(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138192
(43)【公開日】2024-10-07
(54)【発明の名称】情報提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024124528
(22)【出願日】2024-07-31
(62)【分割の表示】P 2022021880の分割
【原出願日】2020-12-22
(31)【優先権主張番号】P 2020085540
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004303
【氏名又は名称】弁理士法人三協国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢羽田 洋
(72)【発明者】
【氏名】西 孝啓
(72)【発明者】
【氏名】遠間 正真
(72)【発明者】
【氏名】杉尾 敏康
(57)【要約】
【課題】さらなる改善を図る。
【解決手段】情報提供方法は、ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、限定商品情報、購買メニューの依頼及び第1通知に基づき、特典付き購買メニュー情報を生成し、第1通信端末に出力する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、
ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、
前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記第1通信端末において前記第1ユーザにより前記店舗が指定され、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、
前記限定商品情報、前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、
前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する、
情報提供方法。
【請求項2】
前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、
第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記第2通信端末において前記第2ユーザにより前記店舗が指定され、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、
前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記完売情報を取得した限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力する、
請求項1記載の情報提供方法。
【請求項3】
第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、
前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力する、
請求項1記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得する、
請求項1記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得する、
請求項2記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間である、
請求項1から請求項5のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記購買メニューの依頼及び前記第1通知は、前記特典付き購買メニュー情報を要求する一つの依頼を前記第1通信端末に送信して欲しいことを示す特定の情報によって示される、
請求項1から請求項6のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記店舗に対応する広告の依頼は、前記店舗を示す店舗IDと広告要請コマンドとから構成される、
請求項1から請求項7のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項9】
店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、
ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、
前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、
前記限定商品情報に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、
前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する、
情報提供方法。
【請求項10】
前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、
第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、
前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記完売情報を取得した限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力する、
請求項9記載の情報提供方法。
【請求項11】
第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、
前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力する、
請求項9記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得する、
請求項9記載の情報提供方法。
【請求項13】
前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得する、
請求項10記載の情報提供方法。
【請求項14】
前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間である、
請求項7から請求項11のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項15】
前記購買メニューの依頼及び前記第1通知は、前記特典付き購買メニュー情報を要求する一つの依頼によって示される、
請求項9から請求項14のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項16】
前記店舗に対応する広告の依頼は、前記店舗を示す店舗IDと広告要請コマンドとから構成される、
請求項9から請求項15のいずれか一に記載の情報提供方法。
【請求項17】
店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、
ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、
前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗の選択及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、
前記限定商品情報に基づき、前記限定商品情報が示す前記限定商品を含むメニュー情報を生成し、
前記店舗の選択及び前記第1通知に基づき、前記メニュー情報を前記第1通信端末に出力する、
情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、店舗端末と接続された店舗管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗からの広告を店舗内に居るユーザの携帯端末に通知するサービスが提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザにとって適切な頻度であり、広告効果も維持できるような広告のプッシュ通知を実現するための広告提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1ではさらなる改良の必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器から前記ビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号は前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、前記ビーコン信号を受信した前記第1通信端末において前記機器IDに基づき前記店舗が特定され、前記限定商品情報、前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、さらなる改善を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1に係る情報提供システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1に係る情報提供システムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。
【
図4A】店舗辞書のデータ構成の一例を示す図である。
【
図4B】店舗辞書のデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】実施の形態1に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図6】実施の形態1に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図7】事業者Xアプリの初期画面の一例を示す図である。
【
図9】標準購買メニューの一例を示す画面図である。
【
図10】注文欄が重畳表示された標準購買メニューを示す図である。
【
図12】特典付き購買メニューの一例を示す画面図である。
【
図13A】情報端末に表示される注文確定画面の一例を示す図である。
【
図13B】表示装置に表示される注文状況画面の一例を示す図である。
【
図13C】表示装置に表示される注文状況画面の一例を示す図である。
【
図14】実施の形態1に係る情報提供システムの処理の詳細を示すフローチャートである。
【
図15】実施の形態2に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】実施の形態2に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図17】実施の形態3に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示に至る経緯)
店舗では販売が可能な残り時間、又は販売が可能な時間帯(以下、「販売可能な時間」と記載する)販売可能な時間帯が限定された限定商品が発生することがある。例えば、スーパーマーケットでは閉店間際になって売れ残った商品を特別価格で販売したり、本日特別に入荷された食品を販売時間帯を限定して特別価格で販売したりするようなケースである。
【0009】
また、ファーストフード店では店舗外から携帯端末を介してユーザからの注文を受け付け、来店時に出来立ての食品をユーザに引き渡すサービスが行われているが、注文後にユーザが食品をキャンセルすることもある。このような食品を廃棄せずに限定商品として特別価格で販売すれば食品ロスを防ぐことが期待できる。
【0010】
特許文献1には、店舗からのビーコン信号を受信した情報端末のディスプレイに広告のプッシュ通知を表示させることが開示されている。しかしながら、特許文献1において、情報端末のディスプレイに表示される広告は、紙媒体の広告を単に電子化したものにすぎず、限定商品を通知するにはさらなる改良の余地があった。
【0011】
