(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137814
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】吸引ノズルおよび該吸引ノズルを有する搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65H 29/24 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B65H29/24 D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024040942
(22)【出願日】2024-03-15
(31)【優先権主張番号】112110467
(32)【優先日】2023-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】522234840
【氏名又は名称】盛詮科技股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】彭 薪容
(72)【発明者】
【氏名】游 宗哲
【テーマコード(参考)】
3F049
【Fターム(参考)】
3F049FC02
3F049FC08
3F049FC14
3F049LB12
(57)【要約】
【課題】本発明は、空気を吸引し、低圧を発生させた後に、連通状態を遮断して空気の漏れを防止する、吸引ノズルおよび該吸引ノズルを有する搬送装置に関するものである。
【解決手段】吸引ノズルは、吸気孔に設置され、本体と、弾性シートと、シール部材と、を有し、該本体は、該吸気孔に気密状態で結合されるとともに、通路を有し、該通路は、該本体を貫通するとともに、該本体の2つの対向する面に形成された第1開口と第2開口のうち、該第2開口から該吸気孔と連通し、該弾性シートは、該通路の第1開口を取り囲むとともに、該第2開口に向かって湾曲することができ、該シール部材は、該通路内に設置されるとともに、該通路の内壁面との間に隙間を有し、該シール部材における、該第1開口と平行な断面の断面積は、該第1開口の断面積よりも大きく、該弾性シートが該第2開口に向かって湾曲すると、該シール部材に気密状態で当接する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気孔に設置される吸引ノズルであって、
前記吸引ノズルは、本体と、弾性シートと、シール部材と、を有し、
前記本体は、前記吸気孔に気密状態で結合されるとともに、通路を有し、
前記通路は、前記本体を貫通するとともに、該本体の2つの対向する面に形成された第1開口と第2開口のうち、該第2開口から前記吸気孔と連通し、
前記弾性シートは、前記通路の第1開口を取り囲むとともに、前記第2開口に向かって湾曲することができ、
前記シール部材は、前記通路内に設置されるとともに、該通路の内壁面との間に隙間を有し、該シール部材における、前記第1開口と平行な断面の断面積は、該第1開口の断面積よりも大きく、前記弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該シール部材に気密状態で当接する
ことを特徴とする吸引ノズル。
【請求項2】
前記シール部材が、前記弾性シート側を向く第1当接面を有するとともに、該弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該第1当接面に気密状態で当接する
ことを特徴とする請求項1に記載の吸引ノズル。
【請求項3】
前記通路が、前記第1開口側を向く阻止面を有し、
前記シール部材における、前記第2開口と対応する位置に第2当接面を有し、該第2当接面が前記阻止面に選択的に当接することによって、該シール部材の該通路からの脱落を防ぐ
ことを特徴とする請求項1に記載の吸引ノズル。
【請求項4】
前記本体における、前記第1開口が形成された面に気密状態で接続されるとともに、該第1開口を取り囲み、該本体から離れる方向へ延びる積載部材をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吸引ノズル。
【請求項5】
前記積載部材に取り囲まれた吸着空間をさらに有し、該吸着空間は前記第1開口と連通し、該吸着空間における、該第1開口から遠い一端が第1端であり、該第1開口と連通する一端が第2端であり、
前記第1端の内径は前記第2端の内径よりも大きく、該第2端の内径は前記第1開口の内径以上である
ことを特徴とする請求項4に記載の吸引ノズル。
【請求項6】
前記本体の通路は、前記第1開口と前記第2開口とに沿って縦方向に貫通しており、該貫通方向と直交する方向に、互いに平行ではない第1方向と第2方向を有し、
前記通路の貫通方向と直交する方向の少なくとも1つの断面において、前記シール部材の第1方向の長さが、該通路の第2方向の幅よりも長い
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吸引ノズル。
【請求項7】
前記本体を取り囲むとともに該本体に接続され、前記吸気孔に取外し可能に気密状態で接続される接続部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吸引ノズル。
