(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137529
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/60 20180101AFI20240927BHJP
【FI】
G06F8/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049078
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高山 裕行
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376AA15
5B376AA25
(57)【要約】
【課題】事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、
前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、
前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
実環境において前記管理対象装置に設定された前記環境設定情報を予め定められた設定毎に段階的に取得する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
取得された前記環境設定情報を、前記段階毎に管理する環境設定情報管理テーブルに記憶する請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する際は、前記環境設定情報管理テーブルを参照し、実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
実環境に依存する設定項目の情報は、実環境における前記管理対象装置を識別する識別情報が含まれる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記識別情報には、前記管理対象装置の所在を識別する所在識別情報を含む請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記識別情報には、前記管理対象装置を個別に識別する個別識別情報と、前記管理対象装置のグループを識別するグループ識別情報とを含む請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記実環境とは異なる環境に、前記準備設定情報を設定に反映した前記管理装置を仮想的に構築した仮想管理装置を作成し、当該仮想管理装置の動作を確認し、
動作しない場合は、前記準備設定情報のうち、前記個別識別情報と前記グループ識別情報とを入れ替えて再度動作を確認する請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータに、
管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、
前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、
前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、管理装置と、情報処理装置とが通信する自動設置システムであって、前記管理装置は、他の情報処理装置に設定した設定情報ファイルを取得して、前記情報処理装置が自ら設定する特定の項目を指定可能な設定情報ファイルを編集する編集手段と、前記編集手段が編集した前記設定情報ファイルから、前記情報処理装置が実行する自動設定手順を記述した指示書を作成する作成手段と、前記情報処理装置が前記指示書を実行することに応じて、当該情報処理装置から受け取る取得要求で特定される設定情報ファイルを応答する応答手段と、を備え、前記情報処理装置は、前記管理装置から取得する前記指示書を解析して自動設置処理を実行する実行手段と、前記実行手段が解析する前記指示書で特定される設定情報ファイルを前記管理装置から取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記設定情報ファイルから特定の項目を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した特定の項目に自ら管理するデバイス情報を個別に設定する設定手段と、前記実行手段が前記自動設置処理を終了したことを前記管理装置に通知する通知手段と、を備え、前記実行手段は、前記設定手段が設定したデバイス情報を用いて前記設定情報ファイルに従う自動設置処理を実行することを特徴とする自動設置システムが開示されている。
【0003】
特許文献2には、管理装置と情報処理装置とを含むシステムであって、前記管理装置は、前記情報処理装置における設置処理に用いる設定情報を含む設定情報ファイルを作成する作成手段と、前記作成された設定情報ファイルを送信する送信手段と、を有し、前記情報処理装置は、前記送信された設定情報ファイルを用いて前記設置処理を実行する実行手段と、前記設定情報ファイルの各設定項目が前記情報処理装置に対して設定されるか否かの条件を記憶する記憶手段と、を有し、前記設定情報ファイルの各設定項目を前記情報処理装置に対して設定するための情報が前記設定情報ファイルに含まれる場合、前記条件によらず、前記設定情報ファイルの各設定項目が前記情報処理装置に設定されることを特徴とするシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-156953号公報
