(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137905
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコン
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240927BHJP
G06F 3/0354 20130101ALI20240927BHJP
G06F 3/038 20130101ALI20240927BHJP
【FI】
H04Q9/00 311Q
H04Q9/00 361
G06F3/0354 453
G06F3/038 350
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024046408
(22)【出願日】2024-03-22
(31)【優先権主張番号】10-2023-0038181
(32)【優先日】2023-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512279235
【氏名又は名称】株式会社バイテル
【氏名又は名称原語表記】BITEL CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100194113
【弁理士】
【氏名又は名称】八木田 智
(74)【代理人】
【識別番号】100149799
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 陽一郎
(72)【発明者】
【氏名】丁 勳 聲
【テーマコード(参考)】
5B087
5K048
【Fターム(参考)】
5B087AA05
5B087DD03
5B087DD06
5B087DE07
5B087DG02
5B087DJ03
5K048AA02
5K048AA04
5K048BA03
5K048BA08
5K048BA12
5K048DA02
5K048DB01
5K048DB04
5K048DC01
5K048EB02
5K048FB01
5K048FB03
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA23
5K048HA37
(57)【要約】 (修正有)
【課題】タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を単一のリモコンに実装することにより、ホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを便利に制御できユーザーの利便性を向上させるユニバーサルリモコンを提供する。
【解決手段】ユニバーサルリモコンは、タッチパッドと、ディスプレイユニットと、機能の選択及び情報の入力のためのキーボードユニットと、ディスプレイユニットの情報表示を制御し、タッチパッドを介して入力された座標値を計算して、座標データを制御対象デバイスのマウスカーソル表示データに変換し、マウスカーソル表示データの無線送信を制御する中央処理ユニットと、制御対象デバイスのマウスカーソル表示データを赤外線信号に変換して、赤外線信号を送信する赤外線ユニットと、制御対象デバイスのマウスカーソル表示データを無線送信するブルートゥースユニットと、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンであって、
接触を介して情報を受信するためのタッチパッドと、
前記タッチパッドに接続され、情報を表示するディスプレイユニットと、
機能の選択及び情報の入力のためのキーボードユニットと、
前記ディスプレイユニットの情報表示を制御し、前記タッチパッドを介して入力された座標値を計算及び処理して、制御対象デバイスの座標データを生成し、前記座標データを前記制御対象デバイスのマウスカーソル表示データに変換し、前記マウスカーソル表示データの無線送信を制御する中央処理ユニットと、
前記中央処理ユニットの制御下で、前記制御対象デバイスの前記マウスカーソル表示データを赤外線信号に変換して、前記赤外線信号を送信する赤外線ユニットと、
前記中央処理ユニットの制御下で、前記制御対象デバイスの前記マウスカーソル表示データをブルートゥース(登録商標)信号に変換して、前記ブルートゥース(登録商標)信号を無線送信するブルートゥース(登録商標)ユニットとを備え、
前記中央処理ユニットは、前記ディスプレイユニット上にマウスモード表示を実行し、前記タッチパッドを介した接触の発生に応答して接触座標値を取得及び処理するように制御を実行し、それにより、マウスカーソルを表示するための座標データが生成され、前記制御対象デバイスに、前記マウスカーソルが表示され、前記ディスプレイユニットにマウスモードが表示されている状態で、
前記キーボードユニットのメニュー選択ボタン又は特定のデバイス選択ボタンが操作されると、前記中央処理ユニットが制御対象デバイスを認識し、前記タッチパッドを介して特定の機能が選択される、又はデータが入力される場合、又は前記キーボードユニットを介して機能が選択される、又はデータが入力される場合、前記中央処理ユニットは、前記制御対象デバイスの通信に従って、前記選択された機能又は前記入力されたデータを前記制御対象デバイスに無線で送信し、これにより無線キーボードが実行される、ユニバーサルリモコン。
