(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024137949
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】飲料ディスペンシング・アッセンブリおよび飲料コンテナ
(51)【国際特許分類】
B67D 1/08 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024098034
(22)【出願日】2024-06-18
(62)【分割の表示】P 2019563218の分割
【原出願日】2018-05-18
(31)【優先権主張番号】2018955
(32)【優先日】2017-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(71)【出願人】
【識別番号】591211799
【氏名又は名称】ハイネケン サプライ チェーン ベー.フェー.
【氏名又は名称原語表記】Heineken Supply Chain B.V.
【住所又は居所原語表記】Tweede Weteringplantsoen21 1017 ZD Amsterdam The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】パーヴェ, アリー マールテン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッテ, ピーテル ヘーラルト
(57)【要約】
【課題】飲料ディスペンシング・アッセンブリを提供する。
【解決手段】ディスペンサーおよび飲料コンテナを備え、飲料コンテナは、ネック部分と、ネック部分に隣接するショルダー部分とを有し、ネック部分は、少なくとも流出開口部および少なくとも1つのガス入口開口部が設けられ、ディスペンサーは、ハウジングを備え、ハウジングは、コンテナの少なくとも一部を受け入れるための受容部が設けられ、コンテナは、ネックおよびショルダー部分が下向きになるようにディスペンサー内に配置されてネック部分および少なくともショルダー部分の一部が受容部の中に受け入れられ、ショルダー部分の一部は、受容部の壁の近くに延在しており、および/または、受容部の壁と接触し、好ましくは、コンテナを覆い、受容部の外側に延在するコンテナの一部を取り囲む蓋が設けられている。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料ディスペンシング・アッセンブリであって、
ディスペンサーおよび飲料コンテナを備え、
前記飲料コンテナは、ネック部分と、前記ネック部分に隣接するショルダー部分とを有し、
前記コンテナ、好ましくは前記ネック部分は、少なくとも流出開口部および少なくとも1つのガス入口開口部が設けられ、
前記ディスペンサーは、ハウジングを備え、
前記ハウジングは、前記コンテナの少なくとも一部を受け入れるための受容部が設けられ、
前記コンテナは、前記ディスペンサー内に配置され、好ましくは、前記コンテナの少なくとも一部分が前記受容部の中に受け入れられ、前記一部分は、好ましくは、前記受容部の壁の近くに延在しており、および/または、前記受容部の壁と接触している一部を有し、
前記コンテナを覆い、前記受容部の外側に延在する前記コンテナの一部を取り囲む蓋が設けられ、
前記蓋は、少なくとも、前記受容部の外側に延在する前記コンテナの少なくとも大部分が前記蓋を通して見える程度まで透明である、
飲料ディスペンシング・アッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料ディスペンシング・アッセンブリに関する。本発明は、とりわけ、プラスチック・コンテナから炭酸飲料をディスペンスするための飲料ディスペンシング・アッセンブリに関する。本発明は、さらに、本発明の飲料ディスペンシング・アッセンブリにおいて使用するためのコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
EP1003686は、飲料ディスペンシング・アッセンブリを開示しており、飲料ディスペンシング・アッセンブリは、ディスペンサーおよび飲料コンテナを含み、飲料コンテナは、ネック部分と、ネック部分に隣接するショルダー部分とを有している。ネック部分は、飲料のための流出開口部を設けられている。コンテナは、圧縮可能なコンテナであり、ディスペンサーの内側空間の中へ挿入され、コンテナに取り付けられる蓋部分によって閉じられている。使用の間に、前記内側空間の内側に圧力が構築され、コンテナを圧縮し、こうしてディスペンスするために飲料を加圧する。EP2448858は、同様のディスペンシング・アッセンブリを開示しており、それは、上向きに面する流出開口部を有しており、圧力空間のためのクロージャー(closure)が、コンテナのネック部分に密封して接続しており、同時に、前記空間の中にコンテナを吊り下げている。
【0003】
WO2004/099060は、NL1006949のものと同様に、飲料ディスペンシング・アッセンブリを開示しており、そこでは、使用の間にコンテナが反転され、流出開口部が下向きに面している。ここでも、コンテナは、閉鎖リング(closure ring)を設けられており、閉鎖リングは、圧力空間を閉じるためにディスペンサーのクロージャー手段と協働しており、飲料を加圧およびディスペンスするために、コンテナが圧力空間の中で圧縮される。
【0004】
そのようなアッセンブリは、設計および使用において複雑である。その理由は、それが、圧力空間を閉じるために協働するのに適切なコンテナおよびディスペンサーを必要とするからである。
【0005】
EP2448734は、飲料バルブを設けられたクロージャーを有するBICタイプ・コンテナを開示している。ガス入口開口部が、ガス供給部をコンテナに、特に、BICタイプ・コンテナの内側コンテナと外側コンテナとの間の空間に接続するために、クロージャーの中に設けられている。コンテナは、クロージャーを有する流出開口部が上向きに面している状態で位置決めされている。
【0006】
例えば、HeinekenのBeerTender(登録商標)から知られているように、および、WO00/03944に開示されているように、バッグ・イン・コンテナ(bag-in-container)・タイプのコンテナから飲料をディスペンスするということがさらに知られており、そこでは、飲料が、可撓性の内側コンテナの内部に含有されており、内側コンテナが、より剛性のある外側コンテナの中に吊り下げられている。このようなシステムでは、加圧ガスは、内側コンテナと外側コンテナとの間に、コンテナの中へ挿入され得、それによって、バッグまたは内側コンテナを圧縮し、加圧ガスが飲料と直接的な接触をすることなく、飲料を絞り出す。
【0007】
EP2148771では、飲料を保持およびディスペンスするための、一体的にブロー成形されたバッグ・イン・コンテナが開示されており、少なくとも1つのベントが、内側コンテナと外側コンテナとの間のインターフェースに平行に走るように設けられており、そのベントは、バッグ・イン・コンテナの口部と隣接する場所において大気に開口しており、バッグ・イン・コンテナの口部とおおよそ同軸に配向されている。EP2148771は、どのようにこのコンテナがディスペンシング・アッセンブリの中で使用されるかということを開示しておらず、特に、どのようにこれがタッピング・ライン(tapping line)またはタッピング・デバイスに接続されることとなるかということを開示していない。
【0008】
WO2011/002294は、一体的にブロー成形されたバッグ・イン・コンテナ・タイプのコンテナを開示しており、開口部が、内側コンテナのネック領域に設けられており、内側コンテナと外側コンテナとの間の空間の中へ開口している。クロージャーには、バルブおよびガス給送チャネルが設けられており、ガスを圧力下で前記空間の中へ給送するために前記開口部に接続している。その中で、全ガス圧力がネック領域において外側コンテナのネック領域に作用する。代替的な実施形態では、開口部は、外側プリフォームまたはコンテナのネック内にあることも可能である。
【0009】
WO2006/087148は、ディスペンシング・システムを開示しており、コンテナがその底部でディスペンサー底部部分に設置され、蓋が前記コンテナを覆って設置された後、前記蓋によって形成された冷却チャンバ内にコンテナを収容する。コンテナは、パーティー樽またはパーティーファスとして知られる単一壁のコンテナであり、コンテナから飲料を重力によりディスペンスするために底部の近くにタッピングコックが設けられている。蓋は、コンテナを環境から隔てる、肉厚の、閉じられた隔離用マントルである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、公知のアッセンブリの代替となる飲料ディスペンシング・アッセンブリを提供することを目的とする。本発明は、比較的に使用しやすい飲料ディスペンシング・アッセンブリを提供することを目的とする。本発明は、比較的に製造およびメンテナンスしやすい飲料ディスペンシング・アッセンブリを提供することを目的とする。本発明は、特許請求の範囲に記載されたディスペンシング・アッセンブリに関して適切なコンテナを提供することを目的とする。本発明は、特に、コンテナを使用することができるディスペンシング・アッセンブリの提供を目的とし、そのアッセンブリは、使用時、例えば飲料を購入する一般の人々および飲食店関係者などのユーザーに心地良い外観を提供し、特に冷却およびディスペンスの際に使いやすく、および/またはエネルギーを節約できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一態様において、飲料ディスペンシング・アッセンブリは、ディスペンサーおよび飲料コンテナによって特徴付けられる。飲料コンテナは、ネック部分と、ネック部分に隣接するショルダー部分とを有し、コンテナ、好ましくはネック部分は、少なくとも流出開口部および少なくとも1つのガス入口開口部が設けられる。ディスペンサーは、ハウジングを備え、ハウジングは、コンテナの少なくとも一部を受け入れるための受容部が設けられる。コンテナは、ディスペンサー内に配置され、コンテナの少なくとも一部分が受容部の中に受け入れられるようになっており、当該一部分が、好ましくは、受容部の壁の近くに延在しており、および/または、受容部の壁と接触している一部を有する。本発明によれば、使用の間、蓋が、コンテナを覆って設けられ、受容部の外側に延在するコンテナの一部を取り囲み、蓋が、少なくとも、受容部の外側に延在するコンテナの少なくとも大部分が蓋を通して視認可能な程度まで透明である。
【0012】
実施形態では、蓋は部分的に透明であり、受容部の外側に延在するコンテナの部分のみを、蓋を通して見ることができる。実施形態では、蓋は、実質的に完全に透明でよく、受容部の外側に延在するコンテナ部分全体を、蓋を通して見ることができる。蓋は、ハウジングの上に置くことができ、蓋とコンテナの外側表面との間の空間を封止し、蓋は、周囲空間からコンテナを隔離する。蓋は、二重壁の蓋でよく、蓋は、プラスチックおよび/またはガラスから作製することができる。実施形態では、蓋の少なくとも一部を照射する照明を設けることが可能であり、照明は、好ましくは、ハウジングに設けられ、前記ハウジングに載置された蓋の下側端部から蓋の中へ光を照射する。
【0013】
実施形態において、蓋は、実質的にドーム形状でよく、半球形および/または円形もしくは半円形の壁部分を有し、好ましくは、同様の形状を有するコンテナの部分にわたって延在する。蓋およびコンテナは、蓋の内面と受容部の外側に延在するコンテナ部分の外面との間に、前記表面間の最短距離として測定したときに、前記内面および外面にわたって実質的に均等な幅を有するエア・ギャップが設けられるように形成されてもよい。言い換えれば、そのようなエア・ギャップは、蓋の前記内面の全体にわたって実質的に同じ幅を有していてよい。
【0014】
コンテナは、少なくともディスペンシング・ラインを有するディスペンシング・ユニットが設けられ、ハウジングは、ディスペンシング・ラインと接続、および/または、協働するためのタップを含んでもよい。ディスペンシング・ラインは、好ましくは、使い捨てのラインである。使い捨てということは、空にされることとなる限られた数の、特に1つだけのコンテナとともに使用するように、それが設計されているということを少なくとも意味するものとして理解されるべきである。実施形態では、ディスペンシング・ユニットは、コンテナに接続され得、および/または、コンテナに接続されているアダプターに接続され得、ディスペンシング・ユニットは、別のコンテナとの再使用が不可能になる程度まで損傷しない限り、コンテナから除去されることができないようになっている。
【0015】
