(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137547
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】注文された商品のピッキングを支援する方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240930BHJP
G06Q 10/08 20240101ALI20240930BHJP
【FI】
G06Q30/0601 302
G06Q50/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049105
(22)【出願日】2023-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】517265358
【氏名又は名称】株式会社10X
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】石川 洋資
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB47
5L049BB47
5L049CC51
(57)【要約】 (修正有)
【課題】店舗の作業者が簡易な方法、かつ、作業ミスを最小限に抑えられる方法により、注文された商品のピッキング等の作業を支援する方法を提供する。
【解決手段】注文された商品のピッキングを支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、店舗端末に、ピッキングが必要な商品のピッキングリストを送信し、店舗端末から商品を識別する情報を受信し、サーバ端末の記憶部に対し、商品のピッキングが完了した旨情報を更新する。店舗端末に表示される商品のピッキングリストは、商品に付された、商品を識別する情報に対応する識別コードをスキャンするためのスキャン領域とともに表示される。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文された商品のピッキングを支援する方法であって、
サーバ端末の制御部は、
前記店舗端末に、ピッキングが必要な商品のピッキングリストを送信し、
前記店舗端末から商品を識別する情報を受信し、
前記サーバ端末の記憶部に対し、前記商品のピッキングが完了した旨情報を更新し、
前記店舗端末に表示される前記ピッキングリストは、前記商品に付された、前記商品を識別する情報に対応する識別コードをスキャンするためのスキャン領域とともに表示される、商品のピッキングを支援する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記店舗端末から、手入力により前記商品を識別する情報及び前記商品の個数に関する情報を受信する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記商品の個数は、前記ピッキングが必要な商品の個数を最大値とした数値の中から選択を受け付けることにより、決定される、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記商品に関する情報は、当該商品の保存方法に関する情報と関連づけられて、前記記憶部に格納される、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記サーバ端末の制御部は、
前記商品を配送するために必要なラベルに印字される情報として、注文者に関する情報、前記商品に関する情報、及び前記商品の保存方法に関する情報を、前記記憶部に格納し、前記ラベルには、前記注文者の情報を、当該注文者の個人情報を特定しない形態で表示される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文された商品のピッキング等を支援する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ネットスーパー等のアプリケーションを介して、注文を受け付けた、店舗の商品について、店舗の商品棚や倉庫に保管された商品をピッキングし、ピッキングした商品をパッキングし、パッキングした商品を、配送トラック等の配送手段に積み込み、配送先において、積み込まれた商品を積み下ろすことで、注文商品の配送を完了させる。
【0003】
注文商品のピッキング及びパッキングを支援する方法として、例えば、特許文献1において、ピッキング担当の作業者より引き渡された商品をパッキングする作業者が、商品に付された商品識別コード(例えば、JANコード)をスキャンすることで、パッキング作業を行う方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の技術は、パッキング作業者が、パッキング装置により商品識別コードを読み込むことで、パッキング対象の商品を識別し、パッキング作業の完了確認を行うことが可能な仕組みを開示しているが、パッキング作業時にピッキングが未完の商品の存在が確認された場合、再度ピッキング作業者に対象商品のピッキングを依頼しなければならず、作業の出戻りが発生してしまう。他方、注文商品のピッキング、パッキング等の作業を行う作業者においては、より簡易な方法でピッキング等の作業を可能とし、かつ、作業ミスを少なくする方法がニーズとして求められている。