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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138157
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/00 20060101AFI20240927BHJP
   A46B 5/02 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
A46B5/00 B
A46B5/02
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024123049
(22)【出願日】2024-07-30
(62)【分割の表示】P 2019190529の分割
【原出願日】2019-10-17
(71)【出願人】
【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】清水 崇
(72)【発明者】
【氏名】高木 健至
(72)【発明者】
【氏名】加藤 啓介
(57)【要約】
【課題】ハンドル部の操作性が向上した歯ブラシを提供する。
【解決手段】歯ブラシ1は、ハンドル部40と、ブラシ100が植毛されるヘッド部20とを備える。ハンドル部40は、指当て部50を備える。指当て部50は、指当て面を含む。指当て面は、ハンドル部40の長手方向の中心線と直交する断面において、中心線が通る中心点から離れる方向に凸曲線となるように形成され、ヘッド部20方向に向かうにつれて中心点と凸曲線の頂点との距離が長くなるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指当て部を含むハンドル部と、
ブラシが植毛されるヘッド部と、
前記ハンドル部と前記ヘッド部とを接続するネック部とを備える歯ブラシであって、
前記ハンドル部の表面は正面、背面、第1側面および第2側面を含む側面、および、前記指当て部の表面を構成する指当て面を含み、
前記ハンドル部は第1部分、第2部分、および、第3部分を含み、
前記第1部分は前記ネック部に接続する部分であり、
前記第2部分は前記ハンドル部の長手方向に関して前記第1部分と前記第3部分との間に設けられる部分であり、
前記第3部分は前記ハンドル部における前記ネック部側とは反対側の端部を構成する部分であり、
前記第2部分の幅は前記ハンドル部の長手方向に関しておおよそ一定であり、
前記指当て部は前記ハンドル部の長手方向に延長するように前記第2部分に設けられ、第1指当て部端部および第2指当て部端部を含み、
前記第1指当て部端部は前記ハンドル部の長手方向に関する前記指当て部の中心に対して前記第2部分における前記第1部分側に設けられ、
前記第2指当て部端部は前記ハンドル部の長手方向に関する前記指当て部の中心に対して前記第2部分における前記第3部分側に設けられ、
前記指当て面は前記第1指当て部端部および前記第2指当て部端部の少なくとも一方に設けられ、
前記ハンドル部の長手方向の中心線と直交する断面は基準断面と称され、
前記正面は前記基準断面において第1正面端部および第2正面端部を含み、
前記側面は前記基準断面において正面側側面端部および背面側側面端部を含み、
前記正面側側面端部は前記ハンドル部の厚さ方向に関する前記側面の中心に対して前記正面側に設けられ、
前記背面側側面端部は前記ハンドル部の厚さ方向に関する前記側面の中心に対して前記背面側に設けられ、
前記指当て面は前記正面と前記側面との間に設けられる正面側指当て面を含み、
前記正面側指当て面は前記第1正面端部と前記第1側面との間に設けられる第1正面側指当て面、および、前記第2正面端部と前記第2側面との間に設けられる第2正面側指当て面の少なくとも一方を含み、
前記正面側指当て面は前記基準断面において正面側指当正面端部および正面側指当側面端部を含み、
前記正面側指当正面端部は前記基準断面において前記正面と前記正面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記第1正面端部または前記第2正面端部につながり、
前記正面側指当側面端部は前記基準断面において前記側面と前記正面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記正面側側面端部につながり、
前記第1正面端部および前記第2正面端部を通過し、かつ、前記ハンドル部の幅方向に平行な直線は正面基準線と称され、
前記正面側側面端部および前記背面側側面端部を通過し、かつ、前記ハンドル部の厚さ方向に平行な直線は側面基準線と称され、
前記正面側指当正面端部および前記正面側指当側面端部を通過し、かつ、前記正面基準線に交差する直線は正面側指当基準線と称され、
前記正面基準線は前記側面基準線および前記正面側指当基準線よりも長く、
前記正面は前記基準断面において前記正面基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、