また、特許文献1には、情報端末を所持するユーザがショッピングモールに入場してから通知待機時間が経過したことを条件に広告のプッシュ通知を情報端末のディスプレイに表示させることが開示されている。しかしながら、特許文献1においては、ショッピングモールに入場してから通知待機時間が経過していなければユーザに広告が通知されないため、限定商品をタイムリーにユーザに通知することができず、さらなる改良の余地がある。
【0012】
上記知見に基づき、本発明者らは、以下の本開示に係る各態様を想到するに至った。
【0013】
本開示の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器から前記ビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号は前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、前記ビーコン信号を受信した前記第1通信端末において前記機器IDに基づき前記店舗が特定され、前記限定商品情報、前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する。
【0014】
本構成によれば、ネットワークを介して、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、限定商品を含む特典付き購買メニューが表示される。
【0015】
これにより、例えば、在庫又は時間に応じて時事刻々と変化する限定商品に関する情報を、第1通信端末を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。
【0016】
限定商品が、時間の経過とともに商品価値が著しく低下するような食品、例えば、賞味期限間際の弁当である場合に、本開示によれば以下の効果が得られる。
【0017】
すなわち、店舗付近にいて限定商品を直ちに受け取れる可能性が高い人である店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、第1通信端末を介して、限定商品を含むメニューを表示することで、店舗が提供する食品の食品ロスを低減することができる。
限定商品が安価な場合は、ユーザは、安価な値段で限定商品を入手できる。
【0018】
また、本構成によれば、第1ユーザによる店舗に対応する購買メニューの依頼により購買メニュー情報が生成され、第1通信端末に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが第1通信端末に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
【0019】
なお、本構成において、i)に示す店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)に示す店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知は、必ずしも2つに分かれている必要はない。例えば、i)及びii)は、店舗において限定商品の在庫がある場合、当該限定商品を含む特典付き購買メニュー情報を第1通信端末に送信して欲しいことを示す特定の情報によって示されてもよい。
【0020】
情報提供方法において、前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器から前記ビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記ビーコン信号は前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、前記ビーコン信号を受信した前記第2通信端末において前記機器IDに基づき前記店舗が特定され、前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力してもよい。
【0021】
本構成によれば、店舗付近にいるユーザ及び店舗内にいるユーザから購買メニューの依頼があった場合において、限定商品が完売されている場合には、限定商品を含まない標準購買メニューが表示される。そのため、限定商品が完売しているにも拘わらず、特典付き購買メニュー情報が表示されることを防止することが可能となる。
【0022】
上記情報提供方法において、第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力してもよい。
【0023】
近年、様々な商品をインターネット経由で購入できる環境が整っているため、ユーザが実店舗を訪れる機会が減っている。
【0024】
本構成では、通信端末を通じた情報提供に際して、実際に店舗を訪れた人と、店舗に訪れていない人とを区別し、実際に店舗を訪れた人には特別な情報を提供し、店舗を訪れていない人には、特別な情報を提供しないことが可能となる。これにより、ウェブというボーダレスな世界にあえてボーダーを設けることで、ユーザに実店舗を訪れる動機を生じさせることができる。
【0025】
なお、特許文献1では、店舗からのビーコン信号を受信した情報端末において、広告が表示されることについては記載があるが、当該店舗からのビーコン信号を受信しない情報端末において、当該店舗についての広告がどのように表示されるかについて記載がない。
そのため、特許文献1は上述の作用効果を生じることができない。
【0026】
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得してもよい。
【0027】
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターを通じて告知されると、速やかに限定商品情報を店舗管理システムに取得させることができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の取得に関してタイムラグが生じることを防止できる。
【0028】
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得してもよい。
【0029】
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターから消去されると、そのことを速やかに店舗管理システムに通知することができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の削除に関してタイムラグが生じることを防止できる。
【0030】
情報提供方法において、前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間であってもよい。
【0031】
本構成によれば、鮮度が劣化した商品が限定商品として取り扱われることを防止できる。
【0032】
本開示の別の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器から前記ビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号は前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、前記ビーコン信号を受信した前記第1通信端末において前記機器IDに基づき前記店舗が特定され、前記限定商品情報に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する。
【0033】
本構成によれば、ネットワークを介して、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、限定商品を含むメニューが表示される。
【0034】
これにより、例えば、在庫又は時間に応じて時事刻々と変化する限定商品に関する情報を、情報端末を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。
【0035】
また、本構成によれば、第1ユーザによる店舗に対応する購買メニューの依頼により購買メニュー情報が生成され、第1通信端末に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが第1通信端末に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
【0036】
さらに、本構成によれば、限定商品情報に基づいて予め特典付き購買メニュー情報を生成しておき、購買メニューの依頼及び第1通知に基づいて特典付き購買メニュー情報を出力できる。そのため、特典付き購買メニューの作成が1回で済み、特典付き購買メニューを作成する手間を省くことができる。
【0037】
なお、本構成においても、上述したようにi)に示す購買メニューの依頼及びii)に示す第1通知は必ずしも2つに分ける必要はない。
【0038】
上記情報提供方法において、前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器から前記ビーコン信号発信器を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記ビーコン信号は前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、前記ビーコン信号を受信した前記第2通信端末において前記機器IDに基づき前記店舗が特定され、前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力してもよい。
【0039】
本構成によれば、店舗付近にいるユーザ及び店舗内にいるユーザから購買メニューの依頼があった場合において、限定商品が完売されている場合には、限定商品を含まない標準購買メニューが表示される。そのため、限定商品が完売しているにも拘わらず、特典付き購買メニュー情報が表示されることを防止することが可能となる。
【0040】
上記情報提供方法において、第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力してもよい。
【0041】
本構成によれば、通信端末を通じた情報提供に際して、実際に店舗を訪れた人と、店舗に訪れていない人とを区別し、実際に店舗を訪れた人には特別な情報を提供し、店舗を訪れていない人には、特別な情報を提供しないことが可能となる。これにより、ウェブというボーダレスな世界にあえてボーダーを設けることで、ユーザに実店舗を訪れる動機を生じさせることができる。
【0042】
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得してもよい。
【0043】
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターを通じて告知されると、速やかに限定商品情報を店舗管理システムに取得させることができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の取得に関してタイムラグが生じることを防止できる。
【0044】
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得してもよい。
【0045】
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターから消去されると、そのことを速やかに店舗管理システムに通知することができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の削除に関してタイムラグが生じることを防止できる。
【0046】
上記情報提供方法において、前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間であってもよい。
【0047】
本構成によれば、鮮度が劣化した商品が限定商品として取り扱われることを防止できる。
【0048】