また、スマートフォン等の汎用端末に搭載されるアプリケーションを介して商品のピッキング及びパッキング等の作業を行う場合、ピッキング等の商品を確認する画面上にスキャン領域が表示されないため、商品確認画面からスキャン画面に切り替えたときに、作業者においては、どの商品を読み取るべきかわからなくなり、出戻りが発生してしまうという課題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題やニーズに鑑み、店舗の作業者が簡易な方法で、かつ、作業ミスを最小限に抑えられる方法により、ピッキング等の作業を行うことが可能なピッキングを支援する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、注文された商品のピッキングを支援する方法であって、サーバ端末の制御部は、店舗端末に、ピッキングが必要な商品のピッキングリストを送信し、前記店舗端末から商品を識別する情報を受信し、前記サーバ端末の記憶部に対し、前記商品のピッキングが完了した旨情報を更新し、前記店舗端末に表示される前記ピッキングリストは、前記商品に付された、前記商品を識別する情報に対応する識別コードをスキャンするためのスキャン領域とともに表示される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、店舗の作業者が簡易な方法、かつ、作業ミスを最小限に抑える方法でピッキング等の作業を行うことが可能なピッキングを支援する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、商品のピッキング等の作業を支援するシステムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1の店舗端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ端末100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図5】サーバ端末100に格納される商品データの一例を示す図である。
【
図6】サーバ端末100に格納される注文データの一例を示す図である。
【
図7】サーバ端末100に格納される注文データの他の一例を示す図である。
【
図8】サーバ端末100に格納される注文データのさらに他の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る、商品のピッキングを支援する方法の一例を示すフローチャートである。
【
図10】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面の一例である。
【
図11】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面の他の一例である。
【
図12】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図13】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図14】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図15】店舗端末に表示される、ピッキングを支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図16】商品の配送のために必要なラベルの一例である。
【
図17】本発明の第二実施形態に係る、商品のパッキングを支援する方法の一例を示すフローチャートである。
【
図18】店舗端末に表示される、パッキングを支援するユーザーインターフェース画面の一例である。
【
図19】店舗端末に表示される、パッキングを支援するユーザーインターフェース画面の他の一例である。
【
図20】店舗端末に表示される、パッキングを支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図21】店舗端末に表示される、個口数カウントを支援するユーザーインターフェース画面の一例である。
【
図22】店舗端末に表示される、個口数カウントを支援するユーザーインターフェース画面他の一例である。
【
図23】本発明の第三実施形態に係る、商品の配送を支援する方法の一例を示すフローチャートである。
【
図24】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面の一例である。
【
図25】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面の他の一例である
【
図26】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図27】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図28】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【
図29】配送事業者端末に表示される、配送を支援するユーザーインターフェース画面のさらに他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、ピッキング作業、パッキング作業、積み込み及び積み下ろし等の配送作業等を支援する方法を実行するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、例えば、ピッキング等の作業を支援する方法を実行するサーバ端末100、ピッキング等の作業を行う、スーパーマーケット等の店舗の作業者により利用される店舗端末200A、200B等で構成される。なお、説明の便宜上、各端末を単一または特定数のものとして記載しているが、各々数は制限されない。