【特許文献2】特許第6905111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
管理対象装置を管理する管理装置の設定情報を仮想的な環境において事前に準備しておいて、管理対象装置及び管理装置を実際の環境に設置する際に、設定情報を管理装置の設定に反映する技術が知られている。しかし、設定情報の中には、設置される実環境に依存する設定項目、すなわち、事前準備できない設定項目の情報もある。例えば、IPアドレスのような管理対象装置の設置場所を表す情報は、管理対象装置が実際に設置されないと得られない情報であり、当該IPアドレスを含む設定項目は、正しく事前準備できない。このまま設定情報を管理装置の設定に反映すると、管理装置は、実環境に対応しない設定項目を含む虞がある。
【0006】
本発明は、事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様に係る情報処理システムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する。
【0008】
第2態様に係る情報処理システムは、実環境において前記管理対象装置に設定された前記環境設定情報を予め定められた設定毎に段階的に取得する。
【0009】
第3態様に係る情報処理システムは、前記プロセッサは、取得された前記環境設定情報を、前記段階毎に管理する環境設定情報管理テーブルに記憶する。
【0010】
第4態様に係る情報処理システムは、前記プロセッサは、前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する際は、前記環境設定情報管理テーブルを参照し、実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新する。
【0011】
第5態様に係る情報処理システムは、実環境に依存する設定項目の情報は、実環境における前記管理対象装置を識別する識別情報が含まれる。
【0012】
第6態様に係る情報処理システムは、前記識別情報には、前記管理対象装置の所在を識別する所在識別情報を含む。
【0013】
第7態様に係る情報処理システムは、前記識別情報には、前記管理対象装置を個別に識別する個別識別情報と、前記管理対象装置のグループを識別するグループ識別情報とを含む。
【0014】
第8態様に係る情報処理システムは、前記プロセッサは、前記実環境とは異なる環境に、前記準備設定情報を設定に反映した前記管理装置を仮想的に構築した仮想管理装置を作成し、当該仮想管理装置の動作を確認し、動作しない場合は、前記準備設定情報のうち、前記個別識別情報と前記グループ識別情報とを入れ替えて再度動作を確認する。
【0015】
第9態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
第1態様によれば、事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【0017】
第2態様によれば、環境設定情報を予め定められた段階毎に取得することができる、という効果を有する。
【0018】
第3態様によれば、環境設定情報を段階毎に記憶することができる、という効果を有する。
【0019】
第4態様によれば、準備設定情報を実環境に依存する設定項目の情報で更新して、管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0020】
第5態様によれば、事前準備できない管理対象装置を識別する識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0021】
第6態様によれば、事前準備できない管理対象装置の所在を識別する所在識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0022】
第7態様によれば、事前準備できない管理対象装置を個別に識別する個別識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0023】
第8態様によれば、動作を確認してから管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【0024】
第9態様によれば、事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の実施形態に係る情報処理システムの概略構成図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る情報処理装置内に構築した仮想の管理装置及び画像形成装置の概略構成図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る情報処理装置の概略ブロック図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る管理装置を設置する場合に、設定情報管理用テーブル及びIndex管理用テーブルを作成する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】本開示の実施形態に係る環境設定情報の一例を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る既に環境設定情報が存在する場合に、追記した環境設定情報の一例を示す図である。
