(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137552
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】助成金・補助金を申請するための端末システム、サーバ装置及び助成券・補助券発券システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240930BHJP
G06Q 50/26 20240101ALI20240930BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049111
(22)【出願日】2023-03-25
(71)【出願人】
【識別番号】523110651
【氏名又は名称】一般社団法人地域雇用開発センター
(74)【代理人】
【識別番号】100115716
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 隆雄
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 有紀
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L049CC35
5L050CC07
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】助成金、補助金、発券希望の有無、工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算して、簡単に申請する。
【解決手段】助成金・補助金を自動申請するための端末装置10は、助成金・補助金に関する情報を入力し、工事内容を入力するための入力部11と、助成金・補助金に関する情報及び工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算し、計算された助成金・補助金の金額を用いて、申請書類を自動的に作成するする制御部13と、自動的に作成された申請書類を申請先のサーバ装置へ送信することで、助成金・補助金・発券を自動的に申請する通信部12と、を備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
助成金・補助金に関する情報を入力する手段と、
工事内容を入力する手段と、
助成金・補助金に関する情報及び工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算する手段と、
計算された助成金・補助金の金額を用いて、申請書類を自動的に作成する手段と、
自動的に作成された申請書類を申請先のサーバ装置へ送信することで、助成金・補助金・発券を自動的に申請する手段と、
を備えた助成金・補助金を申請するための端末システム。
【請求項2】
端末装置から送信される助成金・補助金・発券の申請書類を受信する受信部と、
前受信部で受信された申請書類を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された申請書類が適切である場合に、助成金・補助金・発券を付与するための情報を、申請人の端末装置へ送信する送信部と、
を備えたサーバ装置。
【請求項3】
助成金・補助金を申請するための申請書類を送信する請求項1に記載の複数の端末装置と、
前記端末装置からの情報を受信し、助成金・補助金を付与するための情報を前記端末装置へ送信する請求項1に記載のサーバ装置と、
を備えた助成券・補助券発券システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、助成金・補助金を申請するための端末システム、サーバ装置及び助成券・補助券発券システムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人が、助成金・補助金を受給するには、自身で各機関に出向き、申請して、金融機関で現金を引き出すのが一般的である。こjiのような手間を省くために、従来、補助金申請に伴うミスを低減し、関係者の負担を軽減することができる技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された技術によると、同文献の
図1に示すように、申請装置15は、承認装置27によってデータベース25にアップロードされた承認側情報を用いて申請処理を行う。これにより、常に最新の正しい承認側情報に基づいて申請が行われるので、申請情報のエラーが低減される。
【0004】
一方、承認装置27は、申請装置15によってデータベース25にアップロードされた第1の申請側情報を用いて承認処理を行い、常に最新の正しい申請側情報に基づいて申請情報のエラーチェックを行う。これにより、承認側の誤判定が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の技術は、助成金、補助金、発券希望の有無、工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算することができない。このため、助成金・補助金の申請者は、特許文献1の技術を用いても、申請のための手間がかかってしまう問題がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、助成金、補助金、発券希望の有無、工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算することができる発明を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る助成金・補助金を申請するための端末装置は、助成金・補助金に関する情報を入力する手段と、工事内容を入力する手段と、助成金・補助金に関する情報及び工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算する手段と、計算された助成金・補助金の金額を用いて、申請書類を自動的に作成する手段と、自動的に作成された申請書類を申請先のサーバ装置へ送信することで、助成金・補助金・発券を自動的に申請する手段と、を備えている。
【0009】
本発明に係るサーバ装置は、端末装置から送信される助成金・補助金・発券の申請書類を受信する受信部と、前記受信部で受信された申請書類を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された申請書類が適切である場合に、助成金・補助金・発券を付与するための情報を、申請人の端末装置へ送信する送信部と、を備えている。
【0010】
本発明に係る助成金・補助金発券システムは、助成金・補助金・発券を申請するための申請書類を送信する上述した複数の端末装置と、前記端末装置からの情報を受信し、助成金・補助金・発券を付与するための情報を前記端末装置へ送信する上述したサーバ装置と、を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、助成金、補助金、発券希望の有無、工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算して、簡単に申請することができる。申請者は、役所等の政府・地方自治体・民間団体等の機関に出向く手間を省くことができる。