【請求項8】
搬送装置であって、
複数の吸気孔を有するテーブルと、
前記複数の吸気孔にそれぞれ設置される複数の吸引ノズルを有し、
前記吸引ノズルはそれぞれ、本体と、弾性シートと、シール部材と、を有し、
前記本体は、前記吸気孔に気密状態で結合され、通路を有し、該通路は、該本体を貫通するとともに、該本体の2つの対向する面に形成された第1開口と第2開口のうち、該第2開口から前記吸気孔と連通し、
前記弾性シートは、前記通路の第1開口を取り囲むとともに、前記第2開口に向かって湾曲することができ、
前記シール部材は、前記通路内に設置されるとともに、該通路の内壁面との間に隙間を有し、該シール部材における、前記第1開口と平行な断面の断面積は、該第1開口の断面積よりも大きく、前記弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該シール部材に気密状態で当接する
ことを特徴とする搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気圧装置および空気圧装置のための付属品に関し、特に負圧方式によって物品を積載するための搬送装置およびその吸引ノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
回路基板の生産ラインには通常、吸引方式により基板を吸着させて搬送する搬送装置が設置されている。この搬送装置は、複数の吸気孔が設けられたテーブルを有し、該各吸気孔はテーブル下方の流路と連通している。前記搬送装置によって基板を搬送する際は、基板をテーブルの上に置き、該搬送装置が流路内に負圧を発生させることによって、該基板を大気圧によりテーブルに強く押し付けて密着させ、該搬送装置とともに移動させる。
【0003】
しかしながら、回路基板のカスタマイズ化が盛んになったことで、基板の寸法や形状は多様化しており、従来の構成や手法では、前記搬送装置が比較的寸法の小さい基板や一般的な形状ではない基板を搬送する際に、前記テーブルの吸気孔をすべて覆うことができず、前記流路に負圧が形成されないことで寸法の小さい基板を安定して吸着することができなくなる、という虞があった。この課題を解決するには、前記搬送装置が流路の空気を吸引し続ける必要があるが、それによって振動が発生し、基板が損傷して歩留まりが低下してしまう恐れがあり、また、さまざまな寸法や形状の基板に応じて各種の吸気孔が形成された搬送装置を製造したとしても、回路基板のカスタマイズ化が盛んな現在では、各種の吸気孔が形成された搬送装置を製造するには費用がかさみ、コストが増加してしまう。
【0004】
上記の課題に鑑み、当該業界では、課題解決のための、より優れた解決手段が望まれている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の主たる目的は、吸引ノズルおよび該吸引ノズルを有する搬送装置を提供することであり、該吸引ノズルは、該搬送装置が該吸引ノズルを通じて空気を吸引し、低圧を発生させた後、連通状態を遮断することにより空気の漏れを防止することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、吸気孔に設置される吸引ノズルを提供するものであり、
前記吸引ノズルは、本体と、弾性シートと、シール部材と、を有し、
前記本体は、前記吸気孔に気密状態で結合されるとともに、通路を有し、
前記通路は、前記本体を貫通するとともに、該本体の2つの対向する面に形成された第1開口と第2開口のうち、該第2開口から前記吸気孔と連通し、
前記弾性シートは、前記通路の第1開口を取り囲むとともに、前記第2開口に向かって湾曲することができ、
前記シール部材は、前記通路内に設置されるとともに、該通路の内壁面との間に隙間を有し、該シール部材における、前記第1開口と平行な断面の断面積は、該第1開口の断面積よりも大きく、前記弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該シール部材に気密状態で当接する。
【0007】
また、本発明は、上記目的を達成するために、搬送装置を提供するものであり、該搬送装置は、
複数の吸気孔を有するテーブルと、
前記複数の吸気孔にそれぞれ設置される複数の吸引ノズルを有し、
前記吸引ノズルはそれぞれ、本体と、弾性シートと、シール部材と、を有し、
前記本体は、前記吸気孔に気密状態で結合され、通路を有し、該通路は、該本体を貫通するとともに、該本体の2つの対向する面に形成された第1開口と第2開口のうち、該第2開口を通じて前記吸気孔と連通し、
前記弾性シートは、前記通路の第1開口を取り囲むとともに、前記第2開口に向かって湾曲することができ、
前記シール部材は、前記通路内に設置されるとともに、該通路の内壁面との間に隙間を有し、該シール部材における、前記第1開口と平行な断面の断面積は、該第1開口の断面積よりも大きく、前記弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該シール部材に気密状態で当接する。
【0008】
