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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137595
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】マシンヘッド機構及び扇風機装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/44 20060101AFI20240927BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
F04D29/44 P
F04D25/08 302E
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023116625
(22)【出願日】2023-07-18
(31)【優先権主張番号】202310292718.1
(32)【優先日】2023-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516285032
【氏名又は名称】広東美的環境電器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA ENVIRONMENT APPLIANCES MFG CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.28 East District Hesui Industrial Park,Dongfu Road,Dongfeng Zhongshan,Guangdong 528425,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】楊涛
(72)【発明者】
【氏名】崔世強
(72)【発明者】
【氏名】曾俊鋒
(72)【発明者】
【氏名】郭潤明
(72)【発明者】
【氏名】余日華
(72)【発明者】
【氏名】黄凱
(72)【発明者】
【氏名】叶似錦
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB26
3H130AB45
3H130AC25
3H130BA66A
3H130BA68A
3H130CA02
3H130CA21
3H130CA26
3H130DA02Z
3H130DG02X
3H130EA06A
3H130EA07A
3H130EA08A
3H130EB02A
(57)【要約】      (修正有)
【課題】給気量が制限されることのないマシンヘッド機構及び扇風機装置を提供すること。
【解決手段】マシンヘッド機構は、ハウジングであって、ハウジングの周方向の側壁に主給気口及び排気口が設けられ、ハウジングの軸方向の壁面に副給気口が設けられるハウジングと、遠心ボリュートであって、ハウジング内に設けられ、且つ遠心ボリュート内に遠心ファンが設けられ、遠心ボリュートには排気口に対応する通風管出口及び副給気口に対応する通風管入口が設けられる遠心ボリュートとを含み、主給気口及び副給気口から流入する空気は、通風管入口から遠心ボリュートに流入する。周方向の側壁に位置する主給気口を設けることにより、マシンヘッド機構のある側の副給気口が塞がれた場合、依然として大きな流量の空気の流入を保証できるため、製品の適用可能な位置は拡張している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングであって、前記ハウジングの周方向の側壁に主給気口及び排気口が設けられ、前記ハウジングの軸方向の壁面に副給気口が設けられるハウジングと、
遠心ボリュートであって、前記ハウジング内に設けられ、且つ前記遠心ボリュート内に遠心ファンが設けられ、前記遠心ボリュートには前記排気口に対応する通風管出口及び前記副給気口に対応する通風管入口が設けられる遠心ボリュートとを含み、
前記主給気口及び前記副給気口から流入する空気は、前記通風管入口から前記遠心ボリュートに流入する、
マシンヘッド機構。
【請求項2】
前記ハウジングは、第1支持カバー及び第2支持カバーを含み、前記第1支持カバーと前記第2支持カバーを接続させると、前記排気口及び前記主給気口が形成され、
前記副給気口は前記第1支持カバーの軸方向の壁面及び/又は前記第2支持カバーの軸方向の壁面に設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項3】
前記ハウジングの外側に外嵌される導風カバーをさらに含み、前記導風カバーには、前記主給気口に対応する第1格子部及び/又は前記排気口に対応する第2格子部が設けられる、
請求項2に記載のマシンヘッド機構。
【請求項4】
前記遠心ファンのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に平行でない、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項5】
前記遠心ファンのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に垂直である、
請求項4に記載のマシンヘッド機構。
【請求項6】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記通風管出口と前記遠心ボリュートの舌部との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.5倍未満である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項7】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記インペラーの回転軸と前記通風管出口との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.7~1.3倍である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項8】
前記遠心ボリュートの舌部と前記通風管出口の前記舌部から離れた端を通る平面において、前記通風管出口の前記舌部から離れた端から前記通風管出口の前記舌部に近い端まで、前記平面に対する前記通風管出口の垂直距離は徐々に増加する、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項9】
前記遠心ファンの横断面において、前記通風管出口の輪郭は外向きに突出する形である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項10】
前記主給気口及び/又は前記副給気口に対応して設けられるフィルターメッシュ構造をさらに含む、
請求項2に記載のマシンヘッド機構。
【請求項11】
前記ハウジングの外側に導風カバーが設けられ、前記導風カバーには前記主給気口に対応する第1格子部が設けられ、前記フィルターメッシュ構造は前記第1格子部に対応して導風カバーの外側に設けられる、
請求項10に記載のマシンヘッド機構。
【請求項12】
前記導風カバーの周方向の側壁には前記主給気口に対応して取付け溝が設けられ、
前記取付け溝に取り外し可能に接続される蓋板格子をさらに含み、前記フィルターメッシュ構造は前記蓋板格子と前記取付け溝との間に設けられる、
請求項11に記載のマシンヘッド機構。
【請求項13】
軸方向に沿って前記ハウジングの片側に設けられる外板をさらに含み、前記外板には前記副給気口に対応する外給気口が設けられ、
前記外給気口は、円周アレイとなる複数の第1給気孔を含む、
請求項11に記載のマシンヘッド機構。
【請求項14】
前記外板は、
前記第1支持カバーの前記第2支持カバーから離れた側に設けられる第1側板と、
前記第2支持カバーの前記第1支持カバーから離れた側に設けられる第2側板とを含み、
前記第1側板及び前記第2側板には前記副給気口に対応する前記外給気口が設けられる、
請求項13に記載のマシンヘッド機構。
【請求項15】
前記第1側板は前記導風カバーに係止して接続され、且つ/又は、
前記第2側板は前記導風カバーに係止して接続される、
請求項14に記載のマシンヘッド機構。
【請求項16】
半径方向において、前記第1給気孔の孔径は、内側から外側へと徐々に小さくなる、
請求項13に記載のマシンヘッド機構。
【請求項17】
前記外板上の同じ半径に位置する複数の第1給気孔の孔径は同じである、
請求項13に記載のマシンヘッド機構。
【請求項18】
前記外板は陥没板を含み、前記第1給気孔は前記陥没板に設けられる、
請求項13に記載のマシンヘッド機構。
【請求項19】
前記陥没板は前記遠心ボリュートに向かって陥没し、且つ前記陥没板の外壁面は前記遠心ファンの回転軸を通る断面において曲線の形となる
請求項18に記載のマシンヘッド機構。
【請求項20】
前記遠心ファンの回転軸を通る断面において、鉛直方向に対する前記陥没板の外壁面の夾角は30°以下である、
請求項18に記載のマシンヘッド機構。
【請求項21】
前記副給気口は、円周アレイとなる複数の第2給気孔を含む、
請求項2に記載のマシンヘッド機構。
【請求項22】
前記第2給気孔の孔径は同じである、
請求項21に記載のマシンヘッド機構。
【請求項23】
半径方向において、前記第2給気孔の孔径は内側から外側へと徐々に小さくなる、
請求項21に記載のマシンヘッド機構。
【請求項24】
前記ハウジングの軸方向に沿う両端の軸方向の壁面にはそれぞれ前記副給気口が設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項25】
前記主給気口と前記排気口は前記ハウジングの周方向に沿って間隔をおいて設けられ、且つ前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口に近い端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は30°以上である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項26】
前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口から離れた端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は150°以下である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項27】
前記主給気口の周方向の両端の、前記遠心ファンの回転軸に対する角度は100~130°である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項28】
前記遠心ファンの回転方向に沿って、前記排気口は前記主給気口の前側に位置する、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項29】
前記副給気口の給気面積は前記主給気口の給気面積より小さい、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項30】
前記ハウジングの軸方向の一端に設けられるガイド部品をさらに含み、
