお、参照ユーザの参照情報が単一のページで表示される場合、閲覧ボタン264として左右のボタン画像が表示せず、クリップ画像の選択によって閲覧画面400の表示の指示をユーザから受け付けてもよい。また、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報が記録されていない場合には、閲覧ボタン264は非表示となる。
【0078】
閲覧画面400は、リンクオブジェクト260に対応付けられているスナップショット350を順に閲覧することが可能な画面である。具体的には、閲覧画面400は、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトにアクセスしない状態で、このウェブサイトに対する参照ユーザの入力情報をスナップショット350によって閲覧することが可能な画面である。これにより、利用ユーザはオブジェクト260のリンク先のウェブサイトを実際に操作することなく、参照ユーザの入力情報の参照を行える。
【0079】
また、閲覧画面400に、複数の参照ユーザアイコン321,322,323と、一覧表示ボタン360とが表示されてもよい。
閲覧画面400に、
図14(B)に示すブラウザ画面300と同様に、表示されているスナップショット350の表示の元となった入力情報を入力した参照ユーザ「Aさん」に対応する参照ユーザアイコン321に、その他の参照ユーザアイコン322,323と識別可能な表示が行われてもよい。
また、一覧表示ボタン360が選択された場合、
図15に示すブラウザ画面300と同様に、一覧表365が閲覧画面400に表示されてもよい。
【0080】
図18は、本実施形態が適用される表示部25における表示例の他の例を示す図であり、(A)は閲覧ボタン264が選択されている状態、(B)は参照ユーザアイコン322が選択されている状態が示されている。
本実施形態の場合において、
図17に示す状態から、閲覧ボタン264が何度か選択された場合、
図18(A)に示すように、表示されているスナップショット350の表示の元となった入力情報を入力した参照ユーザが切り替わる。
【0081】
図18(A)に示す表示例では、閲覧画面400に、リンクオブジェクト260のリンク先のウェブサイトに対して参照ユーザ「Bさん」が入力を行なった際のスナップショット350が表示されている。また、参照ユーザ「Bさん」に対応する参照ユーザアイコン322に、その他の参照ユーザアイコン321,323と識別可能な表示が行われている。これにより、複数の参照ユーザの入力情報の参照を続けて行える。
その他、
図17に示す状態から、参照ユーザアイコン322が選択された場合に、
図18(B)に示すように、参照ユーザ「Bさん」のスナップショット350が閲覧画面400に表示されてもよい。これにより、ユーザが参照したい参照ユーザのスナップショット350が表示されるまでの時間を削減することを図る。
【0082】
(情報処理システムの管理の対象となる情報)
図19は、情報処理システム1が管理する情報の例を示した図であり、(A)はリンクオブジェクトに対する複数の参照ユーザの操作履歴を示す情報、(B)はリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する一の参照ユーザの入力履歴を示す情報が示されている。
ここで、
図19では、情報処理システム1の管理の対象となる情報として、2次記憶部12(
図2参照)の記録の対象となる情報を示している。
【0083】
図19(A)に示す例では、情報処理システム1が管理しているリンクオブジェクトについて、項目「objID」,「User」,「historyID」の情報が2次記憶部12に記録されている。項目「objID」には、リンクオブジェクトを識別するリンクオブジェクトの識別子として、例えば「リンク1」,「リンク2」のリンクオブジェクトの識別子「Obj1」,「Obj2」が示されている。項目「User」には、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトを開いたユーザのユーザ名として、例えば参照ユーザ「Aさん」,「Bさん」,「Cさん」が示されている。項目「historyID」には、ユーザによる操作履歴を識別する操作履歴の識別子として、例えば「リンク1」のリンクオブジェクトに対する参照ユーザ「Aさん」の操作履歴の識別子「Aaa」が示されている。
なお、操作履歴の識別子は、リンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトを開く度に付与される。参照ユーザ「Aさん」が再度「リンク1」のリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトを開いた場合には、例えば、リンクオブジェクトの識別子「Obj1」、ユーザ名「Aさん」、操作履歴の識別子「Ddd」が付与される。
【0084】
図19(B)に示す例では、情報処理システム1が管理しているリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する入力履歴について、項目「historyID」,「Order」,「URL」,「HTML Tag」,「Input-params」の情報が2次記憶部12に記録されている。項目「Order」には、項目「historyID」に示された操作履歴の識別子に紐づく操作の順番が示されている。項目「URL」にはウェブサイトのウェブページのURLが示され、項目「HTML Tag」にはウェブページ内のHTMLタグが示されている。また、項目「Input-params」には、項目「Order」の操作の順番でウェブページに対して入力されたHTMLタグの値が示されている。項目「Order」に示された順番の際に表示されているウェブページのURLと、このウェブページ内のHTMLタグと、入力されたHTMLタグの値とが紐づけられて2次記憶部12に記録されている。