【
図7】本開示の実施形態に係る設定情報管理用テーブルの一例を示す図である。
【
図8】本開示の実施形態に係る設定情報管理用テーブルの他の一例を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態に係るIndex管理用テーブルの一例を示す図である。
【
図10】本開示の実施形態に係る画像形成装置の設置が完了し、当該画像形成装置の設定の反映を行う際のステータス管理用テーブルを作成する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図11】本開示の実施形態に係るステータス管理用テーブルの一例を示す図である。
【
図12】本開示の実施形態に係る画像形成装置の設置が完了し、情報処理装置上の仮想の管理装置の設定をエクスポートする際の、設定情報の更新に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図13】本開示の実施形態に係る設定の情報の更新について説明する説明図である。
【
図14】本開示の実施形態に係る設定の情報が正しいことを確認するために行う妥当性検証を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(実施形態)
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0027】
図1を用いて、本実施形態に係る機器システム10の一例を説明する。
【0028】
図1は、本実施形態に係る機器システム10の概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る機器システム10は、設定装置20、情報処理装置30、管理装置60及び複数の画像形成装置70(画像形成装置70A、画像形成装置70B、画像形成装置70C・・・)を含む。また、機器システム10は、図示しないが、管理装置60に画像形成装置70が実際に設置された実環境において当該画像形成装置70の設定の情報である環境設定情報を入力する入力装置を備えてもよい。なお、画像形成装置70の数は
図1に示した数に限られない。また、以下では、画像形成装置70A、画像形成装置70B、画像形成装置70C・・・を区別しない場合は、単に「画像形成装置70」という。
【0029】
設定装置20、情報処理装置30及び管理装置60は、ネットワークNを介して接続されている。このネットワークNには、例えば、LAN(=Local Area Network)、WAN(=Wide Area Network)、インターネット等が適用される。また、画像形成装置70が管理装置60を介さずにネットワークNに接続してもよい。
【0030】
また、本実施形態における機器システム10は、管理装置60又は画像形成装置70の販売や納品を行う業者が、顧客先に設置される画像形成装置70の設定を情報処理装置30に事前準備しておき、設置後の管理装置60の設定を取得して事前準備した情報を更新後、エクスポートして反映するシステムである。
【0031】
設定装置20は、機器システム10において、顧客先に設置される画像形成装置70の設定の情報である準備設定情報を事前準備して設定する装置である。かかる設定装置20により設定した準備設定情報は、情報処理装置30に送信される。本実施形態では、設定装置20は、例えば、PC(Personal Computer)により構成される。
【0032】
管理装置60は、画像形成装置70を管理する装置である。ここで、管理とは、画像形成装置70の設定の管理、最適な配置の管理、出力コストの管理、セキュリティ管理等を含むものである。本実施形態では、管理装置60は、例えば、マネージド・プリント・サービス(MPS)機能を有する装置である。
【0033】
画像形成装置70は、管理装置60により管理され、記録媒体としての用紙に画像を形成する装置である。本実施形態では、画像形成装置70は、印刷機能や、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナー機能等の各種の機能を有するものである。ここで、本実施形態では、画像形成装置70は、管理対象装置の一例である。
【0034】
また、画像形成装置70は、顧客先に実際に設置された実環境において、実環境に依存する設定項目の情報が入力されて、設定される。ここで、実環境に依存する設定項目の情報は、実環境における画像形成装置70を識別する識別情報が含まれる。ここで、識別情報には、画像形成装置70の所在を識別する所在識別情報、画像形成装置70を個別に識別する個別識別情報と、画像形成装置70のグループを識別するグループ識別情報とを含む。かかる識別情報は、顧客先に実際に設置されないと分からないことが多い情報である。
【0035】