前記ガイド部品の前記ハウジングに面する側にはガイド板が設けられ、空気は前記ガイド板及び前記陥没板を通って前記ハウジングに流入し、前記ガイド板と鉛直方向との夾角は60~90°である、
請求項18に記載のマシンヘッド機構。
【請求項31】
前記ガイド板の前記マシンヘッド機構から離れた端の接線と鉛直方向との夾角は40°未満である、
請求項30に記載のマシンヘッド機構。
【請求項32】
フロアスタンドであって、前記フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成されるフロアスタンドと、
前記フロアスタンドに設置される請求項1~31のいずれか一項に記載のマシンヘッド機構とを含む、
扇風機装置。
【請求項33】
駆動機構であって、前記駆動機構の少なくとも一部は前記ガイド部品内に設けられ、前記駆動機構は、前記フロアスタンドに接続される第1支持部品と、前記第1支持部品に設けられる回転モーターであって、前記回転モーターの駆動端が第2支持部品に接続され、前記第2支持部品は前記マシンヘッド機構に接続される回転モーターとを含む駆動機構、及び/又は、
回転機構であって、前記回転機構の少なくとも一部は前記ガイド部品内に設けられる回転機構をさらに含み、
前記回転機構及び前記駆動機構は前記マシンヘッド機構の軸方向に沿う対向する両側に設けられる、
請求項32に記載の扇風機装置。
【請求項34】
さらに、前記回転機構及び/又は前記駆動機構の回転軸は前記マシンヘッド機構の陥没板の中心位置に位置し、前記マシンヘッド機構の第1給気孔は前記回転機構の回転軸周りに設けられる、
請求項33に記載の扇風機装置。
【請求項35】
回転スタンドであって、前記マシンヘッド機構のハウジングの軸方向の両側に設けられる接続部を含み、前記ハウジングは前記接続部によって前記回転スタンドに回転可能に接続される回転スタンドをさらに含み、
前記遠心ファンのコードは前記回転スタンド側の接続部によって外部に引き出される、
請求項32に記載の扇風機装置。
【請求項36】
前記マシンヘッド機構の主給気口は前記回転スタンドの回転軸周りに配置される、
請求項35に記載の扇風機装置。
【請求項37】
前記ハウジング側の接続部に設けられ、前記ハウジングに接続されることにより、前記ハウジングを駆動して前記回転スタンドに対して回転させる回転モーターをさらに含む、
請求項35に記載の扇風機装置。
【請求項38】
前記遠心ファンは、伝動可能に接続される駆動モーター及びインペラーを含み、前記回転モーターと前記駆動モーターは、前記ハウジングの対向する両側に設けられる、
請求項37に記載の扇風機装置。
【請求項39】
2つの前記接続部のうち前記駆動モーターと前記ハウジングの同じ側に位置する1つの前記接続部に設けられる配線孔であって、前記遠心ファンのコードは前記配線孔から外部に引き出される配線孔、及び/又は、
前記回転スタンドに設けられる配線溝をさらに含む、
請求項38に記載の扇風機装置。
【請求項40】
前記配線溝に設けられ、コードを制限するために用いられる制限チャックをさらに含む、
請求項39に記載の扇風機装置。
【請求項41】
前記ハウジングの周方向の側壁において、前記インペラーの回転軸に対する前記配線孔又は前記配線溝の距離は200mm未満である、
請求項39に記載の扇風機装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2023年3月23日に中国特許庁に提出された、出願番号が202310292718.1であり、発明の名称が「マシンヘッド機構及び扇風機装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、扇風機の技術分野に関し、具体的には、マシンヘッド機構及び扇風機装置に関する。
【背景技術】
【0003】
今のところ、関連技術では、循環扇の設置位置として空間の内部に設置するのが一般的であるが、一部の使用場面で、循環扇を壁又は片隅の近くに設置する必要がある場合、給気量が制限されるため、正常に送風できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の目的は、少なくとも従来技術又は関連技術における技術的課題の1つを解決することである。
【0005】
これに鑑みて、本願の第1態様の実施例はマシンヘッド機構を提供する。
【0006】
本願の第2態様の実施例は扇風機装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本願の第1態様の実施例は、ハウジングであって、ハウジングの周方向の側壁に主給気口及び排気口が設けられ、ハウジングの軸方向の壁面に副給気口が設けられるハウジングと、遠心ボリュートであって、ハウジング内に設けられ、且つ遠心ボリュート内に遠心ファンが設けられ、遠心ボリュートには排気口に対応する通風管出口及び副給気口に対応する通風管入口が設けられる遠心ボリュートとを含み、主給気口及び副給気口から流入する空気は、通風管入口から遠心ボリュートに流入するマシンヘッド機構を提供する。
【0008】
本願にて提供されるマシンヘッド機構は、主にハウジングと、遠心扇風機アセンブリとを含み、遠心扇風機アセンブリは遠心ボリュート及び遠心ファンに分けられ、遠心ボリュートをハウジング内に設けることにより、ハウジング上の排気口及び主給気口で空気の給排気の循環を実現でき、本実施形態のマシンヘッド機構では遠心ファンが採用され、外部に露出するファンブレードはないため、動作中の使用上の安全性は大幅に向上する。強調すべきこととして、一般的な遠心ファンの給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュートの外側のハウジングに同じ位置の給排気口を開設し、即ち排気口及び主給気口はいずれもハウジングの周方向の側壁に設けられ、製造時は、ハウジングの周方向の側壁を加工するだけで、排気口及び主給気口を備えるハウジングを製造できる。付け加えるべきこととして、主給気口と副給気口はそれぞれハウジングの周方向及び軸方向の壁面に設けられ、ボリュートの内部ではモーターが取り付けられるため気流がある程度妨げられ、両側の給気は非常に不均一になり、又はマシンヘッド機構を壁又は片隅の近くに設置する場合、副給気口は壁によって遮られて、副給気口の給気面積が充分に利用できないため、風量が減少し、排気効果に影響があるが、本願はハウジングの周方向に位置する主給気口を利用して、所定の給気量を満たすことができ、給気はより均一になり、且つ製品の位置は環境の影響を受けないため、使用場面は大幅に拡張している。
【0009】
なお、ハウジング上の排気口及び主給気口はいずれも遠心ボリュートと連通し、これによって遠心ファンは主給気口から空気を吸い込み、排気口から外部に排出しやすい。
【0010】
付け加えるべきこととして、遠心ボリュート内に通風管が形成され、通風管出口はハウジング上の排気口に対応し、通風管入口はハウジング上の副給気口に対応し、遠心ファンが回転する場合、空気は主給気口及び副給気口からハウジングに流入した後、通風管入口から遠心ボリュートに流入し、さらに通風管出口及び排気口から外部に排気される。通風管入口から遠心ボリュートに流入する空気の一部は主給気口から流入し、もう一部は副給気口から流入するということが理解できる。
【0011】
前記技術的手段では、ハウジングは、第1支持カバーと、第2支持カバーとを含み、第1支持カバーと第2支持カバーを接続させると排気口及び主給気口が形成され、副給気口は第1支持カバーの軸方向の壁面及び/又は第2支持カバーの軸方向の壁面に設けられる。
【0012】
当該技術的手段では、ハウジングは、分離している第1支持カバー及び第2支持カバーを含み、第1支持カバーと第2支持カバーを接続させるとハウジングが構成され、即ち、排気口及び主給気口が形成される。
【0013】
一実施例では、第1支持カバーと第2支持カバーには、それぞれ、排気口及び主給気口の一部の輪郭構造がある。
【0014】
別の実施例では、排気口及び主給気口は同時に第1支持カバーに設けられてもよいし、又は同時に第2支持カバーに設けられてもよい。
【0015】
別の実施例では、排気口及び主給気口のうちの一方は第1支持カバーに設けられ、他方は第2支持カバーに設けられる。
【0016】
前記技術的手段では、ハウジングの外側に外嵌される導風カバーをさらに含み、導風カバーには、主給気口に対応する第1格子部及び/又は排気口に対応する第2格子部が設けられる。
【0017】
当該技術的手段では、ハウジングの外側に導風カバーを設け、導風カバーは具体的には第1格子部及び/又は第2格子部を含み、これによって空気が第1格子部又は第2格子部を通過する時にかき乱され、排気の均一性は向上する。
【0018】
前記技術的手段では、遠心ファンのブレードの延在方向は第2格子部の格子の延在方向に平行ではない。
【0019】
当該技術的手段では、第2格子部の格子の延在方向がブレードの延在方向に平行でないよう制限することにより、通風管出口から流出する風が第2格子部によってかき乱され、排気の均一性は向上する。ブレードの延在方向が第2格子部の格子の延在方向に平行であれば、排気の気流方向が阻まれ、風量の損失が生じるということが理解できる。
【0020】
さらに、排気口から観察すると、ブレードは横方向に沿って延在し、格子の延在方向は鉛直であってもよいし、傾斜であってもよいが、横方向と一定の夾角を有しさえすればよい。
【0021】
前記技術的手段では、遠心ファンのブレードの延在方向は第2格子部の格子の延在方向に垂直である。
【0022】
当該技術的手段では、ブレードの延在方向と格子の延在方向との相対的位置関係は垂直であるようさらに限定することにより、排気気流を阻む影響を最大限に軽減して、排気の風量を保証することができる。
【0023】
前記技術的手段では、遠心ファンのインペラーの横断面では、通風管出口と遠心ボリュートの舌部との鉛直方向に垂直な距離はインペラーの直径の0.5倍未満である。
【0024】
当該技術的手段では、ボリュートに対する通風管出口の距離を限定することにより、空気はより短い通風管を利用してより高い風速を保持することができ、これによってより長い送風距離を実現でき、製品が置かれた環境の内部の空気循環を向上させることができる。具体的には、インペラーの横断面では、通風管出口の位置と遠心ボリュート上の舌部部分との横方向における距離はインペラーの直径の0.5倍未満を満たすべきであり、即ち、鉛直方向に垂直な方向において、通風管出口と舌部との距離<0.5×インペラーの直径である。
【0025】
舌部の位置とは、風車とボリュートとの間の最小隙間の場所であるということが理解できる。
【0026】
前記技術的手段では、遠心ファンのインペラーの横断面では、インペラーの回転軸と通風管出口との鉛直方向に垂直な距離はインペラーの直径の0.7~1.3倍である。
【0027】
当該技術的手段では、インペラーとボリュートの排気口との間のサイズを限定することにより、通風管出口の横方向におけるインペラーの回転軸との距離はインペラーの直径の0.7~1.3倍であるように限定することにより、通風管出口における風速の減衰は少なく、外部への風速は大きくなり、循環の効果を向上させることができる。
【0028】
前記技術的手段では、遠心ボリュートの舌部と通風管出口の舌部から離れた端を通る平面において、通風管出口の舌部から離れた端から通風管出口の前記舌部に近い端まで、平面に対する通風管出口の垂直距離は徐々に増加する。
