(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137786
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】半導体素子
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20240927BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20240927BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01L29/78 301P
H01L29/78 301X
H01L21/90 M
H01L21/90 D
H01L29/78 616T
H01L29/78 616S
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024037117
(22)【出願日】2024-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2023-0037535
(32)【優先日】2023-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朴 ジュン 穎
(72)【発明者】
【氏名】申 憲 宗
(72)【発明者】
【氏名】辛 宗 ミン
(72)【発明者】
【氏名】張 在 蘭
【テーマコード(参考)】
5F033
5F110
5F140
【Fターム(参考)】
5F033HH07
5F033HH08
5F033HH11
5F033HH13
5F033HH14
5F033HH18
5F033HH19
5F033HH32
5F033HH33
5F033JJ01
5F033JJ07
5F033JJ08
5F033JJ11
5F033JJ13
5F033JJ14
5F033JJ18
5F033JJ19
5F033JJ32
5F033JJ33
5F033KK03
5F033KK07
5F033KK08
5F033KK11
5F033KK13
5F033KK14
5F033KK18
5F033KK19
5F033KK32
5F033KK33
5F033MM13
5F033MM30
5F033NN07
5F033NN13
5F033NN29
5F033NN30
5F033NN31
5F033NN32
5F033QQ25
5F033QQ31
5F033QQ34
5F033QQ48
5F033RR03
5F033RR04
5F033RR06
5F033RR08
5F033SS07
5F033SS11
5F033TT02
5F033UU04
5F033VV04
5F033VV05
5F033XX15
5F110AA26
5F110CC10
5F110DD01
5F110DD12
5F110DD13
5F110DD14
5F110DD15
5F110EE02
5F110EE03
5F110EE04
5F110EE09
5F110FF01
5F110GG02
5F110GG03
5F110GG04
5F110GG30
5F110HL02
5F110HL03
5F110HL04
5F110HL11
5F110HL14
5F110NN03
5F110NN22
5F110NN23
5F110NN24
5F110QQ16
5F140BA01
5F140BA03
5F140BA06
5F140BA07
5F140BA10
5F140BB05
5F140BB06
5F140BC15
5F140BD11
5F140BD12
5F140BF01
5F140BF04
5F140BF11
5F140BF15
5F140BF17
5F140BF20
5F140BG09
5F140BG11
5F140BG14
5F140BJ05
5F140BJ07
5F140BJ10
5F140BJ11
5F140BJ15
5F140BJ17
5F140BJ27
5F140BK27
5F140CC02
5F140CC03
5F140CC08
5F140CC09
5F140CE07
(57)【要約】
【課題】パワービアとソース/ドレインパターンの誤整列(mis-align)を減少させる半導体素子を提供する。
【解決手段】本発明によれば、複数のソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、能動素子層上に配置される複数の絶縁層と、複数の絶縁層上に配置され、能動素子層に電力を供給するように構成されたBEOL(Back End of Line)構造物と、複数の絶縁層とBEOL構造物との間に介在される中間層と、中間層及び複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を垂直方向に貫通し、BEOL構造物及び能動素子層と電気的に連結された1つ以上のパワービアと、を含み、1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、中間層と直接接することを特徴とする半導体素子を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、
前記能動素子層上に配置された複数の絶縁層と、
前記複数の絶縁層上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成されたBEOL(Back End of Line)構造物と、
前記複数の絶縁層と前記BEOL構造物との間に介在される中間層と、
前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を垂直方向に貫通し、前記BEOL構造物及び前記能動素子層と電気的に連結された1つ以上のパワービアと、を含み、
前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と接することを特徴とする半導体素子。
【請求項2】
前記複数の絶縁層のうちの少なくとも2層の絶縁層は、互いに異なるエッチング選択比(selectivity)を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記複数の絶縁層の上面は、凹凸状を有し、
前記複数の絶縁層の最上面は、前記複数のソース/ドレインパターンの最下面よりも高い垂直レベルに位置することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記複数のソース/ドレインパターンは、前記垂直方向と垂直な水平方向に互いに離隔して配置され、
隣接する前記複数のソース/ドレインパターンの間には、複数のチャネル層及び複数のゲート構造物が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
【請求項5】
水平方向に延びる第1面及び前記第1面に反対となる第2面を含み、1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、
前記第1面上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成された第1BEOL構造物と、
前記第2面上に配置され、信号をルーティングするように構成された第2BEOL構造物と、
前記能動素子層と前記第1BEOL構造物との間に介在される中間層と、
前記能動素子層と前記中間層との間に介在される複数の絶縁層と、
前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を前記水平方向に垂直な垂直方向に貫通し、前記第1BEOL構造物及び前記能動素子層と電気的に連結された1つ以上のパワービアと、
前記能動素子層及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上のコンタクトと、を含み、
前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と直接接することを特徴とする半導体素子。
