(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137592
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】プログラム、製造計画装置、および製造計画方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109145
(22)【出願日】2023-07-03
(62)【分割の表示】P 2023045079の分割
【原出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】517034271
【氏名又は名称】コグニロボ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390036009
【氏名又は名称】株式会社山田メッキ工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】和田 温
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ ハワード アーウィン
(72)【発明者】
【氏名】高井 秀範
(72)【発明者】
【氏名】早川 幸雄
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】従来、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができなかった。
【解決手段】1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部111と、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値に基づいて、2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュール部131と、スケジュール情報を出力するスケジュール出力部141と、再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断部133とを具備し、スケジュール部131は、再スケジュール判断部133が再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、スケジュール処理を行い、スケジュール出力部141は、再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力する製造計画装置1により、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製造のタスクを特定する情報であり、1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部にアクセス可能なコンピュータを、
前記2以上の各タスク情報の前記1以上のタスク属性値に基づいて、前記2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュール部と、
前記スケジュール情報を出力するスケジュール出力部と、
再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断部として機能させるためのプログラムであって、
前記スケジュール部は、
前記再スケジュール判断部が前記再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、前記スケジュール処理を行い、
前記スケジュール出力部は、
前記再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記再スケジュール条件は、製造の開始から一定時間以上または一定時間より多くの時間が経過したこと、または予め決められた情報が受け付けられたことである請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記スケジュール部は、
前記再スケジュール判断部が前記再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、固定条件に合致する1以上のタスク情報のスケジュールは固定して、前記固定条件に合致しない1以上のタスク情報に対して製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるための、請求項1または請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記固定条件は、動的には変化しない静的固定条件である請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記固定条件は、動的に変化する動的固定条件である請求項3記載のプログラム。
【請求項6】
ユーザの入力情報を受け付ける入力受付部と、
タスクの固定を外すか否かを判断するための特別条件に前記入力情報が合致するか否かを判断する特別判断部とを具備し、
前記スケジュール部は、
前記特別判断部が前記特別条件に合致すると判断した場合に、前記固定条件に合致する1以上のタスク情報をも含めて、再度、前記スケジュール処理を行うものとして、前記コンピュータを機能させるための、請求項3記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、
タスク情報に対応する保留指示を受け付ける入力受付部と、
前記保留指示に対応する前記タスク情報が特定するタスクを保留にするための保留処理を行う保留部としてさらに機能させるための、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、
2以上のタスク情報が配置されているスケジュール情報に対して、タスク情報の挿入指示を受け付ける入力受付部と、
前記挿入指示が特定する位置の前の位置のタスク情報を1以上のタスク属性値を取得し、当該1以上のタスク属性値に対応するタスク情報を取得し、前記スケジュール情報に挿入するタスク生成部としてさらに機能させるための、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
製造のタスクを特定する情報であり、1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部と、
前記2以上の各タスク情報の前記1以上のタスク属性値に基づいて、前記2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュール部と、
前記スケジュール情報を出力するスケジュール出力部と、
再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断部とを具備し、
前記スケジュール部は、
前記再スケジュール判断部が前記再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、前記スケジュール処理を行い、
前記スケジュール出力部は、
前記再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力する製造計画装置。
【請求項10】
製造のタスクを特定する情報であり、1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部と、スケジュール部と、スケジュール出力部と、再スケジュール判断部とにより実現される製造計画方法であって、
前記スケジュール部が、前記2以上の各タスク情報の前記1以上のタスク属性値に基づいて、前記2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュールステップと、
前記スケジュール出力部が、前記スケジュール情報を出力するスケジュール出力ステップと、
前記再スケジュール判断部が、再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断ステップと、
前記スケジュール部が、前記再スケジュール判断部が前記再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、前記スケジュール処理を行うステップと、
前記スケジュール出力部が、前記再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力するステップとを具備する製造計画方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造のタスクのスケジューリングを支援する製造計画装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オーダーに間に合うように生産する、かつ優先ラインで生産する、かつ在庫量が少なくなるように生産することを満たすことができる、とする車両部品年次計画立案装置があった(特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、生産計画と段取り計画の因果関係を容易に把握することができる、とする生産計画表示方法があった(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-140307号公報
【特許文献2】特開2021-111092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができなかった。
【0006】
また、従来技術においては、特に、例えば、少ロット多品種の生産の場合でかつ、1日に何度も新規のオーダーが発生する場合、作業の順番が最適な作業順番を決めることが困難であり、段取りの計画を表示することも困難であった。
【0007】
また、例えば、特急と呼ばれる作業順位の最優先しなければいけないタスクが発生し、現場の作業員の判断で、作業途中である部品や材料の製造を取りやめたりすることが発生し得るが、かかる場合、従来技術において、対応することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本第一の発明の製造計画装置は、製造のタスクを特定する情報であり、1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部と、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値に基づいて、2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュール部と、スケジュール情報を出力するスケジュール出力部と、再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断部とを具備し、スケジュール部は、再スケジュール判断部が再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、スケジュール処理を行い、スケジュール出力部は、再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力する製造計画装置である。
