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  • 特開-ロータリ除雪車への機器設置方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137556
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】ロータリ除雪車への機器設置方法
(51)【国際特許分類】
   E01H 5/04 20060101AFI20240930BHJP
【FI】
E01H5/04 E
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049115
(22)【出願日】2023-03-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会、令和5年2月16日開催
(71)【出願人】
【識別番号】520105164
【氏名又は名称】山崎 明美
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴志
(57)【要約】
【課題】ロータリ除雪車へ監視・計測機器1を設置してロータリ除雪車前方の監視・計測を行う際に、シュート装置5による死角や影が発生しない、ロータリ除雪車への機器設置方法を提供する。
【解決手段】監視・計測機器1をシュート装置5よりも前方に設置することを特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法とする。監視・計測機器1を前面開口部を有するケース3で覆い、ケース3へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器1への着雪や着汚を防止する着雪防止装置2を設置するとなおよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視・計測機器(1)をシュート装置(5)よりも前方に設置することを特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法。
【請求項2】
監視・計測機器(1)を前面開口部を有するケース(3)で覆い、ケース(3)へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器(1)への着雪や着汚を防止する着雪防止装置(2)を設置することを特徴とする、請求項1に示すロータリ除雪車への機器設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RGBカメラ、赤外線カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR、超音波センサー等の各種監視・計測機器1をロータリ除雪車へ設置するのに好適な、ロータリ除雪車への機器設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ロータリ除雪車では、運転室よりも前方にシュート装置5やオーガ装置6が配置されていることや、シュート装置5やオーガ装置6から発生する雪煙の影響が大きいことから、監視・計測機器1を一般車両のように車両先頭付近に設置することは難しい。ロータリ除雪車へ監視・計測機器1を設置する方法として、非特許文献1にはロータリ除雪車の運転室上部に設置する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献1】北海道大学 リサーチタイムズ,[online],2023年2月21日,[2023年3月24日検索],<URL:https://www.hokudai.ac.jp/researchtimes/2023/02/ai.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ロータリ除雪車へ監視・計測機器1を設置する方法として、非特許文献1にはロータリ除雪車の運転室の上部に設置する方法が開示されているが、ロータリ除雪車では運転室の前方にシュート装置5が配置されているため、運転室の上部に設置された監視・計測機器1からロータリ除雪車前方の監視・計測を行う際には、シュート装置5による死角や影が発生するものとなっている。
【0005】
本発明は、ロータリ除雪車へ監視・計測機器1を設置してロータリ除雪車前方の監視・計測を行う際に、シュート装置5による死角や影が発生しない、ロータリ除雪車への機器設置方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
監視・計測機器1をシュート装置5よりも前方に設置することを特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法とする。監視・計測機器1を前面開口部を有するケース3で覆い、ケース3へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器1への着雪や着汚を防止する着雪防止装置2を設置するとなおよい。
【発明の効果】
【0007】
監視・計測機器1をシュート装置5よりも前方に設置することにより、監視・計測機器1からロータリ除雪車の前方を監視・計測する際に、シュート装置5による死角や影が発生しない。また、着雪防止装置2により、ケース3が内包する監視・計測機器1への着雪や着汚を防止できる。さらに、着雪防止装置2はケース3が内包する監視・計測機器1の前方にカバーガラス等の物体が存在しない構造のため、カバーガラス等への着雪や着汚対策が不要であるとともに、ケース3が内包する監視・計測機器1が必要とする電磁波や音波の受発信を阻害しない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
監視・計測機器1をシュート装置5よりも前方に設置することを特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法とする。監視・計測機器1を前面開口部を有するケース3で覆い、ケース3へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器1への着雪や着汚を防止する着雪防止装置2を設置するとなおよい。
【0010】
図1に、本願請求項1および請求項2に係る実施例を示す。実施例では、オーガ装置6の左右両端に配置されている雪切板7に梁を渡して、梁の中央上部に監視・計測機器1とケース3を取り付けている。ケース3の前面は開口で後面にはダクトホース4が接続しており、ダクトホース4の他端に接続して運転室内に設置する送風機(未図示)により、ケース3へ運転席内の清浄温暖な気流を供給する構造としている。
【0011】
監視・計測機器1やケース3の取付方法としては、オーガ装置6の上部に直接取り付ける方法や、オーガ装置6の上部に支柱や架台を設置してその支柱や架台の上部に取り付ける方法も考えられる。
【0012】
ケース3への気流の供給方法としては、空気圧縮機と高圧ホースを用いた方法も考えられ、この場合、ダクトホース4よりも高圧ホースを細くすることができる。
【0013】
図1に示した実施例は、本願発明の実施例に過ぎず、監視・計測機器1の種類・設置位置・取付方法、着雪防止装置2の構成、ケース3の形状・大きさ・開口の大きさ・取付方法、ダクトホース4の設置位置・取付方法・太さ、等を限定するものではない。
【符号の説明】
【0014】
1 監視・計測機器
2 着雪防止装置
3 ケース
4 ダクトホース
5 シュート装置
6 オーガ装置
7 雪切板
図1
【手続補正書】
【提出日】2023-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視・計測機器(1)を前面開口部を有するケース(3)で覆い、ケース(3)へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器(1)への着雪や着汚を防止する着雪防止装置(2)を設置すること、および、監視・計測機器(1)をシュート装置(5)よりも前方に設置すること、を特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
図1に、本願請求項1に係る実施例を示す。実施例では、オーガ装置6の左右両端に配置されている雪切板7に梁を渡して、梁の中央上部に監視・計測機器1とケース3を取り付けている。ケース3の前面は開口で後面にはダクトホース4が接続しており、ダクトホース4の他端に接続して運転室内に設置する送風機(未図示)により、ケース3へ運転席内の清浄温暖な気流を供給する構造としている。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視・計測機器(1)を前面開口部を有するケース(3)で覆い、ケース(3)に接続して運転室内の清浄温暖な空気の気流を供給するダクトホース(4)によりケース(3)へ気流を供給して前面開口部から気流を吹き出すことで、監視・計測機器(1)への着雪や着汚を防止する着雪防止装置(2)を設置すること、および、監視・計測機器(1)をシュート装置(5)よりも前方に設置すること、を特徴とする、ロータリ除雪車への機器設置方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
図1に、本願請求項1に係る実施例を示す。実施例では、オーガ装置6の左右両端に配置されている雪切板7に梁を渡して、梁の中央上部に監視・計測機器1とケース3を取り付けている。ケース3の前面は開口で後面にはダクトホース4が接続しており、ダクトホース4の他端に接続して運転室内に設置する送風機(未図示)により、ケース3へ運転内の清浄温暖な気流を供給する構造としている。