本開示のさらに別の一態様に係る制御方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムと通信する通信端末において実行される制御方法であって、前記店舗管理システムにおいてネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する第1店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、前記ネットワークを介して前記店舗管理システムに、前記第1店舗に対応する購買メニューの依頼を出力し、前記購買メニューの依頼に応じて、前記第1店舗の標準購買メニューを表した第1購買メニュー情報及び前記標準購買メニューに前記限定商品が追加された前記第1店舗の特典付き購買メニューを表した第2購買メニュー情報を取得し、前記第2購買メニュー情報は前記店舗管理システムにおいて前記限定商品情報を用いて生成され、前記第1店舗に配置された第1ビーコン信号発信器から発信されるビーコン信号を検知し、前記ビーコン信号を検知しなかった場合には、前記第1購買メニュー情報によって表される前記第1店舗の標準購買メニューを前記通信端末のディスプレイに表示し、また、前記第1ビーコン信号発信器から発信された前記ビーコン信号を検知した場合には、前記第2購買メニュー情報によって表される前記第1店舗の特典付き購買メニューを前記通信端末のディスプレイに表示する。
【0049】
本構成によれば、ネットワークを介して、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、限定商品を含むメニューが表示される。
【0050】
これにより、例えば、在庫又は時間に応じて時事刻々と変化する限定商品に関する情報を、情報端末を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。
【0051】
また、店舗からのビーコン信号の受信エリア外にいる人に対して、標準購買メニューが表示される。これにより、通信端末を通じた情報提供に際して、実際に店舗を訪れた人と、店舗に訪れていない人とを区別し、実際に店舗を訪れた人には特別な情報を提供し、店舗を訪れていない人には、特別な情報を提供しないことが可能となる。これにより、ウェブというボーダレスな世界にあえてボーダーを設けることで、ユーザに実店舗を訪れる動機を生じさせることができる。
【0052】
また、本構成によれば、第1ユーザによる店舗に対応する購買メニューの依頼により購買メニュー情報が生成され、第1通信端末に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが第1通信端末に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
【0053】
上記制御方法において、前記検知されたビーコン信号は、前記検知されたビーコン信号を発信した一のビーコン信号発信器を特定する機器IDを含み、前記機器IDに基づき前記一のビーコン信号発信器が設置された一の店舗を特定し、前記特定された一の店舗が前記第1店舗に一致する場合、前記検知されたビーコン信号は前記第1店舗に設置された第1ビーコン信号発信器から発信されたと判断し、前記第2購買メニュー情報によって表される前記第1店舗の特典付き購買メニューを前記通信端末のディスプレイに表示してもよい。
【0054】
本構成によれば、第1店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、第1店舗の特典付き購買メニューを表示できる。
【0055】
上記制御方法において、前記特定された一の店舗が前記第1店舗に一致しない場合、前記検知されたビーコン信号は前記第1店舗以外の第2店舗に配置された第2ビーコン信号発信器から発信されたと判断し、前記第1購買メニュー情報によって表される前記第1店舗の標準購買メニューを前記通信端末のディスプレイに表示してもよい。
【0056】
本構成によれば、第1店舗からのビーコン信号の受信エリア外にいる人に対して、第1店舗の標準購買メニューを表示できる。
【0057】
上記制御方法の各処理は通信端末、プログラム、及び記録媒体に実装されてもよい。
【0058】
これらの構成によれば、上述した制御方法を実行する通信端末、上述した制御方法を実行するプログラム、及びそのプログラムを記憶する記録媒体を提供できる。
【0059】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る情報提供システムの全体構成の一例を示すブロック図である。情報提供システムは、情報端末100、管理サーバ200(店舗管理システムの一例)、運営システム300を含む。情報端末100、管理サーバ200、及び運営システム300はネットワークNTを介して相互に通信可能に接続されている。ネットワークNTは、例えばインターネット及び携帯電話通信網等を含む広域通信網で構成される。情報端末100は第1通信端末、第2通信端末、及び第3通信端末の一例である。
【0060】
情報端末100は、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯可能な情報処理装置で構成されている。情報端末100は、事業者Xのサービスが提供されるユーザによって所持される。このサービスは、事業者Xの店舗が販売する商品を購買するための購買メニューを情報端末100に表示させ、購買メニューを通じてユーザに商品を購入させるサービスである。情報端末100には、事業者Xのアプリケーションソフトウェア(以下事業者Xアプリと呼ぶ)がインストールされている。事業者Xアプリは、事業者Xのサービスをユーザに提供するためのアプリケーションソフトウェアである。
【0061】
管理サーバ200は、1以上のコンピュータで構成されるクラウドサーバである。管理サーバ200は、事業者Xが各店舗で販売する商品の種別及び在庫を管理したり、購買メニューを生成して情報端末100に表示させたり、購買メニューを介したユーザからの注文を受け付けたりする。
【0062】
店舗A及び店舗Bは事業者Xに属する店舗である。事業者Xは店舗A及び店舗Bを経営する会社である。本実施の形態では、事業者Xは、例えばハンバーガーショップ、及びコーヒーショップ等のファーストフードチェーンを展開する事業者である。したがって、店舗A及び店舗Bは、事業者Xが展開するファーストフードチェーンの系列に属する店舗となる。
図1の例では、店舗A及び店舗Bの2つの店舗が示されているが、これは一例であり、事業者Xが経営する店舗は3つ以上であってもよいし、1つであってもよい。なお、事業者Xが経営する事業はファーストフードに限定されず、弁当を製造及び販売する事業であってもよいし、総菜などを製造及び販売する中食事業であってもよい。したがって、本実施の形態で店舗が販売する商品は、ハンバーガー、コーヒー、スイーツ、総菜、すし、弁当、フルーツジュース等の飲食物となる。
【0063】
運営システム300は、各店舗に対応して1以上存在する。
図1の例では、店舗A及び店舗Bのそれぞれに対応する2つの運営システム300が示されている。運営システム300は、自身に対応する店舗に設置され、対応する店舗おける商品の管理及び従業員の管理等を行う。
【0064】
運営システム300は、店舗端末310、表示装置320(モニターの一例)、及びビーコン信号発信器330を含む。店舗端末310は、例えばデスクトップコンピュータ、又はスマートフォン若しくはタブレット端末等の携帯型の情報処理装置で構成され、自身に対応する店舗における商品管理及び従業員の管理を行う。店舗端末310は、ネットワークNTを介して管理サーバ200と接続されており、店舗が販売する商品の在庫数等の情報を随時管理サーバ200に送信する。店舗端末310は表示装置320に表示する情報を生成し、表示装置320に出力することで、その情報を表示する。
【0065】
表示装置320は、店頭に設置された例えば大画面の表示装置で構成され、店舗に来客したユーザに対して種々の情報を提示する。例えば、表示装置320は、店舗端末310の制御の下、
図13B及び
図13Cに示すような店舗が受注した商品の状況を表示する画面を表示する。さらに、表示装置320は、注文した商品がキャンセルされたことによって限定商品が発生した場合、そのことを示す情報を表示する。本実施の形態において、限定商品の販売可能時間は24時間より短い時間である。販売可能な時間は、例えば12時間より短い時間、6時間より短い時間、3時間より短い時間、1時間より短い時間、30分より短い時間、15分より短い時間、10分より短い時間、又は5分より短い時間であってもよい。
【0066】
ビーコン信号発信器330は、店舗に設置され、ビーコン信号を発信する。ビーコン信号発信器330は、例えば、店舗内の主要エリア又は全エリア及び/又は店舗の周囲の一定範囲内のエリアが通信圏内に入るように店舗内又は店舗の周囲において1つ以上配置されている。ビーコン信号としてはBluetooth(登録商標)に準拠した信号が採用できる。但し、これは一例であり、ビーコン信号としては赤外線のビーコン信号が採用されてもよいし、LPWA(LowPower Wide Area)と呼ばれる低消費電力で比較的広いエリアをカバーする無線通信方式が採用されてもよいし、携帯電話向けのセルラーネットワークが採用されてもよい。
【0067】
図2は、実施の形態1に係る情報提供システムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。情報端末100は、通信部101、メモリ102、近距離通信部103、演算部104、ディスプレイ105、及び操作部106を含む。
【0068】
通信部101は、例えば情報端末100をネットワークNTに接続するための通信回路で構成されている。通信部101は、例えばユーザが商品の受け取りを希望する店舗の店舗IDと、その店舗においてビーコン信号が受信できたことを示すビーコンOK又はその店舗においてビーコン信号が受信できなかったことを示すビーコンNGと、ユーザが購買メニュー情報の取得を希望するメニュー要請とを管理サーバ200に送信する。通信部101は、購買メニューを通じてユーザが注文する商品を示す注文情報を管理サーバ200に送信する。
【0069】
メモリ102は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置で構成されている。
メモリ102は、例えばビーコン信号に含まれるビーコン信号発信器330の機器IDからビーコン信号発信器330が設置された店舗(店舗ID)を特定するための店舗辞書を記憶している。
【0070】
近距離通信部103は、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信を行うための通信回路で構成されている。近距離通信部103は、ビーコン信号発信器330から送信されるビーコン信号を受信する。
【0071】
演算部104は、例えばCPU等のプロセッサで構成され、情報端末100の全体制御を司る。演算部104は、近距離通信部103によりビーコン信号の検出結果が例えば
図3に示すUnknownの場合、ビーコン信号が受信できなかったと判定し、Unknown以外の場合、ビーコン信号を受信できたと判定すればよい。演算部104は、例えば、近距離通信部103が受信したビーコン信号に含まれる機器IDに対応する店舗をメモリ102に記憶された店舗辞書を参照して特定する処理を行う。
【0072】
ディスプレイ105は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示装置で構成される。ディスプレイ105は、店舗の商品を注文するための購買メニューを表示する。操作部106は、例えばタッチパネルで構成され、ユーザからの指示を受け付ける。操作部106は、例えば、購買メニューを介してユーザが商品の注文を指示する注文指示を受け付ける。
【0073】
管理サーバ200は、通信部201、演算部202、及びメモリ203を含む。通信部201は、管理サーバ200をネットワークNTに接続する通信回路で構成されている。
通信部201は、例えば、情報端末100から送信される、店舗ID、ビーコン受信NG又はビーコン受信OK、及びメニュー要請を受信したり、注文内容を示す注文情報を受信したりする。さらに、通信部201は、購買メニューを情報端末100に表示させるための購買メニュー情報を送信する。購買メニュー情報は、例えば購買メニューを構成するGUI部品の表示位置等を指定するレイアウト情報及びGUI部品の各種画像データが含まれていてもよい。購買メニュー情報には、後述するように特典付き購買メニュー情報と標準購買メニュー情報との2つがある。さらに、通信部201は、店舗端末310に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を店舗端末310から受信する。さらに、通信部201は、店舗において限定商品が完売されたことを示す完売情報を受信する。
【0074】