【請求項2】
前記ブルートゥース(登録商標)ユニットは、ブルートゥース(登録商標)通信を介してホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを制御するためのプログラムをダウンロードする、請求項1に記載のユニバーサルリモコン。
【請求項3】
前記中央処理ユニットは、前記ブルートゥース(登録商標)ユニットを介してダウンロードされたホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを制御するための前記プログラムにもとづいて、前記制御対象デバイスの赤外線制御機能を学習する、請求項1に記載のユニバーサルリモコン。
【請求項4】
前記中央処理ユニットは、前記タッチパッドと前記ディスプレイユニットを使用してマウス機能を制御し、それにより、前記制御対象デバイスの位置の直感的な選択を可能にする、請求項1に記載のユニバーサルリモコン。
【請求項5】
電力を充電し、充電された電力を放電することによって駆動電力を供給する、バッテリーユニットと、
駆動電力を供給するために前記バッテリーユニットから放電される電力をユニバーサルリモコンで使用される電力に適切に変換するパワーユニットとを備え、
前記バッテリーユニットは、充電電力を無線で受け取るための無線充電手段、及び/又は充電電力を有線で受け取るためのUSB端子を含む、請求項1に記載のユニバーサルリモコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンに関する。より詳細には、タッチキーボード機能及びタッチマウスの機能を単一のリモコンに実装することで、ホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを便利に制御してユーザーの利便性を向上することが可能なタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にリモコンは、テレビ、DVDプレーヤー、ビデオレコーダー(VCR)、有線放送デバイス、セットトップボックス、オーディオシステム、アンプ、エアコン、扇風機、空気清浄機、スマートフォン、TAP、及びラップトップパソコンなどの様々なスマートデバイスに使用されている。
【0003】
電子デバイスごとに個別に提供されるリモコンは、通信方式として赤外線(IR)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fiを使用する。
【0004】
赤外線信号及び無線信号を送信する場合、リモコンは、特定のメーカーの電子デバイスと他のメーカーの電子デバイスを区別するために各メーカーの電子デバイスに個別に指定された制御コードに従って赤外線信号と無線信号を送信する。
【0005】
しかしながら、家庭で様々な種類の電子デバイスを使用すると、それに応じた数のリモコンが使用され、そのため複数のリモコンの管理が困難になる。また、ユーザーが新しい電子デバイスを選択して使用したい場合には、その都度リモコンを交換する必要があり不便である。
【0006】
この問題を解決するために、近年では複数の電子デバイスを制御可能なユニバーサルリモコンが商品化されている。
【0007】
このようなユニバーサルリモコンの導入により、各電子デバイスを個別のリモコンで制御する必要がなくなり、単一のリモコンで様々な電子デバイスを制御可能になった。
【0008】
しかしながら、このような様々な電子デバイスを総合的に制御する単一のユニバーサルリモコンを使用する場合であっても、使用が複雑であるという欠点がある。さらに、電子デバイスの画面上の操作ボタンの位置はトラックボール又は多軸センサーにもとづいて選択されるが、トラックボール又は多軸センサーを内蔵したリモコンの設計には多額の費用がかかり、リモコンの操作も不便である。この場合多軸センサーにもとづいて位置を選択するこのような方法では、画面上の位置選択にもとづいてテキストを入力したり、アイコンを選択したりすることが困難である。
【0009】
一方、近年、インターネットの普及、情報化時代の到来により、インターネットは我々の生活に欠かせないものとなっている。その結果、インターネットを実生活に組み込む試みが続けられ、すでに金融、教育、商業など様々な分野にインターネットが組み込まれ、定着している。そして現在、パソコンでインターネットにアクセスするという概念から離れ、既存の家電製品とインターネットを組み合わせたデジタル情報家電が発売されている。
【0010】
デジタル放送受信機(セットトップボックス)は、こうしたデジタル情報家電のひとつであり、インターネットを通じてデジタル放送受信機能に加え、情報検索、ショッピング、放送番組ダウンロードなどの機能をサポートし、双方向サービスを可能にする。
【0011】