【0012】
サーバ端末100、及び店舗端末200A、200Bは、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
店舗端末200A、200Bは、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。以下、説明の便宜上、店舗端末200A、200Bを総称して店舗端末200として説明する。
【0015】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0016】
通信部110は、ネットワークNW1を介して店舗端末200と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0017】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、スーパーマーケット等の店舗において販売または在庫として保管される商品を、いわゆる、ネットスーパー等のアプリケーションを介して注文するユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、上記店舗において販売または保管される商品に関連する各種データを格納する、商品データ格納部122、及び上記ユーザによる注文に関連する各種データを格納する、注文データ格納部123を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0018】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各店舗端末からの指示や情報を受け付ける情報受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザ情報処理部132と、商品に関連する各種データを参照し、処理する、商品情報処理部133と、注文に関連する各種データを参照し、処理する、注文情報処理部134とを有する。この情報受付部131、ユーザ情報処理部132、商品情報処理部133及び注文情報処理部134は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0019】
情報受付部131は、店舗端末200から通信部110を介して情報を受付ける。例えば、店舗端末200からは、店舗端末200に表示される所定のユーザーインターフェース画面を介して、ピッキングする商品を識別する情報等を受信する。
【0020】
ユーザ情報処理部132は、店舗の商品を注文するユーザに関連する各種データ(例えば、後述するユーザデータ1000等)を参照し、所定の処理を行う。
【0021】
商品情報処理部133は、店舗の商品に関する情報に関連する各種データ(例えば、後述する商品データ2000)を参照し、所定の処理を行う。
【0022】
注文情報処理部133は、上記ユーザによる店舗の商品の注文に関する情報に関連する各種データ(例えば、後述する注文データ3000)を参照し、所定の処理を行う。
【0023】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、店舗端末200A、店舗端末200Bのユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0024】
図3は、
図1の店舗端末200を示す機能ブロック構成図である。店舗端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、カメラ240と、制御部250とを備える。
【0025】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0026】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部250からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、店舗端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、店舗端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である店舗端末200により実行される。
【0027】
記憶部230は、各種制御処理や制御部250内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0028】
カメラ240は、注文された商品を識別する情報に関連づけられる識別コード(例えば、JANコード)及び注文を識別する情報に関連づけられる識別コード(例えば、QRコード(登録商標))を撮影(スキャン)することで、商品及び注文を識別する情報を読み込む。
【0029】
制御部250は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、店舗端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0030】
図4は、サーバ端末100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0031】
図4に示すユーザデータ1000は、店舗の商品を注文するユーザに関連する各種データを格納する。
図4に示すように、ユーザデータ1000は、各ユーザを識別するユーザID、ユーザの氏名、住所、連絡先、ユーザの注文を識別する注文ID等を含むことができるが、これに限られない。