前記側面は前記基準断面において前記側面基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、
前記正面側指当て面は前記基準断面において前記正面側指当基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、前記ハンドル部の長手方向に関して前記第2部分の中心側から前記ハンドル部の端部側に向かうにつれて前記ハンドル部の中心点と前記凸曲線の頂点との距離が長くなるように構成され、
前記基準断面における前記正面側指当て面の曲率半径は前記基準断面における前記正面の曲率半径および前記側面の曲率半径とは異なる
歯ブラシ。
【請求項2】
前記基準断面における前記正面側指当て面を構成する前記凸曲線の長さは前記ハンドル部の長手方向に関して前記ハンドル部の中心から離れるにつれて短くなる
請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記背面は前記基準断面において第1背面端部および第2背面端部を含み、
前記指当て面は前記背面と前記側面との間に設けられる背面側指当て面を含み、
前記背面側指当て面は前記第1背面端部と前記第1側面との間に設けられる第1背面側指当て面、および、前記第2背面端部と前記第2側面との間に設けられる第2背面側指当て面の少なくとも一方を含み、
前記背面側指当て面は前記基準断面において背面側指当背面端部および背面側指当側面端部を含み、
前記背面側指当背面端部は前記基準断面において前記背面と前記背面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記第1背面端部または前記第2背面端部につながり、
前記背面側指当側面端部は前記基準断面において前記側面と前記背面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記背面側側面端部につながり、
前記第1背面端部および前記第2背面端部を通過し、かつ、前記ハンドル部の幅方向に平行な直線は背面基準線と称され、
前記背面側指当背面端部および前記背面側指当側面端部を通過し、かつ、前記背面基準線に交差する直線は背面側指当基準線と称され、
前記背面基準線は前記側面基準線および前記背面側指当基準線よりも長く、
前記背面は前記基準断面において前記背面基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、
前記背面側指当て面は前記基準断面において前記背面側指当基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、前記ハンドル部の長手方向に関して前記ハンドル部の端部に向かうにつれて前記ハンドル部の中心点と前記凸曲線の頂点との距離が長くなるように構成され、
前記基準断面における前記背面側指当て面の曲率半径は前記基準断面における前記背面の曲率半径および前記側面の曲率半径とは異なる
請求項1または2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記基準断面における前記背面側指当て面を構成する前記凸曲線の長さは前記ハンドル部の長手方向に関して前記ハンドル部の中心から離れるにつれて短くなる
請求項3に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
指当て部を含むハンドル部と、
ブラシが植毛されるヘッド部と、
前記ハンドル部と前記ヘッド部とを接続するネック部とを備える歯ブラシであって、
前記ハンドル部の表面は正面、背面、第1側面および第2側面を含む側面、および、前記指当て部の表面を構成する指当て面を含み、
前記ハンドル部は第1部分、第2部分、および、第3部分を含み、
前記第1部分は前記ネック部に接続する部分であり、
前記第2部分は前記ハンドル部の長手方向に関して前記第1部分と前記第3部分との間に設けられる部分であり、
前記第3部分は前記ハンドル部における前記ネック部側とは反対側の端部を構成する部分であり、
前記第2部分の幅は前記ハンドル部の長手方向に関しておおよそ一定であり、
前記指当て部は前記ハンドル部の長手方向に延長するように前記第2部分に設けられ、第1指当て部端部および第2指当て部端部を含み、
前記第1指当て部端部は前記ハンドル部の長手方向に関する前記指当て部の中心に対して前記第2部分における前記第1部分側に設けられ、
前記第2指当て部端部は前記ハンドル部の長手方向に関する前記指当て部の中心に対して前記第2部分における前記第3部分側に設けられ、
前記指当て面は前記第1指当て部端部および前記第2指当て部端部の少なくとも一方に設けられ、
前記ハンドル部の長手方向の中心線と直交する断面は基準断面と称され、
前記背面は前記基準断面において第1背面端部および第2背面端部を含み、
前記側面は前記基準断面において正面側側面端部および背面側側面端部を含み、
前記正面側側面端部は前記ハンドル部の厚さ方向に関する前記側面の中心に対して前記正面側に設けられ、
前記背面側側面端部は前記ハンドル部の厚さ方向に関する前記側面の中心に対して前記背面側に設けられ、
前記指当て面は前記背面と前記側面との間に設けられる背面側指当て面を含み、