【0009】
かかる構成により、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができる。
【0010】
また、本第二の発明の製造計画装置は、第一の発明に対して、再スケジュール条件は、製造の開始から一定時間以上または一定時間より多くの時間が経過したこと、または予め決められた情報が受け付けられたことである製造計画装置である。
【0011】
かかる構成により、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0012】
また、本第三の発明の製造計画装置は、第一または第二の発明に対して、スケジュール部は、再スケジュール判断部が再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、固定条件に合致する1以上のタスク情報のスケジュールは固定して、固定条件に合致しない1以上のタスク情報に対して製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する製造計画装置である。
【0013】
かかる構成により、固定するタスクを判断することにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。なお、固定するタスクを、例えば、現在時刻から所定時間以内に開始する予定のタスクとすることにより-、作業者は適切に製造の段取りができる。
【0014】
また、本第四の発明の製造計画装置は、第三の発明に対して、固定条件は、変化しない静的固定条件である製造計画装置である。
【0015】
かかる構成により、静的固定条件を用いて固定するタスクをより判断することにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0016】
また、本第五の発明の製造計画装置は、第三の発明に対して、固定条件は、動的に変化する動的固定条件である製造計画装置である。
【0017】
かかる構成により、動的固定条件を用いて固定するタスクをより適切に判断することにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0018】
また、本第六の発明の製造計画装置は、第三から第五いずれか1つの発明に対して、ユーザの入力情報を受け付ける入力受付部と、タスクの固定を外すか否かを判断するための特別条件に入力情報が合致するか否かを判断する特別判断部とを具備し、スケジュール部は、特別判断部が特別条件に合致すると判断した場合に、固定条件に合致する1以上のタスク情報をも含めて、再度、スケジュール処理を行う製造計画装置である。
【0019】
かかる構成により、特別条件に合致する場合にタスクを固定しないことにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0020】
また、本第七の発明の製造計画装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、タスク情報に対応する保留指示を受け付ける入力受付部と、保留指示に対応するタスク情報が特定するタスクを保留にするための保留処理を行う保留部とをさらに具備する製造計画装置である。
【0021】
かかる構成により、特定のタスクを後回しにすることにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0022】
また、本第八の発明の製造計画装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、2以上のタスク情報が配置されているスケジュール情報に対して、タスク情報の挿入指示を受け付ける入力受付部と、挿入指示が特定する位置の前の位置のタスク情報を1以上のタスク属性値を取得し、1以上のタスク属性値に対応するタスク情報を取得し、スケジュール情報に挿入するタスク生成部とをさらに具備する製造計画装置である。
【0023】
かかる構成により、新たなタスク情報を容易に挿入できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による製造計画装置によれば、製造のタスクの再度のスケジューリングを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同製造計画装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同製造計画装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同スケジュール処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同タスク順序決定処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同再スケジュール判断処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同特別判断処理の例について説明するフローチャート
【
図9】同自動再スケジュール処理の例について説明するフローチャート
【
図10】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、製造計画装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0027】
(実施の形態1)
本実施の形態において、製造の2以上のタスクが存在する場合であり、タスクの再度のスケジュールを行うための条件である再スケジュール条件に合致した場合に、再スケジューリングを行う製造計画装置について説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、固定条件に合致する1以上のタスクのスケジュールは固定して、再スケジューリングを行う製造計画装置について説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、ユーザからの入力が特別条件に合致する場合に、タスクの固定を外して、再スケジューリングを行う製造計画装置について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、特定のタスクを保留し、後回しにする製造計画装置について説明する。
【0031】
さらに、本実施の形態において、タスク情報の挿入時に、当該タスクの前のタスクの属性値を利用して、タスク情報を生成する製造計画装置について説明する。
【0032】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0033】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、製造計画装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。
【0034】
製造計画装置1は、2以上のタスクのスケジューリングを支援する装置である。タスクとは、製品の製造のタスクである。特に、製造計画装置1は、多品種少量生産の製造に有効なスケジューリング支援装置である。スケジューリング支援装置は、2以上のタスクのスケジューリングを行う装置である、と考えても良い。製造計画装置1は、例えば、サーバである。製造計画装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。製造計画装置1は、スタンドアロンの装置でも良い。製造計画装置1がスタンドアロンの装置である場合、製造計画装置1は、例えば、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、またはパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0035】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、またはパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0036】
なお、本明細書において、製品は、例えば、完成品の部品であるが、完成品でも良く、その種類は問わない。ユーザは、例えば、製造の管理者、製造責任者であるが、製造担当者でも良く、問わない。
【0037】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
【0038】
製造計画装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、タスク管理部111、スケジュール管理部112、再スケジュール条件管理部113、固定条件管理部114、および特別条件管理部115を備える。受付部12は、入力受付部121を備える。処理部13は、スケジュール部131、特別判断部132、再スケジュール判断部133、保留部134、およびタスク生成部135を備える。出力部14は、スケジュール出力部141を備える。
【0039】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0040】
製造計画装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述するタスク情報、後述するスケジュール情報、後述する各種の条件、1または2以上の作業者情報、1または2以上の対象情報である。
【0041】
各種の条件は、例えば、再スケジュール条件、固定条件、特別条件である。なお、再スケジュール条件、固定条件、および特別条件等の条件は、プログラム中に埋め込まれていても良いことは言うまでもない。
【0042】
作業者情報とは、作業者に関する情報である。作業者とは、通常、製造を行う者であるが、製造の管理者や補助者等を含んでも良い。作業者情報は、通常、作業者識別子と1以上の作業者属性値とを有する。作業者識別子とは、作業者を識別する情報である。作業者識別子は、例えば、作業者のID、作業者の氏名、電話番号、メールアドレスである。作業者属性値とは、作業者の属性を特定する情報である。作業者属性値は、例えば、作業者の能力を特定するレベル情報である。レベル情報は、熟練度、作業年数等でも良い。
【0043】
対象情報とは、製造の対象に関する情報である。対象は、通常、製品である。対象情報は、通常、対象識別子と1以上の対象属性値とを有する。対象識別子とは、対象を識別する情報である。対象識別子は、例えば、対象のID、対象の名称である。対象属性値とは、対象の属性を特定する情報である。対象属性値は、例えば、対象の製造の難易度、対象の量、サイズである。
【0044】