ハウジングは、少なくとも受容部の壁の一部分を冷却するための冷却デバイスを備えることができる。好ましくは、冷却デバイスは、少なくともコンテナのショルダー部分の一部の接触冷却のためのものである。受容部は、実質的にボウル形、好ましくは半球形でよい。実施形態では、コンテナは、受容部の壁の少なくとも一部によって支持され得る。実施形態では、受容部の下側端部には、コンテナのネック部分を受け入れるために、凹部が設けられ得る。コンテナのネック部分にアダプターが設けられている場合、凹部は、前記アダプターも受け入れることができる。
【0016】
コンテナは、流出開口部を閉鎖する閉鎖リングを提供され得る。飲料バルブが、閉鎖リング内および/または閉鎖リング上に提供され得る。好ましくは、閉鎖リングおよび/またはコンテナのネック部分は、流体、好ましくは、ガスを、圧力下で前記コンテナの中へ、好ましくは、前記コンテナの内側コンテナと外側コンテナとの間に導入するために、前記少なくとも1つのガス入口開口部を設けられている。
【0017】
実施形態では、コンテナのネット部分にアダプターが設けられる。アダプターは、コンテナのネック部分の少なくとも一部を覆って取り付けられるアダプターでよく、アダプターは、ディスペンシング・ユニットの少なくとも一部を構成する。実施形態では、ディスペンシング・ユニットは、少なくともディスペンシング・ラインを有し、ディスペンシング・ラインは、第1の端部において、流出開口部に、または、前記流出開口部に設けられた飲料ディスペンシング・バルブに接続するためのコネクターまたはディスペンス・アダプターが設けられ、反対側端部において、飲料ディスペンス開口部を設けられる。飲料ディスペンス開口部は、好ましくは、ディスペンス・バルブが設けられ、ディスペンス・バルブは、ディスペンス・ラインと一体となっているか、または、ディスペンス・ラインに接続されており、より好ましくは、ディスペンス・ラインとともに使い捨てのものである。アダプターは、ディスペンサーのガス・コネクターと少なくとも1つのガス入口開口部とを接続するように構成されている。
【0018】
実施形態では、飲料ディスペンシング・アッセンブリは、コンテナを含むことができ、コンテナは、外側コンテナと内側コンテナとを含むBICタイプ・コンテナである。少なくとも1つのガス入口開口部が、例えば、コンテナのネック部分において、コンテナの周辺壁部分に、好ましくは、外側コンテナのネック部分の周辺壁部分に設けられ得る。代替として、そのようなガス入口開口部は、例えばコンテナのディスペンス開口部の反対側、例えばコンテナのネック部分の反対側など、異なる位置に提供され得る。ガス入口開口部は、内側コンテナと外側コンテナとの間の空間に開口することができる。アダプターは、前記少なくとも1つのガス入口開口部を少なくともカバーすることができ、半径方向外向きに延在する少なくとも1つのアダプター開口部が設けられ、少なくとも1つのアダプター開口部は、前記少なくとも1つのガス入口開口部に流体連通し、さらにディスペンサーのガス・コネクターに流体接続している。そのような実施形態では、ディスペンサーは、前記ガス・コネクターに接続されている、圧力下のガスのための供給部、特に、ガス圧縮機が設けられ得る。
【0019】
実施形態では、受容部の下側端部には、アダプターを有するコンテナのネック部分を受け入れるために、凹部が設けられ得る。アダプターおよび凹部は、好ましくは、配向画定エレメントが設けられ、前記凹部の中のアダプターの位置が、ディスペンサーのガス・コネクターに対して所望の配向に画定されるようになっている。実施形態において、アダプターは、ガス・ラインをコンテナに接続するために提供され得る。実施形態では、アダプターは、飲料ディスペンス・ラインをコンテナに接続するために提供され得る。実施形態では、アダプターは、ガス・ラインおよび飲料ディスペンス・ラインをコンテナに接続するために提供され得る。
【0020】
実施形態では、ディスペンサーは、コンテナを直立した位置で受け入れるように設計され得る。実施形態では、ディスペンサーは、横たわった位置でコンテナを受け取るように設計され得る。実施形態では、ディスペンサーは、コンテナを傾斜位置で受け入れるように設計され得る。実施形態において、ディスペンサーは、上下逆さまの位置でコンテナを受け入れるように設計され得る。コンテナの位置は、コンテナの長手方向軸の向きによって定義され得、長手方向軸は、コンテナのネック部分、飲料ディスペンシング開口部、および/またはガス入口開口部の少なくとも1つを通って延在し、コンテナの直立姿勢は、飲料ディスペンシング開口部がコンテナの上端部にあることによって定義され、反転された位置は、ディスペンシング開口部が実質的に下向きになっていることを意味する。
【0021】
実施形態では、ディスペンサーは、少なくとも1つのガス・コネクターが設けられ得、少なくとも1つのガス・コネクターは、コンテナおよび/または受容部に対して移動可能であり、好ましくは、コンテナのネック部分の長手方向軸に対して実質的に半径方向に移動可能である。ガス・コネクターは、好ましくは、機械的に、より好ましくは、電気機械的に移動可能である。
【0022】
実施形態では、ディスペンサーは、コンテナおよび/または受容部に対して移動可能な少なくとも1つの検知エレメントを設けられ得、検知エレメントは、前記受容部の中のコンテナおよび/またはアダプターの正しい位置を検知するために、コンテナおよび/またはコンテナのネック部分に装着されたアダプターに係合している。検知エレメントは、装置の内側にコンテナを固定するための固定エレメントの一部でよく、または、固定エレメントを形成することが可能である。検知エレメントおよび前記少なくとも1つのガス・コネクターが連結され得、検知エレメントが、コンテナおよび/もしくはそのアダプターの正しい位置を検出する場合、または、検知エレメントが、コンテナもしくはそのアダプターの正しい位置を検出するか、または、コンテナもしくはそのアダプターを検知しない場合にのみ、前記ガス・コネクターが伸張状態へと移動可能に構成されている。明らかに、コンテナの存在および/またはコンテナの適正な位置を検知するために、検知エレメントの他のタイプおよび位置が使用され得る。そのような検知エレメントからの信号に基づいて、例えば、冷却の開始、圧力流体の供給の開始、照明の開始、および他の機能のための作動信号を提供することができる。
【0023】
実施形態では、受容部は、その下側端部付近の凹部から受容部の壁部分を上向きに延在するチャネルを設けてもよく、ディスペンシング・ラインが、前記チャネルの内側に延在している。
【0024】
実施形態では、コンテナはプラスチックコンテナ、特にBICタイプ・コンテナである。コンテナは、BICタイプ・コンテナでよく、外側コンテナおよび内側コンテナを有し、内側コンテナは、飲料によって実質的に充填されており、内側コンテナは、可撓性のショルダー部分を少なくとも有しており、飲料が内側コンテナのショルダー部分を受容部の中の外側コンテナの内側表面に押し付けるように構成されている。
【0025】
実施形態では、本開示による飲料コンテナは、BICタイプ・コンテナでよく、BICタイプ・コンテナは、好ましくは、プラスチックから、より好ましくは、結晶性のまたは半結晶性のプラスチック、例えばPETおよび/またはPENおよび/またはPEFからなるプリフォーム・アッセンブリから一体的にブロー成形されている。コンテナは、コンテナのネック部分にアダプターが設けられ得、アダプターは、コンテナのガス入口開口部に接続し、前記少なくとも1つのガス入口開口部に流体連通して、半径方向外向きに延在する少なくとも1つのアダプター開口部が設けられており、および/または、アダプターは、少なくともディスペンシング・ラインを有するディスペンシング・ユニットが設けられており、および/または、前記アダプターは、ハウジングの内側のアダプターの特定の配向のための非円形の外側部分が設けられている。実施形態では、アダプターは、ディスペンシング・ラインまたは前記ディスペンシング・ラインの一部を受け入れるためのスロットまたはチャネルを備えた端部表面が設けられており、前記ディスペンス・ラインを通る飲料の流れを制限することなく、コンテナが端部表面を下にして載置可能である。
【0026】
実施形態では、本発明は、タッピング・アッセンブリであって、タッピング・アッセンブリは、バー表面の上に配置されているかまたは配置可能であり、コンテナは、少なくとも、コンテナがその中に部分的に挿入されるアッセンブリのハウジングの上方に延在する部分について、バーの少なくとも2つの対向する側から見ることができる、タッピング・アッセンブリに関する。ハウジングの上方に延在する部分は、ブランド名(branding)を含むことが可能である。
【0027】
本発明をさらに説明するために、その実施形態が、図面を参照して、以降に開示および議論される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】飲料ディスペンシング・アッセンブリの背面図であり、蓋を通して視認可能なブランド名付きのコンテナを備えたディスペンシング・アッセンブリを動作する側から見た図である。
【
図1A】
図1のアッセンブリの側面図の代表図である。
【
図2A】
図1のアッセンブリの斜視図を後方側面図で示す図である。
【
図2B】
図1のアッセンブリの斜視図を前方側面図で示す図である。
【
図3A】本開示によるディスペンシング・アッセンブリの背面図である。
【
図3B】本開示によるディスペンシング・アッセンブリの側断面図である。
【
図4】飲料をディスペンスするためのアッセンブリのディスペンシング・ユニットの分解図である。
【
図5】本開示のディスペンシング・アッセンブリの使用を8つのステップで概略的に示す図である。
【
図6A】第1の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を斜視図で示す図である。
【
図6B】第1の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を断面図で示す図である。
【
図6C】第1の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を斜視図で示す図である。
【
図6D】第1の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を断面図で示す図である。
【
図6E】第2の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を斜視図で示す図である。
【
図6F】第2の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を斜視図で示す図である。
【
図6G】第2の実施形態による、アダプターを備えたコンテナの一部を構成するネック部分を示す図であり、ディスペンシング・ラインを含むディスペンシング・ユニットの一部を断面図で示す図である。
【
図6H】コンテナの一実施形態のネック部分の斜視図である。
【
図7】ディスペンシング・ユニットのハウジングの受容部内のコンテナの一部を概略的に示す断面図である。
【
図8】隣接するショルダー部とともにコンテナのネック部分を概略的に示す断面図であり、ネック部分は、ハウジングの中に、特に、受容部の中に位置決めされていることを示す図である。
【
図9】コンテナ上に取り付けるためのアダプターを概略的に示す端面図である。
【
図10】受容部の下側端部における凹部の一部を示す斜視図であり、ガス・コネクターおよびその動作機構の一部を示す図である。
【
図11】前記受容部および凹部内のコンテナの一部を示す断面図であり、伸張位置にある空気コネクターを示す図である。
【
図12】光源、例えば、光ガイドを有するLEDを備えた、ハウジングおよび蓋の一部を概略的に示す図である。
【
図13】ディスペンシング・ユニットのインライン・バルブと協働するタップを概略的に示す図である。
【
図14】ディスペンシング・ユニットとともにタップを備えるハウジングの一部を概略的に示す断面図であり、タップが開位置にある状態を示す図である。
【
図15】ディスペンシング・ユニットとともにタップを備えるハウジングの一部を概略的に示す断面図であり、タップが閉位置にある状態を示す図である。
【
図16A】真っ直ぐな状態のディスペンス・ラインの一部とともにディスペンス・アダプターを示す側断面図である。
【
図16B】曲げられた状態のディスペンス・ラインの一部とともにディスペンス・アダプターを示す側断面図である。
【
図16C】ディスペンス・ラインの一部、および、アダプターを覆って設置するためのカバーとともに、ディスペンス・アダプターを示す側断面図である。
【
図17】ディスペンシング・ユニットのディスペンス・ラインに装着されているインライン・バルブを示す図である。
【