このように、本発明の優れた点は、前記搬送装置が吸気する際に、前記弾性シートが前記通路の第2開口に向かって湾曲し、前記シール部材に気密状態で当接することによって、前記通路を遮断し、気流を流通させないようにして、空気の漏れを回避することにある。故に、前記吸引ノズルを有する搬送装置が物体を積載する時、物体が該吸引ノズルの全てに同時に接触して覆わない状態であっても、吸気を継続して前記通路内の低圧を維持する必要はなく、物体をしっかりと該搬送装置に固定することができる。
【0009】
前記吸引ノズルは、前記シール部材が、前記弾性シート側を向く第1当接面を有するとともに、該弾性シートが前記第2開口に向かって湾曲すると、該第1当接面に気密状態で当接する。
【0010】
前記吸引ノズルは、前記通路が、前記第1開口側を向く阻止面を有し、前記シール部材が、前記第2開口を向く側に第2当接面を有し、該第2当接面が該阻止面に選択的に当接することによって、該シール部材の該通路からの脱落を防ぐ。
【0011】
前記吸引ノズルは、積載部材をさらに有し、該積載部材は、前記本体における、前記第1開口が形成された面に気密状態で接続されるとともに、該第1開口を取り囲み、該本体から離れる方向へ延びる。
【0012】
前記吸引ノズルは、前記積載部材に取り囲まれた吸着空間をさらに有し、該吸着空間は前記第1開口と連通し、該吸着空間における該第1開口から遠い一端が第1端であり、該第1開口と連通する一端が第2端であり、該第1端の内径は該第2端の内径よりも大きく、該第2端の内径は該第1開口の内径以上である。
【0013】
前記吸引ノズルは、前記本体の通路が、前記第1開口と前記第2開口とに沿って縦方向に貫通しており、該貫通方向と直交する方向に、互いに平行ではない第1方向と第2方向を有し、該通路の貫通方向と直交する方向の少なくとも1つの断面において、前記シール部材の第1方向の長さが、該通路の第2方向の幅よりも長い。
【0014】
前記ノズルは、前記本体を取り囲むとともに該本体に接続され、前記吸気孔に取外し可能に気密状態で接続される接続部をさらに有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】本発明に係る吸引ノズルを上側から見た斜視図である
【
図3】本発明に係る吸引ノズルを底側から見た斜視図である。
【
図4】本発明に係る吸引ノズルの分解斜視図である。
【
図5】本発明に係る吸引ノズルを真上から見た図である。
【
図6】本発明に係る吸引ノズルを真下から見た断面図である。
【
図7】本発明に係る吸引ノズルの側面断面図である。
【
図8】本発明に係る吸引ノズルの弾性シートが湾曲してシール部材に当接した状態を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すように、本発明は、複数の吸気孔を有するテーブルA1を有し、該各吸気孔に吸引ノズルA2が設置された搬送装置を提供するものであり、該テーブル内は、流路が設けられるとともに、該各吸気孔と連通し、該流路の空気を吸引することによって、気流を前記各吸引ノズルから該吸気孔を介して該流路へ流動させる。
【0017】
図2から
図4、および
図7に示すように、本発明が提供する吸引ノズルは、本体10、接続部20、弾性シート30、シール部材40、および積載部材50を有し、該本体10は、前記吸気孔に気密状態で結合されるとともに、通路11を有し、該通路11は該本体10を貫通し、該本体10の2つの対向する面に第1開口111と第2開口112が形成され、この構成によれば、該本体10が該吸気孔に設置されると、該通路11の第1開口111が外部と連通し、該第2開口112が該吸気孔と連通することで、該吸気孔が該通路11を通じて外部と連通する。更に、前記通路11は、前記第1開口111側を向く阻止面113をさらに有する。
【0018】
前記接続部20は、前記本体10を取り囲むとともに該本体10に接続され、前記吸気孔に取外し可能に気密状態で接続される。具体的に述べると、前記本体10が前記吸気孔に設置されると、前記接続部20が該吸気孔に気密状態で接合される。また、本実施形態では、係止シートと複数のネジを含む固定部材A3をさらに備えてもよく、該係止シートが該ネジによって前記接続部20と前記吸気孔の周囲とに同時に固定されることにより、前記吸引ノズルと該吸気孔との間で空気漏れや位置ずれが生じるのをより防止するが、これに限定されず、他の実施形態では、該固定部材A3を設けなくてもよい。
【0019】
前記弾性シート30は、前記通路11の第1開口111を取り囲むとともに、前記第2開口112に向かって湾曲することができ、該弾性シート30が該第2開口112に向かって湾曲すると、前記シール部材40に気密的に当接する。具体的に述べると、前記弾性シート30は、外周縁31と内周縁32を有し、該外周縁31が前記本体10に固定・接続されることにより、該内周縁32が前記第1開口111を取り囲む。前記内周縁32は、前記外周縁31に対して前記第2開口112に向かって移動するとともに前記シール部材40に当接し、それによって前記弾性シート30が該第2開口112に向かって湾曲する。
【0020】
図4から
図7に示すように、前記シール部材40は、前記通路11内に設置されるとともに、
図5および