タスク管理部111には、2以上のタスク情報が格納される。タスク管理部111には、通常、スケジューリング対象の2以上の各タスクのタスク情報が格納される。タスク情報は、例えば、タスク識別子に対応付いている。なお、タスク管理部111は、外部の装置が具備していても良い。
【0045】
タスク情報とは、タスクを特定する情報である。タスク情報は、1以上のタスク属性値に対応する情報である。1以上のタスク属性値に対応することは、1以上のタスク属性値を有することでも良い。タスク属性値とは、タスクに関する情報である。タスク属性値は、例えば、製造予定数、色、特急か否かを示す情報、治具情報、期限(納期と言っても良い)、時間、開始時刻、終了時刻、タスクを遂行する作業者数、タスクを遂行する1以上の各作業者の作業者識別子である。治具情報とは、タスクの遂行に使用する治具の情報である。治具情報は、例えば、治具識別子、治具種類、ハンガー数、掛け数を有する。治具識別子とは、タスクの遂行に使用する治具の識別子である。治具識別子は、例えば、治具の名称、治具のIDである。治具種類とは、治具の種類を示す情報である。ハンガー数とは、ラインに付随するハンガーの数である。掛け数とは、製造の対象をハンガーに掛ける数である。製造予定数とは、本タスクで予定されている製造数である。色とは、製造対象の色である。期限とは、タスクの完了の期限(納期の期限)である。時間とは、タスクの完了にかかる時間を示す。開始時刻とは、タスクの開始の時刻である。終了時刻とは、タスクの終了の時刻である。タスク識別子とは、タスクを識別する情報である。タスク識別子は、例えば、タスクのID、タスクの名称である。
【0046】
スケジュール管理部112には、スケジュール情報が格納される。スケジュール情報とは、2以上の各タスク情報に対するタスクのスケジュールを特定する情報である。スケジュール情報は、通常、2以上のタスクの遂行の順序を特定する情報である。スケジュール情報は、例えば、タスク識別子と、開始時刻と終了時刻とを有する。スケジュール情報は、2以上の各タスク情報の全部または一部を有しても良い。タスクの遂行は、通常、対象の製造である。
【0047】
再スケジュール条件管理部113には、1または2以上の再スケジュール条件が格納されている。再スケジュール条件とは、再び、後述するスケジュール処理を行うための条件である。スケジュール処理は、2以上のタスクのスケジューリングの処理である。再スケジュール条件は、例えば、時間条件、または情報条件である。時間条件とは、時間に関する条件である。時間条件は、例えば、製造の開始または前回のスケジューリングから一定時間以上の時間が経過したこと、または一定時間より多くの時間が経過したこと、一定時間ごと等である。情報条件とは、受け付けられた情報に関する条件である。情報条件は、例えば、予め決められた情報が受け付けられたことである。予め決められた情報は、例えば、指示書、不良品情報である。なお、指示書とは、製造の指示が記載された情報である。指示書は、ここでは、通常、電子的な情報である。指示書は、例えば、1または2以上の新たなタスク情報である。不良品情報とは、製造において不良が出たことに関する情報である。
【0048】
なお、受け付けられるタスク情報は、タスク管理部111に格納されるタスク情報のすべてのタスク属性値を有しなくても良い。
【0049】
固定条件管理部114には、1または2以上の固定条件が格納されている。固定条件とは、スケジュールを固定するタスクを特定するための条件である。固定条件は、固定しないタスクを特定するための条件でも良い。固定しないタスクを特定するための条件により、固定するタスクが特定されるので、固定しないタスクを特定するための条件は、固定するタスクを特定するための条件であるとも言える。
【0050】
固定条件は、例えば、1または2以上のタスク属性値に基づく条件、1または2以上の作業者属性値に基づく条件、または1または2以上の対象属性値に基づく条件である。固定条件は、例えば、静的固定条件、または動的固定条件である。
【0051】
静的固定条件とは、変化しない静的な固定条件である。静的固定条件は、例えば、現在時刻から所定時間内に開始されるタスクであること、カレントレコードから閾値以内のレコードのタスクであることである。カレントレコードとは、現在、遂行中のタスクのレコードである。なお、現在時刻から所定時間内に開始されるタスクまたはカレントレコードから閾値以内のレコードのタスクを固定する(再スケジューリングの対象にしない)のは、例えば、作業者に段取りの時間の余裕を与えるためである。
【0052】
動的固定条件とは、変化し得る動的な固定条件である。動的固定条件は、例えば、タスク属性値に基づいて変化する条件、作業者属性値に基づいて変化する条件、対象属性値に基づいて変化する条件である。タスク属性値に基づいて変化する条件は、例えば、製造する作業者数に基づいて変化する条件である。作業者属性値に基づいて変化する条件は、例えば、作業者のレベルに基づいて変化する条件である。対象属性値に基づいて変化する条件は、例えば、対象商品の製造の難易度に基づいて変化する条件である。
【0053】
特別条件管理部115には、1または2以上の特別条件が格納されている。特別条件とは、タスクの固定を外すか否かを判断するための条件である。特別条件は、例えば、特急を示すタスク属性値に対応するタスク情報が受け付けられたこと、ユーザからタスクの固定を外す固定除外指示が受け付けられたことである。
【0054】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、後述する入力情報、後述する保留指示、後述する挿入指示、1以上のタスク属性値に対応するタスク情報、固定除外指示、指示書、不良品情報、後述する保留指示、後述する保留解除指示、出力指示である。出力指示とは、スケジュール情報の出力の指示である。
【0055】
ここでは、受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0056】
入力受付部121は、入力情報を受け付ける。入力情報とは、ユーザにより入力された情報である。入力情報は、例えば、特急を示すタスク属性値に対応するタスク情報、指示書、不良品情報である。なお、不良品情報は、入力情報ではなく、外部の装置(例えば、製造装置、品質管理装置)から自動的に受信された情報でも良い。
【0057】
入力受付部121は、保留指示を受け付ける。保留指示とは、タスクを後回しにする指示である。保留指示は、タスク情報に対応付く。保留指示は、例えば、タスク識別子を有する。
【0058】
入力受付部121は、タスク情報の挿入指示を受け付ける。挿入指示は、2以上のタスク情報が配置されているスケジュール情報に対する指示である。挿入指示は、挿入する箇所を特定する情報を有する。挿入する箇所を特定する情報は、例えば、挿入する前のタスク情報のタスク識別子であるが、問わない。
【0059】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、スケジュール部131、特別判断部132、再スケジュール判断部133、保留部134、タスク生成部135が行う処理である。
【0060】
処理部13は、例えば、入力受付部121が受け付けた情報を蓄積する。情報の蓄積先は、通常、格納部11であるが、問わない。
【0061】
スケジュール部131は、スケジューリング対象の2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値に基づいて、スケジュール処理を行い、スケジュール情報を取得する。なお、タスク情報をスケジューリングすることは、タスクをスケジューリングすることである。また、スケジューリング対象の2以上のタスク情報は、通常、タスク管理部111に格納されている。
【0062】
スケジュール処理とは、2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理である。
【0063】
スケジュール部131は、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値を用いて、通常、期限に間に合うようにスケジュール処理を行う。スケジュール部131は、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値を用いて、例えば、使用する治具の切り替えが少ないように、または/および製品の色の変更が少ないように、スケジュール処理を行う。
【0064】
スケジュール部131は、例えば、(1)全タスク情報が有する期限に間に合うようにする、(2)使用する治具の切り替えが少ないようにする、(3)色の変更が少ないようにする、の3つの条件を、(1)から(3)の優先順位の順で満たすようにスケジュール処理を行う。スケジュール部131は、例えば、後述する
図5、
図6のフローチャートの動作に従って、スケジュール処理を行う。
【0065】
ただし、スケジューリング対象の2以上のタスク情報に対して、スケジュール部131が行うスケジューリングのアルゴリズムは問わない。
【0066】
スケジュール部131は、例えば、メタヒューリスティックスという探索型のアルゴリズムを用いて、2以上のタスク情報に対するスケジューリングを行い、スケジュール情報を取得しても良い。また、メタヒューリスティックスの中で、例えば、焼きなまし法(Simulated Annealing)を用いることは好適である。さらに具体的には、スケジュール部131は、例えば、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値(例えば、期限、製造予定、色、特急か否かを示す情報、治具情報)と、格納部11に格納されている各治具識別子に対応する治具数量と各治具に掛けることができる数量等を用いて、メタヒューリスティックスのアルゴリズムにより、スケジュール情報を取得する。なお、ここでのスケジュール情報は、タスク情報の順序を特定する情報であり、例えば、治具に掛ける製品数を有する。なお、メタヒューリスティックスのアルゴリズムは公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0067】
スケジュール部131は、例えば、機械学習のアルゴリズムを用いて、2以上のタスク情報に対するスケジューリングを行い、スケジュール情報を取得しても良い。スケジュール部131または図示しない学習部は、例えば、2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値を説明変数とし、2以上の各タスク情報の順序を特定するスケジュール情報を目的変数とする2以上の教師データに対して機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得し、格納部11に蓄積する。また、スケジュール部131は、例えば、スケジューリング対象の2以上の各タスク情報の1以上のタスク属性値と格納部11の学習モデルとを、機械学習の予測処理を行う予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、スケジュール情報を取得する。