図18】本開示によるシステムで使用するための、アダプターまたはクロージャーを備えたコンテナの代替的な実施形態の関連部分を示す図である。
【
図19】本開示によるシステムで使用するための、アダプターまたはクロージャーを備えたコンテナの代替的な実施形態の関連部分を示す図である。
【
図20】本開示によるシステムで使用するための、アダプターまたはクロージャーを備えたコンテナの代替的な実施形態の関連部分を示す図である。
【
図21A】コンテナの出口開口部が上向きの状態での、ディスペンシング・アッセンブリ用の代替的な実施形態を概略的に示す図である。
【
図21B】コンテナの出口開口部が上向きの状態での、ディスペンシング・アッセンブリ用の代替的な実施形態を概略的に示す図である。
【
図22】コンテナの出口開口部が横向きの状態での、ディスペンシング・アッセンブリ用の代替的な実施形態を概略的に示す図である。
【
図23A】代替のプリフォーム・アッセンブリおよびコンテナの実施形態を概略的に示す図である。
【
図23B】代替のプリフォーム・アッセンブリおよびコンテナの実施形態を概略的に示す図である。
【
図24A】代替の照明を備えたディスペンシング・デバイスの一実施形態を示す図である。
【
図24B】代替の照明を備えたディスペンシング・デバイスの一実施形態を示す図である。
【
図25A】さらなる代替的な実施形態を示す図である。
【
図25B】さらなる代替的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
この明細書において、本発明の実施形態は、単なる例として示され開示されている。これらは、いかなる方式にも決して本発明の範囲を限定するものとして解釈または理解されるべきではない。この明細書において、同じまたは同様の要素は、同じまたは同様の参照符号によって示されている。この明細書において、本発明の実施形態は、炭酸飲料、特に、ビールを参照して議論されるが、他の飲料も本発明において使用され得る。
【0030】
この明細書において、上方および下方、ならびに、上部および底部などへの言及は、具体的に異なって規定されていなければ、ディスペンシング・ユニットの通常の配向に対して考えられるべきである。ディスペンシング・ユニットの後方は、システムを動作させるための、特に、ユニットの中および/またはユニット上に提供されているコンテナの中に含有されている飲料をディスペンスするように動作させるための、タップ・ハンドルなどが設けられている側としてみなされるべきである。コンテナは、底部部分およびネック領域を有することが可能であり、ネック領域は、充填および/またはディスペンスするためのオリフィスを含む。ネック領域は、コンテナの一部でよく、またはコンテナに組み付けることもできる。実施形態での使用の間、アッセンブリの中のオリフィスは、実質的に下向き、上向き、または横向きに面していることが可能である。下向きは、例えば、図面に示されており、特に、
図1に上部、底部、上、および下が、単に指示目的のために、矢印および適当な語句によって示されている。これは、必ずしも、本開示のタッピング・デバイスまたはその部分が使用されなければならない配向を反映しているわけではない。例えば、
図21Aおよび21Bならびに
図22に、代替の配向が示されている。コンテナに関して、通常の位置は、底部が下向きになっており、ネック部分が上向きになっている状態とすることができる。本開示のタッピング・アッセンブリにおいて、コンテナの底部を、上向き、下向き、および/または横向きとすることが可能である。
【0031】
本開示では、蓋を通したコンテナの視認性に関して、コンテナの大部分とは、コンテナの外表面積の少なくとも30%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも50%を少なくとも包含するものとして理解されるべきである。実施形態では、これは、外表面積の少なくとも60%として理解することができる。本開示では、蓋を通したコンテナの視認性に関して、コンテナの大部分とは、代替的にまたは追加的に、ネック領域からコンテナの反対側の端部まで延在する長手方向軸を有するコンテナにおいて、そのような長手方向軸に沿って測定して、長手方向長さの少なくとも30%にわたって、コンテナが、前記長手方向軸に垂直な平面で測定して、少なくとも180度を超える、好ましくは220度を超える、より好ましくは270度を超える、さらにより好ましくは360度にわたって蓋を通して見えることを少なくとも包含するものとして理解することができる。示されるように、そのような長手方向軸は、例えば、実質的に水平に、垂直に、またはある角度で、例えば限定はしないが斜めに延在することができる。
【0032】
透明度は、排他的にではないが例えば、ASTM-D1746-15規格に従って測定することができる。蓋は、例えば、限定はしないが、前記規格に従って測定して、少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも60%の透明度を有することができる。蓋の透明度は、少なくとも75%でもよい。コンテナ、またはコンテナの少なくとも外側コンテナは、透明でよく、限定はしないが、前記規格に従って測定して、少なくとも30%、好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも60%の透明度を有する。コンテナ、またはコンテナの少なくとも外側コンテナの透明度は、少なくとも75%でもよい。蓋は、透明である限り、または少なくとも蓋の透明部分の一部にわたって、少なくとも平均的な人間の目に見える範囲で実質的に無色でよい。
【0033】
本開示では、蓋は、クロージャーを意味すると理解されるべきであり、クロージャーは、さらなるディスペンサーから取外し可能でよく、例えば持ち上げられて外され、コンテナを覆って設置され得て、または例えばさらなるディスペンサーにヒンジ接続され得る。蓋は、単一の実体でよく、またはコンテナの一部分を取り囲むように例えばヒンジ接続することができる、もしくは組み立てることができる2つ以上の部品を備えていてもよい。
【0034】
この明細書において、BICタイプすなわちバッグ・イン・コンテナ・タイプのコンテナは、少なくともコンテナが外側ホルダーおよび内側ホルダーを含むということを意味するものとして理解されなければならず、ここで、内側ホルダーは、飲料を保持するように設計されており、外側ホルダーよりも可撓性であるかまたは圧縮可能である。外側ホルダーは、例えば、ネックおよび本体を備えたボトル形状のコンテナなどのようなコンテナとすることができ、一方、内側ホルダーは、バッグなどのような可撓性のコンテナとすることができる。内側ホルダーおよび/または外側ホルダーは、単一の材料(mono material)または混合物(blend)から作製され得、射出成形および/またはブロー成形もしくは回転成形などによって、全体的にまたは部分的に作製され得る。実施形態では、内側コンテナと外側コンテナとは、同じポリマーまたは混合物から作製され得、または少なくとも、コンテナを一体的にリサイクルすることが可能であるように作製され得る。同じ材料は、少なくとも、限定はしないが、内側コンテナと外側コンテナとが作製される材料が少なくとも50体積%、より好ましくは少なくとも75体積%の同じポリマーを含むことを意味するものとして理解されるべきである。このポリマーは、例えば、ポリマーのグレードに関係なく、PET、PEN、PEF、または別の半結晶性ポリマーでよい。好ましくは、本発明によるバッグ・イン・コンテナは、一体的にブロー成形することによって作製される。実施形態では、バッグ・イン・コンテナは、少なくとも1つのプリフォームを別のプリフォームの中へ挿入し、次いで、それらを一緒にバッグ・イン・コンテナ・タイプのコンテナへとブロー成形することによって作製され得る。実施形態では、バッグ・イン・コンテナは、少なくとも1つのプリフォームをオーバーモールド(over moulding)して多層化されたプリフォームを形成し、次いで、それらを一緒にバッグ・イン・コンテナ・タイプのコンテナへとブロー成形することによって作製され得る。実施形態では、少なくとも部分的に外側コンテナおよびバッグを別々に形成した後に、バッグは外側コンテナの内側に吊り下げられ得る。
【0035】
本開示では、例として、バッグ・イン・コンテナ(BIC)が説明されることとなり、バッグ・イン・コンテナ(BIC)は、重ね合わせられた2つのプラスチック・プリフォームを含むプリフォーム・セットから一体的にブロー成形され、それは、プリフォームのうちの一方が他方の中へ挿入され、その後に、それらが既知の様式で一緒にブロー成形されてBICになるということを意味するものとして理解されるべきである。実施形態では、前記ブロー成形の前に、閉鎖リングが、プリフォームに取り付けられ、それらを一緒に接続し、プリフォーム同士の間の空間(それは、インターフェースまたはインター・スペース(inter space)とも称され得る)を閉鎖し、少なくともブロー成形の後に、前記空間が、コンテナのネック領域の中に設けられた1つまたは複数の開口部のみを通して、特に、外側プリフォームおよび/またはコンテナのネック領域の壁を通って延在する外向きの開口部を通して、環境と連通しているかまたは連通することができるようになっている。前記少なくとも1つの開口部は、プリフォームを製造する間に、特にその射出成形の間に、提供され得るが、例えば、ブロー成形の間または後に、コンテナの中へパンチングするか、ドリリングするか、またはそうでなければ機械加工することによって、後に提供されることも可能である。
【0036】
代替的な実施形態では、空気などの圧力流体を内側コンテナと外側コンテナとの間または内側バッグと外側コンテナとの間の前記空間に導入するための前記または各開口部は、例えば
図18~
図20に概略的に示されるように、内側および外側コンテナまたは内側バッグおよび外側コンテナのネック部分の間に提供され得る。
【0037】
代替的な実施形態では、同様のBICを提供することができ、ここではしかし、飲料用のディスペンシング開口部は、ガス入口開口部とは反対側のコンテナの端部に提供される。そのようなコンテナは、例えば
図23に示されている。さらなる代替的な実施形態では、本発明のディスペンシング・アッセンブリで使用するためのコンテナは、例えばオランダ特許出願NL1008601からそれ自体知られている内部加圧器を提供され得、この加圧器は、例えば、BICタイプのコンテナを使用するときに、コンテナの飲料室内に、または内側コンテナと外側コンテナとの間の空間内に取り付けられ得る。
【0038】
この明細書では、タッピング・アッセンブリは、冷却デバイスと、空気などのような加圧ガスをコンテナに供給するための圧力デバイスとを保持するハウジングを含むことが可能である。コンテナは、プラスチック飲料コンテナ、好ましくは、BICタイプ・コンテナとすることができる。システムは、蓋、好ましくは、少なくとも部分的に透明な蓋をさらに含み、それは、ハウジングの中に適正に設置されているときに、コンテナを覆ってフィットする。蓋は、ハウジングおよび蓋を含むディスペンシング・デバイスの中のコンテナの視認性を提供し、例えば、充填レベルが確認され得るようになっており、コンテナのブランド名が外側から見ることができるようになっている。透明であるとは、この文脈では、蓋を通してコンテナを見ることおよび検査することを可能にするのに十分にクリアであり、好ましくは、例えば着色または曇りによって邪魔されないものとして理解されるべきである。実施形態では、コンテナは、蓋の少なくとも重要な部分にわたって、例えば、その表面積の50%を上回って、蓋を通して見ることができる。実施形態では、コンテナは、蓋を通して少なくとも2つの対向する側から見ることができる。実施形態では、コンテナは、蓋の高さまたは軸方向長さの少なくとも一部にわたって、360度にわたって、すなわちすべての側面から蓋を通して見ることができる。実施形態では、コンテナは、その軸方向長さの50%を超えて、180度から360度の間の角度にわたって蓋を通して見ることができる。コンテナの視認性、特に、その少なくともブランド名の視認性を提供することは、ディスペンシング・ユニットをリブランドする(rebrand)必要なしに、異なるブランドを同じシステムの中で使用できることから、有益である可能性がある。コンテナの視認性、特に、その少なくともブランド名の視認性を提供することは、ディスペンシング・ユニットの外観に関して有益である可能性がある。コンテナの視認性、特に、その少なくともブランド名の視認性を提供することは、コンテナおよび/またはその内容物の検査に関して有益である可能性がある。蓋を通したコンテナの視認性を提供することは、特に部分的に透明なコンテナまたは少なくとも部分的に透明な外側コンテナを有するBICを使用するとき、コンテナの充填の評価に有益である可能性がある。蓋を通したコンテナの視認性を提供することは、顧客へのシステムのアピールを高めるのに有益である可能性がある。