演算部202は、CPU等のプロセッサで構成され、管理サーバ200の全体制御を司る。演算部202は、店舗端末310に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を通信部201を介して取得する。演算部202は、限定商品情報を取得している場合において、情報端末100から店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を通信部201を介して受信した場合、店舗IDが示す店舗の標準購買メニューに限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、通信部201を介して情報端末100に送信する。
【0075】
演算部202は、限定商品が完売されたことを示す完売情報を通信部201を介して受信している場合において、情報端末100から、店舗IDと、ビーコン受信OK又はビーコン受信NGと、メニュー要請とを通信部201を介して受信した場合、限定商品を含まない購買メニュー情報である標準購買メニュー情報を通信部201を介して情報端末100に送信する。
【0076】
演算部202は、限定商品情報を通信部201を介して受信している場合において、情報端末100から店舗IDとビーコン受信NGとメニュー要請とを通信部201を介して受信した場合、標準購買メニュー情報を通信部201を介して情報端末100に送信する。
【0077】
メモリ203は、例えば各店舗が販売する商品及び在庫数を管理する商品データベースを記憶する。メモリ203は、例えば各店舗において販売された商品の購買履歴を管理する購買履歴データベースを記憶する。
【0078】
店舗端末310は、通信部311、メモリ312、演算部313、ディスプレイ314、及び操作部315を含む。通信部311は、店舗端末310をネットワークNTに接続する通信回路で構成されている。通信部311は、限定商品情報及び完売情報を管理サーバ200に送信する。なお、店舗端末310及び表示装置320は例えばローカルエリアネットワークで接続される。したがって、通信部311は、ローカルエリアネットワークを介して表示装置320と通信する通信機能を備えていてもよい。
【0079】
メモリ312は、例えば店舗が販売する商品の種類及び各商品の在庫数等を管理する店舗別の店舗商品データベースを記憶する。メモリ312は、例えば店舗の従業員の勤務状況、勤務予定、及び実労働時間等を管理する勤務データベースを記憶する。
【0080】
演算部313は、CPU等のプロセッサで構成されている。演算部313は、店舗の従業員から表示装置320に限定商品情報を表示するための入力指示(第1指示の一例)を取得した場合、又は注文のキャンセルなどにより限定商品が発生したことを検知した場合、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データを表示装置320に出力する。演算部313は、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データの出力に同期して、限定商品情報を管理サーバ200に送信する。これにより、管理サーバ200は限定商品情報を表示するための入力指示に同期して、又は演算部313が限定商品が発生したことを検知すると同時に、限定商品情報を取得することが可能になる。
【0081】
演算部313は、限定商品情報の表示を消去する入力指示(第2指示の一例)を取得した場合、又は限定商品が完売したことを検知した場合、限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データを表示装置320に出力する。演算部313は、限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データの出力に同期して、限定商品情報が示す商品が完売したことを示す完売情報を管理サーバ200に送信する。これにより、管理サーバ200は限定商品情報を消去するための入力指示に同期して、又は演算部313が限定商品が完売したことを検知すると同時に、完売情報を取得することが可能になる。
【0082】
ディスプレイ314は、液晶パネル又は有機ELパネル等の表示装置で構成されている。操作部315は、キーボード及びマウス等の入力装置により構成されている。操作部315は、従業員によって入力される限定商品情報を表示するための入力指示及び限定商品情報を消去するための入力指示を取得する。なお、操作部315はタッチパネルで構成されてもよい。
【0083】
表示装置320は、通信部321、メモリ322、演算部323、及びディスプレイ324を含む。通信部321は、表示装置320をローカルエリアネットワークに接続するための通信回路で構成されている。通信部321は、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データ、並びに限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データを店舗端末310から受信する。
【0084】
メモリ322は、ディスプレイ324に表示するための画像データ等を記憶する。演算部323は、例えばCPU等のプロセッサで構成されている。演算部323は、限定商品情報を表示するコマンド及び/又は表示用データを取得した場合、限定商品情報をディスプレイ324に表示させ、限定商品情報を消去するコマンド及び/又は表示用データを取得した場合、限定商品情報をディスプレイ324から消去させる。ディスプレイ324は、液晶パネル又は有機ELパネル等の表示装置で構成され、演算部323の制御の下、限定商品情報等を表示する。
【0085】
ビーコン信号発信器330は、例えばBLE(BluetoothLow Energy)の規格に対応する発信器であり、通信部331及びメモリ332を含む。通信部331はメモリ332に記憶された機器IDを含むビーコン信号を定期的に送信する。ビーコン信号は、事業者Xアプリがインストールされた情報端末100を所持するあるユーザが、ある店舗内及びその店舗の周辺に居るか否かを検知、判別するために用いられる。ビーコン信号の到達範囲よりも店舗の面積が大きいケースがある。この場合、ビーコン信号発信器330を店舗内に複数設置することで、ユーザが店舗内又は店舗の周辺に居ることをもれなく検知、判別することが可能となる。
【0086】
メモリ332は、フラッシュメモリ等の書き換え可能の不揮発性の記憶装置で構成され、ビーコン信号発信器330を一意に特定するための機器IDを記憶する。
【0087】
図3は、ビーコン信号に関する説明図である。ビーコン信号の規格としてはiBeacon(登録商標、以下同様)というプラットフォームが知られており、
図3の例では、iBeaconが示されている。iBeaconではビーコン信号を情報端末100が受信したときの電波強度でビーコン信号発信器330と情報端末100との距離が計測される。iBeaconでは、計測された距離を、Immediate、Near、Far、及びUnknownの4種類に大別して表現することがある。例えば、ビーコン信号発信器330とスマートフォンとの距離が、数cm以内であればImmediate、約1m内であればNear、約10m内であればFar、約10m以上であればUnknownとなる。
【0088】
ビーコン信号にはUUID(UniversallyUnique Identifier)が含まれている。UUIDに固有のデータを埋め込んでサービス等の識別が可能となる。UUIDの値の設定形式としては例えばISO/IEC11578に準拠した形式が採用できる。
【0089】
なお、iBeaconでは、サービス等の識別にUUIDが用いられるため、ビーコンID等を知っているスマホアプリが情報端末100にインストールされていなければ、情報端末100はビーコン信号に反応することができない。したがって、iBeaconでは、情報端末100に特定のビーコン信号のUUIDに対応するスマホアプリをインストールしておく必要がある。
【0090】
ビーコン信号のプラットフォームとしては他にEddystone(登録商標)が知られている。EddystoneにはUIDタイプ及びURLタイプがある。UIDタイプではiBeaconと同様にビーコンIDが送信されるため、そのビーコンIDに対応するアプリを情報端末100にインストールしておく必要がある。URLタイプではクロームブラウザが自動的にアクセスするURLを指定できる。したがって、URLタイプの場合、情報端末100はクロームブラウザを有していれば良く、特定のビーコンIDに対応するアプリを有している必要はない。
【0091】
本実施の形態では、ビーコンID(機器ID)の受信に基づいて、ユーザに購買メニューの通知等のサービスを提供する。そのため、情報端末100にはビーコン信号に反応する機能を有する専用アプリである事業者Xアプリがインストールされており、ビーコン信号には固有のサービス識別情報であるビーコンID(機器ID)が含まれているものとする。本実施の形態においては、iBeacon及びEddystoneのいずれも採用可能である。なお、EddystoneのURLタイプが採用された場合、情報端末100は事業者Xアプリを有していなくてもよく、クロームブラウザを有していればよい。
【0092】
図4A及び
図4Bは、店舗辞書のデータ構成の一例を示す図である。
図4AはiBeaconが採用された場合の店舗辞書であり、
図4BはEddystoneのUIDタイプが採用された場合の店舗辞書である。iBeaconの場合、店舗辞書は、機器IDと店舗情報とを対応付けて記憶する。機器IDはUUID、Major、及びMinorを含む。UUIDは事業者Xの識別子を示す。Majorは事業者Xの店舗の識別子を示す。
MinorはMajorで示される店舗内の詳細位置を示す。店舗情報は、事業者ID、店舗ID、及び店舗内の詳細位置を含む。
【0093】
例えば、1行目には、UUID「0000-0000-0000-000X」、Major「A」、及びMinor「1N」に対して、事業者X、店舗A、及び1F北が対応付けられている。そのため、受信したビーコン信号に1行目の機器IDが含まれている場合、そのビーコン信号は事業者Xの店舗Aの1Fの北に設置されたビーコン信号発信器330から発信された信号であることが分かる。したがって、このビーコン信号を受信した情報端末100のユーザは事業者Xの店舗Aの1Fの北に居ることが分かる。
【0094】
EddystoneのUIDタイプの場合、機器IDはフレームタイプ、ネームスペースID、及びインスタンスIDを含み、店舗情報はiBeaconと同じである。フレームタイプはEddystoneのタイプを示す。ここでは、フレームタイプに記載された「0」は、UIDタイプであることを示している。ネームスペースIDは事業者及び店舗を示す。インスタンスIDは店舗内の詳細位置を示す。例えば、1行目には、フレームタイプ「0」、ネームスペースID「X-A」、インスタンスID「1F-ENT」に対して、事業者X、店舗A、及び1F入口が対応付けられている。したがって、このビーコン信号を受信した情報端末100のユーザは事業者Xの店舗Aの1Fの入口に居ることが分かる。
【0095】
なお、これらのビーコンIDと店舗情報との対応付けは一例であり、ビーコンIDと店舗情報との対応付けが実現できる限り、どのように設定、運用されても構わない。
【0096】
なお、情報端末100に具備された位置情報検出機能(例えば、GlobalPositioning Systemによる位置判定や、接続している携帯基地局による地域判定など)と受信したビーコンIDとを組み合わせて、ユーザの位置情報を特定するようにしてもよい。
【0097】
次に、実施の形態1に係る情報提供システムの処理について説明する。実施の形態1では、情報端末100からメニュー要請が送信される都度、管理サーバ200が特典付き購買メニュー情報を生成する。
【0098】
図5は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図5において、情報端末100Aは注文した商品をキャンセルする情報端末100を示す。情報端末100Bは特典付き購買メニュー情報を受信する情報端末100を示す。情報端末100Cは標準購買メニュー情報を受信する情報端末100を示す。
図5において、情報端末100A、100B、100Cの各ユーザは商品の注文を同一の店舗に対して行っている。この店舗はユーザの現在地とは関係なく、ユーザが帰宅などの移動中に立ち寄る店舗であってもよい。