【請求項6】
前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターンの最下面及び前記1つ以上の第2ソース/ドレインパターンのそれぞれの下面は、
同一垂直レベルに位置し、
前記複数の絶縁層の最上面よりも低い垂直レベルに位置することを特徴とする請求項5に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記1つ以上のパワービアは、垂直断面において台形形状を有する第1部分及び前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターン方向に突出したラウンド形状を有する第2部分を含み、
前記第1部分の側面は、前記中間層及び前記複数の絶縁層のうちの少なくとも1つの絶縁層に直接接し、
前記第2部分の側面は、前記複数の絶縁層のうちの少なくとも1つの絶縁層及び前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターンに直接接することを特徴とする請求項5に記載の半導体素子。
【請求項8】
前記複数の絶縁層は、第1絶縁層及び第2絶縁層を含み、
前記第1部分の上面は、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の境界面の垂直レベルと同じ垂直レベルに位置することを特徴とする請求項7に記載の半導体素子。
【請求項9】
水平方向に延びる第1面及び前記第1面に反対となる第2面を含み、1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、
前記第1面上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成された第1BEOL構造物と、
前記第2面上に配置され、信号をルーティングするように構成された第2BEOL構造物と、
前記能動素子層と前記第1BEOL構造物との間に介在される中間層と、
前記能動素子層と前記中間層との間に介在される複数の絶縁層と、
前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を前記水平方向に垂直な垂直方向に貫通し、前記第1BEOL構造物及び前記能動素子層に電気的に連結された1つ以上のパワービアと、を含み、
前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンのそれぞれは、前記水平方向に離隔して配置され、
隣接する前記第1ソース/ドレインパターンと前記第2ソース/ドレインパターンとの間には、複数のチャネル層及び複数の第1ゲート構造物が前記垂直方向に交互に配置され、
最上端の前記チャネル層上には、複数の第2ゲート構造物が配置され、
前記1つ以上の第2ソース/ドレインパターン及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上の第1コンタクトと、
前記複数の第2ゲート構造物及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上の第2コンタクトと、をさらに含み、
前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と直接接し、
前記1つ以上のパワービアは、垂直断面において台形形状を有する第1部分及び前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターンに向かって突出したラウンド形状を有する第2部分を含むことを特徴とする半導体素子。
【請求項10】
前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターンの最下面、前記1つ以上の第2ソース/ドレインパターンの下面、及び前記第1部分の上面のそれぞれは、同じ垂直レベルに位置することを特徴とする請求項9に記載の半導体素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子に関し、より詳細には、電界効果トランジスタを含む半導体素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
能動素子層の表面上に、信号ルーティングのための信号ワイヤ及びアクティブ装置を含み、能動素子層の裏面上に、電力供給のためのパワー配電ネットワーク(power distribution network:PDN)を提供する半導体装置を提供することにより、裏面配電網(Backside Power Distribution Network:BSPDN)半導体装置は、能動素子層上に提供されるパワー配電ネットワーク(PDN)から信号ワイヤを分離する。BSPDN半導体装置は、ルーティングの複雑性を最小化し、半導体アーキテクチャーの面積を減少させうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2022-0104617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、パワービアとソース/ドレインパターンの誤整列(mis-align)を減少させうる半導体素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による半導体素子は、複数のソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、前記能動素子層上に配置された複数の絶縁層と、前記複数の絶縁層上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成されたBEOL(Back End of Line)構造物と、前記複数の絶縁層と前記BEOL構造物との間に介在される中間層と、前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を垂直方向に貫通し、前記BEOL構造物及び前記能動素子層と電気的に連結された1つ以上のパワービアと、を含み、前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と直接接することを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による半導体素子は、水平方向に延びる第1面及び前記第1面に反対となる第2面を含み、1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、前記第1面上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成された第1BEOL構造物と、前記第2面上に配置され、信号をルーティングするように構成された第2BEOL構造物と、前記能動素子層と前記第1BEOL構造物との間に介在される中間層と、前記能動素子層と前記中間層との間に介在される複数の絶縁層と、前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を前記水平方向に垂直な垂直方向に貫通し、前記第1BEOL構造物及び前記能動素子層と電気的に連結された1つ以上のパワービアと、前記能動素子層及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上のコンタクトと、を含み、前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と直接接することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明のさらに他の態様による半導体素子は、水平方向に延びる第1面及び前記第1面に反対となる第2面を含み、1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンを含む能動素子層と、前記第1面上に配置され、前記能動素子層に電力を供給するように構成された第1BEOL構