【0032】
図5は、サーバ端末100に格納される商品データの一例を示す図である。
【0033】
商品データ2000は、店舗の商品に関連する各種データを格納する。
図5に示すように、商品データ2000は、各商品を識別する商品ID、商品名、価格、保存方法(常温、冷凍、冷蔵等)、売り場を特定する情報、商品を識別する情報に関連づけられた識別コード(例えば、JANコード)等を含むことができるが、これに限られない。
【0034】
図6乃至
図8は、サーバ端末100に格納される注文データの一例を示す図である。
【0035】
注文データ3000は、ユーザによる商品の注文に関連する各種データを格納する。
図6乃至
図8に示すように、注文データ2000は、各注文を識別する注文ID、注文を行ったユーザを識別するユーザID、注文日時、注文商品の引き渡し(希望)日時、注文した商品を識別する商品ID、注文した商品の個数、ピッキングステータス(済、未完)、オリコン(またはビニール袋等)の種別(常温、冷蔵、冷凍)、ラベル印刷のステータス(済、未完)、パッキングステータス(済、未完)、個口数カウント(済、未完)、配送トラックへの積み込みステータス(済、未完)、及び配達ステータス(済、未完)等を含むことができるが、これに限られない。ここで、注文IDは、一例として、商品を配送する時間帯(例えば、当日13時から15時の時間帯であって、配送車第4便に積荷される商品に対応する注文として「004」の番号が付与され、注文毎に「001」、「002」等の番号が付与される)に対応して付与されるが、付与方法はこれに限られない。また、配送用に個口数カウントがされた後は、注文ID単位とは別に、個口数データ(個別数別の荷物(オリコン)を管理するデータ)として管理されてもよい。
【0036】
<処理の流れ>
図9を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する、注文された商品のピッキング作業を支援する方法の流れについて説明する。
図9は、本発明の第一実施形態に係る、注文された商品のピッキング作業の支援方法の一例を示すフローチャートである。
【0037】
まず、前提として、店舗の作業者は、店舗端末200のウェブブラウザまたはアプリケーション等により表示される、ピッキング作業等を行うためのユーザーインターフェース画面を介して、サーバ端末100にアクセスし、
図10に示すような、メニュー画面を参照する。メニュー画面は、売場から注文商品をピッキングするための、ピッキング作業用のメニュー、商品を注文毎にパッキングするためのパッキング作業用メニュー、注文ユーザへの商品の配送を行うための配送用メニュー等で構成され、必要な作業を選択する。ここで、複数の作業者が、各々の店舗端末200A、200B等を利用して、同じメニュー画面を参照することができ、本例においては、同じ時間帯に配送される複数の注文に対応する商品を各作業者が作業順にピッキングする、いわゆる総量ピッキングの方法を採用することができる。
【0038】
続いて、店舗の作業者が、店舗端末200に表示されるメニュー画面に含まれるメニューのうち、ピッキング作業用メニューを選択すると、ステップSQ101の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、ピッキングが必要な注文商品のピッキングリストを表示する要求を受信する。そして、ステップSQ102の処理として、制御部130の注文情報処理部134は、受信したピッキングリストの表示要求に応じて、記憶部120の注文データ格納部123に格納された注文データ3000を参照し、ステップS103の処理として、ピッキングリストに関する情報を店舗端末200に送信する。例えば、ピッキングリストとして、当日13時から15時の時間帯に配送される配送車第4便に積荷される、注文ID「004-001」に対応する注文が参照され、当該注文に対応するピッキングリストが生成される。
図11に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、ピッキング作業用画面1100が表示され、ピッキング作業用画面1100は、ピッキングが必要な商品をリストするピッキングリスト表示領域1101と、ピッキングする商品を識別する情報に関連づけられる商品識別コード(例えば、JANコード)をスキャンするためのスキャン領域1102とで構成される。これにより、作業者は、ピッキングリストに表示される、ピッキングを必要とする商品に関する情報を参照しながら、その商品の識別コードをスキャンする作業を行うことができ、簡易な方法で迅速かつミスの少ない作業を行うことができる。特に、スマートフォンのような専用のバーコードリーダーを備えない汎用端末においても、上記スキャン領域とピッキングリストとを同一画面に表示させることで、商品の読み取り効率を向上させることができる。なお、専用端末においても、バーコードリーダーを備えない端末でれば、本構成を適用することもできる。
【0039】
続いて、作業者は、商品のピッキング作業を行い、上記ピッキング作業用画面を参照しながら、ピッキングリスト表示領域1101にリストされた未ピック商品について、スキャン領域1102において設定された商品の識別コードの読み取りをガイドする枠内に、商品の識別コードを合わせることで、店舗端末200に内蔵されたカメラ240により識別コードがスキャンされ、ステップS104の処理として、店舗端末200から、スキャンされた識別コードに関連づけられた、商品を識別する情報が、サーバ端末100に送信される。ここで、例えば、
