(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137563
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】防犯カメラ映像開示代行サービス
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023063074
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】523126353
【氏名又は名称】株式会社イッツアイ・クリエイト
(72)【発明者】
【氏名】伍井 康浩
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】防犯カメラの映像は、防犯カメラの設置者が管理しているが、一般の者では管理が煩雑であり、警察の捜査においては、事案発生の都度、防犯カメラの設置者に開示を依頼しなくてはならず非効率的である。
【解決手段】インターネット上に開設したホームページにおいて、防犯カメラの設置者に代わって、防犯カメラの映像を警察官及び第三者へ開示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上に開設したホームページにおいて、防犯カメラの設置者(所有者、占有者及び管理者を含み、防犯カメラの映像を開示する権限を有する者をいう。以下同じ。)に代わって、防犯カメラのリアルタイム映像並びに防犯カメラ及びその周辺機器に保存またはクラウド上に保存されている録画映像(以下、「防犯カメラ映像」という。)を、警察官及び第三者へ開示する方法。
【請求項2】
請求項1に記載のホームページに、防犯カメラ映像へのアクセス情報を登録する方法。
【請求項3】
請求項1に記載の警察官及び第三者へ防犯カメラ映像を開示するサービスを提供していることを、防犯カメラの設置場所またはその付近にシールを掲出することで周知する方法。
【請求項4】
請求項1に記載している警察官に防犯カメラ映像を開示するため、請求項1に記載のホームページにおいて、警察官に防犯カメラ映像の開示を申請させ、その警察官の真偽を確かめる方法。
【請求項5】
請求項1に記載の防犯カメラ映像を請求項1に記載のホームページにて、防犯カメラ映像の閲覧権限を有する警察官及び第三者へ開示する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯カメラ設置者に代わって防犯カメラ映像を開示することで、犯罪捜査や行方不明者の捜索等を円滑に進め、社会平和に貢献するサービスである。
【背景技術】
【0002】
従来、防犯カメラ映像は、警察等から開示の依頼を受け、防犯カメラ設置者から提供されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
防犯カメラ映像は、防犯カメラ設置者が管理し、警察等への開示も防犯カメラ設置者が判断する必要がある。
しかしながら、その管理については、警察から防犯カメラ映像の開示を求められる、近隣から防犯カメラ映像の開示を求められた際、開示可否の判断をする必要がある、また、第三者のプライバシー権に配慮する必要がある等、一般の者では防犯カメラ映像の管理が煩雑となり、防犯カメラ普及の妨げになっている。
また、警察の捜査においても、防犯カメラ設置者に事案発生の都度、1件1件防犯カメラ映像の開示を依頼しなくてはならず、防犯カメラ設置者不在時等は防犯カメラ映像を入手することができず、円滑な捜査の妨げとなっている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、インターネットに接続されているWEBサーバ(1)にホームページを開設し、これを防犯カメラ設置者、防犯カメラ映像開示申請者及び防犯カメラ映像閲覧権限付与の窓口とし、その各情報をインターネットに接続されている防犯カメラ管理サーバ(2)に格納する。
【0005】
防犯カメラ設置者は、防犯カメラ(3)の設置場所またはその付近に「防犯カメラ映像の開示を希望の方はhttps://*****.***/まで」等と記載されたシール(5)を掲出し、ホームページの存在を知らしめる。
【0006】
ホームページにおいては、防犯カメラ設置者は防犯カメラ映像(3ないし4)へのアクセス情報を登録、上記シールを見てホームページに訪れる警察官または一般者の防犯カメラ映像開示希望者は開示申請、運営会社は防犯カメラ開示希望者への閲覧権限を付与する。
【0007】
防犯カメラ映像の閲覧権限を付与された警察官または一般者はホームページから防犯カメラ映像を閲覧する。
【発明の効果】
【0008】
防犯カメラ映像が防犯カメラ設置者の意思に則り、社会的に必要な場面で存分に活用されることで、警察の捜査が円滑に進むこととなり、犯罪であれば連続犯の低下、行方不明者の捜索に当たっては、人命を救うことにも繋がり、人が寿命を全うするための社会的リスクを低減させることとなる。
【0009】
また、防犯カメラ設置者は、防犯カメラ映像の管理が不要となることからプライバシーの侵害に抵触するリスクも低減され、さらに、防犯カメラを設置するだけで社会貢献に繋がることから、防犯カメラの普及に繋がり、一層、警察の捜査に役立つものとなり、犯罪の抑制に強力なものとなる
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図7】防犯カメラ映像を閲覧するためのカメラ一覧画面
【発明を実施するための形態】
【0011】
防犯カメラ映像へのアクセス情報を登録する者を識別するために防犯カメラの設置者は、自身の端末(6)にて
図2のようなユーザー登録画面にてユーザー登録を行い、その後、
図3のような防犯カメラ登録画面にて防犯カメラ映像(3ないし4)へのアクセス情報の登録を行う。
【0012】
防犯カメラの設置者は、防犯カメラの設置場所またはその付近に「社会貢献重視型防犯カメラ設置中」「防犯カメラ映像は警察等の捜査等に提供されます。」「防犯カメラ映像の開示を希望の方はhttps://*****.***/まで」と記載されたシール(3)を掲出する。
【0013】
防犯カメラ映像の開示を希望する警察官は、上記URLにより、自身の端末(7)からホームページにアクセスし、
図4ののような申請画面にてユーザー登録を含む開示申請を行う。
【0014】
警察官の真偽を確かめるため、運営会社から申請された所属警察署等へ電話(8及び9)にて開示申請の内容を伝え申請した警察官の在籍確認を行い、在籍が確認された場合、運営会社は端末(10)からホームページにアクセスし、申請者に閲覧権限を付与する。
【0015】
警察以外の一般者から防犯カメラ映像の開示を求める場合は、自身の端末(11)からホームページにアクセスし、
図5のようなの申請画面にてユーザー登録を含む開示申請を行う。
【0016】
開示申請を受けた後、運営会社から個別に連絡を取り、警察が対応するものであれば、警察への依頼を誘導するが、冤罪の立証や事件性の無い行方不明者の捜索等で警察が対応しないケースについて、個別に防犯カメラ映像の利用目的及びその目的の事実確認等を行い、開示することが社会的に妥当と判断した場合は、その依頼者の本人確認書類及び連絡先等を入手した後、閲覧権限を付与する。
【0017】
閲覧権限を付与された警察官または一般者並びに防犯カメラ設置者は、
図7のようなカメラ一覧で抽出されたカメラから閲覧を希望するカメラを選択し閲覧する。