造物と、前記第2面上に配置され、信号をルーティングするように構成された第2BEOL構造物と、前記能動素子層と前記第1BEOL構造物との間に介在される中間層と、前記能動素子層と前記中間層との間に介在される複数の絶縁層と、前記中間層及び前記複数の絶縁層のそれぞれの少なくとも一部を前記水平方向に垂直な垂直方向に貫通し、前記第1BEOL構造物及び前記能動素子層に電気的に連結された1つ以上のパワービアと、を含み、前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターン及び1つ以上の第2ソース/ドレインパターンのそれぞれは、前記水平方向に離隔して配置され、隣接する前記第1ソース/ドレインパターンと前記第2ソース/ドレインパターンとの間には、複数のチャネル層及び複数の第1ゲート構造物が前記垂直方向に交互に配置され、最上端の前記チャネル層上には、複数の第2ゲート構造物が配置され、前記1つ以上の第2ソース/ドレインパターン及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上の第1コンタクトと、前記複数の第2ゲート構造物及び前記第2BEOL構造物と電気的に連結された1つ以上の第2コンタクトと、をさらに含み、前記1つ以上のパワービアの側面の少なくとも一部は、前記中間層と直接接し、前記1つ以上のパワービアは、垂直断面において台形形状を有する第1部分及び前記1つ以上の第1ソース/ドレインパターンに向かって突出したラウンド形状を有する第2部分を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、半導体素子の製造工程コストが低減でき、ソース/ドレインパターンとパワービアを容易に整列することができる。また、パワービアの大きさを相対的に増加させ、半導体素子の電気的安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【
図2】本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による半導体素子の形成方法を示すフローチャートである。
【
図6A】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6B】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6C】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6D】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6E】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6F】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6G】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6H】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6I】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図6J】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図7A】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図7B】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図7C】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図7D】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【
図7E】本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図面上の同じ構成要素については、同じ参照符号を使用し、それらについての重複説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【0012】
図1を参照すれば、半導体素子10は、第1BEOL(Back End of Line)構造物110、中間層120、絶縁層130、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVを含む。バックエンド・オブ・ライン(BEOL)構造は、能動素子層140への/からの電気接続を提供するための接続構造であってもよい。
【0013】
第1BEOL構造物110は、電力を供給するように構成される。例えば、第1BEOL構造物110は、能動素子層140に電力を伝達する。例えば、第1BEOL構造物110は、能動素子層140の第1面140a上に電力を供給するパワー配線構造物(power distribution structure)を含む。パワー配線構造物は、配電のためのPDN(Power distribution network)を含む集積回路である。
【0014】
第1BEOL構造物110は、下部絶縁層LDL、水平方向(X方向及び/またはY方向)に延びた複数の下部配線ラインLML、及び垂直方向(Z方向)に延びる複数の下部ビアLVを含む。複数の下部配線ラインLMLは、互いに異なる垂直レベルに配置される。例えば、複数の下部ビアLVは、互いに異なる下部配線ラインLMLを電気的に連結する。例えば、複数の下部ビアLVは、下部配線ラインLMLとパワービアPVとを電気的に連結する。
【0015】
下部絶縁層LDLは、絶縁物質を含む。例えば、下部絶縁層LDLは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、及び/またはチタン酸化物を含む。
【0016】
複数の下部配線ラインLML及び複数の下部ビアLVは、それぞれ銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、またはそれらの組み合わせを含む導電性材料を含む。
【0017】
本明細書において、中間層120の上面または下面に平行な方向を水平方向(X方向及び/またはY方向)と定義し、中間層の上面または下面に垂直な方向を垂直方向(Z方向)と定義する。
【0018】
図示していないが、複数の下部配線ラインLML及び複数の下部ビアLVは、それぞれ導電性材料が複数の下部配線ラインLML及び複数の下部ビアLVの外部へ拡散することを防止するためのバリア材料をさらに含みうる。バリア材料は、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、またはそれらの組み合わせを含む。第1BEOL構造物110の複数の下部配線ラインLML及び複数の下部ビアLVのそれぞれは、能動素子層140の能動素子に電力を伝達するように構成される。
【0019】
中間層120は、第1BEOL構造物110及び絶縁層130の間に介在される。中間層120は、パワービアPVの側面の一部を取り囲み、パワービアPVの電気的安定性を向上させる。例えば、中間層120は、パワービアPVの側面のうちの少なくとも一部と直接接触する。
【0020】
例えば、中間層120は、酸化物及び/または窒化物を含む。例えば、中間層120は、下部絶縁層LDLとは互いに異なる物質を含む。さらに他の実施形態において、中間層120は、下部絶縁層LDLと同じ物質を含みうる。
【0021】
パワービアPVは、第1BEOL構造物110から供給される電力を能動素子層140に伝達する。パワービアPVは、中間層120の少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成される。パワービアPVは、第1BEOL構造物110及び能動素子層140と電気的に連結される。
【0022】
