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特開2024-137519情報処理装置、リンク付与方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137519
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、リンク付与方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/134 20200101AFI20240927BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240927BHJP
   G06F 40/279 20200101ALI20240927BHJP
【FI】
G06F40/134
G06F3/0484
G06F40/279
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049066
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 敬貴
(72)【発明者】
【氏名】高山 喜博
【テーマコード(参考)】
5B109
5E555
【Fターム(参考)】
5B109NH02
5E555AA12
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA14
5E555BB04
5E555BB14
5E555BC04
5E555CA12
5E555DB50
5E555EA03
5E555EA05
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示対象物を表示するサイトにおいて、表示するウェブページに容易に他のウェウページへのリンクを付与する際の作業負荷を軽減する。
【解決手段】キーワード検出部231は、ユーザ端末から表示を要求された表示要求ページに含まれるテキスト内から、表示対象物である商品(時計)を特定するキーワードであるモデル名を検出する。リンク付与部232は、キーワード検出部231が検出したモデル名に、当該モデル名で特定される時計の詳細ページへのリンクを付与する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末から表示を要求された表示要求ページに含まれるテキスト内から、表示対象物に関連付けられたキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記テキスト内の前記キーワードに、当該キーワードで特定される前記表示対象物に関するページへのリンクを付与するリンク付与部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記リンク付与部によってリンクが付された前記表示要求ページを前記端末に表示するページ表示部、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ページ表示部は、前記リンク付与部によってリンクが付されていない前記表示要求ページを前記端末に表示した後、所定のタイミングで、前記リンク付与部によってリンクが付された前記表示要求ページを前記端末に表示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記キーワード検出部が複数の前記表示対象物を特定するキーワードを検出した場合に、前記リンク付与部は、当該複数の前記表示対象物のなかから予め定めた基準で選択される代表の前記表示対象物に関するページへのリンクを当該キーワードに付与する、
請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記キーワード検出部は、前記表示要求ページに含まれるテキスト内から、前記表示対象物の特徴を表す特徴キーワードをさらに検出し、
前記リンク付与部は、前記テキスト内の前記特徴キーワードに、当該特徴キーワードが表す特徴を有する前記表示対象物を一覧表示するページへのリンクを付与する、
請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記リンク付与部は、前記キーワード検出部で検出したキーワードで特定される各表示対象物を一覧表示するページへのリンクを、前記表示要求ページ内に付与する、
請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示対象物は商品であり、
前記キーワードは、前記商品又はそのグループを示す情報、又は前記商品の特徴を示す情報である、
請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
サイトのページに含まれるテキスト内から、表示対象物に関連付けられたキーワードを検出し、
前記テキスト内の前記キーワードに、当該キーワードで特定される表示対象物に関するページへのリンクを付与する、
リンク付与方法。
【請求項9】
コンピュータを、
端末から表示を要求された表示要求ページに含まれるテキスト内から、表示対象物に関連付けられたキーワードを検出するキーワード検出部、