デジタル放送受信機を通じてインターネットにアクセスし、情報検索及びショッピングなどの双方向サービスを実行するには、ユーザーからテキストを受信するプロセスが不可欠である。この場合ユーザーは、テキストを入力する間中キーボタンとディスプレイユニットとを交互に見る必要があり、テキスト入力に時間がかかるという欠点があった。
【0012】
そこで、リモコンの問題を解決するために、下記特許文献1には、容易なテキスト入力を可能にするリモコン技術が開示されている。
【0013】
特許文献1に開示された従来技術では、リモコンに設けられたカーソル操作ユニットにより仮想キーボードに含まれる仮想キーが選択されると、選択された仮想キーに割り当てられた第1の信号が入力される第1ステップと、リモコンに設けられたキーボタンが選択されると、選択されたキーボタンに割り当てられた第2の信号が入力される第2ステップと、制御ユニットが第1信号と第2信号とを組み合わせてテキストを完成させてディスプレイユニットに出力する第3ステップとを含む。
この構成により、リモコンに設けるキーボタンの数を減らしても、あらゆる種類の文字を入力することが可能であり、リモコンの簡素化、小型化が可能となる。加えて、ユーザーは、リモコンに設けられたタッチパッドとキーボタンを同時に使用することで、より素早くテキストを入力することが可能となる。
【0014】
しかしながら、この従来技術は、関連する電子デバイスのディスプレイデバイスに仮想キーボードを表示し、ディスプレイデバイスとリモコンとの相互作用によって電子デバイスにテキストを送信する方法を採用しており、したがって、仮想キーボードの実装が不便であり、リモコンを使用した無線マウス機能の実装が不可能であるという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国登録特許10―2123306号公報(2020年6月10日登録)(リモコンを利用した文字入力方法及び文字入力装置)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
そこで、本発明は、上述のような、一般的な電子デバイスごとに個別のリモコンを使用することによる不便さ、ユニバーサルリモコンの使用によって生じる不便さ、及び従来技術で言及したテキスト入力が可能なリモコンの欠点を解決するために提案されたものであり、本発明の目的は、タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンを提供することである。タッチキーボード機能及びタッチマウス機能を単一のリモコンに実装することで、ホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを便利に制御可能であるため、ユーザーの利便性が向上する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の目的を達成するために、本発明によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンは、
接触を介して情報を受信するためのタッチパッドと、
前記タッチパッドに接続され、情報を表示するディスプレイユニットと、
機能の選択及び情報の入力のためのキーボードユニットと、
前記ディスプレイユニットの情報表示を制御し、前記タッチパッドを介して入力された座標値を計算及び処理して、制御対象デバイスの座標データを生成し、前記座標データを前記制御対象デバイスのマウスカーソル表示データに変換して、前記マウスカーソル表示データの無線送信を制御する中央処理ユニットと、
前記中央処理ユニットの制御下で、制御対象デバイスの前記マウスカーソル表示データを赤外線信号に変換して、前記赤外線信号を送信する赤外線ユニットと、
前記中央処理ユニットの制御下で、制御対象デバイスの前記マウスカーソル表示データをブルートゥース(登録商標)信号に変換して、前記ブルートゥース(登録商標)信号を無線送信するブルートゥース(登録商標)ユニットと、を備える。
【0018】
中央処理ユニットはタッチパッドを通じた接触の発生に応答して、ディスプレイユニット上にマウスモード表示を実行し、接触座標値を取得及び処理し、マウスカーソルを表示するための座標値を生成し、制御対象デバイス上にマウスカーソルを表示する。
【0019】
中央処理ユニットは、制御対象デバイス上にマウスカーソルを表示し、タッチパッド及び/又はキーボードユニットを介して機能選択又はデータ入力機能を実行する。
【0020】
上述したユニバーサルリモコンは、タッチパッドとディスプレイユニットを使用してマウス機能を実行するため、制御対象デバイスの位置の直感的な選択を可能にする。
【0021】
さらに、本発明によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンは、電力を充電し、充電された電力を放電することによって駆動電力を供給するバッテリーユニットと、駆動電力を供給するために前記バッテリーユニットから放電される電力をユニバーサルリモコンで使用される電力に適切に変換するパワーユニットとを備え、前記バッテリーユニットは、充電電力を無線で受け取るための無線充電手段が設けられている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、タッチキーボード機能及びタッチマウス機能が単一のリモコンに実装され、ホームエンターテイメントデバイス及びスマートホームデバイスを便利に制御可能となり、ユーザーの利便性が向上する。