例えば、パワービアPVは、導電性物質を含み、電気的信号を伝達する。例えば、パワービアPVは、第1ソース/ドレインパターンSD1に直接接触し、第1ソース/ドレインパターンSD1に電力を伝達する。また、パワービアPVは、第2ソース/ドレインパターンSD2には直接接触しない。
【0023】
パワービアPVは、能動素子層140の第1ソース/ドレインパターンSD1とは、垂直方向(Z方向)に重畳され、第2ソース/ドレインパターンSD2とは、垂直方向(Z方向)に重畳されない。すなわち、平面視において、パワービアPVは、第2ソース/ドレインパターンSD2と水平方向(X方向及び/またはY方向)に離隔される。
【0024】
パワービアPVの下面は、扁平状(flat)を有する。パワービアPVの下面は、中間層120の下面及び第1BEOL構造物110の上面と同じ垂直レベルに位置する。パワービアPVの上面の一部は、第1ソース/ドレインパターンSD1に突出した形状を有する。パワービアPVの上面は、絶縁層130及び第1ソース/ドレインパターンSD1と直接接する。
【0025】
本明細書において、
図6D~
図7Eを除けば、第1BEOL構造物110の上面は、中間層120と接する面を意味し、第1BEOL構造物110の下面は、第1BEOL構造物110の上面に反対となる面である。第1BEOL構造物110を除いた構成要素の上面は、第1BEOL構造物110において垂直方向(Z方向)に最も遠く離隔された面を意味し、上記構成要素の下面は、上記上面に反対となる面を意味する。
【0026】
パワービアPVは、第1部分PV-1及び第2部分PV-2を含む。第1部分PV-1は、中間層120及び絶縁層130のそれぞれの少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成され、第2部分PV-2は、絶縁層130及び第1ソース/ドレインパターンSD1のそれぞれの少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成される。第1部分PV-1及び第2部分PV-2は、説明の便宜のための形式的な区別に過ぎず、第1部分PV-1及び第2部分PV-2は同一物質で形成され、一体に結合した形態を有する。一例として、パワービアPVの第1部分PV-1の中心軸及び第2部分PV-2の中心軸は、垂直方向(Z方向)に整列される。他の例として、パワービアPVの第1部分PV-1の中心軸及び第2部分PV-2の中心軸は、垂直方向(Z方向)に誤整列(mis-align)されうる。また、パワービアPVの第1部分PV-1の中心軸及び第2部分PV-2の中心軸のうちの少なくとも1つは、第1ソース/ドレインパターンSD1の中心軸と垂直方向(Z方向)に整列される。他の例として、パワービアPVの第1部分PV-1の中心軸及び第2部分PV-2の中心軸のうちの少なくとも1つは、第1ソース/ドレインパターンSD1の中心軸と垂直方向(Z方向)に誤整列されうる。
【0027】
第1部分PV-1は、垂直断面において台形形状を有する。
図1では、例示的に、第1部分PV-1が下側から上側に水平幅が狭くなりつつ延びるテーパ状(tapered)を有することを図示したが、第1部分PV-1は、上側から下側に水平幅が狭くなりつつ延びる逆(reverse)台形形状を有しうる。しかし、これは、例示的なものであって、第1部分PV-1は、垂直断面において長方形、円形、または楕円形を有する。
【0028】
第1部分PV-1の下面は、中間層120の下面及び第1BEOL構造物110の上面と同じ垂直レベルに位置する。また、第1部分PV-1の上面は、絶縁層130の内部に配置される。例えば、第1部分PV-1は、第1絶縁層132の下面及び第2絶縁層134の上面のそれぞれの垂直レベルと同じ垂直レベルに位置する。すなわち、第1部分PV-1の上面は、絶縁層130の内部の互いに異なる絶縁層の境界面の垂直レベルと同じ垂直レベルに位置する。また、第1部分PV-1の側面は、第2絶縁層134及び中間層120のそれぞれと接触する。
【0029】
第2部分PV-2は、第1部分PV-1と連結される。例えば、第2部分PV-2の下面は、第1部分PV-1の上面と同じ垂直レベルに位置し、第2部分PV-2の上面は、第1ソース/ドレインパターンSD1に向かって突出したラウンド(round)状を有する。第2部分PV-2の側面は、絶縁層130と接触するか、または直接接触しうる。
【0030】
第1部分PV-1の垂直方向(Z方向)厚さである第1厚さT1の範囲は、約10nm~約100nmであり、第2部分PV-2の垂直方向(Z方向)厚さである第2厚さT2の範囲は、約1nm~約20nmである。また、第1部分PV-1の水平幅である第1幅W1の範囲は、約10nm~約100nmである。
【0031】
絶縁層130は、第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2、第1ゲート構造物GST1及び/またはチャネル層CHを保護する。絶縁層130は、中間層120と能動素子層140との間に介在され、互いに異なる物質を含む複数層を含む。後述するが、絶縁層130は、第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2、及びパワービアPVを形成するとき、エッチング停止層として機能する。
【0032】
例えば、絶縁層130は、酸化物及び/または窒化物を含む。例えば、絶縁層130は、第1絶縁層132及び第2絶縁層134を含む。第1絶縁層132及び第2絶縁層134は、互いに異なる物質を含む。例えば、第1絶縁層132及び第2絶縁層134は、互いに異なるエッチング選択比(selectivity)を有する。例えば、中間層120及び絶縁層130は、互いに異なる物質を含む。
【0033】
絶縁層130の上面及び第1~第3絶縁層132、134、136は、不規則的な(irregular)形状を有する。絶縁層130は、凹凸状を有する。例えば、絶縁層130の上面は、凹凸状を有する。例えば、第1絶縁層132は、第1ソース/ドレインパターンSD1及び/または第2ソース/ドレインパターンSD2を挟み、互いに水平方向(X方向及び/またはY方向)に離隔される。また、第2絶縁層134は、パワービアPVを挟み、互いに水平方向(X方向及び/またはY方向)に離隔される。絶縁層130の上面が凹凸状を有し、能動素子層140の第1面140aもまた凹凸状を有する。例えば、能動素子層140の第2面140bもまた凹凸状を有しうる。
【0034】
能動素子層140は、絶縁層130上に形成され、例えば、能動素子層140は、半導体物質、例えば、IV族半導体物質、III-V族半導体物質、II-VI族半導体物質、またはそれらの組み合わせを含む。IV族半導体物質は、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、またはそれらの組み合わせを含む。III-V族半導体物質は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、ガリウムリン(GaP)、インジウムヒ素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)、またはそれらの組み合わせを含む。II-VI族半導体物質は、例えば、テルル化亜鉛(ZnTe)、硫化カドミウム(CdS)、またはそれらの組み合わせを含む。能動素子層140は、垂直方向(Z方向)に離隔された第1面140a及び第2面140bを含む。
【0035】
能動素子層140は、チャネル層CH、第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2、第1ゲート構造物GST1、及び第2ゲート構造物GST2を含む。例えば、能動素子層140は、隣接する第1ソース/ドレインパターンSD1と第2ソース/ドレインパターンSD2との間に複数のチャネル層CHが配置されるゲートオールアラウンド(Gate-All-Around:GAA)電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)構造を有する。しかし、これは、例示的なものであって、半導体素子10は、平面形(planar)FET構造及び/またはFinFET構造を有しうる。