【0029】
当該技術的手段では、通風管出口の形状を限定することにより、参照平面は遠心ボリュートの舌部と通風管出口の舌部から離れた端を通る平面であると決定し、平面に対する通風管出口の距離を限定し、具体的には、通風管出口の舌部から離れた端から通風管出口の舌部に近い端まで、平面に対する通風管出口の垂直距離は徐々に増加し、これによって排気の均一性を向上させる。従来の形式の排気口は上部排気のものが多いが、格子の位置を調整して、下部通風管の長さを増加させて下部排気量の増加を実現することにより、上下方向における均一な排気の効果を実現するということが理解できる。
【0030】
前記技術的手段では、遠心ファンの横断面において、通風管出口の輪郭は外向きに突出する形である。
【0031】
当該技術的手段では、通風管出口の形状を限定することにより、遠心ファンの横断面における通風管出口の輪郭は外向きに突出する形になり、通風管出口の底部の排気量を増加させることができる。
【0032】
さらに、通風管出口の輪郭の曲率は単調に変化する。
【0033】
一実施例では、通風管出口の輪郭の頂部位置における曲率は底部位置における曲率より小さい。
【0034】
別の実施例では、通風管出口の輪郭の底部位置における曲率は頂部位置における曲率より小さい。
【0035】
前記技術的手段では、主給気口及び/又は副給気口に対応して設けられるフィルターメッシュ構造をさらに含む。
【0036】
当該技術的手段では、主給気口及び副給気口のうちの少なくとも一方においてフィルターメッシュ構造を設けることにより、扇風機の動作中に室内環境の空気の質に対して最適に濾過することができ、吹き出す風はより清潔になり、使用者の使用体験を向上させる。
【0037】
さらに、フィルターメッシュ構造としてHEPAフィルターメッシュを選択することができ、これによって空気中の粒子径の小さい不純物及び一部の有害物質を濾過することができる。
【0038】
前記技術的手段では、ハウジングの外側に導風カバーが設けられ、導風カバーには主給気口に対応する第1格子部が設けられ、フィルターメッシュ構造は第1格子部に対応して導風カバーの外側に設けられる。
【0039】
当該技術的手段では、ハウジングの外側に導風カバーを設け、導風カバー上の第1格子部は主給気口に対応して設けられ、これによって空気は第1格子部を通過する時にまずかき乱され、遠心ボリュートに入る空気はより均一である。
【0040】
本実施形態では、フィルターメッシュ構造は導風カバーの外側に設けられ、これによって取り替える時には、より操作しやすい。フィルターメッシュ構造は消耗品の類の構造であり、製品が一定の期間動作した後、フィルターメッシュ構造には濾過されたほこりが多く蓄積するため、取り替える必要があり、本実施形態では、フィルターメッシュ構造を導風カバーの外側に設け、且つ主給気口に対応して設けることにより、使用者はより取り替えやすいということが理解できる。
【0041】
前記技術的手段では、導風カバーの周方向の側壁には主給気口に対応して取付け溝が設けられ、取付け溝に取り外し可能に接続される蓋板格子をさらに含み、フィルターメッシュ構造は蓋板格子と取付け溝との間に設けられる。
【0042】
当該技術的手段では、導風カバーに取付け溝が設けられ、取付け溝の位置は導風カバーの周方向の側壁における主給気口に対応する位置であり、具体的には、主給気口の半径方向の外側に設けられ、またさらに、蓋板格子を設け、蓋板格子も格子状であり、空気は正常に流通することができ、これによってフィルターメッシュ構造を制限して固定し、また蓋板格子は取付け溝に取り外し可能に接続されるため、フィルターメッシュ構造を取り替えやすい。
【0043】
蓋板格子の取付け溝との取り外し可能な接続は、係着、ねじ接続、磁気接続などを含むが、それらに限定されないということが理解できる。
【0044】
前記技術的手段では、軸方向に沿ってハウジングの片側に設けられる外板をさらに含み、外板には副給気口に対応する外給気口が設けられ、外給気口は、円周アレイとなる複数の第1給気孔を含む。
【0045】
当該技術的手段では、ハウジングの軸方向の外側に外板を設けることにより、給気を初期にかき乱す効果があり、これによって空気の流入はより均一である。具体的には、外板に外給気口が設けられ、外給気口は孔状に配置され、遠心ファンが動作する場合、空気は外給気口から流入し、且つ副給気口から遠心ファンに流入して、給気は完了する。
【0046】
外給気口の位置は副給気口の位置に対応し、具体的な対応関係は、外給気口及び副給気口が軸方向に間隔をおいて設けられることを含むが、それに限定されないということが理解できる。
【0047】
さらに、第1給気孔は円周のアレイ状であり、これによってマシンヘッド機構の四周、即ち各方向における空気はいずれも第1給気孔から流入できる。
【0048】
前記技術的手段では、外板は、第1支持カバーの第2支持カバーから離れた側に設けられる第1側板と、第2支持カバーの第1支持カバーから離れた側に設けられる第2側板とを含み、第1側板及び第2側板には副給気口に対応する外給気口が設けられる。
【0049】
当該技術的手段では、外板の数は2つであり、具体的には、第1側板及び第2側板であり、具体的には、2つの支持カバーの外部に2つの側板を設け、即ち第1支持カバーの外部に第1側板を設け、第2支持カバーの外部に第2側板を設け、2つの側板において対応する外給気口を設けることにより、空気は2つの側板上の外給気口からハウジング上の副給気口に流入でき、給気は完了する。
【0050】
前記技術的手段では、第1側板は導風カバーに係止して接続され、且つ/又は、第2側板は導風カバーに係止して接続される。
【0051】
当該技術的手段では、第1側板及び第2側板のうちの少なくとも一方を導風カバーに係止して接続させることにより、製品全体の外側にはねじ又は外部に露出する他の接続部品が現れず、第1側板及び第2側板がいずれも導風カバーに係着される場合、第1側板、第2側板と導風カバーは全体として形成できる。
【0052】
さらに、第1側板及び第2側板は周方向において導風カバーのエッジに係止して接続されることを実現している。
【0053】
前記技術的手段では、半径方向において、第1給気孔の孔径は、内側から外側へと徐々に小さくなる。
【0054】
当該技術的手段では、第1給気孔の孔径を限定することにより、半径方向において内側から外側へと徐々に小さくなり、内側の方の孔径は大きく、外側の方の孔径は小さく、異なる孔径の第1給気孔を採用して、各騒音源の周波数に変化をもたらすことにより、基本周波数の重畳の現象の発生を避けて、騒音を効果的に低減するとともに、外側の方の第1給気孔の孔径は小さく、給気量は少ないが、内側の方の第1給気孔の孔径は大きく、給気量は大きく、これによって各半径位置における吸気速度は可能な限り一致するようになり、吸気の均一性は向上する。
【0055】
前記技術的手段では、外板上の同じ半径に位置する複数の第1給気孔の孔径は同じである。
【0056】
当該技術的手段では、外板上の同じ半径に位置する第1給気孔の孔径を限定し、同じ半径の孔径は同じであり、加工しやすくなるとともに、空気が同じ半径のところに流動すると、第1給気孔から流入する給気量はより均一である。
【0057】
同じ半径の円心は第1給気孔の円周アレイの中心となる軸線であり、一般には遠心ファンの回転軸であるということが理解できる。
【0058】
前記技術的手段では、外板は陥没板を含み、第1給気孔は陥没板に設けられる。
【0059】
当該技術的手段では、外板を陥没するように設計し、陥没板に第1給気孔を設けることにより、空気の負圧給気時の衝撃を効果的に低減することができ、陥没板は空気に対して一定の導風効果を果たし、またコアンダ効果を利用して、空気を壁面に沿って流動する傾向にさせ、給気効率の向上を実現している。
【0060】
前記技術的手段では、陥没板は遠心ボリュートに向かって陥没し、且つ陥没板の外壁面は遠心ファンの回転軸を通る断面において曲線の形となる。
【0061】
当該技術的手段では、陥没板の陥没方向は内向きに凹むこと、即ち遠心ボリュートに向かって陥没することであり、陥没板は曲面であり、空気が陥没板の表面に沿って第1給気孔に流入するプロセスはより順調になり、曲面の構造は空気抵抗を増加させることなく、導風効果を効果的に向上させ、給気効率を向上させることができる。
【0062】
前記技術的手段では、遠心ファンの回転軸を通る断面において、鉛直方向に対する陥没板の外壁面の夾角は30°以下である。
【0063】
当該技術的手段では、鉛直方向に対する陥没板の外壁面の夾角を制限し、30°未満であるよう制限することにより、陥没板の陥没する角度は小さく、空気の転向は比較的緩やかであり、騒音が生じる可能性が低減されるとともに、ガイド効果はより明らかになり、構造の空間配置及び空気に対する導風効果を両立させることができる。
【0064】
前記技術的手段では、副給気口は、円周アレイとなる複数の第2給気孔を含む。
【0065】
当該技術的手段では、ハウジング上の副給気口としては、その形態は孔状構造であり、即ち、円周アレイとなる複数の第2給気孔を含み、第2給気孔の作用により、空気が外給気口から副給気口に流動する時に、空気は二次的にかき乱され、遠心ボリュートの内部に流入する空気はより充分かつ均一である。
【0066】
さらに、第2給気孔は円周のアレイ状であり、これによって空気が第1給気孔を通って外給気口と副給気口との間に流入した後、各方向における空気はいずれも第2給気孔から流入できる。
【0067】
さらに、各第1給気孔には、いずれも1つの第2給気孔が対向して設けられる。
【0068】
又は、第1給気孔と第2給気孔はずれて設けられる。
【0069】
前記技術的手段では、第2給気孔の孔径は同じである。
【0070】
当該技術的手段では、第2給気孔の孔径を限定して、各第2給気孔の孔径はいずれも同じであり、加工しやすく、且つ第1給気孔によってかき乱された後、各半径における給気量の差は小さいため、内側の第2給気孔で孔径を変化させなくても、給気量を保証できる。
【0071】
前記技術的手段では、半径方向において、第2給気孔の孔径は内側から外側へと徐々に小さくなる。
【0072】
当該技術的手段では、第2給気孔の孔径を限定して、半径方向において内側から外側へと徐々に小さくなり、内側の方の孔径は大きく、外側の方の孔径は小さく、異なる孔径の第2給気孔を採用して、各騒音源の周波数に変化をもたらすことにより、基本周波数の重畳の現象の発生を避けて、騒音を効果的に低減するとともに、外側の方の第2給気孔の孔径は小さく、給気量は少ないが、内側の方の第2給気孔の孔径は大きく、給気量は大きく、これによって各半径位置における吸気速度は可能な限り一致するようになり、吸気の均一性は向上する。
【0073】
前記技術的手段では、ハウジングの軸方向に沿う両端の軸方向の壁面にはそれぞれ副給気口が設けられる。
【0074】
当該技術的手段では、ハウジングの端面、即ち軸方向の壁面にそれぞれ1つの副給気口を設けることにより、遠心ファンの給気量を増加させることができる。なお、主給気口に加え、2つの副給気口をさらに設けると、給気時は、ハウジングの3つの方向から内向きに給気するため、大風量という使用上のニーズをより満たしやすいということが理解できる。
【0075】
給気を実現しやすいように、副給気口を遠心ボリュートと連通させる必要があるということが理解できる。
【0076】