【0068】
なお、学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。機械学習のアルゴリズムは、深層学習が好適であるが、ランダムフォレスト、決定木等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0069】
スケジュール部131は、再スケジュール判断部133が再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、スケジュール処理を行うことは好適である。
【0070】
スケジュール部131は、再スケジュール判断部133が再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、固定条件に合致する1以上のタスク情報のスケジュールは固定して、固定条件に合致しない1以上のタスク情報に対して製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得することはさらに好適である。
【0071】
スケジュール部131は、特別判断部132が特別条件に合致すると判断した場合に、固定条件に合致する1以上のタスク情報をも含めて、再度、スケジュール処理を行うことは好適である。
【0072】
特別判断部132は、入力受付部121が受け付けた入力情報が特別条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。判断結果は、例えば、「固定を外す(例えば「1」)」または「固定を外さない(例えば「0」)」である。
【0073】
再スケジュール判断部133は、再スケジュール条件に合致するか否かを判断し、判断結果を取得する。判断結果は、例えば、「スケジューリングを行う(例えば「1」)」または「スケジューリングを行わない(例えば「0」)」である。
【0074】
再スケジュール判断部133は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、現在時刻が時間条件に合致するか否かを判断する。再スケジュール判断部133は、例えば、入力受付部121が情報を受け付けた場合に、当該情報が情報条件に合致するか否かを判断する。再スケジュール判断部133が上記の判断処理を行うタイミングは問わない。再スケジュール判断部133は、例えば、連続的に(例えば、常時、または定期的に)上記の判断処理を行っても良いし、入力受付部121が情報を受け付けた場合に上記の判断処理を行っても良い。
【0075】
再スケジュール判断部133は、タスクの遂行中に、再スケジュール条件に合致するか否かを判断することは好適である。なお、タスクの遂行中は、通常、製造中である。
【0076】
保留部134は、受付部12が受け付けた保留指示に対応するタスク情報が特定するタスクを保留にするための保留処理を行う。保留処理は、例えば、スケジュール情報から当該タスク情報を外す処理である。保留処理は、例えば、当該タスク情報に保留フラグを付加することである。保留処理は、例えば、当該タスク情報から、保留指示に対応するタスク情報に関する情報(タスク情報でも良い)を削除することである。保留処理は、例えば、当該タスク情報から、保留指示に対応するタスク情報に関する情報を削除し、保留指示に対応するタスク情報を予め決められたバッファに蓄積することである。
【0077】
保留部134は、受付部12が受け付けた保留解除指示に対応するタスク情報に対して、保留を解除するための保留解除処理を行うことは好適である。保留解除処理とは、保留を解除するための処理である。保留解除処理は、例えば、保留解除の対象のタスク情報をバッファから取得し、スケジュール情報に加える処理である。保留解除処理は、例えば、保留解除の対象のタスク情と対になる保留フラグを削除する処理である。保留解除処理は、保留解除の対象のタスク情報が、スケジュール情報に加わるための処理であれば良い。
【0078】
タスク生成部135は、挿入指示が特定する位置の前の位置のタスク情報を1以上のタスク属性値を取得し、1以上のタスク属性値に対応するタスク情報を取得し、スケジュール情報に挿入する。タスク生成部135は、例えば、挿入指示に含まれるタスク識別子(挿入されるタスクの直前の位置のタスクのタスク識別子)と対になる1または2以上のタスク属性値をタスク管理部111から取得し、当該1以上のタスク属性値を用いて、当該1以上のタスク属性値に対応するタスク情報を構成し、スケジュール情報に挿入する。
【0079】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、スケジュール情報、タスク生成部135等が取得したタスク情報である。出力部14は、例えば、スケジュール情報を1または2以上の端末装置2に送信する。
【0080】
ここで、出力とは、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0081】
スケジュール出力部141は、スケジュール情報を出力する。スケジュール出力部141は、再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力することは好適である。
【0082】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、タスク情報、スケジュール情報である。
【0083】
端末受付部22は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、タスク情報、入力情報、保留指示、挿入指示、タスク情報、固定除外指示、指示書、不良品情報、保留指示、保留解除指示、出力指示である。
【0084】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0085】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0086】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0087】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を製造計画装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
【0088】
端末受信部25は、各種の情報を製造計画装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、スケジュール情報、タスク情報である。
【0089】
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、スケジュール情報、タスク情報である。
【0090】
格納部11、タスク管理部111、スケジュール管理部112、再スケジュール条件管理部113、固定条件管理部114、特別条件管理部115、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0091】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0092】
受付部12、および入力受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0093】
処理部13、スケジュール部131、特別判断部132、再スケジュール判断部133、保留部134、タスク生成部135、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0094】
出力部14、およびスケジュール出力部141は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
【0095】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0096】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0097】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0098】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0099】
次に、情報システムAを構成する製造計画装置1の動作例について、
図3、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
(ステップS301)入力受付部121は、遂行予定のタスクのタスク情報を受け付けたか否かを判断する。タスク情報を受け付けた場合はステップS301に行き、タスク情報を受け付けなかった場合はステップS303に行く。なお、ここで受け付けたタスク情報は、スケジューリングされていないタスクの情報である。また、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2からタスク情報を受信する。
【0101】
(ステップS302)処理部13は、ステップS301で受け付けられたタスク情報をタスク管理部111に蓄積する。ステップS301に戻る。なお、蓄積されたタスク情報は、今後のスケジューリング対象のタスク情報である。
【0102】
(ステップS303)入力受付部121は、スケジュール指示を受け付けたか否かを判断する。スケジュール指示を受け付けた場合はステップS304に行き、スケジュール指示を受け付けなかった場合はステップS306に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2からスケジュール指示を受信する。また、入力受付部121は、予め決められた時刻になった場合に、スケジュール指示を受け付けても良い。つまり、例えば、製造が行われる日に、毎日、特定の時刻になった場合に、スケジュール処理が開始されても良い。
【0103】
(ステップS304)スケジュール部131は、タスク管理部111における2以上のタスク情報に対するスケジューリングを行う。かかる処理をスケジュール処理と言う。スケジュール処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
(ステップS305)スケジュール出力部141は、ステップS304で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、ステップS304で取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0105】