【0023】
さらに、本発明によれば、様々な通信方式及びTFTタッチ機能、マウス機能を単一のユニバーサルリモコンに実装しており、テレビ、DVDプレーヤー、ビデオレコーダー(VCR)、有線放送デバイス、セットトップボックス、オーディオシステム、アンプ、エアコン、扇風機、空気清浄機、スマートフォン、TAP、ラップトップパソコンなどの様々なスマートデバイスの統合操作を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、本発明によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンのブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付の図を参照して、本発明の好ましい実施形態によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコンについて詳細に説明する。
【0026】
なお、以下に説明する本発明で使用される用語又は単語は、通常の意味又は辞書的な意味に限定して解釈されるべきではなく、本発明者は、自身の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義可能であるとの原則にもとづいて本発明の技術的思想に適合する意味及び概念として解釈されるべきである。
【0027】
したがって、本明細書に記載される実施形態及び図面に示される構成は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の技術的思想の全てを表すものではない。本出願の提出時点では、それらを置き換えることが可能である様々な相当物及び修正が存在し得ることを理解されたい。
【0028】
図1は、本発明によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコン100(以下、「ユニバーサルリモコン」という)のブロック図であり、ユニバーサルリモコン100は、バッテリーユニット101、パワーユニット102、タッチパッド103、ディスプレイユニット104、キーボードユニット105、中央処理ユニットCPU106、赤外線ユニット107、ブルートゥース(登録商標)ユニット108及びビープ音ユニット109を含むことが可能である。
【0029】
バッテリーユニット101は、駆動電力を供給するために電力を充電し、充電した電力を放電する役割をする。バッテリーユニット101は、再充電可能な二次電池を含んでもよく、充電電力を無線で受け取る無線充電手段を備えていてもよい。リチウムイオンバッテリーを使用可能である。バッテリーユニット101は、有線で充電可能な有線充電端子(USB TypeC)を含んでもよい。
【0030】
パワーユニット102は駆動電力を供給するためにバッテリーユニット101から放電された電力をユニバーサルリモコン100が使用する電力に適切に変換する役割をする。このパワーユニット102には、DC/DCコンバータ備えていてもよい。
【0031】
タッチパッド103は、接触を介して情報を受信する役割をする。この目的のために、タッチパッド103には複数の座標が設定されており、接触が発生した場合に、対応する接触位置の座標値を出力することが可能である。タッチパッド103としては、様々なタイプのタッチパッドを使用することが可能である。
【0032】
ディスプレイユニット104は、タッチパッド103に接続され、情報を表示する役割をする。このディスプレイユニット104は、カラーディスプレイとして実装することが可能である。タッチパッド103とディスプレイユニット104とを組み合わせて、1つのTFTタッチカラーディスプレイを実行する。
【0033】
本明細書では、タッチパッド103及びディスプレイユニット104は、制御対象デバイス上にカーソルを直感的に表示するようにタッチマウス機能を実行し、そのため制御対象デバイス上の位置を容易に選択することが可能となり、ユーザーの操作の利便性が向上する。
【0034】
キーボードユニット105は、機能の選択及び情報の入力に使用する。このキーボードユニット105は、文字及び数字などの情報を入力するための通常のキーボードとは異なり、メニュー入力ボタン、ガイドボタン、音量アップ/ダウンボタン、チャンネルアップダウンボタン、ホームボタン、再生ボタン、倍速再生ボタンなどの少数のボタンだけを使用して機能選択及び情報入力が可能となるように実装できる。
【0035】
中央処理ユニットCPU106は、ディスプレイユニット104の情報表示を制御し、タッチパッド103を介して入力された座標値を計算及び処理して、制御対象デバイスの座標データを生成する役割を果たし、生成された座標データを制御対象デバイスのマウスカーソル表示データに変換して無線送信する。
【0036】