【0085】
図19(B)に示す例には、「リンク1」のリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザ「Aさん」の入力履歴が示されている。換言すると、「リンク1」のリンクオブジェクトのリンク先のウェブサイトに対する参照ユーザ「Aさん」の操作の流れが示されている。
例えば、参照ユーザ「Aさん」が、
図8(A)に示すウェブサイトのログインページにてユーザIDとパスワードを入力してログインした場合に、参照ユーザ「Aさん」の操作履歴の識別子「Aaa」に紐づく1番目の操作を示す情報が記録される。また、参照ユーザ「Aさん」が、
図9(A)に示すウェブサイトの購入申請ページにて各種の項目の情報の入力した場合に、参照ユーザ「Aさん」の操作履歴の識別子「Aaa」に紐づく2番目の操作を示す情報が記録される。そして、参照ユーザ「Aさん」が、
図9(A)に示す「カートに入れる」ボタンが選択された場合に、参照ユーザ「Aさん」の操作履歴の識別子「Aaa」に紐づく3番目の操作を示す情報が記録される。
情報処理システム1は、参照情報の表示にあたり、管理している参照ユーザの操作履歴や入力履歴を基に、利用ユーザが参照することが可能な参照ユーザの入力情報を特定し、特定したこの入力情報に基づく参照情報が表示部25(
図1参照)に表示されるようにする。
【0086】
各実施形態における情報処理システムが行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェアなどのプログラムとして用意される。各実施形態にてプロセッサの一例としてのCPU11a(
図2参照)によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供しうる。また、CPU11aによって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて提供してもよい。
本明細書において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0087】
(付記)
(((1)))
1または複数のプロセッサを備える情報処理システムであり、
前記1または複数のプロセッサは、
ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理し、
表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる、
情報処理システム。
(((2)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1ユーザの前記入力情報のうち、前記第2ユーザがアクセスしている前記ウェブサイトに対する当該第1ユーザの当該入力情報を表示させること、
を特徴とする(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザにアクセスされている前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報を、当該ウェブサイトに含まれるウェブページの遷移に応じて表示させること、
を特徴とする(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1ユーザの前記入力情報を、前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトにアクセスしない状態で表示させること、
を特徴とする(((1)))に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに含まれるウェブページの構成要素のうちの前記第1ユーザが選択した当該構成要素を、識別可能となるように表示させること、
を特徴とする(((1)))乃至(((4)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第2ユーザに選択された前記画像に関する前記ウェブサイトに対する前記第1ユーザの前記入力情報であっても予め定められた条件を満たす情報の内容は前記表示部に表示させないこと、
を特徴とする(((1)))乃至(((5)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((7)))
前記予め定められた条件は、前記第1ユーザのシークレット情報であること、
を特徴とする(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該入力情報の各々を、識別可能となるように表示させること、
を特徴とする(((1)))乃至(((7)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((9)))
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記入力情報の各々を、当該入力情報を入力した前記第1ユーザごとに表示させること、
を特徴とする(((8)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記入力情報の内容を一覧表示させること、
を特徴とする(((8)))に記載の情報処理システム。
(((11)))
前記1または複数のプロセッサは、
複数の前記第1ユーザが入力した複数の前記入力情報が一のリンク情報に対応付けられている場合、複数の当該第1ユーザの各々を示すユーザ情報を、当該入力情報とともに表示させること、