【0099】
ユーザによりキャンセル指示が入力された情報端末100Aは、店舗IDと注文ID1とキャンセル要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する(ステップS1)。店舗IDはユーザが商品を注文した店舗の識別子である。注文ID1は注文に対する識別子であり、今回キャンセルされる注文の識別子である。ステップS1において、ユーザは、例えば、事業者Xアプリのキャンセル画面において店舗名及び注文を特定する情報等を入力することで、注文をキャンセルすることが可能である。
【0100】
次に、管理サーバ200は、受信した店舗IDが示す店舗の店舗端末310に受信した注文ID1と受信したキャンセル要請とを対応付けて送信する(ステップS2)。
【0101】
次に、店舗端末310は、注文ID1が示すキャンセルされた商品(キャンセル品)が再販可能か否かを確認する(ステップS3)。この場合、店舗端末310はキャンセル品の情報を従業員に提示し、従業員から再販許可の指示が入力された場合、再販可能な残り時間も含めて確認すればよい。
【0102】
なお、そのキャンセル品が再販可能か、可能であれば再販可能な残り時間を、店舗端末310が自動的に決定するようにしてもよい。
【0103】
なお、そのキャンセル品が再販可能か、可能であれば再販可能な残り時間を、管理サーバ200が自動的に決定して、キャンセル品の情報と共に店舗端末310に対して通知するようにしてもよい。
【0104】
再販可能であることが確認できた店舗端末310は、キャンセル品を限定商品として決定し、当該限定商品を示す限定商品情報の登録要請を管理サーバ200に送信する(ステップS4)。これにより、店舗端末310は店舗商品データベースに限定商品情報を登録すると共に、その限定商品情報の在庫数を設定する(ここでは1個として説明する)。さらに、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースにおいて限定商品情報を登録する。次に、店舗端末310は、限定商品情報を表示装置320に表示させる(ステップS4´)。
【0105】
ステップS5において、情報端末100Bは、ユーザの指示に従って事業者Xアプリを起動させ、ユーザから商品の購入を希望する店舗を指定する入力指示を受け付ける。
【0106】
次に、情報端末100Bは、指定された店舗に対応するビーコン信号を受信できたか否かを判定する。ここでは、ビーコン信号を受信できたため、情報端末100Bは、指定された店舗の店舗IDと、ビーコン信号が受信できたことを示すビーコン受信OKと、メニュー要請とを管理サーバ200に送信する(ステップS6)。
【0107】
なお、ステップS6では、情報端末100Bは、メモリ102に記憶された店舗辞書を用いてビーコン信号に含まれる機器IDに対応する店舗IDを特定し、特定した店舗IDが指定された店舗の店舗IDと一致する場合、指定された店舗に対応するビーコン信号を受信できたと判定すればよい。
【0108】
ステップS6で送信される店舗ID及びビーコン受信OKは店舗に配置されたビーコン信号発信器330からビーコン信号発信器330を特定する機器IDを含むビーコン信号を受信した旨の第1通知の一例である。メニュー要請は購買メニューの依頼の一例である。
【0109】
次に、管理サーバ200は、ステップS4において受信した店舗IDが示す店舗において、限定商品情報が登録されているため、当該店舗に対応する特典付き購買メニュー情報を生成する(ステップS7)。ここで、特典付き購買メニュー情報には、該当する店舗の標準購買メニュー情報が示す商品に加えて限定商品情報が示す商品が含まれている。これにより、事業者Xアプリを通じて指定された店舗に来店している又は店舗周辺のユーザに対してのみ、限定商品情報を通知することが可能となり、店舗に来店する動機付けをユーザに与えることができる。
【0110】
次に、管理サーバ200は特典付き購買メニュー情報を情報端末100Bに送信する(ステップS8)。次に、情報端末100Bは特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS9)。これにより、ユーザは特典付き購買メニューを閲覧することが可能になる。
【0111】
次に、情報端末100Bは、特典付き購買メニューを閲覧したユーザから限定商品に対する注文指示を受け付け、注文内容を示す注文情報を管理サーバ200に送信する(ステップS10)。次に、管理サーバ200は、注文情報を店舗端末310に送信する(ステップS11)。
【0112】
次に、店舗端末310は、限定商品の注文に対する注文ID2を発行することで注文ID2を確定する(ステップS12)。このとき、店舗端末310は、限定商品の在庫数を更新する。この例では1個の限定商品の再販が確定し、限定商品の在庫数は0となる。次に、店舗端末310は、注文ID2を表示装置320に表示させる(ステップS13)。
さらに、店舗端末310は、注文ID2を管理サーバ200に送信すると共に、限定商品の削除要請を管理サーバ200に送信する(ステップS14)。この限定商品の削除要請は完売情報の一例に相当する。削除要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースに登録されている限定商品情報を削除する。
【0113】
次に、管理サーバ200は、注文ID2を情報端末100Bに送信する(ステップS15)。次に、情報端末100Bは、注文ID2をディスプレイ105に表示する(ステップS16)。これにより、ユーザは注文ID2を確認できる。
【0114】
限定商品情報の削除要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の購買メニューの設定を特典付き購買メニュー情報から標準購買メニュー情報に切り替える(ステップS17)。
【0115】
次に、注文ID2が表示された情報端末100Bを確認した従業員により限定商品のユーザへの提供が完了すると、店舗端末310は、その完了を示す提供完了情報が従業員により入力され、当該提供完了情報を店舗商品データベースに登録する(ステップS18)。
【0116】
ステップS19において、情報端末100Cはユーザの指示に従って事業者Xアプリを起動させ、ユーザから商品の購入を希望する店舗を指定する入力指示を受け付ける。次に、情報端末100Cは、指定された店舗に対応するビーコン信号を検出できたか否かを判定し、当該ビーコン信号を検出できた場合、指定された店舗の店舗IDと、ビーコン信号が受信できたことを示すビーコン受信OKと、メニュー要請とを管理サーバ200に送信する(ステップS20)。なお、ステップS20において、情報端末100Cは、当該ビーコン信号を検出できなかった場合、店舗IDと、ビーコン信号が受信できなかったことを示すビーコン受信NGと、メニュー要請とを管理サーバ200に送信する。ここで、情報端末100Cは、メモリ102に記憶された店舗辞書を参照することで、指定された店舗に対応するビーコン信号を検出できたか否かを判定すればよい。
【0117】
ステップS20では、ビーコン受信NGが送信されたが、ビーコン受信NGは送信されなくてもよい。この場合、管理サーバ200は、店舗IDとメニュー要請と対応付けてビーコン受信OKが送信されなかった場合、ビーコン信号が検出されなかった判定すればよい。
【0118】
次に、管理サーバ200は、ステップS17において、購買メニュー情報の設定を標準購買メニュー情報に切り替えたため、標準購買メニュー情報を情報端末100Cに送信する(ステップS21)。標準購買メニュー情報は店舗毎に用意されており、予め生成されている。そのため、ステップS21において、管理サーバ200は、標準購買メニューを生成せずに、予め生成された該当する店舗の標準購買メニュー情報をメモリ203から読み出し、情報端末100Cに送信すればよい。
【0119】
次に、情報端末100Cは、標準購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS22)。これにより、ユーザは標準購買メニューを閲覧することが可能になる。
【0120】
次に、情報端末100Cは、標準購買メニューを閲覧したユーザから商品に対する注文指示を受け付け、注文情報を管理サーバ200に送信する(ステップS23)。次に、管理サーバ200は、注文情報を店舗端末310に送信する(ステップS24)。
【0121】
次に、店舗端末310は、商品の注文に対する注文ID3を発行することで注文ID3を確定する(ステップS25)。次に、店舗端末310は、注文ID3を管理サーバ200に送信する(ステップS26)。次に、店舗端末310は、注文ID3を表示装置320に表示させる(ステップS27)。
【0122】
次に、管理サーバ200は、注文ID3を情報端末100Cに送信する(ステップS28)。次に、情報端末100Cは、注文ID3をディスプレイ105に表示する(ステップS29)。これにより、ユーザは注文ID3を確認できる。
【0123】
次に、注文ID3が表示された情報端末100Cが従業員に確認され、注文ID3が示す商品のユーザへの提供が完了すると、店舗端末310は、その完了を示す提供完了情報が従業員に入力され、当該提供完了情報を店舗商品データベースに登録する(ステップS30)。
【0124】
図6は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図6では、ビーコン信号を検出できなかった情報端末100がメニュー要請等を送信した場合の処理が示されている。
【0125】
ステップS51、S52、S53、S54、S54´は、
図5のS1、S2、S3、S4、S4´と同じであり、キャンセル要請により限定商品が発生している。
【0126】
ステップS55において、情報端末100Bは、ユーザの指示に従って事業者Xアプリを起動させ、ユーザから商品の購入を希望する店舗を指定する入力指示を受け付ける。
【0127】
次に、情報端末100Bは、指定された店舗に対応するビーコン信号を検出できたか否かを判定する。ここでは、情報端末100Bが指定された店舗に対応するビーコン信号の通信圏外にあり、当該ビーコン信号が検出できなかったため、情報端末100Bは、指定された店舗の店舗IDと、ビーコン信号が受信できなかったことを示すビーコン受信NGと、メニュー要請とを管理サーバ200に送信する(ステップS56)。
【0128】
ここでは、ビーコン受信NGが送信されたが、ビーコン受信NGは送信されなくてもよい。この場合、管理サーバ200は、店舗IDとメニュー要請と対応付けてビーコン受信OKが送信されなかった場合、ビーコン信号が検出されなかった判定すればよい。
【0129】
次に、管理サーバ200は、ビーコンNG信号を受信したため、標準購買メニュー情報を送信すると判定する(ステップS57)。次に、管理サーバ200は、標準購買メニュー情報を情報端末100Bに送信する(ステップS58)。
【0130】
ステップS59、S60、S61は、
図5のステップS22、S23、S24と同じである。次に、店舗端末310は、商品の注文に対する注文ID2を発行することで注文ID2を確定する(ステップS62)。ここでは、限定商品が注文されていないため、限定商品に対する在庫数はそのまま(この例では1に)維持される。
【0131】
次に、店舗端末310は、注文ID2を管理サーバ200に送信する(ステップS64)。次に、店舗端末310は、注文ID2を表示装置320に表示させる(ステップS63)。
【0132】
次に、管理サーバ200は、注文ID2を情報端末100Bに送信する(ステップS65)。次に、情報端末100Bは、注文ID2をディスプレイ105に表示する(ステップS66)。これにより、ユーザは注文ID2を確認できる。
【0133】
次に、注文ID2が表示された情報端末100Bを従業員が確認し、注文ID2が示す商品のユーザへの提供が完了すると、店舗端末310は、その完了を示す提供完了情報が従業員に入力され、当該提供完了情報を店舗商品データベースに登録する(ステップS67)。
【0134】
図7は、事業者Xアプリの初期画面G1の一例を示す図である。初期画面G1はユーザが事業者Xアプリの起動指示を情報端末100に入力した際にディスプレイ105に表示される。初期画面G1は、中央に表示された広告表示欄11と広告表示欄12とを含む。