(ステップS306)入力受付部121は、出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS307に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS309に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2から出力指示を受信する。
【0106】
(ステップS307)処理部13は、出力指示に対応するスケジュール情報をスケジュール管理部112から取得する。次に、処理部13は、出力するスケジュール情報を構成する。
【0107】
(ステップS308)スケジュール出力部141は、ステップS307で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0108】
(ステップS309)入力受付部121は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS310に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS318に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2から情報を受信する。
【0109】
(ステップS310)処理部13は、ステップS309で受け付けられた情報を格納部11に蓄積する。なお、処理部13は、情報の種類に応じて、情報を蓄積したり、しなかったりしても良い。例えば、情報が指示書またはタスク情報であれば、処理部13は、情報を蓄積することは好適である。
【0110】
(ステップS311)再スケジュール判断部133は、ステップS309で受け付けられた情報を用いて、再スケジュール判断処理を行う。再スケジュール判断処理とは、再スケジュールするか否かを判断する処理である。再スケジュール判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0111】
(ステップS312)スケジュール部131は、ステップS311における判断結果が「再スケジュールを行う(例えば、「1」)」であったか、「再スケジュールを行わない(例えば、「0」)」であったかを判断する。「再スケジュールを行う」場合はステップS313に行き、「再スケジュールを行わない」場合はステップS315に行く。
【0112】
(ステップS313)スケジュール部131は、再度のスケジューリングを行う。かかるスケジュール処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
(ステップS314)スケジュール出力部141は、ステップS307で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0114】
(ステップS315)特別判断部132は、特別判断処理を行う。特別判断処理とは、タスクのスケジュールにおいて、固定されているタスクの固定を外すか否かの判断の処理である。特別判断処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
(ステップS316)スケジュール部131は、ステップS315における判断結果が「固定を外す(例えば、「1」)」であった場合はステップS317に行き、「固定を外さない(例えば、「0」)」であった場合はステップS301に戻る。
【0116】
(ステップS317)スケジュール部131は、固定フラグをOFFにする。ステップS313に行く。
【0117】
(ステップS318)入力受付部121は、保留指示を受け付けたか否かを判断する。保留指示を受け付けた場合はステップS319に行き、保留指示を受け付けなかった場合はステップS322に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2から保留指示を受信する。
【0118】
(ステップS319)保留部134は、保留処理を行う。保留部134は、保留指示に対応するタスク情報をスケジュール情報から削除し、当該タスク情報を予め決められたバッファに蓄積する。
【0119】
(ステップS320)スケジュール部131は、保留されたタスク情報を除いたスケジュール情報を取得する。なお、スケジュール部131は、保留されたタスク情報を除いて、現在のスケジュール情報に対応する2以上のタスク情報を用いて、
図5のスケジュール処理を行っても良い。かかる処理は、再スケジュール処理である。
【0120】
(ステップS321)スケジュール出力部141は、ステップS320で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
ステップS301に戻る。
【0121】
(ステップS322)入力受付部121は、保留解除指示を受け付けたか否かを判断する。保留解除指示を受け付けた場合はステップS323に行き、保留解除指示を受け付けなかった場合はステップS326に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2から保留解除指示を受信する。
【0122】
(ステップS323)保留部134は、保留解除処理を行う。保留部134は、保留されていたタスク情報に対応するタスクをスケジュールに加える処理を行う。保留部134は、例えば、保留されていたタスク情報をスケジュール情報に加える。保留部134は、例えば、保留されていたタスク情報を加えた2以上のタスク情報を用いて、スケジュール部131に、例えば、再度のスケジュール処理を行うことを指示する。
【0123】
(ステップS324)スケジュール部131は、保留が解除された保留中のタスク情報を、スケジュールに組み込んだスケジュール情報を取得する。なお、スケジュール部131は、保留が解除された保留中のタスク情報を含む2以上のタスク情報を用いて、
図5のスケジュール処理を行っても良い。かかる処理は、再スケジュール処理である。
【0124】
(ステップS325)スケジュール出力部141は、ステップS324で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
ステップS301に戻る。
【0125】
(ステップS326)入力受付部121は、タスク情報の挿入指示を受け付けたか否かを判断する。挿入指示を受け付けた場合はステップS327に行き、挿入指示を受け付けなかった場合はステップS335に行く。なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、端末装置2から挿入指示を受信する。
【0126】
(ステップS327)タスク生成部135は、挿入されたタスク情報の直前の位置のタスク情報に対応する1以上のタスク属性値を取得する。
【0127】
(ステップS328)タスク生成部135は、ステップS327で取得した1以上のタスク属性値を用いて、タスク情報を生成する。
【0128】
(ステップS329)タスク生成部135は、カウンタiに1を代入する。
【0129】
(ステップS330)タスク生成部135は、スケジュール情報の中に、挿入されたタスク情報を除くタスク情報の中で、i番目のタスク情報が存在するか否かを判断する。i番目のタスク情報が存在する場合はステップS331に行き、存在しない場合はステップS333に行く。
【0130】
(ステップS331)タスク生成部135は、i番目のタスク情報に対応する1以上の属性値の中で、タスク情報の挿入により、変更すべき1以上の属性値を変更する。なお、変更すべき属性値は、例えば、開始時刻、終了時刻である。
【0131】
(ステップS332)タスク生成部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS330に戻る。
【0132】
(ステップS333)スケジュール部131は、新たなタスク情報が挿入された新たなスケジュール情報を取得する。
【0133】
(ステップS334)スケジュール出力部141は、ステップS324で取得されたスケジュール情報を出力する。ステップS301に戻る。なお、本ステップで、スケジュール出力部141は、例えば、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
ステップS301に戻る。
【0134】
(ステップS335)スケジュール部131は、自動再スケジュール処理を行う。ステップS301に戻る。自動再スケジュール処理は、自動的に再スケジュール処理を行うことである。自動再スケジュール処理の例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
なお、
図4のステップS329からステップS333の処理に代えて、スケジュール部131は、挿入されたタスク情報までのタスク情報を固定し、当該タスク情報より後の2以上のタスク情報に対して、再スケジューリングを行って、出力するスケジュール情報を取得しても良い。
【0136】
また、
図3、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0137】
次に、ステップS304のスケジュール処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0138】
(ステップS501)スケジュール部131は、格納部11の固定フラグがONであるかOFFであるかを判断する。固定フラグがONであればステップS502に行き、OFFであればステップS503に行く。
【0139】
(ステップS502)スケジュール部131は、1以上の固定条件に基づいて、固定しない1以上のタスク情報をタスク管理部111またはスケジュール管理部112から取得する。
【0140】
(ステップS503)スケジュール部131は、スケジューリングの対象のすべてのタスク情報をタスク管理部111またはスケジュール管理部112から取得する。
【0141】
(ステップS504)スケジュール部131は、取得した2以上のタスク情報のタスク順序決定処理を行う。タスク順序決定処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0142】
(ステップS505)スケジュール部131は、ステップS504で取得された順序に基づいた2以上のタスク情報に対応するスケジュール情報を取得する。上位処理にリターンする。
【0143】
次に、ステップS504のタスク順序決定処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
(ステップS601)スケジュール部131は、取得されている2以上のタスク情報に対する、すべてのタスク順序の組み合わせを取得する。なお、取得されているタスク情報が3つである場合、タスク順序の組み合わせの数は6である。また、タスク順序の組み合わせを、適宜、組と言う。
【0145】
(ステップS602)スケジュール部131は、カウンタiに1を代入する。
【0146】
(ステップS603)スケジュール部131は、i番目の組が存在するか否かを判断する。i番目の組が存在する場合はステップS604に行き、存在しない場合はステップS614に行く。