情報処理装置30は、情報処理システムの一例である。なお、本実施形態における「システム」とは、複数の装置によって構成されたもの及び単一の装置によって構成されたものの両方を含む。なお、本実施形態では、情報処理装置30としてクラウド環境に設置された装置を適用する。しかし、この例に限られない。情報処理装置30はクラウド環境に設置されていなくてもよい。
【0036】
図3は、本実施形態に係る情報処理装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0037】
図3に示すように、情報処理装置30は、プロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、記憶部34、通信インタフェース35を有する。各構成は、バス36を介して相互に通信可能に接続されている。
【0038】
CPU31は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU31は、ROM32又は記憶部34からプログラムを読み出し、RAM33を作業領域としてプログラムを実行する。CPU31は、ROM32又は記憶部34に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM32又は記憶部34には、プログラムが格納されている。
【0039】
ROM32は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM33は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。記憶部34は、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0040】
また、本実施形態では、情報処理装置30の記憶部34には、設定装置20により設定された準備設定情報や、仮想の管理装置40、仮想の画像形成装置41、管理装置60から取得した環境設定情報、等の各種データを格納する。
【0041】
ここで、仮想の管理装置40及び仮想の画像形成装置41について説明する。
図2に示すように、仮想の管理装置40及び仮想の画像形成装置41は、情報処理装置30上に設置先の環境を再現した上で、設定の情報を事前準備した準備設定情報を設定に反映した管理装置及び画像形成装置である。かかる仮想的な環境下において、仮想の管理装置40及び仮想の画像形成装置41の動作に関する事前評価を行っておき、実際に設置される管理装置60及び画像形成装置70に反映可能に準備している。
【0042】
通信インタフェース35は、ネットワークNに接続されており、情報処理装置30と設定装置20及び管理装置60等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0043】
次に、
図4乃至
図14を用いて情報処理装置30の作用について説明する。ここで、前提として、設定を行う管理者等により、準備設定情報が設定装置20を用いて設定されており、情報処理装置30に送信されている状態にあり、更に、顧客先に画像形成装置70が設置されており、環境設定情報が設定されている場合を例にして説明する。
【0044】
図4は、管理装置60を設置する場合に、環境設定情報管理テーブルの一例である設定情報管理用テーブル及びIndex管理用テーブルを作成する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0045】
まず、ステップS100において、CPU31は、管理装置60から環境設定情報のうち基本設定情報を取得する。基本設定情報は、本実施形態では、画像形成装置70を使用するユーザ情報(例えば、userA)、等が含まれる。ここで、かかる取得は、顧客先で画像形成装置70を設置する担当者により基本設定情報の入力が行われたことを契機に行われてもよいし、又、画像形成装置70に全ての環境設定情報が入力された後に取得してもよい。そして、基本設定情報を取得しない場合は、再度ステップS100となる。一方、基本設定情報を取得した場合は、次のステップS102に進む。ここで、CPU31は、ステップS100で取得した基本設定情報により準備設定情報を更新したり、更新した準備設定情報を情報処理装置30上に設置されている仮想の画像形成装置41に登録したりしてもよい。
【0046】
ステップS102において、CPU31は、環境設定情報のうち画像形成装置70の登録情報を取得する。画像形成装置70の登録情報は、本実施形態では、画像形成装置70のデバイスインデックス(Device Index)、IPアドレス、カラー印刷の設定、等が含まれる。ここで、かかる取得は、顧客先で画像形成装置70を設置する担当者により画像形成装置70の登録情報の入力が行われたことを契機に行われてもよいし、又、画像形成装置70に全ての環境設定情報が入力された後に取得してもよい。そして、画像形成装置70の登録情報を取得しない場合は、再度ステップS102となる。一方、画像形成装置70の登録情報を取得した場合は、次のステップS104に進む。ここで、CPU31は、ステップS102で取得した基本設定情報により準備設定情報を更新したり、更新した準備設定情報を情報処理装置30上に設置されている仮想の画像形成装置41に登録したりしてもよい。