前記背面側指当て面は前記第1背面端部と前記第1側面との間に設けられる第1背面側指当て面、および、前記第2背面端部と前記第2側面との間に設けられる第2背面側指当て面の少なくとも一方を含み、
前記背面側指当て面は前記基準断面において背面側指当背面端部および背面側指当側面端部を含み、
前記背面側指当背面端部は前記基準断面において前記背面と前記背面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記第1背面端部または前記第2背面端部につながり、
前記背面側指当側面端部は前記基準断面において前記背面と前記背面側指当て面とが滑らかな曲線を構成するように前記背面側側面端部につながり、
前記第1背面端部および前記第2背面端部を通過し、かつ、前記ハンドル部の幅方向に平行な直線は背面基準線と称され、
前記正面側側面端部および前記背面側側面端部を通過し、かつ、前記ハンドル部の厚さ方向に平行な直線は側面基準線と称され、
前記背面側指当背面端部および前記背面側指当側面端部を通過し、かつ、前記背面基準線に交差する直線は背面側指当基準線と称され、
前記背面基準線は前記側面基準線および前記背面側指当基準線よりも長く、
前記背面は前記基準断面において前記背面基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、
前記側面は前記基準断面において前記側面基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、
前記背面側指当て面は前記基準断面において前記背面側指当基準線に対して前記ハンドル部の中心点から離れる方向に突出する凸曲線であり、前記ハンドル部の長手方向に関して前記第2部分の中心側から前記ハンドル部の端部側に向かうにつれて前記ハンドル部の中心点と前記凸曲線の頂点との距離が長くなるように構成され、
前記基準断面における前記背面側指当て面の曲率半径は前記基準断面における前記背面の曲率半径および前記側面の曲率半径とは異なる
歯ブラシ。
【請求項6】
前記基準断面において前記ハンドル部の厚さ方向に平行、かつ、前記歯ブラシの中心点を通過する直線は第1基準線と称され、
前記ハンドル部は前記基準断面において前記第1基準線により区分される第1基準断面部分および第2基準断面部分を含み、
前記第1基準断面部分は前記第1基準線に対する一方側の部分であり、
前記第2基準断面部分は前記第1基準線に対する他方側の部分であり、
前記正面は前記第1基準線と交差するように前記第1基準断面部分および前記第2基準断面部分に設けられ、
前記背面は前記第1基準線と交差するように前記第1基準断面部分および前記第2基準断面部分に設けられ、
前記第1側面は前記第1基準線と交差しないように前記第1基準断面部分に設けられ、
前記第2側面は前記第1基準線と交差しないように前記第2基準断面部分に設けられる
請求項1~5のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記基準断面において前記ハンドル部の幅方向に平行、かつ、前記歯ブラシの中心点を通過する直線は第2基準線と称され、
前記ハンドル部は前記基準断面において前記第2基準線により区分される第3基準断面部分および第4基準断面部分を含み、
前記第3基準断面部分は前記第2基準線に対する一方側の部分であり、
前記第4基準断面部分は前記第2基準線に対する他方側の部分であり、
前記正面は前記第2基準線と交差しないように前記第3基準断面部分に設けられ、
前記背面は前記第2基準線と交差しないように前記第4基準断面部分に設けられ、
前記第1側面は前記第2基準線と交差するように前記第3基準断面部分および前記第4基準断面部分に設けられ、
前記第2側面は前記第2基準線と交差するように前記第3基準断面部分および前記第4基準断面部分に設けられる
請求項1~6のいずれか一項に記載の歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
口腔環境の維持および向上のため、口腔内のプラークの除去が行われる。一例では、歯ブラシを用いたブラッシングによるプラークの除去が挙げられる。使用者は、歯ブラシのハンドル部を握り、ブラシが植毛されたヘッド部を口腔内で移動させることで、ブラッシングを行う。適切なハンドル部の握り方は、ブラシを当てる対象の位置や部位により異なる。このため、使用者はブラッシングを行うとき適宜ハンドル部の握り方を変更する。特許文献1は、ハンドル部の操作性を向上させた歯ブラシの一例を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5736734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンドル部の操作性には、更なる改良の余地がある。