前記テキスト内の前記キーワードに、当該キーワードで特定される前記表示対象物に関するページへのリンクを付与するリンク付与部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、リンク付与方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品を紹介する商品紹介サイトのウェブページ内にリンクを付しておき、リンクを辿って商品の詳細ページや購入ページなどに容易にアクセスできるようにする技術が知られている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】商品紹介 森永乳業株式会社、[online、令和5年3月22日検索]、インターネット、<URL:https://www.morinagamilk.co.jp/products/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなウェブページを作成する際に、管理者は、手動でテキスト内の特定のワードにリンクを付す作業が必要であり、リンクが多い場合は非常に手間がかかる。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、表示対象物を表示するサイトにおいて、表示するページに他のページへのリンクを付与する際の作業負荷を軽減することができる情報処理装置、リンク付与方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
端末から表示を要求された表示要求ページに含まれるテキスト内から、表示対象物に関連付けられたキーワードを検出するキーワード検出部と、
前記テキスト内の前記キーワードに、当該キーワードで特定される前記表示対象物に関するページへのリンクを付与するリンク付与部と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示対象物を表示するサイトにおいて、表示するページに他のページへのリンクを付与する際の作業負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る時計紹介システムの全体構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るユーザDB(データベース)に格納されるユーザデータの構成例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る時計DBに格納される商品データの構成例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る詳細画面の例を示す図である。
図7】本発明の実施形態に係るページ表示処理のフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係るリンクが付与される前の最新ニュースページの例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係るリンクが付与された後の最新ニュースページの例を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係るリンクが付与された後の一覧表示ページの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る情報処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置を備えた時計紹介システム1の構成図である。時計紹介システム1は、ユーザに特定の時計を紹介するための商品紹介システムである。また、ユーザは、時計紹介システム1を介して、紹介された時計を購入することも可能である。時計紹介システム1は、ユーザが利用するユーザ端末100と、時計紹介サイトを管理する情報処理装置200とを備える。ユーザ端末100と情報処理装置200とは、通信網の一例であるインターネット300を介して、互いに通信可能に接続されている。
【0011】
ユーザ端末100は、ユーザが利用するスマートフォンやタブレット端末等である。ユーザ端末100には、ブラウザ101がインストールされており、ブラウザ101を介して、情報処理装置200が提供する時計紹介サイトにアクセスすることで、ユーザは、時計の検索、閲覧、購入等をすることができる。ユーザ端末100は、図2に示すように、通信部120と、タッチパネル130と、制御部140と、記憶部150と、を備える。
【0012】
通信部120は、ユーザ端末100がインターネット300を介して情報処理装置200と通信するためのインターフェースである。
【0013】
タッチパネル130は、各種の情報を画面に表示する機能と、画面上のポインタを操作するポインティングデバイスとしての機能と、を併せ持つ機器である。例えば、タッチパネル130には、時計の詳細ページ、一覧ページなどが表示される。
【0014】
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)、OS(Operation System)等のプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、ワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)等を備え、ユーザ端末100の全体を制御する。
【0015】
記憶部150は、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担い、例えば、読み書き可能な不揮発性のフラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等である。記憶部150には、制御部140が実行するプログラム及び各種のデータが記憶される。
【0016】
図1に戻り、情報処理装置200は、時計紹介サイトを管理するウェブサーバであり、ユーザ端末100からの要求に応じて、ユーザ端末100のブラウザ101に各種の画面を表示したり、各種の処理を実行したりする。情報処理装置200は、図3に示すように、通信部210と、記憶部220と、制御部230と、を備える。
【0017】
通信部210は、インターネット300を介してユーザ端末100と通信するためのインターフェースである。