前記技術的手段では、主給気口と排気口はハウジングの周方向に沿って間隔をおいて設けられ、且つ排気口の主給気口に近い端と主給気口の排気口に近い端の遠心ファンの回転軸に対する角度は30°以上である。
【0077】
当該技術的手段では、主給気口及び排気口はいずれもハウジングの周方向に沿って設けられるため、給気風量の補足という効果を実現できる。具体的には、排気口の主給気口に近い端の遠心ファンの回転軸に対する直線と、給気口の排気口に近い端の遠心ファンの回転軸に対する直線との夾角は30°以上であり、これによって主給気口と排気口との間に一定の隙間が限定され、排気口から流出する空気は直接主給気口に戻らず、送風効果が保証される。
【0078】
前記技術的手段では、排気口の主給気口に近い端と主給気口の排気口から離れた端の遠心ファンの回転軸に対する角度は150°以下である。
【0079】
当該技術的手段では、主給気口の排気口から最も遠い位置を限定し、即ち、排気口の主給気口に近い端と主給気口の排気口から離れた端の遠心ファンの回転軸に対する角度は150°以下であり、遠心ボリュートにおける給気効率の最も高い位置を充分に利用して給気し、給気効率を向上させる。
【0080】
前記技術的手段では、主給気口の周方向の両端の遠心ファンの回転軸に対する角度は100~130°である。
【0081】
当該技術的手段では、主給気口の周方向の位置を制限し、その両端に対応する中心角は100~130°であるように制限し、装置全体の吸気抵抗を低減し、底部位置の空気を充分に利用して、吸気量を大幅に向上させるとともに、主給気口を大きすぎないよう制限することにより、排気口の位置及び送風距離を保証する。
【0082】
前記技術的手段では、遠心ファンの回転方向に沿って、排気口は主給気口の前側に位置する。
【0083】
当該技術的手段では、排気口及び主給気口の相対的位置を制限し、遠心ファンが正常に排気して回転する場合、遠心ファンの回転方向に沿って、排気口は主給気口の前側に位置し、即ち反時計回りに回転する時に、排気口は主給気口の上側に位置し、時計回りに回転すると、排気口は主給気口の下側に位置し、主給気口では風が通らない現象があり、当該場所に排気口を開設することにより、給気効率を向上させやすくする。
【0084】
前記技術的手段では、副給気口の給気面積は主給気口の給気面積より小さい。
【0085】
当該技術的手段では、2種類の給気口の給気面積を限定し、主給気口の給気面積が大きく、副給気口の給気面積が小さいよう限定することにより、主給気口を充分に利用して大風量給気を実現できるとともに、主給気口の位置によって隠れ式の給気を実現できる。
【0086】
前記技術的手段では、ハウジングの軸方向の一端に設けられるガイド部品をさらに含み、ガイド部品のハウジングに面する側にはガイド板が設けられ、空気はガイド板及び陥没板を通ってハウジングに流入し、ガイド板と鉛直方向との夾角は60~90°である。
【0087】
当該技術的手段では、マシンヘッド機構の軸方向の端部にガイド部品を設け、ガイド部品においてハウジングに面してガイド板を設け、ガイド板及び陥没板の両方の作用で給気空間が形成され、空気は給気空間からハウジングに流入する。
【0088】
なお、ガイド板の鉛直方向に対する傾斜角度は60~90°であり、これによって空気は十分な量で給気空間に流入することを保証できる。
【0089】
さらに、ガイド部品を直接回転スタンドの筐体とすることができる。
【0090】
前記技術的手段では、ガイド板のマシンヘッド機構から離れた端の接線と鉛直方向との夾角は40°未満である。
【0091】
当該技術的手段では、ガイド板の入口の角度を制限し、即ち、ガイド板のマシンヘッド機構から離れた端の接線と鉛直方向との夾角は40°未満であるように限定することにより、副給気口の空気流入による衝撃を低減させ、給気効率を向上させることができる。
【0092】
本願の第2態様の実施例は、フロアスタンドであって、フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成されるフロアスタンドと、フロアスタンドに設けられる前記第1態様のいずれかのマシンヘッド機構とを含む、扇風機装置を提供する。
【0093】
本願にて提供される扇風機装置は、フロアスタンドと、マシンヘッド機構とを含み、フロアスタンドはマシンヘッド機構に対して支持する役割を果たすことができる。扇風機装置は全体としてスタンドファンの形態であり、排気は使用者の使用上の習慣に非常に合っている。
【0094】
強調すべきこととして、本願では、フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成され、フロアスタンドの上向きに延在する端部構造を利用して、マシンヘッド機構上の陥没板と係合して、空気を両者間の位置からマシンヘッド機構の中に流入させることができる。
【0095】
扇風機装置はマシンヘッド機構を含むため、前記第1態様の実施例のいずれかのマシンヘッド機構の有益な効果を有し、ここでは繰り返し説明しない。
【0096】
扇風機装置は、スタンドファン、タワーファン、循環扇などの装置を含むが、それらに限定されない。
【0097】
さらに、主給気口をハウジングのフロアスタンドに近い側に設け、即ちハウジングの下向きの側に設けて、扇風機装置の見える角度における外観の完全性を最大限に抑え、即ちフロアスタンドの下側の方は使用者から観察されにくい。
【0098】
前記技術的手段では、駆動機構をさらに含み、駆動機構の少なくとも一部はガイド部品内に設けられ、駆動機構は、フロアスタンドに接続される第1支持部品と、第1支持部品に設けられる回転モーターであって、回転モーターの駆動端が第2支持部品に接続され、第2支持部品はマシンヘッド機構に接続される回転モーターとを含む。
【0099】
当該技術的手段では、駆動機構を設けることにより、マシンヘッド機構の揺動を駆動でき、例えば、マシンヘッド機構を駆動して左右に揺動させ、又はマシンヘッド機構を駆動してピッチ揺動させることができる。具体的には、駆動機構は、第1支持部品と、回転モーターと、第2支持部品とを含み、第1支持部品と第2支持部品は、それぞれ、回転モーターの両側に設けられ、第1支持部品はフロアスタンドに接続され、第2支持部品はマシンヘッド機構に接続され、回転モーターの作用でマシンヘッド機構をフロアスタンドに対して揺動させることができる。
【0100】
付け加えるべきこととして、マシンヘッド機構の回転を駆動するための駆動機構の少なくとも一部の構造はガイド部品内に設けられ、ガイド部品自身の内部空間を利用して、内部の回転駆動及び外側表面の給気導風を両立させている。
【0101】
前記技術的手段では、回転機構をさらに含み、回転機構の少なくとも一部は前記ガイド部品内に設けられ、回転機構及び駆動機構はマシンヘッド機構の軸方向に沿う対向する両側に設けられる。
【0102】
当該技術的手段では、フロアスタンド上に回転機構を設け、回転機構をマシンヘッド機構の他方側に設け、回転機構は主に副次的支持の効果を果たし、これによって駆動機構が協働することでマシンヘッド機構を効果的に支持し回転させる効果を果たし、また、相対的に揺動することにより、空気を充分に循環させて、浄化効果を向上させることができる。
【0103】
付け加えるべきこととして、駆動機構に係合するための回転機構の少なくとも一部の構造はガイド部品内に設けられ、ガイド部品自身の内部空間を利用して、内部の係合回転及び外側表面の給気導風を両立させている。
【0104】
さらに、回転機構及び駆動機構はマシンヘッド機構の軸方向の両側に設けられ、これによってマシンヘッド機構のピッチ調整を実現する。
【0105】
回転機構及び駆動機構はガイド部品内に設けられ、これによってマシンヘッド機構を制御してピッチ回転させる時には、空気の流入に対する導風効果に影響を与えず、且つ四周の空気は流入経路において回転機構に接触せず、順調な流入が保証されるということが理解できる。
【0106】
前記技術的手段では、回転機構及び/又は駆動機構の回転軸はマシンヘッド機構の陥没板の中心位置に位置し、マシンヘッド機構の第1給気孔は回転機構の回転軸周りに設けられる。
【0107】
当該技術的手段では、回転軸の位置を限定し、具体的には、回転機構の回転軸及び駆動機構の回転軸のうちの少なくとも一方はマシンヘッド機構の陥没板の中心位置に設けられ、またさらに、第1給気孔を制限し、第1給気孔が回転軸周りに配置されるように制限し、これによって空気は均一に第1給気孔を通ってマシンヘッド機構の内部に流入することができ、給気を実現しやすい。
【0108】
前記技術的手段では、回転スタンドをさらに含み、回転スタンドは、マシンヘッド機構のハウジングの軸方向の両側に設けられる接続部を含み、ハウジングは接続部によって回転スタンドに回転可能に接続され、なお、遠心ファンのコードは回転スタンド側の接続部によって外部に引き出される。
【0109】
当該技術的手段では、回転スタンドを設けることにより、マシンヘッド機構の首振り回転を実現でき、具体的には、回転スタンドは接続部を含み、2つの接続部はハウジングの軸方向の両側に設けられ、接続部によってハウジングを回転スタンドに回転可能に接続させることができ、これによってマシンヘッド機構のピッチ方向の首振り又は横方向揺動を実現できる。またさらに、遠心ファンに給電が必要であるため、回転が生じる時には、コードの配置には一定の制限があり、本実施形態では直接接続部を利用して、コードを接続部に沿って延在させて、外部に引き出すことにより、遠心ファンに対する給電を実現する。
【0110】
説明すべきこととして、回転スタンドは全体としてY字状であり、これによってマシンヘッド機構のサイズに大きな制限はかからない。
【0111】
前記技術的手段では、マシンヘッド機構の主給気口は回転スタンドの回転軸周りに配置される。
【0112】
当該技術的手段では、主給気口を直接回転スタンドの回転軸周りに設けるように制限し、即ち第1給気孔を配置する時には支点位置を避け、これによって給気量に対する支点の影響を軽減させ、給気効率を向上させる。
【0113】
前記技術的手段では、ハウジング側の接続部に設けられる回転モーターをさらに含み、回転モーターはハウジングに接続されて、ハウジングを駆動して回転スタンドに対して回転させる。
【0114】
当該技術的手段では、ハウジング側の接続部に回転モーターを設けることにより、ハウジングの回転を駆動することができる。
【0115】
前記技術的手段では、遠心ファンは、伝動可能に接続される駆動モーター及びインペラーを含み、回転モーターと駆動モーターは、ハウジングの対向する両側に設けられる。
【0116】
当該技術的手段では、遠心ファンは、駆動モーターと、インペラーとを含み、駆動モーターはインペラーを駆動して回転させて、外部への送風を実現でき、本実施形態では、回転モーター及び駆動モーターの位置を制限し、両者がハウジングの対向する両側に設けられるよう制限することにより、製品全体の重心は中軸線に近く、構造の安定性が保たれる。
【0117】
前記技術的手段では、2つの接続部のうち駆動モーターとハウジングの同じ側に位置する1つの接続部に設けられる配線孔をさらに含み、遠心ファンのコードは配線孔から外部に引き出される。
【0118】
当該技術的手段では、接続部に配線孔を設けることにより、遠心ファンのコードを外部に引き出すことができ、配線孔という形式を採用するため、コードを内部から外部に引き出して、コントローラ又は電源と接続させることができる。