本発明の目的は、ハンドル部の操作性が向上した歯ブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関する歯ブラシは、ハンドル部と、ブラシが植毛されるヘッド部とを備える歯ブラシであって、前記ハンドル部は、指当て部を備え、前記指当て部は、指当て面を含み、前記指当て面は、前記ハンドル部の長手方向の中心線と直交する断面において、前記中心線が通る中心点から離れる方向に凸曲線となるように形成され、前記ヘッド部方向に向かうにつれて前記中心点と前記凸曲線の頂点との距離が長くなるように構成される。
上記歯ブラシによれば、例えばパームグリップまたはペングリップでハンドル部を握るときに、使用者の指がヘッド部側に意図せず移動することが抑制される。このため、ハンドル部の操作性が向上する。
【0006】
前記歯ブラシの一例によれば、前記ハンドル部は、正面と側面とを含み、前記指当て面は、前記正面の端部と前記側面の端部とを接続するように構成される。
上記歯ブラシによれば、使用者がハンドル部を握ったときに指当て面の位置に使用者の指が配置されやすくなる。このため、ハンドル部の操作性が向上する。
【0007】
前記歯ブラシの一例によれば、前記指当て面は、前記ハンドル部の長手方向の中心線と直交する断面において、前記ヘッド部方向に向かうにつれて、前記凸曲線の長さが短くなるように構成される。
上記歯ブラシによれば、使用者の指がヘッド部側に意図せず移動することが抑制される。このため、ハンドル部の操作性が向上する。
【0008】
前記歯ブラシの一例によれば、前記指当て面は、前記正面における前記ハンドル部の幅方向の両端に設けられる。
上記歯ブラシによれば、使用者がハンドル部の握る場所を変更したときでも、指がヘッド部側に意図せず移動することが抑制される。また、ハンドル部の握り方を変更することが容易に実行できる。
【0009】
前記歯ブラシの一例によれば、前記正面は、前記ヘッド部側に向かうにつれて、前記中心線と直交する方向の幅が広くなる。
上記歯ブラシによれば、使用者が正面に触れていることを容易に認識できる。
【0010】
前記歯ブラシの一例によれば、前記指当て面は、前記側面における前記ハンドル部の厚さ方向の両端に設けられる。
上記歯ブラシによれば、ハンドル部の握り方を変更した場合でも、使用者の指がヘッド部側に意図せず移動することが抑制される。また、ハンドル部の握り方を変更することが容易に実行できる。
【0011】
前記歯ブラシの一例によれば、前記側面は、前記ヘッド部側に向かうにつれて、前記中心線と直交する方向の幅が広くなる。
上記歯ブラシによれば、使用者がハンドル部の側面に触れていることを容易に認識できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に関する歯ブラシによれば、ハンドル部の操作性が向上した歯ブラシを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態の歯ブラシの正面側の斜視図。
図2図1の歯ブラシの背面側の斜視図。
図3図1の歯ブラシの正面図。
図4図1の歯ブラシの背面図。
図5図1の歯ブラシの左側面図。
図6図1の歯ブラシの平面図。
図7図1の歯ブラシの底面図。
図8図3のD8-D8線に沿う断面図。
図9図3のD9-D9線に沿う断面図。
図10図3のD10-D10線に沿う断面図。
図11図1の歯ブラシがパームグリップにより握られた状態を示す正面図。
図12図1の歯ブラシがペングリップにより握られた状態を示す正面図。
図13】第2実施形態の歯ブラシの正面側の斜視図。
図14図13の歯ブラシの背面側の斜視図。
図15図13の歯ブラシの正面図。
図16図13の歯ブラシの背面図。
図17図13の歯ブラシの左側面図。
図18図13の歯ブラシの平面図。
図19図13の歯ブラシの底面図。
図20図15のD20-D20線に沿う断面図。
図21図15のD21-D21線に沿う断面図。
図22図15のD22-D22線に沿う断面図。
図23】変形例の歯ブラシの正面側の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
図1~12を参照して、第1実施形態の歯ブラシ1について説明する。なお、第1実施形態の歯ブラシ1の右側面図は図5に示される歯ブラシ1の左側面図と対称に表れるため図示を省略する。
【0015】
図1および図2に示される歯ブラシ1は、使用者が対象をブラッシングすることに適した構成を備える。ブラッシング対象の一例は、口腔内の歯または舌部である。歯ブラシ1を構成する主な要素は、歯ブラシ本体10およびブラシ100である。歯ブラシ本体10は、一例では、主要な部分が単一の材料により構成される第1形態、および、主要な部分が複数の材料により構成される第2形態を取り得る。以下の説明では、歯ブラシ本体10の主要な部分を構成する材料を基礎材料と称する。第2形態の一例では、基礎材料により構成された部分、および、その部分の表面を被覆する部分により歯ブラシ本体10の主要な部分が構成される。
【0016】
歯ブラシ本体10を構成する基礎材料は、任意に選択できる。好ましい例では、歯ブラシ本体10は、軽量な基礎材料により構成される。基礎材料の一例は、熱可塑性の合成樹脂である。熱可塑性の合成樹脂の一例は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン、スチレン・アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタールおよび、ポリアリレートである。基礎材料を構成する材料は、透明、半透明、不透明または、着色されているものを用いることができる。