【0147】
(ステップS604)スケジュール部131は、カウンタjに1を代入する。
【0148】
(ステップS605)スケジュール部131は、i番目の組の中に、j番目のタスク情報が存在するか否かを判断する。j番目のタスク情報が存在する場合はステップS606に行き、存在しない場合はステップS612に行く。
【0149】
(ステップS606)スケジュール部131は、カウンタkiに1を代入する。
【0150】
(ステップS607)スケジュール部131は、i番目の組が採用される場合のk番目の必須条件が存在するか否かを判断する。k番目の必須条件が存在する場合はステップS608に行き、存在しない場合はステップS612に行く。必須条件は、例えば、終了時刻が期限に間に合うことである。
【0151】
(ステップS608)スケジュール部131は、j番目のタスク情報がk番目の必須条件を満たすか否かを判断する。k番目の必須条件を満たす場合はステップS609に行き、満たさない場合はステップS610に行く。
【0152】
(ステップS609)スケジュール部131は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS607戻る。
【0153】
(ステップS610)スケジュール部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603戻る。
【0154】
(ステップS611)スケジュール部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS605戻る。
【0155】
(ステップS612)スケジュール部131は、i番目のタスク順序の組み合わせ(組)を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0156】
(ステップS613)スケジュール部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0157】
(ステップS614)スケジュール部131は、カウンタiに1を代入する。
【0158】
(ステップS615)スケジュール部131は、図示しないバッファにi番目の組が存在するか否かを判断する。i番目の組が存在する場合はステップS616に行き、存在しない場合はステップS621に行く。
【0159】
(ステップS616)スケジュール部131は、カウンタjに1を代入する。
【0160】
(ステップS617)スケジュール部131は、スコアを取得するためのj番目の観点が存在するか否かを判断する。j番目の観点が存在する場合はステップS618に行き、j番目の観点が存在しない場合はステップS620に行く。なお、観点は、例えば、製造における治具の切り替え、製造における色の変更等である。
【0161】
(ステップS618)スケジュール部131は、j番目の観点に関するスコアである観点スコアを取得する。なお、観点スコアは、例えば、スケジュールにおける治具の切り替えが少ないほど大きな値となり、スケジュールにおけ色の変更が少ないほど大きな値となる。
【0162】
(ステップS619)スケジュール部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS617に戻る。
【0163】
(ステップS620)スケジュール部131は、1以上の観点スコアを用いて、i番目の組のスコアを取得する。なお、スコアは、観点スコアが大きいほど、大きな値となる。スケジュール部131は、例えば、2以上の観点スコアの和であるスコアを取得する。
【0164】
(ステップS621)スケジュール部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS615戻る。
【0165】
(ステップS622)スケジュール部131は、最良のスコアのタスク順序の組み合わせ(組)を取得する。なお、かかる組は、スケジュール情報を構成する。
【0166】
なお、
図6のフローチャートにおいて、閾値以上のスコアのタスク順序の組み合わせ(組)を検知した場合に、当該組を最終的な組として採用しても良い。
【0167】
また、
図6のフローチャートにおいて、スケジュール部131は、上述したメタヒューリスティックスのアルゴリズムや、機械学習のアルゴリズムを用いて、スケジュール情報を取得しても良い。
【0168】
次に、ステップS311の再スケジュール判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0169】
(ステップS701)再スケジュール判断部133は、カウンタiに1を代入する。
【0170】
(ステップS702)再スケジュール判断部133は、再スケジュール条件管理部113に、i番目の再スケジュール条件が存在するか否かを判断する。i番目の再スケジュール条件が存在する場合はステップS703に行き、存在しない場合はステップS707に行く。
【0171】
(ステップS703)再スケジュール判断部133は、i番目の再スケジュール条件を再スケジュール条件管理部113から取得する。
【0172】
(ステップS704)再スケジュール判断部133は、i番目の再スケジュール条件に合致するか否かを判断する。i番目の再スケジュール条件に合致する場合はステップS705に行き、合致しない場合はステップS706に行く。
【0173】
(ステップS705)再スケジュール判断部133は、変数「判断結果」に「スケジューリングを行う」を代入する。上位処理にリターンする。
【0174】
(ステップS706)再スケジュール判断部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0175】
(ステップS707)再スケジュール判断部133は、変数「判断結果」に「スケジューリングを行わないを代入する。上位処理にリターンする。
【0176】
次に、ステップS315の特別判断処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0177】
(ステップS801)特別判断部132は、カウンタiに1を代入する。
【0178】
(ステップS802)特別判断部132は、特別条件管理部115に、i番目の特別条件が存在するか否かを判断する。i番目の特別条件が存在する場合はステップS703に行き、存在しない場合はステップS707に行く。
【0179】
(ステップS803)特別判断部132は、i番目の特別条件を特別条件管理部115から取得する。
【0180】
(ステップS804)特別判断部132は、ステップS309で受け付けられた情報が、i番目の特別条件に合致するか否かを判断する。i番目の特別条件に合致する場合はステップS705に行き、合致しない場合はステップS706に行く。
【0181】
(ステップS805)特別判断部132は、変数「判断結果」に「固定を外す」を代入する。上位処理にリターンする。
【0182】
(ステップS806)特別判断部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0183】
(ステップS807)特別判断部132は、変数「判断結果」に「固定を外さない」を代入する。上位処理にリターンする。
【0184】
次に、ステップS33の自動再スケジュール処理の例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0185】
(ステップS901)再スケジュール判断部133は、カウンタiに1を代入する。
【0186】
(ステップS902)再スケジュール判断部133は、再スケジュール条件管理部113に、i番目の再スケジュール条件が存在するか否かを判断する。i番目の再スケジュール条件が存在する場合はステップS903に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0187】
(ステップS903)再スケジュール判断部133は、再スケジュール条件管理部113からi番目の再スケジュール条件を取得する。
【0188】
(ステップS904)再スケジュール判断部133は、i番目の再スケジュール条件に合致するか否かを判断する。i番目の再スケジュール条件に合致する場合はステップS313に行き、合致しない場合はステップS905に行く。
【0189】
(ステップS905)スケジュール部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS902に戻る。
【0190】
次に、端末装置2の動作例について、
図10のフローチャートを用いて説明する。
【0191】
(ステップS1001)端末受付部22は、遂行予定のタスク情報を受け付けたか否かを判断する。タスク情報を受け付けた場合はステップS1002に行き、受け付けなかった場合はステップS1003に行く。
【0192】
(ステップS1002)端末処理部23は、端末受付部22が受け付けたタスク情報を送信する構成にする。端末送信部24は、当該タスク情報を製造計画装置1に送信する。
【0193】
(ステップS1003)端末受付部22は、スケジュール指示または出力指示を受け付けたか否かを判断する。スケジュール指示または出力指示を受け付けた場合はステップS1004に行き、受け付けなかった場合はステップS1007に行く。
【0194】
(ステップS1004)端末処理部23は、端末受付部22がステップS1003で受け付けた指示を送信する構成にする。端末送信部24は、当該指示を製造計画装置1に送信する。
【0195】
(ステップS1005)端末受信部25は、スケジュール情報を受信したか否かを判断する。スケジュール情報を受信した場合はステップS1006に行き、受信しなかった場合はステップS1005に戻る。
【0196】
(ステップS1006)端末処理部23は、端末受信部25が受信したスケジュール情報を出力する構成にする。端末出力部26は、当該スケジュール情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0197】
(ステップS1007)端末受付部22は、情報(例えば、指示書、不良品情報)を受け付けたか否かを判断する。タスク情報を受け付けた場合はステップS1008に行き、情報を受け付けなかった場合はステップS1011に行く。
【0198】
(ステップS1008)端末処理部23は、端末受付部22がステップS1007で受け付けた情報を送信する構成にする。端末送信部24は、当該情報を製造計画装置1に送信する。
【0199】
(ステップS1009)端末受信部25は、情報を受信したか否かを判断する。スケジュール情報を受信した場合はステップS1010に行き、受信しなかった場合はステップS1009に戻る。
【0200】
(ステップS1010)端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報(例えば、スケジュール情報)を出力する構成にする。端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0201】