【0039】
本開示による蓋を使用することによって、コンテナの大部分は、使用の間に顧客または消費者に見えるようにすることができ、一方、コンテナは、環境からコンテナを隔離するように依然として包囲することができる。これは、例えば、限定されないが、飲料を冷却し所望の温度を維持するため、汚染を防ぐため、コンテナまたは他のシステム構成要素への損傷を防ぐため、および/または汚染を防ぐために有利であり得る。
【0040】
この明細書では、ディスペンシング・アッセンブリは、バーまたはテーブルなどの天板(top)の上に設置され得、蓋を通して見えるコンテナの部分、例えば、ハウジングの上方に延在する部分が、バーに立っている平均的な大人のおおよそ目のレベルにあるようになっている。見える部分は、好ましくは、少なくとも2つの対向する側から、例えば、そのようなバーの前および後ろなどから見える。
【0041】
この明細書では、タッピング・アッセンブリとも称され得るディスペンシング・アッセンブリは、コンテナがディスペンシング・ユニットのハウジングおよび/またはその中へ「上下逆さまの」位置で設置され得るように設計され得、コンテナの少なくとも一部、特にコンテナのショルダー部の少なくとも一部が、ハウジング上の受容部の中に導入されるようになっており、ネック部分は、下向きになっている流出開口部を含む。好ましくは、前記受容部の中へ延在するコンテナの一部は、受容部の壁の近くにあり、または、受容部の壁に少なくとも部分的に接触しており、受容部の壁は、冷却されており、特に、能動的に冷却されている。前記「上下逆さま」位置では、これは、例えば、コンテナのショルダー部分の一部でよい。「直立した位置」では、ショルダー部分は、例えば上向きでよく、特に冷却のために底部が受容部内に受け入れられ得る。横たわった位置または傾斜位置では、冷却のためにコンテナの側部が受容部内に受け入れられ得る。
【0042】
この明細書では、受容部の壁と、関連するコンテナ部分との間の距離に関して相対的に近いということは、コンテナの前記部分およびその内容物の効率的な冷却を可能にするのに十分に小さい距離として理解されるべきである。好ましくは、飲料は、冷却された壁の前記部分の傍のコンテナのエリアからディスペンスされる。好ましくは、冷却のための受容部の壁の一部分は、これらの実施形態では、コンテナの下部である。そのような実施形態では、コンテナが部分的に空になっている場合でも、コンテナの内容物が、少なくとも、受容部の壁によって冷却されるエリアの中にあることとなり、その冷却された内容物が、流出開口部の近くにあり、特に、流出開口部に直接的に隣接しており、または少なくとも、飲料がディスペンスされる部分内にあるという利点が得られる。したがって、受容部の外側に延在するコンテナの一部が、冷却されていないかまたはあまり冷却されていない場合にも、ディスペンスされる飲料の温度の制御は、非常に良好に可能である。
【0043】
受容部の中にコンテナを位置決めする際に、好ましくは、少なくとも1つの線接触が、接触冷却のために、コンテナと受容部の壁との間に得られる。そのような線接触は、例えばコンテナおよび受容部の形状ならびにコンテナの向きに応じて、例えば円形もしくは楕円形のラインまたは任意のラインによって形成され得る。好ましくは、コンテナの比較的大きい部分、例えば、受容部の内側に延在するコンテナのショルダー部分、底部分、または壁部分にわたって、接触が確立されるか、または、受容部の壁に対してコンテナの壁が少なくとも極めて近接することが確立される。コンテナの関連部分と受容部との間の距離は、隣接する表面同士の間の最小の距離として測定され、好ましくは、0mmから1mmの間にあり、より好ましくは、0mmから0.5mmの間にあり、さらにより好ましくは、0mmから0.25mmの間にあり、この距離は、受容部の垂直方向の軸に沿って測定される所定の高さを有する、受容部の円周方向の表面積の少なくとも一部にわたる平均であり、所定の高さは、例えば、前記受容部の中へ延在するコンテナの部分の高さまたは直径の少なくとも約1/4とすることができる。例えば、上下逆さまの向きでは、ネック部分に直接隣接して測定して、コンテナのショルダー部分の軸方向高さの少なくとも約4分の1が前記受容部内に延在していてよい。例えば、ショルダー部分の前記高さの4分の1から前記高さ全体の間である。
【0044】
図1および
図1Aは、ディスペンサー2および飲料コンテナ3を含む、本開示の飲料ディスペンシング・アッセンブリ1の例示的な実施形態を示している。また、ディスペンサー2は、例えば、ユニット、ディスペンシング・ユニット、タッピング・デバイス、または、同様の語句と称され得る。ディスペンサー2は、ハウジング4を含む。ハウジング4は、コンテナ3の少なくとも一部6を受け入れるための受容部5を設けられている。飲料コンテナ3は、ネック部分7と、ネック部分7に隣接したショルダー部分8とを有している。ネック部分7は、少なくとも、流出開口部8Aおよび少なくとも1つのガス入口開口部9を設けられている(例えば、
図3、
図6、および
図10を参照)。開示されている実施形態では、コンテナは、ブロー成形されたプラスチック・コンテナ3、好ましくは、バッグ・イン・コンテナ(BIC)タイプのコンテナであることが可能である。コンテナ3は、ネック部分7およびショルダー部分8が下向きに面している状態で、ディスペンサー2の中に位置決めされ、ネック部分7およびショルダー部分8の少なくとも一部が受容部5の中に受け入れられるようになっている。これは、上下逆さま向きと称される。ショルダー部分8の一部10が、受容部5の壁11の近くに延在しており、および/または、受容部5の壁11と接触している(例えば、
図8)。
【0045】
ディスペンシング・デバイス内でのコンテナの向きは、少なくとも、コンテナの長手方向軸X-Xの向きに基づいて定義することができ、上下逆さまの位置および直立した位置では、前記軸は実質的に鉛直に延在し、横たわった位置では実質的に水平に延在し、傾斜位置では水平方向と垂直方向との両方に対してある角度を有する。直立した位置では、コンテナの底部は下向きでよく、上下逆さまの位置では、コンテナの底部は上向きでよく、横たわった位置では横向きでよい。
【0046】
ディスペンシング・アッセンブリ1は、例として、バー74の天板75の上に設置されており、ハウジング4の上方に延在するコンテナ3の部分13、および、存在する場合には、蓋12が、平均的な大人に関して、おおよそ目の高さにあるようになっており、それは、
図1において、目76によって象徴的に示されている。バーの天板75は、例えば、顧客が利用可能な正面において、約100cmから130cmにあることが可能であるが、決してそれに限定されない。少なくとも、バーに立っているかまたは座っている顧客にとって、ならびに、好ましくは、バーに立っているかまたは座っている顧客、および、バーの後ろに立っている飲食店関係者にとって見ることができるように、バー74の上にタッピング・アッセンブリ1を設置することによって、システムの視認性および、特に、コンテナの関連部分13の視認性が増加される。特に、ブランド名22がコンテナ3の前記部分13に設けられているときには、これは、システム1のアピールを増加させることとなり、特に、前記コンテナ3の中に封入されている飲料のアピールを増加させることとなる。このアピールは、飲料の販売を増加させることとなり、そのうえ、バーのアピールを増加させることが可能であるということが見出された。好ましくは、蓋は、コンテナの部分13を覆って設けられており、蓋は、少なくともバー74の前および後ろから、すなわち、顧客およびバー店員にとって、コンテナの部分13の見通し(視界)を提供するのに十分に透明になっており、好ましくは、約360度にわたって、コンテナの部分13の見通しを提供する。蓋12の上部は、透明性が低くなっていることが可能であり、例えば、不透明になっていることが可能である。
【0047】
コンテナ3は、好ましくは、実質的にバレルまたはボトルの形状になっており、前記ネック部分7およびショルダー部分8を有しており、さらに、本体部分23および底部部分24を有している。底部部分は、任意の適切な形状を有することが可能であり、図示されている実施形態では、実質的に球形になっており、より具体的には、実質的に半球になっている。代替的に、それは、例えば、コンテナが前記底部部分24を下にして立つことができるように形状決めされ得、例えば、花弁形状になっている。
【0048】
図示されているような実施形態では、蓋12は、コンテナ3を覆って設けられており、受容部5の外側に延在するコンテナ3の部分13を囲んでいる。しかし、アッセンブリは、実施形態では、蓋12なしでも動作させられ得る。蓋12は、少なくとも、それが、好ましくは実質的に一定の等しい距離で、ハウジング4の外側に延在するコンテナ3の部分13の外側表面に沿って延在する内側表面14を有する程度まで、実質的にドーム形状にされ得る。これは、蓋12の前記内側表面14とコンテナの外側表面部分との間に空間15を提供することが可能である。実施形態では、蓋は、上部16および本体部分17を有することが可能であり、上部16は、実質的に球形になっており、本体部分17は、好ましくは、実質的に円筒形状になっている。蓋12は、プラスチック、好ましくは、透明なプラスチックから作製され得、コンテナ3が蓋12の少なくとも一部を通して観察され得るようになっている。実施形態では、蓋12は、二重壁になっていることが可能であり、内側壁18Aおよび外側壁18B、ならびに、それらの間に囲まれた空間19を有しており、空間19は、好ましくは、その周囲から、例えば、アッセンブリが配置されているエリア20および空間15などから隔離されている。実施形態では、空間19は、エリア20および/または空間15の内側の圧力よりも低い圧力にあることが可能であり、また、例えば、蓋12の熱伝達率を低下させるために、真空に吸引され得る。実施形態では、蓋12は、ハウジング4のシール21の上に置かれていることが可能であり、および/または、ハウジング4の上に置かれるためのシール21を設けられ得、蓋12がハウジングにおよび/またはその中におよび/またはそれを覆って適正に設置されると、空間15がエリア20から隔離されるようになっている。実施形態では、これは、前記空間15の中に空気の実質的に停滞した層を提供することが可能である。他の実施形態では、コンテナおよびその中に含有されている飲料を冷却するために、前記空間15を通る、好ましくは冷却された空気のフローを提供するために、ファンまたは同様の手段が設けられ得る。また、蓋は、部分的にまたは全体的に、ガラスから作製され得る。
【0049】
好適な実施形態では、コンテナ3は、少なくとも、ハウジング4の外側に延在するコンテナ3の部分13の上に、ブランド名22を設けられている。好ましくは、コンテナ3がその底部24を下にして設置されているときに、その少なくとも一部が上下逆さまの配向で提供されるように、前記ブランド名22は提供されている。したがって、コンテナ3がディスペンサー2の中に上下逆さまの位置に設置され、ネック部分7が下向きになっているときに、ブランド名は、可読性および視認性に関して適正な配向になっている。明らかに、コンテナ3が、ディスペンシング・デバイス1において直立した配向で、すなわち底部が下向きになっている配向での使用を意図されるとき、ブランド名は、可読性および視認性に関して通常の位置であり得る。同様に、そのようなブランド名は、例えば横たわった配向など、別の配向で使用するために、コンテナにおいて調整することができる。
【0050】
例えば、
図1および
図1A、
図3および
図3Aに示されている実施形態では、ハウジング4は、少なくとも受容部5の壁11の部分27を冷却するための冷却デバイス26を含む。同様に、他の実施形態も、同じまたは同様の冷却デバイスを提供され得る。受容部5および冷却デバイス26は、好ましくは、コンテナ3の一部6、例えば、少なくとも、上下逆さまの配向でのコンテナ3のショルダー部分8、または例えば(例えば
図21Aおよび
図21Bに示されているような)直立した配向での底部部分、または例えば(例えば
図22に示されているような)横たわった位置もしくは傾斜位置での本体形成部分の側部の少なくとも一部の接触冷却のために設計されている。例示的実施形態から明らかなように、これは、少なくとも、受容部に近い、例えば飲料がディスペンスされるネック部分7に近いエリアでの飲料の冷却をもたらし、したがって、この飲料は所望の温度に冷却されている。好ましくは、この部分は、使用の間にコンテナの下側端部にあり、最も冷たい飲料がそのエリアに向かって自然に流れるようになっている。受容部の冷却は、圧縮機ベースの冷却デバイス、圧電ベースの冷却デバイス、アイス・キューブ冷却、液体冷却、または、当技術分野で知られているような同様のシステムなどのような、任意の適切な手段によって提供され得る。例として、圧縮機ベースの冷却デバイス26が、有利な実施形態として説明されることとなる。