図6に示すように、該通路11の内壁面との間に隙間を有する。前記シール部材40における、前記第1開口111と平行な断面の断面積は、該第1開口111の断面積よりも大きく、具体的に述べると、該シール部材40は、前記弾性シート30側を向く第1当接面41と、第2当接面42とを有し、該第1当接面41の断面積は該第1開口111の断面積よりも大きく、それによって該弾性シート30が該第2開口112に向かって湾曲すると、該第1当接面41に気密状態で当接する。前記第2当接面42は、前記シール部材40における、第2開口112を向く側に位置し、該第2当接面42が前記通路11内の阻止面113に当接することによって、該シール部材40の該通路11からの脱落を防ぐ。
【0021】
前記本体10の通路11は、前記第1開口111と前記第2開口112とに沿って縦方向に貫通しており、該貫通方向と直交する方向に、互いに平行ではない第1方向D1と第2方向D2を有する。なお、通路11の貫通方向と直交する方向の少なくとも1つの断面において、前記シール部材40の該断面の第1方向D1の長さは、該通路11の該断面の第2方向D2の幅よりも長い。
【0022】
図6に示すように、本実施形態における吸引ノズルの1つの断面において、前記第1方向D1と第2方向D2とは互いに直角に交わる状態にあり、前記シール部材40における、該第1方向D1上の対向する両側に2つの突出部が形成されるとともに、該第2方向D2上の対向する両側に2つの平面を有する。前記通路11の内部空間の形状は、前記シール部材40の形状に対応しているため、前記2つの突出部が該通路11の内壁面によってブロックされることで、該シール部材40が決まった方向に維持されて回動することがないが、これに限定されるものではない。また、他の実施形態では、前記シール部材40の前記断面の第1方向D1の長さは、前記通路11の前記断面の第2方向D2の幅以下であってもよい。言い換えれば、他の実施形態では、前記シール部材40が前記通路11内において回転してもよい。
【0023】
前記積載部材50は、前記本体10における第1開口111が形成された面に気密状態で接続されるとともに、該第1開口111を取り囲み、該本体10から離れる方向へ延びている。また、前記本体10は、前記積載部材50に取り囲まれた吸着空間51をさらに有していてもよい。前記吸着空間51は前記第1開口111と連通し、該吸着空間51における、該第1開口111から遠い一端が第1端511であり、該吸着空間51の第1開口111と連通する一端が第2端512である。前記第1端511の内径は前記第2端512の内径よりも大きく、該第2端512の内径は前記第1開口111の内径以上である。この構成によれば、前記吸引ノズルが前記搬送装置に積載された物体と接触すると、前記第1開口111の大きさと同じ大きさに限定されない比較的大きな面積の低圧領域が現れ、当該物体をより安定して固定することができる。また、前記第2端部512の内径は、前記第1開口111の内径以上であるため、吸入時における該第1開口111からの空気の漏れが防止される。本実施形態では、前記吸着空間51の内径は、前記第1端511から前記第2端512に向かって徐々に小さくなるが、これに限定されず、他の実施形態では、該吸着空間51の内径が徐々に小さくならなくてもよい。
【0024】
次に、
図8に示すように、本発明の前記搬送装置が空気を吸引すると、気流が前記吸着空間51から前記本体10の通路11に向かって流れるが、このとき、前記積載部材50が該搬送装置に積載された物体によって完全に覆われると、該吸着空間51の内部が低圧となり、この低圧により、該搬送装置に積載された物体が大気圧を受けて該積載部材50に密着する。一方、前記積載部材50が完全に覆われない場合は、前記吸着空間51から前記本体10の通路11へ流れる気流が前記弾性シート30を引き込み、前記第2開口112に向かって湾曲させる。前記弾性シート30が湾曲すると、前記内周縁32が前記シール部材40の第1当接面41に当接し、これら弾性シート30とシール部材40とによって前記通路11の連通を遮断する。このとき、前記シール部材40と前記通路11の内壁面との間の空気が吸い出されて、該通路11内が低圧になることにより、前記弾性シート30の内周縁32が該シール部材40に当接した状態が維持され、前記吸着空間51と該通路11との間の気流の流れが遮断されるので、空気の漏れを防ぐことができる。
【0025】
以上のように、本発明の前記搬送装置は、積載された物体に前記吸引ノズルが覆われていない場合に、自動的に吸引ノズルを閉じて空気の漏れを回避し、該物体をしっかりと吸着させることができる。また、本発明の前記吸引ノズルのシール部材40は、決まった方向に維持されて前記通路11内で回転することがないため、不必要なエネルギー消費を回避し、安定性を維持することができる。
【符号の説明】
【0026】
10 本体
11 通路
111 第1開口
112 第2開口
113 阻止面
20 接続部
30 弾性シート
31 外周縁
32 内周縁
40 シール部材
41 第1当接面
42 第2当接面
50 積載部材
51 吸着空間
511 第1端
512 第2端
A1 テーブル
A2 吸引ノズル
A3 固定部材
D1 第1方向
D2 第2方向
【外国語明細書】