【0012】
申請者は、申請書類を手書きしたり、助成金・補助金に関する金額を計算したり、捺印したりする手間を省くことができる。サーバから発券されるので、申請者は現金支給の場合に比べて金融機関に行く手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、助成券・補助券発券システム1の構成を示す図である。
【0016】
助成券・補助券発券システム1は、個人(助成金・補助金の申請者)が所有する複数の端末装置10と、申請書を受け付けるサーバ装置20と、複数の端末装置10とサーバ装置20とを相互に接続するインターネット等の通信回線30と、を備えている。
【0017】
端末装置10は、例えば、個人が所有するスマートフォンである。端末装置10は、個人(申請人)や助成金・補助金に関する情報を入力画面から入力するための入力部11と、サーバ装置20との間で情報通信するための通信部12と、当該端末装置10の制御系を司る制御部13と、入力画面又は助成金・補助金に関する情報を表示する表示部14と、を備えている。
【0018】
そして、入力部11は、申請者の入力操作によって、助成金・補助金に関する情報を入力し、工事内容を入力する。制御部13は、助成金・補助金に関する情報及び工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的に計算し、計算された助成金・補助金の金額を用いて、申請書類を自動的に作成するする。通信部12は、自動的に作成された申請書類を申請先のサーバ装置へ送信することで、助成金・補助金を自動的に申請する。
【0019】
図2は、入力画面の一例を示す図である。入力画面には、[申請者情報]、[申請種類]、[工事内容]、[工事金額]、申請金額の[計算結果]に関する情報、及び申請実行ボタンが表示される。
【0020】
[申請者情報]には、氏名、住所、メールアドレス、電話番号(TEL)を入力するための入力ボックスがある。
【0021】
メールアドレスは、助成金・補助金の申請結果に関する情報を電子メールで受け取る場合の送信先アドレスである。住所や電話番号は、申請結果に関する情報を申請者が電子メールで受信できない場合に、使用される。
【0022】
[申請種類]には、助成金、補助金、発券希望について、それぞれチェックボックスがある。申請の際には、助成金、補助金のいずれか一方のチェックボックスのみにチェックが可能である。すなわち、助成金、補助金の両方のチェックボックスに、チェックを入れることはできない。
【0023】
なお、申請者は、助成金・補助金について発券を希望する場合は、発券希望のチェックボックスにチェックを入れ、その発券を希望しない場合は、そのチェックボックスにチェックを入れる必要はない。
【0024】
[工事内容]には、解体工事、改修工事、外壁塗装工事、耐久工事、リフォーム工事、太陽光パネル工事、電力関係工事、店舗・事務所工事について、それぞれチェックボックスがある。申請者は、該当する工事に関して、少なくとも1つのチェックボックスをチェックする。
【0025】
[工事金額]の入力ボックスについては、申請者は、実際の[工事金額]を入力する。
【0026】
[計算結果]には、助成金・補助金の計算した結果を示すボックスがある。ここでは、申請者が、上述した[申請者情報]、[申請種類]、[工事内容]、[工事金額]に関する情報をすべて入力すると、助成金・補助金の金額が自動的に計算される。そして、自動的に計算された金額が、助成金・補助金のボックスに表示される。この結果、申請書類が完成する。
【0027】
申請実行ボタンは、完成した申請書類をサーバ装置20へ送信するためのボタンである。申請者は、上述した[申請者情報]、[申請種類]、[工事内容]、[工事金額]に関する情報をすべて入力し、さらに、助成金・補助金のボックスに表示された金額を確認して、申請書に問題がなければ、申請実行ボタンをタップする。
【0028】
申請実行ボタンがタップされると、
図1に示す通信部12は、上述した操作によって作成された申請書類をサーバ装置20へ送信する。このとき同時に、自動的にインターネット広告やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等に、助成金・補助金の利用者を募集するための広告が出稿される。
【0029】
サーバ装置20は、役所等の政府・地方自治体・民間団体等の機関に設けられている。サーバ装置20は、各端末装置10との間で情報通信するための通信部21と、各端末装置10から送信された情報を記憶する情報記憶部22と、情報記憶部22に記憶された情報を用いて申請書類に関する情報処理を行う情報処理部23と、を備えている。
【0030】
情報処理部23は、情報記憶部22に記憶された申請書類が適切であるか否かをチェックする。このチェック作業は、サーバ装置20のオペレータが行ってもよい。情報処理部23は、申請書類が適切である場合は、助成金・補助金を付与するための情報を端末装置10へ送信する。
【0031】
端末装置10は、サーバ装置20から助成金・補助金を付与するための情報を受信すると、助成金・補助金を受け取るための情報を受信する。助成金・補助金を受け取るための情報とは、助成金・補助金を発券するための情報でもよいし、助成金・補助金を受け取るためのバーコードでもよい。
【0032】
以上のような助成券・補助券発券システム1によれば、端末装置10は、申請者が簡単な操作をするだけで、助成金、補助金、発券希望の有無、工事内容に基づいて、助成金・補助金の金額を自動的することができる。
【0033】
また、端末装置10は、申請者が簡単な操作をするだけで、申請書類に必要事項を書き込んだり捺印したりすることなく、自動的に申請書類を作成することができる。
【0034】
さらに、助成券・補助券発券システム1によれば、端末装置10は、申請者が申請実行ボタンをタップするだけで、申請書類をサーバ装置20へ送信することができる。これにより、申請者は、役所等の政府・地方自治体・民間団体等の機関に出向く手間を省くことができる。
【0035】
そして、端末装置10は、サーバ装置20から助成金・補助金を発券するための情報を受信することができる。これにより、申請者は、助成金・補助金に関する現金支給の場合に比べて、金融機関に行く手間を省くことができる。
【0036】
また、助成券・補助券発券システム1によれば、自動的にインターネット広告やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等に、助成金・補助金の利用者を募集するための広告が出稿される。
【符号の説明】
【0037】
1 助成券・補助券発券システム
10 端末装置
11 入力部
12 通信部
13 制御部
14 表示部
20 サーバ装置
21 通信部
22 情報記憶部
23 情報処理部
30 通信回線