【0018】
記憶部220は、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担い、例えば、読み書き可能な不揮発性のフラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等である。記憶部220には、制御部230が実行するプログラム及び各種のデータが記憶される。例えば、記憶部220には、ユーザDB221と時計DB222とページ記憶DB223とが記憶される。
【0019】
ユーザDB221は、時計紹介システム1の会員として登録されている各ユーザのユーザデータが格納されるデータベースである。ユーザデータには、図4に示すように、ユーザのユーザID、パスワード、お気に入り情報、購入履歴情報、閲覧履歴情報等が含まれる。お気に入り情報は、ユーザが自分のお気に入りとして設定した時計を示す。購入履歴情報は、時計紹介システム1でユーザが購入した時計の購入履歴を示す。閲覧履歴情報は、時計紹介システム1でユーザが閲覧した時計の閲覧履歴を示す。
【0020】
時計DB222は、時計紹介システム1で扱う各時計に関するデータ(時計データ)が格納されるデータベースである。時計データには、図5に示すように、その時計の識別情報である時計ID、モデル名、特徴キーワード、時計画像、及び、詳細ページのURL等が含まれる。
【0021】
ここで、時計データのモデル名は、時計IDと同様にその時計を一意に識別する識別情報である。本実施形態では、モデル名は、上位分類を表す4文字の英文大文字と、下位分類を表す古いモデル順から連番で付される2文字の数字とがハイフンで連結された「ABCD-01」のような形式で表される。
【0022】
また、時計データの特徴キーワードは、「赤」、「黒」等の時計の色や、「チタン」、「皮」等の時計の素材等といった時計の特徴を表すワードである。複数の特徴を有する時計の時計データには、複数の特徴キーワードが設定されている。
【0023】
また、時計データの詳細ページのURLは、その時計の詳細な説明が記載されたウェブページ(詳細ページ)のURLである。図6に詳細画面の例を示す。この詳細画面では、下部に「購入」ボタンが表示されている。ユーザは、タッチパネル130を介して、「購入ボタン」をクリックすることで、この時計を購入するためのページにアクセスすることができる。
【0024】
図3に戻り、ページ記憶DB223には、上述した詳細ページおよびそれ以外のページも含んだ、時計紹介サイト内の各ウェブページのデータが格納されている。ページ記憶DB223に記憶されている各ページに含まれるテキストには、詳細ページへのリンクは付されていない。
【0025】
制御部230は、CPU、OS等のプログラムを記憶するROM、ワークエリアとなるRAM等を備え、情報処理装置200の全体を制御する。また、制御部230は、本実施形態に係る機能的な構成として、キーワード検出部231と、リンク付与部232と、ページ表示部233とを備える。
【0026】
キーワード検出部231は、ユーザ端末100から表示を要求された表示要求ページに含まれるテキスト内から、時計を特定するキーワードであるモデル名を検出する。また、キーワード検出部231は、同テキスト内から時計の特徴を表す特徴キーワードを検出する。
【0027】
リンク付与部232は、キーワード検出部231が検出したモデル名に、当該モデル名で特定される時計の詳細ページへのリンクを付与する。また、リンク付与部232は、検出した特徴キーワードに、当該特徴キーワードが表す特徴を有する時計を一覧表示するページへのリンクを付与する。
【0028】
ページ表示部233は、リンク付与部232によってリンクが付与された表示要求ページをユーザ端末100のブラウザ101に表示させる。
【0029】
なお、キーワード検出部231、リンク付与部232、およびページ表示部233の処理の詳細については後述する。
【0030】
続いて、情報処理装置200の動作について説明する。例えば、ユーザは、ユーザ端末100のタッチパネル130から、時計紹介サイトの特定のページを表示するための操作を行う。当該操作に応じて、ユーザ端末100の制御部140は、当該ページの表示要求を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200の制御部230は、ユーザ端末100からページの表示要求を受信すると、図7に示すページ表示処理を実行する。
【0031】
まず、制御部230(キーワード検出部231)は、表示を要求された、テキスト及び画像を含むページ(表示要求ページ)をユーザ端末100のブラウザ101の画面に表示させる(ステップS100)。このとき表示されるページは、リンクが付されていない。なお、ステップS100の表示を省略して、後述するステップS107の表示のみを行ってもよい。
【0032】
次に、制御部230(キーワード検出部231)は、検出対象のモデル名を時計DB222から読み出し、表示を要求されたページ(表示要求ページ)に含まれるテキスト内から、読み出したモデル名、すなわち、時計紹介サイトで扱っている時計を特定するキーワードであるモデル名を検出する(ステップS101)。ここでは、ステップS101では、正規表現を用いて網羅的にモデル名の検索が行われる。つまり、モデル名が完全一致する場合だけでなく、モデル名の先頭4文字の上位分類部分のみが一致する場合も抽出する。例えば、モデル名が「ABXY-01」であれば、テキスト内に「ABXY-」としか記載がない場合であっても、「ABXY-」を検出する。検出されるモデル名は、時計製品を一意的に特定できる情報であってもよいし、複数の時計製品が分類され得る製品グループ(ブランド、サブブランド、ベースモデルなど)を示す情報であってもよい。
【0033】