【0047】
ステップS104において、CPU31は、ステップS100で取得した基本設定情報とステップS102で取得した画像形成装置70の登録情報との差分を設定情報管理用テーブル(
図7参照)に記録する。ここで、既に環境設定情報を取得しており、設定情報管理テーブルが存在する場合は、既存の設定情報管理テーブルに差分を追記する(
図8参照)。既に設定情報管理テーブルが存在する場合とは、既存の管理装置60を新規に入れ替える場合や、既存の管理装置60のソフトウエアをバージョンアップした場合等が含まれる。そして、次のステップS106に進む。
【0048】
ステップS106においてCPU31は、ステップS104で設定情報管理テーブルに記憶した差分を元にIndex管理用テーブル(
図9参照)に記録する。そして、次のステップS108に進む。
【0049】
ステップS108において、CPU31は、環境設定情報のうち画像形成装置70のグループ登録情報を取得する。画像形成装置70のグループ登録情報は、本実施形態では、画像形成装置70のグループ分けに関する情報であるグループインデックス(GroupIndex)が含まれる。ここで、かかる取得は、顧客先で画像形成装置70を設置する担当者により画像形成装置70のグループ登録情報の入力が行われたことを契機に行われてもよいし、又、画像形成装置70に全ての環境設定情報が入力された後に取得してもよい。そして、画像形成装置70のグループ登録情報を取得しない場合は、再度ステップS108となる。一方、画像形成装置70のグループ登録情報を取得した場合は、次のステップS110に進む。ここで、CPU31は、ステップS102で取得した基本設定情報により準備設定情報を更新したり、更新した準備設定情報を情報処理装置30上に設置されている仮想の画像形成装置41に登録したりしてもよい。
【0050】
ステップS110において、CPU31は、ステップS100で取得した基本設定情報及びステップS102で取得した画像形成装置70の登録情報と、ステップS108で取得した画像形成装置70のグループ登録情報との差分を設定情報管理用テーブル(
図7参照)に記録する。そして、次のステップS112に進む。
【0051】
ステップS112においてCPU31は、ステップS110で設定情報管理テーブルに記憶した差分を元にIndex管理用テーブル(
図9参照)に記録する。そして、処理を終了する。すなわち、CPU31は、実環境において画像形成装置70に設定された環境設定情報を予め定められた設定毎に段階的に取得し、段階毎の差分を管理する環境設定情報管理テーブルに記憶する。
【0052】
ここで、
図5及び
図6を用いて、環境設定情報について説明する。
図5は、環境設定情報の一例を示す図である。ここで、「Printer」の項目に入力される情報は、画像形成装置70の所在を識別するIPアドレスが含まれる。ここで、IPアドレスは所在識別情報の一例である。また、「RestrictColorPrint」の項目に入力される情報は、画像形成装置70を個別に識別するデバイスインデックス(DeviceIndex)が含まれる。ここで、デバイスインデックス(DeviceIndex)は個別識別情報の一例である。また、「PrinterGroup」の項目に入力される情報は、画像形成装置70のグループを識別するグループインデックス(GroupIndex)が含まれる。ここで、グループインデックス(GroupIndex)はグループ識別情報の一例である。
【0053】
図5(A)は、
図4のステップS100で取得された環境設定情報(基本設定情報)の一例である。具体的には、「User」の項目に、「1:”userA”, 2:”userB”」の環境設定情報が設定され、「Mobile」の項目に、「1:”mobileA”, 2:”mobileB”, 3:”mobileC”」の環境設定情報が設定されている。
【0054】
図5(B)は、
図4のステップS102で取得された環境設定情報(画像形成装置70の登録情報)の一例である。具体的には、
図5(A)に示す環境設定情報から、「Printer」の項目に、「1:”10.85.67.1”, 2:”10.85.67.2”, 3:”10.85.67.3”」の環境設定情報が追加され、「RestrictColorPrint」の項目に、「”1,2”」の環境設定情報が追加されている。
【0055】
図5(C)は、
図4のステップS108で取得された環境設定情報(画像形成装置70のグループ登録情報)の一例である。具体的には、
図5(B)に示す環境設定情報から、「PrinterGroup」の項目に、「1:”1,2”,2:”3”」の環境設定情報が追加されている。
【0056】
図6(A)は、既存の環境設定情報の一例を示す図である。そして、
図6(B)は、
図6(A)に追記した環境設定情報の一例を示す図である。具体的には、
図6(B)の「DisablePrint」の項目が追加され、当該項目に「“1”」の環境設定情報が追加される。すなわち、プリンターの「1」が無効になったことを示している。
【0057】
また、
図7及び
図8を用いて、設定情報管理用テーブルについて説明する。
【0058】
図7は、設定情報管理用テーブルの一例を示す図である。
図7に示すように、設定情報管理用テーブルでは、変更対象となるファイル名、変更箇所、設定名、設定タイプがそれぞれ記憶される。