図12(a)に示すように、りんごのような果物の商品であって、JANコードが付されていない商品のような場合、JANコードをスキャンにより読み取ることができないため、作業者は、ピッキング作業用画面において、ピッキングを手入力するための操作を行い、
図12(b)に示すように、ピック数を選択する操作を行う。また、ここで、ピック数を選択するための画面として、
図12(b)に示すように、商品の注文個数を最大値とした数値のみ(
図12(b)の例では、「0」または「1」)が選択肢として表示されるため、作業者は手入力によるピック数の選択ミス(例えば、「2」と選択するミス)を未然に防ぐことができる。なお、りんごのような産地が特定されている商品については、作業者は、ピッキング作業用画面において産地入力を行うことができる。産地入力に際しては、「国内産」、「海外産」、国内産の場合にあっては都道府県を選択入力または手入力を行うことができる。また、不定貫商品については、ピッキング分量の下限及び上限値の設定を事前に行うことができ、設定値の範囲のみピッキングを行うことが可能となる。設定値の範囲外だった場合は、「決められた範囲を超えています。範囲内の商品を選択してください。」といったエラーメッセージが表示される。
【0040】
続いて、ステップSQ105の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、ピッキングした商品を識別する情報及びピッキングした個数に関する情報を受信すると、制御部130の注文情報処理部134は、記憶部120の注文データ格納部123の注文データ3000を参照し、受信したピッキングした商品及び個数に関する情報に基づいて、対応する商品のピッキングが完了した旨、注文データ3000を更新する。続いて、ステップSQ106の処理として、注文情報処理部134は、更新されたピッキングリストに関する情報を、店舗端末200に送信する。ここで、
図13に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、商品のピッキングが完了された旨情報が表示させることができ、また、ピッキングが完了した商品とピッキングが未完の商品とが識別可能なように表示させることができる。
【0041】
続いて、ステップS107の処理として、上記ステップS104と同様、店舗端末200からサーバ端末100に対し、ピッキングが未完の商品について、商品を識別する情報及びピッキングした個数に関する情報が送信され、ステップS108の処理として、上記ステップS105と同様、サーバ端末100の制御部130の注文情報処理部134は、ピッキングが完了した商品について注文データ3000を更新し、注文に関連づけられるすべての商品のピッキングの完了を確認すると、ステップS109の処理として、店舗端末200に対し、商品のピッキングが完了した旨情報を送信する。例えば、
図14に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、全商品のピックが完了した旨表示がされ、作業者は完了の旨確認することができる。同時にピッキングができずに、欠品と判断された商品に関する情報についても表示させることができる。これにより、作業者は、商品が確実にピッキングされたことを(または欠品があったことを)確認することができる。
【0042】
すべての商品のピッキングが完了すると、ステップS110の処理として、注文情報処理部134は、店舗端末200に対し、パッキング作業に移行するために、商品の配送用ラベルの印刷を指示するための情報を送信する。例えば、
図15(a)に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、ピッキングが完了した注文商品について、ラベル印刷を行うための情報が表示され、作業者が、「ラベル印刷」の表示を選択すると、
図15(b)に示すように、注文商品の保存方法(「常温」、「冷蔵」、「冷凍」)別にラベルを印刷するための確認画面が表示される。ステップS111の処理として、作業者は、「印刷する」ボタンを選択することで、店舗端末200に接続されたプリンター等を介してラベルを印刷することができる。
【0043】
サーバ端末100の記憶部120は、注文データ格納部123の注文データ3000として、配送用ラベルに表示される情報に関連する、注文者情報(ユーザID)、配送先住所(ユーザIDを介して取得されるユーザの住所情報)、注文を識別する情報(注文ID)、注文商品の保存方法(「常温」、「冷蔵」、「冷凍」)、パッキングに関する情報、及び配送に関する情報(積み込み、積み下ろし(配達)に関する情報)を格納しており、作業者がラベル印刷を行うと、これらの情報を参照するためのリンク情報(URL等)を読み取るためのQRコードが表示されたラベルが印刷される。
図16に示すように、ラベルには、注文者の名字、注文ID及び商品の保存方法、及び上記QRコードが印字される。ここで、作業者が、注文者の個人情報が特定されないよう、注文者の名字、注文ID、保存方法等、ラベルには作業に必要最低限の情報のみを印字させることができる。
【0044】
図17を参照しながら、第二実施形態のシステム1が実行する、注文された商品のパッキング作業を支援する方法の流れについて説明する。
図17は、本発明の第二実施形態に係る、注文された商品のパッキング作業の支援方法の一例を示すフローチャートである。
【0045】
まず、店舗の作業者は、上記印刷したラベルを、保存方法(常温、冷蔵、冷凍)毎に用意された箱に貼り付け、ピッキングした商品をオリコンに入れる、各々の箱に収容する作業を行う。
【0046】