続いて制御部230(リンク付与部232)は、ステップS101で検出したモデル名で特定される時計の詳細ページのURLを時計DB222から取得して、当該URLへのリンクを、テキスト内のモデル名の部分に付与する(ステップS102)。なお、この際、ステップS101でモデル名の上位分類のみを検出した場合は、当該上位分類から複数の時計が特定されてしまう場合ある。この場合、制御部230は、これら複数の時計の中から、最も下位分類の番号が小さいもの(即ち、最も古いモデル)を代表の時計として特定し、当該時計の詳細ページのURLへのリンクを付与する。例えば、テキストから検出したモデル名の上位分類「ZZZZ-」で特定可能な3つのモデル名「ZZZZ-01」、「ZZZZ-02」、「ZZZZ-03」の時計がある場合、「ZZZZ-」部分には、モデル名「ZZZZ-01」の商品詳細ページへのリンクを付与する。
【0034】
なお、ステップS101で複数のモデル名を検出した場合は、検出されたモデル名毎にステップS102の処理が実行され、複数のモデル名のそれぞれに対応する商品詳細ページへのリンクが付与される。
【0035】
ステップS102の後、制御部230(リンク付与部232)は、表示を要求されたページ内の任意の箇所に、ステップS101で検出した各モデル名で特定される各時計を一覧表示するページへのリンクを付す(ステップS103)。なお、ステップS103の処理を、ステップS101の処理の直後に実行してもよい。
【0036】
続いて制御部230(キーワード検出部231)は、表示を要求されたページに含まれるテキスト内から、時計の特徴を表す特徴キーワードを検出する(ステップS104)。そして、制御部230は、時計DB222を参照して、検出した特徴キーワードが示す特徴を有する時計を全て特定する(ステップS105)。そして、制御部230(リンク付与部232)は、ステップS105で特定した各時計を一覧表示するページへのリンクを、テキスト内の特徴キーワード部分に付与する(ステップS106)。なお、ステップS104で複数の特徴キーワードを検出した場合は、検出された特徴キーワード毎にステップS105、S106の処理が実行されて、複数の特徴キーワードのそれぞれにリンクが付される。なお、ステップS104~S106の処理は、ウェブページ表示処理の開始時に行ってもよい。
【0037】
続いて制御部230(ページ表示部233)は、ステップS100でユーザ端末100のブラウザ101の画面に表示させた、リンクが付されていないページを更新して、ステップS102、S103、S106でリンクを付したページを、ユーザ端末100のブラウザ101の画面に表示させる(ステップS107)。すなわち、ユーザ端末100のブラウザ101の画面表示が、所定のタイミングで、リンク無しのページを表示した状態から、リンク有りのページを表示した状態へと切り替わる。なお、ステップS100の表示後、所定時間の経過後(例えば、5秒後)に、ステップS107の表示をしてもよい。また、ステップS107の前に確認ボタンを表示する等してユーザからリンクを付与するどうかを確認するための操作を受け付け、確認が得られた場合にステップS107の表示をしてもよい。このようにすることで、ユーザは、リンクが付与される前のテキストも確認することが可能となる。以上でページ表示処理は終了する。
【0038】
続いて、一例として、ユーザ端末から最新ニュースについて記載されたページ(最新ニュースページ)の表示が要求されてページ表示処理が実行された場合について説明する。
【0039】
図8は、ページ記憶DB223にデータが記憶されている最新ニュースページの例を示した図である。ページ表示処理の実行開始直前の段階では、最新ニュースページは、画像と、テキスト部分のみから構成されており、他ページへのリンクは付されていない。
【0040】
そして、この状態で最新ニュースページを対象にしたページ表示処理が開始されると、最新ニュースページは図9に示すようなリンクが付与された状態となる。なお、この図における吹き出しは、リンクを説明するために便宜的に設けているだけであり、実際の最新ニュースページにはこのような吹き出しは設けられていない。
【0041】
即ち、ページ表示処理によって、最新ニュースページのテキストからモデル名「AAAA-01」、「BBBBB-02」、「ZZZZ-」が検出され(ステップS101)、これらのモデル名の各箇所に、モデル名で特定される時計の詳細ページへのリンクが付される(ステップS102)。なお、「ZZZZ-」はモデル名の上位分類部分のみであるが、「ZZZZ-」以下のモデルで最も古いモデルである「ZZZZ-01」が代表のモデル名となり、当該モデル名で特定される時計へのリンクが付される。
【0042】
さらに、最新ニュースページの下部には、テキスト内から抽出されたモデル名「AAAA-01」、「BBBB-02」、「ZZZZ-」で特定される各時計を一覧表示するページへのリンクである「登場する時計を全て表示」が生成される(ステップS103)。図10に、この「登場する時計を全て表示」をクリックした際に表示される一覧表示ページの例を示す。この例では、最新ニュースページ(図9)に登場したモデル名とともに、対応する時計の画像が一覧表示されている。なお、この例では、一覧表示される時計の並び順は、最新ニュースページに登場した順番となっているが、アルファベット順などで一覧表示してもよい。また、一覧表示ページのモデル名及び画像部分にも、対応する時計の詳細画面へのリンクが付されている。
【0043】
図9に戻り、最新ニュースページのテキストから特徴キーワード「赤」が検出される(ステップS104)。そして、特徴キーワード「赤」の特徴を有する時計が特定され(ステップS105)、それらの各時計を一覧表示するページへのリンクが、特徴キーワード「赤」部分に付される(ステップS106)。同様に、 最新ニュースページのテキストから特徴キーワード「チタン」が検出される(ステップS104)。そして、特徴キーワード「チタン」の特徴を有する時計が特定され(ステップS105)、それらの各時計を一覧表示するページへのリンクが、特徴キーワード「チタン」部分に付される(ステップS106)。