【0036】
第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2は、能動素子層140の下部で、水平方向(X方向及び/またはY方向)に沿って互いに離隔され、交互に配置される。隣接する第1ソース/ドレインパターンSD1と第2ソース/ドレインパターンSD2との間には、チャネル層CH及び第1ゲート構造物GST1が配置される。例えば、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2のそれぞれは、ソースまたはドレインである。
【0037】
第1ソース/ドレインパターンSD1は、パワービアPVと直接接触し、第2ソース/ドレインパターンSD2は、第2コンタクトCBと直接接触する。すなわち、第1ソース/ドレインパターンSD1は、パワービアPVと垂直方向(Z方向)に整列され、第2コンタクトCBとは、垂直方向(Z方向)に整列されない。また、第2ソース/ドレインパターンSD2は、パワービアPVと垂直方向(Z方向)に整列されず、第2コンタクトCBとは、垂直方向(Z方向)に整列される。
【0038】
例えば、第1ソース/ドレインパターンSD1の最下面及び第2ソース/ドレインパターンSD2の下面は、同じ垂直レベルに位置する。例えば、第1ソース/ドレインパターンSD1の最下面及び第2ソース/ドレインパターンSD2の下面は、絶縁層130の最上面よりも低い垂直レベルに位置する。また、第1ソース/ドレインパターンSD1の最下面及び第2ソース/ドレインパターンSD2の下面は、パワービアPVの第1部分PV-1の上面と同じ垂直レベルに位置する。後述するが、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2が同時に形成され、第1ソース/ドレインパターンSD1の最下面及び第2ソース/ドレインパターンSD2の下面は、同じ垂直レベルに位置する。
【0039】
例えば、第1ソース/ドレインパターンSD1の最下面及び第2ソース/ドレインパターンSD2の下面は、それぞれ第1絶縁層132の下面及び第2絶縁層134の上面のそれぞれと同じ垂直レベルに位置する。すなわち、第2ソース/ドレインパターンSD2の下面と、中間層120の間には、第2絶縁層134が配置される。したがって、第2ソース/ドレインパターンSD2の下面が第2絶縁層134によって保護される。
【0040】
第1ゲート構造物GST1は、第1ゲート電極GE1並びに第1ゲート電極GE1の上面、下面、及び側面を取り囲む第1ゲート絶縁膜GI1を含む。
【0041】
第1ゲート構造物GST1及びチャネル層CHのそれぞれは、隣接する第1ソース/ドレインパターンSD1と第2ソース/ドレインパターンSD2との間に配置され、垂直方向(Z方向)に交互に配置される。すなわち、隣接する第1ソース/ドレインパターンSD1と第2ソース/ドレインパターンSD2は、それらの間に位置する第1ゲート構造物GST1及びチャネル層CHを有する。但し、最下端第1ゲート構造物GST1は、絶縁層130と垂直方向(Z方向)に離隔して配置される。すなわち、最下端第1ゲート構造物GST1と絶縁層130との間には、チャネル層CHが介在される。
【0042】
最上端チャネル層CH上には、第2ゲート構造物GST2が形成される。第2ゲート構造物GST2は、第2ゲート電極GE2、第2ゲート絶縁膜GI2、ゲートスペーサGS、及びゲートキャッピングパターンGPを含む。
【0043】
第2ゲート絶縁膜GI2は、第2ゲート電極GE2の側面及び下面を取り囲み、ゲートスペーサGSは、第2ゲート絶縁膜GI2の側面を取り囲む。ゲートキャッピングパターンGPは、ゲートスペーサGSの上面、第2ゲート絶縁膜GI2の上面、及び第2ゲート電極GE2の上面上に形成される。
【0044】
例えば、第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2のそれぞれは多結晶シリコン、または多結晶シリコンに、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、及びそれらの組み合わせを含む金属物質をドーピングした導電物質からなる。また、第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2のそれぞれは、金属からなる。例えば、第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2のそれぞれは、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、チタンカーバイド(TiC)、タンタルカーバイド(TaC)、及びそれらの組み合わせを含む物質からなる。第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2のそれぞれは、単一層または多重層からなる。
【0045】
例えば、第1ゲート絶縁膜GI1及び第2ゲート絶縁膜GI2は、高誘電率(high-k)物質を含む。一例として、高誘電率物質は、アルミニウム酸化物(Al2O3)、タンタル酸化物(Ta2O3)、チタン酸化物(TiO2)、イットリウム酸化物(Y2O3)、ジルコニウム酸化物(ZrO2)、ジルコニウムシリコン酸化物(ZrSixOy)、ハフニウム酸化物(HfO2)、ハフニウムシリコン酸化物(HfSixOy)、ランタン酸化物(La2O3)、ランタンアルミニウム酸化物(LaAlxOy)、ランタンハフニウム酸化物(LaHfxOy)、ハフニウムアルミニウム酸化物(HfAlxOy)、及びプラセオジム酸化物(Pr2O3)のうちの少なくとも1つを含む。High-k材料は、二酸化シリコンよりも高い誘電率を持つ材料であり得る。
【0046】
例えば、ゲートスペーサGSは、SiCN、SiCON、及びSiNのうちの少なくとも1つを含む。他の例として、ゲートスペーサGSは、SiCN、SiCON、及びSiNのうちの少なくとも2つからなる多重膜(multi-layer)を含む。例えば、ゲートキャッピングパターンGPは、SiON、SiCN、SiCON、及びSiNのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
能動素子層140上には、第2BEOL構造物150が配置される。第2BEOL構造物150は、信号をルーティングするように構成される。例えば、第2BEOL構造物150は、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2を通じて伝達された信号を処理する。
【0048】
第2BEOL構造物150は、上部絶縁層UDL、水平方向(X方向及び/またはY方向)に延びた複数の上部配線ラインUML、及び垂直方向(Z方向)に延びる複数の上部ビアUVを含む。複数の上部配線ラインUMLは、互いに異なる垂直レベルに配置される。例えば、複数の上部ビアUVは、互いに異なる上部配線ラインUMLを電気的に連結する。例えば、複数の上部ビアUVは、上部配線ラインUMLと第1コンタクトCA及び第2コンタクトCBを電気的に連結する。
【0049】
上部絶縁層UDLは、絶縁物質を含む。例えば、上部絶縁層UDLは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、アルミニウム酸化物、及び/またはチタン酸化物を含む。
【0050】
複数の上部配線ラインUML及び複数の上部ビアUVは、それぞれ銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、またはそれらの組み合わせを含む導電性材料を含む。
【0051】
