(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137565
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】収納型額縁
(51)【国際特許分類】
A47G 1/06 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
A47G1/06 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023063739
(22)【出願日】2023-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】523127486
【氏名又は名称】住田 隆二
(72)【発明者】
【氏名】住田 隆二
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BB06
3B111BC02
3B111BC03
3B111BC06
(57)【要約】
【課題】複数の額縁による展示スペースの確保が困難な場所や、多数の絵画の保管が困難な場合に、一か所に複数枚をまとめた展示や収納を可能にする。
【解決手段】一つの額縁に一枚の絵画を収納することが一般的だが、額縁に奥行きを持たせることにより一つの額縁にて多数の絵画の収納が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
額縁本体に奥行きを持たせる為背板を2枚使用し、第一背板と第二背板の間にスプリングバネを仕込む。
【請求項2】
透明板と第一背板の間に複数枚の絵画を収納することが出来る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絵画を収納するための額縁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、子供の成長過程に於ける絵画作品を大切に保管したいという想いから生まれました。
【0003】
下記文献に、内部にバネを設置したものがある。
(非特許文献1参照)
(非特許文献2参照)
【先行技術文献】
【0004】
【非特許文献1】特表2007-504930 特願2006-533893(
図1~14)
【0005】
【非特許文献2】特開平11-076019 特願平09-290218(
図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の文献では誰もが簡単に取り扱える仕組みではない。
【0007】
使用する材料は、板バネやトンボバネではコストがかかりすぎ、世の中に普及させることが困難である。
【0008】
物価の高騰に伴い狭小住宅への居住を余儀なくされている日本国に於いて、複数の額縁を飾るスペースを確保することは困難である。また、収納スペースも限られる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、額縁本体に奥行きを持たせ背板を2枚にし、その間にバネを仕込む事により透明板と第一背板との間に(
図1-1の空間)に複数枚の絵画を収納することが出来る。
【0010】
日本国内の小学校で多く使用される画用紙B3サイズで本発明を試作したところ、第二背板に固定したスプリングバネ(線径0.8mm×外径10mm×長さ21mm最大縮長さ6mm)を4つの角にそれぞれ1つずつ設置すると、透明板と第一背板との間に約15mmの空間が生まれ、厚さ0.38mmの画用紙がおよそ62枚収容可能である。
【0011】
額縁本体の、奥行き・額面規格・バネの長さに関しては、用途に応じて変動する。
【0012】
バネの先端部分は、けがを防ぐためにコーティングを施す。
【0013】
素材に関しては、木材・FRP・カーボン・スチール・プラスチック・ABS樹脂・バイオマスプラスチック等多岐にわたる。
【0014】
ADG’sの概念に基き、最終的に使用していく素材はバイオマスプラスチックとする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は広く世の中に普及させるために、万人にとって扱いやすく手に取りやすい価格帯にする目的で、従来の額縁の形状に背板一枚とバネを足したものとする。
【0016】
本発明は描いた絵を状態よく保存でき、またその作品をしまい込むことなく生活空間に常に飾ることが出来る。
その空間には個性豊かな感性が備わり、家族や友達との時間に新しい会話を生む。
【0017】
感染症対策としてオフィスや飲食店等に設置が推奨されたアクリル板が、今後大量のゴミとなる事が考えられる。それらを額縁の透明板として再利用することが可能である。
【0018】
出産祝いや進級祝いなど誰にでも訪れる可能性のある節目に、多くの人の手に渡ることが想定される。また、次世代へも受け継ぐことが可能である。
【0019】
額縁に入れての保管は保存状態も良く、新しい作品を保存するたびに好きな作品と入れ替え飾ることが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の収納型額縁は、
図1-1の部分に多数の絵画を収納することが出来る。
【実施例0022】
【0023】
図2-7バネの線径・外径・長さは規格に応じて変動する。
【0024】
図3-9第二背板を固定するトンボの数は規格に応じて増減する。