(ステップS1011)端末受付部22は、保留指示を受け付けたか否かを判断する。保留指示を受け付けた場合はステップS1012に行き、受け付けなかった場合はステップS1013に行く。
【0202】
(ステップS1012)端末処理部23は、端末受付部22がステップS1011で受け付けた保留指示を送信する構成にする。端末送信部24は、当該保留指示を製造計画装置1に送信する。
【0203】
(ステップS1013)端末受付部22は、保留解除指示を受け付けたか否かを判断する。保留解除指示を受け付けた場合はステップS1014に行き、受け付けなかった場合はステップS1015に行く。
【0204】
(ステップS1014)端末処理部23は、端末受付部22がステップS1013で受け付けた保留解除指示を送信する構成にする。端末送信部24は、当該保留解除指示を製造計画装置1に送信する。
【0205】
(ステップS1015)端末受付部22は、タスク情報の挿入指示を受け付けたか否かを判断する。挿入指示を受け付けた場合はステップS1016に行き、受け付けなかった場合はステップS1017に行く。
【0206】
(ステップS1016)端末処理部23は、端末受付部22がステップS1015で受け付けた挿入指示を送信する構成にする。端末送信部24は、当該挿入指示を製造計画装置1に送信する。
【0207】
(ステップS1017)端末受信部25は、スケジュール情報を受信したか否かを判断する。スケジュール情報を受信した場合はステップS1006に行き、受信しなかった場合はステップS1001に戻る。
【0208】
なお、
図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0209】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。今、製造計画装置1の格納部11には、本日の作業者のレベル「3」が格納されている、とする。また、格納部11には、例えば、治具識別子(治具の種類)ごとの治具の数量、治具識別子ごとの治具の仕様(例えば、製造対象を掛けることができる数等)が格納されている。
【0210】
また、タスク管理部111には、
図11に示すタスク管理表が格納されている。タスク管理表とは、1または2以上のタスク情報を管理する表である。タスク管理表は、端末装置2から送信され、タスク管理部111に蓄積されたタスク情報の集合である。タスク管理部111のタスク情報は、スケジューリングの対象のタスク情報である。タスク管理表は、タスク識別子とタスク属性値とを有する多数のレコードが格納されている。タスク属性値は、「治具識別子」「ハンガー数」「掛け数」「合計回数」「期限」「難易度」を有する。
【0211】
また、スケジュール管理部112には、
図12に示す構造のスケジュール管理表が格納されている。スケジュール管理表とは、タスクの遂行順序を特定する表である。スケジュール管理表は、「ID」「タスク識別子」「開始時刻」「終了時刻」を有する2以上のレコードを有する。各レコードは、一タスクに対応する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「開始時刻」はタスクを開始する予定時刻、「終了時刻」はタスクを終了する予定時刻である。各レコードは、1以上のタスク属性値を有しても良い。
【0212】
再スケジュール条件管理部113には、例えば、時間条件「2時間ごと」および情報条件「指示書を受け付けたこと」という再スケジュール条件が格納されている。
【0213】
固定条件管理部114には、
図13に示す固定条件管理表が格納されている。固定条件管理表は、[ID]「固定条件情報」を有する2以上のレコードを有する。「固定条件情報」は、「適用条件」「固定条件」を有する。「適用条件」とは、固定条件が適用されるための条件である。「ID=1」の固定条件情報は、作業者レベルが3以下である場合、または固定される予定のタスクの難易度が4以上である場合、現在時刻から2時間以内に開始されるタスクは固定されることを示す。「ID=2」の固定条件情報は、「ID=1」の適用条件に合致しない場合は、現在時刻から1時間以内に開始されるタスクは固定されることを示す。なお、上述した通り、特別条件に合致する場合は、固定条件は適用されない。現在時刻から所定時間以内に始まる予定のタスクを固定することは、作業者に段取りする時間を与えることになり、好適である。
【0214】
特別条件管理部115には、「タスク属性値「特急」を含むタスク情報が受け付けられたこと」「固定除外指示を受け付けたこと」を示す情報が格納されている、とする。「固定除外指示を受け付けたこと」を示す情報は、固定除外指示が受け付けられた場合に、固定されているタスクの固定を外すことを示す。
【0215】
そして、本日(例えば、3月2日とする)の製造開始前に、作業者が、端末装置2に、スケジュール指示を入力した、とする。次に、端末装置2は、スケジュール指示を受け付け、製造計画装置1に送信する。
【0216】
かかる場合に、以下の5つの具体例について説明する。具体例1は、スケジューリングをする処理の例であり、固定されたタスクを明示するスケジュールの例である。具体例2は、製造中に、受け付けられた情報が再スケジュール条件に合致した場合に、再度、スケジューリングする場合である。具体例3は、特別条件に合致した場合に、固定されていたタスクの固定を外して、再スケジューリングする場合である。具体例4は、作業者が保留指示を入力した場合である。具体例5は、作業者が新しいタスクを挿入した場合である。
【0217】
(具体例1)
次に、製造計画装置1の入力受付部121は、スケジュール指示を受信する。次に、スケジュール部131は、タスク管理表(
図11)のタスク属性値を用いて、上述したアルゴリズム(例えば、
図5、
図6の処理)により、スケジュール情報を取得する。
【0218】
次に、スケジュール部131は、取得したスケジュール情報をスケジュール管理表に書き込む。かかるスケジュール情報は、
図12のスケジュール管理表である。
【0219】
次に、スケジュール部131は、
図12のスケジュール管理表と
図11のタスク管理表とを用いて、送信するスケジュール情報を構成する。次に、スケジュール出力部141は、構成されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0220】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。そして、作業者は、かかるスケジュール情報に従って、作業を遂行することとなる。
【0221】
スケジュール情報に従って、現在時刻が「T
11」となり、作業者は製造を開始した、とする。そして、再スケジュール判断部133は、以下のように固定するタスク情報を決定する。つまり、再スケジュール判断部133は、格納部11の本日の作業者のレベル「3」を読み出す。再スケジュール判断部133は、固定条件管理表(
図13)の「ID=1」の適用条件に合致する、と判断し、「ID=1」の固定条件を取得する。次に、再スケジュール判断部133は、現在時刻を取得する。次に、再スケジュール判断部133は、現在時刻から2時間以内に開始されるタスク情報を固定する情報である、と決定する。次に、スケジュール部131は、固定するタスクを明示したスケジュール情報を取得する。次に、スケジュール出力部141は、当該スケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0222】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図14である。
図14において、固定されるタスクと固定されないタスクとの間に境界線1401が引かれている。つまり、1402の範囲のタスクが固定されたタスクである。また、1403の範囲のタスクは、再度のスケジューリングの際に、スケジューリングの対象となるタスクである。なお、固定されるタスクを作業者に認知させる方法は問わない。例えば、固定されるタスクの背景色が、固定されないタスクの背景色と異なっていても良い。ただし、固定されるタスクと固定されないタスクとが視覚的に区別可能であることは好適である。
【0223】
また、端末装置2は、
図14において、現在、遂行中のタスクを、他のタスクと区別可能に出力することは好適である。1404のタスクが、現在、遂行されている。
【0224】
(具体例2)
製造開始後、製造中に、製造計画装置1の入力受付部121は、1または2以上の新しいタスク情報を端末装置2から受信し、処理部13は、当該タスク情報をタスク管理部111に蓄積した、とする。
【0225】
そして、作業の開始から2時間が経過した、とする。再スケジュール判断部133は、再スケジュール条件管理部113から時間条件「2時間ごと」を取得する。次に、スケジュール部131は、最近のスケジューリングの時刻と現在時刻とを取得し、2時間が経過している、と判断する。つまり、再スケジュール判断部133は、再度のスケジューリングを行う、と判断する。
【0226】
次に、スケジュール部131は、以下のように再度のスケジューリングを行う。つまり、スケジュール部131は、格納部11の固定フラグが、デフォルトのONである、と判断する。次に、スケジュール部131は、タスク属性値である開始時間が現在時刻から2時間以内である固定するタスクを除いたタスクのタスク情報を、タスク管理表(
図11)から取得する。次に、スケジュール部131は、取得した2以上のタスク情報のタスク順序決定処理(例えば、
図6のフローチャートの処理)を行い、スケジュール情報を取得する。次に、スケジュール出力部141は、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0227】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。かかる出力のイメージは、
図14である。出力されたスケジュール情報には、固定タスクを明示するライン(1401)が存在する。
【0228】
本具体例において、1または2以上の特定のタスクは固定して、固定されていないタスクの間での再度のスケジューリングが行われた。また、必要なタイミングで再度のタスクのスケジューリングが行われた。その結果、作業者は、頻繁に変化するタスクの状況に合わせた適切なスケジュール情報を得ることができる。
【0229】
(具体例3)
特急のタスクが入ってきたため、作業者は、タスク属性値「特急」を含むタスク情報を端末装置2に入力した、とする。そして、端末装置2は、当該タスク情報を受け付け、製造計画装置1に送信する。
【0230】
製造計画装置1の入力受付部121は、タスク属性値「特急」を含むタスク情報を受信する。次に、処理部13は、当該タスク情報をタスク管理表に蓄積する。次に、特別判断部132は、タスク属性値「特急」を含むタスク情報が特別条件に合致する、と判断する。かかる特別条件は、「タスク属性値「特急」を含むタスク情報が受け付けられたこと」である。