上記中央処理ユニット106は、ブルートゥース(登録商標)ユニット108を介してダウンロードされたホームエンタテインメントデバイス及びスマートホームデバイスを制御するためのプログラムにもとづいて、制御対象デバイスの赤外線制御機能を学習することが可能である。
【0037】
さらに、中央処理ユニット106は、ディスプレイユニット104上にマウスモード表示を実行することが可能である。さらに、タッチパッド103を介して接触が発生すると、中央処理ユニット106は接触座標値を取得及び処理して、マウスカーソルを表示するための座標データを生成し、制御対象デバイス上にマウスカーソルを表示することが可能である。
【0038】
さらに、中央処理ユニット106は、制御対象デバイス上にマウスカーソルを表示することが可能であり、それにより、タッチパッド103及び/又はキーボードユニット105を介して機能選択又はデータ入力機能を実行することが可能である。
【0039】
赤外線IRユニット107は、中央処理ユニット106の制御に応答して、制御対象デバイスのマウスカーソル表示データを赤外線信号に変換して制御対象デバイスに送信する役割をする。
【0040】
ブルートゥース(登録商標)ユニット108は、中央処理ユニット106の制御に応答して、制御対象デバイスのマウスカーソル表示データをブルートゥース(登録商標)信号に変換して制御対象デバイスに無線で送信する役割をする。
【0041】
上記ブルートゥース(登録商標)ユニット108は、ブルートゥース(登録商標)通信により制御対象デバイスと双方向通信を行うことが可能であり、パソコン、ラップトップパソコン、TAP、スマートフォン、DVDプレーヤー、テレビなどの様々なスマートデバイスを介してホームエンタテインメントデバイス及びスマートホームデバイスを制御するためのプログラムをダウンロードすることが可能である。
【0042】
ビープ音ユニット109は、中央処理ユニット106の制御下で、機能選択時及びデータ入力時の操作信号に応答してビープ音を送信し、動作状態をユーザーに知らせる役割をしてもよい。
【0043】
以下、上述のように構成された本発明の好ましい実施形態によるタッチキーボード機能及びタッチマウス機能を備えたユニバーサルリモコン100の動作について、
図2を参照して詳細に説明する。
【0044】
まず、バッテリーユニット101は、バッテリーユニット101に充電された電力を放電することにより駆動電力を供給する。ここで、バッテリーユニット101は、無線充電手段を用いて無線充電器から送信される電力を無線で受けて内蔵バッテリーを充電、又はUSB端子を介して有線で供給される充電電力を受けて内蔵バッテリーを充電することが可能である。
【0045】
パワーユニット102は、バッテリーユニット101から供給される直流電力をDC/DCコンバータによりユニバーサルリモコン100の各ユニットが必要とする直流電力に変換して、変換された直流電力を対応するユニットに供給する(S101)。
【0046】
電力が供給されると、中央処理ユニット106が起動し、ディスプレイユニット104にマウスモード表示を実行する(S102~S103)。
【0047】
ディスプレイユニット104にマウスモードが表示された状態で、ユーザーは、キーボードユニット105のメニュー選択ボタン又は特定のデバイス選択ボタンを操作することにより、制御対象デバイスを選択する。
【0048】
制御対象デバイスが選択された状態で、ユーザーは、制御対象デバイスを制御するために、タッチパッド103を介して特定の位置に接触する(S104)。
【0049】
タッチパッド103を介して特定の位置が接触されると、タッチパッド103は、接触された位置に対応する座標値を中央処理ユニット106に送信する(S105)。
【0050】
ここで、ディスプレイユニット104に表示される画面は、実際の制御対象デバイスの画面に相当するといえる。すなわち、ディスプレイユニット104の画面の左上部分は制御対象デバイスの画面の左上部分に対応することが可能であり、ディスプレイユニット104の画面の左下部分は制御対象デバイスの画面の左下部分に対応することが可能であり、ディスプレイユニット104の画面の右上部分は制御対象デバイスの画面の右上部分に対応することが可能であり、ディスプレイユニット104の画面の右下部分は、制御対象デバイスの画面の右下部分に対応することが可能である。
【0051】
ディスプレイユニット104の画面には特定のセル単位で座標が設定されているため、ユーザーが特定の位置に接触すると、その位置の座標値が生成され、中央処理ユニット106に送信される。
【0052】
中央処理ユニット106は、入力された位置の座標値を計算し、計算結果にもとづいてマウスカーソルを表示するための座標データを生成する(S107)。ここで、マウスカーソルを表示するための座標データとは、ディスプレイユニット104の接触位置を意味し、制御対象デバイスの画面位置に相当するといえる。
【0053】