【0059】
図7(A)は、
図4のステップS104で差分を記録した設定情報管理用テーブルの一例である。具体的には、「変更箇所」の「Line 1」、「設定名」の「“Printer”」、「設定タイプ」の「Address」と、「変更箇所」の「Line 3」、「設定名」の「“RestrictColorPrint”」、「設定タイプ」の「Device Index」とが差分として記憶される。また、かかる差分は、上述した
図5(A)と
図5(B)との差分となる。
【0060】
図7(B)は、
図4のステップS110で差分を記録した設定情報管理用テーブルの一例である。具体的には、「変更箇所」の「Line 2」、「設定名」の「“PrinterGroup”」、「設定タイプ」の「Group Index」が差分として記憶される。また、かかる差分は、上述した
図5(B)と
図5(C)との差分となる。
【0061】
図8は、既に設定情報管理用テーブルが存在する場合に、追記した設定情報管理用テーブルの一例を示す図である。具体的には、2行目の「変更箇所」の「Line 4」と、4行目の「MPSの種類」の「Solution A」、「対象ファイル」の「/devices/main.json」、「変更箇所」の「Line 3」、「設定名」の「“DisablePrint”」、「設定タイプ」の「Group Index」が差分として記憶される。また、かかる差分は、上述した
図6(A)と
図6(B)との差分となる。
【0062】
また、
図9を用いて、Index管理用テーブルについて説明する。
【0063】
図9は、Index管理用テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、Index管理用テーブルでは、「IPアドレス」、「Device Index」、「Group Index」がそれぞれ記憶される。
【0064】
図9(A)は、
図4のステップS106で登録されたIndex管理用テーブルの一例である。具体的には、「IPアドレス」に3台分のIPアドレスが登録され、それぞれ「Device Index」が登録される。例えば、「IPアドレス」に「10.85.67.1」、「Device Index」に「1」が登録される。また、
図9(A)は、
図5(B)の環境設定情報を元に登録される。
【0065】
図9(B)は、
図4のステップS112で登録されたIndex管理用テーブルの一例である。具体的には、「Group Index」がそれぞれ登録される。例えば、「10.85.67.1」の「IPアドレス」の画像形成装置70について、「Group Index」に「1」が登録される。また、
図9(B)は、
図5(C)の環境設定情報を元に登録される。
【0066】
図10は、画像形成装置70の設置が完了し、当該画像形成装置70の設定の反映を行う際の環境設定情報管理テーブルの一例であるステータス管理用テーブルを作成する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ステップS200において、CPU31は、画像形成装置70から実環境に依存する設定項目の情報を取得する。実環境に依存する設定項目の情報には、上述したように実環境における画像形成装置70を識別する識別情報が含まれる。かかる実環境に依存する設定項目の情報は、顧客先に画像形成装置70を設置する際に決定した機器特有の情報である。かかる取得は、顧客先で画像形成装置70を設定する担当者が設定の情報を反映する指示を入力することを契機に行われる。そして、かかる情報を取得しない場合は、再度ステップS200となる。一方、取得した場合は、次のステップS202に進む。
【0068】
ステップS202において、CPU31は、ステータス管理用テーブル(
図11参照)に登録する。そして、処理を終了する。
【0069】
また、
図11を用いて、ステータス管理用テーブルについて説明する。
【0070】
図11は、ステータス管理用テーブルの一例を示す図である。ステータス管理用テーブルは、情報処理装置30上に作成した実環境とは異なる仮想的な環境の画像形成装置41の準備設定情報と実環境において実際に顧客先に設置された画像形成装置70の環境設定情報との対応関係を登録するデータベースである。具体的には、準備設定情報で設定されたIPアドレスと、環境設定情報で設定されたIPアドレスとの対応関係と、当該IPアドレスが割り振られた画像形成装置が設置済みか否かのステータスが登録される。例えば、準備設定情報でIPアドレスとして「172.27.241.1」が割り振られていた画像形成装置41Aと、当該画像形成装置41Aに対応する画像形成装置70Aに環境設定情報で割り振られたIPアドレス「10.85.67.1」と、ステータスとして、「設置済み」であることを示す情報とが登録される。ここで、ステータスは、画像形成装置70は複数台が段階的に設置される場合があり、設置済みか否かに応じて管理装置60の設定を書き替えるために登録されている情報である。
【0071】
図12は、画像形成装置70の設置が完了し、情報処理装置30上の仮想の管理装置40の設定をエクスポートする際に、CPU31が行う設定情報の更新に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0072】