図示していないが、複数の上部配線ラインUML及び複数の上部ビアUVは、それぞれ導電性材料が複数の上部配線ラインUML及び複数の上部ビアUVの外部へ拡散することを防止するためのバリア材料をさらに含みうる。バリア材料は、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、チタン窒化物(TiN)、タンタル窒化物(TaN)、またはそれらの組み合わせを含む。第2BEOL構造物150の複数の上部配線ラインUML及び複数の上部ビアUVのそれぞれは、能動素子層140の能動素子に電力を伝達するように構成される。
【0052】
半導体素子10は、第1コンタクトCA及び第2コンタクトCBをさらに含む。第1コンタクトCA及び第2コンタクトCBは、能動素子層140と第2BEOL構造物150を電気的に連結する。また、第1コンタクトCA及び第2コンタクトCBは、電気的信号を能動素子層140と第2BEOL構造物150との間に伝達する。例えば、第1コンタクトCA及び第2コンタクトCBのそれぞれは、能動素子層140の少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成される。第1コンタクトCAは、ゲートキャッピングパターンGPの少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成される。第2コンタクトCBは、第2ソース/ドレインパターンSD2の少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通して形成される。
【0053】
第1コンタクトCAは、第2ゲート電極GE2に接触し、第2コンタクトCBは、第2ソース/ドレインパターンSD2に接触する。第1コンタクトCAは、第2BEOL構造物150の上部配線ラインUML及び/または上部ビアUVと第2ゲート電極GE2を電気的に連結する。第2コンタクトCBは、第2BEOL構造物150の上部配線ラインUML及び/または上部ビアUVと第2ソース/ドレインパターンSD2を電気的に連結する。
【0054】
一例として、
図1の半導体素子10は、複数層の絶縁層130を含み、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2を同時に形成する。これによれば、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2を互いに異なる工程で形成する場合に比べて、半導体素子10の工程コストが相対的に低い。また、第1ソース/ドレインパターンSD1及びパワービアPVを垂直方向(Z方向)に容易に整列することができる。また、パワービアPVの大きさを相対的に増加させ、半導体素子10の電気的安定性が向上する。
【0055】
図2は、本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【0056】
図2を参照すれば、半導体素子10aは、第1BEOL構造物110、中間層120、絶縁層130a、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVを含む。
図2の半導体素子10aの第1BEOL構造物110、中間層120、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVは、
図1の半導体素子10の第1BEOL構造物110、中間層120、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVのそれぞれと実質的に類似しているので、ここでは、絶縁層130aのみについて記述する。
【0057】
絶縁層130aは、第1~第3絶縁層132、134、136を含む。例えば、第1絶縁層132及び第3絶縁層136は、同じ物質を含み、第2絶縁層134は、第1絶縁層132及び第3絶縁層136のそれぞれとは互いに異なる物質を含む。例えば、第1絶縁層132及び第3絶縁層136は、同じエッチング選択比を有し、第2絶縁層134は、第1絶縁層132及び第3絶縁層136のそれぞれとは互いに異なるエッチング選択比を有する。
【0058】
さらに他の実施形態において、第1~第3絶縁層132、134、136のそれぞれは、互いに異なる物質を含む。例えば、第1~第3絶縁層132、134、136のそれぞれは、互いに異なるエッチング選択比を有する。
【0059】
パワービアPVの第1部分PV-1の上面は、第1絶縁層132の下面及び第2絶縁層134の上面のそれぞれと同じ垂直レベルに位置する。また、パワービアPVの第1部分PV-1の側面は、第2絶縁層134、第3絶縁層136、及び中間層120のそれぞれと接触する。
【0060】
図2では、絶縁層130aが第1~第3絶縁層132、134、136を含むことを図示しているが、これは、例示的なものであって、絶縁層130aが含む絶縁層の数は、これに限定されない。例えば、絶縁層130aは、4層以上の絶縁層を含んでもよい。また、第1絶縁層132、第2絶縁層134、第3絶縁層136のそれぞれが複数の絶縁層を含んでもよい。
【0061】
図3は、本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
図4は、本発明の一実施形態による半導体素子の断面図である。
【0062】
図3を参照すれば、半導体素子20は、第1BEOL構造物210、中間層220、絶縁層230、能動素子層240、第2BEOL構造物250、パワービアPV、及びパワーレールPRを含む。
図4を参照すれば、半導体素子20aは、第1BEOL構造物210、中間層220、絶縁層230a、能動素子層240、第2BEOL構造物250、パワービアPV、及びパワーレールPRを含む。
【0063】
図3の半導体素子20の第1BEOL構造物210、中間層220、絶縁層230、能動素子層240、第2BEOL構造物250、及びパワービアPVは、
図1の第1BEOL構造物110、中間層120、絶縁層130、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVと実質的に類似している。また、
図4の半導体素子20aの第1BEOL構造物210、中間層220、絶縁層230a、能動素子層240、第2BEOL構造物250、及びパワービアPVは、
図2の第1BEOL構造物110、中間層120、絶縁層130a、能動素子層140、第2BEOL構造物150、及びパワービアPVと実質的に類似している。したがって、ここでは、パワーレールPRについて詳細に記述する。
【0064】
図3及び
図4を参照すれば、パワービアPVと第1BEOL構造物210との間にパワーレールPRが介在される。例えば、パワーレールPRは、パワービアPVと複数の下部配線ラインLMLとの間に介在されるか、パワービアPVと複数の下部ビアLVとの間に介在される。
【0065】
半導体素子20、20aがパワーレールPRを含む場合、第1BEOL構造物210から能動素子層240までの経路の電気的抵抗が減少する。パワーレールPR及びパワービアPVが共に配置される場合、パワービアPVの高さが減少する。したがって、パワービアPVの縦横比が減少し、パワービアPVが容易に形成される。したがって、半導体素子20、20aの電気的特性が改善される。
【0066】
パワーレールPRは、導電性物質を含む。例えば、パワーレールPRは、パワービアPVと同じ物質を含む。さらに他の実施形態において、パワーレールPRは、パワービアPVとは互いに異なる物質を含む。パワーレールPRは、パワービアPVの水平幅よりも広い水平幅を有するが、本発明の実施形態は、それに限定されない。
【0067】
パワーレールPRは、垂直断面において台形形状を有する。
図3及び
図4では、例示的に、パワーレールPRは、その下側から上側に水平幅が狭くなりつつ延びるテーパ状を有することを図示しているが、パワーレールPRは、上側から下側に水平幅が狭くなりつつ延びる逆台形形状を有しうる。しかし、これは、例示的なものであって、パワーレールPRは、垂直断面で長方形、円形、または楕円形を有する。また、パワーレールPRは、第1水平方向(X方向)及び/または第2水平方向(Y方向)に長く延びた形状を有しうる。例えば、パワーレールPRは、横方向に長く設けられた形状を有する。
【0068】