【0044】
そして、このような各種のリンクが付与された最新ニュースページ(図9)が表示を要求したユーザ端末100のブラウザ101の画面に表示される(ステップS107)。
【0045】
このように本実施形態によれば、ユーザ端末100から商品紹介サイトの一種である時計紹介サイトのページの表示を要求した際に、当該ページ内のテキストから商品である時計を特定するキーワード(モデル名)が検出され、当該モデル名で特定される商品の詳細サイトへのリンクが付与される。これにより、商品紹介サイトにおいて、表示するウェブページに容易に他のウェウページへのリンクをリアルタイムで付与することが可能となる。また、本実施形態では、特定のページを表示する毎に、ページ表示処理(図6)が実行されてリンクが付与される、紹介される商品の仕様が変更されたり販売対象外となったりした場合であっても、常に適切なリンクを付与することが可能となる。
【0046】
また、本実施形態では、表示するページのテキストから複数の時計を特定するキーワード(例えば、モデル名の上位分類のみ)が検出された場合、当該複数の時計のなかから予め定めた基準で選択される代表の時計(実施形態では、下位分類の数値が最も小さい時計)の詳細ページへのリンクが当該キーワードに付与される。そのため、キーワードに適切なリンクを付与することができる。なお、複数の時計のなかから代表の時計を選出するための基準は種々のものが考えられる。例えば、代表の時計の時計データには、予め「代表」のタグ等を付与しておいてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、表示するページのテキスト内から時計の特徴を表す特徴キーワードが検出され、当該特徴キーワードが表す特徴を有する時計を一覧表示するページへのリンクも付与される。これにより、ページ内で直接言及されている時計だけでなく、より多くの種類の時計に関するページにリンクを付与することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態では、表示するページのテキスト内から検出したキーワードで特定される各時計を一覧表示するウェブページへのリンクも作成されるため、商品紹介サイトの利便性をより向上させることが可能となる。
【0049】
(変形例)
上記実施形態は、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、商品として時計を例に説明したが、本発明は時計以外の商品の商品紹介サイトを管理する情報処理装置にも適用可能である。
【0050】
上記実施形態では、ページのテキスト内から、商品(時計)を特定するためのキーワードとしてモデル名を検出したが、商品を特定するためのキーワードはモデル名に限定されるものではない。例えば、ページのテキスト内から、商品を特定するためのキーワードとして、商品の名称や愛称、略称等を検出してもよい。
【0051】
上記実施形態では、ページのテキスト内から検出されたモデル名に、そのモデル名で特定される時計の詳細ページへのリンクを付与したが、当該時計に関連する他のページ(例えば、当該時計の購入ページ等)へのリンクを付与してもよい。この場合は、リンク先のページのURLを適宜時計DB222の時計データに設定しておく必要がある。
【0052】
上記実施形態では、ページ表示処理を情報処理装置200の制御部230が実行したが、ユーザ端末100の制御部140が当該処理を実行してもよい。この場合、処理の開始時に、ユーザ端末100が情報処理装置200にアクセスして、ユーザDB221と時計DB222とページ記憶DB223とを自身の記憶部150にコピーする必要がある。
【0053】
また、上記実施形態では、表示対象物である商品(時計)に関するウェブページにリンクを付与する例を示したが、本発明の表示対象物はこれに限定されるものではない。例えば、表示対象物を生き物や乗り物、国等として、これらに関する情報を表示する図鑑サイトのテキストを含むウェブページにリンク付す場合にも本発明は適用可能である。なお、この場合は、適宜、表示対象物に対応したデータを情報処理装置200の記憶部220に記憶しておく必要がある。
【0054】
また、上述の情報処理装置における各機能を実現するためのプログラムを、コンピュータが読み取り可能なCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの記録媒体に格納して配布し、このプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOSとアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合には、アプリケーションのみを記録媒体に格納してもよい。
【0055】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とが含まれる。
【符号の説明】
【0056】
1・・・時計紹介システム、100・・・ユーザ端末、200・・・情報処理装置、300・・・インターネット、101・・・ブラウザ、120・・・通信部、130・・・タッチパネル、140・・・制御部、150・・・記憶部、210・・・通信部、220・・・記憶部、221・・・ユーザDB、222・・・時計DB、223・・・ページ記憶DB、230・・・制御部、231・・・キーワード検出部、232・・・リンク付与部、233・・・ページ表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10