広告表示欄11と広告表示欄12とのそれぞれには、事業者Xのおすすめ商品又はサービス等の広告が表示される。なお、広告表示欄は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0135】
初期画面G1の下部には、オーダーボタン13、マップボタン14、アカウントボタン15、及び履歴ボタン16が設けられている。オーダーボタン13は、商品等の注文を事業者Xアプリから行う際に選択されるボタンである。以下、選択する操作のことを「タッチ」と記載する。マップボタン14は、現在地周辺の地図で事業者Xの店舗を確認するためにタッチされるボタンである。アカウントボタン15は、ユーザアカウントを登録、確認、更新する際にタッチされるボタンである。履歴ボタン16は、ユーザの過去の注文履歴を参照する際にタッチされるボタンである。
【0136】
図8は、地図画面G2の一例を示す図である。地図画面G2は初期画面G1においてマップボタン14がタッチされた場合に表示される。地図画面G2にはユーザの現在地の周辺の地図が表示されている。地図画面G2においてはユーザの現在地を示す現在地アイコン22が表示されている。地図画面G2においては、現在地の周辺にある店舗を示す店舗アイコン21が表示されている。ここでは、店舗A、B、C、Dの4つの店舗アイコン21が表示されており、ユーザは、現在地の周辺に事業者Xに属する4つの店舗があることを確認できる。ユーザは地図画面G2を閲覧し、商品を注文する店舗を選択する。この例では、ユーザは指示体1000を店舗Aの店舗アイコン21にタッチさせ、店舗Aを選択する。指示体1000は例えばユーザの指である。店舗Aの店舗アイコン21がタッチされると、情報端末100は、店舗Aに対応するビーコン信号が受信できたか否かを判定し、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信OK又はビーコン受信NGと、メニュー要請とを管理サーバ200に送信する。この処理は
図5のステップS6、S20が対応する。ここでは、情報端末100は店舗Aに対応するビーコン信号の通信圏外にあり、ビーコン信号を受信できなかったため、ビーコン受信NGが送信される。したがって、情報端末100は、管理サーバ200から標準購買メニュー情報が送信されることになる。
【0137】
図9は、標準購買メニューG3の一例を示す画面図である。標準購買メニューG3には、ユーザが選択した店舗Aにおいてユーザが注文できる商品が表示されている。ここでは、店舗Aはファーストフード店であるため、ユーザが注文できる商品は食品である。標準購買メニューG3の上部には、「店舗Aのメニュー」と表示され、この標準購買メニューG3が店舗Aのものであることが示されている。標準購買メニューG3には、注文可能な複数の商品のそれぞれに対応するタイルオブジェクト30が表示されている。タイルオブジェクト30は、四角形状の外枠を有し、商品名と、商品の値段と、商品を示す画像とを表示する。ここでは、店舗Aは飲食品を提供するため、アイスクリーム、カプチーノ等の各飲食品に対応するタイルオブジェクト30が表示されている。
【0138】
ここでは、タイルオブジェクト30は3行×2列で配列されているがこれは一例である。また、各タイルオブジェクト30のサイズは同一である。標準購買メニューG3においてスクロール操作が入力されると、情報端末100は標準購買メニューG3をスクロールさせ、非表示のタイルオブジェクト30をディスプレイ105上に表示させる。これにより、ユーザは、標準購買メニューG3の初期画面において非表示にされていた商品のタイルオブジェクト30をディスプレイ105に表示させ、その商品を注文することができる。
【0139】
標準購買メニュー情報には、標準購買メニューG3においてタイルオブジェクト30の表示位置を指定するレイアウト情報、各商品の優先順位、及びタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれている。そのため、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって優先順位の高い順に各商品に対応するタイルオブジェクト30を配置することで標準購買メニューG3を描画すればよい。なお、各商品の優先順位は店舗Aにおいて予め定義された順位が採用される。例えば、この順位は人気商品ほど優先順位が高くするという順序であってもよい。ここでは、標準購買メニューG3は店舗毎に異なっていてもよいし、事業者Xの全店舗で共通の購買メニューであってもよい。
【0140】
図10は、注文欄41が重畳表示された標準購買メニューG3を示す図である。ユーザが指示体1000を用いて希望する商品のタイルオブジェクト30をタッチすると、情報端末100は、標準購買メニューG3の下部に注文欄41を重畳表示する。
【0141】
注文欄41には、注文した商品の個数と注文した商品の価格と注文ボタン42とが含まれている。ここでは、カプチーノのタイルオブジェクト30が指示体1000によってタッチされている。そのため、注文欄41には、カプチーノの注文個数を示す「1」と、カプチーノの価格とが表示されている。なお、ユーザは、同じタイルオブジェクト30を複数回タッチすることで、同じ商品を複数個注文することができる。また、ユーザは、複数の異なるタイルオブジェクト30をタッチすることで種類の異なる複数の商品を選択することも可能である。注文操作が完了したユーザは、注文ボタン42をタッチする。注文ボタン42がタッチされると、情報端末100は、注文された商品の種類及び個数等を含む注文情報を管理サーバ200に送信する。これにより、注文が受注される。この処理は
図5のステップS23が対応する。
【0142】
図11Aは注文履歴画面G5の一例を示す図である。
図11Bは注文詳細画面G6の一例を示す図である。注文履歴画面G5は、初期画面G1において履歴ボタン16がタッチされると表示される。注文履歴画面G5は、ユーザが事業者Xアプリを用いて過去に注文した商品の注文履歴を一覧表示する画面である。注文履歴画面G5には、各注文履歴に対応する注文履歴欄50が含まれている。
【0143】
注文履歴画面G5の上部には、注文履歴欄50の並び順を変更する並び順変更欄52が設けられている。並び順変更欄52は時刻、店舗、及び金額が表示されている。時刻がタッチされると、注文履歴欄50は注文時刻が新しい順に並べられる。店舗がタッチされると、注文履歴欄50は受け取りを指定した店舗別に並べられる。金額がタッチされると、注文した金額が高い順又は低い順で注文履歴欄50が並べられる。なお、注文履歴画面G5はスクロール表示可能に構成されている。したがって、ユーザは注文履歴画面G5をスクロールすることで、注文履歴画面G5の初期画面で非表示であった注文履歴欄50を表示させ、過去の注文履歴を確認できる。
【0144】
注文履歴欄50には、注文日、注文時刻、注文店舗、注文した商品の商品名、及び注文した商品の合計価格が表示されている。例えば1行目の注文履歴欄50には、2020年4月3日の18時40分に店舗Aに対する注文履歴が表示されている。ここでは、カプチーノが注文されたため、注文履歴欄50には商品名である「カプチーノ」と、カプチーノの価格である「350円」とが表示されている。商品名「カプチーノ」の後の括弧内の数字(367)は注文番号である。注文番号は商品の受け取りが完了していない場合にのみ表示される。商品の受け取りが完了していない注文履歴を示す注文履歴欄50の左端にはキャンセルボタン51が表示される。キャンセルボタン51は、注文した商品をキャンセルする場合にタッチされる。
【0145】
キャンセルボタン51がタッチされると、情報端末100は注文詳細画面G6をディスプレイ105に表示する。注文詳細画面G6は、キャンセルボタン51がタッチされた注文履歴欄50が示す注文履歴の詳細を表示する画面である。
【0146】
注文詳細画面G6には、注文内容欄60及び注文キャンセルボタン61が含まれる。注文内容欄60には、注文番号、注文ステータス、注文日時、ご利用店舗、注文品、及び合計金額が表示されている。注文ステータスは、注文した商品の状態を示す。状態としては商品の受け取りが完了していない「受け取り待ち」及び商品の受け取りが完了している「受け取り済み」等がある。ユーザは注文詳細画面G6を閲覧してキャンセルを決定すると、注文キャンセルボタン61をタッチする。注文キャンセルボタン61がタッチされると、情報端末100は、店舗ID(店舗AのID)と注文ID(367)とキャンセル要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する。この処理は、
図5のステップS1が対応する。これにより限定商品が発生することになる。
【0147】
図12は、特典付き購買メニューG7の一例を示す画面図である。特典付き購買メニューG7は、地図画面G2においてユーザが受け取りを指定した店舗Aにおいて限定商品が注文可能なタイミングに当該ユーザが店舗Aの近く居た場合に表示される。すなわち、このユーザが店舗Aの購買メニューを表示する直前のタイミングにおいて、当該ユーザの情報端末100が店舗Aに対応するビーコン信号を検出する。そして、情報端末100は、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信OKと、メニュー要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する。これにより、情報端末100は、特典付き購買メニュー情報を受信し、ディスプレイ105に特典付き購買メニューG7を表示する。この処理は、
図5のステップS6、S8、S9が対応する。
【0148】
特典付き購買メニューG7の上部には、
図9に示す標準購買メニューG3とは異なり、店舗Aの現在の限定商品を示す限定商品欄70が配置されている。これにより、ユーザに限定商品の存在を分かりやすく訴求することが可能になる。
【0149】
限定商品欄70の横幅はタイルオブジェクト30の横幅のほぼ2倍である。限定商品欄70には限定商品を示すタイルオブジェクト30が配置されている。ここでは、カプチーノが限定商品として発生したため、限定商品欄70には、カプチーノを示すタイルオブジェクト30が配置されている。このタイルオブジェクト30には、商品名及び価格に加えて、在庫数と割引額を示すメッセージ(ラスト50円引)とのメッセージが表示されている。これにより、ユーザは限定商品が残り1つであり、限定商品を通常の価格よりも50円引きで購入できることを確認できる。ここでは、割引額が表示されているが、割引率(例えば20%OFF)などが表示されてもよい。
【0150】
さらに、限定商品欄70には、「店舗Aだけのスペシャルオファー」と記載されたメッセージが表示されている。このメッセージにより、カプチーノが店舗Aの限定商品であることをユーザに認識させることができる。
【0151】
特典付き購買メニューG7において、限定商品欄70の下側には、標準購買メニューが表示されている。標準購買メニューは、
図9に示す標準購買メニューG3と同様に各商品の優先順位にしたがってタイルオブジェクト30が配置されている。
【0152】
特典付き購買メニューG7は、標準購買メニューG3と同様、スクロール表示可能に構成されている。したがって、ユーザは、スクロール操作を行うことにより、特典付き購買メニューG7の初期画面では表示されていなかったタイルオブジェクト30を表示させ、優先順位の低い商品を注文することができる。
【0153】
限定商品が複数ある場合、特典付き購買メニューG7において、限定商品欄70は複数表示される。この場合、情報端末100は、複数の限定商品欄70を特典付き購買メニューG7において上から並べて表示すればよい。
【0154】
なお、本開示はこれに限らず、限定商品が複数ある場合でも、限定商品欄70のサイズを変更(拡大)することで、その中に複数の限定商品を表示するようにしてもよい。
【0155】
管理サーバ200から送信される特典付き購買メニュー情報には、限定商品欄70の表示位置及び各タイルオブジェクトの表示位置等を示すレイアウト情報、限定商品を特定するための情報、各商品の優先順位、及び各商品に対応するタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれる。そこで、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって限定商品欄70及びタイルオブジェクト30を配置し、特典付き購買メニューG7をディスプレイ105に描画すればよい。
【0156】