図17を参照しながら、第二実施形態のシステム1が実行する、注文された商品のパッキング作業を支援する方法の流れについて説明する。
図17は、本発明の第二実施形態に係る、注文された商品のパッキング作業の支援方法の一例を示すフローチャートである。
【0047】
まず、店舗の作業者は、上記印刷したラベルを、保存方法(常温、冷蔵、冷凍)毎に用意されたオリコン及び配送用の箱に貼り付け、ピッキングした商品を各々のオリコンと箱に収容する作業を行う。
【0048】
まず、店舗の作業者は、
図10に示す、メニュー画面において、パッキング作業用メニューを選択することで、パッキング作業を開始する。作業者は、店舗端末200に表示されるユーザーインターフェース画面を介して、所定の指示に従い、例えば、常温用の注文商品に対応するラベルに印字されたQRコードを、店舗端末200に内蔵されたカメラによりスキャンすると、ステップSQ201の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、パッキングが必要な注文商品のパッキングリストを表示する要求を受信する。そして、ステップSQ202の処理として、制御部130の注文情報処理部134は、受信したパッキングリストの表示要求に応じて、記憶部120の注文データ格納部123に格納された注文データ3000を参照し、ステップS203の処理として、パッキングリストに関する情報を店舗端末200に送信する。例えば、パッキングリストとして、上記注文ID「004-001」と関連してピッキングした商品のうち、常温による保存方法が必要な商品について、パッキングリストが生成される。
図18に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、パッキング作業用画面1800が表示され、パッキング作業用画面1800は、パッキングが必要な商品をリストするパッキングリスト表示領域1801と、パッキングする商品を識別する情報に関連づけられる商品識別コード(例えば、JANコード)をスキャンするためのスキャン領域1802とで構成される。これにより、作業者は、パッキングに表示される、パッキングを必要とする商品に関する情報を参照しながら、その商品の識別コードをスキャンする作業を行うことができ、簡易な方法で迅速かつミスの少ない作業を行うことができる。特に、スマートフォンのような専用のバーコードリーダーを備えない汎用端末においても、上記スキャン領域とパッキングリストとを同一画面に表示させることで、商品の読み取り効率を向上させることができる。なお、専用端末においても、バーコードリーダーを備えない端末でれば、本構成を適用することもできる。
【0049】
続いて、作業者は、商品をオリコンに収容するパッキング作業を行い、上記パッキング作業用画面を参照しながら、パッキング表示領域1801にリストされた未パック商品について、スキャン領域1802において設定された商品の識別コードの読み取りをガイドする枠内に、商品の識別コードを合わせることで、店舗端末200に内蔵されたカメラ240により識別コードがスキャンされ、ステップS204の処理として、店舗端末200から、スキャンされた識別コードに関連づけられた、商品を識別する情報が、サーバ端末100に送信される。
【0050】
続いて、ステップSQ205の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、パッキングした商品を識別する情報及びパッキングした個数に関する情報を受信すると、制御部130の注文情報処理部134は、記憶部120の注文データ格納部123の注文データ3000を参照し、受信したパッキングした商品及び個数に関する情報に基づいて、対応する商品のパッキングが完了した旨、注文データ3000を更新する。続いて、ステップSQ206の処理として、注文情報処理部134は、更新されたパッキングリストに関する情報を、店舗端末200に送信する。ここで、
図19に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、商品のパッキングが完了された旨情報が表示させることができ、また、パッキングが完了した商品とパッキングが未完の商品とが識別可能なように表示させることができる。
【0051】
続いて、ステップS207の処理として、上記ステップS204と同様、店舗端末200からサーバ端末100に対し、パッキングが未完の商品について、商品を識別する情報及びパッキングした個数に関する情報が送信され、ステップS208の処理として、上記ステップS205と同様、サーバ端末100の制御部130の注文情報処理部134は、パッキングが完了した商品について注文データ3000を更新し、注文に関連づけられるすべての商品のパッキングの完了を確認すると、ステップS209の処理として、店舗端末200に対し、商品のパッキングが完了した旨情報を送信する。特に、本実施形態においては、作業者は、商品の保存方法(常温、冷蔵、冷凍)毎に上記方法に基づいて、パッキング作業を繰り返すため、本システムにおいても、保存方法毎にパッキングを支援する処理を繰り返すことを特徴としている。例えば、
図20に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、全商品のパッキングが完了した旨表示がされ、作業者は完了の旨確認することができる。これにより、作業者は、商品の保存方法毎に、商品が確実にパッキングされたことを確認することができる。なお、パッキング作業時に、追加の個口数が必要になった場合、作業者は、所定の印刷画面を介して追加ラベルを印刷することができる。
【0052】