【0119】
前記技術的手段では、回転スタンドに設けられる配線溝をさらに含む。
【0120】
当該技術的手段では、回転スタンドに配線溝を設けることにより、コードを配線溝の中に設置することができ、配線溝はコード用の空間を提供し、且つ構造の保護を実現し、コードを配線溝の中に隠して、回路の流暢性を保証しやすい。
【0121】
前記技術的手段では、配線溝に設けられる制限チャックをさらに含み、制限チャックはコードを制限するために用いられる。
【0122】
当該技術的手段では、配線溝に制限チャックを設けることにより、コードを制限して、脱落した後にマシンヘッド機構の内部に落ちることを防止し、使用上の安全性を向上させる。
【0123】
前記技術的手段では、ハウジングの周方向の側壁において、インペラーの回転軸に対する配線孔又は配線溝の距離は200mm未満である。
【0124】
当該技術的手段では、インペラーの回転軸に対する配線孔及び配線溝のうちのいずれか一方の距離を200mm以内とすることにより、コードの経路は中心部により近づき、コードを引き出しやすい。
【0125】
本願の追加の態様及び利点は、以下の説明の部分から明らかになり、又は本願の実施によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0126】
図1図1は、本願の一実施例に係るマシンヘッド機構の構造概略図を示す。
図2図2は、本願の一実施例に係る遠心ボリュート及びインペラーの構造概略図を示す。
図3図3は、本願の一実施例に係るハウジングの構造概略図を示す。
図4図4は、本願の一実施例に係るマシンヘッド機構の横断面の構造概略図を示す。
図5図5は、本願の一実施例に係るマシンヘッド機構の横断面の構造概略図を示す。
図6図6は、本願の一実施例に係るマシンヘッド機構の軸方向断面の構造概略図を示す。
図7図7は、本願の一実施例に係る扇風機装置の構造概略図を示す。
図8図8は、本願の一実施例に係る扇風機装置の構造概略図を示す。
図9図9は、本願の一実施例に係る回転スタンドの構造概略図を示す。
図10図10は、本願の一実施例に係る駆動機構の構造概略図を示す。
図11図11は、本願の一実施例に係るマシンヘッド機構の構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0127】
以下、本願の実施例及び上述した目的、特徴及び利点が一層明瞭に理解されるよう、図面及び特定の実施形態を参照して本願の実施例をより詳細に説明する。説明すべきこととして、矛盾がない限り、本願の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0128】
以下の説明では本願が充分に理解されるように多くの具体的な内容を述べているが、本願の実施例はここで説明されるのと異なる形態で実施されてもよいため、本願の請求範囲は以下に開示される特定の実施例に限定されない。
【0129】
以下、図1図11を参照して本願の一部の実施例を説明する。
【0130】
図1に示されるとおり、本実施例にて提供されるマシンヘッド機構100は、主にハウジング102と、遠心扇風機アセンブリとを含み、遠心扇風機アセンブリは遠心ボリュート104及び遠心ファン106に分けられ、遠心ボリュート104をハウジング102内に設けることにより、ハウジング102上の排気口1022及び主給気口1024で空気の給排気の循環を実現でき、本実施形態のマシンヘッド機構100では遠心ファン106が採用され、外部に露出するファンブレードはないため、動作中の使用上の安全性は大幅に向上する。強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102を製造できる。付け加えるべきこととして、主給気口1024と副給気口1026はそれぞれハウジング102の周方向及び軸方向の壁面に設けられ、ボリュートの内部ではモーターが取り付けられるため気流がある程度妨げられ、両側の給気は非常に不均一になり、又はマシンヘッド機構100を壁又は片隅の近くに設置する場合、副給気口1026は壁によって遮られて、副給気口1026の給気面積が充分に利用できないため、風量が減少し、排気効果に影響があり、本願はハウジング102の周方向に位置する主給気口1024を利用して、所定の給気量を満たすことができ、給気はより均一になり、且つ製品の位置は環境の影響を受けないため、使用場面は大幅に拡張している。
【0131】
マシンヘッド機構100は全体としてドーナツ状であるが、図1に示されるとおり、円筒状のものから局所が突出するものであってもよい。
【0132】
ハウジング102上の排気口1022及び主給気口1024はいずれも遠心ボリュート104と連通し、これによって遠心ファン106は主給気口1024から空気を吸い込み、排気口1022から外部に排出しやすい。
【0133】
付け加えるべきこととして、図2に示されるとおり、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。付け加えるべきこととして、主給気口1024と副給気口1026はそれぞれハウジング102の周方向及び軸方向の壁面に設けられる。遠心ボリュート104内に通風管が形成され、通風管出口1042はハウジング102上の排気口1022に対応し、通風管入口1044はハウジング102上の副給気口1026に対応し、遠心ファン106が回転する場合、空気は主給気口1024及び副給気口1026からハウジング102に流入した後、通風管入口1044から遠心ボリュート104に流入し、さらに通風管出口1042及び排気口1022から外部に排気される。通風管入口1044から遠心ボリュート104に流入する空気の一部は主給気口1024から流入し、もう一部は副給気口1026から流入するということが理解できる。
【0134】
ハウジング102は、分離している第1支持カバー1032及び第2支持カバー1034を含み、第1支持カバー1032と第2支持カバー1034を接続させるとハウジング102が構成され、即ち、排気口1022及び主給気口1024が形成される。
【0135】
一実施例では、マシンヘッド機構100は、主にハウジング102と、遠心扇風機アセンブリとを含み、遠心扇風機アセンブリは遠心ボリュート104及び遠心ファン106に分けられ、遠心ボリュート104をハウジング102内に設けることにより、ハウジング102上の排気口1022及び主給気口1024で空気の給排気の循環を実現でき、本実施形態のマシンヘッド機構100では遠心ファン106が採用され、外部に露出するファンブレードはないため、動作中の使用上の安全性は大幅に向上する。強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。またさらに、第1支持カバー1032と第2支持カバー1034には、それぞれ、排気口1022及び主給気口1024の一部の輪郭構造がある。
【0136】
別の実施例では、強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。またさらに、排気口1022及び主給気口1024は同時に第1支持カバー1032に設けられてもよいし、又は同時に第2支持カバー1034に設けられてもよい。
【0137】
別の実施例では、強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。またさらに、排気口1022及び主給気口1024のうちの一方は第1支持カバー1032に設けられ、他方は第2支持カバー1034に設けられる。
【0138】
なお、図1に示されるとおり、ハウジング102の外側に導風カバー107が設けられ、導風カバー107は、第1格子部1072及び第2格子部1074を含み、これによって空気が第1格子部1072又は第2格子部1074を通過する時にかき乱され、排気の均一性は向上する。
【0139】
付け加えるべきこととして、第2格子部1074の格子の延在方向はブレードの延在方向に平行でないことにより、通風管出口1042から流出する風が第2格子部1074によってかき乱され、排気の均一性は向上する。ブレードの延在方向が第2格子部1074の格子の延在方向に平行であれば、排気の気流方向が阻まれ、風量の損失が生じるということが理解できる。
【0140】
さらに、排気口1022から観察すると、ブレードは横方向に沿って延在し、格子の延在方向は鉛直であってもよいし、傾斜であってもよいが、横方向と一定の夾角を有しさえすればよい。
【0141】
より具体的には、ブレードの延在方向と格子の延在方向との相対的位置関係は垂直であり、これによって排気気流を阻む影響を最大限に軽減して、排気の風量を保証することができる。
【0142】
また、ボリュートに対する通風管出口1042の距離を限定して、空気はより短い通風管を利用してより高い風速を保持することができ、これによってより長い送風距離を実現でき、製品が置かれた環境の内部の空気循環を向上させることができる。具体的には、インペラー1064の横断面では、通風管出口1042の位置と遠心ボリュート104上の舌部部分との横方向における距離はインペラー1064の直径の0.5倍未満を満たすべきであり、即ち、鉛直方向に垂直な方向において、通風管出口1042と舌部との距離は<0.5×インペラーの直径である。
【0143】
舌部の位置とは、風車とボリュートとの間の最小隙間の場所であるということが理解できる。
【0144】
特定の一実施例では、遠心ファン106内のインペラー1064とボリュートの排気口1022との間のサイズを限定し、通風管出口1042の横方向におけるインペラー1064の回転軸との距離はインペラー1064の直径の0.7~1.3倍であるように限定することにより、通風管出口1042における風速の減衰は少なく、外部への風速は大きくなり、循環の効果を向上させることができる。強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。付け加えるべきこととして、主給気口1024と副給気口1026はそれぞれハウジング102の周方向及び軸方向の壁面に設けられる。
【0145】
本実施例では、さらに、通風管出口1042の形状を限定し、図5に示されるとおり、おおむね上方から下方にいく方向においては、平面に対する通風管出口1042の距離Lnは徐々に長くなり、即ちLn1<Ln2<Ln3であり、通風管出口1042は全体として上方から下方へと過渡的に延在し、またさらに、参照平面は遠心ボリュートの舌部と通風管出口の舌部から離れた端を通る平面であると決定し、平面に対する通風管出口の距離を限定し、具体的には、通風管出口の舌部から離れた端から通風管出口の舌部に近い端まで、平面に対する通風管出口の垂直距離は徐々に増加し、これによって排気の均一性を向上させる。従来の形式の排気口は上部排気のものが多いが、格子の位置を調整して、下部通風管の長さを増加させて下部排気量の増加を実現することにより、上下方向における均一な排気の効果を実現するということが理解できる。
【0146】