例えば、パワーレールPRは、能動素子層240に電源電圧VDDを伝達する。さらに他の実施形態において、パワーレールPRは、能動素子層240に接地電圧VSSを伝達する。
【0069】
図5は、本発明の一実施形態による半導体素子の形成方法を示すフローチャートである。
図6A~
図6Jは、本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図1を共に参照して説明する。
【0070】
図5及び
図6Aを参照すれば、キャリア基板CS上に第1絶縁層132、第2絶縁層134、第3絶縁層136が形成される。例えば、キャリア基板CSは、シリコンを含む。また、絶縁層130上にナノシートスタックNSが積層される(S100)。ナノシートスタックNSは、第1及び第2ナノシート層NS1、NS2が交互に垂直方向(Z方向)に反復積層されて形成される。例えば、第1及び第2ナノシート層NS1、NS2は、それぞれシリコン(Si)及びシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む。第1及び第2ナノシート層NS1、NS2は、追って第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2、及びチャネル層CHで置換される。ナノシート層は、1~100nmの範囲の厚さを有する層であってもよい。
【0071】
図6Bを参照すれば、
図6Aの結果物において、第1及び第2ナノシート層NS1、NS2のそれぞれの少なくとも一部が除去され、複数の第1ホールH1が形成される。複数の第1ホールH1の領域に、追って第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2が形成される。複数の第1ホールH1が形成される過程で、第1絶縁層132の少なくとも一部が共に除去される。例えば、複数の第1ホールH1のそれぞれは、乾式エッチング、及び/または湿式エッチングによって形成される。
【0072】
例えば、追って第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2が形成される複数の第1ホールH1のそれぞれは同時に形成される。例えば、複数の第1ホールH1のそれぞれの下面は、第1絶縁層132の下面及び第2絶縁層134の上面と同一垂直レベルに位置する。
【0073】
図5及び
図6Cを参照すれば、
図6Bの結果物に第1ソース/ドレインパターンSD1、第2ソース/ドレインパターンSD2、第1ゲート構造物GST1、第2ゲート構造物GST2、チャネル層CH、第1コンタクトCA、第2コンタクトCB、及び第2BEOL構造物150が形成される(S200)。
図6Cに図示していないが、第2BEOL構造物150上に支持基板(図示せず)及び支持基板と第2BEOL構造物150との間に介在され、支持基板と第2BEOL構造物150を接合させるポンディング層(図示せず)がさらに形成される。
【0074】
図6Dを参照すれば、
図6Cの結果物を逆さまにした後、キャリア基板(
図6CのCS)が除去される。例えば、キャリア基板CSは、化学機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing,CMP)、湿式エッチング、及び/または乾式エッチング方式で除去される。
【0075】
図6D~
図6Jにおいて、第2BEOL構造物150の上面は、能動素子層140と接触する面であり、第2BEOL構造物150の下面は、第2BEOL構造物150の上面に反対となる面である。第2BEOL構造物150を除いた構成要素の上面は、第2BEOL構造物150の下面から、垂直方向(Z方向)に最も遠く離隔された面を意味し、上記構成要素の下面は、上記上面に反対となる面を意味する。
【0076】
図5及び
図6Eを参照すれば、
図6Dの結果物において、複数の絶縁層のうちの少なくとも1層が除去される(S300)。例えば、第3絶縁層(
図6Dの136)が除去される。例えば、第3絶縁層(
図6Dの136)は、湿式エッチング及び/または乾式エッチングの方式で除去される。
【0077】
図6Fを参照すれば、第2絶縁層134上に中間層120を形成する。例えば、中間層120は、酸化物を含む。例えば、第2絶縁層134上に中間層120が蒸着されて形成される。中間層120の蒸着は、物理気相蒸着(Physical Vapor Deposition:PVD)、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)、または原子層蒸着(Atomic Layer Deposition:ALD)のうちから選択された工程によって遂行される。
【0078】
図6Gを参照すれば、中間層120の少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通する複数の第2ホールH2が形成される。例えば、複数の第2ホールH2のそれぞれは、乾式エッチング、及び/または湿式エッチングによって形成される。
【0079】
複数の第2ホールH2の内部に、追ってパワービアPVの一部が形成される。複数の第2ホールH2のそれぞれは、第1ソース/ドレインパターンSD1のうちのいずれか1つとは垂直方向(Z方向)に重畳される。また、複数の第2ホールH2のそれぞれは如何なる第2ソース/ドレインパターンSD2とも垂直方向(Z方向)に重畳されない。
【0080】
中間層120をエッチングする過程で、第2絶縁層134は、エッチング阻止層として機能する。複数の第2ホールH2のそれぞれの下面は、第2絶縁層134の上面と同じ垂直レベルに位置する。
【0081】
図6Hを参照すれば、
図6Gの結果物に、複数の第2ホールH2の下部に位置する第2絶縁層134の少なくとも一部が除去され、複数の第3ホールH3が形成される。例えば、第2絶縁層134の一部は、湿式エッチング及び/または乾式エッチング方式で除去される。
【0082】
複数の第3ホールH3のそれぞれは、第1ソース/ドレインパターンSD1の上面を露出させるように形成される。複数の第3ホールH3のそれぞれの下面は、第1ソース/ドレインパターンSD1の上面、第2ソース/ドレインパターンSD2の上面、第1絶縁層132の上面、及び第2絶縁層134の下面と同じ垂直レベルに位置する。
【0083】
複数の第3ホールH3のそれぞれは、第2幅W2を有して形成される。また、第1ソース/ドレインパターンSD1は、第3幅W3を有する。第2幅W2は、第3幅W3よりも大きくなる。また、例えば、第2幅W2は、第1幅W1(
図1のW1)と同一である。また、複数の第3ホールH3の中心と第1ソース/ドレインパターンSD1の中心は、垂直方向(Z方向)に整列される。他の例として、複数の第3ホールH3の中心と第1ソース/ドレインパターンSD1の中心は、垂直方向(Z方向)に誤整列されうる。
【0084】
したがって、複数の第3ホールH3の下面、第1絶縁層132の上面、及び第1ソース/ドレインパターンSD1の上面は接触する。第3ホールH3の下面に接触する第1絶縁層132の少なくとも一部は、追って複数の第4ホールH4を形成するとき、一種のマスク(mask)として機能する。
【0085】
図6Iを参照すれば、
図6Hの結果物に、第1絶縁層132をマスク(例えば、ハードマスク)として用いて、複数の第4ホールH4が形成される。複数の第4ホールH4は、追ってパワービアPVが形成される領域に形成される。第4ホールH4の上部領域は、台形形状を有し、第4ホールH4の下部領域は、垂直下向きに突出した形状を有する。第4ホールH4の上部領域は、追ってパワービアPVの第1部分PV-1が形成され、第4ホールH4の下部領域は、追ってパワービアPVの第2部分PV-2が形成される。第4ホールH4の下部領域が、第1絶縁層132をマスクとして形成されるので、第4ホールH4の下部領域の幅は、第4ホールH4の上部領域の幅よりも狭い。すなわち、パワービアPVの第1部分PV-1の幅は、第2部分PV-2の幅よりも広い。
【0086】