【0231】
次に、スケジュール部131は、固定フラグをOFFにする。そして、スケジュール部131は、受信されたタスク情報を含み、未だ遂行されていない2以上のタスク情報のすべてを取得する。次に、スケジュール部131は、取得した2以上のタスク情報に対して、上述したスケジューリング処理を行い、スケジュール情報を取得する。スケジューリング処理は、例えば、
図5、
図6を用いて説明した処理である。なお、遂行されていない2以上のタスク情報のすべてを用いることは、固定するタスク情報が存在しないことである。
【0232】
次に、スケジュール出力部141は、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0233】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。
【0234】
以上、本具体例において、タスクの固定を解除して、タスクの再度のスケジューリングができた。
【0235】
(具体例4)
今、作業者の端末装置2に、
図14に示すタスクの一覧表が表示されている、とする。
【0236】
そして、作業者は、
図14の1405の行(タスク)に対して「保留指示」を入力した、とする。なお、保留指示の入力方法は問わない。例えば、図示しないが、
図14の1405の行に対してチェックし、「保留」ボタンを指示することにより、保留指示が入力される。なお、かかる保留指示は、1405のタスクのタスク識別子「T008」を含む、とする。
【0237】
次に、端末受付部22は、タスク識別子「T008」を含む保留指示を受け付け、製造計画装置1に送信する。
【0238】
次に、製造計画装置1の入力受付部121は、保留指示を受信する。次に、保留部134は、保留処理を行う。つまり、保留部134は、スケジュール情報からタスク識別子「T008」に対応するタスク情報を外す。また、保留部134は、タスク識別子「T008」に対応するタスク情報を、保留したタスク情報を格納するバッファであり、予め決められたバッファに蓄積する。そして、スケジュール部131は、タスク識別子「T008」に対応するタスク情報を含まない、スケジュール対象の2以上のタスク情報を取得する。次に、スケジュール部131は、取得した2以上のタスク情報に対して、再度のスケジューリング処理を行い、スケジュール情報を取得する。スケジューリング処理は、例えば、
図5、
図6を用いて説明した処理である。なお、ここで、スケジュール部131は、固定するタスクが変更されたスケジュール情報を取得する。次に、スケジュール出力部141は、当該スケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0239】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。かかるスケジュール情報は、
図14のスケジュール情報から1405の行が無いスケジュール情報である。また、そのスケジュール情報の出力において、
図14と比較して、固定するタスクが変更している。
【0240】
本具体例において、例えば、製造中の状況の変化に従って、特定のタスク情報を保留とすることができる。
【0241】
(具体例5)
今、作業者の端末装置2に、
図14に示すタスクの一覧表が表示されている、とする。
【0242】
そして、作業者は、1406の作業を行っている、とする。そして、作業者は、1406の作業を行わなければならない間に、「56」の掛け数のうち、「50」の掛け数のみを実施できた、とする。
【0243】
そして、作業者は、
図14の1406のタスクの下に新たなタスク情報が挿入されるように、タスク情報の挿入指示を入力した、とする。次に、端末装置2の端末受付部22は、タスク情報の挿入指示を受け付ける。かかる挿入指示は、1406のタスク情報のタスク識別子「T006」を含む。次に、端末送信部24は、のタスク識別子「T006」を含む挿入指示を製造計画装置1に送信する。なお、挿入されるタスク情報は、タスク識別子「T006」で識別される直後に挿入されるタスク情報である。
【0244】
次に、製造計画装置1の入力受付部121は、当該挿入指示を受信する。次に、タスク生成部135は、当該挿入指示が有するタスク識別子である「T006」と対になる1以上のタスク属性値をタスク管理表(
図11)から取得する。タスク識別子「T006」は、新たに生成されるタスクの直前のタスクを識別する情報である。
【0245】
次に、タスク生成部135は、取得した1以上のタスク属性値を用いて、新しいタスク情報を生成する。
【0246】
次に、スケジュール部131は、新たに生成されたタスク情報が挿入された新たなスケジュール情報を取得する。次に、スケジュール出力部141は、取得されたスケジュール情報を端末装置2に送信する。
【0247】
次に、端末装置2は、当該スケジュール情報を受信し、出力する。かかるスケジュール情報は、
図14のスケジュール情報に対して、1406の次の行に、1406の行と同じタスク属性値を有する行が追加されたスケジュール情報である。そして、作業者は、必要に応じて、追加された行(タスク情報)のタスク属性値を変更する。なお、ここで、作業者は、追加された行(タスク情報)の掛け数を、作業できなかった掛け数「6」に変更する、とする。
【0248】
本具体例により、製造の状況に応じて、新たなタスク情報が容易に追加できる。
【0249】
以上、本実施の形態によれば、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができる。
【0250】
また、本実施の形態によれば、固定するタスクを設けることにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。さらに具体的には、固定するタスクを設けることにより、例えば、作業者に段取りする時間を余裕を与えつつ、適切にタスクの再スケジューリングが行える。
【0251】
また、本実施の形態によれば、静的固定条件または動的固定条件を用いて固定するタスクを判断することにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0252】
また、本実施の形態によれば、特別条件に合致する場合にタスクを固定しないことにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0253】
また、本実施の形態によれば、特定のタスクを後回しにする(保留する)ことにより、製造のタスクの再スケジューリングをより適切に行うことができる。
【0254】
さらに、本実施の形態によれば、新たなタスク情報を容易に挿入できる。
【0255】
なお、本実施の形態において、製造計画装置1はスタンドアロンの装置でも良い。かかる場合、受付部12、入力受付部121は、通常、情報や指示を作業者等から受け付ける。また、出力部14、スケジュール出力部141は、通常、スケジュール情報等の情報をディスプレイに出力する。
【0256】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報システムAを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、製造のタスクを特定する情報であり、1以上のタスク属性値に対応する情報である2以上のタスク情報が格納されるタスク管理部にアクセス可能なコンピュータを、前記2以上の各タスク情報の前記1以上のタスク属性値に基づいて、前記2以上のタスク情報の製造のスケジュールを特定するスケジュール情報を取得する処理であるスケジュール処理を行うスケジュール部と、前記スケジュール情報を出力するスケジュール出力部と、再スケジュール条件に合致するか否かを判断する再スケジュール判断部として機能させるためのプログラムであって、前記スケジュール部は、前記再スケジュール判断部が前記再スケジュール条件に合致すると判断した場合に、再度、前記スケジュール処理を行い、前記スケジュール出力部は、前記再度のスケジュール処理の結果であるスケジュール情報を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0257】
また、
図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の製造計画装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図16は、システム300のブロック図である。
【0258】
図15において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0259】
図16において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0260】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の製造計画装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0261】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の製造計画装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0262】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0263】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0264】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0265】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0266】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0267】
以上のように、本発明にかかる製造計画装置1は、製造のタスクの再スケジューリングを適切に行うことができるという効果を有し、例えば、製造のタスクのスケジューリングを行うサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0268】
A 情報システム
1 製造計画装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 タスク管理部
112 スケジュール管理部
113 再スケジュール条件管理部
114 固定条件管理部
115 特別条件管理部
121 入力受付部
131 スケジュール部
132 特別判断部
133 再スケジュール判断部
134 保留部
135 タスク生成部
141 スケジュール出力部