【0017】
歯ブラシ本体10の形状は、手で握ることに適した形状である。一例では、歯ブラシ本体10は、棒形状である。以下の説明では、歯ブラシ1の正面視において歯ブラシ1の長手方向X1と直交する断面におけるブラシ100と平行な方向を歯ブラシ1の厚さ方向X2と称し、厚さ方向X2と直交する断面上の方向を幅方向X3と称する場合がある。
【0018】
歯ブラシ本体10を構成する主な要素は、ヘッド部20、ネック部30、および、ハンドル部40である。ヘッド部20は、歯のブラッシング時に歯ブラシ1の使用者が口腔内に入れる部分である。ネック部30は、ヘッド部20とハンドル部40とを接続する部分である。ハンドル部40は、歯ブラシ1の使用者がブラッシング時に握る部分である。一例では、ハンドル部40の形状は、長手方向に延びる棒形状である。ヘッド部20、ネック部30、および、ハンドル部40は、基礎材料の少なくとも1つにより構成される。
【0019】
ヘッド部20は、ブラッシングに適した任意の形状で形成される。一例では、歯ブラシ1を正面視したときのブラシ100が設けられるヘッド部20の第1面21の形状は、略オーバル形状である。別の例では、第1面21の形状は、略円形状である。ブラシ100は、複数のフィラメント100Aの束により構成される。フィラメント100Aは、歯面、歯間部、および歯頚部からプラーク等を除去することに適した材質および形状を備えている。各フィラメント100Aを構成する材料の一例は、ナイロンおよびアラミド等のポリアミド樹脂(ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド6、ポリアミド66)、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ならびに、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン樹脂である。各フィラメント100Aの毛先の形状は、任意に選択できる。その一例はフラット、ラウンド、テーパード、先端極細加工、球状先端加工、または、先端分岐加工である。フィラメント100Aにより構成されるブラシの形状の一例は、直線、山折り型、凹型、凸型、傾斜型、および、ワンタフト型である。図1および図2に図示される例では、ブラシの形状は、直線型である。
【0020】
ネック部30は、ヘッド部20とハンドル部40との接続に適した任意の形状で形成される。ネック部30は、一例では歯ブラシ1の幅方向において、ヘッド部20およびハンドル部40の幅よりも狭くなるように構成される。一例では、ネック部30における歯ブラシ1の長手方向と直交する断面の形状は、四角形状、扁平形状、略円形状、または、略多角形状の少なくとも1つで形成される。
【0021】
ハンドル部40は、第1部分40A、第2部分40B、および、第3部分40Cを含む。第1部分40A、第2部分40B、および、第3部分40Cの順にヘッド部20からの距離が短い。ハンドル部40は、正面41、背面42、および、側面43により構成される。正面41は、図3に示される歯ブラシ1の正面視に現れるハンドル部40の表面である。背面42は、図4に示される歯ブラシ1の背面視に現れるハンドル部40の表面である。側面43は、図5に示される左側面視に現れるハンドル部40の表面、および、図示しない右側側面視に現れるハンドル部40の表面である。正面41および背面42は、略同じ形状および寸法で構成される。第2部分40Bの正面41の幅方向X3の長さは、第1部分40Aに向かうにつれて長くなるように構成される。第2部分40Bの正面41の幅方向X3の長さは、第3部分40Cに向かうにつれて長くなるように構成される。第2部分40Bの側面43の厚さ方向X2の長さは、第1部分40Aに向かうにつれて長くなるように構成される。第2部分40Bの側面43の厚さ方向X2の長さは、第3部分40Cに向かうにつれて長くなるように構成される。
【0022】
ハンドル部40は、指当て部50をさらに備える。指当て部50は、ハンドル部40の第2部分40Bに形成される。指当て部50は、ハンドル部40を使用者が所定の握り方で握ったときに指または手の一部が接触するように形成される。所定の握り方の一例は、手で握りこむような握り方であるパームグリップである。別の例では、鉛筆を握るような握り方であるペングリップである。指当て部50は、正面41の端部と側面43の端部とを接続するように構成される。指当て部50は、背面42の端部と側面43の端部とを接続するように構成される。指当て部50の形状は、一例ではハンドル部40を構成する正面41または背面42と側面43とが交差した角を面取りした形状である。
【0023】