したがって、第4ホールH4の最下面は、第1ソース/ドレインパターンSD1の上面、第2ソース/ドレインパターンSD2の上面、第1絶縁層132の上面、及び第2絶縁層134の下面のそれぞれよりも低い垂直レベルに位置する。
【0087】
図5及び
図6Jを参照すれば、複数の第4ホールH4のそれぞれに導電性物質を充填して複数のパワービアPVが形成され(S400)、中間層120上に第1BEOL構造物110が形成される。第1BEOL構造物110は、複数の下部配線ラインLML及び複数の下部ビアLVを含む。
【0088】
本発明の半導体素子10は、複数層の絶縁層130を含み、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2を同時に形成する。その場合、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2をそれぞれ別途工程で形成する例に比べて、半導体素子10の製造工程コストが相対的に低い。
【0089】
また、本発明の半導体素子10の製造方法は、第2絶縁層134がエッチング阻止層として作用し、複数の第2ホールH2を容易に形成しうる。また、本発明の半導体素子10の製造方法は、第1~第3絶縁層132、134、136を含み、第1ソース/ドレインパターンSD1及び第2ソース/ドレインパターンSD2を保護してキャリア基板CSを容易に除去することができる。また、本発明の半導体素子10の製造方法は、複数の第4ホールH4を形成する過程で、第1絶縁層132がマスクとして作用し、第1ソース/ドレインパターンSD1及びパワービアPVを垂直方向(Z方向)に容易に整列させることができる。また、パワービアPVの大きさを相対的に増加させ、半導体素子10の電気的安定性が向上する。
【0090】
図7A~
図7Eは、本発明の一実施形態による半導体素子の製造方法を示す断面図である。
図2及び
図5を共に参照して説明する。
【0091】
図7Aを参照すれば、
図6Dの過程を経た後、第3絶縁層136上に中間層120が形成される。例えば、中間層120は、酸化物及び/または窒化物を含む。
【0092】
図7A~
図7Eにおいて、第2BEOL構造物150の上面は、能動素子層140と接触する面であり、第2BEOL構造物150の下面は、第2BEOL構造物150の上面に反対となる面である。第2BEOL構造物150を除いた構成要素の上面は、第2BEOL構造物150の下面において垂直方向(Z方向)に最も遠く離隔された面を意味し、上記構成要素の下面は、上記上面に反対となる面を意味する。
【0093】
図7Bを参照すれば、
図7Aの結果物に、中間層120の少なくとも一部を垂直方向(Z方向)に貫通する複数の第2ホールH2が形成される。例えば、複数の第2ホールH2は、乾式エッチング及び/または湿式エッチング工程によって形成される。複数の第2ホールH2の内部に、追ってパワービアPVの一部が形成される。複数の第2ホールH2のそれぞれは、第1ソース/ドレインパターンSD1のうちのいずれか1つとは垂直方向(Z方向)に重畳される。また、複数の第2ホールH2のそれぞれは、如何なる第2ソース/ドレインパターンSD2とも垂直方向(Z方向)に重畳されない。
【0094】
中間層120をエッチングする過程において、第2絶縁層134は、エッチング阻止層として機能する。複数の第2ホールH2のそれぞれの下面は、第2絶縁層134の上面と同じ垂直レベルに位置する。例えば、複数の第2ホールH2のそれぞれの下面は、第2絶縁層134の上面及び第3絶縁層136の下面と同じ垂直レベルに位置する。
【0095】
図7Cを参照すれば、
図7Bの結果物に、複数の第2ホールH2の下部に位置する第2絶縁層134の少なくとも一部が除去され、複数の第3ホールH3が形成される。例えば、第2絶縁層134の少なくとも一部は、湿式エッチング及び/または乾式エッチング方式で除去される。
【0096】
複数の第3ホールH3のそれぞれの下面は、第1ソース/ドレインパターンSD1の上面、第2ソース/ドレインパターンSD2の上面、第1絶縁層132の上面、及び第2絶縁層134の下面と同じ垂直レベルに位置する。
【0097】
複数の第3ホールH3のそれぞれは、第2幅W2を有して形成される。また、第1ソース/ドレインパターンSD1は、第3幅W3を有する。第2幅W2は、第3幅W3よりも大きくなる。また、例えば、第2幅W2は、第1幅W1(
図1のW1)と同一である。また、複数の第3ホールH3の中心と第1ソース/ドレインパターンSD1の中心は、垂直方向(Z方向)に整列される。他の例として、複数の第3ホールH3の中心と第1ソース/ドレインパターンSD1の中心は、垂直方向(Z方向)に誤整列される。
【0098】
したがって、複数の第3ホールH3の下面は、第1絶縁層132の上面及び第1ソース/ドレインパターンSD1の上面と接触する。第3ホールH3の下面に接触する第1絶縁層132の上面は、追って複数の第4ホール(
図7DのH4)を形成するとき、マスクとして機能する。
【0099】
図7Dを参照すれば、
図7Cの結果物に、第1絶縁層132をマスク(例えば、ハードマスク)として用いて、複数の第4ホールH4が形成される。複数の第4ホールH4は、追ってパワービアPVが形成される領域に形成される。第4ホールH4の上部領域は、台形形状を有し、第4ホールH4の下部領域は、垂直下向きに突出した形状を有する。したがって、第4ホールH4の最下端地点(lowermost point)は、第1ソース/ドレインパターンSD1の最上面、第2ソース/ドレインパターンSD2の上面、第1絶縁層132の上面、及び第2絶縁層134の下面のそれぞれよりも低い垂直レベルに位置する。
【0100】
第4ホールH4の上部領域は、追ってパワービアPVの第1部分PV-1が形成され、第4ホールH4の下部領域は、追ってパワービアPVの第2部分PV-2が形成される。第4ホールH4の下部領域が、第1絶縁層132をマスクとして形成されるので、第4ホールH4の下部領域の幅は、第4ホールH4の上部領域の幅よりも狭い。すなわち、パワービアPVの第1部分PV-1の幅は、第2部分PV-2の幅よりも広い。
【0101】
図5及び
図7Eを参照すれば、複数の第4ホールH4のそれぞれに導電性物質を形成して複数のパワービアPVが形成され(S400)、中間層120上に第1BEOL構造物110が形成される。
【0102】
図7A~
図7Eを参照して説明した
図2に例示した半導体素子10aの製造工程は、
図6A~
図6Jを参照して、
図1に例示した半導体素子10の製造工程で第3絶縁層136を除去する工程が省略されたことを除けば、実質的に同一である。
【0103】
図6A~
図6Jに基づき、
図1に例示した半導体素子10の製造方法を説明し、
図7A~
図7Eに基づき、
図2に例示した半導体素子10aの製造方法を説明したが、本発明の技術的思想の範囲内で多様な変形及び変更を加えて、
図3及び
図4を参照して説明した半導体素子20、20a、及びそれらから本発明の技術的思想の範囲内で多様に変形及び変更されたイメージセンサを製造可能であるということを、当業者であれば、理解するであろう。
【0104】
以上、本発明を例示的な実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当該分野で通常の知識を有する者によって様々な変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0105】
10 半導体素子
110 第1BEOL(Back End of Line)構造物
120 中間層
130 絶縁層
132 第1絶縁層
134 第2絶縁層
136 第3絶縁層
140 能動素子層
140a 第1面
140b 第2面
150 第2BEOL構造物
CA 第1コンタクト
CB 第2コンタクト
CH チャネル層
GE1 第1ゲート電極
GE2 第2ゲート電極
GI1 第1ゲート絶縁膜
GI2 第2ゲート絶縁膜
GST1 第1ゲート構造物
GST2 第2ゲート構造物
PV パワービア
PV-1 第1部分
PV-2 第2部分
SD1 第1ソース/ドレインパターン
SD2 第2ソース/ドレインパターン