【0051】
図示されているような実施形態では、コンテナ3は、飲料をディスペンスするためのディスペンシング・ライン35を少なくとも含むディスペンシング・ユニット34を設けられている。ハウジング4は、ディスペンシング・ライン35を開放および/または閉鎖するために、タップ29を含み、タップ29は、ディスペンシング・ライン35に接続し、および/または、ディスペンシング・ライン35と協働するためのものである。ディスペンシング・ラインは、好ましくは、使い捨てのラインであり、使い捨てのラインは、それが、例えば、1つのみのコンテナ3または限られた数のコンテナとの限定的な使用のために設計および意図されているということを意味するものとして理解されるべきである。好ましくは、ディスペンシング・ユニット34は、コンテナ3を開栓(broached)でき、開栓後に、ディスペンシング・ユニット34および/またはディスペンシング・ライン35が、ユニット34および/またはコンテナ3への損傷なしには、再び除去されることができないように設計されている。
【0052】
好適な実施形態では、タップ29は、ディスペンシング・ユニット2の中に設けられているバルブ31、特に、ディスペンシング・ライン35の端部の中または端部に設けられているバルブを開放および/または閉鎖するための動作機構30を含む。そのようなものは、例えば、
図13~
図17により詳細に示されている。ディスペンシング・ライン35は、プラスチックから作製され得、可撓性であることが可能であり、図示されているように曲げられ得るようになっている。バルブ31は、タッピング・ライン35に固定して接続されており、ディスペンシング・ライン35とともに設置および除去、すなわち、交換されるようになっている。バルブ31は、注ぎ口32を有することが可能であり、注ぎ口32は、ハウジング4の外側に延在しており、注ぎ口32が、ディスペンスされることとなる飲料にとって最後の接点となるようになっている。そのような使い捨てのバルブ31を提供することによって、飲料とさらなるディスペンシング・アッセンブリ1との間の接触が防止され得る。したがって、ディスペンシング・アッセンブリのクリーニングは、より少ない頻度で行われればよい。
【0053】
代替的に、ディスペンシング・ライン35を開放および/または閉鎖するための他の手段が、例えば、それに限定されないが、タッピング・ラインを閉じるように押しつぶす(squeeze)ための手段などを提供され得る。恒久的なバルブが、タッピング・デバイス2の一部として使用され得、タッピング・ライン35は、コンテナを設置するときに、それに接続され得る。代替的にまたは追加的に、タッピング・ラインは、恒久的または半恒久的であることが可能であり、コンテナ、特に、議論されているようなアダプター38が、前記タッピング・ラインに接続され得る。
【0054】
例えば、
図3Aおよび
図3Bならびに
図8および
図11からわかるように、受容部5は、例えば、実質的にボウル形状に、例えば、半球形になっていることが可能であり、コンテナ3が、上下逆さまの位置ではショルダー部分8の少なくとも一部によって、または(例えば
図21Aおよび
図21Bに示されているように)直立した位置では底部部分によって、前記受容部5の壁11によって支持され得るようになっている。好ましくは、接触冷却のために緊密に接触している。受容部5の下側端部において、凹部36が、コンテナのネック部分7を受け入れるために設けられ得、コンテナを上下逆さまの位置で使用するとき、ディスペンシング・ユニット34または少なくともその一部がネック7に設けられ、または例えば、(
図23Aおよび
図23ABに示されているような)直立姿勢では、そのようなユニット34が底部部分24、特にコンテナ3の入口開口部9に接続され、または接続されることになり、ガス・ラインを接続する。実施形態では、凹部36は、ネック7および/またはディスペンシング・ユニット34が凹部36の底部37に載置されないように構成することが可能である。直立した位置を使用する実施形態では、例えば、ガス・ライン・コネクタは、そのような凹部内に位置決めされ得る。
【0055】
例えば、
図6A~
図6Gからわかるように、ディスペンシング・ユニット34は、アダプター38を含むことが可能であり、アダプター38は、コンテナのネック7の上に固定されているかまたは固定され得、例えば、フォーム・ロックされているか(form locked)、圧入されているか、ねじ込まれるか、バヨネット・フィッティング・エレメントなどと協働することによって取り付けられているか、もしくは、溶接もしくは接着されているか、または、コンテナ3と一体に作製されている。アダプター38は、端面39を有することが可能であり、また、コンテナ3または少なくともそのネック7の長手方向軸X-Xに沿った方向に見たときに、非円形の構成、または、より一般的には、好ましくは、非回転対称の構成を有することが可能である。図示されている実施形態では、アダプター38は、2つのウィング40、41を有しており、2つのウィング40、41は、それぞれ反対方向に延在しており、異なる構成を有している。例として示されている実施形態では、第1のウィング40は、第2のウィング41の幅W
41よりも小さい幅W
40を有している。第2のウィング41は、スリット42を有しており、スリット42は、第2のウィング41を通って延在しており、ディスペンス・ライン35がスリット42を通って延在することが可能である。
図9は、凹部36内のアダプター38の軸X-Xに沿った概略図を示している。これからわかるように、凹部36は、ユニット34の構成と適合可能な構成、特に、ウィング40、41と適合可能な構成を設けられており、アダプター38が、それが非回転対称になっていることに起因して、1つの配向のみに凹部の内側に位置決めされ得るようになっている。この目的のために、例えば、
図10に斜視図で示すように、2つの湾曲した壁エレメントまたは隆起した部分43が、凹部36の互いに対向する縁部(そのうちの1つは、
図10に見ることができる)に沿って設けられており、アダプター本体38Aがその間にフィットされ得、ウィング40、41は、その対向端部43A、43Bの間に位置決めされ得る。したがって、受容部の中のコンテナ3は、ウィング40、41の適正な位置決めによって、自動的に正しく位置決めされることとなる。適正に位置決めされていないときには、コンテナ3は、受容部5の中で適正に支持されるのに十分なほど低下できず、蓋が設けられている場合には、蓋が、コンテナ3の上方を適正に覆うことができない。そのうえ、ディスペンシング・ライン35は、適切な位置から外れることとなり、ガス接続が、後述するように、適正に整合しないこととなる。同様に、そのようなアダプター38は、直立した位置で使用されることになるとき、コンテナ3の底端部で使用され得る。
【0056】
図6A~
図6G、
図7~
図9、および
図11から概略的にわかるように、コンテナ3は、BICタイプ・コンテナであることが可能であり、BICタイプ・コンテナは、外側コンテナ3Aおよび内側コンテナまたはバッグ3Bを有しており、内側コンテナまたはバッグ3Bは、好ましくは、外側コンテナ3Aよりも可撓性になっている。外側コンテナ3Aおよび内側コンテナ3Bは、閉鎖リング47によって互いに接続され得、閉鎖リング47は、コンテナ3A、3Bに取り付けられており、好ましくは、恒久的に固定されており、より好ましくは、溶接されており、外側コンテナ3Aと内側コンテナ3Bとの間の空間46が前記閉鎖リングによって閉鎖されるようになっている。閉鎖リング47は、中央開口部48を有しており、バルブ49が、中央開口部48の中に装着されている。この明細書中に開示されているような、および、この明細書のシステムとともに使用されることとなる、コンテナ3の概略的な設計および構成は、例えば、EP2413762、EP2405517、EP2920080、EP2882679、EP2882680、EP2885241、EP2885242に説明されているようなものであることが可能であり、それらは、コンテナの構成(それに限定されないが、それを製造する方法および使用される材料を含む)に関して、参照により本明細書に含まれている。コンテナのこれらの実施形態のすべてにおいて、少なくとも1つの開口部9が、コンテナのネック領域7に設けられており、それは、ネック7の周辺壁部分7Aを通って、特に、外側コンテナ3Aのネック部分を通って延在しており、また、空間46の中へ開口し、または、空間46に少なくとも接続されており、使用の間に、飲料をディスペンスするように内側コンテナ3Bを圧縮するために、圧力下のガスが空間46の中へ導入され得るようになっている。代替的に、コンテナは、例えば
図23Aおよび
図23Bに概略的に示されているように、異なる設計のBICコンテナでよく、ディスペンス開口部210とガス入口9とが反対側に設けられている。そのようなコンテナは、例えばWO2014/081294から知られている。実施形態では、内側コンテナ3Bは、例えば
図23に示されるように、ネック部分7またはその付近だけでなく、さらに、または代替として、底部24またはその付近でも外側コンテナ3Aに接続され得、内側コンテナ3Bは圧縮されると実質的に半径方向につぶれる。これは、例えば、ディスペンシング開口部210が下側端部24以外の位置にある状態で、例えば側部を下にして横たわり、長手方向軸X-Xが実質的に水平に向けられているときに、または直立した位置でコンテナ3を使用するときに有利となり得る。
【0057】
図6Hは、例として、本明細書で上述した先行技術に開示されているような、コンテナ3のネック部分7を示している。閉鎖リング47は、外側コンテナ3Aおよび内側コンテナ3Bに溶接されており、例えば、スピン溶接されているが、除去可能な、または、好ましくは、それがリング47および/または内側コンテナ3Bおよび/または外側コンテナ3Aへの損傷なしに除去されることができないという意味で除去不可能な、任意の適切な方式で取り付けられ得る。
図6Hでは、1つの開口部9が視認可能である。好ましくは、直径方向に互いに対向する側に、2つのそのような開口部9が存在することも可能である。開口部9の両側には、アダプター38の適当な対応するカップリング設備と連結するために、カップリング・エレメント50が設けられ得る。例えば、対応するカップリング設備は、スナップ・リング(snap ring)51として形成され得るか、または、スナップ・リング51を含むことが可能であり、スナップ・リング51は、カップリング・エレメント50の上方および/または後ろにスナップ嵌合し、アダプターを適切な位置にロックすることが可能である。好ましくは、対応するカップリング設備は、アダプター38が、1つだけの位置において、または、軸X-Xの周りに180度回転した2つの位置において、ネック7に位置決めできるように設計されている。この実施形態では、1つまたは複数の開口部9が、外側コンテナ3Aのネック7の壁を通って、実質的に半径方向に延在している。バルブ49は、実質的に中央に設けられており、この実施形態では、クリンチ式エアロゾルタイプ・バルとすることが可能である。
【0058】
代替的に、コンテナ3は、例えば、それに限定されないが、US2008/0257883にしたがって、異なって作製され得る。
図18~
図20において、コンテナ3の代替的な実施形態が示されており、本発明において使用するのに適切な少なくともそれらのネック部分7が示されている。
【0059】
図18~
図20では、外側コンテナ3Aおよび内側コンテナ3Bを有する、BICタイプ・コンテナ3のネック部分7が示されている。これらの実施形態のそれぞれにおいて、少なくとも1つの空気入口部46Aが、外側コンテナ3Aと内側コンテナ3Bとの間の空間46の中へ設けられている。入口部46Aは、フローFの主方向を有しており、フローFの主方向は、コンテナ3の、または、少なくともネック部分7の長手方向軸X-Xに対して実質的に平行になっており、すなわち、実質的に軸方向に延在している。コンテナは、繰り返しになるが、例えば、PET、PEN、もしくはPEF、または、そのような結晶性もしくは半結晶性のプラスチック材料のうちの1つもしくは複数を含む混合物から作製された多層化されたプリフォームまたはプリフォーム・アッセンブリから、ブロー成形によって、例えば、インテグラル・ストレッチ・ブロー成形によって作製され得る。
【0060】