まず、ステップS300において、CPU31は、準備設定情報、設定情報管理用テーブル、Index管理用テーブル及びステータス管理用テーブルから設定の情報を取得する。そして、次のステップS302に進む。
【0073】
ステップS302において、CPU31は、ステップS300で取得したデータを元に、準備設定情報を実環境に合わせた設定の情報に更新する。具体的には、画像形成装置70が実際に設置された実環境において画像形成装置70に設定された情報である環境設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、環境設定情報により更新する。そして、次のステップS304に進む。
【0074】
ステップS304において、CPU31は、ステップS302で更新した準備設定情報を管理装置60に送信する。送信先の管理装置60は、更新した準備設定情報を反映した設定を行う。そして、処理を終了する。なお、かかる機器システム10を用いて管理装置60の設定ができなかった場合は、手動で設定を行うことになる。
【0075】
ここで、
図13を用いて、設定の情報の更新について説明する。例えば、設定情報管理用テーブルの設定タイプが「Address」(
図7(B)参照)の場合は、
図13に示すように、ステータス管理用テーブル(
図11参照)を参照して、準備設定情報の値を環境設定情報の値で置き換える。具体的には、
図13(A)に示すように、設定タイプが「Address」の設定名「“Printer”」の部分を「1:”172.27.241.1”, 2:”172.27.241.2”, 3:”172.27.241.3”」から、
図13(B)に示すように、「1:” 10.85.67.1”, 2:” 10.85.67.1”, 3:””」に置き換える。また、「3:”172.27.241.3”」の部分については、ステータス管理用テーブルのステータスが「未設置」であるため、「172.27.241.3」の値は削除される。
【0076】
また、設定情報管理用テーブルの設定タイプが「Device Index」の場合は、
図13に示すように、Index管理用テーブル(
図9(B)参照)及びステータス管理用テーブル(
図11参照)を参照して、準備設定情報の値を環境設定情報の値で置き換える。具体的には、Index管理用テーブルの「Device Index」の欄と、ステータス管理用テーブルのステータスの設置状態とから、対象の画像形成装置70が設置済みか否かに応じて、「“RestrictColorPrint”」の部分を
図13(A)に示す「”1,2,3”」から
図13(B)に示す「”1,2”」に置き換える。
【0077】
また、設定情報管理用テーブルの設定タイプが「Group Index」の場合は、
図13に示すように、Index管理用テーブル(
図9(B)参照)及びステータス管理用テーブル(
図11参照)を参照して、準備設定情報の値を環境設定情報の値で置き換える。具体的には、Index管理用テーブルの「Group Index」の欄と、ステータス管理用テーブルのステータスの設置状態とから、対象の画像形成装置70が条件に応じて、「“PrinterGroup”」の部分を
図13(A)に示す「1:”1,2”,2:”3”」から
図13(B)に示す「1:”1,2”,2:””」に置き換える。
【0078】
なお、ここで、ステップS304において、更新した準備設定情報を管理装置60に送信する前に、設定の情報が正しいことを確認するために妥当性検証を行ってもよい。具体的には、実環境とは異なる環境に、準備設定情報を設定に反映した管理装置を仮想的に構築した仮想管理装置を作成し、当該仮想管理装置の動作を確認し、動作しない場合は、準備設定情報のうち、個別識別情報(DeviceIndex)とグループ識別情報(GroupIndex)とを入れ替えて再度動作を確認してもよい。ここで、仮想管理装置は、上述した仮想の管理装置40と同じであってもよいし、又、他の仮想の管理装置であってもよい。
【0079】
例えば、
図14(A)及び
図14(B)に示すように、まず、設定情報管理用テーブルの設定タイプ「GroupIndex」となっている設定の情報(
図14(A))を「DeviceIndex」の設定の情報(
図14(B))に変更してみる。かかる変更後、動作を確認して、正常に動作しない場合は、設定タイプ「DeviceIndex」を「GroupIndex」に変更してみる。このように構成するのは、MPSである管理装置によって「DeviceIndex」と「GroupIndex」の解釈が異なる場合があるため、まずは、個別識別情報とグループ識別情報とを入れ替えて動作を確認するようにしている。
【0080】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0081】
例えば、環境設定情報を記憶する環境設定情報管理テーブルの一例として、設定情報管理テーブル、Index管理用テーブル及びステータス管理用テーブルに分けて説明したが、これに限定されず、1つのテーブルで環境設定情報を記憶してもよい。
【0082】