指当て部50は、第1指当て部51、第2指当て部52、第3指当て部53、および、第4指当て部54の少なくとも1つを含む。図示される例では、第1指当て部51、第2指当て部52、第3指当て部53、および、第4指当て部54のすべてがハンドル部40に設けられる。図9に示されるようなハンドル部40の断面において、第1指当て部51と第3指当て部53とは、ハンドル部40の中心点CPに対して点対称の位置に設けられる。第2指当て部52と第4指当て部54とは、ハンドル部40の中心点CPに対して点対称の位置に設けられる。正面41の幅方向X3の両端には、第1指当て部51および第2指当て部52が設けられる。背面42の幅方向X3の両端には、第3指当て部53および第4指当て部54が設けられる。側面43の厚さ方向X2の両端には、第1指当て部51および第4指当て部54または第2指当て部52および第3指当て部53が形成される。
【0024】
図8から図10を参照して、第1指当て部51の構成について説明する。なお、第2指当て部52、第3指当て部53、および、第4指当て部54の構成は、第1指当て部51と同様の構成であるので、説明の一部または全部を省略する場合がある。なお、図8および図9において、ヘッド部20の構造を省略する。
【0025】
第1指当て部51は、使用者がパームグリップおよびペングリップで握ったときに使用者の特定の指または手の一部が接触する第1指当て面51Aおよび第2指当て面51Bを含む。第2指当て部52は、使用者がパームグリップおよびペングリップで握ったときに使用者の特定の指または手の一部が接触する第1指当て面52Aおよび第2指当て面52Bを含む。第3指当て部53は、使用者がパームグリップおよびペングリップで握ったときに使用者の特定の指または手の一部が接触する第1指当て面53Aおよび第2指当て面53Bを含む。第4指当て部54は、使用者がパームグリップおよびペングリップで握ったときに使用者の特定の指または手の一部が接触する第1指当て面54Aおよび第2指当て面54Bを含む。
【0026】
第1指当て面51Aは、第1指当て部51の長手方向X1において、ヘッド部20側に設けられる。第2指当て面51Bは、第1指当て面51Aを挟んでヘッド部20から離れる場所に設けられる。一例では、第1指当て面51Aは、第1指当て部51のヘッド部20側の一端に設けられ、第2指当て面51Bは、第1指当て部51の他端に設けられる。
【0027】
第1指当て面51Aは、ハンドル部40の長手方向の中心線CLと直交する断面において、中心線CLが通る中心点CPから離れる方向に凸曲線となるように形成される。凸曲線の曲率半径Rは、一例では、3mm以上に構成され、好ましくは、5mm以上に構成される。凸曲線の曲率半径Rは、一例では30mm以下に構成され、好ましくは、20mm以下に構成される。
【0028】
以下、各指当て面の断面の凸曲線において、その円弧の中点を頂点V1と定義する。第1指当て面51Aの断面における頂点V1とハンドル部40の中心点CPとの距離は、長手方向X1においてヘッド部20側に向かうにつれて長くなるように構成される。第1指当て面52Aから54Aも同様の構成を備える。第2指当て面51Bの断面における頂点V1とハンドル部40の中心点CPとの距離は、長手方向X1においてヘッド部20から離れるにつれて長くなるように構成される。第2指当て面52Bから54Bも同様の構成を備える。
【0029】
図8に示されるとおり、第1指当て部51と正面41との交点P1と、ハンドル部40の中心点CPを含みハンドル部40の厚さ方向X2と平行な中心面IPとの最短の距離を距離L1と定義する。図9に示されるとおり、ハンドル部40の第1部分40A側の第1指当て面51Aと正面41との交点P2と、ハンドル部40の中心点CPを含みハンドル部40の厚さ方向X2と平行な中心面IPと最短の距離を距離L2と定義する。図10に示されるとおり、第2指当て面51Bと正面41との交点P3と、ハンドル部40の中心点CPを含みハンドル部40の厚さ方向X2と平行な中心面IPとの最短の距離を距離L3と定義する。距離L2は、距離L1よりも長い。距離L3は、距離L2よりも長い。交点P1、交点P2、および、交点P3は、第1指当て部51と正面41との境界線上に存在する。境界線は、歯ブラシ1の正面視(図3参照)において円弧状である。境界線の曲率半径は、一例では10mm以上であり、好ましくは、50mm以上であり、より好ましくは80mm以上である。境界線の曲率半径は、一例では1000mm以下であり、好ましくは800mm以下であり、より好ましくは200mm以下である。
【0030】
ハンドル部40は、穴部60をさらに備える。穴部60は、例えば歯ブラシ1をつるすことに適した任意の形状で形成される。一例では、穴部60の形状は、円形状である。穴部60は、例えばハンドル部40の第3部分40Cに設けられる。穴部60は、ハンドル部40の厚さ方向X2を貫通するように構成される。
【0031】
図11および図12を参照して、第1実施形態の歯ブラシ1の作用および効果について説明する。