図18では、例えば、EP2238041に開示されているようなものと同様に、クロージャー47Aが、コンテナのネック7に装着されている。クロージャーは、例えば、上述したようなリング47と同様の様式で装着され得る。この実施形態では、クロージャー47Aの外側部分95の溝部94がリテンション・リングまたはスタブなどの接続エレメント96の後ろをグリップすることによって、クロージャー47Aが、ネック部分にクリックされ、これにより、クロージャー47Aが除去されることを防止し、好ましくは、クロージャー47Aがクロージャー47Aおよび/またはネック部分7への損傷なしに除去されることができないようになっている。限定されないが、スクリューねじ、バヨネット・エレメント、溶接、圧入、または、当技術分野で知られているような任意のそのような適切な手段などのような、代替的な装着設備が使用され得る。クロージャー47は、内側部分97を有しており、内側部分97は、内側コンテナ3Bのネックの内側表面98に対して取り付けられており、また、端部部分99によって外側部分95に接続されているか、または、外側部分95と一体になっている。図示されている実施形態では、封止層100が、例えば、2K成形によって提供され、前記表面98に対して封止している。前記封止層100は、外側コンテナ3Aの内側表面101に対しても封止している。
【0061】
飲料流出開口部102が、端部部分99の中心に設けられており、飲料流出開口部102は、この実施形態では、シーリング・リング100Aを備えた開口している流出開口部102として示されている。実施形態では、バルブ49は、開口部102の中にまたは開口部102を覆って装着され得、例えば、上述したように、シーリング・リング100Aに接続されているか、または、シーリング・リング100Aの代わりに接続されている。実施形態では、穿孔可能なクロージャーが、例えば、EP2238041に開示されているように、前記開口部102の中にまたは前記開口部102を覆って設けられ得る。実施形態では、バルブ31を備えたディスペンス・ライン35が、上述したようなものと同様に、例えば、ディスペンス・アダプター45によって、直接的にまたは間接的に、前記開口部に接続され得る。
【0062】
圧力流体を、特に、空気またはCO2などのようなガスを入口部46Aの中へ導入して空間46の中へ導入し、内側コンテナ3Bを圧縮するために、入口開口部103が、飲料開口部102から間隔を離して設けられている。前記入口開口部102は、繰り返しになるが、フローFの主方向を有しており、フローFの主方向は、軸X-Xおよび入口部46AのフローFの主方向に対して実質的に平行になっている。
【0063】
図19において、
図18のネック部分7が示されており、アダプター38が、クロージャー47Aを覆って装着されている。図示されている実施形態では、アダプターは、外側スカートまたはフランジ104を有しており、外側スカートまたはフランジ104は、コンテナ3のリングまたはフランジ93の後ろに引っ掛かることが可能である。端面105は、流出開口部102へのアクセスを可能にする中央開口部105Aが設けられている。外側スカート104は、少なくとも1つの開口部52が設けられており、少なくとも1つの開口部52は、前記少なくとも1つの開口部52を入口開口部103に接続するチャネル106の中へ、前記スカート102を通って実質的に半径方向に延在している。適当なシール107が、チャネル106を封止するために設けられており、前記開口部52を通って導入される圧力流体が、漏れることなく入口開口部103の中へ給送され得るようになっている。
【0064】
好適な実施形態では、アダプター38は、例えば、
図6A~
図6G、および
図9を参照して議論されているようなアダプター38と実質的に等しく外側に構成されており、ウィング40、41を有しており、ウィング40、41は、正しく取り付けするため、好ましくは、受容部5内に、および、特に、凹部または受容部36内に、1つの配向のみに取り付けするためのものであり、タッピング・デバイス1の隆起した部分43同士の間にはまるためのものであり、タッピング・デバイス1のガス・コネクター53が適当な方式で前記開口部52に接続することができるようになっている。また、好ましくは、少なくとも1つのブレード91が、コンテナを位置決めおよび/もしくはロックするためにアダプター38および/もしくはリング93に適正に係合することが可能であり、ならびに/または、コンテナ3の存在を検出するために使用され得る。
【0065】
図20では、アダプター38の代わりに、コンテナのクロージャー47Aは、チャネル106が直接的に設けられており、チャネル106は、コンテナのネック部分7の外側に延在するクロージャーの外側面107の開口部52と、外側コンテナ3Aと内側コンテナ3Bとの間の空間46への入口開口部46Aとの間に延在している。この実施形態では、クロージャー47Aは、
図18および
図19に示されているものと実質的に同じであることが可能であるが、この実施形態では、外側部分95は、チャネル106の少なくとも一部を備えることが可能である。図示されている実施形態では、単なる例として、外側スカート95が、環状のチャンバー108を有しており、環状のチャンバー108は、外側コンテナ3Aの上側縁部109を覆うように延在しており、シール100Bが、前記縁部109に隣接する外側コンテナ3Aの外側表面110に対して封止するように設けられている。チャネル106は、少なくとも部分的に前記チャンバー108を通って延在しており、繰り返しになるが、タッピング・デバイス1のガス・コネクター53が適当な方式で前記開口部52に接続することができるようになっている。
【0066】
好適な実施形態では、クロージャー47Aは、例えば、
図6A~
図6Gおよび
図9または
図19を参照して議論されているようなアダプター38と実質的に等しく外側に構成されており、ウィング40、41を有しており、ウィング40、41は、正しくフィットするため、好ましくは、受容部5に、および、特に、凹部または受容部36に、1つの配向のみに取り付けるためのものであり、タッピング・デバイス1の隆起した部分43同士の間にはまるためのものであり、少なくとも1つのコネクター53との係合のための適正な位置決めを定義するためのものである。また、好ましくは、少なくとも1つのブレード91が、コンテナを位置決めおよび/もしくは固定するためにアダプター38および/もしくはリング93に適正に係合することが可能であり、ならびに/または、コンテナ3の存在を検出するために使用され得る。
【0067】
図18~
図20のこれらの実施形態では、繰り返しになるが、ディスペンス・アダプター38は、上述したように使用され得、アダプター38および/またはクロージャー47Aは、ディスペンス・アダプター45と係合し、バルブを開放するかまたは穿孔可能なクロージャーを穿孔して飲料をディスペンス可能とするための位置にディスペンス・アダプター45を保持するための適当な手段を設けられ得る。議論されているように、開示されているすべての実施形態において、ディスペンス・ライン35は、コンテナに、特に、閉鎖リングに、バルブ49に、および/または出口部102に、中間ディスペンス・アダプター45なしに直接的に連結され得る。
【0068】
図21Aおよび
図21Bは、ディスペンシング・システム1の実施形態を概略的に示し、ここで、コンテナ3は、コンテナ3の底部部分24がハウジング4の受容部5内に受け入れられるように設置されている。この実施形態では、例えば
図23のコンテナに示されるように、ガス入口9が、コンテナ3の底部部分に提供され得、飲料出口開口部210は、上述したように、上向きのコンテナ3のネック部分7に提供され得る。この実施形態では、蓋12は、繰り返すが、本明細書で上述した実施形態の蓋と同様に、実質的に透明であり、受容部および/またはハウジングの外側に延在するコンテナ3の部分を実質的に囲む。
【0069】
図21Aおよび
図21Bに示される実施形態では、ディスペンス・ライン35は、例えば、上述したものと同様のアダプターを用いて、しかしディスペンシング・ライン35のための接続手段のみを用いて、コンテナ3の出口開口部210に接続され得る。なぜなら、ガス・ライン82Aが、コンテナ3の側部24とは反対側のガス入口開口部9に接続されているからである。
図21Aおよび
図21Bでは、ディスペンス・ラインが示されており、コンテナ3の外表面上に、適切に設置されたときの上端部またはネック部分7から、バルブ31を開放および/または閉鎖するための機構30まで延在する。これは、本明細書で上述したものと同様である。
【0070】
代替的な実施形態(図示せず)では、ディスペンシング・ユニットが提供され得、ディスペンシング・ユニットは、蓋12の上端部を通って延在し、飲料ディスペンシング・ライン35が蓋12の外側に飲料をディスペンスすることができるようになっている。そのような実施形態では、ディスペンシング・ユニットは、蓋12をコンテナ3に被せて閉じた後、コンテナ3のネック部分7に装着され得る。このために、開口部が蓋12の上部に設けられ得、この開口部は、使用の間、ディスペンシング・ユニットおよび/またはコンテナ3、例えばコンテナ3のネック部分7によって閉鎖される。実施形態では、ネック部分7は、蓋12の前記開口部の中におよび/または前記開口部を通って延在することが可能である。そのような実施形態では、ディスペンシング・ユニットは、やはりディスペンシング・ライン35を含むことができ、ディスペンシング・ライン35は、上述したように、適切に設置されたときにバルブ31を開放および/または閉鎖するための機構30に連結され得、または、例えばディスペンシング開口部210に接続された実質的に剛性の管を通して飲料を直接ディスペンスするように設計され得、ここで、ディスペンシング・ユニットは、ディスペンシング開口部210またはディスペンシング・ユニット自体にあるバルブを動作させることが可能である。
【0071】
ディスペンスする時にディスペンシング開口部210がコンテナ3の下側端部にない実施形態では、浸漬管211が設けられてよく、ディスペンシング開口部210に接続され、コンテナ3の内部体積内、特にディスペンシング・デバイスの冷却面に近いエリアA内に延在してよい。ネック部分7が上向きに面している
図21Aおよび
図21Bに示されている実施形態では、コンテナ3の底部部分は、上述したように、冷却手段によって冷却されている受容部またはボウル5に挿入され得る。これは、特に、コンテナの底部24に近いエリアA内で飲料の冷却をもたらすこととなる。
【0072】
図22は、ディスペンシング・システム1のさらなる代替的な実施形態を概略的に示し、ここでは、コンテナ3が実質的に水平位置にある。コンテナ3の長手方向軸X-Xは、実質的に水平に延在している。ネック部分7が図面の左側に示され、コンテナ3の底部部分が図面の右側に示されている。ハウジング4は、前の実施形態のものと実質的に同様でよく、とりわけ、上述したように、適切に設置されたときにバルブ31を開放および/または閉鎖するための機構30と、冷却手段と、コンテナ3に導入するために圧力下で空気を提供するための手段23とを含む。この実施形態では、ハウジング4は、コンテナの関連部分6を受け入れるための細長い受容部5を含み、関連部分6は、ここではコンテナ3の本体部分23の側部分を含む。受容部5は、実質的にボウル形であり、実質的に水平の想像平面Pによって実質的に画定される上面が、好ましくは長手方向軸の下に延在し、大きな本体部分23が前記受容部5の上に延在するようになっている。例えば、コンテナ3の軸方向長さの50%を超える範囲において、コンテナの長手方向軸X-Xの周りの180度を超える角度が視認可能である。
【0073】
ここでもわかるように、冷却手段26、95がハウジング4内に提供され、例えば、限定はしないが、冷却液体を通す1つまたは複数のチャネルであり、好ましくは実質的に上述の接触冷却によって、受容部5内部のコンテナの部分6を冷却する。したがって、前記部分6には、飲料が最初に冷却されることとなるエリアAが提供または形成される。ディスペンス開口部210から前記エリアA内に延在する立ち上がり管または浸漬管211が提供され得る。ここでも、接続ユニット34および/またはアダプター38が、コンテナ3をディスペンシング・ライン35に、およびガス・ライン82Aによって圧縮機またはポンプ83などの加圧ガス供給源に接続するために使用され得る。
【0074】
図22においても、蓋12が提供され、ハウジング4によって支持され、デバイス2内でコンテナ3、特に受容部5の外側に延在する部分28を囲む。この実施形態での蓋12は、一端に二重湾曲閉鎖端部12Aを備えた部分的にトンネル形の形状を有する。ここでも、蓋は、蓋12とコンテナ12との間の比較的小さな空間を囲むコンテナ3の関連部分28の外側表面の形状に実質的に従っていてよい。蓋は、繰り返すが、先の実施形態に関して議論されたように、好ましくは透明であり、コンテナは、蓋12を通して見ることが可能になっている。
【0075】
図23Aは、