なお、上記実施形態では、プログラムがROM32又は記憶部34に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークNを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0083】
また、上述した実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0084】
また、上述した実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上述した各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0085】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0086】
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、
前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、
前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する情報処理システム。
【0087】
(((2)))
前記プロセッサは、
実環境において前記管理対象装置に設定された前記環境設定情報を予め定められた設定毎に段階的に取得する(((1)))に記載の情報処理システム。
【0088】
(((3)))
前記プロセッサは、
取得された前記環境設定情報を、前記段階毎に管理する環境設定情報管理テーブルに記憶する(((2)))に記載の情報処理システム。
【0089】
(((4)))
前記プロセッサは、
前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する際は、前記環境設定情報管理テーブルを参照し、実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新する(((3)))に記載の情報処理システム。
【0090】
(((5)))
実環境に依存する設定項目の情報は、実環境における前記管理対象装置を識別する識別情報が含まれる(((1)))~(((4)))のいずれか1に記載の情報処理システム。
【0091】
(((6)))
前記識別情報には、前記管理対象装置の所在を識別する所在識別情報を含む(((5)))に記載の情報処理システム。
【0092】
(((7)))
前記識別情報には、前記管理対象装置を個別に識別する個別識別情報と、前記管理対象装置のグループを識別するグループ識別情報とを含む(((5)))に記載の情報処理システム。
【0093】
(((8)))
前記プロセッサは、
前記実環境とは異なる環境に、前記準備設定情報を設定に反映した前記管理装置を仮想的に構築した仮想管理装置を作成し、当該仮想管理装置の動作を確認し、
動作しない場合は、前記準備設定情報のうち、前記個別識別情報と前記グループ識別情報とを入れ替えて再度動作を確認する(((7)))に記載の情報処理システム。
【0094】
(((9)))
コンピュータに、
管理対象装置を管理する管理装置に対して反映可能な設定の情報であって、実環境とは異なる環境で事前準備された設定の情報である準備設定情報を取得し、
前記管理対象装置が実際に設置された実環境において当該管理対象装置に設定された情報である環境設定情報を取得し、
前記準備設定情報のうち実環境に依存する設定項目の情報を、前記環境設定情報により更新して、更新した前記準備設定情報を前記管理装置の設定に反映する処理を実行させるためのプログラム。
【0095】
(((1)))によれば、事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【0096】
(((2)))によれば、環境設定情報を予め定められた段階毎に取得することができる、という効果を有する。
【0097】
(((3)))によれば、環境設定情報を段階毎に記憶することができる、という効果を有する。
【0098】
(((4)))によれば、準備設定情報を実環境に依存する設定項目の情報で更新して、管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0099】
(((5)))によれば、事前準備できない管理対象装置を識別する識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0100】
(((6)))によれば、事前準備できない管理対象装置の所在を識別する所在識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0101】
(((7)))によれば、事前準備できない管理対象装置を個別に識別する個別識別情報であっても、情報処理システムを用いて管理装置に反映して設定をすることができる、という効果を有する。
【0102】
(((8)))によれば、動作を確認してから管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【0103】
(((9)))によれば、事前準備できない設定項目がある場合でも、実環境に対応した設定を管理装置に反映することができる、という効果を有する。
【符号の説明】
【0104】
10 機器システム
30 情報処理装置
60 管理装置