中央処理ユニット106は、マウスカーソルを表示するための座標データを生成し、当該マウスカーソルを表示するための座標データを、制御対象デバイスを制御するための通信ユニット、すなわち赤外線ユニット107又はブルートゥース(登録商標)ユニット108を介して送信する。ここでは、制御対象デバイスが予め選択され、制御対象デバイスに対する制御方法が予め設定されているため、制御対象デバイスに対応した通信ユニットを選択することにより、マウスカーソル表示用座標データを制御対象デバイスに最適に送信することが可能である。(S108~S109)。
【0054】
例えば、制御対象デバイスが赤外線通信によりデータを送受信する場合、マウスカーソル表示用座標データは赤外線ユニット107に送信され、赤外線ユニット107は、受信したマウスカーソル表示用座標データを制御対象デバイスに対応する赤外線信号に変換して制御対象デバイスに送信する。
【0055】
また、制御対象デバイスがブルートゥース(登録商標)通信によりデータを送受信する場合、マウスカーソル表示用座標データはブルートゥース(登録商標)ユニット108に送信され、ブルートゥース(登録商標)ユニット108は、受信したマウスカーソル表示用座標データをブルートゥース(登録商標)データに変換して、対応する制御対象デバイスにブルートゥース(登録商標)データを無線送信する。ここで、ブルートゥース(登録商標)ユニット108は、低電力ブルートゥース(登録商標)などの無線モジュールRFを使用することによって電力使用量を最小限にすることが可能である。
【0056】
マウスカーソル表示用座標データを受信した制御対象デバイスは、マウスカーソル表示用座標データの位置に対応する画面位置にマウスカーソルを表示する。
【0057】
したがって、ユニバーサルリモコン100を用いて無線マウス機能を実行することが可能であり、制御対象の画面位置を容易に選択することが可能である。
【0058】
従来のエアマウス機能付きリモコンは多軸センサー又はトラックボールを使用しており、そのため高価な多軸センサーをリモコンに組み込むと費用が多額となること及び、多軸センサーを使用する際位置選択の操作が不便であるという欠点がある。
【0059】
一方、本発明は、内蔵の多軸センサーを持たずに、TFTタッチLCDを使用することによって、無線タッチマウス機能を容易に実行することが可能であり、そのため画面上の位置を直感的に選択可能であると同時に、位置選択を正確かつ便利に行うことが可能である。
【0060】
制御対象デバイスの画面上にマウスカーソルを表示させた状態で、タッチパッド103又はキーボードユニット105を介して特定の機能の選択又はデータ入力が実行される場合、中央処理ユニット106は、特定の機能の選択又はデータ入力を処理し、制御対象デバイスの通信に従って赤外線ユニット107又はブルートゥース(登録商標)ユニット108を介して機能選択又は入力データを送信する。その結果、ユニバーサルリモコン100は、無線キーボードに取って代わることが可能である。
【0061】
上述したように、ユーザーはユニバーサルリモコン100を用いて無線マウス機能及び無線キーボード機能を実行可能であるため、テキスト入力、アイコン選択等を容易かつ便利に実行することが可能である。
【0062】
一方、本発明の別の特徴として、中央処理ユニット106は、ブルートゥース(登録商標)ユニット108を介してダウンロードされたホームエンタテインメントデバイス及びスマートホームデバイスを制御するためのプログラムにもとづいて、制御対象デバイスの赤外線制御機能を学習することが可能である。
【0063】
ここで、赤外線制御データは制御対象デバイスごとに異なる場合があるため、赤外線制御機能を学習するとは、学習により、制御対象デバイスに適した赤外線信号を送信できるように入力データを制御対象デバイスに適したデータに変換できることを意味する。
【0064】
上述した本発明によれば、タッチキーボード機能及びマウス機能を単一のリモコンに実装することにより、ホームエンタテインメントデバイス及びスマートホームデバイスを便利に制御することが可能であり、ユーザーの利便性が向上する。
【0065】
また、本発明によれば、TFTタッチ機能及びマウス機能だけでなく、様々な通信方式も一個のユニバーサルリモコンに実装されており、テレビ、DVDプレーヤー、ビデオレコーダー(VCR)、有線放送デバイス、セットトップボックス、オーディオシステム、アンプ、エアコン、扇風機、空気清浄機、スマートフォン、TAP、ラップトップパソコンなどの様々なスマートデバイスを、統合した方法で便利に操作することが可能である。
【0066】
以上、本発明者によってなされた本発明を実施形態にもとづいて詳細に説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な変更を加えることが可能であることは当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0067】
100 ユニバーサルリモコン
101 バッテリーユニット
102 パワーユニット
103 タッチパッド
104 ディスプレイユニット
105 キーボードユニット
106 中央処理ユニット(CPU)
107 赤外線ユニット
108 ブルートゥース(登録商標)ユニット
109 ビープ音ユニット
【外国語明細書】