図23Bの断面図に示すようなコンテナを形成するためのプリフォーム・アッセンブリ212を側面図および断面図で概略的に示す。アッセンブリ212は、その底端部24および/または反対側のネック領域7の近くで、互いに接続された内側プリフォーム213および外側プリフォーム214を含む。底端部24には、空気入口開口部9が提供され、外側と内側プリフォーム213、214との間の界面215に開口している。
図23Bには、プリフォーム・アッセンブリ212からブロー成形されたコンテナ3が示されている。ネック部分7には、コンテナ3のディスペンス開口部210を閉鎖するバルブ・アッセンブリが提供されている。使用時、圧縮空気などのガスが、入口開口部9を通して界面に挿入され、内側プリフォーム213から形成された内側コンテナまたはバッグ3Bを圧縮することができる。底端部で接続されている場合、内側コンテナまたはバッグ3Bは、半径方向内側に変形する。当技術分野で知られているように、両方のプリフォーム213、214がPETなどのプラスチックから作製され得る。
【0076】
実施形態では、任意の図または各図に示されているようなコンテナ3は、外側コンテナ3Aを有することができ、外側コンテナ3Aは、実質的に剛性でよく、または少なくとも内部コンテナ3Bよりも剛性でよい。外側コンテナ3Aおよび内側コンテナ3Bはそれぞれ、単一の層または複数の層を含むことができる。内側コンテナ3Bは、バッグと称されてもよく、実質的に可撓性であり、議論されたように、外部から、例えばコンテナ間の界面215から加圧されるときにつぶされる。実施形態では、外側コンテナ3Aは、少なくとも、通常は受容部5の外側に延在する部分28に関する限り、実質的に透明でよい。透明であるとは、この文脈では、少なくとも、その中に囲われた前記または各内側コンテナ3Aが外側コンテナ3Aを通して見え、特に、前記内側コンテナの変形および/または外側コンテナ3Aを通って照射する内側コンテナ3Bによって反射された光が見えることを意味するものとして理解されるべきである。蓋部分は、上述したように、好ましくは、適切な透明性を有する。外側コンテナ3Aは、例えば、蓋12と同様の透明性にすることが可能である。
【0077】
本開示では、透明性とは、コンテナが蓋を通して見え、ならびに/または内側コンテナ3Bが外側コンテナ3Aおよび/もしくは蓋12を通して見える限り、半透明性も含むものとして理解されるべきである。
【0078】
開示されている実施形態において、閉鎖リング47に装着されているバルブ49は、例えば、EP2917148またはEP2914542に従ったものであることが可能である。バルブ49は、バルブ本体49Aを有しており、バルブ本体49Aは、バルブ49を開放するために、バルブ・シート49Bから離れるように、軸方向に、すなわち、軸X-Xに沿ってまたは軸X-Xに平行に、さらにコンテナ3の中へ押し込まれ得、また、閉位置に付勢されている。
【0079】
例えば、
図6A~
図6Gからわかるように、アダプター38は、中央開口部44を有することが可能であり、コネクター(ディスペンス・アダプター45とも称される)が、中央開口部44の中に設けられるかまたは導入され得る。ディスペンス・アダプター45は、ディスペンス・ライン35に接続されているか、または、ディスペンス・ライン35に接続可能である。
図6Aでは、ディスペンス・アダプター45は、レスト位置で示されており、ディスペンス・ライン35が保管のためにウィング40、41の下でアダプター38の周りに巻き付けられた状態になっている。この位置において、コンテナ3は、保管され得、また、ユーザーに送達され得る。
図6Bにおいて断面で見ることができるように、ディスペンス・アダプターは、バルブ49が閉じられるように位置決めされている。弾性フィンガーまたは壁55は、例えば縁部60の下方でディスペンス・アダプター45の中へクリックし、この位置にそれを保持することを支援する。
図6Cおよび
図6Dでは、同じコンテナ3が示されているが、ディスペンス・ラインが巻かれていない状態で切り欠き42を通って延在しており、一方、ディスペンス・アダプター45は、
図6Dからわかるように、さらにアダプター38の中へ押し込まれ、バルブ49を開放している。ディスペンス・アダプターは、好ましくは、例えば、フィンガーまたは壁55によって、および/または、ディスペンス・アダプター45の部分56がバルブのクリンチ・プレート57または任意の適切な手段の後ろにロックすることによって、この位置に固定される。代替的にまたは追加的に、凹部36の底部における突出部(図示せず)が、
図6Cおよび
図6Dまたは
図6Fおよび
図6Gの位置へディスペンス・アダプター45を押し込み、および/または、その位置に保持し、使用の間に、再び閉じないようにすることができる。したがって、飲料は、ディスペンス・ラインの中へ流入することが可能であり、好ましくは、バルブ3が閉じられているときにはバルブ3よりも遠くへは流れない。この位置において、コンテナは、上下逆さまにされ、受容部5および凹部36の内側に設置され得る。
【0080】
図6E~
図6Gは、代替的な実施形態を示しており、
図6Eでは、アダプター38は、コンテナの上に装着されているが、ディスペンシング・ライン35を備えたディスペンス・アダプター45がない状態で示されている。これは、ユーザーに別々に提供され得る。使用の前に、ユーザーは、ディスペンス・アダプター45をアダプター38の開口部の中へ押し込み、ディスペンシング・ライン35がスリット42を通過し、上述したようにバルブ49を開放する。
【0081】
図16A~
図16Cおよび
図17は、ディスペンシング・ライン35を備えたディスペンス・アダプター45の例を部分的な断面で開示している。
図16Aでは、ディスペンス・アダプター45のハウジング部分58が示されており、中空の中央シャフト61が軸Y-Yに沿って延在しており、軸Y-Yは、使用の間に、軸X-Xと一致するか、または、少なくとも、軸X-Xに実質的に平行になる。シャフト61の自由端部62は、バルブ49の開口部64の中へ押し込まれたときに、バルブ49と協働して封止するための、例えばゴムもしくはシリコンまたはそのような軟質の弾性材料のシール63を設けられ得る。反対側端部65において、ディスペンシング・ライン35の端部35Aは、中空のシャフト61の中へ取り付けられ得る。前記端部65は、傾斜したまたは湾曲した表面66に接続しており、
図16Bに示されているように、ディスペンシング・ライン35が、傾斜したまたは湾曲した表面66にわたって曲げられ得、好ましくは、ディスペンシング・ライン35の前記端部35Aにおいて、約90度の角度を含むようになっている。次いで、蓋67が、タッピング・ライン35およびハウジング部分58を覆って取り付けられ、
図16Cに示されているように、前記角度付きの位置にディスペンシング・ライン35を固定する。
図16からわかるように、蓋67は、縁部60を含むことが可能である。蓋67は、例えば、圧入、フォーム・ロック、溶接、接着、または、当業者に既知の任意のそのような手段によって、任意の適切な方式で接続され得る。
【0082】
図17は、バルブ、特に、注ぎ口32を備えたインライン・バルブ31を断面で示している。注ぎ口32は、カバー32Aによってカバーされており、カバー32Aは、使用の前に除去され得、そのような使用まで注ぎ口32を清浄に維持することとなる。バルブ31は、ディスペンス・アダプター45に接続されている端部35Aの反対側において、ディスペンス・ライン35に接続されており、および、例えば、Heineken(登録商標)によって販売されているようなDavidシステムから知られているような構造および設計を有することが可能である。注ぎ口32は、バルブ31を開放および閉鎖するために、本体68に対して、実質的に長手方向に、注ぎ口の軸V-Vに沿って移動可能であり得る。
【0083】
例えば
図10からわかるように、凹部36は、ハウジング4の下側部分4Aの中に設けられ得、その上方に、受容部5または少なくともさらなる受容部5が、さらなるハウジング・パーツ4Bの中に設けられ得る。凹部36は、壁部分68の中に、隆起した部分43の2つの端部43A同士の間に、チャネル69を有しており、コンテナ3がタッピング・デバイス1の中に適正に設置されているときに、ディスペンス・ライン35がチャネル69の中に位置決めされ得る。
図14および
図15において、ディスペンス・ライン35が、どのように受容部の壁11の中を上向きに延在する隣接チャネル69を通ってさらに上の方へ導かれ、前記壁11およびコンテナ3のショルダー部分8の近接、および、好ましくは、接触を妨げないようにしているかということが示されている。上述したように、タッピング・アッセンブリ、特に、ディスペンサー2は、適正に設置されているときにバルブ31を開放および/または閉鎖するための機構30を含む。その目的のために、動作機構は、バルブ31の本体68を保持するための保持エレメント70と、把持エレメント71とを有しており、把持エレメント71は、バルブ31の開位置と閉位置との間で注ぎ口32を把持および移動させるために、保持エレメント70に対して移動可能である。タッピング・ハンドル73は、前記位置同士の間で把持エレメント71を移動させるために、把持エレメント71に直接的にまたは間接的に接続している。
【0084】
図14は、バルブ31が位置決めまたは除去され得る、動作機構30の位置を示している。タッピング・ハンドルが除去されている可能性があり、蓋72は開けられており、バルブ31を設置または除去するために把持および保持エレメントへのアクセスを可能にする。この位置は、
図13に斜視図で示されている。次いで、蓋72が、
図15に示されているように、バルブ31およびディスペンシング・ライン35を覆って再び閉じられ得、必要な場合には、ハンドル73が交換され得る。
【0085】
図10および
図11からわかるように、ハウジングは、タッピング・デバイス1の少なくとも1つのガス・コネクター53を動作させるための動作機構80を含む。動作機構80は、特に、少なくとも1つのガス・コネクター53を後退位置と伸張位置との間で移動させるように設計されており、凹部36の中へ少なくとも部分的に半径方向に延在しており、アダプター38の中に設けられているガス入口部52に接続し、ガス入口部52は、コンテナ3の開口部9またはそのベントに接続している。図示されている実施形態では、2つのそのようなガス・コネクター53が、凹部36の互いに対向する側に、すなわち、互いに半径方向反対側に設けられている。しかし1つのそのようなコネクターで十分である可能性がある。実施形態では、コネクター53のうちの1つは、コンテナの中へ、特に、その空間46の中へ、アダプターのガス入口部52および開口部9またはベントを通して、圧力下のガス、特に空気を導入するために使用され得る。実施形態では、1つのコネクター53は、圧力が所定のレベルを上回って上昇した場合に、例えば、前記コネクター53を過圧バルブに接続することによって、コンテナ3、特に空間46を圧力解放するために設けられ得る。実施形態では、1つのそのようなコネクター53は、適正なコンテナの存在または少なくとも適正な接続を検知するために、圧力センサー(図示せず)に接続され得る。実施形態では、例えば、圧力スイッチ、位置スイッチ、光学センサー、または、当技術分野で既知の任意のそのようなセンサーなど、コンテナの存在を検知するためのセンサーの別のタイプまたは位置が使用され得る。
【0086】
図示されている実施形態では、1つのコネクター53または各コネクター53は、スライダー81によって運搬され、スライダー81は、ハウジング4の中にスライド可能に支持されており、両矢印P(
図11)によって示されているような方向に、スライダー81が半径方向に行ったり来たりスライドすることができるようになっている。ガス入口部82は、圧縮機もしくはポンプ83、または、他の圧縮ガス、特に空気の供給源に接続するために設けられている。リング84が、ハウジング4の中に装着されており、受容部36の周りに延在している。リング84は、少なくとも1つの、図示されている実施形態では2つのガイドスリット85を有しており、各スライダー81のピン86が、各ガイドスリット85内に延在している。軸X-Xに平行であるかまたは軸X-Xと一致する垂直方向の軸の周りのリング84の回転が、同時に、伸張位置へと、または、前記伸張位置から離れて後退位置へと、スライダー81を押し込むこととなるように、スリット85が延在している。リング84は、手で、または、コンテナの回転によって、回転させられ得る。図示されている実施形態では、リング84は、ピニオン87を通してモーター89によって動作および回転させられ、ピニオン87は、リング84のラック部分88に噛み合って係合している。
【0087】