を特徴とする(((1)))乃至(((10)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((12)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記ユーザ情報を、前記一のリンク情報を用いてアクセスされる前記ウェブサイトに含まれる一のウェブページに対して前記第1ユーザと、当該一のウェブページに対して入力していない当該第1ユーザとを識別可能となるように表示させること、
を特徴とする(((11)))に記載の情報処理システム。
(((13)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記画像が前記第2ユーザに選択され、かつ、当該画像に関する前記リンク情報に対応付けられた前記入力情報を入力した前記第1ユーザの中から一の第1ユーザが当該第2ユーザに選択された場合、当該一の第1ユーザの当該入力情報が対応付けられた当該リンク情報に関する新たな画像を表示させること、
を特徴とする(((1)))乃至(((12)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((14)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記ウェブサイトに対する前記入力情報と当該ウェブサイトの前記リンク情報との対応付けに係る指示を前記第1ユーザから受け付けるボタン画像を、前記画像に関連付けて表示させること、
を特徴とする(((1)))乃至(((13)))の何れかに記載の情報処理システム。
(((15)))
コンピュータに、
ウェブサイトに対して第1ユーザが入力した情報である入力情報を、当該ウェブサイトのリンク情報と対応付けて管理する機能と、
表示部に表示された前記リンク情報に関する画像が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに選択された場合、当該リンク情報と対応付けられた当該第1ユーザの前記入力情報を当該表示部に表示させる機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0088】
(((1)))に係る情報処理システムによれば、自己の入力情報のみが利用される構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
(((2)))に係る情報処理システムによれば、アクセスしているウェブサイトに対する自己の入力情報のみを表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
(((3)))に係る情報処理システムによれば、表示されているウェブページを考慮しないで入力情報を表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
(((4)))に係る情報処理システムによれば、ウェブサイトにアクセスしている際に入力情報を表示させる構成と比較して、ウェブサイトを使用しようとするユーザの利便性を向上させることができる。
(((5)))に係る情報処理システムによれば、ウェブサイトに含まれるウェブページの構成要素を一律に表示させる構成と比較して、構成要素を選択するユーザの利便性を向上させることができる。
(((6)))に係る情報処理システムによれば、他のユーザの全ての入力情報の内容を表示させる構成と比較して、他のユーザの入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((7)))に係る情報処理システムによれば、他のユーザの全ての入力情報の内容を表示させる構成と比較して、他のユーザのプライバシーを保護することができる。
(((8)))に係る情報処理システムによれば、異なるユーザの入力情報を一律に表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((9)))に係る情報処理システムによれば、異なるユーザの入力情報を一律に表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((10)))に係る情報処理システムによれば、入力情報をユーザごとに表示させる構成と比較して、複数の入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((11)))に係る情報処理システムによれば、入力情報のみを表示させる構成と比較して、複数のユーザの入力情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((12)))に係る情報処理システムによれば、入力情報の有無に関わらずユーザ情報を一律に表示させる構成と比較して、ユーザ情報を参照するユーザの利便性を向上させることができる。
(((13)))に係る情報処理システムによれば、ユーザが希望する入力情報が対応付けられたリンク情報に関する新たな画像を表示させることができる。
(((14)))に係る情報処理システムによれば、入力情報とリンク情報との対応付けに係る指示を受け付けることができる。
(((15)))に係るプログラムによれば、自己の入力情報のみが利用される構成と比較して、ウェブサイトを使用するユーザの利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0089】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11a…CPU、20…ユーザ端末、25…表示部、101…情報管理部、102…情報取得部、103…解析部、104…情報生成部、105…送信制御部、250…専用UI、260…リンクオブジェクト、263…記録モードボタン、300…ブラウザ画面、310…参照ボタン、320…参照ユーザアイコン、330…参照テキスト、340…通知画像、350…スナップショット、365…一覧表、400…閲覧画面