特典付き購買メニューG7において、ユーザが指示体1000を用いてタイルオブジェクト30にタッチすると、情報端末100は特典付き購買メニューG7の下部に注文欄41を重畳表示する。ここでは、限定商品であるカプチーノのタイルオブジェクト30がタッチされているため、注文欄41にはカプチーノの注文個数、価格、及び注文ボタン42が表示されている。
【0157】
注文操作が完了したユーザは、注文ボタン42をタッチする。注文ボタン42がタッチされると、情報端末100は、注文された商品の種類及び個数等を含む注文情報を管理サーバ200に送信する。これにより、注文が受注される。この処理は
図5のステップS10が対応する。
【0158】
図13Aは、情報端末100に表示される注文確定画面G8を示す図である。
図13B及び
図13Cは及び表示装置320に表示される注文状況画面G9の一例を示す図である。
【0159】
情報端末100は、特典付き購買メニューG7において注文ボタン42がタッチされると、注文確定画面G8を表示する。注文確定画面G8には、注文番号(注文ID)を表示する注文番号欄80と、注文内容欄81と、戻るボタン82とが表示されている。
【0160】
注文番号欄80には、注文IDが表示されている。注文IDは注文を受けた店舗Aの店舗端末310により発行され、注文を識別するための識別子である。
【0161】
注文内容欄81には、注文ステータス、注文日時、ご利用店舗、注文品、及び合計金額が表示されている。これらの詳細は注文内容欄60と同じである。戻るボタン82は初期画面G1(ホーム画面)に戻るためのボタンである。
【0162】
注文状況画面G9は、店舗Aに来店したユーザに対して注文状況を通知する画面である。
図13Bの注文状況画面G9は限定商品がある場合を示し、
図13Cの注文状況画面G9は限定商品がない場合を示している。
【0163】
注文状況画面G9には、表示欄91、92、93が表示されている。表示欄91は調理が完了し、ユーザが受け取り可能な商品の注文IDを表示する欄である。表示欄92は調理中の商品の注文IDを表示する欄である。表示欄93は限定商品情報を表示する欄である。ここでは、カプチーノが限定商品として発生したため、表示欄93にはカプチーノについての限定商品情報が表示されている。具体的には、表示欄93にはカプチーノの商品名、カプチーノの価格、カプチーノの画像、及びカプチーノの割引額が表示されている。
これにより、店舗Aに来店したユーザは限定商品があることを確認できる。この限定商品の注文を希望するユーザは、事業者Xアプリを起動させ、地図画面G2から店舗Aを選択して特典付き購買メニューG7をディスプレイ105に表示させ、カプチーノを注文する。または、事業者Xアプリではなく、店頭カウンターにて従業員に購入を申し出てもよい。なお、
図13Bの注文状況画面G9を表示する処理は、
図5のステップS4´が対応する。そして、カプチーノの注文が完了すると、注文確定画面G8がディスプレイ105に表示されることになる。
【0164】
この場合、限定商品に対する注文が受注されたため、
図13Cの注文状況画面G9の表示欄91には限定商品に対する注文ID「C07」が追加されている。この注文によって限定商品の在庫数が0になったため、
図13Cの注文状況画面G9の表示欄93から限定商品情報が削除されている。
【0165】
次に、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の詳細について説明する。
図14は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の詳細を示すフローチャートである。
【0166】
まず、情報端末100の操作部106は、商品を受け取る店舗を指定するユーザからの指示を受け付ける(ステップS1801)。この処理は
図5のステップS5に対応する。ここでは、ユーザにより店舗Aが選択されたものとする。
【0167】
次に、情報端末100の演算部104は、近距離通信部103がビーコン信号を受信できたか否かを判定する(ステップS1802)。ビーコン信号が受信できなかった場合(ステップS1802でNO)、処理はステップS1804に進む。ビーコン信号が受信できた場合(ステップS1802でYES)、処理はステップS1803に進む。
【0168】
ステップS1803において、情報端末100の演算部104は、受信したビーコン信号がステップS1801で指定された店舗Aに対応するビーコン信号であるか否かを判定する。この場合、演算部104は、受信したビーコン信号に含まれる機器IDに対応する店舗IDを店舗辞書を参照して特定し、特定した店舗IDが店舗Aの店舗IDと一致するか否かを判定する。そして、一致する場合、演算部104は、ステップS1803でYESと判定し、一致しない場合、ステップS1803でNOと判定する。
【0169】
次に、情報端末100の演算部104は、メニュー要請等を通信部101を介して管理サーバ200に送信する。ここで、ステップS1803でYESと判定された場合は、演算部104は、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信OKと、メニュー要請とを通信部101を介して管理サーバ200に送信する。この処理は
図5のステップS6に対応する。一方、ステップS1802でNO又はステップS1803でNOと判定された場合、演算部104は、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信NGと、メニュー要請とを通信部101を介して管理サーバ200に送信する。この処理は
図5のステップS20及び
図6のステップS56に対応する。
【0170】
ステップS1811において、管理サーバ200の通信部201はメニュー要請等を受信する。
【0171】
次に、管理サーバ200の演算部202は、ステップS1811で受信されたメニュー要請等にビーコン受信OKが含まれているか否かを判定する(ステップS1812)。ビーコン受信OKが含まれている場合(ステップS1812でYES)、処理はステップS1813に進み、ビーコン受信NGが含まれている場合(ステップS1812でNO)、処理はステップS1816に進む。
【0172】
ステップS1813において、演算部202は、ステップS1801で指定された店舗(店舗A)に限定商品があるか否かを判定する。ここで、演算部202は、メモリ203に記憶された店舗Aの商品データベースに限定商品情報が登録されている場合、店舗Aに限定商品があると判定し、店舗Aの商品データベースに限定商品情報が登録されていない場合、店舗Aに限定商品がないと判定すればよい。
【0173】
ステップS1813において、店舗Aについて限定商品があると判定された場合(ステップS1813でYES)、処理はステップS1814に進み、店舗Aについて限定商品がないと判定された場合(ステップS1813でNO)、処理はステップS1816に進む。
【0174】
ステップS1814において、演算部202は、店舗Aの標準購買メニュー情報に対して限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成する。
【0175】
次に、演算部202は、特典付き購買メニュー情報である識別情報と、店舗Aの特典付き購買メニュー情報とを通信部201を介して情報端末100に送信する(ステップS1815)。ステップS1816において、演算部202はステップS1801にて指定された店舗に対応する標準購買メニュー情報を通信部201を介して情報端末100に送信する。
【0176】
ステップS1805において、情報端末100の演算部104は特典付き購買メニュー情報を受信したか否かを判定する。特典付き購買メニュー情報を受信した場合(ステップS1805でYES)、演算部104は、特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS1806)。一方、標準購買メニュー情報を受信した場合(ステップS1805でNO)、演算部104は標準購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS1807)。
【0177】
なお、管理サーバ200で購買メニュー情報だけでなく、その表示デザインも決定して情報端末100に送信する場合には、情報端末100は管理サーバ200から受信した購買メニュー情報の表示デザインに従ってディスプレイ105に表示すればよい。これは、例えば、HTML(HyperTextMarkup Language)を利用することで容易に実現可能である。
【0178】
このように、本実施の形態によれば、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、限定商品を含む特典付き購買メニューが表示される。これにより、在庫又は時間に応じて時事刻々と変化する限定商品に関する情報を、情報端末100を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。その結果、食品ロスを低減することができる。
【0179】
また、本実施の形態によれば、ユーザによる店舗に対応するメニュー要請により購買メニュー情報が生成され、情報端末100に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが情報端末100に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
【0180】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、管理サーバ200は、予め特典付き購買メニュー情報を生成しておき、メニュー要請等を受信した場合、予め生成しておいた特典付き購買メニュー情報を情報端末100に送信するものである。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。また、本実施の形態において、ブロック図及び画面図は実施の形態1と同じである。
【0181】
図15は、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、
図15において
図5と同じ処理については同じステップ番号を付し、説明を省略する。
【0182】
ステップS701において、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて特典付き購買メニュー情報を生成する。この生成は、限定商品情報の登録要請をトリガーに実行され、メニュー要請等の受信をトリガーに実行されていない点が
図5と相違する。
【0183】
次に、店舗IDとビーコン受信OKとメニュー要請とを受信した管理サーバ200は、特典付き購買メニュー情報を送信すると判定する(ステップS702)。すなわち、管理サーバ200は、メニュー要請等を受信した場合、事前に生成しておいた特典付き購買メニュー情報を情報端末100Bに送信するのである。なお、
図15においてステップS701、S702以外の処理は
図5と同じである。
【0184】
図16は、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
図16では、実施の形態2において、ビーコン信号を検出できなかった情報端末100がメニュー要請等を送信した場合の処理を示している。なお、
図16において
図6と同じ処理については同じステップ番号を付し、説明を省略する。
【0185】
ステップS801において、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて特典付き購買メニュー情報を生成する。この生成は、限定商品情報の登録要請をトリガーに実行され、メニュー要請等の受信をトリガーに実行されていない点が実施の形態1と相違する。
【0186】
次に、店舗IDとビーコン受信NGとメニュー要請とを受信した管理サーバ200は、標準購買メニュー情報を送信すると判定する(ステップS802)。すなわち、管理サーバ200は、ビーコン受信NGを受信したため、事前に生成しておいた特典付き購買メニュー情報ではなく、標準購買メニュー情報を情報端末100Bに送信するのである。なお、
図16において、ステップS801、S802以外の処理は、
図6と同じである。
【0187】
このように、実施の形態2によれば、メニュー要請等を受信する都度、特典付き購買メニュー情報を生成する必要がないため、管理サーバ200の処理負担を軽減できる。