図10は、1つまたは複数のスライダー81の後退位置を示している。この位置において、それぞれのスライダー81の前方端部87は、凹部36の壁36Aに近くなっているか、または、それと実質的に同一面上になっており、アダプター38が、凹部36の中へ容易に進入することができ、または、凹部36から、ひいては、タッピング・デバイス2から除去されることができるようになっている。伸張位置において、スライダー81の前方端部87は、アダプター38の外側壁部分に押し付けられ、および/または、入口部52の中へ押し込まれ、スライダー81および特にそのノズル90(前方端部87から延在するか、または、前方端部87によって設けられている)を前記入口部52および/または開口部9と流体連通するように接続する。この位置において、ガス、特に空気が、圧縮機またはポンプなどのような前記供給源によって提供されるガス入口部82から、コンテナの中へ導入され得る。
【0088】
図示されている実施形態では、ブレード91が、少なくとも1つのスライダー81に接続されており、ブレード91は、前記スライダー81とともに移動することが可能である。そのようなブレード91の前方端部92は、スライダー81とともに、伸張位置へと移動され、前方端部92が、コンテナ3のネックに設けられているリング93の上方に押し込まれ、すなわち、前記リング93の閉鎖リング47とは反対側に押し込まれる。これにより、スライダーが伸張位置にある間に、コンテナ3の除去防止に寄与する。そのうえ、実施形態では、1つまたは複数のブレードおよびリング93は、受容部5のさらに奥へコンテナを押すように設計され得、コンテナのショルダー部分8と受容部5の壁11との間の近接または接触を改善し、したがって、冷却を改善するようになっている。実施形態では、センサーが、スライダーまたはブレードに取り付けられ得、スライダーおよびブレードが伸張位置へ移動させられているが、アダプターと出会わないときには、センサーが、警告信号を与えるか、または、例えば、空気供給を閉鎖することによって、ディスペンス・デバイスを少なくとも部分的にシャットダウンする。代替的にまたは追加的に、センサーは、適正なコンテナが適正な位置に設置されているということを認識するときに、デバイス2をスイッチ・オンするかまたはその機能を作動させることが可能である。
【0089】
議論されているように、冷却システム26は、ハウジング4の中に設けられており、ここでは、圧縮機および蒸発器ベースの冷却システムとして示されており、冷却ライン95などを有し、冷却ライン95は、壁11または少なくともその関連部分を冷却するために、受容部5の壁11、および、場合によっては、凹部36に極めて近接して、または、その内側に延在している。冷却デバイス26は、好ましくは、所定の温度に壁11を維持するように設計されており、または、少なくとも出口開口部の近くの飲料、すなわち、ネック7および場合によってはショルダー部分8の中の飲料が、所望の温度になるかもしくは可能な限りそれに近付くように、少なくとも壁を冷却するように設計されている。飲料およびユーザーの好みに応じて、この温度は、好ましくは、例えば、それに限定されないが、摂氏約4度から9度の間に、例えば、摂氏6度の辺りに設定され得る。他の温度または温度範囲も設定され得る。
【0090】
例えば、
図3B、
図7、
図9、
図11および
図13~
図15からわかるように、コンテナのショルダー部分8は、受容部の壁11に緊密にフィットすることが可能であり、一方、ショルダー部分の中の内側コンテナ3Bは、外側コンテナの内側表面に沿ってぴったりとフィットすることが可能である。したがって、壁11とコンテナ3のショルダー部分との間の接触冷却は、驚くことには、極めて効果的であるということが分かった。
【0091】
共通の方式で、タッピング・デバイス2は、適正に設置されているときに、注ぎ口32の下方に、リーク・トレイ102を含む。
図4は、有利な実施形態において、本開示のデバイス2の分解図を示している。しかし、多くの異なる実施形態が、開示および定義されているような本発明の開示の範囲内にあるということが留意されるべきである。
【0092】
図示されている実施形態では、ハウジングは、ハウジング4の縁部部分の中に、LED77などのような照明エレメントを含むことが可能であり、蓋12がハウジング4上に設置されているときに、蓋12を照明するために、LED77からの光が、蓋の中へ差し込み、特に、1つもしくは両方の壁18A、18Bの中へ、および/または、それらの間に差し込むようになっている。蓋の一部またはすべては、透明であることが可能であり、コンテナを見ることができるようになっており、特に、その上に提供されているブランド名を見ることができるようになっている。蓋の1つまたは複数の壁18は、局所的にまたは全表面にわたって、前記光を放出するように作製され得る。蓋の一部は、不透明または非透明であることが可能であり、例えば、所定の位置または角度からのコンテナの見通しを遮断するかまたはぼやけさせる。
【0093】
図24Aおよび
図24Bは、本開示によるディスペンシング・アッセンブリ1の実施形態を示し、ここでは、例えば
図1~
図3に示されるものと同様の実施形態として示されている。しかし、本明細書で開示される照明77は、開示される任意の実施形態に同様に適用することができる。
図24Aおよび
図24Bでは、例えば本明細書で上述した光源77と同様のLED77などの光源が提供される。この実施形態では、少なくともいくつかの光源77は、コンテナ3に向かって光を照射する。これは、代替の視覚的効果をもたらす。これは、蓋12自体に差し込む上述したような照明の代わりになり得、またはその追加となり得る。
【0094】
図24Aに示すように、コンテナ3に飲料が充填されると、コンテナ3に向かって照射された光は、光線77Aによって示されるように、蓋12の外へと実質的に直接反射されることになる。実施形態では、コンテナ3は、少なくとも光源77によって放出された光に対して透明な透明外側コンテナ3Aと、内側コンテナ3Bとを提供され得る。内側コンテナは、透明度が低い、または好ましくは不透明もしくは光反射性でよく、例えば金属色、例えば銀色またはアルミニウム色を呈している。内側コンテナ3Bは、放出された光を反射することができる。そのような実施形態では、コンテナが空にされるとき、
図24Bに示されるように、内側コンテナ3Bが徐々につぶれることになる。これは、内側コンテナ3Bによって反射される光77Aの反射パターンが時間と共に変化し、全体的な外観が変わることを意味する。
【0095】
内側コンテナ3Bも光に対して透明である、またはそのような内側コンテナ3Bがない実施形態では、コンテナ内部の飲料が、少なくとも一部光を反射する、または光源77から放出された光を拡散することがあり、使用の間のアッセンブリ1の外観をやはり変える。
【0096】
実施形態では、内側および/または外側コンテナ3A、3Bのいくつかの部分は、同じ内側および/または外側コンテナ3A、3Bの他の部分よりも透明性が高いまたは低いことがあり、および/または反射性が高いまたは低いおよび/または異なることがあり、やはり使用中のシステムの外観を変える。同じ効果のために、少なくとも、コンテナの1つまたは複数の部分は、屈折器、フレネルレンズなどのレンズ、拡散器など、放出された光と干渉または相互作用する要素を提供され得る。
【0097】
図25Aおよび
図25Bには、システム1が示されており、ここでも、光源77が、蓋12によって囲まれた体積内のコンテナ3を照射する。この実施形態では、光源77は、ハウジングとは反対側の蓋12の上端部24に示されている。
図25Aと
図25Bの比較からわかるように、ここでも、光源77によって放出された光77Aの反射および/または拡散は、飲料の分配の間に、例えば内側コンテナ3Bのつぶれおよび/またはコンテナ3の充填率の変化に起因して変化する。明らかに、光源77はまた、異なる位置に、例えば受容部5または凹部に提供され得、ショルダー部分および/またはネック部分および/または底部部分からコンテナ3に対しておよび/またはコンテナ3内に光を照射する。開示されるように、異なる位置に異なる光源77が提供され得る。
【0098】
図5は、どのように本開示のシステム1が使用され得るかということを概略的に示しており、ここでは例えば
図1~
図4の実施形態を参照する。開示された代替的な実施形態が同様に使用され得る。第1のコンテナ3は、例えば、冷蔵庫74の中で事前冷却され得る。デバイス2の蓋12が、ハンドル73と同様に、ハウジング4から除去される。動作機構30の蓋72が開けられ、これにより、コンテナ3が、ハウジングの中へ、特に、受容部5の中へ挿入され得、タッピング・ライン35が、チャネルの中に位置決めされ、バルブ31が、保持エレメントおよび把持エレメントの中に、動作機構30の中へ適正に設置され得る。ここで開示されているような、有利な実施形態では、ディスペンス・ライン35がその中に設置されるチャネルは、全体的に開いており、ディスペンス・ラインが、開口部などを通して挿入される必要なしに、非常に容易に位置決めされ得るようになっているということが留意されるべきである。次いで、動作機構の蓋72が再び閉じられ、蓋12が、ハウジングの上にコンテナ3を覆って設置される。タッピング・ハンドル73が交換される。
【0099】
コンテナ3の適正な据え付けの後に、デバイス2は、スイッチ・オンされるかまたは少なくとも作動させられ得、リング84が回転させられ、1つまたは複数のスライダー81を伸張位置へと押し込み、入口部52および/または開口部9と適正に係合する。また、1つまたは複数のブレード91は、リング93の下でアダプター38に対して押され、コンテナ3をさらに適切な位置にロックする。冷却は、すでに動作しているのでない場合には、壁11を適正な温度に冷却するために作動させられ、照明が、設けられている場合には、スイッチ・オンされる。
【0100】
使用の間に、圧力下のガスが、内側コンテナ3Bを加圧するために、スライダー81およびガス入口部52を通して、空間46の中へ供給される。これにより、飲料を加圧し、バルブ31を開放するときに、ビールなどのような飲料が流出する。例えば、圧縮機の中の、圧縮機とスライダーとの間のガス・ラインの中の、または、スライダーの中の圧力センサーが、圧力を検知し、また、圧力増加の必要があるときに、圧縮機を作動させる。これにより、使用の間に、適切な限界値の中に、例えば、炭酸飲料の場合は飲料の平衡圧力に、圧力を維持することが可能となる。
【0101】
図7において、外側コンテナ3Aのショルダー部分8に対するバッグ3Bの有利な位置が示されており、極めて近接していることを示している。その距離は、例えば、外側壁3Aの接線に対して垂直に測定して、0mmから1mmの間、好ましくは、0mmから0.5mmの間、より好ましくは、0mmから0.2mmの間にあることが可能である。好ましくは、本体部分とネック7との間のショルダー部分の形状は、実質的に球形になっている。これは、温度および/または圧力が変化する場合、ならびに、使用の間にコンテナが空になるときにも、適正な近接状態を提供するということが見出された。
【0102】
本発明は、本明細書で上述した具体的な開示および議論されている実施形態に決して限定されない。その多くの変形例が可能であり、それは、それに限定されないが、図示されて説明された実施形態の一部の組み合わせを含む。例えば、少なくとも1つの開口部9が、異なる位置に設けられ得、例えば、閉鎖リング47を通って、好ましくは、実質的に半径方向外向きに延在しており、例えば、リングの内側表面または壁を通って、コンテナ同士の間の空間の中へ延在し、アダプター38が、前記少なくとも1つの開口部9と適正に連通するために、リングの中へ延在することが可能である。コンテナは、ネックに1つの開口部だけを設けられ得るか、または、いくつかのそのような開口部を設けられ得る。実施形態では、コンテナは、単一壁のコンテナであることが可能であり、例えば、CO2または窒素ガスなどのガスが、飲料の中へ直接的に挿入され得る。実施形態では、コンテナは、蓋の中の空間を加圧することによって圧縮可能であり得る。実施形態では、閉鎖リング47およびアダプター38が一体化され得る。次いで、それらは、クロージャーとしてコンテナ3に直接的に接続され得、また、アダプターとして適切であり得る。実施形態では、ディスペンス・アダプターおよびアダプターが、互いにおよび/または閉鎖リングと一体化され得る。バルブの代わりに、コンテナにおいて異なるクロージャーが使用され得、それは、例えば、穿孔可能なクロージャーまたは除去可能なクロージャーであり、穿孔可能なクロージャーは、アダプターおよび/またはディスペンス・アダプターによって穿孔可能であり、除去可能なクロージャーは、次いで、タッピング・デバイスと協働するために、アダプターおよび/またはディスペンス・アダプターと交換され得る。
【0103】
それに限定されないが、開示されているような本発明の要素のすべての組み合わせを含む、これらの補正および多くの他の補正が、本明細書で開示されていると考えられ、また、提示されているような本発明の範囲の中にあると考えられる。
【外国語明細書】