使用者は、歯ブラシ本体10のハンドル部40を握り、歯ブラシ1を使用する。図11は、使用者が歯ブラシ本体10のハンドル部40をパームグリップにより握ったときを示す。ハンドル部40をパームグリップにより握ることで、ヘッド部20のブラシ100を十分に歯に当ててブラッシングできる。図11に示される例では、使用者の親指の腹が第2指当て部52に当てられ、使用者の人差し指および中指の腹が第3指当て部53および背面42に当てられる。使用者は、パームグリップによりハンドル部40を握った状態でブラッシングを行う。ブラッシング時に、使用者がX1方向に沿ってヘッド部20側に歯ブラシを動かしたとき、第1指当て面52Aに当接することにより、使用者の親指がヘッド部20側に移動することが抑制される。
【0032】
図12は、使用者が歯ブラシ本体10のハンドル部40をペングリップにより握った時を示す。ハンドル部40をペングリップにより握ることで、より細かい動きでブラッシングできる。図12に示される例では、使用者の親指の腹が第1指当て部に当てられ、使用者の人差し指および中指の腹が、第3指当て部53および背面42に当てられる。使用者は、ペングリップによりハンドル部40を握った状態でブラッシングを行う。ブラッシング時に、使用者がX1方向に沿ってヘッド部20側に歯ブラシを動かしたとき、第1指当て面51Aに当接することにより、使用者の親指がヘッド部20側に移動することが抑制される。
【0033】
第1実施形態の歯ブラシ1によれば、さらに以下の効果が得られる。
第1指当て面51A~54Aは、断面において中心線CLが通る中心点CPから離れる方向に凸曲線となるように形成され、ヘッド部20方向に向かうにつれて中心点CPと断面における凸曲線上の頂点V1との距離が長くなるように構成される。このため、パームグリップまたはペングリップで握っている状態から、握る場所または握り方を変更する場合に、各第1指当て面51A~54Aにおいて親指を容易に移動できる。
【0034】
第2指当て面51B~54Bは、断面における頂点V1とハンドル部40の中心点CPとの距離は、長手方向X1においてヘッド部20から離れるにつれて長くなるように構成される。このため、ハンドル部40の第3部分40Cに指が移動することが抑制される。
【0035】
例えば壁に形成される図示しない突起を穴部60に貫通させることで、歯ブラシ1のヘッド部20を下方にして歯ブラシ1を保存できる。ヘッド部20がハンドル部40に対して下方に配置されることで、使用後のブラシ100に付着する液体がハンドル部40に流れることが抑制される。
【0036】
(第2実施形態)
図13図22に示される第2実施形態の歯ブラシ1は、以下に説明する点において第1実施形態の歯ブラシ1と相違し、その他の点において第1実施形態の歯ブラシ1と実質的に同じ構成を備える。なお、第2実施形態の歯ブラシ1の右側面図は図17に示される歯ブラシ1の左側面図と対称に表れるため図示を省略する。第1実施形態1の歯ブラシと同じ構成に関しては、説明の一部または全部を省略する場合がある。なお、図20および図21において、ヘッド部20の構造を省略する。
【0037】
第2実施形態の歯ブラシ1は、第1実施形態の歯ブラシ1と比較してハンドル部40の寸法、穴部60の有無、および、ブラシ100の形状が異なる。第2実施形態におけるブラシ100の形状は、凸型である。第2実施形態の歯ブラシ1では、第1実施形態の歯ブラシ1と比較してハンドル部40の長手方向X1の長さが短く、ハンドル部40の厚さ方向X2および幅方向X3の長さが長い。第2実施形態の歯ブラシ1では、穴部60が形成されない。
【0038】
図15から図17を参照して、歯ブラシ本体10の好ましい長さについて説明する。歯ブラシ本体10の各要素の長さは、使用者が歯ブラシ1を使用するのに適した長さの範囲内で設定される。ハンドル部40の幅方向X3の最大の長さWAは、一例では9mm以上に構成され、好ましくは、10mm以上に構成される。ハンドル部40の幅方向X3の最大の長さWAは、一例では12mm以下に構成され、好ましくは、11mm以下に構成される。
【0039】
ハンドル部40の厚さ方向X2の最大の長さWBは、一例では7mm以上に構成され、好ましくは8mm以上に構成される。ハンドル部40の厚さ方向X2の最大の長さWBは、一例では10mm以下に構成され、好ましくは9mm以下に構成される。長さWAは、長さWB以上の長さに形成される。
【0040】
指当て部50のヘッド部20側の上端の位置は、歯ブラシ1のヘッド部20の上端からの長さWC1が50mm以上になるように構成される。好ましくは、歯ブラシ1のヘッド部20の上端からの長さWC1が70mm以上になるように構成される。指当て部50のヘッド部20側の上端の位置は、一例ではハンドル部40の下端からの長さWC2が60mm以上の場所であり、好ましくは70mm以上の場所である。指当て部50のヘッド部20側の上端の位置は、一例では長さWC2が120mm以下の場所であり、好ましくは、100mm以下の場所である。
【0041】
指当て部50の長手方向X1の長さWDは、20mm以上に形成される。より好ましくは、30mm以上に形成される。ハンドル部40の正面41の幅方向X3の長さWEは、一例では、2mm以上に形成される。より好ましくは、4mm以上に形成される。各指当て面の長手方向X1の長さWFは、一例では5mm以上で形成され、より好ましくは10mm以上で形成される、好ましくは、第1実施形態の歯ブラシ1および第2実施形態の歯ブラシ1の両方において、長さWFの長さおよび指当て部50の形状は、一定である。