すべての商品のパッキングが完了すると、ステップS210の処理として、作業者は、店舗端末200に表示されるユーザーインターフェース画面を介して、商品をパッキングしたオリコン及びオリコンを収容する箱の数を確定するための、個口数をカウントする要求を、サーバ端末100に送信する。ステップSQ211の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、個口数カウント要求を受信し、制御部130の注文情報処理部134は、受信した個口数カウント要求に応じて、記憶部120の注文データ格納部123に格納された注文データ3000を参照し、個口数カウントリストに関する情報を店舗端末200に送信する。例えば、
図21に示すように、個口数カウントリストとして、上記注文ID「004-001」と関連して、常温保存に対応するオリコンのラベル発行枚数を表示するリストが生成される。
【0053】
続いて、作業者は、
図21に示す、個口数カウント作業用画面を参照しながら、ラベルに印字された識別コードをスキャンするスキャン領域において設定された識別コードの読み取りをガイドする枠内に、オリコンに貼付された識別コード(QRコード)を合わせることで、店舗端末200に内蔵されたカメラ240により識別コードがスキャンされ、ステップS212の処理として、店舗端末200から、スキャンされた識別コードに関連づけられた、パッキング商品(本例では、常温保存される商品、すなわち、当該商品が収容されたオリコン)を識別する情報がサーバ端末100に送信される。
【0054】
続いて、ステップSQ213の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、店舗端末200から、パッキングした商品を識別する情報(すなわち、オリコンを識別する情報)を受信すると、制御部130の注文情報処理部134は、記憶部120の注文データ格納部123の注文データ3000を参照し、受信したパッキングした商品を識別する情報に基づいて、対応する商品の個口数カウントが完了した旨、注文データ3000を更新する(個口数カウントを「1」インクリメントする)。ラベルの枚数分、同様の処理を繰り返すことで、ステップSQ214の処理として、注文情報処理部134は、個口数カウントが完了した旨情報を、店舗端末200に送信する。
図22に示すように、店舗端末200のユーザーインターフェース画面を介して、個口数を確定し、配送車(例えば、4便1号車)向けのパッキングが完了した旨情報を表示させることができる。作業者は、パッキングした商品(オリコンまたはオリコンが収容された箱)を配送業者に引き継ぐことで、配送業者による配送作業に移行する。
【0055】
図23を参照しながら、第三実施形態のシステム1が実行する、注文された商品の配送作業を支援する方法の流れについて説明する。
図23は、本発明の第三実施形態に係る、注文された商品の配送作業の支援方法の一例を示すフローチャートである。ここで、第三実施形態においては、配送事業者による作業に係るものであるため、店舗端末200を配送事業者端末に置き換えて説明するものとする。なお、商品の配送を配達事業者でなく店舗自身が行う場合は、「配送事業者」を「配送担当者」に置き換えて、「配送事業者端末」を「店舗端末」に置き換えて解釈するものとする。
【0056】
まず、配送事業者の作業者は、
図10に示す、メニュー画面において、配送作業用メニュー(「お客様への商品の配達」)を選択することで、配送作業を開始する。ステップS301の処理として、作業者は、例えば、
図24に示す、配送事業者端末に表示されるユーザーインターフェース画面を介して、配送作業のタスク一覧から、積み込み作業を選択することで、積み込みリストを表示する要求を、サーバ端末100に送信する。そして、ステップSQ302の処理として、制御部130の注文情報処理部134は、受信した積み込みリストの表示要求に応じて、記憶部120の注文データ格納部123に格納された注文データ3000及び/または個口数データを参照し、ステップS303の処理として、積み込みリストに関する情報を配送事業者端末に送信する。例えば、積み込みリストとして、上記注文ID「004-001」と関連してパッキングした商品(オリコン)について、常温、冷蔵、冷凍による保存方法に対応するオリコンの積み込みリストが生成される。
図25に示すように、配送事業者端末のユーザーインターフェース画面を介して、積み込み作業用画面2500が表示され、積み込み作業用画面2500は、積み込みが必要なオリコンをリストするオリコン表示領域2501と、積み込みするオリコンを識別する情報に関連づけられる識別コード(例えば、QRコード)をスキャンするためのスキャン領域2502とで構成される。これにより、作業者は、積み込みを必要とするオリコンに関する情報を参照しながら、そのオリコンの識別コードをスキャンする作業を行うことができ、簡易な方法で迅速かつミスの少ない作業を行うことができる。
【0057】
続いて、作業者は、オリコンの積み込み作業を行い、上記積み込み作業用画面を参照しながら、オリコン表示領域2501にリストされた未積み込みオリコンについて、スキャン領域2502において設定されたオリコンの識別コードの読み取りをガイドする枠内に、オリコンに貼付されたラベルに印字された識別コードを合わせることで、配送事業者端末に内蔵されたカメラ240により識別コードがスキャンされ、ステップS304の処理として、配送事業者端末から、スキャンされた識別コードに関連づけられた、オリコンを識別する情報が、サーバ端末100に送信される。
【0058】