【0188】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、管理サーバ200から情報端末100に対して特典付き購買メニュー情報と標準購買メニュー情報との両方が送信され、情報端末100が特典付き購買メニュー情報と標準購買メニュー情報とのいずれを表示するかを判定するものである。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態において、ブロック図及び画面図は実施の形態1と同じである。
【0189】
図2を参照する。本実施の形態において、管理サーバ200は、ネットワークNTを介して店舗端末310から、店舗端末310に対応する店舗A(第1店舗)の限定商品情報を通信部201を介して受信する。
【0190】
情報端末100は、ネットワークNTを介して管理サーバ200に、店舗Aに対応するメニュー要請(購買メニューの依頼)を送信する。情報端末100は、メニュー要請に応じて、店舗Aの標準購買メニュー情報(第1購買メニュー情報)と店舗Aの特典付き購買メニュー情報(第2購買メニュー情報)とを管理サーバ200から受信する。
【0191】
情報端末100は、近距離通信部103を用いて店舗Aに配置されたビーコン信号発信器330から発信されるビーコン信号を検知できたか否かを判定する。
【0192】
情報端末100は、当該ビーコン信号を検知できなかった場合には、店舗Aの標準購買メニューをディスプレイ105に表示する。一方、情報端末100は、店舗Aのビーコン信号発信器330から発信されたビーコン信号を検知できた場合、店舗Aの特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する。
【0193】
情報端末100は、メモリ102に記憶された店舗辞書を参照し、ビーコン信号に含まれている機器IDに対応する店舗を特定する。情報端末100は、特定した店舗が店舗Aに一致する場合、当該ビーコン信号は店舗Aに対応するビーコン信号であると判断する。
この場合、情報端末100は、店舗Aの特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する。
【0194】
情報端末100は、特定した店舗が店舗Aに一致しない場合、検知されたビーコン信号は店舗A以外の店舗に対応するビーコン信号であると判断し、店舗Aの標準購買メニューをディスプレイ105に表示する。
【0195】
図17は、実施の形態3に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、
図17は、
図15をベースとしており、
図15と同じ処理には同じ符号を付し、説明を省略する。したがって、本実施の形態において、管理サーバ200は、限定商品情報の受信をトリガーに予め特典付き購買メニュー情報を生成しているものとする。また、ステップS5において指定された店舗は店舗Aであるとする。但し、これは一例であり、管理サーバ200は、実施の形態1と同様、メニュー要請等の受信をトリガーに特典付き購買メニュー情報を生成してもよい。
【0196】
ステップS901において、ユーザにより店舗Aが指定されたため、情報端末100Bは、メニュー要請を管理サーバ200に送信する。ここでは、店舗IDとビーコン受信OK又はビーコン受信NGとが送信されておらず、メニュー要請のみが送信されている点が
図15のステップS6と相違する。ここで送信されるメニュー要請には店舗Aの店舗IDが含まれていてもよい。
【0197】
次に、管理サーバ200は、店舗Aの特典付き購買メニュー情報と店舗Aの標準購買メニュー情報とを情報端末100Bに送信する(ステップS902)。ここで、メニュー要請に店舗Aの店舗IDが含まれていない場合は、全店舗の特典付き購買メニュー情報と標準購買メニュー情報とが送信されてもよい。
【0198】
次に、情報端末100Bは、店舗Aの特典付き購買メニュー又は店舗Aの標準購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS903)。ここで、情報端末100Bは、店舗Aに対応するビーコン信号を受信できたか否かを判定する。そして、情報端末100Bは、店舗Aに対応するビーコン信号を受信できた場合は、店舗Aの特典付き購買メニューを表示すればよい。一方、情報端末100Bは、店舗Aに対応するビーコン信号を受信できなかった場合は、店舗Aの標準購買メニュー情報をディスプレイ105に表示すればよい。以降の処理は
図15と同じである。
【0199】
このように、実施の形態3によれば、情報端末100が特典付き購買メニューを表示するか標準購買メニューを表示するかを判定しているため、管理サーバ200の処理負担を軽減できる。
【0200】
本開示は以下の態様をとることができる。
【0201】
(1)店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、
ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、
前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記第1通信端末において前記第1ユーザにより前記店舗が指定され、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、
前記限定商品情報、前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、
前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する、
情報提供方法。
【0202】
(2)前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、
第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記第2通信端末において前記第2ユーザにより前記店舗が指定され、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、
前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記完売情報を取得した限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力する、
(1)記載の情報提供方法。
【0203】
(3)第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、
前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力する、
(1)記載の情報提供方法。
【0204】
(4)前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得する、
(1)記載の情報提供方法。
【0205】
(5)前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得する、
(2)記載の情報提供方法。
【0206】
(6)前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間である、
(1)から(5)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【0207】
(7)前記広告の依頼及び前記第1通知は、前記特典付き広告情報を要求する一つの依頼を前記第1通信端末に送信して欲しいことを示す特定の情報によって示される、
(1)から(6)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【0208】
(8)前記店舗に対応する広告の依頼は、前記店舗を示す店舗IDと広告要請コマンドとから構成される、
(1)から(7)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【0209】
(9)店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、
ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を取得し、
前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、i)前記店舗に対応する購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第1通知を取得し、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において受信され、
前記限定商品情報に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、
前記購買メニューの依頼及び前記第1通知に基づき、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する、
情報提供方法。
【0210】
(10)前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、
第2ユーザの第2通信端末から、i)前記店舗に対応する前記購買メニューの依頼及びii)前記店舗に配置されたビーコン信号発信器からビーコン信号を受信した旨の第2通知を取得し、前記ビーコン信号が前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において受信され、
前記完売情報、前記購買メニューの依頼及び前記第2通知に基づき、前記完売情報を取得した限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力する、
(9)記載の情報提供方法。
【0211】
(11)第3ユーザの第3通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記第3通信端末は前記ビーコン信号の受信圏内になく、
前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない標準購買メニュー情報を前記第3通信端末に出力する、
(9)記載の情報提供方法。
【0212】
(12)前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得する、
(9)記載の情報提供方法。
【0213】
(13)前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、
前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得する、
(10)記載の情報提供方法。
【0214】
(14)前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間である、
(9)から(13)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【0215】
(15)前記広告の依頼及び前記第1通知は、前記特典付き広告情報を要求する一つの依頼によって示される、
(9)から(14)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【0216】
(16)前記店舗に対応する広告の依頼は、前記店舗を示す店舗IDと広告要請コマンドとから構成される、
(9)から(15)のいずれか一に記載の情報提供方法。
【産業上の利用可能性】
【0217】
本開示によれば、ファーストフード事業及び中食事業等において有用な情報提供方法を提供できる。
【符号の説明】
【0218】
100 :情報端末
101 :通信部
102 :メモリ
103 :近距離通信部
104 :演算部
105 :ディスプレイ
106 :操作部
200 :管理サーバ
201 :通信部
202 :演算部
203 :メモリ
300 :運営システム
310 :店舗端末
311 :通信部
312 :メモリ
313 :演算部
314 :ディスプレイ
315 :操作部
320 :表示装置
321 :通信部
322 :メモリ
323 :演算部
324 :ディスプレイ
330 :ビーコン信号発信器
331 :通信部
332 :メモリ