さらに、マシンヘッド機構100は、主にハウジング102と、遠心扇風機アセンブリとを含み、遠心扇風機アセンブリは遠心ボリュート104及び遠心ファン106に分けられ、遠心ボリュート104をハウジング102内に設けることにより、ハウジング102上の排気口1022及び主給気口1024で空気の給排気の循環を実現でき、本実施形態のマシンヘッド機構100では遠心ファン106が採用され、外部に露出するファンブレードはないため、動作中の使用上の安全性は大幅に向上する。強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。通風管出口1042の形状を限定し、遠心ファン106の横断面における通風管出口1042の輪郭は外向きに突出する形になり、通風管出口1042の下部の排気量を増加させることができる。
【0147】
さらに、通風管出口1042の輪郭の曲率は単調に変化する。
【0148】
一実施例では、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。通風管出口1042の輪郭の頂部位置における曲率は底部位置における曲率より小さい。
【0149】
別の実施例では、強調すべきこととして、一般的な遠心ファン106の給排気は互いに90°となるよう設けられ、例えば、左右給気、前方排気などであるが、本実施形態では遠心ボリュート104の外側のハウジング102に同じ位置の給排気口1022を開設し、即ち排気口1022及び主給気口1024はいずれもハウジング102の周方向の側壁に設けられ、製造の時は、ハウジング102の周方向の側壁を加工するだけで、排気口1022及び主給気口1024を備えるハウジング102構造を製造できる。通風管出口1042の輪郭の底部位置における曲率は頂部位置における曲率より小さい。
【0150】
主給気口1024及び副給気口1026のうちの少なくとも一方においてフィルターメッシュ構造108が設けられ、扇風機の動作中に室内環境の空気の質に対して最適に濾過することができ、吹き出す風はより清潔になり、使用者の使用体験を向上させる。
【0151】
さらに、フィルターメッシュ構造108としてHEPAフィルターメッシュを選択することができ、これによって空気中の粒子径の小さい不純物及び一部の有害物質を濾過することができる。
【0152】
一実施例では、主給気口1024にのみフィルターメッシュ構造108が設けられ、フィルターメッシュ構造108は主給気口1024の内側に設けられてもよいし、又は対応して主給気口1024の外側に設けられてもよい。
【0153】
別の実施例では、副給気口1026にのみフィルターメッシュ構造108が設けられ、フィルターメッシュ構造108は副給気口1026の内側に設けられてもよいし、又は対応して副給気口1026の外側に設けられてもよい。
【0154】
別の実施例では、主給気口1024及び副給気口1026の両方にフィルターメッシュ構造108が設けられる。
【0155】
フィルターメッシュ構造108は導風カバー107の外側に設けられ、取り替える時には、より操作しやすいということが理解できる。フィルターメッシュ構造108は消耗品の類の構造であり、製品が一定の期間動作した後、フィルターメッシュ構造108には濾過されたほこりが多く蓄積するため、取り替える必要はあり、本実施形態では、フィルターメッシュ構造108を導風カバー107の外側に設け、且つ主給気口1024に対応して設けることにより、使用者はより取り替えやすいということが理解できる。
【0156】
前記いずれかの実施例をベースとして、導風カバー107に取付け溝1102が設けられ、取付け溝1102の位置は導風カバー107の周方向の側壁における主給気口1024に対応する位置であり、具体的には、主給気口1024の半径方向の外側に設けられ、またさらに、蓋板格子1104を設け、蓋板格子1104も格子状であり、空気は正常に流通することができ、これによってフィルターメッシュ構造108を制限して固定でき、また蓋板格子1104は取付け溝1102に取り外し可能に接続されるため、フィルターメッシュ構造108を取り替えやすい。
【0157】
蓋板格子1104の取付け溝1102との取り外し可能な接続は、係着、ねじ接続、磁気接続などを含み、ただしそれらに限定されないということが理解できる。
【0158】
さらに、ハウジング102の軸方向の外側に外板112が設けられ、給気を初歩的にかき乱す効果があり、これによって空気の流入はより均一である。具体的には、外板112に外給気口1122が設けられ、外給気口1122は孔状に配置され、遠心ファン106が動作する場合、空気は外給気口1122から流入し、且つ副給気口1026から遠心ファン106に流入して、給気は完了する。
【0159】
外給気口1122の位置は副給気口1026の位置に対応し、具体的な対応関係は、外給気口1122及び副給気口1026が軸方向に間隔をおいて設けられることを含み、ただしそれに限定されないということが理解できる。
【0160】
さらに、第1給気孔126は円周のアレイ状であり、これによってマシンヘッド機構100の四周、即ち各方向における空気はいずれも第1給気孔126から流入できる。
【0161】
特定の一実施例では、図11に示されるとおり、外板112の数は2つであり、具体的には、第1側板1132及び第2側板1134であり、具体的には、2つの支持カバーの外部に2つの側板を設け、即ち第1支持カバー1032の外部に第1側板1132を設け、第2支持カバー1034の外部に第2側板1134を設け、2つの側板において対応する外給気口1122を設けることにより、空気は2つの側板上の外給気口1122からハウジング102上の副給気口1026に流入でき、給気は完了する。
【0162】
なお、第1給気孔126の孔径を限定し、半径方向において内側から外側へと徐々に小さくなり、内側の方の孔径は大きく、外側の方の孔径は小さく、異なる孔径の第1給気孔126を採用して、各騒音源の周波数に変化をもたらすことにより、基本周波数の重畳の現象の発生を避けて、騒音を効果的に低減するとともに、外側の方の第1給気孔126の孔径は小さく、給気量は少ないが、内側の方の第1給気孔126の孔径は大きく、給気量は大きく、これによって各半径位置における吸気速度は可能な限り一致するようになり、吸気の均一性は向上する。
【0163】
さらに、外板112上の同じ半径に位置する第1給気孔126の孔径を限定し、同じ半径の孔径は同じであり、加工しやすくなるとともに、空気が同じ半径のところに流動すると、第1給気孔126から流入する給気量はより均一である。
【0164】
同じ半径の円心は第1給気孔126の円周アレイの中心となる軸線であり、一般には遠心ファン106の回転軸であるということが理解できる。
【0165】
特定の一実施例では、外板112を陥没するように設計し、陥没板1124に第1給気孔126が設けられ、これによって空気の負圧給気時の衝撃を効果的に低減することができ、陥没板1124は空気に対して一定の導風効果を果たし、またコアンダ効果を利用して、空気は壁面に沿って流動する傾向にあり、これによって給気効率の向上を実現している。
【0166】
陥没板1124の陥没方向は内向きに凹むこと、即ち遠心ボリュート104に向かって陥没することであり、陥没板1124は曲面であり、空気が陥没板1124の表面に沿って第1給気孔126に流入するプロセスはより順調になり、曲面の構造は空気抵抗を増加させることなく、導風効果を効果的に向上させ、給気効率を向上させることができる。
【0167】
図6に示されるとおり、鉛直方向に対する陥没板1124の外壁面の夾角cを制限し、30°未満であるよう制限することにより、陥没板1124の陥没する角度は小さく、空気の転向は比較的緩やかであり、騒音が生じる可能性が低減されるとともに、ガイド効果はより明らかになり、構造の空間配置及び空気に対する導風効果を両立させることができる。
【0168】
図3に示されるとおり、ハウジング102上の副給気口1026としては、その形態は孔状構造であり、即ち円周アレイとなる複数の第2給気孔1028を含み、第2給気孔1028の作用により、空気が外給気口1122から副給気口1026に流動する時に、空気は二次的にかき乱され、遠心ボリュート104の内部に流入する空気はより充分かつ均一である。
【0169】
さらに、第2給気孔1028は円周のアレイ状であり、これによって空気が第1給気孔126を通って外給気口1122と副給気口1026との間に流入した後、各方向における空気はいずれも第2給気孔1028から流入できる。
【0170】
さらに、各第1給気孔126には、いずれも1つの第2給気孔1028が対向して設けられる。
【0171】
又は、第1給気孔126と第2給気孔1028はずれて設けられる。
【0172】
特定の一実施例では、第2給気孔1028の孔径を限定して、各第2給気孔1028の孔径はいずれも同じであり、加工しやすく、且つ第1給気孔126によってかき乱された後、各半径における給気量の差は小さいため、内側の第2給気孔1028で孔径を変化させなくても、給気量を保証できる。
【0173】
別の特定の一実施例では、半径方向において内側から外側へと徐々に小さくなり、内側の方の孔径は大きく、外側の方の孔径は小さく、異なる孔径の第2給気孔1028を採用して、各騒音源の周波数に変化をもたらすことにより、基本周波数の重畳の現象の発生を避けて、騒音を効果的に低減するとともに、外側の方の第2給気孔1028の孔径は小さく、給気量は少ないが、内側の方の第2給気孔1028の孔径は大きく、給気量は大きく、これによって各半径位置における吸気速度は可能な限り一致するようになり、吸気の均一性は向上する。
【0174】
前記いずれかの実施例をベースとして、ハウジング102の端面、即ち軸方向の壁面にそれぞれ1つの副給気口1026を設け、遠心ファン106の給気量を増加させることができ、なお、主給気口1024に加え、2つの副給気口1026をさらに設けると、給気の時は、ハウジング102の3つの方向から内向きに給気するため、大風量という使用上のニーズをより満たしやすいということが理解できる。
【0175】
給気を実現しやすいように、副給気口1026を遠心ボリュート104と連通させる必要があるということが理解できる。
【0176】
本実施例では、主給気口1024及び排気口1022はいずれもハウジング102の周方向に沿って設けられるため、給気風量の補足という効果を実現できる。
【0177】
具体的には、排気口1022の主給気口1024に近い端の遠心ファン106の回転軸に対する直線と、給気口の排気口1022に近い端の遠心ファン106の回転軸に対する直線との夾角bは30°以上であり、これによって主給気口1024と排気口1022との間に一定の隙間が限定され、排気口1022から流出する空気は直接主給気口1024に戻らず、送風効果が保証される。
【0178】
図4に示されるとおり、主給気口1024の排気口1022から最も遠い位置を限定し、即ち、排気口1022の主給気口1024に近い端と主給気口1024の排気口1022から離れた端の遠心ファン106の回転軸に対する角度aは150°以下であり、遠心ボリュート104における給気効率の最も高い位置を充分に利用して給気し、給気効率を向上させる。
【0179】
主給気口1024の周方向の位置を制限し、その両端に対応する中心角は100~130°であるように制限し、装置全体の吸気抵抗を低減し、底部位置の空気を充分に利用して、吸気量を大幅に向上させるとともに、主給気口1024は大きすぎないよう制限することにより、排気口1022の位置及び送風距離を保証する。
【0180】