続いて、ステップSQ305の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、配送事業者端末から、オリコンを識別する情報を受信すると、制御部130の注文情報処理部134は、記憶部120の注文データ格納部123の注文データ3000及び/または個口数データの積み込みステータス情報を参照し、受信したオリコンに関する情報に基づいて、対応するオリコンの積み込みが完了した旨、注文データ3000及び/または個口数データの積み込みステータス情報を更新する。各オリコンについて同様の処理を繰り返し、ステップSQ306の処理として、注文情報処理部134は、積み込みが完了した旨情報を、配送事業者端末に送信する。ここで、
図26に示すように、配送事業者のユーザーインターフェース画面を介して、オリコンの積み込みが完了された旨情報が表示させることができる。また、サーバ端末100は、積み込みが完了された旨の情報を、プッシュ通知により注文者端末に送信することもできる。
【0059】
続いて、配送事業者の作業者は、積み込んだオリコンを配送車により配送先まで配送する。ステップS307の処理として、配送先において、作業者は、例えば、
図26に示す、配送事業者端末に表示されるユーザーインターフェース画面を介して、配送作業のタスク一覧から、配達作業を選択し、
図27に示す配達情報の詳細画面から、「積み下ろし開始」を選択することで、積み下ろしリストを表示する要求を、サーバ端末100に送信する。そして、ステップSQ308の処理として、制御部130の注文情報処理部134は、受信した積み下ろしリストの表示要求に応じて、記憶部120の注文データ格納部123に格納された注文データ3000及び/または個口数データを参照し、ステップS309の処理として、積み下ろしリストに関する情報を配送事業者端末に送信する。例えば、積み下ろしリストとして、上記注文ID「004-001」と関連して積み込んだ商品(オリコン)について、常温、冷蔵、冷凍による保存方法に対応するオリコンの積み下ろしリストが生成される。
図28に示すように、配送事業者端末のユーザーインターフェース画面を介して、積み下ろし作業用画面2800が表示され、積み下ろし作業用画面2800は、積み下ろしが必要なオリコンをリストするオリコン表示領域2801と、積み下ろしするオリコンを識別する情報に関連づけられる識別コード(例えば、QRコード)をスキャンするためのスキャン領域2802とで構成される。これにより、作業者は、積み下ろしを必要とするオリコンに関する情報を参照しながら、そのオリコンの識別コードをスキャンする作業を行うことができ、簡易な方法で迅速かつミスの少ない作業を行うことができる。
【0060】
続いて、作業者は、オリコンの積み下ろし作業を行い、上記積み下ろし作業用画面を参照しながら、オリコン表示領域2801にリストされた未積み下ろしオリコンについて、スキャン領域2802において設定されたオリコンの識別コードの読み取りをガイドする枠内に、オリコンに貼付されたラベルに印字された識別コードを合わせることで、配送事業者端末に内蔵されたカメラ240により識別コードがスキャンされ、ステップS310の処理として、配送事業者端末から、スキャンされた識別コードに関連づけられた、オリコンを識別する情報が、サーバ端末100に送信される。
【0061】
続いて、ステップSQ311の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、配送事業者端末から、オリコンを識別する情報を受信すると、制御部130の注文情報処理部134は、記憶部120の注文データ格納部123の注文データ3000及び/または個口数データの積み下ろしステータス情報を参照し、受信したオリコンに関する情報に基づいて、対応するオリコンの積み下ろしが完了した旨、注文データ3000及び/または個口数データの積み下ろしステータス情報を更新する。各オリコンについて同様の処理を繰り返し、ステップSQ312の処理として、注文情報処理部134は、積み下ろしが完了した旨情報を、配送事業者端末に送信する。ここで、
図29に示すように、配送事業者端末のユーザーインターフェース画面を介して、オリコンの積み下ろしが完了された旨情報が表示させることができる。その後、配送事業者がオリコンを注文者に受け渡しを行うことで、作業者は、配送事業者端末のユーザーインターフェース画面を介して配送が完了した旨ボタンを押下し、配達が完了した旨情報がサーバ端末100に送信される。また、サーバ端末100は、配達が完了された旨の情報を、プッシュ通知により注文者端末に送信することもできる。このように、商品の配達のステータス情報は更新がある度、プッシュ通知により注文者端末に送信することもできる。
【0062】
以上、第一実施形態乃至第三実施形態に記載されるピッキング、パッキング及び配送作業の各工程において、ピッキング、パッキング、積み込みまたは積み下ろしが必要な商品またはオリコンのリストを作業者端末に提供し、作業者は、リストが表示された画面において、商品またはオリコンに付された識別コードをスキャンすることができるように、各工程で共通的な作業方法及びユーザーインターフェースを提供することで、いずれの作業工程において、いずれの作業者においても、簡易的で、直感的な作業を可能とすることができ、ミスの少ない作業支援を実現することができる。
【0063】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0064】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 店舗端末、NW1 ネットワーク