【0042】
図3に示されるハンドル部40の第1領域R1および図15に示されるハンドル部40の第2領域R2には、第1指当て面51A、第1指当て面52A、第1指当て面53A、および、第1指当て面54Aが形成される。第1領域R1および第2領域R2は、長手方向X1の長さが等しい。第1領域R1および第2領域R2に形成される各指当て面51A~54Aの厚さ方向X2の長さ、幅方向X3の長さ、および、曲率半径Rは、同じまたは略同じ長さに構成される。第1領域R1および第2領域R2に含まれない歯ブラシ1を構成する部分の長さおよび形状は、実施者により任意に選択される。
【0043】
第2実施形態の歯ブラシ1によれば、以下に記載の効果がさらに得られる。
ハンドル部の厚さ方向X2および幅方向X3の長さが長くなるように形成される。このため、使用者がハンドル部40をパームグリップで握ったとき使用者がよりフィット感を感じることができる。
【0044】
(変形例)
各実施の形態に関する説明は本発明に関する歯ブラシが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明は各実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
【0045】
・ハンドル部40に対して、凹凸加工を行ってもよい。凹凸加工の一例は、シボ加工である。各指当て部51~54に対してシボ加工を施してもよい。第1例では、各指当て部51~54のうちの1つの全体に対してシボ加工を施す。図23は、第1指当て部51の全体に対してシボ加工を施した例を開示する。第2例では、各指当て部51~54のうちの2つの全体に対してシボ加工を施す。第3例では、各指当て部51~54のうちの3つの全体に対してシボ加工を施す。第4例では、各指当て部51~54のすべての全体に対してシボ加工を施す。各指当て部51~54の一部分に対してシボ加工を施してもよい。第1例では、第1領域R1または第2領域R2の各指当て面51A~54Aの1つに対してシボ加工を施す。第2例では、第1領域R1または第2領域R2の各指当て面51A~54Aのうちの2つに対してシボ加工を施す。第3例では、第1領域R1または第2領域R2の各指当て面51A~54Aのうちの3つに対してシボ加工を施す。第4例では、第1領域R1または第2領域R2の各指当て面51A~54Aのすべてに対してシボ加工を施す。
【0046】
・歯ブラシ1の第2形態において指当て部50の少なくとも一部に対して、被覆部材を設けてもよい。被覆部材を構成する材料は任意に選択できる。一例では、被覆部材は手にソフトな接触感を与える軟性樹脂材料により構成される。その一例はエラストマーである。エラストマーの一例はポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2-ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン-酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然エラストマー系熱可塑性エラストマー、フッ素エラストマー系熱可塑性エラストマー、トランス-ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、および、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマーである。被覆部材が取り得る形態は、厚みがある層、および、歯ブラシ本体10の表面をコーティングする薄膜を含む。
【0047】
・第1指当て部51から第4指当て部54の少なくとも1つないし3つを省略してもよい。第1指当て部51から第4指当て部54において、少なくとも1つの第2指当て面を省略してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 :歯ブラシ
10 :歯ブラシ本体
20 :ヘッド部
21 :第1面
30 :ネック部
40 :ハンドル部
40A :第1部分
40B :第2部分
40C :第3部分
41 :正面
42 :背面
43 :側面
50 :指当て部
51 :第1指当て部
51A :第1指当て面
51B :第2指当て面
52 :第2指当て部
52A :第1指当て面
52B :第2指当て面
53 :第3指当て部
53A :第1指当て面
53B :第2指当て面
54 :第4指当て部
54A :第1指当て面
54B :第2指当て面
60 :穴部
100 :ブラシ
100A:フィラメント
CL :中心線
CP :中心点
IP :中心面
L1 :距離
L2 :距離
L3 :距離
P1 :交点
P2 :交点
P3 :交点
R :曲率半径
R1 :第1領域
R2 :第2領域
V1 :頂点
WA :長さ
WB :長さ
WC1 :長さ
WC2 :長さ
WD :長さ
WE :長さ
WF :長さ
X1 :長手方向
X2 :厚さ方向
X3 :幅方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23