特定の一実施例では、排気口1022及び主給気口1024の相対的位置を制限し、遠心ファン106が正常に排気して回転する場合、遠心ファン106の回転方向に沿って、排気口1022は主給気口1024の前側に位置し、即ち反時計回りに回転する時に、排気口1022は主給気口1024の上側に位置し、時計回りに回転すると、排気口1022は主給気口1024の下側に位置し、主給気口1024では風が通らない現象があり、当該場所に排気口1022を開設することにより、給気効率を向上させやすくする。
【0181】
特定の一実施例では、2種類の給気口の給気面積を限定し、主給気口1024の給気面積が大きく、副給気口1026の給気面積が小さいよう限定することにより、主給気口1024を充分に利用して大風量給気を実現できるとともに、主給気口1024の位置によって隠れ式の給気を実現できる。
【0182】
図7に示されるとおり、本実施例は、フロアスタンド202と、マシンヘッド機構100とを含む扇風機装置200を提供し、フロアスタンド202はマシンヘッド機構100に対して支持する役割を果たすことができる。扇風機装置200は全体としてスタンドファンの形態であり、排気は使用者の使用上の習慣に非常に合っている。
【0183】
強調すべきこととして、本願では、フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成され、フロアスタンドの上向きに延在する端部構造を利用して、マシンヘッド機構上の陥没板と係合して、空気を両者間の位置からマシンヘッド機構の中に流入させることができる。
【0184】
扇風機装置200はマシンヘッド機構100を含むため、前記第1態様の実施例のいずれかのマシンヘッド機構100の有益な効果を有し、ここでは繰り返し説明しない。
【0185】
扇風機装置200は、スタンドファン、タワーファン、循環扇などの装置を含み、ただしそれらに限定されない。
【0186】
さらに、主給気口1024をハウジング102のフロアスタンド202に近い側に設け、即ちハウジング102の下向きの側に設けて、扇風機装置200の見える角度における外観の完全性を最大限に抑え、即ちフロアスタンド202の下側の方は使用者から観察されにくい。
【0187】
また、図8に示されるとおり、駆動機構204を設けることにより、マシンヘッド機構100の揺動を駆動でき、例えば、マシンヘッド機構100を駆動して左右に揺動させ、又はマシンヘッド機構100を駆動してピッチ揺動させることができる。具体的には、図10に示されるとおり、駆動機構204は、第1支持部品2042と、回転モーター212と、第2支持部品2046とを含み、第1支持部品2042と第2支持部品2046は、それぞれ、回転モーター212の両側に設けられ、第1支持部品2042はフロアスタンド202に接続され、第2支持部品2046はマシンヘッド機構100に接続され、回転モーター212の作用でマシンヘッド機構100をフロアスタンド202に対して揺動させることができる。
【0188】
付け加えるべきこととして、マシンヘッド機構の回転を駆動するための駆動機構の少なくとも一部の構造はガイド部品内に設けられ、ガイド部品自身の内部空間を利用して、内部の回転駆動及び外側表面の給気導風を両立させている。
【0189】
フロアスタンド202上に回転機構206を設け、回転機構206をマシンヘッド機構100の他側に設け、回転機構206は主に副次的支持の効果を果たし、これによって駆動機構204が協働することでマシンヘッド機構100を効果的に支持して回転させる効果を果たし、また、相対的に揺動することにより、空気を充分に循環させて、浄化効果を向上させることができる。
【0190】
付け加えるべきこととして、駆動機構に係合するための回転機構の少なくとも一部の構造はガイド部品内に設けられ、ガイド部品自身の内部空間を利用して、内部の係合回転及び外側表面の給気導風を両立させている。
【0191】
付け加えるべきこととして、駆動機構に係合するための回転機構の少なくとも一部の構造はガイド部品内に設けられ、ガイド部品自身の内部空間を利用して、内部の係合回転及び外側表面の給気導風を両立させている。
【0192】
さらに、回転機構206及び駆動機構204はマシンヘッド機構100の軸方向の両側に設けられ、これによってマシンヘッド機構100のピッチ調整を実現する。
【0193】
別の実施例では、図6に示されるとおり、マシンヘッド機構100の軸方向の両端にそれぞれ1つのガイド部品208が設けられ、ガイド部品208にガイド板2082が設けられるため、ガイド板2082及び陥没板1124の両方の作用で給気空間が形成され、空気は給気空間からハウジング102に流入する。
【0194】
なお、ガイド板2082の鉛直方向に対する傾斜角度dは60~90°であり、これによって空気は十分な量で給気空間に流入することを保証できる。
【0195】
さらに、ガイド部品208は直接回転スタンド210に設けられてもよい。
【0196】
なお、ガイド板2082の入口の角度を制限し、即ち、ガイド板2082のマシンヘッド機構100から離れた端の接線と鉛直方向との夾角eは40°未満であるように限定することにより、副給気口1026への気流による衝撃を低減させ、給気効率を向上させることができる。
【0197】
特定の一実施例では、回転スタンド210を設けることにより、マシンヘッド機構100の首振り回転を実現でき、具体的には、回転スタンド210は接続部2102を含み、2つの接続部2102はハウジング102の軸方向の両側に設けられ、接続部2102によってハウジング102を回転スタンド210に回転可能に接続させることができ、これによってマシンヘッド機構100のピッチ方向の首振り又は横方向揺動を実現できる。またさらに、遠心ファン106に給電が必要であるため、回転が生じる時には、コードの配置には一定の制限があり、本実施形態では直接接続部2102を利用して、コードを接続部2102に沿って延在させて、外部に引き出すことにより、遠心ファン106に対する給電を実現する。
【0198】
説明すべきこととして、回転スタンド210は全体としてY字状であり、これによってマシンヘッド機構100のサイズに大きな制限はかからない。
【0199】
副給気口は直接回転スタンド210の回転軸周りに設けられ、即ち第1給気孔126を配置する時には支点位置を避け、これによって給気量に対する支点の影響を軽減させ、給気効率を向上させる。
【0200】
ハウジング102側の接続部2102に回転モーター212を設けると、ハウジング102の回転を駆動することができる。
【0201】
遠心ファン106は、駆動モーター1062と、インペラー1064とを含み、駆動モーター1062はインペラー1064を駆動して回転させて、外部への送風を実現でき、本実施形態では、回転モーター212及び駆動モーター1062の位置を制限し、両者がハウジング102の対向する両側に設けられるよう制限することにより、製品全体の重心は中軸線に近く、構造の安定性が保たれる。
【0202】
一実施例では、図9に示されるとおり、接続部2102に配線孔2104を設け、これによって遠心ファン106のコードを外部に引き出すことができ、配線孔2104という形式を採用するため、コードを内部から外部に引き出して、コントローラ又は電源と接続させることができる。
【0203】
別の実施例では、回転スタンド210に配線溝2106を設け、コードを配線溝2106の中に設置することができ、配線溝2106はコード用の空間を提供し、且つ構造の保護を実現し、コードを配線溝2106の中に隠して、回路の流暢性を保証しやすい。
【0204】
さらに、配線溝2106に制限チャック2108を設け、コードを制限して、脱落した後にマシンヘッド機構100の内部に落ちることを防止し、使用上の安全性を向上させる。
【0205】
より具体的には、インペラー1064の回転軸に対する配線孔2104及び配線溝2106のうちのいずれか一方の距離を200mm以内とし、コードの経路は中心部により近づき、コードを引き出しやすい。
【0206】
本願にて提供されるマシンヘッド機構及び扇風機装置は、周方向の側壁に位置する主給気口を設けることにより、マシンヘッド機構のある側の副給気口が塞がれた場合、依然として大きな流量の空気の流入を保証できるため、製品の適用可能な位置は拡張している。
【0207】
本願では、用語「第1」「第2」「第3」は説明のためだけに使用され、相対的な重要性を示し又はそれを示唆するものと見なすことができない。用語「複数」とは、特に明確な限定がない限り、2つ又は2つ以上を指す。用語「取り付ける」「接続」「固定」などはいずれも広義で理解されるべき用語であり、例えば、「接続」とは固定して接続されることでもよいし、取り外し可能な接続でもよいし、又は一体的な接続であってもよく、「接続」とは直接の接続であってもよいし、介在する物による間接的な接続であってもよい。当業者は、具体的な状況に応じて本願における前記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0208】
本願の説明では、用語「上」「下」「左」「右」「前」「後」などが指し示す方向又は位置関係は図面に示される方向又は位置関係に基づき、本願の説明及び説明の簡素化のためだけに使用されるものであり、その対象となる装置又はユニットは必ず特定の向きを備え、特定の方向から構成及び操作されなければならないことを示し又は示唆するものではないため、本願に対する限定と見なすことができないということを理解すべきである。
【0209】
本明細書の説明では、用語「一実施例」「一部の実施例」「特定の実施例」などを用いる説明は、当該実施例又は例を用いて説明される特定の特徴、構造、材料又は特点が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、前記用語を用いる概略的な表現は必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。また、説明される特定の特徴、構造、材料又は特点はいずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。
【0210】
上述したのは本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとっては、本願に様々な変更と変化があり得る。本願の趣旨と原則を逸脱することなく、いずれの補正、同等な置換、改良などを行う場合、そのいずれも本願の請求範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0211】
図1図11における符号と部品名称との対応関係は以下のとおりである。
100 マシンヘッド機構
102 ハウジング
1022 排気口
1024 主給気口
1026 副給気口
1028 第2給気孔
1032 第1支持カバー
1034 第2支持カバー
104 遠心ボリュート
1042 通風管出口
1044 通風管入口
106 遠心ファン
1062 駆動モーター
1064 インペラー
107 導風カバー
1072 第1格子部
1074 第2格子部
108 フィルターメッシュ構造
1102 取付け溝
1104 蓋板格子
112 外板
1122 外給気口
1124 陥没板
126 第1給気孔
1132 第1側板
1134 第2側板
200 扇風機装置
202 フロアスタンド
204 駆動機構
2042 第1支持部品
2046 第2支持部品
206 回転機構
208 ガイド部品
2082 ガイド板
210 回転スタンド
2102 接続部
2104 配線孔
2106 配線溝
2108 制限チャック
212 回転モーター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングであって、前記ハウジングの周方向の側壁に主給気口及び排気口が設けられ、前記ハウジングの軸方向の壁面に副給気口が設けられるハウジングと、
遠心ボリュートであって、前記ハウジング内に設けられ、且つ前記遠心ボリュート内に遠心ファンが設けられ、前記遠心ボリュートには前記排気口に対応する通風管出口及び前記副給気口に対応する通風管入口が設けられる遠心ボリュートとを含み、
前記主給気口及び前記副給気口から流入する空気は、前記通風管入口から前記遠心ボリュートに流入する、
マシンヘッド機構。
【請求項2】
前記ハウジングは、第1支持カバー及び第2支持カバーを含み、前記第1支持カバーと前記第2支持カバーを接続させると、前記排気口及び前記主給気口が形成され、
前記副給気口は前記第1支持カバーの軸方向の壁面及び/又は前記第2支持カバーの軸方向の壁面に設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項3】
前記ハウジングの外側に外嵌される導風カバーをさらに含み、前記導風カバーには、前記主給気口に対応する第1格子部及び/又は前記排気口に対応する第2格子部が設けられる、
請求項2に記載のマシンヘッド機構。
【請求項4】
前記遠心ファンのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に平行でない、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項5】
前記遠心ファンのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に垂直である、
請求項4に記載のマシンヘッド機構。
【請求項6】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記通風管出口と前記遠心ボリュートの舌部との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.5倍未満である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項7】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記インペラーの回転軸と前記通風管出口との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.7~1.3倍である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項8】
前記遠心ボリュートの舌部と前記通風管出口の前記舌部から離れた端を通る平面において、前記通風管出口の前記舌部から離れた端から前記通風管出口の前記舌部に近い端まで、前記平面に対する前記通風管出口の垂直距離は徐々に増加する、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項9】
前記遠心ファンの横断面において、前記通風管出口の輪郭は外向きに突出する形である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項10】
前記ハウジングの軸方向に沿う両端の軸方向の壁面にはそれぞれ前記副給気口が設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項11】
前記主給気口と前記排気口は前記ハウジングの周方向に沿って間隔をおいて設けられ、且つ前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口に近い端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は30°以上である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項12】
前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口から離れた端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は150°以下である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項13】
前記主給気口の周方向の両端の、前記遠心ファンの回転軸に対する角度は100~130°である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項14】
前記遠心ファンの回転方向に沿って、前記排気口は前記主給気口の前側に位置する、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項15】
前記副給気口の給気面積は前記主給気口の給気面積より小さい、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項16】
前記ハウジングの軸方向の一端に設けられるガイド部品をさらに含み、
前記ガイド部品の前記ハウジングに面する側にはガイド板が設けられ、空気は前記ガイド板及び陥没板を通って前記ハウジングに流入し、前記ガイド板と鉛直方向との夾角は60~90°である、
請求項に記載のマシンヘッド機構。
【請求項17】
前記ガイド板の前記マシンヘッド機構から離れた端の接線と鉛直方向との夾角は40°未満である、
請求項16に記載のマシンヘッド機構。
【請求項18】
フロアスタンドであって、前記フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成されるフロアスタンドと、
前記フロアスタンドに設置される請求項1~17のいずれか一項に記載のマシンヘッド機構とを含む、
扇風機装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略筒状をなすハウジングであって、前記ハウジングの周方向の側壁に主給気口及び排気口が設けられ、前記ハウジングの軸方向の壁面に副給気口が設けられるハウジングと、
遠心ボリュートであって、前記ハウジング内に設けられ、且つ前記遠心ボリュート内に遠心ファンが設けられ、前記遠心ボリュートには前記排気口に対応する通風管出口及び前記副給気口に対応する通風管入口が設けられる遠心ボリュートとを含み、
前記主給気口及び前記副給気口から流入する空気は、前記通風管入口から前記遠心ボリュートに流入する、
マシンヘッド機構。
【請求項2】
前記ハウジングは、第1支持カバー及び第2支持カバーを含み、前記第1支持カバーと前記第2支持カバーを接続させると、前記排気口及び前記主給気口が形成され、
前記副給気口は前記第1支持カバーの軸方向の壁面及び/又は前記第2支持カバーの軸方向の壁面に設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項3】
前記ハウジングの外側に外嵌される導風カバーをさらに含み、前記導風カバーには、前記主給気口に対応する第1格子部及び/又は前記排気口に対応する第2格子部が設けられる、
請求項2に記載のマシンヘッド機構。
【請求項4】
前記遠心ファンのインペラーのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に平行でない、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項5】
前記遠心ファンのインペラーのブレードの延在方向は前記第2格子部の格子の延在方向に垂直である、
請求項4に記載のマシンヘッド機構。
【請求項6】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記通風管出口と前記遠心ボリュートの舌部との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.5倍未満である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項7】
前記遠心ファンのインペラーの横断面では、前記インペラーの回転軸と前記通風管出口との鉛直方向に垂直な距離は前記インペラーの直径の0.7~1.3倍である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項8】
前記遠心ボリュートの舌部と前記通風管出口の前記舌部から離れた端を通る平面において、前記通風管出口の前記舌部から離れた端から前記通風管出口の前記舌部に近い端まで、前記平面に対する前記通風管出口の垂直距離は徐々に増加する、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項9】
前記遠心ファンの横断面において、前記通風管出口の輪郭は外向きに突出する形である、
請求項3に記載のマシンヘッド機構。
【請求項10】
前記ハウジングの軸方向に沿う両端の軸方向の壁面にはそれぞれ前記副給気口が設けられる、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項11】
前記主給気口と前記排気口は前記ハウジングの周方向に沿って間隔をおいて設けられ、且つ前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口に近い端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は30°以上である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項12】
前記排気口の前記主給気口に近い端と前記主給気口の前記排気口から離れた端との前記遠心ファンの回転軸に対する角度は150°以下である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項13】
前記主給気口の周方向の両端の、前記遠心ファンの回転軸に対する角度は100~130°である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項14】
前記遠心ファンの回転方向に沿って、前記排気口は前記主給気口の前側に位置する、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項15】
前記副給気口の給気面積は前記主給気口の給気面積より小さい、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項16】
前記ハウジングの軸方向の一端に設けられるガイド部品をさらに含み、
前記ガイド部品の前記ハウジングに面する側にはガイド板が設けられ、空気は前記ガイド板及び陥没板を通って前記ハウジングに流入し、前記ガイド板と鉛直方向との夾角は60~90°である、
請求項1に記載のマシンヘッド機構。
【請求項17】
前記ガイド板の前記マシンヘッド機構から離れた端の接線と鉛直方向との夾角は40°未満である、
請求項16に記載のマシンヘッド機構。
【請求項18】
フロアスタンドであって、前記フロアスタンドの頂部にはガイド部品が形成されるフロアスタンドと、
前記フロアスタンドに設置される請求項1~17のいずれか一項に記載のマシンヘッド機構とを含む、
扇風機装置。